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特開2024-95854プログラム及びマッチング支援システム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095854
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】プログラム及びマッチング支援システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20240704BHJP
   G06Q 10/0631 20230101ALI20240704BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q10/0631
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212803
(22)【出願日】2022-12-29
(71)【出願人】
【識別番号】523003010
【氏名又は名称】株式会社カレマ
(74)【代理人】
【識別番号】100120662
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 桂子
(74)【代理人】
【識別番号】100180529
【弁理士】
【氏名又は名称】梶谷 美道
(74)【代理人】
【識別番号】100216770
【弁理士】
【氏名又は名称】三品 明生
(74)【代理人】
【識別番号】100217364
【弁理士】
【氏名又は名称】田端 豊
(72)【発明者】
【氏名】國信 隆之介
【テーマコード(参考)】
5L010
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L010AA06
5L049AA06
5L049CC24
5L050CC24
(57)【要約】
【課題】企画者と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースの少なくとも1つを所有するリソース所有者とのマッチングを支援するためのプログラム及びマッチング支援システムを提供する。
【解決手段】プログラムは、企画者端末20aにおいて入力又は選択された希望利用条件を、企画者端末20aから取得する利用条件受付処理と、希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理とを、サーバ装置10に実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なシステムのプロセッサに、処理を実行させるプログラムであって、
前記リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、
前記プログラムは、
飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理と、
前記労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する労働力登録処理と、
前記積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する積載物登録処理と、
前記企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、前記企画者端末から取得する利用条件受付処理と、
前記利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理と、を、前記プロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記希望利用条件は、企画者が前記リソースのうちのいずれかの利用を希望する時期である希望利用時期を含み、
前記提供可能条件は、リソース所有者が前記リソースを提供すること可能な時期である提供可能時期を含み、
前記抽出処理は、前記利用条件受付処理において取得された希望利用時期に一致する提供可能時期に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する処理を含む、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記利用条件受付処理は、前記企画者端末のディスプレイにカレンダーを表示して、当該カレンダー上で選択された日を、前記希望利用時期として取得する処理を含み、
前記プログラムは、前記抽出処理によって抽出された情報を前記企画者端末のディスプレイに表示して、前記抽出処理によって抽出された情報を企画者により前記企画者端末によって選択させる画面上選択処理と、
前記画面上選択処理によって選択された情報に対応付けられたリソース所有者が使用するリソース所有者端末のディスプレイのカレンダー上に、当該企画者からの予約を表示させる予約表示処理と、をさらに前記プロセッサに実行させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記抽出処理によって抽出された情報のいずれかを、企画者により前記企画者端末によって選択させる選択処理と、
前記選択処理において選択された情報に対応付けられたリソース所有者が使用するリソース所有者端末に、当該企画者からの予約情報を送信する送信処理と、をさらに前記プロセッサに実行させる、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記利用条件受付処理は、前記企画者端末において入力又は選択されたキーワードを、前記企画者端末からさらに取得し、
前記抽出処理は、前記リソースデータベースから、前記キーワードを含む前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つの情報を抽出する、請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
前記企画者端末と前記リソース所有者端末とのそれぞれから、メッセージを取得するメッセージ取得処理と、
前記抽出処理により抽出された情報と前記メッセージとを含む画像を、前記企画者端末のディスプレイ及び前記リソース所有者端末のディスプレイに表示させる表示処理とを、さらに前記プロセッサに実行させる、請求項1~5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項7】
飲食物の提供を実施する場所である出店場所の情報を、当該出店場所の提供可能条件及び当該出店場所を所有するリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する出店場所登録処理を、さらに前記プロセッサに実行させ、
前記抽出処理は、前記利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つと、前記出店場所の情報とを抽出する、請求項1~5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項8】
車両に飲食物又は当該飲食物の材料を積み込む場所の情報を、当該積み込む場所の提供可能条件及び当該積み込む場所を所有するリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する積み込み場所登録処理を、さらに前記プロセッサに実行させ、
前記抽出処理は、前記利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つと、前記積み込む場所の情報とを抽出する、請求項1~5のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項9】
前記車両登録処理は、前記車両の情報を、当該車両を利用する料金の情報にさらに対応付けて、前記リソースデータベースに登録し、
前記労働力登録処理は、前記労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力を利用する料金の情報にさらに対応付けて、前記リソースデータベースに登録し、
前記積載物登録処理は、前記積載物の情報を、当該積載物を利用する料金の情報にさらに対応付けて、前記リソースデータベースに登録し、
前記抽出処理によって抽出された情報に対応付けられた料金の情報を、前記企画者端末にさらに送信する料金情報送信処理を、さらに前記プロセッサに実行させる、請求項1~5のいずれか1に記載のプログラム。
【請求項10】
飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なマッチング支援システムであって、
前記リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、
前記マッチング支援システムは、
飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理部と、
前記労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する労働力登録処理部と、
前記積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する積載物登録処理部と、
前記企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、前記企画者端末から取得する利用条件受付処理部と、
前記利用条件受付処理部において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理部と、を、備える、マッチング支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及びマッチング支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両を用いて飲食物を販売する移動販売業者と、店舗(移動しない店舗)での飲食物販売業者とが、各々が取り扱っている飲食物の販売等について双方向の情報伝達を可能とするプログラムが開示されている。このプログラムは、店舗での飲食物販売業者が、移動販売業者に飲食物の販売代行を依頼することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第7104384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のプログラムでは、プログラムを利用するユーザは、店舗での飲食物販売業者であるか、又は移動販売業者である必要がある。また、特許文献1のプログラムでは、飲食業者が取り扱っている飲食物の販売を、移動販売業者が所有している車両を用いて、移動販売業者のスタッフが行うことが前提となっている。すなわち、特許文献1では、移動販売ビジネス(例えば、キッチンカービジネス)を実施できるリソースを有している移動販売業者が存在することが前提となっている。
【0005】
しかしながら、車両(例えば、キッチンカー)を所有する者が、自身では調理ができない場合や、販売を実施する日に自身の予定が合わない場合(対応できるスタッフがいない場合、すなわち、労働力がない)がある。また、自身が調理や車両の運転を行うスタッフとして活動できるものの(労働力を所有しているものの)、車両及び飲食店を所有していない場合がある。また、車両、スタッフ、及び飲食店のリソースは全く有していないものの、移動販売ビジネスを展開したい者や、上記リソースは全く有していないものの、キッチンカーをイベントに招待したいイベント主催者がいる。
【0006】
すなわち、移動販売ビジネスの実施を所望するものの、移動販売ビジネスを行うためのリソースの一部又は全部を備えていないために、移動販売ビジネスを行えない者がいる。このように、移動販売ビジネスを企画しようする者(以下、「企画者」と呼ぶ)と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースの少なくとも1つを所有するリソース所有者とのマッチングを支援するためのプログラム及びマッチング支援システムが望まれている。
【0007】
この開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、企画者と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースの少なくとも1つを所有するリソース所有者とのマッチングを支援するためのプログラム及びマッチング支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、以下に開示する、本開示の第1の態様に係るプログラムは、飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なシステムのプロセッサに、処理を実行させるプログラムであって、前記リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、前記プログラムは、飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理と、前記労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する労働力登録処理と、前記積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する積載物登録処理と、前記企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、前記企画者端末から取得する利用条件受付処理と、前記利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理と、を、前記プロセッサに実行させる。
【0009】
また、本開示の第2の態様に係るマッチング支援システムは、飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なマッチング支援システムであって、前記リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、前記マッチング支援システムは、飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理部と、前記労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する労働力登録処理部と、前記積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、前記リソースデータベースに登録する積載物登録処理部と、前記企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、前記企画者端末から取得する利用条件受付処理部と、前記利用条件受付処理部において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、前記リソースデータベースから、前記車両の情報、前記労働力を提供するリソース所有者の情報、及び前記積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理部と、を、備える。
【発明の効果】
【0010】
上記の構成によれば、企画者が、抽出された情報に基づいてリソース所有者から自身が必要なリソースを調達することができる。リソース所有者は、自身が保有しているものの、利用していないリソースを企画者に利用させることができる。すなわち、企画者と、リソース所有者とのマッチングを支援することができる。これにより、企画者は、自らが全てのリソースを所有してなくても飲食物の移動販売ビジネスを実施することができるとともに、リソース所有者は、自身のリソースを活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、一実施形態におけるマッチング支援システム100の構成を示すブロック図である。
図2図2は、情報端末20のブロック図である。
図3図3は、サーバ装置10のブロック図である。
図4図4は、データベース13aの構成を説明するための図(1)である。
図5図5は、データベース13aの構成を説明するための図(2)である。
図6図6は、データベース13aの構成を説明するための図(3)である。
図7図7は、データベース13aの構成を説明するための図(4)である。
図8図8は、データベース13aの構成を説明するための図(5)である。
図9図9は、データベース13aの構成を説明するための図(6)である。
図10図10は、タッチパネル22に表示される画面例の図(1)である。
図11図11は、タッチパネル22に表示される画面例の図(2)である。
図12図12は、タッチパネル22に表示される画面例の図(3)である。
図13図13は、タッチパネル22に表示される画面例の図(4)である。
図14図14は、タッチパネル22に表示される画面例の図(5)である。
図15図15は、タッチパネル22に表示される画面例の図(6)である。
図16図16は、タッチパネル22に表示される画面例の図(7)である。
図17図17は、タッチパネル22に表示される画面例の図(8)である。
図18図18は、タッチパネル22に表示される画面例の図(9)である。
図19図19は、タッチパネル22に表示される画面例の図(10)である。
図20図20は、タッチパネル22に表示される画面例の図(11)である。
図21図21は、タッチパネル22に表示される画面例の図(12)である。
図22図22は、タッチパネル22に表示される画面例の図(13)である。
図23図23は、タッチパネル22に表示される画面例の図(14)である。
図24図24は、タッチパネル22に表示される画面例の図(15)である。
図25図25は、タッチパネル22に表示される画面例の図(16)である。
図26図26は、タッチパネル22に表示される画面例の図(17)である。
図27図27は、タッチパネル22に表示される画面例の図(18)である。
図28図28は、タッチパネル22に表示される画面例の図(19)である。
図29図29は、タッチパネル22に表示される画面例の図(20)である。
図30図30は、タッチパネル22に表示される画面例の図(21)である。
図31図31は、タッチパネル22に表示される画面例の図(22)である。
図32図32は、タッチパネル22に表示される画面例の図(23)である。
図33図33は、タッチパネル22に表示される画面例の図(24)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本開示の構成を充足する範囲内で、適宜設計変更を行うことが可能である。また、以下の説明において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、実施形態および変形例に記載された各構成は、適宜組み合わされてもよいし、変更されてもよい。また、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されている。
【0013】
[マッチング支援システムの全体構成]
図1は、本実施形態におけるマッチング支援システム100(以下、「システム100」という)の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、システム100は、ネットワークNを介して、企画者が使用する企画者端末20a、及び、リソース所有者が使用するリソース所有者端末20bとの通信を行うことにより、企画者とリソース所有者とをマッチングさせるシステムである。なお、ネットワークNは、例えば、インターネット及びLocal Area Network(LAN)であるが、これら以外のネットワーク(例えば、Wide Area Network(WAN))を用いてもよい。
【0015】
システム100では、リソース所有者により自身が所有するリソースがデータベース13a(図3参照)に登録される。また、リソース所有者により、登録されたリソースから、出品するリソースが決定される。そして、企画者により、希望利用条件が入力又は選択されると、システム100は、データベース13aからリソースの情報を抽出する。そして、システム100は、抽出された情報のいずれかが企画者に選択され、リソースに対する予約を可能にする。そして、システム100は、リソース所有者が企画者からの予約を承認すると、企画者に予約が承認されたことが知らせる。このように、システム100は、企画者が飲食物の移動販売ビジネスを実施しようとする時期に、必要なリソースをリソース所有者から調達できるように、予約を可能にする。また、システム100は、リソース所有者が自身が保有しているものの、利用していないリソースを企画者に利用させることを可能にする。すなわち、本実施形態のシステム100は、企画者と、リソース所有者とをマッチングさせることができる。これにより、企画者は、自らが全てのリソースを所有してなくても飲食物の移動販売ビジネスを実施することができるとともに、リソース所有者は、自身のリソースを活用することができる。
【0016】
「リソース」とは、飲食物の移動販売ビジネスに必要な資源である。「リソース」には、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、飲食物の提供を実施する場所(出店場所)と、車両に飲食物又は当該飲食物の材料(積載物)を積み込む場所(仕込み場所)と、が含まれる。「飲食物」とは、飲料物及び食物の少なくとも一方を含むものである。
【0017】
「リソース所有者」とは、上記したリソースの少なくとも1つを所有する者である。すなわち、「リソース所有者」には、飲食物を提供するための車両を所有するリソース所有者、積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者、飲食物の提供を実施する場所である出店場所を所有するリソース所有者、車両に飲食物又は当該飲食物の材料を積み込む場所を所有するリソース所有者、及び、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力を有するリソース所有者が含まれる。「車両」とは、一例として車内にキッチンを有するキッチンカーが挙げられるが、この例に限られない。例えば、「車両」には、キッチンが設けられていない車両も含まれる。「積載物」には、車両で提供される飲食物のみならず、調理されることによって飲食物となる材料(食材)、飲食物を収容する容器・包装、及び調理器具が含まれる。
【0018】
「企画者」とは、飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である。ある企画者が、他の企画者に自身のリソースを提供する場合は、リソース所有者となる。すなわち、本システム100を利用するユーザは、リソースを提供する場合は「リソース所有者」となり、リソースを利用する場合は「企画者」となる。
【0019】
「マッチング」とは、企画者が、リソースを利用することを希望する旨を、当該リソースを所有するリソース所有者に対して申し出し(予約し)、当該リソース所有者が当該企画者に利用(貸出)を承認することを意味する。この場合、企画者は、リソース所有者のリソースを利用する場合に、当該リソース所有者に、利用代金(レンタル代金)を支払う。なお、この例に限られず、リソース所有者は、無償で企画者にリソースを利用させてもよい。
【0020】
[マッチング支援システムの各部の構成]
図1に示すように、システム100は、ネットワークNを介して、企画者端末20a、リソース所有者端末20b、及び消費者端末20cと通信を行う。企画者端末20a、リソース所有者端末20b、及び消費者端末20cは、説明上、使用する者によって区別するために名称及び符号を変更しているが、いずれも情報端末20(図2参照)である。すなわち、企画者端末20aは、企画者が使用する情報端末20である。リソース所有者端末20bは、リソース所有者が使用する情報端末20である。消費者端末20gは、移動販売による飲食物を購入する消費者が使用する情報端末20である。システム100は、サーバ装置10を含む。
【0021】
図2は、情報端末20のブロック図である。情報端末20は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、パーソナルコンピュータ、またはタブレット端末として構成される。情報端末20は、制御部21と、タッチパネル22と、通信部23と、記憶部24と、を含む。制御部21は、プログラム24aを実行することにより制御処理を実行するプロセッサを含む。そして、制御部21は、情報端末20の各制御処理を実行する。また、タッチパネル22は、画像を表示するディスプレイを含むとともに、ユーザからのタッチ操作を受けつける。通信部23は、通信インターフェイスであり、ネットワークNに接続されている。記憶部24は、データを記憶可能なROM及びRAMの少なくとも一方を含む。記憶部24には、プログラム24aが記憶されている。プログラム24aは、情報端末20の制御処理を実行するアプリケーションプログラムである。なお、専用のアプリケーションソフトウェアを用いることに限られず、サーバ装置10に接続するブラウザ用ソフトウェア(例えば、Webブラウザ)が情報端末20にインストールされていてもよい。プログラム24aは、企画者及びリソース所有者に対して共通のアプリケーションプログラムである。例えば、企画者がリソースを所有している場合、自身が移動販売ビジネスを行わない時期には、リソース所有者として、本システム100を利用する。
【0022】
図3は、サーバ装置10のブロック図である。サーバ装置10は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを含む。制御部11は、サーバ装置10の各制御処理を実行するプロセッサを含む。通信部12は、通信インターフェイスであり、ネットワークNに接続されている。記憶部13は、データを記憶可能なROM及びRAMの少なくとも一方を含む。記憶部13には、データベース13aと、プログラム13bとが記憶されている。プログラム13bは、後述する図10図33に示す処理を制御部11に実行させる。なお、サーバ装置10は、オンプレミス型(据え置き型)のサーバ装置でもよいし、クラウド上に構成されたサーバ装置であってもよい。
【0023】
[データベースの構成]
図4図9を参照して、データベース13aについて説明する。データベース13aには、リソース所有者によって登録されたリソースの情報と、企画者とリソース所有者とのマッチングに関する情報、及び、企画者とリソース所有者との決済に関する情報が記憶されている。
【0024】
(リソースの情報)
〈車両の情報〉
図4に示すように、データベース13aには、車両の情報が登録されている。「車両の情報」には、車両ID、車両の名前、車両の保管場所、設備、大きさ、及びレンタル代金が含まれる。「車両ID」とは、登録された車両を特定することが可能な識別情報である。識別情報は、番号、文字及び記号の少なくとも1つを含む。「車両ID」は、図4の一例では「0001」である。「車両の名前」とは、リソース所有者が任意に設定した車両の名前である。「車両の名前」は、図4の一例では「キッチンカーA」である。「車両の保管場所」は、車両を保管している場所である。「車両の保管場所」は、例えば、車両を所有するリソース所有者の住所であってもよい。「設備」とは、車両に搭載された飲食物を準備または調理するために必要な設備である。「設備」とは、図4の一例では「炊飯器」及び「水100L」である。「大きさ」とは、例えば、車両総重量、又は、「軽トラック」、「小型トラック」、「中型トラック」、及び「大型トラック」のいずれであるかを示す情報である。「レンタル代金」とは、車両を利用する場合に企画者に請求する金額である。なお、図示しないが、車両の画像データがデータベース13aに登録されていてもよい。
【0025】
また、データベース13aには、車両の情報が、当該車両を提供することが可能な条件である提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて登録されている。図4に示すように、リソース所有者を示す識別情報である「所有者ID」が「車両の情報」に対応付けられて登録されている。また、図5に示すように、データベース13aには、車両ID(例えば、「0001」)が車両の提供可能時期(例えば、希望日時の開始日時及び終了日時)に対応付けられて登録されている。なお、提供可能条件には、図5に示す提供を希望する時期(提供可能時期)に加えて(または提供可能時期に代えて)、図4に示すように、レンタル代金、車両の保管場所、設備、及び車両の大きさの少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0026】
〈出店場所の情報〉
図6に示すように、データベース13aには、出店場所の情報が登録されている。「出店場所の情報」には、出店場所ID、場所名、住所、内容、及びレンタル代金が含まれる。「出店場所ID」とは、登録されている出店場所を特定することが可能な識別情報である。「出店場所ID」は、図6の一例では「0011」である。「場所名」とは、出店場所の名称である。「場所名」は、図6の一例では「○○大学××キャンパス」である。「住所」は、出店場所の住所である。「内容」とは、出店場所へ出店させるための用途、及び企画者への連絡事項である。「レンタル代金」とは、出店場所を利用する場合に企画者に請求する金額である。なお、図示しないが、出店場所の画像データがデータベース13aに登録されていてもよい。
【0027】
また、データベース13aには、出店場所の情報が、当該出店場所を提供することが可能な条件である提供可能条件及び当該出店場所を所有するリソース所有者と対応付けて登録されている。図6に示すように、リソース所有者を示す識別情報である「所有者ID」が「出店場所の情報」に対応付けられて登録されている。また、図5に示すように、データベース13aには、出店場所ID(例えば、「0011」)が出店場所の提供可能時期(例えば、希望日時の開始日時及び終了日時)に対応付けられて登録されている。なお、提供可能条件には、図5に示す提供を希望する時期(提供可能時期)に加えて(または提供可能時期に代えて)、図6に示すように、レンタル代金、住所、及び内容の少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0028】
〈仕込み場所の情報〉
図7に示すように、データベース13aには、仕込み場所の情報が登録されている。「仕込み場所」とは、積載物が準備され、当該積載物が車両に積み込まれる場所である。「仕込み場所の情報」には、仕込み場所ID、名前、住所、設備、及びレンタル代金が含まれる。「仕込み場所ID」とは、登録された仕込み場所を特定することが可能な識別情報である。「仕込み場所ID」は、図7の一例では「0021」である。「名前」とは、仕込み場所の名称である。「名前」は、図7の一例では「レストランA」である。「住所」は、仕込み場所の住所である。「設備」とは、仕込み場所において利用可能な調理に用いることができる設備である。「レンタル代金」とは、仕込み場所を利用する場合に企画者に請求する金額である。なお、図示しないが、仕込み場所の画像データがデータベース13aに登録されていてもよい。
【0029】
また、データベース13aには、仕込み場所の情報が、当該仕込み場所を提供することが可能な条件である提供可能条件及び当該仕込み場所を所有するリソース所有者と対応付けて登録されている。図7に示すように、リソース所有者を示す識別情報である「所有者ID」が「仕込み場所の情報」に対応付けられて登録されている。また、図5に示すように、データベース13aには、仕込み場所ID(例えば、「0021」)が出店場所の提供可能時期に対応付けられて登録されている。なお、提供可能条件には、図5に示す提供を希望する時期(提供可能時期)に加えて(または提供可能時期に代えて)、図7に示すように、レンタル代金、住所、及び設備の少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0030】
〈積載物の情報〉
図8に示すように、データベース13aには、積載物の情報が登録されている。本実施形態では、「積載物の情報」と当該積載物を準備する飲食店の情報とが対応付けられている。「飲食店の情報」には、飲食店ID、名前、及び住所が含まれる。「積載物の情報」には、積載物名、及びレンタル代金が含まれる。「飲食店ID」とは、登録されている飲食店を特定することが可能な識別情報である。「飲食店ID」は、図8の一例では「0031」である。「名前」とは、飲食店の名称である。「名前」は、図8の一例では「レストランA」である。「住所」は、飲食店の住所である。「積載物名」とは、飲食物の名前又は食材の名前である。「レンタル代金」とは、積載物を利用する場合に企画者に請求する金額である。なお、図示しないが、積載物の画像データがデータベース13aに登録されていてもよい。
【0031】
また、データベース13aには、積載物の情報が、当該積載物を提供又は準備することが可能な条件である提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて登録されている。図8に示すように、リソース所有者を示す識別情報である「所有者ID」が「積載物の情報」に対応付けられて登録されている。また、図5に示すように、データベース13aには、飲食店ID(例えば、「0031」)が提供可能時期(例えば、希望日時の開始日時及び終了日時)に対応付けられて登録されている。なお、提供可能条件には、図5に示す提供を希望する時期(提供可能時期)に加えて(または提供可能時期に代えて)、図8に示すように、レンタル代金、住所、及び積載物名の少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0032】
〈労働力の情報〉
図9に示すように、データベース13aには、労働力の情報が登録されている。「労働力の情報」には、性別、及びレンタル代金が含まれる。「性別」とは、労働作業を行う者の性別である。「レンタル代金」とは、労働作業を行う者を利用した場合に、企画者に請求する金額である。また、データベース13aには、労働力を提供するリソース所有者の情報が、当該労働力を提供することが可能な条件である提供可能条件と対応付けて記憶されている。労働力を提供するリソース所有者の情報には、「所有者ID」と「労働力の情報」とを含む。図5に示すように、データベース13aには、所有者ID(例えば、「1041」)が提供可能時期(例えば、希望日時の開始日時及び終了日時)に対応付けられて登録されている。なお、図示しないが、労働作業を行う者の画像データがデータベース13aに登録されていてもよい。なお、提供可能条件には、図5に示す提供を希望する時期(提供可能時期)に加えて(または提供可能時期に代えて)、図9に示すように、レンタル代金、及び性別の少なくとも1つが含まれていてもよい。
【0033】
(マッチングに関する情報)
図5に示すように、データベース13aには、企画者とリソース所有者とのマッチングに関する情報が記憶されている。企画者によりリソースの利用が予約され、リソース所有者が承諾すると、データベース13aでは、マッチング済みであることを示す情報が、予約を行った企画者の識別情報(図5の例では「予約者ID」)と、予約されたリソース又はリソース所有者の識別情報(図5の例では「ID」)とに対応付けられる。
【0034】
(決済に関する情報)
図5に示すように、データベース13aには、企画者とリソース所有者との決済に関する情報が記憶されている。企画者とリソース所有者との金銭のやり取り(決済)が完了すると、データベース13aでは、決済済であることを示す情報が、予約を行った企画者の識別情報(図5の例では「予約者ID」)と、予約されたリソース又はリソース所有者の識別情報(図5の例では「ID」)とに対応付けられる。
【0035】
[制御部による制御処理]
次に、システム100の制御処理について説明する。システム100の制御処理は、サーバ装置10の制御部11がプログラム13bを実行することにより実現される。また、情報端末20における制御処理は、制御部21がプログラム24aを実行することにより実現される。
【0036】
(登録処理)
図10図19を参照して、システム100によるリソースの登録処理について説明する。図10図19の画面は、リソース所有者端末20bのタッチパネル22に表示される画面例である。図10に示すように、制御部11は、タッチパネル22にカレンダーを表示させる。図10に示す画面を、以下「カレンダー表示画面」という。カレンダーには、現在の日と、選択された日と、マッチング済の予定を示す情報と、が含まれる。「現在の日」は、図10の例では「2022年6月18日」であり、日付に丸印が追加される。また、「選択された日」は、図10の例では「2022年6月22日」であり、日付の欄にハッチング加工が施されている。「マッチング済の予定を示す情報」は、図10の例では「2022年6月23日」の欄内に表示されており、例えば、「予定B」のオブジェクトが表示される。
【0037】
ここで、図10に示すカレンダー表示画面のうちの「マイページ」のオブジェクトをユーザ(例えば、リソース所有者)が操作すると、システム100は、タッチパネル22に表示される画面を、カレンダー表示画面から図11に示すマイページ画面に遷移させる。
【0038】
そして、システム100は、図11に示すマイページ画面において「積載物設定」のオブジェクトが選択されると、タッチパネル22に表示する画面を、マイページ画面から図15に示す積載物設定画面に遷移させる。システム100は、マイページ画面において「キッチンカー設定」のオブジェクトが選択されると、タッチパネル22に表示する画面を、マイページ画面から図12に示すキッチンカー情報編集画面に遷移させる。また、システム100は、マイページ画面において「出店場所設定」のオブジェクトが選択されると、タッチパネル22に表示する画面を、マイページ画面から図13に示す出店場所設定画面に遷移させる。また、システム100は、マイページ画面において「仕込み場所設定」のオブジェクトが選択されると、タッチパネル22に表示する画面を、マイページ画面から図14に示す出店場所設定画面に遷移させる。また、マイページ画面において「人員設定」のオブジェクトを選択すると、タッチパネル22に表示する画面を、マイページ画面から図16に示す人員設定画面に遷移させる。
【0039】
図12に示すキッチンカー情報編集画面において、リソース所有者により、「名前」、「大きさ」、「設備」、及び「レンタル代金」の情報が入力される。なお、情報の入力方法は、テキストや数字を入力する方法でもよいし、予め準備された選択肢からリソース所有者が選択する方法であってもよい。図13図16の例においても、入力方法はこれと同様である。例えば、「大きさ」の入力に対して、「軽トラック」、「2tトラック」、及び「4tトラック」などの選択肢が予め準備されていてもよい。そして、システム100は、キッチンカー情報編集画面の「編集」のオブジェクトが選択されると、入力された情報を、リソース所有者の識別情報「所有者ID」に対応付けて、図4に示すデータベース13aに登録する。すなわち、リソース所有者端末20bから、システム100に、入力された情報と、所有者IDとが送信される。なお、「車両ID」はシステム100によって自動的に付与される。また、これに限られずに、図示しないが、キッチンカー情報編集画面においてリソース所有者が「車両ID」を入力してもよい。
【0040】
図13に示す出店場所設定画面において、リソース所有者により、「場所名」、「住所」、「内容」、及び「レンタル代金」の情報が入力される。そして、出店場所設定画面の「編集」のオブジェクトが選択されると、システム100は、入力された情報と、リソース所有者の識別情報「所有者ID」とを対応付けて、図6に示すデータベース13aに登録する。なお、「出店場所ID」はシステム100によって自動的に付与される。また、これに限られずに、図示しないが、出店場所設定画面においてリソース所有者が「出店場所ID」を入力してもよい。
【0041】
図14に示す仕込み場所設定画面において、リソース所有者により、「名前」、「住所」、「設備」、及び「レンタル代金」の情報が入力される。そして、仕込み場所設定画面の「編集」のオブジェクトが選択されると、システム100は、入力された情報と、リソース所有者の識別情報「所有者ID」とを対応付けて、図7に示すデータベース13aに登録する。なお、「仕込み場所ID」はシステム100によって自動的に付与される。また、これに限られずに、図示しないが、出店場所設定画面においてリソース所有者が「仕込み場所ID」を入力してもよい。
【0042】
図15に示す積載物設定画面において、リソース所有者によって、「名前」(飲食店名)、「住所」、「積載物名」、及び「レンタル代金」の情報が入力される。そして、積載物設定画面の「編集」のオブジェクトが選択されると、システム100は、入力された情報と、リソース所有者の識別情報「所有者ID」とを対応付けて、図8に示すデータベース13aに登録する。なお、「飲食店ID」はシステム100によって自動的に付与される。また、これに限られずに、図示しないが、積載物設定画面においてリソース所有者が「飲食店ID」を入力してもよい。
【0043】
図16に示す人員設定画面において、リソース所有者により、「性別」及び「レンタル代金」の情報を入力する。そして、人員設定画面の「編集」のオブジェクトが選択されると、システム100は、入力された情報と、リソース所有者の識別情報「所有者ID」とを対応付けて、図9に示すデータベース13aに登録する。
【0044】
そして、図17に示すように、カレンダー表示画面において、「+」のオブジェクトが選択されると、システム100は、出品するリソースをリソース所有者が選択するための一覧をタッチパネル22に表示する。この一覧の「キッチンカー出品」が選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示する画面を、カレンダー表示画面からキッチンカー出品画面に遷移させる。
【0045】
図18に示すように、キッチンカー出品画面において、リソース所有者によって、提供可能時期が入力される。「提供可能時期」とは、リソース所有者が、自身が所有するリソースを企画者に提供することが可能な期間である。言い換えると、リソース所有者が、自身が所有するリソースを、企画者が利用することを希望する期間である。図18の例では、「提供可能時期」の始期が「マッチング希望日時 開始」の欄に入力され、「提供可能時期」の終期が「マッチング希望日時 終了」の欄に入力される。
【0046】
図18に示すキッチンカー出品画面において、システム100は、「マッチングするキッチンカー」が選択されると、タッチパネル22に表示する画面を、キッチンカー出品画面から図19に示すキッチンカー一覧画面に、遷移させる。リソース所有者により複数の車両がデータベース13aに登録されている場合には、登録された車両のうちから1つをリソース所有者により選択される。車両が選択されると、システム100は、車両の名前をキッチンカー出品画面に表示させる。
【0047】
また、図18に示す「繰り返し」の欄には、毎日、曜日毎、毎週、又は、月毎に、「提供可能時期」に入力された開始時間と終了時間とが繰り返して入力される。そして、「追加」のオブジェクトが選択されると、図5に示すように、データベース13aに、リソースのID(車両ID)と、提供可能時期(希望日時開始及び希望日時終了)とが登録される。これにより、図4及び図5に示すように、データベース13aにおいて、所有者IDと、リソースのID(例えば、「車両ID」)と、提供可能時期と、所有者IDと、レンタル代金(料金の情報)とが互いに対応付けられた状態となる。例えば、この提供可能時期が2022年6月22日の場合、図17に示すように、システム100は、カレンダー上に「予定A」のオブジェクトを表示させる。「予定A」が選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示する画面を、カレンダー表示画面から、図26に示す「自分から予約画面」に遷移させる。なお、「出店場所出品」、「仕込み場所出品」、「積載物出品」、及び「人員出品」は、上記の「キッチンカー出品」と同様のため、説明を省略する。
【0048】
(予約処理)
次に、図20図25を参照して、システム100によるリソースの予約処理について説明する。図20図25の画面は、企画者端末20aのタッチパネル22に表示される画面例である。
【0049】
〈利用条件受付処理〉
図20に示すように、企画者端末20aのタッチパネル22にカレンダー画面が表示される。システム100は、企画者により選択されたカレンダー上の日を、企画者が予約を希望する時期である希望利用時期として取得する。そして、図21に示すように、システム100は、タッチパネル22に表示される画面をカレンダー画面から、検索キーワード入力画面に遷移させる。検索キーワード入力画面には、希望利用時期と、検索キーワードの入力欄と、希望するレンタル代金の入力欄と、「検索実行」のオブジェクトが表示される。すなわち、検索キーワード入力画面は、企画者が希望利用条件を入力するための画面である。システム100は、希望利用時期と、検索キーワードの入力欄に入力されたキーワードと、希望するレンタル代金の入力欄に入力された情報とを取得する。入力欄は、文字が入力されてもよいし、予め準備された複数の選択肢が設けられていてもよい。
【0050】
〈抽出処理〉
図21に示す検索キーワード入力画面における「検索実行」のオブジェクトが選択されると、システム100は、データベース13aから、希望利用時期に、提供可能時期が一致し、かつ、検索キーワードを含み、かつ、レンタル代金が入力された条件に該当するリソースの情報を抽出する。すなわち、システム100は、データベース13aから、希望利用条件を満たす提供可能条件に対応付けられたリソースの情報を抽出する。言い換えると、データベース13aから、希望利用条件、検索キーワード、及びレンタル代金によりフィルター処理が行われる。「希望利用時期に、提供可能時期が一致する」とは、データベース13aに登録されている提供可能時期のマッチング希望日時の開始から終了までの少なくとも一部が、希望利用時期に含まれていることを意味するものとする。システム100は、データベース13aから、希望利用時期に、提供可能時期が一致し、かつ、検索キーワードを含み、かつ、レンタル代金が入力された条件に該当するリソースの情報を全て抽出し、図22に示すように、タッチパネル22に、抽出された情報を一覧にして表示させる。なお、図22では、キッチンカー(車両)のみが抽出される例を示しているが、希望利用時期に、提供可能時期が一致し、かつ、検索キーワードを含むリソースが、車両以外の労働力(人員)、出店場所、仕込み場所、及び積載物である場合、システム100は、これらの情報を抽出する。
【0051】
〈選択処理〉
システム100は、図22に示す抽出された情報の一覧のうちから、企画者端末20a上で企画者により1つが選択されると、図23に示すように、タッチパネル22に詳細表示画面を表示させる。システム100は、詳細表示画面に、データベース13aから抽出した情報を表示させる。図23の例では、「名前」、「住所」、「設備」、「レンタル代金」、及び「メッセージ欄」(コメント欄)が表示される。この画面において、「レンタル代金」が表示されるので、企画者は、リソースを利用する際の料金を確認してからリソースを選択することができる。また、「メッセージ欄」が表示されるので、この画面で、企画者とリソース所有者とのメッセージのやり取りを確認することができる。「メッセージ欄」が選択されると、システム100は、図24に示すように、タッチパネル22に表示させる画面を、詳細表示画面から、コメント画面に遷移させる。
【0052】
図24に示すように、システム100は、企画者端末20aから送信された企画者からのメッセージと、リソース所有者端末20bから送信されたリソース所有者からのメッセージとを、コメント画面に表示させる。また、コメント画面が表示された状態で、企画者端末20a又はリソース所有者端末20bにより、メッセージの入力欄にメッセージが入力され(図24の例の場合、「ありがとうございました。」)、「送信」のオブジェクトが選択されると、メッセージが投稿される(コメント画面にメッセージが追加される)。また、システム100は、企画者端末20aから送信された企画者からのメッセージと、リソース所有者端末20bから送信されたリソース所有者からのメッセージとを、リソースの情報(図23の例の場合、車両ID「0001」)に対応付けて、データベース13aに記憶する。なお、後述するマッチングが成立(リソース所有者が承認)した後には、コメント画面に、メッセージが投稿できないようにシステム100が構成されてもよい。
【0053】
図23に示す詳細表示画面において、企画者により「予約」のオブジェクトが選択されると、システム100は、企画者端末20aから企画者のIDを取得する。そして、システム100は、図5に示すように、企画者のIDを予約者IDとして、リソースのIDに対応付ける。リソースのIDに予約者IDが対応付けられた状態を、「予約された状態」とする。ここで、図20に示すカレンダー表示画面の「マッチング」が選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を、カレンダー表示画面から図25に示すマッチング表示画面に遷移させる。そして、マッチング表示画面において、「自分から予約」が選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を、マッチング表示画面から図26に示す「自分から予約」確認画面に遷移させる。「自分から予約」確認画面では、リソース所有者(相手)が承認済か、又は承認待ちの状態かが表示される。
【0054】
(マッチング処理)
リソースのIDに予約者IDが対応付けられ、予約された状態になると、例えば、図17に示すように、システム100は、予約されたリソースを所有するリソース所有者のリソース所有者端末20bのタッチパネル22のカレンダー表示画面に、企画者から予約されたことを示す情報(図17の例の場合、「予定A」のオブジェクト)を表示させる。なお、企画者から予約されたことを示す情報は、カレンダー表示画面上にポップアップ表示、バッジ表示、又は、バナー表示により行われてもよい。リソース所有者が、「予定A」のオブジェクトを選択するか、マッチング表示画面(図25参照)の「相手から予約」のオブジェクトが選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を、図27に示す「相手から予約」確認画面に遷移させる。システム100は、「相手から予約」確認画面に、希望利用時期(マッチング希望日時)と、メッセージと、「マッチング承認」のオブジェクトとが表示させる。「マッチング承認」のオブジェクトが選択されると、図5に示すように、予約者IDに「マッチング済」の情報が付加される。予約者IDに「マッチング済」の情報が付加されると、企画者端末20aのタッチパネル22に表示される「自分から予約」確認画面では、「承認待ち」から「承認済」に切り替わる。
【0055】
この構成によれば、企画者は、飲食物の移動販売ビジネスを実施しようとする時期に、必要なリソースをリソース所有者から調達できるように、予約をすることができる。リソース所有者は、自身が保有しているものの、上記の提供可能時期に利用しないリソースを企画者に利用させることができる。すなわち、企画者と、リソース所有者とをマッチングさせることができる。これにより、企画者は、自らが全てのリソースを所有してなくても飲食物の移動販売ビジネスを実施することができるとともに、リソース所有者は、自身のリソースを活用することができる。
【0056】
(決済処理)
リソース所有者により「マッチング承認」のオブジェクトが選択されると、システム100は、企画者端末20aに、図28に示す支払画面を表示させる。システム100は、支払画面に、企画者に請求する金額と、「支払う」のオブジェクトとを表示させる。「支払う」のオブジェクトが選択されると、システム100は、決済処理を実行する。決済処理は、例えば、企画者のクレジットカード情報、銀行口座情報、又は電子マネー口座を、データベース13aに予め記憶しておき、企画者の口座から、リソース所有者の口座に入金する処理を実行してもよい。また、システム100とは別の外部決済システムと連携し、外部決済システムによって、企画者から、リソース所有者に代金が支払われてもよい。
【0057】
決済処理が終了すると、システム100は、図29に示すように支払いが完了したことを通知する画面を、企画者端末20aのタッチパネル22に表示させる。そして、図30に示すように、システム100は、企画者端末20aにリソース(サービス)の受け取りが完了したか否かの問い合わせの画面を表示させる。図30に示す画面において、企画者により「はい」が選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を問い合わせの画面からカレンダー表示画面に遷移させる。図30に示す画面において、企画者により「いいえ」が選択されると、システム100は、リソース所有者端末20bのタッチパネル22に、図31に示す評価画面を表示させる。評価画面では、例えば、「相手からサービスの提供を受けていないと申し出がありました。サービスを提供していない場合はサービスを提供して下さい」というメッセージと、「キャンセル」のオブジェクトと、「提供完了」のオブジェクトとが表示される。「キャンセル」のオブジェクトが選択されると、システム100は、決済処理を取り消し、図5に示すデータベース13aにおける「マッチング済」の情報を削除する。すなわち、システム100は、マッチング前の状態に戻す。「提供完了」のオブジェクトが選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を評価画面からカレンダー表示画面に遷移させる。
【0058】
(飲食物購入処理)
システム100は、消費者端末20cのタッチパネル22に、図32に示す商品名(図32の例の場合「麻婆丼」)と代金(図32の例の場合「500円」)とをカレンダー表示画面に表示させる。消費者により、カレンダー表示画面において、「注文」のオブジェクトが選択されると、決済処理が行われ、消費者から企画者に代金が支払われる。その後、システム100は、消費者端末20cのタッチパネル22に、図33に示す決済完了を示す表示と、注文番号と、「受取完了」のオブジェクトとを表示させる。「受取完了」のオブジェクトが消費者により選択されると、システム100は、タッチパネル22に表示させる画面を、図33に示す画面からカレンダー表示画面に遷移させる。これにより、企画者及びリソース所有者のみならず、消費者による購入手続に関する処理も、本システム100は実行することができる。
【0059】
[変形例]
以上、上述した実施形態は本開示を実施するための例示に過ぎない。よって、本開示は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
【0060】
(1)上記実施形態では、カレンダー上で、提供可能時期又は希望利用時期を選択する例を示したが、本開示はこれに限られない。すなわち、カレンダーが表示されない状態で、提供可能時期又は希望利用時期が入力または選択されてもよい。
【0061】
(2)上記実施形態では、希望利用条件に、希望利用時期と、キーワードと、レンタル代金とを含む例を示したが、本開示はこれに限られない。すなわち、キーワードやレンタル代金に拘わらず、希望利用時期のみを希望利用条件として、データベースからリソースの情報を抽出してもよいし、時期やレンタル代金に拘わらず、キーワードのみを希望利用条件として、データベースからリソースの情報を抽出してもよいし、時期やキーワードに拘わらず、レンタル代金のみを希望利用条件として、データベースからリソースの情報を抽出してもよい。
【0062】
(3)上記実施形態では、メッセージ(コメント)を詳細表示画面に表示させる例を示したが、本開示はこれに限られない。例えば、カレンダー表示画面にメッセージを表示させてもよいし、ポップアップ画面にメッセージを表示させてもよい。
【0063】
(4)上記実施形態では、リソースの例として、車両、労働力(人員)、積載物、出店場所、及び仕込み場所を挙げたが、本開示はこれに限られない。例えば、リソースとして、車両、労働力(人員)、及び積載物のみであってもよいし、車両、労働力(人員)、積載物、出店場所、及び仕込み場所以外のリソースに対して、システム100によりマッチング支援されてもよい。
【0064】
(5)上記実施形態では、システムが、選択処理、マッチング処理、決済処理、飲食物購入処理を実行する例を示したが、本開示はこれに限られない。選択処理、マッチング処理、決済処理、飲食物購入処理を実行しないシステムを構成してもよい。この場合、例えば、企画者は、抽出処理により抽出された情報にアクセスすることにより、リソースの情報を確認し、当該企画者自身がリソース所有者と連絡を取ることにより予約することができる。
【0065】
また、上述した構成は、以下のように説明することができる。
【0066】
第1の構成に係るプログラムは、飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なシステムのプロセッサに、処理を実行させるプログラムであって、リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、プログラムは、飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理と、労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、リソースデータベースに登録する労働力登録処理と、積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する積載物登録処理と、企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、企画者端末から取得する利用条件受付処理と、利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理と、を、プロセッサに実行させる(第1の構成)。
【0067】
上記第1の構成によれば、企画者が、抽出された情報に基づいてリソース所有者から自身が必要なリソースを調達することができる。リソース所有者は、自身が保有しているものの、利用していないリソースを企画者に利用させることができる。すなわち、企画者と、リソース所有者とのマッチングを支援することができる。これにより、企画者は、自らが全てのリソースを所有してなくても飲食物の移動販売ビジネスを実施することができるとともに、リソース所有者は、自身のリソースを活用することができる。
【0068】
第1の構成において、希望利用条件は、企画者がリソースのうちのいずれかの利用を希望する時期である希望利用時期を含んでもよい。提供可能条件は、リソース所有者がリソースを提供すること可能な時期である提供可能時期を含んでもよい。抽出処理は、利用条件受付処理において取得された希望利用時期に一致する提供可能時期に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する処理を含んでもよい(第2の構成)。
【0069】
上記第2の構成によれば、企画者が飲食物の移動販売ビジネスを実施しようとする時期に、必要なリソースを抽出することができる。
【0070】
第2の構成において、利用条件受付処理は、企画者端末のディスプレイにカレンダーを表示して、当該カレンダー上で選択された日を、希望利用時期として取得する処理を含んでもよい。プログラムは、抽出処理によって抽出された情報を企画者端末のディスプレイに表示して、抽出処理によって抽出された情報を企画者により企画者端末によって選択させる画面上選択処理と、画面上選択処理によって選択された情報に対応付けられたリソース所有者が使用するリソース所有者端末のディスプレイのカレンダー上に、当該企画者からの予約を表示させる予約表示処理と、をさらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい(第3の構成)。
【0071】
上記第3の構成によれば、企画者は、ディスプレイに表示されたカレンダー上で日を選択することで希望利用時期を容易に選択することができ、ディスプレイに表示された抽出処理によって抽出された情報(リソース)から、利用したいリソースを容易に選択することができる。そして、リソース所有者は、企画者からの予約をカレンダー上で確認することができる。
【0072】
第1~第3の構成のいずれか1つにおいて、プログラムは、抽出処理によって抽出された情報のいずれかを、企画者により企画者端末によって選択させる選択処理と、選択処理において選択された情報に対応付けられたリソース所有者が使用するリソース所有者端末に、当該企画者からの予約情報を送信する送信処理と、をさらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい(第4の構成)。
【0073】
上記第4の構成によれば、企画者は、飲食物の移動販売ビジネスを実施しようとする時期に、必要なリソースをリソース所有者から調達できるように、予約をすることができる。リソース所有者は、自身が保有しているものの、利用していないリソースを企画者に利用させることができる。すなわち、企画者と、リソース所有者とをマッチングさせることができる。
【0074】
第4の構成において、利用条件受付処理は、企画者端末において入力又は選択されたキーワードを、企画者端末からさらに取得する処理を含んでもよい。抽出処理は、リソースデータベースから、キーワードを含む車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つの情報を抽出し、キーワードを含む少なくとも1つの情報から、利用条件受付処理において入力又は選択された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づく情報を、さらに抽出する処理を含んでもよい(第5の構成)。
【0075】
上記第5の構成によれば、企画者が入力又は選択したキーワードを含むリソースの情報がリソースデータベースから抽出される。これにより、企画者が利用を希望するリソースの情報を効率良く抽出することができる。
【0076】
第1~第5の構成のいずれか1つにおいて、プログラムは、企画者端末とリソース所有者端末とのそれぞれから、メッセージを取得するメッセージ取得処理と、抽出処理により抽出された情報とメッセージとを含む画像を、企画者端末のディスプレイ及びリソース所有者端末のディスプレイに表示させる表示処理とを、さらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい(第6の構成)。
【0077】
上記第6の構成によれば、企画者とリソース所有者との間でメッセージのやり取りを行うことができる。
【0078】
第1~第6の構成のいずれか1つにおいて、プログラムは、飲食物の提供を実施する場所の情報である出店場所を、当該出店場所の提供可能条件及び当該出店場所を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する出店場所登録処理を、さらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい。抽出処理は、利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つと、出店場所の情報とを抽出する処理を含んでもよい(第7の構成)。
【0079】
上記第7の構成によれば、飲食物の提供を実施する場所を有さない企画者と、出店場所を所有するリソース所有者とをマッチングさせることができる。
【0080】
第1~第7の構成のいずれか1つにおいて、プログラムは、車両に飲食物又は当該飲食物の材料を積み込む場所の情報を、当該積み込む場所の提供可能条件及び当該積み込む場所を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する積み込み場所登録処理を、さらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい。抽出処理は、利用条件受付処理において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つと、積み込む場所の情報とを抽出する処理を含んでもよい(第8の構成)。
【0081】
上記第8の構成によれば、車両に飲食物又は当該飲食物の材料を積み込む場所を有さない企画者と、車両に飲食物又は当該飲食物の材料を積み込む場所を所有するリソース所有者とをマッチングさせることができる。
【0082】
第1~第8の構成のいずれか1つにおいて、車両登録処理は、車両の情報を、当該車両を利用する料金の情報にさらに対応付けて、リソースデータベースに登録する処理を含んでもよい。労働力登録処理は、労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力を利用する料金の情報にさらに対応付けて、リソースデータベースに登録する処理を含んでもよい。積載物登録処理は、積載物の情報を、当該積載物を利用する料金の情報にさらに対応付けて、リソースデータベースに登録する処理を含んでもよい。プログラムは、抽出処理によって抽出された情報に対応付けられた料金の情報を、企画者端末にさらに送信する料金情報送信処理を、さらにプロセッサに実行させるように構成されてもよい(第9の構成)。
【0083】
上記第9の構成によれば、企画者は、リソースを利用する際の料金を確認してからリソースを選択することができる。
【0084】
第10の構成に係るマッチング支援システムは、飲食物の移動販売ビジネスを企画する者である企画者が使用する企画者端末と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースのうちの少なくとも1つを所有する者であるリソース所有者が使用するリソース所有者端末と、に通信可能なマッチング支援システムであって、リソースは、飲食物を提供するための車両と、車両の運転及び車両における飲食物の提供作業の少なくとも一方の作業を行う労働力と、車両に積載される積載物であって、車両で提供される飲食物及び当該飲食物の材料のうちの少なくとも一方を含む積載物と、を含み、マッチング支援システムは、飲食物を提供するための車両の情報を、当該車両の提供可能条件及び当該車両を所有するリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する車両登録処理部と、労働力を提供するリソース所有者の情報を、当該労働力の提供可能条件と対応付けて、リソースデータベースに登録する労働力登録処理部と、積載物の情報を、当該積載物の提供可能条件、及び当該積載物を所有しているか又は準備することが可能なリソース所有者と対応付けて、リソースデータベースに登録する積載物登録処理部と、企画者端末において入力又は選択された希望利用条件を、企画者端末から取得する利用条件受付処理部と、利用条件受付処理部において取得された希望利用条件を満たす提供可能条件に基づいて、リソースデータベースから、車両の情報、労働力を提供するリソース所有者の情報、及び積載物の情報のうちの少なくとも1つを抽出する抽出処理部と、を、備える(第10の構成)。
【0085】
上記第10の構成によれば、企画者と、飲食物の移動販売ビジネスに必要なリソースの少なくとも1つを所有するリソース所有者とのマッチングを支援することが可能なマッチング支援システムを提供することができる。
【符号の説明】
【0086】
13a…データベース、13b…プログラム、20…情報端末、20a…企画者端末、20b…リソース所有者端末、20c…消費者端末、22…タッチパネル、24a…プログラム、100…マッチング支援システム
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