(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095967
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】積層型電子部品
(51)【国際特許分類】
H01G 4/30 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
H01G4/30 201F
H01G4/30 201G
H01G4/30 513
H01G4/30 516
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023174385
(22)【出願日】2023-10-06
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190746
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】594023722
【氏名又は名称】サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】李 有▲浄▼
(72)【発明者】
【氏名】元 光淵
(72)【発明者】
【氏名】崔 亨綜
(72)【発明者】
【氏名】安 昭貞
(72)【発明者】
【氏名】朴 廷原
(72)【発明者】
【氏名】成 佑慶
(72)【発明者】
【氏名】全 炳俊
(72)【発明者】
【氏名】李 哲承
【テーマコード(参考)】
5E001
5E082
【Fターム(参考)】
5E001AB03
5E001AC09
5E001AE01
5E001AE02
5E001AE03
5E001AF06
5E001AH07
5E082AA01
5E082AB03
5E082BC19
5E082EE04
5E082EE23
5E082EE35
5E082FF05
5E082FG04
5E082FG26
5E082GG10
5E082GG11
5E082GG12
5E082GG28
5E082JJ03
5E082JJ12
5E082JJ13
5E082JJ23
(57)【要約】
【課題】本発明は、積層型電子部品に関する。
【解決手段】本発明の一実施形態による積層型電子部品は、誘電体層、及び上記誘電体層と交互に配置される内部電極を含む本体と、上記本体上に配置される外部電極と、を含み、上記外部電極は、上記内部電極と接続され、Cuを含む電極層と、上記電極層上に配置され、Niを含む第1めっき層と、上記第1めっき層上に配置され、Niを含む第2めっき層と、を含み、上記第1めっき層と上記第2めっき層の界面には、Niを含む酸化物が配置されており、上記第1めっき層の平均厚さは上記第2めっき層の平均厚さより小さい。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
誘電体層、及び前記誘電体層と交互に配置される内部電極を含む本体と、
前記本体上に配置される外部電極と、を含み、
前記外部電極は、前記内部電極と接続され、Cuを含む電極層と、前記電極層上に配置され、Niを含む第1めっき層と、前記第1めっき層上に配置され、Niを含む第2めっき層と、を含み、
前記第1めっき層と前記第2めっき層との界面には、Niを含む酸化物が配置され、
前記第1めっき層の平均厚さは前記第2めっき層の平均厚さより小さい、積層型電子部品。
【請求項2】
前記Niを含む酸化物は島状の形態で配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項3】
前記Niを含む酸化物は、前記第1めっき層と前記第2めっき層との界面に点状に分散された形態で配置される、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項4】
前記第1めっき層は前記電極層を覆う、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項5】
前記第1めっき層の平均厚さと前記第2めっき層の平均厚さとの和は2μm以上10μm以下である、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項6】
前記第1めっき層の平均厚さは0.1μm以上0.9μm以下である、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項7】
前記第2めっき層の平均厚さに対する前記第1めっき層の平均厚さの割合は0.9以下である、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項8】
前記第1めっき層及び前記第2めっき層は複数の結晶粒を含み、
前記第2めっき層に含まれる複数の結晶粒の平均粒径は、前記第1めっき層に含まれる複数の結晶粒の平均粒径より大きい、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項9】
前記Niを含む酸化物はNiOである、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項10】
前記電極層はガラスをさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項11】
前記外部電極は、前記第2めっき層上に配置され、Snを含む第3めっき層をさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項12】
前記第3めっき層は前記第2めっき層を覆う、請求項11に記載の積層型電子部品。
【請求項13】
前記第3めっき層は開口部を含まない、請求項11に記載の積層型電子部品。
【請求項14】
前記電極層は熱硬化性樹脂をさらに含む、請求項1に記載の積層型電子部品。
【請求項15】
前記電極層は、Ni、Ag、Sn、及びCrのうち1つ以上をさらに含む、請求項14に記載の積層型電子部品。
【請求項16】
前記熱硬化性樹脂は、フェノール樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、エチルセルロース樹脂、アミノアルキド樹脂、メラミン-ユリア共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂のうち1つ以上を含む、請求項14に記載の積層型電子部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層型電子部品に関する。
【背景技術】
【0002】
積層型電子部品の一つである積層セラミックキャパシタ(MLCC:Multilayer Ceramic Capacitor)は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)及びプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)などの映像機器、コンピュータ、スマートフォン、及び携帯電話などの種々の電子製品のプリント回路基板に取り付けられ、電気を充電または放電させる役割を果たすチップ形態のコンデンサである。
【0003】
外部環境から積層セラミックキャパシタを保護し、回路との電気的接続を確保するために、積層セラミックキャパシタの外部電極にはめっき層が形成されることができる。めっき層を外部電極に形成する過程で発生する水素は、外部電極に浸透し、高温及び電界条件下で内部電極及び誘電体に拡散される可能性があり、このように拡散された水素は、積層セラミックキャパシタの信頼性を低下させる原因となるおそれがある。
【0004】
したがって、外部電極にめっき層を形成した場合にも、積層型電子部品の信頼性を低下させることのない外部電極の構造の改善が必要とされている状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の様々な目的の1つは、外部電極にめっき層を形成する過程で積層型電子部品の内部に水素が浸透し、積層型電子部品の信頼性が低下するという問題を解決することにある。
【0006】
但し、本発明の目的は上述の内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態による積層型電子部品は、誘電体層、及び上記誘電体層と交互に配置される内部電極を含む本体と、上記本体上に配置される外部電極と、を含み、上記外部電極は、上記内部電極と接続され、Cuを含む電極層と、上記電極層上に配置され、Niを含む第1めっき層と、上記第1めっき層上に配置され、Niを含む第2めっき層と、を含み、上記第1めっき層と上記第2めっき層の界面には、Niを含む酸化物が配置されており、上記第1めっき層の平均厚さは上記第2めっき層の平均厚さより小さい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の様々な効果の一つは、外部電極にめっき層を形成する過程で発生した水素が内部電極及び誘電体層に浸透することを抑えることである。
【0009】
本発明の様々な効果の一つは、外部電極にめっき層を形成する過程で発生した水素が内部電極または誘電体層に浸透した場合、浸透した水素を効率的に除去することで、積層型電子部品の信頼性の低下を抑えることである。
【0010】
但し、本発明の多様で且つ有益な利点と効果は上述の内容に限定されず、本発明の具体的な実施形態を説明する過程でより容易に理解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の一実施形態による積層型電子部品を概略的に示した斜視図である。
【
図2】一実施形態による本体を概略的に示した斜視図である。
【
図4】一実施形態による本体を分解して示した分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。しかし、本発明の実施形態は様々な他の形態に変形されることができ、本発明の範囲は以下で説明する実施形態に限定されない。また、本発明の実施形態は、当該技術分野で平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために拡大縮小表示(または強調表示や簡略化表示)がされることがある。
【0013】
なお、本発明を明確に説明すべく、図面において説明と関係のない部分は省略し、様々な層及び領域を明確に表現するために厚さを拡大して示し、同一思想の範囲内において機能が同一である構成要素に対しては同一の参照符号を用いて説明する。さらに、明細書全体において、ある構成要素を「含む」とは、特に異なる趣旨の説明がされていない限り、他の構成要素を除外する趣旨ではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
【0014】
図面において、第1方向は、誘電体層を挟んで第1及び第2内部電極が交互に配置される方向または厚さ(T)方向、上記第1方向に垂直な方向である第2方向及び第3方向のうち、上記第2方向は長さ(L)方向、上記第3方向は幅(W)方向と定義されることができる。
【0015】
図1は本発明の一実施形態による積層型電子部品を概略的に示した斜視図であり、
図2は一実施形態による本体を概略的に示した斜視図であり、
図3は
図1のI-I’の断面図であり、
図4は一実施形態による本体を分解して示した分解斜視図であり、
図5は
図3のA領域の拡大図であり、
図6は
図5のB領域の拡大図である。
【0016】
以下では、
図1から
図6を参照して、本発明の一実施形態による積層型電子部品100について詳細に説明する。
【0017】
本発明の一実施形態による積層型電子部品100は、誘電体層111、及び誘電体層111と交互に配置される内部電極121、122を含む本体110と、本体110上に配置される外部電極130、140と、を含み、外部電極130、140は、内部電極121、122と接続され、Cuを含む電極層131と、電極層131上に配置され、Niを含む第1めっき層132と、第1めっき層132上に配置され、Niを含む第2めっき層133と、を含み、第1めっき層132と第2めっき層133の界面には、Niを含む酸化物134が配置されており、第1めっき層132の平均厚さt1は第2めっき層133の平均厚さt2より小さい。
【0018】
本体110は、誘電体層111と、誘電体層111と交互に配置される内部電極121および122と、を含む。
【0019】
本体110の具体的な形状は特に制限されないが、図示されたように、本体110は、六面体形状またはそれに類似の形状からなることができる。焼成過程における、本体110に含まれているセラミック粉末の収縮により、本体110は、完全な直線を有する六面体形状ではないが、実質的に六面体形状を有することができる。
【0020】
本体110は、第1方向に互いに向かい合う第1及び第2面1、2と、上記第1及び第2面1、2と接続されて第2方向に互いに向かい合う第3及び第4面3、4と、第1及び第2面1、2と接続され、且つ第3及び第4面3、4と接続されて第3方向に互いに向かい合う第5及び第6面5、6と、を有することができる。
【0021】
本体110を成す複数の誘電体層111は焼成された状態であって、隣接する誘電体層111の間の境界は、走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いずには確認が困難な程度に一体化されていることができる。
【0022】
本発明の一実施形態によると、上記誘電体層111を形成する原料は、十分な静電容量を得ることができれば特に制限されない。例えば、チタン酸バリウム系材料、鉛複合ペロブスカイト系材料、またはチタン酸ストロンチウム系材料などが使用できる。上記チタン酸バリウム系材料は、BaTiO3系セラミック粉末を含むことができ、上記セラミック粉末の例として、BaTiO3、BaTiO3にCa(カルシウム)、Zr(ジルコニウム)などが一部固溶された(Ba1-xCax)TiO3(0<x<1)、Ba(Ti1-yCay)O3(0<y<1)、(Ba1-xCax)(Ti1-yZry)O3(0<x<1、0<y<1)、またはBa(Ti1-yZry)O3(0<y<1)などが挙げられる。
【0023】
また、上記誘電体層111を形成する原料は、チタン酸バリウム(BaTiO3)などの粉末に、本発明の目的に応じて、種々のセラミック添加剤、有機溶剤、結合剤、分散剤などが添加されることができる。
【0024】
一方、誘電体層111の平均厚さtdは特に限定する必要はない。例えば、誘電体層111の平均厚さtdは、0.2μm以上2μm以下であることができ、積層型電子部品100の高容量化及び小型化をより容易に達成するために、誘電体層111の平均厚さtdは0.35μm以下であることができる。
【0025】
誘電体層111の平均厚さtdは、上記第1内部電極121と第2内部電極122との間に配置される誘電体層111の平均厚さtdを意味し得る。
【0026】
誘電体層111の平均厚さtdは、本体110の長さ及び厚さ方向(L-T)の断面を倍率1万倍の走査型電子顕微鏡(SEM、Scanning Electron Microscope)でイメージスキャンして測定することができる。より具体的に、スキャンされた画像での1つの誘電体層において、長さ方向に等間隔である30個の地点でその厚さを測定し、平均値を測定することができる。上記等間隔である30個の地点は、容量形成部Acで指定されることができる。また、このような平均値の測定を10個の誘電体層に拡張して行うと、誘電体層の平均厚さをさらに一般化することができる。
【0027】
本体110は、本体110の内部に配置され、誘電体層111を挟んで交互に配置される第1内部電極121及び第2内部電極122を含んで容量が形成される容量形成部Acと、上記容量形成部Acの第1方向の上部及び下部に形成されたカバー部112、113と、を含むことができる。
【0028】
また、上記容量形成部Acは、キャパシタの容量形成に寄与する部分であり、誘電体層111を挟んで複数の第1及び第2内部電極121、122を繰り返し積層することで形成されることができる。
【0029】
一実施形態において、上記容量形成部Acの第1方向の一方の面には上部カバー部112が配置されることができ、上記容量形成部Acの第1方向の他方の面には下部カバー部113を含むことができる。
【0030】
上記上部カバー部112及び下部カバー部113は、単一の誘電体層または2つ以上の誘電体層を容量形成部Acの上下面にそれぞれ厚さ方向に積層することで形成されることができ、基本的に、物理的または化学的ストレスによる内部電極の損傷を防止する役割を果たすことができる。
【0031】
上記上部カバー部112及び下部カバー部113は、内部電極を含まず、誘電体層111と同一の材料を含むことができる。
【0032】
すなわち、上記上部カバー部112及び下部カバー部113はセラミック材料を含むことができ、例えば、チタン酸バリウム(BaTiO3)系セラミック材料を含むことができる。
【0033】
一方、カバー部112、113の平均厚さは特に限定する必要はない。但し、積層型電子部品の小型化及び高容量化をより容易に達成するために、カバー部112、113の平均厚さtcは15μm以下であることができる。
【0034】
カバー部112、113の平均厚さは第1方向のサイズを意味し、容量形成部Acの上部または下部において等間隔の5個の地点で測定したカバー部112、113の第1方向のサイズを平均した値であることができる。
【0035】
一実施形態において、上記容量形成部Acの第3方向の一方の面及び他方の面にはマージン部114、115が配置されることができる。
【0036】
図2を参照すると、マージン部114、115は、本体110の第5面5に配置されたマージン部114と、第6面6に配置されたマージン部115と、を含むことができる。すなわち、マージン部114、115は、上記本体110の第3方向(幅方向)の両端面(end surfaces)に配置されることができる。
【0037】
マージン部114、115は、
図2に示されたように、第1及び第2内部電極121、122の両端と本体110の境界面との間の領域を意味し得る。
【0038】
マージン部114、115は、基本的に、物理的または化学的ストレスによる内部電極の損傷を防止する役割を果たすことができる。
【0039】
マージン部114、115は、セラミックグリーンシート上に、マージン部が形成されるべき箇所を除いて導電性ペーストを塗布して内部電極を形成することにより形成されたものであることができる。
【0040】
また、内部電極121、122による段差を抑えるために、積層後に内部電極が本体の第5及び第6面5、6に露出するように切断した後、単一の誘電体層または2つ以上の誘電体層を容量形成部Acの両側面に第3方向(幅方向)に積層することでマージン部114、115が形成されてもよい。
【0041】
一方、マージン部114、115の幅は特に限定する必要はない。但し、積層型電子部品の小型化及び高容量化をより容易に達成するために、マージン部114、115の平均幅は15μm以下であることができる。
【0042】
マージン部114、115の平均幅は、マージン部114、115の第3方向の平均サイズを意味し、容量形成部Acの側面において等間隔の5個の地点で測定したマージン部114、115の第3方向のサイズを平均した値であることができる。
【0043】
内部電極121、122は、誘電体層111と第1方向に交互に配置される。
【0044】
内部電極121、122は第1及び第2内部電極121、122を含むことができる。第1及び第2内部電極121、122は、本体110を構成する誘電体層111を挟んで互いに対向するように交互に配置され、本体110の第3及び第4面3、4にそれぞれ接続されることができる。具体的に、第1内部電極121の一端は第3面と接続され、第2内部電極122の一端は第4面と接続されることができる。すなわち、一実施形態において、内部電極121、122は第3面3または第4面4と接することができる。
【0045】
図3に示されたように、第1内部電極121は、第4面4から離隔して第3面3を介して露出し、第2内部電極122は、第3面3から離隔して第4面4を介して露出することができる。本体の第3面3には第1外部電極130が配置されて第1内部電極121と接続され、本体の第4面4には第2外部電極140が配置されて第2内部電極122と接続されることができる。
【0046】
すなわち、第1内部電極121は、第2外部電極140とは接続されず、第1外部電極130と接続されており、第2内部電極122は、第1外部電極130とは接続されず、第2外部電極140と接続される。したがって、第1内部電極121は第4面4から一定距離離隔して形成され、第2内部電極122は第3面3から一定距離離隔して形成されることができる。この時、第1及び第2内部電極121、122は、その間に配置された誘電体層111により互いに電気的に分離されることができる。
【0047】
図4を参照すると、本体110は、第1内部電極121が印刷されたセラミックグリーンシートと、第2内部電極122が印刷されたセラミックグリーンシートとを交互に積層した後、焼成することで形成されることができる。
【0048】
内部電極121、122を形成する材料は特に制限されず、電気伝導性に優れた材料を用いることができる。例えば、内部電極121、122は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち1つ以上を含むことができる。
【0049】
また、内部電極121、122は、ニッケル(Ni)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、金(Au)、白金(Pt)、スズ(Sn)、タングステン(W)、チタン(Ti)、及びこれらの合金のうち1つ以上を含む内部電極用導電性ペーストをセラミックグリーンシートに印刷することで形成されることができる。上記内部電極用導電性ペーストの印刷方法としては、スクリーン印刷法またはグラビア印刷法などを用いることができるが、本発明がこれに限定されるものではない。
【0050】
外部電極130、140は本体110上に配置される。
【0051】
外部電極130、140は、本体110の第3面3に接する第1外部電極130と、第4面4に接する第2外部電極140と、を含むことができる。
【0052】
以下では、第1外部電極130を基準として外部電極130、140の構造について説明する。第1外部電極130についての説明は、第2外部電極140にも同様に適用されることができる。
【0053】
図5を参照すると、外部電極130は内部電極121と接続され、Cuを含む電極層131を含む。電極層131は、電解めっき、無電解めっき、スパッタリング、スプレー方式などにより形成することができ、Cu及びガラスを含む導電性ペーストを本体110の第3面3及び第4面4のうち一つ以上に塗布し、焼結することで形成してもよい。
【0054】
電極層131は、内部電極121と接続され、電気的導通を確保する役割を果たすことができる。この時、内部電極121がNiを含む場合、電極層131と内部電極121の界面にはCu-Ni合金が形成され、接着力及び電気的接続が強化されることができる。
【0055】
電極層131上には、Niを含む第1めっき層132と、Niを含む第2めっき層133とが配置されており、第1めっき層132と第2めっき層133との界面には、Niを含む酸化物134が配置される。
【0056】
従来、めっき層の形成過程で発生してNiめっき層に吸蔵された水素を除去するために、Niめっき層上にSnめっき層を形成した後、Snめっき層に適当な開孔部を設けて熱処理を行う方法が提示されている。しかしながら、Snめっき層は、Niめっき層と比べて水素に対する拡散係数が100倍程度低いため、Niめっき層に既に吸蔵された水素を除去するには限界があり、Snめっき層に別の開孔部を形成する場合、半田付け性が低下するおそれがある。また、電極層131上にNiめっき層を形成する場合、Snめっき層を形成する場合よりも多量の水素が発生するため、Niめっき層を形成する過程で電極層131または本体110の内部に浸透した水素を効果的に除去しにくいおそれがある。
【0057】
そこで、本発明では、相対的に薄いNiを含む第1めっき層132を形成し、180℃~250℃の温度で24時間真空熱処理を行った後、Niを含む第2めっき層133を形成することで、本体110の内部に浸透した水素を効果的に除去し、積層型電子部品100の信頼性を向上させることができる。
【0058】
Niを含む酸化物134は、第1めっき層132を形成した後、上記180℃~250℃の温度で24時間真空熱処理を行った後、Niを含む第2めっき層133を形成する過程で形成されることができる。但し、必ずしもこのような過程を経て形成しなければならないものではなく、電極層131を形成した後、別途の条件の酸化処理を行う方法により形成してもよい。
【0059】
Niを含む酸化物134が第1めっき層132と第2めっき層133の界面に配置されていることを確認する方法は特に制限されない。例えば、積層型電子部品100の第3方向の中央部まで研磨して第1及び第2方向の断面を露出させた後、SEM-EDX(Scanning Electron Microscope Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)により、第1めっき層132、第2めっき層133、及び第1めっき層132と第2めっき層133の界面における元素の種類と含量を測定することで確認することができる。この時、第1めっき層132と第2めっき層133の界面は、後述のように、隣接した結晶粒の粒径差が最も大きい境界を意味し得る。
【0060】
一方、本発明では、第1めっき層132を電解めっき法を用いて形成したが、これに制限されるものではなく、無電解めっきのような湿式めっき法やスパッタリング及び蒸着などの乾式めっき法により形成することも可能である。このようなめっき法は、後述の第2めっき層133及び第3めっき層135にも同様に適用されることができる。
【0061】
図6に示されたように、本発明の一実施形態での第1めっき層132の平均厚さt1は、第2めっき層133の平均厚さt2より小さい。第1めっき層の平均厚さt1が第2めっき層の平均厚さt2より大きい場合、第1めっき層が全Niめっき層に占める割合が大きすぎるため、熱処理を行っても本体110または電極層131の内部に浸透した水素が外部に通り抜けず、第1めっき層132に吸蔵される可能性が高い。よって、本発明の一実施形態では、第1めっき層132の平均厚さt1を第2めっき層133の平均厚さt2より小さくすることで、本体110に浸透された水素を除去する効果を向上させることができ、これにより、積層型電子部品100の信頼性を向上させることができる。
【0062】
第1めっき層132の平均厚さt1及び第2めっき層133の平均厚さを測定する方法は特に制限されない。第1及び第2めっき層の平均厚さt1、t2は、第1及び第2めっき層132、133において第3面上に配置された領域を第1方向に3等分し、上層部、中央部、及び下層部に分けた後、上層部、中央部、及び下層部のそれぞれで測定した第1及び第2めっき層132、133の第2方向のサイズを平均した値であることができる。このような第1及び第2めっき層の平均厚さt1、t2の測定は、積層型電子部品100の第3方向の中央部まで研磨して第1及び第2方向の断面を露出させた後、第1外部電極130を走査型電子顕微鏡(SEM、Scanning Electron Microscope)または光学顕微鏡(OP、Optical Microscope)で観察した画像で、イメージプログラムなどを用いることで行われることができる。
【0063】
一実施形態において、Niを含む酸化物134は島状の形態で配置されることができる。Niを含む酸化物134が島状の形態で配置される場合、第2めっき層133に対するアンカー効果を誘発することで、第1めっき層132と第2めっき層133の接着力を向上させることができる。但し、Niを含む酸化物134が第1及び第2めっき層132、133の界面に配置される形態は多様であることができる。他の例として、Niを含む酸化物134は、第1めっき層132と第2めっき層133の界面に点状に分散された形態で配置されることができ、これにより、第2めっき層133が形成される表面積を向上させることができるため、第1めっき層132の第2めっき層133への接着力がより向上することができる。
【0064】
「島状」とは、Niを含む酸化物が任意の間隔で離隔して配置されることを意味し、第1めっき層132の一部のみを覆い、一部は覆わないように配置されることを意味し得る。また、「点状に分散された形態」とは、Niを含む酸化物が粒子または粒の形態で第1めっき層132上に分散配置されていることを意味し得る。
【0065】
一実施形態において、第1めっき層132は電極層131を覆うことができる。第1めっき層132はNiを含むため、積層型電子部品100のシール特性を向上させる役割を果たすことができる。この実施形態のように、第1めっき層132が電極層131を覆うように配置される場合、外部環境から積層型電子部品100の内部を保護する効果が向上することができる。
【0066】
一実施形態において、第1めっき層132の平均厚さt1と第2めっき層133の平均厚さt2の和は2μm以上であることが好ましい。第1めっき層132の平均厚さt1と第2めっき層133の平均厚さt2の和が2μm未満である場合、Niめっき層のカバレッジを十分に確保できないか、切れが発生するおそれがあるためである。
【0067】
一方、第1めっき層132の平均厚さt1と第2めっき層133の平均厚さt2の和は10μm以下であることが好ましい。第1めっき層132の平均厚さt1と第2めっき層133の平均厚さt2の和が10μmを超える場合、第1及び第2めっき層132、133の本体110に加える応力が増加し、本体110にクラックを発生させるおそれがあるためである。
【0068】
一実施形態において、第1めっき層132の平均厚さt1は0.1μm以上0.9μm以下であることが好ましい。第1めっき層132の平均厚さt1が0.9μmを超える場合、第1めっき層132の形成後に熱処理により本体110または電極層131に浸透された水素を除去する効果が低下するおそれがあり、第1めっき層132の平均厚さt1が0.1μm未満である場合、第2めっき層133を形成する時に、Cuの露出面積が増加し、過量の水素が発生して本体110の内部に浸透する可能性がある。これにより、積層型電子部品100のシール特性を向上させる効果がやや不足するおそれがある。よって、本発明の一実施形態のように、第1めっき層132の平均厚さt1を0.1μm以上0.9μm以下に調節することで、積層型電子部品100のシール特性及び高温、耐湿信頼性を確保することができる。
【0069】
一実施形態において、第2めっき層133の平均厚さt2に対する第1めっき層132の平均厚さt1の割合は0.9以下であることが好ましい。これにより、第1めっき層132の形成後に熱処理により本体110または電極層131に浸透された水素を効果的に除去することができ、積層型電子部品100の高温及び耐湿信頼性を向上させることができる。
【0070】
一実施形態において、第1及び第2めっき層132、133は複数の結晶粒を含むことができる。第1めっき層132はCuを含む電極層131上に形成されるのに対し、第2めっき層133はNiを含む第1めっき層132上に形成されるため、第2めっき層133に含まれる複数の結晶粒の平均粒径は、第1めっき層132に含まれる複数の結晶粒の平均粒径より大きくてもよい。また、このような複数の結晶粒の粒径差は、第1めっき層132と第2めっき層133の境界で最も大きくてもよく、隣接した結晶粒の粒径差が最も大きい境界を、第1めっき層132と第2めっき層の界面といえる。
【0071】
第1及び第2めっき層132、133に含まれる複数の結晶粒の平均粒径を測定する方法は特に制限されない。例えば、積層型電子部品100の第3方向の中央部まで研磨して第1及び第2方向の断面を露出させた後、第1外部電極130を走査型電子顕微鏡(SEM)または光学顕微鏡(OM)で観察する。測定位置は、本体110の第3面3上に配置された第1めっき層132及び第2めっき層133の領域の第1方向の中央部で測定することが好ましい。具体的に、第1めっき層132及び第2めっき層133のそれぞれの中央部で、隣接した10個以上の結晶粒の合計長さを測定した後、結晶粒の数で除することで、第1めっき層132及び第2めっき層133のそれぞれの結晶粒の平均粒径を測定することができる。
【0072】
一実施形態において、Niを含む酸化物134は、NiO、Ni2O3などのようなニッケル酸化物を含むことができ、Ni(OH)2などのようなニッケル水酸化物を含むことができる。但し、一実施形態では、Niを含む酸化物134上に、Niを含む第2めっき層133が配置され、第1めっき層132の形成後に水素を除去するための熱処理が行われるため、Niを含む酸化物134はNiOからなることができる。
【0073】
一実施形態において、電極層131はガラスをさらに含むことができる。電極層131は、本体110の第3面3または第4面4上に配置される構成であるため、本体110の一表面に接することができる。電極層131が導電性金属のみから構成される場合、誘電体セラミックを主成分とする本体110との接着力を確保することが困難であるおそれがある。一実施形態のように、電極層131が導電性金属の他にガラスをさらに含む場合、本体110と外部電極130の接着力を向上させることができる。
【0074】
一方、一実施形態において、第1めっき層132及び第2めっき層133はガラスを含まず、実質的にNiのみからなるめっき層であることができ、これにより、積層型電子部品100のシール特性を向上させることができる。
【0075】
一実施形態において、外部電極130は、第2めっき層133上に配置され、Snを含む第3めっき層135をさらに含むことができる。第3めっき層135は、実装性を確保する役割を果たすことができ、ガラスを含まず、実質的にSnのみからなるめっき層であることができる。第3めっき層135を形成する方法は特に制限されない。
【0076】
一実施形態において、第3めっき層135は第2めっき層133を覆うことが好ましい。従来、めっき層の形成過程で発生してNiめっき層に吸蔵された水素を除去するために、Niめっき層上にSnめっき層を形成した後、Snめっき層に適当な開孔部を設けて熱処理を行う方法が提示されている。このような従来の方法により形成されたSnめっき層は、Niめっき層を覆わない構造を有するようになる。このようにSnめっき層により覆われないNiめっき層の領域は、積層型電子部品100を基板に実装する時に、半田付け性が低下するという問題を発生させるおそれがある。一実施形態のように、Snを含む第3めっき層135がNiを含む第2めっき層133を覆うように配置される場合、第3めっき層135が開口部を含まないように形成されるため、積層型電子部品100を基板に実装する時に半田付け性が低下するという問題を防ぐことができる。これと同様の観点から、一実施形態では、第3めっき層135が開口部を含まず、第2めっき層133の表面全体を覆うように配置されることが好ましい。
【0077】
一実施形態において、電極層131は、Cuと熱硬化性樹脂を含む導電性樹脂層であることができる。一方、電極層131は、Cuの他にも、Ni、Ag、Sn、及びCrのうち1つ以上をさらに含むことができる。また、電極層131において、上記Cu、及びNi、Ag、Sn、及びCrのうち1つ以上の導電性金属は粒子の形態で存在することができるが、これに制限されるものではない。
【0078】
上記熱硬化性樹脂は、熱耐性が高い樹脂を含むことができる。例えば、フェノール樹脂、ユリア樹脂、ジアリルフタレート樹脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、エチルセルロース樹脂、アミノアルキド樹脂、メラミン-ユリア共縮合樹脂、ケイ素樹脂、ポリシロキサン樹脂のうち1つ以上を含むことができるが、これに制限されるものではない。上記熱硬化性樹脂を含む電極層131は、積層型電子部品100を基板に実装する時に発生し得る歪みによる応力、及びリフロー半田付けによる応力から積層型電子部品100を保護する役割を果たすことができる。
【0079】
一実施形態のように、電極層131が熱硬化性樹脂を含む導電性樹脂層である場合、ガラスを含む焼結電極である場合と比べて界面抵抗が大きいため、電極層131上に第1めっき層132をめっきにより形成する初期に、過量の水素が発生する可能性が高い。しかし、本発明の一実施形態によると、外部電極130は、電極層131上に配置され、Niを含む第1めっき層132と、上記第1めっき層上に配置され、Niを含む第2めっき層133と、を含み、上記第1めっき層と上記第2めっき層の界面には、Niを含む酸化物134が配置されており、上記第1めっき層の平均厚さt1は上記第2めっき層の平均厚さt2より小さいため、熱硬化性樹脂を含む電極層131により発生した過量の水素による影響を最小化することができる。
【0080】
(実施例)
下記の表1は、第1めっき層の厚さを異ならせた積層型電子部品のサンプルにおいて、第1めっき層を形成した後に水素を除去する熱処理工程を行ったか否かによる信頼性劣化の発生頻度を評価し、その結果を示したものである。
【0081】
積層型電子部品のサンプルは、各試験番号当たり800個のサンプルを作製し、各試験番号毎にめっき時間を異ならせることで、第1めっき層の平均厚さが異なるように調節した。各試験番号当たり800個のサンプルにおいて、400個のサンプルは、第1めっき層を電解めっき法により形成した後、180℃~250℃の温度で24時間真空熱処理(以下、「本発明による熱処理」という)を行ってから、第2及び第3めっき層を形成して完成し、残りの400個のサンプルは、第1めっき層を形成した後、本発明による熱処理を行わず、第2及び第3めっき層を形成して完成した。上記第1めっき層132の厚さ、及び本発明による熱処理を行ったか否かを除いては、各サンプルは何れも実質的に同一の構成を有する。具体的に、本発明の一実施形態のような本体110、外部電極130、140、第1電極層131、第2めっき層133、Niを含む酸化物134を共通にする。
【0082】
信頼性評価は、60℃、1Vr、2Hrの条件(1Vr=25V)の1ステップ、60℃、2Vr、2Hrの条件の2ステップ、85℃、2Vr、2Hrの条件の3ステップを経た後、絶縁抵抗(IR、Insulation Resistance)値が最初値から10^7以上低下した場合を不良と判定した。
【0083】
【0084】
試験番号1及び2は、第1めっき層の平均厚さt1が0.9μm以下である場合であり、本発明による熱処理を行う時に、積層型電子部品の信頼性が向上することが確認できる。このような効果は、本発明による熱処理を行う場合に、本体110または電極層131の内部に浸透した水素が効果的に除去されたため発生したことであるといえる。
【0085】
試験番号3及び4を参照すると、第1めっき層の平均厚さt1が0.9を超える場合、本発明による熱処理による積層型電子部品の信頼性向上の効果が低下することが確認できる。このような信頼性向上の効果の低下は、第1めっき層が全Niめっき層に占める割合が大きすぎるため、熱処理を行っても、本体110または電極層131の内部に浸透した水素が外部に通り抜けず、第1めっき層132に吸蔵されたため発生したといえる。
【0086】
したがって、本発明の一実施形態のように、第1めっき層の平均厚さt1が0.9μm以下である場合、本発明による熱処理による積層型電子部品100の信頼性向上の効果が極大化されることができる。
【0087】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態及び添付図面により限定されず、添付の特許請求の範囲により限定される。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想から外れない範囲内で、当技術分野の通常の知識を有する者によって様々な形態の置換、変形、及び変更が可能であり、これも本発明の範囲に属するといえる。
【0088】
また、本発明で用いられた一実施例という表現は、互いに同一の実施例を意味せず、それぞれ互いに異なる固有の特徴を強調して説明するために提供されるものである。しかし、上記提示された一実施例は、他の実施例の特徴と結合して実施される場合を排除しない。例えば、特定の一実施例で説明された事項が他の実施例で説明されていなくても、他の実施例でその事項と反対の説明がされているかその事項と矛盾する説明がされていない限り、他の実施例に関連する説明であると解釈することもできる。
【0089】
本発明で用いられた用語は、一例を説明するために説明されたものであるだけで、本発明を限定しようとする意図ではない。このとき、単数の表現は文脈上明確に異なる意味でない限り、複数を含む。
【符号の説明】
【0090】
100 積層型電子部品
110 本体
111 誘電体層
112、113 カバー部
114、115 マージン部
121、122 内部電極
130、140 外部電極
131 電極層
132、133、135 めっき層
134 Niを含む酸化物