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特開2024-95683D2D通信のためのリソース選択を提供する方法および関係する通信デバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095683
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】D2D通信のためのリソース選択を提供する方法および関係する通信デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240703BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240703BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240703BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240703BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04W4/40
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024041794
(22)【出願日】2024-03-18
(62)【分割の表示】P 2022548533の分割
【原出願日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】62/976,050
(32)【優先日】2020-02-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Blu-ray
2.ZIGBEE
3.BLUETOOTH
4.WCDMA
5.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【弁理士】
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】ブラスコ セラーノ, リカルド
(72)【発明者】
【氏名】オーシノ, アントンニオ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, コンチ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE25
5K067HH28
(57)【要約】      (修正有)
【課題】サイドリンク通信をサポートする通信方法並びに関係するデバイス及びノードを提供する。
【解決手段】第1の通信デバイス(TX UE)は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択し、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、第1のMAC PDU以外の複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信がリソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択する。
【選択図】図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、前記方法は、
前記第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(8011)と、
前記複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、前記第1のMAC PDU以外の前記複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信が前記リソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択すること(8031)と
を含む、方法。
【請求項2】
前記リソースが少なくとも1つのスロットを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記期間(P)が、少なくとも、前記リソース選択ウィンドウの持続時間と同程度に長い、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記リソース選択ウィンドウが、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、前記第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、前記期間(P)が、前記第2のスロット番号と前記第1のスロット番号との間の差(T2-T1)よりも大きいスロットの数によって規定される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記リソース選択ウィンドウが、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、前記第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、前記期間(P)が、少なくとも、前記第2のスロット番号(T2)と同程度に大きいスロットの数によって規定される、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記リソース選択ウィンドウ内で選択された前記リソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの前記初期送信を送信すること
をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの前記初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、前記SCIが、前記リソース選択ウィンドウ内で選択された前記リソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のための前記リソース選択ウィンドウの後のリソースを選択することであって、前記リソース選択ウィンドウの後の前記リソースが、前記期間に基づいて選択される、リソースを選択することと、
前記リソース選択ウィンドウの後の前記リソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記複数の周期的MAC PDUのうちの前記第2のMAC PDUの前記初期送信を送信することと
をさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記リソース選択ウィンドウ内の前記第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを選択することと、
再送信のための前記複数のリソースのうちの第1のリソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記第2の通信デバイスからNACKを受信することであって、前記NACKが、前記第1のMAC PDUの前記初期送信に対応する、NACKを受信することと、
前記NACKを受信することに応答して、前記リソース選択ウィンドウ内の前記第1のMAC PDUの再送信のためのリソースを選択することと、
前記リソース選択ウィンドウ内の前記第1のMAC PDUの再送信のために選択された前記リソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記MAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のMAC PDUの再送信のためのすべてのリソースが、前記リソース選択ウィンドウに制限される、請求項6から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソース選択ウィンドウ内の前記リソースを選択した後に、前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、前記第1のMAC PDUのすべての再送信をブロックすることと
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソース選択ウィンドウ内の前記リソースを選択した後に、前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、前記第1のMAC PDUの再送信をM個の再送信に限定することと
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソース選択ウィンドウ内の前記リソースを選択した後に、前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
前記リソース選択ウィンドウ中の前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、前記第1のMAC PDUの再送信のための前記リソース選択ウィンドウのM個のリソースを選択することと
をさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記リソース選択ウィンドウの前記M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で前記第1のMAC PDUの少なくとも1つの再送信を送信すること
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のMAC PDUの前記少なくとも1つの再送信が、前記第2の通信デバイスから受信されたNACKに応答して送信される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記リソース選択ウィンドウの前記M個のリソースの各々中で前記第1のMAC PDUのそれぞれの再送信を送信することと、
前記第1のMAC PDUの再送信のために前記リソース選択ウィンドウの後に生じるN-M個のリソースを選択することと、
前記リソース選択ウィンドウの後の前記N-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で前記第1のMAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記N-M個のリソースが、前記リソース選択ウィンドウの前記M個のリソースの各々中で前記第1のMAC PDUの前記それぞれの再送信を送信した後に選択される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記N-M個のリソースが、前記M個のリソースを選択した後に選択される、請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
前記第1のMAC PDUの前記それぞれの再送信が、前記第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答して前記M個のリソースの各々中で送信され、前記第1のMAC PDUの前記再送信が、前記M個のリソースの各々中で前記第1のMAC PDUの前記それぞれの再送信を送信した後に、前記第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答して前記N-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で送信される、請求項17から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記リソース選択ウィンドウが、前記第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、請求項1から21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、前記方法は、
前記第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択すること(9011)と、
前記複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、前記複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースが前記期間に基づいて決定されるように、選択すること(9031)と、
前記第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを、前記第1のMAC PDUのすべての再送信が前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に行われるように、選択すること(9051)と
を含む、方法。
【請求項24】
前記リソースが少なくとも1つのスロットを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のために選択された前記リソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの前記初期送信を送信すること
をさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの前記初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、前記SCIが、前記第1のMAC PDUの前記初期送信のために選択された前記リソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、請求項23から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記方法が、
前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記複数の周期的MAC PDUのうちの前記第2のMAC PDUの前記初期送信を送信すること
をさらに含む、請求項23から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースを選択した後に、前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、前記第1のMAC PDUのすべての再送信をブロックすることと
をさらに含む、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースを選択した後に、前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することと、
前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、前記第1のMAC PDUの再送信をM個の再送信に限定することと
をさらに含む、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記第1の通信デバイスが、前記複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、前記方法は、
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースを選択した後に、前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に前記第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、前記第1のMAC PDUの再送信のために前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前のM個のリソースを選択することと
をさらに含む、請求項23から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
前記第2の通信デバイスからNACKを受信することに応答して、再送信のための前記複数のリソースのうちの第1のリソースを使用して、前記D2Dリンクを介して前記第2の通信デバイスに前記第1のMAC PDUの再送信を送信すること
をさらに含む、請求項23から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記第1のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースと、前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースとが、同じリソース選択ウィンドウ中に含まれる、請求項23から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記リソース選択ウィンドウが、前記第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、請求項23から33のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
第1の通信デバイス(TX/UE)(300)であって、
前記第1の通信デバイス(TX UE)(300)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(8011)と、
前記複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、前記第1のMAC PDU以外の前記複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信が前記リソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択すること(8031)と
を含む動作を実施するように適応された、第1の通信デバイス(TX/UE)(300)。
【請求項36】
前記第1の通信デバイス(TX/UE)(300)が、請求項2から22のいずれか一項に従って実施するように適応された、請求項35に記載の第1の通信デバイス(TX/UE)(300)。
【請求項37】
第1の通信デバイス(TX/UE)(300)であって、
前記第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択すること(9011)と、
前記複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、前記複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースが前記期間に基づいて決定されるように、選択すること(9031)と、
前記第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを、前記第1のMAC PDUのすべての再送信が前記第2のMAC PDUの前記初期送信のための前記リソースの前に行われるように、選択すること(9051)と
を含む動作を実施するように適応された、第1の通信デバイス(TX/UE)(300)。
【請求項38】
前記第1の通信デバイス(TX/UE)(300)が、請求項24から34のいずれか一項に従って実施するように適応された、請求項37に記載の第1の通信デバイス(TX/UE)(300)。
【請求項39】
第1の通信デバイス(TX/UE)(300)の少なくとも1つのプロセッサ(303)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記第1の通信デバイス(TX/UE)(300)に、請求項1から22のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【請求項40】
第1の通信デバイス(TX/UE)(300)の少なくとも1つのプロセッサ(303)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、前記プログラムコードの実行が、前記第1の通信デバイス(TX/UE)(300)に、請求項23から34のいずれか一項に記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に通信に関し、より詳細には、無線通信をサポートする、通信方法ならびに関係するデバイスおよびノードに関する。
【背景技術】
【0002】
V2X(vehicle-to-anything)通信が以下で説明される。
【0003】
セルラ高度道路交通システム(ITS)は、車両サービスの配信およびそれらの配布のための新しいセルラエコシステムを規定することを目的とする。そのようなエコシステムは、図1のC-ITS環境に示されているように、短距離V2Xサービス送信と長距離V2Xサービス送信の両方を含む。特に、短距離通信は、他の車両UEまたは路側ユニット(RSU)のほうへの、3GPPにおいてサイドリンク(SL)またはPC5インターフェースとしても規定された、D2D(device-to-device)リンクを介した送信を伴う。一方、長距離送信の場合、ユーザ機器(UE)と基地局との間のUuインターフェースを介した送信が意図され、その場合、パケットが、道路交通当局、道路オペレータ、自動車オリジナルエクイップメントマニュファクチャ(OEM)、セルラオペレータなどであり得る、異なるITSサービスプロバイダに配布され得る。
【0004】
サイドリンクインターフェースに関しては、3GPPにおける第1の規格化作業は、公共安全使用事例をターゲットにする、リリース12にさかのぼる。そのとき以来、いくつかの拡張が、D2D技術から恩恵を受けることができる使用事例を拡大する目的で導入された。特に、Long Term Evolution(LTE)Rel-14およびRel-15では、D2D(device-to-device)ワークについての拡張は、車両、歩行者および/またはインフラストラクチャの間の直接通信の任意の組合せを含む、V2X通信のサポートを含む。
【0005】
LTE V2Xは、交通安全サービスを主に目的とするが、新無線(New Radio:NR)V2Xは、基本安全サービスを含むだけではなく、周囲環境の知覚を強化する目的で、車両間のセンサー/データ共有など、非安全適用例をもターゲットにする、はるかに広い範囲を有する。したがって、(複数車両隊列走行、車両間の協働操作、リモート/自律運転などの)適用例の新しいセットが、そのような拡張サイドリンクフレームワークを享受し得る。
【0006】
この新しいコンテキストでは、所望の/必要とされるデータレート、容量、信頼性、レイテンシ、通信範囲、および/または速度を満たすための予想される要件が、より厳重であり得る。たとえば、サイドリンクを介して送信され得る様々なサービスを仮定すれば、異なるV2Xサービスの異なる性能要件を考慮に入れるロバストなサービス品質(QoS)フレームワークが有用であり/必要とされ得る。さらに、よりロバストなおよび/または信頼できる通信をハンドリングするための新無線プロトコルが設計されるべきである。これのすべてが、現在、NR Rel.16において3GPPの調査中である。
【発明の概要】
【0007】
発明者は、サイドリンク通信に関するいくつかの所見を行った。これらの所見は、以下を含む。
・ 必要とされるハイブリッド自動再送要求(HARQ)再送信のための十分でないリソースの場合のUE挙動が不明瞭である
・ リソース予約間隔選択に対する制限がなければ、周期的媒体アクセス制御プロトコルデータユニット(MAC PDU)のためのHARQ再送信が衝突し得る。
・ 検知がなければ、初期送信と再送信の両方について予約を有することは無用である。
・ 特定のUEのために専用のおよび排他的なリソースプール中でリソース予約は必要でない。
・ サービスが、極めて低いレイテンシを必要とする場合、初期送信のために予約済みリソースを使用することが遅すぎることがある。
・ サイドリンク(SL)送信のための単一のキャリア中で複数のリソースプールが設定され得るかどうかが不明瞭である。
・ HARQフィードバック送信を有効化するために、選択されたリソースプールは、物理的サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースで設定されなければならない。
・ モード2グラントを取得するために、UEは、最初にプールを選択し、次いで、選択されたプールにリソース割り当てプロシージャを適用する。
【0008】
発明概念の様々な実施形態が、これらの所見の多くに対処する。
【0009】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択することを含む方法が提供される。本方法は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、第1のMAC PDU以外の複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信がリソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択することをさらに含む。
【0010】
発明概念の他の実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX/UE)が、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択することを含む動作を実施するように適応される。それらの動作は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、第1のMAC PDU以外の複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信がリソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択することをさらに含む。
【0011】
発明概念のいくつかの他の実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX/UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されるべきコンピュータプログラムコード、それにより、プログラムコードの実行が、第1の通信デバイス(TX/UE)に、上記の方法の類似する動作を実施させる。
【0012】
発明概念のさらなる実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択することを含む方法が提供される。本方法は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースが期間に基づいて決定されるように、選択することをさらに含む。本方法は、第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを、第1のMAC PDUのすべての再送信が第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に行われるように、選択することをさらに含む。
【0013】
発明概念の他のさらなる実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX/UE)が、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択することを含む動作を実施するように適応される。それらの動作は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースが期間に基づいて決定されるように、選択することをさらに含む。それらの動作は、第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを、第1のMAC PDUのすべての再送信が第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に行われるように、選択することをさらに含む。
【0014】
発明概念のいくつかの他の実施形態によれば、第1の通信デバイス(TX/UE)の少なくとも1つのプロセッサによって実行されるべきコンピュータプログラムコード、それにより、プログラムコードの実行が、第1の通信デバイス(TX/UE)に、上記の方法の類似する動作を実施させる。
【0015】
本開示のさらなる理解を提供するために含まれ、本出願に組み込まれ、本出願の一部を構成する、添付の図面は、発明的概念のいくつかの非限定的な実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】C-ITS環境を示す図である。
図2図2A図2Bは、それぞれ、ACK/NACKを用いたサイドリンク中のHARQプロセス、およびNACKを用いたサイドリンク中のHARQプロセスを示すメッセージ図である。
図3図3A図3Bは、それぞれ、単一MAC PDU送信のためのリソース選択、および周期的複数MAC PDU送信のためのリソース選択を示すタイミング図である。
図4】周期的複数MAC PDU送信のためのリソース予約衝突を示すタイミング図である。
図5】発明概念のいくつかの実施形態による、(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ持続時間よりも大きい期間をもつ周期的複数MAC PDU送信を示すタイミング図である。
図6】発明概念のいくつかの実施形態による、将来の/次のMAC PDUの初期送信の前に再送信機会をもつ周期的複数MAC PDU送信を示すタイミング図である。
図7】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEを示すブロック図である。
図8】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図9】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図10】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図11】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図12】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図13】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図14】発明概念のいくつかの実施形態による、通信デバイスUEの動作を示すフローチャートである。
図15】いくつかの実施形態による、無線ネットワークのブロック図である。
図16】いくつかの実施形態による、ユーザ機器のブロック図である。
図17】いくつかの実施形態による、仮想化環境のブロック図である。
図18】いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークのブロック図である。
図19】いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータのブロック図である。
図20】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図21】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図22】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
図23】いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、発明概念の実施形態の例が示されている添付の図面を参照しながら、発明概念が以下でより十分に説明される。しかしながら、発明概念は、多くの異なる形態で具現され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、本発明概念の範囲を当業者に十分に伝達するように提供される。これらの実施形態は相互排他的でないことにも留意されたい。一実施形態からの構成要素が、別の実施形態において存在する/使用されると暗に仮定され得る。
【0018】
以下の説明は、開示される主題の様々な実施形態を提示する。これらの実施形態は、教示例として提示され、開示される主題の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。たとえば、説明される実施形態のいくらかの詳細は、説明される主題の範囲から逸脱することなく、修正、省略、または拡大され得る。
【0019】
前に示されたように、発明者は、サイドリンクに関するいくつかの所見を行った。これらの所見は、以下を含む。
・ 必要とされるHARQ再送信のための十分でないリソースの場合のUE挙動が不明瞭である
・ リソース予約間隔選択に対する制限がなければ、周期的MAC PDUのためのHARQ再送信が衝突し得る。
・ 検知がなければ、初期送信と再送信の両方について予約を有することは無用である。
・ 特定のUEのために専用のおよび排他的なリソースプール中でリソース予約は必要でない。
・ サービスが、極めて低いレイテンシを必要とする場合、初期送信のために予約済みリソースを使用することが遅すぎることがある。
・ SL送信のための単一のキャリア中で複数のリソースプールが設定され得るかどうかが不明瞭である。
・ HARQフィードバック送信を有効化するために、選択されたリソースプールは、PSFCHリソースで設定されなければならない。
・ モード2グラントを取得するために、UEは、最初にプールを選択し、次いで、選択されたプールにリソース割り当てプロシージャを適用する。
【0020】
2つのサイドリンクリソース割り当て(RA)モード、すなわち、基地局が、UEによって使用されるべき(1つまたは複数の)サイドリンクリソースをスケジュールする、モード1 RAと、UEが、基地局/ネットワークによって設定されたサイドリンクリソースまたは事前設定されたサイドリンクリソース内の(1つまたは複数の)サイドリンク送信リソースを決定する、モード2 RAとが、NR-V2Xサイドリンク通信のために規定される。
【0021】
3GPP RAN1#96会議中に、モード2 RAに関係する以下が同意された。
・ TBのブラインド再送信が、NR-V2XによってSLのためにサポートされる。
○ 詳細は、WIフェーズについてのものである。
・ NR V2Xモード2は、少なくともTBのブラインド再送信のためのサイドリンクリソースの予約をサポートする。
○ TBの初期送信のために予約がサポートされるかどうかが、ワークアイテム(WI)フェーズにおいて議論されることになる。
○ HARQフィードバックに基づく潜在的再送信のために予約がサポートされるかどうかは、WIフェーズについてのものである。
【0022】
3GPP RAN1#96bis会議中に、モード2 RAに関係する以下が同意された。
・ NR V2Xは、検知およびリソース選択プロシージャに基づく、予約なしのTBの初期送信をサポートする
・ NR V2Xは、検知およびリソース選択プロシージャに基づく、少なくとも、異なるTBに関連するSCIによる、TBの初期送信のためのサイドリンクリソースの予約をサポートする
○ この機能は、(事前)設定によって有効化/無効化され得る
○ FFS リソース予約のためのスタンドアロンPSCCH送信が、NR V2Xにおいてサポートされる。
【0023】
同意されなかった問題は、HARQ再送信のためのリソース選択に関する問題を含む。サイドリンクリソース割り当てのコンテキストでは、焦点は、モード2リソース割り当てにおけるリソース予約に関するものである。さらに、複数のリソースプール設定およびモード2リソースプール選択に関係する問題も同意されなかった。
【0024】
これらの問題のうちのいくつかに対処する発明概念の実施形態について説明するより前に、発明概念において使用され得る通信デバイスUEが説明されるものとする。
【0025】
図3は、発明概念の実施形態による、無線通信を提供するように設定された(モバイル端末、モバイル通信端末、無線デバイス、無線通信デバイス、無線端末、モバイルデバイス、無線通信端末、ユーザ機器(UE)、ユーザ機器ノード/端末/デバイスなどとも呼ばれる)通信デバイスUE300のエレメントを示すブロック図である。(通信デバイス300は、たとえば、図15の無線デバイス1510に関して以下で説明されるように、提供され得る。)示されているように、通信デバイスUEは、(たとえば、図15のアンテナ1511に対応する)アンテナ307と、無線アクセスネットワークの(たとえば、RANノードとも呼ばれる、図15のネットワークノード1560に対応する)(1つまたは複数の)基地局とのアップリンク無線通信およびダウンリンク無線通信を提供するように設定された送信機および受信機を含む(たとえば、図15のインターフェース1514に対応する、トランシーバとも呼ばれる)トランシーバ回路301とを含み得る。通信デバイスUEは、トランシーバ回路に結合された(たとえば、図15の処理回路1520に対応する、プロセッサとも呼ばれる)処理回路303と、処理回路に結合された(たとえば、図15のデバイス可読媒体1530に対応する、メモリとも呼ばれる)メモリ回路305とをも含み得る。メモリ回路305は、処理回路303によって実行されたとき、処理回路に、本明細書で開示される実施形態による動作を実施させる、コンピュータ可読プログラムコードを含み得る。他の実施形態によれば、処理回路303は、別個のメモリ回路が必要とされないようなメモリを含むように規定され得る。通信デバイスUEは、処理回路303に結合された(ユーザインターフェースなどの)インターフェースをも含み得、および/または通信デバイスUEは車両に組み込まれ得る。
【0026】
本明細書で説明されるように、通信デバイスUEの動作は、処理回路303および/またはトランシーバ回路301によって実施され得る。たとえば、処理回路303は、(基地局とも呼ばれる)無線アクセスネットワークノードに無線インターフェース上でトランシーバ回路301を通して通信を送信し、および/またはRANノードから無線インターフェース上でトランシーバ回路301を通して通信を受信するように、トランシーバ回路301を制御し得る。その上、モジュールがメモリ回路305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令が処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がそれぞれの動作(たとえば、無線通信デバイスに関係する例示的な実施形態に関して以下で説明される動作)を実施するような命令を提供し得る。
【0027】
サイドリンク中のハイブリッド自動再送要求(HARQ)が以下で説明される。
【0028】
NRでは、SLユニキャストおよびグループキャストのためのHARQプロセスがサポートされる。以下で説明されるHARQフィードバックシグナリングに関して2つのオプション、すなわち、ACK/NACKと、NACKのみとがある。
【0029】
ACK/NACKが設定されたとき、受信機UEは、トランスポートブロック(TB)が、それぞれ、正しく受信された(ACK)のか、正しく受信されなかった(NACK)のかを示す、ACKまたはNACKのフィードバックを送信機UEに提供する。そのフィードバックがNACKである場合、送信機UEは、ACKが受信されるまで、または再送信の最大数に達するまで、同じTBを再送信することになる。
【0030】
図2Aは、ACK/NACKを用いたサイドリンクHARQプロセスの一例を示すメッセージ図である。動作201において、送信UE(TX UE)は、第1のトランスポートブロックTB#1の初期送信を送信する。受信UE(RX UE)が、動作201においてトランスポートブロックTB#1のためのスケジューリング割り振りSAを受信するが、トランスポートブロックTB#1を成功裡に復号しないことに応答して、受信UEは、動作202において、NACKを送信する。動作202においてNACKを受信することに応答して、送信UEは、動作203において、第1のトランスポートブロックTB#1を再送信する。受信UEが、動作203においてトランスポートブロックTB#1を成功裡に復号することに応答して、受信UEは、動作204において、ACKを送信する。動作204においてACKを受信すると、送信UEは、動作205において、第2のトランスポートブロックTB#2を送信することができる。ブロック205において第2のトランスポートブロックTB#2を成功裡に受信/復号することに応答して、受信UEは、ブロック206において、ACKを送信する。
【0031】
NACKのみが設定されたとき、受信機UE(RX UE)は、受信が失敗したとき、NACKを送るように設定されるが、受信機UEは、受信が成功したとき、フィードバックを送らない。すなわち、受信機UEが、スケジューリング割り振り(SA)を復号するが、TBを復号することに失敗した場合、受信機UEは、NACKを送信する。他の場合(すなわち、受信機UEがSAとTBの両方を正しく復号する場合、または受信機UEがSAを復号することに失敗した場合)、受信機UEは、何も送信しない。TX UEがNACKを受信しない場合、TX UEは、受信が成功し、したがって、TX UEが新しいTBを送信することができると仮定する。しかしながら、この場合、受信機UEが、失敗した制御情報(SA)復号によりフィードバックを送らない場合と、受信機UEが、成功裡にデータを復号するが、フィードバックを送らないことを判断する場合との間で区別がない。
【0032】
図2Bは、NACKのみを用いたサイドリンクHARQプロセスの一例を示すメッセージ図である。動作251において、送信UE(TX UE)は、第1のトランスポートブロックTB#1の初期送信を送信する。受信UE(RX UE)が、動作201においてトランスポートブロックTB#1のためのスケジューリング割り振りSAを受信するが、トランスポートブロックTB#1を成功裡に復号しないことに応答して、受信UEは、動作252において、NACKを送信する。動作202においてNACKを受信することに応答して、送信UEは、動作253において、第1のトランスポートブロックTB#1を再送信する。動作253において第1のトランスポートブロックTB#1の第2の送信に対応するNACKを受信しないことに応答して、送信UEは、動作254において、第2のトランスポートブロックTB#2を送信する。動作253の後のNACKの非受信の後に、送信UEは、したがって、第1のトランスポートブロックTB#1が、動作253において受信UEによって成功裡に受信/復号されたと仮定する。しかしながら、受信UEが、動作253のスケジューリング割り振りSAを受信せず、したがって、受信UEが、第1のトランスポートブロックの第2の送信を受信せず、NACKを送らなかった可能性がある。
【0033】
モード2リソース割り当てが以下で説明される。
【0034】
NR SLでは、UEは、ランダム性および/または検知に基づいて、送信のためのリソースを自律的に選択することができる(すなわち、モード2)。より詳細には、(事前)設定されたリソースプールおよび他のパラメータ(たとえば、T1およびT2)によって決定されるスケジューリングウィンドウ内で、UE媒体アクセス制御(MAC)エンティティが、(1つまたは複数の)MACプロトコルデータユニット(PDU)を生成および送信するためにリソースのセットをランダムに選択することができる。別の場合では、UEが、どのリソースが予約/占有されているかを理解し、(1つまたは複数の)MAC PDUを生成および送信するために利用可能であるリソースのみを選択するために、他のUEからサイドリンク制御情報(SCI)をも読み取ることができる。
【0035】
その上、NR SLは、単一MAC PDUのための、または複数MAC PDUの周期的送信のためのリソース割り当てをサポートする。どちらの場合も、UEは、各MAC PDUについて最大2回のHARQ再送信機会を同時に選択および予約することができる。HARQ再送信の数と、送信の期間とが、リソース割り当ての前にMACエンティティによって決定される。
【0036】
UE MACエンティティが、単一MAC PDUの送信と再送信とのためのリソースを選択する場合、以下の動作が実施され、図3Aは、単一MAC PDU送信のためのリソース選択を示す。
・ MACエンティティは、最初に、スケジューリングウィンドウ内の初期送信のためのリソースを選択する。
・ スケジューリングウィンドウ内に利用可能なリソースがある場合、MACエンティティは、(1つまたは複数の)HARQ再送信のためのリソースをさらに選択する。
・ リソース予約情報が、サイドリンク制御情報(SCI)中で伝達されることになる。
【0037】
MACエンティティが、複数MAC PDUの周期的送信と関連する再送信とのためのリソースを選択する場合、以下の動作が実施され、図3Bは、周期的複数MAC PDU送信のためのリソース選択を示す。
・ MACエンティティは、最初に、スケジューリングウィンドウ内の第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択する。
・ 次いで、MACエンティティは、期間値を使用して、将来において第2の、第3の...MAC PDUのためのリソースを予約するために、第1のMAC PDUの初期送信のための選択されたリソースを使用する。 ・ たとえば、第1のMAC PDUの初期送信がスロットTにおいてスケジュールされる場合、第2の、第3の...MAC PDUの初期送信は、T+P、T+2*P、...におけるものになる。
・ スケジューリングウィンドウ内に利用可能なリソースがある場合、MACエンティティは、第1のMAC PDUの再送信のためのリソースをさらに選択する。
・ 次いで、MACエンティティは、周期値を使用して、将来において第2の、第3の...MAC PDUの再送信のためのリソースを予約するために、第1のMAC PDUの再送信のための選択されたリソースを使用する。たとえば、第1のMAC PDUの再送信がスロットTにおいてスケジュールされる場合、第2の、第3の...MAC PDUの再送信は、T+P、T+2*P、...におけるものになる。
【0038】
承認動作が、(3GPP TS38.321、稼働中CRに関連する)以下のテキスト中の一重下線によって示される。
5.x.1.1:
MACエンティティが、検知またはランダム選択に基づいて、3GPP TS38.331または3GPP TS36.331において示されるようにキャリア中のリソースの(1つまたは複数の)プールを使用して送信するように、RRCによって設定される場合、MACエンティティは、各サイドリンクプロセスについて、以下を行うものとする。
1>MACエンティティが、複数MAC PDUの送信に対応する設定されたサイドリンクグラントを作成することを選択し、SLデータが論理チャネル中で利用可能である場合、
2>節5.x.1.2において指定されているようにTXリソース(再)選択検査を実施する、
2>TXリソース(再)選択が、TXリソース(再)選択検査の結果としてトリガされる場合、
3>reservationPeriodAllowed中でRRCによって設定された許容される値のうちの1つを選択し、選択された値でリソース予約間隔をセットする、
3>等しい確率で、100msよりも高いかまたはそれに等しいリソース予約間隔について間隔[5,15]中の整数値をランダムに選択し、選択された値にSL_RESOURCE_RESELECTION_COUNTERをセットする、
...
3>選択される周波数リソースの量と、キャリア上で許容される(1つまたは複数の)論理チャネル中で利用可能なSLデータの残りのPDBとに従って、TS38.214の節8.1.4に従って物理レイヤによって示されるリソースから1つの送信機会のための時間および周波数リソースをランダムに選択する。
3>TS38.214において決定されたMAC PDUの送信機会の数に対応するPSCCHおよびPSSCHの送信のためのリソース予約間隔だけ離間された周期的リソースのセットを選択するために、ランダムに選択されたリソースを使用する、
3>1つまたは複数のHARQ再送信が選択される場合、
4>より多くの送信機会についてTS38.214の節8.1.4に従って物理レイヤによって示されるリソース中に残された利用可能なリソースがある場合、
...
5>新しい送信機会および再送信機会のセットを、選択されたサイドリンクグラントと見なす。
3>他の場合、
4>そのセットを、選択されたサイドリンクグラントと見なす、
3>3GPP TS38.214に従って、PSCCH持続時間のセットおよびPSSCH持続時間のセットを決定するために、選択されたサイドリンクグラントを使用する、
3>選択されたサイドリンクグラントを、設定されたサイドリンクグラントであると見なす。
【0039】
サイドリンクのために規格化されているMACプロシージャに従って、以下の問題点が識別された。
・ 単一MAC PDU送信シナリオと周期的複数MAC PDU送信シナリオの両方では、特に、複数の再送信が必要とされるとき、再送信のために不十分なリソースが利用可能である場合、UE挙動が明瞭でない(すなわち、プロシージャのテキストが消失している)。
言い換えれば、必要とされる数のHARQ再送信のために利用可能なリソースが十分でない場合、何が起こることになるかが明瞭でない。たとえば、1つのMAC PDUのためにN回のHARQ再送信が選択されるが、利用可能なリソースは、N-1回のHARQ再送信のみをサポートすることができる。最も単純な打開策は、HARQ再送信を行わないことである。別の代替案は、サポートされ得る数のHARQ再送信のみを実施し、残されたもののことを忘れることである。
・ 周期的複数MAC PDU送信のシナリオでは、1つのMAC PDUの再送信のために選択されたリソースが、将来のMAC PDUの再送信のために予約されたリソースと衝突し得ることが起こり得る。周期的複数MAC PDU送信のためのリソース予約衝突の一例が、図4に示されている。たとえば、
図4では、UEは、第1のMAC PDUの再送信のためにスロット10およびスロット20を選択する。
○ 10個のスロットの期間を仮定すれば、第2のMAC PDUの再送信が、スロット20および30において行われることになる。
○ この状況では、第1のMAC PDUの第2の再送信と、第2のMAC PDUの第1の再送信とが衝突することになる。
【0040】
図4は、周期的複数MAC PDU送信のためのリソース予約衝突を示す。
【0041】
所見1 必要とされるHARQ再送信のための十分でないリソースの場合のUE挙動が不明瞭である。
【0042】
したがって、周期的MAC PDUのためのリソースを選択するとき、UEは、最初に、第1のMAC PDUのために、初期送信および必要とされるHARQ再送信のためのリソースを選択し、次いで、上記のテキストにおける二重下線によってハイライトされた選択された予約間隔に基づくことによって、将来のMAC PDUのためのリソースの選択されたセットを拡張する。たとえば、図4に示されているように、MAC PDU#1の初期送信およびHARQ再送信が、T1およびT2によって境界を画定(bound)されたスケジューリングウィンドウ内で選択され、次いで、MAC PDU#2の初期送信が、MAC PDU#1の初期送信のPスロット(すなわち、その期間)後に行われることになり、HARQ再送信に関してもそうである。しかしながら、MAC PDU#1の再送信のために選択されたリソースが、MAC PDU#2の再送信のために予約されたリソースと衝突する見込みがある。たとえば、MAC PDU#1の第1の再送信および第2の再送信がスロット10およびスロット20においてスケジュールされる場合、10スロットの期間を仮定すれば、MAC PDU#2の第1の再送信が、スロット20において行われることになり、これは、MAC PDU#1の第2の再送信と衝突する。
【0043】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、SL MAC PDU再送信のための改善された/適切なリソース予約が提供され得る。UEは、異なるMAC PDUの再送信のためのリソース予約の間の衝突がないこと/低減された衝突を提供/保証する。さらに、すべての要求された再送信をサポートするために利用可能なリソースが不十分である場合をハンドリングするための動作が提供され得、この場合をハンドリングするためのUEアクションが、予期しない挙動を低減/回避することによって明瞭にされる。
【0044】
発明概念のいくつかの実施形態によれば、NR SLにおける再送信のためのリソース予約に関する問題点が対処され得、いくつかの実施形態が他のD2D無線アクセス技術に適用され得る。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、(1つまたは複数の)MAC PDUの再送信のためのリソースを選択するとき、UEは、異なるMAC PDUの再送信のためのリソース予約の間の衝突が行われないこと/低減された衝突が行われ得ることを提供する。さらに、すべての要求された再送信をサポートするために利用可能なリソースが不十分である場合をハンドリングするための動作が提供され得る。
【0046】
低減されたリソース予約衝突/リソース予約衝突がないことを提供するための方法が以下で説明される。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、周期的複数MAC PDU送信について、送信期間を決定するとき、UEは、物理レイヤから示されるスケジューリングウィンドウの境界を考慮し、候補のセットから、以下のいずれかを満たす値のみを選択する。
・ 選択された期間が、図5に示されているように、スケジューリングウィンドウの持続時間、すなわち、T2-T1に等しいかまたはそれよりも大きい。
・ 選択された期間が、スケジューリングウィンドウ上限、すなわちT2に等しいかまたはそれよりも大きい。
【0048】
したがって、発明概念のいくつかの実施形態では、この問題点を解決するために、reservationPeriodAllowedからリソース予約間隔を選択するとき、選択ウィンドウの持続時間(すなわち、T2-T1)が考慮に入れられなければならない。特に、リソース予約間隔は、次のMAC PDUの初期送信が現在のMAC PDUのHARQ再送信の後にスケジュールされることになるように、選択ウィンドウ持続時間(すなわち、T2-T1)よりも大きくなければならない。
【0049】
図5に示されているように、周期的複数MAC PDUが、スケジューリングウィンドウ持続時間よりも大きい期間で送信され得る。
【0050】
いくつかの他の実施形態によれば、周期的複数MAC PDU送信について、1つのMAC PDUの再送信のためのリソースを選択するとき、図6に示されているように、次のMAC PDUの初期送信の前のリソースのみが選択される。ここで、複数MAC PDUの初期送信のためのリソースが再送信機会の前に選択される。そのような実施形態によれば、送信期間決定に対する制限がない。
【0051】
図6に示されているように、各MAC PDUのための再送信機会が、次のMAC PDUの初期送信の前に提供される、周期的複数MAC PDUの送信が提供され得る。
【0052】
さらに他の実施形態では、周期的複数MAC PDU送信について、MAC PDU再送信のためのリソース予約が、再送信ごとの様式で行われる。レガシープロシージャでは、リソース(たとえば、第1のMAC PDUのための要求された2つの再送信)が、一度に選択され、将来のMAC PDU再送信のために拡張されることに留意されたい。より詳細には、2回の再送信が要求されると仮定すると、
・ 動作1:UEは、最初に、たとえば、スロットTにおいて、第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択する。
・ 動作2:次いで、UEは、たとえば、スロットT+P、T+2*P、...において、将来のMAC PDUのために、初期送信のためのリソースを予約する。
・ 動作3:利用可能なリソースがある場合、UEは、たとえば、スロットTaにおいて、第1のMAC PDUの第1の再送信のためのリソースを選択する。
・ 動作4:次いで、UEは、たとえば、スロットTa+P、Ta+2*P、...において、将来のMAC PDUの第1の再送信のためのリソースを予約する。
・ 動作5:UEは、第1のMAC PDUの次の再送信のためにステップ3およびステップ4をループする。
【0053】
MAC PDUのすべての要求されたHARQ再送信のための不十分なリソースをハンドリングするための方法が以下で説明される。
【0054】
いくつかの実施形態によれば、UEは、スケジューリングウィンドウ内の利用可能なリソースがすべての要求された再送信のために不十分である場合、再送信を実施しないことになる。たとえば、利用可能なリソースがN-1回の再送信のみをサポートすることができるが、N回の再送信が必要とされる場合、UEは、このMAC PDUのためにまったく再送信を実施しないことになる。
【0055】
いくつかの他の実施形態によれば、UEは、スケジューリングウィンドウ内でサポートされ得る数の再送信のみを実施し、残りの要求された再送信を無視することになる。たとえば、利用可能なリソースがN-1回の再送信のみをサポートすることができるが、N回の再送信が必要とされる場合、UEは、N-1回の再送信のみを実施し、残りの再送信を無視することになる。
【0056】
さらに他の実施形態によれば、UEは、最初に、スケジューリングウィンドウ内でサポートされ得る数の再送信を実行することになる。UEは、さらに、スケジューリングウィンドウがシフトし、新しい利用可能なリソースが現れるとき、残りの要求された再送信のためのリソースを選択することになる。残りの要求された再送信のためのリソース予約に関する情報は、リソース予約が行われた後に次のSCI中で伝達されることになる。たとえば、利用可能なリソースがN-5回の再送信のみをサポートすることができるが、N回の再送信が要求される場合、対応する動作が以下で説明される。
・ 動作1:UEは、スケジューリングウィンドウ内でスケジュールされるようなN-5回の再送信を実施することを続ける。
・ 動作2:スケジューリングウィンドウがシフトし、新しい利用可能なリソースが現れるとき、UEは、さらに、残りの5回の再送信ためのリソースを選択し、新しい予約に関して次のSCI中で送ることになる。
【0057】
所見2 リソース予約間隔選択に対する制限がなければ、周期的MAC PDUのためのHARQ再送信が衝突し得る。
【0058】
したがって、予約が有効化されるとき、リソース予約のための物理的共有制御チャネル(PSCCH)が、アイドルであると見なされたリソース中で送信される。周囲のUEが送信することを希望するとき、UEは、最初に、リソース予約のためのPSCCHを検出および復号し、衝突を回避するように、それ自体の送信のためにPSCCH中で示されるリソースを選択することを回避する。検知が、予約を実際に有用にするための基礎であることがわかり得る。UEがそれ自体の送信のためにリソースを選択するとき、UEが、リソースが予約済みであるか否かを無視することになるので、検知がなければ、初期送信と再送信の両方について予約を有することは無用である。
【0059】
所見3 検知がなければ、初期送信と再送信の両方について予約を有することは無用である。
【0060】
一方、いくつかの場合には、検知機能は利用可能でない。たとえば、例外的なリソースプールでは、ランダムリソース選択のみがサポートされ、V2X通信のために使用されるリソースプールでは、それは、ランダムリソース選択のみが可能にされるように設定され得る。したがって、検知がサポートされないかまたは可能にされないプールのためのリソース予約が無効化されるべきである。
【0061】
モード1RAまたはモード2RAのいずれかを採用する接続されたUEについて、NWは、そのUEのための専用のおよび排他的なTxリソースプールを設定することができる。この場合、およびモード2 RAのとき、UEは、リソースプール中でどんなリソースが利用可能であるかを知っており、検知なしでも、(再)送信のために無衝突リソースを選択することが可能であり、当然、この場合も、予約は必要とされない。
【0062】
所見4 特定のUEのために専用のおよび排他的なリソースプール中でリソース予約は必要でない。
【0063】
議論に値する別の態様は、初期送信のためのリソース予約をサポートすべきかどうか/どのようにサポートすべきかである。R1-1908913、Resource allocation for Mode-2 transmissions、Ericssion、3GPP Ran1#98会議、プラハ、2019年10月において、初期送信のための予約を有効化するための方法が提案されている。一方、サービスが、極めて低いレイテンシを必要とする場合、予約済みリソースを使用することが遅すぎることがある。実際、初期送信の予約が、TBの送信に遅延を追加することになる。しかしながら、レイテンシクリティカルの場合では、TBの送信の遅延が最小限に抑えられなければならない。これを考慮すると、必要とされるレイテンシがあるレベルを下回るサービスについて、初期送信のリソース予約が無効化され得る。
【0064】
所見5 サービスが、極めて低いレイテンシを必要とする場合、初期送信のために予約済みリソースを使用することが遅すぎることがある。
【0065】
3GPP RAN2#106会議において、リリース16においてSL送信のために単一のキャリアのみが仮定されることが確認された。しかしながら、1つのキャリアが単一のリソースプールで設定され得るのか、複数のリソースプールで設定され得るのかは、依然として未解決である。
RAN2#106/LCPに関する合意:
1: リリース16では、単一のキャリアのみがSL送信のために使用されるので、RAN2は、SL LCPプロシージャにおいてSCSとサイドリンクLCHとの間のマッピング制限が考慮されるべきでないと仮定する
【0066】
所見6 SL送信のための単一のキャリア中で複数のリソースプールが設定され得るかどうかが不明瞭である。
【0067】
別の態様では、NR SLは、異なるHARQ設定をサポートし、送信されたTBは、ACK/NACKフィードバックを要求するか、NACKのみフィードバックを要求するか、またはまったくフィードバックを要求しないことがある。HARQフィードバックを送信することは、以下で提示される、3GPP RAN1#96bis会議において合意されたものと同じリソースプール中で設定されたPSFCHリソースを使用しなければならない。したがって、リソースプールの選択は、要求されたHARQプロシージャをリソースプールがサポートすることができるかどうかを考慮しなければならない。
RAN1#96bis会議/合意:
・ リソースプール中で、リソースプールに関連するスロット内で、PSFCHリソースがN個のスロットの期間で周期的に(事前)設定され得ることがサポートされる
○ Nは、以下の値で設定可能である
・ 1
・ 少なくとももう1つの値>1
・ FFS 詳細
○ 設定は、PSFCHのためのリソースなしの可能性をも含むべきである。この場合、リソースプール中のすべての送信のためのHARQフィードバックが無効化される。
【0068】
リソースプール中の送信のためのHARQフィードバックが、同じリソースプール中のPSFCH上でのみ送られ得る。
【0069】
所見7 HARQフィードバック送信を有効化するために、選択されたリソースプールは、PSFCHリソースで設定されなければならない。
【0070】
モード1では、gNBがSLグラントをUEに割り振るとき、リソースプール選択は暗黙的に考慮され、R2-1915272、Support on HARQ procedure over sidelink、3GPP TSG RAN2会議#108、2019年11月において提案されるように、所与のSLグラントがHARQフィードバックを予想しているかどうかがDCI中に示される。
【0071】
モード2では、UEは、複数の送信プール中で編成され得る、送信のためのリソースを自律的に選択しなければならない。上記のように、送信プールが、フィードバックPHYリソース(すなわち、PSFCHリソース)で設定されることも設定されないこともある。したがって、UEは、最初にプールを選択しなければならない。プールの選択は、少なくとも、送信のために必要とされるHARQモードによって制限され得る。プールが選択されると、リソース割り当てプロシージャは、送信のために使用されるべきリソースを決定する。このようにして、プールおよびそのプール内からのリソースを適宜に選択することによって、得られたグラントは、必要な場合、SL HARQフィードバックを要求するのに好適である。例示的な制限は、以下の通りであり得る。
・ HARQフィードバックを必要とするデータによってトリガされたSL送信では、PSFCHリソースをもつリソースプールが選択される。
・ HARQフィードバックを必要としないデータによってトリガされたSL送信では、任意のリソースプールが選択され得る。
【0072】
所見8 モード2グラントを取得するために、UEは、最初にプールを選択し、次いで、選択されたプールにリソース割り当てプロシージャを適用する。
【0073】
RAN2は、少なくとも、送信のために必要とされるHARQモードによる、モード2プール選択制限について議論する。
a. HARQフィードバックを必要とするデータによってトリガされたSL送信では、PSFCHリソースをもつリソースプールが選択される。
b. HARQフィードバックを必要としないデータによってトリガされたSL送信では、任意のリソースプールが選択され得る。
【0074】
上記の議論において以下の所見が行われた。
・ 所見1 必要とされるHARQ再送信のための十分でないリソースの場合のUE挙動が不明瞭である。
・ 所見2 リソース予約間隔選択に対する制限がなければ、周期的MAC PDUのためのHARQ再送信が衝突し得る。
・ 所見3 検知がなければ、初期送信と再送信の両方について予約を有することは無用である。
・ 所見4 特定のUEのために専用のおよび排他的なリソースプール中でリソース予約は必要でない。
・ 所見5 サービスが、極めて低いレイテンシを必要とする場合、初期送信のために予約済みリソースを使用することが遅すぎることがある。
・ 所見6 SL送信のための単一のキャリア中で複数のリソースプールが設定され得るかどうかが不明瞭である。
・ 所見7 HARQフィードバック送信を有効化するために、選択されたリソースプールは、PSFCHリソースで設定されなければならない。
・ 所見8 モード2グラントを取得するために、UEは、最初にプールを選択し、次いで、選択されたプールにリソース割り当てプロシージャを適用する。
【0075】
本明細書の説明および上記の所見に基づいて、発明者は、以下の発明概念を提案した。
・ 提案1 RAN2は、以下の代替案を考慮して、必要とされる数のHARQ再送信のための十分でないリソースの場合のUE挙動について議論する。
a. HARQ再送信のためのリソースを選択しない
b. できるだけ多くのHARQ再送信のためのリソースを選択する
・ 提案2 選択されたリソース予約間隔が、選択ウィンドウ持続時間、すなわち、T2-T1よりも大きい。
・ 提案3 検知が使用されないプール、すなわち、例外的なプールのためのリソース予約が無効化されるべきである。
・ 提案4 低レイテンシを必要とするサービスについて、初期送信のリソース予約が無効化され得る。
・ 提案5 RAN2は、少なくとも、送信のために必要とされるHARQモードによる、モード2プール選択制限について議論する。
a. HARQフィードバックを必要とするデータによってトリガされたSL送信では、PSFCHリソースをもつリソースプールが選択される。
b. HARQフィードバックを必要としないデータによってトリガされたSL送信では、任意のリソースプールが選択され得る。
【0076】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図8のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0077】
ブロック8011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のための(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択する。図8のいくつかの実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される。
【0078】
ブロック8031において、処理回路303は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、第1のMAC PDU以外の複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信がリソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択する。
【0079】
図8のいくつかの実施形態によれば、期間(P)は、少なくとも、リソース選択ウィンドウの持続時間と同程度に長い。図8のいくつかの他の実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、期間(P)は、第2のスロット番号と第1のスロット番号との間の差(T2-T1)よりも大きいスロットの数によって規定される。図8のさらに他の実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、期間(P)は、少なくとも、第2のスロット番号(T2)と同程度に大きいスロットの数によって規定される。
【0080】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図9のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0081】
ブロック9011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0082】
ブロック9031において、処理回路303は、複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソース(たとえば、スロット)が期間に基づいて決定されるように、選択する。
【0083】
ブロック9051において、処理回路303は、第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソース(たとえば、スロット)を、第1のMAC PDUのすべての再送信が第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に行われるように、選択する。
【0084】
図9のいくつかの実施形態によれば、第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースと、第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースとは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示され得る同じ(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ中に含まれる。
【0085】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図10のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0086】
ブロック10011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0087】
ブロック10031において、処理回路303は、複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択した後に、複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定する。
【0088】
ブロック10051において、処理回路303は、第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であると決定することに応答して、複数のMAC PDUの第1の再送信のためのそれぞれのリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0089】
図10のいくつかの実施形態によれば、複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択することは、第1のMAC PDUの初期送信のためのスケジューリングウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択することを含み得、第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することは、第1のMAC PDUの第1の再送信のためのスケジューリングウィンドウ中の十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することを含み得る。
【0090】
図10のいくつかの実施形態によれば、複数のMAC PDUは、複数の周期的MAC PDUであり得、それぞれのリソースを選択することは、複数の周期的MAC PDUのための送信期間に基づいて、それぞれのリソースを選択することを含み得る。
【0091】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図11のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0092】
ブロック11011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のための(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択する。その上、第1の通信デバイスは、MAC PDUについて最高N個の再送信を提供するように設定され、ここで、Nは0よりも大きい。図11のいくつかの実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示され得る。
【0093】
ブロック11031において、処理回路303は、MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定する。
【0094】
ブロック11051において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、MAC PDUのすべての再送信をブロックする。
【0095】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図12のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0096】
ブロック12011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のための(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択し、第1の通信デバイスは、MAC PDUについて最高N個の再送信を提供するように設定され、ここで、Nは0よりも大きい。
【0097】
ブロック12031において、処理回路303は、MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定し、ここで、MはNよりも小さく、Mは0よりも大きい。
【0098】
ブロック12051において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、MAC PDUの再送信をM個の再送信に限定する。
【0099】
図12のいくつかの実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される。
【0100】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図13のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0101】
ブロック13011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のための(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択し、第1の通信デバイスは、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、ここで、Nは0よりも大きい。図13のいくつかの実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される。
【0102】
ブロック13021において、処理回路303は、MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定し、ここで、MはNよりも小さく、Mは0よりも大きい。
【0103】
ブロック13031において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、MAC PDUの再送信のためのリソース選択ウィンドウのM個のリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0104】
ブロック13041において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウのM個のスロットの各々中でMAC PDUのそれぞれの再送信を送信する。
【0105】
ブロック13051において、処理回路303は、MAC PDUの再送信のためにリソース選択ウィンドウの後のN-M個のリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0106】
ブロック13061において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウの後のN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中でMAC PDUの再送信を送信する。
【0107】
図13のいくつかの実施形態によれば、MAC PDUのそれぞれの再送信は、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してリソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中で送信され得、MAC PDUの再送信は、M個のリソースの各々中でMAC PDUのそれぞれの再送信を送信した後に、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で再送信され得る。
【0108】
次に、発明概念のいくつかの実施形態による、図14のフローチャートを参照しながら、(図7のブロック図の構造を使用して実装される)通信デバイス300の動作が説明される。たとえば、モジュールが図7のメモリ305に記憶され得、これらのモジュールは、モジュールの命令がそれぞれの通信デバイス処理回路303によって実行されたとき、処理回路303がフローチャートのそれぞれの動作を実施するような命令を提供し得る。
【0109】
ブロック14011において、処理回路303は、第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンク(たとえば、サイドリンクSL)を介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のための(スケジューリングウィンドウとも呼ばれる)リソース選択ウィンドウ内のリソース(たとえば、スロット)を選択し、第1の通信デバイスは、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、ここで、Nは0よりも大きい。図14のいくつかの実施形態によれば、リソース選択ウィンドウは、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される。
【0110】
ブロック14021において、処理回路303は、MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定し、ここで、MはNよりも小さく、Mは0よりも大きい。
【0111】
ブロック14031において、処理回路303は、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、MAC PDUの再送信のためのリソース選択ウィンドウのM個のリソース(たとえば、スロット)を選択する。
【0112】
本明細書のいくつかの実施形態によれば、リソースが、1つのスロットまたは複数のスロットを含み得、および/またはMAC PDUがトランスポートブロックであり得る。
【0113】
例示的な実施形態が以下で説明される。
1. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(8011)と、
複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間(P)を、第1のMAC PDU以外の複数の周期的MAC PDUのすべてのMAC PDUの初期送信がリソース選択ウィンドウの後のリソース中で行われるように、選択すること(8031)と
を含む、方法。
2. リソースが少なくとも1つのスロットを備える、実施形態1に記載の方法。
3. 期間(P)が、少なくとも、リソース選択ウィンドウの持続時間と同程度に長い、実施形態1または2に記載の方法。
4. リソース選択ウィンドウが、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、期間(P)が、第2のスロット番号と第1のスロット番号との間の差(T2-T1)よりも大きいスロットの数によって規定される、実施形態1または2に記載の方法。
5. リソース選択ウィンドウが、第1のスロット番号(T1)を有する第1のスロットと、第1のスロット番号よりも大きい第2のスロット番号(T2)を有する第2のスロットとによって境界を画定され、期間(P)が、少なくとも、第2のスロット番号(T2)と同程度に大きいスロットの数によって規定される、実施形態1または2に記載の方法。
6.
リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態1から5のいずれか1つに記載の方法。
7.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態1から6のいずれか1つに記載の方法。
8.
複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウの後のリソースを選択することであって、リソース選択ウィンドウの後のリソースが、期間に基づいて選択される、リソースを選択することと、
リソース選択ウィンドウの後のリソースを使用して、D2Dリンクを介して複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信を送信することと
をさらに含む、実施形態1から7のいずれか1つに記載の方法。
9.
リソース選択ウィンドウ内の第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを選択することと、
再送信のための複数のリソースのうちの第1のリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
10.
第2の通信デバイスからNACKを受信することであって、NACKが、第1のMAC PDUの初期送信に対応する、NACKを受信することと、
NACKを受信することに応答して、リソース選択ウィンドウ内の第1のMAC PDUの再送信のためのリソースを選択することと、
リソース選択ウィンドウ内の第1のMAC PDUの再送信のために選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
11. 第1のMAC PDUの再送信のためのすべてのリソースが、リソース選択ウィンドウに制限される、実施形態6から10のいずれか1つに記載の方法。
12. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、第1のMAC PDUのすべての再送信をブロックすることと
をさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
13. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、第1のMAC PDUの再送信をM個の再送信に限定することと
をさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
14. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
リソース選択ウィンドウ中の第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、第1のMAC PDUの再送信のためのリソース選択ウィンドウのM個のリソースを選択することと
をさらに含む、実施形態1から8のいずれか1つに記載の方法。
15.
リソース選択ウィンドウのM個のリソースのうちの少なくとも1つ中で第1のMAC PDUの少なくとも1つの再送信を送信すること
をさらに含む、実施形態14に記載の方法。
16. 第1のMAC PDUの少なくとも1つの再送信が、第2の通信デバイスから受信されたNACKに応答して送信される、実施形態15に記載の方法。
17.
リソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中で第1のMAC PDUのそれぞれの再送信を送信することと、
第1のMAC PDUの再送信のためにリソース選択ウィンドウの後に生じるN-M個のリソースを選択することと、
リソース選択ウィンドウの後のN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で第1のMAC PDUの再送信を送信することと
をさらに含む、実施形態14に記載の方法。
18. N-M個のリソースが、リソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中で第1のMAC PDUのそれぞれの再送信を送信した後に選択される、実施形態17に記載の方法。
19. N-M個のリソースが、M個のリソースを選択した後に選択される、実施形態17または18に記載の方法。
20. 第1のMAC PDUのそれぞれの再送信が、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してM個のリソースの各々中で送信され、第1のMAC PDUの再送信が、M個のスロットの各々中で第1のMAC PDUのそれぞれの再送信を送信した後に、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で送信される、実施形態17から19のいずれか1つに記載の方法。
21. リソース選択ウィンドウが、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、実施形態1から20のいずれか1つに記載の方法。
22. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態1から21のいずれか1つに記載の方法。
23. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数の周期的媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)のうちの第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択すること(9011)と、
複数の周期的MAC PDUの周期的送信のための期間を、複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースが期間に基づいて決定されるように、選択すること(9031)と、
第1のMAC PDUの再送信のための複数のリソースを、第1のMAC PDUのすべての再送信が第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に行われるように、選択すること(9051)と
を含む、方法。
24. リソースが少なくとも1つのスロットを備える、実施形態23に記載の方法。
25.
第1のMAC PDUの初期送信のために選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態23または24に記載の方法。
26.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、第1のMAC PDUの初期送信のために選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態23から25のいずれか1つに記載の方法。
27. 方法が、
第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースを使用して、D2Dリンクを介して複数の周期的MAC PDUのうちの第2のMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態23から26のいずれか1つに記載の方法。
28. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択した後に、第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、第1のMAC PDUのすべての再送信をブロックすることと
をさらに含む、実施形態23から27のいずれか1つに記載の方法。
29. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択した後に、第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することと、
第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、第1のMAC PDUの再送信をM個の再送信に限定することと
をさらに含む、実施形態23から27のいずれか1つに記載の方法。
30. 第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きく、方法は、
第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースを選択した後に、第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することであって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定することと、
第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前に第1のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、第1のMAC PDUの再送信のために第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースの前のM個のリソースを選択することと
をさらに含む、実施形態23から27のいずれか1つに記載の方法。
31.
第2の通信デバイスからNACKを受信することに応答して、再送信のための複数のリソースのうちの第1のリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの再送信を送信すること
をさらに含む、実施形態23から30のいずれか1つに記載の方法。
32. 第1のMAC PDUの初期送信のためのリソースと、第2のMAC PDUの初期送信のためのリソースとが、同じリソース選択ウィンドウ中に含まれる、実施形態23から31のいずれか1つに記載の方法。
33. リソース選択ウィンドウが、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、実施形態32に記載の方法。
34. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態23から33のいずれか1つに記載の方法。
35. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択すること(10011)と、
複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択した後に、複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定すること(10031)と、
第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であると決定することに応答して、複数のMAC PDUの第1の再送信のためのそれぞれのリソースを選択すること(10051)と
を含む、方法。
36. それぞれのリソースの各々が少なくとも1つのスロットを備える、実施形態35に記載の方法。
37.
複数のMAC PDUの第1の再送信のためのそれぞれのリソースを選択した後に、複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUの第2の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
第1のMAC PDUの第2の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、複数のMAC PDUのための再送信を1つの再送信のみに限定することと
をさらに含む、実施形態35または36に記載の方法。
38.
複数のMAC PDUの第1の再送信のためのそれぞれのリソースを選択した後に、複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUの第2の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することと、
第1のMAC PDUの第2の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、複数のMAC PDUのためのすべての再送信をブロックすることと
をさらに含む、実施形態35または36に記載の方法。
39. 複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択することが、第1のMAC PDUの初期送信のためのスケジューリングウィンドウ内のリソースを選択することを含み、第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することは、第1のMAC PDUの第1の再送信のためのスケジューリングウィンドウ中の十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することを含み、第1のMAC PDUの第2の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することは、第1のMAC PDUの第2の再送信のためのスケジューリングウィンドウ中の十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することを含む、実施形態37または38に記載の方法。
40. 複数のMAC PDUの初期送信のためのそれぞれのリソースを選択することが、第1のMAC PDUの初期送信のためのスケジューリングウィンドウ内のリソースを選択することを含み、第1のMAC PDUの第1の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することは、第1のMAC PDUの第1の再送信のためのスケジューリングウィンドウ中の十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定することを含む、実施形態35から38のいずれか1つに記載の方法。
41. 第1の通信デバイスが、複数のMAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが1よりも大きい、実施形態35から40のいずれか1つに記載の方法。
42.
複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUのために選択されたそれぞれのリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態35から41のいずれか1つに記載の方法。
43.
第1のMAC PDUの初期送信の後に第2の通信デバイスからNACKを受信することに応答して、複数のMAC PDUのうちの第1のMAC PDUの第1の再送信のためのそれぞれのリソースを使用して、第1のMAC PDUの第1の再送信を送信すること
をさらに含む、実施形態42に記載の方法。
44.
第1のMAC PDUの第1の再送信の後に第2の通信デバイスからNACKを受信することに応答して、再送信を1つの再送信のみに限定することに基づいて第1のMAC PDUのさらなる再送信を省略すること
をさらに含む、実施形態43に記載の方法。
45.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスに第1のMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態35から44のいずれか1つに記載の方法。
46. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態35から45のいずれか1つに記載の方法。
47. 複数のMAC PDUが複数の周期的MAC PDUであり、それぞれのリソースを選択することが、複数の周期的MAC PDUのための送信期間に基づいて、それぞれのリソースを選択することを含む、実施形態35から46のいずれか1つに記載の方法。
48. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(11011)であって、第1の通信デバイスが、MAC PDUについて最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きい、リソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(11011)と、
MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能であるかどうかを決定すること(11031)と、
リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのN個の再送信のために十分なリソースが利用可能でないと決定することに応答して、MAC PDUのすべての再送信をブロックすること(11051)と
を含む、方法。
49. リソースが少なくとも1つのスロットを備える、実施形態48に記載の方法。
50.
リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態48または49に記載の方法。
51.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態48から50のいずれか1つに記載の方法。
52. リソース選択ウィンドウが、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、実施形態48から51のいずれか1つに記載の方法。
53. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態48から52のいずれか1つに記載の方法。
54. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(12011)であって、第1の通信デバイスが、MAC PDUについて最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きい、リソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(12011)と、
MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定すること(12031)であって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定すること(12031)と、
リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、MAC PDUの再送信をM個の再送信に限定すること(12051)と
を含む、方法。
55. リソースが少なくとも1つのスロットを備える、実施形態54に記載の方法。
56.
リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態54または55に記載の方法。
57.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態54から56のいずれか1つに記載の方法。
58. リソース選択ウィンドウが、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、実施形態54から57のいずれか1つに記載の方法。
59. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態54から58のいずれか1つに記載の方法。
60. 第1の通信デバイス(TX UE)を動作させる方法であって、方法は、
第1の通信デバイス(TX UE)によってD2D(device-to-device)リンクを介して第2の通信デバイス(RX UE)に送信されるべき媒体アクセス制御(MAC)プロトコルデータユニット(PDU)の初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(13011)であって、第1の通信デバイスが、複数の周期的MAC PDUの各々について最高N個の再送信を提供するように設定され、Nが0よりも大きい、リソース選択ウィンドウ内のリソースを選択すること(13011)と、
MAC PDUの初期送信のためのリソース選択ウィンドウ内のリソースを選択した後に、リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定すること(13021)であって、MがNよりも小さく、Mが0よりも大きい、リソースが利用可能であると決定すること(13021)と、
リソース選択ウィンドウ中のMAC PDUのM個の再送信のみのためにリソースが利用可能であると決定することに応答して、MAC PDUの再送信のためのリソース選択ウィンドウのM個のリソースを選択すること(13031)と
を含む、方法。
61. リソースが少なくとも1つのスロットを備え、M個のリソースの各々が、少なくとも1つのスロットを備える、実施形態60に記載の方法。
62.
リソース選択ウィンドウのM個のリソースのうちの少なくとも1つ中でMAC PDUの少なくとも1つの再送信を送信すること
をさらに含む、実施形態60または61に記載の方法。
63. MAC PDUの少なくとも1つの再送信が、第2の通信デバイスから受信されたNACKに応答して送信される、実施形態62に記載の方法。
64.
リソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中でMAC PDUのそれぞれの再送信を送信すること(13041)と、
MAC PDUの再送信のためにリソース選択ウィンドウの後のN-M個のリソースを選択すること(13051)と、
リソース選択ウィンドウの後のN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中でMAC PDUの再送信を送信すること(13061)と
をさらに含む、実施形態60または61に記載の方法。
65. MAC PDUのそれぞれの再送信が、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してリソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中で送信され、MAC PDUの再送信が、M個のリソースの各々中でMAC PDUのそれぞれの再送信を送信した後に、第2の通信デバイスから受信されたそれぞれのNACKに応答してN-M個のリソースのうちの少なくとも1つ中で再送信される、実施形態64に記載の方法。
66. N-M個のリソースが、リソース選択ウィンドウのM個のリソースの各々中でMAC PDUのそれぞれの再送信を送信した後に選択される、実施形態64または65に記載の方法。
67. N-M個のリソースが、M個のリソースを選択した後に選択される、実施形態64から66のいずれか1つに記載の方法。
68.
リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースを使用して、D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を送信すること
をさらに含む、実施形態60から67のいずれか1つに記載の方法。
69.
D2Dリンクを介して第2の通信デバイスにMAC PDUの初期送信を示すサイドリンク制御情報(SCI)を送信することであって、SCIが、リソース選択ウィンドウ内で選択されたリソースの使用を示す、サイドリンク制御情報(SCI)を送信すること
をさらに含む、実施形態60から68のいずれか1つに記載の方法。
70. リソース選択ウィンドウが、第1の通信デバイスの物理的プロトコルレイヤから示される、実施形態60から69のいずれか1つに記載の方法。
71. D2Dリンクがサイドリンク(SL)である、実施形態60から70のいずれか1つに記載の方法。
72. 第1の通信デバイス(300)であって、
プロセッサ(303)と、
プロセッサに結合されたメモリ(305)と
を備え、メモリが、プロセッサによって実行されたとき、第1の通信デバイスに、実施形態1から71のいずれか1つに記載の動作を実施させる命令を含む、
第1の通信デバイス(300)。
73. 通信デバイス(300)であって、通信デバイス(300)が、実施形態1から71のいずれか1つに従って実施するように適応された、通信デバイス(300)。
74. 通信デバイス(300)の少なくとも1つのプロセッサ(303)によって実行されるべきプログラムコードを備えるコンピュータプログラムであって、それにより、プログラムコードの実行が、通信デバイス(300)に、実施形態1から71のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム。
75. 通信デバイス(300)の少なくとも1つのプロセッサ(303)によって実行されるべきプログラムコードを含む非一時的記憶媒体を備えるコンピュータプログラム製品であって、それにより、プログラムコードの実行が、通信デバイス(300)に実施形態1から71のいずれか1つに記載の動作を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【0114】
本開示で使用される様々な略語/頭字語についての説明が、以下で提供される。
略語 説明
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
5G 第5世代
ACK 確認応答
ARQ 自動再送要求
CDMA 符号分割多重化アクセス
C-ITS セルラ高度道路交通システム
DCI ダウンリンク制御情報
D2D Device-to-Device
eNB E-UTRANノードB
E-UTRAN 拡張UTRAN
FFS さらなる検討が必要
gNB NRにおける基地局
GSM 汎欧州デジタル移動電話方式
HARQ ハイブリッド自動再送要求
IP インターネットプロトコル
ITS 高度道路交通システム
LCH 論理チャネルグループ
LCP リンク制御プロトコル
LTE Long Term Evolution
MAC 媒体アクセス制御
MDT ドライブテスト最小化
MSC モバイルスイッチングセンタ
NACK 否定応答
NR 新無線
NW ネットワーク
O&M 運用保守
OEM オリジナルエクイップメントマニュファクチャ
PDB パケット遅延バジェット
PDU パケットデータユニット
QoS サービス品質
RA リソース割り当て
PSFCH 物理サイドリンクフィードバックチャネル
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PHY 物理
RA リソース割り当て
RAN 無線アクセスネットワーク
RAT 無線アクセス技術
RNC 無線ネットワークコントローラ
RRC 無線リソース制御
SA スケジューリング割り振り
SCI サイドリンク制御情報
SCS サブキャリア間隔
SL サイドリンク
TB トランスポートブロック
UE ユーザ機器
UMTS Universal Mobile Telecommunication System
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
WCDMA ワイドCDMA
WI ワークアイテム
WLAN ワイドローカルエリアネットワーク
V2X Vehicle-to-Everything
【0115】
参考文献が以下で識別される。
[1]TS 36.331,V15.5.1,“Radio Resource Control (RRC);Protocol specification (Release 15)”
[2]R1-1908913、Resource allocation for Mode-2 transmissions、Ericsson、3GPP RAN1#98 meeting,プラハ,2019年10月。
[3]R2-1906495、Summary of 105bis#31 NR V2X Resource pool configuration and selection (ZTE)
[4]R2-1915272、Support on HARQ procedure over sidelink、3GPP TSG RAN2 Meeting #108,2019年11月
【0116】
追加の説明が以下で提供される。
【0117】
概して、本明細書で使用されるすべての用語は、異なる意味が、明確に与えられ、および/またはその用語が使用されるコンテキストから暗示されない限り、関連する技術分野における、それらの用語の通常の意味に従って解釈されるべきである。1つの(a/an)/その(the)エレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどへのすべての言及は、別段明示的に述べられていない限り、そのエレメント、装置、構成要素、手段、ステップなどの少なくとも1つの事例に言及しているものとしてオープンに解釈されるべきである。本明細書で開示されるいずれの方法のステップも、ステップが、別のステップに後続するかまたは先行するものとして明示的に説明されない限り、および/あるいはステップが別のステップに後続するかまたは先行しなければならないことが暗黙的である場合、開示される厳密な順序で実施される必要はない。本明細書で開示される実施形態のうちのいずれかの任意の特徴は、適切であればいかなる場合も、任意の他の実施形態に適用され得る。同様に、実施形態のうちのいずれかの任意の利点は、任意の他の実施形態に適用され得、その逆も同様である。同封の実施形態の他の目的、特徴、および利点は、以下の説明から明らかになる。
【0118】
次に、添付の図面を参照しながら、本明細書で企図される実施形態のうちのいくつかがより十分に説明される。しかしながら、他の実施形態は、本明細書で開示される主題の範囲内に含まれており、開示される主題は、本明細書に記載される実施形態のみに限定されるものとして解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、当業者に主題の範囲を伝達するために、例として提供される。
【0119】
図15は、いくつかの実施形態による無線ネットワークを示す。
【0120】
本明細書で説明される主題は、任意の好適な構成要素を使用する任意の適切なタイプのシステムにおいて実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図15に示されている例示的な無線ネットワークなどの無線ネットワークに関して説明される。簡単のために、図15の無線ネットワークは、ネットワーク1506、ネットワークノード1560および1560b、ならびに(モバイル端末とも呼ばれる)WD1510、1510b、および1510cのみを図示する。実際には、無線ネットワークは、無線デバイス間の通信、あるいは無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、または任意の他のネットワークノードもしくはエンドデバイスなどの別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに好適な任意の追加のエレメントをさらに含み得る。示されている構成要素のうち、ネットワークノード1560および無線デバイス(WD)1510は、追加の詳細とともに図示される。無線ネットワークは、1つまたは複数の無線デバイスに通信および他のタイプのサービスを提供して、無線デバイスの、無線ネットワークへのアクセス、および/あるいは、無線ネットワークによってまたは無線ネットワークを介して提供されるサービスの使用を容易にし得る。
【0121】
無線ネットワークは、任意のタイプの通信(communication)、通信(telecommunication)、データ、セルラ、および/または無線ネットワーク、あるいは他の同様のタイプのシステムを備え、および/またはそれらとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、無線ネットワークは、特定の規格あるいは他のタイプのあらかじめ規定されたルールまたはプロシージャに従って動作するように設定され得る。したがって、無線ネットワークの特定の実施形態は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、Universal Mobile Telecommunications System(UMTS)、Long Term Evolution(LTE)、ならびに/あるいは他の好適な2G、3G、4G、または5G規格などの通信規格、IEEE802.11規格などの無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)規格、ならびに/あるいは、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、Bluetooth、Z-Waveおよび/またはZigBee規格など、任意の他の適切な無線通信規格を実装し得る。
【0122】
ネットワーク1506は、1つまたは複数のバックホールネットワーク、コアネットワーク、IPネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)、パケットデータネットワーク、光ネットワーク、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、有線ネットワーク、無線ネットワーク、メトロポリタンエリアネットワーク、およびデバイス間の通信を可能にするための他のネットワークを備え得る。
【0123】
ネットワークノード1560およびWD1510は、以下でより詳細に説明される様々な構成要素を備える。これらの構成要素は、無線ネットワークにおいて無線接続を提供することなど、ネットワークノードおよび/または無線デバイス機能を提供するために協働する。異なる実施形態では、無線ネットワークは、任意の数の有線または無線ネットワーク、ネットワークノード、基地局、コントローラ、無線デバイス、中継局、ならびに/あるいは有線接続を介してかまたは無線接続を介してかにかかわらず、データおよび/または信号の通信を容易にするかまたはその通信に参加し得る、任意の他の構成要素またはシステムを備え得る。
【0124】
本明細書で使用されるネットワークノードは、無線デバイスと、ならびに/あるいは、無線デバイスへの無線アクセスを可能にし、および/または提供するための、および/または、無線ネットワークにおいて他の機能(たとえば、アドミニストレーション)を実施するための、無線ネットワーク中の他のネットワークノードまたは機器と、直接または間接的に通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な機器を指す。ネットワークノードの例は、限定はしないが、アクセスポイント(AP)(たとえば、無線アクセスポイント)、基地局(BS)(たとえば、無線基地局、ノードB、エボルブドノードB(eNB)およびNRノードB(gNB))を含む。基地局は、基地局が提供するカバレッジの量(または、言い方を変えれば、基地局の送信電力レベル)に基づいてカテゴリー分類され得、その場合、フェムト基地局、ピコ基地局、マイクロ基地局、またはマクロ基地局と呼ばれることもある。基地局は、リレーを制御する、リレーノードまたはリレードナーノードであり得る。ネットワークノードは、リモート無線ヘッド(RRH)と呼ばれることがある、集中型デジタルユニットおよび/またはリモートラジオユニット(RRU)など、分散無線基地局の1つまたは複数(またはすべて)の部分をも含み得る。そのようなリモートラジオユニットは、アンテナ統合無線機としてアンテナと統合されることも統合されないこともある。分散無線基地局の部分は、分散アンテナシステム(DAS)において、ノードと呼ばれることもある。ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、コアネットワークノード(たとえば、MSC、MME)、O&Mノード、OSSノード、SONノード、測位ノード(たとえば、E-SMLC)、および/あるいはMDTを含む。別の例として、ネットワークノードは、以下でより詳細に説明されるように、仮想ネットワークノードであり得る。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線ネットワークへのアクセスを可能にし、および/または無線デバイスに提供し、あるいは、無線ネットワークにアクセスした無線デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0125】
図15では、ネットワークノード1560は、処理回路1570と、デバイス可読媒体1580と、インターフェース1590と、補助機器1584と、電源1586と、電力回路1587と、アンテナ1562とを含む。図15の例示的な無線ネットワーク中に示されているネットワークノード1560は、ハードウェア構成要素の示されている組合せを含むデバイスを表し得るが、他の実施形態は、構成要素の異なる組合せをもつネットワークノードを備え得る。ネットワークノードが、本明細書で開示されるタスク、特徴、機能および方法を実施するために必要とされるハードウェアおよび/またはソフトウェアの任意の好適な組合せを備えることを理解されたい。その上、ネットワークノード1560の構成要素が、より大きいボックス内に位置する単一のボックスとして、または複数のボックス内で入れ子にされている単一のボックスとして図示されているが、実際には、ネットワークノードは、単一の示されている構成要素を組成する複数の異なる物理構成要素を備え得る(たとえば、デバイス可読媒体1580は、複数の別個のハードドライブならびに複数のRAMモジュールを備え得る)。
【0126】
同様に、ネットワークノード1560は、複数の物理的に別個の構成要素(たとえば、ノードB構成要素およびRNC構成要素、またはBTS構成要素およびBSC構成要素など)から組み立てられ得、これらは各々、それら自体のそれぞれの構成要素を有し得る。ネットワークノード1560が複数の別個の構成要素(たとえば、BTS構成要素およびBSC構成要素)を備えるいくつかのシナリオでは、別個の構成要素のうちの1つまたは複数が、いくつかのネットワークノードの間で共有され得る。たとえば、単一のRNCが複数のノードBを制御し得る。そのようなシナリオでは、各一意のノードBとRNCとのペアは、いくつかの事例では、単一の別個のネットワークノードと見なされ得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノード1560は、複数の無線アクセス技術(RAT)をサポートするように設定され得る。そのような実施形態では、いくつかの構成要素は複製され得(たとえば、異なるRATのための別個のデバイス可読媒体1580)、いくつかの構成要素は再使用され得る(たとえば、同じアンテナ1562がRATによって共有され得る)。ネットワークノード1560は、ネットワークノード1560に統合された、たとえば、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための様々な示されている構成要素の複数のセットをも含み得る。これらの無線技術は、同じまたは異なるチップまたはチップのセット、およびネットワークノード1560内の他の構成要素に統合され得る。
【0127】
処理回路1570は、ネットワークノードによって提供されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定される。処理回路1570によって実施されるこれらの動作は、処理回路1570によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をネットワークノードに記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0128】
処理回路1570は、単体で、またはデバイス可読媒体1580などの他のネットワークノード1560構成要素と併せてのいずれかで、ネットワークノード1560機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。たとえば、処理回路1570は、デバイス可読媒体1580に記憶された命令、または処理回路1570内のメモリに記憶された命令を実行し得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴、機能、または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1570は、システムオンチップ(SOC)を含み得る。
【0129】
いくつかの実施形態では、処理回路1570は、無線周波数(RF)トランシーバ回路1572とベースバンド処理回路1574とのうちの1つまたは複数を含み得る。いくつかの実施形態では、無線周波数(RF)トランシーバ回路1572とベースバンド処理回路1574とは、別個のチップ(またはチップのセット)、ボード、または無線ユニットおよびデジタルユニットなどのユニット上にあり得る。代替実施形態では、RFトランシーバ回路1572とベースバンド処理回路1574との一部または全部は、同じチップまたはチップのセット、ボード、あるいはユニット上にあり得る。
【0130】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード、基地局、eNBまたは他のそのようなネットワークデバイスによって提供されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1580、または処理回路1570内のメモリに記憶された、命令を実行する処理回路1570によって実施され得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1570によって提供され得る。それらの実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1570は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1570単独に、またはネットワークノード1560の他の構成要素に限定されないが、全体としてネットワークノード1560によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0131】
デバイス可読媒体1580は、限定はしないが、永続ストレージ、固体メモリ、リモートマウントメモリ、磁気媒体、光媒体、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、フラッシュドライブ、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))を含む、任意の形態の揮発性または不揮発性コンピュータ可読メモリ、ならびに/あるいは、処理回路1570によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを備え得る。デバイス可読媒体1580は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1570によって実行されることが可能であり、ネットワークノード1560によって利用される、他の命令を含む、任意の好適な命令、データまたは情報を記憶し得る。デバイス可読媒体1580は、処理回路1570によって行われた計算および/またはインターフェース1590を介して受信されたデータを記憶するために使用され得る。いくつかの実施形態では、処理回路1570およびデバイス可読媒体1580は、統合されていると見なされ得る。
【0132】
インターフェース1590は、ネットワークノード1560、ネットワーク1506、および/またはWD1510の間のシグナリングおよび/またはデータの有線または無線通信において使用される。示されているように、インターフェース1590は、たとえば有線接続上でネットワーク1506との間でデータを送るおよび受信するための(1つまたは複数の)ポート/(1つまたは複数の)端末1594を備える。インターフェース1590は、アンテナ1562に結合されるか、またはいくつかの実施形態では、アンテナ1562の一部であり得る、無線フロントエンド回路1592をも含む。無線フロントエンド回路1592は、フィルタ1598と増幅器1596とを備える。無線フロントエンド回路1592は、アンテナ1562および処理回路1570に接続され得る。無線フロントエンド回路は、アンテナ1562と処理回路1570との間で通信される信号を調整するように設定され得る。無線フロントエンド回路1592は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送出されるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1592は、デジタルデータを、フィルタ1598および/または増幅器1596の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1562を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1562は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1592によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1570に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0133】
いくつかの代替実施形態では、ネットワークノード1560は別個の無線フロントエンド回路1592を含まないことがあり、代わりに、処理回路1570は、無線フロントエンド回路を備え得、別個の無線フロントエンド回路1592なしでアンテナ1562に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1572の全部または一部が、インターフェース1590の一部と見なされ得る。さらに他の実施形態では、インターフェース1590は、無線ユニット(図示せず)の一部として、1つまたは複数のポートまたは端末1594と、無線フロントエンド回路1592と、RFトランシーバ回路1572とを含み得、インターフェース1590は、デジタルユニット(図示せず)の一部であるベースバンド処理回路1574と通信し得る。
【0134】
アンテナ1562は、無線信号を送り、および/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得る。アンテナ1562は、無線フロントエンド回路1592に結合され得、データおよび/または信号を無線で送信および受信することが可能な任意のタイプのアンテナであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ1562は、たとえば2GHzから66GHzの間の無線信号を送信/受信するように動作可能な1つまたは複数の全指向性、セクタまたはパネルアンテナを備え得る。全指向性アンテナは、任意の方向に無線信号を送信/受信するために使用され得、セクタアンテナは、特定のエリア内のデバイスから無線信号を送信/受信するために使用され得、パネルアンテナは、比較的直線ラインで無線信号を送信/受信するために使用される見通し線アンテナであり得る。いくつかの事例では、2つ以上のアンテナの使用は、MIMOと呼ばれることがある。いくつかの実施形態では、アンテナ1562は、ネットワークノード1560とは別個であり得、インターフェースまたはポートを通してネットワークノード1560に接続可能であり得る。
【0135】
アンテナ1562、インターフェース1590、および/または処理回路1570は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作および/またはいくつかの取得動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器から受信され得る。同様に、アンテナ1562、インターフェース1590、および/または処理回路1570は、ネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、無線デバイス、別のネットワークノードおよび/または任意の他のネットワーク機器に送信され得る。
【0136】
電力回路1587は、電力管理回路を備えるか、または電力管理回路に結合され得、本明細書で説明される機能を実施するための電力を、ネットワークノード1560の構成要素に供給するように設定される。電力回路1587は、電源1586から電力を受信し得る。電源1586および/または電力回路1587は、それぞれの構成要素に好適な形態で(たとえば、各それぞれの構成要素のために必要とされる電圧および電流レベルにおいて)、ネットワークノード1560の様々な構成要素に電力を提供するように設定され得る。電源1586は、電力回路1587および/またはネットワークノード1560中に含まれるか、あるいは電力回路1587および/またはネットワークノード1560の外部にあるかのいずれかであり得る。たとえば、ネットワークノード1560は、電気ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して外部電源(たとえば、電気コンセント)に接続可能であり得、それにより、外部電源は電力回路1587に電力を供給する。さらなる例として、電源1586は、電力回路1587に接続された、または電力回路1587中で統合された、バッテリーまたはバッテリーパックの形態の電力源を備え得る。バッテリーは、外部電源が落ちた場合、バックアップ電力を提供し得る。光起電力デバイスなどの他のタイプの電源も使用され得る。
【0137】
ネットワークノード1560の代替実施形態は、本明細書で説明される機能、および/または本明細書で説明される主題をサポートするために必要な機能のうちのいずれかを含む、ネットワークノードの機能のいくつかの態様を提供することを担当し得る、図15に示されている構成要素以外の追加の構成要素を含み得る。たとえば、ネットワークノード1560は、ネットワークノード1560への情報の入力を可能にするための、およびネットワークノード1560からの情報の出力を可能にするための、ユーザインターフェース機器を含み得る。これは、ユーザが、ネットワークノード1560のための診断、メンテナンス、修復、および他のアドミニストレーティブ機能を実施することを可能にし得る。
【0138】
本明細書で使用される無線デバイス(WD)は、ネットワークノードおよび/または他の無線デバイスと無線で通信することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能なデバイスを指す。別段に記載されていない限り、WDという用語は、本明細書ではユーザ機器(UE)と互換的に使用され得る。無線で通信することは、空中で情報を伝達するのに好適な、電磁波、電波、赤外波、および/または他のタイプの信号を使用して無線信号を送信および/または受信することを伴い得る。いくつかの実施形態では、WDは、直接人間対話なしに情報を送信および/または受信するように設定され得る。たとえば、WDは、内部または外部イベントによってトリガされたとき、あるいはネットワークからの要求に応答して、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信するように設計され得る。WDの例は、限定はしないが、スマートフォン、モバイルフォン、セルフォン、ボイスオーバーIP(VoIP)フォン、無線ローカルループ電話、デスクトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、無線カメラ、ゲーミングコンソールまたはデバイス、音楽記憶デバイス、再生器具、ウェアラブル端末デバイス、無線エンドポイント、移動局、タブレット、ラップトップコンピュータ、ラップトップ組込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、スマートデバイス、無線顧客構内機器(CPE)、車載無線端末デバイスなどを含む。WDは、たとえばサイドリンク通信、V2V(Vehicle-to-Vehicle)、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)、V2X(Vehicle-to-Everything)のための3GPP規格を実装することによって、D2D(device-to-device)通信をサポートし得、この場合、D2D通信デバイスと呼ばれることがある。また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、WDは、監視および/または測定を実施し、そのような監視および/または測定の結果を別のWDおよび/またはネットワークノードに送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。WDは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、3GPPコンテキストではMTCデバイスと呼ばれることがある。1つの特定の例として、WDは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具(たとえば冷蔵庫、テレビジョンなど)、個人用ウェアラブル(たとえば、時計、フィットネストラッカーなど)である。他のシナリオでは、WDは車両または他の機器を表し得、車両または他の機器は、その動作ステータスを監視することおよび/またはその動作ステータスに関して報告すること、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。上記で説明されたWDは無線接続のエンドポイントを表し得、その場合、デバイスは無線端末と呼ばれることがある。さらに、上記で説明されたWDはモバイルであり得、その場合、デバイスはモバイルデバイスまたはモバイル端末と呼ばれることもある。
【0139】
示されているように、無線デバイス1510は、アンテナ1511と、インターフェース1514と、処理回路1520と、デバイス可読媒体1530と、ユーザインターフェース機器1532と、補助機器1534と、電源1536と、電力回路1537とを含む。WD1510は、WD1510によってサポートされる、たとえば、ほんの数個を挙げると、GSM、WCDMA、LTE、NR、WiFi、WiMAX、またはBluetooth無線技術など、異なる無線技術のための示されている構成要素のうちの1つまたは複数の複数のセットを含み得る。これらの無線技術は、WD1510内の他の構成要素と同じまたは異なるチップまたはチップのセットに統合され得る。
【0140】
アンテナ1511は、無線信号を送るおよび/または受信するように設定された、1つまたは複数のアンテナまたはアンテナアレイを含み得、インターフェース1514に接続される。いくつかの代替実施形態では、アンテナ1511は、WD1510とは別個であり、インターフェースまたはポートを通してWD1510に接続可能であり得る。アンテナ1511、インターフェース1514、および/または処理回路1520は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される任意の受信動作または送信動作を実施するように設定され得る。任意の情報、データおよび/または信号が、ネットワークノードおよび/または別のWDから受信され得る。いくつかの実施形態では、無線フロントエンド回路および/またはアンテナ1511は、インターフェースと見なされ得る。
【0141】
示されているように、インターフェース1514は、無線フロントエンド回路1512とアンテナ1511とを備える。無線フロントエンド回路1512は、1つまたは複数のフィルタ1518と増幅器1516とを備える。無線フロントエンド回路1512は、アンテナ1511および処理回路1520に接続され、アンテナ1511と処理回路1520との間で通信される信号を調整するように設定される。無線フロントエンド回路1512は、アンテナ1511に結合されるか、またはアンテナ1511の一部であり得る。いくつかの実施形態では、WD1510は別個の無線フロントエンド回路1512を含まないことがあり、むしろ、処理回路1520は、無線フロントエンド回路を備え得、アンテナ1511に接続され得る。同様に、いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1522の一部または全部が、インターフェース1514の一部と見なされ得る。無線フロントエンド回路1512は、無線接続を介して他のネットワークノードまたはWDに送られるべきであるデジタルデータを受信し得る。無線フロントエンド回路1512は、デジタルデータを、フィルタ1518および/または増幅器1516の組合せを使用して適切なチャネルおよび帯域幅パラメータを有する無線信号に変換し得る。無線信号は、次いで、アンテナ1511を介して送信され得る。同様に、データを受信するとき、アンテナ1511は無線信号を収集し得、次いで、無線信号は無線フロントエンド回路1512によってデジタルデータに変換される。デジタルデータは、処理回路1520に受け渡され得る。他の実施形態では、インターフェースは、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。
【0142】
処理回路1520は、単体で、またはデバイス可読媒体1530などの他のWD1510構成要素と併せてのいずれかで、WD1510機能を提供するように動作可能な、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、または任意の他の好適なコンピューティングデバイス、リソースのうちの1つまたは複数の組合せ、あるいはハードウェア、ソフトウェアおよび/または符号化された論理の組合せを備え得る。そのような機能は、本明細書で説明される様々な無線特徴または利益のうちのいずれかを提供することを含み得る。たとえば、処理回路1520は、本明細書で開示される機能を提供するために、デバイス可読媒体1530に記憶された命令、または処理回路1520内のメモリに記憶された命令を実行し得る。
【0143】
示されているように、処理回路1520は、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、およびアプリケーション処理回路1526のうちの1つまたは複数を含む。他の実施形態では、処理回路は、異なる構成要素および/または構成要素の異なる組合せを備え得る。いくつかの実施形態では、WD1510の処理回路1520は、SOCを備え得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、およびアプリケーション処理回路1526は、別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。代替実施形態では、ベースバンド処理回路1524およびアプリケーション処理回路1526の一部または全部は1つのチップまたはチップのセットになるように組み合わせられ得、RFトランシーバ回路1522は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。さらに代替の実施形態では、RFトランシーバ回路1522およびベースバンド処理回路1524の一部または全部は同じチップまたはチップのセット上にあり得、アプリケーション処理回路1526は別個のチップまたはチップのセット上にあり得る。また他の代替実施形態では、RFトランシーバ回路1522、ベースバンド処理回路1524、およびアプリケーション処理回路1526の一部または全部は、同じチップまたはチップのセット中で組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、RFトランシーバ回路1522は、インターフェース1514の一部であり得る。RFトランシーバ回路1522は、処理回路1520のためのRF信号を調整し得る。
【0144】
いくつかの実施形態では、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される機能の一部または全部は、デバイス可読媒体1530に記憶された命令を実行する処理回路1520によって提供され得、デバイス可読媒体1530は、いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。代替実施形態では、機能の一部または全部は、ハードワイヤード様式などで、別個のまたは個別のデバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行することなしに、処理回路1520によって提供され得る。それらの特定の実施形態のいずれでも、デバイス可読記憶媒体に記憶された命令を実行するか否かにかかわらず、処理回路1520は、説明される機能を実施するように設定され得る。そのような機能によって提供される利益は、処理回路1520単独に、またはWD1510の他の構成要素に限定されないが、全体としてWD1510によって、ならびに/または概してエンドユーザおよび無線ネットワークによって、享受される。
【0145】
処理回路1520は、WDによって実施されるものとして本明細書で説明される、任意の決定動作、計算動作、または同様の動作(たとえば、いくつかの取得動作)を実施するように設定され得る。処理回路1520によって実施されるようなこれらの動作は、処理回路1520によって取得された情報を、たとえば、取得された情報を他の情報に変換することによって、処理すること、取得された情報または変換された情報をWD1510によって記憶された情報と比較すること、ならびに/あるいは、取得された情報または変換された情報に基づいて、および前記処理が決定を行ったことの結果として、1つまたは複数の動作を実施することを含み得る。
【0146】
デバイス可読媒体1530は、コンピュータプログラム、ソフトウェア、論理、ルール、コード、テーブルなどのうちの1つまたは複数を含むアプリケーション、および/または処理回路1520によって実行されることが可能な他の命令を記憶するように動作可能であり得る。デバイス可読媒体1530は、コンピュータメモリ(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)または読取り専用メモリ(ROM))、大容量記憶媒体(たとえば、ハードディスク)、リムーバブル記憶媒体(たとえば、コンパクトディスク(CD)またはデジタルビデオディスク(DVD))、ならびに/あるいは、処理回路1520によって使用され得る情報、データ、および/または命令を記憶する、任意の他の揮発性または不揮発性、非一時的デバイス可読および/またはコンピュータ実行可能メモリデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、処理回路1520およびデバイス可読媒体1530は、統合されていると見なされ得る。
【0147】
ユーザインターフェース機器1532は、人間のユーザがWD1510と対話することを可能にする構成要素を提供し得る。そのような対話は、視覚、聴覚、触覚など、多くの形態のものであり得る。ユーザインターフェース機器1532は、ユーザへの出力を作り出すように、およびユーザがWD1510への入力を提供することを可能にするように動作可能であり得る。対話のタイプは、WD1510にインストールされるユーザインターフェース機器1532のタイプに応じて変動し得る。たとえば、WD1510がスマートフォンである場合、対話はタッチスクリーンを介したものであり得、WD1510がスマートメーターである場合、対話は、使用量(たとえば、使用されたガロンの数)を提供するスクリーン、または(たとえば、煙が検出された場合)可聴警報を提供するスピーカーを通したものであり得る。ユーザインターフェース機器1532は、入力インターフェース、デバイスおよび回路、ならびに、出力インターフェース、デバイスおよび回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1532は、WD1510への情報の入力を可能にするように設定され、処理回路1520が入力情報を処理することを可能にするために、処理回路1520に接続される。ユーザインターフェース機器1532は、たとえば、マイクロフォン、近接度または他のセンサー、キー/ボタン、タッチディスプレイ、1つまたは複数のカメラ、USBポート、あるいは他の入力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1532はまた、WD1510からの情報の出力を可能にするように、および処理回路1520がWD1510からの情報を出力することを可能にするように設定される。ユーザインターフェース機器1532は、たとえば、スピーカー、ディスプレイ、振動回路、USBポート、ヘッドフォンインターフェース、または他の出力回路を含み得る。ユーザインターフェース機器1532の1つまたは複数の入力および出力インターフェース、デバイス、および回路を使用して、WD1510は、エンドユーザおよび/または無線ネットワークと通信し、エンドユーザおよび/または無線ネットワークが本明細書で説明される機能から利益を得ることを可能にし得る。
【0148】
補助機器1534は、概してWDによって実施されないことがある、より固有の機能を提供するように動作可能である。これは、様々な目的のために測定を行うための特殊なセンサー、有線通信などの追加のタイプの通信のためのインターフェースなどを備え得る。補助機器1534の構成要素の包含およびタイプは、実施形態および/またはシナリオに応じて変動し得る。
【0149】
電源1536は、いくつかの実施形態では、バッテリーまたはバッテリーパックの形態のものであり得る。外部電源(たとえば、電気コンセント)、光起電力デバイスまたは電池など、他のタイプの電源も使用され得る。WD1510は、電源1536から、本明細書で説明または指示される任意の機能を行うために電源1536からの電力を必要とする、WD1510の様々な部分に電力を配信するための、電力回路1537をさらに備え得る。電力回路1537は、いくつかの実施形態では、電力管理回路を備え得る。電力回路1537は、追加または代替として、外部電源から電力を受信するように動作可能であり得、その場合、WD1510は、電力ケーブルなどの入力回路またはインターフェースを介して(電気コンセントなどの)外部電源に接続可能であり得る。電力回路1537はまた、いくつかの実施形態では、外部電源から電源1536に電力を配信するように動作可能であり得る。これは、たとえば、電源1536の充電のためのものであり得る。電力回路1537は、電源1536からの電力に対して、その電力を、電力が供給されるWD1510のそれぞれの構成要素に好適であるようにするために、任意のフォーマッティング、変換、または他の修正を実施し得る。
【0150】
図16は、いくつかの実施形態によるユーザ機器を示す。
【0151】
図16は、本明細書で説明される様々な態様による、UEの一実施形態を示す。本明細書で使用されるユーザ機器またはUEは、必ずしも、関連するデバイスを所有し、および/または動作させる人間のユーザという意味におけるユーザを有するとは限らない。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売、または人間のユーザによる動作を意図されるが、特定の人間のユーザに関連しないことがあるか、または特定の人間のユーザに初めに関連しないことがある、デバイス(たとえば、スマートスプリンクラーコントローラ)を表し得る。代替的に、UEは、エンドユーザへの販売、またはエンドユーザによる動作を意図されないが、ユーザに関連するか、またはユーザの利益のために動作され得る、デバイス(たとえば、スマート電力計)を表し得る。UE16200は、NB-IoT UE、マシン型通信(MTC)UE、および/または拡張MTC(eMTC)UEを含む、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)によって識別される任意のUEであり得る。図16に示されているUE1600は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のGSM、UMTS、LTE、および/または5G規格など、3GPPによって公表された1つまたは複数の通信規格による通信のために設定されたWDの一例である。前述のように、WDおよびUEという用語は、互換的に使用され得る。したがって、図16はUEであるが、本明細書で説明される構成要素は、WDに等しく適用可能であり、その逆も同様である。
【0152】
図16では、UE1600は、入出力インターフェース1605、無線周波数(RF)インターフェース1609、ネットワーク接続インターフェース1611、ランダムアクセスメモリ(RAM)1617と読取り専用メモリ(ROM)1619と記憶媒体1621などとを含むメモリ1615、通信サブシステム1631、電源1613、および/または他の構成要素、あるいはそれらの任意の組合せに動作可能に結合された、処理回路1601を含む。記憶媒体1621は、オペレーティングシステム1623と、アプリケーションプログラム1625と、データ1627とを含む。他の実施形態では、記憶媒体1621は、他の同様のタイプの情報を含み得る。いくつかのUEは、図16に示されている構成要素のすべてを利用するか、またはそれらの構成要素のサブセットのみを利用し得る。構成要素間の統合のレベルは、UEごとに変動し得る。さらに、いくつかのUEは、複数のプロセッサ、メモリ、トランシーバ、送信機、受信機など、構成要素の複数のインスタンスを含んでいることがある。
【0153】
図16では、処理回路1601は、コンピュータ命令およびデータを処理するように設定され得る。処理回路1601は、(たとえば、ディスクリート論理、FPGA、ASICなどにおける)1つまたは複数のハードウェア実装状態機械など、機械可読コンピュータプログラムとしてメモリに記憶された機械命令を実行するように動作可能な任意の逐次状態機械、適切なファームウェアと一緒のプログラマブル論理、適切なソフトウェアと一緒のマイクロプロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)など、1つまたは複数のプログラム内蔵、汎用プロセッサ、あるいは上記の任意の組合せを実装するように設定され得る。たとえば、処理回路1601は、2つの中央処理ユニット(CPU)を含み得る。データは、コンピュータによる使用に好適な形式での情報であり得る。
【0154】
図示された実施形態では、入出力インターフェース1605は、入力デバイス、出力デバイス、または入出力デバイスに通信インターフェースを提供するように設定され得る。UE1600は、入出力インターフェース1605を介して出力デバイスを使用するように設定され得る。出力デバイスは、入力デバイスと同じタイプのインターフェースポートを使用し得る。たとえば、UE1600への入力およびUE1600からの出力を提供するために、USBポートが使用され得る。出力デバイスは、スピーカー、サウンドカード、ビデオカード、ディスプレイ、モニタ、プリンタ、アクチュエータ、エミッタ、スマートカード、別の出力デバイス、またはそれらの任意の組合せであり得る。UE1600は、ユーザがUE1600に情報をキャプチャすることを可能にするために、入出力インターフェース1605を介して入力デバイスを使用するように設定され得る。入力デバイスは、タッチセンシティブまたはプレゼンスセンシティブディスプレイ、カメラ(たとえば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ウェブカメラなど)、マイクロフォン、センサー、マウス、トラックボール、方向性パッド、トラックパッド、スクロールホイール、スマートカードなどを含み得る。プレゼンスセンシティブディスプレイは、ユーザからの入力を検知するための容量性または抵抗性タッチセンサーを含み得る。センサーは、たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、チルトセンサー、力センサー、磁力計、光センサー、近接度センサー、別の同様のセンサー、またはそれらの任意の組合せであり得る。たとえば、入力デバイスは、加速度計、磁力計、デジタルカメラ、マイクロフォン、および光センサーであり得る。
【0155】
図16では、RFインターフェース1609は、送信機、受信機、およびアンテナなど、RF構成要素に通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、ネットワーク1643aに通信インターフェースを提供するように設定され得る。ネットワーク1643aは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1643aは、Wi-Fiネットワークを備え得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、イーサネット、TCP/IP、SONET、ATMなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信ネットワーク上で1つまたは複数の他のデバイスと通信するために使用される、受信機および送信機インターフェースを含むように設定され得る。ネットワーク接続インターフェース1611は、通信ネットワークリンク(たとえば、光学的、電気的など)に適した受信機および送信機機能を実装し得る。送信機および受信機機能は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0156】
RAM1617は、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、およびデバイスドライバなど、ソフトウェアプログラムの実行中に、データまたはコンピュータ命令の記憶またはキャッシングを提供するために、バス1602を介して処理回路1601にインターフェースするように設定され得る。ROM1619は、処理回路1601にコンピュータ命令またはデータを提供するように設定され得る。たとえば、ROM1619は、不揮発性メモリに記憶される、基本入出力(I/O)、起動、またはキーボードからのキーストロークの受信など、基本システム機能のための、不変低レベルシステムコードまたはデータを記憶するように設定され得る。記憶媒体1621は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。一例では、記憶媒体1621は、オペレーティングシステム1623と、ウェブブラウザアプリケーション、ウィジェットまたはガジェットエンジン、あるいは別のアプリケーションなどのアプリケーションプログラム1625と、データファイル1627とを含むように設定され得る。記憶媒体1621は、UE1600による使用のために、多様な様々なオペレーティングシステムまたはオペレーティングシステムの組合せのうちのいずれかを記憶し得る。
【0157】
記憶媒体1621は、独立ディスクの冗長アレイ(RAID)、フロッピーディスクドライブ、フラッシュメモリ、USBフラッシュドライブ、外部ハードディスクドライブ、サムドライブ、ペンドライブ、キードライブ、高密度デジタル多用途ディスク(HD-DVD)光ディスクドライブ、内蔵ハードディスクドライブ、Blu-Ray光ディスクドライブ、ホログラフィックデジタルデータ記憶(HDDS)光ディスクドライブ、外部ミニデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、外部マイクロDIMM SDRAM、加入者識別モジュールまたはリムーバブルユーザ識別情報(SIM/RUIM)モジュールなどのスマートカードメモリ、他のメモリ、あるいはそれらの任意の組合せなど、いくつかの物理ドライブユニットを含むように設定され得る。記憶媒体1621は、UE1600が、一時的または非一時的メモリ媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令、アプリケーションプログラムなどにアクセスすること、データをオフロードすること、あるいはデータをアップロードすることを可能にし得る。通信システムを利用する製造品などの製造品は、記憶媒体1621中に有形に具現され得、記憶媒体1621はデバイス可読媒体を備え得る。
【0158】
図16では、処理回路1601は、通信サブシステム1631を使用してネットワーク1643bと通信するように設定され得る。ネットワーク1643aとネットワーク1643bとは、同じ1つまたは複数のネットワークまたは異なる1つまたは複数のネットワークであり得る。通信サブシステム1631は、ネットワーク1643bと通信するために使用される1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。たとえば、通信サブシステム1631は、IEEE802.11、CDMA、WCDMA、GSM、LTE、UTRAN、WiMaxなど、1つまたは複数の通信プロトコルに従って、無線アクセスネットワーク(RAN)の別のWD、UE、または基地局など、無線通信が可能な別のデバイスの1つまたは複数のリモートトランシーバと通信するために使用される、1つまたは複数のトランシーバを含むように設定され得る。各トランシーバは、RANリンク(たとえば、周波数割り当てなど)に適した送信機機能または受信機機能をそれぞれ実装するための、送信機1633および/または受信機1635を含み得る。さらに、各トランシーバの送信機1633および受信機1635は、回路構成要素、ソフトウェアまたはファームウェアを共有し得るか、あるいは、代替的に、別個に実装され得る。
【0159】
示されている実施形態では、通信サブシステム1631の通信機能は、データ通信、ボイス通信、マルチメディア通信、Bluetoothなどの短距離通信、ニアフィールド通信、ロケーションを決定するための全地球測位システム(GPS)の使用などのロケーションベース通信、別の同様の通信機能、またはそれらの任意の組合せを含み得る。たとえば、通信サブシステム1631は、セルラ通信と、Wi-Fi通信と、Bluetooth通信と、GPS通信とを含み得る。ネットワーク1643bは、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、コンピュータネットワーク、無線ネットワーク、通信ネットワーク、別の同様のネットワークまたはそれらの任意の組合せなど、有線および/または無線ネットワークを包含し得る。たとえば、ネットワーク1643bは、セルラネットワーク、Wi-Fiネットワーク、および/またはニアフィールドネットワークであり得る。電源1613は、UE1600の構成要素に交流(AC)または直流(DC)電力を提供するように設定され得る。
【0160】
本明細書で説明される特徴、利益および/または機能は、UE1600の構成要素のうちの1つにおいて実装されるか、またはUE1600の複数の構成要素にわたって区分され得る。さらに、本明細書で説明される特徴、利益、および/または機能は、ハードウェア、ソフトウェアまたはファームウェアの任意の組合せで実装され得る。一例では、通信サブシステム1631は、本明細書で説明される構成要素のうちのいずれかを含むように設定され得る。さらに、処理回路1601は、バス1602上でそのような構成要素のうちのいずれかと通信するように設定され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかは、処理回路1601によって実行されたとき、本明細書で説明される対応する機能を実施する、メモリに記憶されたプログラム命令によって表され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの機能は、処理回路1601と通信サブシステム1631との間で区分され得る。別の例では、そのような構成要素のうちのいずれかの非計算集約的機能が、ソフトウェアまたはファームウェアで実装され得、計算集約的機能がハードウェアで実装され得る。
【0161】
図17は、いくつかの実施形態による仮想化環境を示す。
【0162】
図17は、いくつかの実施形態によって実装される機能が仮想化され得る、仮想化環境1700を示す概略ブロック図である。本コンテキストでは、仮想化することは、ハードウェアプラットフォーム、記憶デバイスおよびネットワーキングリソースを仮想化することを含み得る、装置またはデバイスの仮想バージョンを作成することを意味する。本明細書で使用される仮想化は、ノード(たとえば、仮想化された基地局または仮想化された無線アクセスノード)に、あるいはデバイス(たとえば、UE、無線デバイスまたは任意の他のタイプの通信デバイス)またはそのデバイスの構成要素に適用され得、機能の少なくとも一部分が、(たとえば、1つまたは複数のネットワークにおいて1つまたは複数の物理処理ノード上で実行する、1つまたは複数のアプリケーション、構成要素、機能、仮想マシンまたはコンテナを介して)1つまたは複数の仮想構成要素として実装される、実装形態に関する。
【0163】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明される機能の一部または全部は、ハードウェアノード1730のうちの1つまたは複数によってホストされる1つまたは複数の仮想環境1700において実装される1つまたは複数の仮想マシンによって実行される、仮想構成要素として実装され得る。さらに、仮想ノードが、無線アクセスノードではないか、または無線コネクティビティ(たとえば、コアネットワークノード)を必要としない実施形態では、ネットワークノードは完全に仮想化され得る。
【0164】
機能は、本明細書で開示される実施形態のうちのいくつかの特徴、機能、および/または利益のうちのいくつかを実装するように動作可能な、(代替的に、ソフトウェアインスタンス、仮想アプライアンス、ネットワーク機能、仮想ノード、仮想ネットワーク機能などと呼ばれることがある)1つまたは複数のアプリケーション1720によって実装され得る。アプリケーション1720は、処理回路1760とメモリ1790とを備えるハードウェア1730を提供する、仮想化環境1700において稼働される。メモリ1790は、処理回路1760によって実行可能な命令1795を含んでおり、それにより、アプリケーション1720は、本明細書で開示される特徴、利益、および/または機能のうちの1つまたは複数を提供するように動作可能である。
【0165】
仮想化環境1700は、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1760を備える、汎用または専用のネットワークハードウェアデバイス1730を備え、1つまたは複数のプロセッサのセットまたは処理回路1760は、商用オフザシェルフ(COTS)プロセッサ、専用の特定用途向け集積回路(ASIC)、あるいは、デジタルもしくはアナログハードウェア構成要素または専用プロセッサを含む任意の他のタイプの処理回路であり得る。各ハードウェアデバイスはメモリ1790-1を備え得、メモリ1790-1は、処理回路1760によって実行される命令1795またはソフトウェアを一時的に記憶するための非永続的メモリであり得る。各ハードウェアデバイスは、ネットワークインターフェースカードとしても知られる、1つまたは複数のネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1770を備え得、ネットワークインターフェースコントローラ(NIC)1770は物理ネットワークインターフェース1780を含む。各ハードウェアデバイスは、処理回路1760によって実行可能なソフトウェア1795および/または命令を記憶した、非一時的、永続的、マシン可読記憶媒体1790-2をも含み得る。ソフトウェア1795は、1つまたは複数の(ハイパーバイザとも呼ばれる)仮想化レイヤ1750をインスタンス化するためのソフトウェア、仮想マシン1740を実行するためのソフトウェア、ならびに、それが、本明細書で説明されるいくつかの実施形態との関係において説明される機能、特徴および/または利益を実行することを可能にする、ソフトウェアを含む、任意のタイプのソフトウェアを含み得る。
【0166】
仮想マシン1740は、仮想処理、仮想メモリ、仮想ネットワーキングまたはインターフェース、および仮想ストレージを備え、対応する仮想化レイヤ1750またはハイパーバイザによって稼働され得る。仮想アプライアンス1720の事例の異なる実施形態が、仮想マシン1740のうちの1つまたは複数上で実装され得、実装は異なるやり方で行われ得る。
【0167】
動作中に、処理回路1760は、ソフトウェア1795を実行してハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1750をインスタンス化し、ハイパーバイザまたは仮想化レイヤ1750は、時々、仮想マシンモニタ(VMM)と呼ばれることがある。仮想化レイヤ1750は、仮想マシン1740に、ネットワーキングハードウェアのように見える仮想動作プラットフォームを提示し得る。
【0168】
図17に示されているように、ハードウェア1730は、一般的なまたは特定の構成要素をもつスタンドアロンネットワークノードであり得る。ハードウェア1730は、アンテナ17225を備え得、仮想化を介していくつかの機能を実装し得る。代替的に、ハードウェア1730は、多くのハードウェアノードが協働し、特に、アプリケーション1720のライフサイクル管理を監督する、管理およびオーケストレーション(MANO)17100を介して管理される、(たとえば、データセンタまたは顧客構内機器(CPE)の場合のような)ハードウェアのより大きいクラスタの一部であり得る。
【0169】
ハードウェアの仮想化は、いくつかのコンテキストにおいて、ネットワーク機能仮想化(NFV)と呼ばれる。NFVは、多くのネットワーク機器タイプを、データセンタおよび顧客構内機器中に位置し得る、業界標準高ボリュームサーバハードウェア、物理スイッチ、および物理ストレージ上にコンソリデートするために使用され得る。
【0170】
NFVのコンテキストでは、仮想マシン1740は、プログラムを、それらのプログラムが、物理的な仮想化されていないマシン上で実行しているかのように稼働する、物理マシンのソフトウェア実装形態であり得る。仮想マシン1740の各々と、その仮想マシンに専用のハードウェアであろうと、および/またはその仮想マシンによって仮想マシン1740のうちの他の仮想マシンと共有されるハードウェアであろうと、その仮想マシンを実行するハードウェア1730のその一部とは、別個の仮想ネットワークエレメント(VNE)を形成する。
【0171】
さらにNFVのコンテキストでは、仮想ネットワーク機能(VNF)は、ハードウェアネットワーキングインフラストラクチャ1730の上の1つまたは複数の仮想マシン1740において稼働する特定のネットワーク機能をハンドリングすることを担当し、図17中のアプリケーション1720に対応する。
【0172】
いくつかの実施形態では、各々、1つまたは複数の送信機17220と1つまたは複数の受信機17210とを含む、1つまたは複数の無線ユニット17200は、1つまたは複数のアンテナ17225に結合され得る。無線ユニット17200は、1つまたは複数の適切なネットワークインターフェースを介してハードウェアノード1730と直接通信し得、無線アクセスノードまたは基地局など、無線能力をもつ仮想ノードを提供するために仮想構成要素と組み合わせて使用され得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、何らかのシグナリングが、ハードウェアノード1730と無線ユニット17200との間の通信のために代替的に使用され得る制御システム17230を使用して、実現され得る。
【0174】
図QQ4は、いくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示す。
【0175】
図QQ4を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク1811とコアネットワーク1814とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク1810を含む。アクセスネットワーク1811は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局1812a、1812b、1812cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア1813a、1813b、1813cを規定する。各基地局1812a、1812b、1812cは、有線接続または無線接続1815上でコアネットワーク1814に接続可能である。カバレッジエリア1813c中に位置する第1のUE1891が、対応する基地局1812cに無線で接続するか、または対応する基地局1812cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア1813a中の第2のUE1892が、対応する基地局1812aに無線で接続可能である。この例では複数のUE1891、1892が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局1812に接続している状況に等しく適用可能である。
【0176】
通信ネットワーク1810は、それ自体、ホストコンピュータ1830に接続され、ホストコンピュータ1830は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ1830は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク1810とホストコンピュータ1830との間の接続1821および1822は、コアネットワーク1814からホストコンピュータ1830に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク1820を介して進み得る。中間ネットワーク1820は、パブリックネットワーク、プライベートネットワーク、またはホストされたネットワークのうちの1つ、またはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク1820は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク1820は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0177】
図18の通信システムは全体として、接続されたUE1891、1892とホストコンピュータ1830との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続1850として説明され得る。ホストコンピュータ1830および接続されたUE1891、1892は、アクセスネットワーク1811、コアネットワーク1814、任意の中間ネットワーク1820、および考えられるさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続1850を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続1850は、OTT接続1850が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局1812は、接続されたUE1891にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ1830から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局1812は、UE1891から発生してホストコンピュータ1830に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0178】
図19は、いくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータを示す。
【0179】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図19を参照しながら説明される。通信システム1900では、ホストコンピュータ1910が、通信システム1900の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1916を含む、ハードウェア1915を備える。ホストコンピュータ1910は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1918をさらに備える。特に、処理回路1918は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1910は、ホストコンピュータ1910に記憶されるかまたはホストコンピュータ1910によってアクセス可能であり、処理回路1918によって実行可能である、ソフトウェア1911をさらに備える。ソフトウェア1911はホストアプリケーション1912を含む。ホストアプリケーション1912は、UE1930およびホストコンピュータ1910において終端するOTT接続1950を介して接続するUE1930など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1912は、OTT接続1950を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0180】
通信システム1900は、通信システム中に提供される基地局1920をさらに含み、基地局1920は、基地局1920がホストコンピュータ1910およびUE1930と通信することを可能にするハードウェア1925を備える。ハードウェア1925は、通信システム1900の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1926、ならびに基地局1920によってサーブされるカバレッジエリア(図19に図示せず)中に位置するUE1930との少なくとも無線接続1970をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1927を含み得る。通信インターフェース1926は、ホストコンピュータ1910への接続1960を容易にするように設定され得る。接続1960は直接であり得るか、あるいは、接続1960は、通信システムのコアネットワーク(図19に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1920のハードウェア1925は、処理回路1928をさらに含み、処理回路1928は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1920は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1921をさらに有する。
【0181】
通信システム1900は、すでに言及されたUE1930をさらに含む。UE1930のハードウェア1935は、UE1930が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1970をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1937を含み得る。UE1930のハードウェア1935は、処理回路1938をさらに含み、処理回路1938は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1930は、UE1930に記憶されるかまたはUE1930によってアクセス可能であり、処理回路1938によって実行可能である、ソフトウェア1931をさらに備える。ソフトウェア1931はクライアントアプリケーション1932を含む。クライアントアプリケーション1932は、ホストコンピュータ1910のサポートのもとに、UE1930を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1910では、実行しているホストアプリケーション1912は、UE1930およびホストコンピュータ1910において終端するOTT接続1950を介して、実行しているクライアントアプリケーション1932と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1932は、ホストアプリケーション1912から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1950は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1932は、クライアントアプリケーション1932が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0182】
図19に示されているホストコンピュータ1910、基地局1920およびUE1930は、それぞれ、図18のホストコンピュータ1830、基地局1812a、1812b、1812cのうちの1つ、およびUE1891、1892のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図19に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図18のものであり得る。
【0183】
図19では、OTT接続1950は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1920を介したホストコンピュータ1910とUE1930との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1930からまたはホストコンピュータ1910を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1950がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0184】
UE1930と基地局1920との間の無線接続1970は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1970が最後のセグメントを形成するOTT接続1950を使用して、UE1930に提供されるOTTサービスの性能を改善し得る。より正確には、これらの実施形態の教示は、ランダムアクセス速度を改善し、および/またはランダムアクセス障害レートを低減し、それにより、より速いおよび/またはより信頼できるランダムアクセスなどの利益を提供し得る。
【0185】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1910とUE1930との間のOTT接続1950を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1950を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1910のソフトウェア1911およびハードウェア1915でまたはUE1930のソフトウェア1931およびハードウェア1935で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1950が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、またはソフトウェア1911、1931が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1950の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1920に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1920に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1910の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1911および1931が、ソフトウェア1911および1931が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1950を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0186】
図20は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0187】
図20は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図18および図19を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図20への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ2010において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ2010の(随意であり得る)サブステップ2011において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2020において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ2030において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ2040において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0188】
図21は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0189】
図21は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図18および図19を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図21への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ2110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2120において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して進み得る。(随意であり得る)ステップ2130において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0190】
図22は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0191】
図22は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図18および図19を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図22への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ2210において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ2220において、UEはユーザデータを提供する。ステップ2220の(随意であり得る)サブステップ2221において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ2210の(随意であり得る)サブステップ2211において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ2230において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ2240において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0192】
図23は、いくつかの実施形態による、ホストコンピュータと、基地局と、ユーザ機器とを含む通信システムにおいて実装される方法を示す。
【0193】
図23は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図18および図19を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図23への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ2310において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ2320において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ2330において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0194】
本明細書で開示される任意の適切なステップ、方法、特徴、機能、または利益は、1つまたは複数の仮想装置の1つまたは複数の機能ユニットまたはモジュールを通して実施され得る。各仮想装置は、いくつかのこれらの機能ユニットを備え得る。これらの機能ユニットは、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを含み得る、処理回路、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアを介して実装され得る。処理回路は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、1つまたはいくつかのタイプのメモリを含み得る、メモリに記憶されたプログラムコードを実行するように設定され得る。メモリに記憶されたプログラムコードは、1つまたは複数の通信および/またはデータ通信プロトコルを実行するためのプログラム命令、ならびに本明細書で説明される技法のうちの1つまたは複数を行うための命令を含む。いくつかの実装形態では、処理回路は、それぞれの機能ユニットに、本開示の1つまたは複数の実施形態による、対応する機能を実施させるために使用され得る。
【0195】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0196】
さらなる規定および実施形態が以下で説明される。
【0197】
本発明概念の様々な実施形態の上記の説明では、本明細書で使用される専門用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本発明概念を限定するものではないことを理解されたい。別段に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術用語および科学用語を含む)すべての用語は、本発明概念が属する技術の当業者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。通常使用される辞書において規定される用語など、用語は、本明細書および関連技術のコンテキストにおけるそれらの用語の意味に従う意味を有するものとして解釈されるべきであり、明確にそのように本明細書で規定されない限り、理想的なまたは過度に形式的な意味において解釈されないことをさらに理解されよう。
【0198】
エレメントが、別のエレメントに「接続された」、「結合された」、「応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、そのエレメントは、別のエレメントに直接、接続され、結合され、または応答し得、あるいは介在するエレメントが存在し得る。対照的に、エレメントが、別のエレメントに「直接接続された」、「直接結合された」、「直接応答する」、またはそれらの変形態であると呼ばれるとき、介在するエレメントが存在しない。同様の番号は、全体にわたって同様のエレメントを指す。さらに、本明細書で使用される、「結合された」、「接続された」、「応答する」、またはそれらの変形態は、無線で結合された、無線で接続された、または無線で応答する、を含み得る。本明細書で使用される単数形「a」、「an」および「the」は、コンテキストが別段に明確に指示するのでなければ、複数形をも含むものとする。簡潔および/または明快のために、よく知られている機能または構築が詳細に説明されないことがある。「および/または」(「/」と略される)という用語は、関連するリストされた項目のうちの1つまたは複数の任意のおよび全部の組合せを含む。
【0199】
様々なエレメント/動作を説明するために、第1の、第2の、第3の、などの用語が本明細書で使用され得るが、これらのエレメント/動作は、これらの用語によって限定されるべきでないことを理解されよう。これらの用語は、あるエレメント/動作を別のエレメント/動作と区別するために使用されるにすぎない。したがって、本発明概念の教示から逸脱することなしに、いくつかの実施形態における第1のエレメント/動作が、他の実施形態において第2のエレメント/動作と呼ばれることがある。同じ参照番号または同じ参照符号は、本明細書全体にわたって同じまたは同様のエレメントを示す。
【0200】
本明細書で使用される、「備える、含む(comprise)」、「備える、含む(comprising)」、「備える、含む(comprises)」、「含む(include)」、「含む(including)」、「含む(includes)」、「有する(have)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、またはそれらの変形態は、オープンエンドであり、1つまたは複数の述べられた特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素または機能を含むが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、エレメント、ステップ、構成要素、機能またはそれらのグループの存在または追加を排除しない。さらに、本明細書で使用される、「たとえば(exempli gratia)」というラテン語句に由来する「たとえば(e.g.)」という通例の略語は、前述の項目の一般的な1つまたは複数の例を紹介するかまたは具体的に挙げるために使用され得、そのような項目を限定するものではない。「すなわち(id est)」というラテン語句に由来する「すなわち(i.e.)」という通例の略語は、より一般的な具陳から特定の項目を具体的に挙げるために使用され得る。
【0201】
例示的な実施形態が、コンピュータ実装方法、装置(システムおよび/またはデバイス)および/またはコンピュータプログラム製品のブロック図および/またはフローチャート例示を参照しながら本明細書で説明される。ブロック図および/またはフローチャート例示のブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート例示中のブロックの組合せが、1つまたは複数のコンピュータ回路によって実施されるコンピュータプログラム命令によって実装され得ることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ回路、専用コンピュータ回路、および/またはマシンを作り出すための他のプログラマブルデータ処理回路のプロセッサ回路に提供され得、したがって、コンピュータおよび/または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装するために、およびそれにより、ブロック図および/またはフローチャートの(1つまたは複数の)ブロックにおいて指定された機能/行為を実装するための手段(機能)および/または構造を作成するために、トランジスタ、メモリロケーションに記憶された値、およびそのような回路内の他のハードウェア構成要素を変換および制御する。
【0202】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置に特定の様式で機能するように指示することができる、有形コンピュータ可読媒体に記憶され得、したがって、コンピュータ可読媒体に記憶された命令は、ブロック図および/またはフローチャートの1つまたは複数のブロックにおいて指定された機能/行為を実装する命令を含む製造品を作り出す。したがって、本発明概念の実施形態は、ハードウェアで、および/または「回路」、「モジュール」またはそれらの変形態と総称して呼ばれることがある、デジタル信号プロセッサなどのプロセッサ上で稼働する(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)ソフトウェアで具現され得る。
【0203】
また、いくつかの代替実装形態では、ブロック中で言及される機能/行為は、フローチャート中で言及される順序から外れて行われ得ることに留意されたい。たとえば、関与する機能/行為に応じて、連続して示されている2つのブロックが、事実上、実質的にコンカレントに実行され得るか、またはブロックが、時々、逆の順序で実行され得る。その上、フローチャートおよび/またはブロック図の所与のブロックの機能が、複数のブロックに分離され得、ならびに/あるいはフローチャートおよび/またはブロック図の2つまたはそれ以上のブロックの機能が、少なくとも部分的に統合され得る。最後に、他のブロックが、示されているブロック間に追加/挿入され得、および/または発明概念の範囲から逸脱することなく、ブロック/動作が省略され得る。その上、図のうちのいくつかが、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信が、図示された矢印と反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0204】
本発明概念の原理から実質的に逸脱することなしに、実施形態に対して多くの変形および修正が行われ得る。すべてのそのような変形および修正は、本発明概念の範囲内で本明細書に含まれるものとする。したがって、上記で開示された主題は、例示であり、限定するものではないと見なされるべきであり、実施形態の例は、本発明概念の趣旨および範囲内に入る、すべてのそのような修正、拡張、および他の実施形態をカバーするものとする。したがって、法によって最大限に許容される限りにおいて、本発明概念の範囲は、実施形態およびそれらの等価物の例を含む、本開示の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、上記の詳細な説明によって制限または限定されるべきでない。
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【手続補正書】
【提出日】2024-04-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
明細書に記載の発明。
【外国語明細書】