(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095668
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】NR-U LBT MAC手順
(51)【国際特許分類】
H04W 72/54 20230101AFI20240703BHJP
H04W 74/08 20240101ALI20240703BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240703BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240703BHJP
【FI】
H04W72/54 110
H04W74/08
H04W72/0453
H04W72/21
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024039342
(22)【出願日】2024-03-13
(62)【分割の表示】P 2021517410の分割
【原出願日】2019-09-26
(31)【優先権主張番号】62/753,579
(32)【優先日】2018-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/736,816
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】テリー,ステファン,イー.
(72)【発明者】
【氏名】アジャクプレ,パスカル,エム.
(72)【発明者】
【氏名】マリー,ジョセフ,エム.
(72)【発明者】
【氏名】リ,チン
(72)【発明者】
【氏名】アイヤー,ラクシュミ,アール.
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,グオドン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】アンライセンス周波数で動作し、既存のトラフィックに干渉せずチャネルへのアクセスを得るためにリッスンビフォートーク(LBT)の手順を有し、MAC手順の適切な動作及び性能を維持するのに役立つ、既存のMAC手順に関連付けられた方法、装置及びシステムを提供する。
【解決手段】帯域幅部分(BWP)動作手順であって、1つ以上のLBT失敗を検出し、検出した失敗に基づいて、スケジュールすべきUL又はDLデータが存在するとき、初期またはデフォルトBWPへの切り替えが回避されるように、BWP非アクティブタイマを延長し、検出した失敗に基づいて、代替帯域幅部分に切り替える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと、を備え、前記メモリは、前記プロセッサによっ
て実行されると、前記プロセッサに動作を実現させる実行可能な命令を保存し、前記動作
は、
ダウンリンク情報を取得することであって、前記ダウンリンク情報は、基地局によって
検出され、前記ダウンリンク情報は、前記基地局のチャネルアクセスに関連付けられ、ダ
ウンリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示を含む、ことと、
アップリンク情報を取得することであって、前記アップリンク情報は、前記装置によっ
て検出され、前記アップリンク情報は、前記装置のチャネルアクセスに関連付けられ、ア
ップリンクリッスンビフォートーク失敗の表示を含む、ことと、
前記アップリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示または前記ダウンリンクのリッ
スンビフォートーク失敗の表示に基づいて、メディアアクセス制御動作を実行することと
、
を含む、装置。
【請求項2】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、スケジューリング要求手順のために、代替帯
域幅部分に切り替えることを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、スケジューリング要求手順のために、ランダ
ムアクセス手順を開始することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、スケジューリング要求手順のために、スケジ
ューリング要求を保留状態に維持することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、間欠受信手順のために、オンデュレーション
または非アクティブタイマを延長することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、間欠受信手順のために、オンデュレーション
または非アクティブタイマを、クリアチャネル評価、最大チャネル占有時間、またはコン
テンションウィンドウサイズに整合することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、間欠受信手順のために、ショートサイクルタ
イマを適用することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、ランダムアクセス手順のために、代替帯域幅
部分に切り替えることを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、ランダムアクセス手順のために、
上位層にランダムアクセス問題表示を提供することと、
前記ランダムアクセス手順が不成功であると表示することと、
を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、リッスンビフォートーク報告手順のために、
リッスンビフォートーク失敗または成功の統計を含む報告を提供することを含む、請求項
1に記載の装置。
【請求項11】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、リッスンビフォートーク報告手順のために、
報告の頻度を設定するための禁止タイマを設定することを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記メディアアクセス制御動作の実行は、帯域幅部分手順のために、帯域幅部分非アク
ティブタイマを延長すること、または代替帯域幅部分に切り替えることを含む、請求項1
に記載の装置。
【請求項13】
ダウンリンク情報を取得することであって、前記ダウンリンク情報は、基地局によって
検出され、前記ダウンリンク情報は、前記基地局のチャネルアクセスに関連付けられ、ダ
ウンリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示を含む、ことと、
アップリンク情報を取得することであって、前記アップリンク情報は、装置によって検
出され、前記アップリンク情報は、前記装置のチャネルアクセスに関連付けられ、アップ
リンクのリッスンビフォートークク失敗の表示を含む、ことと、
前記アップリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示または前記ダウンリンクのリッ
スンビフォートーク失敗の表示に基づいて、メディアアクセス制御動作を実行することと
、
を含む、方法。
【請求項14】
前記アップリンクのリッスンビフォートーク失敗または前記ダウンリンクのリッスンビ
フォートーク失敗は、スケジューリング要求手順、バッファステータス報告手順、論理チ
ャネル優先順位付け手順、間欠受信手順、SCellアクティブ化もしくは非アクティブ
化手順、パワーヘッドルーム報告手順、ランダムアクセス手順、リッスンビフォートーク
報告手順、または帯域幅部分動作手順によって検出される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
コンピュータ可読記憶媒体上に保存されたコンピュータプログラムを有する前記コンピ
ュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、データ処理ユニットにロ
ード可能であり、前記コンピュータプログラムが前記データ処理ユニットによって実行さ
れたときに、請求項13から14のいずれか一項に記載の方法ステップを前記データ処理
ユニットに実行させるように適合されている、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年9月26日に出願された「NR-U LBT MAC Proc
edures」と題する米国仮特許出願第62/736,816号および2018年10
月31日に出願された「NR-U LBT MAC Procedures」と題する米
国仮特許出願第62/753,579号の利益を主張するものであり、両出願の内容は参
照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0002】
LTEライセンスアシストアクセス3GPPリリース16 NRは、以前のリリースで
利用可能であったライセンスアシスト接続を使用しないアンライセンス動作をサポートす
る。以前のリリースでは、常にライセンス接続が存在したため、アンライセンス接続で高
レベルのQoSを確保する必要がなかった。
【0003】
アンライセンスで動作するには、既存のトラフィックに干渉せず、チャネルへのアクセ
スを得るために、リッスンビフォートーク(Listen Before Talk:LBT)の手順が必
要である。
【0004】
アンライセンス周波数帯で動作する少なくとも1つのSCellを有するキャリアアグ
リゲーションは、ライセンスアシストアクセス(Licensed-Assisted Access:LAA)
と呼ばれる。したがって、LAAでは、UEのために設定されたサービングセルのセット
は、フレーム構成タイプ3に従ってアンライセンス周波数帯で動作する少なくとも1つの
SCellを常に含み、これはLAA SCellとも呼ばれる。特に指定がない限り、
LAA SCellは規則的なSCellとして機能する。
【0005】
LAA eNBおよびUEは、LAA SCellで送信を実行する前にリッスンビフ
ォートーク(LBT)を適用する。LBTが適用されると、送信機はチャネルをリッスン
/感知して、チャネルがフリーまたはビジーかを判定する。チャネルがフリーであると判
定された場合、送信機は、送信を行ってもよく、さもなければ、送信を行わない。LAA
eNBがLAAチャネルアクセスの目的で他のテクノロジーのチャネルアクセス信号を
使用する場合、3GPP TS 36.321(E-UTRA)、メディアアクセス制御
(Medium Access Control:MAC)プロトコル仕様、V15.2.0[1]のLAA
最大エネルギ検出閾値要件を引き続き満たすものとする。さらなるコンテキストは、3G
PP TS 36.321、(E-UTRA)、メディアアクセス制御(MAC)プロト
コル仕様、V15.2.0に含まれ得る。
【発明の概要】
【0006】
アンライセンス周波数帯で動作する場合など、MAC手順の適切な動作および性能を維
持され得る、既存のMAC手順に関連付けられた方法、装置、およびシステムが本明細書
に開示される。NR-UにおいてLBT失敗が発生した場合、既存のMAC手順が不適切
なアクションを実行し、意図しない結果を招くことがある。
【0007】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに記載される簡略化された
形式で概念の選択を紹介するために提供される。この発明の概要は、請求項に記載された
主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図したものではなく、また、請
求項に記載された主題の範囲を制限するために使用することを意図したものでもない。さ
らに、請求項に記載された主題は、本開示のいずれかの部分に記載された何らかのまたは
全ての不利益を解決する制限に制約されない。
【0008】
より詳細な理解は、添付図面に関連した例を介して与えられた以下の説明から得られ得
る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、NR-U LBT MAC手順のための例示的なシステムを示す。
【
図2】
図2は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図3】
図3は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図4】
図4は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図5】
図5は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図6】
図6は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図7】
図7は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図8】
図8は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図9】
図9は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図10】
図10は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す。
【
図11】
図11は、NR-U LBT MAC手順の方法、システム、およびデバイスに基づいて生成され得る例示的なディスプレイ(例えば、グラフィカルユーザインタフェース)を示す。
【
図12B】
図12Bは、RANおよびコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図12C】
図12Cは、RANおよびコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図12D】
図12Dは、RANおよびコアネットワークを含む例示的なシステムを示す。
【
図12F】
図12Fは、WTRUなどの例示的な装置またはデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
例えば、アンライセンス周波数帯で動作する場合に、MAC手順の適切な動作および性
能を維持するのに役立つ、MAC手順に関連付けられた方法、装置、およびシステムが本
明細書に開示される。NR-UにおいてLBT失敗が発生した場合、既存のMAC手順が
不適切なアクションを実行し、意図しない結果を招くことがある。
【0011】
本明細書で取り上げられるMAC手順に関連する特定の問題には、とりわけ、帯域幅部
分(Bandwidth Part:BWP)動作手順、ランダムアクセス手順、パワーヘッドルーム
報告(Power Headroom Reporting:PHR)手順、Scellアクティブ化または非ア
クティブ化手順、間欠受信手順、スケジューリング要求(Scheduling Request:SR)
手順、バッファステータス報告手順、論理チャネル優先順位付け手順、またはUEおよび
ノードB(Node B:NB)MAC手順の協調に関連付けられた問題が含まれ得る。
【0012】
帯域幅部分動作手順の問題で、LBT失敗が発生した場合、帯域幅部分非アクティブタ
イマが満了し、スケジュールすべきULまたはDLデータがある場合でも、初期またはデ
フォルトBWPに切り替わることがある。
【0013】
ランダムアクセス手順の問題で、LBT失敗が発生した場合、1)ランダムアクセス応
答に対する十分な数(例えば、閾値数)の送信機会を許容にすることなく、ランダムアク
セス応答ウィンドウが満了することがあり、2)プリアンブル送信を成功させるために必
要な十分な数のプリアンブル送信を許容にすることなく、プリアンブル送信カウンタが最
大送信数に達することがあり、3)MSG3送信に応答する十分な数のPDCCH送信機
会を許容にすることなく、競合解決タイマが満了することがあり、または、4)プリアン
ブル送信がない場合でもパワーランピングが増加し、その結果、不正確な電力設定になる
ことがある。
【0014】
パワーヘッドルーム報告(PHR)手順問題で、LBT失敗が発生した場合、1)NB
は、PHRがいつ計算され、その時点で何が送信されたかを判定することができないこと
があり、その結果、不正確なパワーヘッドルームの判定が生じ、2)PHR周期タイマ、
再設定、SCellアクティブ化、PSCell追加、または、禁止タイマ満了によるP
HRのトリガが、不適切に早期発生することがあり、3)PHR計算は、実際の送信を想
定した場合に、パワーヘッドルームが不正確に計算されることがあり、または4)PHR
送信がなかった場合でも、PHR禁止タイマが設定されることがある。
【0015】
SCellアクティブ化/非アクティブ化手順問題で、LBT失敗が発生した場合、S
Cell上でスケジュールすべきULまたはDLデータがある場合に、SCellを非ア
クティブ化して、SCell非アクティブ化タイマが満了することがある。
【0016】
間欠受信手順の問題で、LBT失敗が発生した場合、ススケジュールすべきULまたは
DLデータがある場合に、PDCCH受信を停止して、オンデュレーションタイマまたは
非アクティブタイマが満了することがある。
【0017】
スケジューリング要求手順の問題で、LBT失敗が発生した場合、1)失敗したSR送
信はランダムアクセス手順を開始せず、2)SR送信がなかった場合でも、SR禁止タイ
マが設定されることがあり、3)SR送信を成功させるために必要な十分な数のSR送信
を許容することなく、SR送信カウンタが最大送信数に達することがあり、または、4)
SR送信がない場合でも、SR保留がクリアされることがある。
【0018】
バッファステータス報告手順問題で、LBT失敗が発生した場合、UL-SCHリソー
スが利用可能な場合、BSRは送信されないことがあり、SRはトリガされない。
【0019】
論理チャネルの優先順位付け手順の問題で、LBT失敗が発生した場合、MAC PD
Uは、後続のグラントで送信できないことがあり、その結果、ユーザデータおよび制御シ
グナリングが損失する。
【0020】
UEおよびNBのMAC手順の協調問題で、LBT失敗が発生した場合、UEは、適切
なアクションのためにNBに認識される必要があるMAC手順を達成するアクションを実
行することがある。さらに、NBは、UEの挙動とは無関係なアクションを実行し得る。
【0021】
前述の例の問題を考慮して、不適切なアクションを実行せず、意図しない結果が回避さ
れるように、LBT失敗を考慮し得る既存のMAC手順の修正または新しいMAC手順の
作成が存在し得る。問題をどのように対処し得るかの概要を以下に示す。
【0022】
図1は、NR-U LBT MAC手順のための例示的なシステムを示す。ステップ1
11において、UE101は、基地局102からUE101へのチャネルアクセスに関す
る情報を取得する。情報は、基地局102からシグナリングされるダウンリンク情報であ
り得る。ステップ112において、UE101は、基地局102へのアップリンクチャネ
ルアクセス(例えば、アップリンク情報)に関する情報を検出し得る。アップリンク情報
は、リッスンビフォートーク(LBT)動作または他の動作(例えば、3GPP TS
36.213 V14.8.0セクション15内の動作)を行うことによって検出され得
る。ステップ113において、ステップ111またはステップ112の情報(例えば、ア
ップリンク/ダウンリンク情報)に基づいて、MAC手順の動作を達成し得る。MAC手
順は、本明細書に開示されているように、特に(例えば、PHR、BSR、BFD)、L
BTR121(例えば、
図10)、DRX122(例えば、
図6)、BWP動作123(
例えば、
図2)、またはランダムアクセス124(例えば、
図3)、スケジューリング要
求125(例えば、
図7)を含み得る。本明細書では、アップリンクまたはダウンリンク
チャネルアクセス情報を上記のステップで使用し得ることが意図されている。
【0023】
図2~
図10は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示し
、本明細書でより詳細に記載される。
【0024】
図2は、帯域幅部分(BWP)動作手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステッ
プ131では、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失敗
の閾値数)が検出される。ステップ132において、ステップ131で検出された失敗に
基づいて、BWP非アクティブタイマを延長し得る。スケジュールすべきULまたはDL
データが存在し得るので、初期またはデフォルトBWPへの切り替えが回避され得るよう
に、非アクティブタイマを延長し得る。ステップ133において、ステップ131で検出
された失敗に基づいて、代替帯域幅部分に切り替える。
【0025】
図3は、ランダムアクセス手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステップ141
において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失敗の閾
値数)が検出される。ステップ141で検出された失敗に基づいて、UE101はステッ
プ142、143、144または145を実行し得る。ステップ142において、ランダ
ムアクセス応答ウィンドウを延長し得る。ステップ142は、ランダムアクセス応答のた
めの十分な数の送信機会を許容し得る。ステップ143において、プリアンブル送信カウ
ンタはインクリメントされないことがある。ステップ143は、プリアンブル送信を成功
させるために十分な数のプリアンブル送信を許容し得る。ステップ144において、競合
解決タイマは延長され得、これは、MSG3送信に応答して十分な数のPDCCH送信機
会を許容し得る。ステップ145において、パワーランピングを増加させないようにし得
、これは、適切な電力設定を維持するのに役立ち得る。ステップ146において、RA問
題が上位層に示され、RA手順が不成功であると見なし得る。ステップ147において、
代替帯域幅部分への切り替えがあり得る。本明細書では、ステップ142からステップ1
47のうちの1つ以上が、ステップ141に基づいて生じ得ることが意図されている。
【0026】
図4は、パワーヘッドルーム報告手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステップ
151において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失
敗の閾値数)が検出される。ステップ151で検出された失敗に基づいて、UE101は
ステップ152、153、154、155、156、157または158を実行し得る。
ステップ152において、UE101は、PHRが計算されたときを基地局102(例え
ば、ノードB)に示し得る。ステップ153において、UE101は、PHR計算時に送
信されたものを基地局102に示し得る。ステップ154において、UE101は、LB
T失敗が発生したときを基地局102に示し得る。ステップ155において、UE101
は、PHR送信に遅延があったことを基地局102に示し得る。ステップ156において
、PHR周期タイマ、再設定、SCellアクティブ化、PSCell追加、または禁止
タイマ満了によるPHRトリガリングが遅延し得る。ステップ157において、PHR計
算は、損失または遅延した送信を考慮に入れてもよい。ステップ158において、PHR
禁止タイマが設定されないか、または遅延し得る。
【0027】
図5は、SCellアクティブ化/非アクティブ化手順のための例示的な方法を示す。
例えば、ステップ161において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウ
ンリンクLBT失敗の閾値数)が検出される。ステップ161に基づいて、ステップ16
2において、SCell非アクティブ化タイマは延長され得、これは、SCell上での
追加のULまたはDLデータスケジューリング機会を許容し得る。
【0028】
図6は、間欠受信手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステップ171において
、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失敗の閾値数)が
検出される。ステップ171に基づいて、オンデュレーションまたは非アクティブタイマ
は延長され得、これは追加のULまたはDLデータスケジューリング機会を許容し得る。
ステップ173において、DRXショートサイクルタイマが適用され得る。ステップ17
4において、オンデュレーションまたは非アクティブタイマは、MCOT、CWSまたは
CCAと整合され得る。ステップ175において、DRX設定が調整され得る。本明細書
では、ステップ172からステップ175のうちの1つ以上が、ステップ171に基づい
て生じ得ることが意図されている。
【0029】
図7は、スケジューリング要求手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステップ1
81において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失敗
の閾値数)が検出される。ステップ181で検出された失敗に基づいて、UE101はス
テップ182、183、184または185を実行し得る。ステップ182において、ラ
ンダムアクセス応答ウィンドウが開始され得る。ステップ183において、SR禁止タイ
マが設定されないか、または禁止タイマの設定が遅延し得る。ステップ184において、
SR送信カウンタは、SR送信を成功させるために必要な十分な数のSR送信を許容する
ために、インクリメントされないことがある。ステップ185において、SR保留がクリ
アされないか、またはSR保留のクリアが遅延し得る。ステップ186において、代替帯
域幅部分への切り替えがあり得る。本明細書では、ステップ182からステップ186の
うちの1つ以上が、ステップ181に基づいて生じ得ることが意図されている。
【0030】
図8は、バッファステータス報告手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステップ
191において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失
敗の閾値数)が検出される。ステップ192に基づいて、UL-SCHリソースが利用可
能であっても、SRがトリガされ得る。
【0031】
図9は、論理チャネル優先順位付け手順のための例示的な方法を示す。例えば、ステッ
プ201では、1つ以上のLBT失敗(例えば、アップリンク/ダウンリンクLBT失敗
の閾値数)が検出される。ステップ201で検出された失敗に基づいて、UE101はス
テップ202または203を実行し得る。ステップ202において、MAC PDUは構
築されないことがある。ステップ203において、MAC PDUは、再フォーマットさ
れ得、これは、後続のグラントで送信可能にし得る。
【0032】
図10は、UE101がLBTの失敗または成功情報を基地局102に報告するための
例示的な方法を示し、これは、UE101と基地局MAC手順との協調を改善することを
可能にし得る。例えば、ステップ211において、1つ以上のLBT失敗(例えば、アッ
プリンク/ダウンリンクLBT失敗の閾値数)が検出される。ステップ211に基づいて
、UE101は、LBT失敗を報告するか、またはどの手順がどのように影響を受けるか
を報告し得る。ステップ213において、報告は、設定された期間内のLBT成功/失敗
統計を含む。ステップ214において、報告は、タイミング情報、CCA、MCOT、ま
たはCWSを含む。ステップ215において、送信禁止タイマは、報告の頻度を最小にす
るように設定される。本明細書では、ステップ212からステップ215のうちの1つ以
上が、ステップ181に基づいて生じ得ることが意図されている。
【0033】
図2~
図10は、NR-U LBT MAC手順に関連付けられた例示的な方法を示す
。複数のNR-U LBT MAC手順を、以下でより詳細に記載する。
【0034】
(MACへのNR-U LBT動作の影響)
開示された主題は、全体的なMAC動作および多数の特定のMAC手順に適用され得る
。これらのMAC手順は、帯域幅部分(BWP)動作、ランダムアクセス(Random Acce
ss:RA)、パワーヘッドルーム報告(PHR)、SCellアクティブ化および非アク
ティブ化、論理チャネル優先順位付け(Logical Channel Prioritization:LCP)、
間欠受信(Discontinuous Reception:DRX)、スケジューリング要求(SR)、バッ
ファステータス報告(Buffer Status Report:BSR)、ならびに場合により新しいL
BT MAC手順などを含み得る。
【0035】
LBT失敗により、これらのMAC手順に不要で意図しない影響をもたらす可能性があ
る。LBT失敗または成功の認識があれば、これらのMAC手順は、LBTを必要としな
いライセンス周波数帯における動作と同様に、および同様の性能で、動作することができ
る。第1のMAC手順(例えば、ランダムアクセス)で開示され得るステップ(例えば、
アクション)は、第2のMAC手順(例えば、BWPオペレーション)に適用可能であり
得ることが意図されている。したがって、ステップは一般に、特定のMAC手順に限定さ
れない。
【0036】
(ULおよびDLの両方のLBT失敗に関する一般的な考慮事項)
MAC手順への影響に関しては、ULまたはDLにおいてLBT失敗が考慮されること
がある。MAC手順および手順内の特定のアクションによって、ULおよびDLのLBT
失敗の両方が考慮されることがあり、または、ULのみもしくはDLのみのLBT失敗が
考慮されることがある。さらに、LBT表示がMACにどのように提供されるか、および
どの情報が提供されるかは、ULおよびDLによって異なることがある。
【0037】
UL LBT動作の場合、PHY層はMACに、LBT成功または失敗を示し得る。U
L LBT成功もしくは失敗の表示は、UL送信に関連付けられてもよく、またはUL
LBT手順は、UL送信とは独立して実行されてもよい。各UL LBT成功または失敗
の表示は、1つ以上のMAC手順と関連付けられ得る。
【0038】
DL LBT動作の場合、NBはUEにDL LBT成功または失敗をシグナリングし
得る。DL LBTの成功もしくは失敗の表示は、DL送信に関連付けられてもよく、ま
たはDL LBT手順は、DL送信とは独立して実行されてもよい。各DL LBT成功
または失敗の表示は、1つ以上のMAC手順と関連付けられ得る。
【0039】
MAC手順、および手順内の特定のアクションによっては、関連する送信がない場合で
もLBTを実行するために必要な場合がある。現在のMAC手順では、チャネルへの常時
アクセスが存在し、送信の停止またはブロッキングがないことを前提としているため、こ
れが必要な場合がある。例えば、UEがMAC手順においてダウンリンク割り当てまたは
アップリンクグラントを検出しない場合、ダウンリンクまたはアップリンクにおいて送信
のためにスケジュールすべきデータが存在しないという仮定があり得る。しかし、LBT
失敗によってブロックされているかまたは遅延している、送信のためにスケジュールすべ
きデータが存在することがある。この場合、MAC手順は、意図しない結果または望まし
くない結果をもたらし得るアクションを実行し得る。
【0040】
本開示において、全体的なMAC動作または特定のMAC手順についてLBT失敗また
は成功が言及される場合、アップリンクLBTまたはダウンリンクLBTの両方が考慮さ
れ得る。MAC手順および手順内の特定のアクションによって、ULおよびDLのLBT
失敗の両方が考慮されるか、または、ULのみもしくはDLのみのLBT失敗が考慮され
る。
【0041】
LBT失敗および成功の両方を、MACにシグナリングする、または示す必要はないこ
とに留意すべきである。LBT失敗の表示がない場合は成功と解釈され得、成功の表示が
ない場合は失敗と解釈され得る。PHY層からのUL LBTの表示はLBT失敗のみを
示し得、NBからのDL LBT表示はLBT成功のみを示し得る。
【0042】
LBT成功または失敗の表示は、既知の状況で周期的に提供されることもあり、または
MAC手順によって実行される特定のアクションによってトリガされる場合もある。DL
LBTの成功または失敗は、NBによって周期的にシグナリングされ得、UL LBT
の成功または失敗は、特定のMAC手順の動作に応じてPHY層によって示され得る。周
期的な表示は、MAC手順により駆動されるオンデマンド表示により増大されることがあ
り、およびその逆もあることに留意されたい。
【0043】
LBTの成功または失敗の表示は、特定のLBT手順の動作に関するものであることも
あり、または表示は、既知の期間にわたる2つ以上のLBT手順の動作に関する情報を提
供することもある。期間は、最後の報告以降の期間であり得る。UL LBT表示は、特
定のLBT手順の動作に起因することがあり、DL LBT表示は、一定期間の複数(例
えば、閾値数)のLBT動作に関する情報を提供し得る。
【0044】
LBTの成功または失敗の表示は、LBTが実行されるキャリアおよびBWP(単数ま
たは複数)に関する情報を提供し得る。アップリンクまたはダウンリンクLBTの成功ま
たは失敗の表示に加えて、さらなるLBT手順情報がMAC手順に提供されてもよい。M
AC手順では、ダウンリンクおよびアップリンクの送信機会が考慮される。これらのMA
C手順を適切に動作させるためには、アップリンクおよびダウンリンクで送信を実行でき
る期間または実行できない期間を認識する必要がある場合がある。これを達成するために
、LBTの成功もしくは失敗の表示に加えて、またはこれに含まれる、クリアチャネル評
価(Clear Channel Assessment:CCA)の期間、選択された最大チャネル占有時間(
Maximum Channel Occupancy Time:MCOT)、選択されたコンテンションウィンド
ウサイズ(Contention Window Size:CWS)、および他のタイミング情報がMACに
提供され、ダウンリンクおよびアップリンク送信機会の適切な判定が可能になることが本
明細書で開示される。MCOT、CWS、または他のタイミングは、選択されたタイミン
グを表すチャネルアクセス優先度クラス(Channel Access Priority Class:CAPC
)または別のインデックスによって特定され得る。
【0045】
(ダウンリンクLBT成功/失敗の表示)
DRXサイクルを実行するために、UEのDRXオンデュレーションの間、DL LB
T成功の表示がNBからUEにシグナリングされ得ることが議論されてきた。これは、D
RX非アクティブタイマが実行されている期間、および場合によりDRXアクティブ時間
を構成する全ての期間を含むように延長されるべきである。例えば、UEがDRXオンデ
ュレーション内にない間にランダムアクセスまたはスケジューリング要求手順が開始され
た場合、LBTが必要とされないときと同様の適切な動作および性能のために、LBT失
敗の認識が必要な場合がある。
【0046】
さらに、この問題に対処するより包括的な方法として、UEに既知の定期的な方法で連
続的に送信されるDL LBT成功の表示を考慮して、DRXアクティブタイムの外で実
行されるMAC手順がDL LBT成功および失敗の認識の恩恵を受けることができるよ
うにする。
【0047】
DL LBT成功の表示は、新しい明示的信号であってもよく、または暗黙的に検出さ
れてもよい。例えば、DL LBT成功は、SSBまたはDRSの受信によって暗黙的に
検出され得、新しい明示的信号は、新しいDCIフォーマット(例えば、個々のUEもし
くはUEのグループにアドレス指定されるか、または全てのUEにブロードキャストされ
る)であり得る。
【0048】
DRXオンデュレーションは一般的に異なるUEに対して時間がずれているため、DL
LBT成功の表示を周期的に連続的にシグナリングしても、必ずしも複雑さが増したり
、またはリソースの使用が増えたりするわけではない。周期性に応じて、シグナリングオ
ーバーヘッドは低減され得る。
【0049】
また、シグナリングDL LBT表示は、UE固有のものか、またはDRXオンデュレ
ーションを共有するUEのグループに固有のものであってもよいことに留意すべきである
。セル固有のDL LBT表示により、リソースのより効率的な使用、ならびに、より一
貫したMAC手順の動作およびパフォーマンスをもたらすことができる。
【0050】
また、LBT成功の表示は、単一の表示ではなくてもよいと見なされる。また、シグナ
リングされた情報は、最後のLBT成功の表示以降の期間の情報も提供し得る。また、シ
グナリングされた情報は、NBが、例えば、特定のチャネルまたはBWPへの、DLチャ
ネルのアクセスをどれくらい有するかについての情報を提供し得る。この場合、MAC手
順は、DL LBT成功または失敗の時間経過と共に連続的な認識を有し得、これにより
、DL LBT失敗によるMAC手順への影響がより正確になり得る。
【0051】
ダウンリンク成功の表示はまた、MAC手順が送信機会を正確に判定することができる
ようにするために、送信を行うことができるとき、および行うことができないときを特定
するタイミング情報を提供し得る。これを達成するために、LBTの成功の表示に、クリ
アチャネル評価(CCA)の期間、選択された最大チャネル占有時間(MCOT)、選択
されたコンテンションウィンドウサイズ(CWS)、もしくはダウンリンク送信機会の適
切な判定を可能にするためにMACに提供される他のタイミング情報を追加されるか、ま
たは含められ得る。MCOT、CWS、または他のタイミング情報は、選択されたタイミ
ングを表すチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)または別のインデックスによって
特定され得る。
【0052】
(アップリンクLBT成功/失敗の表示)
NBがLBT失敗または成功ステータスをUEに示すことに加えて、UEは、UL L
BT失敗または成功情報をNBに提供し得る。
【0053】
本明細書に開示されているように、UE MAC手順への複数の潜在的な影響が存在し
得る。特定のMAC手順にLBT失敗または成功がどのように影響したかをNBが認識す
ることが必要な場合がある、複数の事例が存在し得る。例えば、DRXアクティブタイム
またはDRXサイクルが影響を受けた場合、NBはUEが適切にスケジュールされるよう
に認識しなければならない。
【0054】
LBT手順は、UL LBT失敗をNBに示す以上のことを行ってもよい。大量のUL
LBT失敗が発生した後、他のアクションが実行されることがある。本明細書で示すよ
うに、既存のMAC手順の動作は、LBT失敗によって影響を受けることがある。新しい
LBT手順は、LBT失敗を解決するための新しいアクションを実行する可能性を有する
。例えば、チャネルアクセス優先度は、LBTが成功する可能性を高めるように調整され
得る。
【0055】
LBT失敗の総数がカウントされることがあり、これは、指定されたまたは設定された
期間内であり得る。あるいは、LBT失敗カウンタ(Failure Counters:FC)は、連
続LBT失敗をカウントし、LBT成功時にLBT FCをゼロにリセットしてもよい。
LBT失敗がカウントされ得る期間は、時間のスライディングウィンドウであってもよい
。LBT失敗カウンタが指定されたまたは設定された閾値を超過する場合、LBT状態は
失敗したと見なされ得る。指定もしくは設定された数のLBT失敗を超過していない場合
、または指定もしくは設定された数のLBT成功の表示が受信される場合、LBT状態は
成功したと見なされ得る。MAC手順は、MAC手順に関連付けられた個々のLBT失敗
をカウントするのではなく、LBT状態をチェックし得る。MAC手順では、LBT状態
に従ってカウンタとタイマを調整し得る。例えば、MAC手順はカウンタおよびタイマを
延長し得、またはLBT状態に応じてタイマおよびカウンタが最大閾値に達したと見なし
得る。LBT状態は、より高い層に示されることもある。例えば、RRC手順に影響を与
える。
【0056】
UL LBTの成功または失敗の情報を提供するために、新しいMAC LBT報告(
LBT Report:LBTR)手順が定義され得る。LBTR MAC CEは、以前のUL
LBT結果に関する履歴情報を提供し得る。これは、報告が生成されたときに対して、
特定の期間にわたることがある。例えば、最後のLBTR MAC CEが送信されてか
らの期間であり得る。MAC CEは、どのMAC手順(単数または複数)が影響を受け
たか、またはいつLBT失敗が発生したかに関する情報を提供する場合があり、それによ
って、NBは、どの手順(単数または複数)が影響を受けたかを相関させようと試み得る
。LBTR MAC CEはまた、例えば、BWP LBTが失敗する、およびBWP
LBTが成功した場合のLBT結果に、BWP情報を含んでもよい。RRCは、UE内に
、LBTR報告期間を設定してもよい。
【0057】
あるいは、UL物理制御シグナリングが、UL LBT失敗または成功の表示を提供し
てもよい。これは、スケジュールされた、または新しいULシグナリングの場合、PUC
CHで伝送されるか、またはPUSCHにピギーバックされ得る。周期的なULシグナリ
ングの受信の欠如は、UE LBT失敗と解釈されることがある。これは、PUCCHま
たは新しいULシグナリングであり得る。新しいULシグナリングは、NB受信が既知の
物理的リソースおよび既知の時間に発生するように設定されなければならないことがある
。
【0058】
アップリンクLBT成功および失敗の表示はまた、MAC手順が送信機会を正確に判定
することができるようにするために、送信を行うことができるとき、および行うことがで
きないときを特定するタイミング情報を提供し得る。これを達成するために、LBT成功
もしくは失敗の表示に加えて、またはこれに含まれる、クリアチャネル評価(CCA)の
期間、選択された最大チャネル占有時間(MCOT)、選択されたコンテンションウィン
ドウサイズ(CWS)、または他のタイミング情報がMACに提供され、アップリンク送
信機会の適切な判定が可能になることが提案されている。MCOT、CWS、または他の
タイミングは、選択されたタイミングを表すチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)
または別のインデックスによって特定され得る。
【0059】
(MACタイマおよびカウンタへのLBTの影響)
LBT失敗により、送信機会が損失する場合がある。また送信機会の損失により、送信
の成功を達成するためのより長い時間にもつながる。MAC手順は、手順の失敗を宣言す
る前に、送信機会の量および完了するまでの時間を考慮する。LBTが必要な場合にMA
C手順を適切に実行するためには、送信機会の数、および場合によっては手順が正常に完
了するまでの期間は、LBT失敗を考慮する必要がある。
【0060】
既存のMAC手順では、MAC PDUがPHY層に与えられるとき、またはPHYア
ップリンク制御情報(例えば、SR)を送信するためにPHYに命令が与えられるとき、
PDUもしくはPHYアップリンク制御情報が送信されると仮定する。特定のMAC手順
に関連付けられたMAC CEが構築され、MAC PDUに多重化されるとき、このM
AC CEが送信されると仮定され得る。特定のMAC手順に関連付けられたMAC C
EまたはPHYアップリンク制御情報が送信され得る周波数を制限するために、MAC
CEが構築され、MAC PDUがPHY層に与えられるとき、またはPHYアップリン
ク制御情報を送信するためにPHYに命令が与えられるとき、禁止タイマが設定され得る
。MAC CEまたはPHYのアップリンク制御情報が送信され得る頻度を適切に制御し
、必要なときに送信されることを確実するために、これらの禁止タイマの設定はまた、L
BTの失敗を考慮してもよい。
【0061】
処理MAC手順のシーケンスもまた、考慮され得る。既存の手順は、PHY層によって
LBTが実行される前に、MAC手順が実行されるときに、カウンタおよびタイマをイン
クリメントし得る。既存のMAC手順への影響に関しては、複数の方法を考慮し得るが、
これは、以下に関連してもよい。1)MACがPHY層カウンタからLBT失敗の表示を
受信し、送信失敗を考慮してタイマが調整される場合、2)LBTが成功してタイマおよ
びカウンタが動作する場合、または、3)最初のMAC手順が実行されてから、または最
初に設定されてから、カウンタ(単数または複数)もしくはタイマ(単数または複数)が
それらの最大閾値に達するまでの期間に、LBT失敗が記録される。
【0062】
MACがPHY層カウンタからLBT失敗の表示を受信すると、送信失敗を考慮するよ
うにカウンタおよびタイマが調整される。MAC手順が実行されたときにインクリメント
されたカウンタは、手順が実行される前に設定されたものから変更されないようにデクリ
メントされ得る。これは、タイマの場合は、多少複雑になり得る。最適には、手順の最大
時間は、LBTの失敗の期間を考慮すべきではない。LBT失敗が発生したときのMAC
タイマの作用については、異なるMAC手順にタイマがどのように使用されるかによって
、次のような複数の選択肢がある。a)LBT失敗に関連付けられたMAC手順が実行さ
れたときから、MAC手順を実行する次の機会までの期間をタイマから減算するか、もし
くは最大時間閾値に加算する(タイマが満了するとき)、b)LBT失敗表示の受信時に
タイマを停止し、MAC手順を実行する次の機会に再起動する、c)LBT失敗表示を受
けてタイマを再起動する、または、d)LBT失敗に関連付けられたMAC手順のタイマ
を設定したとき(起動または再起動)から、MAC手順のタイマを設定する次の機会まで
の期間を、タイマから減算するか、もしくは最大時間閾値に加算する(タイマが満了する
とき)。
【0063】
このアプローチに関する1つの懸念は、MAC手順が実行された時間と、MAC手順関
連付けられたLBT失敗表示カウンタ(単数または複数)またはタイマ(単数または複数
)の受信との間が最大値に達したときに、何が起こるかである。この問題に対処する1つ
の方法は、タイマまたはカウンタがその最大値に達したときに、MACが前の送信に対す
るLBT表示を待っているか否かをチェックし、LBT表示が成功したと判定された後に
タイマまたはカウンタの満了に関連付けられたアクションのみを呼び出すことである。
【0064】
LBTが成功すると、タイマおよびカウンタが作用する。この方法では、MAC手順が
実行されるとき、カウンタ(単数または複数)およびタイマ(単数または複数)は作用さ
れない。LBTの成功表示時にカウンタがインクリメントされ、タイマがチェックまたは
調整される。このアプローチの問題の1つは、LBTの成功表示時にタイマまたはカウン
タがそれらの最大閾値に達した場合であり、これは、MAC手順が異なるように実行され
たことを意味する。この状況に対処するには、いくつかの選択肢がある。MAC手順を実
行するときに、タイマおよびカウンタは、手順実行時にタイマおよびカウンタが手順に従
って調整されていた場合、それらの最大閾値に達していたか否かをチェックされ得、この
場合、MAC手順は、カウンタまたはタイマがそれらの最大閾値に達していたかのように
アクションを実行し得る。
【0065】
LBT失敗は、最初のMAC手順が実行されたとき、または最初に設定されたときから
、ポイントカウンタ(単数または複数)またはタイマ(単数または複数)がそれらの最大
閾値に達するまでの期間に記録され得る。タイマまたはカウンタが最大閾値に達すると、
LBT失敗の記録がチェックされ、LBT失敗が発生した場合、手順はLBT失敗を考慮
してタイマおよびカウンタを調整する。これを達成するには、以下の(a)または(b)
のような複数の選択肢があり得る。(a)最大閾値に達したときに実行されるアクション
がこの時点で実行されないように、LBT失敗の数またはLBT失敗の期間に応じて、タ
イマおよびカウンタの最大閾値が調整される、または、(b)最大閾値に達したときに実
行されるアクションがこの時点で実行されないように、失敗の数およびLBT失敗の期間
に応じて、タイマおよびカウンタが再起動される。
【0066】
タイマおよびカウンタに影響を及ぼすLBT失敗により、受け入れられない遅延(例え
ば、閾値に達する)が発生するか、またはMAC手順が際限なく停止することがある。M
AC手順カウンタおよびタイマが決して最大閾値に達しないことがある。したがって、開
示されたMAC手順の変更は、連続的なまたは相当量のLBT失敗の可能性を考慮に入れ
得る。この場合、MAC手順は、各MAC手順が適切に実行されるように、時間の最大延
長またはカウンタの最大延長を考慮してもよい。例えば、MAC手順カウンタ(MAC Pro
cedure Counter:MAC PC)およびMAC手順タイマ(MAC Procedure Timer:M
AC PT)の延長を制限することは、次の方法で対処し得る。1)MAC手順LBT失
敗カウンタ(LBT Failure Counter:LBT FC)、MAC PCおよびMAC P
T延長カウンタ(Extension Counter:EC)、またはMAC PCおよびMAC PT
延長最大閾値(Extended Maximum Threshold:EMT)。
【0067】
MAC手順LBT失敗カウンタ(LBT FC)、LBT FCは、LBT失敗の総数
をカウントし得、これは、指定されたまたは設定された期間内であり得る。あるいは、L
BT FCは連続LBT失敗をカウントしてもよく、LBTが成功するとLBT FCは
ゼロにリセットされる。LBT FC期間は、MAC手順が完了するまでに許容される時
間、または時間のスライディングウィンドウであり得る。特定のMAC手順では、2つ以
上のLBT FCを使用してもよい。MAC手順が独立したアクションを並列に実行する
場合、各手順はLBT FCを有してもよい。LBT FCには、最大値が指定されてい
るか、または設定されている場合がある。LBT FCが最大カウントに達すると、MA
C手順のLBT失敗時に、MAC PCまたはMAC PTは延長されなくなる。あるい
は、LBT FCが最大カウントに達すると、MAC手順はMAC PCまたはMAC
PTが最大値に達したかのようにアクションを実行する。これにより、MAC手順が失敗
したと見なされ得る。
【0068】
MAC PCおよびMAC PT延長カウンタ(EC)、LBT失敗により、MAC
PCまたはMAC PTの最大閾値が延長される。延長の基準は、指定されたまたは設定
された期間内の、指定されたまたは設定されたLBT失敗の数であり得る。例えば、MA
C PTの最大閾値あってもよい。ECは、MAC PCまたはMAC PT延長の総数
をカウントすることがあり、これは、指定されたまたは設定された期間内であり得る。あ
るいは、ECは、MAC PCまたはMAC PT延長を連続してカウントしてもよい。
EC期間は、MAC手順が完了するまでに許容される時間、または時間のスライディング
ウィンドウであり得る。特定のMAC手順では、2つ以上のECを使用してもよい。MA
C手順が独立したアクションを並列に実行する場合、各手順はECを有してもよい。EC
は、指定された、または設定された最大値を有し得る。ECが最大カウントに達すると、
MAC手順のLBT失敗時に、MAC PCまたはMAC PTは延長されなくなる。あ
るいは、ECが最大カウントに達すると、MAC手順はMAC PCまたはMAC PT
が最大値に達したかのようにアクションを実行し得る。これにより、MAC手順が失敗し
たと見なされ得る。
【0069】
MAC PCおよびMAC PT延長最大閾値(EMT)、LBT失敗により、MAC
PCまたはMAC PTの最大閾値が延長され得る。MAC PCまたはMAC PT
の最大閾値は、各LBT失敗時に、または指定されたもしくは設定された期間内の指定さ
れたもしくは設定された数のLBT失敗時に、延長され得る。例えば、期間は、現在のM
AC PTの最大閾値あってもよい。MAC PCまたはMAC PTの最大閾値は、指
定されたまたは設定された連続数のLBT失敗時に延長され得る。MAC PCまたはM
AC PTが指定されたまたは設定されたEMTに到達すると、MAC PCまたはMA
C PTの最大閾値は延長されなくなり得る。これにより、MAC手順が失敗したと見な
し得る。
【0070】
MAC手順はまた、手順が実行される頻度を制御するために使用されるタイマを有して
もよい。これらのタイマは、禁止タイマとしてとして知られ得る。いくつかのMAC手順
が実行されると、禁止タイマは、その手順が再び実行されることが許される最も早い時間
を設定する。MAC手順は現在のところ、手順が実行されるときにこれらのタイマを設定
する。これに対処するために、複数の方法またはシステムが使用され得る。例えば、1)
禁止タイマは、手順の実行時に設定されなくてもよく、LBT成功または失敗によって設
定されたりされなかったりし得る。MAC手順に関連付けられた送信のLBT成功時のみ
、禁止タイマを設定すべきである。LBT手順が成功するまでに時間がかかることがある
。この場合、禁止タイマの開始は、MAC手順が実行されたときに対して遅延し得る。こ
れは、MAC手順が実行される頻度が適切に制限されることを確実にするために必要な場
合がある。または、2)MAC手順の実行時に設定され得る禁止タイマは、MAC手順に
関連付けられた送信に対するLBT失敗表示が受信された場合にクリアされる。LBT手
順によって送信が遅延する場合、禁止タイマは、MAC手順が実行されてからLBT成功
が判定されるまでの時間を考慮するように延長され得る。
【0071】
(スケジューリングおよび送信機会の損失)
MAC手順はまた、ダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントも考慮され得る
。LBT失敗によって、ダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントが損失するこ
とがある。NBがLBT失敗を判定した場合、PDCCHスケジューリング機会は損失し
得る。また、PDCCHスケジューリングを受信しているにも関わらず、UEがLBT失
敗と判定した場合、アップリンク送信機会は損失する。
【0072】
設定されたモニタリング期間内にダウンリンク割り当てまたはアップリンクグラントを
受信しないことがある場合、複数のMAC手順がアクションを実行する。LBT失敗また
はLBT成功は、ダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントを受信しないことの
MAC手順基準に考慮され得る。アップリンクまたはダウンリンクLBTの成功、失敗に
加えて、さらなるLBT手順情報がMAC手順に提供されてもよい。LBTの成功もしく
は失敗の表示に加えて、またはこれに含まれる、クリアチャネル評価(CCA)の期間、
選択された最大チャネル占有時間(MCOT)、選択されたコンテンションウィンドウサ
イズ(CWS)、または他のタイミング情報がMACに提供され、ダウンリンクおよびア
ップリンク送信機会の適切な判定が可能になる。MCOT、CWS、または他のタイミン
グは、選択されたタイミングを表すチャネルアクセス優先度クラス(CAPC)または別
のインデックスによって特定され得る。
【0073】
設定されたモニタリング期間中に、ダウンリンク割り当てもしくはアップリンクグラン
トを受信し得ない場合、LBT失敗が検出される場合、またはLBT成功が検出されない
場合は、複数のオプションが考慮され得る。
・モニタリング期間中にLBT成功が検出されなかった場合は、MAC手順によるアクシ
ョンは実行されないことがある。
・モニタリング期間内に、LBT成功または連続LBT成功検出の設定された最小閾値に
到達しない場合、MAC手順によるアクションは実行されないことがある。
・モニタリング期間中にLBT失敗が検出された場合、MAC手順によるアクションは実
行されないことがある。
・モニタリング期間内に、LBT失敗または連続LBT失敗の設定された最大閾値に達し
た場合は、MAC手順によるアクションは実行されないことがある。
・アップリンクまたはダウンリンク送信機会の数もしくは期間は、CCA、MCOT、C
WS、または他のタイミング情報からより正確に判定され得る。
【0074】
MAC手順によって実行されないアクションとは、設定されたモニタリング期間中にダ
ウンリンク割り当てまたはアップリンクグラントが受信されない場合に、現在指定されて
いるMAC手順によって行われていた可能性のあるアクションである。例えば、
・BWP非アクティブタイマの実行中にLBT失敗が検出された場合、またはLBT成功
が検出されなかった場合は、この期間中にダウンリンク割り当てまたはアップリンクグラ
ントが受信されなかった場合でも、初期またはデフォルトBWPへのBWP切り替えは実
行されない。
・その間にDRXアクティブタイムLBT失敗が検出された場合、またはLBT成功が検
出されなかった場合は、この期間にダウンリンク割り当てまたはアップリンクグラントが
受信されなかった場合でも、DRX非アクティブがリセットされ得る。
【0075】
LBT失敗によりアップリンク送信ができない場合も、MAC手順を考慮する必要があ
り得る。MAC手順への影響は、LBT失敗によってPDCCHスケジューリング機会が
損失した場合と同じである。MAC手順は、アップリンクグラントが受信されない場合、
または送信可能なデータに対してアップリンクグランドが受け入れられない場合(例えば
、LCP制限)に、LBTによるUL送信失敗を、現在実行されているのと同じであると
見なし得る。例えば、LBT失敗後のバックオフ期間中に、MAC手順は、アップリンク
グラントが受信されない場合、または、送信可能なデータに対してアップリンクグラント
が受け入れられない場合(例えば、LCP制限)、現在のように振る舞い得る。
【0076】
従来のMAC手順は、MAC PDUがPHY層に提供されるとき、それが送信される
と仮定し得る。LBTを実行する場合は、必ずしもそうとは限らない。したがって、MA
C PDU送信を参照するMAC手順では、送信がLBT成功または失敗を考慮している
ことを明確にするべきである。これは、MAC手順内のLBT成功を参照するか、または
MAC PDU送信基準にLBT成功が含まれることを明確にすることによって達成され
得る。
【0077】
MAC PDUの多重化およびアセンブリが再実行されたときに、トリガが再評価され
、報告された値が再計算されるように、MAC CEは回復して保存されるか、またはこ
れらのMAC CEをトリガしたイベントが復元され得る。
【0078】
(特定のMAC手順へのNR-U LBTの影響)
(特定のMAC手順へのNR-U LBTの影響)
新しいLBT MAC手順が導入され得る。この手順は、LBTの失敗または成功をN
Bに通知するために使用され得る。本明細書に記載されているように、UE MAC手順
への複数の可能性のある影響が存在し得る。多くの場合、NBは適切な動作のためにこれ
らのMAC手順への影響を認識することが必要な場合がある。
【0079】
LBT失敗によって影響を受ける各UE MAC手順は、それぞれのMAC手順に対す
るUEとNB間の協調を維持するために、NBへの効果をシグナリングする可能性がある
。しかし、これには、多くのMAC手順にさらなる複雑さを導入する必要があり得る。
【0080】
例示的な方法は、NBがLBT情報を考慮し、LBT動作によってこれらの手順の変更
された振る舞いを実現することにより、他のMAC手順に対するその振る舞いを調整でき
るように、NBにLBT状態(例えば、成功または失敗)を示す新しい個別のMAC手順
を定義することである。
【0081】
したがって、UE PHY層のLBT成功または失敗表示がMACに提供される場合が
ある。PHY層は、MAC層とPHY層との間でシグナリングされるプリミティブの量を
制限するために、何らかの前処理を行うことが可能である。新しいLBT MAC手順で
は、これらのLBT表示を統合して、リッスンビフォートーク報告(LBTR)MAC制
御要素(Control Element:CE)を生成し得、これにより、一定期間のLBT失敗また
は成功に関する情報を提供し得る。UE PHY層は、LBT成功または失敗表示に加え
て、LBTタイミング情報をMAC層に提供してもよい。例えば、LBTタイミング情報
は、CCA期間を含み、MCOTまたはCWS期間を選択し得る。
【0082】
LBTRは、ULおよびDLのLBT失敗を別々に提供し得る。UL LBT失敗はN
Bにとって未知であることがあり、MAC手順の協調を維持するためにシグナリングする
必要がある。しかし、UEが認識しているDL LBT失敗もNBにとって有用である可
能性がある。なぜなら、UEにシグナリングされるか、または別の方法でUEによって検
出されるDL LBT失敗がUEによって実現されたとNBが想定できないことがあるか
らである。UEがNB DL LBT失敗もしくは成功表示を逃したか、または受信に失
敗した可能性がある。
【0083】
LBTR手順は、LBTRを送信する場合につながる手順を開始するために1つ以上の
トリガを必要とすることがある。トリガには、以下の1つ以上の方法が含まれ得る。第1
の方法では、閾値に達するLBT失敗が、トリガとなり得る。RRCが設定したLBT失
敗閾値が存在し得る。この閾値は、既知の期間にわたるLBT失敗の閾値数、または連続
LBT失敗の閾値数であってもよい。報告の緊急度は、サポートされるトラフィックのタ
イプに依存することがあるため、これらのパラメータが設定可能である必要があり得る。
第2の方法では、トリガは、他のMAC手順に対するある種の影響が、適切な動作のため
にNBによって認識される必要があるその手順の動作変化をもたらすときであり得る。例
えば、アクティブタイムまたはDRXサイクルに影響するDRX動作の変更である。この
場合、MAC DRX手順がLBTRをトリガする。第3の方法では、トリガは、RRC
が設定した周期的なLBTRに基づき得る。第4の方法では、トリガは、LBTRの頻度
を制限するために導入されるLBTR禁止タイマに基づき得る。
【0084】
LBTR手順は、設定されたLBTRモニタリング期間にわたってLBT失敗または成
功をカウントし得る。例えば、
・LBTRモニタリング期間内、LBT失敗カウントが、設定されたLBT失敗カウント
より大きい場合、LBTRがトリガされ得る。
・LBTRモニタリング期間内、LBT成功カウントが、設定されたLBT成功最小値未
満の場合、LBTRがトリガされ得る。
【0085】
設定されたLBTRモニタリング期間にわたって、LBTR手順は、連続LBT失敗ま
たは成功をカウントし得る。
・LBTRモニタリング期間内、連続LBT失敗カウントが、設定されたLBT失敗カウ
ントより大きい場合、LBTRがトリガされ得る。
・LBTRモニタリング期間内、連続LBT成功カウントが、設定された連続LBT成功
最小値未満の場合、LBTRがトリガされ得る。
【0086】
他のMAC手順がLBTRをトリガする場合、これは、LBTR保留表示を設定するこ
とによってであり得る。LBTR保留表示は、後でMAC PDU多重化アセンブリ中に
チェックされ、LBTR MAC CEが構築されることを確認する。
【0087】
LBTRには、以下の情報が含まれ得る。
・最後のLBTR以降のLBT失敗または成功のカウント
・最後のLBTR以降、LBT失敗または連続LBT失敗が、設定されたLBT失敗の最
大閾値を超えた回数
・最後のLBTR以降、LBT成功カウントまたは連続LBT成功カウントが、設定され
た連続LBT成功最小値未満の回数
・UL LBT失敗に加えて、UEによって検出されたDL LBT失敗も報告されるこ
とがある
・LBTRをトリガしたMAC手順
・LBTR PDUがいつ構築されるかに関連したタイムスタンプ。
・CCA、MCOT、またはCWS情報
【0088】
PHY層またはRRC層によって同様の動作が提供されてもよく、PHY層またはRR
C層シグナリングを使用して同様の情報をNBに伝達してもよいことに留意すべきである
。
【0089】
RRCは、UE内に、LBTR MAC CEに指定された論理チャネルにマッピング
されたチャネルアクセス優先度クラスの優先度を設定してもよい。あるいは、アクセス優
先度クラスを最も優先度の高いチャネルアクセス優先度クラスとして指定してもよい。L
BTR手順はまた、一般的なLBT状態判定手順を含んでもよく、または独立したLBT
状態手順がLBTRおよび他のMAC手順によって利用されてもよい。この方法は、各M
AC手順に導入される複雑さを最小限にする。例えば、各MAC手順がその手順に影響を
及ぼすLBT失敗をカウントするのではなく、LBT状態がチェックされるだけである。
【0090】
LBT失敗の総数がカウントされることがあり、これは、指定されたまたは設定された
期間内であり得る。あるいは、LBT FCは連続LBT失敗をカウントしてもよく、L
BTが成功するとLBT FCはゼロにリセットされる。LBT失敗がカウントされ得る
期間は、時間のスライディングウィンドウであってもよい。LBT失敗カウンタが指定さ
れたまたは設定された閾値を超過する場合、LBT状態は失敗したと見なされる。指定も
しくは設定された数のLBT失敗が受信されなかった場合、または指定もしくは設定され
た数のLBT成功の表示が受信される場合、LBT状態は成功したと見なされる。MAC
手順は、MAC手順に関連付けられた個々のLBT失敗をカウントするのではなく、LB
T状態をチェックすることがある。MAC手順では、LBT状態に従ってカウンタおよび
タイマを調整し得る。例えば、MAC手順はカウンタおよびタイマを延長し得、またはL
BT状態に応じてタイマおよびカウンタが最大閾値に達したと見なし得る。LBT状態は
、より高い層に示されることもある。例えば、RRC手順を行う。
【0091】
(BWP動作手順)
BWP動作手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBT動作の影響を考慮に入れても
よい。
【0092】
LBT失敗により、BWP非アクティブタイマの期間中にダウンリンク割り当ておよび
アップリンクグラントをブロックすることがある。この場合、BWPをデフォルトまたは
初期BWP(単数または複数)への切り替えを行うことは不適切であり得る。
【0093】
BWP非アクティブタイマが動作している間にLBT失敗と判定された場合、アクティ
ブなDL BWPに関連付けられたBWP非アクティブタイマは延長されるべきである。
これは、LBT失敗によってダウンリンク割り当ておよびアップリンクグラントが損失し
得る場合に、デフォルトまたは初期BWPへのBWP切り替えが実行されないことを確実
にするために、必要な場合がある。デフォルトまたは初期BWPへのBWP切り替えは、
BWP非アクティビティタイマの実行中に、実際には送信するデータがない場合にのみ実
行されるべきである。本明細書における実施例は、MAC仕様3GPP TS 38.3
21、(NR)、メディアアクセス制御(MAC)プロトコル仕様、V15.2.0を参
照してもよい(また、本明細書では[2]として参照される)。例示的な修正の多くは、
本明細書において下線が引かれている。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよ
い。
bwp-InactivityTimerが設定されている場合、MACエンティティは
、アクティブ化された各サービングセルに対して、以下であるものとする。
1>defaultDownlinkBWPが設定されていて、アクティブなDL BW
PがdefaultDownlinkBWPによって示されたBWPでない場合、または
、
1>defaultDownlinkBWPが設定されておらず、アクティブなDL B
WPがinitialDownlinkBWPでない場合、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPで受信された場合、または、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPに対して受信された場合、また
は、
2>MAC PDUが、設定されたアップリンクグラントで送信された場合もしくは設定
されたダウンリンク割り当てで受信された場合、または、
2>アクティブなBWPでLBT失敗が検出された場合、
3>このサービングセルに関連付けられた現行のランダムアクセス手順がない場合、また
は、
3>C-RNTI宛てのこのPDCCHの受信時に、このサービングセルに関連付けられ
た現行のランダムアクセス手順が正常に完了した場合(例えば、[2]の5.1.4節お
よび5.1.5節に関して規定されたとおり)、
4>アクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTime
rを起動または再起動する。
【0094】
この基準はまた、BWP非アクティブが実行されている間のLBT成功検出に基づいて
いてもよい。例えば、
bwp-InactivityTimerが設定されている場合、MACエンティティは
、アクティブ化された各サービングセルに対して、以下であるものとする。
1>defaultDownlinkBWPが設定されていて、アクティブなDL BW
PがdefaultDownlinkBWPによって示されたBWPでない場合、または
、
1>defaultDownlinkBWPが設定されておらず、アクティブなDL B
WPがinitialDownlinkBWPでない場合、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPで受信された場合、または、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPに対して受信された場合、また
は、
2>MAC PDUが、設定されたアップリンクグラントで送信された場合もしくは設定
されたダウンリンク割り当てで受信された場合、または、
2>アクティブなBWPでLBT成功が検出されなかった場合、
3>このサービングセルに関連付けられた現行のランダムアクセス手順がない場合、また
は、
3>C-RNTI宛てのこのPDCCHの受信時に、このサービングセルに関連付けられ
た現行のランダムアクセス手順が正常に完了した場合(例えば、[2]の5.1.4節お
よび5.1.5節に関して規定されたとおり)、
4>アクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTime
rを起動または再起動する。
【0095】
LBT失敗は、単一のインスタンスではないことがある。BWP非アクティブタイマが
実行している間の、複数のLBT失敗または成功の検出であり得る。また、本明細書に示
されるように、LBT失敗または成功は、アップリンクLBTまたはダウンリンクLBT
の両方を参照する。
【0096】
一定期間のLBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、または一定期間の連続LB
T失敗もしくは連続LBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗
もしくは連続LBT失敗が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT
成功もしくは連続LBT成功が、設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にの
み、BWP非アクティブタイマが再起動される。例えば、MAC仕様を以下のように修正
してもよい。
bwp-InactivityTimerが設定されている場合、MACエンティティ
は、アクティブ化された各サービングセルに対して、以下であるものとする。
1>defaultDownlinkBWPが設定されていて、アクティブなDL BW
PがdefaultDownlinkBWPによって示されたBWPでない場合、または
、
1>defaultDownlinkBWPが設定されておらず、アクティブなDL B
WPがinitialDownlinkBWPでない場合、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPで受信された場合、または、
2>ダウンリンクの割り当てもしくはアップリンクグラントを示すC-RNTIもしくは
CS-RNTI宛てのPDCCHが、アクティブなBWPに対して受信された場合、また
は、
2>MAC PDUが、設定されたアップリンクグラントで送信された場合もしくは設定
されたダウンリンク割り当てで受信された場合、または、
2>LBT失敗カウントが、アクティブなBWPでLBT失敗閾値を超えた場合、
3>このサービングセルに関連付けられた現行のランダムアクセス手順がない場合、また
は、
3>C-RNTI宛てのこのPDCCHの受信時に、このサービングセルに関連付けられ
た現行のランダムアクセス手順が正常に完了した場合(例えば、[2]の5.1.4節お
よび5.1.5節に関して規定されたとおり)、
4>アクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTime
rを起動または再起動して、
4>LBT失敗カウントをリセットする。
【0097】
上記の手順において、LBT失敗が検出されたとは、BWP非アクティブタイマが動作
している期間、アクティブなDL BWP上でBWP切り替え用のPDCCHを受信した
とき、または、アクティブなBWP上もしくはBWP用のアップリンクグラントのPDC
CHを受信したとき、または設定されたグラントのためにMAC PDUを送信もしくは
受信したときから、BWP非アクティブタイマが満了する時点までの期間に適用されるこ
とに留意すべきである。
【0098】
BWP非アクティブタイマは、初期設定値とは異なる期間だけ延長され得る。BWP非
アクティブタイマが延長される期間は、別の設定値であってもよく、または検出されたL
BTの失敗もしくは判定された成功の量に応じた値であってもよい。
【0099】
また、LBT失敗により、設定されたBWP間の切り替えがトリガされることがある。
LBT失敗は、単一のインスタンスではないことがある。指定されたまたは設定された期
間内の複数のLBT失敗または成功の検出であってもよい。また、本明細書に示されるよ
うに、LBT失敗または成功は、アップリンクLBTまたはダウンリンクLBTを参照す
ることがある。
【0100】
一定期間のLBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、または一定期間の連続LB
T失敗もしくは連続LBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗
もしくは連続LBT失敗が設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成
功もしくは連続LBT成功が設定された最小LBT成功閾値未満である場合にのみ、アク
ティブなBWPは、別の設定されたアクティブなBWPに切り替えられる。
【0101】
また、UEが初期もしくはデフォルトBWPに決して戻らないように、BPW非アクテ
ィブタイマを大幅に延長すること、またはLBT失敗により非アクティブタイマを無期限
に延長することを回避するために必要な場合がある。その場合、BWP非アクティブタイ
マの再起動は、指定されたまたは設定された最大値に制限され得る。例えば、MAC仕様
を以下のように修正してもよい。
1>アクティブなBWPで、BWP-Inactivity-LBT-Failure-
Count>BWP-Inactivity-LBT Failure Thresho
ldである場合、および、
1>LBT-BWP-InactivityRestartCount<=LBT-BW
P-Inactivity-Restart-Thresholdである場合、
2>BWP-Inactivity-LBT-Failure-Countを0に設定し
て、
2>LBT-BWP-InactivityRestartCountを1だけインクリ
メントして、
2>アクティブなDL BWPに関連付けられたbwp-InactivityTime
rを起動または再起動する。
1>LBT失敗が検出された場合、
2>BWP-Inactivity-LBT-Failure-Countをインクリメ
ントする。
LBT BWP非アクティブ再起動閾値を超えた場合、以下のアクションを実行しても
よい。
1>LBT-BWP-InactivityRestartCount>LBT-BWP
-Inactivity-Restart-Thresholdである場合、
2>デフォルトまたは初期BWPへのBWP切り替えが実行されて、
2>BWPを特定する表示が上位層に送信されて、
2>SCellが非アクティブ化される。
【0102】
(ランダムアクセス手順)
(ランダムアクセス応答受信)
ランダムアクセス応答受信手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮
に入れてもよい。
【0103】
RA応答ウィンドウが満了しても、プリアンブル送信以降にLBT失敗が検出された場
合、RA応答ウィンドウを延長し得る。これは、NBがプリアンブル送信を受信していて
も、LBT失敗によりランダムアクセス応答が遅延している場合に必要になり得る。NB
が送信機会を逃したことをUEが検出するとき、RA応答ウィンドウを延長し得る。
【0104】
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>RACH-ConfigCommonに設定されているra-ResponseWi
ndowが満了し、送信されたPREAMBLE_INDEXに一致するランダムアクセ
スプリアンブル識別子を含むランダムアクセス応答を受信していない場合、
1>BeamFailureRecoveryConfigに設定されたra-Resp
onseWindowが満了した場合、およびC-RNTI宛てのPDCCHを受信して
いない場合、
2>LBT失敗が検出された場合、
3>MACエンティティによってビーム障害回復要求のための競合なしランダムアクセス
プリアンブルが送信された場合、
4>BeamFailureRecoveryConfigに設定したra-Respo
nseWindowを再起動して、
4>ra-ResponseWindowが動作している間、C-RNTIで特定される
ビーム障害回復要求に対する応答をSpCellのPDCCHで監視し、
3>さもなければ、
4>RACH-ConfigCommonに設定されたra-ResponseWind
owを再起動して、
4>ra-ResponseWindowが実行されている間、RA-RNTIによって
特定されるランダムアクセス応答(単数または複数)に対するSpCellのPDCCH
を監視し、
2>さもなければ(LBT失敗は検出されず)、
3>ランダムアクセス応答の受信が成功しなかったと見なす。
【0105】
上記の手順において、LBT失敗が検出されたとは、RA応答ウィンドウが動作してい
る期間、プリアンブル送信から、プリアンブル送信後RA応答ウィンドウが最初に満了す
る時点までの期間、またはLBT検出によりRA競合解決タイマが満了して最後に再起動
してから、次のra-ResponseWindowが満了するまでの期間に適用される
ことに留意すべきである。
【0106】
あるいは、LBT失敗またはLBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。
LBT失敗が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功が、設定
された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、RA応答ウィンドウが再起動され
る。
【0107】
あるいは、RA応答ウィンドウは、BeamFailureRecoveryConf
igまたはRACH-ConfigCommonに設定された値とは異なる期間だけ延長
され得る。RA応答ウィンドウが延長される期間は、別の設定値であってもよく、または
検出されたLBT失敗もしくは判定された成功の量に応じた値であってもよい。また、ラ
ンダムアクセス応答受信が成功しなかったとUEが決して判定しないように、LBTの失
敗によるランダムアクセス応答を大幅に延長すること、または無期限に延長することを回
避する必要がある場合もある。その場合、RA応答ウィンドウの再起動は、指定されたま
たは設定された最大値に制限され得る。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよ
い。
1>RA-ResponseWindow-LBT-Failure-Count>RA
-ResponseWindow-LBT-FailureThresholdである場
合、および、
1>LBT-RA-ResponseWindowRestartCount<=LBT
-RA-ResponseWindow-Restart-Thresholdである場
合、
2>RA-ResponseWindow-LBT-Failure-Countを0に
設定して、
2>LBT-RA-ResponseWindowRestartCountを1だけイ
ンクリメントして、
2>ra-ResponseWindowを起動または再起動する。
1>LBT失敗が検出された場合、
2>RA-ResponseWindow-LBT-Failure-Countをイン
クリメントする。
RA-ResponseWindow-LBT-FailureThresholdを
超えた場合、以下のアクションを実行してもよい。
1>LBT-RA-ResponseWindowRestartCount>LBT-
RA-ResponseWindow-Restart-Thresholdである場合
、
2>ランダムアクセス応答の受信が成功しなかったと見なす。
【0108】
以下に別の例を示す。LBTが失敗した場合、プリアンブル送信カウンタをインクリメ
ントすべきではないと説明してきた。例えば、
1>RACH-ConfigCommonに設定されているra-ResponseWi
ndowが満了した場合、および送信されたに一致するランダムアクセスプリアンブル識
別子を含むランダムアクセス応答を受信していない場合、
1>BeamFailureRecoveryConfigに設定されたra-Resp
onseWindowが満了した場合、およびC-RNTI宛てのPDCCHを受信して
いない場合、
2>ランダムアクセス応答の受信が成功しなかったと見なし、
2>LBT失敗が検出されなかった場合、
3>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1だけインクリメ
ントして、
3>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preamble
TransMax+1である場合、
4>SpCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
5>ランダムアクセスの問題を上位層に示し、
4>SI要求に対してこのランダムアクセス手順がトリガされた場合、
5>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なし、
3>さもなければ、SCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
4>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なす。
【0109】
プリアンブル送信カウンタは、LBT失敗の検出時にデクリメントされてもよい。例え
ば、
1>物理層に、選択されたPRACH、対応するRA-RNTI(利用可能な場合)、P
REAMBLE_INDEX、および、PREAMBLE_RECEIVED_TARG
ET_POWERを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように指示して
、
1>LBT失敗が検出された場合、
2>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1だけデクリメン
トする。
【0110】
上記の手順において、LBT失敗がプリアンブル送信に適用され得ることに留意すべき
である。ランダムアクセス応答受信が成功しなかったとUEが判定しないように、LBT
失敗によりプリアンブル送信カウンタを大幅にインクリメントしないこと、またはプリア
ンブル送信カウンタを無期限にインクリメントしないことを回避する試みがあるべきであ
る。その場合、RA応答ウィンドウの再起動は、指定されたまたは設定された最大値に制
限され得る。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>RACH-ConfigCommonに設定されているra-ResponseWi
ndowが満了した場合、および送信されたPREAMBLE_INDEXに一致するラ
ンダムアクセスプリアンブル識別子を含むランダムアクセス応答を受信していない場合、
1>BeamFailureRecoveryConfigに設定されたra-Resp
onseWindowが満了した場合、およびC-RNTI宛てのPDCCHを受信して
いない場合、
2>ランダムアクセス応答の受信が成功しなかったと見なし、
2>PreambleTransmissionLBT失敗が検出されなかった場合、ま
たは、
2>RA-PreambleTransmission-LBT-Failure-Co
unt>RA-PreambleTransmission-LBT-FailureT
hresholdである場合、
3>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERを1だけインクリメ
ントして、
3>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTER=preamble
TransMax+1である場合、
4>SpCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
5>上位層にランダムアクセスの問題を示し、
4>SI要求に対してこのランダムアクセス手順がトリガされた場合、
5>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なし、
3>さもなければ、SCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
4>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なす。
1>PreambleTransmission-LBT-Failureが検出された
場合、
2>RA-PreambleTransmission-LBT-Failure-Co
untをインクリメントする。
【0111】
RA-PreambleTransmission-LBT-FailureThre
sholdを超えた場合、以下のアクションを実行してもよい。1)上位層にランダムア
クセスの問題を示す、または、2)ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なす。
【0112】
あるいは、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>PreambleTransmission-LBT-Failureが検出された
場合、
2>RA-PreambleTransmission-LBT-Failure-Co
untをインクリメントして、
2>RA-PreambleTransmission-LBT-Failure-Co
unt>RA-PreambleTransmission-LBT-FailureT
hresholdである場合、
3>SpCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
4>上位層にランダムアクセスの問題を示し、
3>SI要求に対してこのランダムアクセス手順がトリガされた場合、
4>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なし、
3>さもなければ、SCellでランダムアクセスプリアンブルが送信された場合、
4>ランダムアクセス手順が不成功に終わったと見なす。
【0113】
(競合解決)
ランダムアクセス競合解決手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮
に入れてもよい。
【0114】
RA競合解決が満了しても、プリアンブル送信以降にLBT失敗が検出された場合、R
A競合解決を延長し得る。これは、NBがMSG3送信を受信していても、LBT失敗に
よりPDCCH送信が遅延しているために必要になり得る。NBがLBT失敗により送信
機会を逃したことをUEが検出した場合、RA競合解決タイマを延長し得る。
【0115】
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>ra-ContentionResolutionTimerが満了した場合、
2>LBT失敗が検出された場合、
3>ra-ContentionResolutionTimerを起動し、HARQ再
送信ごとにra-ContentionResolutionTimerを再起動して、
3>測定ギャップの発生の可能性に関わらず、ra-ContentionResolu
tionTimerが実行されている間、PDCCHを監視し、
2>さもなければ、
3>TEMPORARY_C-RNTIを破棄して、
3>競合解決が成功しなかったと見なす。
【0116】
上記の手順において、LBT失敗が検出されたとは、RA競合解決タイマが動作してい
る期間、MSG3送信から、MSG3送信後RA競合解決タイマが最初に満了する時点ま
での期間、またはLBT検出によりRA競合解決タイマが満了して最後に起動してから、
次のRA競合解決タイマが満了するまでの期間に適用されることに留意すべきである。
【0117】
あるいは、LBT失敗またはLBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。
LBT失敗が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功が、設定
された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、RA競合解決が再起動される。
【0118】
あるいは、RA競合解決タイマは、設定されたRA競合解決タイマとは異なる期間だけ
延長されてもよい。RA競合解決タイマが延長される期間は、別の設定値であってもよく
、または検出されたLBTの失敗もしくは判定された成功の量に応じた値であってもよい
。また、競合解決が成功しなかったとUEが決して判定しないように、RA競合解決タイ
マを大幅に延長すること、またはLBT失敗によりRA競合解決タイマを無期限に延長す
ることを回避する必要がある場合がある。その場合、RA競合解決タイマの再起動は、指
定されたまたは設定された最大値に制限され得る。例えば、MAC仕様を以下のように修
正してもよい。
1>RA-ContentionResolution-LBT-Failure-Co
unt>RA-ContentionResolution-LBT-FailureT
hresholdである場合、および、
1>LBT-RA-ContentionResolutionTimerRestar
tCount<=LBT-RAContentionResolutionRestar
t-Thresholdである場合、
2>RA-ContentionResolution-LBT-Failure-Co
untを0に設定して、
2>LBT-RA-ContentionResolutionTimerRestar
tCountを1だけインクリメントして、
2>ra-ContentionResolutionTimerを起動し、HARQ再
送信ごとにra-ContentionResolutionTimerを再起動して、
2>測定ギャップの発生の可能性に関わらず、ra-ContentionResolu
tionTimerが実行されている間、PDCCHを監視する。
1>LBT失敗が検出された場合、
2>RA-ContentionResolution-LBT-Failure-Co
untをインクリメントする。
RA-ContentionResolution-LBTRestartThres
holdを超えた場合、以下のアクションを実行してもよい。
1>LBT-RA-ContentionResolutionTimerRestar
tCount>LBT-RA-ContentionResolutionRestar
t-Thresholdである場合、
2>ランダムアクセス応答の受信が成功しなかったと見なす。
【0119】
(ランダムアクセスプリアンブル送信)
ランダムアクセスプリアンブル送信手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影
響を考慮に入れる。
【0120】
LBTが失敗した場合、プリアンブルパワーランピングカウンタをインクリメントすべ
きではないと説明してきた。例えば、
MACエンティティは、各ランダムアクセスプリアンブルに対して、以下であるものと
する。
1>PREAMBLE_TRANSMISSION_COUNTERが1よりも大きい場
合、および、
1>パワーランピングカウンタの一時停止の通知を下位層から受信していない場合、およ
び、
1>選択されたSSBが変更されていない場合(すなわち、前回のランダムアクセスプリ
アンブル送信と同じ)、および、
1>LBT失敗が検出されなかった場合、
2>PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERを1だけインクリ
メントする。
【0121】
プリアンブルパワーランピングカウンタは、LBT失敗の検出時にデクリメントされて
もよい。例えば、
1>物理層に、選択されたPRACH、対応するRA-RNTI(利用可能な場合)、P
REAMBLE_INDEX、およびPREAMBLE_RECEIVED_TARGE
T_POWERを使用して、ランダムアクセスプリアンブルを送信するように指示する。
2>LBT失敗が検出された場合、
2>PREAMBLE_POWER_RAMPING_COUNTERを1だけデクリメ
ントする。
【0122】
上記の手順において、LBT失敗がプリアンブル送信に適用され得ることに留意すべき
である。
【0123】
(パワーヘッドルーム報告)
PHR手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入れる。
【0124】
PHR MAC CEの送信がLBT失敗によってブロックされ、時間をおいて再送信
される場合、PHRが計算されたときNBに通知するため、またはPHRが計算されたと
きの送信条件をNBに通知するために、追加のシグナリングが導入される。
【0125】
NBがPHRを適切に処理するためには、PHRがどのような条件下で計算されたかを
NBが認識するために必要な場合がある。
【0126】
PHRは、定格UE最大送信電力と、アクティブ化されたサービングセルごとのUL-
SCH送信またはSRS送信の推定電力との差について、および、定格UE最大電力と、
SpCellおよびPUCCH SCell上のUL-SCHおよびPUCCH送信の推
定電力との差についての情報も用いて計算する。
【0127】
既存のPHRシグナリングは、UL-SCH送信が実送信または仮想送信に基づいてい
たか否か、およびPHRが計算されたときにPUCCHが送信されたか否かを特定する。
UL-SCHが実送信されたものである場合、PHR計算時に何が送信されたかをNBが
認識するために必要な場合がある。
【0128】
アンライセンス周波数帯で動作しておらず、LBTが使用されていない場合、NBはP
HRの計算がいつ行われたかを判定できる。NBはスケジュールされたものと受信したも
のを認識しているため、この時点でUL-SCHで何が送信されたかを認識することでP
HRを解釈することができる。しかし、LBTが失敗し、LBTが成功するまで送信が遅
延する場合、NBはPHRの計算時にUL-SCCHで何が送信されたかを判定すること
ができない。
【0129】
以下に、この問題に対処するための複数の方法を示す。第1の方法では、PHRの計算
がいつ行われたのかをNBが判定できるような追加の表示をPHRに提供する。これは、
最初のLBT失敗の時間に対するLBTによる遅延であってもよく、または絶対時間基準
であってもよい。第2の方法では、UL-SCCHで何が送信されたかをNBに通知する
追加情報をPHRと共に提供する。これは、UL-SCCH上で何が送信されたかを近似
したインデックス付きの値であってもよく、またはPHR計算時の送信の物理的な詳細で
あってもよい。第3の方法では、PHRのためにLBTによって被った実効遅延をNBが
判定し得るように、LBTの失敗または成功がNBに独立して示されてもよい。第4の方
法では、PHRが計算されたときに使用されたグラント(例えば、アップリンクグラント
)をNBに通知する追加情報をPHRと共に提供する。
【0130】
PHRがどのように計算されたかをNBが認識することができる追加情報をNBが受信
することが好ましいが、絶対に必要というわけではない。あるいは、実際のPHRが不正
確な情報を提供している場合、NBは少なくとも認識し得る。これは、UEがNBにLB
T失敗および成功示すことで、PHRを遅延させたLBT失敗があったことをNBが判定
できるようにすることにより、実現され得る。
【0131】
以下に別の例を示す。PHRのトリガ条件は、LBT失敗を考慮すべきである。利用可
能なULリソース、PHR周期タイマ満了、PHR再設定、SCellアクティブ化、;
およびPSCell追加のトリガ基準は、LBTが成功した場合にのみ考慮されるべきで
ある。LBT基準の追加は、既存の各トリガに対して相互に排他的であり、したがって、
既存の基準のサブセットにのみ影響を与え得る。
【0132】
例えば(全てのトリガを考慮する場合)、MAC仕様は以下のように修正されてもよい
。
以下のイベントのいずれかが発生した場合、パワーヘッドルームレポート(PHR)が
トリガされるものとする。
・phr-ProhibitTimerが満了するか、または満了して、MACエンティ
ティに新しい送信のためのULリソースがあり、この送信がLBT失敗によってブロック
されていないときに、このMACエンティティにおけるPHRの最後の送信以降、パスロ
スの参照先として使用されるMACエンティティの少なくとも1つのアクティブ化された
サービングセルに対して、パスロスがphr-Tx-PowerFactorChang
e dBを超えて変化した、
注釈1 上記で評価された1つのセルのパスロス変動は、現在のパスロス参照で現時点で
測定されたパスロスと、その時点で使用されていたパスロス参照でPHRの最後の送信時
に測定されたパスロスとの間のものであり、その間にパスロス参照が変更されたか否かは
関係がない。
・phr-PeriodicTimerが満了し、その後LBTが成功する、
・上位層によるパワーヘッドルーム報告機能の設定または再設定時に、LBTがその後成
功し、その機能性を無効化するために使用されていない、
・設定されたアップリンクを有するMACエンティティのSCellをアクティブ化し、
LBTがその後成功する、
・PSCellの追加(すなわち、PSCellが新たに追加または変更された場合)、
およびLBTがその後成功する、
・phr-ProhibitTimerが満了するか、または満了し、MACエンティテ
ィが新しい送信のためのULリソースを有し、この送信がLBT失敗によってブロックさ
れておらず、設定されたアップリンクを有するいずれかのMACエンティティのアクティ
ブ化されたサービングセルのいずれかについて以下のことが当てはまる、
・このセルに送信のためのULリソースが割り当てられているか、またはPUCCH送信
があり、このセルに対する電力管理(TS38.101[10]に規定されているように
P-MPRcによって許可されている)による必要な電力バックオフが、PHRの最後の
送信以降、MACエンティティが、このセルに送信のためのULリソースが割り当てられ
ていたか、またはPUCCH送信があったときに、phr-Tx-PowerFacto
rChange dBを超えて変化した。
【0133】
これらの変更は、LBTが成功し、UEがチャネルにアクセスしたときにPHRが計算
または送信されるようにするために必要な場合がある。
【0134】
以下に別の例を示す。PHRの計算および送信は、LBTが成功した場合にのみ考慮さ
れるべきである。
【0135】
定格UE最大送信電力と、アクティブ化されたサービングセルごとのUL-SCH送信
またはSRS送信の推定電力との差について、および、定格UE最大電力と、SpCel
lおよびPUCCH SCell上のUL-SCHおよびPUCCH送信の推定電力との
差についての情報を用いた計算も、LBT成功時にのみ考慮されるべきである。
【0136】
ULリソースがPHR MAC CEに適応できるか否かをチェックする場合、LBT
成功を判定することも必要であり得る。利用可能なULリソースを有することは、PHR
MAC CEの送信がLBTによりブロックされることには関係がない。
【0137】
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
MACエンティティが新しい送信のために割り当てられたULリソースを有し、LBT成
功と判定された場合、MACエンティティは、
1>最後のMACリセット以降、新しい送信のために割り当てられた最初のULリソース
である場合、
2>phr-PeriodicTimerを起動して、
1>パワーヘッドルーム報告手順により、少なくとも1つのPHRがトリガされ、キャン
セルされていないと判定された場合、および、
1>割り当てられたULリソースが、論理チャネルの優先順位付けの結果、MACエンテ
ィティが送信するように構成されているPHRのためのMAC CEと、そのサブヘッダ
に適応できる場合、および、
1>LBT成功と判定され、
2>multiplePHRが設定されている場合、
3>任意のMACエンティティに関連付けられた、設定されたアップリンクを有する各ア
クティブ化されたサービングセルに対して、
4>対応するアップリンクキャリアに対するタイプ1またはタイプ3のパワーヘッドルー
ムの値を取得して、
4>このMACエンティティが、このサービングセルでの送信のために割り当てられたU
Lリソースを有し、LBT成功と判定された場合、または、
4>他方のMACエンティティ(設定されている場合)が、送信のために割り当てられた
ULリソースを有し、このサービングセルでLBT成功と判定され、上位層によりphr
-ModeOtherCGが実数に設定されている場合、
5>物理層から対応するPCMAX,f,cフィールドの値を取得し、
3>phr-Type2SpCellが設定されている場合、
4>このMACエンティティのSpCellに対するタイプ2パワーヘッドルームの値を
取得して、
4>物理層から対応するPCMAX,f,cフィールドの値を取得し、
3>phr-Type2OtherCellが設定されている場合、
4>その他のCGが設定されている場合、
5>他方のMACエンティティのSpCellに対するタイプ2パワーヘッドルームの値
を取得して、
5>phr-ModeOtherCGが上位層によって実数に設定されている場合、
6>物理層から他方のMACエンティティのSpCellに対する対応するPCMAX,
f,cフィールドの値を取得し、
4>さもなければ、PUCCH SCellが設定され、アクティブ化されている場合、
5>PUCCH SCellに対するタイプ2パワーヘッドルームの値を取得して
5>物理層から対応するPCMAX,f,cフィールドの値を取得し、
3>LBT成功と判定された場合、物理層から報告された値に基づいて、[2]の6.1
.3.9節で定義されているように、設定されたServCellIndexおよびMA
CエンティティのPUCCH(単数または複数)に従ってPHR MAC CEを生成お
よび送信するように、多重化およびアセンブリ手順に指示し、
2>さもなければ(すなわち、シングルエントリPHRフォーマットが使用されて)、
3>PCellの対応するアップリンクキャリアの物理層からタイプ1パワーヘッドルー
ムの値を取得して、
3>物理層から対応するPCMAX,f,cフィールドの値を取得して。
3>LBT成功と判定された場合、物理層から報告された値に基づいて、[2]の6.1
.3.8節で定義されているように、PHR MAC CE を生成および送信するよう
に、多重化およびアセンブリ手順を指示し、
2>phr-PeriodicTimerを起動または再起動して、
2>phr-ProhibitTimerを起動または再起動して、
2>全てのトリガされたPHR(単数または複数)をキャンセルする。
【0138】
上記の例示的なMAC固有の変更は、LBT成功の観点から記載されているが、例はL
BT失敗なしの観点からも同様に表されてもよい。
この例では、変更は相互排他的であることに留意すべきである。開示された変更のサブセ
ットのみが必要な場合がある。
【0139】
以下に別の例を示す。さらに、MAC PHR CEを含む送信のLBT失敗の検出時
、PHR禁止タイマを設定するべきではないか、または設定されていた場合はクリアする
べきであることが開示されている。
【0140】
物理層がMAC PHR CEを含むMAC PDUの送信を指示された場合、PHR
禁止タイマは、MAC PDU送信のLBT成功の判定時にのみ起動または再起動される
べきである。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>LBT成功と判定された場合、
2>phr-PeriodicTimerを起動または再起動して、
2>phr-ProhibitTimerを起動または再起動して、
2>全てのトリガされたPHR(単数または複数)をキャンセルする。
【0141】
上記の例示的なMAC固有の変更は、LBT成功の観点から記載されているが、例はL
BT失敗なしの観点からも表されてもよい。
【0142】
あるいは、PHR禁止タイマまたはPHR周期タイマは、既存の手順で行われるように
起動されてもよいが、LBT失敗と判定された場合には、PHR禁止タイマがクリアされ
てもよく、またはPHR周期タイマがLBT失敗による最後のリセット前の残りの値に、
もしくは、例えば設定された時間値などの異なる時間値にリセットしてもよい。
【0143】
この修正は、後続のPHR送信が遅延し得ないようにPHR禁止タイマが設定されない
ようにするか、または、PHRの送信がLBT失敗によってブロックされたときに周期的
なPHRが遅延しないように、PHR周期タイマがリセットされないようにすることを確
実にするために、必要な場合がある。
【0144】
(SCellのアクティブ化/非アクティブ化)
SCellのアクティブ化/非アクティブ化手順の以下の修正は、NR-UにおけるL
BTの影響を考慮に入れる。
【0145】
SCell非アクティブ化タイマの実行中にLBT失敗が検出された場合、SCell
非アクティブ化タイマが延長される。これは、意図しないSCell非アクティブ化を回
避するために必要な場合がある。
【0146】
LBT失敗により、NBがDL送信の機会を逃した(ダウンリンクの割り当て(単数ま
たは複数)が損失され得る)か、またはUL送信がブロックされ得る(MAC PDUが
送信されない)ことをUEが検出すると、SCell非アクティブ化タイマが延長される
。
【0147】
これを達成する方法の、複数のオプションが存在し得る。
・LBT失敗の検出時に、SCell非アクティブ化タイマが延長または再起動される
・SCell非アクティブ化タイマの満了時にLBT失敗が検出された場合、SCell
非アクティブ化タイマが延長または再起動される。
【0148】
LBT失敗とは、LBT成功の欠如を意味する場合もあることに留意すべきである。例
えば、UE PHY層がUE MACにLBT失敗を示すことがあり、またはNBがUE
MACにLBT成功を示すことがある。
【0149】
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>さもなければ、SCellを非アクティブ化する、SCellアクティブ化/非アク
ティブ化MAC CEを受信した場合、または、
1>アクティブ化されたSCellに関連付けられたsCellDeactivatio
nTimerが満了し、LBT失敗が検出されなかった場合、
2>TS 38.213で定義されているタイミングに従って、SCellを非アクティ
ブ化して、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを停止
して、
2>SCellに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止して、
2>SCellに関連付けられた、任意の設定されたダウンリンク割り当て、および任意
の設定されたアップリンクグラントのタイプ2をそれぞれクリアして、
2>SCellに関連付けられた、任意の設定されたアップリンクグラントのタイプ1を
一時停止して、
2>SCellに関連付けられた全てのHARQバッファをフラッシュする。
1>アクティブ化されたSCellに関連付けられたsCellDeactivatio
nTimerが満了し、LBT失敗が検出された場合、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを再起
動する。
【0150】
上記の手順(単数または複数)において、LBT失敗が検出されたとは、SCell非
アクティブ化タイマが動作している期間、SCell非アクティブ化から、もしくは設定
されたアップリンクグラントで最後のMAC PDUが送信されたときから、もしくは設
定されたダウンリンク割り当てでUEが最後に受信したときから、SCell非アクティ
ブ化タイマが設定された後に最初に満了する時点までの期間、またはLBT検出によりS
Cell非アクティブ化タイマが満了して最後に起動してから、次のSCell非アクテ
ィブ化タイマが満了するまでの期間に適用されることに留意すべきである。
【0151】
あるいは、SCellのLBT失敗検出時に、
1>LBT失敗が検出された場合、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを再起
動する。
【0152】
あるいは、LBT失敗もしくはLBT成功、または連続LBT失敗もしくは連続LBT
成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗もしくは連続LBT失敗が
、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功もしくは連続LBT成
功が、設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、SCell非アクティ
ブ化タイマが再起動される。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>ScellDeactLBT-Failure-Count>ScellDeact
LBT-Failure-Thresholdである場合、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを再起
動して、
2>ScellDeactLBT-Failure-Countを0に設定する。
1>LBTの失敗が発生した場合、
2>ScellDeactLBT-Failure-Countをインクリメントする。
【0153】
あるいは、SCell非アクティブ化タイマは、設定されたSCell非アクティブ化
タイマとは異なる期間だけ延長され得る。SCell非アクティブ化タイマが延長される
期間は、別の設定値であってもよく、または検出されたLBTの失敗もしくは判定された
成功の量に応じた値であってもよい。また、UEが決して非アクティブ化されないように
、SCell非アクティブ化タイマを大幅に延長すること、またはLBT失敗によりSC
ell非アクティブタイマを無期限に延長することを回避する必要がある場合もある。そ
の場合、SCell非アクティブ化タイマの再起動は、指定されたまたは設定された最大
値に制限され得る。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
1>ScellDeact-LBT-Failure-Count>ScellDeac
t-LBT-FailureThresholdである場合、および、
1>LBT-ScellDeactTimerRestartCount<=LBT-S
cellDeact-Restart-Thresholdである場合、
2>ScellDeact-LBT-Failure-Countを0に設定して、
2>LBT-ScellDeactTimerRestartCountを1だけインク
リメントして、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを再起
動する。
1>LBT失敗が検出された場合、
2>ScellDeact-LBT-Failure-Countをインクリメントする
。
【0154】
ScellDeact-LBT-FailureThresholdを超えた場合、以
下のアクションを実行してもよい。
1>LBT-ScellDeactTimerRestartCount<=LBT-S
cellDeact-Restart-Thresholdである場合、
2>TS38.213[6]で定義されているタイミングに従って、SCellを非アク
ティブ化して、
2>SCellに関連付けられたsCellDeactivationTimerを停止
して、
2>SCellに関連付けられたbwp-InactivityTimerを停止して、
2>SCellに関連付けられた、任意の設定されたダウンリンク割り当て、および任意
の設定されたアップリンクグラントのタイプ2をそれぞれクリアして、
2>SCellに関連付けられた、任意の設定されたアップリンクグラントのタイプ1を
一時停止して、
2>SCellに関連付けられた全てのHARQバッファをフラッシュする。
【0155】
(間欠受信(DRX))
DRX手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入れる。
【0156】
ショートサイクルタイマが満了するときに、ショートDRXサイクルからロングDRX
サイクルに移行することがある。この移行はLBT成功が検出された場合、またはLBT
失敗が検出されなかった場合にのみ実行されるべきである。例えば、
1>drx-ShortCycleTimerが満了し、LBT成功が検出された場合、
1>ロングDRXサイクルを使用し、
1>さもなければ、
2>drx-ShortCycleTimerを起動または再起動する。
【0157】
本明細書では、最大LBT失敗または最小LBT成功の設定閾値が開示されている。そ
して、LBT失敗またはLBT成功のカウントが閾値を超えた場合にのみ、UEはDRX
ショートサイクルを使用し続け得る。例えば、
1>drx-ShortCycleTimerが満了し、LBT成功カウンタが最小LB
T成功閾値を超えた場合、
2>ロングDRXサイクルを使用し、
2>さもなければ、
2>drx-ShortCycleTimerを起動または再起動する。
【0158】
あるいは、LBT失敗が検出された場合またはLBT成功が検出されなかった場合は、
DRXアクティブタイムを延長する。これは、DRX非アクティブタイマを起動または再
起動することによって実現され得る。また、DRX非アクティブタイマが満了時に、DR
Xショートサイクルタイマが起動または再起動されるため、これにより、DRXショート
サイクルを継続して使用し得る。さらに、これにより、LBT失敗により損失したスケジ
ューリング機会のために必要となる場合がある、さらなるPDCCH ULおよびDLの
スケジューリング機会が可能となり得る。例えば、MAC仕様を以下のように修正しても
よい。
3>PDCCHが新しい送信(DLまたはUL)を示す場合、
4>PDCCH受信終了後の最初のシンボルで、drx-InactivityTime
rを起動または再起動して、
3>LBT失敗が検出された場合、
4>drx-InactivityTimerを起動または再起動する。
【0159】
好ましくは、DRX非アクティブタイマの起動または再起動は、一定期間内にLBT失
敗の検出またはLBT成功の非検出が複数回発生したことに依存する。期間は、オンデュ
レーションの期間または非アクティブタイマの期間、オンデュレーションおよび非アクテ
ィブタイマが実行されている時間の組み合わせであり得る。例えば、
1>LBT成功が検出されなかった場合に、drx-onDurationTimerが
満了するとき、
2>drx-InactivityTimerを起動または再起動して、
1>LBT成功が検出されなかった場合に、drx-InactivityTimerが
満了するとき、
2>drx-InactivityTimerを起動または再起動する。
【0160】
LBT失敗は、単一のインスタンスではないことがある。複数のLBT失敗または成功
の検出であってもよい。DRX手順は、PDDCHのUE受信に影響を及ぼす一連のLB
T失敗の後にのみ開始されてもよい。
【0161】
LBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、または連続LBT失もしくは連続LB
T成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗もしくは連続LBT失敗
が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功もしくは連続LBT
成功が、設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、DRX非アクティブ
タイマが再起動される。例えば、
1>LBT成功カウントがLBT最小成功閾値未満の場合に、オンデュレーションタイマ
が満了するとき、
2>drx-InactivityTimerを起動または再起動する。
また、UEがDRXに決して入ることがないように、DRX非アクティブタイマを大幅
に延長すること、またはLBT失敗によりDRX非アクティブタイマを無期限に延長する
ことを回避する必要がある場合もある。その場合、DRX非アクティブタイマの再起動は
、指定されたまたは設定された最大値に制限され得る。例えば、MAC仕様を以下のよう
に修正してもよい。
1>DRX-Inactivity-LBT-Failure-Count>DRX-I
nactivity-LBT-FailureThresholdである場合、および、
1>DRX-Inactivity-TimerRestartCount<=DRX-
Inactivity-Restart-Thresholdである場合、
2>DRX-Inactivity-LBT-Failure-Countを0に設定し
て、
2>DRX-Inactivity-TimerRestartCountを1だけイン
クリメントして、
2>drx-InactivityTimerを起動または再起動し、
1>LBT失敗が検出された場合、
2>DRX-Inactivity-LBT-Failure-Countをインクリメ
ントする。
DRX-Inactivity-LBTRestartThresholdを超えた場
合、以下のアクションを実行してもよい。
1>DRX-Inactivity-TimerRestartCount>DRX-I
nactivity-Restart-Thresholdである場合
2>ショートDRXサイクルが設定されている場合、
3>drx-InactivityTimerの満了後の最初のシンボル、またはDRX
コマンドMAC CEの受信終了後の最初のシンボルで、drx-ShortCycle
Timerを起動または再起動して、
3>ショートDRXサイクルを使用し、
2>さもなければ、
3>ロングDRXサイクルを使用する。
【0162】
LBT失敗が発生したときに非アクティブタイムを起動または再起動することによって
DRXアクティブタイムを延長することは、設定可能なオプションであるか、または現在
アクティブなサービスに依存しているべきである。例えば、URLLCサービスがサポー
トされ得る場合、LBT失敗が発生したときにスケジューリング機会を維持することがよ
り重要になる。
【0163】
あるいは、DRXアクティブタイムの延長時間は、設定されたDRXインアクティビテ
ィタイマの期間と異なっていてもよい。別の設定値であってもよく、または、好ましくは
現在のDRXアクティブタイム期間中に検出されたLBT失敗の量に対する期間であって
もよい。
【0164】
別の例では、DRX手順を動的に適応させることによって、LBT動作によって生じる
DRXの非効率性に対処する方法があり得る。UEが各DRXサイクルをウェイクアップ
するときに、DRX設定をLBT動作に応じて動的に調整してもよい。例えば、DRXオ
ンデュレーション、インアクティビティ、またはDRXサイクルを周期的に調整してもよ
い。これは、各DRXサイクルであってもよい。
【0165】
送信前にNBはクリアチャネル評価(CCA)を判定し、チャネルアクセス優先度クラ
ス(CAPC)を選択する。CAPCには、最大チャネル占有時間(MCOT)およびコ
ンテンションウィンドウサイズ(CWS)が選択される。MCOT期間中は送信を行うこ
とができる一方で、CCAおよびCWSの期間中は送信を行うことができない。送信タイ
ミングを動的に調整し得るため、UEのDRX動作を動的に調整して、NBによって判定
された送信機会によりよく一致させ得る。
【0166】
これを達成するために、各DRXサイクルにNBからシグナリングされるダウンリンク
LBT成功表示に加えて、またはこれに含まれる、CCA期間、選択されたMCOTもし
くはCWS、または他のタイミング情報がMACに提供され得、ダウンリンクおよびアッ
プリンクの送信機会をより正確に判定することが可能になる。MCOT、CWS、または
他のタイミングは、選択されたタイミングを表すチャネルアクセス優先度クラス(CAP
C)または別のインデックスによって特定され得る。
【0167】
LBTタイミング情報の受信に基づいて、UE DRX手順は、MCOT期間と整合す
るようにアクティブタイムを動的に調整し、CWSおよび場合によりCCA期間にDRX
を適用する。
【0168】
例えば、各DRXサイクルの開始時に、NBによって選択されたMCOTにオンデュレ
ーションを設定してもよい。同様に、非アクティブタイマは、選択されたMCOTと整合
するように設定されてもよい。
【0169】
あるいは、UEは、CWSおよび場合によりCCA期間にDRXに入ってもよい。例え
ば、アクティブタイムには、MCOT期間と重なる、またはCWSおよび場合によりCC
A期間と重ならないオンデュレーションおよび非アクティブタイム期間のみが含まれる。
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
【0170】
DRXサイクルが設定されている場合、アクティブタイムには、以下の時間が含まれる
。
・drx-onDurationTimer、またはdrx-InactivityTi
mer、またはdrx-RetransmissionTimerDL、またはdrx-
RetransmissionTimerUL、またはra-ContentionRe
solutionTimer(5.1.5節に記載されているように)が実行されている
間、および、
・drx-MCOT-Timerが実行されている間。
【0171】
またはその代わりに、
DRXサイクルが設定されている場合、アクティブタイムには、以下の時間が含まれる
。
・drx-onDurationTimer、またはdrx-InactivityTi
mer、またはdrx-RetransmissionTimerDL、またはdrx-
RetransmissionTimerUL、またはra-ContentionRe
solutionTimer(5.1.5節に記載されているように)が実行されている
間、および、
・drx-CWS-Timerが実行されていない間。
【0172】
(スケジューリング要求)
SR手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入れる。
【0173】
保留中のSRがあり、場合により一定時間にわたってLBT失敗が判定された場合、ラ
ンダムアクセス手順が開始され、保留中のSRがキャンセルされるべきである。これは、
LBT失敗によりPUCCHリソースが使用不能になった場合に必要となることがある。
この場合、RA手順が試行され、この手順が失敗した場合は、問題を解決するために無線
リンク失敗が宣言される。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
少なくとも1つのSRが保留されている限り、MACエンティティは、各保留中のSRに
対して、以下であるものとする。
1>MACエンティティが、保留中のSRに対して妥当なPUCCHリソースを設定して
いない場合、または、
1>LBT失敗が検出された場合、
2>SpCellでランダムアクセス手順(例えば、[2]の5.1節を参照)を開始し
、保留中のSRをキャンセルする。
【0174】
PUCCHリソースの妥当性はまた、LBT成功またはLBT失敗に対して定義されて
もよい。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
【0175】
LBT失敗が判定されていないSR送信機会時にアクティブなBWP上のPUCCHリ
ソースのみが妥当と見なされる。
【0176】
少なくとも1つのSRが保留されている限り、MACエンティティは、各保留中のSR
に対して、以下であるものとする。
1>MACエンティティが、保留中のSRに対して妥当なPUCCHリソースを設定して
いない場合、
2>SpCellでランダムアクセス手順(例えば、[2]の5.1節を参照)を開始し
、保留中のSRをキャンセルする。
【0177】
上記の例は、「LBT失敗なし」の検出の観点から表されることもあるが、「LBT成
功」の検出で表されることもある。LBT失敗またはLBT成功は、単一のインスタンス
ではないことがある。複数のLBT失敗または成功の検出であってもよい。RA手順は、
PUCCHのSR送信に影響を及ぼす一連のLBT失敗後にのみ開始されてもよい。
【0178】
LBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、または連続LBT失敗もしくは連続L
BT成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗もしくは連続LBT失
敗が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功もしくは連続LB
T成功が、設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、ランダムアクセス
手順が開始される。
【0179】
以下に別の例を示す。物理層がSRを送信するように指示されると、SR送信に対する
LBT成功の判定時にのみ、SR禁止タイマが起動され、SRカウンタがインクリメント
され得る。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
2>MACエンティティが、設定されたSRのための妥当なPUCCHリソース上でSR
送信機会を有する場合、および、
2>SR送信機会時に、sr-ProhibitTimerが実行されていない場合、お
よび
2>SR送信機会のPUCCHリソースが、測定ギャップと重複していない場合、および
、
2>SR送信時のPUCCHリソースが、UL-SCHリソースと重複していない場合、
3>SR_COUNTER<sr-TransMaxである場合、
4>物理層に、SRのための1つの妥当なPUCCHリソース上でSRをシグナリングす
るように指示して、
LBT成功と判定された場合、
5>sr-ProhibitTimerを起動して、
5>SR_COUNTERを1だけインクリメントする。
【0180】
あるいは、既存の手順で行われるように、SR禁止タイマが起動され、SRカウンタが
インクリメントされてもよいが、LBT失敗と判定された場合には、禁止タイマが停止さ
れてもよく、SRカウンタがデクリメントされてもよい。
【0181】
この修正は、SRカウンタがSR Trans Maxに到達しないことで、SR送信
がLBT失敗によってブロックされたときに、物理リソースを解放してRA手順を開始す
るように、後続のSR送信を遅延させるSR禁止タイマが設定されないことを確実にする
ために、必要な場合がある。
【0182】
また、SR送信手順が成功しなかったとUEが決して判定しないように、LBT失敗に
よりSR送信カウンタを大幅にインクリメントしないこと、またはSR送信カウンタを無
期限にインクリメントしないことを回避する必要がある場合もある。SR送信カウントを
インクリメントさせないことは、指定されたまたは設定された最大値に制限され得る。例
えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
2>SR LBT失敗が検出されなかった場合、または、
2>SR-Transmission-LBT-Failure-Count>SR-T
ransmission-LBT-FailureThresholdである場合、
3>SR_COUNTERを1だけインクリメントして、
3>
2>SRTransmission-LBT-Failureが検出された場合、
2>SRTransmission-LBT-Failure-Countをインクリメ
ントする。
【0183】
RA-PreambleTransmission-LBT-FailureThre
sholdを超えた場合、以下のアクションを実行してもよいし、MAC仕様を以下のよ
うに修正してもよい。
2>SR-Transmission-LBT-Failureが検出された場合、
2>SR-Transmission-LBT-Failure-Countをインクリ
メントして、
2>SR-Transmission-LBT-Failure-Count>STra
nsmission-LBT-FailureThresholdである場合、
【0184】
以下に別の例を示す。BSR送信に対するLBT成功が判定された場合にのみ、保留中
のSR(単数または複数)がキャンセルされ得、SR禁止タイマが停止され得る。これは
、LBT失敗により現在のSRが送信されないときに、後続のSR送信を遅延させる禁止
タイマが設定されないことを確実にするために、必要な場合がある。
【0185】
例えば、MAC PDU送信に対してLBT成功が判定され、このPDUが、MAC
PDUアセンブリ前にBSR([2]の5.4.5項を参照)をトリガした最後のイベン
トまでの(および含まれている)バッファ状態を有するBSR MAC CEを含む場合
、MAC PDUアセンブリ前にトリガされた保留中のSRは全てキャンセルされるもの
とし、それぞれのsr-ProhibitTimerは停止されるものとする。
【0186】
上記の例は、LBT成功検出の代わりに、LBT失敗検出の観点から以下のように表さ
れてもよい。MAC PDU送信に対してLBT失敗が判定されず、このPDUが、MA
C PDUアセンブリ前にBSR([2]の5.4.5項を参照)をトリガした最後のイ
ベントまでの(および含まれている)バッファ状態を有するBSR MAC CEを含む
場合、MAC PDUアセンブリ前にトリガされた保留中のSRは全てキャンセルされる
ものとし、それぞれのsr-ProhibitTimerは停止されるものとする。
【0187】
あるいは、BSRを含むMAC PDUがPHY層に提供されると、既存の手順で行わ
れるように、保留中のSR(単数または複数)がキャンセルされてもよく、禁止タイマが
停止されてもよいが、LBTの失敗(または、LBT成功なしと同様な意味合いで)が判
定された場合には、保留中のSR(単数または複数)が復元され、禁止タイマが再起動さ
れてもよい。
【0188】
(バッファステータス報告)
BSR手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入れる。
【0189】
規則的なBSRがトリガされ、送信に利用可能なUL-SCHリソースがあり得るが、
LBT失敗によって送信がブロックされている場合、SRがトリガされ得る。LBT失敗
により利用可能なグラントが損失した場合、後続のグラントがBSRの送信に利用可能に
なるようにするために新しいSRが必要になることがあるため、これが必要になる場合が
ある。例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
2>規則的なBSRがトリガされ、logicalChannelSR-DelayTi
merが実行されていない場合、
3>新しい送信に利用可能なUL-SCHリソースがない場合、または、
3>MACエンティティに設定されたアップリンクグラント(単数または複数)が設定さ
れており、上位層によって論理チャネルSRマスキング(logicalChannel
SR-Mask)が設定されている論理チャネルに対して規則的なBSRがトリガされな
かった場合、または、
3>新しい送信に利用可能なUL-SCHリソースが、BSR(単数または複数)をトリ
ガした論理チャネル(単数または複数)に設定されたLCPマッピング制限([2]の5
.4.3.1節を参照)を満たさない場合、または、
3>送信に利用可能なUL-SCHリソースがあり、この送信に対してLBT失敗が検出
された場合、
4>スケジューリング要求をトリガする。
【0190】
上記の修正テキストは、LBT失敗の観点から記載されているが、LBT成功なしの観
点からも表されてもよい。
【0191】
LBT失敗またはLBT成功は、単一のインスタンスではないことがある。複数のLB
T失敗または成功の検出であってもよい。SRは、MAC BSR CE送信に影響を及
ぼす一連のLBT失敗後にのみトリガされてもよい。
【0192】
また、LBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、または連続LBT失敗もしくは
連続LBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗もしくは連続L
BT失敗が設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功もしくは連続
LBT成功が設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、SRがトリガさ
れる。
【0193】
BSR MAC CEの送信がLBT失敗によってブロックされ、時間をおいて再送信
される場合、BSRがいつ計算されたかをNBに通知するため、またはPHRが計算され
たときの送信条件をNBに通知するために、追加のシグナリングが導入される。
【0194】
NBがBSRを適切に処理するためには、BSRがいつ計算されたかをNBが認識する
ことが必要な場合がある。
【0195】
アンライセンス周波数帯で動作しておらず、LBTが使用されていない場合、NBはB
SRの内容がいつ判定されたかを概ね取得し得る。NBはスケジュールされたものおよび
受信されたもの、ならびにBSRの規則を認識しているため、BSRを適切に解釈し得る
。しかし、LBTが失敗し、LBTが成功するまで送信が遅延すると、NBは古くなった
BSRまたは不正確なBSRを受信することがあり、場合により、UEによって必要とさ
れるよりも多いリソース割り当て、もしくはUEによって必要とされるよりも少ないリソ
ース、または送信遅延およびQoS保証のペナルティにつながる。以下に、この問題に対
処するための複数の方法を示す。第1の方法では、BSRの計算がいつ構築されたのかを
NBが判定できるような追加の表示をBSRに提供する。これは、最初のLBT失敗の時
間に対するLBTによる遅延であってもよく、または絶対時間基準であってもよい。第2
の方法では、BSRのためのLBTによって被った実効遅延をNBが判定し得るように、
LBTの失敗または成功がNBに独立して示されてもよい。第3の方法では、PHRが計
算されたときに使用されたグラント(例えば、アップリンクグラント)をNBに通知する
追加情報をPHRと共に提供する。
【0196】
BSRがいつ構築されたかをNBが認識することができる追加情報を受信することが好
ましいが、必要というわけではない。あるいは、BSRが不正確な情報を提供している場
合、NBは少なくとも認識しなければならない。これは、UEがNBにLBT失敗および
成功を示すことで、BSRを遅延させたLBT失敗があったことをNBが判定できるよう
にすることにより、実現され得る。
【0197】
以下に別の例を示す。BSRのトリガ条件は、LBT失敗を考慮すべきである。新しい
データが利用可能になり、現在指定されている規則的なBSRトリガ基準、パディングB
SRトリガ条件、BSR再送信タイマ満了、BSR周期タイマ満了のトリガ基準を満たす
には、LBTが成功した場合にのみ考慮するべきである。LBT基準の追加は、既存の各
トリガに対して相互に排他的であり、したがって、既存の基準のサブセットにのみ影響を
与え得る。
【0198】
例えば(全てのトリガを考慮する場合)、MAC仕様は以下のように修正されてもよい
。
以下のイベントのいずれかが発生した場合、BSRがトリガされるものとする。
・MACエンティティが、LCGに属する論理チャネルで利用可能な新しいULデータを
有し、および、
・新しいULデータが、いずれかのLCGに属する利用可能なULデータを含むどの論理
チャネルの優先度よりも高い優先度を持つ論理チャネルに属し、LBTがその後成功する
、または、
・LCGに属する論理チャネルのいずれにも利用可能なULデータが含まれておらず、L
BTがその後成功する。
この場合、BSRは、以下のように「規則的なBSR」と呼ばれる、
・ULリソースが割り当てられ、パディングビット数がバッファステータス報告MAC
CEとそのサブヘッダを加えたサイズ以上であり、LBTがその後成功した場合、BSR
は以下のように「パディングBSR」と呼ばれる、
・retxBSR-Timerが満了し、LCGに属する論理チャネルのうち少なくとも
1つにULデータが含まれており、LBTがその後成功した場合、そのBSRを以下のよ
うに「規則的なBSR」と呼ばれる、
・periodicBSR-Timerが満了し、LBTがその後成功した場合、BSR
は以下のように「周期的なBSR」と呼ばれる。
MACエンティティは、以下であるものとする。
1>バッファステータス報告手順により、少なくとも1つのBSRがトリガされて、キャ
ンセルされていないと判定された場合、
2>UL-SCHのリソースが新しい送信に利用可能であり、LBT成功と判定された場
合、
3>BSR MAC CE(単数または複数)を生成するように、多重化およびアセンブ
リ手順に指示して、
3>生成されたBSRが全てロングまたはショートのトランケートSRの場合を除き、p
eriodicBSR-Timerを起動または再起動して、
3>retxBSR-Timerを起動または再起動する。
【0199】
複数のイベントがBSRをトリガした場合でも、MAC PDUは最大で1つのBSR
MAC CEを含むものとする。規則的なBSRおよび周期的なBSRは、パディング
BSRよりも優先されるものとする。
【0200】
MACエンティティは、任意のUL-SCCHで新しいデータの送信に対するグラント
を受信すると、retxBSR-Timerを再起動するものとする。
【0201】
ULグラント(単数または複数)が送信可能な全ての保留データに適応でき、LBT成
功が判定されたが、追加的にBSR MAC CEとそのサブヘッダに適応するには十分
ではないとき、トリガされた全てのBSRはキャンセルされ得る。LBT成功が判定され
、BSR MAC CEを含むMAC PDUが送信されたとき、MAC PDUアセン
ブリ前にトリガされた全てのBSRは、キャンセルされるものとする。
上記の修正テキストは、LBT成功の観点から記載されているが、LBT失敗なしの観
点からも表されてもよい。
【0202】
LBT失敗またはLBT成功は、単一のインスタンスではないことがある。複数のLB
T失敗または成功の検出であってもよい。SRは、MAC BSR CE送信に影響を及
ぼす一連のLBT失敗後にのみトリガされてもよい。
【0203】
また、LBT失敗もしくはLBT成功をカウントする、あるいは連続LBT失敗もしく
は連続LBT成功をカウントするように手順を定義してもよい。LBT失敗もしくは連続
LBT失敗が、設定された最大LBT失敗閾値を超えた場合、またはLBT成功もしくは
連続LBT成功が、設定された最小LBT成功閾値未満であり得る場合にのみ、SRがト
リガされる。
【0204】
上記の例示的なMAC固有の変更は、LBT成功の観点から記載されているが、例はL
BT失敗なしの観点からも同様に表されてもよい。
【0205】
あるいは、BSR周期タイマおよびBSR再送信タイマは、既存の手順で行われるよう
に起動または再起動してもよいが、LBT失敗と判定された場合には、BSR周期タイマ
およびBSR再送信タイマをLBT失敗による最後のリセット前の残りの値に、または、
例えば設定された時間値などの異なる時間値にリセットされる。
【0206】
この修正は、BSRの送信がLBT失敗によってブロックされたときに、BSRの周期
的な送信またはBSRの再送信が遅延しないように、BSR周期タイマまたはBSR再送
信タイマがリセットされ得ないことを確実にするために、必要となる場合がある。
【0207】
(論理チャネル優先順位付け(LCP)手順
)
LCP手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入れてもよい。
【0208】
送信前にLBT失敗が検出された場合、MAC PDUは生成されるべきではない。
【0209】
例えば、MAC仕様を以下のように修正してもよい。
【0210】
MACエンティティは、以下の条件を満たす場合、HARQエンティティのMAC P
DUを生成しないものとする。
・MACエンティティがskipUplinkTxDynamicに設定されており、H
ARQエンティティに示されたグラントがC-RNTIに宛てられたものであるか、また
はHARQエンティティに示されたグラントが設定されたアップリンクグラントである、
および、
・TS38.212に規定されているように、このPUSCH送信に対して要求された非
周期的なCSIがない、および、
・MAC PDUは、0個のMAC SDUを含む、および、
・MAC PDUには周期的なBSRのみが含まれ、いずれのLCGにも利用可能なデー
タがないか、またはMAC PDUにはパディングBSRのみが含まれている、または、
・LBT失敗が検出されなかった。
【0211】
あるいは、LBT成功が検出されたことを基準にしてもよい。
【0212】
この修正は、このMAC PDUが後続のグラントに受け入れられないことがあり(例
えば、ULグラントのサイズのため)、また、生成されたMAC CE(単数または複数
)がMAC PDU送信時に誤った情報(例えば、PHR、BSR...)を提供し得る
ために、必要となる場合がある。
【0213】
以下に別の例を示す。あるいは、MAC PDUを生成して物理層に提供してもよいが
、このMAC PDUのLBT失敗が検出されると、LCP手順を再起動して新しいMA
C PDUを生成する。
【0214】
これを達成するために、このMAC PDU内に組み込まれていたMAC SDUは、
LBT成功が判定されるまで保存されてもよい。これらのMAC SDUは、すでに構築
されたMAC PDUからこれらのMAC SDUを再作成しなければならないのではな
く、再処理し得る。
【0215】
より単純な事例としては、グラントがより大きい場合、UEがパディングを除去し、L
CPに従って残りのスペースで追加データを多重化するか、またはUEがサブPDU(M
AC SDUおよびCE)をバックアウトして、前回のグラントに対してデータが処理さ
れなかったかのようにLCPを再形成することである。
【0216】
しかし、この場合でも、LAAで以前に判定されたMAC CEをすでに構築しており
、古いPHR CEを許可している場合がある。その場合、ネットワークは、どのような
送信に基づいて、PHRがどのように計算されたのかわからないことがある。
【0217】
MAC手順(BSR、PHR...)のタイマおよびカウンタは前回の(失敗した)送
信によってすでに影響を受けているため、CEの再構築は複雑である。
【0218】
MAC PDUの多重化およびアセンブリが再実行されたときに、トリガが再評価され
、報告された値が再計算されるように、MAC CEは回復して保存され得るか、または
これらのMAC CEをトリガしたイベントが復元され得る。
【0219】
さらに複雑な事例は、グラントがより小さいときにどうするかである。最初に、LCP
に従って、前回のPDUから何が送信され得るかを判定する。次に、送信されないことが
あるMAC SDUを回復し、MAC CEの送信に関連付けられたMAC手順のタイマ
およびカウンタをリセットして、MAC CEが構築される前の値にタイマおよびカウン
タを設定し得る。
【0220】
前回の送信以降に、新たに優先度の高いデータまたはその他のMAC CEのトリガと
なるイベントが受信された可能性がある。この可能性に対処するために、多重化アセンブ
リ手順は、失敗したMAC PDU送信に関連付けられたMAC SDUを優先しないこ
とがある。
【0221】
MAC CEにも同様の問題が発生することがあり、これらは今では古くなり、MAC
手順をバックアウトすることが複雑である。
【0222】
NBはMAC CEの送信が遅延したこと、または元々送信が予定されていたときを通
知すべきである。
【0223】
別の問題は、セグメンテーションがRLCで実行され、MACのSDUが大きすぎる可
能性があることである。MAC要求RLCに前回のRLC PDUをバックアウトさせる
ことは、非常に複雑である。これに対処する1つの方法は、このMAC SDUに対応す
るRLC PDU、および新しいMAC PDU送信に多重化されない場合がある他のS
DUに対して、RLC否定応答を偽装することである。
【0224】
(ビーム障害検出および回復)
ビーム障害および検出手順の以下の修正は、NR-UにおけるLBTの影響を考慮に入
れる。ビーム障害回復タイマが満了しても、ビーム障害回復のためのランダムアクセス手
順の開始以降にLBT失敗が検出された場合、ビーム障害回復タイマを延長するべきであ
る。これは、ビーム障害回復タイマの早期満了、および場合によりセル再選択またはRR
C(再)確立を回避するために、必要な場合がある。
【0225】
図2~
図10など、本明細書に示されているステップを実行するエンティティは、論理
エンティティによって実行されてもよいことが理解される。ステップは、
図12A~
図1
2Gに示されているようなデバイス、サーバ、またはコンピュータシステムのメモリに保
存され、そのプロセッサ上で実行されてもよい。本明細書に開示されている例示的な方法
の間で、ステップをスキップすること、ステップを組み合わせること、またはステップを
追加することが意図されている。
【0226】
表1は、例示的な略語または定義を提供する。
【0227】
【0228】
【0229】
【0230】
図11は、本明細書で説明したNR-U LBT MAC手順の方法、システム、およ
びデバイスに基づいて生成され得る例示的なディスプレイ(例えば、グラフィカルユーザ
インタフェース)を示す。ディスプレイインタフェース901(例えば、タッチスクリー
ンディスプレイ)は、特に、PHR関連パラメータおよび方法フローなど、NR-U L
BT MAC手順に関連付けられたブロック902のテキストを提供してもよい。本明細
書で説明したステップのいずれかの進捗(例えば、送信されたメッセージまたはステップ
の成功)をブロック902に表示してもよい。さらに、グラフィカル出力902が、ディ
スプレイインタフェース901に表示されてもよい。グラフィカル出力は、NR-U L
BT MAC手順の方法、システム、およびデバイスを実装するデバイスのトポロジー、
本明細書で議論される任意の方法またはシステムの進捗のグラフィカル出力などであって
もよい。
【0231】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project:
3GPP)は、無線アクセス、コアトランスポートネットワーク、ならびに、コーデック
、セキュリティ、およびサービス品質に関する作業を含むサービス能力を含む、セルラー
通信ネットワーク技術の技術標準を開発している。最近の(Radio Access Technology
:RAT)標準には、WCDMA(登録商標)(一般に3Gと呼ばれる)、LTE(一般
に4Gと呼ばれる)、LTE-Advanced標準、および「5G」とも呼ばれる新し
い無線技術(New Radio:NR)がある。3GPP NR標準の開発は今後も継続される
と予想されており、次世代無線アクセス技術(新RAT)の定義が含まれる。これには、
7GHz未満の新しいフレキシブル無線アクセスの提供、および7GHzを超える新しい
ウルトラモバイルブロードバンド無線アクセスの提供が含まれると予想されている。フレ
キシブル無線アクセスは、6GHz未満の新しい周波数帯での後方互換性のない新しい無
線アクセスで構成され、同じ周波数帯で多重化され得る異なる動作モードを含むことで、
要件が異なる幅広い3GPP NRユースケースに対処することが予想されている。ウル
トラモバイルブロードバンドには、例えば、屋内用途およびホットスポットなどのウルト
ラモバイルブロードバンドアクセスの機会を提供するセンチ波およびミリ波の周波数帯が
含まれることが予想されている。特にウルトラモバイルブロードバンドでは、センチ波お
よびミリ波専用の設計最適化により、7GHz未満のフレキシブル無線アクセスと共通の
設計フレームワークを共有することが予想されている。
【0232】
3GPPでは、NRがサポートすることが予想される様々なユースケースが特定されて
おり、その結果、データレート、レイテンシ、およびモビリティに関する多種多様なユー
ザ体験の要件が生じている。ユースケースには、以下のような一般的なカテゴリ、拡張モ
バイルブロードバンド(Enhanced Mobile Broadband:eMBB)超高信頼性低遅延通
信(Ultra-Reliable Low-Latency Communication:URLLC)、大規模マシンタイプ
通信(Massive Machine Type Communications:mMTC)、ネットワーク運用(例え
ば、ネットワークスライシング、ルーティング、マイグレーションおよびインターワーキ
ング、省エネ)、ならびに、高度化した車両対全て(Enhanced Vehicle-To-Everything
:eV2X)通信であって、車両対車両通信(Vehicle-To-Vehicle Communication:V
2V)、車両対インフラストラクチャ通信(Vehicle-To-Infrastructure Communication
:V2I)、車両対ネットワーク通信(Vehicle-To-Network Communication:V2N)
、車両対歩行者通信(Vehicle-To-Pedestrian Communication:V2P)、および他のエ
ンティティとの車両通信のいずれかを含み得るものが含まれる。これらのカテゴリにおけ
る特定のサービスおよび用途には、例えば、モニタリングおよびセンサネットワーク、デ
バイスの遠隔操作、双方向の遠隔操作、パーソナルクラウドコンピューティング、ビデオ
ストリーミング、ワイヤレスクラウドベースのオフィス、ファーストレスポンダの接続性
、自動車緊急通報システム、災害警報、リアルタイムゲーミング、複数人でのビデオ通話
、自動運転、拡張現実、タッチインターネット、仮想現実、ホームオートメーション、ロ
ボット、および空中ドローンが、ほんの一部の例として挙げられる。これらのユースケー
スの全ておよびその他のユースケースが、本明細書で意図されている。
【0233】
図12Aは、本明細書で記載および請求された
図1から
図10に示されたシステムおよ
び方法などの、NR-U LBT MAC手順の方法および装置が使用され得る例示的な
通信システム100を示す。通信システム100は、無線送受信ユニット(Wireless Tr
ansmit/Receive Unit:WTRU)102a、102b、102c、102d、102e
、102f、または102g(これらは、一般的または集合的に、WTRU102または
WTRU102と呼ばれることがある)を含んでもよい。通信システム100は、無線ア
クセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)103/104/105/10
3b/104b/105b、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網
(Public Switched Telephone Network:PSTN)108、インターネット110、
他のネットワーク112、およびネットワークサービス113を含んでもよい。ネットワ
ークサービス113は、例えば、V2Xサーバ、V2X機能、ProSeサーバ、Pro
Se機能、IoTサービス、ビデオストリーミング、またはエッジコンピューティングな
どを含んでもよい。
【0234】
本明細書に開示された概念は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、またはネ
ットワーク要素と共に使用されてもよいことが理解されるであろう。WTRU102a、
102b、102c、102d、102e、102f、または102gのそれぞれは、無
線環境で動作または通信するように構成された任意のタイプの装置またはデバイスであっ
てもよい。各WTRU102a、102b、102c、102d、102e、102f、
または102gは、
図12A、
図12B、
図12C、
図12D、
図12E、または
図12
Fに、ハンドヘルド無線通信装置として図示されている場合があるが、5G無線通信に意
図されている多種多様なユースケースでは、各WTRUは、ワイヤレス信号を送信もしく
は受信するように構成された任意のタイプの装置もしくはデバイスを含んでもよく、また
は具体化されてもよいことが理解され、ほんの一例として、ユーザ機器(User Equipmen
t:UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ポケットベル、セルラー電話、パ
ーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、スマートフ
ォン、ラップトップ、タブレット、ネットブック、ノートブックコンピュータ、パーソナ
ルコンピュータ、無線センサ、家電製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどの
ウェアラブルデバイス、医療または電子ヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン
、自動車、バス、トラック、列車、または飛行機などの車両などが含まれる。
【0235】
通信システム100はまた、基地局114aおよび基地局114bを含んでもよい。図
12Aの例では、各基地局114aおよび114bは、単一の要素として図示されている
。実際には、基地局114aおよび114bは、任意の数の相互接続された基地局または
ネットワーク要素を含んでもよい。基地局114aは、コアネットワーク106/107
/109、インターネット110、ネットワークサービス113、または他のネットワー
ク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU
102a、102b、および102cのうちの少なくとも1つと無線でインタフェースす
るように構成された任意のタイプのデバイスであってもよい。同様に、基地局114bは
、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、他のネットワーク
112、またはネットワークサービス113などの1つ以上の通信ネットワークへのアク
セスを容易にするために、遠隔無線ヘッド(Remote Radio Head:RRH)118a、
118b、送受信ポイント(Transmission and Reception Point:TRP)119a
、119b、または路側機(Roadside Unit:RSU)120a、120bの少なくとも
1つと有線または無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスで
あってもよい。RRH118a、118bは、コアネットワーク106/107/109
、インターネット110、ネットワークサービス113、または他のネットワーク112
などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102の
少なくとも1つ、例えばWTRU102cと無線でインタフェースするように構成された
任意のタイプのデバイスであってもよい。
【0236】
TRP119a、119bは、コアネットワーク106/107/109、インターネ
ット110、ネットワークサービス113、または他のネットワーク112などの1つ以
上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102dの少なくとも
1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプのデバイスであってもよ
い。RSU120aおよび120bは、コアネットワーク106/107/109、イン
ターネット110、他のネットワーク112、またはネットワークサービス113などの
1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102eまたは
102fの少なくとも1つと無線でインタフェースするように構成された任意のタイプの
デバイスであってもよい。例として、基地局114a、114bは、無線基地局装置(Ba
se Transceiver Station:BTS)、ノードB、eノードB、ホームノードB、ホーム
eノードB、次世代ノードB(Next Generation Node-B:gノードB)、衛星、サイト
コントローラ、アクセスポイント(Access Point:AP)、無線ルータなどであっても
よい。
【0237】
基地局114aは、RAN103/104/105の一部であってもよく、これは、基
地局コントローラ(Base Station Controller:BSC)、無線ネットワークコントロ
ーラ(Radio Network Controller:RNC)、中継ノードなどの他の基地局またはネッ
トワーク要素(図示せず)も含んでいてもよい。同様に、基地局114bは、RAN10
3b/104b/105bの一部であってもよく、これは、BSC、RNC、中継ノード
などの他の基地局またはネットワーク要素(図示せず)も含んでいてもよい。基地局11
4aは、セル(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内で、無線信号を送信または受
信するように構成されてもよい。同様に、基地局114bは、本明細書に開示されている
ようなNR-U LBT MAC手順の方法、システム、およびデバイスのための、セル
(図示せず)と呼ばれ得る特定の地理的領域内で、有線または無線信号を送信または受信
するように構成されてもよい。同様に、基地局114bは、セル(図示せず)と呼ばれ得
る特定の地理的領域内で、有線信号または無線信号を送信または受信するように構成され
てもよい。セルは、さらに、セルセクタに分割されてもよい。例えば、基地局114aに
関連付けられたセルは、3つのセクタに分割されてもよい。したがって、一実施例では、
基地局114aは、例えば、セルの各セクタに1つずつ、3つのトランシーバを含んでも
よい。一実施例では、基地局114aは、多入力多出力(Multiple-Input Multiple Ou
tput:MIMO)技術を採用してもよく、したがって、セルの各セクタにつきの複数のト
ランシーバを利用してもよい。
【0238】
基地局114aは、エアインタフェース115/116/117を介して、WTRU1
02a、102b、102c、または102gの1つ以上と通信してもよく、任意の適切
な無線通信リンク(例えば、無線周波数(Radio Frequency:RF)、マイクロ波、赤外
線(Infrared:IR)、紫外線(Ultraviolet:UV)、可視光、センチ波、ミリ波など
)であってもよい。エアインタフェース115/116/117は、任意の適切な無線ア
クセス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0239】
基地局114bは、有線またはエアインタフェース115b/116b/117bを介
して、RRH118a、118b、TRP119a、119b、またはRSU120a、
120bのうちの1つ以上と通信してもよく、これは、任意の適切な有線(例えば、ケー
ブル、光ファイバなど)または無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ
波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい
。エアインタフェース115b/116b/117bは、任意の適切な無線アクセス技術
(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0240】
RRH118a、118b、TRP119a、119bまたはRSU120a、120
bは、エアインタフェース115c/116c/117cを介して、WTRU102c、
102d、102e、102fの1つ以上と通信してもよく、これは、任意の適切な無線
通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV
)、可視光、センチ波、ミリ波など)であってもよい。エアインタフェース115c/1
16c/117cは、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立されても
よい。
【0241】
WTRU102a、102b、102c,102d、102e、または102fは、サ
イドリンク通信などのエアインタフェース115d/116d/117dを介して互いに
通信してもよく、これは、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波数(RF)、
マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光、センチ波、ミリ波など)であっ
てもよい。エアインタフェース115d/116d/117dは、任意の適切な無線アク
セス技術(RAT)を使用して確立されてもよい。
【0242】
通信システム100は、多重アクセスシステムであってもよく、CDMA、TDMA、
FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの1つ以上のチャネルアクセス方式を採用し
てもよい。例えば、RAN103/104/105における基地局114aおよびWTR
U102a、102b、102c、またはRAN103b/104b/105bにおける
RRH118a、118b、TRP119a、119bおよびRSU120a、120b
ならびにWTRU102c、102d、102e、102fは、ユニバーサル移動体通信
システム(Universal Mobile Telecommunications System:UMTS)地上無線アク
セス(UMTS Terrestrial Radio Access:UTRA)などの無線技術を実装してもよく
、広帯域CDMA(Wideband CDMA:WCDMA)を使用してエアインタフェース115
/116/117または115c/116c/117cをそれぞれ確立してもよい。WC
DMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access:HSPA)または発展
型高速パケットアクセス(Evolved HSPA:HSPA+)などの通信プロトコルを含んで
いてもよい。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink
Packet Access:HSDPA)または高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed
Uplink Packet Access:HSUPA)を含んでもよい。
【0243】
一実施例では、基地局114aおよびWTRU102a、102b、102c、または
、RAN103b/104b/105bにおけるRRH118a、118b、TRP11
9a、119b、もしくはRSU120a、120bおよびWTRU102c、102d
は、発展型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access:
E-UTRA)などの無線技術を実装していてもよく、ロングタームエボリューション(
Long Term Evolution:LTE)またはLTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-
A)を使用してエアインタフェース115/116/117または115c/116c/
117cをそれぞれ確立してもよい。将来的には、エアインタフェース115/116/
117または115c/116c/117cは、3GPP NR技術を実装してもよい。
LTEおよびLTE-A技術は、LTE D2DおよびV2X技術ならびにインタフェー
ス(サイドリンク通信など)を含んでもよい。同様に、3GPP NR技術は、NR V
2X技術およびインタフェース(サイドリンク通信など)を含む。
【0244】
RAN103/104/105における基地局114aならびにWTRU102a、1
02b、102c、および102g、またはRAN103b/104b/105bにおけ
るRRH118a、118b、TRP119a、119b、もしくはRSU120a、1
20bおよびWTRU102c、102d、102e、102fは、IEEE802.1
6(例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access))
、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標
準2000(Interim Standard 2000:IS-2000)、暫定標準95(Interim St
andard 95:IS-95)、暫定標準856(Interim Standard 856:IS-856)
、GSM(Global System for Mobile communication)(登録商標)、EDGE(En
hanced Data rates for GSM Evolution)、GERAN(GSM EDGE)などの無線技
術を実装していてもよい。
【0245】
図12Aの基地局114cは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノード
B、またはアクセスポイントであってもよく、本明細書に開示されているように、NR-
U LBT MAC手順の方法、システム、およびデバイスを実装するために、事業所、
家、車両、列車、空中、衛星、製造所、キャンパスなどの局所的なエリアで無線接続性を
容易にするための任意の適切なRATを利用してもよい。一実施例では、基地局114c
およびWTRU102、例えば、WTRU102eは、無線ローカルエリアネットワーク
(Wireless Local Area Network:WLAN)を確立するために、IEEE802.1
1などの無線技術を実装してもよい。同様に、基地局114cおよびWTRU102dは
、無線パーソナルエリアネットワーク(Wireless Personal Area Network:WPAN
)を確立するために、IEEE802.15などの無線技術を実装してもよい。さらに別
の実施例では、基地局114cおよびWTRU102、例えば、WTRU102eは、ピ
コセルまたはフェムトセルを確立するために、セルラーベースのRAT(例えば、WCD
MA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、NRなど)を利用してもよい。
図12Aに示すように、基地局114cは、インターネット110への直接接続を有して
いてもよい。したがって、基地局114cは、コアネットワーク106/107/109
を介してインターネット110にアクセスする必要がなくてもよい。
【0246】
RAN103/104/105またはRAN103b/104b/105bは、コアネ
ットワーク106/107/109と通信していてもよく、このネットワークは、音声、
データ、メッセージング、認可および認証、アプリケーション、またはボイスオーバーイ
ンターネットプロトコル(Voice Over Internet Protocol:VoIP)サービスをW
TRU102a、102b、102c、102dの1つ以上に提供するように構成された
任意のタイプのネットワークであってもよい。例えば、コアネットワーク106/107
/109は、呼制御、課金サービス、モバイル位置ベースサービス、プリペイドコーリン
グ、インターネット接続性、パケットデータネットワーク接続性、イーサネット(登録商
標)接続性、ビデオ配信などを提供してもよく、ユーザ認証などの高レベルのセキュリテ
ィ機能を実行してもよい。
【0247】
図12Aには示されていないが、RAN103/104/105もしくはRAN103
b/104b/105bまたはコアネットワーク106/107/109は、RAN10
3/104/105もしくはRAN103b/104b/105bと同じRATまたは異
なるRATを採用する他のRANと、直接的にまたは間接的に通信してもよいことが理解
されるであろう。例えば、E-UTRA無線技術を利用し得るRAN103/104/1
05またはRAN103b/104b/105bに接続されていることに加えて、コアネ
ットワーク106/107/109はまた、GSMまたはNR無線技術を採用している別
のRAN(図示せず)と通信していてもよい。
【0248】
コアネットワーク106/107/109はまた、WTRU102a、102b、10
2c、102d、102eがPSTN108、インターネット110、または他のネット
ワーク112にアクセスするためのゲートウェイとして機能してもよい。PSTN108
は、一般電話サービス(Plain Old Telephone Service:POTS)を提供する回線交
換電話網を含んでもよい。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロト
コルスイートにおける伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol:TCP
)、ユーザデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol:UDP)、インターネ
ットプロトコル(Internet Protocol:IP)などの共通の通信プロトコルを使用する、
相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスのグローバルシステムを含んで
もよい。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有もしくは運営され
る有線または無線の通信ネットワークを含んでもよい。例えば、ネットワーク112は、
任意のタイプのパケットデータネットワーク(例えば、IEEE802.3イーサネット
ネットワーク)または1つ以上のRANに接続された別のコアネットワークを含んでもよ
く、これは、RAN103/104/105もしくはRAN103b/104b/105
bと同じRATまたは異なるRATを採用してもよい。
【0249】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102d、10
2e、および102fの一部または全ては、マルチモード能力を含んでもよく、例えば、
WTRU102a、102b、102c、102d、102e、および102fは、本明
細書に開示されているように、NR-U LBT MAC手順の方法、システム、および
デバイスを実装するために、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信す
るための複数のトランシーバを含んでもよい。例えば、
図12Aに示すWTRU102g
は、セルラーベースの無線技術を採用し得る基地局114a、および、IEEE802の
無線技術を採用し得る基地局114cと通信するように構成されてもよい。
【0250】
図12Aには示されていないが、ユーザ機器は、ゲートウェイに有線接続を行ってもよ
いことが理解されるであろう。ゲートウェイは、レジデンシャルゲートウェイ(Resident
ial Gateway:RG)であってもよい。RGは、コアネットワーク106/107/10
9への接続性を提供してもよい。本明細書に含まれるアイデアの多くは、WTRUである
UE、および有線接続を使用してネットワークに接続するUEにも同様に適用され得るこ
とが理解されるであろう。例えば、無線インタフェース115、116、117および1
15c/116c/117cに適用されるアイデアは、有線接続にも同様に適用され得る
。
【0251】
図12Bは、本明細書に開示されているように、NR-U LBT MAC手順の方法
、システム、およびデバイスを実装し得る例示的なRAN103およびコアネットワーク
106のシステム図である。上記のとおり、RAN103は、エアインタフェース115
を介してWTRU102a、102b、および102cと通信するために、UTRA無線
技術を採用してもよい。RAN103はまた、コアネットワーク106と通信していても
よい。
図12Bに示すように、RAN103は、ノードB140a、140b、および1
40cを含んでもよく、これらはそれぞれ、エアインタフェース115を介してWTRU
102a、102b、および102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んで
もよい。ノードB140a、140b、および140cはそれぞれ、RAN103内の特
定のセル(図示せず)に関連付けられてもよい。RAN103はまた、RNC142a、
142bを含んでもよい。RAN103は、任意の数のノードBおよび無線ネットワーク
コントローラ(Radio Network Controller:RNC)を含んでもよいことが理解される
であろう。
【0252】
図12Bに示すように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信しても
よい。さらに、ノードB140cは、RNC142bと通信していてもよい。ノードB1
40a、140b、および140cは、Iubインタフェースを介して、それぞれのRN
C142a、142bと通信してもよい。RNC142a、および142bは、Iurイ
ンタフェースを介して互いに通信してもよい。RNC142a、および142bのそれぞ
れは、それが接続されているそれぞれのノードB140a、140b、および140cを
制御するように構成されてもよい。さらに、RNC142aおよび142bのそれぞれは
、アウターループ電力制御、負荷制御、受付制御、パケットスケジューリング、ハンドオ
ーバー制御、マクロダイバシティ、セキュリティ機能、データ暗号化などの、他の機能性
を実行またはサポートするように構成されてもよい。
【0253】
図12Bに示すコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(Media Gateway:
MGW)144、モバイルスイッチングセンター(Mobile Switching Center:MSC
)146、サービングGPRSサポートノード(Serving GPRS Support Node:SGS
N)148、またはゲートウェイGPRSサポートノード(Gateway GPRS Support No
de:GGSN)150を含んでもよい。前述の各要素は、コアネットワーク106の一部
として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ
以外のエンティティによって所有または運営されてもよいことが理解されるであろう。
【0254】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインタフェースを介して、コアネットワ
ーク106内のMSC146に接続されてもよい。MSC146は、MGW144に接続
されてもよい。MSC146およびMGW144は、WTRU102a、102b、およ
び102cに、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、W
TRU102a、102b、および102cと、従来の陸上線通信デバイスとの間の通信
を容易にしてもよい。
【0255】
RAN103内のRNC142aはまた、IuPSインタフェースを介して、コアネッ
トワーク106内のSGSN148に接続されてもよい。SGSN148は、GGSN1
50に接続されてもよい。SGSN148およびGGSN150は、WTRU102a、
102b、および102cに、インターネット110などのパケット交換ネットワークへ
のアクセスを提供して、WTRU102a、102b、および102cと、IP対応デバ
イスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0256】
コアネットワーク106はまた、他のサービスプロバイダによって所有または運営され
る他の有線または無線ネットワークを含み得る、他のネットワーク112に接続されても
よい。
【0257】
図12Cは、本明細書に開示されているように、NR-U LBT MAC手順の方法
、システム、および装置を実装し得る、例示的なRAN104およびコアネットワーク1
07のシステム図である。上記のとおり、RAN104は、エアインタフェース116を
介してWTRU102a、102b、および102cと通信するために、E-UTRA無
線技術を採用してもよい。RAN104はまた、コアネットワーク107と通信してもよ
い。
【0258】
RAN104は、eノードB160a、160b、および160cを含んでもよいが、
RAN104は任意の数のeノードBを含んでもよいことが理解されるであろう。eノー
ドB160a、160b、および160cはそれぞれ、エアインタフェース116を介し
て、WTRU102a、102b、および102cと通信するための1つ以上のトランシ
ーバを含んでもよい。例えば、eノードB160a、160b、および160cは、MI
MO技術を実装してもよい。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテ
ナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつWTRU102aから無線信
号を受信してもよい。
【0259】
eノードB160a、160b、および160cのそれぞれは、特定のセル(図示せず
)に関連付けられてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンク
またはダウンリンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されて
もよい。
図12Cに示すように、eノードB160a、160b、および160cは、X
2インタフェースを介して互いに通信してもよい。
【0260】
図12Cに示すコアネットワーク107は、モビリティ管理ゲートウェイ(Mobility
Management Gateway:MME)162、サービングゲートウェイ164、およびパケッ
トデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ166を含んで
もよい。前述の各要素は、コアネットワーク107の一部として図示されているが、これ
らの要素のいずれか1つは、コアネットワークオペレータ以外のエンティティによって所
有または運営されてもよいことが理解されるであろう。
【0261】
MME162は、S1インタフェースを介して、RAN104内のeノードB160a
、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよく、制御ノードとして機能して
もよい。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、および102cのユー
ザの認証、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、およ
び102cの初期接続中の特定のサービングゲートウェイの選択などの役割を担ってもよ
い。MME162はまた、RAN104と、GSMまたはWCDMAなどの他の無線技術
を採用した他のRAN(図示せず)とを切り替えるための、制御プレーン機能を提供して
もよい。
【0262】
サービングゲートウェイ164は、S1インタフェースを介して、RAN104内のe
ノードB160a、160b、および160cのそれぞれに接続されてもよい。サービン
グゲートウェイ164は、一般に、WTRU102a、102b、および102cとの間
でユーザデータパケットをルーティングおよび転送してもよい。サービングゲートウェイ
164はまた、eノードBハンドオーバー中にユーザプレーンをアンカリングすること、
WTRU102a、102b、および102cでダウンリンクデータが利用可能な場合に
ページングをトリガすること、WTRU102a、102b、および102cのコンテキ
ストを管理ならびに保存することなど、他の機能を実行してもよい。
【0263】
サービングゲートウェイ164はまた、PDNゲートウェイ166に接続されてもよく
、これは、WTRU102a、102b、および102cに、インターネット110など
のパケット交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102b、1
02cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。
【0264】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、
コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、および102cに、PSTN
108などの回線交換ネットワークへのアクセスを提供して、WTRU102a、102
b、および102cと、従来の陸上線通信デバイスとの間の通信を容易にしてもよい。例
えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のイ
ンタフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステ
ム(IP Multimedia Subsystem:IMS)サーバ)を含んでいてもよく、またはそれと
通信してもよい。さらに、コアネットワーク107は、WTRU102a、102b、お
よび102cに、他のサービスプロバイダによって所有または運営される他の有線または
無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセスを提供してもよい。
【0265】
図12Dは、本明細書に開示されているように、NR-U LBT MAC手順の方法
、システム、およびデバイスを実装し得る例示的なRAN105およびコアネットワーク
109のシステム図である。RAN105は、エアインタフェース117を介してWTR
U102aおよび102bと通信するために、NR無線技術を採用してもよい。RAN1
05はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。非3GPPインターワーキング
機能(Non-3GPP Interworking Function:N3IWF)199は、エアインタフェース
198を介してWTRU102cと通信するために、非3GPP無線技術を採用してもよ
い。N3IWF199はまた、コアネットワーク109と通信してもよい。
【0266】
RAN105は、gノードB180aおよび180bを含んでもよい。RAN105は
、任意の数のgノードBを含んでもよいことが理解されるであろう。gノードB180a
および180bはそれぞれ、エアインタフェース117を介してWTRU102a、およ
び102bと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。統合されたアクセ
スおよびバックホール接続が使用される場合、WTRUとgノードBとの間で同じエアイ
ンタフェースが使用されてもよく、これは、1つまたは複数のgNBを介したコアネット
ワーク109であってもよい。gノードB180aおよび180bは、MIMO、MU-
MIMO、またはデジタルビームフォーミング技術を実装してもよい。したがって、gノ
ードB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を
送信し、かつWTRU102aから無線信号を受信してもよい。RAN105は、eノー
ドBなどの他のタイプの基地局を採用してもよいことが理解されるべきである。また、R
AN105は、1つ以上のタイプの基地局を採用してもよいことが理解されるであろう。
例えば、RANは、eノードBおよびgノードBを採用してもよい。
【0267】
N3IWF199は、非3GPPアクセスポイント180cを含んでもよい。N3IW
F199は、任意の数の非3GPPアクセスポイントを含んでもよいことが理解されるで
あろう。非3GPPアクセスポイント180cは、エアインタフェース198を介してW
TRU102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含んでもよい。非3GPPア
クセスポイント180cは、802.11を使用して、エアインタフェース198を介し
てWTRU102cと通信してもよい。
【0268】
gノードB180aおよび180bのそれぞれは、特定のセル(図示せず)に関連付け
られてもよく、無線リソース管理決定、ハンドオーバー決定、アップリンクまたはダウン
リンクにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成されてもよい。
図1
2Dに示すように、gノードB180a、および180bは、例えば、Xnインタフェー
スを介して互いに通信してもよい。
【0269】
図12Dに示すコアネットワーク109は、5Gコアネットワーク(5G Core Networ
k:5GC)であってもよい。コアネットワーク109は、無線アクセスネットワークに
よって相互に接続されている顧客に、多数の通信サービスを提供してもよい。コアネット
ワーク109は、コアネットワークの機能性を実行する多数のエンティティで構成される
。本明細書で使用する場合、「コアネットワークエンティティ」または「ネットワーク機
能」という用語は、コアネットワークの1つ以上の機能性を実行する任意のエンティティ
を意味する。そのようなコアネットワークエンティティは、
図12Gに例示されたシステ
ム90のなどの、無線もしくはネットワーク通信用に構成された装置またはコンピュータ
システムのメモリに保存され、そのプロセッサ上で実行されるコンピュータ実行可能命令
(ソフトウェア)の形態で実装される論理エンティティであってもよいことが理解される
。
【0270】
図12Dの例では、5Gコアネットワーク109は、アクセスおよびモビリティ管理機
能(Access and Mobility Management Function:AMF)172、セッション管理
機能(Session Management Function:SMF)174、ユーザプレーン機能(User P
lane Function:UPF)176aおよび176b、ユーザデータ管理機能(User Data
Management Function:UDM)197、認証サーバ機能(Authentication Server
Function:AUSF)190、ネットワーク露出機能(Network Exposure Function:
NEF)196、ポリシー制御機能(Policy Control Function:PCF)184、非
3GPPインターワーキング機能(N3IWF)199、ユーザデータリポジトリ(User
Data Repository:UDR)178を含んでもよい。前述の各要素は、5Gコアネット
ワーク109の一部として図示されているが、これらの要素のいずれか1つは、コアネッ
トワークオペレータ以外のエンティティによって所有または運営されてもよいことが理解
されるであろう。また、5Gコアネットワークは、これらの要素の全てで構成されていな
くてもよく、追加の要素で構成されていてもよく、これらの各要素の複数のインスタンス
で構成されていてもよいことも理解されるであろう。
図12Dは、ネットワーク機能が互
いに直接接続していることを示しているが、直径ルーティングエージェントまたはメッセ
ージバスなどのルーティングエージェントを介して通信してもよいことが理解されるべき
である。
【0271】
図12Dの例では、ネットワーク機能間の接続性は、一連のインタフェースまたは基準
点を介して達成されている。ネットワーク機能は、他のネットワーク機能またはサービス
によって呼び出される(invoked)または呼び出される(called)サービス
のセットとしてモデル化、記述、または実装され得ることが理解されるであろう。ネット
ワーク機能サービスの呼び出しは、ネットワーク機能間の直接接続、メッセージバスでの
メッセージ交換、ソフトウェア機能の呼び出しなどを介して実現されてもよい。
【0272】
AMF172は、N2インタフェースを介してRAN105に接続されてもよく、制御
ノードとして機能してもよい。例えば、AMF172は、登録管理、接続管理、到達可能
性管理、アクセス認証、アクセス承認の役割を担ってもよい。AMFは、ユーザプレーン
のトンネル構成情報を、N2インタフェースを介してRAN105に転送する役割を担っ
てもよい。AMF172は、N11インタフェースを介して、SMFからユーザプレーン
のトンネル構成情報を受信してもよい。AMF172は、一般的に、N1インタフェース
を介してWTRU102a、102b、102cとの間でNASパケットをルーティング
して転送してもよい。N1インタフェースは、
図12Dには示されていない。
【0273】
SMF174は、N11インタフェースを介して、AMF172に接続されてもよい。
同様に、SMFは、N7インタフェースを介してPCF184に、ならびにN4インタフ
ェースを介してUPF176aおよび176bに接続されてもよい。SMF174は、制
御ノードとして機能してもよい。例えば、SMF174は、セッション管理、WTRU1
02a、102b、および102cに対するIPアドレスの割り当て、UPF176aお
よびUPF176bにおけるトラフィックステアリングルールの管理および設定、ならび
に、AMF172に対するダウンリンクデータ通知の生成の役割を担ってもよい。
【0274】
UPF176aおよびUPF176bは、WTRU102a、102b、および102
cに、インターネット110などのパケットデータネットワーク(PDN)へのアクセス
を提供して、WTRU102a、102b、および102cと他のデバイスとの間の通信
を容易にしてもよい。UPF176aおよびUPF176bはまた、WTRU102a、
102b、および102cに、他のタイプのパケットデータネットワークへのアクセスを
提供してもよい。例えば、他のネットワーク112は、イーサネットネットワークまたは
データのパケットを交換する任意のタイプのネットワークであってもよい。UPF176
aおよびUPF176bは、N4インタフェースを介してSMF174からトラフィック
ステアリングルールを受信してもよい。UPF176aおよびUPF176bは、N6イ
ンタフェースでパケットデータネットワークを接続することによって、またはN9インタ
フェースで相互におよび他のUPFと接続することによって、パケットデータネットワー
クへのアクセスを提供してもよい。パケットデータネットワークへのアクセスを提供する
ことに加えて、UPF176は、パケットのルーティングおよび転送、ポリシールールの
施行、ユーザプレーンのトラフィックに対するサービス品質の処理、ダウンリンクパケッ
トのバッファリングなどの役割を担ってもよい。
【0275】
AMF172はまた、例えば、N2インタフェースを介してN3IWF199に接続さ
れていてもよい。N3IWFは、例えば、3GPPで定義されていない無線インタフェー
ス技術を介して、WTRU102cと5Gコアネットワーク170との間の接続を容易に
する。AMFは、RAN105と相互作用するのと同じか、または類似の方法で、N3I
WF199と相互作用してもよい。
【0276】
PCF184は、N7インタフェースを介してSMF174に接続され、N15インタ
フェースを介してAMF172に接続され、N5インタフェースを介してアプリケーショ
ン機能(Application Function:AF)188に接続されてもよい。N15およびN5
インタフェースは、
図12Dには示されていない。PCF184は、AMF172および
SMF174などの制御プレーンノードにポリシールールを提供して、制御プレーンノー
ドがこれらのルールを施行できるようにしてもよい。PCF184は、AMFがN1イン
タフェースを介してWTRU102a、102b、および102cにポリシーを配信でき
るように、WTRU102a、102b、および102cに対してAMF172にポリシ
ーを送信してもよい。その後、ポリシーは、WTRU102a、102b、および102
cで施行されるか、または適用されてもよい。
【0277】
UDR178は、認証のクレデンシャルおよび加入情報のリポジトリとして機能しても
よい。UDRは、ネットワーク機能がリポジトリ内のデータに追加し、そこから読み取り
、修正することができるように、ネットワーク機能に接続してもよい。例えば、UDR1
78は、N36インタフェースを介してPCF184に接続してもよい。同様に、UDR
178は、N37インタフェースを介してNEF196に接続してもよく、UDR178
は、N35インタフェースを介してUDM197に接続してもよい。
【0278】
UDM197は、UDR178と他のネットワーク機能との間のインタフェースとして
機能してもよい。UDM197は、ネットワーク機能にUDR178へのアクセスを許可
してもよい。例えば、UDM197は、N8インタフェースを介してAMF172に接続
してもよく、UDM197は、N10インタフェースを介してSMF174に接続しても
よい。同様に、UDM197は、N13インタフェースを介してAUSF190に接続し
てもよい。UDR178とUDM197は、緊密に統合されていてもよい。
【0279】
AUSF190は、認証関連の動作を実行し、N13インタフェースを介してUDM1
78に接続し、N12インタフェースを介してAMF172に接続する。
【0280】
NEF196は、5Gコアネットワーク109内における能力およびサービスを、アプ
リケーション機能(AF)188に公開する。公開は、N33 APIインタフェース上
で行われてもよい。NEFは、N33インタフェースを介してAF188に接続してもよ
く、5Gコアネットワーク109の能力およびサービスを公開するために、他のネットワ
ーク機能に接続してもよい。
【0281】
アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109のネットワーク機能と相
互作用してもよい。アプリケーション機能188とネットワーク機能との間の相互作用は
、直接的なインタフェースを介していてもよく、またはNEF196を介して生じてもよ
い。アプリケーション機能188は、5Gコアネットワーク109の一部と見なされても
よく、または5Gコアネットワーク109の外部にあって、モバイルネットワーク事業者
とビジネス関係を有する企業によって展開されてもよい。
【0282】
ネットワークスライシングは、モバイルネットワーク事業者が、事業者のエアインタフ
ェースの背後にある1つ以上の「仮想」コアネットワークをサポートするために使用でき
るメカニズムである。これは、コアネットワークを1つ以上の仮想ネットワークに「スラ
イスシング」して、異なるRANまたは単一のRANにわたって実行される異なるサービ
スタイプをサポートすることと関連する。ネットワークスライシングにより、事業者は、
機能性、性能、およびアイソレーションなどの多様な要件が求められる様々な市場のシナ
リオに最適なソリューションを提供するようにカスタマイズされたネットワークを作成す
ることができる。
【0283】
3GPPは、ネットワークスライシングをサポートするように5Gコアネットワークを
設計している。ネットワークスライシングは、ネットワーク事業者が、非常に多様でとき
には極端な要件が求められる5Gの多様な一連のユースケース(例えば、マッシブIoT
、クリティカルコミュニケーション、V2X、および拡張モバイルブロードバンド)をサ
ポートするために使用できる優れたツールである。ネットワークスライシング技術を使用
しないと、各ユースケースに固有の一連の性能、スケーラビリティ、および可用性の要件
がある場合、ネットワークアーキテクチャは、より広い範囲のユースケースを効率的にサ
ポートするのに十分に柔軟かつスケーラブルではない可能性がある。さらに、新しいネッ
トワークサービスの導入がより効率的に行われるべきである。
【0284】
再び
図12Dを参照すると、ネットワークスライシングシナリオでは、WTRU102
a、102b、または102cは、N1インタフェースを介して、AMF172に接続し
てもよい。AMFは、論理的に1つ以上のスライスの一部であってもよい。AMFは、W
TRU102a、102b、もしくは102cの接続または通信を、1つ以上のUPF1
76aおよび176b、SMF174、ならびに他のネットワーク機能と調和してもよい
。UPF176aおよび176b、SMF174、ならびに他のネットワーク機能のそれ
ぞれは、同じスライス、または異なるスライスの一部であってもよい。それらが異なるス
ライスの一部であるとき、それらは、異なるコンピューティングリソース、セキュリティ
クレデンシャルなどを利用することができるという意味で、互いに分離されていてもよい
。
【0285】
コアネットワーク109は、他のネットワークとの通信を容易にしてもよい。例えば、
コアネットワーク109は、5Gコアネットワーク109とPSTN108との間のイン
タフェースとして機能するIPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバなどのIP
ゲートウェイを含んでいてもよく、またはそれと通信してもよい。例えば、コアネットワ
ーク109は、ショートメッセージサービスを介して通信を機能させるショートメッセー
ジサービス(Short Message Service:SMS)サービスセンターを含んでもよく、ま
たはそれと通信してもよい。例えば、5Gコアネットワーク109は、WTRU102a
、102b、および102cと、サーバまたはアプリケーション機能188との間の非I
Pデータパケットの交換を容易にしてもよい。さらに、コアネットワーク170は、WT
RU102a、102b、および102cに、他のサービスプロバイダによって所有また
は運営される他の有線または無線ネットワークを含み得るネットワーク112へのアクセ
スを提供してもよい。
【0286】
本明細書に記載され、
図12A、
図12C、
図12D、または
図12Eに示されている
コアネットワークエンティティは、特定の既存の3GPP仕様でそれらのエンティティに
与えられた名前によって識別されているが、将来、それらのエンティティおよび機能性が
他の名前で識別される可能性があり、特定のエンティティまたは機能が、将来の3GPP
NR仕様を含む、3GPPによって発行される将来の仕様と組み合わされ得ることが理
解される。したがって、
図12A、
図12B、
図12C、
図12D、または
図12Eで説
明および示されている特定のネットワークエンティティおよび機能性は、例示としてのみ
提供されており、本明細書で開示および請求されている主題は、現在定義されているかま
たは将来定義されるかに関わらず、任意の類似の通信システムで具体化または実装され得
ることが理解される。
【0287】
図12Eは、本明細書に記載されているように、NR-U LBT MAC手順を実装
するシステム、方法、装置が使用され得る例示的な通信システム111を示す。通信シス
テム111は、無線送受信ユニット(WTRU)A、B、C、D、E、F、基地局gNB
121、V2Xサーバ124、ならびに路側機(Road Side Unit:RSU)123a、
および123bを含んでもよい。実際には、本明細書に提示される概念は、任意の数のW
TRU、基地局gNB、V2Xネットワーク、または他のネットワーク要素に適用し得る
。1つまたはいくつかまたは全てのWTRU A、B、C、D、E、およびFは、アクセ
スネットワークカバレッジ131の範囲外であってもよい。WTRU A、B、およびC
は、V2Xグループを形成しており、そのうちWTRU Aはグループリードであり、W
TRU BおよびCはグループメンバである。
【0288】
WTRU A、B、C、D、E、およびFは、それらがアクセスネットワークカバレッ
ジ131内にある場合、gNB121を介してUuインタフェース129で相互に通信し
てもよい。
図12Eの例では、WTRU BおよびFがアクセスネットワークカバレッジ
131内に示されている。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、それらがアクセ
スネットワークカバレッジ131のもとにあるか、またはアクセスネットワークカバレッ
ジ131の外にあるかに関わらず、インタフェース125a、125b、または128な
どのスライドリンクインタフェース(例えば、PC5またはNR PC5)を介して、互
いに直接通信してもよい。例えば、
図12Eの例では、アクセスネットワークカバレッジ
131の外にあるWRTU Dは、カバレッジ131の中にあるWTRU Fと通信する
。
【0289】
WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対ネットワーク通信(V2N)13
3またはサイドリンククインタフェース125bを介して、RSU123aまたは123
bと通信してもよい。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対インフラスト
ラクチャ通信(V2I)インタフェース127を介してV2Xサーバ124と通信しても
よい。WTRU A、B、C、D、E、およびFは、車両対歩行者通信(V2P)インタ
フェース128を介して、別のUEに通信してもよい。
【0290】
図12Fは、
図12A、
図12B、
図12C、
図12D、もしくは
図12EのWTRU
102、または
図1(例えば、UE101)など、本明細書に記載されているように、N
R-U LBT MAC手順を実装するシステム、方法、および装置に従って、無線通信
および動作のために構成され得る、例示的な装置またはデバイスWTRU102のブロッ
ク図である。
図12Fに示すように、例示的なWTRU102は、プロセッサ118、ト
ランシーバ120、送受信素子122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド1
26、ディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128、非リムーバブルメモリ130
、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(Global Positioning
System:GPS)チップセット136、および他の周辺機器138を含んでもよい。W
TRU102は、前述の要素の任意のサブコンビネーションを含み得ることが理解される
であろう。また、基地局114aおよび114b、または基地局114aおよび114b
が表し得るノード、例えば、しかしこれらに限定されない、基地局装置(BTS)、ノー
ドB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、ホームノードB、発展型ノード
B(eノードB)、ホーム発展型ノードB(HeNB)、ホーム発展型ノードBゲートウ
ェイ、次世代ノードB(gノードB)、ならびにプロキシノードなどは、特に、
図12F
に図示された要素の一部または全てを含んでもよく、本明細書に記載されているNR-U
LBT MAC手順の開示されたシステムおよび方法を実行する例示的な実装であって
もよい。
【0291】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル
信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)、複数のマイクロプロセッサ、
DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントロ
ーラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC
)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FP
GA)回路、その他のタイプの集積回路(Integrated Circuit:IC)、ステートマシ
ンなどであってもよい。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出
力処理、または、WTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能
性を実行してもよい。プロセッサ118は、トランシーバ120に結合されてもよく、ト
ランシーバは、送受信素子122に結合されてもよい。
図12Fは、プロセッサ118お
よびトランシーバ120を別個のコンポーネントとして図示しているが、プロセッサ11
8およびトランシーバ120は、電子パッケージまたはチップ内に共に統合されてもよい
ことが理解されるであろう。
【0292】
UEの送受信素子122は、エアインタフェース115/116/117を介して基地
局(例えば、
図12Aの基地局114a)との間で、またはエアインタフェース115d
/116d/117dを介して別のUEとの間で、信号を送信もしくは受信するように構
成されてもよい。例えば、送受信素子122は、RF信号を送信または受信するように構
成されたアンテナであってもよい。送受信素子122は、例えば、IR、UV、もしくは
可視光信号を送信または受信するように構成されたエミッタ/検出器であってもよい。送
受信素子122は、RF信号および光信号の両方を送受信するように構成されてもよい。
送受信素子122は、無線もしくは有線信号の任意の組み合わせを送信または受信するよ
うに構成されていてもよいことが理解されよう。
【0293】
さらに、
図12Fでは送受信素子122が単一の素子として図示さているが、WTRU
102は、任意の数の送受信素子122を含んでもよい。より具体的には、WTRU10
2は、MIMO技術を採用してもよい。したがって、WTRU102は、エアインタフェ
ース115/116/117を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送受信素子
122(例えば、複数のアンテナ)を含んでもよい。
【0294】
トランシーバ120は、送受信素子122によって送信されるべき信号を変調し、送受
信素子122によって受信される信号を復調するように構成されてもよい。上記のとおり
、WTRU102は、マルチモード能力を有していてもよい。したがって、トランシーバ
120は、WTRU102が複数のRAT、例えば、NRとIEEE802.11もしく
はNRとE-UTRAを介して通信する、または、異なるRRH、TRP、RSU、もし
くはノードに複数のビームを介して同じRATで通信することを可能にするための、複数
のトランシーバを含んでもよい。
【0295】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド
126、またはディスプレイ/タッチパッド/インジケータ128(例えば、液晶ディス
プレイ(Liquid Crystal Display:LCD)ディスプレイユニット、または有機発光ダ
イオード(Organic Light-Emitting Diode:OLED)ディスプレイユニットに結合さ
れていてもよく、これらからユーザ入力データを受信してもよい。プロセッサ118はま
た、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、または、ディスプレイ/タッ
チパッド/インジケータ128にユーザデータを出力してもよい。さらに、プロセッサ1
18は、非リムーバブルメモリ130またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイ
プの適切なメモリから情報にアクセスし、メモリにデータを保存してもよい。非リムーバ
ブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(Random-Access Memory:RAM)、リ
ードオンリーメモリ(Read-Only MemoryROM)、ハードディスク、または任意の他の
タイプのメモリストレージデバイスを含んでもよい。リムーバブルメモリ132は、加入
者識別モジュール(Subscriber Identity Module:SIM)カード、メモリスティック
、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)メモリカードなどを含んでいてもよい。
プロセッサ118は、クラウドもしくはエッジコンピューティングプラットフォームでホ
ストされているサーバまたはホームコンピュータ(図示せず)上などで、WTRU102
に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、データを保存してもよい。プ
ロセッサ118は、本明細書に記載されているいくつかの実施例におけるLBT FCの
セットアップが成功したかまたは不成功なのかに応じて、ディスプレイもしくはインジケ
ータ128上の照明パターン、画像、または色を制御するように構成されてもよく、また
は別の方法でNR-U LBT MAC手順および関連するコンポーネントの状態を示す
ように構成されてもよい。ディスプレイもしくはインジケータ128上の制御照明パター
ン、画像、または色は、本明細書で示されている、もしくは記載されている図(例えば、
図1~
図10など)における方法フローまたはコンポーネントのいずれかの状態を反映し
ていてもよい。本明細書には、NR-U LBT MAC手順のメッセージおよび手順が
開示されている。メッセージおよび手順は、ユーザが、入力ソース(例えば、スピーカ/
マイクロフォン124、キーパッド126、またはディスプレイ/タッチパッド/インジ
ケータ128)を介してリソースを要求し、ディスプレイ128に表示され得る他のもの
のうち、NR-U LBT MAC手順関連情報を要求、設定、または照会するためのイ
ンタフェース/APIを提供するように拡張されてもよい。
【0296】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取り、WTRU102内の他のコンポ
ーネントに電力を分配または制御するように構成されてもよい。電源134は、WTRU
102に電力を供給するための任意の適切なデバイスであってもよい。例えば、電源13
4は、1つ以上の乾電池、太陽電池、燃料電池などを含んでもよい。
【0297】
また、プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合されてもよく、GPSチ
ップセット136は、WTRU102の現在位置に関する位置情報(例えば、経度および
緯度)を提供するように構成されてもよい。GPSチップセット136からの情報に加え
て、またはそれの代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、11
4b)からエアインタフェース115/116/117を介して位置情報を受信してもよ
く、または2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいてその
位置を判定してもよい。WTRU102は、任意の適切な位置判定方法によって、位置情
報を取得してもよいことが理解されるであろう。
【0298】
プロセッサ118は、さらに、他の周辺機器138に結合されてもよく、これらの周辺
機器138は、追加の特徴、機能性、または有線もしくは無線の接続性を提供する1つ以
上のソフトウェアまたはハードウェアモジュールを含んでもよい。例えば、周辺機器13
8は、加速度計などの様々なセンサ、バイオメトリクス(例えば、指紋)センサ、電子コ
ンパス、衛星トランシーバ、デジタルカメラ(写真またはビデオ用)、ユニバーサルシリ
アルバス(Universal Serial Bus:USB)ポートまたは他の相互接続インタフェース
、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth
(登録商標)モジュール、周波数変調(Frequency Modulated:FM)無線ユニット、デ
ジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネ
ットブラウザなどを含んでもよい。
【0299】
WTRU102は、センサ、家電製品、スマートウォッチまたはスマートウェアなどの
ウェアラブルデバイス、医療または電子ヘルスデバイス、ロボット、産業機器、ドローン
、自動車、トラック、電車、または飛行機などの車両など、他の装置またはデバイス内に
含まれていてもよい。WTRU102は、周辺機器138の1つを構成し得る相互接続イ
ンタフェースなど、1つ以上の相互接続インタフェースを介して、そのような装置もしく
はデバイスの他のコンポーネント、モジュール、またはシステムに接続してもよい。
【0300】
図12Gは、例示的なコンピューティングシステム90のブロック図であり、これは、
図12A、
図12C、
図12D、および
図12Eに示される通信ネットワークの1つ以上
の装置、ならびに、
図1から
図10に示され、本明細書において説明および請求されるシ
ステムおよび方法などのNR-U LBT MAC手順が、RAN103/104/10
5、コアネットワーク106/107/109、PSTN108、インターネット110
、その他のネットワーク112、もしくはネットワークサービス113における特定のノ
ードまたは機能エンティティなどで具現化され得る。コンピューティングシステム90は
、コンピュータまたはサーバで構成され、主にコンピュータ可読命令によって制御されて
もよく、コンピュータ可読命令は、ソフトウェアの形態であってもよく、またはそのよう
なソフトウェアがどこに保存されていても、もしくはどのような手段でアクセスされても
よい。このようなコンピュータ可読命令は、プロセッサ91内で実行されて、コンピュー
ティングシステム90に動作をさせてもよい。プロセッサ91は、汎用プロセッサ、専用
プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプ
ロセッサ、DSPコアに関連した1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイク
ロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲート
アレイ(FPGA)回路、その他のタイプの集積回路(IC)、ステートマシンなどであ
ってもよい。プロセッサ91は、信号符号化、データ処理、電力制御、入出力処理、また
は、WTRU90が電気通信ネットワークで動作することを可能にする任意の他の機能性
を実行してもよい。コプロセッサ81は、メインプロセッサ91とは異なるオプションの
プロセッサであり、追加の機能を実行、またはプロセッサ91を支援し得る。プロセッサ
91またはコプロセッサ81は、LBT失敗の受信または反応など、NR-U LBT
MAC手順のために本明細書に開示された方法および装置に関連するデータを受信、生成
、ならびに処理してもよい。
【0301】
動作時、プロセッサ91は、命令をフェッチ、復号、および実行し、コンピューティン
グシステムの主なデータ転送パスであるシステムバス80を介して、他のリソースとの間
で情報を転送する。このようなシステムバスは、コンピューティングシステム90内のコ
ンポーネントを接続し、データ交換のための媒体を定義する。システムバス80は、典型
的には、データを送るためのデータライン、アドレスを送るためのアドレスライン、なら
びに、割り込みを送るため、およびシステムバスを動作するための制御ラインを含む。こ
のようなシステムバス80の一例は、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Pe
ripheral Component Interconnect:PCI)バスである。
【0302】
システムバス80に結合されたメモリは、ランダムアクセスメモリ(Random Access
Memory:RAM)82および読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)93を
含む。このようなメモリは、情報を保存して取り出すことができる回路を含む。ROM9
3は、一般に、容易に変更できない保存データを含む。RAM82に保存されたデータは
、プロセッサ91もしくは他のハードウェアデバイスによって読み取られ得るか、または
変更され得る。RAM82またはROM93へのアクセスは、メモリコントローラ92に
よって制御されてもよい。メモリコントローラ92は、命令が実行される際に、仮想アド
レスを物理アドレスに変換するアドレス変換機能を提供してもよい。メモリコントローラ
92はまた、システム内のプロセスを分離し、ユーザプロセスからシステムプロセスを分
離するメモリ保護機能を提供してもよい。したがって、第1のモードで実行されるプログ
ラムは、そのプロセスの仮想アドレス空間によってマッピングされたメモリのみにアクセ
スし得、プロセス間のメモリ共有が設定されていない限り、他のプロセスの仮想アドレス
空間内のメモリにアクセスすることはできない。
【0303】
さらに、コンピューティングシステム90は、プロセッサ91からの命令をプリンタ9
4、キーボード84、マウス95、およびディスクドライブ85などの周辺機器に通信す
るための役割を担う周辺機器コントローラ83を含んでいてもよい。
【0304】
ディスプレイコントローラ96によって制御されるディスプレイ86は、コンピューテ
ィングシステム90によって生成された視覚的出力を表示するために使用される。このよ
うな視覚的出力は、テキスト、グラフィックス、アニメーショングラフィックス、および
ビデオを含んでもよい。視覚的出力は、グラフィカルユーザインタフェース(Graphical
User Interface:GUI)の形態で提供されてもよい。ディスプレイ86は、CRT
ベースのビデオディスプレイ、LCDベースのフラットパネルディスプレイ、ガスプラズ
マベースのフラットパネルディスプレイ、またはタッチパネルで実装されてもよい。ディ
スプレイコントローラ96は、ディスプレイ86に送信されるビデオ信号を生成するため
に必要な電子コンポーネントを含む。
【0305】
さらに、コンピューティングシステム90は、
図12A、
図12B、
図12C、
図12
D、もしくは
図12Eの、RAN103/104/105、コアネットワーク106/1
07/109、PSTN108、インターネット110、WTRU102、またはその他
のネットワーク112などの、外部通信ネットワークまたはデバイスに、コンピューティ
ングシステム90を接続するために使用され、コンピューティングシステム90がそれら
のネットワークの他のノードまたは機能エンティティと通信できるようにし得る、例えば
無線または有線ネットワークアダプタ97などの通信回路を含んでいてもよい。通信回路
は、単独で、またはプロセッサ91と組み合わせて、本明細書に記載されている特定の装
置、ノード、または機能エンティティの送受信ステップを実行するために使用されてもよ
い。
【0306】
本明細書に記載されている装置、システム、方法、およびプロセスのいずれかまたは全
てが、コンピュータ可読記憶媒体に保存されたコンピュータ実行可能命令(例えば、プロ
グラムコード)の形態で具現化されてもよく、この命令は、プロセッサ118または91
などのプロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書に記載されたシステム
、方法、およびプロセスを実行または実施させることが理解される。具体的には、本明細
書に記載されているステップ、動作、または機能のいずれかは、無線または有線のネット
ワーク通信のために構成された装置またはコンピューティングシステムのプロセッサ上で
実行される、そのようなコンピュータ実行可能命令の形態で実装されてもよい。コンピュ
ータ可読記憶媒体は、情報を保存するための任意の非一時的(例えば、有形もしくは物理
的)な方法または技術で実装された揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し
不可能な媒体を含むが、そのようなコンピュータ可読記憶媒体には信号は含まれない。コ
ンピュータ可読記憶媒体には、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリもしく
は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(Digital Versatile Disk
:DVD)もしくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディス
クストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、所望の情報を保存するため
に使用され、コンピューティングシステムによってアクセスされ得る他の有形もしくは物
理的媒体が含まれるが、これらに限定されない。
【0307】
本開示の主題であるNR-U LBT MAC手順の好ましい方法、システム、または
装置を図に示すように説明する際、明確にするために特定の用語が採用されている。しか
し、請求項に記載された主題は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意
図しておらず、各特定の要素は、同様の目的を達成するために同様の方法で動作する全て
の技術的等価物を含むことを理解すべきである。
【0308】
本明細書に記載されている様々な技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェ
ア、または必要に応じて、それらの組み合わせに関連して実装されてもよい。このような
ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアは、通信ネットワークの様々なノー
ドに配置された装置に常駐してもよい。装置は、本明細書に記載されている方法を実現す
るために、単独で、または互いに組み合わせて動作してもよい。本本発明で使用する場合
、「装置」、「ネットワーク装置」、「ノード」、「デバイス」、「ネットワークノード
」などの用語が互換的に使用され得る。さらに、「または」という言葉の使用は、本明細
書で別段の定めがない限り、一般的に包括的に使用される。
【0309】
この書面による明細書では、最良のモードを含む本発明を開示するために例を使用して
おり、また、任意のデバイスまたはシステムを作成および使用し、任意の組み込まれた方
法を実行することを含めて、当業者が本発明を実施できるようにする。特許を受けること
ができる範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例(例え
ば、本明細書に開示された例示的な方法の間でステップをスキップすること、ステップを
組み合わせること、または、ステップを追加すること)を含み得る。このような他の実施
例は、特許請求の範囲の文字通りの言語とは異なることのない構造要素を有する場合、ま
たは特許請求の範囲の文字通りの言語とは実質的に異なる同等の構造要素を含む場合、特
許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0310】
この書面による明細書では、最良のモードを含む主題を開示するために例を使用してお
り、また、任意のデバイスまたはシステムを作成および使用し、任意の組み込まれた方法
を実行することを含めて、当業者が主題を実施できるようにする。特許を受けることがで
きる範囲は、特許請求の範囲によって定義され、例えば、当業者が想到する他の実施例(
例えば、特に
図2~
図10など、本明細書に開示された例示的な方法の間でステップをス
キップすること、ステップを組み合わせること、または、ステップを追加すること)を含
み得る。このような他の実施例は、特許請求の範囲の文字通りの言語とは異なることのな
い構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文字通りの言語とは実質的に異なる同
等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
【0311】
本明細書に記載されている方法、システム、および装置などは、とりわけ、手段NR-
U LBT MAC手順を提供してもよい。SR手順のLBT失敗により、1)代替BW
Pへの切り替え、2)RA手順の開始、または、3)SR保留状態の維持につながり得る
。DRX手順のLBT失敗により、1)オンデュレーションまたは非アクティブタイマの
延長、2)オンデュレーションまたは非アクティブタイマの、MCOT、CWS、または
CCAへの整合、または、3)ショートサイクルの適用、のいずれかにつながり得る。R
A手順のLBT失敗により、1)統計報告を生成することもしくは送信すること、または
、2)禁止タイマを設定すること、につながり得る。BWP手順のLBT失敗により、1
)BWP非アクティブタイマを延長すること、または、2)代替BWPへ切り替えること
、につながり得る。このパラグラフおよび次のパラグラフ(または本明細書の関連したパ
ラグラフ)の全ての組み合わせ(ステップの削除または追加を含む)が意図されている。
【0312】
方法、システム、および装置は、とりわけ、本明細書に記載されているように、手段N
R-U LBT MAC手順を提供してもよい。方法、システム、コンピュータ可読記憶
媒体、または装置は、とりわけ、ランダムアクセス手順、SCellアクティブ化/非ア
クティブ化手順、間欠受信手順、スケジューリング要求手順、バッファステータス報告手
順、論理チャネル優先順位付け手順、UEとNBのMAC手順の調整、パワーヘッドルー
ム報告手順、または帯域幅部分動作手順に関して、LBT失敗を判定する手段を有する。
方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、プリアンブル送信カウンタ
が1より大きく、パワーランピングカウンタの一時停止の通知が下位層から受信されてお
らず、選択されたSSBが変更されず、LBT失敗が検出されていないことを判定する手
段、および、判定ステップに基づいて、プリアンブルパワーランピングカウンタを1だけ
インクリメントする命令を提供する手段を有する。方法、システム、コンピュータ可読記
憶媒体、または装置は、ユーザ機器(UE)に関連付けられたLBT状態の表示を取得す
ること(例えば、リモートデバイスから受信すること、またはローカルセンサを使用して
検出すること)、およびLBT報告MAC制御要素(LBTR MAC CE)を生成す
ることを含み得る、リッスンビフォートーク(LBT)およびメディアアクセス制御(M
AC)に関連付けられた動作のための手段を有し、LBTR MAC CEは、LBT状
態の表示を含み得る。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、LB
Tタイミング情報をMAC層に提供する手段を有する。LBTタイミング情報は、クリア
チャネル評価の期間、最大チャネル占有時間、またはコンテンションウィンドウを含んで
もよい。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、ユーザ機器(UE
)に関連付けられたLBT失敗の第1の閾値またはLBT成功の第2の閾値を検出するこ
とと、第1の閾値または第2の閾値の検出に基づいて、DRX設定を調整することとを含
み得る、リッスンビフォートーク(LBT)および間欠受信(DRX)に関連付けられた
動作のための手段を有する。DRX設定は、オンデュレーションまたは非アクティブタイ
マを含んでもよい。本発明の方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は
、基地局がUEに情報を提供する手段を有し、情報は、基地局またはUEに関連付けられ
たアクセスチャネルに関するダウンリンク情報を含み得る。UEは、アップリンク情報に
関する情報を自動的に検出してもよい。アップリンク情報またはダウンリンク情報に基づ
いて、UEは異なるMAC手順を行ってもよい。一実施例では、UEは、アップリンク情
報およびダウンリンク情報を使用して、LBT失敗を報告するか否か、またはどの手順が
影響を受けるかを報告するか否かを判定してもよい。方法、システム、コンピュータ可読
記憶媒体、または装置は、基地局によって検出されたダウンリンク情報を取得し、ダウン
リンク情報は、基地局のチャネルアクセスに関連付けられ、ダウンリンクのリッスンビフ
ォートーク失敗の表示を含み得、アップリンク情報を取得し、アップリンク情報は、装置
によって検出され、アップリンク情報は、装置のチャネルアクセスに関連付けられ、アッ
プリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示を含み得、および、アップリンクのリッス
ンビフォートーク失敗の表示またはダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗の表示に
基づいて、メディアアクセス制御動作を実行する、手段を有する。アップリンクのリッス
ンビフォートーク失敗(もしくは成功)、またはダウンリンクのリッスンビフォートーク
失敗(もしくは成功)は、スケジューリング要求手順、バッファステータス報告手順、論
理チャネル優先順位付け手順、間欠受信手順、SCellアクティブ化もしくは非アクテ
ィブ化手順、パワーヘッドルーム報告手順、ランダムアクセス手順、リッスンビフォート
ーク報告手順、または帯域幅部分動作手順によって検出され得る。このパラグラフおよび
次のパラグラフ(または本明細書の関連したパラグラフ)の全ての組み合わせ(ステップ
の削除または追加を含む)が意図されている。
【0313】
方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、MAC手順を管理する手
段を有する。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、ダウンリンク
情報を取得する手段を有し、ダウンリンク情報は、基地局の(装置への)チャネルアクセ
スに関連付けられ、アップリンク情報(例えば、ユーザ機器)を取得する手段を有し、ア
ップリンク情報は、装置による(例えば、基地局への)チャネルアクセスに関連付けられ
、アップリンク情報またはダウンリンク情報に基づいて、メディアアクセス制御動作を実
行する。ダウンリンク情報は、基地局によって検出されてもよい。アップリンク情報は、
装置によって検出されてもよい。チャネルアクセス情報は、リッスンビフォートーク動作
に関連する情報であってもよい。メディアアクセス制御動作の実行は、帯域幅部分の非ア
クティブタイマを延長することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は
、アップリンクまたはダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含む。ULまた
はDLのLBT失敗情報時に、BWPを切り替えることがあってもよい(BWP動作MA
C手順とは独立しており、切り替えは事前に設定された代替BWPへの切り替えであって
もよい)。メディアアクセス制御動作の実行は、ランダムアクセス応答ウィンドウを延長
することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたは
ダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含む。メディアアクセス制御動作の実
行は、プリアンブル送信カウンタをインクリメントしないこと、または競合解決タイマを
延長することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクま
たはダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含む。メディアアクセス制御動作
の実行は、パワーランピングを維持することまたは減少させることを含んでもよく、アッ
プリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたはダウンリンクのリッスンビフォ
ートーク失敗情報を含む。開示された主題は、LBT失敗によるRA手順の停止を回避し
得る。さらに、プリアンブル送信LBT失敗閾値を超えると、上位層にRA問題が示され
、RA手順が不成功であると見なされ得る。メディアアクセス制御動作の実行は、リッス
ンビフォートーク失敗または成功があるか否かを判定することに基づいて、物理アップリ
ンク制御チャネルリソースが有効であると判定することを含んでもよく、これは、SR手
順がLBT失敗閾値に到達してPUCCHリソースを解放することに関連付けられてもよ
い。CCA、MCOT、またはCWS情報は、LBT成功情報と共に提供されてもよい。
また、このCCA、MCOT、またはCWS情報を含むLBT成功は、成功の認識は失敗
がなかったことを意味するため、LBT失敗表示と同等であり得る。LBTが参照される
場合、LBT成功表示によって判定され得る。DRXにおいては、LBT失敗時にショー
トサイクルの適用またはアクティブタイムの延長でカバーしてもよい。さらに、インアク
ティビティタイマを再起動するときに、LBTの失敗がアクティブタイムを延長する回数
に制限がある場合がある。さらに、LBT失敗時にDRXの設定を調整する。これは、オ
ンデュレーション、インアクティビティ、またはDRXサイクルタイマに関連付けられ得
る。LBTRについては、LBTの失敗または成功時に、LBTの成功または失敗が既知
の期間にわたって閾値を超えた場合に、基地局への報告がトリガされ、報告が送信された
後、報告の頻度を制限するために禁止タイマが設定され、報告にはCCA、MCOT、ま
たはCWSなどのタイミング情報が含まれ得る。LBTが既知の閾値に達したことによる
SR失敗により、RA手順が開始される(例えば、LBT失敗によりSR送信カウンタが
インクリメントされない回数を制限することにより達成される)、LBT失敗時にSR禁
止タイマが設定されない、またはLBT失敗時にSR保留が維持され得る。メディアアク
セス制御動作の実行は、スケジューリング要求送信のリッスンビフォートーク失敗表示に
基づいて、スケジューリング要求失敗を判定すること、またはランダムアクセス手順を開
始することを含んでもよい。メディアアクセス制御動作の実行は、スケジューリング要求
送信のリッスンビフォートーク失敗表示に基づいて、スケジューリング要求の失敗を判定
すること、または帯域幅部分を切り替えることが含まれてもよい。メディアアクセス制御
動作の実行は、装置のMAC手順タイマもしくはカウンタを拡張すること、MAC手順が
アップリンクもしくはダウンリンクチャネルアクセスによって達成されるときの動作に影
響を与え、ライセンス動作と同様の性能を可能にすること、または装置がチャネルアクセ
ス情報を基地局に報告することを含んでもよい。このパラグラフおよび次のパラグラフ(
または本明細書の関連したパラグラフ)の全ての組み合わせ(ステップの削除または追加
を含む)が意図されている。
【0314】
方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、MAC手順を管理する手
段を有する。方法、システム、コンピュータ可読記憶媒体、または装置は、基地局からダ
ウンリンク情報を取得する手段を有し、ダウンリンク情報は、装置のチャネルアクセスに
関連付けられ、アップリンク情報を取得し、アップリンク情報は、装置によって検出され
、アップリンク情報またはダウンリンク情報に基づいて、メディアアクセス制御動作を実
行する、手段を有する。メディアアクセス制御動作の実行は、帯域幅部分の非アクティブ
タイマを延長することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップ
リンクまたはダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。メディア
アクセス制御動作の実行は、ランダムアクセス応答ウィンドウを延長することを含んでも
よく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたはダウンリンクのリッ
スンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。メディアアクセス制御動作の実行は、プリ
アンブル送信カウンタをインクリメントすること、または競合解決タイマを延長すること
を含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたはダウンリ
ンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。メディアアクセス制御動作の実
行は、パワーランピングを維持すること、または減少させること(例えば、増加させない
こと)を含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたはダ
ウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。メディアアクセス制御動
作の実行は、リッスンビフォートーク失敗または失敗成功(例えば、閾値成功または失敗
によってトリガされる)があるか否かを判定することに基づいて、物理アップリンク制御
チャネル(PUCCH)リソースが有効であると判定することを含んでもよい。メディアア
クセス制御動作の実行は、間欠受信動作を調整することを含んでもよく、アップリンクま
たはダウンリンク情報は、間欠受信サイクルで基地局からシグナリングされる、クリアチ
ャネル評価期間、最大チャネル占有時間、またはダウンリンクリッスンビフォートーク成
功指示を含んでもよい。メディアアクセス制御動作を実行することは、間欠受信動作にお
いて、最大チャネル占有時間期間と整合するようにアクティブタイムを調整すること、お
よびコンテンションウィンドウサイズ期間またはクリアチャネル評価期間中に間欠受信を
適用すること含んでもよい。最大チャネル占有時間の期間との整合は、オンデュレーショ
ンタイマを調整すること、または非アクティブタイマを調整することを含んでもよい。メ
ディアアクセス制御動作を実行することは、アップリンクまたはダウンリンク情報の影響
を受けるメディアアクセス制御動作を報告することを含んでもよい。メディアアクセス制
御動作の実行は、アップリンクまたはダウンリンク情報によって影響を受けるメディアア
クセス制御動作を報告することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は
、アップリンクまたはダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。
メディアアクセス制御動作の実行は、メディアアクセス制御動作のうちの1つ以上が、ア
ップリンクまたはダウンリンク情報によってどのように影響されるかを報告することを含
んでもよい。メディアアクセス制御動作の実行は、メディアアクセス制御動作のうちの1
つ以上が、アップリンクまたはダウンリンク情報によってどのように影響されるかを報告
することを含んでもよく、アップリンクまたはダウンリンク情報は、アップリンクまたは
ダウンリンクのリッスンビフォートーク失敗情報を含んでもよい。一般に、LBTの失敗
または成功などのアップリンクまたはダウンリンク情報は、とりわけ、本明細書に開示さ
れているようなMAC動作をトリガし得る。装置は、ユーザ機器であってもよい。このパ
ラグラフ(または本明細書の関連したパラグラフ)の全ての組み合わせ(ステップの削除
または追加を含む)が意図されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサとメモリとを備えた無線送受信ユニット(WTRU)であって、
前記プロセッサおよび前記メモリは、
1つ以上のリッスンビフォートーク(Listen Before Talk:LBT)失敗が発生したと判定し、
前記1つ以上のLBT失敗が発生したとする判定に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を試行し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信にLBT失敗があったと判定し、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信にLBT失敗があったとする判定に基づいて、プリアンブル送信カウンタをインクリメントしないこと、およびプリアンブルパワーランピングカウンタをインクリメントしないことを判定し、
スライディングタイムウィンドウ内でLBT失敗カウンタが設定された失敗の表示数に達したと判定し、
前記スライディングタイムウィンドウ内でLBT失敗カウンタが設定された失敗の表示数に達したとする判定に基づいて、第1帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)から第2BWPへ切り替え、
前記WTRUによって検出されたLBT失敗情報を示すLBT報告メディアアクセス制御(Medium Access Control:MAC)制御要素(Control Element:CE)を基地局に送信するよう構成されている、
WTRU。
【請求項2】
前記スライディングタイムウィンドウは、LBT失敗の検出によって延長された期間に相当する、請求項1に記載のWTRU。
【請求項3】
前記LBT報告MAC CEは、利用可能なアップリンク共有チャネル(uplink shared channel:UL-SCH)リソースを用いて前記基地局に送信される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項4】
前記プロセッサおよびメモリは、さらに、前記LBT失敗カウンタをゼロにリセットするよう構成される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項5】
前記スライディングタイムウィンドウ内で発生した失敗の表示は、少なくとも1つのアップリンク失敗および少なくとも1つのダウンリンク失敗に関連している、請求項1に記載のWTRU。
【請求項6】
前記プロセッサおよびメモリは、さらに、トリガされた一貫するLBT失敗をキャンセルするよう構成される、請求項1に記載のWTRU。
【請求項7】
前記1つ以上のLBT失敗が発生したとする判定は、物理層の表示に基づいている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項8】
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に失敗があったとする判定は、物理層の表示に基づいている、請求項1に記載のWTRU。
【請求項9】
無線送受信ユニット(WTRU)によって実行される方法であって、
1つ以上のリッスンビフォートーク(Listen Before Talk:LBT)失敗が発生したと判定することと、
前記1つ以上のLBT失敗が発生したとする判定に基づいて、ランダムアクセスプリアンブルの送信を試行することと、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信にLBT失敗があったと判定することと、
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信にLBT失敗があったとする判定に基づいて、プリアンブル送信カウンタをインクリメントしないこと、およびプリアンブルパワーランピングカウンタをインクリメントしないことを判定することと、
スライディングタイムウィンドウ内でLBT失敗カウンタが設定された失敗の表示数に達したと判定することと、
前記スライディングタイムウィンドウ内でLBT失敗カウンタが設定された失敗の表示数に達したとする判定に基づいて、第1帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)から第2BWPへ切り替えることと、
前記WTRUによって検出されたLBT失敗情報を示すLBT報告メディアアクセス制御(Medium Access Control:MAC)制御要素(Control Element:CE)を基地局に送信することと、
を含む方法。
【請求項10】
前記スライディングタイムウィンドウは、LBT失敗の検出によって延長された期間に相当する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記LBT報告MAC CEは、利用可能なアップリンク共有チャネル(uplink shared channel:UL-SCH)リソースを用いて前記基地局に送信される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記LBT失敗カウンタをゼロにリセットすることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記スライディングタイムウィンドウ内で発生した失敗の表示は、少なくとも1つのアップリンク失敗および少なくとも1つのダウンリンク失敗に関連している、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
トリガされた一貫するLBT失敗をキャンセルすることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記1つ以上のLBT失敗が発生したとする判定は、物理層の表示に基づいている、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記ランダムアクセスプリアンブルの送信に失敗があったとする判定は、物理層の表示に基づいている、請求項9に記載の方法。
【外国語明細書】