(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095938
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】基板返送ロボット及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20240704BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/304 642A
H01L21/304 648A
H01L21/304 651B
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023103948
(22)【出願日】2023-06-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0189831
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】598123150
【氏名又は名称】セメス株式会社
【氏名又は名称原語表記】SEMES CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】77,4sandan 5-gil,Jiksan-eup,Seobuk-gu,Cheonan-si,Chungcheongnam-do,331-814 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000671
【氏名又は名称】IBC一番町弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヒ ジュン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ,ジュン ヤン
【テーマコード(参考)】
5F131
5F157
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA37
5F131BB03
5F131BB13
5F131BB18
5F131BB22
5F131CA14
5F131CA18
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5F131DA33
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5F131DA43
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5F131DB63
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5F157AB03
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5F157AC04
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5F157CF04
5F157CF14
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5F157CF38
5F157CF42
5F157CF44
5F157CF60
5F157CF74
5F157CF99
5F157DB45
5F157DC86
(57)【要約】 (修正有)
【課題】基板を返送するロボット及びこれを有する基板処理装置を提供する。
【解決手段】基板返送ロボットにおいて、ハンド800は、締結ボディー810と、基板が第1姿勢に位置される時、基板の底面を支持する支持ボディー820と、支持ボディー820に対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機860を具備し、グリップ部材は、第1グリッパー840と、第2グリッパー850を具備し、支持ボディー820には基板の位置を整列する整列ピン825が設置され、第1位置は第1グリッパー840と第2グリッパー850が基準位置に位置された基板に接触して基板をグリップする位置であり、第2位置は第1グリッパー840と第2グリッパー850が基準位置に位置された基板から離隔される位置であり、第1姿勢は基板が横たえられた状態の姿勢である。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を返送するロボットにおいて、
締結ボディーと、
前記締結ボディーから前方に突き出され、前記基板が第1姿勢に位置される時前記基板の底面を支持する支持ボディーと、
前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、
前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、
前記グリップ部材は、
前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、
前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、
前記支持ボディーには前記基板の位置を整列する整列ピンが設置され、
前記支持ボディーに前記基板が整列されるように配置された位置を前記基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板に接触して前記基板をグリップする位置であり、
前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板から離隔される位置であり、
前記第1姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢である、基板返送ロボット。
【請求項2】
前記整列ピンは前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されるように設置される請求項1に記載の基板返送ロボット。
【請求項3】
前記支持ボディーは、
第1支持台と、
前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、
前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、
前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供される、
請求項2に記載の基板返送ロボット。
【請求項4】
前記第1グリッパーは、
第1側板と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、
前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、
前記第2グリッパーは、
第2側板と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、
前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供される、
請求項2に記載の基板返送ロボット。
【請求項5】
前記支持ボディーが前記締結ボディーから突き出された方向に平行で前記基準位置に置かれた前記基板の中心を通る線を第1基準軸であるとする時、
前記第1支持突起は前記第2支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、
前記第3支持突起は前記第4支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供される、
請求項4に記載の基板返送ロボット。
【請求項6】
前記第1基準軸に垂直して前記基準位置に置かれた前記基板と平行で前記基板の中心を通る軸を第2基準軸とする時、
前記第1支持突起と前記第3支持突起は前記第2基準軸より前記締結ボディーでさらに接するように位置され、
前記第2支持突起と前記第4支持突起は前記第2基準軸より前記締結ボディーでさらに遠く位置される、
請求項5に記載の基板返送ロボット。
【請求項7】
前記第1支持突起は前記第2支持突起より前記第2基準軸でさらに遠く離れた、
請求項6に記載の基板返送ロボット。
【請求項8】
前記第1支持突起と前記第3支持突起は前記第2基準軸から同一距離程度離隔され、
前記第2支持突起と前記第4支持突起は前記第2基準軸から同一距離程度離隔される、
請求項7に記載の基板返送ロボット。
【請求項9】
前記第1支持突起、前記第2支持突起、前記第3支持突起、そして、前記第4支持突起の末端にはそれぞれ前記基板の縁が挿入される溝が形成される、
請求項8に記載の基板返送ロボット。
【請求項10】
前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、
前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触する、
請求項9に記載の基板返送ロボット。
【請求項11】
前記基板を前記第1姿勢と第2姿勢の間に姿勢変換させるように前記締結ボディーを回転させる回転駆動機をさらに含み、
前記第1姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は前記基板が立てられた状態の姿勢である、
請求項10に記載の基板返送ロボット。
【請求項12】
基板を処理する装置において、
内部に液が満たされる収容空間を有する液槽と、
前記収容空間内において第1姿勢で配置された複数の前記基板を支持するように提供される支持ユニットと、
前記支持ユニットから前記基板を1枚ずつ返送し、前記基板を前記第1姿勢から第2姿勢に姿勢変換が可能に提供される返送ユニットを具備するが、
前記第1姿勢は前記基板が立てられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢であり、
前記返送ユニットは、
締結ボディーと、
前記締結ボディーから前方に突き出され、前記基板が前記第1姿勢に位置される時、前記基板の底面を支持する支持ボディーと、
前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、
前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、
前記グリップ部材は、
前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、
前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、
前記支持ボディーには前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されて前記基板の位置を整列する整列ピンが設置され、
前記支持ボディーに前記基板が整列されるように配置された位置を前記基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板に接触して前記基板をグリップする位置であり、
前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板から離隔される位置である、
基板処理装置。
【請求項13】
制御機をさらに含み、
前記制御機は、
前記液槽内に満たされた液内で前記姿勢変換を遂行するように前記返送ユニットを制御する、
請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項14】
上から眺める際、前記収容空間は並んで提供される第1領域と第2領域を含み、
複数の前記基板は前記第1領域で前記支持ユニットによって支持され、
前記返送ユニットが前記第2領域で前記基板を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間に変更する、
請求項13に記載の基板処理装置。
【請求項15】
前記支持ボディーは、
第1支持台と、
前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、
前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、
前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供され、
前記第1グリッパーは、
第1側板と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、
前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、
前記第2グリッパーは、
第2側板と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、
前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供される、
請求項12に記載の基板処理装置。
【請求項16】
前記支持ボディーが前記締結ボディーから突き出された方向に平行で前記基準位置に置かれた前記基板の中心を通る線を第1基準軸であるとする時、
前記第1支持突起は前記第2支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、
前記第3支持突起は前記第4支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、
前記第1支持突起、前記第2支持突起、前記第3支持突起、そして、前記第4支持突起の末端にはそれぞれ前記基板の縁が挿入される溝が形成される、
請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、
前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触する、
請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
基板を処理する装置において、
第1姿勢で提供された複数の前記基板を同時に処理するように提供される液処理槽を有する第1工程処理部と、
第2姿勢で提供された前記基板を1枚ずつ処理するように提供される液処理チャンバを有する第2工程処理部を具備するが、
前記第1工程処理部は、
前記第1姿勢で提供された複数の前記基板を処理液に浸漬させて液処理する前記液処理槽と、
前記液処理槽で処理された複数の前記基板を前記第1姿勢でリンス液に浸漬させて待機させる待機槽と、
前記待機槽で待機中の複数の前記基板を1枚ずつ前記第2工程処理部に返送し、前記基板を前記第2姿勢から前記第1姿勢に姿勢変換可能に提供される返送ユニットを具備するが、
前記第1姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は前記基板が立てられた状態の姿勢であり、
前記返送ユニットは、
締結ボディーと、
前記締結ボディーから前方に突き出され、前記基板が前記第1姿勢に位置される時前記基板の底面を支持する支持ボディーと、
前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、
前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、
前記グリップ部材は、
前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、
前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、
前記支持ボディーには前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されて前記基板の位置を整列する整列ピンが設置され、
前記支持ボディーに前記基板が整列されるように配置された位置を前記基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板に接触して前記基板をグリップする位置であり、
前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された前記基板から離隔される位置である、
基板処理装置。
【請求項19】
前記支持ボディーは、
第1支持台と、
前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、
前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、
前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供され、
前記第1グリッパーは、
第1側板と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、
前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、
前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、
前記第2グリッパーは、
第2側板と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、
前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、
前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供される、
請求項18に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、
前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された前記基板に接触する、
請求項19に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を返送するロボット及びこれを有する基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体素子を製造するため、基板に写真、蝕刻、アッシング、イオン注入、そして、薄膜蒸着などの多様な工程らを通じて所望のパターンをウェハーなどの基板上に形成する。それぞれの工程には多様な処理液、処理ガスらが使用され、工程進行中にはパーティクル、そして、工程副産物が発生する。このような基板上の薄膜、パーティクル、そして、工程副産物を基板から除去するためにそれぞれの工程前後には基板に対する液処理工程が遂行される。一般な液処理工程は基板をケミカル及びリンス液で処理した後乾燥処理する。
【0003】
また、ケミカル及び/またはリンス液のような処理液で基板を処理する方法は、複数枚の基板をまとめて処理するバッチ式(Batch)処理方法、そして、基板を1枚ずつ処理する枚葉式処理方法で区分することができる。
【0004】
複数枚の基板をまとめて処理するバッチ式処理方法は、ケミカルまたはリンス液が底流する処理槽内に複数枚の基板を垂直姿勢でまとめて浸漬することによって基板処理を行う。反面、基板を1枚ずつ処理する枚葉式処理方法の場合、水平姿勢で回転する単一の基板に対してケミカルまたはリンス液を供給することで基板処理を行う。
【0005】
アメリカ公開特許US2021-0111038A1には、バッチ処理部と枚葉処理部をすべて具備した装置の一例が開示されている。このような装置では返送ロボットでバッチ処理部の処理槽に浸漬された基板らを一枚ずつグリップして枚葉処理部に移送することが必要である。
【0006】
しかし、バッチ処理部の処理槽に浸漬された基板をグリップする場合、処理槽内の処理液が流動して基板が揺れるため正確にグリップし難い。また、基板をグリップした場合にも返送ロボット上で基板の位置が整列されない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2019-0118007号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、基板返送を効率的に遂行することができる返送ロボット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0009】
また、本発明は、基板が液に浸漬された状態で基板をグリップする時基板を整列状態で維持することができる返送ロボット及びこれを含む基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0010】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載から通常の技術者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、基板を返送するロボットを提供する。基板返送ロボットは、締結ボディーと、前記締結ボディーから前方に突き出され、基板が第1姿勢に位置される時前記基板の底面を支持する支持ボディーと、前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、前記グリップ部材は、前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、前記支持ボディーには基板の位置を整列する整列ピンが設置され、前記支持ボディーに基板が整列されるように配置された位置を基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板に接触して基板をグリップする位置であり、前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板から離隔される位置であり、前記第1姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢であることができる。
【0012】
一実施例によれば、前記整列ピンは前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されるように設置されることができる。
【0013】
一実施例によれば、前記支持ボディーは、第1支持台と、前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供されることができる。
【0014】
一実施例によれば、前記第1グリッパーは、第1側板と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、前記第2グリッパーは、第2側板と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供されることができる。
【0015】
一実施例によれば、前記支持ボディーが前記締結ボディーから突き出された方向に平行で前記基準位置に置かれた基板の中心を通る線を第1基準軸であると言う時、前記第1支持突起は前記第2支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、前記第3支持突起は前記第4支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供されることができる。
【0016】
一実施例によれば、前記第1基準軸に垂直して前記基準位置に置かれた基板と平行で基板の中心を通る軸を第2基準軸とする時、前記第1支持突起と前記第3支持突起は前記第2基準軸より前記締結ボディーでさらに接するように位置され、前記第2支持突起と前記第4支持突起は前記第2基準軸より前記締結ボディーでさらに遠く位置されることができる。
【0017】
一実施例によれば、前記第1支持突起は前記第2支持突起より前記第2基準軸でさらに遠く離れることができる。
【0018】
一実施例によれば、前記第1支持突起と前記第3支持突起は前記第2基準軸から同一距離程度離隔され、前記第2支持突起と前記第4支持突起は前記第2基準軸から同一距離程度離隔されることができる。
【0019】
一実施例によれば、前記第1支持突起、前記第2支持突起、前記第3支持突起、そして、前記第4支持突起の末端にはそれぞれ基板の縁が挿入される溝が形成されることができる。
【0020】
一実施例によれば、前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触することができる。
【0021】
一実施例によれば、前記返送ロボットは、基板を第1姿勢と第2姿勢との間に姿勢変換させるように前記締結ボディーを回転させる回転駆動機をさらに含むが、前記第1姿勢は前記基板が横たえられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は前記基板が立てられた状態の姿勢であることができる。
【0022】
また本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、内部に液が満たされる収容空間を有する液槽と、前記収容空間内において第1姿勢で配置された複数の基板を支持するように提供される支持ユニットと、前記支持ユニットから基板を1枚ずつ返送し、前記基板を前記第1姿勢から第2姿勢に姿勢変換可能に提供される返送ユニットを具備するが、前記第1姿勢は基板が立てられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は基板が横たえられた状態の姿勢であり、前記返送ユニットは、締結ボディーと、前記締結ボディーから前方に突き出され、基板が前記第1姿勢に位置される時前記基板の底面を支持する支持ボディーと、前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、前記グリップ部材は、前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、前記支持ボディーには前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されて基板の位置を整列する整列ピンが設置され、前記支持ボディーに基板が整列されるように配置された位置を基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板に接触して基板をグリップする位置であり、前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板から離隔される位置であることができる。
【0023】
一実施例によれば、制御機をさらに含み、前記制御機は、前記液槽内に満たされた液内で前記姿勢変換を遂行するように前記返送ユニットを制御することができる。
【0024】
一実施例によれば、上から眺める際、収容空間は、並んでいるように提供される第1領域と第2領域を含み、前記複数の基板は前記第1領域で前記支持ユニットによって支持され、前記返送ユニットが前記第2領域で前記基板を前記第1姿勢と前記第2姿勢との間に変更することができる。
【0025】
一実施例によれば、前記支持ボディーは、第1支持台と、前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供され、前記第1グリッパーは、第1側板と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、前記第2グリッパーは、第2側板と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供されることができる。
【0026】
一実施例によれば、前記支持ボディーが前記締結ボディーから突き出された方向に平行で前記基準位置に置かれた基板の中心を通る線を第1基準軸であると言う時、前記第1支持突起は前記第2支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、前記第3支持突起は前記第4支持突起に比べて前記第1基準軸にさらに隣接した位置まで突き出されるように提供され、前記第1支持突起、前記第2支持突起、前記第3支持突起、そして、前記第4支持突起の末端にはそれぞれ基板の縁が挿入される溝が形成されることができる。
【0027】
一実施例によれば、前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触することができる。
【0028】
また本発明は、基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、第1姿勢で提供された複数の基板を同時に処理するように提供される液処理槽を有する第1工程処理部と、第2姿勢で提供された基板を1枚ずつ処理するように提供される液処理チャンバを有する第2工程処理部を具備するが、前記第1工程処理部は、第1姿勢で提供された複数の基板らを処理液に浸漬させて液処理する液処理槽と、前記液処理槽で処理された複数の基板を前記第1姿勢でリンス液に浸漬させて待機させる待機槽と、前記待機槽で待機中の複数の基板を1枚ずつ前記第2工程処理部に返送し、前記基板を前記第2姿勢から前記第1姿勢に姿勢変換可能に提供される返送ユニットを具備するが、前記第1姿勢は基板が横たえられた状態の姿勢であり、前記第2姿勢は基板が立てられた状態の姿勢であり、前記返送ユニットは、締結ボディーと、前記締結ボディーから前方に突き出され、基板が第1姿勢に位置される時前記基板の底面を支持する支持ボディーと、前記締結ボディーに結合され、前記支持ボディーに対して相対移動可能に提供されるグリップ部材と、前記グリップ部材を第1位置と第2位置との間に移動させるグリッパー駆動機を具備し、前記グリップ部材は、前記支持ボディーの一側に位置される第1グリッパーと、前記支持ボディーの他側に位置される第2グリッパーを具備し、前記支持ボディーには前記支持ボディーの末端で前記支持ボディーから上部に突き出されて基板の位置を整列する整列ピンが設置され、前記支持ボディーに基板が整列されるように配置された位置を基板の基準位置であるとする時、前記第1位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板に接触して基板をグリップする位置であり、前記第2位置は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーが前記基準位置に位置された基板から離隔される位置であることができる。
【0029】
一実施例によれば、前記支持ボディーは、第1支持台と、前記第1支持台から離隔された第2支持台を有して、前記第1グリッパー、前記第1支持台、前記第2支持台、そして、前記第2グリッパーは一方向に順次に位置され、前記整列ピンは前記第1支持台と前記第2支持台にそれぞれ提供され、前記第1グリッパーは、第1側板と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第1支持突起と、前記第1側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第2支持突起を有して、前記第2支持突起は前記第1支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供され、前記第2グリッパーは、第2側板と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第3支持突起と、前記第2側板から前記支持ボディーに向ける方向に突き出された第4支持突起を有して、前記第4支持突起は前記第3支持突起に比べて前記締結ボディーからさらに遠く離れた位置に提供されることができる。
【0030】
一実施例によれば、前記グリッパー駆動機は前記第1グリッパーと前記第2グリッパーを回転移動させて前記グリップ部材を前記第1位置と前記第2位置との間に移動させるが、前記第1支持突起及び前記第3支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触した後、前記第2支持突起及び前記第4支持突起が前記基準位置に位置された基板に接触することができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明の一実施例によれば、基板返送ロボットは基板返送を効率的に遂行することができる。
【0032】
また、本発明の一実施例によれば、基板返送ロボットが基板をグリップ時、基板は整列された状態で返送ロボットにグリップされることができる。
【0033】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる平面図である。
【
図2】
図1のバッチ処理部の薬液槽を概略的に見せてくれる図面である。
【
図3】
図2の薬液槽の支持ユニットの一例を概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図4】
図1のバッチ処理部のリンス槽を概略的に見せてくれる図面である。
【
図5】
図1のバッチ処理部の第2バッチ返送ユニットの一例を概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図6】
図1の姿勢変更処理槽を概略的に示した平面図である。
【
図7】
図1の姿勢変更ロボットを概略的に示した図面である。
【
図8】
図7のハンドを概略的に示した斜視図である。
【
図9】
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【
図10】同じく、
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【
図11】同じく、
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【
図12】同じく、
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【
図13】同じく、
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【
図14】
図8のハンドが本発明の他の実施例によって基板を把持する姿を概略的に示した図面である。
【
図15】
図1の待機チャンバを概略的に示した図面である。
【
図16】
図1の液処理チャンバを概略的に示した図面である。
【
図17】本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
【
図18】
図17の第2姿勢変更段階で姿勢変換ロボットが基板の姿勢を水平姿勢に変更する姿を見せてくれる図面である。
【
図19】同じく、
図17の第2姿勢変更段階で姿勢変換ロボットが基板の姿勢を水平姿勢に変更する姿を見せてくれる図面である。
【
図20】
図17のウェティング段階を遂行する姿勢変更ロボットの姿を見せてくれる図面である。
【0035】
本明細書の非制限的な実施例の多様な特徴及び利点は添付図面と共に詳細な説明を検討すればさらに明らかになることができる。添付された図面は単に、例示の目的で提供されて請求範囲を制限することで解釈されてはいけない。添付図面は明示上に言及されない限り縮尺に合うように描かれたもので見なされない。明確性のために図面の多様な寸法は誇張されたことがある。
【発明を実施するための形態】
【0036】
例示的な実施例は添付された図面を参照してこれからさらに完全に説明されるであろう。例示的な実施例は本開示内容が徹底的になるように提供され、本技術分野で通常の知識を有した者にその範囲を充分に伝達するであろう。本開示内容の実施例に対する完全な理解を提供するため、特定構成要素、装置及び方法の例のような複数の特定詳細事項が提示される。特定詳細事項が利用される必要がなくて、例示的な実施例が多くの相異な形態で具現されることができるし、二つとも本開示の範囲を制限することで解釈されてはいけないということが当業者に明白であろう。一部例示的な実施例で、公知されたプロセス、公知された装置構造及び公知された技術は詳細に説明されない。
【0037】
ここで使用される用語は単に、特定例示的な実施例らを説明するためのものであり、例示的な実施例らを制限するためではない。ここで使用されたもののような、単数表現らをまたは単複数が明示されない表現らは、文脈上明白に異なるように現われない以上、複数表現らを含むことで意図される。用語、“包含する”、“含む”、“具備する”、“有する”は、開放型意味であり、よって言及された特徴ら、構成ら(integers)、段階ら、作動ら、要素ら及び/または構成要素らの存在を特定するものであり、一つ以上の異なることを特徴ら、構成ら、段階ら、作動ら、要素ら、構成要素ら及び/またはこれらグループの存在または追加を排除しない。本明細書で方法段階ら、プロセスら及び作動らは、遂行する手順が明示されない限り、論議されるか、または説明された特定手順で必ず遂行されることで解釈されるものではない。また追加的な、または代案的な段階らが選択されることがある。
【0038】
要素または層が異なる要素または層“上に”、“連結された”、“結合された”、“付着された”、“隣接した”または“覆う”で言及される時、これは直接的に前記異なる要素または層上にあるか、または連結されるか、または結合されるか、または付着されるか、または接するか、または覆うか、または中間要素らまたは層らが存在することができる。反対に、要素が異なる要素または層の“直接的に上に”、“直接的に連結された”、または“直接的に結合された”で言及される時、中間要素らまたは層らが存在しないことで理解されなければならないであろう。明細書全体にわたって同一参照符号は同一要素を指称する。本願発明で使用された用語“及び/または”は列挙された項目らのうちで一つ以上の項目のすべての組合ら及び副組合らを含む。
【0039】
たとえ第1、第2、第3などの用語が本願発明で多様な要素ら、領域ら、層ら、及び/またはセクションらを説明するために使用されることができるが、この要素ら、領域ら、層ら、及び/またはセクションらはこれら用語らによって制限されてはいけないことで理解されなければならない。これら用語はある一つの要素、領域、層、またはセクションを単に、異なる要素、領域、層またはセクションと区分するために使用される。よって、以下で論議される第1要素、第1領域、第1層、または第1セクションは例示的な実施例らの教示を脱しないで第2要素、第2領域、第2層、または第2セクションで指称されることができる。
【0040】
空間的に相対的な用語(例えば、“下に”、“底に”、“下部”、“上に”、“上端”など)は図面に示されたところのように一つの要素または特徴と異なる要素(ら)または特徴(ら)との関係を説明するために説明の便宜のために使用されることができる。空間的に相対的な用語は図面に示された配向だけではなく使用または作動中の装置の他の配向らを含むように意図されるということで理解されなければならない。例えば、図面内の前記装置が引っ繰り返ったら、異なる要素らまたは特徴らの“底に”または“下に”で説明された要素らは異なる要素らまたは特徴らの“上に”配向されるであろう。よって、前記“下に”用語は上及びの下の配向をすべて含むことができる。前記装置は異なるように配向されることができるし(90度回転されるか、または他の配向で)、本願発明で使用された空間的に相対的な説明語句はそれに合わせて解釈されることができる。
【0041】
実施例らの説明で“同一”または“同じ”という用語を使用する場合、少しの不正確さが存在することができることを理解しなければならない。よって、一要素または値が異なる要素または値と等しいことで言及される場合、該当要素または値が製造または作動誤差(例えば、±10%)内の異なる要素または値と等しいということを理解しなければならない。
【0042】
数値と関連されて本明細書で“概略”または“実質的に”という単語を使用する場合、当該数値は言及された数値の製造または作動誤差(例えば、±10%)を含むことで理解されなければならない。また、幾何学的形態と関連されて“一般的に”と“実質的に”という単語を使用する場合幾何学的形態の正確性が要求されないが形態に対する自由(latitude)は開示範囲内にあることを理解しなければならない。
【0043】
異なるように定義されない限り、本願発明で使用されるすべての用語ら(技術的及び科学的用語を含む)は例示的な実施例らが属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般に理解されることと等しい意味を有する。また、一般に使用される辞書に定義された用語らを含み、用語らは関連技術の脈絡でその意味と一致する意味を有することで解釈されなければならないし、本願発明で明示上に定義されない限り、理想的であるか、またはすぎるほど公式的な意味で解釈されないことで理解されるであろう。
【0044】
また、以下で説明する基板(W)を返送する構成ら、例えば以下の返送ユニットまたは返送ロボットらは、返送モジュールと呼ばれることもできる。
【0045】
以下では、
図1乃至
図20を参照して本発明の実施例に対して説明する。
【0046】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を上部から眺めた概略的な図面である。
【0047】
図1を参照すれば、基板処理装置10は第1工程処理部100、第2工程処理部200、そして、制御機600を含むことができる。第1工程処理部100、そして、第2工程処理部200は上から眺める時、一列で配列されることができる。以下では、第1工程処理部、そして、第2工程処理部が配列された方向を第1方向(X)といって、上部から眺める時、第1方向(X)に垂直な方向を第2方向(Y)といって、第1方向(X)及び第2方向(Y)に垂直な方向を第3方向(Z)という。
【0048】
第1工程処理部100はバッチ(Batch)式で複数の基板(W)をまとめて液処理することができる。例えば、液処理は基板(W)上で不必要な膜やパーティクルを除去する洗浄処理であることができる。第1工程処理部100では基板(W)のパターン面が地面に垂直な方向に位置された状態で複数の基板(W)らを同時に処理することができる。
【0049】
第1工程処理部100は第1ロードポートユニット110、インデックスチャンバ120、返送ユニット130、液処理室、及び姿勢変更部150を含むことができる。
【0050】
第1ロードポートユニット110は少なくとも一つ以上のロードポートらを含むことができる。第1ロードポートユニット110が有するロードポートらには基板(W)が収納された移送容器(F)が置かれることができる。移送容器(F)には複数の基板(W)らが収納されることができる。例えば、移送容器(F)には25枚の基板(W)が収納されることができる。移送容器(F)はカセット(Cassette)、ポッド(FOD)、またはフープ(FOUP)であることがある。移送容器(F)は容器返送装置によって第1ロードポートユニット110にローディング(Loading)されることができる。第1ロードポートユニット110に置かれる移送容器(F)に収納された基板(W)らは未処理基板(W)であることがある。未処理基板(W)は、例えば、処理が遂行されない基板(W)であるか、または一部処理が遂行されたが液処理が要求される基板(W)らであることができる。
【0051】
また、第1ロードポートユニット110には未処理された基板(W)が収納された容器(F)が置かれることができる。すなわち、第1ロードポートユニット110は処理が要求される基板(W)がローディング(Loading)される役割を遂行することができる。
【0052】
インデックスチャンバ120には第1ロードポートユニット110が結合されることができる。インデックスチャンバ120と第1ロードポートユニット110は第2方向(Y)に沿って配列されることができる。第1インデックスチャンバ120はインデックスロボット122、そして、姿勢変更ユニット124を含むことができる。インデックスロボット122は第1ロードポートユニット110に安着された容器(F)から未処理された、または処理が要求される基板(W)を搬出することができる。第1返送ロボット122は容器(F)から基板(W)を搬出して第1インデックスチャンバ120内に提供された収納容器(C)に基板(W)を搬入することができる。第1返送ロボット122は複数枚(例えば、25枚)の基板(W)を同時に把持及び返送することができるバッチハンド(batch hand)を有することができる。
【0053】
収納容器(C)は概して桶形状を有することができる。収納容器(C)は内部に収納空間を有することができる。収納容器(C)の収納空間には複数の基板(W)が収納されることができる。例えば、収納容器(C)の収納空間には50枚の基板(W)が収納されることができる。収納容器(C)は、収納容器(C)が有する面らのうちで少なくともふたつ以上の面が開放された桶形状を有することができる。収納容器(C)の収納空間には基板(W)を支持/把持する支持部材が提供されることができる。
【0054】
移送容器(F)から搬出された基板(W)が収納容器(C)に搬入が完了すれば、収納容器(C)は、図示されない返送手段によってインデックスチャンバ120内に配置された姿勢変更ユニット124に返送されることができる。姿勢変更ユニット124は収納容器(C)を回転させることができる。例えば、姿勢変更ユニット124は収納容器(C)の開放された部分が上部に向けるように収納容器(C)を回転させることができる。収納容器(C)の開放された部分が上部に向けるように回転されれば、収納容器(C)に収納された基板(W)は第1姿勢(基板(W)の上面及び下面が地面と水平な姿勢)から第2姿勢にその姿勢が変更されることができる。第1姿勢は基板(W)上面(例えば、パターンが形成された面)がX-Y平面(すなわち、地面)と並んでいるような状態を意味し、第2姿勢は基板(W)の上面がX-Z平面またはY-Z平面(すなわち、地面に垂直な面)と並んでいるような状態を意味することができる。
【0055】
返送ユニット130はインデックスチャンバ120とバッチ処理部140との間に基板(W)を返送する第1返送ユニット132、そして、バッチ処理部140と後述する姿勢変更部150との間に基板(W)を返送する第2返送ユニット134を含むことができる。
【0056】
第1返送ユニット132は第1方向(X)に沿って延長されるレール、そして、複数の基板(W)を一度に返送できるように構成されるハンドを含むことができる。第1返送ユニット132は姿勢変更ユニット124で姿勢が変換された基板(W)らを把持し、把持された基板(W)を液処理室に返送することができる。例えば、第1返送ユニット132は姿勢変更ユニット124で姿勢が変換された基板(W)らをバッチ処理部140が有するバッチ処理槽ら141a乃至143bのうちで選択された何れか一つの処理槽に返送することができる。第2返送ユニット134は第1方向(X)に沿って延長されるレール、そして、複数の基板(W)を一度に返送するように構成されるハンドを含むことができる。第2返送ユニット134はバッチ処理部140が有する第1バッチ処理部141、第2バッチ処理部142、そして、第3バッチ処理部143の間で基板(W)を返送するように構成されることができる。また、第2返送ユニット134はバッチ処理部140、そして、姿勢変更部150の間で基板(W)を返送するように構成されることができる。
【0057】
液処理室は基板(W)に処理液を供給して基板(W)を液処理する。
【0058】
一例によれば液処理室は複数の基板(W)を一度に液処理するバッチ処理部140に提供される。バッチ処理部140では処理液を利用して複数の基板(W)を一度に液処理することができる。バッチ処理部140で使用される処理液はケミカル及び/またはリンス液であることができる。例えば、ケミカルは強酸または強塩基の性質を有するケミカルであることができる。例えば、ケミカルはAPM(Ammonia-Hydrogen Peroxide Mixture)、HPM(Hydrochloricacid-Hydrogen Peroxide Mixture)、FPM(Hydrofluoric acid-Hydrogen Peroxide Mixture)、DHF(Diluted Hydrofluoric acid)、DSP(Diluted Sulfuric acidPeroxide)、SiNを除去するケミカル、リン酸を含むケミカル、または硫酸を含むケミカルなどで適切に選択されることができる。リンス液は水であることがある。例えば、リンス液は純水であることができる。
【0059】
バッチ処理部140は第1バッチ処理部141、第2バッチ処理部142、そして、第3バッチ処理部143を含むことができる。
【0060】
第1バッチ処理部141、第2バッチ処理部142、そして、第3バッチ処理部143はそれぞれ薬液槽、リンス槽、そして、これらの間に基板(W)らを返送するバッチ返送ユニットを含む。
【0061】
それぞれのバッチ処理部で基板(W)は薬液槽において第1処理液で処理され、以後リンス槽において第2処理液で処理される。第1処理液はケミカルであり、第2処理液はリンス液であることができる。
【0062】
姿勢変更ユニット124によって姿勢が変更されて収納容器(C)に収納された基板(W)らとバッチ処理部140が有するバッチ処理槽に収納される基板(W)らは上部から眺める時、第1方向(X)に沿って並んでいるように配列されることができる。
【0063】
また、バッチ処理部140が有するバッチ処理槽ら141a乃至143bに収納される基板(W)らと姿勢変更部150が有する姿勢変更処理槽151に収納される基板(W)らは上部から眺める時、第1方向(X)に沿って並んでいるように配列されることができる。また、バッチ処理部140が有するバッチ処理槽ら141a乃至143bに収納される基板(W)らは上部から眺める時、第1方向(X)に沿って並んでいるように配列されることができる。すなわち、バッチ処理槽ら141a乃至143bらそれぞれが有する支持部材141a-6及び姿勢変更処理槽151が有する支持部材153は上部から眺める時、第1方向(X)に沿って並んでいるように配列されることができる。
【0064】
第1バッチ処理部141は第1薬液槽141a、第1リンス槽141b、そして、第1バッチ返送ユニット141cを含むことができる。
【0065】
第1薬液槽141aではDHFのようなケミカルで複数枚の基板(W)を同時に液処理することができる。第1リンス槽141bではリンス液で複数枚の基板(W)を同時に処理することができる。しかし、これに限定されるものではなくて、第1薬液槽141aで使用される処理液は上述した処理液らのうちで選択された処理液で多様に変形されることができる。
【0066】
第1薬液槽では基板(W)上の薄膜、基板(W)上の残留膜質、または基板(W)上の異物などがケミカルによって除去されることができる。第1リンス槽141bでは純水のようなリンス液で複数枚の基板(W)を同時に処理することができる。第1リンス槽では第1薬液槽で基板(W)処理時使用された後基板(W)上に残留するケミカルが基板(W)から除去される。
【0067】
第1バッチ返送ユニット141cは第1薬液槽141a及び第1リンス槽141bの間で基板(W)を返送するように構成されることができる。
【0068】
第2バッチ処理部142は第2薬液槽142a、第2リンス槽142b、そして、第2バッチ返送ユニット142cを含むことができる。
【0069】
第2薬液槽142aではリン酸を含むケミカルで複数枚の基板(W)を同時に液処理することができる。第2リンス槽142bではリンス液で複数枚の基板(W)を同時に処理することができる。しかし、これに限定されるものではなくて、第2薬液槽142aで使用される処理液は上述した処理液らのうちで選択された処理液で多様に変形されることができる。
【0070】
第2バッチ返送ユニット142cは第2薬液槽142a及び第2リンス槽142bの間で基板(W)を返送するように構成されることができる。
【0071】
第3バッチ処理部143は第3薬液槽143a、第3リンス槽143b、そして、第3バッチ返送ユニット143cを含むことができる。
【0072】
第3薬液槽143aではリン酸を含むケミカルで複数枚の基板(W)を同時に液処理することができる。第3リンス槽143bではリンス液で複数枚の基板(W)を同時に処理することができる。しかし、これに限定されるものではなくて、第3薬液槽143aで使用される処理液は上述した処理液らのうちで選択された処理液で多様に変形されることができる。
【0073】
第3バッチ返送ユニット143cは第3薬液槽143a及び第3リンス槽143bの間で基板(W)を返送するように構成されることができる。
【0074】
一例によれば、第2バッチ処理部142と第3バッチ処理部143は等しいケミカルで基板(W)を処理し、第1バッチ処理部141は第2バッチ処理部142または第3バッチ処理部143と相異なケミカルで基板(W)を処理することができる。下では第2バッチ処理部142と第3バッチ処理部143はリン酸水溶液で基板(W)を処理し、第1バッチ処理部141は前記例示したケミカルらのうちで何れか一つのケミカルで基板(W)を処理することを例であげて説明する。
【0075】
図1ではバッチ処理部140が第1バッチ処理部乃至第3バッチ処理部(141乃至143)を含むことで図示したが、これに限定されるものではない。
【0076】
例えば、追加的なバッチ処理部がさらに提供され、追加的なバッチ処理部は第1バッチ処理部141、第2バッチ処理部142、または、第3バッチ処理部143と同一であるか、または相異なケミカルで基板(W)を処理することができる。
【0077】
選択的にバッチ処理部140は第1バッチ処理部141なしに第2バッチ処理部142と第3バッチ処理部143だけ具備することができる。
【0078】
選択的にバッチ処理部140は第2バッチ処理部142だけ具備することができる。
【0079】
以下、バッチ処理部140の構造に対して詳しく説明する。
【0080】
第1バッチ処理部141、第2バッチ処理部142、そして、第3バッチ処理部143は同一または類似な構造で提供される。以下では第2バッチ処理部142を中心に説明する。
【0081】
第2バッチ処理部142は、第2薬液槽142a、第2リンス槽142b、そして、第2バッチ返送ユニット142cを有する。
【0082】
図2は、
図1の第2薬液槽の構造を概略的に見せてくれる図面である。
【0083】
第2薬液槽142aは液槽510、支持ユニット520、循環ライン530、そして、液供給管531を有する。
【0084】
液槽510は内槽512と外槽514を有することができる。内槽512は内部に収容空間516を有する。内槽512は上部が開放された桶形状を有することができる。例えば、内槽512は直方体形状を有することができる。収容空間516にはリン酸水溶液が収容されることができる。
【0085】
外槽514は内槽512の外側で内槽512をくるむように提供される。例えば、外槽514は内槽512と類似に直方体の桶形状を有する。外槽514は内槽512よりさらに大きい大きさで提供される。外槽514は内槽512からオーバーフローされるリン酸水溶液を収容する。外槽514にはリン酸水溶液を配液する排出口が形成される。排出口は外槽514の底面に形成される。内槽512から外槽514にオーバーフローされるリン酸水溶液は後述する循環ライン530と連結された排出口(図示せず)を通じて外槽514から排出される。
【0086】
支持ユニット520は収容空間516に配置される。支持ユニット520は基板(W)を支持することができる。支持ユニット520は複数の基板(W)を支持するように構成されることができる。例えば、支持ユニット520は25枚または50枚の基板(W)を支持するように構成されることができる。
【0087】
図3は、
図2の薬液槽の支持ユニットの一例を概略的に見せてくれる斜視図である。
【0088】
図3を参照すれば、支持ユニット520は支持台521と固定板525を有する。
【0089】
支持台521は複数個提供される。基板(W)らが安定的に支持されるように2個乃至5個の支持台521が提供されることができる。一例によれば、第1支持台521a、第2支持台521b、そして、第3支持台521cが提供される。第1支持台521a、第2支持台521b、そして、第3支持台521cはそれぞれ棒形状を有する。第1支持台521aと第2支持台521bはお互いに同一高さにお互いに離隔されるように位置される。
【0090】
第1支持台521aと第2支持台521bは基板(W)の側端を支持する。第1支持台521aと第2支持台521bはお互いに向い合うように配置される。
【0091】
第3支持台521cは上から眺める時第1支持台521aと第2支持台521bとの間に位置される。第3支持台521cは第1支持台521aより低い位置に配置される。第3支持台521cは基板(W)の下端を支持する。
【0092】
支持台ら521a、521b、521cの上端には支持台ら521a、521b、521cの長さ方向に所定の間隔を置いて複数個のスロット523が形成されている。スロット523には基板(W)の縁が挿入されることができる。スロット523は基板(W)の個数と対応される個数で形成される。例えば、25個または50個のスロット523が形成されることができる。
【0093】
固定板525は支持台521a、521b、521cをお互いに固定する。固定板525は2個が提供される。第1固定板525aには支持台521a、521b、521cの一端が結合される。第2固定板525bには支持台521a、521b、521cの他端が結合される。
【0094】
再び
図2を参照すれば、循環ライン530は液槽510内のリン酸水溶液を循環させる。循環ライン530の一端は外槽514の排出口538に連結され、他端は液供給管531と連結される。分岐して配液口539を含むことができる。
【0095】
循環ライン530にはポンプ532、フィルター533、バルブ535、そして、加熱器537が設置される。ポンプ532はリン酸水溶液が循環ライン530に沿って循環されるようにリン酸水溶液に流動圧を提供する。
【0096】
フィルター533は循環ライン530内を循環するリン酸水溶液で異物を除去する。
【0097】
バルブ535は循環ライン530を開閉する。バルブ535が開放される場合液槽510内のリン酸水溶液は循環ライン530に沿って継続的に循環される。
【0098】
加熱器537は内槽512に供給されるリン酸水溶液の温度を設定温度で加熱することができる。
【0099】
液供給管531は内槽512にリン酸水溶液を供給する。液供給管531は内槽512内に配置される。液供給管531は内槽512内で支持ユニット520より下に配置されることができる。
【0100】
液供給管531はその長さ方向が基板(W)らの配列方向と平行に配置される。液供給管531にはその長さ方向に沿って複数の供給ホール(hole)らが形成される。供給ホールは液供給管531の上端に形成されることができる。液供給管531の一端には循環ライン530が接続される。液供給管531の他端はブロッキング面で提供されることができる。
【0101】
液供給管531は複数個が提供されることができる。この場合、液供給管531らはお互いに平行に配置されることができる。
【0102】
配液口539は循環ライン530と連結されて内槽512及び循環ライン530上のリン酸水溶液を配液することができる。
【0103】
選択的に内槽512内には気泡を提供する気泡供給管(図示せず)が設置されることができる。気泡供給管は内槽512内で支持ユニット520より下に配置されることができる。
【0104】
図4は、
図1のバッチ処理部の第2リンス槽の構造を概略的に見せてくれる図面である。
【0105】
図4を参照すれば、第2リンス槽142bは液槽550、支持ユニット560、循環ライン570、そして、液供給管571を有する。
【0106】
液槽550は内槽552と外槽554を有することができる。内槽552及び外槽554は第2薬液槽142aの内槽512及び外槽554と等しい形状及び構造で提供されることができる。支持ユニット560は収容空間556に配置される。支持ユニット560は基板(W)を支持することができる。支持ユニット560は前記第2薬液槽142aでの支持ユニット520と等しい構造及び形状を有することができる。
【0107】
循環ライン570は液槽内の純水を循環させる。循環ライン570の一端は外槽554の排出口578に連結され、他端は液供給管571と連結される。分岐して配液口579を含むことができる。
【0108】
循環ライン570にはポンプ572、フィルター573、バルブ575、そして、冷却機577が設置される。
【0109】
ポンプ572、フィルター573、バルブ575は第2薬液槽142aのポンプ532、フィルター533、バルブ535と等しい機能を遂行して同一または類似に配置されることができる。冷却機577は内槽552に供給される純水の供給温度を設定温度で冷却することができる。
【0110】
液供給管571は内槽552に純水を供給する。液供給管571は第2薬液槽142aの液供給管531と等しい構造及び配置で提供されることができる。
【0111】
配液口579は循環ライン530と連結されて内槽512及び循環ライン530上のリン酸水溶液を配液することができる。
【0112】
選択的に内槽552内には気泡を提供する気泡供給管(図示せず)が設置されることができる。気泡供給管は内槽552内で支持ユニット560より下に配置されることができる。
【0113】
第2バッチ返送ユニット142cは第2薬液槽142a及び第2リンス槽142bの間で基板(W)を返送するように構成されることができる。
【0114】
図5は、
図1のバッチ処理部の第2バッチ返送ユニットの一例を見せてくれる斜視図である。
【0115】
図5を参照すれば、第2バッチ返送ユニット142cはボディー580、グリップ部材582、グリッパー駆動機587、そして、ボディー駆動機589を有する。
【0116】
ボディー580は第2バッチ処理部142の一側に結合されて直線移動可能に提供される。
【0117】
グリップ部材582はボディー580に装着される。グリップ部材582は基板(W)をホールディング可能に提供される。グリップ部材582はボディー580に対して上下方向に移動可能に提供される。グリップ部材582は第1グリッパー584a及び第2グリッパー584bを有する。第1グリッパー584aと第2グリッパー584bはお互いに離隔されるように配置される。
【0118】
第1グリッパー584aと第2グリッパー584bは等しい構造を有する。
【0119】
それぞれのグリッパー584a、584bにはその長さ方向に沿って複数の把持溝586らが提供される。
【0120】
グリッパー駆動機587はグリップ部材582を第1位置及び第2位置の間に移動することができる。
【0121】
第1位置はグリップ部材582が基板(W)をホールディング(holding)する位置であり、第2位置はグリップ部材582が基板(W)と離隔される位置である。
【0122】
第2位置で1位置に移動する時、第1グリッパー584aと第2グリッパー584bはお互いに向ける方向に回転移動することができる。
【0123】
第1位置から第2位置に移動する時、第1グリッパー584aと第2グリッパー584bはお互いから遠くなる方向に回転移動することができる。
【0124】
再び
図1を参照すれば、姿勢変更部150は基板(W)の姿勢を変更することができる。姿勢変更部150は第2姿勢の基板(W)を第1姿勢に変更することができる。姿勢変更部150はバッチ処理部140から第2姿勢に処理された基板(W)が、第1姿勢で単一枚の基板(W)に対して基板(W)を処理する枚葉処理チャンバ230、240で後処理されることができるように基板(W)の姿勢を変更することができる。姿勢変更部150はバッチ処理部140と第2工程処理部200の間に配置されることができる。
【0125】
姿勢変更部150は姿勢変更処理槽151、そして、姿勢変更ロボット156を含むことができる。姿勢変更処理槽151は上部から眺める時、バッチ処理槽ら141a乃至143bよりさらに大幅を有することができる。例えば、姿勢変更処理槽151は上部から眺める時、バッチ処理槽ら141a乃至143bより第2方向(Y、一方向)にさらに大幅を有することができる。また、姿勢変更処理槽151は上部から眺める時、バッチ処理槽ら141a乃至143bと第1方向(X、他の方向)に同じ幅を有することができる。
【0126】
図6は、
図1の姿勢変更処理槽の姿を概略的に示した図面である。
【0127】
図6を参照すれば、姿勢変更処理槽151は処理槽152、支持部材153、供給ライン154、そして、配液ライン155を含むことができる。
【0128】
処理槽152は上部が開放された桶形状を有することができる。例えば、処理槽152は上部が開放された四角の桶形状を有することができる。処理槽152は内部に処理液(L)が収容(底流)されることができる収容空間(A、B)を有することができる。処理槽152に底流する処理液(L)は水を含む液であることができる。
【0129】
支持部材153は収容空間(A、B)に配置されて基板(W)を支持することができる。支持部材153は複数の基板(W)を支持できるように構成されることができる。例えば、支持部材153は50枚の基板(W)を支持できるように構成されることができる。支持部材153は一対の棒形状の胴体がお互いに向い合うように配置され、それぞれの胴体に基板(W)が支持されることができる支持溝(図示せず)が形成されて構成されることができる。
【0130】
供給ライン154は収容空間(A、B)に処理液(L)を供給することができる。配液ライン155は収容空間(A、B)で処理液(L)をドレインすることができる。供給ライン154と配液ライン155それぞれにはバルブが設置され、図示されない液面レベルセンサーがセンシングする処理液(L)の液面レベルに根拠し、収容空間(A、B)に供給された処理液(L)の液面(すなわち、収容空間(A、B)に底流する処理液(L)の量)を設定レベルで調節することができる。
【0131】
また、収容空間(A、B)は第1領域と第2領域を含む第1領域と第2領域は上から眺める時並んでいるように配置される。第1領域は支持領域(A)に提供される。第2領域は姿勢変更領域(B)に提供される。支持部材は支持領域(A)に位置される。後述する姿勢変更ロボット156は姿勢変更領域(B)で基板(W)の姿勢を変更する。
【0132】
再び
図1を参照すれば、姿勢変更ロボット156は姿勢変更処理槽151の一側に配置されることができる。姿勢変更ロボット156は姿勢変更処理槽151と後述する待機チャンバ210の間に配置されることができる。
【0133】
姿勢変更ロボット156はハンド800、そして、関節部(156-R)を含むことができる。ハンド800は関節部(156-R)と結合されることができる。関節部(156-R)はハンド800の位置を変更させることができる。
【0134】
図7は、
図1の姿勢変更ロボットの姿を概略的に示した図面である。
【0135】
図7を参照すれば、本発明の一実施例による姿勢変更ロボット156は姿勢変更処理槽151で基板(W)の姿勢を変更させる。具体的には、基板(W)を垂直で立てられた第2姿勢で、水平姿勢である第1姿勢に変更させる。第1姿勢に変更された基板(W)を第2工程処理部200の待機チャンバ210に返送することができる。
【0136】
また、姿勢変更ロボット156はすべて関節ロボットであることができる。姿勢変更ロボット156は6軸多関節ロボットであることができる。
【0137】
関節部(156-R)は少なくともふたつ以上の軸で構成される多関節アームであることができる。例えば、関節部(156-R)は6軸多関節アームであることができる。関節部(156-R)はハンド800を第1方向(X)、第2方向(Y)及び第3方向(Z)のうちで少なくとも一つ以上の方向に沿ってハンド800を移動させてハンド800の位置を変更させることができる。また、関節部(156-R)はハンド800を第1方向(X)、第2方向(Y)及び第3方向(Z)のうちで一つの軸を基準でハンド800を回転させることができる。
【0138】
姿勢変更ロボット156はベース171、回転ボディー172、第1アーム173、第2アーム174、第3アーム175、そして、第4アーム176を含むことができる。
【0139】
ベース171は回転ボディー172と結合されることができる。回転ボディー172はベース171を基準で回転することができる。回転ボディー172は地面に垂直な方向を回転軸にして回転されることができる。第1アーム173は回転ボディー172と結合されることができる。第1アーム173は回転ボディーに対して水平方向を回転軸にして回転されることができる。第2アーム174は第1アーム173と結合されることができる。第2アーム174は第1アーム173に対して水平方向を回転軸にして回転されることができる。第3アーム175は第2アーム174と結合されることができる。第3アーム175は第2アーム174の長さ方向(または、第3アーム175の長さ方向)を回転軸にして回転されることができる。第4アーム176は第3アーム175の長さ方向に垂直な方向を回転軸にして回転されることができる。また、第4アーム176はハンド800を回転させることができる。例えば、第4アーム176はハンド800を回転させることができる回転シャフト(図示せず)を有することができる。ハンド800は第4アーム176の回転軸に垂直な方向を回転軸にして回転されることができる。
【0140】
【0141】
図8を参照すれば、ハンド800は、締結ボディー810、支持ボディー820、グリップ部材830、グリッパー駆動機860、ビジョン部材870、そして、液供給部材880を含むことができる。
【0142】
締結ボディー810は第4アーム176に結合される。締結ボディー810は概して直方体形状を有することができる。締結ボディー810は支持ボディー820、そして、グリップ部材830を関節部(156-R)に結合させるボディーであることがある。締結ボディー810は支持ボディー820、そして、グリップ部材830を関節部(156-R)の第4アーム176に結合させるボディーであることがある。締結ボディー810は関節部(156-R)の第4アーム176が有する回転シャフトと締結されることができる。
【0143】
支持ボディー820は基板(W)の下面を支持することができる。支持ボディー820は基板(W)のパターンが形成された上面、そして、パターンが形成されない下面のうちで、基板(W)の下面を支持することができる。すなわち、支持ボディー820には基板(W)が置かれることができる。
【0144】
支持ボディー820は締結ボディー810の前方から突き出される。支持ボディー820は第1姿勢にある基板(W)の底面を支持することができる。基板(W)の底面はパターンが形成されない面であることができる。基板(W)が第2姿勢に位置される時、基板(W)の底面は支持ボディー820に接触される。
【0145】
支持ボディー820は第1支持台821、第2支持台823、そして、整列ピン825を含む。
【0146】
第1支持台821と第2支持台823は同一形状及び大きさを有することができる。第1支持台821と第2支持台823はお互いに離隔されるように配置される。
【0147】
第1支持台821及び第2支持台823は各基板(W)が置かれる面が平たい棒形状を有する。
【0148】
第1支持台821は基板(W)よりさらに長い長さを有する。
【0149】
整列ピン825はハンド800上で基板(W)の位置を整列するために提供される。整列ピン825はストッパ(Stopper)として機能することができる。整列ピン825は支持ボディー820に提供される。一例によれば、整列ピン825は第1支持台821と第2支持台823にそれぞれ提供される。
【0150】
第1整列ピン825aは第1支持台821の末端に位置される。第1整列ピン825aは第1支持台821から上部に突き出されるように提供される。
【0151】
第2整列ピン825bは第2支持台823の末端に位置される。第2整列ピン825bは第2支持台823から上部に突き出されるように提供される。
【0152】
グリップ部材830は第1グリッパー840及び第2グリッパー850を有する。第1グリッパー840と第2グリッパー850は支持ボディー820を中心にお互いに見合わせるように対称で配置される。すなわち、第1グリッパー840、第1支持台821、第2支持台823、第2グリッパー850は順次に位置する。
【0153】
第1グリッパー840及び第2グリッパー850は基板(W)の側面を把持及び支持することができる形状で提供される。
【0154】
第1グリッパー840は第1側板841、第1支持突起843、そして、第2支持突起845を有する。第1側板841は基板(W)の端部を把持することができる形状で提供される。第1側板841はボディー部と連結部を有する。ボディー部はその長さ方向が支持ボディー820に平行に提供されることができる。連結部はボディーから延長されて締結ボディー810に結合される。連結部はラウンドになった形状で提供されることができる。
【0155】
第1支持突起843及び第2支持突起845は第1側板841の内側面に設置される。第1側板841の内側面は支持ボディー820に向ける面である。第1支持突起843及び第2支持突起845は第1側板841から支持ボディー820に向けて一定距離突き出される。
【0156】
第2グリッパー850は第2側板851、第3支持突起853、そして、第4支持突起855を有する。第2側板851は基板(W)の端部を把持することができる形状で提供される。第2側板851はボディー部と連結部を有する。ボディー部はその長さ方向が支持ボディー820に平行に提供されることができる。連結部はボディーから延長されて締結ボディー810に結合される。連結部はラウンドになった形状で提供されることができる。
【0157】
第3支持突起853及び第4支持突起855は第2側板851の内側面に設置される。第2側板851の内側面は支持ボディー820に向ける面である。第3支持突起853及び第4支持突起855は第2側板851から支持ボディー820に向けて一定距離突き出される。
【0158】
以下、基板(W)が支持ボディー820で正位置に置かれた時ハンド上で基板(W)の位置を基板(W)の基準位置であると言う。正位置はハンド上で基板(W)が整列ピン825によって整列された状態の位置である。
【0159】
支持ボディー820が締結ボディー810から突き出された方向に平行で、基準位置に置かれた基板(W)の中心を通る線を第1基準軸(x1)という。
【0160】
第1基準軸(x1)に垂直して基準位置に置かれた基板(W)と平行で基準位置に置かれた基板(W)の中心を通る線を第2基準軸(x2)という。
【0161】
第1支持突起843は第2支持突起845に比べて第1基準軸(x1)にさらに隣接した位置まで突き出されるように構成され、第3支持突起853は第4支持突起855に比べて第1基準軸(x1)でさらに隣接した位置まで突き出されるように構成される。
【0162】
第2支持突起845及び第4支持突起855は第1支持突起843及び第3支持突起853より締結ボディー810からさらに遠く離れた距離に位置する。
【0163】
第1支持突起843と第3支持突起853は締結ボディー810と第2基準軸(x2)との間の領域(すなわち、第2基準軸(x2)を基準として締結ボディー810に近い領域)に位置する。また、第2支持突起845と第4支持突起855は第2基準軸(x2)を基準にして締結ボディー810から遠い領域に位置する。
【0164】
第1支持突起843と第3支持突起853は第2基準軸(x2)から同一距離程度離隔される。
【0165】
第2支持突起845と第4支持突起855は第2基準軸(x2)から同一距離程度離隔される。
【0166】
第1支持突起843及び第3支持突起853が第2基準軸(x2)から離れた距離は第2支持突起845及び第4支持突起855が第2基準軸(x2)から離れた距離より遠く位置する。
【0167】
支持突起ら843、845、853、855の長さはすべて同じであるか、またはそれぞれ異なることがある。
【0168】
例えば、第1支持突起843と第3支持突起853の長さがお互いに同じで第2支持突起845と第4支持突起855の長さはお互いに同じであるが、第1支持突起843及び第3支持突起853の長さが第2支持突起845及び第4支持突起855の長さより長いことがある。
【0169】
第1支持突起843と第2支持突起845との間の距離、あるいは、第3支持突起853と第4支持突起855との間の距離は、基板(W)処理過程での色々な要素によって決定されることができる。
【0170】
例えば、姿勢変更ロボット156が後述する待機チャンバ210に基板(W)を返送する場合、基板(W)を支持するスピンチャック730上の支持部材らによってハンド800が干渉を受けないように支持突起ら843、845、853、855が適切に配置されることができる。
【0171】
また、後述する液処理チャンバ230に基板(W)を返送する場合、チャックピン446や支持ピン444などによってハンド800が干渉を受けないように支持突起ら843、845、853、855が適切に配置されることができる。
【0172】
支持突起ら843、845、853、855の内側端には基板(W)を安定的に把持するために基板(W)の縁が挿入される溝が形成される。溝の上下方向に幅は基板(W)の厚さより大きく形成される。溝は基板(W)の曲率半径と同一または類似な曲率半径を有する。また、溝を形成する面は上下方向にラウンドになるように提供されることができる。このような形状によって、基板(W)が溝内に挿入が容易で、溝内で基板(W)の位置が整列されることができる。
【0173】
グリッパー駆動機860は締結ボディー810に締結されることができる。グリッパー駆動機860はグリップ部材830を回転させることができる駆動機であることがある。グリッパー駆動機860は一対で提供されることができる。例えば、グリッパー駆動機860は第1グリッパー840と第2グリッパー850それぞれに対応するように提供されることができる。一対のグリッパー駆動機860は第1グリッパー840と第2グリッパー850をそれぞれ回転させることができる。回転軸は締結ボディー810あるいは、グリップ部材830の一支点であることがある。
【0174】
例えば、グリップ部材830はグリップ部材830が支持ボディー820に置かれた基板(W)を把持する第1位置と、グリップ部材830が支持ボディー820に置かれた基板(W)から離隔される第2位置の間で回転することができる。
【0175】
ビジョン部材870は基板(W)及び/または支持ボディー820を撮影してイメージを獲得することができる。獲得されたイメージは後述する制御機600に伝送されることができる。制御機600はビジョン部材870が獲得するイメージに根拠して姿勢変更ロボット156の駆動を制御する制御信号を発生させることができる。
【0176】
液供給部材880は支持ボディー820におく基板(W)にウェティング液(WL)を供給することができる。ウェティング液(WL)は水を含むことができる。液供給部材880が供給するウェティング液(WL)は収容空間(A、B)に底流する処理液(L)と同じ種類の液であることがある。また、液供給部材880が供給するウェティング液(WL)は後述する待機チャンバ210で供給するウェティング液(WL)と同じ種類の液であることがある。
【0177】
液供給部材880は第1ノズル881、そして、第2ノズル882を含むことができる。第1ノズル881、そして、第2ノズル882それぞれは少なくとも一つ以上が提供されることができる。第1ノズル881、そして、第2ノズル882はそれぞれ複数で提供されることができる。第1ノズル881は支持ボディー820に置かれた基板(W)の第1領域にウェティング液(WL)を供給することができる。第2ノズル882は支持ボディー820に置かれた基板(W)の第2領域にウェティング液(WL)を供給することができる。第1領域と第2領域はお互いに相異な領域であることがある。第1領域と第2領域は後述するところのように基板(W)の縁領域であることがある。第1領域は第1ノズル881と接して、第2領域は第2ノズル882と接することができる。
【0178】
第1領域と第1ノズル881との間の距離は、第2領域と第2ノズル882との間の距離より短いことがある。すなわち、第1ノズル881で供給されるウェティング液(WL)の噴射距離は、第2ノズル882で供給されるウェティング液(WL)の噴射距離と相異であることがある。例えば、第1ノズル881で供給されるウェティング液(WL)の噴射距離は、第2ノズル882で供給されるウェティング液(WL)の噴射距離より短いことがある。
【0179】
また、上部から眺める時、第1ノズル881らは第2ノズル882らの間に配置されることができる。第2ノズル882らは相対的にグリップ部材830と近い位置、すなわち、外側に配置されることができる。第1ノズル881らは相対的にグリップ部材830と遠い位置、すなわち、内側に配置されることができる。
【0180】
第1ノズル881と第2ノズル882のウェティング液(WL)噴射方向はお互いに相異であることがある。例えば、上部から眺める時、基板(W)の中心及びビジョン部材870の中心を通る仮想の基準線を基準で、第1ノズル881はこの基準線と平行な方向にウェティング液(WL)を供給し、第2ノズル882はこの基準線に傾いた方向にウェティング液(WL)を供給することができる。
【0181】
第1ノズル881と第2ノズル882の噴射ホールの直径はお互いに相異であることがある。例えば、第1ノズル881の噴射ホールの直径は第2ノズル882の噴射ホールの直径より大きいことがある。例えば、第1ノズル881と第2ノズル882に伝達されるウェティング液(WL)の単位時間当り供給流量はお互いに等しいことがある。よって、第1ノズル881で噴射されるウェティング液(WL)の噴射距離は、第2ノズル882で噴射されるウェティング液(WL)の噴射距離より短いことがある。
【0182】
また、第1ノズル881と第2ノズル882は支持ボディー820上に設置されることができる。
【0183】
ビジョン部材870及び液供給部材880はハンド800の構成に含まれないこともある。
【0184】
図9乃至
図13は、
図8のハンドが本発明の一実施例によって基板を把持する順次な過程を概略的に示した図面である。
【0185】
図9は、姿勢変更ロボットのハンドが垂直状態の複数枚の基板(W)のうちで一つの基板(W)に近付く姿を概略的に見せてくれる。
【0186】
図9を参照すれば、ハンド800が支持部材153に垂直姿勢で支持されている基板(W)らのうちで何れか一つの基板(W)に近付くことができる。ハンド800は締結ボディー810と整列ピン825との間に基板(W)が位置するように移動することができる。
【0187】
以後、
図10に示されたところのように締結ボディー810と整列ピン825との間に基板(W)が位置すれば、グリッパー駆動機860がグリップ部材830を第2位置から第1位置に回転させる。グリップ部材830、すなわち、第1グリッパー840と第2グリッパー850が基板(W)を把持する方向に回転するようになる。
【0188】
続いたグリップ部材830の回転によって、第1支持突起843と第3支持突起853のうちで一つの支持突起が先に基板(W)に接触するようになる。
【0189】
例えば、
図11に示されたところのように、第1グリッパー840の第1支持突起843が基板(W)に接触する。
【0190】
第1支持突起843に形成されている溝に基板(W)の縁が挿入される。
【0191】
グリップ部材830は続いて回転し、第1支持突起843は基板(W)を第3支持突起853及び整列ピン825がある方向にプッシュ(push)する。
【0192】
以後、
図12に示されたところのように、移動した基板(W)は第3支持突起853と接触する。第3支持突起853に形成されている溝に基板(W)の縁が挿入される。基板(W)は第1支持突起843と第3支持突起853によって把持される。
【0193】
グリップ部材830は続いて回転し、第1支持突起843と第3支持突起853は基板(W)を整列ピン825がある方向にプッシュ(push)する。
【0194】
以後、
図13に示されたところのように、押されて移動した基板(W)は側面が整列ピン825に接触すれば移動を停止し、基板(W)が整列ピン825に接触する時点に第2支持突起845及び第4支持突起855が基板(W)に接触する。
【0195】
第2支持突起845及び第4支持突起855に形成された溝に基板(W)の縁が挿入される。
【0196】
グリッパー駆動機860は第1位置に到逹したグリップ部材830の回転を終了させる。
【0197】
基板(W)は基準位置に整列される。
【0198】
基板(W)は第1支持突起843、第2支持突起845、第3支持突起853、第4支持突起855、第1整列ピン825a、そして、第2整列ピン825bによって安定的に把持される。
【0199】
このようにグリップ部材830の回転運動によって支持突起ら843、845、853、855が基板(W)に順次に接触する方式を利用する場合基板(W)を基準位置に安定的に固定することができる。
【0200】
すなわち、基板(W)を把持するか、または把持した後返送する過程で生ずることがある基板(W)のロール(roll)、ピッチ(pitch)のような揺れを最小化することができる。
【0201】
特に、基板(W)が処理液(L)に浸された状態で基板(W)を把持する場合、ハンド800の動きや処理液(L)自体の供給または配液によって処理液(L)が流動して基板(W)に揺れが発生して基板(W)整列上の誤差を発生させることができるという問題点があるが、本願発明は特定位置に一定に基板(W)を整列及び固定することで、このような問題点を最小化することができる。
【0202】
前記実施例では第1支持突起843及び第3支持突起853が第2支持突起845及び第4支持突起855より基板(W)に先に接触することで説明したが、これに限定されるものではない。グリップ部材830の模様や長さ、すなわち、各側板841、851や支持突起ら843、845、853、855の模様や長さなどによって支持突起ら843、845、853、855が基板(W)に接触する手順や形態、基板(W)の移動経路または基板(W)が固定される位置は多様に変更されることができる。
【0203】
例えば、第1支持突起843及び第3支持突起853の突出長さを長いか、または短くして第1支持突起843及び第3支持突起853が基板(W)に接触する時点を変更することができる。
【0204】
また、第2支持突起845及び第4支持突起855の突出長さを長いか、または短くして第2支持突起845及び第4支持突起855が基板(W)に接触する時点を変更することができる。
【0205】
前記実施例では支持ボディー820が第1支持台821及び第2支持台823で構成されたことを例であげて説明したが、これに限定されない。支持ボディー820の構成または形態は多様に変形されることができる。例えば、支持ボディー820は一つの支持台で形成されることができる。
【0206】
前記実施例は姿勢変更処理槽151で処理液(L)に浸漬された状態の基板(W)を把持することで例示されたが、これに限定されるものではない。処理液(L)に浸漬されない状態の基板(W)を把持する場合にも等しい構成が適用されることができる。
【0207】
また、ハンド800は姿勢変更ロボット156のハンドで例示されたが、これに限定されるものではない。例えば、第1返送ロボット222や第2返送ロボット262のハンドにも等しい構成が適用されることができるし、以外にも基板(W)を把持する返送ロボットに等しい構成が適用されることができる。
【0208】
前述した例では第1グリッパー840及び第2グリッパー850が第1位置と第2位置との間に回転することで説明した。しかし、これと異なり、第1グリッパー及び第2グリッパーは直線移動によって第1位置と第2位置との間に移動されることができる。
【0209】
図14は、
図8のハンドが本発明の他の実施例によって基板を把持する姿を概略的に示した図面である。第1グリッパー及び第2グリッパーは直線移動によって第1位置と第2位置との間に移動されることができる。グリッパー駆動機860はグリップ部材830を直線移動させることができる駆動機であることがある。グリッパー駆動機860は一対で提供されることができる。例えば、グリッパー駆動機860は第1グリッパー840と第2グリッパー850それぞれに対応するように提供されることができる。一対のグリッパー駆動機860は第1グリッパー840と第2グリッパー850をそれぞれ直線移動させることができる。
【0210】
再び
図1を参照すれば、第2工程処理部200は第1工程処理部100で処理された基板(W)を処理することができる。第2工程処理部200は第1工程処理部100で処理された基板(W)を処理し、枚葉式で基板(W)を液処理または乾燥処理することができる。
【0211】
第2工程処理部200は待機チャンバ210、第1返送チャンバ220、液処理チャンバ230、乾燥チャンバ240、バッファー部250、第2返送チャンバ260、そして、第2ロードポートユニット270を含むことができる。液処理チャンバ230と乾燥チャンバ240は、すべて1枚の基板(W)ずつを処理する枚葉処理チャンバで提供されることができる。
【0212】
第1返送チャンバ220はその長さ方向が第1方向に並んでいるように配置される。第1返送チャンバ220の一側には液処理チャンバ230及び乾燥チャンバ240が配置される。液処理チャンバ230及び乾燥チャンバ240は第1方向に沿って配列される。液処理チャンバ230は複数個が提供され、これらは上下方向に積層されることができる。また、乾燥チャンバ240は複数個が提供され、これらは上下方向に積層されることができる。一例によれば、乾燥チャンバ240は液処理チャンバ230より第1工程処理部100にさらに接するように配置される。第1返送チャンバ220の他側には待機チャンバ210及びバッファー部250が配置される。待機チャンバ210及びバッファー部250は第1方向に沿って配列される。待機チャンバ210はバッファー部250より第1工程処理部100にさらに接するように配置される。
【0213】
第2返送チャンバ260は待機チャンバ210及びバッファー部250を基準で第1返送チャンバ220と反対側に配置される。また、第1返送チャンバ220の一側には第2ロードポートユニット270が配置される。前述した配置によって、乾燥チャンバ240、第1返送チャンバ220、待機チャンバ210、第2返送チャンバ260、そして、第2ロードポートユニット270は順次に第2方向に沿って配列される。
【0214】
待機チャンバ210は基板(W)を臨時保管する貯蔵空間を提供することができる。待機チャンバ210はバッチ処理部140で処理された基板(W)らが姿勢変更部150で姿勢変更ロボット156によって姿勢変更され、枚葉処理チャンバ230、240に返送される基板(W)の返送経路上に配置されることができる。すなわち、待機チャンバ210はバッチ処理部140と枚葉処理チャンバ230、240の間で返送される基板(W)の返送経路上に配置されることができる。
【0215】
待機チャンバ210は基板(W)を臨時保管する。また、待機チャンバ210は姿勢変更ロボット156によって返送された基板(W)のウェティング状態を維持する。
【0216】
図15は、
図1の待機チャンバを概略的に示した図面である。
【0217】
一例によれば、待機チャンバ210はハウジング710、コップ720、スピンチャック730、そして、液供給ユニット740を有する。
【0218】
スピンチャック730は基板(W)を支持する。基板(W)は地面に平行な状態でスピンチャック730上に置かれる。スピンチャック730はその中心軸を基準で回転可能に提供される。
【0219】
液供給ユニット740はスピンチャック730に支持された基板(W)にウェティング液(wetting liquid)を供給する。コップ720はハウジング710内でスピンチャック730をくるむように配置される。コップ720は回転される基板(W)に液が供給される間に液がハウジング710内の全体領域に飛散されることを防止する。
【0220】
基板(W)が待機チャンバ210で待機する間、液供給ユニット740から基板(W)にウェティング液を供給して基板(W)上にウェティング液の液膜を維持する。これは基板(W)が枚葉処理チャンバ230、240に返送される前に基板(W)が自然乾燥されることを防止する。
【0221】
液膜が維持された基板(W)は後述する第1返送ロボット222によって待機チャンバ210から搬出されることができる。待機チャンバ210から搬出された基板(W)は枚葉処理チャンバ230、240に第1返送ロボット222によって枚葉処理チャンバ230、240に返送されることができる。
【0222】
第1返送チャンバ220には第1返送ロボット222と第1返送レール223を含むことができる。第1返送ロボット222は第1返送レール223に沿って移動することができる。第1返送レール223はその長さ方向が第1方向(X)と並んでいることがある。
【0223】
液処理チャンバ230は水平姿勢の基板(W)を回転させるが、回転される基板(W)に処理液を供給して基板(W)を処理することができる。液処理チャンバ230では基板(W)を1枚ずつ処理することができる。液処理チャンバ230で供給される処理液は有機溶剤であることがある。例えば、液処理チャンバ230で供給される処理液はイソプロピルアルコール(IPA)であることがある。液処理チャンバ230では回転する基板(W)に有機溶剤を供給し、基板(W)を回転させて基板(W)を乾燥処理することができる。これと異なり、液処理チャンバ230では回転する基板(W)に有機溶剤を供給し、基板(W)が有機溶剤に濡れた状態で後述する乾燥チャンバ240に返送され、乾燥チャンバ240で基板(W)が乾燥することができる。
【0224】
図16は、
図1の液処理チャンバ230を概略的に示した図面である。
【0225】
図16を参照すれば、液処理チャンバ230はハウジング410、コップ420、支持ユニット440、昇降ユニット460、そして、液供給ユニット480を含むことができる。
【0226】
ハウジング410は内部に処理空間412を有する。ハウジング410は内部に空間を有する桶形状を有することができる。ハウジング410が有する処理空間412にはコップ420、支持ユニット440、昇降ユニット460、液供給ユニット480が提供されることができる。ハウジング410は正断面から眺める時四角の形状を有することができる。しかし、これに限定されるものではなく、ハウジング410は処理空間412を有することができる多様な形状で変形されることができる。
【0227】
コップ420は上部が開放された桶形状を有する。コップ420は内部回収筒422及び外部回収筒426を有する。それぞれの回収筒422、426は工程に使用された処理液らのうちでお互いに相異な処理液を回収する。内部回収筒422は基板(W)支持ユニット440をくるむ環形のリング形状で提供され、外部回収筒426は内部回収筒422をくるむ環形のリング形状で提供される。内部回収筒422の流入口422a及び内部回収筒422は内部回収筒422に処理液が流入される第1流入口422aとして機能する。内部回収筒422と外部回収筒426の第2流入口426aは外部回収筒426に処理液が流入される第2流入口426aとして機能する。一例によれば、それぞれの流入口422a、426aはお互いに相異な高さに位置されることができる。それぞれの回収筒422、426の底面の下には回収ライン422b、426bが連結される。それぞれの回収筒422、426に流入された処理液らは回収ライン422b、426bを通じて外部の処理液再生システム(図示せず)に提供されて再使用されることができる。
【0228】
支持ユニット440は処理空間412で基板(W)を支持する。支持ユニット440は工程進行中に基板(W)を支持及び回転させる。支持ユニット440は支持板442、支持ピン444、チャックピン446、そして、回転駆動部材448、449を有する。
【0229】
支持板442は概して円形の板形状で提供され、上面及び底面を有する。下部面は上部面に比べて小さな直径を有する。すなわち、支持板442は上部面が広くて下部面が狭い形状を有することができる。上面及び底面はその中心軸がお互いに一致するように位置される。また、支持板442には加熱手段(図示せず)が提供されることができる。支持板442に提供される加熱手段は支持板442に置かれた基板(W)を加熱することができる。加熱手段は熱を発生させることができる。加熱手段が発生させる熱は温熱または冷熱であることがある。加熱手段が発生させた熱は支持板442に置かれた基板(W)に伝達されることができる。また、基板(W)に伝達された熱は基板(W)に供給された処理液を加熱することができる。加熱手段はヒーター及び/または冷却コイルであることがある。しかし、これに限定されるものではなく、加熱手段は公知の装置で多様に変形されることができる。
【0230】
支持ピン444は複数個提供される。支持ピン444は支持板442の上面の縁部に所定間隔で離隔されるように配置されて支持板442で上部に突き出される。支持ピン444らはお互いの間に組合によって全体的に環形のリング形状を有するように配置される。支持ピン444は支持板442の上部面から基板(W)が一定距離離隔されるように基板(W)の後面縁を支持する。
【0231】
チャックピン446は複数個提供される。チャックピン446は支持板442の中心で支持ピン444より遠く離れるように配置される。チャックピン446は支持板442の上面から上に突き出されるように提供される。チャックピン446は支持板442が回転される時基板(W)が正位置から側方向に離脱されないように基板(W)の側部を支持する。チャックピン446は支持板442の半径方向に沿って外側位置と内側位置との間に直線移動が可能になるように提供される。外側位置は内側位置に比べて支持板442の中心から遠く離れた位置である。基板(W)が支持板442にローディングまたはアンローディング時のチャックピン446は外側位置に位置され、基板(W)に対して工程遂行時、チャックピン446は内側位置に位置される。内側位置はチャックピン446と基板(W)の側部がお互いに接触される位置であり、外側位置はチャックピン446と基板(W)がお互いに離隔される位置である。
【0232】
回転駆動部材448、449は支持板442を回転させる。支持板442は回転駆動部材448、449によって磁気中心軸を中心に回転可能である。回転駆動部材448、449は支持軸448及び駆動部449を含む。支持軸448は桶形状を有する。支持軸448の上端は支持板442の底面に固定結合される。一例によれば、支持軸448は支持板442の底面中心に固定結合されることができる。駆動部449は支持軸448が回転されるように駆動力を提供する。支持軸448は駆動部449によって回転され、支持板442は支持軸448と共に回転可能である。
【0233】
昇降ユニット460はコップ420を上下方向に直線移動させる。コップ420が上下に移動されることによって支持板442に対するコップ420の相対高さが変更される。昇降ユニット460は基板(W)が支持板442にローディングされるか、またはアンローディングされる時に支持板442がコップ420の上部に突き出されるようにコップ420を下降する。また、工程が進行される時には基板(W)に供給された処理液の種類によって処理液が既設定された回収筒422、426に流入されることができるようにコップ420の高さを調節する。昇降ユニット460はブラケット462、移動軸464、そして、駆動機466を有する。ブラケット462はコップ420の外壁に固定設置され、ブラケット462には駆動機466によって上下方向に移動される移動軸464が固定結合される。選択的に、昇降ユニット460は支持板442を上下方向に移動させることができる。
【0234】
液供給ユニット480は基板(W)に処理液を供給することができる。処理液は有機溶剤、前述したケミカルまたはリンス液であることがある。有機溶剤はイソプロピルアルコール(IPA)液であることがある。
【0235】
液供給ユニット480は移動部材481、そして、ノズル489を含むことができる。移動部材481はノズル489を工程位置及び待機位置に移動させる。工程位置はノズル489が支持ユニット440に支持された基板(W)と対向される位置である。一例によれば、工程位置は基板(W)の上面に処理液を吐出する位置である。また、工程位置は第1供給位置及び第2供給位置を含む。第1供給位置は第2供給位置より基板(W)の中心にさらに近い位置であり、第2供給位置は基板(W)の端部を含む位置であることがある。選択的に第2供給位置は基板(W)の端部に隣接した領域であることがある。待機位置はノズル489が工程位置を脱した位置で定義する。一例によれば、待機位置は基板(W)に工程処理前または工程処理が完了された以後にノズル489が待機する位置であることがある。
【0236】
移動部材481はアーム482、支持軸483、そして、駆動機484を含む。支持軸483はコップ420の一側に位置される。支持軸483はその長さ方向が第4方向を向けるロード形状を有する。支持軸483は駆動機484によって回転可能になるように提供される。支持軸483は昇降移動が可能になるように提供される。アーム482は支持軸483の上端に結合される。アーム482は駆動機484から垂直に延長される。アーム482の末端にはノズル489が結合される。支持軸483が回転されることによってノズル489はアーム482と共にスイング移動されることができる。ノズル489はスイング移動されて工程位置及び待機位置に移動されることができる。選択的にアーム482はその長さ方向を向けて前進及び後進移動が可能になるように提供されることができる。上部から眺める時ノズル489が移動される経路は工程位置で基板(W)の中心軸と一致することができる。
【0237】
乾燥チャンバ240は超臨界状態の乾燥用流体(G)を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去することができる。乾燥チャンバ240は超臨界流体を利用して基板(W)上に残留する有機溶剤を除去する高圧チャンバであることがある。乾燥用流体は二酸化炭素(CO2)であることがある。
【0238】
枚葉処理チャンバ230、240で処理された基板(W)は第1返送ロボット222によってバッファー部250に返送されることができる。バッファー部250は第1返送チャンバ220と第2返送チャンバ260との間に配置されることができる。バッファー部250は枚葉処理チャンバ230、240と第2ロードポートユニット270との間に配置されることができる。
【0239】
バッファー部250は待機チャンバ210と類似に基板(W)が臨時貯蔵または保管される空間を提供することができる。例えば、バッファー部250は枚葉式処理チャンバである液処理チャンバ230及び/または乾燥チャンバ240で処理された基板(W)を臨時保管することができる。
【0240】
第2返送チャンバ260はバッファー部250と第2ロードポートユニット270との間に配置されることができる。第2返送チャンバ260には第2返送ロボット262が提供されることができる。第2返送ロボット262は処理が完了されてバッファー部250に収納された基板(W)を移送容器(F)に返送することができる。
【0241】
第2返送ロボット262が有するハンドは、基板(W)を1枚ずつ返送する枚葉ハンドであることがある。第2返送ロボット262が有する返送ハンドは第1方向(X)、第2方向(Y)、そして、第3方向(Z)に沿って移動可能に提供されることができる。また、第2返送ロボット262が有する返送ハンドは第3方向(Z)を回転軸にして回転可能に提供されることができる。
【0242】
第2ロードポートユニット270は少なくとも一つ以上のロードポートを含むことができる。第2ロードポートユニット270が有するロードポートには複数の基板(W)を収納することができる移送容器(F)が置かれることができる。例えば、第2ロードポートユニット270に置かれる移送容器(F)は第1工程処理部100及び第2工程処理部200で処理が完了された基板(W)らが収納されることができる。第2ロードポートユニット270に置かれる移送容器(F)は第1工程処理部100及び第2工程処理部200で処理が完了された基板(W)らだけ収納されることができる。すなわち、第2ロードポートユニット270は処理された基板(W)を基板処理装置からアンローディング(Unloading)する機能を遂行することができる。
【0243】
前述した第2返送ロボット262は処理された基板(W)を第2ロードポートユニット270が有するロードポートに置かれた容器(F)に搬入することができる。容器(F)は上述した物品返送装置(例えば、OHT)によって基板処理装置10の外部に返送されることができる。
【0244】
制御機600は基板処理装置10を制御することができる。例えば、制御機600は基板処理装置10が有する構成らを制御することができる。例えば、制御機600は基板処理装置10が基板(W)を処理する工程を遂行するように基板処理装置10を制御することができる。
【0245】
例えば、制御機600は第1ロードポートユニット110、インデックスチャンバ120、返送ユニット130、バッチ処理部140、姿勢変更部150、待機チャンバ210、第1返送チャンバ220、液処理チャンバ230、乾燥チャンバ240、第2返送チャンバ260、および第2ロードポートユニット270のうちで少なくとも一つ以上を制御することができる。
【0246】
また、制御機600は基板処理装置10の制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置10を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置10の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置10で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されてあり得る。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されてあり得て、記憶媒体は、ハードディスクでも良く、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることがある。
【0247】
図17は、本発明の一実施例による基板処理方法を見せてくれるフローチャートである。
【0248】
図17を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理方法は、基板(W)ローディング段階(S10)、第1姿勢変更段階(S20)、バッチ式処理段階(S30)、第2姿勢変更段階(S40)、ウェティング段階(S50)、枚葉式処理段階(S60)、そして、基板(W)アンローディング段階(S70)を含むことができる。
【0249】
基板(W)ローディング段階(S10)には処理が要求される、いわゆる、未処理状態の基板(W)が基板処理装置10にローディングされることができる。基板(W)ローディング段階(S10)には第1ロードポートユニット110で移送容器(F)が置かれることができる。
【0250】
移送容器(F)に収納された基板(W)はインデックスロボット122によって搬出されて収納容器(C)に返送されることができる。
【0251】
第1姿勢変更段階(S20)には基板(W)の姿勢を水平姿勢から垂直姿勢に変更することができる。第1姿勢変更段階(S20)には収納容器(C)が姿勢変更ユニット124によって第1方向(X)を軸に回転することで基板(W)の姿勢が変更されることができる。姿勢変更ユニット124は収納容器(C)を、第1方向(X)を軸に回転させることができる回転軸を有することができる。第1姿勢変更段階(S20)には複数枚の基板(W)の姿勢が一度に変更されることができる。
【0252】
垂直姿勢で変更された基板(W)は第1返送ユニット132によって第1バッチ処理部141に返送されることができる。
【0253】
バッチ式処理段階(S30)には垂直姿勢の複数の基板(W)に対する液処理が遂行されることができる。バッチ式処理段階(S30)には少なくとも一つ以上のバッチ処理部(141乃至143)に基板(W)らが返送されて基板(W)に対する液処理が遂行されることができる。バッチ式処理段階(S30)は、第1バッチ処理部141で前処理され、第2バッチ処理部142または第3バッチ処理部143で後処理される方式で遂行されることができる。
【0254】
例えば、第1バッチ処理部141に返送された基板(W)は第1薬液槽141aで液処理され、第1リンス槽141bでリンス処理されることができる。第1薬液槽141aまたは第1リンス槽141bで処理された基板(W)は第2バッチ処理部142または第3バッチ処理部143のうちで選択された何れか一つの処理部に返送されて処理されることができる。第1薬液槽141aで基板(W)はDHFのようなケミカル(第1薬液の一例)で処理され、第1リンス槽141bで基板(W)は純水のようなリンス液で処理されることができる。
【0255】
例えば、第2バッチ処理部142に基板(W)が返送されたら、基板(W)はまず第2薬液槽142aでリン酸を含むケミカル(第2薬液の一例)によって処理され、以後第2リンス槽142bで水を含むリンス液によってリンス処理されることができる。
【0256】
リンス処理された基板(W)らは第2返送ユニット134によって姿勢変更処理槽151に返送されることができる。
【0257】
第2姿勢変更段階(S40)は姿勢変更部150で遂行されることができる。第2姿勢変更段階(S40)は基板(W)をグリップするグリップ段階、そして、基板(W)の姿勢を変更する回転段階で構成されることができる。第2姿勢変更段階(S40)では基板(W)の姿勢変更を1枚ずつ遂行することができる。
【0258】
図18、そして、
図19は、
図17の第2姿勢変更段階で姿勢変換ロボットが基板の姿勢を水平姿勢に変更する姿を見せてくれる図面である。
【0259】
例えば、
図18に示されたところのように第2姿勢変更段階(S40)のうちでグリップ段階には、ハンド800が支持部材153に第2姿勢(垂直姿勢)で支持されている基板(W)らのうちで何れか一つの基板(W)に近付くことができる。ハンド800は締結ボディー810と整列ピン825の間に基板(W)が位置できるように移動されることができる。締結ボディー810と整列ピン825との間に基板(W)が位置すれば、グリップ部材830はチャッキング位置に移動し、基板(W)をグリップすることができる。
【0260】
ハンド800が基板(W)をグリップすれば、基板(W)が支持部材153に形成された支持溝から脱することができるように、基板(W)を上の方向に移動させることができる。
【0261】
以後、
図19に示されたところのように第2姿勢変更段階(S40)のうちで回転段階には、第4アーム176が回転される一軸を基準でハンド800を回転させながら、基板(W)を一方向(例えば、水平方向)に沿って直線移動して基板(W)の位置を変更することができる。すなわち、回転段階には姿勢変更ロボット156のハンド800が一軸を基準で回転しながら、ハンド800が水平方向に沿って直線移動することができる。この場合、基板(W)の一端は仮想の曲線(例えば、切断された抛物線)を描きながら処理液(L)に浸された状態で姿勢が垂直姿勢から水平姿勢に変更されることができる。また、基板(W)の回転は、基板(W)の一端がハンド800から遠くなる方向になされることができる。
【0262】
また、基板(W)の回転が終わる時点と、基板(W)の直線移動が終わる時点の差は設定時間以下になることができる。例えば、このふたつの時点はお互いに等しい時点であることがある。すなわち、基板(W)の直線移動が終わることと同時に、第4アーム176による基板(W)の回転はすべて終わることがある。
【0263】
また、基板(W)がグリップされ、基板(W)が回転する間、ビジョン部材870は処理液(L)に浸されないこともある。すなわち、ビジョン部材870は姿勢変更処理槽151に底流する処理液(L)に浸されない位置に敷設されることができる。これに、処理液(L)によってビジョン部材870が損傷される問題点を最小化することができる。
【0264】
再び
図17を参照すれば、第2姿勢変更段階(S40)が遂行された以後ウェティング段階(S50)が遂行されることができる。ウェティング段階(S50)は第2姿勢変更段階(S40)、そして、枚葉式処理段階(S60)の間に遂行されることができる。
【0265】
ウェティング段階(S50)は姿勢変更ロボット156及び/または待機チャンバ210によって遂行されることができる。ウェティング段階(S50)には処理液(L)から脱して外部に露出された基板(W)にウェティング液を噴射して基板(W)の自然乾燥を防止することができる。ウェティング液は上述した姿勢変更処理槽151に底流する処理液(L)と同じ種類の液であることがある。これと異なり、ウェティング液は上述した処理液(L)とは異なる種類の液であることがある。
【0266】
図20は、
図17のウェティング段階を遂行する姿勢変更ロボットの姿を見せてくれる図面である。
【0267】
例えば、
図20に示されたところのように基板(W)の姿勢変更が完了し、姿勢変更ロボット156は基板(W)を姿勢変更処理槽151に収容された処理液(L)から脱するように基板(W)を上の方向に移動させることができる。基板(W)が処理液(L)から脱すれば、液供給部材880はウェティング液(WL)を供給することができる。基板(W)の縁領域に供給されたウェティング液(WL)は基板(W)の上面に沿って流れながら基板(W)の上面に液膜を形成することができる。このようにウェティング液(WL)が基板(W)の縁領域に沿って流れながら液膜を形成するようになれば、ウェティング液(WL)の跳ね飛び現象が最大限抑制され、基板(W)をより効率的に処理することができるようになる。
【0268】
また、ウェティング段階(S50)は上述したところのように待機チャンバ210で遂行されることもできる。姿勢変更ロボット156は基板(W)に対して第2姿勢変更段階(S40)を遂行後、基板(W)を待機チャンバ210に返送する。ウェティング段階(S50)は基板(W)が待機チャンバ210に搬入されれば、液供給ユニット740がウェティング液を基板(W)に供給することができる。
【0269】
ウェティング段階(S50)が遂行されることによって、基板(W)が枚葉処理チャンバ230、240に搬入される以前に自然乾燥されることを最小化することができる。
【0270】
枚葉式処理段階(S60)は水平姿勢の単一の基板(W)に対する処理が遂行されることができる。枚葉式処理段階(S60)は液処理段階(S61)、そして、乾燥段階(S62)を含むことができる。
【0271】
液処理段階(S61)は枚葉式で基板(W)を液処理することができる。液処理段階(S61)は待機チャンバ210で臨時保管された基板(W)が液処理チャンバ230に返送されれば、液処理チャンバ230で遂行されることができる。液処理段階(S40)には基板(W)上にIPAのような有機溶剤を供給することができる。
【0272】
乾燥段階(S62)は枚葉式で基板(W)を乾燥処理することができる。乾燥段階(S62)は、液処理段階(S61)で液処理された基板(W)が乾燥チャンバ240に返送されれば、乾燥チャンバ240で遂行されることができる。乾燥段階(S50)には基板(W)で超臨界状態の処理流体(例えば、超臨界状態の二酸化炭素)を基板(W)上に供給して基板(W)上に残留する有機溶剤、ウェティング液または処理液(L)などを除去することができる。
【0273】
場合によって、乾燥段階(S50)は乾燥チャンバ240で遂行されないで、液処理チャンバ230から基板(W)を速い速度で回転させて基板(W)を乾燥させることもできる(いわゆる、スピン乾燥)。
【0274】
枚葉式処理段階(S60)以後に遂行される基板(W)アンローディング段階(S70)には枚葉式処理段階(S60)が遂行された基板(W)はバッファー部250に返送され、以後、第2返送チャンバ260の第2返送ロボット262によって第2ロードポートユニット270に置かれた移送容器(F)に返送されることができるし、第2ロードポートユニット270に置かれた移送容器(F)をOHTのような返送装置が把持して基板処理装置10からアンローディングさせることができる。
【0275】
例示的な実施例らがここに開示されたし、他の変形ができることを理解しなければならない。特定実施例の個別要素または特徴は一般的にその特定実施例に制限されないが、適用可能な場合、特別に図示されるか、または説明されなくても相互交換可能で選択された実施例で使用されることができる。このような変形は本開示内容の思想及び範囲を脱することで見なされてはいけないし、通常の技術者に自明なそのようなすべての変形は次の請求範囲の範囲内に含まれるように意図される。
【符号の説明】
【0276】
151 姿勢変更処理槽
156 姿勢変更ロボット
800 ハンド
810 締結ボディー
820 支持ボディー
821 第1支持台
823 第2支持台
825 整列ピン
830 グリップ部材
840 第1グリッパー
841 第1側板
843 第1支持突起
845 第2支持突起
850 第2グリッパー
851 第2側板
853 第3支持突起
855 第4支持突起
860 グリッパー駆動機
870 ビジョン部材
880 液供給部材