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特開2024-95961故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095961
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/20 20230101AFI20240704BHJP
【FI】
G06Q10/20
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023145895
(22)【出願日】2023-09-08
(31)【優先権主張番号】202211742631.1
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522378775
【氏名又は名称】北京地平▲線▼信息技▲術▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】ウェンシン リー
(72)【発明者】
【氏名】ジェンジュン リー
(72)【発明者】
【氏名】チンユー リウ
(72)【発明者】
【氏名】ジン リー
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC15
(57)【要約】
【課題】本願は、故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【解決手段】この方法は、被処理故障の故障識別子を含む、少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップと、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップと、各目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うステップと、を含む。本開示は、複数の故障階層の故障の並行処理を実現することができ、割り込みストームや応答不可の発生を回避して、故障処理効率を効果的に向上させ、関連技術において割り込みストームや応答不可を引き起こしやすくてスタベーションとなるなどの問題を解決する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップであって、前記被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含むステップと、
各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップと、
各前記目標被処理故障情報に基づいて、対応する故障処理を行うステップと、を含むことを特徴とする故障処理方法。
【請求項2】
少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップは、
予め配置された故障識別子と故障階層との第1の対応関係に基づいて、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の故障処理方法。
【請求項3】
各前記目標被処理故障情報に基づいて、対応する故障処理を行うステップは、
予め配置された故障識別子と処理タイプとの第2の対応関係に基づいて、各前記目標被処理故障情報がそれぞれ対応する処理タイプを確定するステップと、
各前記目標被処理故障情報にそれぞれ対応する処理タイプに基づいて、各前記目標被処理故障情報にそれぞれ対応する故障処理信号を出力するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の故障処理方法。
【請求項4】
各故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップは、
イネーブル許可情報を検出したことに応答して、各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の故障処理方法。
【請求項5】
各前故障階層にそれぞれ対応する前記目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを記憶するステップ、及び/又は、
各前記故障階層にそれぞれ対応する前記目標被処理故障情報を符号化して、各前記目標被処理故障情報の故障コードを取得するステップ、及び、各前記故障階層にそれぞれ対応する前記目標被処理故障情報の故障コードを記憶するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の故障処理方法。
【請求項6】
各故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停て、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップは、
いずれかの前記故障階層に対して、ラウンドロビンアルゴリズムに基づいて当該故障階層の前記被処理故障情報を調停して、当該故障階層に対応する前記目標被処理故障情報を確定するステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の故障処理方法。
【請求項7】
いずれかの前記故障階層に対して、当該故障階層の前記被処理故障情報における当該故障階層の前記目標被処理故障情報の位置を記録するステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の故障処理方法。
【請求項8】
各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップの後には、
各前記目標被処理故障情報の処理回数を記録するステップをさらに含み、
前記故障処理方法は、
いずれかの前記目標被処理故障情報に対して、当該目標被処理故障情報に対応する処理回数が予め設定された回数閾値に達したことに応答して、当該目標被処理故障情報の故障階層を現在の故障階層の1レベル前の故障階層に更新して、当該1レベル前の故障階層の被処理故障情報として調停されることを待つステップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の故障処理方法。
【請求項9】
少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するための故障分類モジュールであって、前記被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含む故障分類モジュールと、
各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定し、各前記目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うための故障調停モジュールと、を含むことを特徴とする故障処理装置。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載の故障処理方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶しており、又は、
請求項9に記載の故障処理装置の少なくとも1つのハードウェア論理回路への記憶に必要なデータを記憶することにより、作動時に前記ハードウェアロジック回路が対応する機能を実現することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
プロセッサと、
前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能な命令を読み取って、この実行可能な命令を実行して請求項1~8のいずれか一項に記載の故障処理方法を実現させ、又は、
請求項9に記載の故障処理装置を含み、
前記故障処理装置における少なくとも一部は、ハードウェア論理回路によって実現されることを特徴とする電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、機能安全技術に関し、特に故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
車載アプリケーシングでは、チップ制御、記憶回路に対して機能安全のレベル要求があるため、ハードウェア故障及びソフトウェア故障の検出のために、制御通路、データ通路、メモリなどは、いずれも対応する安全保護回路又は安全保護プログラムなどの安全モジュールを必要とし、ハードウェア故障又はソフトウェア故障が検出されると、故障情報を故障処理モジュールに報告する必要があり、故障処理モジュールは、受信した故障情報に対して一括してラウンドロビン調停を行い、1回当たり1つの故障情報を許可処理し、他の故障情報は、ラウンドロビンを待つ必要があり、例えば、現在許可処理している故障情報の処理タイプが割り込みであれば、プロセッサに割り込み信号を送信し、プロセッサは、割り込みに応答して当該故障情報を処理し、処理が完了した後、故障処理モジュールに次の故障情報をラウンドロビンすることを通知する。しかし、1つの故障が発生すると、広がって一連の故障の発生を引き起こすおそれがあり、割り込みストームを引き起こしやすく、又は、1つの故障が解決できないと、他の故障は始終応答を得ることができず(以下、「応答不可」と称する)、これにより、関連技術の故障処理モジュールは、処理効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、上記故障処理効率が低いなどの技術的問題を解決するために提案される。本開示の実施例は、故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例の一態様に係る故障処理方法は、少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップであって、前記被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含むステップと、各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップと、各前記目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うステップと、を含む。
【0005】
本開示の実施例の別の態様に係る故障処理装置は、少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各前記被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するための故障分類モジュールであって、前記被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含む故障分類モジュールプと、各前記故障階層に含まれている前記被処理故障情報をそれぞれ調停して、各前記故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定し、各前記目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うための故障調停モジュールと、を含む。
【0006】
本開示の実施例のさらに別の態様に係るコンピュータ可読記憶媒体は、本開示の上記実施例のいずれかに記載の故障処理方法を実行するためのコンピュータプログラムを記憶しており、又は、上記実施例のいずれかに記載の故障処理装置の少なくとも1つのハードウェア論理回路への記憶に必要なデータを記憶することにより、作動時に、前記ハードウェアロジック回路が対応する機能を実現する。
【0007】
本開示の実施例のさらに別の態様に係る電子機器は、プロセッサと、前記プロセッサにより実行可能な命令を記憶するためのメモリとを含み、前記プロセッサは、前記メモリから前記実行可能な命令を読み取って、この実行可能な命令を実行して本開示の上記実施例のいずれかに記載の故障処理方法を実現させ、又は、上記実施例のいずれかに記載の故障処理装置を含み、前記故障処理装置における少なくとも一部は、ハードウェア論理回路によって実現される。
【発明の効果】
【0008】
本開示の上記実施例に係る故障処理方法、装置、電子機器及び記憶媒体によれば、少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各被処理故障情報が属する故障階層を確定し、各故障階層の被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定し、各故障階層の目標被処理故障情報に基づいて故障処理を行うことにより、複数の故障階層の故障の並行処理を実現し、割り込みストームや応答不可の発生を回避して、故障処理効率を効果的に向上させ、関連技術において割り込みストームや応答不可を引き起こしやすくてスタベーションとなるなどの問題を解決することができる。
【0009】
以下、図面及び実施例に基づいて、本開示の技術的解決手段をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、図面を参照しながら本開示の実施例をより詳細に説明することにより、より明らかになる。図面は、本開示の実施例をさらに理解するために用いられ、明細書の一部として構成され、本開示の実施例とともに本開示を解釈するために用いられ、本開示を限定するものではない。図面において、同じ参照記号は、通常、同じ部材やステップを表す。
図1】本開示に係る故障処理方法の1つの例示的な適用場面である。
図2】本開示の例示的な一実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。
図3】本開示の別の例示的な実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。
図4】本開示のさらに別の例示的な実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。
図5】本開示の例示的な一実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である。
図6】本開示の別の例示的な実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である
図7】本開示の例示的な一実施例に係るアービタの構造の模式図である。
図8】本開示のさらに別の例示的な実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である。
図9】本開示の電子機器の1つの適用実施例の構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る例示的な実施例について詳細に説明する。明らかに、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、本開示の実施例の全部ではなく、本開示は、本明細書に説明される例示的な実施例に限定されない。
【0012】
なお、これらの実施例に記載される部材及びステップの相対的な配置、数式及び数値は、別の具体的な説明がない限り、本開示の範囲を制限するものではない。
【0013】
本開示の実施例における「第1」、「第2」などの用語は、単に異なるステップ、機器又はモジュールなどを区別するためのものに過ぎず、いかなる特定の技術的意味を表すことでもなく、それらの間の必然的な論理順序を表すことでもないことを当業者は理解し得る。
【0014】
また、本開示の実施例では、「複数」は、2つ以上を意味することができ、「少なくとも1つ」は、1つ、2つ以上を意味することができる。
【0015】
また、本開示の実施例において言及される部材、データ又は構造は、明示的に限定されていない場合又は文脈からそうでないことが示唆されていない場合、一般に1つ以上であると理解することができる。
【0016】
また、本開示における「及び/又は」との用語は、単に関連対象を説明する関連関係であり、3つの関係が存在し得ることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、AとBとが同時に存在する場合、Bのみが存在する場合という3つの場合を示すことができる。また、本開示における「/」との符号は、一般に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0017】
本開示の実施例は、多くの他の汎用又は専用コンピューティングシステム環境や構成とともに動作可能な、端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器に適用することができる。端末機器、コンピュータシステム、サーバなどの電子機器とともに使用するに適する周知の端末機器、コンピューティングシステム、環境及び/又は構成の例は、パーソナルコンピュータシステム、サーバコンピュータシステム、シンクライアント、ファットクライアント、ハンドヘルド又はラップトップデバイス、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラマブル家庭用電化製品、ネットワークパーソナルコンピュータ、小型コンピュータシステム、大型コンピュータシステム及び上記の任意のシステムを含む分散クラウドコンピューティング技術環境などを含むが、これらに限定されない。
[本開示の概要]
【0018】
本開示を実現する過程において、発明者は、車載アプリケーシングでは、チップ制御、記憶回路に対して機能安全のレベル要求があるため、ハードウェア故障及びソフトウェア故障の検出のために、制御通路、データ通路、メモリなどは、いずれも対応する安全保護回路又は安全保護プログラムなどの安全モジュールを必要とし、ハードウェア故障又はソフトウェア故障が検出されると、故障情報を故障処理モジュールに報告する必要があり、故障処理モジュールは、受信した故障情報に対して一括してラウンドロビン調停を行い、1回当たり1つの故障情報を許可処理し、他の故障情報は、ラウンドロビンを待つ必要があり、例えば、現在許可処理される故障情報の処理タイプが割り込みであれば、プロセッサに割り込み信号を送信し、プロセッサは、割り込みに応答して当該故障を処理し、処理が完了した後、故障処理モジュールに次の故障情報をラウンドロビンすることを通知する。しかし、1つの故障が発生すると、広がって一連の故障の発生を引き起こすおそれがあり、割り込みストームを引き起こしやすく、又は、1つの故障が解決できないと、他の故障は始終応答不可となり、これにより、関連技術の故障処理モジュールが処理効率が低いとのことを発見した。
[例示的な概要]
【0019】
図1は、本開示に係る故障処理方法の1つの例示的な適用場面である。
【0020】
車載の適用場面では、チップの制御通路、データ通路、メモリなどのハードウェア及びソフトウェアに対して、ハードウェア故障及び/又はソフトウェア故障の検出のために、機能安全のニーズに応じて対応する安全モジュールを設置することができ、各安全モジュールは、1種類の故障の検出に対応することができ、安全モジュールが故障発生を検出した場合、チップの故障処理モジュール(すなわち、本開示の故障処理装置)に故障情報を報告することができ、当該故障情報は、本開示の被処理故障情報となることができ、本開示の故障処理方法(故障処理装置で実行される)を利用して少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行い、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定し、被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含むことができ、故障識別子は、安全モジュールに予め配置された識別子であることができ、故障識別子の具体的な表現形態は、実際のニーズに応じて設定されることができ、例えば、番号又は他の表現形態であることができ、具体的に限定されない。各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定した後、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定することができ、目標被処理故障情報は、複数の被処理故障情報から調停された現在処理しようとする被処理故障情報を示し、残りの被処理故障情報は、待ち続ける必要がある。各故障階層に対して、目標被処理故障情報を確定した後、目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行って対応する故障を解決し、例えば、プロセッサに割り込み信号を送信して、プロセッサが割り込みに応答して対応する故障処理を行い、さらに例えば、リセット管理装置にリセット信号を送信して、リセット管理装置が故障源をリセットし、また、故障ピンを介してチップの外部の他のチップ又はモジュールに信号を送信し、例えば他のチップ又はモジュールに当該チップが故障したことを通知するなどとしてもよい。本開示は、被処理故障情報を故障階層に分割し、各故障階層には1つ又は複数の被処理故障情報がキューイングされており、異なる故障階層の被処理故障情報を並行して調停処理することができるため、割り込みストームや応答不可の発生を効果的に回避して、故障処理効率を大幅に向上させることができる。
【0021】
一選択可能な実施例では、故障識別子は、安全モジュールの接続インタフェースによって確定されることができ、例えば、各安全モジュールは、一定のインタフェースを介して故障処理装置に接続され、各安全モジュールが故障処理装置に報告した故障情報は、同じであってもよく、例えば、「1」は、故障が発生したことを示し、故障処理装置は、故障情報を報告したインタフェースによって被処理故障の故障識別子を確定することができることにより、被処理故障情報を取得して後続の処理に用い、具体的には実際のニーズに応じて設定することができる。
[例示的な方法]
【0022】
図2は、本開示の例示的な一実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。本実施例は、具体的に車載コンピューティングプラットフォームのような電子機器に適用可能であり、図2に示すように、以下のステップ201~ステップ203を含む。
【0023】
ステップ201では、少なくとも1つの被処理故障情報に対して分類を行って、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定し、被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含む。
【0024】
ここで、故障階層の階層数は、正の整数であり、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができ、例えば、3つの階層、4つの階層などに設定することができる。被処理故障の故障識別子は、安全モジュールが報告した故障情報に所持されるものであってもよく、安全モジュールと故障処理装置との接続インタフェースによって確定されるものであってもよく、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。被処理故障情報が属する故障階層は、予め配置された故障識別子と故障階層との対応関係に基づいて確定されることができる。
【0025】
一選択可能な実施例では、故障処理装置は、1つの故障情報を受信するたびに、当該故障情報に対応する被処理故障情報をリアルタイムに確定し、当該被処理故障情報が属する故障階層を確定し、対応する故障階層のキューに当該被処理故障情報を割り当ててキューイングさせることができる。
【0026】
一選択可能な実施例では、各故障階層の間は、所定の優先度を有することができ、例えば、故障階層は、それぞれclass 1、class 2、…、class nとのn個(nは正の整数)の階層を含み、階層値が小さいほど優先度が高く、すなわちclass 1の優先度が最も高い。異なる優先度の故障階層には、異なる重大さの被処理故障情報を配置することができ、具体的に実際のニーズに基づいて設定されることができる。
【0027】
ステップ202では、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定する。
【0028】
ここで、異なる故障階層の調停は、互いに独立的であり、互いに影響しないことができる。いずれかの故障階層に対して、当該故障階層に含まれている各被処理故障情報を調停して、当該故障階層に対応する目標被処理故障情報を確定する。目標被処理故障情報は、複数の被処理故障情報から調停された現在処理しようとする被処理故障情報を示し、残りの他の被処理故障情報は、次回の調停を待ち続ける必要がある。
【0029】
一選択可能な実施例では、いずれかの故障階層に対して、当該故障階層に含まれている各被処理故障情報に対する調停は、予め設定された調停ルールに基づいて実現することができ、例えば、予め設定されたラウンドロビンアルゴリズムに基づいて当該故障階層の被処理故障情報を調停し、具体的に実際のニーズに応じて設定することができる。
【0030】
一選択可能な実施例では、各故障階層の間に優先度を有する状況に対して、ある故障階層(例えば、class 3)の目標被処理故障情報に対応する処理回数が一定の条件を満たす場合、現在の故障階層の優先度に基づいて、当該目標被処理故障情報を現在の故障階層より1レベル高い階層にレベルアップすることができ、例えば、class 3の目標被処理故障情報をclass 2にレベルアップして、class 2の被処理故障情報として調停し、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0031】
ステップ203では、各目標被処理故障情報に基づいて、対応する故障処理を行う。
【0032】
ここで、異なる目標被処理故障情報に対応する処理方式が異なる可能性があるため、各故障階層の目標被処理故障情報を確定した後、各目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行う必要があり、例えば、何らかの目標被処理故障情報がプロセッサによって処理される必要があると、プロセッサに割り込み信号を送信する必要があり、何らかの目標被処理故障情報がリセット管理装置(又はリセット管理モジュール)によって処理される必要があると、リセット管理装置にリセット信号を送信し、また、何らかの目標被処理故障情報が故障処理装置の位置する現在のチップの外部の他のチップ又はモジュールに通知メッセージを送信する必要があると、現在のチップの故障ピンを介して他のチップ又はモジュールに通知メッセージを送信するなどが挙げられ、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。異なる故障階層の目標被処理故障情報は、並行処理することができ、互いに影響しない。
【0033】
本実施例に係る故障処理方法は、少なくとも1つの被処理故障情報を分類して各被処理故障情報が属する故障階層を確定し、各故障階層の被処理故障情報をそれぞれ調停して各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定し、各故障階層の目標被処理故障情報に対して故障処理を行うことにより、複数故障階層の故障の並行処理を実現し、割り込みストームや応答不可の発生を回避して、故障処理効率を効果的に向上させ、関連技術において割り込みストームや応答不可を引き起こしやすくてスタベーションとなるなどの問題を解決することができる。
【0034】
図3は、本開示の別の例示的な実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。
【0035】
一選択可能な実施例では、ステップ201は、具体的に、
予め配置された故障識別子と故障階層との第1の対応関係に基づいて、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するステップ2011を含んでもよい。
【0036】
ここで、第1の対応関係は、レジスタに予め配置されてもよく、他の方式で記憶されてもよく、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。第1の対応関係が故障識別子と故障階層との対応関係を特徴付けるため、各被処理故障情報に含まれている故障識別子に基づいて第1の対応関係にマッチングすることにより、各被処理故障情報が属する故障階層を確定することができる。
【0037】
本実施例では、予め配置された故障識別子と故障階層との第1の対応関係により各被処理情報がそれぞれ属する故障階層を容易に確定することができ、被処理故障情報の階層分割を効果的に実現することができる。
【0038】
一選択可能な実施例では、各目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うステップ203は、以下のステップ2031~ステップ2032を含む。
【0039】
ステップ2031では、予め配置された故障識別子と処理タイプとの第2の対応関係に基づいて、各目標被処理故障情報がそれぞれ対応する処理タイプを確定する。
【0040】
ここで、処理タイプとは、目標被処理故障情報に対して故障処理を行う具体的な処理方式のタイプであり、処理タイプには、割り込みタイプ、リセットタイプ、外部への発信タイプなどを含まれることができ、そのうち、割り込みタイプとは、プロセッサに割り込み信号を送信してプロセッサに対応する故障処理を行わせる必要があるタイプであり、リセットタイプとは、故障源に対してリセット処理を行う必要があるタイプであり、外部への発信タイプとは、故障処理装置が位置するチップの外部の他のチップ又はモジュールに通知する必要があるタイプである。実際のニーズに応じてより多くの他のタイプを設定することができ、具体的には限定しない。第2の対応関係は、レジスタに予め配置されてもよく、他の方式で記憶又は配置されてもよい。具体的な故障識別子と処理タイプとの第2の対応関係は、実際のニーズに応じて設定されることができ、本開示では限定しない。
【0041】
ステップ2032では、各目標被処理故障情報にそれぞれ対応する処理タイプに基づいて、各目標被処理故障情報にそれぞれ対応する故障処理信号を出力する。
【0042】
ここで、異なる処理タイプは、異なる故障処理信号を出力する必要があり、故障処理信号には、プロセッサに出力される割り込み信号、リセット管理装置に出力されるリセット信号、現在のチップの外部の他のチップ又はモジュールに出力される通知信号などを含まれることができ、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。割り込みタイプに対応する故障処理信号は、割り込み信号であり、リセットタイプに対応する故障処理信号は、リセット信号であり、外部への発信タイプに対応する故障処理信号は、他のチップ又はモジュールに出力される通知信号であり、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0043】
本実施例では、異なる処理タイプに対して異なる故障処理信号を出力することができ、それにより、対応する故障処理を担当する部分が故障処理信号に基づいて対応する故障処理をタイムリーに行って、故障問題をタイムリーに解決することができる。
【0044】
一選択可能な実施例では、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップ202は、
イネーブル許可情報を検出したことに応答して各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップ2021aを含む。
【0045】
ここで、イネーブル許可情報は、調停の操作をトリガするために用いられ、いずれかの故障階層に対して、毎回の調停では1つの目標被処理故障情報を確定することができ、又は、実際の処理能力に応じて2つ以上の目標被処理故障情報を調停することができ、1回調停した後、故障処理段階に進入し、目標被処理故障情報として確定された被処理故障情報以外の他の被処理故障情報は、次回の調停を待ち続ける必要があり、この段階でイネーブル許可情報は無効であり、目標被処理故障情報に対応する故障処理が完了すると、イネーブル許可情報を配置して新たな調停をトリガする。
【0046】
一選択可能な実施例では、許可イネーブル情報は、レジスタによって配置されることができ、例えば、レジスタが「1」に配置された場合、レジスタ状態が「1」であることを検出することにより、許可イネーブル情報の検出を確定し、1回の調停が終了すると、レジスタ状態を「0」に配置してディセーブルを表し、許可イネーブル情報が検出できず、これに基づいて、各故障階層の被処理故障情報の調停及び処理を実現することができる。
【0047】
本実施例では、許可イネーブル情報によって各故障階層の被処理故障情報の調停を制御して、各故障階層の被処理故障情報が規則的に処理されることを保証することができる。
【0048】
一選択可能な実施例では、本開示の方法は、
各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを記憶するステップ310をさらに含む。
【0049】
ここで、処理タイムスタンプは、目標被処理故障情報の処理時間を特徴付けるために用いられ、処理タイムスタンプは、被処理故障情報が目標被処理故障情報として確定されるタイムスタンプであってもよく、目標被処理故障情報に対して対応する故障処理信号を出力するタイムスタンプであってもよく、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。処理タイムスタンプは、後続の故障分析及びトレースに用いられることができ、例えば、故障の発生頻度、時間的規則などの統計に用いられることができる。
【0050】
本実施例では、調停される目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを記録することにより、後続の故障分析及びトレースに効果的なデータ根拠を提供することができる。
【0051】
一選択可能な実施例では、本開示の方法は、ステップ320~ステップ330をさらに含む。
【0052】
ステップ320では、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を符号化して、各目標被処理故障情報の故障コードを取得する。
【0053】
ここで、異なる故障階層に対して異なる符号化ルールを用いて故障コードを確定してもよく、同じ符号化ルールを用いてもよく、具体的な符号化ルールは、実際のニーズに応じて設定されることができる。符号化ルールの設定原則は、取得する故障コードが今回の故障を唯一に識別でき、故障源をトレースできるようにすることであり、例えば、故障コードは、故障識別子、処理タイムスタンプ、処理タイプ、故障階層などの関連情報を含むことができ、異なる情報は、異なる番号や符号で表すことができ、例えば、バイナリコードで故障コードを表し、様々な情報は、異なるビットの状態によって表され、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。故障コードを解析することによって故障源の位置特定を実現することができる。例えば、本開示の故障処理装置がプロセッサに割り込み信号を送信し、プロセッサが割り込みに応答するには、故障コードを照会し、故障コードに基づいて故障源を位置特定してから故障源に対して対応する故障処理を行う必要がある。
【0054】
ステップ330では、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の故障コードを記憶する。
【0055】
ここで、故障コードの記憶方式は、実際のニーズに応じて設定されることができ、例えば、レジスタによって記憶されてもよく、他の方式によって記憶されてもよい。
【0056】
本実施例では、調停処理された目標被処理故障情報を符号化して故障コードを取得し記憶することにより、後続の故障処理の故障源の位置特定に正確かつ効果的なデータサポートを提供することができる。
【0057】
図4は、本開示のさらに別の例示的な実施例に係る故障処理方法のフローチャートである。
【0058】
一選択可能な実施例では、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップ202は、
いずれかの故障階層に対して、ラウンドロビンアルゴリズムに基づいて当該故障階層の被処理故障情報を調停して、当該故障階層に対応する目標被処理故障情報を確定するステップ2021bを含む。
【0059】
ここで、ラウンドロビン(Round Robin)アルゴリズムに基づいて調停を行うとは、各被処理故障情報を順番に調停して目標被処理故障情報として処理することである。ここで、各被処理故障情報の順番は、各被処理故障情報の報告時間に基づいて確定されることができる。
【0060】
本実施例では、ラウンドロビンアルゴリズムによって各故障階層の被処理故障情報を調停することで、各被処理故障情報が均等に調停処理されることを保証し、待ち時間が長すぎる状況の発生を回避することができる。
【0061】
一選択可能な実施例では、各被処理故障情報の順番は、予め設定された優先度ルールに従って確定されることもでき、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。例えば、いくつかの影響が重大な故障に対して、より高い優先度を設定してもよく、そうすると、キューイングする時に優先度に応じてキューイングして調停されることを待つことができ、この場合、優先度が同じの被処理故障情報に対しては、報告時間に応じてキューイングすることができる。
【0062】
一選択可能な実施例では、本開示の方法は、ステップ340をさらに含む。
【0063】
ステップ340では、いずれかの故障階層に対して、当該故障階層の被処理故障情報における当該故障階層の目標被処理故障情報の位置を記録する。
【0064】
ここで、いずれかの故障階層の目標被処理故障情報の当該故障階層の被処理故障情報における位置は、当該故障階層の被処理故障情報がラウンドロビンされる位置を表すために用いられ、それにより次回の調停時にラウンドロビンすべき被処理故障情報を迅速に確定することができる。
【0065】
本実施例では、各目標被処理故障情報が属する故障階層の被処理故障情報における位置を記録することにより、次回のラウンドロビン時にラウンドロビン位置を迅速に確定して、処理効率を向上させることができる。
【0066】
一選択可能な実施例では、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するステップ202の後には、
各目標被処理故障情報の処理回数を記録するステップ410をさらに含む。
【0067】
ここで、いずれかの故障源には、複数回の故障が発生する可能性があり、当該複数回の故障は同じ故障に属し、同じ故障に対しては、1回発生するごとに、1回報告する必要があり、故障処理装置は1回処理する必要があり、当該故障の被処理故障情報を目標被処理故障情報として調停するたびに、当該目標被処理故障情報の処理回数をリアルタイムに維持することができ、1回処理するごとに、処理回数を1増加する。
【0068】
本開示の方法は、
いずれかの目標被処理故障情報に対して、当該目標被処理故障情報に対応する処理回数が予め設定された回数閾値に達したことに応答して、当該目標被処理故障情報の故障階層を現在の故障階層の1レベル前の故障階層に更新して、当該1レベル前の故障階層の被処理故障情報として調停されることを待つステップ420をさらに含む。
【0069】
ここで、予め設定された回数閾値は、実際のニーズに応じて設定されることができ、例えば、3回、4回などに設定されることができ、具体的には限定されない。1つの目標被処理故障情報に対応する処理回数が予め設定された回数閾値に達した場合、当該目標被処理故障情報の故障階層をレベルアップし、例えば、当該目標被処理故障情報の現在の故障階層がレベル3であれば、レベル2にレベルアップして、レベル2の故障レベルの被処理故障情報としてキューイングして調停されることを待つ。現在の故障レベルがレベル2であれば、レベル1にレベルアップされることができる。
【0070】
一選択可能な実施例では、ステップ420は、ステップ203の前に実行されてもよく、この場合、当該目標被処理故障情報に対してステップ203を一時的に実行しなくてもよく、ステップ203を実行してもよく、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0071】
一選択可能な実施例では、ステップ420は、ステップ203の後に実行されてもよく、すなわち当該目標被処理故障情報に対してステップ203を実行した後、その処理回数を1増加し、この時の処理回数が予め設定された回数閾値を超えると、当該目標被処理故障情報の故障階層をレベルアップ後の階層として直接マークすることができ、次回に当該故障が発生した時、レベルアップ後の階層の被処理故障情報としてキューイングと調停を直接行うことができ、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0072】
一選択可能な実施例では、故障階層がレベルアップされた目標被処理故障情報は、カスケード故障と呼ぶことができ、符号化する時に、故障コードは、対応するカスケード情報を含むことができ、それにより後続の故障処理時に故障源の位置特定を行うことができる。例えば、カスケード故障の目標被処理故障情報に対して、プロセッサに割り込み信号を送信した場合、プロセッサは、割り込み信号を受信し、故障コードを照会し、故障コードに基づいてカスケード故障であると確定すると、次のレベルの故障階層における当該目標被処理故障情報の故障コードを読み取り、故障源を位置特定し、故障源に対して対応する故障除去処理を行って故障問題を解決することができる。
【0073】
一選択可能な実施例では、最高故障階層の目標被処理故障情報に対応する故障処理信号を外部への発信タイプの通知信号として設定することができ、他の故障階層の目標被処理故障情報に対応する処理信号は、割り込み信号及びリセット信号を含んでもよく、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0074】
本実施例では、処理回数が予め設定された回数閾値を超えた目標被処理故障情報に対して故障階層のレベルアップを行うことにより、故障の重大さを特徴付けることができ、それにより異なる故障階層の故障処理を行うことができ、例えば、最高階層にレベルアップした後、故障問題を素早く解決するように、外部の他のチップ又はモジュールに通知して、チップの安全な動作を保証することができる。
【0075】
本開示の実施例に係るいずれかの故障処理方法は、データ処理能力を有する任意の適切な機器(例えば、端末機器やサーバなど)により実行されることができる。又は、本発明の実施例に係るいずれかの故障処理方法は、プロセッサにより実行されることができ、例えば、プロセッサは、メモリに記憶された対応する命令を呼び出すことにより本開示の実施例に言及されたいずれかの故障処理方法を実行することができる。以下、重複する説明は省略する。
[例示的な装置]
【0076】
図5は、本開示の例示的な一実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である。当該実施例の装置は、本開示の対応する方法の実施例を実現するために用いられ、図5に示す装置は、故障分類モジュール51及び故障調停モジュール52を含む。
【0077】
故障分類モジュール51は、少なくとも1つの被処理故障情報を分類して、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定するために用いられ、被処理故障情報は、被処理故障の故障識別子を含む。
【0078】
故障調停モジュール52は、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定し、各目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うために用いられる。
【0079】
図6は、本開示の別の例示的な実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である。一選択可能な実施例では、故障調停モジュール52は、少なくとも2つのアービタ521を含む。
【0080】
少なくとも2つのアービタのうち各アービタ521が1つの故障階層に対応し、各アービタ521は、当該アービタ521に対応する故障階層の被処理故障情報を調停して、当該故障階層の目標被処理故障情報を確定し、目標被処理故障情報に基づいて対応する故障処理を行うために用いられる。
【0081】
一選択可能な実施例では、各アービタ521は、ハードウェア論理により実現されることができる。各アービタ521の具体的な操作原理は、前記方法の実施例を参照し、ここでは重複する説明は省略する。
【0082】
一選択可能な実施例では、本開示の装置は、第1のコンフィギュレーションレジスタ53をさらに含む。
【0083】
第1のコンフィギュレーションレジスタ53は、予め配置された故障識別子と故障階層との第1の対応関係を記憶するために用いられる。
【0084】
故障分類モジュール51は、第1のコンフィギュレーションレジスタ53に記憶された第1の対応関係に基づいて、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層を確定し、各被処理故障情報がそれぞれ属する故障階層に応じて各被処理故障情報を故障調停モジュール52における当該情報に対応するアービタ521に送信するために用いられる。
【0085】
一選択可能な実施例では、本開示の装置は、第2のコンフィギュレーションレジスタ54をさらに含む。
【0086】
第2のコンフィギュレーションレジスタ54は、予め配置された故障識別子と処理タイプとの第2の対応関係を記憶するために用いられる。
【0087】
故障調停モジュール52は、さらに、第2のコンフィギュレーションレジスタ54に記憶された第2の対応関係に基づいて、各目標被処理故障情報にそれぞれ対応する処理タイプを確定し、各目標被処理故障情報にそれぞれ対応する処理タイプに基づいて、各目標被処理故障情報にそれぞれ対応する故障処理信号を出力するために用いられる。
【0088】
ここで、故障調停モジュール52は、第2のコンフィギュレーションレジスタ54に接続されて、第2のコンフィギュレーションレジスタから第2の対応関係を読み取る。
【0089】
一選択可能な実施例では、故障調停モジュール52における各アービタ521は、それぞれ第2のコンフィギュレーションレジスタ54に接続され、各アービタ521は、第2のコンフィギュレーションレジスタ54に記憶された第2の対応関係に基づいて当該アービタの目標被処理故障情報に対応する処理タイプを確定し、処理タイプに基づいて当該目標被処理故障情報に対応する故障処理信号を出力するために用いられる。
【0090】
一選択可能な実施例では、本開示の装置は、第3のコンフィギュレーションレジスタ55をさらに含む。
【0091】
第3のコンフィギュレーションレジスタ55は、イネーブル構成命令に応答して、許可イネーブル情報を記憶するために用いられる。
【0092】
故障調停モジュール52は、さらに、第3のコンフィギュレーションレジスタ55の許可イネーブル情報を検出したことに応答して、各故障階層に含まれている被処理故障情報をそれぞれ調停して各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報を確定するために用いられる。
【0093】
一選択可能な実施例では、故障調停モジュール52におけるいずれかのアービタ521は、第3のコンフィギュレーションレジスタ55に接続され、第3のコンフィギュレーションレジスタ55の許可イネーブル情報を検出したことに応答して、当該アービタに対応する故障階層に含まれている被処理故障情報を調停して当該故障階層に対応する目標被処理故障情報を確定するために用いられる。
【0094】
一選択可能な実施例では、第3のコンフィギュレーションレジスタ55の数は、アービタ521の数と同じであってもよく、すなわち各アービタ521は、1つの第3のコンフィギュレーションレジスタ55に対応し、異なる故障階層の調停が独立してトリガされる可能である。
【0095】
一選択可能な実施例では、第3のコンフィギュレーションレジスタ55は、さらに、予め設定された周期に従って許可イネーブル情報を除去するために用いられる。
【0096】
ここで、予め設定された周期は、ラウンドロビンアルゴリズムの処理時間に基づいて確定されることができ、1回の調停が完了すると、許可イネーブル情報を除去し、次回の許可イネーブル情報の配置を待つことができ、許可イネーブル情報は、プロセッサによって配置されることができ、目標被処理故障情報に対応する故障源が除去された後、プロセッサは、第3のコンフィギュレーションレジスタ55に許可イネーブル情報を配置して、新たな調停をトリガする。
【0097】
一選択可能な実施例では、本開示の装置は、時間レジスタ56をさらに含む。
【0098】
時間レジスタ56は、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを記憶するために用いられる。
【0099】
故障調停モジュール52は、さらに、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを時間レジスタ56に書き込むために用いられる。
【0100】
一選択可能な実施例では、故障調停モジュール52における各アービタ521は、自身に対応する故障階層の目標被処理故障情報の処理タイムスタンプをタイムレジスタ56に書き込むことができる。
【0101】
一選択可能な実施例では、本開示の装置は、故障コードレジスタ57をさらに含む。
【0102】
故障コードレジスタ57は、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の故障コードを記憶するために用いられる。
【0103】
故障調停モジュール52は、さらに、各故障階層にそれぞれ対応する目標被処理故障情報の故障コードを故障コードレジスタ57に書き込むために用いられる。
【0104】
1つの選択可能な実施例では、故障調停モジュール52における各アービタ521がそれに対応する故障階層の目標被処理故障情報の故障コードを故障コードレジスタ57に書き込むとしてもよい。
【0105】
一選択可能な実施例では、時間レジスタ56及び故障コードレジスタ57は、同一のレジスタであることができ、目標被処理故障情報の処理タイムスタンプ及び故障コードを対応させて記憶するために用いられる。
【0106】
図7は、本開示の例示的な一実施例に係るアービタ521の構造の模式図である。
【0107】
一選択可能な実施例では、アービタ521は、ラウンドロビン許可ユニット5211を含む。
【0108】
ラウンドロビン許可ユニット5211は、ラウンドロビンアルゴリズムに基づいて当該アービタに対応する故障階層の被処理故障情報を調停して、当該故障階層の目標被処理故障情報を確定し、目標被処理故障情報の処理タイプに対応する故障処理信号を出力するために用いられる。
【0109】
一選択可能な実施例では、アービタ521は、ラウンドロビン位置レジスタ5212をさらに含む。
【0110】
ラウンドロビン位置レジスタ5212は、ラウンドロビン位置を記憶するために用いられる。
【0111】
ラウンドロビン許可ユニット5211は、さらに、目標被処理故障情報の目標処理タイプに対応する故障処理信号を出力した後、ラウンドロビン位置レジスタに記憶されたラウンドロビン位置を、目標被処理故障情報の当該故障階層の被処理故障情報における位置に更新するために用いられる。
【0112】
一選択可能な実施例では、アービタ521は、符号化ユニット5213をさらに含む。
【0113】
符号化ユニット5213は、目標被処理故障情報を符号化し、目標被処理故障情報の故障コードを取得し、目標被処理故障情報の故障コードを故障コードレジスタ57に書き込むために用いられる。
【0114】
ここで、符号化ユニット5213は、故障コードレジスタ57に接続され、目標被処理故障情報の故障コードを取得した後、故障コードを故障コードレジスタ57に書き込む。
【0115】
一選択可能な実施例では、ラウンドロビン許可ユニット5211は、さらに、目標被処理故障情報の処理タイムスタンプを時間レジスタ56に書き込むために用いられる。
【0116】
一選択可能な実施例では、アービタ521は、故障回数レジスタ5214をさらに含む。
【0117】
故障回数レジスタ5214は、目標被処理故障情報の処理回数を記憶するために用いられる。
【0118】
ラウンドロビン許可ユニット5211は、さらに、目標被処理故障情報に対応する処理回数が予め設定された回数閾値に達したことに応答して、目標被処理故障情報を当該アービタ521の1レベル前の故障階層のアービタに伝送して調停するために用いられる。
【0119】
一例として、図8は、本開示のさらに別の例示的な実施例に係る故障処理装置の構造の模式図である。本例における故障階層は、class 1、class 2及びclass 3との3つの階層を含み、隣接する故障階層のアービタ同士が接続され、あるアービタ521によって確定された目標被処理故障情報に対応する処理回数が予め設定された回数閾値に達した場合、当該目標被処理故障情報を1レベル前の階層のアービタに伝送して調停する。アービタ521は、目標被処理故障情報の処理タイプに基づいて、対応する故障処理信号(例えば、故障ピンを介して外部に発信する必要がある通知信号、リセット管理モジュールに送信されるリセット信号、プロセッサに送信される割り込み信号など)を出力する。
【0120】
一選択可能な実施例では、図8に示すように、機能安全のニーズを考慮すると、故障ピンは、2つのピン(pin)を設置することができ、1つは、機能ピンであり、もう1つは、冗長ピンであり、冗長ピンは、機能ピンと同様に配置されてもよく、機能ピンの逆に配置されてもよく、具体的に実際のニーズに応じて設置されることができる。class 1は、最高故障階層であり、class 1の目標被処理故障情報の処理タイプに対して、発信外部へのタイプに配置することができ、故障ピンを介して通知信号を外部に発信する必要があり、また、各故障階層のアービタに対しては、いずれも割り込み信号出力線及びリセット信号出力線を配置することができ、割り込み信号出力線は、プロセッサに接続するために用いられ、リセット信号出力線は、リセット管理モジュールに接続するために用いられる。各アービタのリセット信号出力線の数は、実際のニーズに応じて設定されることができ、各アービタには、1本の割り込み信号出力線を配置することができ、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。各アービタの同じタイプのリセット信号出力線に対して、論理和によって出力することができ、例えば、異なる故障階層であるが同じサブシステムのリセット信号出力線を論理和によって1つの出力に変換し、それにより同一のサブシステムに任意の故障階層の故障が発生して当該サブシステムをリセットする必要がある場合、いずれも当該サブシステムに対するリセットを効果的にトリガすることができる。各アービタは、1回の調停を完了した後に調停を停止し、目標被処理故障情報の故障処理を待ち、例えば、目標被処理故障情報の処理タイプが割り込みタイプであれば、プロセッサに割り込み信号を送信し、プロセッサは、故障コードを読み取り、タイムスタンプも読み取ることができ、カスケード故障でなければ、対応する割り込みサービスプログラムに進入して故障源を除去することができ、カスケード故障であれば、次の階層で故障コードとタイムスタンプとを読み取り、故障源を位置特定してから、対応する割り込みサービスプログラムに進入して故障源を除去し、完了後に許可イネーブル情報を配置し、アービタの新たな調停への進みをトリガする。目標被処理故障情報に対応する処理タイプがリセットタイプであれば、関連サブシステムのリセット完了まで待ち、プロセッサに通知し、プロセッサは、許可イネーブル情報を配置し、アービタの新たな調停への進みをトリガする。
【0121】
一選択可能な実施例では、本開示の故障処理装置は、現在のチップ外部の他のチップ又はモジュールからの故障情報()を受信することもでき、例えば、他のチップの故障処理装置からの故障通知信号が挙げられ、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
【0122】
一選択可能な実施例では、現在のチップの外部故障は、被処理故障情報として本開示の故障処理装置において分類され調停処理されることもできる。
【0123】
一選択可能な実施例では、本開示の故障処理装置における少なくとも一部は、ハードウェア論理回路によって実現されて、処理効率をさらに向上させることができる。
【0124】
一選択可能な実施例では、本開示の装置における各レジスタは、プロセッサによって初期化配置又はアプリケーションプロセスにおける配置を行うことができ、例えば、第1のコンフィギュレーションレジスタは、プロセッサによって第1の対応関係を配置し、第2のコンフィギュレーションレジスタは、プロセッサによって第2の対応関係を配置し、第3のコンフィギュレーションレジスタは、プロセッサによって許可イネーブル情報を配置することができる。時間レジスタ、故障コードレジスタに対して、プロセッサによって初期化配置を行うことができ、後続のアプリケーションプロセスにおいてアービタによって対応する内容の書き込みを行い、具体的に実際のニーズに応じて設定されることができる。
[例示的な電子機器]
【0125】
本開示の実施例に係る電子機器は、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリと、
前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行し、前記コンピュータプログラムが実行されると、本開示の実施例のいずれかに記載の故障処理方法を実現するプロセッサと、を含む。
【0126】
図9は、本開示の電子機器の一適用実施例の構造の模式図である。本実施例では、当該電子機器10は、1つ又は複数のプロセッサ11と、メモリ12と、を含む。
【0127】
プロセッサ11は、中央処理ユニット(CPU)又はデータ処理能力及び/又は命令実行能力を有する他の形態の処理ユニットであることができ、また、電子装機器10における他のコンポーネントを制御して所望の機能を実行することができる。
【0128】
メモリ12は、1つ又は複数のコンピュータプログラム製品を含むことができ、前記コンピュータプログラム製品は、例えば揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリなどの様々な形態のコンピュータ可読記憶媒体を含むことができる。前記揮発性メモリは、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び/又はキャッシュメモリ(cache)などを含むことができる。前記不揮発性メモリは、例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、ハードディスク及びフラッシュメモリなどを含むことができる。前記コンピュータ可読記憶媒体には、1つ又は複数のコンピュータプログラム命令が記憶されることができ、プロセッサ11は、前記プログラム命令を実行することで、上記の本開示の各実施例に係る方法及び/又は他の所望の機能を実現することができる。前記コンピュータ可読記憶媒体には、例えば、入力信号、信号成分、ノイズ成分などの様々なコンテンツも記憶されることができる。
【0129】
一例として、電子機器10は、バスシステム及び/又は他の形態の接続機構(図示せず)を介して互に接続される入力装置13と出力装置14とをさらに含むことができる。
【0130】
例えば、当該入力装置13は、上記マイクロフォン又はマイクロフォンアレイであり、音源の入力信号を捕捉するために用いられることができる。
【0131】
また、当該入力装置13は、例えば、キーボードやマウスなどをさらに含むことができる。
【0132】
当該出力装置14は、決定された距離情報、方法情報などの様々な情報を外部に出力することができる。当該出力装置14は、例えば、ディスプレイ、スピーカ、プリンタ、並びに通信ネットワーク及びそれに接続された遠隔出力機器などを含むことができる。
【0133】
当然のことながら、簡略化のために、図9は、当該電子機器10における、本開示に関連するコンポーネントの一部のみを示し、バス、入力/出力インタフェースなどのコンポーネントを省略する。このほか、具体的な適用状況に応じて、電子機器10は、任意の他の適切なコンポーネントをさらに含んでもよい。
【0134】
一選択可能な実施例では、当該電子機器は、上記実施例のいずれかに係る故障処理装置を含むことができ、故障処理装置の少なくとも一部は、ハードウェア論理回路によって実現されて、処理効率をさらに向上させることができる。
[例示的なコンピュータプログラム製品及びコンピュータ可読記憶媒体]
【0135】
本開示の実施例は、上記方法及び機器に加えて、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であることができる。前記コンピュータプログラム命令がプロセッサによって実行されると、前記プロセッサに本明細書の上記「例示的な方法」の部分に記載の本開示の各種の実施例に係る方法のステップを実行させる。
【0136】
以上、具体的な実施例を参照しながら本開示の基本的な原理を説明してきたが、本開示に言及された利点、長所、効果などは、例示に過ぎず、限定的なものではない。本開示の様々な実施例がそれらの利点、長所、効果を必ずしも備えることではない。また、上記開示の具体的な細部は、例示的な作用及び理解しやすい作用のためにのものにすぎず、限定的なものではなく、上記細部は、本開示を必ずしも上記具体的な詳細により実現されるように制限するものではない。
【0137】
本明細書における各実施例は、逐次的な方法で説明されており、各実施例では、主に他の実施例との相違点を重点として説明し、各実施例間の同一又は類似の部分は、互に参照すればよい。システムの実施例については、基本的に方法の実施例に対応するため、比較的簡単に説明したが、関連部分は方法の実施例の説明の一部を参照すればよい。
【0138】
本開示に係るデバイス、装置、機器、システムのブロック図は、単なる例示的なものに過ぎず、必ずしもブロック図に示すような方式で接続、配置、構成されることを要求又は暗示することを意図しない。当業者が理解できるように認識するように、これらのデバイス、装置、機器、システムを任意の形態で接続、レイアウト、配置することができる。
【0139】
本開示の方法及び装置は、多くの形態で実現され得る。例えば、本開示の方法及び装置は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアのいかなる組み合わせで実現され得る。前記方法に使用されるステップの上記順序は、単なる説明のためのものであり、本開示の方法のステップは、特に他の形態で説明しない限り、以上具体的に説明された順序に限定されない。また、いくつかの実施例では、本開示は、記録媒体に記録されたプログラムとして実施されてもよく、これらのプログラムは、本開示に係る方法を実現するための機械読み取り可能な命令を含む。したがって、本開示に係る方法を実行するためのプログラムを記憶する記録媒体も本開示に含まれる
【0140】
また、本開示の装置、機器、及び方法において、各部材又は各ステップは、分解及び/又は再度組み合わせされてもよいことに指摘されたい。これらの分解及び/又は再度組み合わせは、本開示の同等な形態とみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9