(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095852
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】液体燃料燃焼器の給油タンク
(51)【国際特許分類】
F23K 5/14 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
F23K5/14 503
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212796
(22)【出願日】2022-12-29
(71)【出願人】
【識別番号】000003229
【氏名又は名称】株式会社トヨトミ
(72)【発明者】
【氏名】五反田 邦博
【テーマコード(参考)】
3K068
【Fターム(参考)】
3K068AA15
3K068CB08
(57)【要約】
【課題】 液体燃料燃焼器の給油作業時の負担を軽減する給油タンクを提供する。
【解決手段】 液体燃料燃焼器1に燃料を供給するための給油タンク7は、給油タンク本体8と給油タンク本体8の給油口8aに装着する給油口蓋9を備える。給油口蓋9は、弁座14を備えた弁座本体10と、弁部材17を備えた弁体15と、蓄勢部材18と、弁座本体10の底壁部11の貫通孔13から延ばされたノズル部20とを備える。ノズル部20の外壁部20bの周囲には、ノズル部20が燃料供給口3から燃料タンク2内に挿入される過程で燃料タンク2の上壁部2aに当接する当接部材25を備える。当接部材25と弁体15との間には弁駆動機構23を備え、当接部材25が燃料タンク2の上壁部2aに当接した状態で、給油タンク7に押し下げ力が加えられてノズル部20が燃料タンク2内に更に挿入されると、弁部材17が弁座14から離れる方向に弁体15を駆動させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体燃料燃焼器の燃料タンクに燃料を供給するための給油タンクであって、
前記給油タンクは給油タンク本体と、前記給油タンク本体の給油口に着脱自在に取り付けられる給油口蓋とを備え、
前記給油口蓋が、弁座を備えた弁座本体と、前記弁座と協働する弁部材を備えた弁体と、放勢状態において前記弁部材を前記弁座に押し付ける押し付け力を発生する蓄勢部材とを備えており、
前記弁座本体は底壁部の貫通孔から前記弁座と反対方向に延ばされて前記燃料タンクの前記燃料供給口に挿入することを可能とするノズル部を備え、前記ノズル部には燃料排出部を設けており、
前記ノズル部の外壁部の周囲には、前記弁座本体の前記ノズル部が前記燃料供給口から前記燃料タンク内に挿入される過程で前記燃料タンクの上壁部に当接する当接部材を備え、
かつ、前記当接部材と前記弁体との間には、前記当接部材が前記燃料タンクの前記上壁部に当接した状態で、前記給油タンクに押し下げ力が加えられて前記ノズル部が前記燃料タンク内に更に挿入されると、前記弁部材が前記弁座から離れる方向に前記弁体を駆動させる弁駆動機構が構成されていることを特徴とする液体燃料燃焼器の給油タンク。
【請求項2】
前記弁駆動機構は、前記弁体から前記ノズル部の先端部に向かって延びる軸部と、前記軸部の先端部から設けられて前記ノズル部の外壁部の外側に向かって延び出るように形成された連結部材で構成され、
前記連結部材の外側端部に前記当接部材が形成されていることを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼器の給油タンク。
【請求項3】
前記連結部材の前記外側端部は前記ノズル部の前記先端部よりも前記底壁部側の位置で、前記ノズル部の前記外壁部の外側に向かって延び出るように設けられており、前記連結部材の中間部は、前記ノズル部の外壁部の内側に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の液体燃料燃焼器の給油タンク。
【請求項4】
前記ノズル部には前記軸部及び前記連結部材をガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の液体燃料燃焼器の給油タンク。
【請求項5】
前記ガイド部は、前記ノズル部の前記先端部を複数に分割するスリットと、前記スリットから形成された複数の突部で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の液体燃料燃焼器の給油タンク。
【請求項6】
前記軸部の外側の、前記ノズル部の前記外壁部と前記ガイド部とで囲まれた空間に燃料通過部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の液体燃料燃焼器の給油タンク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
液体燃料燃焼器に燃料を供給する給油タンクに関する。
【背景技術】
【0002】
石油ストーブなどの液体燃料燃焼器は、保存容器の燃料を給油ポンプなどを使って燃料タンクに供給し、燃料タンク内の燃料を燃焼部で燃焼させるものである。対流形の石油ストーブは燃料タンクの上に燃焼部が配置されており、燃料タンクには燃料タンク内の油量を確認するための油量計窓が設けられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
対流形の石油ストーブの場合、燃料タンクに燃料を供給するときには、液体燃料燃焼器本体を保存容器の置いてある場所まで運ぶか、保存容器を液体燃料燃焼器のところまで運ぶ必要があり、どちらも重量があるため、液体燃料燃焼器への給油は大変で負担の大きい作業であった。
【0005】
また、燃料タンクの燃料供給口に給油ポンプのホース先端を挿入して、油量計窓で油量を確認しながら給油作業を行なうが、燃料を入れすぎて溢れさせないよう注意する必要がある。また給油後にホース先端を抜くときに燃料をこぼして周囲を汚してしまうことがないよう慎重に作業を行なう必要があった。
【0006】
本発明は、液体燃料燃焼器が対流形の石油ストーブの場合でも、給油時の作業負担を低減することができる給油タンクを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するもので、液体燃料燃焼器1の燃料タンク2に燃料を供給するための給油タンク7であって、前記給油タンク7は給油タンク本体8と、前記給油タンク本体8の給油口8aに着脱自在に取り付けられる給油口蓋9とを備え、前記給油口蓋9が、弁座14を備えた弁座本体10と、前記弁座14と協働する弁部材17を備えた弁体15と、放勢状態において前記弁部材17を前記弁座14に押し付ける押し付け力を発生する蓄勢部材18とを備えており、前記弁座本体10は底壁部11の貫通孔13から前記弁座14と反対方向に延ばされて前記燃料タンク2の前記燃料供給口3に挿入することを可能とするノズル部20を備え、前記ノズル部20には燃料排出部27を設けており、前記ノズル部20の外壁部20bの周囲には、前記弁座本体10の前記ノズル部20が前記燃料供給口3から前記燃料タンク2内に挿入される過程で前記燃料タンク2の上壁部2aに当接する当接部材25を備え、かつ、前記当接部材25と前記弁体15との間には、前記当接部材25が前記燃料タンク2の前記上壁部2aに当接した状態で、前記給油タンク7に押し下げ力が加えられて前記ノズル部20が前記燃料タンク2内に更に挿入されると、前記弁部材17が前記弁座14から離れる方向に前記弁体15を駆動させる弁駆動機構23が構成されていることを特徴とする液体燃料燃焼器の給油タンクである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保存容器の燃料を給油タンク7に移して液体燃料燃焼器1まで運び、給油タンク7の燃料を液体燃料燃焼器1の燃料タンク2に供給することができるから、重量のある液体燃料燃焼器1や保存容器を持ち運ぶ必要がなくなったものである。
【0009】
また、給油中に燃料タンク2から燃料をあふれさせたり、給油タンク7を持ち上げるときに燃料をこぼしたりすることがなく、周囲を燃料で汚す心配がなくなったものである。
【0010】
さらに、本発明の給油タンク7を用いることで、液体燃料燃焼器1が燃料タンク2や燃料供給口3に給油のための部品を備えていない対流形の石油ストーブの場合にも対応が可能であり、給油作業の負担を低減することができるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本実施の形態の給油口蓋を装着した給油タンクと液体燃料燃焼器を示す図である。
【
図3】(A)は給油口蓋の平面図、(B)はB-B線断面図、(C)はC-C線断面図である。
【
図4】(A)は給油タンクを液体燃料燃焼器の燃料タンクに装着した状態、(B)は給油口蓋が開状態となった状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0013】
図1は、本実施の形態の給油タンク7と、液体燃料燃焼器1の給油前の状態を示した図である。
図1に示す液体燃料燃焼器1は対流形の石油ストーブであり、燃料供給口3を備えた燃料タンク2と、燃料タンク2の上に配置した燃焼部4と、燃焼部4を囲む枠体5とガード6を備えており、燃焼部4では燃料タンク2内の液体燃料を燃焼させるものである。
【0014】
給油タンク7は、燃料タンク2に供給する液体燃料が入っている給油タンク本体8と、給油タンク本体8の給油口8aに着脱自在に取り付けられる給油口蓋9を備えている。保存容器(図示しない)に保存された液体燃料を、燃料ポンプ(図示しない)などを使って給油タンク本体8に移し、給油口8aに給油口蓋9を装着して、液体燃料燃焼器1のところまで運ぶ。液体燃料燃焼器1の燃料タンク2の燃料供給口3に装着されたキャップ3aを取り外し、給油タンク7の給油口蓋9を液体燃料燃焼器1の燃料タンク2の燃料供給口3に装着すると、給油タンク7の燃料が燃料タンク2に供給される構造となっている。燃料タンク2への給油が終了したら給油タンク7を取り外し、燃料タンク2の燃料供給口3にキャップ3aを装着する。燃料タンク2に供給された燃料は燃焼部4で燃焼され、消費される。
【0015】
図2は給油口蓋9の分解斜視図、
図3(A)は給油口蓋9の平面図、(B)はB-B線断面図、(C)はC-C線断面図である。給油口蓋9は、弁座本体10と、弁体15と、Oリングからなる弁部材17と、コイルばね状の蓄勢部材18とが組み合わされて構成されている。
【0016】
弁座本体10は中央に燃料が通過する貫通孔13が形成された底壁部11と、底壁部11の外縁部から立ち上がる周壁部12を有しており、周壁部12の内壁面には給油タンク本体8の給油口8aに螺合するためのねじ部19が形成されている。底壁部11の貫通孔13の周囲には、環状の弁座14が形成され、弁座14の周囲には給油口8aに密着するパッキン10aが取り付けられている。貫通孔13には中心部に向かって突出する4つの突片で軸支持部13aが形成されている。
【0017】
底壁部11の弁座14とは反対側の面には貫通孔13の周囲から筒状に延びるノズル部20が形成されている。ノズル部20の外径寸法は、燃料タンク2の燃料供給口3の内径寸法よりも小さく設定され、ノズル部20を燃料供給口3から燃料タンク2内に挿入することができるようになっている。ノズル部20の外壁部20bには、ノズル部20の先端部20aを分割する4つのスリット21を備えている。
【0018】
弁体15には、弁座14と対向する位置に弁部材17が固定され、貫通孔13からノズル部20の中心部を通って先端部20a付近まで届く軸部16を備えている。軸部16は貫通孔13の軸支持部13aによって支持されている。
【0019】
軸部16の先端部16aには連結部材24が取り付けられている。連結部材24は軸部16に係合する環状の係合部24aと、係合部24aから延ばされた4本の中間部24bを備えている。中間部24bはクランク形状をした薄板で構成されて、ノズル部20のスリット21に沿って配置され、一端が係合部24aに設けられ、他端がスリット21からノズル部20の外壁部20bの外側に延び出るように形成されている。軸部16と連結部材24とが弁駆動機構23を構成している。ノズル部20のスリット21と、連結部材24の中間部24bの数は任意であるが、生産性及び強度的な面から、3つもしくは4つがのぞましい。
【0020】
連結部材24の中間部24bからノズル部20の外壁部20bの外側に延ばされた外側端部24cには、当接部材25を備えている。本発明の実施の形態では、当接部材25がノズル部20の外壁部20bを囲むように配置された環状の部品であり、4本の中間部24bの外側端部24cが環状の当接部材25で連結されている。当接部材25の外径寸法は燃料タンク2の燃料供給口3の内径寸法よりも大きく設定され、ノズル部20を燃料タンク2の燃料供給口3から燃料タンク2内に挿入するときに燃料タンク2の上壁部2aに当接するように構成されている。なお、当接部材25の形状は任意である。例えば、連結部材24の外側端部24cを燃料供給口3の外側まで延ばし、外側端部24cをそのまま当接部材25としてもよい。
【0021】
軸部16にはコイルばね状の蓄勢部材18が嵌合されている。蓄勢部材18は、一端が貫通孔13の軸支持部13aと当接し、他端が連結部材24の係合部24aに当接している。蓄勢部材18は、放勢状態において、弁部材17を弁座14に対して押し付ける押し付け力を発生するようになっている。
【0022】
ノズル部20の内側には、スリット21に配置された連結部材24の中間部24bをガイドするガイド部22を備えている。ガイド部22は、スリット21と、スリット21の両側からノズル部20の中心に向かって形成された複数の突部22aによって構成されており、連結部材24の中間部24bが2つの突部22aの間に挟まれた状態になっている。突部22aの内端にはスリット21の一部を塞ぐ内壁部20cを備えており、内壁部20cを有する部分にはスリット状溝部21aが構成される。内壁部20cは、底壁部11の軸支持部13aから連続して設けられて軸部16の側壁面と対向するように形成されており、内壁部20cの端部20dの位置が燃料排出部27となる。
【0023】
底壁部11の貫通孔13の隣り合う2つの軸支持部13aと軸支持部13aの間、及びノズル部20の隣り合う2つのガイド部22とガイド部22の間の、軸部16の側壁面の外側の空間に、燃料が通過する燃料通過部26を備えている。連結部材24の中間部24bが薄板で構成されているため、ガイド部22とガイド部22の間の空間を広く設けることができ、燃料通過部26は燃料が通過するのに十分な大きさを有することができる。
【0024】
図4(A)は給油タンク7を燃料タンク2の燃料供給口3に装着した状態を示す図であり、(B)は給油タンク7を装着した状態で、弁体15が駆動して弁部材17が弁座14から離れた状態を示す図である。
【0025】
給油タンク7の燃料を燃料タンク2に供給するときは、ノズル部20を燃料タンク2の燃料供給口3に挿入すると、
図4(A)に示すように、当接部材25が燃料タンク2の上壁部2aに当接する。このとき、燃料排出部27となる内壁部20cの端部20dが、燃料供給口3と同じ高さに位置している。この状態では、まだ弁体15は駆動しておらず、給油タンク7の燃料は流出しない。
【0026】
この状態から、
図4(B)に示すように、給油タンク7を押し下げると、当接部材25と一体に構成された連結部材24と弁体15の位置は変化せず、ノズル部20を備えた弁座本体10の位置だけが下方向に移動する。そうすると、当接部材25が燃料タンク2の上壁部2aに押された形になって底壁部11側に駆動し、連結部材24と軸部16と弁体15が一緒に駆動し、弁部材17が弁座14から離れる。弁部材17が弁座14から離れた後で底壁部11が当接部材25にあたると、給油タンク7の移動が止まってそれ以上押し下げることができなくなる。給油中はこの状態で給油タンク7を手で持ったまま保持する。
【0027】
連結部材24は、中間部24bがガイド部22によってガイドされながら、スリット21とスリット状溝部21aに沿って駆動する。また、係合部24aと連続する中間部24bの先端部分が内壁部20cの端部20d方向に駆動するが、給油タンク7の移動が止まる位置までは中間部24bの先端部分が内壁部20cの端部20dに接触しないように設けられている。
【0028】
弁体15が駆動して弁部材17が弁座14から離れると蓄勢部材18が蓄勢状態となり、給油口蓋9が開状態となって給油タンク7と燃料タンク2が連通した状態になり、給油タンク7の燃料が給油口8、貫通孔13、燃料通過部26の順に通って燃料排出部27から流出して燃料タンク2内に供給され、燃料タンク2内の油面が上昇していく。
【0029】
給油口蓋9が開状態となるタイミングは、燃料流出部27が燃料タンク2内に位置した後であり、燃料は必ず燃料タンク2内に流出するように構成されている。そのため、給油タンク7を燃料タンク2の燃料供給口3に装着するときに燃料がこぼれる心配がない。
【0030】
給油タンク7の燃料が全て燃料タンク2内に供給されて給油タンク7が空量となるか、給油タンク7が空量となる前に燃料タンク2内の油面がノズル部20の燃料流出部27まで到達すると、燃料の流出が停止するようになっている。そのため、燃料供給口3から燃料が溢れ出すことがない。また、燃料通過部26は燃料が通過するのに十分な大きさを有するので、比較的短時間で給油が完了できる。
【0031】
燃料タンク2への給油が完了した後は給油タンク7を持ち上げて燃料供給口3から取り外すものであり、給油タンク7を持ち上げて当接部材25が燃料タンク2の上壁部2aから離れると蓄勢部材18が放勢状態となり、弁部材17が弁座14と接触して貫通孔13が閉止される。給油タンク7に燃料が残っている場合はこのタイミングで燃料の流出が停止する。この時点ではノズル部20はまだ燃料タンク2の燃料供給口3に差し込まれた状態であり、燃料排出部27が燃料供給口3と同じ高さにある。
【0032】
この状態からさらに給油タンク7を持ち上げるとノズル部20の先端部20aが燃料タンク2の燃料供給口3から離れる。このときすでに弁体15と弁部材17が弁座14と接触して給油口蓋9は閉状態となっているから、給油タンク7を燃料タンク2から取り外すときも燃料がこぼれる心配がない。
【0033】
このように、本発明の給油タンク7を用いれば、液体燃料燃焼器1の燃料タンク2と燃料供給口3に、給油口蓋9の弁体15を駆動するための構造や部品等を備えている必要がない。そのため、液体燃料燃焼器1が対流形の石油ストーブの場合でも、給油作業を容易に行なうことができるものである。
【符号の説明】
【0034】
1 液体燃料燃焼器
2 燃料タンク
7 給油タンク
9 給油口蓋
10 弁座本体
11 底壁部
13 貫通孔
14 弁座
15 弁体
17 弁部材
18 蓄勢部材
20 ノズル部
20b 外壁部
23 弁駆動機構
25 当接部材
27 燃料排出部