(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095817
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】飲料商品吐出提供装置
(51)【国際特許分類】
G07F 13/00 20060101AFI20240703BHJP
A47J 31/44 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
G07F13/00 G
A47J31/44 100
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024065681
(22)【出願日】2024-04-15
(62)【分割の表示】P 2020020871の分割
【原出願日】2020-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】722012006
【氏名又は名称】サンデン・リテールシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000383
【氏名又は名称】弁理士法人エビス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿久沢 孝行
(72)【発明者】
【氏名】茂木 利幸
(57)【要約】
【課題】飲料商品吐出提供装置において、誤操作や不正利用を排除する。
【解決手段】飲料商品吐出提供装置は、複数台の吐出提供機を備え、吐出提供機は、購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部と、情報入力部に入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部とを備え、複数台の吐出提供機に制御部を管理する管理部を設け、管理部は、吐出提供機の情報入力部から入力された個別情報を記憶する情報記憶部を備えており、一台の吐出提供機の情報入力部から入力された個別情報が複数台の吐出提供機の情報記憶部に記憶され、他の吐出提供機の情報入力部から入力された個別情報が、当該他の吐出提供機の情報記憶部に記憶されている個別情報と一致するか否かを判別し、判別結果に基づいて、当該他の吐出提供機における入力された個別情報に基づく吐出動作を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数台の吐出提供機を備え、
前記吐出提供機は、
購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部と、
前記情報入力部に入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部とを備え、
複数台の前記吐出提供機に前記制御部を管理する管理部を設け、
前記管理部は、
前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報を記憶する情報記憶部を備えており、
一台の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が複数台の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶され、他の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が、当該他の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶されている個別情報と一致するか否かを判別し、判別結果に基づいて、当該他の前記吐出提供機における入力された個別情報に基づく吐出動作を制御することを特徴とする飲料商品吐出提供装置。
【請求項2】
複数台の吐出提供機を備え、
前記吐出提供機は、
購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部と、
前記情報入力部に入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部とを備え、
複数台の前記吐出提供機に前記制御部を管理する管理部を設け、
前記管理部は、
前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報を記憶する情報記憶部を備えており、
一台の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が複数台の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶され、他の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が、当該他の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶されている個別情報と一致する場合に、当該他の前記吐出提供機における前記制御部に対して、入力された個別情報に基づく吐出動作を禁止することを特徴とする飲料商品吐出提供装置。
【請求項3】
複数台の吐出提供機を備え、
前記吐出提供機は、
購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部と、
前記情報入力部に入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部とを備え、
複数台の前記吐出提供機に前記制御部を管理する管理部を設け、
前記管理部は、
前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報を記憶する情報記憶部を備えており、
一台の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が複数台の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶され、他の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が、当該他の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶されている個別情報と一致しない場合に、当該他の前記吐出提供機における前記制御部に対して、入力された個別情報に基づく吐出動作を許容することを特徴とする飲料商品吐出提供装置。
【請求項4】
一台の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が複数台の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶され、他の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が、当該他の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶されている個別情報と一致しない場合に、当該他の前記吐出提供機における前記制御部に対して、入力された個別情報に基づく吐出動作を許容することを特徴とする、請求項2記載の飲料商品吐出提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、購入した飲料商品をカップなどの容器に吐出提供する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどの店舗には、コーヒーなどの飲料商品を吐出提供する装置が普及している。このような装置は、レジで商品を購入した利用者がカップを受け取り、利用者自身が装置にカップを設置して、装置の動作入力を利用者自身が行うことで、設置されたカップにコーヒーなどの飲料商品が吐出提供される。
【0003】
このような装置は、利用者の誤操作などで購入した飲料商品とは異なる商品が吐出提供されてしまう問題があり、これに対して、従来技術は、購入した飲料商品の情報を読み取る読取部と、読み取った飲料の情報を表示する表示部と、表示部に読取部が読み取った飲料商品の情報を表示した後に、飲料を生成して容器に供給する制御部とを備えたものが提案されている(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2019/054081号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
飲料商品吐出提供装置は、混雑時にも円滑な商品提供を行えるように、店舗に複数台の装置を設置することが行われている。また、同系列の店舗が狭い地域内に複数あり、各店舗に飲料商品吐出提供装置が設置されている場合もある。このような場合に、前述した従来技術では、複数の装置の読取部で、購入した飲料商品の情報が読み取られると、購入された一つの飲料商品に対して複数回の商品提供がなされることになり、不正な利用が可能になる問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に対処することを課題としている。すなわち、飲料商品吐出提供装置において、誤操作や不正利用を排除すること、などが本発明の課題である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような課題を解決するために、本発明の飲料商品吐出提供装置は、以下の構成を具備するものである。
複数台の吐出提供機を備え、前記吐出提供機は、購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部と、前記情報入力部に入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部とを備え、複数台の前記吐出提供機に前記制御部を管理する管理部を設け、前記管理部は、前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報を記憶する情報記憶部を備えており、一台の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が複数台の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶され、他の前記吐出提供機の前記情報入力部から入力された個別情報が、当該他の前記吐出提供機の前記情報記憶部に記憶されている個別情報と一致するか否かを判別し、判別結果に基づいて、当該他の前記吐出提供機における入力された個別情報に基づく吐出動作を制御することを特徴とする飲料商品吐出提供装置。
【発明の効果】
【0008】
このような特徴を有する飲料商品吐出提供装置は、入力された個別情報に基づいて吐出提供機を制御するので、利用者自身の入力操作を不要にして、誤操作を排除することができる。また、一台の吐出提供機の情報入力部に個別情報が入力された場合に、管理部が、他の吐出提供機における制御部に対して、入力された個別情報に基づく吐出動作を禁止するので、一つの個別情報を複数の吐出提供機の情報入力部に入力する不正利用を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】飲料商品吐出提供装置の全体構成を示した説明図。
【
図4】管理部を含むシステム構成の一例を示す説明図。
【
図5】飲料商品吐出提供装置の動作制御フローを示す説明図。
【
図6】吐出提供機の吐出制御の動作フローを示す説明図。
【
図7】飲料商品吐出提供装置のシステム例を示した説明図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で、異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
【0011】
図1に示すように、飲料商品吐出提供装置1は、複数の吐出提供機10(10A~10E)を備えている。複数の吐出提供機10(10A~10E)は、一つの店舗内に設置されている場合だけでなく、複数の店舗に設置されている場合を含む。個々の吐出提供機10(10A~10D)は、共通の機能を有しており、購入された飲料商品個々の個別情報が入力される情報入力部2と、入力された個別情報に基づいて、飲料商品の吐出動作を制御する制御部3と、飲料商品を設置された容器に提供する商品提供部4を備えている。
【0012】
ここでの個別情報とは、一つの飲料商品を購入する度に出力される情報であり、一人の利用者が複数の飲料商品を購入した場合には、商品ごとに複数の個別情報が出力される。この個別情報には、少なくとも、購入された飲料商品の種類と購入された飲料商品を他の購入された飲料商品と識別する識別情報が含まれており、必要に応じて、購入日時、購入店舗、顧客情報などを含めることができる。
【0013】
個別情報は、店舗における商品販売システムTの端末(例えば、POSレジ)などから出力され、レシートなどの紙媒体T1に印字される。また、スマートフォンなどの携帯情報端末T2を利用したキャッシュレス決済やネット購入などでは、携帯情報端末T2の画面などに表示される。
【0014】
各吐出提供機10(10A~10E)が備える情報入力部2には、前述した個別情報が入力される。情報入力部2は、紙媒体T1や携帯情報端末T2の画面に情報コードQとして個別情報が表示されている場合には、この情報コードQを読み取る情報読み取り部によって構成される。また、情報入力部2は、商品販売システムTから直接情報を受信するものであってもよく、この場合には、情報を受信する受信部によって構成される。
【0015】
ここで、吐出提供機10の単体構成を
図2及び
図3によって説明する。吐出提供機10は、例えば、
図2に示す外観構成を備え、
図3に示すような機能部を備えている。吐出提供機10の筐体100には、例えば、
図2に示すように、表面に表示操作部6が設けられ、中央部には、情報入力部2となるカメラ2Aが設けられ、下部には、扉43Aを備える容器設置部43が設けられている。また、筐体100の上部には、飲料商品貯留部40が設けられている。
【0016】
吐出提供機10における商品提供部4は、前述した飲料商品貯留部40と、飲料商品生成部41と、飲料商品吐出部42と、前述した容器設置部43とを備えている。飲料商品貯留部40は、飲料商品の原料(コーヒー豆やジュース原液など)や飲料商品自体が個々に区分けしたタンクなどに貯留されている。また、原料から飲料商品を生成する際に用いる水が個別のタンクなどに貯留されている。
【0017】
飲料商品生成部41は、飲料商品貯留部40に貯留された飲料商品の原料などの貯留物から、飲料商品の生成処理を行う。飲料商品の生成処理は、コーヒー豆のミルやドリップ、ジュース原液の希釈、飲料商品の加熱等であり、飲料商品生成部41で生成された飲料商品は、飲料商品吐出部42に一時的に貯められる。飲料商品吐出部42は、制御部3からの制御信号に応じて、容器設置部43に設置されたカップなどの容器C内に飲料商品を吐出する。
【0018】
制御部3は、情報入力部2に入力された個別情報に応じて、飲料商品貯留部40と飲料商品生成部41を制御する。制御部3は、個別情報に応じて、飲料商品貯留部40の貯留物を選択し、選択した貯留物を飲料商品生成部41に供給させる。また、制御部3は、個別情報に応じて、飲料商品生成部41の生成処理を選択し、選択した生成処理を実行させる。
【0019】
また、制御部3は、必要に応じて、表示操作部6からの指示信号、或いは容器設置部43に設けた容器検知部43Cや扉開閉検知部43Dの検知信号に応じて、飲料商品吐出部42を吐出動作させる制御信号を出力する。表示操作部6には、情報入力部2から入力された個別情報に基づいて、購入された飲料商品の情報が表示され、利用者は、表示操作部6の表示内容を確認して、飲料商品吐出部42の吐出動作を開始させる指示信号を入力することができる。
【0020】
容器検知部43Cと扉開閉検知部43Dは、容器設置部43に容器Cが設置されているか否かを検知すると共に、扉43Aの開閉動作で検知し、制御部3に検知信号を送信する。制御部3では、例えば、容器検知部43Cが容器Cを検知し、扉開閉検知部43Dが、閉扉を検知すると、飲料商品貯留部40を解放して飲料生成を開始する。なお、制御部3は、例えば、扉開閉検知部43Dによって開扉を検知し、その後、容器検知部43Cにより容器Cが設置されたことを検知してから、扉開閉検知部43Dによって閉扉を検知すると、扉43Aのロックを行う制御信号を出力する。また、飲料の生成・吐出が完了すると、ロックされた扉43Aのロック解除を行う制御信号を出力する。
【0021】
そして、飲料商品吐出提供装置1には、複数台の吐出提供機10(10A~10D)の少なくとも一台(図示の例では吐出提供機10A)に、管理部5が設けられている。管理部5は、吐出提供機10(10A)の内部に設けてもよいし、吐出提供機10(10A~10E)の外部に設けてもよい。
【0022】
吐出提供機10(10A)の内部に管理部5を設ける場合には、制御部3と一体に、例えば、制御部3におけるソフトウエア(プログラム)の一部として設けることができる。管理部5の数は、飲料商品吐出提供装置1において単体であっても複数であってもよい。複数の吐出提供機10のうちの何台かが管理部5を備えていてもよいし、全ての吐出提供機10が管理部5を備えていてもよい。
【0023】
管理部5は、複数台の吐出提供機10(10A~10E)における制御部3の動作を管理する。また、管理部5は、制御部3に個別情報を入力する情報入力部2を同時に管理してもよい。管理部5は、複数台の吐出提供機10(10A~10E)における全ての制御部3と有線又は無線の通信手段で接続されている。管理部5が、各吐出提供機10(10A~10E)の情報入力部2を管理する場合には、管理部5は、全ての情報入力部2とも有線又は無線の通信手段で接続されている。ここでいう無線の通信手段としては、Bluetooth(登録商標)やWi-Fiを利用することができる。
【0024】
管理部5は、一台の吐出提供機10の情報入力部2に個別情報が入力された場合に、他の吐出提供機10における制御部3に対して、入力された個別情報に基づく吐出動作を禁止する。これによると、複数台の吐出提供機10の一台に個別情報が入力されると、その個別情報は他の吐出提供機10では使用できなくなる。これにより、一つの飲料商品の購入で出力された個別情報を使って、複数の吐出提供機10から飲料商品を複数回吐出させる不正利用はできなくなる。
【0025】
図4は、管理部5を含むシステム構成の一例を示している。この例では、管理部5は、情報記憶部5Aと判別部5Bを備えている。情報記憶部5Aには、ある吐出提供機10の情報入力部2から入力された個別情報が記憶される。そして、判別部5Bは、他の吐出提供機10の情報入力部2から入力された個別情報が、情報記憶部5Aに記憶されている個別情報と一致するか否かを判別する。そして、判別部5Bは、一致する個別情報が無いと判別した場合に、個別情報が入力された吐出提供機10における制御部3の吐出制御動作を許容する。また、判別部5Bは、一致する個別情報があると判別した場合には、後から情報入力部2に入力された個別情報を、不正な入力であるとして無効化する。
【0026】
図4に示したシステムでは、仮に、同時に異なる吐出提供機10の情報入力部2に同じ個別情報が入力された場合、2つの同じ個別情報が情報記憶部5Aに記憶されることになり、判別部5Bは、一致する個別情報が存在すると判別して、制御部3の吐出動作を禁止する。すなわち、同時に異なる吐出提供機10の情報入力部2に同じ個別情報が入力された場合には、不正利用であると判断して、入力された個別情報を無効化する。
【0027】
図5は、前述した管理部5を備える飲料商品吐出提供装置1の動作制御フローを示している。個々の吐出提供機10は、情報入力部2への入力待ち状態で待機している(ステップS01:NO)。そして、ある吐出提供機10における情報入力部2に個別情報が入力されると(ステップS01:YES)、制御部3は、入力された個別情報を受信して、管理部5に送信する(ステップS02)。
【0028】
管理部5では、送信された個別情報が、情報記憶部5Aに記憶され(ステップS03)、管理部5の判別部5Bでは、一致する個別情報が情報記憶部5Aに既に存在するか否かの判別がなされる(ステップS04)。この判別で、一致する個別情報があると判別された場合には(ステップS04:YES)、入力された個別情報の無効化がなされ(ステップS05)、一致する個別情報が無いと判別された場合には(ステップS04:NO)、個別情報が入力された吐出提供機10において、入力された個別情報による吐出制御がなされる(ステップS06)。
【0029】
その後、制御部3は、飲料商品の提供が終了したか否かの判断を、飲料商品吐出部42の動作状況に応じて行い(ステップS07)、提供が終了していない場合には(ステップS07:NO)、引き続き吐出制御を継続する。提供が終了した場合(ステップS07:YES)、制御を継続する場合は(ステップS08:NO)、引き続き情報入力部2への入力待ち状態に戻り(ステップS01)、継続しない場合は、制御を終了する(ステップS08:YES)。
【0030】
図6は、ステップS06で行われる個々の吐出提供機10における吐出制御の動作フローを示している。個々の吐出提供機10における制御部3は、情報入力部2に個別情報が入力されると、個別情報に基づく商品選択を行い(ステップS10)、容器設置部43における容器検知部43Cによって、容器セットの検知の有無を判断して(ステップ:S11)、容器がセットされている場合に(ステップ:S11:YES)、扉開閉検知部43Dによって、容器設置部43の閉扉を検知した場合に(ステップS12:YES)、飲料商品貯留部40において選択された商品の貯留部を解放する(ステップS13)。そして、制御部3は、解放された貯留部から供給される貯留物を用いて、飲料商品生成部41による飲料商品の生成処理を行う(ステップS14)。
【0031】
飲料商品の生成処理が行われ、飲料商品の生成が完了すると、飲料商品吐出部42による飲料商品の吐出を行う(ステップS15)。そして、吐出完了を判断して(ステップS16)、完了した場合に(ステップS16:YES)、制御を終了する。
【0032】
このような飲料商品吐出提供装置1は、一つの店舗内で通信手段を利用してシステム構成することができるが、
図7に示すように、複数の店舗でインターネットなどのネットワークNWを介してシステムを構成することもできる。この場合には、管理部5を、ネットワークサーバ内に設置し、ネットワークNWを介して各吐出提供機10の制御部3などを接続することでシステム構成することができる。
【0033】
以上説明したように、本発明の実施形態にかかる飲料商品吐出提供装置1は、飲料商品の購入により出力される個別情報を情報入力部2に入力することで、飲料商品の吐出制御がなされ、利用者自身が人手で吐出提供機10における商品選択等の操作を行うことを省いているので、利用者による誤操作、誤選択、不正な選択を排除することができる。
【0034】
また、本発明の実施形態にかかる飲料商品吐出提供装置1は、管理部5を設けて、飲料商品の購入で出力される個別情報を、一台の吐出提供機10で1回だけしか使用できないようにしているので、取得した個別情報を複数の吐出提供機10で2度使いするような不正利用を確実に排除することができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0036】
1:飲料商品吐出提供装置,2:情報入力部,2A:カメラ,
3:制御部,4:商品提供部,5:管理部,5A:情報記憶部,5B:判別部,
6:表示操作部,10(10A~10E):吐出提供機,100:筐体,
40:飲料商品貯留部,41:飲料商品生成部,42:飲料商品吐出部,
43:容器設置部,43A:扉,43D:扉開閉検知部,
C:容器,T1:紙媒体,T2:携帯情報端末,T:商品販売システム,
Q:情報コード,NW:ネットワーク