(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096002
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】判定メモリセルストリングを含む不揮発性メモリおよびその操作方法
(51)【国際特許分類】
G11C 16/10 20060101AFI20240704BHJP
G11C 16/04 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
G11C16/10 110
G11C16/04 170
【審査請求】有
【請求項の数】18
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2023206694
(22)【出願日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】111150627
(32)【優先日】2022-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(71)【出願人】
【識別番号】512167426
【氏名又は名称】華邦電子股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Winbond Electronics Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100204490
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 葉子
(72)【発明者】
【氏名】陳 ▲ユ▼丞
(72)【発明者】
【氏名】王 傑彦
【テーマコード(参考)】
5B225
【Fターム(参考)】
5B225CA27
5B225DC09
5B225EA05
5B225EJ06
5B225EJ09
5B225FA01
(57)【要約】 (修正有)
【課題】判定メモリセルストリングを含む不揮発性メモリおよびその操作方法を提供する。
【解決手段】不揮発性メモリは、メモリアレイおよびコントローラを含む。メモリアレイの各メインメモリセルストリングMS、第1判定メモリセルストリングPS及び第2判定メモリセルストリングESは、それぞれ、複数のメインメモリセルMC0、MC1、MC2、MC31、複数の第1判定メモリセルPC0、PC1、PC2、PC31及び複数の第2判定メモリセルEC0、EC1、EC2、EC31を含む。プログラム操作の間、コントローラは、各メインメモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第1判定メモリセルのデータレベルを決定し、各第1判定メモリセル及びその前の第1判定メモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第2判定メモリセルのデータレベルを決定し、それに基づいて、消去操作の間にプリプログラム操作を実行するかどうかを決定する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のブロックを含み、前記ブロックのそれぞれが、複数のメインメモリセルストリング、第1判定メモリセルストリング、および第2判定メモリセルストリングを含み、前記メインメモリセルストリングのそれぞれが、直列に接続された複数のメインメモリセルを含み、前記第1判定メモリセルストリングが、直列に接続された複数の第1判定メモリセルを含み、前記第2判定メモリセルストリングが、直列に接続された複数の第2判定メモリセルを含むメモリアレイと、
前記メモリアレイに結合され、プログラム操作の間、前記メインメモリセルのそれぞれのデータレベルに基づいて、前記対応する第1判定メモリセルのデータレベルを決定し、前記第1判定メモリセルのそれぞれおよびそれぞれの前の第1判定メモリセルのデータレベルに基づいて、前記対応する第2判定メモリセルのデータレベルを決定するように構成されたコントローラと、
を含み、消去操作の間、前記コントローラが、前記第2判定メモリセルのデータレベルに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定するように構成された不揮発性メモリ。
【請求項2】
前記消去操作の間、前記コントローラが、前記第2判定メモリセルストリングが逆読み出しによりプログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルのいずれかを含むかどうかを判断し、
前記第2判定メモリセルストリングが前記プログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルを含むとき、前記コントローラが、消去電圧を印加する前に前記プリプログラム操作を実行しない請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項3】
前記逆読み出しの間、前記コントローラが、前記第2判定メモリセルストリングに接続されたソース線に充電電圧を印加し、前記第2判定メモリセルストリングに接続された複数のワード線に前記充電電圧よりも低いテスト電圧を印加し、前記第2判定メモリセルストリングの等価容量が前記充電電圧に反応して増えたかどうかを判断するように構成された請求項2に記載の不揮発性メモリ。
【請求項4】
前記第2判定メモリセルストリングが前記プログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルを含まないとき、前記コントローラが、前記消去電圧を印加する前に一部のページに対して前記プリプログラム操作を実行する請求項2に記載の不揮発性メモリ。
【請求項5】
前記消去操作の消去検証に失敗したとき、前記コントローラが、前記消去検証にパスするまで、インクリメンタルステップパルス消去により消去を繰り返し実行する請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項6】
前記コントローラに結合され、前記消去操作の消去検証にパスした後にカウント値を増やすように構成されたカウンタをさらに含み、
前記コントローラが、前記カウント値に基づいて、一部の対応するページを選択し、前記プリプログラム操作を実行する請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項7】
前記メモリアレイと前記コントローラの間に結合され、前記メインメモリセル、前記第1判定メモリセル、および前記第2判定メモリセルの前記データレベルを読み出すように構成されたセンシング回路をさらに含む請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項8】
前記メモリアレイと前記コントローラの間に結合され、前記メインメモリセル、前記第1判定メモリセル、および前記第2判定メモリセルに接続された複数のワード線を駆動するように構成されたワード線選択回路をさらに含む請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項9】
前記プログラム操作の間、前記コントローラが、選択されたメインメモリセルに対応する前記第1判定メモリセルの前記前の第1判定メモリセルがプログラミングレベルを有するかどうかを判断し、
前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有するとき、前記コントローラが、前記選択されたメインメモリセル、前記対応する第1判定メモリセル、および前記対応する第2判定メモリセルにプログラム電圧を印加し、
前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有さないとき、前記コントローラが、前記選択されたメインメモリセルおよび前記対応する第1判定メモリセルに前記プログラム電圧を印加する請求項1に記載の不揮発性メモリ。
【請求項10】
前記プログラム操作のプログラム検証に失敗したとき、および前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有するとき、前記コントローラが、前記プログラム検証にパスするまで、インクリメンタルステップパルスプログラミングにより前記選択されたメインメモリセル、前記対応する第1判定メモリセル、および前記対応する第2判定メモリセルに調整されたプログラム電圧を繰り返し印加する請求項9に記載の不揮発性メモリ。
【請求項11】
不揮発性メモリの操作方法であって、前記不揮発性メモリが、複数のメインメモリセルストリング、第1判定メモリセルストリング、および第2判定メモリセルストリングを含み、前記メインメモリセルストリングのそれぞれが、直列に接続された複数のメインメモリセルを含み、前記第1判定メモリセルストリングが、直列に接続された複数の第1判定メモリセルを含み、前記第2判定メモリセルストリングが、直列に接続された複数の第2判定メモリセルを含み、
前記操作方法が、
プログラム操作の間、前記メインメモリセルのそれぞれのデータレベルに基づいて、前記対応する第1判定メモリセルのデータレベルを決定し、前記第1判定メモリセルのそれぞれおよびそれぞれの前の第1判定メモリセルのデータレベルに基づいて、前記対応する第2判定メモリセルのデータレベルを決定することと、
消去操作の間、前記第2判定メモリセルのデータレベルに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定することと、
を含む不揮発性メモリの操作方法。
【請求項12】
前記第2判定メモリセルの前記データレベルに基づいて前記プリプログラム操作を実行するかどうかを決定する前記ステップが、
前記消去操作の間、逆読み出しにより前記第2判定メモリセルストリングがプログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルのいずれかを含むかどうかを判断することと、
前記第2判定メモリセルストリングが前記プログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルを含むとき、消去電圧を印加する前に前記プリプログラム操作を実行しないことと、
を含む請求項11に記載の操作方法。
【請求項13】
逆読み出しにより前記第2判定メモリセルストリングが前記プログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルのいずれかを含むかどうかを判断する前記ステップが、
前記第2判定メモリセルストリングに接続されたソース線に充電電圧を印加し、前記第2判定メモリセルストリングに接続された複数のワード線に前記充電電圧よりも低いテスト電圧を印加することと、
前記充電電圧に反応して前記第2判定メモリセルストリングの等価容量が増えたかどうかを判断することと、
を含む請求項12に記載の操作方法。
【請求項14】
前記第2判定メモリセルの前記データレベルに基づいて前記プリプログラム操作を実行するかどうかを決定する前記ステップが、
前記第2判定メモリセルストリングが前記プログラミングレベルを有する前記第2判定メモリセルを含まないとき、前記消去電圧を印加する前に一部のページに対して前記プリプログラム操作を実行することを含む請求項12に記載の操作方法。
【請求項15】
前記消去操作の消去検証に失敗したとき、前記消去検証にパスするまで、インクリメンタルステップパルス消去により消去を繰り返し実行することをさらに含む請求項11に記載の操作方法。
【請求項16】
前記消去操作の消去検証にパスした後にカウント値を増やすことと、
前記カウント値に基づいて、一部の対応するページを選択し、前記プリプログラム操作を実行することと、
をさらに含む請求項11に記載の操作方法。
【請求項17】
前記第1判定メモリセルのそれぞれおよび前記それぞれの前の第1判定メモリセルの前記データレベルに基づいて前記対応する第2判定メモリセルの前記データレベルを判断する前記ステップが、
前記プログラム操作の間、選択されたメインメモリセルに対応する前記第1判定メモリセルの前記前の第1判定メモリセルがプログラミングレベルを有するかどうかを判断することと、
前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有するとき、前記選択されたメインメモリセル、前記対応する第1判定メモリセル、および前記対応する第2判定メモリセルにプログラム電圧を印加することと、
前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有さないとき、前記選択されたメインメモリセルおよび前記対応する第1判定メモリセルに前記プログラム電圧を印加することと、
を含む請求項11に記載の操作方法。
【請求項18】
前記プログラム操作のプログラム検証に失敗したとき、および前記前の第1判定メモリセルが前記プログラミングレベルを有するとき、前記プログラム検証にパスするまで、インクリメンタルステップパルスプログラミングにより前記選択されたメインメモリセル、前記対応する第1判定メモリセル、および前記対応する第2判定メモリセルに調整されたプログラム電圧を繰り返し印加することをさらに含む請求項17に記載の操作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリデバイスおよびその操作方法に関するものであり、特に、判定メモリセルストリングを含む不揮発性メモリおよびその操作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
典型的なNANDフラッシュメモリ(NAND flash memory)に関しては、メモリセルで消去操作を行うときに、初期消去電圧を印加する前に全てのページに対してプリプログラム操作を実行することによって、シャローイレース(shallow erase)の問題を防ぐことができる。ここで、プリプログラム操作の電圧強度は、通常のプログラム操作よりも低く、消去状態のメモリセルの閾値電圧を上げるために使用されるが、消去状態のメモリセルをプログラム状態に変えることはない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
消去操作の前にプリプログラム操作を実行すると、メモリセルに追加の負担がかかる可能性がある。結果として、複数回のプログラム/消去サイクル(program/erase cycling)を経た後、プリプログラム操作をしなかった状況と比較して消去時間が大幅に増えるが、これは、メモリセルへの損傷が増え、寿命が短くなることを意味している。
【0004】
高度なプロセスでは、デバイスのスケールダウンによってプログラム/消去サイクルの性能が低下する。全てのページに対して従来の方法でプリプログラム操作を実行した場合、実行可能なプログラム/消去サイクルの回数が減り、寿命が短くなる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであるかどうかを判断し、それに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定するのに適した不揮発性メモリおよびその操作方法に関するものである。
【0006】
本発明は、メモリアレイおよびコントローラを含む不揮発性メモリを提供する。メモリアレイは、複数のブロックを含む。ブロックのそれぞれは、複数のメインメモリセルストリング、第1判定メモリセルストリング、および第2判定メモリセルストリングを含む。メインメモリセルストリングのそれぞれは、直列に接続された複数のメインメモリセルを含み、第1判定メモリセルストリングは、直列に接続された複数の第1判定メモリセルを含み、第2判定メモリセルストリングは、直列に接続された複数の第2判定メモリセルを含む。コントローラは、メモリアレイに結合される。プログラム操作の間、コントローラは、各メインメモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第1判定メモリセルのデータレベルを決定し、各第1判定メモリセルおよびその前の第1判定メモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第2判定メモリセルのデータレベルを決定する。消去操作の間、コントローラは、第2判定メモリセルのデータレベルに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定する。
【0007】
本発明は、上記の不揮発性メモリに適した不揮発性メモリの操作方法を提供する。この操作方法は、以下のステップを含む。プログラム操作の間、各メインメモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第1判定メモリセルのデータレベルを決定し、各第1判定メモリセルおよびその前の第1判定メモリセルのデータレベルに基づいて、対応する第2判定メモリセルのデータレベルを決定する。消去操作の間、第2判定メモリセルのデータレベルに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定する。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明の不揮発性メモリは、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであると判断したときのみに、データを消去する前にプリプログラム操作を実行するのに適している。このようにすることで、プリプログラム操作が実際に必要なときに実行されるため、プリプログラム操作の回数が減り、メモリセルへの損傷が減り、消去効率が向上し、プログラム/消去サイクルの回数が増加し、それにより、メモリセルの寿命を延ばす効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付の図面は、本発明の原理をさらに理解するために含まれており、本明細書に組み込まれ、かつその一部を構成するものである。図面は、本発明の実施形態を例示しており、説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たしている。
【0010】
【
図1】本発明の1つの実施形態の不揮発性メモリの概略ブロック図である。
【
図2】
図1の実施形態に係るメモリアレイのブロック内のメモリセルストリングの概略的構造図である。
【
図3A】本発明の1つの実施形態に係る第2判定メモリセルのデータレベルを示したものである。
【
図3B】本発明の1つの実施形態に係る第2判定メモリセルのデータレベルを示したものである。
【
図3C】本発明の1つの実施形態に係る第2判定メモリセルのデータレベルを示したものである。
【
図4】本発明の1つの実施形態に係る不揮発性メモリのプログラム操作のステップフローチャートである。
【
図5】本発明の1つの実施形態に係る不揮発性メモリの消去操作のステップフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明では、ワード線にプログラム電圧が印加され、且つ両側の隣接するワード線に同じプログラム電圧が印加されていないときに、その特定のワード線を「孤立(isolation)ワード線」と呼ぶ。つまり、孤立ワード線に接続されたメモリセルは、孤立した状態でプログラム電圧を経験する。NAND型フラッシュメモリに関しては、孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけのメモリセルのブロック(または、ページ)上で消去操作を行うと、孤立ワード線に接続されたメモリセルにシャローイレースの問題が発生しやすい。シャローイレースの問題を解決して、フラッシュメモリの寿命を延ばすために、本発明は、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであるかどうかを判断し、それに基づいて、プリプログラム操作を実行するかどうかを決定する。特に、プリプログラム操作は、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであると判断したときのみに実行される。
【0012】
図1および
図2を同時に参照すると、本発明の1つの実施形態の不揮発性メモリ100は、例えば、NANDフラッシュメモリである。不揮発性メモリ100は、メモリアレイ110、コントローラ120、センシング回路130、ワード線選択回路140、およびカウンタ150を含む。メモリアレイ110は、列方向に沿って配置されたm個のブロックBLK_0~BLK_m-1を含み、mは、1以上の正の整数である。ブロックBLK_0~BLK_m-1のそれぞれは、複数のメインメモリセルストリングMS、第1判定メモリセルストリングPS、および第2判定メモリセルストリングESを含む。
【0013】
メモリアレイ110は、複数のメモリセルをマトリクス状に配置することによって形成される。
図2に示すように、各メインメモリセルストリングMSは、直列に接続された複数のメインメモリセルMC0~MC31、ビット線側選択トランジスタMTD、およびソース線側選択トランジスタMTSを含む。第1判定メモリセルストリングPSは、直列に接続された複数の第1判定メモリセルPC0~PC31、ビット線側選択トランジスタPTD、およびソース線側選択トランジスタPTSを含む。第2判定メモリセルストリングESは、直列に接続された複数の第2判定メモリセルEC0~EC31、ビット線側選択トランジスタETD、およびソース線側選択トランジスタETSを含む。
【0014】
メインメモリセルMC0~MC31のゲートは、それぞれワード線WL0~WL31に接続される。第1判定メモリセルPC0~PC31のゲートおよび第2判定メモリセルEC0~EC31のゲートもそれぞれワード線WL0~WL31に接続される。ビット線側選択トランジスタMTD、PTD、およびETDのドレインは、それぞれ対応するビット線BLに接続され、ビット線側選択トランジスタMTD、PTD、およびETDのゲートは、選択ゲート線SGDに接続される。ソース線側選択トランジスタMTS、PTS、ETSのソースは、共通ソース線SLに接続され、ソース線側選択トランジスタMTS、PTS、ETSのゲートは、選択ゲート線SGSに接続される。
【0015】
図1において、センシング回路130は、メモリアレイ110とコントローラ120の間に結合される。センシング回路130は、全てのビット線BLに接続され、メインメモリセルMC0~MC31、第1判定メモリセルPC0~PC31、および第2判定メモリセルEC0~EC31のデータレベルを読み出すことができる。センシング回路130は、例えば、センシングアンプおよびページバッファを含むことができ、これらは、集積回路分野の技術者に周知のアプリケーションメモリ回路のフレームワークによって実施することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0016】
ワード線選択回路140は、メモリアレイ110とコントローラ120の間に結合される。ワード線選択回路140は、メインメモリセルMC0~MC31、第1判定メモリセルPC0~PC31、および第2判定メモリセルEC0~EC31に接続されたワード線WL0~WL31、および選択ゲート線SGD、SGSを駆動するために使用することができる。ワード線選択回路140は、ワード線WL0~WL31を介してメインメモリセルMC0~MC31、第1判定メモリセルPC0~PC31、および第2判定メモリセルEC0~EC31を駆動し、各操作を実行することができる。さらに、ワード線選択回路140は、選択ゲート線SGD、SGSを介してビット線側選択トランジスタMTD、PTD、ETDおよびソース線側選択トランジスタMTS、PTS、ETSを駆動し、ブロックおよびページを選択することができる。ワード線選択回路140は、集積回路分野の技術者に周知のアプリケーションメモリ回路のフレームワークによって実施することができるが、本発明はこれに限定されない。
【0017】
カウンタ150は、コントローラ120に結合される。コントローラ120は、消去操作の消去検証にパスした後にカウント値を増やすように構成することができる。カウンタ150のカウント値を使用して、一部のページに対してプリプログラム操作を実行することができるが、その詳細については、後で説明する。
【0018】
コントローラ120は、例えば、中央処理装置(central processing unit, CPU)、または他のプログラム可能な汎用または特殊目的のマイクロプロセッサ(microprocessor)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor, DSP)、プログラム可能なコントローラ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit, ASIC)、プログラム可能な論理デバイス(programmable logic device, PLD)、または他の類似するデバイス、あるいはこれらのデバイスの組み合わせである。コントローラ120は、ワード線選択回路140を介してメモリアレイ110に結合することができる。本実施形態において、プログラム操作の間、コントローラ120は、各メインメモリセル(例えば、MC1)のデータレベルに基づいて、対応する第1判定メモリセル(例えば、PC1)のデータレベルを決定することができる。さらに、コントローラ120は、各第1判定メモリセル(例えば、PC1)およびその前の第1判定メモリセル(例えば、PC0)のデータレベルに基づいて、各第1判定メモリセル(例えば、PC1)に対応する第2判定メモリセル(例えば、EC1)のデータレベルを決定することができる。
【0019】
具体的に説明すると、プログラム操作の間、コントローラ120は、メインメモリセルMC0~MC31から選択されたメインメモリセルMCnをプログラムし、その後、それに基づいて、選択されたメインメモリセルMCnに対応する第1判定メモリセルPCnをプログラムすることができる。本実施形態において、いわゆる「対応する」は、同じワード線を共通に接続している関係を指し、nは、1以上31以下の正の整数である。
【0020】
その後、コントローラ120は、第1判定メモリセルPCnの前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有するかどうかを判断する、つまり、前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラムされたかどうかを判断することができる。本実施形態において、プログラミングレベルは、例えば、メモリセルがプログラムされた後の低論理レベル(バイナリ値0を表す)である。
【0021】
前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有する場合は、対応するメインメモリセルMCn-1もプログラムされたことを意味する。つまり、メインメモリセルMCnおよびMCn-1に接続されたワード線WLnおよびWLn-1には、プログラム電圧Vpgmが印加されている。すなわち、選択されたメモリアレイのブロックは、少なくともワード線WLnを有し、孤立したワード線でないため、後続の消去操作におけるシャローイレースの問題は、深刻ではない。この場合、コントローラ120は、選択されたメインメモリセルMCnおよび第1判定メモリセルPCnに対応する第2判定メモリセルECnもプログラムして、それを記録用のプログラミングレベルに変更することもできる。
【0022】
前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有さない場合は、対応するメインメモリセルMCn-1がプログラムされていないことを意味する。つまり、メインメモリセルMCnに接続されたワード線WLnだけにプログラム電圧Vpgmが印加され、メインメモリセルMCn-1に接続されたワード線WLn-1は、プログラムされていない。すなわち、ワード線WLnには、孤立した状態でプログラム電圧Vpgmが印加されているため、後続の消去操作においてシャローイレースの問題が発生しやすい。この場合、コントローラ120は、選択されたメインメモリセルMCnおよび第1判定メモリセルPCnに対応する第2判定メモリセルECnをプログラムしない(つまり、第2判定メモリセルECnの論理値は「1」である)。プログラム電圧Vpgmは、例えば、15ボルト~20ボルトである。
【0023】
以下の具体的な例を参照しながら、本実施形態のプログラム操作について説明する。
図3Aは、メインメモリセルMC0およびMC10がプログラムされた後の第2判定メモリセルEC0~EC31のデータレベルを示したものである。本実施形態において、メインメモリセルMC0およびMC10に接続されたワード線WL0およびWL10にプログラム電圧Vpgmを印加して、メインメモリセルMC0およびMC10および第1判定メモリセルPC0およびPC10を論理「0」にプログラムする。ワード線WL0は、第1ワード線であるため、前のワード線は存在せず、前のワード線および前の第1判定メモリセルの状態を判定する必要はない。つまり、ワード線WL0は、孤立したワード線であるため、第2判定メモリセルEC0は、論理「1」を維持する。ワード線WL10の前のワード線WL9には、プログラム電圧Vpgmが印加されていないため、ワード線WL9に対応する第1判定メモリセルPC9は、論理「1」を維持する。つまり、ワード線WL10は、孤立したワード線であるため、第2判定メモリセルEC10は、依然として、論理「1」を維持する。このようにして、第2判定メモリセルストリングESからの論理「1」の読み出し結果に基づいて、メモリアレイの選択されたブロック内のメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであると判断することができる。
【0024】
図3Bは、メインメモリセルMC0~MC2およびMC10をプログラムした後の第2判定メモリセルEC0~EC31のデータレベルを示したものである。本実施形態において、メインメモリセルMC0~MC2およびMC10に接続されたワード線WL0~WL2およびWL10にプログラム電圧Vpgmを印加して、メインメモリセルMC0~MC2およびMC10および第1判定メモリセルPC0~PC2およびPC10を論理「0」にプログラムする。上述したように、ワード線WL0は、第1ワード線であるため、第2判定メモリセルEC0は、論理「1」を維持する。ワード線WL10の前のワード線WL9には、プログラム電圧Vpgmが印加されていないため、ワード線WL9に対応する第1判定メモリセルPC9は、論理「1」を維持し、第2判定メモリセルEC10は、依然として、論理「1」を維持する。
【0025】
さらに、ワード線WL1の前のワード線WL0に接続された第1判定メモリセルPC0は、論理「0」としてプログラムされるため、ワード線WL1に接続された第2判定メモリセルEC1も論理「0」としてプログラムされる。ワード線WL2の前のワード線WL1に接続された第1判定メモリセルPC1は、論理「0」としてプログラムされるため、ワード線WL2に接続された第2判定メモリセルEC2も論理「0」としてプログラムされる。すなわち、メモリアレイの選択されたブロック内には、いずれもプログラム電圧Vpgmが印加された隣接するワード線WL0~WL2のグループが存在する。このようにして、第2判定メモリセルストリングESからの論理「0」の読み出し結果に基づいて、メモリアレイの選択されたブロック内の少なくとも1つのメモリセルが孤立していない状態でプログラム電圧を経験したと判断することができる。
【0026】
図3Cは、メインメモリセルMC0およびMC30~MC31をプログラムした後の第2判定メモリセルEC0~EC31のデータレベルを示したものである。本実施形態において、メインメモリセルMC0およびMC30~MC31に接続されたワード線WL0およびWL30~WL31にプログラム電圧Vpgmを印加して、メインメモリセルMC0およびMC30~MC31および第1判定メモリセルPC0およびPC30~PC31を論理「0」にプログラムする。上述したように、ワード線WL0は、第1ワード線であるため、第2判定メモリセルEC0は、論理「1」を維持する。ワード線WL30の前のワード線WL29には、プログラム電圧Vpgmが印加されていないため、ワード線WL29に対応する第1判定メモリセルPC29は、論理「1」を維持し、第2判定メモリセルEC30は、依然として、論理「1」を維持する。
【0027】
さらに、ワード線WL31の前のワード線WL30に接続された第1判定メモリセルPC30は、論理「0」としてプログラムされるため、ワード線WL31に接続された第2判定メモリセルEC31も論理「0」としてプログラムされる。すなわち、メモリアレイの選択されたブロック内には、いずれもプログラム電圧Vpgmが印加された隣接するワード線WL30~WL31のグループが存在し、この場合の第2判定メモリセルストリングESは、論理0の状態にあるものと見なされる。このようにして、第2判定メモリセルストリングESからの論理「0」の読み出し結果に基づいて、メモリアレイの選択されたブロック内の少なくとも1つのメモリセルが孤立していない状態でプログラム電圧を経験したと判断することができる。
【0028】
上記のプログラム操作の後、消去操作の間、コントローラ120は、第2判定メモリセルEC0~EC31のデータレベル(例えば、第2判定メモリセルストリングESから読み出した論理値)に基づいて、消去電圧を印加する前にプリプログラム操作を実行するかどうかを決定することができる。具体的に説明すると、消去操作の間、コントローラ120は、逆読み出し(reverse read)により第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する任意の第2判定メモリセルを含むかどうかを判断することができる。第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する第2判定メモリセルを含む(第2判定メモリセルストリングESから論理「0」を読み出した)とき、コントローラ120は、消去電圧を印加する前にプリプログラム操作を実行せず、メモリアレイ110の選択されたブロックを直接消去する。第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する第2判定メモリセルを含まない(第2判定メモリセルストリングESから論理「1」を読み出した)とき、コントローラ120は、消去電圧を印加する前にメモリアレイの選択されたブロック内の一部のページに対してプリプログラム操作を実行し、シャローイレースの問題を防ぐ。
【0029】
逆読み出しの間、コントローラ120は、第2判定メモリセルストリングESに接続されたソース線SLに充電電圧を印加し、ワード線選択回路140を介して第2判定メモリセルストリングESに接続されたワード線WL0~WL31に充電電圧よりも低いテスト電圧を印加して、ビット線側選択トランジスタETDおよびソース線側選択トランジスタETSをオンにすることができる。その後、センシング回路130は、充電電圧に反応して第2判定メモリセルストリングESの等価容量が増えたかどうかを判断することができる。増えた場合は、第2判定メモリセルストリングESが論理「1」の状態であることを意味する。増えていない場合は、第2判定メモリセルストリングESが論理「0」の状態であることを意味する。充電電圧は、例えば、2.2ボルト~2.4ボルトであり、テスト電圧は、例えば、0.7ボルト~0.9ボルトである。
【0030】
さらに、読み出し、プログラム、および消去操作に必要な各電圧は、例えば、不揮発性メモリ100内の内部電圧生成回路によって提供することができる。
【0031】
本発明の1つの実施形態において一部のページに対して実行されるプリプログラム操作に関し、コントローラ120は、カウンタ150のカウント値に基づいて一部の対応するページを選択し、プリプログラム操作を実行することができる。カウンタ150のカウント値は、消去操作の消去検証にパスした後に増加する。このようにして、コントローラ120は、プリプログラム操作を実行する一部のページに対応するアドレスを消去の回数に応じて動的に調整することができる。
【0032】
例えば、第2判定メモリセルストリングESから論理「1」を読み出したとき、コントローラ120がカウンタ150のカウント値を0と判断した場合は、第1消去操作が間もなく実行されることを意味し、対応するプリプログラミングページは、ページ0~ページ7である。ページ0~7に対してプリプログラム操作を実行した後、選択されたブロックに対して第1消去操作を実行し、第1消去操作が完了すると、カウンタ150のカウント値が増加して1になる。さらに、消去操作を2回実行したとき、カウンタ150のカウント値は、1である。したがって、第2判定メモリセルストリングESから論理「1」を読み出した場合、コントローラ120は、ページ8~ページ15に対してプリプログラム操作を実行する。同様にして、消去操作を3回実行したとき、カウンタ150のカウント値は、2であり、対応するプリプログラミングページは、ページ16~ページ23であり、以下同様である。
【0033】
以上のように、本発明のメモリアレイ110の各ブロックは、第1判定メモリセルストリングPSおよび第2判定メモリセルストリングESを含むため、本発明の操作方法に基づいて、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであるかどうかを判断することができる。さらに、消去操作の間、最初に逆読み出しを用いて第2判定メモリセルストリングESの状態を判断し、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであると判断したときのみにプリプログラム操作を実行することによって、シャローイレースの影響を軽減する。さらに、カウンタ150のカウント値に基づいて、プリプログラム操作を実行するページ範囲を消去の回数に応じて調整することにより、プログラム/消去サイクルの回数を増やし、不揮発性メモリ100の使用寿命を延ばすことができる。
【0034】
図4は、本発明の1つの実施形態に係る不揮発性メモリのプログラム操作のステップフローチャートである。本実施形態のプログラム操作は、
図1に示した不揮発性メモリ100に適用されるため、
図1と
図4を同時に参照されたい。
【0035】
不揮発性メモリ100がプログラムコマンドを受け取った後、ステップS402において、コントローラ120は、選択されたメインメモリセルMCnに対応する第1判定メモリセルPCnの前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有するかどうかを判断する。前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有するとき、コントローラ120は、選択されたメインメモリセルMCn、対応する第1判定メモリセルPCn、および対応する第2判定メモリセルECnに対してプログラムを実行する(ステップS404)。次に、ステップS406において、コントローラ120は、プログラム検証にパスしたかどうかを判断する。パスした場合、プログラム操作が終了し、次のページまたはブロックのプログラムを続けることができる。パスしなかった(検証に失敗した)場合、ステップS408において、コントローラ120は、インクリメンタルステップパルスプログラミング(incremental step pulse programming, ISPP)によりプログラム電圧(例えば、0.4ボルト)を増やし、その後、ステップS404に戻って、プログラム検証にパスするまで、調整されたプログラム電圧を繰り返し印加する。
【0036】
前の第1判定メモリセルPCn-1がプログラミングレベルを有さないとき、コントローラ120は、選択されたメインメモリセルMCnおよび対応する第1判定メモリセルPCnをプログラムする(ステップS410)。その後、ステップS412において、コントローラ120は、プログラム検証にパスしたかどうかを判断する。パスした場合、プログラム操作が終了し、次のページまたはブロックのプログラムを続けることができる。パスしなかった場合、ステップS414において、コントローラ120は、インクリメンタルステップパルスプログラミング(ISPP)によりプログラム電圧を増やし、その後、ステップS410に戻って、プログラム検証にパスするまで、調整されたプログラム電圧を繰り返し印加する。
【0037】
図5は、本発明の1つの実施形態に係る不揮発性メモリの消去操作のステップフローチャートである。本実施形態の消去操作は、
図1に示した不揮発性メモリ100に適用されるため、
図1と
図5を同時に参照されたい。
【0038】
まず、ステップS502において、コントローラ120は、逆読み出しにより第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する第2判定メモリセルを含むかどうかを判断する。第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する第2判定メモリセルを含む(第2判定メモリセルストリングESが論理「0」の状態にある)とき、コントローラ120は、直接メモリアレイ110のブロックを消去する(ステップS512)。次に、ステップS514において、コントローラ120は、消去検証にパスしたかどうかを判断する。パスした場合、消去操作が終了し、次のブロックの消去を続けることができる。パスしなかった(検証に失敗した)場合、ステップS516において、コントローラ120は、インクリメンタルステップパルス消去により消去電圧を増やし、その後、ステップS512に戻って、消去検証にパスするまで、調整された消去電圧を繰り返し印加する。
【0039】
第2判定メモリセルストリングESがプログラミングレベルを有する第2判定メモリセルを含まない(第2判定メモリセルストリングESが論理「1」の状態にある)とき、コントローラ120は、まず、一部のページに対してプリプログラム操作を実行する(ステップS510)。また、ステップS512は、一部のページのプリプログラム操作が完了するまで実行されない。
【0040】
以上のように、本発明の不揮発性メモリは、消去したいメモリセルが孤立した状態でプログラム電圧を経験しただけであると判断したときのみに、消去する前にプリプログラム操作を実行するのに適している。このようにすることで、プリプログラム操作が実際に必要なときに実行されるため、プリプログラム操作の回数が減り、メモリセルへの損傷を減らすことができる。同時に、プリプログラム操作を実行するためのページ範囲は、消去の回数に応じて、つまり、プリプログラム操作を実行するためのアドレスを動的に変更することによって調整することができるため、それにより、プログラム/消去サイクルの回数が増加し、プログラム/消去サイクルおよび高温データ保持(high-temperature data retention, HTDR)の信頼性が向上し、不揮発性メモリ100の寿命が延長される。さらに、メモリセルが多くのプログラム/消去サイクルを経験しても、消去効率を向上させることができる。
【0041】
本発明は、小型化された不揮発性メモリ、例えば、NANDフラッシュメモリデバイスを作るのに適しており、それにより、ウェーハ上のダイの総数を増加させることができる。したがって、単一のICを製造する際の生産コストとエネルギー消費が減り、後続のパッケージングの生産エネルギー消費も減るため、それにより、不揮発性メモリを生産する過程において炭素排出量を減らすことができる。さらに、本発明の不揮発性メモリの信頼性および耐久性が向上するため、本発明は、持続可能な不揮発性メモリを提供する。
【0042】
さらに、本発明の不揮発性メモリは、最新運転者支援システム(Advanced Driver Assistance Systems, ADAS)、インストゥルメント・クラスター(Instrument Cluster)、インフォテインメント(Infotainment)などの自動車電子機器に使用することができる。本発明のフラッシュメモリデバイスは、ウェアラブル、MP3プレーヤー、スマートウォッチ、ゲーム、デジタルラジオ、おもちゃ、カメラ、デジタルフォトアルバム、GPS、ブルートゥース(登録商標)、およびWiFiモジュールを含むスペースが制約されたアプリケーションに使用することができる。本発明の不揮発性メモリは、IoTおよびモバイル電子デバイスに使用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の判定メモリセルストリングを含む不揮発性メモリおよびその操作方法は、メモリセルに適用することができる。
【符号の説明】
【0044】
100 不揮発性メモリ
110 メモリアレイ
120 コントローラ
130 センシング回路
140 ワード線選択回路
150 カウンタ
BL ビット線
BLK_0、BLK_1、BLK_m-1 ブロック
EC0、EC1、EC2、EC10、EC30、EC31 第2判定メモリセル
ES 第2判定メモリセルストリング
ETD、MTD、PTD ビット線側選択トランジスタ
ETS、MTS、PTS ソース線側選択トランジスタ
MC0、MC1、MC2、MC31 メインメモリセル
MS メインメモリセルストリング
PC0、PC1、PC2、PC31 第1判定メモリセル
PS 第1判定メモリセルストリング
SGD、SGS 選択ゲート線
SL ソース線
Vpgm プログラム電圧
WL0、WL1、WL2、WL10、WL30、WL31 ワード線
S402~S414、S502~S516 ステップ
【外国語明細書】