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特開2024-95829超音波外科用器具のための機械的ロックアウト
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095829
(43)【公開日】2024-07-10
(54)【発明の名称】超音波外科用器具のための機械的ロックアウト
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/00 20060101AFI20240703BHJP
   A61B 17/32 20060101ALI20240703BHJP
   A61B 18/14 20060101ALI20240703BHJP
【FI】
A61B17/00 700
A61B17/32 510
A61B18/14
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024067376
(22)【出願日】2024-04-18
(62)【分割の表示】P 2020555397の分割
【原出願日】2019-04-11
(31)【優先権主張番号】15/951,773
(32)【優先日】2018-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】517076008
【氏名又は名称】エシコン エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Ethicon LLC
【住所又は居所原語表記】#475 Street C, Suite 401, Los Frailes Industrial Park, Guaynabo, Puerto Rico 00969, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ブレイディ・ジョン・イー
(72)【発明者】
【氏名】キューティ・アレクサンダー・アール
(72)【発明者】
【氏名】フィービッグ・ケビン・エム
(72)【発明者】
【氏名】バーカート・エレン
(72)【発明者】
【氏名】ハリス・ディミートリアス・エヌ
(72)【発明者】
【氏名】コルピケ・アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】クルム・エイミー・エム
(72)【発明者】
【氏名】クーン・マシュー・ティー
(72)【発明者】
【氏名】レスコ・ジェイソン・アール
(72)【発明者】
【氏名】ルーク・スティーブン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ルーカス・ギオン・ワイ
(72)【発明者】
【氏名】マクレイン・キャメロン・ディー
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ・アンドリュー・エス
(72)【発明者】
【氏名】オトレンビアック・キャンディス
(72)【発明者】
【氏名】ウォーターズ・グレース・イー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160JJ11
4C160JJ46
4C160KK03
4C160KK13
4C160KL03
4C160MM32
4C160NN23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】超音波外科用器具を提供する。
【解決手段】超音波外科用器具は、操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリとを含む。第2のモジュール式アセンブリは遠位端部分から遠位に延在しているエンドエフェクタを含む。器具は、ロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリを含む。ロック構成では、操作者が器具を起動させることを物理的に防止するように、第1のモジュール式アセンブリ及び第2のモジュール式アセンブリが共に部分的に連結される。ロック解除構成では、第1のモジュール式アセンブリ及び第2のモジュール式アセンブリが共に完全に連結されて、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることが可能である。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、
(b)前記第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、
(c)前記第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、前記第2のモジュール式アセンブリが、前記第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、
(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、
前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されていない際に、前記ロック構成にあり、前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されると、前記ロック解除構成となり、
前記ロック構成では、操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記超音波トランスデューサを起動させることが物理的に防止され、
前記ロック解除構成では、前記操作者が、前記操作者入力特徴を使用して前記超音波トランスデューサを起動させることが可能であり、
前記第1のモジュール式アセンブリが、前記操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリを更に含み、前記操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記第2のモジュール式アセンブリに常に連結されており、前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに向かって移動することにより、前記通路内で前記ロック構成から前記ロック解除構成へ移動する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、前記ロック構成では、前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させること防止し、前記ロック解除構成では、前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記エネルギー制御ボタンの操作により前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させることを可能にする、超音波外科用器具。
【請求項2】
前記第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、前記バリアの前記本体部分は、前記シャフトアセンブリに常に連結されている可撓性を有する部材であり、前記ロック構成で前記本体部分は前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に位置する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項3】
前記ロック解除構成では、前記エネルギー制御ボタン又は前記スイッチのうちの少なくとも一方が、前記バリアの前記開口を少なくとも部分的に通って延在し、前記開口を通して前記エネルギー制御ボタン又は前記スイッチのうちの他方と直接物理的に接触する、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項4】
前記第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記シャフトアセンブリの突起と接触するように構成されている角度付きスライドを更に含み、
前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されていない際に、前記機械的ロックアウトアセンブリは前記ロック構成にあり、前記バリアの前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させることが防止され、
前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されていない状態から前記第1のモジュール式アセンブリに連結される状態に移動すると、前記機械的ロックアウトアセンブリは前記ロック解除構成となり、前記シャフトアセンブリの前記突起が前記角度付きスライドに接触することで、前記角度付きスライドが移動して前記バリアに接触し、前記バリアが移動することで、前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させることを可能にする、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【請求項5】
超音波外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、
(b)前記第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、
(c)前記第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、前記第2のモジュール式アセンブリが、前記第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、
(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、
前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されていない際に、前記ロック構成にあり、前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記第2のモジュール式アセンブリが前記第1のモジュール式アセンブリに連結されると、前記ロック解除構成となり、
前記ロック構成では、操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記エンドエフェクタを開位置から閉位置に移動させることが物理的に防止され、
前記ロック解除構成では、前記操作者が、前記操作者入力特徴を使用して前記エンドエフェクタを前記開位置から前記閉位置に移動させることが可能であり、
前記機械的ロックアウトアセンブリが、
(i)前記第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリと連結された外管カラーであって、前記外管カラーが、遠位端を含むばね脚部を含み、前記ばね脚部の前記遠位端が、弾性干渉タブを含む、外管カラーと、
(ii)前記第2のモジュール式アセンブリのシャフトアセンブリと連結されたバヨネットカラーであって、前記ばね脚部のカム面に接触するように構成されているバヨネット突起を含む、バヨネットカラーと、
(iii)開口を含む回転カラーと、を含み、
前記エンドエフェクタは、超音波ブレードと、前記超音波ブレードから離間した第1の位置および前記超音波ブレードに近接した第2の位置間で移動可能なクランプアームと、を有し、前記クランプアームが前記第1の位置にある際に、前記エンドエフェクタは前記開位置にあり、前記クランプアームが前記第2の位置にある際に、前記エンドエフェクタは前記閉位置にあり、前記シャフトアセンブリの移動により、前記クランプアームは前記第1の位置から前記第2の位置に移動し、
前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと連結されていないときの前記ロック構成では、前記外管カラーの前記干渉タブが、前記回転カラーの前記開口の中へ外方に撓むことによって、前記干渉タブが前記回転カラーの前記開口を画定する前記回転カラーの部分と係合し、前記外管カラーが遠位方向に移動できないので、前記外管カラーの移動が前記シャフトアセンブリに伝達されず、前記シャフトアセンブリが移動できないことで、前記エンドエフェクタは前記開位置から前記閉位置に移動できなくなり、
前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと連結されたときの前記ロック解除構成では、前記バヨネット突起が前記干渉タブの前記カム面に接触して前記干渉タブを内方に撓ませ、前記干渉タブは前記回転カラーの前記開口の中に位置せず、前記干渉タブが前記回転カラーの前記開口を画定する前記回転カラーの前記部分と係合しなくなり、前記操作者入力特徴の操作により前記外管カラーが前記遠位方向に移動可能となり、前記外管カラーの移動が前記シャフトアセンブリに伝達され、前記シャフトアセンブリが移動することで、前記エンドエフェクタは前記開位置から前記閉位置に移動することができる、超音波外科用器具。
【請求項6】
超音波外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリと、
(b)前記ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、
(c)前記ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結されるように構成されたシャフトアセンブリであって、前記シャフトアセンブリが、前記シャフトアセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、シャフトアセンブリと、
(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、
前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリに連結されていない際に、前記ロック構成にあり、前記機械的ロックアウトアセンブリは、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリに連結されると、前記ロック解除構成となり、
前記ロック構成では、操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記超音波トランスデューサを起動させることが物理的に防止され、
前記ロック解除構成では、前記操作者が、前記操作者入力特徴を使用して前記超音波トランスデューサを起動させることが可能であり、
前記操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記シャフトアセンブリに常に連結されており、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリに向かって移動することにより、前記通路内で前記ロック構成から前記ロック解除構成へ移動する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、前記ロック構成では、前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させること防止し、前記ロック解除構成では、前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記エネルギー制御ボタンを操作することにより前記スイッチが前記超音波トランスデューサを起動させることが可能となる、超音波外科用器具。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
様々な外科用器具が、組織を(例えば、組織細胞内のタンパク質を変性させることにより)切断及び/又は封止するために、超音波周波数で振動するブレード要素を有するエンドエフェクタを含む。これらの器具は、電力を超音波振動に変換する圧電要素を含んでおり、それらの振動は音波導波管に沿ってブレード要素に伝達される。切断及び凝固の精度は、外科医の技術、並びに電力レベル、ブレードエッジ、組織引張、及びブレード圧力を調節することによって制御され得る。
【0002】
超音波外科用器具の例としては、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及びHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesが挙げられ、これらはいずれもEthicon Endo-Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)製である。そのような装置及び関連する概念の更なる例は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第5,322,055号、名称「Clamp Coagulator/Cutting System for Ultrasonic Surgical Instruments」(1994年6月21日発行);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第5,873,873号、名称「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Mechanism」(1999年2月23日発行);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第5,980,510号、名称「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Arm Pivot Mount」(1997年10月10日出願);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,325,811号、名称「Blades with Functional Balance Asymmetries for use with Ultrasonic Surgical Instruments」(2001年12月4日発行);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,773,444号、名称「Blades with Functional Balance Asymmetries for Use with Ultrasonic Surgical Instruments」(2004年8月10日発行);及びその開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,783,524号、名称「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」(2004年8月31日発行)に開示されている。
【0003】
超音波外科用器具の依然として更なる例は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許公開第2006/0079874号、名称「Tissue Pad for Use with an Ultrasonic Surgical Instrument」(2006年4月13日公開);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特出願許公開第2007/0191713号、名称「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」(2007年8月16日公開);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許出願公開第2007/0282333号、名称「Ultrasonic Waveguide and Blade」(2007年12月6日公開);その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許出願公開第2008/0200940号、名称「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」(2008年8月21日公開);その開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2009/0105750号、名称「Ergonomic Surgical Instruments」(2009年4月23日公開)、その開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2010/0069940号、名称「Ultrasonic Device for Fingertip Control」(2010年3月18日公開)、その開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2011/0015660号、名称「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」(2011年1月20日公開)、及びその開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2012/0029546号、名称「Ultrasonic Surgical Instrument Blades」(2012年2月2日公開)に開示されている。
【0004】
一部の超音波手術器具は、以下の特許文献に開示されているもののようなコードレストランスデューサを含む場合がある:その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許公開第2012/0112687号、名称「Recharge System for Medical Devices」(2012年5月10日公開)、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許出願公開第2012/0116265号、名称「Surgical Instrument with Charging Devices」(2012年5月10日公開)、及び/又はその開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許出願第61/410,603号、名称「Energy-Based Surgical Instruments」(2010年11月5日出願)に開示されているもののような、コードレストランスデューサを含んでよい。
【0005】
更に、一部の超音波外科用器具は、関節接合シャフト部分を含み得る。このような超音波外科用器具の例は、その開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2014/0005701号、名称「Surgical Instruments with Articulating Shafts」(2014年1月2日公開)、及びその開示が本明細書に参考として組み込まれる、米国特許出願公開第2014/0114334号、名称「Flexible Harmonic Waveguides/Blades for Surgical Instruments」(2014年4月24日公開)に開示されている。
【0006】
いくつかの外科用器具及びシステムが作製及び使用されてきたが、本発明者らよりも以前に、添付の特許請求の範囲に記載する本発明を作製又は使用した者は存在しないと考えられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本明細書は、本技術を具体的に指摘し、かつ明確にこの技術を特許請求する、特許請求の範囲により完結するが、本技術は、以下のある特定の実施例の説明を添付図面と併せ読むことでよりよく理解されるものと考えられ、図面において同様の参照符号は同じ要素を特定する。
図1A】器具のエンドエフェクタが開構成にある、第1の例示的な外科用器具の斜視図を図示する。
図1B】エンドエフェクタが閉構成にある、図1Aの器具の斜視図を図示する。
図2図1Aの器具の分解斜視図を図示する。
図3】ハンドルアセンブリと、エンドエフェクタを備えたシャフトアセンブリと、を有する、第2の例示的な超音波外科用器具の側面図を図示する。
図4A】開構成にある図3のエンドエフェクタの拡大側面図を図示する。
図4B図4Aと同様であるがエンドエフェクタが閉構成にある、エンドエフェクタの拡大側面図を図示する。
図5図3の超音波外科用器具の部分分解側面図を図示する。
図6図3の超音波外科用器具の超音波トランスデューサ、導波管、及び回転ノブの部分概略拡大側面図を図示し、超音波トランスデューサへの導波路の取り付けを示している。
図7図6の超音波トランスデューサと導波管との間のねじ連結の部分概略拡大側断面図を図示する。
図8】第3の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図9】第1の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図8の器具の一部分の概略部分分解斜視図を図示する。
図10A図9と同様でありロック構成にある器具の概略断面図を図示する。
図10B図9と同様であるがロック構成からロック解除構成へ移動している、器具の概略断面図を図示する。
図10C図9と同様であるがロック解除構成にある、器具の概略断面図を図示する。
図11図10Aと同様でありロック構成にある器具の概略斜視図を図示する。
図12】依然としてロック構成にあるがロック解除構成に移動している、図10Bと同様の器具の概略斜視図を図示する。
図13】ロック解除構成にある第4の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示し、第2の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを図示するために、外側シースの一部分が切欠図で示されている。
図14A図13と同様であるが外側シース内に切り欠きを備えるロック構成にある、器具の概略側面図を図示する。
図14B図14Aと同様であるが外側シース内に切り欠きを備えるロック解除構成にある、器具の概略側面図を図示する。
図15図13の外側シース及び関連付けられた切り欠きの概略上面図を図示する。
図16A】ロック構成にある第3の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、第5の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図16B図16Aと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側面図を図示する。
図17図16Aと同様であるがロック解除構成にある第4の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、器具の一部分の概略側断面図を図示する。
図18A図17と同様でありロック構成にある器具の一部分の概略上面断面図を図示する。
図18B図17と同様であるがロック解除構成にある、器具の概略上面断面図を図示する。
図19】第6の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図20A】ロック構成にある第5の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図19と同様である器具の概略的な側断面図を図示する。
図20B図19と同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側断面図を図示する。
図21A】ロック構成にある第6の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図20Aと同様の器具の概略側断面図を図示する。
図21B図20Bと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側断面図を図示する。
図22A】ロック構成にある第7の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、第7の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図22B図22Aと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側面図を図示する。
図23】第8の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図24A】ロック構成にある第8の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図23と同様である器具の概略側断面図を図示する。
図24B図24Aと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側断面図を図示する。
図25】ロック構成にある図24Aの切断線25-25に沿って切断した図24Aの概略断面図である。
図26A】ロック構成にある第9の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、第9の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図26B図26Aと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略側面図を図示する。
図27A】ロック解除構成にある第10の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、第10の例示的な超音波外科用器具の概略側断面図を図示する。
図27B図27Aと同様でありロック構成にある器具の概略側断面図を図示する。
図27C図27Bと同様であるが第2のロック構成にある、器具の概略側断面図を図示する。
図27D図27Cと同様であるが図27Aと同様であるロック解除構成にある、器具の概略側断面図を図示する。
図28A図27Aのロック解除構成にある図27Aと同様である器具の拡大部分の概略側断面図を図示する。
図28B】シャフトアセンブリが差し込まれるときの、図28Aと同様であり図27Bのロック構成にある、器具の拡大部分の概略側断面図を図示する。
図28C】シャフトアセンブリが挿入されるときの、図28Bと同様であるが図27Cのロック構成にある、器具の拡大部分の概略側断面図を図示する。
図28D図28Cと同様であるが図27Dのロック解除構成にある、器具の拡大部分の概略側断面図を図示する。
図29】第11の例示的な超音波外科用器具の概略部分分解側面図を図示する。
図30A】ロック構成にある第11の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図29と同様である器具の概略断面図を図示する。
図30B図30Aと同様であるがロック構成からロック解除構成に移動している、器具の概略断面図を図示する。
図30C図30Bと同様であるがロック解除構成にある、器具の概略断面図を図示する。
図31A図30Aと同様でありロック構成にある機械的ロックアウトアセンブリの概略拡大側断面図を図示する。
図31B】ロック構成からロック解除構成に移行している図30Bと同様である機械的ロックアウトアセンブリの概略拡大側断面図を図示する。
図31C図30Cと同様でありロック解除構成にある機械的ロックアウトアセンブリの概略拡大側断面図を図示する。
図32】第12の例示的な超音波外科用器具の概略側面図を図示する。
図33】ロック構成にある第12の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む、図32の器具の概略側断面図を図示する。
図34A図32の器具と共に使用されるように構成された連結装置の第1の代替の実施形態の概略斜視図を図示する。
図34B図32の器具と共に使用されるように構成された連結装置の第2の代替の実施形態の概略斜視図を図示する。
図34C図32の器具と共に使用されるように構成された連結装置の第3の代替の実施形態の概略斜視図を図示する。
図34D図32の器具と共に使用されるように構成された連結装置の第4の代替の実施形態の概略斜視図を図示する。
図35】第13の例示的な超音波外科用器具の概略斜視図を図示する。
図36】第13の例示的な機械的ロックアウトアセンブリを含む図35の器具の概略部分分解斜視図を図示する。
図37図36の機械的ロックアウトアセンブリの外管カラーの概略拡大斜視図を図示する。
図38図36の機械的ロックアウトアセンブリのバヨネットカラーの概略拡大斜視図を図示する。
図39A】ロック構成にあるバヨネットカラーと連結した外管カラーを含む、図36の機械的ロックアウトアセンブリの概略斜視図を図示する。
図39B】ロック構成からロック解除構成に向かって移動している図39Aと同様である機械的ロックアウトアセンブリの概略斜視図を図示する。
図39C図39Bと同様であるがロック解除構成にある機械的ロックアウトアセンブリの概略斜視図を図示する。
図40A図39Aの切断線40A-40Aに沿って切断した図39Aの概略拡大断面図を図示する。
図40B図39Bの切断線40B-40Bに沿って切断した図39Bの概略拡大断面図を図示する。
図40C図39Cの切断線40C-40Cに沿って切断した図39Cの概略拡大断面図を図示する。
図41】ロック構成の回転カラーと連結した外管カラーの概略断面図を図示する。
【0008】
図面は、いかなる方法でも限定することを意図しておらず、本技術の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、その他の様々な方法で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を成す添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、示される厳密な配置に限定されないことが理解される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点は、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、その他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的な性質のものではなく、例示的な性質のものとみなされるべきである。
【0010】
本明細書に記載される教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ又は2つ以上のものを、本明細書に記載される他の教示、表現、実施形態、実施例などの任意の1つ又は2つ以上のものと組み合わせることができる点も、更に理解されよう。したがって、以下に記載される教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して切り離して考慮されるべきではない。本明細書における教示を鑑みると、本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、当業者には直ちに明らかとなろう。このような修正形態及び変形形態は、特許請求の範囲の範囲に含まれるものとする。
【0011】
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、人間又はロボットである外科用器具の操作者に対して、本明細書で定義する。用語「近位」とは、人間又はロボットである外科用器具の操作者により近く、かつ、外科用器具の外科用エンドエフェクタから更に離れた要素の位置を意味する。用語「遠位」とは、外科用器具の外科用エンドエフェクタにより近く、かつ、人間又はロボットである外科用器具の操作者から更に離れた要素の位置を意味する。加えて、用語「上側」、「下側」、「側方」、「横断」、「底部」、「頂部」は、以下に提供される図の説明に更なる明瞭性を提供するための相対的な用語である。用語「上側」、「下側」、「側方」、「横断」、「底部」、「頂部」は、したがって、本明細書に説明される発明を不必要に限定することを意図するものではない。
【0012】
加えて、用語「第1」及び「第2」は、外科用器具の1つ又は2つ以上の部分を区別するために本明細書で使用される。例えば、第1のアセンブリ及び第2のアセンブリは、代替的に、及びそれぞれ、第2のアセンブリ及び第1のアセンブリと記載され得る。用語「第1」及び「第2」及び他の数字表示は、そのような用語の単なる例示であり、本明細書に説明される発明を不必要に限定することを意図するものではない。
【0013】
I.外科処置用の第1の例示的な超音波外科用器具
図1A図2は、第1の例示的な超音波外科用器具(10)を示す。器具(10)の少なくとも一部は、以下の教示の少なくとも一部に従って構築され、かつ動作可能であり得る:米国特許第5,322,055号、同第5,873,873号、同第5,980,510号、同第6,325,811号、同第6,773,444号、同第6,783,524号、米国特許出願公開第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2009/0105750号、同第2010/0069940号、同第2011/0015660号、同第2012/0112687号、同第2012/0116265号、同第2014/0005701号、同第2014/0114334号、米国特許出願第61/410,603号及び/又は同第14/028,717号。前述の特許、特許公開、及び特許出願のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。加えて、又は代替的に、器具(10)の少なくとも一部は、下記特許出願の教示の少なくとも一部に従って構築され、かつ動作可能であり得る:その開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector and Compound Lever with Detents」という名称の2016年10月4日出願の米国特許出願公開第15/284,837号、及び/又はその開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector」という名称の2016年7月18日出願の米国特許出願第62/363,411号。
【0014】
以下で更に詳細に説明されるように、器具(10)は、実質的に同時に、組織を切断し、かつ組織(例えば、血管など)を封止又は接合するように動作可能である。また、器具(10)が、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及び/又はHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesとの種々の構造的及び機能的な類似性を有し得ることを理解されたい。更に、器具(10)は、本明細書で引用され、参照により本明細書に組み込まれるその他の参考文献のうちのいずれかにおいて教示される装置と、様々な構造的及び機能的類似性を有し得る。
【0015】
本実施例の器具(10)は、第1のモジュール式アセンブリ(12)と、第2のモジュール式アセンブリ(14)と、連結部材(16)と、を含む。以下により詳細に説明されるように、連結部材(16)は、エンドエフェクタ(18)を有する器具(10)を形成するために、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)に選択的に取り付け得る。図1A及び図1Bで最もよく分かるように、エンドエフェクタ(18)は、超音波ブレード(20)と、クランプパッドアセンブリ(24)のクランプパッド(22)と、を備える。
【0016】
加えて、以下により詳細に説明されるように、第2のモジュール式アセンブリ(14)の選択された部分は、エンドエフェクタ(18)を開構成(図1A)から閉構成(図1B)に作動させるために、第1のモジュール式アセンブリ(12)に対して、互いに適切に取り付けられたときに、作動し得る。第2のモジュール式アセンブリ(14)を第1のモジュール式アセンブリ(12)と選択的に着脱する能力は、モジュール式アセンブリ(12、14)のいずれかの再利用を可能にする追加的な利益を提供し得る。例えば、異なる種類の第1のモジュール式アセンブリ(12)は、異なる種類の外科用器具を提供するために、第2のモジュール式アセンブリ(14)と共に使用され得る。同様に、異なる種類の第2のモジュール式アセンブリ(14)は、異なる種類の外科用器具を提供するために、第1のモジュール式アセンブリ(12)と共に使用され得る。加えて、第2のモジュール式アセンブリ(14)の移動構成要素は、第2のモジュール式アセンブリ(14)の静止構成要素内に収容されてもよく、これは、追加の利点を提供する場合があり、そのうちのいくつかは、以下に説明されるが、他の利点は、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。
【0017】
第1のモジュール式アセンブリ(12)は、ハンドルアセンブリ(26)と、ハンドルアセンブリ(26)から遠位に延在するシャフトアセンブリ(28)と、シャフトアセンブリ(28)から遠位に延在する超音波ブレード(20)と、を含む。ハンドルアセンブリ(26)は、本体(30)と、フィンガーグリップリング(32)と、フィンガーグリップリング(32)に対して遠位にある一対のボタン(34)と、本体(30)内に収容された超音波トランスデューサアセンブリ(36)と、を含む。
【0018】
シャフトアセンブリ(28)は、本体(30)から遠位に延在する近位外側シース(38)と、近位外側シース(38)から遠位に延在する管(40)と、近位外側シース(38)及び管(40)の両方内及びそれらを通って延在する導波管(42)と、を含む。近位外側シース(38)は、一対の突起(44)を含む。加えて、近位外側シース(38)は、一対の陥凹(46)を画定する。以下により詳細に説明されるように、陥凹(46)は、遠位外側シース(48)の一部分と嵌合するように寸法決めされ、一方で突起(44)は、近位外側シース(38)を連結部材(16)と枢動可能に連結するように構成されている。突起(44)及び陥凹(46)の両方は、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)と連結することを助け得る。
【0019】
近位外側シース(38)は、本体(30)に対して固定されてもよく、管(40)は、近位外側シース(38)に対して固定されてもよい。以下により詳細に説明されるように、導波管(42)は、トランスデューサアセンブリ(36)に取り付けられ、かつ近位外側シース(38)及び管(40)の部分によって支持され得る。超音波ブレード(20)は、導波管(42)に一体的に接続されてもよく、また更導波管(42)から遠位に延在してもよい。以下により詳細に説明されるように、導波管(42)は、超音波ブレード(20)とトランスデューサアセンブリ(36)との間に音響伝達を提供するために、超音波トランスデューサアセンブリ(36)に接続するように動作可能である。
【0020】
トランスデューサアセンブリ(36)は、ハンドルアセンブリ(26)の本体(30)内に収容される。図1A及び図1Bで分かるように、トランスデューサアセンブリ(36)は、プラグ(52)を介してジェネレータ(50)と連結されている。トランスデューサアセンブリ(36)は、ジェネレータ(50)から電力を受信して、圧電原理によりその電力を超音波振動に変換する。ジェネレータ(50)は、電源と、トランスデューサアセンブリ(36)による超音波振動の生成に特に適した電力プロファイルをトランスデューサアセンブリ(36)提供するように構成されている制御モジュールと、を含み得る。ジェネレータ(50)はまた、エンドエフェクタ(18)がRF電気外科エネルギーを組織に印加することを可能にする電力プロファイルを提供するように構成され得る。
【0021】
単なる例として、ジェネレータ(50)は、Ethicon Endo-Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により販売されているGEN300を含み得る。加えて、又は代替的に、ジェネレータ(図示せず)は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2011/0087212号、名称「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」(2011年4月14日公開)の教示のうちの少なくともいくつかに従って構築され得る。また、ジェネレータ(50)の機能性の少なくとも一部をハンドルアセンブリ(26)に組み込むことができ、またハンドルアセンブリ(26)は、電池又は他の内蔵電源を更に含み得、その結果、プラグ(52)が省略されることも理解されたい。ジェネレータ(50)が取り得る更に他の好適な形態、並びにジェネレータ(50)が提供し得る様々な特徴及び動作性は、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。
【0022】
トランスデューサアセンブリ(36)によって生成される超音波振動は、適切に連結されたときに音波導波管(42)に沿って伝達される。導波管(42)は、機械的かつ音響的にトランスデューサアセンブリ(36)に連結される。導波管(42)は、シャフトアセンブリ(28)を通って延在して、超音波ブレード(20)に到達している。導波管(42)は、導波管(42)及び近位外側シース(38)を通って延在するピン(図示せず)を介して、近位外側シース(38)及び/又は本体(30)に固設され得る。ピンは、導波管(42)が停止状態にある(すなわち、超音波的に振動していない)とき、導波管(42)がシャフトアセンブリ(28)の残部に対して長手方向かつ回転可能に確実に固定されたままにすることを助け得る。
【0023】
加えて、導波管(42)は、管(40)の内部と導波管(42)の外部との間に位置する封止部(54)を介して管(40)によって支持され得る。封止部(54)はまた、望ましくない物質及び流体が導波管(42)を収容する管(40)の部分に入ることを防止し得る。ピン(図示せず)及び封止部(54)は、導波管(42)を通して伝達される共振超音波振動と関連付けられたノードに対応する導波管(42)の長さに沿った位置に位置している。したがって、導波管(42)とピン(図示せず)との接触、及び導波管(42)と封止部(54)との接触は、導波管(42)を通して伝達される超音波振動に影響を及ぼさない場合がある。
【0024】
超音波ブレード(20)が起動状態にある(すなわち、超音波的に振動している)場合、特に組織がクランプパッド(22)と超音波ブレード(20)との間にクランプされている場合に、超音波ブレード(20)は、組織を効果的に切断及び封止するように動作可能である。導波管(42)は、導波管(42)を通して伝達される機械的振動を増幅するように構成され得ることを理解されたい。更に、導波管(42)は、長手方向の振動の利得を導波管(42)に沿って制御するように動作可能な特徴、及び/又は導波管(42)をシステムの共振周波数に同調させる特徴を含み得る。
【0025】
本実施例では、組織による負荷が音響アセンブリに加えられていないとき、好ましい共振周波数fに合わせて音響アセンブリを同調させるために、超音波ブレード(20)の遠位端は、導波管(42)を通って伝達される共振超音波振動と関連付けられたアンチノードに対応する位置に位置する。トランスデューサアセンブリ(36)が通電されると、超音波ブレード(20)の遠位端は、例えば、ピーク間で約10~500マイクロメートルの範囲、場合によっては、例えば、55.5kHzの所定の振動周波数fにおいて約20~約200マイクロメートルの範囲で長手方向に移動するように構成されている。本実施例のトランスデューサアセンブリ(36)が起動されると、これらの機械的振動が導波管(42)を通して伝達されて、超音波ブレード(20)に到達することによって、共振超音波周波数での超音波ブレード(20)の振動を提供する。したがって、組織が超音波ブレード(20)とクランプパッド(22)との間に固定されると、超音波ブレード(20)の超音波振動が組織を切断することと同時に隣接組織細胞内のタンパク質を変性させることによって、比較的少量の熱分散しか伴わない凝固効果がもたらされ得る。
【0026】
いくつかの変形形態では、超音波ブレード(20)及び/又はクランプパッド(22)を通して電流も提供されて、組織を封止し得る。したがって、器具(10)がまた、エンドエフェクタ(18)を介して手術部位に高周波(Radiofrequency、RF)エネルギーを提供するように構成され得ることが理解されるべきである。単なる例として、操作者は、超音波ブレード(20)とクランプパッド(22)との間に捕捉されている組織を切断するために、ブレード(20)からの超音波エネルギーの使用に主として依存し得る。操作者は、切断された組織を封止するために、エンドエフェクタ(18)からのRFエネルギーの使用に更に依存し得る。言うまでもなく、ブレード(20)からの超音波エネルギーが、ある程度組織を封止し、そのためエンドエフェクタ(18)からのRFエネルギーが、超音波エネルギーによって既にもたらされているであろう封止を補い得ることが理解されるであろう。また、操作者が、超音波エネルギーを組織に印加することもなくRFエネルギーのみを組織に印加するために、エンドエフェクタ(18)を単に使用することを望む場合があり得ることも理解されるであろう。本明細書における説明から理解されるであろうように、器具(10)いくつかの変形形態は、上記の種類の機能の全てを提供することが可能である。器具(10)が、超音波及びRF電気外科的動作モードの両方を提供するように構成され、かつ動作可能であり得る様々な方式が、本明細書に引用される様々な参考文献に説明されているが、本明細書の教示を鑑みて、器具(10)が超音波及びRF電気外科的動作モードの両方を提供するように構成され、かつ動作可能であり得る他の方式が、当業者に明らかとなるであろう。
【0027】
操作者は、ボタン(34)を起動させて、トランスデューサアセンブリ(36)を選択的に起動させ、それによって超音波ブレード(20)を起動させ得る。本実施例では、2つのボタン(34)が設けられている。いくつかの変形形態では、1つのボタン(34)が、超音波ブレード(20)を第1の電力プロファイル(例えば、第1の周波数及び/又は第1の振幅)で起動させるために設けられ、別のボタン(34)が、超音波ブレード(20)を第2の電力プロファイル(例えば、第2の周波数及び/又は第2の振幅)で起動させるために設けられる。いくつかの他の変形形態では、1つのボタン(34)が超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで起動させるために設けられ、別のボタン(34)が、エンドエフェクタ(18)をRFエネルギーで起動させるために設けられる。いくつかの他の変形形態では、1つのボタン(34)が、超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで起動させ、同時にエンドエフェクタ(18)をRFエネルギーで起動させるように動作可能であるが、他のボタン(34)は、超音波エネルギーで超音波ブレード(20)を起動させるようにのみ動作可能である。いくつかの他の変形形態では、少なくとも1つのボタン(34)は、超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで最初に起動させ、次いで、1つ又は2つ以上の他の条件(例えば、時間、測定されたインピーダンスなど)に基づいて、ボタン(34)を起動させたまま、超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで依然として起動させながら、エンドエフェクタ(18)をRFエネルギーで最終的に起動させるように動作可能である。いくつかの他の変形形態では、少なくとも1つのボタン(34)は、超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで最初に起動させ、次いで、1つ又は2つ以上の他の条件(例えば、時間、測定されたインピーダンスなど)に基づいて、ボタン(34)を起動させたまま、超音波エネルギーでの超音波ブレード(20)の起動を終了させながら、エンドエフェクタ(18)をRFエネルギーで最終的に起動させるように動作可能である。いくつかの他の変形形態では、少なくとも1つのボタン(34)は、エンドエフェクタ(18)をRFエネルギーで最初に起動させ、次いで、1つ又は2つ以上の他の条件(例えば、時間、測定されたインピーダンスなど)に基づいて、ボタン(34)を起動させたまま、RFエネルギーでのエンドエフェクタ(18)の起動を終了させながら、超音波ブレード(20)を超音波エネルギーで最終的に起動させるように動作可能である。
【0028】
任意の他の好適な数のボタン並びに/あるいは選択可能な電力レベル及び/又は電力の様式が提供され得ることを理解されたい。例えば、トランスデューサアセンブリ(36)を選択的に起動させるために、フットペダルが設けられ得る。
【0029】
本実施例のボタン(34)は、操作者が片手で器具(10)を容易にかつ完全に動作させることができるように位置付けられている。例えば、第1及び第2のモジュール式アセンブリ(12、14)が連結されたとき、操作者は、親指グリップリング(56)内に親指を位置付け、フィンガーグリップリング(32)内に薬指を位置付け、本体(30)の周りに中指を位置付け、人差し指を使用してボタン(34)を操作してもよい。言うまでもなく、他の任意の好適な技法を使用して器具(10)を把持し、動作させてもよく、ボタン(34)は、他の任意の好適な位置に位置してもよい。
【0030】
上述されたように、かつ以下に説明されるように、連結部材(16)は、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)と選択的に連結するように構成されている。図2で最もよく分かるように、連結部材(16)は、本体(58)と、本体(58)から延在する、一対の弾性アーム(60)と、一対のグリップ(62)と、を備える。弾性アーム(60)は各々、それぞれの枢動孔(64)及びロックアセンブリ(66)を画定する。弾性アーム(60)は、近位外側シース(38)を受容し、かつ枢動孔(64)をそれぞれの突起(44)とスナップ嵌めするために、互いに離間されている。連結部材(16)は、枢動孔(64)及び突起(44)を介して近位外側シース(38)と枢動可能に接続するように構成されている。本実施例では、連結部材(16)及び近位外側シース(38)が、スナップ嵌めを介して枢動可能に連結されているが、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるように、任意の他の種類の好適な接続が使用されてもよい。例えば、突起(44)は、連結部材(16)の枢動孔(64)と枢動可能に連結するために、近位外側シース(38)に対して延在可能であってもよい。グリップ(62)は、操作者がグリップ(62)を介して連結部材(16)を近位外側シース(38)に対して容易に回転させることができるように、本体(58)上に位置付けられ得る。以下により詳細に説明されるように、ロックアセンブリ(66)は、第1のモジュール式アセンブリ(14)の部分と選択的に連結するために、枢動孔(64)及び突起(44)の周りを回転するように構成されている。
【0031】
本実施例の連結部材(16)は、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)に接続するために使用されるが、連結部材(16)が、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかである任意の好適な種類のモジュール式アセンブリに組み込まれ得ることを理解されたい。例えば、連結部材(16)は、異なるモジュール式クランプアームアセンブリを第1のモジュール式アセンブリ(12)と連結するように修正されてもよく、異なるモジュール式クランプアームアセンブリには、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、2016年10月4日出願の米国特許出願公開第15/284,855号、名称「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector and Modular Clamp Arm Assembly」において教示されているようなクランプアームアセンブリが含まれる。したがって、第1のモジュール式アセンブリ(12)と連結され得る1つのモジュール式クランプアームアセンブリが超音波ブレード(20)の一方側でクランプアームの枢動運動を提供し得、一方で、第1のモジュール式アセンブリ(12)と連結され得る他のモジュール式クランプアームアセンブリが超音波ブレード(20)の他方側でクランプアームの枢動運動を提供し得る。異なる種類の第2のモジュール式アセンブリ(14)を提供するために使用され得る他の好適な種類のクランプアームアセンブリが、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。
【0032】
第2のモジュール式アセンブリ(14)は、クランプアームアセンブリ(68)と、クランプパッドアセンブリ(24)と、遠位外側シース(48)と、を含む。以下でより詳細に説明されるように、遠位外側シース(48)は、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)と選択的に連結するために、連結部材(16)及び近位外側シース(38)の両方と連結するように構成されている。言い換えると、適切に連結されたとき、近位外側シース(38)及び遠位外側シース(48)は、互いに対して固定され得る。以下に更に詳細に説明されるように、クランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)は、両方とも、遠位外側シース(48)と枢動可能に連結される。加えて、クランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)は、遠位外側シース(48)に対する一方のアセンブリ(24、68)の回転が、遠位外側シース(48)に対する他方のアセンブリ(24、68)の回転を引き起こすように、互いに噛合するように寸法決めされる。言い換えると、クランプアームアセンブリ(24)及びクランプパッドアセンブリ(68)は、遠位外側シース(48)に対して互いに回転することができる。
【0033】
遠位外側シース(48)は、遠位面(72)から延在し、かつ一対の近位に提示された突起(74)で終端するU字形本体(70)を含む。近位に提示された突起(74)は各々、U字形本体(70)から離れて延在する側方突起(76)を含む。U字形本体(70)は、長手方向経路(78)及び複数の孔(80)を画定する。U字形本体(70)及び長手方向経路(78)は、管(40)を受容し、かつクランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)の一部分を回転可能に収容するように寸法決めされる。具体的には、U字形本体(70)は、管(40)がクランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)の下に置かれるように、超音波ブレード(20)及び管(40)の上に挿入され得る。管(40)は、クランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)が導波管(42)の隣接する部分に接触しないように、導波管(42)を保護し得る。
【0034】
図2に示されるように、近位に提示された突起(74)は、近位外側シース(38)によって画定された陥凹(46)内に挿入されるように構成されている。近位に提示された突起(74)が陥凹(46)内に挿入されたとき、遠位外側シース(48)は、管(40)によって画定された長手方向軸の周りを近位外側シース(38)に対して回転しない場合がある。したがって、近位に提示された突起(74)は、遠位外側シース(48)を近位外側シース(38)に対して回転可能に固定するために、陥凹(46)と嵌合し得る。
【0035】
遠位外側シース(48)が近位外側シース(38)に対して回転可能に固定されると、操作者は、ロックアセンブリ(66)が側方突起(76)とスナップ嵌めするように連結部材(16)を回転させ得る。具体的には、操作者は、側方突起(76)が弾性アーム(60)に対してカム作用するように、連結部材(16)を突起(44)の周りを回転させ得る。その結果、弾性アーム(60)は、近位に提示された突起(74)から外方に離れて屈曲する。操作者は、連結部材(16)を突起(44)の周りを更に回転させ得る。弾性アーム(60)の弾性性質は、側方突起(76)がロックアセンブリ(66)内に置かれるように、弾性アーム(60)が弛緩位置に戻ることを可能にする。連結部材(16)のロックアセンブリ(66)が完全に取り付けられた状態で、遠位外側シース(48)は、近位外側シース(38)に対して長手方向に固定され、それによって第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)と連結する。
【0036】
操作者が、第1のモジュール式アセンブリ(12)を第2のモジュール式アセンブリ(14)と連結解除することを望む場合、操作者は、弾性アーム(60)を屈曲させて、側方突起(76)を飛び出させるために、グリップ(62)を把持して、連結部材(16)を突起(44)の周りを反対方向に回転させ得る。
【0037】
上述されたように、クランプアームアセンブリ(68)及びクランプパッドアセンブリ(24)は、両方とも、遠位外側シース(48)に対する一方のアセンブリ(24、68)の回転が、遠位外側シース(48)に対する他方のアセンブリ(24、68)の回転を引き起こすように、遠位外側シース(48)と枢動可能に連結される。
【0038】
図1Bで分かるように、クランプアームアセンブリ(68)は、細長いアーム(82)と、親指グリップリング(56)と、カム突起(84)と、を含む。親指グリップリング(56)及び細長いアーム(82)は共に、本体(30)及びフィンガーグリップリング(32)と組み合わせて、はさみグリップタイプ構成を提供する。枢動連結部は、ピン(86)を介してクランプアームアセンブリ(68)を遠位外側シース(48)と枢動可能に連結する。以下により詳細に説明されるように、カム突起(84)は、クランプアームアセンブリ(68)の回転に応答してクランプパッドアセンブリ(24)を回転させるために、クランプパッドアセンブリ(24)と相互作用する。
【0039】
図1Bで分かるように、クランプパッドアセンブリ(24)は、超音波ブレード(20)に面するクランプパッド(24)と、超音波ブレード(20)に隣接しクランプパッド(22)の近位に位置する一対の組織止め(88)と、カム陥凹(92)を画定するアーム(90)と、を含む。いくつかの変形形態では、クランプパッドアセンブリ(24)は、組織にRF電気外科エネルギーを印加するように動作可能である、1つ又は2つ以上の電極を更に含む。本明細書の様々な参考文献は、クランプパッドアセンブリが、RF電気外科エネルギーを組織に印加するように動作可能である1つ又は2つ以上の電極を組み込むことができる手法の例を記載しているが、クランプパッドアセンブリ(24)が、RF電気外科エネルギーを組織に印加するように動作可能である1つ又は2つ以上の電極を組み込むことができる手法の他の例が、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。
【0040】
本実施例では、エンドエフェクタ(18)が閉位置にあるとき、組織止め(88)は、遠位面(72)と長手方向に整列する。組織止め(88)及び遠位面(72)は、ブレード(20)からの超音波エネルギーが、組織を適切に切断又は封止しない場合があり得る、エンドエフェクタ(18)内の近位位置に、組織が意図せず到達してしまうことを一貫してかつ単に防止し得る。このような防止の提供において、組織止め(88)は、操作者が、組織がエンドエフェクタ(18)内の望ましくない近位位置に到達したかどうかを判定するために、エンドエフェクタ(18)の近位領域を可視化する必要性を排除することができる。
【0041】
カム突起(84)は、カム陥凹(92)にも接触しながら、カム陥凹(92)内で回転するように寸法決めされる。カム突起(84)及びカム陥凹(92)は、遠位外側シース(48)内に位置付けられる。したがって、図1A及び図1Bに示されるように、操作者が、細長いアーム(82)を遠位外側シース(48)に向かって回転させたとき、カム突起(84)は、遠位外側シース(48)から離れて回転する。カム突起(84)がカム陥凹(92)内に収容されているため、カム突起(84)の上方運動は、カム陥凹(92)の上方運動を引き起こす。カム陥凹(92)の上方運動は、クランプパッド(22)が超音波ブレード(20)に向かって回転するように、アーム(90)を回転させる。したがって、ハンドルアセンブリ(26)に向かうクランプアームアセンブリ(68)の細長いアーム(82)の閉鎖は、超音波ブレード(20)に向かうクランプパッド(22)の閉鎖をもたらす。したがって、第1のモジュール式アセンブリ(12)及び第2のモジュール式アセンブリ(14)が接続されたとき、操作者が親指グリップリング(56)を本体(30)に向けて握り締めることによって組織をクランプパッドアセンブリ(24)と超音波ブレード(20)との間に挟持して、組織を超音波ブレード(20)に対して圧縮し得ることを理解されたい。そのような圧縮中に超音波ブレード(20)を起動させると、クランプパッドアセンブリ(24)と超音波ブレード(20)とが協働して、圧縮された組織を切除及び/又は封止する。
【0042】
いくつかの変形形態では、1つ又は2つ以上の弾性部材を使用して、図1Aに示される開位置に向かってクランプパッドアセンブリ(24)を付勢する。当然ながら、本明細書の教示に鑑みて当業者には明らかであるように、ねじりばね等の任意の他の好適な種類の弾性部材が使用され得る。代替的に、クランプパッドアセンブリ(24)は、必ずしも開位置に向かって付勢される必要はない。
【0043】
器具(10)の前述の構成要素及び動作性は、あくまでも例示的なものである。本明細書の教示に鑑みれば当業者には明らかとなるように、器具(10)は種々のその他の方式で構成され得る。単なる例として、器具(10)の少なくとも一部は、その開示内容が全て参照により本明細書に組み込まれる、次の特許文献のいずれかの教示の少なくとも一部に従って構築され得る及び/又は動作可能であり得る:米国特許第5,322,055号、同第5,873,873号、同第5,980,510号、同第6,325,811号、同第6,783,524号、米国特許出願公開第2006/0079874号、同第2007/0191713号、同第2007/0282333号、同第2008/0200940号、同第2010/0069940号、同第2011/0015660号、同第2012/0112687号、同第2012/0116265号、同第2014/0005701号、同第2014/0114334号、及び/又はその開示が参照により本明細書に組み込まれる、「Alignment Features for Ultrasonic Surgical Instrument」という名称の2015年3月19日公開の米国特許出願公開第2015/0080925号。
【0044】
II.外科処置用の第2の例示的な超音波外科用器具
図3図4Bは、ハンドルアセンブリ(112)として示される第1のモジュール式アセンブリと、ハンドルアセンブリ(112)から遠位に延在するシャフトアセンブリ(114)として示される第2のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(114)の遠位端に配置されたエンドエフェクタ(116)と、を含む、例示的な超音波外科用器具(110)を示す。ハンドルアセンブリ(112)は、ピストルグリップ(120)と、エネルギー制御ボタン(122)と、を含む本体(118)を含み、エネルギー制御ボタンは、外科用器具(110)によって送達される組織治療エネルギーの様々な態様を制御するために、外科医によって操作されるように構成されている。トリガ(124)は、本体(118)の下方部分に連結され、エンドエフェクタ(116)を選択的に作動させるために、ピストルグリップ(120)に向かう方向及びピストルグリップから離れる方向に枢動可能である。外科用器具(110)の他の好適な変形形態では、ハンドルアセンブリ(112)は、例えば、はさみグリップ構成を含んでもよい。本体(118)は、以下により詳細に記載されるように、超音波エネルギーをエンドエフェクタ(116)に送達するように構成された、図3に概略的に示される超音波トランスデューサ(126)を収容する。本体(118)はまた、本明細書ではハウジング(118)と呼ばれることもあり、1つの構成要素を含んでも、構成要素のアセンブリを含んでもよい。したがって、用語「本体」及び「ハウジング」は、本明細書に記載される本発明を任意の数の個別の構成要素に不必要に限定することを意図するものではない。
【0045】
図4A及び図4Bに最もよく示されるように、エンドエフェクタ(116)は、超音波ブレード(128)と、クランプアーム(130)と、を含み、クランプアームは、超音波ブレードとの間に組織を挟持するために、超音波ブレード(128)に向かう方向及び超音波ブレードから離れる方向に選択的に枢動するように構成されている。クランプアーム(130)は、挟持側に配置されたクランプパッド(132)を含み、図4Aに示す開位置から図4Bに示す閉位置へと移動可能である。図3に関して、超音波ブレード(128)は、超音波トランスデューサ(126)と音響的に連結されており、この超音波トランスデューサは、超音波ブレード(128)と接触して位置付けられた組織を切断及び/又は封止するために超音波周波数で超音波ブレード(128)を駆動する(すなわち振動させる)ように構成されている。クランプアーム(130)は、トリガ(124)と動作可能に連結され、それにより、クランプアーム(130)は、ピストルグリップ(120)に向かうトリガ(124)の枢動に応答して、超音波ブレード(128)に向かって閉鎖位置へと枢動するように構成されている。更に、クランプアーム(130)は、ピストルグリップ(120)から離れる方向へのトリガ(124)の枢動に応答して、超音波ブレード(128)から離れる方向に開位置へと枢動するように構成されている。クランプアーム(130)をトリガ(124)と連結させ得る様々な好適な方法が、本明細書の教示を鑑みて当業者に明らかとなるであろう。いくつかの変形形態では、クランプアーム(130)及び/又はトリガ(124)を開位置に向かって付勢するために、1つ又は2つ以上の弾性部材が組み込まれてもよい。
【0046】
本実施例のシャフトアセンブリ(114)は、長手方向軸に沿って延在しており、外管(134)と、外管(134)内で受容された内管(136)と、内管(136)内に支持されかつそれを通って長手方向に延在する超音波導波管(138)と、を含む。超音波ブレード(128)は、導波管(138)と一体的に形成され、導波管から遠位に延在する。クランプアーム(130)の近位端は、外管及び内管(134、136)の遠位端に枢動可能に連結され、内管(136)の遠位端を通じて横方向に延在する枢動ピン(140)(図4A及び図4Bを参照されたい)によって規定される枢動軸の周りをクランプアーム(130)がシャフトアセンブリ(114)に対して枢動することを可能にしている。
【0047】
本実施例では、内管(136)は、ハンドルアセンブリ(118)に対して長手方向に固定され、外管(134)は、シャフトアセンブリ(114)の長手方向軸に沿って内管(136)及びハンドルアセンブリ(118)に対して並進するように構成されている。外管(134)が遠位側に並進するとき、クランプアーム(130)は、その開位置に向かって、枢動軸の周りを枢動する。外管(134)が近位側に並進するとき、クランプアーム(130)は、その閉位置に向かって、枢動軸線の周りを反対方向に枢動する。図示されていないが、外管(134)の近位端は、トリガ(124)の作動が内管(136)に対する外管(134)の並進を引き起こし、それによって上述のようにクランプアーム(130)を開放又は閉鎖するように、トリガ(124)と動作可能に連結される。本明細書に示されない他の好適な構成では、外管(134)は、長手方向に固定されてもよく、内管(136)は、クランプアーム(130)をその開位置と閉位置との間で移動させるために並進するように構成されてもよい。クランプアーム(130)を開位置と閉位置との間で作動させるための様々な他の好適な機構が、当業者に明らかとなるであろう。
【0048】
シャフトアセンブリ(114)とエンドエフェクタ(116)は、シャフトアセンブリ(114)によって画定される長手方向軸の周りを、本体(118)に対して共に回転するように構成されている。図5図6に示されるように、シャフトアセンブリ(114)は、その近位端に配置された回転ノブ(142)、並びにハンドルアセンブリ(112)の本体カプラ(144)に機械的に接続するように構成されたシャフトカプラ(143)と、を更に含む。回転ノブ(142)は、ハンドルアセンブリ(112)の本体(118)に回転可能に連結され、外管(134)、内管(136)、及び導波管(138)に、それらを通って横方向に延在する連結ピン(図示せず)によって回転可能に固定される。連結ピン(図示せず)は、導波管(138)の音響ノードに対応する長手方向位置に配置される。他の例では、回転ノブ(142)は、様々な他の様式でシャフトアセンブリ(114)の残りの構成要素に回転可能に固定されてもよい。回転ノブ(142)は、ハンドルアセンブリ(112)に対するシャフトアセンブリ(114)及びエンドエフェクタ(116)の回転方向を選択的に操作するために、操作者によって把持されるように構成されている。シャフトアセンブリ(114)とハンドルアセンブリ(112)との間の音響的及び機械的接続の様々な例が、2017年7月10日出願の米国特許出願第15/644,930号、名称「Acoustic Drivetrain with External Collar at Nodal Position」、及び2017年7月10日出願の米国特許出願第15/644,944号、名称「Features to Couple Acoustic Drivetrain Components in Ultrasonic Surgical Instrument」に更に詳細に記載されており、これらの開示内容は参照により本明細書にそれぞれ組み込まれる。
【0049】
図3図5は、超音波トランスデューサ(126)及び導波管(138)の更なる詳細を示す。具体的に言えば、超音波トランスデューサ(126)と導波管(138)は、互いにねじ連結するように構成されている。したがって、導波管(138)は、超音波トランスデューサ(126)を超音波ブレード(128)と音響的に連結し、それによって超音波トランスデューサ(126)からブレード(128)に超音波機械振動を伝達するように構成されている。このようにして、超音波トランスデューサ(126)、導波管(138)、及び超音波ブレード(128)は共に、超音波外科用器具(110)の音響アセンブリを画定する。超音波トランスデューサ(126)は、ハンドルアセンブリ(112)の本体(118)内で回転可能に支持され、導波管(138)を含めたシャフトアセンブリ(114)及びエンドエフェクタ(116)と共に、シャフトアセンブリ(114)の長手方向軸線の周りを回転するように構成されている。
【0050】
超音波トランスデューサ(126)は、ジェネレータ(図示せず)と電気的に連結されるものであり、ジェネレータは、超音波外科用器具(110)の外部に設けられても、外科用器具(110)内に組み込まれてもよい。使用中、ジェネレータ(図示せず)は、超音波トランスデューサ(126)に給電して超音波機械振動を発生させ、その超音波機械振動は、導波管(138)を通って超音波ブレード(128)へと遠位に伝達される。超音波ブレード(128)は、例えば、約50kHzの所定の振動周波数fにおいて、ピーク間で約10~500マイクロメートルの範囲、場合によっては、約20~200マイクロメートルの範囲で、長手方向に振動する。振動している超音波ブレード(128)は、クランプアーム(130)によって付与されるアシストクランプ力の有無に関わらず、組織と直接接触するように位置決めされることにより、組織に超音波振動エネルギーを付与することで、その組織を切断及び/又は封鎖してもよい。例えば、ブレード(128)は、クランプアーム(130)とブレード(128)の挟持側との間に挟持された組織を切断してもよく、あるいはブレード(128)は、例えば、「逆切断」運動中に、ブレード(128)の反対側に配設されたエッジを有する非挟持側と接触して位置付けられた組織を切断してもよい。いくつかの変形例では、導波管(138)は、ブレード(128)に送達される超音波振動を増幅するように構成されてもよい。導波管(138)は、振動の利得を制御するように動作可能な様々な特徴、及び/又は導波管(138)を選択された共振周波数に同調するのに好適な特徴を含み得る。
【0051】
本実施例では、超音波トランスデューサ(26)は、第1の共振器(又は「エンドベル」)(145)と、円錐形状の第2の共振器(又は「フォアベル」)(146)と、複数の圧電要素(148)を含んだ、エンドベル(145)とフォアベル(146)との間に配置された変換部分と、を含む。圧縮ボルト(図示せず)は、エンドベル(145)及び圧電要素(148)を通って遠位側に、同軸状に延在し、フォアベル(146)の近位端内にねじ式で受容される。速度変換器(又は「ホーン」)(150)は、フォアベル(146)から遠位方向に延在し、図6図7に示されるように、導波管(38)の雄ねじ付き近位先端(154)を受容し、それとねじ連結するように構成された雌ねじ付き穴(152)を含む。
【0052】
本明細書の教示は、超音波外科用器具との関連で開示したが、これらは、超音波及び高周波(RF)エネルギーの組み合わせを提供するように構成されている外科用器具との関連でも採用されてよいことが理解されるであろう。そのような器具並びに関連する方法及び概念の例は、その開示が参照により本願に組み込まれる、米国特許第8,663,220号、名称「Ultrasonic Surgical Instruments」(2014年3月4日発行)、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2015/0141981号、名称「Ultrasonic Surgical Instrument with Electrosurgical Feature」(2015年5月21日公開)、及びその開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2017/0000541号、名称「Surgical Instrument with User Adaptable Techniques」(2017年1月5日公開)に開示されている。
【0053】
III.代替的で例示的な超音波外科用器具及び様々な機械的ロックアウトアセンブリ
超音波外科用器具(10、110)の様々な部分が互いに取り外し可能に接続されることを鑑みて、様々な例では、外科医による更なる使用のために、再接続時に、超音波外科用器具(10、110)のいくつかの部分を再使用し、他の部分を交換することが望ましくなり得る。例えば、本実施例の第1のモジュール式アセンブリ(12、112)が再使用可能であるのに対し、第2のモジュール式アセンブリ(14、114)は、未使用の交換用の第2のモジュール式アセンブリ(14、114)と交換され得る。第1のモジュール式アセンブリ(12、112)は、第2のモジュール式アセンブリ(14、114)と分離可能であるので、第1のモジュール式アセンブリ(12、112)の故障又は第2のモジュール式アセンブリ(14、114)からの意図しない分離を防止するために、使用前に、第1のモジュール式アセンブリ(12、112)及び第2のモジュール式アセンブリ(14、114)が正しくかつ完全に組み立てられることを確実にすることが有益であり得る。少なくともこの理由で、第1のモジュール式アセンブリ(12、112)及び第2のモジュール式アセンブリ(14、114)が共に正しくかつ完全に組み立てられていない場合、器具(10、110)の使用を防止する、ロックアウトアセンブリを組み込むことが望ましくなり得る。
【0054】
以下の機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)は、以下の機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)のいずれかを着脱可能に接続するために、再使用可能な特徴と交換可能な特徴との間の独特な位置で示されているが、機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)は、外科用器具の1つ又は2つ以上の部分を外科用器具の残部から着脱可能にするように、本明細書で説明する任意の外科用器具に組み込まれ得るか、交換され得るか、又は移動され得ることが理解されるであろう。機械的ロックアウトのバラエティのうちの2つの一般的な形態を以下に示し、説明する。第1は、クランプアームを効果的にロックし、それにより操作者がエンドエフェクタで組織を挟持することを防止する機械的ロックアウトアセンブリである。第2は、エネルギー制御ボタンを効果的にロックし、それにより操作者が超音波ブレードを起動させることを防止する機械的ロックアウトアセンブリである。したがって、機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)は、超音波ブレードの起動を防止するエネルギー制御ボタンロックアウト、及びクランプアームアセンブリの超音波ブレードに向かう閉鎖を防止するトリガロックアウトの両方を網羅することを意図している。また、これらの機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)の1つ又は2つ以上が、別の機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)と組み合わせて使用され得ることが理解されるであろう。
【0055】
以下の説明は、機械的ロックアウトアセンブリの様々な実施例を提供する。以下で説明されるそのような機械的ロックアウトアセンブリ(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)は、上記及び以下に記載の任意の超音波外科用器具と共に、本明細書で引用された様々な特許参考文献に記載の様々な手技のいずれかで使用され得る。このために、以下の同様の番号は、上述の同様の機能を示している。別途後述する場合を除いて、後述する超音波外科用器具(210、310、410、510、610、710、810、910、1010、1110、1210)は、上述の器具(10、110)のように構築され、動作可能であり得る。したがって、超音波外科用器具(210、310、410、510、610、710、810、910、1010、1110、1210)の特定の詳細は、以下の説明から省略され、そのような詳細は、器具(10、110)の説明において上で既に提供されていることが理解される。様々な超音波外科用器具が使用され得る他の好適な方法も、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0056】
同様に、様々な電気的ロックアウトは、以下の機械的ロックアウト(216、316、416、416’、544、544’、644、744、844、944、1044、1144、1244)と併せて、任意の外科用器具に組み込まれ得る。そのような電気的ロックアウトは、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、同日付出願の米国特許出願第(代理人参照番号END8487USNP)号、名称「Electrical Lockout for Ultrasonic Surgical Instrument」に開示されている。様々な超音波外科用器具が使用され得る他の好適な方法も、本明細書の教示を考慮することにより当業者に明らかとなるであろう。
【0057】
A.機械的ロックアウトアセンブリの第1の実施例を有する第3の例示的な超音波外科用器具
図8図12は、第1の機械的ロックアウトアセンブリ(216)を含む、第3の例示的な超音波外科用器具(210)を示す。図8及び図9に示すように、本実施例の器具(210)は、第1のモジュール式アセンブリ(212)と、第2のモジュール式アセンブリ(214)と、エンドエフェクタ(218)と、超音波ブレード(220)と、クランプパッド(222)と、クランプパッドアセンブリ(224)と、ハンドルアセンブリ(226)と、シャフトアセンブリ(228)と、本体(230)と、フィンガーグリップリング(232)と、一対のボタン(234)と、超音波トランスデューサ(236)と、近位外側シース(238)と、導波管(242)と、遠位外側シース(248)と、プラグ(252)と、親指グリップリング(256)と、クランプアームアセンブリ(268)と、U字形本体(270)と、遠位面(272)と、長手方向経路(278)と、複数の孔(280)と、細長いアーム(282)と、複数のピン(286)と、アーム(290)と、を含む。
【0058】
図8を参照すると、第1のモジュール式アセンブリ(212)は、第2のモジュール式アセンブリ(214)と取り外し可能に連結されるように構成されている。示されるように、第1のモジュール式アセンブリ(212)は、ハンドルアセンブリ(226)と、超音波トランスデューサ(236)と、エネルギー制御ボタン(234)と、近位外側シース(238)と、を含み、超音波トランスデューサ(236)は、第1のモジュール式アセンブリ(212)によって支持されている。導波管(242)は、超音波トランスデューサ(236)と音響的に連結される。第2のモジュール式アセンブリ(214)は、導波管(242)と、クランプアームアセンブリ(268)と、遠位外側シース(248)と、エンドエフェクタ(218)の少なくとも一部分と、を含み、エンドエフェクタ(218)は、第2のモジュール式アセンブリ(214)の遠位端部分から遠位に延在する。
【0059】
図9はまた、少なくとも1つの機械的ロックアウトアセンブリ(216)を含む超音波外科用器具(210)も示す。機械的ロックアウトアセンブリ(216)は、少なくとも、ロック構成とロック解除構成との間で切り換わることが可能であるように構成されている。図9は、2つの独特かつ別々のロックアウト部材(240)を含む機械的ロックアウトアセンブリ(216)を示しているが、単一のロックアウト部材(240)のみを使用することを含む、より多い又はより少ないロックアウト部材(240)も想定される。
【0060】
図9図12で最もよく分かるように、クランプアームアセンブリ(268)は、細長いアーム(282)と、親指グリップリング(256)と、を含む。示されるように、クランプアームアセンブリ(268)は、少なくとも1つの切り欠き部分(244)を含む。ロックアウト部材(240)は、切り欠き部分(244)内に少なくとも部分的に含まれている間に、ロック構成からロック解除構成へと移動するように構成されている。図9図11、及び図12に示されるように、切り欠き部分(244)は、ロック構成にある間にロックアウト部材(240)の並進を阻止するために、各々が突起(246)を含み得る。以下により詳細に説明されるように、ロック解除構成にある間、ロックアウト部材(240)は、切り欠き部分(244)内に含まれない。
【0061】
図9は、曲線(254)、角度の変化、スロット(258)、又は本体(250)からの近位突起(260)のうちの少なくとも1つを有するロックアウト特徴を備える本体(250)を含む、ロックアウト部材(240)を示す。ピン(286)は、遠位外側シース(248)をクランプアームアセンブリ(268)及びロックアウト部材(240)と枢動可能に連結する。近位外側シース(238)は、近位外側シース(238)を遠位外側シース(248)と連結したときにロックアウト部材(240)を遠位に移動させる突起(262)を含む。示されるように、ロックアウト部材(240)は、クランプアームアセンブリ(268)と同じ回転点を使用する。
【0062】
図10Aは、ロック構成を示し、第1のモジュール式アセンブリ(212)及び第2のモジュール式アセンブリ(214)が、操作者がクランプアームアセンブリ(268)を作動させることを物理的に防止するように共に部分的に連結される。機械的ロックアウトアセンブリ(216)は、操作者がエンドエフェクタ(218)で組織を挟持することを防止する。ロック構成では、ロックアウト部材(240)は、クランプアームアセンブリ(268)及び遠位外側シース(248)の両方の細長いアーム(282)による干渉により、クランプアームアセンブリ(268)の作動を防止する。示されるように、操作者がクランプアームアセンブリ(268)を押し下げようとしたとき、ロックアウト部材(240)は、遠位外側シース(248)の頂部に隣接する突起の頂面(262)に当たる。これは、器具(210)が適切に組み立てられていないときに、エンドエフェクタ(218)が組織を挟持することを防止する。操作者は、機械的ロックアウトアセンブリ(216)のロックアウト部材(240)が適所にある間、細長いアーム(290)を押し下げることができない。
【0063】
図10B及び図12は、器具(210)の例示的なロック解除を示す。近位外側シース(238)が遠位外側シース(248)と連結しているとき、近位外側シース(238)上の突起(262)は、ロックアウト部材(240)を、細長いアーム(282)上の突起(246)を超えて並進させる。これは、クランプアームアセンブリ(268)を効果的にロック解除する。ロックアウト部材(240)のスロット(258)は、ピン(286)がスロット(258)内を摺動して細長いアーム(282)が枢動することを可能にするように、ピン(286)の近位の変位を可能にする。ロックアウト部材(240)は、ロック構成からロック解除構成へ移動するときに、突起(262)から遠位に離れて並進する。
【0064】
図10Cは、ロック解除構成を示し、近位外側シース(238)は、操作者が器具(210)を起動させることを可能にするように、遠位外側シース(230)と完全に連結される。ロック解除構成では、クランプアームアセンブリ(268)は、ロック部材(264)に対して自由に回転し、かつ切り欠き部分(244)内に含まれない。細長いアーム(282)は、器具(210)をロック解除した後に、更に押し下げられ得る。操作者は、器具(210)が完全に組み立てられた後に、エンドエフェクタで組織(218)を完全に挟持し得る。
【0065】
加えて、ロック構成では、器具(210)は、遠位外側シース(248)に対する細長いアーム(282)の位置を維持して、操作者による組み立ての容易さを向上させる方法を可能にする。機械的ロックアウトアセンブリ(216)は、クランプアームアセンブリ(268)の細長いアーム(282)を、アセンブリが追加の利点を提供することを妨げない位置に保持する。
【0066】
B.機械的ロックアウトアセンブリの第2の実施例を有する第4の例示的な超音波外科器具
図13図15は、第2の機械的ロックアウトアセンブリ(316)を含む、第4の例示的な超音波外科用器具(310)を示す。本実施例の図13は、器具(310)が、第1のモジュール式アセンブリ(312)と、第2のモジュール式アセンブリ(314)と、エンドエフェクタ(318)と、超音波ブレード(320)と、クランプパッド(322)と、クランプパッドアセンブリ(324)と、ハンドルアセンブリ(326)と、シャフトアセンブリ(328)と、本体(330)と、フィンガーグリップリング(332)と、一対のボタン(334)と、超音波トランスデューサ(336)と、近位外側シース(338)と、導波管(342)と、遠位外側シース(348)と、プラグ(352)と、親指グリップリング(356)と、クランプアームアセンブリ(368)と、U字形本体(370)と、遠位面(372)と、長手方向経路(378)と、複数の孔(380)と、細長いアーム(382)と、カム突起(384)と、複数のピン(386)と、アーム(390)と、カム陥凹(392)と、を含むことを示す。
【0067】
図13は、第2のモジュール式アセンブリ(314)と取り外し可能に連結されるように構成された第1のモジュール式アセンブリ(312)を示す。第1のモジュール式アセンブリ(312)は、ハンドルアセンブリ(326)と、超音波トランスデューサ(336)と、近位外側シース(338)と、を含み、超音波トランスデューサ(336)は、第1のモジュール式アセンブリ(312)によって支持されている。導波管(342)は、超音波トランスデューサ(336)と音響的に連結される。第2のモジュール式アセンブリ(314)は、導波管(342)と、クランプアームアセンブリ(368)と、遠位外側シース(348)と、エンドエフェクタ(318)の少なくとも一部分と、を含む。エンドエフェクタ(318)は、第2のモジュール式アセンブリ(214)の遠位端部分から遠位に延在する。
【0068】
図13を引き続き参照すると、機械的ロックアウトアセンブリ(316)は、少なくとも、ロック解除構成とロック構成との間で切り換わることを可能にする。機械的ロックアウトアセンブリ(316)は、クランプアームアセンブリ(368)と動作可能に連結された少なくとも1つの突起(340)を含む。アーム(390)と連結された突起(346)は、クランプアームアセンブリ(368)を遠位外側シース(348)の少なくとも1つの陥凹(350)と係合させて、閉鎖の全体を通して適切な整列を確実にするためように構成される。図15は、遠位外側シース(348)の陥凹(350)の上面図を示す。突起(346)及び陥凹(350)は、曲線として示されているが、他の形状も想定される。
【0069】
図14Aは、ロック構成にある器具(310)を示し、操作者が器具(310)を起動させることを物理的に防止するように、第1のモジュール式アセンブリ(312)及び第2のモジュール式アセンブリ(314)が、共に部分的に連結される。より具体的には、図14Aは、クランプパッド(322)が超音波ブレード(320)から離間されるように離れて枢動されるアーム(390)を示す。遠位外側シース(348)は、明暸性を向上させるため、図14A~14Bでは隠れている。ロック構成では、突起(346)は、遠位外側シース(348)の対応する陥凹(350)によって受容されない。その結果、突起(346)は、操作者がエンドエフェクタ(318)で組織を挟持することができることを防止する。言い換えると、ロック構成では、突起(346)が陥凹(350)と整列していないとき、超音波ブレード(320)及びクランプパッド(322)は、互いに接近することができない。突起(346)が陥凹(350)と整列しないかぎり、突起(346)は、クランプアームアセンブリ(368)が超音波ブレード(320)に向かって枢動することを防止するハードストップを提供する。2つの陥凹(350)は、2つの対応する突起(346)を捕捉するように示されているが、より多い、又はより少ない突起(346)及び対応する陥凹(350)も想定される。
【0070】
図14Bは、ロック解除構成にある器具(310)を示し、第1のモジュール式アセンブリ(212)及び第2のモジュール式アセンブリ(314)が共に完全に連結されて、操作者がクランプアームアセンブリ(368)を使用して器具(310)を起動させることができる。ロック解除構成では、突起(340)が遠位外側シース(348)の対応する陥凹(350)によって受容され、器具(10)を起動させることを可能にする。ロック解除構成では、突起(346)は、もはやハードストップを提供せず、それによりクランプアームアセンブリ(368)が超音波ブレード(320)に向かって枢動することを可能にする。クランプアームアセンブリ(368)を超音波ブレード(320)と正確に長手方向に整列させることが有益である。
【0071】
C.機械的ロックアウトアセンブリの第3の実施例を有する第5の例示的な超音波外科用器具
図16A~16Bは、第3の機械的ロックアウトアセンブリ(416)を含む、第5の例示的な超音波外科用器具(410)を示す。本実施例の図16Aは、器具(410)が、第1のモジュール式アセンブリ(412)と、第2のモジュール式アセンブリ(414)と、エンドエフェクタ(418)と、超音波ブレード(420)と、クランプパッド(422)と、クランプパッドアセンブリ(424)と、ハンドルアセンブリ(426)と、シャフトアセンブリ(428)と、本体(430)と、フィンガーグリップリング(432)と、1つ又は2つ以上のエネルギー制御ボタン(434)と、超音波トランスデューサ(436)と、近位外側シース(438)と、導波管(442)と、遠位外側シース(448)と、プラグ(452)と、親指グリップリング(456)と、クランプアームアセンブリ(468)と、遠位面(472)と、長手方向経路(478)と、細長いアーム(482)と、複数のピン(486)と、アーム(490)と、を含むことを示す。
【0072】
図16A図16Bは、第2のモジュール式アセンブリ(414)と取り外し可能に連結されるように構成された第1のモジュール式アセンブリ(412)を示す。示されるように、第1のモジュール式アセンブリ(412)は、ハンドルアセンブリ(426)と、超音波トランスデューサ(436)と、エネルギー制御ボタン(434)と、近位外側シース(438)と、を含む。超音波トランスデューサ(436)は、第1のモジュール式アセンブリ(412)によって支持される。導波管(442)は、超音波トランスデューサ(436)と音響的に連結される。第2のモジュール式アセンブリ(414)は、導波管(442)と、クランプアームアセンブリ(468)と、遠位外側シース(448)と、エンドエフェクタ(418)の少なくとも一部分と、を含む。エンドエフェクタ(418)は、第2のモジュール式アセンブリ(414)の遠位端部分から遠位に延在する。
【0073】
図16A~16Bは、少なくとも、ロック解除構成とロック構成との間で切り換わることを可能にするように構成された機械的ロックアウトアセンブリ(416)を示す。機械的ロックアウトアセンブリ(416)は、器具(410)がエネルギー制御ボタン(434)によって起動させることができないように、器具(410)をロックアウトする。機械的ロックアウトアセンブリ(416)は、本体部分(446)と、少なくとも1つの開口(450)と、を含む、バリア(444)を含む。バリア(444)は、バリア(444)がロック構成とロック解除構成との間で並進するように、連結機構(453)を使用して、シャフトアセンブリ(428)に動作可能に連結される。バリア(444)は、側方柔軟性を有し、更には器具(410)に沿って長手方向に付勢される相当なコラム強度も有する、任意の材料から作製され得る。ハンドルアセンブリ(426)は、エネルギー制御ボタン(434)とスイッチ(458)との間に延在する通路(455)を含む。2つのエネルギー制御ボタン(434)及び2つのスイッチ(458)が示されているが、より多い、又はより少ない、例えば1つ又は3つの、エネルギー制御ボタン(434)及びスイッチ(458)が想定される。示されていないが、エネルギー制御ボタン(434)及びスイッチ(458)の数は、変動し得る。
【0074】
図16Aは、ロック構成にある器具(410)を示し、操作者がエネルギー制御ボタン(434)を使用して器具(410)を起動させることを物理的に防止するように、第1のモジュール式アセンブリ(412)及び第2のモジュール式アセンブリ(414)が共に部分的に連結される。示されるように、機械的ロックアウトアセンブリ(416)は、シャフトアセンブリ(428)が完全に着座するまで電気回路の完成を阻止することによって、エネルギー制御ボタン(434)の起動を防止する。本体部分(446)は、エネルギー制御ボタン(434)とスイッチ(458)との間に配設され、それによりエネルギー制御ボタン(434)がスイッチ(458)を作動させることを防止する物理的障害を提供する。機械的ロックアウトアセンブリ(416)はまた、その後にシャフトアセンブリ(428)を除去するときに機械的ロックアウトアセンブリ(416)をロック構成に戻すために、ばね(460)として示される弾性要素も含む。器具(410)の使い捨て部分であり得る第2のモジュール式アセンブリ(412)が、器具(410)の再使用可能部分であり得る第1のモジュール式アセンブリ(412)と共に挿入されると、バリア(444)が近位に並進する。示されるように、バリア(444)全体が近位に並進する。バリア(444)のこの並進によって、エネルギー制御ボタン(434)が、スイッチ(458)を機械的に作動させて、器具(410)を起動させることを可能にする。エネルギー制御ボタン(434)又はスイッチ(458)のうちの少なくとも1つは、通路に(455)に入り得る。
【0075】
図16Bは、ロック解除構成を示し、第1のモジュール式アセンブリ(412)及び第2のモジュール式アセンブリ(414)が共に完全に連結されて、操作者がエネルギー制御ボタン(434)を使用して器具(410)を起動させることができる。ロック解除構成では、開口(450)がエネルギー制御ボタン(434)とスイッチ(458)との間に配設され、ボタン(434)がスイッチ(458)を作動させることを可能にする。
【0076】
D.機械的ロックアウトアセンブリの第4の実施例を有する第5の例示的な超音波外科器具
図17図18Bは、第4の機械的ロックアウトアセンブリ(416’)の別の例示的な実施形態の様々な断面図を示す。図17は、音響駆動トレイン(462)の下を、かつハンドルアセンブリ(426’)のエネルギー制御ボタン(434’)とスイッチ(458’)との間に通過するバリア(444’)を示す。
【0077】
図18Aは、第1のモジュール式アセンブリ(412’)が再使用可能な部分であり得ること、第2のモジュール式アセンブリ(414)が使い捨て部分であり得ること、及びロック構成にあるときにばね(460’)がバリア(444’)を押して、器具(410)の起動を防止することを示す。スイッチ(458’)は、バリア(444’)によって、エネルギー制御ボタン(434’)によって押されることをブロックする。
【0078】
図18Bは、機械的ロックアウトアセンブリ(416’)が使い捨て第2のモジュール式アセンブリ(414’)によって内方へ押圧されることを示す。この時点で、窓として示される開口(450’)が、スイッチ(458’)とエネルギー制御ボタン(434’)との間に位置付けられ、エネルギー制御ボタン(434’)がバリア(444’)を通してスイッチ(458’)を押圧して、ロック解除構成にある器具(410’)を起動させることを可能にする。
【0079】
E.機械的ロックアウトアセンブリの第5の実施例を有する第6の例示的な超音波外科器具
図19図20Bは、第5の機械的ロックアウトアセンブリ(544)を含む、第6の例示的な超音波外科用器具(510)を示す。図19は、ハンドルアセンブリ(512)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(514)として示される第2のモジュール式アセンブリと、エンドエフェクタ(516)と、本体(518)と、ピストルグリップ(520)と、エネルギー制御ボタン(522)と、トリガ(524)と、超音波トランスデューサ(526)と、超音波ブレード(528)と、クランプアーム(530)と、クランプパッド(532)と、外管(534)と、内管(536)と、超音波導波管(538)と、回転ノブ(542)と、を備える、超音波外科用器具(510)を示す。
【0080】
図20A及び図20Bは、機械的ロックアウトアセンブリ(544)を含む、器具(510)を示す。機械的ロックアウトアセンブリ(544)は、ロック構成とロック解除構成との間で並進する、バリア(546)を含む。バリア(546)は、少なくとも1つの本体部分を含み、図20A及び図20Bには、2つの本体部分(548、550)が示されている。本体部分(550)は、本体部分(550)内に配設された少なくとも1つの開口(552)を含み、図20A及び図20Bには、2つの開口(552)が示されている。バリア(546)は、ハンドルアセンブリ(512)内に配設された弾性の細長い部材として示されているが、バリア(546)は、シャフトアセンブリ(514)に動作可能に連結されてもよく、様々な形状及び形態であってもよい。バリア(546)は、横方向に可撓性であり、また、座屈することなく本体部分(550)を駆動するのに十分なコラム強度を有する。ハンドルアセンブリ(512)は、通路(554)によってスイッチ(556)から分離されたエネルギー制御ボタン(522)を含む。図20Aに示されるように、エネルギー制御ボタン(522)がスイッチ(556)を機械的に作動させることを可能にするように、開口(550)が本体部分(550)を完全に通って延在しない場合があることが理解される。先の実施形態と関連して先に説明したように、2つのエネルギー制御ボタン(522)及び2つのスイッチ(556)が示されているが、より多い、又はより少ない、例えば1つ又は3つの、エネルギー制御ボタン(522)及びスイッチ(556)が想定される。示されていないが、エネルギー制御ボタン(534)及びスイッチ(556)の数は、いくつかの変形形態において異なり得る。
【0081】
図20Aは、ロック構成にある器具(510)を示し、本体部分(548)が、エネルギー制御ボタン(522)とスイッチ(556)との間に配設された本体部分(550)に接触し、かつ並進して、ボタン(522)がスイッチ(556)を起動させることを防止し、それによりスイッチ(556)が器具(510)を起動させることを防止する。ロック解除構成へ移動する際には、バリア(546)が本体部分(548)によって押されて、エネルギー制御ボタン(522)とスイッチ(556)との間に延在する通路(554)の中へ並進する。言い換えると、シャフト(514)の近位部分が本体部分(548)を押し、バリア(546)のエネルギー制御ボタン(522)とスイッチ(556)との間に延在する通路(554)の中への並進を引き起こす。示されるように、シャフトアセンブリ(514)とハンドルアセンブリ(512)との係合は、バリア(546)を、バリア(546)の開口(550)をエネルギー制御ボタン(522)とスイッチ(556)との間に置く位置に押し込む。
【0082】
図20Bは、ロック解除構成にある器具(510)を示し、開口(552)がエネルギー制御ボタン(522)とスイッチ(556)との間に配設されて、ボタン(522)がスイッチ(556)を起動させることを可能にし、それによりスイッチ(556)が器具(510)を起動させることを可能にする。図20Bは、エネルギー制御ボタン(522)又はスイッチ(556)のうちの少なくとも一方が、開口(550)内に少なくとも部分的に延在し、開口(550)を通してエネルギー制御ボタン(522)又はスイッチ(556)の他方に接触することを示す。図20Bは、バリア(546)全体が、エネルギー制御ボタン(522)及びスイッチ(556)に向かって通路(554)内を並進することを示す。シャフトアセンブリ(514)がハンドルアセンブリ(512)から除去されたときにバリア(546)をロック構成に戻すように、図22A及び図22Bに示されるばね(664)又は図24A及び図24Bに示されるばね(764)と同様であるばね(図示せず)、又は別の好適な機構が、バリア(546)の底部に位置し得る。
【0083】
F.機械的ロックアウトアセンブリの第6の実施例を有する第6の例示的な超音波外科用器具
図21A及び図21Bは、バリア(546’)が、開口(560’)を含む単一の本体部分(558’)を含む、第6の機械的ロックアウトアセンブリ(544’)の別の例示的な実施形態を示す。加えて、開口(560’)は、バリア(546’)の本体部分(558’)を略垂直方向に通って完全に延在する。シャフトアセンブリ(514’)は、バリア(546’)に接触する突起(562’)を含み、シャフトアセンブリ(514’)がハンドルアセンブリ(512’)と完全に連結されたとき、バリア(546’)の並進を引き起こし、器具(510)のロック解除構成への移行をもたらす。
【0084】
G.機械的ロックアウトアセンブリの第7の実施例を有する第7の例示的な超音波外科用器具
図22A及び図22Bは、第7の機械的ロックアウトアセンブリ(644)を含む、第7の例示的な超音波外科用器具(610)を示す。図22A及び図22Bに図示される器具(610)は、図21A及び図21Bに図示される器具(510)と同様であり、以下で簡潔に説明されること、及び類似点が省略されていることが異なる。例えば、器具(610)は、器具(510)の機械的ロックアウトアセンブリ(544)とは異なる、機械的ロックアウトアセンブリ(644)を含む。
【0085】
図22Aは、ロック構成にある器具(610)を示し、第1のモジュール式アセンブリがハンドルアセンブリ(612)として示され、第2のモジュール式アセンブリがシャフトアセンブリ(614)として示され、共に完全に連結されていない。その結果、機械的ロックアウトアセンブリ(644)のため、操作者が、エネルギー制御ボタン(622)を使用して器具(610)を起動させることを物理的に防止する。示されるように、機械的ロックアウトアセンブリ(644)は、ボタンロックアウトプレートなどのバリア(646)と、楔として成形された角度付きスライド(648)と、を含む。バリア(646)は、本体部分(649)と、少なくとも1つの開口(652)と、を含み、図22Aには2つの開口(652)が示されている。図22Aに示されるロック構成では、バリア(646)は、開口(652)がボタン(622)と対応するスイッチ(656)との間に間置されないように位置付けられる。したがって、バリア(646)は、ボタン(622)が、対応するスイッチ(656)を起動させることを防止し、それにより器具(610)の起動を防止する。
【0086】
機械的ロックアウトアセンブリ(644)の角度付きスライド(648)は、シャフトアセンブリ(614)がハンドルアセンブリ(612)と連結されたとき、シャフトアセンブリ(614)の突起(662)と接触するように構成される。突起(662)と接触する結果、角度付きスライド(648)が近位に並進し、その後にバリア(646)に接触する。スライド(648)の角度付き近位端は、カムアクションを通してバリア(646)を下方に駆動する。バリア(646)が下方位置にある状態で、開口(652)は、ボタン(622)と対応するスイッチ(656)との間に位置付けられ、それによりボタン(622)が対応するスイッチ(656)を起動させるための離間距離を提供する。したがって、シャフトアセンブリ(614)とハンドルアセンブリ(612)との完全な連結は、器具(610)のロック構成からロック解除構成への移動を引き起こす。
【0087】
図22Bは、ロック解除構成にある器具(610)を示し、ハンドルアセンブリ(612)及びシャフトアセンブリ(614)が共に完全に連結され、操作者が、エネルギー制御ボタン(622)を使用して器具(610)を起動させることができる。シャフトアセンブリ(614)の取り外し時に、圧縮ばね(664)として示される弾性部材は、バリア(646)をロック構成に戻させ、エネルギー制御ボタン(622)の作動がバリア(646)の本体部分(649)によってスイッチ(656)を起動させることをブロックする。スイッチ(656)は、ボタンドームスイッチ及び対応する印刷回路基板(printed circuit board、「PCB」)を含み得る。ロック解除構成では、圧縮ばね(664)は、圧縮状態にあり、一方でロック構成(図22Aに示される)では、圧縮ばね(664)は、拡張状態にある。
【0088】
H.機械的ロックアウトアセンブリの第8の実施例を有する第8の例示的な超音波外科用器具
図23図25は、第8の機械的ロックアウトアセンブリ(744)を含む、第8の例示的な超音波外科用器具(710)を示す。本実施例の器具(710)は、ハンドルアセンブリ(712)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(714)として示される第2のモジュール式アセンブリと、エンドエフェクタ(716)と、本体(718)と、ピストルグリップ(720)と、エネルギー制御ボタン(722)と、トリガ(724)と、超音波トランスデューサ(726)と、超音波ブレード(728)と、クランプアーム(730)と、クランプパッド(732)と、外管(734)と、内管(736)と、超音波導波管(738)と、回転ノブ(742)と、を備える。
【0089】
図24A及び図24Bは、機械的ロックアウトアセンブリ(744)を含む器具(710)を示す。機械的ロックアウトアセンブリ(744)は、ロック構成とロック解除構成との間で並進するバリア(746)を含む。バリア(746)は、本体(718)と共に単一片として一体的に形成され得る成形トラック(747)内を並進し得る。バリア(746)は、少なくとも1つの本体部分(748)を含み、少なくとも1つの開口(752)が本体部分(748)内に配設される。図24A及び図24Bは、2つの開口(752)を示す。バリア(746)は、ハンドルアセンブリ(712)内に配設されるロックアウトスライドとして示される。ハンドルアセンブリ(712)は、通路(754)によってスイッチ(756)から分離されたエネルギー制御ボタン(722)を含む。
【0090】
図24Aは、ロック構成にある器具(710)を示し、本体部分(748)が、エネルギー制御ボタン(722)とスイッチ(756)との間に配設される本体部分(750)に接触し、並進する。言い換えると、外管(734)と、クランプアーム(730)と、を含むシャフトアセンブリ(714)がハンドルアセンブリ(712)と完全に連結されていないとき、バリア(746)は、エネルギー制御ボタン(722)が押し下げられることを防止する。これは、スイッチ(756)が、器具(710)を起動させることを防止する。ロック構成では、圧縮ばね(764)は、拡張状態にある。図24Aに示されるロック状態では、バリア(746)は、開口(752)がボタン(722)と対応するスイッチ(756)との間に間置されないように位置付けられる。バリア(746)は、ボタン(722)が対応するスイッチ(756)を起動させることを防止し、それにより器具(710)の起動を防止する。図25は、ロック構成にある図24Aの概略断面図を表す。
【0091】
図24Bは、ロック解除構成にある器具(710)を示し、開口(752)がエネルギー制御ボタン(722)とスイッチ(756)との間に配設され、スイッチ(756)が器具(710)を起動させることを可能にする。ロック解除構成に移動する際に、バリア(746)は、エネルギー制御ボタン(722)とスイッチ(756)との間に延在する通路(754)の中へ下方に押される。バリア(746)が下方位置にある状態で、開口(752)は、ボタン(722)と対応するスイッチ(756)との間に位置付けられ、それによりボタン(722)が対応するスイッチ(756)を起動させるための離間距離を提供する。図24Bに示されるように、タブ(758)は、ロックアウトスライドを下方に押圧し、エネルギー制御ボタン(722)がスイッチ(756)に接触することを可能にする。タブ(758)は、外管(734)内に形成され得るか、又は外管オーバーモールドの一部であり得る。したがって、シャフトアセンブリ(714)とハンドルアセンブリ(712)との完全な連結は、器具(710)のロック構成からロック解除構成への移動を引き起こす。ロロック解除構成では、圧縮ばね(764)は、圧縮状態にある。言い換えると、バリア(746)は、シャフトアセンブリ(714)が除去されると、ばね負荷が加えられて、最初のロック構成に戻る。
【0092】
I.機械的ロックアウトアセンブリの第9の実施例を有する第9の例示的な超音波外科用器具
図26A及び図26Bは、第9の機械的ロックアウトアセンブリ(844)を含む、第9の例示的な超音波外科用器具(810)を示す。本実施例の器具(810)は、ハンドルアセンブリ(812)の第1の部分として示される第1のモジュール式アセンブリと、ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリ(814)の第2の部分として示される第2のモジュール式アセンブリと、本体(818a、818bと、ピストルグリップ(820)と、エネルギー制御ボタン(822)と、トリガ(824)と、超音波トランスデューサ(826)と、外管(834と、回転ノブ(842)と、を備える。
【0093】
図26Aは、ロック構成にある器具(810)を示し、シャフトアセンブリ(814)がハンドルアセンブリ(812)と完全に連結されていない場合に、機械的ロックアウトアセンブリ(844)が器具(810)の起動を防止する。ハンドルアセンブリ(812)は、エネルギー制御ボタン(822)の少なくとも一部分を含み得る。例えば、エネルギー制御ボタン(822)は、シャフト及びハンドル部分(846、848)に分離され得るか、又はシャフトアセンブリ(814)を完全に有するエネルギー制御ボタン(822)を有し得る。例えば、図26Aに示されるように、エネルギー制御ボタン(822)のシャフト部分(846)は、シャフトアセンブリ(814)と連結され得る一方で、エネルギー制御ボタン(822)のハンドル部分(848)は、ハンドルアセンブリ(812)と連結され得る。エネルギー制御ボタン(822)のシャフト及びハンドル部分(846、848)の不整列は、スイッチ(856)が器具(810)を起動させることを防止する。
【0094】
図26Bは、ロック解除構成の器具(810)を示し、シャフトアセンブリ(814)がハンドルアセンブリ(812)と完全に連結されている。ロック解除構成では、機械的ロックアウトアセンブリ(844)は、エネルギー制御ボタン(822)がスイッチ(856)に接触することを可能にし、操作者が、器具(810)を起動させることを可能にする。エネルギー制御ボタン(822)のシャフト及びハンドル部分(846、848)の整列は、スイッチ(856)が器具(810)を起動させることを可能にする。例示的な実施形態によればドームスイッチであり得るスイッチ(856)は、印刷回路基板(「PCB」)と電気通信し得、ハンドルアセンブリ(812)内に残存し得る。EEPROMなどのメモリは、ハンドルアセンブリ(812)内に配設され得、シャフトアセンブリ(814)が完全に挿入されなければ、エネルギー制御ボタン(822)を起動させることができない。スイッチ(856)は、意図しない作動を防止するように、ハンドルアセンブリ(812)内に陥凹され得る。
【0095】
J.機械的ロックアウトアセンブリの第10の実施例を有する第10の例示的な超音波外科用器具
図27A図28Dは、第10の機械的ロックアウトアセンブリ(944)を含む、第10の例示的な超音波外科用器具(910)を示す。本実施例の器具(910)は、ハンドルアセンブリ(912)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(914)として示される第2のモジュール式アセンブリと、本体(918)と、ピストルグリップ(920)と、少なくとも1つのエネルギー制御ボタン(922)と、トリガ(924)と、超音波トランスデューサ(926)と、外管(934)と、を備える。
【0096】
図27A図27Dに示されるように、ハンドルアセンブリ(912)は、エネルギー制御ボタン(922)によって作動させるように構成されたスイッチ(956)を含む。機械的ロックアウトアセンブリ(944)は、ハンドルアセンブリ(912)のトリガ(924)と動作可能に連結された閉鎖レバーリンク(946)を含む。ハンドルアセンブリ(912)は、所望に応じて閉鎖レバーリンク(946)の運動を制限し得る、止め特徴(948)を含む。止め特徴(948)は、ハンドルアセンブリ(912)の本体(918)との単一片として一体的に形成され得るか、又はハンドルアセンブリ(912)の本体(918)と連結された独特な構成要素であり得る。図27A図27Dに示されるように、閉鎖レバーリンク(946)は、第1の回転点(950)において、第1の端部で本体(918)と連結される。閉鎖レバーリンク(946)は、第2の回転点(952)において、第2の端部でトリガ(924)と連結される。加えて、トリガ(924)は、第3の回転点(954)において、本体(918)と連結される。
【0097】
図27Aは、ロック解除構成にある器具(910)を示し、図28Aは、その後にシャフトアセンブリ(914)がそこを通して挿入されるハンドルアセンブリ(912)の詳細図を示す。示されるように、ロック解除構成では、第1の回転点(950)とトリガ(924)のある点との間の角度アルファ(α)は、180度未満である。器具(910)をロック構成に切り換えるには、トリガ(924)を矢印によって示されるように遠位に回転/並進させる。また、図28Bに関連して下で説明されるように、器具(910)が最初にロック構成にあり得ることも想定される。
【0098】
図27Bは、操作者が閉鎖レバーリンク(946)を、通常の動作位置として機能するロック解除構成を超えて引っ張ることを示し、図28Bは、ハンドルアセンブリ(912)に能動的に挿入されているシャフトアセンブリ(914)の詳細図を示す。ロック構成では、シャフトアセンブリ(914)がハンドルアセンブリ(912)によって部分的に連結されているとき、閉鎖レバーリンク(946)は、中心を超えて第1の方向に引っ張られる。中心を超えて閉鎖レバーリンク(946)を引っ張ることは、閉鎖レバーリンク(946)が回転して閉じることを防止する。ロック構成に示されるように、第1の回転点(950)とトリガ(924)のある点との間の角度ベータ(β)は、180度よりも大きい。トリガ(924)が効果的にロックされると、シャフトアセンブリ(914)がハンドルアセンブリ(912)に完全に着座するまで、操作者が、シャフトアセンブリ(914)の遠位端に配設されたエンドエフェクタで組織を挟持することを防止する。
【0099】
図27C及び図28Cは、第2のロック構成を示し、シャフトアセンブリ(914)が器具(910)の中へ挿入され、ヨーク(958)を近位に押し、閉鎖レバーリンク(946)が中心を超え易くする。ヨーク(958)は、ハンドルのトリガアセンブリとシャフトアセンブリ(914)のクランプアーム閉鎖ドライバとを連結する。第2のロック構成に示されるように、第1の回転点(950)とトリガ(924)のある点との間の角度シータ(θ)は、約180度である。機械的ロックアウトアセンブリ(944)は、ハンドルアセンブリ(912)によってシャフトアセンブリ(914)が完全に着座するまで、ロック構成を維持する。
【0100】
図27D及び図28Dは、シャフトアセンブリ(914)がハンドルアセンブリ(912)と完全に連結されたときのロック解除構成を示す。図27Dは、トリガ(924)の起動が、閉鎖レバーリンク(946)の、第1の方向とは反対である第2の方向への回転を引き起こすことを示す。シャフトアセンブリ(914)が、ハンドルアセンブリ(912)に完全に着座すると、トリガ(924)がロック解除構成に移行する。これは、トリガ(924)を作動させ、それによりエンドエフェクタのクランプアームを作動させることを可能にする。機械的ロックアウトアセンブリ(944)は、クランプアームアセンブリの使用を効果的にロックアウトする。ロック解除構成では、第1の回転点(950)とトリガ(924)のある点との間の角度アルファ(α)は、180度未満である。
【0101】
K.機械的ロックアウトアセンブリの第11の実施例を有する第11の例示的な超音波外科用器具
図29図31Cは、第11の機械的ロックアウトアセンブリ(1044)を含む、第11の例示的な超音波外科用器具(1010)を示す。本実施例の器具(1010)は、ハンドルアセンブリ(1012)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(1014)として示される第2のモジュール式アセンブリと、エンドエフェクタ(1016)と、本体(1018)と、ピストルグリップ(1020)と、エネルギー制御ボタン(1022)と、トリガ(1024)と、超音波トランスデューサ(1026)と、超音波ブレード(1028)と、クランプアーム(1030)と、クランプパッド(1032)と、外管(1034)と、内管(1036)と、超音波導波管(1038)と、回転ノブ(1042)と、を備える。
【0102】
図30A図30Cは、機械的ロックアウトアセンブリ(1044)を含む、器具(1010)を示す。機械的ロックアウトアセンブリ(1044)は、ハンドルアセンブリ(1012)とシャフトアセンブリ(1014)とを連結することによって開かれるように構成される、一方向ドア(1046)を含む。図30A図30Cに示されるように、機械的ロックアウトアセンブリ(1044)は、シャフトアセンブリ(1014)及び機械的ロックアウトアセンブリ(1044)が共に連結されるようにシャフトアセンブリ(1014)と連結されるが、これは必須ではない。図30A及び図31Aは、一方向ドア(1046)がシャフトアセンブリ(1014)の音響導波管(1038)の近位端のねじ付き孔(1058)へのアクセスをブロックしている状態で、ハンドルアセンブリ(1012)に接近しているシャフトアセンブリ(1014)を示す。
【0103】
図30B及び図31Bは、ハンドルアセンブリ(1012)と部分的に連結されたシャフトアセンブリ(1014)を示し、一方向ドア(1046)は依然として、超音波トランスデューサ(1026)のねじ付きスタッド(1056)が音響導波管(1038)の近位端のねじ付き孔(1058)に到達することを防止している。ロック構成とロック解除構成との間で移動させる際に、並進可能なジャケット(1048)は、一方向ドア(1046)に対して並進し、一方向ドア(1046)をロック解除構成(図30C及び図31Cに示される)へと押し、ねじ付きスタッド(1056)とねじ付き孔(1058)との完全な連結を可能にし、それにより超音波トランスデューサ(1026)と超音波導波管(1038)との間の音響連結を完了する。
【0104】
示されるように、並進可能なジャケット(1048)に対するシャフトアセンブリ(1014)の外管(1034)の直線並進が一方向ドア(1046)を開く。示されるように、外管(1034)は、回転構成要素(1050)と、ヨーク(1052)と、を含むが、回転構成要素(1050)及びヨーク(1052)は、単一片として一体的に形成され得るか、又は様々な周知の取り付け方法を使用して共に固定的に連結され得る。示されるように、外管(1034)の回転構成要素(1050)の回転は、外管(1034)のヨーク(1052)及び並進可能なジャケット(1048)のハンドルアセンブリ(1012)に向かう並進を引き起こす。ヨーク(1052)は、回転構成要素(1050)とねじ込み可能に連結され得、ヨーク(1052)がシャフトアセンブリ(1014)に対して回転することなくシャフトアセンブリ(1014)に対して並進するように、ヨーク(1052)がシャフトアセンブリ(1014)にキー留めされる。回転構成要素(1050)の回転は、ヨーク(1052)を近位に駆動し、並進可能なジャケット(1048)が近位に並進することを可能にし、これにより、一方向ドア(1046)が、ヒンジ点(1054)で開いて回転することを可能にする。
【0105】
図30C及び図31Cは、ロック解除構成を示し、シャフトアセンブリ(1014)がハンドルアセンブリ(1012)と完全に連結され、トランスデューサ(1026)が導波管(1038)と完全に連結され、それにより超音波ブレード(1028)の超音波起動を可能にする。図30C及び図31Cは、一方向ドア(1046)が開いた時点で、超音波トランスデューサ(1026)の雄ねじ付きスタッド(1056)が、超音波導波管(1038)の雌ねじ付き近位陥凹(1058)とねじ込み可能に連結され得ることを示す。言い換えると、一方向ドア(1046)が開き、外管(1034)が完全に並進した時点で、超音波トランスデューサ(1026)を超音波導波管(1038)と音響的に連結することができる。一方向ドア(1046)は、シャフトアセンブリ(1014)がハンドルアセンブリ(1012)と完全に連結されたときに、音響駆動トレインのみが組み立てられ得ることを確実にする。
【0106】
操作者によってハンドルアセンブリ(1012)に組み立てられるクランプアーム(1030)を含む器具(1010)の場合、クランプアーム(1030)を超音波ブレード(1028)と正確に整列させることが有益である。シャフトアセンブリ(1014)がハンドルアセンブリ(1012)と完全に連結されるまで、超音波ブレード(1028)がエネルギー制御ボタン(1022)によって起動させることができないように、機械的ロックアウトアセンブリ(1044)は、音響駆動トレインをロックアウトするための手段を組み込む。加えて、完全に回転係合していない場合、並進可能なジャケット(1048)が一方向ドア(1046)に到達せず、一方向ドアを開くことができず、その結果、ハンドルアセンブリ(1012)が一方向ドア(1046)に接触し、超音波導波管(1038)にねじ込まれない。これは、クランプアーム(1030)及びチャンピオンパッド(1032)を超音波ブレード(1028)に向かって駆動するトリガ(1024)の使用を防止し、ロック構成であることにより、器具(1010)が動作不可能であることの触覚フィードバックを操作者に提供する。
【0107】
L.機械的ロックアウトアセンブリの第12の実施例を有する第12の例示的な超音波外科用器具
図32図34Dは、第12の機械的ロックアウトアセンブリ(1144)を含む、第12の例示的な超音波外科用器具(1110)を示す。本実施例の器具(1110)は、ハンドルアセンブリ(1112)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(1114)として示される第2のモジュール式アセンブリと、エンドエフェクタ(1116)と、本体(1118)と、ピストルグリップ(1120)と、エネルギー制御ボタン(1122)と、トリガ(1124)と、超音波トランスデューサ(1126)と、超音波ブレード(1128)と、クランプアーム(1130)と、クランプパッド(1132)と、外管(1134)と、内管(1136)と、回転ノブ(1142)と、シャフトカプラ(1143)と、を備える。
【0108】
図33は、器具(1110)が機械的ロックアウトアセンブリ(1144)を含むことを示す。機械的ロックアウトアセンブリ(1144)は、連結装置(1146)のヘッド部分(1152)の遠位並進を制限する保持部材(1148)を使用してハンドルアセンブリ(1112)に動作可能に連結された連結装置(1146)を含む。より具体的には、連結装置(1146)が長手方向に並進して、クランプアーム閉鎖運動をトリガ(1124)からシャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達してから、続いて、連結装置(1146)が、図33に示される位置から近位に並進する。続いて、連結装置(1146)が、図33に示される位置へと遠位に並進して戻る。このようにして、保持部材(1148)は、連結装置(1146)の遠位並進を制限する。クランプアーム作動部材は、シャフトアセンブリ(1114)の残部に対して並進して、超音波ブレード(1128)に向かって、及び超音波ブレードから離れてクランプアーム(1130)の枢動運動を駆動する。シャフトアセンブリ(1114)がハンドルアセンブリ(1112)と連結すると、シャフトアセンブリ(1114)のクランプアーム作動部材と一体的に示される突起(1150)がトラック(1154)に入って、シャフトアセンブリ(1114)とハンドルアセンブリ(1112)とを最適に連結する。
【0109】
図34A図34Dは、器具(1110)の機械的ロックアウトアセンブリ(1144)と共に使用されるように構成された4つの例示的な連結装置(1156、1158、1160、1162)を示す。連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)は、トリガ(1124)の枢動運動に応答して長手方向に並進する。連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)はまた、トリガ(1124)とシャフトアセンブリ(1114)のクランプアーム閉鎖アクチュエータとを連結する。クランプアーム閉鎖アクチュエータは、突起(1150)を含む。したがって、シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)が連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)に完全に着座した場合、クランプアーム閉鎖アクチュエータが並進し、それにより、トリガ(1124)によって駆動されたときの連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)の並進に基づいて、超音波ブレード(1128)に向かって、及び超音波ブレードから離れてクランプアーム(1130)を駆動する。シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)が連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)に完全に着座していない場合、連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)は、トリガ(1124)の枢動運動に応答して更に並進する。しかしながら、連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)の並進運動は、クランプアーム閉鎖アクチュエータに伝達されない。したがって、クランプアーム(1130)は、トリガ(1124)の運動に応答して全く移動しない。連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)は、近位に移動して、クランプアーム(1130)を作動させる。
【0110】
下で説明されるように、各連結装置(1156、1158、1160、1162)は、シャフトアセンブリ(1114)の図33に示される突起(1150)と係合するように構成されたガイドトラック(1164、1166、1168、1170)を含む。それぞれの連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)のガイドトラック(1154、1164、1166、1168、1170)は、突起(1150)とガイドトラック(1154、1164、1166、1168、1170)との相互作用を使用して、シャフトアセンブリ(1114)がハンドルアセンブリ(1112)と部分的に連結されたときのロック構成から、シャフトアセンブリ(1114)がハンドルアセンブリ(1112)と完全に連結されたときのロック解除構成へとシャフトアセンブリ(1114)を並進及び回転させるように構成される。
【0111】
図34Aは、本体部分(1172)内に配設されたガイドトラック(1164)及び保持部材(1148)によって保持されるように構成されるヘッド部分(1174)を有する連結装置(1156)、並びにそこを通って延在する開口(1175)を示す。連結装置(1156)は、図33に示される連結装置(1146)と同様であるが、連結装置(1156)は、加えて、突起(1150)が完全に着座し、かつ完全に回転するまで、トリガ(1124)及びクランプアーム(1130)が応答しないことを確実にするために、ガイドトラック(1164)にデテント(1176)を含む。突起(1150)がデテント(1176)によって捕捉された場合、連結装置(1156)の並進がシャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達され、よって、トリガ(1124)の枢動に応答してクランプアーム(1130)が閉じる。デテント(1176)は、触覚フィードバックを操作者に提供し、シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結されたことを操作者に知らせ、また、シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結された後のシャフトアセンブリ(1114)の不用意な連結解除を防止する。
【0112】
図34B図34Dは、シャフトアセンブリ(1114)がハンドルアセンブリ(1112)と完全に連結されていないとき、動作中にクランプアーム(1130)の開放/閉鎖に様々な変化をもたらすトラックパターン(1166、1168、1170)の3つの例示的な実施形態を示す。図34Bは、本体部分(1178)内に配設されたガイドトラック(1166)、及び保持部材(1148)によって保持されるように構成されたヘッド部分(1180)、及びそこを通って延在する開口(1181)を含む、連結装置(1158)を示す。図34Bは、クランプアーム(1130)が開くが閉じないことを可能にし、それにより潜在的な不整列を操作者に警告する、着座位置の前の追加のレリーフ部分(1182)を含む、連結装置(1158)を示す。示されるように、追加のレリーフ部分(1180)は、移動長さよりも長い。
【0113】
図34Bを引き続き参照すると、シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結されていない場合、シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)は、レリーフ部分(1182)にある。シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)がレリーフ部分(1182)にある場合、連結装置(1158)の並進は、シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達されず、よって、トリガ(1124)の枢動に応答してクランプアーム(1130)が閉じない。シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結された場合に、突起(1150)がシート(1183)に着座する。突起(1150)がシート(1183)によって捕捉された場合、連結装置(1158)の並進は、シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達され、よって、トリガ(1124)の枢動に応答してクランプアーム(1130)は開くが、閉じない。シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータの近位運動は、クランプアーム(1130)の超音波ブレード(1128)に向かう枢動運動を提供する。
【0114】
図34Cは、本体部分(1184)内に配設されたガイドトラック(1168)、及び保持部材(1148)によって保持されるように構成されたヘッド部分(1186)、及びそこを通って延在する開口(1187)を含む、連結装置(1160)を示す。図34Bは、クランプアーム(1130)が完全に回転していない場合に閉じることを可能にするが、クランプアーム(1130)が元に戻ることを可能にせず、それにより潜在的な不整列を操作者に警告する、通常の着座位置を超えて位置付けられた追加のレリーフ部分(1188)を含む、連結装置(1158)を示す。示されるように、追加のレリーフ部分(1180)は、移動長さよりも長い。シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータの遠位運動は、クランプアーム(1130)の超音波ブレード(1128)に向かう枢動運動を提供する。
【0115】
図34Cを引き続き参照すると、シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結されていない場合、シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)は、レリーフ部分(1188)にある。シャフトアセンブリ(1114)の突起(1150)がレリーフ部分(1188)にある場合、連結装置(1160)の並進は、シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達されず、よって、クランプアーム(1130)は、トリガ(1124)の枢動に応答して開かない。シャフトアセンブリ(1114)が完全に連結された場合、突起(1150)は、シート(1189)に着座する。突起(1150)がシート(1189)によって捕捉された場合、連結装置(1160)の並進は、シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータに伝達され、よって、トリガ(1124)の枢動に応答してクランプアーム(1130)は閉じるが、開かない。シャフトアセンブリ(1114)のクランプアームアクチュエータの近位運動は、クランプアーム(1130)の超音波ブレード(1128)に向かう枢動運動を提供する。
【0116】
図34Dは、本体部分(1190)内に配設されたガイドトラック(1170)、及び保持部材(1148)によって保持されるように構成されたヘッド部分(1192)、及びそこを通って延在する開口(1196)を含む、連結装置(1162)を示す。図34Dは、前進しながら回転するように角度付きであるガイドトラック(1170)を示す。完全に着座させるために、シャフトカプラ(1143)の突起(1150)が、連結装置(1162)上を完全に回転する。連結装置(1162)は、加えて、器具(1110)がロック構成からロック解除構成に切り換えられるように、突起(1150)が完全に着座し、完全に回転するまで、トリガ(1124)及びクランプアーム(1130)が応答しないことを確実にするために、ガイドトラック(1170)内に止め部材(1194)を含み得る。図34Aに示されるデテント(1176)と同様に、デテント(1194)は、触覚のフィードバックを操作者に提供して、不用意な連結解除を防止する。図34Aとは異なり、ガイドトラック(1170)の湾曲構成は、操作者がトリガ(1124)を作動させた場合に、連結装置の突起(1150)の解放を引き起こし、それにより、突起(1150)がデテント(1194)の背面に完全に着座していない場合に、連結装置(1162)を並進させる。連結装置(1162)は、近位に移動して、クランプアーム(1130)を作動させる。
【0117】
器具(1110)は、外側シャフト(1134)が前方/後方に移動することを防止し、それにより、シャフトアセンブリ(1114)が所定の位置まで完全に回転していないときのクランプアーム(1130)の閉鎖を防止する。機械的ロックアウトアセンブリ(1144)及びその様々な連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)は、シャフトアセンブリ(1114)が完全に着座するまで、トリガの運動に対するクランプアーム(1130)の応答を防止する。突起(1150)を有するシャフトカプラ(1143)を使用した機械的ロックアウトアセンブリ(1144)は、それぞれの連結装置(1146、1156、1158、1160、1162)のガイドトラック(1154、1164、1166、1168、1170)と連結し、シャフトアセンブリ(1114)とハンドルアセンブリ(1112)との不整列の即座のかつ明確なフィードバックを操作者に提供する。
【0118】
M.機械的ロックアウトアセンブリの第13の実施例を有する第13の例示的な超音波外科用器具
図35図41は、第13の機械的ロックアウトアセンブリ(1244)を含む、第13の例示的な超音波外科用器具(1210)を示す。本実施例の器具(1210)は、ハンドルアセンブリ(1212)として示される第1のモジュール式アセンブリと、シャフトアセンブリ(1214)として示される第2のモジュール式アセンブリと、エンドエフェクタ(1216)と、本体(1218)と、ピストルグリップ(1220)と、エネルギー制御ボタン(1222)と、トリガ(1224)と、超音波トランスデューサ(1226)と、超音波ブレード(1228)と、クランプアーム(1230)と、クランプパッド(1232)と、外管(1234)と、内管(1236)と、回転ノブ(1242)と、を備える。
【0119】
図36は、機械的ロックアウトアセンブリ(1244)を含む器具(1210)を示す。示されるように、機械的ロックアウトアセンブリ(1244)は、外管カラー(1246)と、バヨネットカラー(1248)と、及び回転カラー(1249)(図41を参照されたい)と、を含む。外管カラー(1246)は、ハンドルアセンブリ(1212)に一体化される。外管カラー(1246)は、ハンドルアセンブリ(1212)内で回転し得、また、ハンドルアセンブリ(1212)内を並進し得る。外管カラー(1246)は、ハンドルアセンブリ(1212)のトリガ(1224)とシャフトアセンブリ(1214)の外管(1234)とを連結するクランプアーム駆動アセンブリの一部である。トリガ(1224)を作動させると、外管カラー(1246)が長手方向に並進する。外管カラー(1246)が並進すると、外管カラー(1246)の並進がシャフトアセンブリ(1214)の外管(1234)に伝達される。シャフトアセンブリ(1214)の外管(1234)が並進すると、クランプアーム(1230)が超音波ブレード(1228)に向かって、及び超音波ブレードから離れて枢動する。バヨネットカラー(1248)は、シャフトアセンブリ(1214)と取り外し可能に連結され得、また、シャフトアセンブリ(1214)の外管(1234)の近位端に固定的に固設される。回転カラー(1249)(図41を参照されたい)は、ハンドルアセンブリ(1212)に対してシャフトアセンブリ全体(1214)を回転させる回転ノブ(1242)の一部としてハンドルアセンブリ(1212)に一体化されている。回転カラー(1249)は、ハンドルアセンブリ(1212)に対して回転するが、ハンドルアセンブリ(1212)に対して並進しない。
【0120】
図37は、遠位端(1252)を含むばね脚部(1250)を含む外管カラー(1246)を示す。ばね脚部(1250)の遠位端(1252)は、接触面(1255)を有する弾性干渉タブ(1254)を含む。ばね脚部(1250)はまた、ランプとして作用するカム面(1256)も含み、図39A図40Cを参照して下で更に詳述する。外管カラー(1246)はまた、外管カラー(1246)に対して略長手方向に延在する第1の通路及び第2の通路(1258、1260)と、外管カラー(1246)の長手方向に対して略垂直に延在するW1の幅を有する第3の通路(1262)と、を含む。第4の通路は、第3の通路(1262)と同様に、図では隠れている。外管カラー(1246)はまた、図39Bを参照して述べる切り欠き(1264)も含む。外管カラー(1246)は、ねじ付き部分(1266)を使用してクランプアーム駆動トレインの一部分にねじ込み可能に連結され得る。したがって、外管カラー(1246)は、クランプアーム駆動トレインと並進する。
【0121】
図38は、バヨネットカラー(1248)が外管カラー(1246)に対してロック構成からロック解除構成へと回転するときに、ばね脚部(1250)のカム面(1256)に接触するように構成された、図40A図40Cには2つが示されている少なくとも1つのバヨネット突起(1268)を含むバヨネットカラー(1248)を示す。バヨネットカラー(1248)はまた、デテント連結を提供するために、切り欠き(1264)で図39Cに示すように受容されるように構成された突起(1270)も含む。バヨネット突起(1268)は、2つの目的を果たす。第1に、バヨネット突起(1268)が干渉タブ(1254)を引き下げて、図41に示される回転カラー(1249)の側方開口(1276)から干渉タブ(1254)を係合解除して、それによりクランプアーム駆動トレインが長手方向に並進することを可能にする。第2に、外管カラー(1246)の長手方向運動がバヨネットカラー(1248)に伝達されるように、バヨネット突起(1268)は、バヨネットカラー(1248)と外管カラー(1246)との連結を提供する。干渉タブ(1254)が回転カラー(1249)(図41を参照されたい)の側方開口(1276)から係合解除されると、干渉タブ(1254)によって提供されるように、ハンドルアセンブリ(1212)内のクランプアーム作動アセンブリ構成要素の運動が、外管とバヨネットカラー(1246、1248)との係合を介して、シャフトアセンブリ(1214)の外管(1234)に伝達される。
【0122】
図39A図40A、及び図41は、ロック構成にある器具(1210)を示し、ハンドルアセンブリ(1212)及びシャフトアセンブリ(1214)が共に完全に連結されていない。回転カラー(1249)(図41を参照されたい)は、干渉タブ(1254)を受容してロック構成を提供する、側方開口(1276)を含む。図39A図40A、及び図41に示されるロック構成では、外管カラー(1246)の干渉タブ(1254)が回転カラー(1249)の側方開口(1276)に位置付けられたとき、外管カラー(1246)は、並進することができない。外管カラー(1246)が並進することを防止されているときには、トリガ(1224)を枢動させることができず、クランプアーム(1230)を超音波ブレード(1228)に向かって枢動させることができない。この段階で、シャフトアセンブリ(1214)は、ハンドルアセンブリ(1212)の中へ長手方向に完全に挿入され、バヨネットカラー(1248)が外管カラー(1246)に接触することによって示される。しかしながら、シャフトアセンブリ(1212)は、シャフトアセンブリ(1214)を完全に着座させるために、ハンドルアセンブリ(1212)に対してまだ回転していない。より具体的には、ロック構成では、外管カラー(1246)の弾性干渉タブ(1254)は、内方に撓まず、代わりに、図41に示される回転カラー(1249)の側方開口(1276)に捕捉される。その結果、機械的ロックアウトアセンブリ(1244)は、操作者がクランプアーム閉鎖トリガ(1224)を使用して器具(1210)を起動させることを防止する。図40Aに示されるように、中央開口(1247)は、超音波導波管(図示せず)を受容するように、外管カラー(1246)及びバヨネットカラー(1248)の両方を通って延在する。
【0123】
図39B及び図40Bは、ロック構成とロック解除構成との間で移行する器具(1210)を示し、操作者は、依然としてトリガ(1224)を作動させることを阻止されている。示されるように、弾性干渉タブ(1254)は、バヨネットカラー(1248)を回転させたとき、回転カラー(1249)内の側方開口(1276)の内方及び外方に引っ張られている。バヨネット突起(1268)は、バヨネットカラー(1248)が回転するとき、カム面(1256)に沿って乗り、カム面(1256)及び残りの弾性干渉タブ(1254)を内方へ引っ張る。示されるように、カム面(1256)は、弾性干渉タブ(1254)と共に単一片として一体的に形成される。より具体的には、バヨネット突起(1268)は、通路を通って進行する、半径方向に延在する構成要素(1258、1262)と、弾性干渉タブを支持するばね脚部(1250)を引き下げる、近位に延在する構成要素(1254)と、を含む。
【0124】
図39C及び図40Cは、ロック解除構成にある器具(1210)を示し、操作者がトリガ(1222)を使用して器具(1210)を起動させることができるように、ハンドルアセンブリ(1212)及びシャフトアセンブリ(1214)が共に完全に連結されている。干渉タブ(1254)が回転カラー(1249)の側方開口(1276)から引き出されると、外管カラー(1246)は、並進することができ、それによりトリガ(1224)の枢動運動を可能にし、それにより超音波ブレード(1228)に向かうクランプアーム(1230)の閉鎖を可能にする。ロック解除構成では、バヨネットカラー(1248)のバヨネット突起(1268)は、弾性干渉タブ(1254)を外管カラー(1246)の中心に向かって内方に押し、クランプアーム(1230)を含むシャフトアセンブリ(1214)が機能することを可能にする。外管(1234)は、残りのシャフトアセンブリ(1214)に対して並進して、クランプアーム(1230)の超音波ブレード(1228)に向かう/から離れる枢動運動を提供する。操作者がシャフトアセンブリ(1214)を回転させて、器具(1210)を完全に組み立てると、操作者は、回転ノブ(1242)を把持し、それを静止した状態に保つことが必要である。
【0125】
IV.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせるか又は適用することができる、種々の非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願における又は本出願の後の出願におけるどの時点でも提示され得る、いずれの請求項の適用範囲をも限定することを目的としたものではない、と理解すべきである。一切の棄権を意図するものではない。以下の実施例は、単なる例示の目的で与えられるものに過ぎない。本明細書の種々の教示は、他の多くの方法で構成及び適用が可能であると考えられる。また、いくつかの変形形態では、以下の実施例において言及される特定の特徴を省略してよいことも、考えられる。したがって、本発明者又は本発明者の利益の継承者により、後日、そうである旨が明示的に示されないかぎり、以下に言及される態様又は特徴のいずれも重要なものとしてみなされるべきではない。以下に言及される特徴以外の更なる特徴を含む請求項が本出願において、又は本出願に関連する後の出願において示される場合、それらの更なる特徴は、特許性に関連するいかなる理由によっても追加されたものとして仮定されるべきではない。
【実施例0126】
超音波外科用器具であって、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、(b)第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、第2のモジュール式アセンブリが、第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、ロック構成では、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることを物理的に防止するように、第1のモジュール式アセンブリ及び第2のモジュール式アセンブリが、共に部分的に連結され、ロック解除構成では、第1のモジュール式アセンブリ及び第2のモジュール式アセンブリが、共に完全に連結され、操作者が、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることが可能である、機械的ロックアウトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0127】
第1のモジュール式アセンブリが、ハンドルアセンブリと、近位外側シースと、超音波ブレードと、を更に含み、第2のモジュール式アセンブリが、クランプアームアセンブリと、遠位外側シースと、を更に含み、機械的ロックアウトアセンブリが、ロックアウト特徴を含む本体を有する少なくとも1つのロックアウト部材を更に含み、ロックアウト特徴が、曲線、角度の変化、スロット、又は本体からの近位突出、のうちの少なくとも1つを含み、ロック構成では、ロックアウト特徴が、超音波ブレードに対するクランプアームアセンブリの回転を防止し、ロック解除構成では、近位外側シースが、遠位外側シースと連結し、超音波ブレードに対するクランプアームアセンブリの閉鎖を可能にするように構成される、請求項1に記載の超音波外科用器具。
【実施例0128】
ロック構成では、ロックアウト部材が、クランプアームアセンブリ及び遠位外側シースの両方への干渉により、クランプアームアセンブリの作動を防止する、実施例1又は2に記載の超音波外科用器具。
【実施例0129】
機械的ロックアウトアセンブリが、遠位外側シースをクランプアームアセンブリ及びロックアウト部材の両方と枢動可能に連結するピンを更に含む、実施例1~3のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0130】
ロックアウト部材が、クランプアームアセンブリと同じ回転点を使用する、実施例1~4のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0131】
クランプアームアセンブリが、少なくとも1つの切り欠き部分を更に含み、ロックアウト部材が、切り欠き部分内に少なくとも部分的に配設されている間に、ロック構成からロック解除構成へと移動するように構成される、実施例1~5のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0132】
切り欠き部分が、ロック構成にある間、ロックアウト部材の並進を阻止するために突起を含む、実施例1~6のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0133】
ロックアウト部材が、ロック構成からロック解除構成へと移動するときに、突起から離れて遠位に移動する、実施例1~7のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0134】
近位外側シースが、近位外側シースを遠位外側シースと連結するときに、ロックアウト部材を遠位に変位させる突起を含む、実施例1~8のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0135】
ロック解除構成では、クランプアームアセンブリが、ロックアウト部材に対して自由に回転する、実施例1~9のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0136】
第1のモジュール式アセンブリが、近位外側シースを含むハンドルアセンブリと、超音波ブレードと、を含み、第2のモジュール式アセンブリが、クランプアームアセンブリと、遠位外側シースと、を含み、機械的ロックアウトアセンブリが、クランプアームアセンブリと動作可能に連結された少なくとも1つの突起を更に含み、ロック構成では、突起が、遠位外側シースの対応する陥凹によって受容されず、ロック構成は、操作者が超音波ブレードに対してクランプアームアセンブリを回転させることを防止するように構成され、近位外側シースが遠位外側シースと連結されるロック解除構成では、突起が、遠位外側シースの対応する陥凹によって受容され、操作者が超音波ブレードに対してクランプアームアセンブリを回転させることを可能にする、実施例1~10のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0137】
第1のモジュール式アセンブリが、操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、通路内でロック構成とロック解除構成との間で並進する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、ロック構成では、本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させること防止し、ロック解除構成では、開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例1~11のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0138】
バリアが、シャフトアセンブリと動作可能に連結された可撓性部材を含み、ロック構成で可撓性部材がエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に延在するように、可撓性要素が、通路の中へ押し込まれている、実施例1~12のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0139】
ロック解除構成では、エネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの少なくとも一方が、バリアの開口を少なくとも部分的に通って延在し、開口を通してエネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの他方と直接物理的に接触する、実施例1~13のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0140】
第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、機械的ロックアウトアセンブリが、シャフトアセンブリの突起と接触するように構成されている角度付きスライドを更に含み、角度付きスライドが、バリアに接触するように構成され、機械的ロックアウトアセンブリを、ロック構成からロック解除構成に移行させ、ロック構成では、バリアの本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを防止する、実施例1~14のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0141】
第1のモジュール式アセンブリが、操作者入力特徴を含み、操作者入力特徴が、少なくとも1つのスイッチと、エネルギー制御ボタンの第1の部分と、を含み、第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリと、エネルギー制御ボタンの第2の部分を含むハンドルアセンブリと、を更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、エネルギー制御ボタンの第1の部分及び第2の部分の不整列は、スイッチが器具を起動させることを防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、エネルギー制御ボタンの第1の部分及び第2の部分の整列は、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例1~15のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0142】
第1のモジュール式アセンブリが、トリガを含むハンドルアセンブリを更に含み、第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、機械的ロックアウトアセンブリが、トリガと動作可能に連結された閉鎖レバーリンクを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、閉鎖レバーリンクが、中心を超えて第1の方向に引っ張られて、閉鎖レバーリンクが回転して閉鎖することを防止し、トリガが作動することを防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、シャフトアセンブリの挿入が、閉鎖レバーリンクを第1の方向とは反対である第2の方向に回転させ、トリガを作動させることを可能にする、実施例1~16のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0143】
機械的ロックアウトアセンブリが、第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリを第2のモジュール式アセンブリのシャフトアセンブリと連結することによって開かれるように構成された、一方向ドアを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、一方向ドアが、シャフトアセンブリからのハンドルアセンブリのアクセスをブロックし、ロック構成からロック解除構成に移動する際に、外側シースが回転するにつれて、外側シースとねじ込み可能に連結された並進可能なジャケットが、一方向ドアに対して長手方向に並進し、一方向ドアを開位置に枢動させ、シャフトアセンブリとハンドルアセンブリとの連結を可能にし、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、操作者入力特徴を使用した器具の作動を可能にする、実施例1~17のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0144】
第2のモジュール式アセンブリのシャフトアセンブリの近位部分が、突起を含み、機械的ロックアウトアセンブリが、第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリに動作可能に連結された連結装置を含み、連結装置が、ガイドトラックを含み、ガイドトラックは、シャフトアセンブリの突起と連結装置のガイドトラックとの間の相互作用を使用して、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成から、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成に、シャフトアセンブリを並進及び回転させるように構成されている、実施例1~18のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0145】
機械的ロックアウトアセンブリが、(i)第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリと連結された外管カラーであって、外管カラーが、遠位端を含むばね脚部を含み、ばね脚部の遠位端が、弾性干渉タブを含む、外管カラーと、(ii)シャフトアセンブリと連結されたバヨネットカラーであって、バヨネットカラーは、バヨネットカラーがロック構成からロック解除構成へと外管カラーに対して回転するにつれて、ばね脚部のカム面に接触するように構成されたバヨネット突起を含む、バヨネットカラーと、(iii)開口を含む回転カラーであって、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、外管カラーの干渉タブが、回転カラーの開口の中へ外方に撓み、器具の起動を防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、バヨネット突起が干渉タブのカム面に接触して干渉タブを内方に撓ませ、器具の起動を可能にする、回転カラーと、を含む、実施例1~19のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0146】
超音波外科用器具であって、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリと、(b)ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結するように構成されたシャフトアセンブリであって、シャフトアセンブリが、遠位端部分を含み、シャフトアセンブリが、(i)遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結された導波管と、を更に含む、シャフトアセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間を移動するように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、ロック構成では、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることを物理的に防止するように、ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリが、共に部分的に連結され、ロック解除構成では、ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリが共に完全に連結され、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることが可能である、機械的ロックアウトアセンブリと、を更に含む、シャフトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0147】
操作者入力特徴が、ハンドルアセンブリ内の通路によってハンドルアセンブリ内のスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを更に含み、機械的ロックアウトアセンブリが、本体部分と、本体部分を少なくとも部分的に通って延在する少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、バリアが、通路内でロック構成とロック解除構成との間で並進し、ロック構成では、本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させること防止し、ロック解除構成では、開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例1~21のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0148】
機械的ロックアウトアセンブリが、ハンドルアセンブリとシャフトアセンブリとを連結することによって開かれるように構成された一方向ドアを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、一方向ドアが、シャフトアセンブリからのハンドルアセンブリのアクセスをブロックし、ロック構成からロック解除構成に移動する際に、外側シースが回転するにつれて、外側シースとねじ込み可能に連結された並進可能なジャケットが、一方向ドアに対して長手方向に並進し、一方向ドアを開位置に枢動させ、シャフトアセンブリとハンドルアセンブリとの連結を可能にし、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、操作者入力特徴を使用した器具の作動を可能にする、実施例1~22のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0149】
超音波外科用器具を動作させる方法であって、超音波外科用器具が、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、(b)第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、第2のモジュール式アセンブリが、第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、方法が、(a)第1のモジュール式アセンブリ及び第2のモジュール式アセンブリが共に部分的にのみ連結され、操作者への即時フィードバックを提供するときのロック構成にある間、操作者入力特徴が器具を起動させることを阻止することと、(b)ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリを完全に共に連結して、機械的ロックアウトアセンブリを解除することと、(c)ロック解除構成にあるとき、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることと、を含む、方法。
【実施例0150】
第1のモジュール式アセンブリが、少なくとも操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離されたエネルギー制御ボタンを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、本体部分と、本体部分を少なくとも部分的に通って延在する少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、起動を阻止することは、バリアの本体部分が通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設されたとき、器具の起動を阻止することを更に含み、連結することが、バリアの本体部分を並進させることを更に含み、よって、本体部分の開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例24に記載の方法。
【実施例0151】
超音波外科用器具であって、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリと、(b)ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結するように構成されたシャフトアセンブリであって、シャフトアセンブリが、遠位端部分を含み、シャフトアセンブリが、(i)遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結されるように構成された超音波導波管と、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間を移動するように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、ロック構成では、ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリが共に部分的に連結され、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることを物理的に防止し、ロック解除構成では、ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリが共に完全に連結され、操作者が操作者入力特徴を使用して器具を起動させることを可能にする、機械的ロックアウトアセンブリと、を更に含む、シャフトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0152】
ロック構成では、機械的ロックアウトアセンブリは、操作者入力特徴が、エンドエフェクタと動作可能に連結されるハンドルアセンブリのトリガを起動させることを防止し、トリガの起動を防止することが、操作者がエンドエフェクタで組織を挟持することを防止する、実施例26に記載の超音波外科用器具。
【実施例0153】
ロック構成では、機械的ロックアウトアセンブリは、操作者入力特徴が、ハンドルアセンブリに配設された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを起動させることを防止し、操作者が、超音波ブレードを起動させることを防止する、実施例26又は27に記載の超音波外科用器具。
【実施例0154】
シャフトアセンブリがハンドルアセンブリから取り外されたときに、ばねが機械的ロックアウトアセンブリをロック構成からロック解除構成へと押し込む、実施例26~28のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0155】
操作者入力特徴が、ハンドルアセンブリ内で通路によってスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、通路内でロック構成とロック解除構成との間で並進する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されないときのロック構成では、本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例26~29のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0156】
バリアが、シャフトアセンブリと動作可能に連結された可撓性部材を含み、ロック構成で可撓性部材がエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に延在するように、可撓性要素が、通路の中へ押し込まれている、実施例26~30のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0157】
ロック解除構成では、エネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの少なくとも一方が、バリアの開口を少なくとも部分的に通って延在し、開口を通してエネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの他方と直接物理的に接触する、実施例26~31のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0158】
機械的ロックアウトアセンブリが、シャフトアセンブリの突起と接触するように構成されている角度付きスライドを更に含み、角度付きスライドが、バリアに接触するように構成され、機械的ロックアウトアセンブリを、ロック構成からロック解除構成に移行させ、ロック構成では、バリアの本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを防止する、実施例26~32のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0159】
シャフトアセンブリが、突起を含み、この突起が、角度付きスライドに接触し、カムアクションを使用して、角度付きスライドの角度付き近位端にバリアを通路の中へ更に押し込ませる、実施例26~33のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0160】
ハンドルアセンブリが、少なくとも1つのスイッチと、エネルギー制御ボタンの第1の部分と、を含む、操作者入力特徴を含み、シャフトアセンブリが、エネルギー制御ボタンの第2の部分を含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、エネルギー制御ボタンの第1の部分及び第2の部分の不整列は、スイッチが器具を起動させることを防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、エネルギー制御ボタンの第1の部分及び第2の部分の整列が、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例26~34のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0161】
ハンドルアセンブリが、操作者入力特徴を含み、操作者入力特徴が、トリガを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、トリガと動作可能に連結された閉鎖レバーリンクを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、閉鎖レバーリンクが、中心を超えて第1の方向に引っ張られて、閉鎖レバーリンクが回転して閉鎖することを防止し、トリガが作動することを防止し、エンドエフェクタが閉じることを防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、シャフトアセンブリの挿入が、閉鎖レバーリンクを第1の方向とは反対である第2の方向に回転させ、トリガを作動させることを可能にし、エンドエフェクタが閉じることを可能にする、実施例26~35のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0162】
機械的ロックアウトアセンブリが、シャフトアセンブリとハンドルアセンブリとを連結することによって開かれるように構成された一方向ドアを更に含み、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、一方向ドアが、超音波トランスデューサの接続部分が超音波導波管の近位端の接続部分に到達することを防止し、ロック構成からロック解除構成に移動する際に、外側シースが回転するにつれて、外側シースとねじ込み可能に連結された並進可能なジャケットが、一方向ドアに対して長手方向に並進し、一方向ドアを開位置に枢動させ、超音波トランスデューサ及び超音波導波管の接続部分が音響的に連結することを可能にし、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、操作者入力特徴を使用したエンドエフェクタの作動を可能にする、実施例26~36のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0163】
シャフトアセンブリの近位部分が、突起を含み、機械的ロックアウトアセンブリが、ハンドルアセンブリと動作可能に連結された連結装置を含み、連結装置が、ガイドトラックを含み、ガイドトラックは、シャフトアセンブリの突起と連結装置のガイドトラックとの間の相互作用を使用して、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成から、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成に、シャフトアセンブリを並進及び回転させるように構成されている、実施例26~37のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0164】
連結装置が、トリガの枢動運動に応答して長手方向に並進し、連結装置が、トリガとシャフトアセンブリのクランプアームとを動作可能に連結する、実施例26~38のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0165】
機械的ロックアウトアセンブリが、(i)ハンドルアセンブリと連結された外管カラーであって、外管カラーが、遠位端を含むばね脚部を含み、ばね脚部の遠位端が、弾性干渉タブを含む、外管カラーと、(ii)シャフトアセンブリと連結されたバヨネットカラーであって、バヨネットカラーは、バヨネットカラーがロック構成からロック解除構成へと外管カラーに対して回転するにつれて、ばね脚部のカム面に接触するように構成されたバヨネット突起を含む、バヨネットカラーと、(iii)開口を含む回転カラーであって、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと部分的に連結されたときのロック構成では、外管カラーの干渉タブが、回転カラーの開口の中へ外方に撓み、器具の起動を防止し、シャフトアセンブリがハンドルアセンブリと完全に連結されたときのロック解除構成では、バヨネット突起が、干渉タブのカム面に接触して、干渉タブを内方に撓ませ、器具の起動を可能にする、回転カラーと、を含む、実施例26~39のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0166】
超音波外科用器具であって、(a)通路によってハンドルアセンブリ内でスイッチから分離される少なくとも1つのエネルギー制御ボタン含むハンドルアセンブリと、(b)ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結するように構成されたシャフトアセンブリであって、シャフトアセンブリが、遠位端部分を含み、シャフトアセンブリが、(i)遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結されるように構成された超音波導波管と、を含む、シャフトアセンブリと、(d)本体部分と、本体部分を通って少なくとも部分的に延在する少なくとも1つの開口と、を含む、バリアであって、バリアが、通路内でロック構成とロック解除構成との間で並進し、ロック構成では、本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させること防止し、ロック解除構成では、開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、エネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの少なくとも一方が、少なくとも部分的にバリアの開口を通って延在し、開口を通してエネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの他方と直接物理的に接触し、スイッチが器具を起動させることを可能にする、バリアと、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0167】
超音波外科用器具を動作させる方法であって、超音波外科用器具が、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴と、ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、を含む、ハンドルアセンブリと、(b)ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結するように構成されたシャフトアセンブリであって、シャフトアセンブリが、遠位端部分を含み、シャフトアセンブリが、(i)遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結されるように構成された超音波導波管と、を含む、シャフトアセンブリと、(c)少なくともロック解除構成とロック構成との間を移動するように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、方法が、(a)ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリが共に部分的に連結されたとき、ロック構成にある間、操作者入力特徴が器具を起動させることを阻止することであって、器具の起動を阻止することが、操作者への即時フィードバックを提供する、阻止することと、(b)ハンドルアセンブリ及びシャフトアセンブリを完全に共に連結して、ロックアセンブリを解除することと、(c)ロック解除構成にあるとき、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることと、を含む、方法。
【実施例0168】
起動を阻止することが、機械的ロックアウトアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、エンドエフェクタと動作可能に連結されるハンドルアセンブリの操作者起動トリガをロックすることを防止し、それにより操作者がエンドエフェクタで組織を挟持することを防止する、実施例43に記載の方法。
【実施例0169】
起動を阻止することが、機械的ロックアウトアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを起動させることを防止し、操作者が、超音波ブレードを起動させることを防止する、実施例43又は44に記載の方法。
【実施例0170】
超音波外科用器具であって、(a)超音波トランスデューサと、(b)超音波トランスデューサを支持するハンドルアセンブリであって、ハンドルアセンブリが、(i)ハウジングと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結された超音波ブレードと、を含む、ハンドルアセンブリと、(c)クランプアームを含むクランプアームアセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、ロック構成では、ハンドルアセンブリ及びクランプアームアセンブリが、共に完全に連結されず、操作者が、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることを物理的に防止され、ロック解除構成では、クランプアームアセンブリ及びシャフトアセンブリが、共に完全に連結され、操作者が、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることが可能である、機械的ロックアウトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0171】
ロック構成では、機械的ロックアウトアセンブリが、操作者入力特徴が超音波ブレードに対してクランプアームを回転させることを防止し、それにより操作者が超音波ブレードに対してクランプアームを回転させることによって組織を挟持することを防止する、実施例45に記載の超音波外科用器具。
【実施例0172】
機械的ロックアウトアセンブリが、操作者入力特徴がハンドルアセンブリに配設された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを起動させることを防止し、超音波ブレードの起動を防止する、実施例45又は46に記載の超音波外科用器具。
【実施例0173】
機械的ロックアウトアセンブリが、ロックアウト特徴を含む本体を有する少なくとも1つのロックアウト部材を更に含み、ロックアウト特徴が、曲線、角度の変化、スロット、又は本体からの近位突出、のうちの少なくとも1つを含み、ロック構成では、ロックアウト特徴が、超音波ブレードに対するクランプアームの回転を防止し、ロック解除構成では、ロックアウト特徴が、超音波ブレードに対するクランプアームの回転を可能にする、実施例45~47のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0174】
ロックアウト部材が、クランプアームアセンブリと同じ回転点を使用する、実施例45~48のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0175】
クランプアームアセンブリが、少なくとも1つの切り欠き部分を更に含み、ロックアウト部材が、切り欠き部分内に少なくとも部分的に配設されている間に、ロック構成からロック解除構成へと移動するように構成される、実施例45~49のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0176】
切り欠き部分が、ロック構成にある間、ロックアウト部材の並進を阻止するために突起を含む、実施例45~50のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0177】
ロック解除構成では、クランプアームアセンブリが、ロックアウト部材に対して自由に回転する、実施例45~51のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0178】
クランプアームアセンブリが、外側シースを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、クランプアームアセンブリと動作可能に連結された少なくとも1つの突起を更に含み、ロック構成では、突起が、外側シースの対応する陥凹によって受容されず、ロック構成では、突起がハードストップを提供するとき、操作者入力特徴が、超音波ブレードに対してクランプアームが回転することを防止し、クランプアームが、超音波ブレードに向かって枢動することを防止し、ロック解除構成では、近位外側シースが遠位外側シースと連結され、突起が、遠位外側シースの対応する陥凹によって受容され、操作者入力特徴が、超音波ブレードに対してクランプアームアセンブリを回転させることを可能にする、実施例45~52のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0179】
突起が、ロック解除構成で外側シースの曲線の陥凹によって受容される、曲線の突起である、実施例45~53のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0180】
ハンドルアセンブリが、操作者入力特徴を更に含み、操作者入力特徴が、通路によってハウジング内のスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、機械的ロックアウトアセンブリが、通路内でロック構成とロック解除構成との間で並進する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、ロック構成では、本体部分が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させること防止し、ロック解除構成では、開口が、通路内でエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に配設され、スイッチが器具を起動させることを可能にする、実施例45~54のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0181】
バリアが、シャフトアセンブリと動作可能に連結された可撓性部材を含み、ロック構成で可撓性部材がエネルギー制御ボタンとスイッチとの間に延在するように、可撓性要素が、通路の中へ押し込まれている、実施例45~55のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0182】
ロック解除構成では、エネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの少なくとも一方が、バリアの開口を少なくとも部分的に通って延在し、開口を通してエネルギー制御ボタン又はスイッチのうちの他方と直接物理的に接触する、実施例45~56のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0183】
連結機構が、バリアをクランプアームアセンブリに取り付ける、実施例45~57のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0184】
クランプアームがハンドルアセンブリから取り外されたときに、ばねが、機械的ロックアウトアセンブリをロック構成からロック解除構成へと押し込む、実施例45~58のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0185】
超音波外科用器具であって、(a)超音波トランスデューサと、(b)超音波トランスデューサを支持するハンドルアセンブリであって、ハンドルアセンブリが、(i)ハウジングと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結された超音波ブレードと、を含む、ハンドルアセンブリと、(c)クランプアームを含むクランプアームアセンブリと、(d)ロックアウト特徴を含む本体を有する少なくとも1つのロックアウト部材であって、ロックアウト特徴が、曲線、角度の変化、スロット、又は本体からの近位突出、のうちの少なくとも1つを含み、ロック構成では、ロックアウト特徴が、超音波ブレードに対するクランプアームの回転を防止し、ロック解除構成では、ロックアウト特徴が、超音波ブレードに対するクランプアームの回転を可能にする、少なくとも1つのロックアウト部材と、を備える、超音波外科用器具。
【実施例0186】
ハンドルアセンブリが、ハンドルアセンブリをクランプアームアセンブリと連結するときに、ロックアウト部材を遠位に変位させる突起を含む、実施例45~58及び60のいずれか1つ又は2つ以上に記載の超音波外科用器具。
【実施例0187】
超音波外科用器具を動作させる方法であって、超音波外科用器具が、(a)超音波トランスデューサと、(b)超音波トランスデューサを支持するハンドルアセンブリであって、ハンドルアセンブリが、(i)ハウジングと、(ii)超音波トランスデューサと音響的に連結された超音波ブレードと、を含む、ハンドルアセンブリと、(c)クランプアームを含むクランプアームアセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を備え、方法が、(a)ハンドルアセンブリ及びクランプアームアセンブリが共に部分的に連結されたとき、ロック構成にある間、操作者入力特徴が器具を起動させることを阻止することであって、クランプアームの回転を阻止することが、操作者への即時フィードバックを提供する、阻止することと、(b)ハンドルアセンブリ及びクランプアームアセンブリを完全に共に連結して、ロックアセンブリを解除することと、(c)ロック解除構成にあるとき、操作者入力特徴を使用して器具を起動させることと、を含む、方法。
【実施例0188】
操作者入力特徴を阻止することが、機械的ロックアウトアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、超音波ブレードに対してクランプアームを回転させること防止し、操作者が、組織を挟持することを防止する、実施例62に記載の方法。
【実施例0189】
操作者入力特徴を阻止することが、機械的ロックアウトアセンブリを更に含み、操作者入力特徴が、ハンドルアセンブリに配設される少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを起動させることを防止し、操作者が、超音波ブレードを起動させることを防止する、実施例62又は63に記載の方法。
【0190】
V.その他
本明細書の様々な教示は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2017/0105754号、名称「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector and Side-Loaded Clamp Arm Assembly」(2017年4月公開)の様々な教示と容易に組み合わされ得ることを理解されたい。本明細書の教示が米国特許出願公開第2017/0105754号の教示と組み合わされ得る様々な好適な方式は、当業者には明らかとなろう。
【0191】
本明細書の様々な教示は、その開示が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2017/0105755号、名称「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector and Compound Lever with Detents」(2017年4月20日公開)の様々な教示と容易に組み合わせることができることを理解されたい。本明細書の教示が米国特許出願公開第2017/0105755号の教示と組み合わされ得る様々な好適な方式は、当業者には明らかとなろう。
【0192】
本明細書の様々な教示は、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願公開第2017/0105788号、名称「Surgical Instrument with Dual Mode End Effector and Modular Clamp Arm Assembly」(2017年4月20日発行)の様々な教示と容易に組み合わされ得ることを理解されたい。本明細書の教示が米国特許出願公開第2017/0105788号の教示と組み合わされ得る様々な好適な方式が、当業者には明らかとなろう。
【0193】
上記の様々な器具は、様々な種類の外科手術において用いられ得る。単なる例として、上記の器具は、肝臓切除術、直腸結腸手術、婦人科外科手術、及び/又は様々な他の種類の外科手術を実施するために用いられ得る。上記の器具が用いられ得る様々な他の種類の手術及び方法については、本明細書における教示を鑑みれば、当業者には明らかであろう。
【0194】
本明細書に記載される器具のバージョンのいずれも、上述されるものに加えて、又はそれらの代わりに、様々なその他の特徴を含み得ると理解されたい。単なる例として、本明細書に記載される器具のいずれも、本明細書に参照により組み込まれる様々な参考文献のいずれかにおいて開示される様々な特徴のうちの1つ又は2つ以上も含むことができる。本明細書の教示は、本明細書に引用されるその他の参考文献のいずれかに記載される器具のいずれにも容易に適用され得、そのため、本明細書の教示は、本明細書に引用される参考文献のいずれかの教示と多くの方法で容易に組み合わせることができることも理解されたい。本明細書の教示が組み込まれ得るその他の種類の器具が、当業者に明らかになるであろう。
【0195】
参照により本明細書に組み込まれると言及されたいかなる特許、公報、又は他の開示内容も、全体的に又は部分的に、組み込まれた内容が現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれる、と理解されなければならない。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参考として本明細書に組み込まれているあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は本明細書に参考として組み込まれるものとするが、参照内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、参照されるものとする。
【0196】
上述の装置の変形形態は、医療専門家により行われる従来の医療処置及び手術における用途のみではなく、ロボット支援された医療処置及び手術における用途をも有することができる。単なる例として、本明細書の様々な教示は、ロボット外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどに容易に組み込むことができる。同様に、本明細書の様々な教示は、その開示が本明細書に参照により組み込まれる、米国特許第6,783,524号、名称「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」(2004年8月31日公開)の様々な教示と容易に組み合わされ得ることを、当業者であれば理解するであろう。
【0197】
上記の変形形態は、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよいし、又はそれらは複数回使用されるように設計されることもできる。変形形態は、一方又はその両方の場合において、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整されてよい。再調整は、装置の分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組み立て工程の、任意の組み合わせを含み得る。特に、装置のいくつかの変形形態は分解することができ、また、装置の任意の数の特定の部分若しくは部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は取り外してもよい。特定部分の洗浄及び/又は交換の際、装置のいくつかの変形形態は、再調整用の施設において、又は手術の直前に操作者によって、のいずれかで、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、装置の再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。このような技術の使用、及び結果として得られる再調整された装置は、全て本出願の範囲内にある。
【0198】
単なる例として、本明細書に記載される変形形態は、処置前及び/又は処置後に滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、装置をプラスチック製又はTYVEK製のバックなど、閉鎖及び封止された容器に配置する。次いで、容器及び装置を、γ線、X線、又は高エネルギー電子線などの、容器を透過し得る放射線場に置いてもよい。放射線は、装置上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌された装置を、後の使用のために、滅菌容器内に保管してもよい。β線若しくはγ線、エチレンオキシド、又は水蒸気が挙げられるがこれらに限定されない、当該技術分野で周知の他の任意の技術を用いて、装置を滅菌してもよい。
【0199】
以上、本発明の様々な実施形態を示し、記載したが、当業者による適切な改変により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。このような可能な改変のうちのいくつかについて述べたが、他の改変も当業者には明らかとなるであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであって、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲の観点から考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示され、説明された構造及び動作の細部に限定されないものとして、理解されたい。
【0200】
〔実施の態様〕
(1) 超音波外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、
(b)前記第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、
(c)前記第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結されるように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、前記第2のモジュール式アセンブリが、前記第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、
(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、
前記ロック構成では、操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記器具を起動させることを物理的に防止するように、前記第1のモジュール式アセンブリ及び前記第2のモジュール式アセンブリが、共に部分的に連結され、
前記ロック解除構成では、前記第1のモジュール式アセンブリ及び前記第2のモジュール式アセンブリが、共に完全に連結され、前記操作者が、前記操作者入力特徴を使用して前記器具を起動させることが可能である、機械的ロックアウトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
(2) 前記第1のモジュール式アセンブリが、ハンドルアセンブリと、近位外側シースと、超音波ブレードと、を更に含み、前記第2のモジュール式アセンブリが、クランプアームアセンブリと、遠位外側シースと、を更に含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、ロックアウト特徴を含む本体を有する少なくとも1つのロックアウト部材を更に含み、前記ロックアウト特徴が、曲線、角度の変化、スロット、又は前記本体からの近位突出、のうちの少なくとも1つを含み、前記ロック構成では、前記ロックアウト特徴が、前記超音波ブレードに対する前記クランプアームアセンブリの回転を防止し、前記ロック解除構成では、前記近位外側シースが、前記遠位外側シースと連結し、前記超音波ブレードに対する前記クランプアームアセンブリの閉鎖を可能にするように構成されている、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(3) 前記ロック構成では、前記ロックアウト部材が、前記クランプアームアセンブリ及び前記遠位外側シースの両方への干渉により、前記クランプアームアセンブリの作動を防止する、実施態様2に記載の超音波外科用器具。
(4) 前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記遠位外側シースを前記クランプアームアセンブリ及び前記ロックアウト部材の両方と枢動可能に連結するピンを更に含む、実施態様2に記載の超音波外科用器具。
(5) 前記近位外側シースが、前記近位外側シースを前記遠位外側シースと連結するときに、前記ロックアウト部材を遠位に変位させる突起を含む、実施態様2に記載の超音波外科用器具。
【0201】
(6) 前記第1のモジュール式アセンブリが、近位外側シースを含むハンドルアセンブリと、超音波ブレードと、を含み、前記第2のモジュール式アセンブリが、クランプアームアセンブリと、遠位外側シースと、を含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、クランプアームアセンブリと動作可能に連結された少なくとも1つの突起を更に含み、前記ロック構成では、前記突起が、前記遠位外側シースの対応する陥凹によって受容されず、前記ロック構成は、操作者が前記超音波ブレードに対して前記クランプアームアセンブリを回転させることを防止するように構成され、前記近位外側シースが前記遠位外側シースと連結される前記ロック解除構成では、前記突起が、前記遠位外側シースの前記対応する陥凹によって受容され、前記操作者が前記超音波ブレードに対して前記クランプアームアセンブリを回転させることを可能にする、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(7) 前記第1のモジュール式アセンブリが、前記操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリを更に含み、前記操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記通路内で前記ロック構成と前記ロック解除構成との間で並進する、本体部分と、少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、前記ロック構成では、前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させること防止し、前記ロック解除構成では、前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させることを可能にする、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(8) 前記バリアが、シャフトアセンブリと動作可能に連結されている可撓性部材を含み、前記ロック構成で前記可撓性部材が前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に延在するように、前記可撓性要素が、前記通路の中へ押し込まれている、実施態様7に記載の超音波外科用器具。
(9) 前記ロック解除構成では、前記エネルギー制御ボタン又は前記スイッチのうちの少なくとも一方が、前記バリアの前記開口を少なくとも部分的に通って延在し、前記開口を通して前記エネルギー制御ボタン又は前記スイッチのうちの他方と直接物理的に接触する、実施態様7に記載の超音波外科用器具。
(10) 前記第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記シャフトアセンブリの突起と接触するように構成されている角度付きスライドを更に含み、前記角度付きスライドが、前記バリアに接触するように構成され、前記機械的ロックアウトアセンブリを、前記ロック構成から前記ロック解除構成に移行させ、前記ロック構成では、前記バリアの前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させることを防止する、実施態様7に記載の超音波外科用器具。
【0202】
(11) 前記第1のモジュール式アセンブリが、前記操作者入力特徴を含み、前記操作者入力特徴が、少なくとも1つのスイッチと、エネルギー制御ボタンの第1の部分と、を含み、前記第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリと、前記エネルギー制御ボタンの第2の部分を含むハンドルアセンブリと、を更に含み、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成では、前記エネルギー制御ボタンの前記第1の部分及び前記第2の部分の不整列は、前記スイッチが前記器具を起動させることを防止し、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成では、前記エネルギー制御ボタンの前記第1の部分及び前記第2の部分の整列は、前記スイッチが前記器具を起動させることを可能にする、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(12) 前記第1のモジュール式アセンブリが、トリガを含むハンドルアセンブリを更に含み、前記第2のモジュール式アセンブリが、シャフトアセンブリを更に含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記トリガと動作可能に連結された閉鎖レバーリンクを更に含み、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成では、前記閉鎖レバーリンクが、中心を超えて第1の方向に引っ張られて、前記閉鎖レバーリンクが回転して閉鎖することを防止し、前記トリガが作動することを防止し、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成では、前記シャフトアセンブリの挿入が、前記閉鎖レバーリンクを前記第1の方向とは反対である第2の方向に回転させ、前記トリガを作動させることを可能にする、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(13) 前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリを前記第2のモジュール式アセンブリのシャフトアセンブリと連結することによって開かれるように構成された、一方向ドアを更に含み、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成では、前記一方向ドアが、前記シャフトアセンブリからの前記ハンドルアセンブリのアクセスをブロックし、前記ロック構成から前記ロック解除構成に移動する際に、外側シースが回転するにつれて、前記外側シースとねじ込み可能に連結された並進可能なジャケットが、前記一方向ドアに対して長手方向に並進し、前記一方向ドアを開位置に枢動させ、前記シャフトアセンブリと前記ハンドルアセンブリとの連結を可能にし、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成では、前記操作者入力特徴を使用した前記器具の作動を可能にする、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(14) 前記第2のモジュール式アセンブリのシャフトアセンブリの近位部分が、突起を含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリに動作可能に連結された連結装置を含み、前記連結装置が、ガイドトラックを含み、前記ガイドトラックは、前記シャフトアセンブリの前記突起と前記連結装置の前記ガイドトラックとの間の相互作用を使用して、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成から、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成に、前記シャフトアセンブリを並進及び回転させるように構成されている、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
(15) 前記機械的ロックアウトアセンブリが、
(i)前記第1のモジュール式アセンブリのハンドルアセンブリと連結された外管カラーであって、前記外管カラーが、遠位端を含むばね脚部を含み、前記ばね脚部の前記遠位端が、弾性干渉タブを含む、外管カラーと、
(ii)前記シャフトアセンブリと連結されたバヨネットカラーであって、前記バヨネットカラーは、前記バヨネットカラーが前記ロック構成から前記ロック解除構成へと前記外管カラーに対して回転するにつれて、前記ばね脚部のカム面に接触するように構成されているバヨネット突起を含む、バヨネットカラーと、
(iii)開口を含む回転カラーであって、
前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成では、前記外管カラーの前記干渉タブが、前記回転カラーの開口の中へ外方に撓み、前記器具の起動を防止し、
前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成では、前記バヨネット突起が前記干渉タブの前記カム面に接触して前記干渉タブを内方に撓ませ、前記器具の起動を可能にする、回転カラーと、を含む、実施態様1に記載の超音波外科用器具。
【0203】
(16) 超音波外科用器具であって、
(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリと、
(b)前記ハンドルアセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、
(c)前記ハンドルアセンブリと取り外し可能に連結するように構成されたシャフトアセンブリであって、前記シャフトアセンブリが、遠位端部分を含み、前記シャフトアセンブリが、
(i)前記遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタと、
(ii)前記超音波トランスデューサと音響的に連結された導波管と、を更に含む、シャフトアセンブリと、
(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間を移動するように構成された機械的ロックアウトアセンブリであって、
前記ロック構成では、操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記器具を起動させることを物理的に防止するように、前記ハンドルアセンブリ及び前記シャフトアセンブリが、共に部分的に連結され、
前記ロック解除構成では、前記ハンドルアセンブリ及び前記シャフトアセンブリが共に完全に連結され、前記操作者が前記操作者入力特徴を使用して前記器具を起動させることが可能である、機械的ロックアウトアセンブリと、を備える、超音波外科用器具。
(17) 前記操作者入力特徴が、前記ハンドルアセンブリ内の通路によって前記ハンドルアセンブリ内のスイッチから分離された少なくとも1つのエネルギー制御ボタンを更に含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、本体部分と、前記本体部分を少なくとも部分的に通って延在する少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、前記バリアが、前記通路内で前記ロック構成と前記ロック解除構成との間で並進し、前記ロック構成では、前記本体部分が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させることを防止し、前記ロック解除構成では、前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させることを可能にする、実施態様16に記載の超音波外科用器具。
(18) 前記機械的ロックアウトアセンブリが、前記ハンドルアセンブリを前記シャフトアセンブリと連結することによって開かれるように構成された一方向ドアを更に含み、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと部分的に連結されたときの前記ロック構成では、前記一方向ドアが、前記シャフトアセンブリからの前記ハンドルアセンブリのアクセスをブロックし、前記ロック構成から前記ロック解除構成に移動する際に、外側シースが回転するにつれて、前記外側シースとねじ込み可能に連結された並進可能なジャケットが、前記一方向ドアに対して長手方向に並進し、前記一方向ドアを開位置に枢動させ、前記シャフトアセンブリと前記ハンドルアセンブリとの連結を可能にし、前記シャフトアセンブリが前記ハンドルアセンブリと完全に連結されたときの前記ロック解除構成では、前記操作者入力特徴を使用した前記器具の作動を可能にする、実施態様16に記載の超音波外科用器具。
(19) 超音波外科用器具を動作させる方法であって、前記超音波外科用器具が、(a)少なくとも1つの操作者入力特徴を含む第1のモジュール式アセンブリと、(b)前記第1のモジュール式アセンブリによって支持された超音波トランスデューサと、(c)前記第1のモジュール式アセンブリと取り外し可能に連結するように構成された第2のモジュール式アセンブリであって、前記第2のモジュール式アセンブリが、前記第2のモジュール式アセンブリの遠位端部分から遠位に延在するエンドエフェクタの少なくとも一部分を更に含む、第2のモジュール式アセンブリと、(d)少なくともロック解除構成とロック構成との間で切り換わるように構成された機械的ロックアウトアセンブリと、を含み、前記方法が、
(a)前記第1のモジュール式アセンブリ及び前記第2のモジュール式アセンブリが共に部分的にのみ連結され、操作者への即時フィードバックを提供するときの前記ロック構成にある間、前記操作者入力特徴が前記器具を起動させることを阻止することと、
(b)前記ハンドルアセンブリ及び前記シャフトアセンブリを完全に共に連結して、前記機械的ロックアウトアセンブリを解除することと、
(c)前記ロック解除構成にあるとき、前記操作者入力特徴を使用して前記器具を起動させることと、を含む、方法。
(20) 前記第1のモジュール式アセンブリが、前記少なくとも操作者入力特徴を含むハンドルアセンブリを更に含み、前記操作者入力特徴が、通路によってスイッチから分離された前記エネルギー制御ボタンを含み、前記機械的ロックアウトアセンブリが、本体部分と、前記本体部分を少なくとも部分的に通って延在する少なくとも1つの開口と、を含む、バリアを更に含み、
前記起動を阻止することは、前記バリアの前記本体部分が前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設されたとき、前記器具の起動を阻止することを更に含み、
前記連結することが、前記バリアの前記本体部分を並進させることを更に含み、よって、前記本体部分の前記開口が、前記通路内で前記エネルギー制御ボタンと前記スイッチとの間に配設され、前記スイッチが前記器具を起動させることを可能にする、実施態様19に記載の方法。
図1A
図1B
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17
図18A
図18B
図19
図20A
図20B
図21A
図21B
図22A
図22B
図23
図24A
図24B
図25
図26A
図26B
図27A
図27B
図27C
図27D
図28A
図28B
図28C
図28D
図29
図30A
図30B
図30C
図31A
図31B
図31C
図32
図33
図34A
図34B
図34C
図34D
図35
図36
図37
図38
図39A
図39B
図39C
図40A
図40B
図40C
図41
【外国語明細書】