(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095736
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】LTE基地局のプライベートサブネットワークを作成および管理するためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
H04W 36/22 20090101AFI20240703BHJP
H04W 28/084 20230101ALI20240703BHJP
H04W 8/26 20090101ALI20240703BHJP
【FI】
H04W36/22
H04W28/084
H04W8/26
【審査請求】有
【請求項の数】50
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060066
(22)【出願日】2024-04-03
(62)【分割の表示】P 2021508274の分割
【原出願日】2019-08-22
(31)【優先権主張番号】62/721,963
(32)【優先日】2018-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】519307458
【氏名又は名称】ジョン メツァリングア アソシエイツ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】JOHN MEZZALINGUA ASSOCIATES, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(72)【発明者】
【氏名】ジェフリー マイケル コーリントン
(72)【発明者】
【氏名】ヴィシャル アグラワル
(72)【発明者】
【氏名】サシ エスワラカヴァ
(72)【発明者】
【氏名】マッシモ ノタルジャコモ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン ターナー
(72)【発明者】
【氏名】パトリック ウィリアム ヘンクル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA12
5K067AA13
5K067AA28
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】 (修正有)
【課題】テレコミュニケーション基地局の仮想サブネットワークを作成しかつ維持するシステム及び方法を提供する。
【解決手段】テレコミュニケーションシステムにおいて、LTE基地局のプライベートサブネットワーク100は、サブネットワーク内部にある複数のeNodeB(eNB)125と、外部ネットワーク内の1又は複数のMMEとの間で結合された接続アグリゲータ(S1-Conn)110と、を含む。接続アグリゲータは、MMEと内部eNBとの間の全ての制御プレーンメッセージを傍受し、eNB識別子を再マッピングし、外部ネットワークがサブネットワーク全体を単一の「ジャイアント」eNBと見なすように再パッケージされたメッセージを送信する。システムは、仮想サブネットワークのオペレータが、接続需要の変動に応じてeNBを追加及びシャットダウンすること並びに全ての変更を外部ネットワークには見えないようにすることを可能にする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内部ベースバンドプロセッサと、
前記複数の内部ベースバンドプロセッサに動作可能に結合された接続アグリゲータと
を備え、前記接続アグリゲータは、各々が前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つ
に対応する複数の内部識別子を維持し、
前記接続アグリゲータは、前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである内部ベ
ースバンドプロセッサからのアウトバウンドメッセージを傍受し、前記アウトバンドメッ
セージ内の前記内部ベースバンドプロセッサの内部識別子を仮想サブネットワークベース
バンドプロセッサ識別子と置き換え、前記修正されたアウトバウンドメッセージを送信す
るように構成され、
前記接続アグリゲータは、前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである宛先内
部ベースバンドプロセッサへのインバウンドメッセージを傍受し、前記インバウンドメッ
セージ内の前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を前記宛先内部ベー
スバンドプロセッサの内部識別子と置き換えて修正されたインバウンドメッセージを作成
し、前記修正されたインバウンドメッセージを前記宛先内部ベースバンドプロセッサへ送
信するように構成される、テレコミュニケーションシステム。
【請求項2】
前記接続アグリゲータは更に、
前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである第2の内部ベースバンドプロセッ
サからのアウトバウンドメッセージを傍受し、前記アウトバウンドメッセージ内の前記第
2の内部ベースバンドプロセッサの内部識別子を前記仮想サブネットワークベースバンド
プロセッサ識別子と置き換え、前記修正されたアウトバウンドメッセージを送信し、
前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである第2の宛先内部ベースバンドプロ
セッサへのインバウンドメッセージを傍受し、前記インバウンドメッセージ内の前記仮想
サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を前記第2の宛先内部ベースバンドプロ
セッサの内部識別子と置き換えて修正されたインバウンドメッセージを作成し、前記修正
されたインバウンドメッセージを前記第2の宛先内部ベースバンドプロセッサへ送信する
ように構成される、請求項1に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項3】
前記接続アグリゲータは更に、両方が前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッ
サ識別子を含む前記内部ベースバンドプロセッサからの前記修正されたアウトバウンドメ
ッセージおよび前記第2の内部ベースバンドプロセッサからの前記修正されたアウトバウ
ンドメッセージを移動管理エンティティ(MME)へ送信するように構成され、
前記接続アグリゲータは更に、MMEから、両方が前記仮想サブネットワークベースバ
ンドプロセッサ識別子を含む前記宛先内部ベースバンドプロセッサのための前記インバウ
ンドメッセージおよび前記第2の宛先内部ベースバンドプロセッサのための前記インバウ
ンドメッセージを受信するように構成される、請求項2に記載のテレコミュニケーション
システム。
【請求項4】
前記複数の内部ベースバンドプロセッサの各々は、内部eNodeBを備える、請求項
1に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項5】
前記内部eNodeBは、仮想eNodeBを備える、請求項4に記載のテレコミュニ
ケーションシステム。
【請求項6】
前記仮想eNodeBは、スーパーバイザモジュールを備える、請求項5に記載のテレ
コミュニケーションシステム。
【請求項7】
前記スーパーバイザモジュールの各々に結合された演算およびメンテナンスモジュール
を更に備える、請求項6に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項8】
各内部識別子は、28ビットの内部eNodeB識別子を備える、請求項4に記載のテ
レコミュニケーションシステム。
【請求項9】
前記28ビットの内部eNodeB識別子は、前記内部eNodeBのセルの28ビッ
トのセル識別子に対応する、請求項8に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項10】
前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子は20ビットを備え、前記2
0ビットは、前記28ビットの内部eNodeB識別子の最初の20ビットと同じである
、請求項8に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項11】
テレコミュニケーションサブネットワークを構成するための方法であって、
各々が前記サブネットワーク内の複数の内部ベースバンドプロセッサの対応する1つか
ら到来する複数のメッセージを傍受することと、
傍受された各メッセージから内部ベースバンドプロセッサ識別子および1または複数の
セルIDを抽出することと、
各内部ベースバンドプロセッサ識別子および対応する1または複数のセルIDをメモリ
に割り当てることと、
前記複数の傍受されたメッセージに対応し、前記複数の傍受されたメッセージからの仮
想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子および前記1または複数のセルIDを
含むサブネットワークメッセージを送信することと
を備える方法。
【請求項12】
前記複数のメッセージの各々は、公衆警報システム(PWS)再開指示メッセージであ
る、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のメッセージの各々は、開始メッセージである、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記サブネットワークメッセージに含まれる前記仮想サブネットワークベースバンドプ
ロセッサ識別子を生成することを更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
テレコミュニケーションサブネットワーク内のソース内部ベースバンドプロセッサとタ
ーゲット内部ベースバンドプロセッサとの間で接続を確立するための方法であって、
ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、
ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および前記ターゲット内部ベースバンド
プロセッサ識別子を含むソース構成転送メッセージを生成することと、
前記ソース構成転送メッセージを移動管理エンティティへ送信することと、
前記移動管理エンティティへの前記ソース構成転送メッセージを傍受することと、
前記ソース構成転送メッセージから前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子およ
び前記ターゲット内部ベースバンド識別子を抽出することと、
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および前記ターゲット内部ベースバンド
プロセッサ識別子を含むターゲット構成転送メッセージを生成することと、
前記ターゲット構成転送メッセージを前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサへ送
信することと
を備える方法。
【請求項16】
前記ソース構成転送メッセージは、eNB構成転送メッセージを備える、請求項15に
記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲット構成転送メッセージは、MIME構成転送メッセージを備える、請求項
15に記載の方法。
【請求項18】
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することは、28ビットの内部識
別子を生成することを備え、前記28ビットの内部識別子は、20ビットのeNodeB
識別子と、前記ソース内部ベースバンドプロセッサに対応するセルの8ビットの識別子と
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することは、測定レポートか
ら28ビットのセル識別子を取得することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
テレコミュニケーションサブネットワーク内の内部eNodeBから外部eNodeB
へUEコールをハンドオーバするための方法であって、
内部eNodeB識別子およびターゲットeNodeB識別子を含むハンドオーバ所要
メッセージを送信することと、
前記ハンドオーバ所要メッセージを傍受することと、
前記内部eNodeB識別子を仮想サブネットワークeNodeB識別子と置き換えて
サブネットワークハンドオーバ所要メッセージを生成することと、
前記サブネットワークハンドオーバ所要メッセージをMMEへ送信することと、
前記MIMEからのハンドオーバコマンドを受信することと、
前記仮想サブネットワークeNodeB識別子を前記内部eNodeB識別子と置き換
えてサブネットワークハンドオーバコマンドメッセージを生成することと、
前記サブネットワークハンドオーバコマンドメッセージを前記UEへの送信のために前
記内部eNodeBへ送信することと
を備える方法。
【請求項21】
前記MMEからのUEコンテキスト解放コマンドメッセージを受信することと、
前記仮想サブネットワークeNodeB識別子を前記内部eNodeB識別子と置き換
えてサブネットワークUEコンテキスト解放コマンドメッセージを生成することと、
前記サブネットワークUEコンテキスト解放コマンドメッセージを前記内部eNode
Bへ送信することと
を更に備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方法であって、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することと、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要の査定結果に基づいて、低
アクティビティ内部ベースバンドプロセッサを識別することと、
前記低アクティビティ内部ベースバンドプロセッサから1または複数の近隣内部ベース
バンドプロセッサへ1または複数のUE接続をハンドオフすることと、
前記低アクティビティ内部ベースバンドプロセッサをシャットダウンすることと、
アクティブ内部ベースバンドプロセッサに対応するメモリから、前記低アクティビティ
内部ベースバンドプロセッサに対応する内部eNodeB識別子および少なくとも1つの
セルIDを除去することと
を備える方法。
【請求項23】
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することは、
内部ベースバンドプロセッサに関する需要と、低アクティビティ状態を示す事前設定さ
れた閾値とを比較することを備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記低アクティビティ状態を示す閾値は、最大能力の百分率に基づく、請求項23に記
載の方法。
【請求項25】
テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方法であって、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することと、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要の査定結果に基づいて、1
または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサを識別することと、
仮想内部ベースバンドプロセッサをインスタンス化することと、
前記仮想内部ベースバンドプロセッサに1または複数のセルを割り当てることと、
前記1または複数の高需要ベースバンドプロセッサから前記仮想ベースバンドプロセッ
サへUE接続をハンドオフすることと、
前記仮想ベースバンドプロセッサに対応する内部識別子および1または複数のセルID
を含む開始メッセージを送信することと、
前記開始メッセージを傍受することと、
前記内部識別子および前記1または複数のセルIDを前記開始メッセージから取得し、
格納することと
を備える方法。
【請求項26】
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することは、
内部ベースバンドプロセッサに関する需要と、高需要状態を示す事前設定された閾値と
を比較することを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記高需要状態を示す閾値は、最大能力の百分率に基づく、請求項26に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信基地局に関し、より具体的には、大規模な会場および都市環境にお
ける使用のためのLTE基地局のプライベートサブネットワークを作成するためのシステ
ムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
LTEの現在の展開状態において、ネットワークオペレータにせよ中立的ホストにせよ
、基地局(eNodeB)を展開する者は皆、eNodeBを、そのeNodeBの能力
に関連する全ての情報を含むより大きなモバイルネットワークが利用できるものにする。
多くの場合、エンティティは、ローカルネットワークとして複数のeNodeBを展開し
てよい。これは一般に、たとえば競技場、空港、大学構内などの大規模な会場で行われる
。この場合、展開された各eNodeBの能力は、より大きなモバイルネットワークに知
られている。
【0003】
現在の状態の欠点は、eNodeBのネットワークを展開する誰にも、現在、ネットワ
ーク全体に影響を及ぼすことなくネットワークを再構成または再設計する方法がないとい
う点である。現在、ある人が、サブネットワークの内部の働きがより大きなネットワーク
から隠されるようにLTEサブネットワークを展開する方法は存在しない。
【0004】
現在の状態の更なる欠点は、以下の通りである。所与のeNodeBは20ビットの識
別子(eNB ID)によって識別される。各eNodeBは、最大256のセルをサポ
ートすることができ、それらの各々は、20ビットのeNB IDに固有の8ビットパタ
ーンを添付するグローバルセル識別子(E-CGI)によって識別される。理論上、各e
NodeBは256のセルをサポートするが、これは基本的には、計算制約によって不可
能である。実際は、各eNodeBは一般に、最大で約12のセルをサポートする。これ
は、所与のeNodeBの潜在的な有用性を制限するのみならず、E-CGIアドレス空
間の非効率的な使用をももたらす。
【0005】
したがって、サブネットワークがより大きなネットワークによって単一のeNodeB
と見なされるようにLTEプライベートサブネットワークを作成および管理するためのシ
ステムおよび方法への要望があり、ここにおいて、サブネットワークの複雑性は、より大
きなネットワークから隠され、サブネットワークは、より大きなネットワークには透明な
方法で必要に応じて再設計および/または動的に再構成されてよく、eNodeBは、2
56ものセルにサービス提供する能力を最大限に活用し得る。
【発明の概要】
【0006】
本発明の態様は、複数の内部ベースバンドプロセッサと、複数の内部ベースバンドプロ
セッサに結合された接続アグリゲータとを備え、接続アグリゲータが、各々が複数の内部
ベースバンドプロセッサの1つに対応する複数の内部識別子を維持するテレコミュニケー
ションシステムに関する。接続アグリゲータは、内部ベースバンドプロセッサからのアウ
トバウンドメッセージを傍受し、アウトバンドメッセージ内の内部ベースバンドプロセッ
サの内部識別子を仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子と置き換え、修正
されたアウトバウンドメッセージを送信するように構成される。接続アグリゲータは更に
、宛先内部ベースバンドプロセッサへのインバウンドメッセージを傍受し、インバウンド
メッセージ内の仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を宛先内部識別子と
置き換えて修正されたインバウンドメッセージを作成し、修正されたインバウンドメッセ
ージを宛先内部ベースバンドプロセッサへ送信するように構成される。
【0007】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワークを構成するための方法
に関する。この方法は、各々が内部eNodeBから到来する複数のPWS再開指示メッ
セージを傍受することと、傍受された各PWS再開指示メッセージから内部eNodeB
識別子および1または複数のセルIDを抽出することと、各内部eNodeB識別子およ
び対応する1または複数のセルIDをメモリに割り当てることと、サブネットワークPW
S再開指示メッセージを送信することとを備える。サブネットワークPWS再開指示メッ
セージは、複数のPWS再開指示メッセージからの仮想サブネットワークベースバンドプ
ロセッサ識別子および1または複数のセルIDを含む。
【0008】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワークを構成するための方法
に関する。この方法は、各々が内部識別子および内部ベースバンドプロセッサに対応する
各セルの少なくとも1つのセルIDを含む、対応する複数の内部ベースバンドプロセッサ
からの複数の開始メッセージを傍受することと、各開始メッセージから内部識別子および
少なくとも1つのセルIDを抽出することと、各内部識別子および各少なくとも1つのセ
ルIDをメモリに格納することと、仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子
を生成することと、仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子および各1また
は複数のセルIDを含むサブネットワーク開始メッセージを送信することとを備える。
【0009】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワーク内のソース内部ベース
バンドプロセッサとターゲット内部ベースバンドプロセッサとの間で接続を確立するため
の方法に関する。この方法は、ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成すること
と、ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、ソース内部ベース
バンドプロセッサ識別子およびターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を含むソー
ス構成転送メッセージを生成することと、ソース構成転送メッセージを移動管理エンティ
ティへ送信することと、移動管理エンティティへのソース構成転送メッセージを傍受する
ことと、ソース構成転送メッセージからソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および
ターゲット内部ベースバンド識別子を抽出することと、ソース内部ベースバンドプロセッ
サ識別子およびターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を含むターゲット構成転送
メッセージを生成することと、ターゲット構成転送メッセージをターゲット内部ベースバ
ンドプロセッサへ送信することとを備える。
【0010】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワーク内の内部eNodeB
から外部eNodeBへUEコールをハンドオーバするための方法に関する。この方法は
、内部eNodeB識別子およびターゲットeNodeB識別子を含むハンドオーバ所要
メッセージを送信することと、ハンドオーバ所要メッセージを傍受することと、内部eN
odeB識別子を仮想サブネットワークeNodeB識別子と置き換えてサブネットワー
クハンドオーバ所要メッセージを生成することと、サブネットワークハンドオーバ所要メ
ッセージをMMEへ送信することと、MMEからのハンドオーバコマンドを受信すること
と、仮想サブネットワークeNodeB識別子を内部eNodeB識別子と置き換えてサ
ブネットワークハンドオーバコマンドメッセージを生成することと、サブネットワークハ
ンドオーバコマンドメッセージをUEへの送信のために内部eNodeBへ送信すること
とを備える。
【0011】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方
法に関する。この方法は、テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定
することと、低アクティビティ内部ベースバンドプロセッサを識別することと、低アクテ
ィビティ内部ベースバンドプロセッサから1または複数の近隣内部ベースバンドプロセッ
サへ1または複数のUE接続をハンドオフすることと、低アクティビティ内部ベースバン
ドプロセッサをシャットダウンすることと、アクティブ内部ベースバンドプロセッサに対
応するメモリから、低アクティビティ内部ベースバンドプロセッサに対応する内部eNo
deB識別子および少なくとも1つのセルIDを除去することとを備える。
【0012】
本発明の他の態様は、テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方
法に関する。この方法は、テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定
することと、1または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサを識別することと、仮想
内部ベースバンドプロセッサをインスタンス化することと、仮想内部ベースバンドプロセ
ッサに1または複数のセルを割り当てることと、1または複数の高需要ベースバンドプロ
セッサから仮想ベースバンドプロセッサへUE接続をハンドオフすることと、仮想ベース
バンドプロセッサに対応する内部識別子および1または複数のセルIDを含む開始メッセ
ージを送信することと、開始メッセージを傍受することと、内部識別子および1または複
数のセルIDを開始メッセージから取得し、格納することとを備える。
【0013】
本発明の他の態様は、会場内のイベントの位置を決定するための方法に関する。この方
法は、各々が複数のUEの1つから到来する第1の複数のコール確立メッセージを傍受す
ることと、第1の複数のコール確立メッセージ内の各コール確立メッセージが音声コール
に対応するかを決定することと、各々が音声コールに対応する第2の複数のコール確立メ
ッセージを決定することと、第2の複数のコール確立メッセージの各々に対応するコール
確立メッセージ時間を取得することと、第2の複数のコール確立メッセージから内部ベー
スバンドプロセッサ識別子を取得することと、第2の複数のコール確立メッセージ内のコ
ール確立メッセージのクラスタを識別することであって、コール確立メッセージのクラス
タは単一のeNodeBに対応し、コール確立メッセージの各々に対応するコール確立時
間は狭い時間窓内で発生することとを備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示に係るLTE基地局の典型的なプライベートサブネットワークを示す。
【
図2】本開示に係るLTE基地局のプライベートサブネットワークを構成するための典型的なプロセスを示す。
【
図3】UEが、プライベートサブネットワークの内部にあるeNodeBとの接続を確立する典型的なプロセスを示す。
【
図4】本開示に係る、プライベートサブネットワーク内の2つのeNodeB間でのX2接続を確立するための典型的なプロセスを示す。
【
図5】プライベートサブネットワークの内部にある2つのeNodeB間でのX2ハンドオーバを実行するための典型的なプロセスを示す。
【
図6】プライベートサブネットワークの内部にあるeNodeBとプライベートサブネットワークの外部にあるeNodeBとの間のS1ハンドオーバを実行するための典型的なプロセスを示す。
【
図7】トラフィック需要における増減に基づいてプライベートサブネットワークを再構成するための典型的なプロセスを示す。
【
図8】プライベートサブネットワークが、たとえばLTE位置決めプロトコル付属文書(LPPa)に従って実装された位置決めシステムとインタラクトする典型的なプロセスを示す。
【
図9】プライベートサブネットワークが、起こり得る緊急事態を識別し会場の警備員に通知するためにコール確立メッセージのパターンを識別し得る典型的なプロセスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本開示に係るLTE基地局の典型的なプライベートサブネットワーク(以下、
サブネットワーク100)を示す。サブネットワーク100は、接続アグリゲータ(以下
、S1-Conn110)と、演算およびメンテナンスモジュール120と、各々が対応
するスーパーバイザモジュール130を有し、各々が1または複数の対応するセル135
を有する複数の内部ベースバンドプロセッサ(または内部eNodeBs125)とを備
える。各内部eNodeB125は、LTE仕様書において定義されるように従来のeN
odeBと従来のMME(移動管理エンティティ)との間で実行されるような標準的なS
1接続であるそれぞれの内部S1接続140によってS1-Conn110に結合される
。各スーパーバイザモジュール130は、従来のIP接続145によって演算およびメン
テナンスモジュール120に結合され得る。
【0016】
S1-Conn110は、対応する外部S1接続155を介して1または複数のMME
150に結合され得る。各外部S1接続155は、それらの各々がLTE仕様書において
定義されるような標準的なS1接続であるという点で、各内部S1接続140と同一であ
ってよい。
【0017】
また
図1には、少なくとも1つの対応するセル165を有する外部eNodeB160
も示される。外部eNodeB160は、S1接続170を介して、図示されたMME1
50の1または複数に結合され得る。また、1または複数のセル135/165と通信状
態にあってよいUE170が示される。
【0018】
サブネットワーク100は、たとえば競技場、空港、ショッピングセンター、大学構内
などの密集した都市環境または大規模な会場において展開または統合され得る。各内部e
NodeB125は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、または分散アンテナシ
ステム(DAS)に対応してよい。各内部eNodeB125は、任意の数のセル135
を有してよい。
【0019】
個々の内部eNodeB125は、必要に応じてインスタンス化および非インスタンス
化され得るピュアソフトウェアベースの仮想ベースバンドプロセッサとして個々に実装さ
れ得るか、または各々が、対応するRFおよびアンテナ部品に近接した専用ハードウェア
において展開されるハードウェアベースのベースバンドプロセッサとして個々に実装され
得るか、または上記の任意の組み合わせであってよい。所与のeNodeB125を指す
ためにLTE特有の用語が用いられるが、これは実際には、S1インタフェースを介して
S1-Conn110との通信状態にある限り、異なるまたはレガシRAT技術に従って
実装されてよい。本明細書で用いられる場合、ベースバンドプロセッサおよびeNode
Bという用語は互換性を有してよい。
【0020】
S1-Conn110および演算およびメンテナンスモジュール120(および場合に
よっては内部eNodeB125の1または複数)は、サブネットワーク100が展開さ
れ、あるいは分散する環境内またはその付近の単一の位置(たとえば1または複数のラッ
ク)に位置し得る従来のサーバハードウェアにおいて動作するソフトウェアにおいて実装
され得る。内部eNodeB125のピュアソフトウェアベースの仮想ベースバンドプロ
セッサを有することは、それらが、会場内のトラフィック需要の変動に応じてeNode
B125を動的にインスタンス化および非インスタンス化するサブネットワーク100の
能力を最大限に生かすことができるという点で有利であり得る。また、各内部eNode
B125が完全にソフトウェアで実装されることにより、各内部eNodeB125は、
対応するスーパーバイザモジュール130とのインタラクションおよび演算およびメンテ
ナンスモジュール120からのより容易な構成およびメンテナンスを可能にするためのコ
ードで計装されることが可能である。ただし、ハードウェアベースの内部eNodeB1
25は、仮想内部eNodeB125のインスタンス化/非インスタンス化の代わりにア
クティブ化/非アクティブ化され得ることが理解される。
【0021】
図2は、本開示に係るサブネットワーク100を構成するための典型的なプロセスを示
す。
【0022】
ステップ205において、S1-Conn110は、MME150の各々とのS1イン
タフェースを確立する。その際、S1-Conn110は、自身の有する20ビットのE
NB ID(仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子)および全ての内部e
NodeB125の構成セルの各々に対応する全てのE-CGIを含む、MME150へ
のS1設定要求メッセージを発行する。これに応じて、各MME150は、後続のS1設
定応答メッセージをS1-Conn110へ送信することにより、S1-Conn110
と各MME150との間の外部S1接続155を確立してよい。
【0023】
ステップ210において、各内部eNodeB125は、その公称機能に従って起動す
る。各内部eNodeB125は、同じ20ビットの識別子、およびその特定の内部eN
odeB125に対応し得る可能な各セル135に関する割り当てられた複数の8ビット
の副識別子を有する。この情報は、各内部eNodeB125内の構成ファイルに格納さ
れ、対応するスーパーバイザモジュール130によって供給され得る。あるいは、各内部
eNodeB125に関する構成情報は、分散型データベースに格納され得る。そのよう
な分散型データソースの例は、consulおよびetcdのようなシステムを含んでよ
い。全ての内部eNodeB125が同じ20ビットの識別子を有するとすると、各内部
eNodeB125を独自に識別するために、各1つが、自身のセル135の1つ(たと
えば自身の第1のセル135)の8ビットのセル識別子を選択し、それを、自身の有する
20ビットの識別子に添付して、28ビットのeNodeB識別子を作成してよい。内部
識別子は、ホームeNodeB(HeNB)の場合に従来用いられたものと同じであって
よい。この内部28ビットeNodeB識別子は、本明細書において、「内部識別子」と
称され得る。
【0024】
各内部eNodeB125は、起動すると、ステップ215において、個々の内部28
ビットeNodeB識別子を用いて、S1-Conn110とのS1接続を設定する。内
部eNodeB125がどのようにMME150とのS1接続を確立し得るかの例は、3
GPP TS36.413において説明される。その際、所与の内部eNodeB125
は、各MME150とのS1接続を確立するものとして機能する。ただし、S1-Con
n110は、各内部eNodeBからの各S1設定要求を傍受する。S1-Conn11
0は、この情報を用いて、各内部eNodeB125とのS1インタフェースを確立し、
その後、内部eNodeB125の各々へのS1設定応答メッセージを生成および発行す
る。その際、内部eNodeB125の各々は、多くの能力(実際はMME150の集合
的能力)を有する単一のMMEとのS1インタフェースを確立したと「思っている」が、
実際に行ったことは、S1-Conn110との内部S1接続140を確立することであ
る。
【0025】
ステップ220において、各内部eNodeB125は、機能している1または複数の
MME150へ指示する開始メッセージを送信する。この開始メッセージは、自身の有す
る識別子および自身の対応するセル135のセル識別子を含む。プロセス200の典型的
な実施形態において、各内部eNodeB125は、S1-Conn110によって傍受
されるPWS再開指示メッセージを送信する。3GPP TS36.413においてその
例が説明されるPWS再開指示メッセージは、以下の情報、送信している内部eNode
B125に対応する各セルのE-CGI(エンハンスドセルグローバルID)、送信して
いる内部eNodeB125の(上述した内部28ビットeNodeB識別子である)グ
ローバルeNB ID、内部eNodeB125対応セルに関するTAI(トラッキング
エリア識別子)リスト、および内部eNodeB125対応セルに関する緊急エリアID
リストを含む。
【0026】
理解される点として、各内部eNodeB125によって行われる説明された機能は、
各対応する内部eNodeB125に割り当てられまたは関連付けられた機械可読メモリ
に格納され、対応するeNodeB125に組み込まれた専用プロセッサによって、また
はサブネットワーク100の会場またはその他どこかに位置するサーバハードウェアで動
作しているクラウドコンピューティング環境において生成されたサーバプロセッサまたは
仮想機械によって実行されるコンピュータ命令のシーケンスに対応してよい。S1-Co
nn110および演算およびメンテナンスモジュール120についても同じことが言える
。これらの構成要素は、不揮発性メモリに格納され、サブネットワーク100に対応する
会場内またはその付近に位置し、または会場全体に分散し得るサーバコンピュータハード
ウェアで実行され得るコンピュータ命令を備えてよい。これらの構成要素の各々は、これ
らの構成要素の各々における所与のサブコンポーネントに依存して、C、C++、Jav
a、1または複数のスクリプト言語、またはそれらの任意の組み合わせで実装され得る。
【0027】
ステップ225において、S1-Conn110は、各内部eNodeB125からの
各PWS再開指示メッセージを傍受し、ステップ230において、各内部eNodeB1
25に関して、内部28ビットeNodeB識別子、構成セルID(E-CGI)、およ
び対応するPWS再開指示メッセージにおいて提供されたその他の情報のマッピングを作
成する。ステップ230に付け加えて、S1-Conn110は、全ての内部eNode
B125に共通する20ビットのeNodeB IDを自身に割り当て、構成セルID(
E-CGI)および各対応するPWS再開指示メッセージから収集した追加の情報を抽出
し、この情報を新たな「再パッケージ」PWS再開指示メッセージに追加する。S1-C
onn110に割り当てられた20ビットのeNodeB IDは、仮想サブネットワー
クベースバンドプロセッサ識別子と称され得る。
【0028】
ステップ235において、S1-Conn110は、ステップ225においてアセンブ
ルされた自身のPWS再開指示メッセージを、それぞれの外部S1接続155を介して各
対応するMME150へ送信する。
【0029】
したがって、各MME150は、S1-Conn110だけとインタラクトしている場
合でも、潜在的に多数の集合セル135(場合によっては256ものセル)を有する単一
の「ジャイアント」eNodeBとインタラクトしているものとして挙動する。また、各
内部eNodeB125は、S1-Conn110だけとインタラクトしている場合でも
、MME150のいずれかとインタラクトしているものとして挙動する。これを実現する
ために、S1-Conn110は、所与のMME150と内部eNodeB125との間
の、またMME150と所与のUE170との間の各後続メッセージを双方向に傍受する
。S1-Conn110は、たとえばS1-Conn110に割り当てられたメモリに格
納されたルックアップテーブルを用いて、セルIDおよび他の必要な情報を再マッピング
し、再マッピングされた情報を用いて所与のメッセージを再パッケージし、再パッケージ
されたメッセージをその宛先へ送信する。ここでの目的に関し、所与のMME150から
到来するメッセージの宛先である内部eNodeB125は、メッセージ宛先ベースバン
ドプロセッサと称され得る。
【0030】
上記の利点は、以下を含む。第1に、各eNodeBのセルIDが8ビットの識別子で
あるとすると、任意の所与の(非ホーム)eNodeBは20ビットの識別子を有し、2
56ものセルを割り当てられ得る。しかし、計算能力における実質上の制約があるとする
と、任意の所与のeNodeBは通常、12より多い数のセルを有することはない。開示
されたサブネットワーク100は、所与のeNodeB(この場合、「ジャイアント」e
NodeBのように振る舞うS-Conn110)が8ビットのセルIDの全てを利用す
ることを可能にする。これは、各内部eNodeB125が、一般的に用いられる典型的
な数のセルを取り扱うために十分なメモリおよび計算リソースを(専用ハードウェアまた
はプロビジョン型クラウドコンピューティングリソースのいずれかにおいて)割り当てら
れているためである。
【0031】
第2に、外部ネットワーク(たとえばMME150から外部への)が、S1-Conn
110の機能に包括された単一の「ジャイアント」eNodeBを知っているだけである
とすると、内部eNodeB125の数(および後続するセル135の数)は、トラフィ
ック需要に従って動的に調整され得る。これは、たとえば週に1日は満員になり、その他
の時は閑散とし得る競技場などの会場に関して、非常に役立ち得る。この場合、トラフィ
ック需要における変化に対処するために、各々が複数の対応するセル135を有する内部
eNodeB125が作成され割り当てられてよく、これらの変化は全て、外部ネットワ
ークには隠される。
【0032】
理解される点として、S-Conn110によって行われる説明された機能は更に、S
1-Conn110に割り当てられまたは関連付けられた機械可読メモリに格納され、専
用プロセッサによって、またはサブネットワーク100の会場またはその他どこかに位置
するサーバハードウェアで動作しているクラウドコンピューティング環境において生成さ
れたサーバプロセッサまたは仮想機械によって実行されるコンピュータ命令のシーケンス
を表している。
【0033】
図3は、UE170が内部eNodeB125との接続を確立する典型的なプロセス3
00を示す。
【0034】
ステップ305において、UE170および所与の内部eNodeB125は、接続を
確立するために適当な従来の信号を交換する。たとえば、UE170は、内部eNode
B125へRRC接続要求を送信してよく、次に内部eNodeB125は、RRC接続
設定メッセージなどで応答してよい。その結果、UE170は内部eNodeB125に
接続され、内部eNodeB125は、そのUEに対応する内部識別子を確立している。
【0035】
サブプロセス310において、内部eNodeB125は、S1-Conn110を介
してMME150とのデフォルトベアラを確立する。
図3に示すように、サブプロセス3
10は、たとえば3GPP TS24.301に記載されたデフォルトベアラ確立手順に
追加されるいくつかのステップを備え、たとえばステップ315、320、および325
は、3GPP技術仕様書において説明された従来の手順への修正/改善を説明する。
【0036】
ステップ315において、S1-Conn110は、内部eNodeB125によって
生成されたUE IDを含む、内部eNodeB125によって送信されたデフォルトベ
アラ確立メッセージを傍受する。
【0037】
ステップ320において、S1-Connは、(内部eNodeB125によって生成
された)UE IDを置き換え、これを、S1-Conn110によって生成された固有
のUE IDと置き換える。これは、内部eNodeB125の各々が、他の内部eNo
deB125のいずれかによって生成されたUE IDを一切知らずにUE IDを生成
するという理由から必要である。2つのeNodeB125が重複したUE IDを生成
する可能性は大いにある。この可能性があると、S1-Connは、内部eNodeB1
25によって生成されたUE IDを固有値と置き換え、メッセージを再パッケージし、
適当なMME150へメッセージを送信する。
【0038】
ステップ325において、S1-Conn110は、MME150から内部eNode
B125へのデフォルトベアラ確立メッセージを傍受し、UE IDを再マッピングし、
再パッケージされたメッセージを内部eNodeB125へ送信する。
【0039】
この目的は、所与の内部eNodeB125がMME150と直接インタラクトしてい
ないことに気付かないこと、およびMME150が内部eNodeB125と直接インタ
ラクトしていないことに気付かないことである。前者の場合、S1-Conn110は、
内部eNodeB125のためのMME150として機能し、後者の場合、S1-Con
n110は、MME150(およびUE170)とインタラクトするeNodeBとして
機能する。
【0040】
サブプロセス330において、内部eNodeB125は、S1-Conn110を介
してMME150との専用ベアラを確立する。
図3に示すように、サブプロセス330は
、3GPP TS24.301に記載されたデフォルトベアラ確立手順に追加されるいく
つかのステップを備える。専用ベアラを確立するために必要なステップは、上述したステ
ップ320および325と実質的に同一であってよい。その結果、UE170とMME1
50との間に少なくとも1つの専用ベアラが確立されることにより、S1-Conn11
0は、内部eNodeB125とMME150との間の見えない仲介者として機能する。
【0041】
図4は、2つのeNodeB125間のX2接続を確立するための典型的なプロセス4
00を示す。
【0042】
ステップ405において、UE170は、他の内部eNodeB125からの強力な信
号を有する現在接続されているソース内部eNodeB125と通信する。UE170は
これを、UE170が強力な信号を受信している近隣の内部eNodeB125およびセ
ル135を識別する測定レポートをソース内部eNodeB125へ送信することによっ
て行う。ステップ405は、従来のプロセスであってよく、その例は3GPP TS36
.300において説明される。この情報から、UE170は、ハンドオーバのためのター
ゲット内部eNodeB125を識別し推奨する。
【0043】
ステップ410において、ソース内部eNodeB125は、内部メモリから自身の有
する28ビットの識別子を取得する。ステップ210を振り返ると、各内部eNodeB
は、デフォルトとして同じ20ビットのeNodeB識別子を有する。サブネットワーク
100内の衝突を防ぐために、各内部eNodeBのスーパーバイザモジュール120は
、それぞれの内部eNodeB125に、自身のセルの1つ(たとえば第1のセル)の8
ビットの識別子を選択し、自身の有する20ビットの識別子に自身のセルの8ビットの識
別子を添付して、本明細書において内部eNodeB識別子と称される自分自身の偽ホー
ムeNodeB(HeNB)内部識別子を作成するように指示する。ステップ410に付
け加えて、ソース内部eNodeB125は、(測定レポートを介して)UE170によ
って識別されたターゲットセルのE-CGIを取得し、ターゲットeNodeBに対応す
るその28ビットのセル識別子を用いる。
【0044】
ステップ415において、ソース内部eNodeB125は、従来、MME150の1
つへ送信されるeNB構成転送コマンドを送信する。eNB構成転送コマンドにおいて、
ソース内部eNodeB125は、自身の内部eNodeB識別子およびターゲット内部
eNodeB識別子の内部eNodeB識別子によって自身を識別している。
【0045】
ステップ420において、S1-Conn110は、ステップ415において送信され
たeNB構成転送を傍受する。ステップ425において、S1-Conn110は、ソー
ス内部eNodeB125の内部eNodeB識別子およびターゲット内部eNodeB
125の内部eNodeB識別子(ならびにeNB構成転送コマンド内の他の情報)を抽
出し、この情報を用いてMME構成転送コマンドを構築する。またステップ430におい
て、S1-Connは、MME構成転送コマンドをターゲット内部eNodeB125へ
送信する。
【0046】
構成転送が完了すると、ソース内部eNodeB125およびターゲットeNodeB
125は、それらの間のX2接続を確立してよい。プロセス400のステップを実行する
際、S1-Conn110は、ソース内部eNodeB125またはターゲットeNod
eB125のどちらも、それらがMME150と直接通信していないことに気付かないよ
うに、MME150としての機能を果たす。また、MME150は、どの時点においても
プロセスに関与しなかった。これは、MME150がS1-Conn110を「ジャイア
ント」eNodeBと見なすので、eNodeBが1つしかないとすると、X2接続が存
在しないためである。
【0047】
図5は、2つの内部eNodeB125間でX2ハンドオーバを実行するための典型的
なプロセス500を示す。
【0048】
ステップ505において、UE170は、ターゲットセル135およびターゲット内部
eNodeB125を識別し、UE170が現在接続されているソース内部eNodeB
125に通知する。このプロセスは、プロセス400のステップ405と実質的に同様で
あってよい。
【0049】
ステップ510において、ソース内部eNodeB125は、プロセス400において
確立されたX2接続を介して、UE170に対応する任意のデータパケット(ダウンリン
クおよび場合によってはアップリンク)をターゲット内部eNodeB125へ転送する
。
【0050】
ステップ515において、ターゲット内部eNodeB125は、パス切替要求メッセ
ージを関連MME150へ送信する。パス切替要求は、ターゲット内部eNodeB12
5のターゲットセル135のTAI(トラッキングエリアアイデンティティ)およびター
ゲットセルのE-CGIを含む。S1-Conn110は、このメッセージを関連MME
150へ中継する。
【0051】
ステップ520において、ターゲット内部eNodeB125は、ソース内部eNod
eB125へ、それらの相互X2接続を介して解放リソースメッセージを送信し、それに
よって、外部ネットワークから隠された方法で、サブネットワーク100内の2つの内部
eNodeB125間でのUE170のハンドオーバプロセスを完了する。
【0052】
図6は、内部eNodeB125と外部eNodeB160との間のS1ハンドオーバ
を実行するための典型的なプロセス600を示す。これは、UE170が、サブネットワ
ーク100の内部eNodeB125の範囲外へ移動するという状況に関する。プロセス
600のステップは、S1ベースのハンドオーバプロセスに組み込まれ得る。
【0053】
ステップ605において、UE170は、ターゲットセル165およびターゲット外部
eNodeB160を識別し、UE170が現在接続されているソース内部eNodeB
125に通知する。このプロセスは、プロセス400のステップ405およびプロセス5
00のステップ505と実質的に同様であってよい。
【0054】
ステップ610において、ソース内部eNodeB125は、ハンドオーバ所要メッセ
ージを関連MME150へ送信する。その際、ソース内部eNodeB125は、自身の
内部eNodeB識別子をメッセージ内で用いる。
【0055】
ステップ615において、S1-Conn110は、ハンドオーバ所要メッセージを傍
受し、自身の有する20ビットの仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子お
よびUE170をソース内部eNodeB125に現在接続しているセルのE-CGIを
用いてメッセージを再パッケージし、そのメッセージを関連MME150へ送信する。
【0056】
ステップ620において、MME150は、ハンドオーバコマンドをS1-Conn1
10へ送信する。理解される点として、MME150は、従来のeNodeBとインタラ
クトしているかのように挙動する。
【0057】
ステップ625において、S1-Conn110は、MME150からのハンドオーバ
コマンドを受信し、ソース内部eNodeB125の内部eNodeB識別子にeNB
IDを再マッピングし、再パッケージされたハンドオーバコマンドをソース内部eNod
eB125へ送信する。その後、ステップ630において、ソース内部eNodeB12
5は、ハンドオーバコマンドをUE170へ送信する。
【0058】
UE170に対応するE-RAB(次世代ラジオアクセスベアラ)のいずれかがPDC
P(パケットデータ収束プロトコル)保存のために構成されている場合、ソース内部eN
odeB125は、eNBステータス転送メッセージを関連MME150へ送信してよい
。S1-Conn110は、このメッセージを傍受し、仮想サブネットワークベースバン
ドプロセッサ識別子を明示するためにメッセージ内の情報を再マッピングし、それを関連
MME150(ソースMME)へ送信してよい。
【0059】
ステップ635において、ソースMME150は、UEコンテキスト解放コマンドをS
1-Conn110へ送信する。ステップ640において、今度はS1-Conn110
が、ソース内部eNodeB125の内部eNodeB識別子にeNB IDを再マッピ
ングし、ソース内部eNodeB125へメッセージを送信する。
【0060】
ステップ645において、ソース内部eNodeB125は、UEコンテキスト解放完
了メッセージをソースMME150へ送信する。
【0061】
ステップ650において、S1-Conn110は、UEコンテキスト解放完了メッセ
ージを傍受し、仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を反映するように情
報を再マッピングし、メッセージを再パッケージし、それをソースMME150へ送信す
る。
【0062】
理解される点として、(たとえば)ステップ615と620との間およびステップ62
0と635との間に発生する、3GPP TS23.401において説明されるようなS
1ベースのハンドオーバの従来プロセスに対する多くのステップが存在する。これらのス
テップは、(たとえばMME150、S-GWおよびP-GW(不図示)と外部eNod
eB160との間の)外部ネットワークにおいて発生する。理解される点として、これら
の外部ステップは既知であり、参照される3GPP文書において詳しく説明される。
【0063】
したがって、外部ネットワークに対し、プロセス600において開示されるS1ベース
のハンドオフは、S1-Conn110によって表された「ジャイアント」eNodeB
と外部eNodeB160との間のハンドオフを伴う。サブネットワーク100の内部の
働きは、外部ネットワークから隠される。
【0064】
図7は、トラフィック需要における増減に基づいてサブネットワーク100を再構成す
るための典型的なプロセス700を示す。これは、サブネットワークへの変更を外部ネッ
トワークから隠しながら、サブネットワーク100が需要に基づいて拡大および収縮する
ことを可能にする。
【0065】
ステップ705において、演算およびメンテナンスモジュール120は、S1-Con
n110とともに、現在のトラフィック使用量および需要の査定を行ってよい。これは、
使用量履歴データを分析すること、ならびに近い将来の需要を推定することを伴ってよい
。たとえば、サブネットワーク100が競技場内に展開される場合、演算およびメンテナ
ンスモジュール120は、高需要および低需要の期間を予想し得るように近日イベントの
カレンダをアクセス可能メモリに格納しておいてよい。たとえば密集した都市環境などで
の展開の場合、演算およびメンテナンスモジュール120は、時間帯、曜日、休日、およ
び特別なイベントのある日に基づいて需要に応じて蓄積された履歴データを有してよい。
これがある場合、演算およびメンテナンスモジュール120は、現在および近い将来の需
要を推定するために適当な分析を行い、それに応じて、仮想内部eNodeB125に関
するクラウドベースの計算能力のプロビジョニングを提供するために、またはハードウェ
アベースの内部eNodeB125の電源を入れる/切るためにアクションを起こすこと
が可能であり得る。
【0066】
加えて、仮想内部eNodeB125は、構成可能閾値(複数も可)を設定することを
含む、需要を査定(すなわち決定)すること、および実際の需要と上記閾値(複数も可)
とを比較することのために3GPP記載のメカニズムを利用してよい。eNodeB12
5は、その後、比較の結果を演算およびメンテナンスモジュール120へ送信してよい。
演算およびメンテナンスモジュール120は、その後、需要が低閾値(たとえば構成され
た最大能力の5%)を下回ったか、または需要が高閾値(たとえば構成された最大能力の
95%)を上回ったかを更に決定してよい。あるいは、eNodeBの各々が、上述した
更なる決定を行い、閾値のいずれかが超過された場合、警告信号などを演算およびメンテ
ナンスモジュール120へ送信してよい。このメカニズムは、15分ごとに生成され、3
GPPにも記載されるノースバウンドインタフェース(不図示)を介してコアネットワー
クへ送信される標準的なPM-Statファイル(性能計測)を用いてよい。そのような
変化例が可能であり、本開示の範囲内であることが理解される。
【0067】
ステップ705において行われた査定の結果に依存して、プロセス700は、行動を起
こさない(
図7には不図示)か、あるいは、演算およびメンテナンスモジュール120が
、1または複数の内部eNodeB125を追加することによってサブネットワーク10
0の能力を増加させ得るサブプロセスパス701を通ってよく、または、演算およびメン
テナンスモジュール120が、1または複数の内部eNodeB125を除去することに
よって能力を低減させ得るサブプロセスパス702を通ってよい。
【0068】
サブパス701に関して、ステップ705における査定で、演算およびメンテナンスモ
ジュール120が、追加の能力が必要であることを決定した場合、演算およびメンテナン
スモジュール120は、ステップ710へ進み、サブネットワーク100内のどこで1ま
たは複数の追加の内部eNodeB125が必要であるかを識別する命令を実行してよい
。これはたとえば、最大需要を有する内部eNodeB125の位置を決定すること、お
よび近傍にある遠隔ラジオユニットおよびアンテナハードウェアの利用可能性を決定する
ことを含んでよい。
【0069】
ステップ715において、演算およびメンテナンスモジュール120は、1または複数
の新たな内部eNodeB125をもたらす命令を実行する。その際、演算およびメンテ
ナンスモジュール120は、ローカルサーバハードウェアに1または複数のソフトウェア
ベースの仮想ベースバンドプロセッサをインスタンス化させる、および/または1または
複数の休止状態にあるハードウェアベースの基地局の電源を入れる命令を実行してよい。
【0070】
ステップ720において、演算およびメンテナンスモジュール120は、最近導入され
た新たな内部eNodeB125へUE接続をハンドオフするように現在動作している高
需要内部eNodeB125に指令するために、S1-Conn110へ命令を発行して
よい。これは二者択一的に行われてよく、それによって演算およびメンテナンスモジュー
ル120は、対応する内部eNodeB125にUE接続ハンドオフを実行させるために
、IP接続145を介して、適当なスーパーバイザモジュール130へ命令を発行してよ
い。
【0071】
新たなeNodeB125が立ち上がり動作する場合、S1-Conn110内の識別
子マッピング情報を更新する必要がある。したがって、ステップ725において、新たに
オンラインになった内部eNodeB125の各々は、自身の内部eNodeB識別子お
よび構成セルIDを示すPWS再開指示メッセージ(または同様の開始メッセージ)を発
行してよい。
【0072】
ステップ730において、S1-Conn110は、新たにオンラインになった各内部
eNodeB125からの1または複数のPWS再開指示メッセージを傍受し、内部eN
odeB識別子および対応するセルIDを抽出し、この情報を、S1-Conn110が
自身のメモリに格納している既存のマッピングに追加する。
【0073】
ステップ735において、S1-Conn110は、プロセス200におけるステップ
235と同様に、1または複数のMME150へ自身のPWS再開指示を発行してよい。
この場合、外部ネットワークは、新たな内部eNodeB125の追加を知らない。代わ
りに、外部ネットワークは、1または複数の追加のセルを有する単一の「ジャイアント」
eNodeBを知っているだけである。
【0074】
サブパス702に関して、ステップ705における査定で、演算およびメンテナンスモ
ジュール120が、サブネットワーク100が過剰な能力を有することを決定した場合、
演算およびメンテナンスモジュール120は、ステップ750へ進み、サブネットワーク
100内のどこで1または複数の内部eNodeB125をシャットダウンするべきかを
識別する命令を実行してよい。これは、不十分な需要を有する内部eNodeB125の
位置およびハンドオフのために利用可能であり得る近隣eNodeB125の内部識別子
を決定することを含んでよい。
【0075】
ステップ755において、演算およびメンテナンスモジュール120は、シャットダウ
ンを指定された内部eNodeB125に、UE接続を、これらのUE170にサービス
提供することが可能な近隣eNodeBへハンドオフするように指令する命令を実行して
よい。ステップ720の場合と同様、これは、1または複数の方法で起こってよく、演算
およびメンテナンスモジュール120が、ハンドオフを指令するためにS1-Conn1
10への命令を発行する、あるいは演算およびメンテナンスモジュール120が、ハンド
オフを実行するために関連スーパーバイザモジュール130への命令を発行する。そのよ
うな変化例が可能であり、本開示の範囲内であることが理解される。
【0076】
ステップ760において、演算およびメンテナンスモジュール120は、ステップ75
0で指定された内部eNodeB125をシャットダウンしてよい。ソフトウェアベース
の仮想内部eNodeB125の場合、これは、サブネットワークのサーバハードウェア
で動作している対応する仮想機械を終了することを伴ってよい。代替(または追加)とし
て、これは、適当なハードウェアベースの基地局の電源を切ることを伴ってよい。演算お
よびメンテナンスモジュール120は、これを、関連スーパーバイザモジュール130へ
のコマンドを発行することによって行ってよい。
【0077】
ステップ765において、S1-Conn110は、終了した内部eNodeB識別子
および対応するセルIDを自身のメモリから除去する命令を実行する。ステップ735に
おいて、S1-Conn110は、訂正された(終了した内部eNodeB125に対応
するセルIDを引いた)セルIDリストを有する新たなPWS再開指示を発行する。
【0078】
内部eNodeB125とMME150との間のメッセージを傍受し、その中の情報を
再マッピングし、再パッケージし、送信するS1-Conn110の能力は、他の性能を
可能にする。たとえば、S1-Conn110は、内部eNodeBからのメッセージ内
のパターンを識別し、それらに接続されたUE170の1または複数からの位置情報を導
出してよい。
【0079】
図8は、S1-Conn110が、E-SMLC(次世代サービングモバイルロケーシ
ョンセンタ)801と内部eNodeB125およびUE170それぞれとの間でLTE
位置決めプロトコル付属文書(LPPa)に従って位置関連情報を処理する2つの典型的
なプロセス800を示す。E-SMLC801は、MME150の1つを介してサブネッ
トワーク100に結合され得る。MME150とE-SMLC801との間の接続は、3
GPP TS23.271に記載されたように、SLインタフェースを介してよい。LP
Paに関する詳細は、3GPP TS36.455に記述され得る。
【0080】
プロセス800を通して、E-SMLC801は、LPPa手順に従ってeNodeB
とインタラクトし、上述したようなS1-Conn110が介入する場合を除き、実際は
サブネットワーク100内の内部eNodeB125のためのプロキシとしての機能を果
たすS1-Conn110である単一の「ジャイアント」eNodeBとインタラクトし
ているかのようにE-SMLC機能を行う。
【0081】
ステップ805において、E-SMLC801は、S1-Conn110によってエミ
ュレートされたeNodeBへの要求/コマンドを発行する。この場合、E-SMLC8
01は、サブネットワーク100の内部eNodeB125を知らず、S1-Conn1
10とインタラクトするのみである。要求/コマンドは、たとえば、E-CID(エンハ
ンスドセルID)測定開始要求、E-CID測定終了コマンド、OTDOA(観測された
到着時間差)情報要求などを含んでよい。ただし、これらのインタラクションにおいて、
S1-Conn110は、S1-Conn110のインスタンス化の実際の位置であって
もなくてもよい所定の位置を報告する。たとえば、サブネットワーク100が、たとえば
競技場または空港などの会場に展開される場合、S1-Conn110によって報告され
た位置は、会場の警備室またはメインエントランスなどの位置であってよい。あるいは、
S1-Conn110は、サブネットワーク100内のセル135ごとの位置のリストを
返信してよい。
【0082】
ステップ810において、S1-Conn110は、要求/コマンドを受信および処理
し、ステップ820において、S1-Conn110は、応答をパッケージし、それをE
-SMLC801へ送信する。
【0083】
図9は、S1-Conn110が、サブネットワーク100の1または複数のeNod
eB125に接続している多数のUE170からの要求を選択的に傍受し、接続されたま
たは接続中のUE170の中で異常な挙動の場所に関連する関係者/エンティティに介入
しそれを通知するためのアクションを起こし得る典型的なプロセス900を示す。
【0084】
ステップ905において、複数のUE170は、VoIPまたは3G/2Gセル(不図
示)へのCSフォールバックによってコールを開始するメッセージを発行する。これらの
コールは、1つの内部eNodeB125または2つ以上の近隣内部eNodeB125
を介して開始され得る。
【0085】
ステップ910において、S1-Conn110は、コール開始メッセージを傍受する
。VoIPの場合、S1-Conn110は、各メッセージからQCI(QoSクラス識
別子)を取得する。QCIが1に等しい場合、確立されるベアラは、音声コールに対応す
るものとして識別される。あるいは、QCIが5に等しい場合、メッセージは、VoIP
接続を確立および解除するために用いられたIMS(IPマルチメディアサブシステム)
シグナリングに対応する。あらゆるメッセージの場合と同様、S1-Conn110は、
自身の仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を用いてeNodeBセルI
Dを再マッピングし、メッセージを再パッケージし、それを、意図されたMME150へ
送信する。認識された各VoIPコール開始とともに、S1-Conn110は、コール
開始に対応する関連情報(たとえば、UE識別子、内部eNodeB識別子、28ビット
のセル識別子(ECGI)、S-TMSI(SAE一時的モバイル加入者識別子)、メッ
セージの受信時間など)を記録する命令を実行してよい。
【0086】
ステップ915において、S1-Conn110は、ステップ910におけるコール確
立イベントに関連する情報を格納する。ステップ915に付け加えて、S1-Conn1
10は、コールパターンの履歴を含むパターンを時間の関数として識別する命令を実行し
てよい。これらの命令を実行する行程において、S1-Conn110は、たとえば所与
の内部セル135または単一のeNodeB125の複数の隣接セル135に接続された
UE170からのコール確立メッセージにおける急上昇、または単一のセル135内の多
数のUE170の単独インスタンスが同時にコールを開始することなど、コール確立にお
ける異常を識別し得る。本明細書で用いられる場合、同時は、関連セル(複数も可)13
5のアンテナ(複数も可)に対応する位置(複数も可)における、たとえば1秒、5秒な
どの単一の狭い時間窓内でのイベントを暗示してよい。この場合、S1-Conn110
は、各々がクラスタ内で識別されたUE170に対応する複数の識別子を格納してよい。
【0087】
ステップ920において、S1-Conn110は、ステップ915において識別され
た各UEに対応する最も新しい進角値を提供するように関連内部eNodeB125に指
令してよい。その後、ステップ925において、関連内部eNodeB125は、ステッ
プ915において識別された各UE170に対応する要求された進角情報を提供してよい
。
【0088】
ステップ930において、S1-Conn110は、これらの値を受信すると、関連U
Eによって実行されたコール確立手順がそれらの共通位置におけるイベントに応答してい
るかを示すために進角値が十分にクラスタ化されているかを決定する命令を実行してよい
。理解される点として、その際、S1-Conn110は、1または複数の既知のクラス
タリングアルゴリズムに対応する命令を実行してよい。ステップ920において算出され
たクラスタリングが可能なイベントを示す場合、S1-Conn110は、関連UE17
0の各々の進角値を決定してそれらをS1-Conn110に提供するように近隣の内部
eNodeB125へ命令を送信してよい。S1-Conn110は、その後、三角測量
に基づいてUE170のクラスタの位置を決定してよい。
【0089】
ステップ935において、S1-Conn110が、(三角測量によってクラスタ位置
を決定する命令を実行するかにかかわらず)関連UE170の進角値のクラスタリングを
識別する場合、S1-Conn110は、サブネットワーク100の会場内の所定のエン
ティティへメッセージを送信する命令を実行してよい。所定のエンティティの例は、たと
えば警備室などの顧客室を含んでよい。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方法であって、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することと、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要の査定結果に基づいて、1または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサを識別することと、
仮想内部ベースバンドプロセッサをインスタンス化することと、
前記仮想内部ベースバンドプロセッサに1または複数のセルを割り当てることと、
前記1または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサから前記仮想内部ベースバンドプロセッサへUE接続をハンドオフすることと、
前記仮想内部ベースバンドプロセッサに対応する内部識別子および1または複数のセルIDを含む開始メッセージを送信することと、
前記開始メッセージを傍受することと、
前記内部識別子および前記1または複数のセルIDを前記開始メッセージから取得し、格納することと
を備え、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することは、内部ベースバンドプロセッサとの接続需要と、高需要状態を示す閾値とを比較することを備える、方法。
【請求項2】
前記高需要状態を示す閾値は、最大能力の百分率に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記高需要状態を示す閾値は、構成可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
内部ベースバンドプロセッサとの接続需要と、高需要状態を示す閾値とを比較することは、内部ベースバンドプロセッサとの接続の実際の需要と、前記高需要状態を示す閾値とを比較することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサの前記識別に基づいて、警告信号を送信することを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記サブネットワーク内のどこで前記仮想内部ベースバンドプロセッサが必要であるかを識別することを更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記サブネットワーク内のどこで前記仮想内部ベースバンドプロセッサが必要であるかを識別することは、
前記1または複数の高需要内部ベースバンドプロセッサの位置を決定することと、
前記位置の近傍にある遠隔ラジオユニットおよびアンテナハードウェアの利用可能性を決定することと、
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたシステム。
【請求項9】
テレコミュニケーションサブネットワークを再構成するための方法であって、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することと、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要の査定結果に基づいて、高需要内部ベースバンドプロセッサを識別することと、
仮想内部ベースバンドプロセッサをインスタンス化することと、
セルを前記仮想内部ベースバンドプロセッサに割り当てることと、
前記高需要内部ベースバンドプロセッサから前記仮想内部ベースバンドプロセッサへUE接続をハンドオフすることと、
前記仮想内部ベースバンドプロセッサに対応する内部識別子およびセルIDを送信することと
を備え、
前記テレコミュニケーションサブネットワーク内の接続需要を査定することは、内部ベースバンドプロセッサとの接続需要と、高需要状態を示す閾値とを比較することを備える、方法。
【請求項10】
前記高需要状態を示す閾値は、構成可能である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
内部ベースバンドプロセッサとの接続需要と、高需要状態を示す閾値とを比較することは、内部ベースバンドプロセッサとの接続の実際の需要と、前記高需要状態を示す閾値とを比較することを備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記高需要内部ベースバンドプロセッサの前記識別に基づいて、警告信号を送信することを更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記サブネットワーク内のどこで前記仮想内部ベースバンドプロセッサが必要であるかを識別することを更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記サブネットワーク内のどこで前記仮想内部ベースバンドプロセッサが必要であるかを識別することは、
前記高需要内部ベースバンドプロセッサの位置を決定することと、
前記位置の近傍にある遠隔ラジオユニットおよびアンテナハードウェアの利用可能性を決定することと、
を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
請求項9から14のいずれか一項に記載の方法を実装するように構成されたシステム。
【請求項16】
複数の内部ベースバンドプロセッサと、
前記複数の内部ベースバンドプロセッサに動作可能に結合された接続アグリゲータと
を備え、
前記接続アグリゲータは、各々が前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つに対応する複数の内部識別子を維持し、
前記接続アグリゲータは、
前記複数の内部ベースバンドプロセッサの第1内部ベースバンドプロセッサからの第1アウトバウンドメッセージを傍受し、前記複数の内部ベースバンドプロセッサの第2内部ベースバンドプロセッサからの第2アウトバウンドメッセージを傍受し、
前記第1アウトバウンドメッセージ内の前記第1内部ベースバンドプロセッサの前記内部識別子を、前記複数の内部ベースバンドプロセッサに共通する仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子と置き換え、前記第2アウトバウンドメッセージ内の前記第2内部ベースバンドプロセッサの前記内部識別子を、前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子と同一の仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子と置き換え、
修正された前記第1アウトバウンドメッセージを移動管理エンティティ(MME)に送信し、修正された前記第2アウトバウンドメッセージをMMEに送信するように構成され、
前記接続アグリゲータは、
MMEから前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである第1宛先内部ベースバンドプロセッサへの第1インバウンドメッセージを傍受し、MMEから前記複数の内部ベースバンドプロセッサの1つである第2宛先内部ベースバンドプロセッサへの第2インバウンドメッセージを傍受し、
前記第1インバウンドメッセージ内の前記複数の内部ベースバンドプロセッサに共通する前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を前記第1宛先内部ベースバンドプロセッサの前記内部識別子と置き換えて、修正された第1インバウンドメッセージを作成し、前記第2インバウンドメッセージ内の前記複数の内部ベースバンドプロセッサに共通する前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を前記第2宛先内部ベースバンドプロセッサの前記内部識別子と置き換えて、修正された第2インバウンドメッセージを作成し、
修正された前記第1インバウンドメッセージを前記第1宛先内部ベースバンドプロセッサへ送信し、修正された前記第2インバウンドメッセージを前記第2宛先内部ベースバンドプロセッサへ送信するように更に構成される、テレコミュニケーションシステム。
【請求項17】
前記複数の内部ベースバンドプロセッサの各々は、内部eNodeBを備える、請求項16に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項18】
前記複数の内部ベースバンドプロセッサのうちの対応する1つに関連付けられた各内部eNodeBは、仮想eNodeBを備える、請求項17に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項19】
前記仮想eNodeBは、スーパーバイザモジュールを備える、請求項18に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項20】
前記スーパーバイザモジュールの各々に結合された演算およびメンテナンスモジュールを更に備える、請求項19に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項21】
前記複数のベースバンドプロセッサのうちの所与のベースバンドプロセッサの前記内部識別子は、前記複数のベースバンドプロセッサの全てに共通する識別子と、前記所与のベースバンドプロセッサが関連付けられているセルに対応する識別子と、を備え、
前記複数のベースバンドプロセッサの各々は、1または複数のセルに関連付けられている、請求項17に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項22】
前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子は、前記複数のベースバンドプロセッサの全てに共通する前記識別子のビットと同じ複数のビットを備える、請求項21に記載のテレコミュニケーションシステム。
【請求項23】
テレコミュニケーションサブネットワーク内のソース内部ベースバンドプロセッサとターゲット内部ベースバンドプロセッサとの間で接続を確立するための方法であって、
ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、
ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を含むソース構成転送メッセージを生成することと、
前記ソース構成転送メッセージを移動管理エンティティへ送信することと、
前記移動管理エンティティへの前記ソース構成転送メッセージを傍受することと、
前記ソース構成転送メッセージから前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を抽出することと、
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子および前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を含むターゲット構成転送メッセージを生成することと、
前記ターゲット構成転送メッセージを前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサへ送信することと
を備える方法。
【請求項24】
前記ソース構成転送メッセージは、eNB構成転送メッセージを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記ターゲット構成転送メッセージは、MIME構成転送メッセージを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記ソース内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することは、28ビットの内部識別子を生成することを備え、前記28ビットの内部識別子は、20ビットのeNodeB識別子と、前記ソース内部ベースバンドプロセッサに対応するセルの8ビットの識別子とを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記ターゲット内部ベースバンドプロセッサ識別子を生成することは、測定レポートから28ビットのセル識別子を取得することを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
テレコミュニケーションサブネットワークを構成するための方法であって、
各々が前記サブネットワーク内の複数の内部ベースバンドプロセッサの対応する1つから到来する複数のメッセージを傍受することと、
傍受された各メッセージから内部ベースバンドプロセッサ識別子および1または複数のセルIDを抽出することと、
各内部ベースバンドプロセッサ識別子および対応する1または複数のセルIDをメモリに割り当てることと、
仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を生成することと、
前記複数の傍受されたメッセージに対応し、前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子および前記複数の傍受されたメッセージからの前記1または複数のセルIDを含むサブネットワークメッセージを送信することと
を備える方法。
【請求項29】
前記複数のメッセージの各々は、公衆警報システム(PWS)再開指示メッセージである、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記複数のメッセージの各々は、開始メッセージである、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記サブネットワークメッセージに含まれる前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子を生成することを更に備える、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
テレコミュニケーションサブネットワーク内の内部eNodeBから外部eNodeBへUEコールをハンドオーバするための方法であって、
内部eNodeB識別子およびターゲットeNodeB識別子を含むハンドオーバ所要メッセージを送信することと、
前記ハンドオーバ所要メッセージを傍受することと、
前記内部eNodeB識別子を仮想サブネットワークeNodeB識別子と置き換えてサブネットワークハンドオーバ所要メッセージを生成することと、
前記サブネットワークハンドオーバ所要メッセージをMMEへ送信することと、
前記MMEからのハンドオーバコマンドを受信することと、
前記仮想サブネットワークeNodeB識別子を前記内部eNodeB識別子と置き換えてサブネットワークハンドオーバコマンドメッセージを生成することと、
前記サブネットワークハンドオーバコマンドメッセージを前記UEへの送信のために前記内部eNodeBへ送信することと
を備える方法。
【請求項33】
前記MMEからのUEコンテキスト解放コマンドメッセージを受信することと、
前記仮想サブネットワークeNodeB識別子を前記内部eNodeB識別子と置き換えてサブネットワークUEコンテキスト解放コマンドメッセージを生成することと、
前記サブネットワークUEコンテキスト解放コマンドメッセージを前記内部eNodeBへ送信することと
を更に備える、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記内部ベースバンドプロセッサ識別子は、28ビットで構成される、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記複数の内部ベースバンドプロセッサはそれぞれ、対応する内部ベースバンドプロセッサ識別子を備え、前記複数の内部ベースバンドプロセッサ識別子はそれぞれ、28ビットで構成され、前記複数の内部ベースバンドプロセッサ識別子は全て、共通する最初の20ビットを有する、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
前記複数の内部ベースバンドプロセッサはそれぞれ、28ビットの内部ベースバンドプロセッサ識別子の後半8ビットとして、対応する複数のセルの1つの8ビットのセル識別子を選択する、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記サブネットワークメッセージを送信することは、S1設定要求を1または複数の移動管理エンティティ(MME)に送信することを備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記サブネットワークメッセージは、S1設定要求メッセージを備える、請求項36に記載の方法。
【請求項39】
前記仮想サブネットワークベースバンドプロセッサ識別子は、20ビットで構成される、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
コアネットワークと複数の内部基地局を有するプライベートネットワークとの間で通信する方法であって、
前記複数の内部基地局のうちの第1内部基地局宛の、ベースバンド識別子とセル識別子とを有するメッセージを傍受することと、
前記セル識別子を、前記第1内部基地局に対応する、内部ベースバンド識別子にマッピングすることと、
前記ベースバンド識別子を前記内部ベースバンド識別子に置き換えることと、
前記メッセージを前記第1内部基地局に転送することと、を備える方法。
【請求項41】
前記メッセージを傍受することは、移動管理エンティティ(MME)からのメッセージを受信することを備える、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記ベースバンド識別子は、20ビットのeNodeB識別子を備える、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記内部ベースバンド識別子は、28ビットのeNodeB識別子を備える、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
コアネットワークと複数の内部基地局を有するプライベートネットワークとの間で通信する方法であって、
前記複数の内部基地局のうちの第1内部基地局からの、内部ベースバンド識別子を有するメッセージを傍受することと、
前記内部ベースバンド識別子を仮想ベースバンド識別子にマッピングすることと、
前記内部ベースバンド識別子を前記仮想ベースバンド識別子に置き換えることと、
前記仮想ベースバンド識別子を有する前記メッセージを転送することと、を備える方法。
【請求項45】
前記内部ベースバンド識別子は、28ビットのeNodeB識別子を備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記仮想ベースバンド識別子は、20ビットのeNodeB識別子を備える、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記メッセージは、デフォルトベアラ確立メッセージからなる、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
UE識別子を前記プライベートネットワーク内で定義された固有のUE識別子に置き換えることをさらに備える、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記仮想ベースバンド識別子を有する前記メッセージを転送することは、前記メッセージを移動管理エンティティ(MME)に転送することを備える、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記メッセージは、専用ベアラ確立メッセージからなる、請求項46に記載の方法。
【外国語明細書】