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特開2024-95994無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法
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  • 特開-無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024095994
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法
(51)【国際特許分類】
   B60C 23/04 20060101AFI20240704BHJP
【FI】
B60C23/04 140D
B60C23/04 140A
B60C23/04 210
B60C23/04 220C
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023202165
(22)【出願日】2023-11-29
(31)【優先権主張番号】111150707
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】507059369
【氏名又は名称】系統電子工業股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】SYSGRATION LTD.
【住所又は居所原語表記】5F.-1,No.1,Sec.1,Tiding Blvd.,Neihu Dist.,Taipei City,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】游智為
(57)【要約】
【課題】従来技術と比較して、検出器本体1を別に改造することなく、各無線タイヤ空気圧検出器3が配置された車輪位置を測位確定させることができ、無線タイヤ空気圧検出器3を交換するユーザーの面倒を大幅に減らすことができる無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法を提供する。
【解決手段】無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法は、検出器本体1、車輪回転検出装置2および無線タイヤ空気圧検出器3を含み、無線タイヤ空気圧検出器3を介し、検出器本体1が伝送した車輪回転検出装置2伝送のギア回転情報と、無線タイヤ空気圧検出器3自身が取得したタイヤ回転情報を受信して比較し、各無線タイヤ空気圧検出器3は、対応する車輪回転検出装置2を確認して導き出し、同時に更に各無線タイヤ空気圧検出器3のある車輪位置を測位確定させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出器本体、車輪回転検出装置および無線タイヤ空気圧検出器を含む無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムにおいて、そのうち、
前記検出器本体は、相互に電気接続する送受信モジュールおよびメモリーモジュールを含み、前記メモリーモジュールは前記送受信モジュールが受信した情報を記録し、
前記車輪回転検出装置は各タイヤに設置され、前記検出器本体と電気接続され、前記車輪回転検出装置は相互に電気接続するギアリングおよびセンサーを含み、そのうち前記センサーは前記ギアリングの回転データを前記送受信モジュールへ連続的に伝送し、各車輪回転検出装置のあるタイヤ位置が前記検出器本体に記録されており、
前記無線タイヤ空気圧検出器は各タイヤに設置され、前記検出器本体と双方向に無線接続され、且つ前記無線タイヤ空気圧検出器は前記車輪回転検出装置と異なる位置に設置され、前記無線タイヤ空気圧検出器は相互に電気接続する感知モジュール、メインコントロールモジュールおよび計算処理モジュールを含み、前記感知モジュールはタイヤ回転情報を感知して前記メインコントロールモジュールへ伝送し、前記計算処理モジュールは前記メインコントロールモジュールが取得した情報を計算処理し、
前記無線タイヤ空気圧検出器が測位モードを稼働させると、前記無線タイヤ空気圧検出器は先ず設定の時間または設定のタイヤ回転角度においてタイヤ回転情報を収集し、次に前記メインコントロールモジュールを介し、前記検出器本体の前記メモリーモジュールに対してすべての前記ギアリングの回転情報および車輪回転検出装置位置情報をリクエストして取得し、最後に前記計算処理モジュールを介して前記メインコントロールモジュール内の情報に対して比較計算し、前記無線タイヤ空気圧検出器が自身の対応する車輪回転検出装置を探し出し、更に自身のタイヤ位置を測位確定させることを特徴とする無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システム。
【請求項2】
前記ギアリングの回転情報は、単位時間内の前記ギアリングの回転ギア数または前記ギアリングの回転周期を指すことを特徴とする請求項1記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システム。
【請求項3】
前記車輪回転検出装置はアンチロック・ブレーキ・システムのギアパルスセンサー部材とすることを特徴とする請求項1記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システム。
【請求項4】
前記無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムは、他に外部コントロール装置を含み、前記外部コントロール装置は前記検出器本体と接続され、前記外部コントロール装置は前記検出器本体を制御することを特徴とする請求項1記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システム。
【請求項5】
前記外部コントロール装置は検出器本体制御パネル、無線制御ツール、ソフトアプリプログラム、無線OTA(オーバーエアプログラミング)装置および無線遠隔制御システムとすることを特徴とする請求項4記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システム。
【請求項6】
無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法は以下のステップを含み、そのうち、
接続伝送ステップは、検出器本体が車輪回転検出装置および無線タイヤ空気圧検出器とそれぞれ無線または電気接続し、且つ前記車輪回転検出装置がセンサーを介して対応するギアリングの回転情報を前記検出器本体の送受信モジュールへ連続伝送することを指し、
同期測位ステップは、前記接続伝送ステップ完了後、前記検出器本体が無線双方向コマンドを介して前記無線タイヤ空気圧検出器に測位モードを稼働させるよう通知し、感知モジュールを稼働させてタイヤ回転情報収集の準備をすることを指し、
第一情報収集ステップは、前記同期測位ステップ完了後、前記感知モジュールが設定の第一時間または第一タイヤ回転角度の時、第一タイヤ回転情報をメインコントロールモジュールへ伝送し、前記メインコントロールモジュールが前記第一タイヤ回転情報を受信すると、前記検出器本体のメモリーモジュールへ第一メッセージリクエストを送り、前記メモリーモジュールは第一ギアリングの回転情報および車輪回転検出装置の位置情報記録を読み取り、前記無線タイヤ空気圧検出器の前記メインコントロールモジュールへフィードバックすることを指し、
第二情報収集ステップは、前記第一情報収集ステップ完了後、前記感知モジュールが設定の第二時間または第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報をメインコントロールモジュールへ伝送し、前記メインコントロールモジュールが前記第二タイヤ回転情報を受信すると、前記検出器本体のメモリーモジュールへ第二メッセージリクエストを送り、前記メモリーモジュールは第二ギアリングの回転情報の記録を読み取り、前記メインコントロールモジュールへフィードバックすることを指し、
計算ステップは、前記第二情報収集ステップ完了後、前記メインコントロールモジュールが前記検出器本体からの第一ギアリングの回転情報、車輪回転検出装置の位置情報および第二ギアリングの回転情報を受信すると、計算処理モジュールを介し、前記第一タイヤ回転情報および前記第二タイヤ回転情報と比較計算し、前記無線タイヤ空気圧検出器自身が対応する車輪回転検出装置を算出し、自身が設置したタイヤ位置を測位確定させることを指し、
報告ステップは、前記計算ステップ完了後、前記無線タイヤ空気圧検出器が前記検出器本体へ測位結果をフィードバックすることを指すことを特徴とする無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法。
【請求項7】
前記第一ギアリングの回転情報および前記第二ギアリングの回転情報は、設定の単位時間内の前記ギアリングの回転ギア数または前記ギアリングの回転周期を指すことを特徴とする請求項6記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法。
【請求項8】
前記車輪回転検出装置は、アンチロック・ブレーキ・システムのギアパルスセンサー部材とすることを特徴とする請求項6記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法。
【請求項9】
前記無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法は、前記同期測位ステップにおいて、他に外部コントロール装置を含み、前記外部コントロール装置は前記検出器本体と接続され、前記外部コントロール装置は前記検出器本体を制御することを特徴とする請求項6記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法。
【請求項10】
前記外部コントロール装置は検出器本体制御パネル、無線制御ツール、ソフトアプリプログラム、無線OTA(オーバーエアプログラミング)装置および無線遠隔制御システムとすることを特徴とする請求項9記載の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法に係わる。
【背景技術】
【0002】
時代の進歩に伴い、現代社会において、ドライバーが常に自動車のタイヤの状況を把握し、突然のタイヤのパンクや空気圧不足の回避し、安全に運転しなければならないため、現在では国内の多くの車両にはタイヤ空気圧検出システムが装備されている。一般的なタイヤ空気圧検出システムは、車両リムにそれぞれ取り付けられたタイヤ空気圧検出器および車両内部の検出器本体から構成され、各タイヤ空気圧検出器が一定時間内に対応するタイヤ内の空気圧、もしくはタイヤ温度、タイヤ湿度等のような予め設置されたその他パラメータを読み取る。そしてその読み取った結果を検出器本体に伝送する。
【0003】
市場の業者が、タイヤ空気圧検出システムで、異なる車輪上のタイヤ空気圧検出器を検出器本体に判別させる方式は、通常記録方式を採用する。それは機器を用い、検出器本体に各タイヤ空気圧検出器の対応する位置およびシリアルナンバーを記録させることで識別および理解を提供する。この種の方法は安定性が良好である。
【0004】
しかしながら、この種の方法は確かに安定しているが、タイヤ空気圧検出器の交換、もしくは記録情報に誤りがあった場合、一般に工場に戻して改めて記録させる必要があるため、非常に面倒であり、ユーザーに負担を強いることになる。そのため、業者は無線タイヤ測位システムを有する無線タイヤ空気圧検出器を発明し、無線タイヤ測位方式で、検出器本体に各無線タイヤ空気圧検出器のあるタイヤ位置を感知させ、ユーザーがそれぞれのタイヤ空気圧検出器を交換できるようにし、更に便利になった。
【0005】
しかしながら、市場の無線測位機能を備えた無線タイヤ空気圧検出器システムが、車内に搭載された検出器本体が無線タイヤ空気圧検出器の位置を正確に測位するため、通常では検出器本体を大幅に改造することで初めて測位効果を達成するという問題を有するため、検出器本体のシステムは他に改造して新しい計算方式を書き込む必要があり、それによって初めて無線タイヤ空気圧検出器を有効に測位できることからユーザーにとって面倒をもたらす。
【0006】
仮に上述の状況を改善できれば、タイヤ測位機能を有した状況のまま、無線タイヤ空気圧検出器の消費電力問題を有効に減らし、航続力も向上し、タイヤ測位機能を有する無線タイヤ空気圧検出器の購買意欲を有効に高めることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
それは検出器本体、車輪回転検出装置および無線タイヤ空気圧検出器を含む。無線タイヤ空気圧検出器を介し、検出器本体が伝送した車輪回転検出装置伝送のギア回転情報と、無線タイヤ空気圧検出器自身が取得したタイヤ回転情報を受信して比較し、各無線タイヤ空気圧検出器が対応する車輪回転検出装置を確認して導き出し、同時に更に各無線タイヤ空気圧検出器のある車輪位置を測位して出す。従来技術と比較すると、本発明は検出器本体を別に改造することなく、各無線タイヤ空気圧検出器が配置された車輪位置を測位確定させることができ、無線タイヤ空気圧検出器を交換するユーザーの面倒を大幅に減らすことができる無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムおよびその実施方法を提供することを本発明の主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的と効果を達成するため、本発明は無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムを提供し、それは検出器本体、車輪回転検出装置および無線タイヤ空気圧検出器を含む。そのうち該検出器本体は相互に電気接続する送受信モジュールおよびメモリーモジュールを含み、該メモリーモジュールは該送受信モジュールが受信した情報を記録する。
【0009】
続いて、該車輪回転検出装置は各タイヤに設置され、該検出器本体と電気接続される。該車輪回転検出装置は相互に電気接続するギアリングおよびセンサーを含み、そのうち該センサーは該ギアリングの回転データを該送受信モジュールへ連続的に伝送し、各車輪回転検出装置のあるタイヤ位置が該検出器本体に記録されている。
【0010】
最後に、該無線タイヤ空気圧検出器は各タイヤに設置され、該検出器本体と双方向に無線接続され、且つ該無線タイヤ空気圧検出器は該車輪回転検出装置と異なる位置に設置され、該無線タイヤ空気圧検出器は相互に電気接続する感知モジュール、メインコントロールモジュールおよび計算処理モジュールを含み、該感知モジュールはタイヤ回転情報を感知して該メインコントロールモジュールへ伝送し、該計算処理モジュールは該メインコントロールモジュールが取得した情報を計算処理する。
【0011】
該無線タイヤ空気圧検出器が測位モードを稼働させると、該無線タイヤ空気圧検出器は先ず設定の時間または設定のタイヤ回転角度においてタイヤ回転情報を収集し、次に該メインコントロールモジュールを介し、該検出器本体の該メモリーモジュールに対してすべての該ギアリングの回転情報および車輪回転検出装置位置情報をリクエストして取得する。最後に該計算処理モジュールを介して該メインコントロールモジュール内の情報に対して比較計算し、該無線タイヤ空気圧検出器が自身の対応する車輪回転検出装置を探し出し、更に自身のタイヤ位置を測位確定させる。
【0012】
更に目的と効果を達成するため、本発明は他に実施方法を提供し、それは接続伝送ステップ、同期測位ステップ、第一情報収集ステップ、第二情報収集ステップ、計算ステップおよび報告ステップを含む。そのうち接続伝送ステップは、検出器本体が車輪回転検出装置および無線タイヤ空気圧検出器とそれぞれ無線または電気接続し、且つ該車輪回転検出装置がセンサーを介して対応するギアリングの回転情報を該検出器本体の送受信モジュールへ連続伝送することを指す。
【0013】
同期測位ステップは、該接続伝送ステップ完了後、該検出器本体が無線双方向リクエストを介して該無線タイヤ空気圧検出器に測位モードを稼働させるよう通知し、感知モジュールを稼働させてタイヤ回転情報収集の準備をすることを指す。
【0014】
続いて、第一情報収集ステップは、該同期測位ステップ完了後、該感知モジュールが設定の第一時間または第一タイヤ回転角度の時、第一タイヤ回転情報をメインコントロールモジュールへ伝送し、該メインコントロールモジュールが該第一タイヤ回転情報を受信すると、該検出器本体のメモリーモジュールへ第一メッセージリクエストを送り、該メモリーモジュールは第一ギアリングの回転情報および車輪回転検出装置の位置情報記録を読み取り、無線タイヤ空気圧検出器のメインコントロールモジュールへフィードバックすることを指す。
【0015】
そして、第二情報収集ステップは、該第一情報収集ステップ完了後、該感知モジュールが設定の第二時間または第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報をメインコントロールモジュールへ伝送し、該メインコントロールモジュールが該第二タイヤ回転情報を受信すると、該検出器本体のメモリーモジュールへ第二メッセージリクエストを送り、該メモリーモジュールは第二ギアリングの回転情報の記録を読み取り、無線タイヤ空気圧検出器のメインコントロールモジュールへフィードバックすることを指す。
【0016】
更に、計算ステップは、該第二情報収集ステップ完了後、該メインコントロールモジュールが該検出器本体からの第一ギアリングの回転情報、車輪回転検出装置位置情報および第二ギアリングの回転情報を受信すると、計算処理モジュールを介し、該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報と比較計算し、該無線タイヤ空気圧検出器自身が対応する車輪回転検出装置を算出し、自身が設置したタイヤ位置を測位確定することを指す。
【0017】
最後に、報告ステップは、該計算ステップ完了後、該無線タイヤ空気圧検出器が該検出器本体へ測位結果をフィードバックし、検出器本体に表示させるか、操作等動作させることを指す。
【0018】
実際の使用において、無線タイヤ空気圧検出器が測位モードを稼働させた時、該無線タイヤ空気圧検出器はタイヤが二個の特定の時間または角度まで回転すると、その時のタイヤ回転情報(例として第一時間および第二時間のタイヤ回転の角度、または第一角度および第二角度のタイヤ回転の時間)を記録し、その後、該無線タイヤ空気圧検出器が上述の情報を受信した後、検出器本体に対して要求讀取車輪回転検出装置のギア回転情報(例として角度または時間)、続いて上述の情報を相互に比較して無線タイヤ空気圧検出器がどの車輪回転検出装置に対応するかを算出する。更に各車輪回転検出装置のタイヤ位置は事前に検出器本体によって登録されているので(従来の公知技術)、各無線タイヤ空気圧検出器は自動計算し、自身が設置されるべきタイヤ位置を確定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明のシステムのブロックダイアグラム指示図である。
図2】本発明のシステムのアーキテクチャ図である。
図3】本発明の実際の使用指示図である。
図4】本発明の方法のフローチャート図である。
図5】本発明の信号伝送状態の指示図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(一実施形態)
本発明は添付の図式を参照し、実施例を挙げて以下に詳細に説明する。文中に使用される図式は、主に明細書を示し、補助することを目的としており、必ずしも本発明実施後の真実の比例や正確な配置を示すものではない。故に添付の図式の比例や配置は本発明の請求範囲を制限するものではないことを先に述べておく。
【0021】
他の定義がない限り、本文で使用されるすべての技術と科学用語は、当技術領域に習熟した技術者が通常理解するものと同じである。
当出願の明細書で使用される技術用語は具体的実施例を説明するのに用いることだけを目的としており、本出願を制限するものではない。
当出願の明細書および請求範囲並びに上述の図式説明の中の技術用語の"含む"と"有する"およびその他の変形は、非排他的包含を含むことを意図し、当出願の明細書および請求範囲もしくは上述の図式の技術用語である"第一"、"第二"等は特定順序を説明するものではなく、異なる対象を区別するものである。
【0022】
図1から図3に示すとおり、本発明は無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムであり、それはは検出器本体1、車輪回転検出装置2および無線タイヤ空気圧検出器3を含む。そのうち該検出器本体1は相互に電気接続する送受信モジュール11およびメモリーモジュール12を含み、該メモリーモジュール12は該送受信モジュール11が受信した情報を記録する。
【0023】
次に、該車輪回転検出装置2は各タイヤに設置され、該検出器本体1と電気接続される。該車輪回転検出装置2は相互に電気接続するギアリング21およびセンサー22を含み、そのうち該センサー22は該ギアリング21の回転データを該送受信モジュール11へ連続的に伝送し、各車輪回転検出装置2のあるタイヤ位置が該検出器本体1に記録されている。
【0024】
最後に該無線タイヤ空気圧検出器3は各タイヤに設置され、該検出器本体1と双方向に無線接続され、且つ該無線タイヤ空気圧検出器3は該車輪回転検出装置2と異なる位置に設置される。該無線タイヤ空気圧検出器3は相互に電気接続する感知モジュール31、メインコントロールモジュール32および計算処理モジュール33を含み、該感知モジュール31はタイヤ回転情報を感知して該メインコントロールモジュール32へ伝送し、該計算処理モジュール33は該メインコントロールモジュール32が取得した情報を計算処理する。
【0025】
図5に示すとおり、該無線タイヤ空気圧検出器3が測位モードを稼働させると、該無線タイヤ空気圧検出器3は先ず設定の時間または設定のタイヤ回転角度においてタイヤ回転情報を収集する。次に該メインコントロールモジュール32を介し、該検出器本体1の該メモリーモジュール12に対してすべての該ギアリング21の回転情報および車輪回転検出装置2位置情報をリクエストして取得し、最後に該計算処理モジュール33を介して該メインコントロールモジュール32の情報に対して比較計算し、該無線タイヤ空気圧検出器3が自身の対応する車輪回転検出装置2を探し出し、更に自身のタイヤ位置を測位確定させる。
【0026】
更に、本発明の上述の該ギアリング21の回転情報は単位時間内の該ギアリング21の回転ギア数または該ギアリング21の回転周期でもよい。
【0027】
更に、本発明の上述の該車輪回転検出装置2はアンチロック・ブレーキ・システムのギアパルスセンサー部材でも良い。
【0028】
更に、図1から図3に示すとおり、本発明は他に外部コントロール装置4を含み、該外部コントロール装置4は該検出器本体1と接続され、該外部コントロール装置4は該検出器本体1による該無線タイヤ空気圧検出器3の測位モードの稼働または停止を制御する。
【0029】
更に、上述の外部コントロール装置4は検出器本体1制御パネル、無線制御ツール、ソフトアプリプログラム、無線OTA(オーバーエアプログラミング)装置および無線遠隔制御システムとする。
更に、上述の外部コントロール装置4は、は検出器本体1の制御パネル、無線制御ツール、ソフトウエアアプリケーション、無線OTA(オーバーザエア)装置および無線遠隔制御システムとする。
【0030】
前述は本発明の主な実施例の技術的特徴である。それは本発明の請求範囲第一項の内容に対応し、本発明の目的と実施形態を知ることができる。またその付属の請求範囲で述べる特徴は、請求範囲第一項の内容を詳述したもの、もしくは付加した特徴であり、請求範囲第一項の請求範囲を制限するものではなく、本発明の請求範囲第一項は、その付属の請求範囲で述べる技術的特徴が含まれるとは限らない。
【0031】
図4に示すとおり、本発明は上述の無線タイヤ空気圧検出器のタイヤ自動測位システムの実施方法を提供する。それは接続伝送ステップS11、同期測位ステップS12、第一情報収集ステップS13、第二情報収集ステップS14、計算ステップS15および報告ステップS16を含む。そのうち接続伝送ステップS11は、検出器本体1が車輪回転検出装置2および無線タイヤ空気圧検出器3とそれぞれ無線または電気接続し、且つ該車輪回転検出装置2がセンサー22を介して対応するギアリング21の回転情報を該検出器本体1送受信モジュール11へ連続伝送することを指す。
【0032】
また同期測位ステップS12は、該接続伝送ステップS11完了後、該検出器本体1が無線双方向コマンドを介して該無線タイヤ空気圧検出器3に測位モードを稼働させるよう通知し、感知モジュール31を稼働させてタイヤ回転情報収集の準備をすることを指す。
【0033】
更に、第一情報収集ステップS13は、該同期測位ステップS12完了後、該感知モジュール31が設定の第一時間または第一タイヤ回転角度の時、第一タイヤ回転情報をメインコントロールモジュール32へ伝送し、該メインコントロールモジュール32が該第一タイヤ回転情報を受信すると、該検出器本体1のメモリーモジュール12へ第一メッセージリクエストを送り、該メモリーモジュール12は第一ギアリング21の回転情報および車輪回転検出装置2の位置情報記録を読み取り、該無線タイヤ空気圧検出器3の該メインコントロールモジュール32へフィードバックすることを指す。
【0034】
そして、第二情報収集ステップS14は、該第一情報収集ステップS13完了後、該感知モジュール31が設定の第二時間または第二タイヤ回転角度の時、第二タイヤ回転情報をメインコントロールモジュール32へ伝送し、該メインコントロールモジュール32が該第二タイヤ回転情報を受信すると、該検出器本体1のメモリーモジュール12へ第二メッセージリクエストを送り、該メモリーモジュール12は第二ギアリング21の回転情報の記録を読み取り、該メインコントロールモジュール32へフィードバックすることを指す。
【0035】
更に、計算ステップS15は、該第二情報収集ステップS14完了後、該メインコントロールモジュール32が該検出器本体1からの第一ギアリング21の回転情報、車輪回転検出装置2位置情報および第二ギアリング21の回転情報を受信すると、計算処理モジュール33を介し、該第一タイヤ回転情報および該第二タイヤ回転情報と比較計算し、該無線タイヤ空気圧検出器3自身が対応する車輪回転検出装置2を算出し、自身が設置したタイヤ位置を測位確定させることを指す。
【0036】
最後に、報告ステップS16は、該計算ステップS15完了後、該無線タイヤ空気圧検出器3が該検出器本体1へ測位結果をフィードバックし、検出器本体1に表示させるか、操作等動作させることを指す。
【0037】
更に、上述の実施方法において、該ギアリング21の回転情報は単位時間内の該ギアリング21の回転ギア数または該ギアリング21の回転周期でもよい。
【0038】
更に、上述の実施方法において、該車輪回転検出装置2はアンチロック・ブレーキ・システムのギアパルスセンサー部材でも良い。
【0039】
更に、上述の実施方法於同期測位ステップS12は、他に外部コントロール装置4を含み、該外部コントロール装置4は該検出器本体1と接続され、該外部コントロール装置4は該検出器本体1を制御して該無線タイヤ空気圧検出器3の測位モードを稼働または停止させることができる。
【0040】
更に、上述の外部コントロール装置4は、検出器本体1制御パネル、無線制御ツール、ソフトアプリプログラム、無線OTA(オーバーエアプログラミング)装置および無線遠隔制御システムとする。
【0041】
実際の使用において、図1から図5に示すとおり、無線タイヤ空気圧検出器3が測位モードを稼働させた時、該無線タイヤ空気圧検出器3はタイヤが二個の特定の時間または角度まで回転すると、その時のタイヤ回転情報(例として第一時間および第二時間のタイヤ回転の角度または第一角度および第二角度のタイヤ回転の時間)を記録し、その後、該無線タイヤ空気圧検出器3が上述の情報を受信した後、検出器本体1に対して車輪回転検出装置2のギア回転情報(例として角度または時間)の読み取りをリクエストし、続いて上述の情報を相互に比較して無線タイヤ空気圧検出器3がどの車輪回転検出装置2に対応するかを算出する。且つ各車輪回転検出装置2のタイヤ位置は事前に検出器本体1によって登録されているので(従来公知技術)、各無線タイヤ空気圧検出器3は自動計算し、自身が設置されるべきタイヤ位置を確定させることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 検出器本体
11 送受信モジュール
12 メモリーモジュール
2 車輪回転検出装置
21 ギアリング
22 センサー
3 無線タイヤ空気圧検出器
31 感知モジュール
32 メインコントロールモジュール
33 計算処理モジュール
4 外部コントロール装置
S11 接続伝送ステップ
S12 同期測位ステップ
S13 第一情報収集ステップ
S14 第二情報収集ステップ
S15 計算ステップ
S16 報告ステップ
図1
図2
図3
図4
図5