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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095888
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】対象物収容体
(51)【国際特許分類】
   B65F 5/00 20060101AFI20240704BHJP
   B65F 1/16 20060101ALI20240704BHJP
   B65F 1/00 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
B65F5/00
B65F1/16
B65F1/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022212860
(22)【出願日】2022-12-29
(71)【出願人】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【弁理士】
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】中井 吾郎
【テーマコード(参考)】
3E023
3E025
【Fターム(参考)】
3E023AA20
3E023MA10
3E023MC02
3E025AA08
3E025CA01
3E025EA02
3E025EA06
3E025EA08
3E025EB08
3E025EB10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】廃棄物、リサイクル対象物又はその他の収容対象物を収容し得、収容した対象物の回収や収集を効率的に行い得る対象物収容体の提供。
【解決手段】キャスターMcにより支持される収容部Msを有する移動可能収容体部Mと、基体部Bとを有し、収容部Msは上方に受容口Ms1を開口して対象物を収容し得、基体部Bは、移動可能収容体部Mを正面ほぼ水平方向に受け入れて移動可能収容体部Mと一体状をなすための受入部Brを有し、基体部Bと移動可能収容体部Mが一体状をなして対象物収容に用いられること、並びに、移動可能収容体部Mが、キャスターにより載置面上に支持されつつ、基体部Bから分離して移動すること及び移動により再び基体部Bと一体状をなすことが、何れも可能である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動可能収容体部と基体部とを有し、前記移動可能収容体部及び基体部の少なくとも何れかに、対象物を外部から受容するための外部開口部を備える対象物収容体であって、
前記移動可能収容体部は、収容部と移動用支持部を備え、その移動用支持部により載置面上に支持され得るものであり、
前記収容部は、少なくとも上方又は側方に受容口を開口し、当該受容口を通じて対象物を収容し得るものであり、
前記移動用支持部は、転動支持部又はその他の、載置面上を低摩擦損失で移動することを可能とするものであり、
前記基体部は、前記移動可能収容体部の所定部分をほぼ水平方向に受け入れて当該移動可能収容体部と一体状をなすための受入部を有するものであり、
前記基体部と前記移動可能収容体部が一体状をなして対象物収容に用いられること、並びに、前記移動可能収容体部が、前記移動用支持部により前記載置面上に支持されつつ、前記基体部から分離して移動すること及び移動により再び前記基体部と一体状をなすことが、何れも可能であることを特徴とする対象物収容体。
【請求項2】
上記移動可能収容体部が上記基体部と一体状をなす状態において、前記移動可能収容体部は、対象物収容体の外周部の一部における下部から上方の所定位置までを構成する請求項1記載の対象物収容体。
【請求項3】
上記基体部から分離した上記移動可能収容体部は、前記基体部の上記受入部に対し所定の位置及び向きで上記移動用支持部により上記載置面上に支持された状態で、前記受入部の奥に向かって所定方向に移動することにより、
前記移動可能収容体部の上記所定部分が前記受入部に受け入れられて当該基体部と一体状をなすものである請求項1記載の対象物収容体。
【請求項4】
上記移動可能収容体部が上記基体部から分離した状態において、上記受入部は、ほぼ水平方向に開いた状態をなし、
前記移動可能収容体部が前記基体部と一体状をなす状態において、前記受入部は前記移動可能収容体部により閉じた状態をなすものである請求項1記載の対象物収容体。
【請求項5】
上記基体部から分離した上記移動可能収容体部が、前記基体部の上記受入部に対し所定の位置及び向きで上記移動用支持部により上記載置面上に支持された状態における上記所定方向に対して、平面視において直交する方向を方向Aとし、
方向Aにおいて相対する一対の収容体側案内部分及び一対の基体側案内部分を、それぞれ、前記移動可能収容体部及び前記基体部の互いに対応する位置に有し、
前記一対の基体側案内部分は、方向Aにおける間隔が、前記所定方向に漸次狭まるか又は広がり、
前記一対の収容体側案内部分は、方向Aにおける間隔が、前記対応する位置の一対の基体側案内部分に応じて、前記所定方向に漸次狭まるか又は広がるものであり、
前記状態における前記移動可能収容体部が、前記受入部の奥に向かって所定方向に移動することにより、前記一対の収容体側案内部分が前記一対の基体側案内部分に案内されつつ、上記所定部分が前記受入部に受け入れられて当該基体部と一体状をなすものである請求項3記載の対象物収容体。
【請求項6】
上記移動可能収容体部が、上記方向Aにおける上記所定部分の両外方に離隔する一対の離隔立板状部を有し、
上記基体部は、方向Aにおける外側に、上記一対の基体側案内部分を有し、
前記一対の離隔立板状部の方向Aにおける内側部が、前記一対の基体側案内部分に応じた一対の収容体側案内部分を構成する請求項5に記載の対象物収容体。
【請求項7】
上記基体部が上記外部開口部として対象物用開口部を有し、
前記基体部と上記移動可能収容体部が一体状をなして対象物収容に用いられる状態において、対象物が、外部から前記基体部の対象物用開口部を通じ、更に上記収容部の受容口を通じて収容部に収容される請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項8】
上記移動可能収容体部は、上記移動用支持部により載置面上に支持されつつ、上記一体状をなす状態を解除し、上記基体部から分離して自走することが可能である請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項9】
上記移動可能収容体部の移動は、自動走行システムを用いて自動的に行われるものである請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項10】
上記移動可能収容体部に、若しくは上記基体部に、又は前記移動可能収容体部と前記基体部の双方に、上記収容部内の状況を撮影する装置及びその映像又は画像、その他の情報を対象物収容体の外部の者に示すディスプレイ装置を有する請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項11】
上記基体部が、上記受入部に、一方又は両方の側方に開放する開放側部を有し、
上記移動可能収容体部は、上記方向Aにおける上記所定部分の一方又は両方の外方に離隔する一つ又は一対の離隔立板状部を有し、
前記基体部と前記移動可能収容体部が一体状をなす状態において、前記一つ又は一対の離隔立板状部が、前記基体部の開放側部の一方又は両方の側方を覆うものである請求項1乃至5の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項12】
上記基体部が、
下端部を構成する基体部基部であって、背部基部と、その背部基部の両側方から前方に向かう側部基部からなるものと、
前記両側部基部の前後方向の中間位置付近にそれぞれ立設された柱状部と、
前記両柱状部上に、前後方向の中間位置付近において支持された天板部を有し、
前記背部基部及び前記天板部の後部と前記両柱状部にわたる後側板状部を備えてなるものであり、
前記基体部基部、両柱状部、天板部及び後側板状部並びに必要に応じ他の部品を結合させて組立てることにより完成し得、前記結合を解除することにより分解され得る請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【請求項13】
上記移動可能収容体部が、上記収容部と、その収容部の底部を支持する移動用支持部を備えてなるものであり、
前記収容部及び移動用支持部並びに必要に応じ他の部品を結合させて組立てることにより完成し得、前記結合を解除することにより分解され得る請求項1乃至6の何れか1項に記載の対象物収容体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、廃棄物、リサイクル対象物又はその他の収容対象物を収容するための対象物収容体に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2008-168951号公報には、ごみの分別を促進するためのごみ箱が示されている。
【0003】
ごみ箱1は、ごみ投入口33とそれを覆う可動蓋3、さらに隣にはスピーカー6が設けられ、上面にはランプ5が設けられており、スピーカー6とともに収集対象のプラスチック以外のごみが投棄された際にごみ投棄者に警告する。可動蓋3は、重量センサ7により人物の存在を検知した場合に自動的に開放される。また、本体2の上方にはカメラユニット8が配置され、ごみ投棄者の顔画像を撮像し、警告にも関わらず収集対象でないプラスチック以外のごみを投棄したごみ投棄者の顔画像データは、LANを経由してサーバーへ送信され記録される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-168951号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、廃棄物、リサイクル対象物又はその他の収容対象物を収容し得、収容した対象物の回収や収集を効率的に行い得る対象物収容体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、例えば次のように表すことができる。
【0007】
移動可能収容体部と基体部とを有し、前記移動可能収容体部及び基体部の少なくとも何れかに、対象物を外部から受容するための外部開口部を備える対象物収容体であって、
前記移動可能収容体部は、収容部と移動用支持部を備え、その移動用支持部により載置面上に支持され得るものであり、
前記収容部は、少なくとも上方又は側方に受容口を開口し、当該受容口を通じて対象物を収容し得るものであり、
前記移動用支持部は、転動支持部又はその他の、載置面上を低摩擦損失で移動することを可能とするものであり、
前記基体部は、前記移動可能収容体部の所定部分をほぼ水平方向に受け入れて当該移動可能収容体部と一体状をなすための受入部を有するものであり、
前記基体部と前記移動可能収容体部が一体状をなして対象物収容に用いられること、並びに、前記移動可能収容体部が、前記移動用支持部により前記載置面上に支持されつつ、前記基体部から分離して移動すること及び移動により再び前記基体部と一体状をなすことが、何れも可能であることを特徴とする対象物収容体。
【発明の効果】
【0008】
本発明の対象物収容体によれば、廃棄物、リサイクル対象物又はその他の収容対象物を収容し得、収容した対象物の回収や収集を効率的に行い得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】廃棄物収容体の斜視図である。
図2】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の斜視図である。
図3】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の斜視図である。
図4】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の斜視図である。
図5】対象物用開口部が異なる廃棄物収容体の斜視図である。
図6】対象物用開口部が異なる基体部の上方斜視図である。
図7】対象物用開口部が異なる基体部の下方斜視図である。
図8】基体部の正面図である。
図9】基体部の背面図である。
図10】移動可能収容体部の上方斜視図である。
図11】移動可能収容体部の下方斜視図である。
図12】移動可能収容体部の背面図である。
図13】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の平面説明図である。
図14】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の平面説明図である。
図15】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の平面説明図である。
図16】廃棄物収容体の平面図である。
図17】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の底面説明図である。
図18】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の底面説明図である。
図19】基体部と一体状をなすために移動可能収容体部が移動する状態を示す廃棄物収容体の底面説明図である。
図20】廃棄物収容体の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[1] 本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0011】
図面は何れも本発明の実施の形態の一例としての廃棄物収容体に関するものである。
【0012】
この廃棄物収容体は、基体部Bと移動可能収容体部Mからなる。
【0013】
(1) 基体部
【0014】
(1-1) 基体部Bは、左右対称状をなし、背部Bbと、左右の側部Bsと、背部Bbと左右の側部Bsの上部に位置する天板部Btからなり、正面に開いており、底部が開放している。
【0015】
基体部Bにおける、背部Bbと左右の側部Bsと天板部Btにより囲まれて正面に開いた部分は、移動可能収容体部Mの所定部分を水平方向の所定の向きに受け入れて移動可能収容体部Mと一体状をなすための受入部Brを構成している。受入部Brの正面部には、開閉扉などの開閉手段を有しない。
【0016】
天板部Btには、対象とする廃棄物であるペットボトルを外部から廃棄物収容体に投入するために上下に貫通する5つの円形対象物用開口部Bpを有する。
【0017】
なお、図5乃至7は、対象物用開口部として、基体部Bの天板部Btを上下に貫通する1つの略台形状対象物用開口部Bp1を有する例を示すものであるが、対象物用開口部以外の構成に変わりはない。
【0018】
(1-2) 背部Bbの下部である背部基部Bfbと、背部基部Bfbの左右から前方に向かう側部基部Bfs(側部Bsの下部)は、一体をなして一定高さの基体部基部Bfを構成している。
【0019】
基体部基部Bfの水平状の基部上面部Bf1は、図6に示されるように、内周部及び外周部を除いて平板状の鋼板SPにより構成されている。この鋼板SPは、基体部Bが安定的に自立する補助となる錘としても機能する。
【0020】
背部基部Bfbの背部前面Bfb1は、前後方向に対し直交する平面状をなす。
【0021】
左右の側部基部Bfsの垂直状をなす側部内側面Bfs1は、それぞれ、前方に向かって互いに漸次拡がって前端部に至る。
【0022】
左右の側部基部Bfsの外側の垂直状をなす側部外側面Bfs2は、それぞれ、前方に向かって互いに漸次拡がった後、前後方向に沿う中間位置Bfiを経て、前方に向かって互いに漸次狭まり、前端部に至る。
【0023】
基体部Bは、基体部基部Bfにおける背部基部Bfbの底部の左右位置に1箇所ずつと、左右の側部基部Bfsの底部に1箇所ずつ設けられた高さ調整支持部Bjにおいて、地面、路面、床面等の載置面上に支持されて自立した状態で載置される。
【0024】
基体部基部Bfにおける背部基部Bfbと左右の側部基部Bfsで囲まれた部分、すなわち受入部Brの底部は、下方に開放しており、載置面に直接臨んでいる。
【0025】
(1-3) 左右の側部Bsの前後方向の中間位置には、それぞれ、側部基部Bfsの内側よりも外方から側部基部Bfsの外側にわたる位置に、直立状の柱状部Bcが立設されている。
【0026】
また、左右の側部Bsの下部外側には、側部基部Bfsの外側を覆うと共に側部基部Bfsよりも上方に立ち上がった下部外側板Bwが設けられている。下部外側板Bwは、直立状をなし、側部基部Bfsの外側に沿うように形成されている。すなわち、下部外側板Bwの前後方向の中間位置よりも前方部及び後方部は、前方及び後方に向かって、それぞれ、漸次狭まり、前記中間位置は、前後方向に沿う。また、下部外側板Bwの前端部及び後端部の上部は、それぞれ前方に向かって下降傾斜状及び後方に向かって下降傾斜状に形成されている。
【0027】
左右の柱状部Bc上には、天板部Btが、前後方向の中間位置の左右側端部Btsにおいて支持されている。平面視において、天板部Btの後縁及び両側縁(前端部付近を除く)は、背部基部Bfbの後縁及び両側部基部Bfsの外側縁に沿う。
【0028】
背部基部Bfbの背面及び両下部外側板Bwの外側面のそれぞれ中間位置よりも後方、天板部Btの背面及び両外側面のそれぞれ中間位置よりも後方、並びに両柱状部Bcの外側後縁部にわたって覆う上下直立状の後側板Bvが、両下部外側板Bw及び天板部Btを介して両柱状部Bcに結合されている。
【0029】
(1-4) 後側板Bvのうち左右の側部基部Bfsの後端部の位置よりも前方に位置する部分、天板部Btの左右の側部Bsのうち左右の側部基部Bfsの後端部の位置よりも前方に位置する部分、並びに、左右の側部基部Bfs、左右の下部外側板Bw、及び左右の柱状部Bcが、左右の側部Bsを構成する。
【0030】
また、背部基部Bfb、並びに、後側板Bv及び天板部Btのうち左右の側部基部Bfsの後端部の位置よりも後方に位置する部分が背部Bbを構成する。
【0031】
これらの背部Bbと左右の側部Bsと天板部Btにより囲まれて正面に開いた部分が、受入部Brを構成し、その受入部Brのうち、前後方向において左右の柱状部Bcよりも前方で、上下方向において天板部Btと左右の下部外側板Bwの間に、側方である左右に開放する開放側部Beを有する。
【0032】
(2) 移動可能収容体部
【0033】
(2-1) 移動可能収容体部Mは、箱状の収容部Msと、収容部Msの底部の下方突部Msdを支持してその移動可能収容体部Mが載置面上を移動し得るようにするキャスターMc(移動用支持部)と、収容部Msの前面部を覆うパネル前部Mpf(収容体用部材)と、その左右に繋がって後方に拡がる一対のパネル側部Mprからなるものである。
【0034】
収容部Msは、上方に受容口Ms1を開口し、当該受容口Ms1を通じて廃棄物を収容し得る。
【0035】
収容部Msの底部は、左右側部及び背部のやや内方部を除いた部分が下方突部Msdに形成され、下方突部Msdの左右の側面である突部側面Msd1は、後方に向かって左右対称状に内方に漸次狭まる垂直面状をなし、下方突部Msdの背面である突部背面Msd2は、前後方向に対し直交する垂直平面状をなす。
【0036】
(2-2) 移動可能収容体部Mは、その収容部Msの背面側部分Ms2(所定部分)において基体部Bの受入部Brに受け入れられて基体部Bと一体状をなし、基体部Bの天板部Btに設けられた円形対象物用開口部Bp(外部開口部)を通じて、対象とする廃棄物であるペットボトルが投入された場合に、そのペットボトルを受容口Ms1を通じて収容部Ms内に収容し得る状態となる。この状態において、移動可能収容体部Mのパネル前部Mpfを含む前部が、廃棄物収容体の外周部の前部における下部からその上端部まで(上方の所定位置としての上端部まで)を構成する。また、この状態の廃棄物収容体は、円形対象物用開口部Bp(外部開口部)以外は上部及び外周部に実質上開口しないものとなる。
【0037】
移動可能収容体部Mは、収容部Ms内の状況を撮影する装置、その映像又は画像、その他の情報を外部の者に示すためのパネル前部Mpfの上部に設けられたディスプレイ装置Md、音声を出力するスピーカー、別の場所の管理装置や端末装置等と通信を行うための通信装置、これらの装置を制御するための制御装置、及びそれらについての電源装置等を有する。
【0038】
(2-3) 移動可能収容体部Mは、キャスターMcにより載置面上に支持されつつ前方へ移動することにより、基体部Bと一体状をなす状態を解除し、基体部Bから分離して移動することができ、例えば廃棄物回収設備を有する場所へ移動させて収容部Msに収容した廃棄物を排出させることができる。移動可能収容体部Mが基体部Bから分離した状態において、受入部Brは、正面ほぼ水平方向に開いた状態となる。
【0039】
基体部Bから分離した移動可能収容体部Mは、基体部Bの受入部Brに対し、左右中央線が一致し或いはある程度一致に近く、後方に受入部Brが位置する位置及び向きでキャスターMcにより載置面上に支持された状態で、受入部Brの奥に向かって移動(所定方向に移動)することにより、移動可能収容体部Mの収容部Msの背面側部分Ms2が受入部Brに受け入れられて基体部Bと一体状となる。これにより、受入部Brは移動可能収容体部Mにより閉鎖した状態となり、収容部Msへの廃棄物収容が可能となる。
【0040】
前記一対のパネル側部Mpr(離隔立板状部)は、収容部Msの背面側部分Ms2である所定部分の両外方に離隔し、基体部Bと移動可能収容体部Mが一体状となって廃棄物収容体を構成した状態で、基体部Bの前記左右の開放側部Beそれぞれの左右を覆って内部が露出しないようにする。
【0041】
また、基体部Bと一体状をなす状態の移動可能収容体部Mが移動して基体部Bから分離する際、及び、分離した移動可能収容体部Mが移動して基体部Bと一体状となる際に、前記一対のパネル側部Mpr(離隔立板状部)は、基体部Bに対し移動可能収容体部Mが側方へ傾斜し更に横転することを可及的に防ぎ得る。
【0042】
(3) 基体部Bから分離した移動可能収容体部Mが、前記のようにキャスターMcにより載置面上に支持された状態における前記所定方向に対して、平面視において直交する方向を方向Aとすると、方向Aにおいて相対する一対の基体側案内部分として、それぞれ、前方に向かって外方へ互いに漸次拡がる左右の側部基部Bfsの垂直状をなす側部内側面Bfs1を左右対称状に有し、
方向Aにおいて相対する一対の収容体側案内部分として、それぞれ、後方に向かって内方に互いに漸次狭まる下方突部Msdの左右の突部側面Msd1を左右対称状に有する。
【0043】
左右の側部基部Bfsの側部内側面Bfs1と、下方突部Msdの左右の突部側面Msd1は、それぞれ、基体部B及び移動可能収容体部Mの互いに対応する位置に、漸次拡がる又は狭まる角度が対応するように形成されている。
【0044】
基体部Bから分離した移動可能収容体部Mが、基体部Bの受入部Brに対し、左右中央線が一致し或いはある程度一致に近く、後方に受入部Brが位置する位置及び向きでキャスターMcにより載置面上に支持された状態で、受入部Brの奥に向かって移動することにより、移動可能収容体部Mの収容部Msにおける下方突部Msdの左右の突部側面Msd1が、基体部Bの左右の側部基部Bfsの垂直状をなす側部内側面Bfs1に案内され、収容部Msにおける下方突部Msdの突部背面Msd2が基体部Bの背部基部Bfbの背部前面Bfb1に相対する状態で収容部Msの背面側部分Ms2が受入部Brに受け入れられて移動可能収容体部Mと基体部Bが一体状をなすものとなる。
【0045】
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
【0046】
本発明の対象物収容体は、移動可能収容体部と、基体部とを有する。
【0047】
(1) 基体部
【0048】
(1-1) 基体部は、例えば、載置面上に載置されるものとすることができるほか、建造物、地面、路面、移動体(例えば船舶、鉄道車両、自動車、航空機、その他)等に固定されたものとすることもできる。
【0049】
(1-2) 基体部は、移動可能収容体部の所定部分をほぼ水平方向に受け入れて移動可能収容体部と一体状をなすための受入部を有する。受入部は、例えば正面方向(又はその他のほぼ水平方向)に開いて(例えば開口又は開放して)移動可能収容体部の所定部分を受け入れ得るものとすることができる。受入部の底部は開放していること(基体部が載置される面に直接臨むものであること)が好ましいが、例えば、底板部その他の底部構造を下端位置に設けることや、底板部その他の構造を下端位置よりもやや上方などの上方位置に設けると共に対応する構造を移動可能収容体部に設けること(例えば、基体部と移動可能収容体部が一体状をなし得るように互いに嵌合する構造をそれぞれに設けること)もできる。受入部のほぼ水平方向に開いた部分を開閉し得る開閉手段を設ける必要はない。
【0050】
(1-3) 基体部は、廃棄物、リサイクル対象物又はその他の収容対象物(ごみ、プラスチックボトル、空き缶、ガラス瓶、新聞・雑誌等の廃棄物や再利用のための若しくは資源としての回収物、その他の物)を外部から対象物収容体内に入れるための対象物用開口部(外部開口部)を上部又は側部或いは上部及び側部の両方に又は上部及び側部の両方にわたり有するものとすることができる。複数種の対象物に合わせて複数種の対象物用開口部を有するものとすることもできる。また、対象物用開口部(外部開口部)を基体部ではなく移動可能収容体部に有するものとすることもできる。
【0051】
(1-4) 基体部の例としては、
主に背部及び両側部(背部及び側部は、例えば、板状部又は板状部と柱状部を組合せたものとすることができる)からなり、正面側に開いた形態で載置面上に自立載置され得るもの、
主に前記と同様の背部及び両側部と天板部(例えば背部と両側部の全て又は一部により支持された天板部)からなり、正面側に開いた形態で載置面上に自立載置され得るもの、
これらにおける、背部若しくは側部の上部又は天板部に対象物用開口部を有するもの、或いは、正面上部に、対象物用開口部が形成された正面上部板状部を有するもの
を挙げることができる。
【0052】
基体部が載置面上に自立載置され得るものの場合、下部に錘部を設けて自立安定性を高めたものとすることもできる。
【0053】
(2) 移動可能収容体部
【0054】
(2-1) 移動可能収容体部は、収容部と移動用支持部を備え、その移動用支持部により載置面上に支持され得るものである。
【0055】
(2-2) 収容部は、少なくとも上方又は側方に受容口を開口し、当該受容口を通じて廃棄物、回収物又はその他の収容対象物を収容し得るものであり、例えば、箱状部又は袋状部とすることができる。少なくとも上方又は側方に受容口を開口するというのは、上方と側方の一方、上方と側方の両方それぞれ、又は上方と側方の両方にわたり受容口を開口することであり、側方というのは、正面側、背面側、左右側等の方向を問わない。
【0056】
基体部が対象物用開口部(外部開口部)を有する場合、基体部と移動可能収容体部が一体状をなして対象物収容に用いられる状態において、対象物は、外部から基体部の対象物用開口部を通じ、更に収容部の受容口を通じて収容部に収容されるものとすることができる。移動可能収容体部が基体部と一体状をなす状態において、移動可能収容体部は、対象物収容体の外周部の一部(例えば、前部、又は、前部及び両側部のうち前方部)における下部から上方の所定位置(例えば上端部又は上端部に至らない高さの位置)までを構成するものとすることができる。
【0057】
基体部が対象物用開口部を有しない場合、対象物が、外部から収容部の受容口(外部開口部)(例えば前方や側方に開口する受容口)を通じて収容部に収容されるものとすることができる。
【0058】
(2-3) 移動用支持部は、自在車輪(キャスター)やフリーボールベアリング等の転動方向を問わない転動支持部であることが好ましいが、移動可能収容体部が載置面上を低摩擦損失で移動することを可能とするものであればこれに限らない。
【0059】
(2-4) 移動可能収容体部は、例えばその一定部分において基体部の受入部に受け入れられて一体状をなし、対象物収容に用いられ得る状態となる。前記一定部分は、好ましくは、例えば移動可能収容体部の背面側部分であるが、背面側部分に限るものではない。前記一体状をなす状態は、例えば、解除可能な結合部により結合した状態とすることもできるが、特に結合部を要するものではない。前記対象物収容に用いられ得る状態とは、例えば、ごみ収容体、プラスチックボトル収容体、空き缶収容体、雑誌・新聞等収容体等として用いられ得る状態である。
【0060】
(2-5) 移動可能収容体部は、移動用支持部により載置面上に支持されつつ、前記一体状をなす状態を解除し、基体部から分離して移動することが可能であり、分離移動した移動可能収容体部は、移動により再び基体部と一体状をなすことが可能である。
【0061】
例えば、基体部から分離した移動可能収容体部は、基体部の受入部に対し所定の位置及び向き(例えば左右中央線が一致し或いはある程度一致に近く、後方に受入部が位置する位置及び向き)で移動用支持部により載置面上に支持された状態で、受入部の奥に向かって所定方向に移動することにより、移動可能収容体部の所定部分が受入部に受け入れられて当該基体部と一体状をなすものとすることができる。
【0062】
また、移動可能収容体部が基体部から分離した状態において、受入部は、ほぼ水平方向に開いた状態をなし、移動可能収容体部が基体部と一体状をなす状態において、受入部は移動可能収容体部により閉口又は閉鎖した状態をなすものとすることができる。この状態の対象物収容体は、外部開口部以外は上部及び外周部に実質上開口しないものとすることができる。
【0063】
(2-6) 移動可能収容体部は、基体部から分離して移動用支持部により載置面上に支持されつつ所要の場所(収容対象物回収設備を有する場所等)へ移動することにより、収容部に収容した対象物を、当該所要の場所において排出させるものとすることができ、更に、元の基体部又は他の基体部に移動してその基体部の受入部に受け入れられて一体状をなし、対象物収容に用いられるものとすることができる。
【0064】
(3) 基体部から分離した移動可能収容体部が、前記のように基体部の受入部に対し所定の位置及び向きで移動用支持部により載置面上に支持された状態における前記所定方向に対して、平面視において直交する方向を方向Aとすると、
方向Aにおいて相対する一対の収容体側案内部分及び一対の基体側案内部分を、それぞれ、前記移動可能収容体部及び前記基体部の互いに対応する位置に有するものとすることができる。
【0065】
その場合に、前記一対の基体側案内部分は、方向Aにおける間隔が、前記所定方向に漸次狭まるか又は広がり、
前記一対の収容体側案内部分は、方向Aにおける間隔が、前記対応する位置の一対の基体側案内部分に応じて、前記所定方向に漸次狭まるか又は広がるものとすることができ、
前記のように基体部の受入部に対し所定の位置及び向きで移動用支持部により載置面上に支持された状態における前記移動可能収容体部が、前記受入部の奥に向かって所定方向に移動することにより、前記一対の収容体側案内部分が前記一対の基体側案内部分に案内されつつ、前記所定部分が前記受入部に受け入れられて当該基体部と一体状をなすものとすることができる。
【0066】
移動可能収容体部は、方向Aにおいて相対する一対の収容体側案内部分を2組以上有し、基体部は、それらに対応する位置に、方向Aにおいて相対する一対の基体側案内部分を2組以上有するものとすることもできる。その場合、全ての組の一対の基体側案内部分の方向Aにおける間隔が、所定方向に漸次狭まる(又は広がる)ものとする他、漸次狭まるものと漸次広がるものが存在するものとし、収容体側案内部分はそれらに対応するものとすることができる。
【0067】
なお、前記「漸次狭まる」及び「漸次広がる」は、必ずしも、連続的に狭まることや連続的に広がることを意味するものではない。
【0068】
(4) 移動可能収容体部は、前記方向Aにおける前記所定部分の両外方に離隔する一対の離隔立板状部を有し、
前記基体部は、方向Aにおける外側に、前記一対の基体側案内部分を有し、
前記一対の離隔立板状部の方向Aにおける内側部が、前記一対の基体側案内部分に応じた一対の収容体側案内部分を構成するものとすることができる。
【0069】
(5) 移動可能収容体部が分離した基体部に対しては、(基本的には収容部が空の)移動可能収容体部、例えば、収容部に収容した対象物を実質上全て排出した元の移動可能収容体部又は替わりの他の移動可能収容体部(収容部に収容した対象物を実質上全て排出したもの若しくは対象物を収容したことがないもの)を、前記のようにして一体状をなすものとすることができる。その際、替わりの移動可能収容体部を、予め当該基体部にできるだけ近い位置に準備する等して速やかに基体部と一体状をなすことを可能とすることが好ましい。
【0070】
(6) 移動可能収容体部の移動(基体部からの移動、基体部への移動、その他の移動)は、自動走行システム(例えば、移動可能収容体部が、電動機、蓄電池等の電源、電動機により駆動される駆動輪等の駆動部、制動装置、電動アクチュエータ等により操舵される操作輪等の操舵部、人や物との衝突等可能性を検知して必要に応じ制動装置や操舵部を作動させる手段、所定の経路に沿って又は所定の位置同士の間を走行するための現在位置特定手段や進行すべき向きや速度等を前記各装置や機器等に指示する制御手段を有し、必要に応じ別の場所に位置する管理装置との間で通信を行いつつ制御手段による制御を実行するもの)等を用いて自動的に行われるものとすることもできる。
【0071】
移動可能収容体部の前記のような移動は、例えば、収容部に収容した対象物が所定容量に達したことを、移動可能収容体部又は基体部に設けられた検知装置が検知することにより、必要に応じ別の場所に位置する管理装置や他の端末装置等との間で交信しつつ、例えば、手動で、人が移動可能収容体部に設けた駆動装置や操舵装置や制動装置等を制御しつつ、又は自動走行システム等により自動で、行われるものとすることができる。
【0072】
(7) 本発明の対象物収容体は、移動可能収容体部と基体部のそれぞれを、容易に組立可能な状態の部品からなるものとすることが、製造コスト低減、並びに、保管及び輸送時の包装状態のコンパクト化による費用削減上好ましい。加えて、容易に分解して素材ごとのリサイクルが容易であり、エコロジー、SDGsにも適合する。また、部品の多くを樹脂インジェクション成型によるものとすることにより更に製造コストを低減させることができる。
【0073】
例えば、基体部は、
下端部を構成する基体部基部であって、背部基部と、その背部基部の両側方から前方に向かう側部基部からなるものと、
前記両側部基部の前後方向の中間位置付近にそれぞれ立設された柱状部と、
前記両柱状部上に、前後方向の中間位置付近において支持された天板部を有し、
前記背部基部及び前記天板部の後部と前記両柱状部にわたる後側板状部
を備えるものとすることができる。
【0074】
この場合の基体部は、基体部基部と、両柱状部と、天板部と後側板状部により、背部と両側部と天板部により囲まれて前方に開いた受入部を構成し、
その受入部のうち両柱状部よりも前方の、天板部と両側部基部の間に、側方である左右に開放する開放側部を有する。また、前記基体部基部、両柱状部、天板部及び後側板状部並びに必要に応じ他の部品を、必要なネジ等の締結器具や嵌め込み固定その他の結合手段を用いて結合させて組立てることにより容易に完成し得るものとすることができる。更に、前記ネジ等の結合手段による結合を解除することにより容易に分解され得るものとすることができる。
【0075】
移動可能収容体部は、上記方向Aにおける前記所定部分の両外方に離隔する一対の離隔立板状部を有し、
前記基体部と前記移動可能収容体部が一体状をなす状態において、前記一対の離隔立板状部が、基体部の前記両開放側部の側方を覆うものとすることができる。
【0076】
また移動可能収容体部は、例えば、箱状の収容部等の収容部と、その収容部の底部を支持する移動用支持部を備えてなるものであり、前記収容部及び移動用支持部並びに必要に応じ他の部品を、必要なネジ等の締結器具や嵌め込み固定その他の結合手段を用いて結合させて組立てることにより容易に完成し得るものとすることができ、更に、前記ネジ等の結合手段による結合を解除することにより容易に分解され得るものとすることができる。又は、箱状の収容部と、その収容部の底部を支持する移動用支持部と、箱状の収容部の前面部を含む部分を覆うパネル部等の収容体用部材を備えてなるものとすることができる。更に、そのパネル部等の収容体用部材は、基体部の前記両開放側部の側方を覆うものとすることができる。
【0077】
(8) 本発明の基体部が、上記受入部に一方又は両方の側方に開放する開放側部を有する場合、
上記移動可能収容体部は、上記方向Aにおける上記所定部分の一方又は両方の外方に離隔する一つ又は一対の離隔立板状部を有し、
前記基体部と前記移動可能収容体部が一体状をなす状態において、前記一つ又は一対の離隔立板状部が、前記基体部の開放側部の一方又は両方の側方を覆うものとすることができる。
【0078】
(9) 本発明の対象物収容体は、好ましくは移動可能収容体部に、若しくは基体部に、又は移動可能収容体部と基体部の双方に、収容部内の状況を撮影する装置及びその映像又は画像、その他の情報(例えば、家庭ごみや危険物を投入することを禁じることや投入状況が管理者によりモニターされていること等の警告、各種の広告、対象物収容体が設置されている施設等の利用者に役立つ情報、利用者が楽しむことができる画像や映像、緊急時の情報等)を対象物収容体の外部の者に示すディスプレイ装置、前記情報等に対応する音声や、利用者が楽しむことができる音楽、その他の音声を出力するスピーカーなどの音声出力部、外部の状況を撮影する装置、外部の音声を入力するためのマイクロフォン等の装置、別の場所の管理装置や端末装置等と通信を行うための通信装置、これらの装置を制御するための制御装置、蓄電池その他の電源装置等を有するものとすることができる。
【0079】
前記ディスプレイ装置による収容部内の状況の表示並びに家庭ごみや危険物を投入することを禁じることや投入状況が管理者によりモニターされていること等の警告により、家庭ごみや危険物の投入、その他のいたずら、テロや犯罪等を抑止することができる。
【0080】
また、映像若しくは画像や音声による広告を有料で行うことによる広告収入を、ゴミ収集・廃棄・その他の管理のための費用に充てて、ゴミや空きペットボトル等の対象物を回収する対象物収容体の設置を後押しすることができる。
【符号の説明】
【0081】
B 基体部
Bb 背部
Bc 柱状部
Be 開放側部
Bf 基体部基部
Bf1 基部上面部
Bfb 背部基部
Bfb1 背部前面
Bfi 中間位置
Bfs 側部基部
Bfs1 側部内側面
Bfs2 側部外側面
Bj 高さ調整支持部
Bp 円形対象物用開口部
Bp1 略台形状対象物用開口部
Br 受入部
Bs 側部
Bt 天板部
Bts 側端部
Bv 後側板
Bw 下部外側板
M 移動可能収容体部
Mc キャスター
Md ディスプレイ装置
Mpf パネル前部
Mpr パネル側部
Ms 収容部
Ms1 受容口
Ms2 背面側部分
Msd 下方突部
Msd1 突部側面
Msd2 突部背面
SP 鋼板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17
図18
図19
図20