(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096004
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】支持ユニットの制御方法、基板処理方法及び基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/3065 20060101AFI20240704BHJP
H01L 21/31 20060101ALI20240704BHJP
H01L 21/683 20060101ALI20240704BHJP
C23C 16/46 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
H01L21/302 101G
H01L21/31 C
H01L21/68 R
C23C16/46
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023208054
(22)【出願日】2023-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190518
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520236767
【氏名又は名称】サムス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チュ、ユン シク
(72)【発明者】
【氏名】イ、チュン ウ
【テーマコード(参考)】
4K030
5F004
5F045
5F131
【Fターム(参考)】
4K030CA04
4K030CA12
4K030EA04
4K030EA05
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4K030LA15
5F004AA01
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5F131KA47
5F131KA54
(57)【要約】
【課題】本発明は、支持ユニットを制御する方法を提供する。
【解決手段】基板が置かれる支持プレートと、前記支持プレートに設置される第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと異なる高さに前記支持プレートに設置される第2ヒーターを含む支持ユニットを制御する方法は、前記第1ヒーターの温度を可変した後前記第1ヒーターの温度が正常状態に至ったかを判断し、前記第1ヒーターの温度が前記正常状態に至った以後前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された前記第2ヒーターの抵抗に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出することができる。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板が置かれる支持プレートと、前記支持プレートに設置される第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと異なる高さに前記支持プレートに設置される第2ヒーターを含む支持ユニットを制御する方法において、
前記第1ヒーターの温度を可変した後前記第1ヒーターの温度が正常状態に至ったかを判断し、前記第1ヒーターの温度が前記正常状態に至った以後前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された前記第2ヒーターの抵抗に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出する、
制御方法。
【請求項2】
前記補正係数は以下の数式でαである、
請求項1に記載の制御方法
[数式]
Tf=T0+(Rf-R0)/α
(Tf:前記第2ヒーターの推定温度、T0:前記第2ヒーターの初期温度、Rf:前記第2ヒーターの測定抵抗、R0:前記第2ヒーターの初期抵抗)。
【請求項3】
前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を前記第2ヒーターの前記推定温度(Tf)で仮定し、前記正常状態に至った以後前記第2ヒーターの前記測定抵抗(Rf)を測定して前記補正係数を算出する、
請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第1ヒーターの温度を可変した以後前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーの測定値の変化が設定範囲内である場合、または前記第1ヒーターの温度を可変した以後設定時間が経過された場合前記正常状態に至ったと判断する、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項5】
前記第1ヒーターを第1温度に可変した後前記第1ヒーターの前記第1温度に対応する前記補正係数である第1補正係数を算出し、
前記第1ヒーターを前記第1温度と相異な第2温度に可変した後前記第1ヒーターの前記第2温度に対応する前記補正係数である第2補正係数を算出する、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項6】
前記第1ヒーターの温度が前記第1温度に調節されれば、前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された抵抗と前記第1補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正し、
前記第2ヒーターの温度が前記第2温度で調節されれば、前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された抵抗と前記第2補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正する、
請求項5に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第2ヒーターの測定抵抗と前記補正係数を利用して前記第2ヒーターの温度を推正し、推定された前記第2ヒーターの温度を使って前記第2ヒーターの出力を調節する、
請求項6に記載の制御方法。
【請求項8】
第1ヒーター、そして前記第1ヒーターと位置に設置される第2ヒーターを利用して基板を処理する方法において、
前記第1ヒーターの温度を可変して、前記第1ヒーターの温度が正常状態に至った以後前記第2ヒーターの抵抗を測定して前記第1ヒーターの温度別に前記第2ヒーターの測定抵抗に関するデータを収集するデータ収集段階と、
前記第2ヒーターの前記測定抵抗、前記第2ヒーターの初期温度及び前記第2ヒーターの初期抵抗に根拠して前記第2ヒーターの測定抵抗による前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出する補正係数算出段階と、及び
前記補正係数を利用して前記第2ヒーターの温度を推正し、推定された前記第2ヒーターの温度に根拠して前記第2ヒーターの出力を制御して前記基板を処理する基板処理段階を含む、
基板処理方法。
【請求項9】
前記補正係数は前記基板処理段階で変化する前記第1ヒーターの温度別にそれぞれ算出される、
請求項8に記載の基板処理方法。
【請求項10】
前記補正係数は、前記補正係数は以下の数式でαである、
請求項8に記載の基板処理方法
[数式]
Tf=T0+(Rf-R0)/α
(Tf:前記第2ヒーターの推定温度、T0:前記第2ヒーターの初期温度、Rf:前記第2ヒーターの測定抵抗、R0:前記第2ヒーターの初期抵抗)。
【請求項11】
前記補正係数算出段階には、
前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を前記第2ヒーターの前記推定温度(Tf)で仮定して、
前記データ収集段階で収集された仮定された前記推定温度(Tf)と対応する前記第2ヒーターの前記測定抵抗(Rf)を選別して、
選別された前記測定抵抗(Rf)、仮定された前記推定温度(Tf)、あらかじめ記憶された前記第2ヒーターの前記初期温度(T0)、そして、あらかじめ記憶された前記第2ヒーターの前記初期抵抗(R0)を前記数式に代入して前記補正係数(α)を算出する、
請求項10に記載の基板処理方法。
【請求項12】
前記基板処理段階には、
前記基板処理段階で推定される前記第2ヒーターの推定温度が目標する設定温度と相異な場合、前記第2ヒーターの前記推定温度が前記設定温度に至るように前記第2ヒーターの出力を調節する、
請求項8に記載の基板処理方法。
【請求項13】
前記データ収集段階には、
前記第1ヒーターの温度を可変した以後前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーの測定値の変化が設定範囲内である場合、または前記第1ヒーターの温度を可変した以後設定時間が経過された場合前記正常状態に至ったと判断する、
請求項8に記載の基板処理方法。
【請求項14】
前記データ収集段階と前記補正係数算出段階は、
前記基板処理方法を遂行する基板処理装置をセットアップまたは前記基板処理装置を再駆動する場合に遂行される、
請求項8に記載の基板処理方法。
【請求項15】
基板を処理する装置において、
内部に基板処理工程が遂行される処理空間を提供するチャンバと、
前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、
前記処理空間でプラズマを発生させる高周波電源と、及び
メイン制御機を含み、
前記支持ユニットは、
基板が置かれる支持プレートと、
前記支持プレートに設置される第1ヒーターと、
前記第1ヒーターの出力を制御する第1制御機と、
前記第1ヒーターと相異な高さで前記支持プレートに設置され、前記第1ヒーターより発熱面積が小さな第2ヒーターと、
前記第2ヒーターの出力を制御する第2制御機と、
前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーと、及び
前記第2ヒーターの抵抗を測定する抵抗測定センサーを含み、
前記メイン制御機は、
前記第1ヒーターの温度が可変されるように前記第1制御機を制御して、
前記第1ヒーターの温度が正常状態に至った以後、前記第2ヒーターの抵抗を測定するように前記抵抗測定センサーを制御して、
測定された前記第2ヒーターの測定抵抗及び前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を利用して前記抵抗測定センサーが測定する前記第2ヒーターの測定抵抗に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出して、
算出された前記補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を変化させるように前記第2制御機を制御する、
基板処理装置。
【請求項16】
前記メイン制御機は、
前記第2ヒーターの初期抵抗及び初期温度を憶えて、
前記第2ヒーターの前記初期抵抗、前記第2ヒーターの前記初期温度、前記第2ヒーターの前記測定抵抗及び前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を利用して前記補正係数を算出する、
請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項17】
前記第1ヒーターと前記第2ヒーターは複数個が設置され、
前記第2ヒーターの数は前記第1ヒーターの数より多い、
請求項15に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記第2ヒーターは前記第1ヒーターより上側に設置される、
請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記温度測定センサーは前記支持プレートに設置された前記第1ヒーターに光を照査して前記第1ヒーターの温度を測定するファイバーオプティックセンサーであり、
前記抵抗測定センサーは前記支持プレートの外部に設置される、
請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記メイン制御機は、
それぞれの前記第2ヒーターごとに前記第1ヒーターの温度別に補正係数をそれぞれ算出する、
請求項17に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支持ユニットの制御方法、基板処理方法及び基板処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
プラズマはイオンやラジカル、そして電子などでなされたイオン化されたガス状態を言って、非常に高い温度や、強い電界、あるいは高周波電子系(RF Electromagnetic Fields)によって生成される。半導体素子製造工程はプラズマを使って多様な工程を遂行する。例えば、半導体素子製造工程はプラズマを使って基板上の薄膜を除去する蝕刻工程、またはプラズマを使って基板上に膜を蒸着させる蒸着工程を含むことができる。
【0003】
プラズマを利用してウェハーなどの基板を処理するプラズマ基板処理装置は、基板処理を精密に遂行することができるようにする正確性、多くの枚数の基板を処理しても基板らの間に処理程度を一定にする繰り返し再現性、そして、単一基板の全体領域で処理程度を均一にさせる均一性が要求される。
【0004】
一方、プラズマを利用して基板を処理する間基板を支持する静電チャック(ESC、Electro Static Chuck)は基板を加熱することができる。前記均一性を確保するためには基板処理が遂行されるうちに基板の領域別温度が均一でなければならない。基板処理が遂行されるうちに、基板の領域別温度を均一に維持するためには基板の領域別温度をそれぞれ精密に制御することが必要である。このような理由で静電チャックには基板の領域別温度をそれぞれ制御することができる複数のヒーターらが設置される。それぞれのヒーターらの出力は独立的に制御されることができる。
【0005】
図1は、ヒーターの出力を制御する一般的な方法を概略的に示したフローチャートである。
【0006】
図1を参照すれば、一般にヒーターの出力制御はClosed-loopシステムで制御される。より詳細には、ステップS1で静電チャックに設置されたヒーターの温度を計測し、ステップS2で計測されたヒーターの温度が許容誤差以内であるかの如何を判断し、許容誤差以内の場合、ステップS3でヒーターの出力制御を終了し、許容誤差外の場合、ステップS4でヒーターの温度を補正するためにヒーターの出力を変化させる。このような制御方式は、いわゆるフィードバック制御と呼ばれることもできる。
【0007】
上のようなClosed-loopシステムを具現するためにはヒーターの温度を計測することが必要である。ヒーターの温度を計測するためには静電チャック内にヒーターの温度を計測することができる温度測定センサーを設置しなければならない。
【0008】
最近には基板の領域別温度をより精密に制御するために静電チャックに設置されるヒーターの数が多くなる趨勢である。したがって、上のようなClosed-loopシステムを具現するためには多くの数の温度測定センサーが静電チャックに設置されなければならないであろう。しかし、静電チャックの構造上静電チャックに多い数の温度測定センサーを設置することがとても難しくて、仮に設置が可能であっても静電チャックの構造を非常に複雑にするために適切ではない。
【0009】
このような理由で静電チャック上に設置されるヒーターの数が一定個数を超えると、Closed-loopシステムではないOpen-loopシステムを適用してヒーターの温度を制御する。Open-loopシステムを適用時ヒーターの温度をフィードバックしない。よって、前述した温度測定センサーが必要ではない。
【0010】
Open-loopシステムはヒーターの温度をフィードバックしないので、Open-loopシステムは実験を通じて工程時ヒーターの出力をいくらにしなければならないかを精密にあらかじめ設定しなければならない。このようなヒーターの出力に対するセットポイントを算出するため、一般にプラズマ工程を遂行する基板処理装置内に基板と同一または類似な形状を有するウェハー形センサーを搬入し、実際工程条件と等しい環境でウェハー形センサーが静電チャック表面の温度散布を計測する。以後、測定されたデータに基盤して静電チャック表面の温度散布変化を確認し、そして、工程進行時必要なヒーターの出力を算出する。
【0011】
しかし、このような方式は別途のウェハー形センサーが必要である。また、ウェハー形センサーを基板処理装置内に搬入してデータを算出し、算出されたデータから静電チャック表面の温度散布変化を確認し、測定されたデータ基盤でヒーターの出力を算出しなければならない。そして、上の三つの段階を静電チャック表面の温度散布が目標点に到逹するまで作業者が繰り返し遂行しなければならない工数が発生する。また、別途のウェハー形センサーを使用するための費用が追加で発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】韓国特許公開第10-2014-0033444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、基板を効率的に処理することができる支持ユニットの制御方法、基板処理方法及び基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0014】
また、本発明は基板に対する処理均一性を改善することができる支持ユニットの制御方法、基板処理方法及び基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0015】
また、本発明は、ヒーターらの設置位置や、周辺構造物などの影響で発生することができるヒーターらの微細な温度差を考慮してヒーターの温度を制御することができる支持ユニットの制御方法、基板処理方法及び基板処理装置を提供することを一目的とする。
【0016】
本発明の目的はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の目的らは下の記載らから通常の技術者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、支持ユニットを制御する方法を提供する。基板が置かれる支持プレートと、前記支持プレートに設置される第1ヒーターと、及び前記第1ヒーターと異なる高さに前記支持プレートに設置される第2ヒーターを含む支持ユニットを制御する方法は、前記第1ヒーターの温度を可変した後前記第1ヒーターの温度が正常状態に至ったかを判断し、前記第1ヒーターの温度が前記正常状態に至った以後前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された前記第2ヒーターの抵抗に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出することができる。
【0018】
一実施例によれば、前記補正係数は以下の数式でαであることがある。[数式]はTf=T0+(Rf-R0)/αであることがある。(Tf:前記第2ヒーターの推定温度、T0:前記第2ヒーターの初期温度、Rf:前記第2ヒーターの測定抵抗、R0:前記第2ヒーターの初期抵抗)
【0019】
一実施例によれば、前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を前記第2ヒーターの前記推定温度(Tf)で仮定し、前記正常状態に至った以後前記第2ヒーターの前記測定抵抗(Rf)を測定して前記補正係数を算出することができる。
【0020】
一実施例によれば、前記第1ヒーターの温度を可変した以後前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーの測定値の変化が設定範囲内である場合、または前記第1ヒーターの温度を可変した以後設定時間が経過された場合前記正常状態に至ったと判断することができる。
【0021】
一実施例によれば、前記第1ヒーターを第1温度に可変した後前記第1ヒーターの前記第1温度に対応する前記補正係数である第1補正係数を算出し、前記第1ヒーターを前記第1温度と相異な第2温度に可変した後前記第1ヒーターの前記第2温度に対応する前記補正係数である第2補正係数を算出することができる。
【0022】
一実施例によれば、前記第1ヒーターの温度が前記第1温度で調節されれば前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された抵抗と前記第1補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正し、前記第2ヒーターの温度が前記第2温度で調節されれば、前記第2ヒーターの抵抗を測定し、測定された抵抗と前記第2補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正することができる。
【0023】
一実施例によれば、前記第2ヒーターの測定抵抗と前記補正係数を利用して前記第2ヒーターの温度を推正し、推定された前記第2ヒーターの温度を使って前記第2ヒーターの出力を調節することができる。
【0024】
また、本発明は、第1ヒーター、そして前記第1ヒーターと位置に設置される第2ヒーターを利用して基板を処理する方法を提供する。基板処理方法は、前記第1ヒーターの温度を可変し、前記第1ヒーターの温度が正常状態に至った以後前記第2ヒーターの抵抗を測定して前記第1ヒーターの温度別前記第2ヒーターの測定抵抗に関するデータを収集するデータ収集段階と、前記第2ヒーターの前記測定抵抗、前記第2ヒーターの初期温度及び前記第2ヒーターの初期抵抗に根拠して前記第2ヒーターの測定抵抗による前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出する補正係数算出段階と、及び前記補正係数を利用して前記第2ヒーターの温度を推正し、推定された前記第2ヒーターの温度に根拠して前記第2ヒーターの出力を制御して前記基板を処理する基板処理段階と、を含むことができる。
【0025】
一実施例によれば、前記補正係数は前記基板処理段階で変化する前記第1ヒーターの温度別にそれぞれ算出されることができる。
【0026】
一実施例によれば、前記補正係数は以下の数式でαであることがある。[数式]はTf=T0+(Rf-R0)/αであることがある。(Tf:前記第2ヒーターの推定温度、T0:前記第2ヒーターの初期温度、Rf:前記第2ヒーターの測定抵抗、R0:前記第2ヒーターの初期抵抗)
【0027】
一実施例によれば、前記補正係数算出段階には、前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を前記第2ヒーターの前記推定温度(Tf)で仮定して、前記データ収集段階で収集された仮定された前記推定温度(Tf)と対応する前記第2ヒーターの前記測定抵抗(Rf)を選別して、選別された前記測定抵抗(Rf)、仮定された前記推定温度(Tf)、あらかじめ記憶された前記第2ヒーターの前記初期温度(T0)、そして、あらかじめ記憶された前記第2ヒーターの前記初期抵抗(R0)を前記数式に代入して前記補正係数(α)を算出することができる。
【0028】
一実施例によれば、前記基板処理段階には、前記基板処理段階で推定される前記第2ヒーターの推定温度が目標とする設定温度と相異な場合、前記第2ヒーターの前記推定温度が前記設定温度に至るように前記第2ヒーターの出力を調節することができる。
【0029】
一実施例によれば、前記データ収集段階には、前記第1ヒーターの温度を可変した以後前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーの測定値の変化が設定範囲内である場合、または前記第1ヒーターの温度を可変した以後設定時間が経過された場合前記正常状態に至ったと判断することができる。
【0030】
一実施例によれば、前記データ収集段階と前記補正係数算出段階は、前記基板処理方法を遂行する基板処理装置をセットアップまたは前記基板処理装置を再駆動する場合遂行されることができる。
【0031】
また、本発明は基板を処理する装置を提供する。基板処理装置は、内部に基板処理工程が遂行される処理空間を提供するチャンバと、前記処理空間で基板を支持する支持ユニットと、前記処理空間でプラズマを発生させる高周波電源と、及びメイン制御機を含み、前記支持ユニットは、基板が置かれる支持プレートと、前記支持プレートに設置される第1ヒーターと、前記第1ヒーターの出力を制御する第1制御機と、前記第1ヒーターと相異な高さで前記支持プレートに設置され、前記第1ヒーターより発熱面積が小さな第2ヒーターと、前記第2ヒーターの出力を制御する第2制御機と、前記第1ヒーターの温度を測定する温度測定センサーと、及び前記第2ヒーターの抵抗を測定する抵抗測定センサーを含み、前記メイン制御機は、前記第1ヒーターの温度が可変されるように前記第1制御機を制御して、前記第1ヒーターの温度が正常状態に至った以後、前記第2ヒーターの抵抗を測定するように前記抵抗測定センサーを制御して、測定された前記第2ヒーターの測定抵抗及び前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を利用して前記抵抗測定センサーが測定する前記第2ヒーターの測定抵抗に根拠して前記第2ヒーターの温度を推正するための補正係数を算出して、算出された前記補正係数に根拠して前記第2ヒーターの温度を変化させるように前記第2制御機を制御することができる。
【0032】
一実施例によれば、前記メイン制御機は、前記第2ヒーターの初期抵抗及び初期温度を憶えて、前記第2ヒーターの前記初期抵抗、前記第2ヒーターの前記初期温度、前記第2ヒーターの前記測定抵抗及び前記正常状態に至った前記第1ヒーターの温度を利用して前記補正係数を算出することができる。
【0033】
一実施例によれば、前記第1ヒーターと前記第2ヒーターは複数個が設置され、前記第2ヒーターの数は前記第1ヒーターの数より多いことがある。
【0034】
一実施例によれば、前記第2ヒーターは前記第1ヒーターより上側に設置されることができる。
【0035】
一実施例によれば、前記温度測定センサーは前記支持プレートに設置された前記第1ヒーターに光を照査して前記第1ヒーターの温度を測定するファイバーオプティックセンサーであり、前記抵抗測定センサーは前記支持プレートの外部に設置されることができる。
【0036】
一実施例によれば、前記メイン制御機は、それぞれの前記第2ヒーターごとに前記第1ヒーターの温度別に補正係数をそれぞれ算出することができる。
【発明の効果】
【0037】
本発明の一実施例によれば、基板を効率的に処理することができる。
【0038】
また、本発明の一実施例によれば、基板に対する処理均一性を改善することができる。
【0039】
また、本発明の一実施例によれば、ヒーターらの設置位置や、周辺構造物などの影響で発生することがあるヒーターらの微細な温度差を考慮してヒーターの温度を制御することができる。
【0040】
本発明の効果が上述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面らから本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】ヒーターの出力を制御する一般的な方法を概略的に示したフローチャートである。
【
図2】本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる断面図である。
【
図3】
図2の第1ヒーターの配列を概略的に示した説明図である。
【
図4】
図2の第2ヒーターの配列を概略的に示した説明図である。
【
図5】第1ヒーターモジュールが第1ヒーターの出力を制御する方法を概略的に示した説明図である。
【
図6】第2ヒーターモジュールが第2ヒーターの出力を制御する方法を概略的に示した説明図である。
【
図7】本発明の一実施例による支持ユニットの制御方法を示したフローチャートである。
【
図8】第2ヒーターの温度変化による抵抗変化を概略的に示したグラフである。
【
図9】本発明の一実施例による基板処理方法を示したフローチャートである。
【
図10】本発明の他の実施例による基板処理方法を示したフローチャートである。
【
図11】本発明の他の実施例による基板処理装置を見せてくれる断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本明細書の非制限的な実施例の多様な特徴及び利点は添付図面と共に詳細な説明を検討すればより明らかになることができる。添付された図面は単に、例示の目的で提供されて請求範囲を制限することで解釈されてはいけない。添付図面は明示上に言及されない限り縮尺に合うように描かれたもので見なされない。明確性のために図面の多様な寸法は誇張されたことがある。
【0043】
例示的な実施例は添付された図面を参照してさらに完全に説明されるであろう。例示的な実施例は本開示内容が徹底的になるように提供され、本技術分野で通常の知識を有した者にその範囲を充分に伝達するであろう。本開示内容の実施例に対する完全な理解を提供するため、特定構成要素、装置及び方法の例のような複数の特定詳細事項が提示される。特定詳細事項が利用される必要がなくて、例示的な実施例が多くの相異な形態で具現されることができるし、二つとも本開示の範囲を制限することで解釈されてはいけないということが当業者に明白であろう。一部例示的な実施例で、公知されたプロセス、公知された装置構造及び公知された技術は詳細に説明されない。
【0044】
ここで使われる用語は、単に特定例示的な実施例らを説明するためのものであり、例示的な実施例らを制限するためではない。ここで使われたもののような、単数表現らまたは単複数が明示されない表現らは、文脈上明白に異なるように現われない以上、複数表現らを含むことで意図される。用語、“含む”、“包含する”、“具備する”、“有する”は開放型意味であり、したがって言及された特徴ら、構成ら(integers)、段階ら、作動ら、要素ら及び/または構成要素らの存在を特定するものであり、一つ以上の他の特徴ら、構成ら、段階ら、作動ら、要素ら、構成要素及び/または、これらグループの存在または追加を排除しない。本明細書で方法段階ら、プロセスら及び作動らは、遂行する手順が明示されない限り、論議されるか、または説明された特定手順に必ず遂行されることで解釈されるものではない。また、追加的なまたは代案的な段階らが選択されることができる。
【0045】
要素または層が他の要素または層“上に”、“連結された”、“結合された”、“付着した”、“隣接した”または“覆う”で言及される時、これは直接的に前記他の要素または層上にあるか、または連結されるか、または結合されるか、または付着するか、または接するか、または覆うか、または中間要素らまたは層らが存在することができる。反対に、要素が異なる要素または層の“直接的に上に”、“直接的に連結された”、または“直接的に結合された”で言及される時、中間要素らまたは層らが存在しないことで理解されなければならないであろう。明細書全体にかけて同一参照符号は同一要素を指称する。本願発明で使用された用語“及び/または”は列挙された項目らのうちで一つ以上の項目のすべての組合ら及び副組合を含む。
【0046】
たとえ、第1、第2、第3などの用語らが本願発明で多様な要素ら、領域ら、層ら、及び/またはセクションらを説明するために使用されることができるが、この要素ら、領域ら、層ら、及び/またはセクションらはこれら用語らによって制限されてはいけないことで理解されなければならない。これら用語はある一要素、領域、層、またはセクションを単に異なる要素、領域、層またはセクションと区分するために使用される。よって、以下で論議される第1要素、第1領域、第1層、または第1セクションは例示的な実施例らの教示を脱しないで第2要素、第2領域、第2層、または第2セクションで指称されることができる。
【0047】
空間的に相対的な用語(例えば、“下に”、“底に”、“下部”、“上に”、“上端”など)は図面に図示されたように一つの要素または特徴と異なる要素(ら)または特徴(ら)との関係を説明するために説明の便宜のために使用されることができる。空間的に相対的な用語は図面に示された配向だけではなく、使用または作動中の装置の他の配向らを含むように意図されるということで理解されなければならない。例えば、図面内の前記装置が引っ繰り返ったら、他の要素らまたは特徴らの“下に”または“底に”で説明された要素らは他の要素らまたは特徴らの“上に”配向されるであろう。よって、前記“下に”用語は上及び下の配向をすべて含むことができる。前記装置は異なるように配向されることができるし(90度回転されるか、または他の配向で)、本願発明で使用された空間的に相対的な説明語句はそれに合わせて解釈されることができる。
【0048】
実施例らの説明で“同一”または“同じ”という用語を使用する場合、少しの不正確さが存在することがあることを理解しなければならない。よって、一要素または値が他の要素または値と同じことで言及される場合、該当要素または値が製造または作動誤差(例えば、±10%)内の他の要素または値と等しいということを理解しなければならない
【0049】
数値と関連して本明細書で“大略”または“実質的に”という単語を使用する場合、当該数値は言及された数値の製造または作動誤差(例えば、±10%)を含むことで理解されなければならない。また、幾何学的形態と関連して“一般的に”と“実質的に”という単語を使用する場合幾何学的形態の正確性が要求されないが、形態に対する自由(latitude)は開示範囲内にあることを理解しなければならない。
【0050】
異なるように定義されない限り、本願発明で使用されるすべての用語ら(技術的及び科学的用語を含む)は、例示的な実施例らが属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されることと等しい意味を有する。また、一般的に使用される前もって定義された用語を含んで、用語らは関連技術の脈絡でその意味と一致する意味を有することで解釈されなければならないし、本願発明で明示上に定義されない限り、理想的であるか、またはすぎるほど公式的な意味で解釈されないことで理解されるであろう。
【0051】
以下では、
図2乃至
図11を参照して本発明の実施例に対して説明する。
【0052】
図2は、本発明の一実施例による基板処理装置を見せてくれる断面図である。
【0053】
図2を参照すれば、基板処理装置10はプラズマを利用して基板(W)を処理する。基板処理装置10はチャンバ100、支持ユニット200、シャワーヘッドユニット300、ガス供給ユニット400、ライナー500、バッフルユニット600、そして、制御機800を含むことができる。
【0054】
チャンバ100は内部に基板処理工程が遂行される処理空間を提供する。チャンバ100は内部の処理空間を有する。チャンバ100は密閉された形状で提供される。チャンバ100は金属材質で提供される。一例でチャンバ100はアルミニウム材質で提供されることができる。チャンバ100は接地されることができる。チャンバ100の底面には排気ホール102が形成される。排気ホール102は排気ライン151と連結される。排気ライン151はポンプ(図示せず)と連結される。工程過程で発生した反応副産物及びチャンバ100の内部空間に泊まるガスは排気ライン151を通じて外部に排出されることができる。排気過程によってチャンバ100の内部は所定圧力で減圧される。
【0055】
チャンバ100の壁にはヒーター(図示せず)が提供される。ヒーターはチャンバ100の壁を加熱する。ヒーターは加熱電源(図示せず)と電気的に連結される。ヒーターは加熱電源で印加された電流に抵抗することで熱を発生させる。ヒーターで発生された熱は内部空間に伝達される。ヒーターで発生された熱によって処理空間は所定温度で維持される。ヒーターはコイル形状の熱線で提供される。ヒーターはチャンバ100の壁に一つまたは複数個提供されることができる。
【0056】
支持ユニット200はチャンバ100が有する処理空間で基板(W)を支持することができる。支持ユニット200は静電式でウェハーなどの基板(W)を吸着する静電チャックであることがある。また、支持ユニット200は支持された基板(W)の温度を調節することができる。例えば、支持ユニット200は基板(W)の温度を高めて基板(W)に対する処理効率を高めることができる。
【0057】
支持ユニット200は支持プレート210、電極プレート220、第1ヒーターモジュール230、第2ヒーターモジュール240、絶縁プレート250、下部プレート260、支持リング270、そして、エッジリング280を含むことができる。
【0058】
支持プレート210は基板(W)が置かれる安着面を有することができる。支持プレート210は基板(W)を支持することができる。支持プレート210は上側から眺める時、概して円盤形状を有することができる。支持プレート210の上面は段差になった形状を有することができる。支持プレート210の中央領域の高さは縁領域の高さより高いように段差になった形状を有することができる。支持プレート210は誘電体を含む素材で形成されることができる。支持プレート210はセラミックスを含む素材で形成されることができる。
【0059】
支持プレート210内には静電電極211が埋設されることができる。静電電極211は静電気力を発生させて基板(W)を静電吸着することができる。静電電極211には静電電源213が電力を印加することができる。静電電源213と静電電極211の間には静電スイッチ212が設置されることができる。静電スイッチ212のオン/オフによって静電電極211は選択的に基板(W)をチャッキング(Chucking)することができる。
【0060】
また、支持プレート210には後述する温度測定センサー232が設置されることができる温度測定溝211aが形成されることができる。温度測定溝211aは支持プレート210の下部に形成されることができる。温度測定溝211aは温度測定センサー232の個数と対応する数で形成されることができる。例えば、温度測定溝211aは4個が形成されることができる。
【0061】
支持プレート210の下部には電極プレート220が配置されることができる。電極プレート220には冷却流路が形成されてあり得る。冷却流路には電極プレート220の温度が過度に高くなることを防止するための冷媒が流れることができる。冷媒は冷却水または冷却ガスであることができる。
【0062】
電極プレート220には高周波電力が印加されることができる。電極プレート220にはRF電源227が高周波電力を印加することができる。RF電源227は処理空間のプラズマ内のイオンを基板(W)を向ける方向に加速させることができるバイアス電源であることができる。
【0063】
第1ヒーターモジュール230は支持プレート210を加熱することができる。第1ヒーターモジュール230は支持プレート210を加熱して基板(W)の温度を調節することができる。第1ヒーターモジュール230は第1ヒーター231、温度測定センサー232及び第1制御機233を含むことができる。
【0064】
第1ヒーター231は抵抗性ヒーター、言わば、ポリイミドヒーター、シリコンゴムヒーター、雲母ヒーター、金属ヒーター、セラミックスヒーター、半導体ヒーター、または炭素ヒーターであることがある。第1ヒーター231は概して板形状を有することができる。第1ヒーター231は概して四角の板形状を有することができる。第1ヒーター231は発熱面積が後述する第2ヒーター241より大きくなることがある。第1ヒーター231は後述する第2ヒーター241より低い位置に設置されることができる。第1ヒーター231は支持プレート210の全体的な温度を調節することができる。第1ヒーター231は支持プレート210の全体的な温度を高めるか、または低めることに利用されることができる。
【0065】
第1ヒーター231は複数個が提供されることができる。例えば、
図3に示されたように第1ヒーター231は4個が支持プレート210に設置されることができる。
【0066】
再び
図2を参照すれば、温度測定センサー232は第1ヒーター231の温度を測定することができる。温度測定センサー232はファイバーオプティック温度センサー(Fiber Optic Temperature Sensor)であることがある。温度測定センサー232は第1ヒーター231の下面に光を照査し、第1ヒーター231から反射する光を受光するが、受光する光が屈折される程度によって第1ヒーター231の温度を測定することができる。しかし、温度測定センサー232の種類はこれに限定されるものではなくて、第1ヒーター231に接触されて第1ヒーター231の温度を測定する接触式温度センサーであることもある。温度測定センサー232は第1ヒーター231と対応する数で提供されることができる。例えば、温度測定センサー232は4個が提供されることができる。
【0067】
図5は、第1ヒーターモジュールが第1ヒーターの出力を制御する方法を概略的に示した説明図である。
【0068】
図5を参照すれば、第1制御機233は第1ヒーター231の出力を制御することができる。第1制御機233は第1ヒーター231の出力を制御することができる電力源を具備することができる。第1制御機233は後述するメイン制御機800から入力値の伝達を受けることができる。入力値は第1ヒーター231の目標温度を意味することができる。また、第1制御機233は温度測定センサー232から第1ヒーター232の測定温度の伝達を受けることができる。第1制御機233は目標温度と測定温度がお互いに相異な場合、第1ヒーター231の測定温度が目標温度に至るように第1ヒーター231の出力を調節することができる。
【0069】
再び
図2を参照すれば、第2ヒーターモジュール240は支持プレート210を加熱することができる。第4ヒーターモジュール240は支持プレート210を加熱して基板(W)の温度を調節することができる。第2ヒーターモジュール240は第2ヒーター241、抵抗測定センサー242及び第2制御機433を含むことができる。
【0070】
第2ヒーター241は抵抗性ヒーター、言わば、ポリイミドヒーター、シリコンゴムヒーター、雲母ヒーター、金属ヒーター、セラミックスヒーター、半導体ヒーター、または、炭素ヒーターであることができる。第2ヒーター241は概して板形状を有することができる。第2ヒーター241は概して四角の板形状を有することができる。第2ヒーター241は発熱面積が上述した第1ヒーター231より小さいことがある。第2ヒーター241は第1ヒーター231より高い位置に設置されることができる。第2ヒーター241は基板(W)の領域別温度を精密に制御することに利用されることができる。
【0071】
第2ヒーター241は複数個が提供されることができる。例えば、
図4に示されたように第2ヒーター241は32個が支持プレート210に設置されることができる。
【0072】
再び
図2を参照すれば、第2ヒーター241は非常に多い数が支持プレート210に設置される。よって、第2ヒーター241と等しい数の温度測定センサーを支持ユニット200に設置することは構造的にとても難しい。
【0073】
これに、本発明は第2ヒーター241それぞれに対する温度を推正するための抵抗測定センサー242が具備される。
図2では抵抗測定センサー242が1個であることで示したが、抵抗測定センサー242は複数個が具備されることができる。抵抗測定センサー242は第2ヒーター241と対応する数で提供されることができる。例えば、抵抗測定センサー242は32個が具備されることができる。抵抗測定センサー242は電流計及び電圧計を含むことができる。抵抗測定センサー242は第2ヒーター241に印加される電圧及び第2ヒーター241に流れる電流の比を通じて第2ヒーター241の抵抗を測定することができる。抵抗測定センサー242は第2ヒーター241に電力を伝達するケーブルのみに設置されれば、十分である。よって、抵抗測定センサー242は支持プレート210の外部に設置することができる。
【0074】
図6は、第2ヒーターモジュールが第2ヒーターの出力を制御する方法を概略的に示した説明図である。
【0075】
図6を参照すれば、第2制御機243は第2ヒーター241の出力を制御することができる。第2制御機243は第2ヒーター241の出力を制御することができる電力源を具備することができる。第2制御機243は後述するメイン制御機800から入力値の伝達を受けることができる。入力値は第2ヒーター241の目標温度を意味することができる。また、第2制御機243は抵抗測定センサー242から第2ヒーター232の測定抵抗の伝達を受けることができる。第2制御機243はあらかじめ記憶された補正係数と、前記第2ヒーター232の測定抵抗に根拠して第2ヒーター232の温度を推正することができる。第2制御機243は目標温度と推定温度がお互いに相異な場合、第2ヒーター241の推定温度が目標温度に至るように第2ヒーター241の出力を調節することができる。
【0076】
再び
図2を参照すれば、電極プレート220の下部には絶縁プレート250が提供されることができる。プレート250は円形の板形状で提供されることができる。絶縁プレート250は電極プレート220と相応する面積で提供されることができる。絶縁プレート250は絶縁板で提供されることができる。一例で絶縁プレート250は誘電体で提供されることができる。
【0077】
下部プレート260は絶縁プレート250の下部に位置する。下部プレート260はアルミニウム材質で提供されることができる。下部プレート260は上部から眺める時、円形で提供されることができる。下部プレート260は内部空間を有することができる。下部プレート260の内部空間には基板(W)を外部の返送部材から支持プレート210に移動させるリフトピンモジュール(図示せず)などが位置することができる。
【0078】
支持リング270は下部プレート260の下部に提供される。支持リング270はリング形状で提供されて下部プレート260を支持する支持体として機能を遂行することができる。
【0079】
エッジリング280は支持ユニット200の縁領域に配置される。エッジリング280はリング形状を有する。エッジリング280は支持プレート210の上部をくるんで提供される。リング部材270はフォーカスリングで提供されることができる。
【0080】
シャワーヘッドユニット300はチャンバ100内部で支持ユニット200の上部に位置する。シャワーヘッドユニット300は支持ユニット200と対向されるように位置する。シャワーヘッドユニット300はシャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、上部プレート340、そして、絶縁リング350を含む。
【0081】
シャワーヘッド310はチャンバ100の上面で下部に一定距離で離隔されて位置する。シャワーヘッド310は支持ユニット200の上部に位置する。シャワーヘッド310とチャンバ100の上面はその間に一定な空間が形成される。シャワーヘッド310は厚さが一定な板形状で提供されることができる。シャワーヘッド310の底面はプラズマによるアーク発生を防止するためにその表面が正極化処理されることができる。シャワーヘッド310の断面は支持ユニット200と等しい形状と断面積を有するように提供されることができる。シャワーヘッド310は複数個の噴射ホール311を含む。噴射ホール311はシャワーヘッド310の上面と下面を垂直方向で貫通する。
【0082】
シャワーヘッド310はガス供給ユニット400が供給するガスから発生されるプラズマと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。一例で、シャワーヘッド310はプラズマが含むイオンらのうちで電気陰性度が最大のイオンと応じて化合物を生成する材質で提供されることができる。例えば、シャワーヘッド310はシリコンを含む材質で提供されることができる。また、シャワーヘッド310とプラズマが応じて生成される化合物は四フッ化ケイ素であることができる。
【0083】
シャワーヘッド310は上部電源370と電気的に連結されることができる。上部電源370は高周波電源で提供されることができる。これと異なり、シャワーヘッド310は電気的に接地されることもできる。上部電源370は工程ガスをプラズマ状態で励起させるソース電源であることができる。
【0084】
ガス噴射板320はシャワーヘッド310の上面に位置する。ガス噴射板320はチャンバ100の上面で一定距離で離隔されて位置する。ガス噴射板320は厚さが一定な板形状で提供されることができる。ガス噴射板320の縁領域にはヒーター323が提供される。ヒーター323はガス噴射板320を加熱する。
【0085】
ガス噴射板320には拡散領域322と噴射ホール321が提供される。拡散領域322は上部から供給されるガスを噴射ホール321に均一に広がるようにする。拡散領域322は下部に噴射ホール321と連結される。隣接する拡散領域322はお互いに連結される。噴射ホール321は拡散領域322と連結され、下面を垂直方向に貫通する。
【0086】
噴射ホール321はシャワーヘッド310の噴射ホール311と対向されるように位置する。ガス噴射板320は金属材質を含むことができる。
【0087】
カバープレート330はガス噴射板320の上部に位置する。カバープレート330は厚さが一定な板形状で提供されることができる。カバープレート330には拡散領域332と噴射ホール331が提供される。拡散領域332は上部で供給されるガスを噴射ホール331に均等に広がるようにする。拡散領域332は下部に噴射ホール331と連結される。隣接する拡散領域332はお互いに連結される。噴射ホール331は拡散領域332と連結され、下面を垂直方向に貫通する。
【0088】
上部プレート340はカバープレート330の上部に位置する。上部プレート340は厚さが一定な板形状で提供されることができる。上部プレート340はカバープレート330と等しい大きさで提供されることができる。上部プレート340は中央に供給ホール341が形成される。供給ホール341はガスが通過するホールである。供給ホール341は通過したガスはカバープレート330の拡散領域332に供給される。上部プレート340の内部には冷却流路343が形成される。冷却流路343には冷却流体が供給されることができる。一例で冷却流体は冷却水で提供されることができる。
【0089】
また、シャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして、上部プレート340はロードによって支持されることができる。例えば、シャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして、上部プレート340はお互いに結合され、上部プレート340の上面に固定されるロードによって支持されることができる。また、ロードはチャンバ100の内側に結合されることができる。
【0090】
絶縁リング350はシャワーヘッド310、ガス噴射板320、カバープレート330、そして、上部プレート340のまわりをくるむように配置される。絶縁リング350は円形のリング形状で提供されることができる。絶縁リング350は非金屬材質で提供されることができる。絶縁リング350は上部から眺める時、リング部材270と重畳されるように位置する。上部から眺める時、絶縁リング350とシャワーヘッド310の接触する面はリング部材270の上部領域に重畳されるように位置する。
【0091】
ガス供給ユニット400はチャンバ100内部にガスを供給する。ガス供給ユニット400が供給するガスは、プラズマソースによってプラズマ状態で励起されることができる。また、ガス供給ユニット400が供給するガスはフッ素(Fluorine)を含むガスであることができる。例えば、ガス供給ユニット400が供給するガスは四フッ化炭素であることがある。
【0092】
ガス供給ユニット400はガス供給ノズル410、ガス供給ライン420、そして、ガス貯蔵部430を含む。ガス供給ノズル410はチャンバ100の上面中央部に設置される。ガス供給ノズル410の底面には噴射口が形成される。噴射口はチャンバ100内部に工程ガスを供給する。ガス供給ライン420はガス供給ノズル410とガス貯蔵部430を連結する。ガス供給ライン420はガス貯蔵部430に貯蔵された工程ガスをガス供給ノズル410に供給する。ガス供給ライン420にはバルブ421が設置される。バルブ421はガス供給ライン420を開閉して、ガス供給ライン420を通じて供給される工程ガスの流量を調節する。
【0093】
ライナー500は工程のうちでチャンバ100の内壁が損傷されることを防止する。ライナー500は工程中に発生した不純物がチャンバ100の内壁に蒸着されることを防止する。
【0094】
ライナー500はチャンバ100の内壁に提供される。ライナー500は上面及び下面が開放された空間を有する。ライナー500は円筒形状で提供されることができる。ライナー500はチャンバ100の内側面に相応する半径を有することができる。ライナー500はチャンバ100の内側面に沿って提供される。ライナー500はアルミニウム材質で提供されることができる。
【0095】
バッフルユニット600はチャンバ100の内側壁と支持ユニット200との間に位置される。バッフルは環形のリング形状で提供される。バッフルには複数の貫通ホールらが形成される。チャンバ100内に提供されたガスはバッフルの貫通ホールらを通過して排気ホール102に排気される。バッフルの形状及び貫通ホールらの形状によってガスの流れが制御されることができる。
【0096】
メイン制御機800は基板処理装置10を制御することができる。メイン制御機800は基板処理装置10が基板(W)に対してプラズマ処理工程を遂行するように基板処理装置10を制御することができる。
【0097】
また、メイン制御機800は基板処理装置10の制御を行うマイクロプロセッサー(コンピューター)でなされるプロセスコントローラーと、オペレーターが基板処理装置10を管理するためにコマンド入力操作などを行うキーボードや、基板処理装置10の稼働状況を可視化して表示するディスプレイなどでなされるユーザーインターフェースと、基板処理装置10で実行される処理をプロセスコントローラーの制御で行うための制御プログラムや、各種データ及び処理条件によって各構成部に処理を実行させるためのプログラム、すなわち、処理レシピが記憶された記憶部を具備することができる。また、ユーザーインターフェース及び記憶部はプロセスコントローラーに接続されてあり得る。処理レシピは記憶部のうちで記憶媒体に記憶されてあり得て、記憶媒体は、ハードディスクでも良く、CD-ROM、DVDなどの可搬性ディスクや、フラッシュメモリーなどの半導体メモリーであることがある。
【0098】
図7は、本発明の一実施例による支持ユニットの制御方法を示したフローチャートである。
【0099】
図2及び
図7を参照すれば、ステップS10では第1ヒーター231の温度を可変する。第1ヒーター231の温度をT1、T2、T3、…などに可変する。このような第1ヒーター231の温度を第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)と言える。
【0100】
ステップS20では第1ヒーター231の温度を計測する。第1ヒーター231の温度計測は温度測定センサー232が遂行することができる。ステップS20では第1ヒーター231の正常状態での温度を計測することができる。例えば、第1ヒーター231の温度がT1からT2に可変される場合、第1ヒーター231の温度はT2に至るまでハンティング現象が発生することがある。正常状態はこのようなハンティング現象が発生しない安定化された状態を意味することができる。正常状態に対する判断は、温度測定センサー242の測定値の変化設定温度範囲内である場合、または第1ヒーター231の温度を可変した以後設定時間(例えば、略1分程度)が経過された場合正常状態に至ったと判断することができる。
【0101】
ステップS30では第2ヒーター241の抵抗を算出することができる。第2ヒーター241の抵抗算出は抵抗測定センサー242が遂行することができる。第2ヒーター241の抵抗算出は第1ヒーター231の温度が正常状態に至った以後遂行されることができる。この時、第2ヒーター241は発熱しない状態であることがある(すなわち、動作しない状態)。
【0102】
ステップS40では第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)別のデータ確保が完了されたかの如何を判断する。第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)別にデータ確保が完了された場合には、ステップS50を遂行して第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)別にデータ確保が完了されない場合には再びステップS10を遂行する。基板(W)を処理する工程時第1ヒーター231の温度は何回可変されることがある。例えば、処理工程時第1ヒーター231の温度はT1、T2、T3に可変されることができる。この場合、第1ヒーター231の温度がT1、T2、T3である時の第2ヒーター241の抵抗を測定する。処理工程時第1ヒーター231のすべてのセットポイントに対して第2ヒーター241の抵抗測定が完了された場合にステップS50を遂行する。
【0103】
ステップS40が完了された場合、収集された第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)別のデータは下のようなことがある。
【0104】
【0105】
データ収集は第1ヒーター231及び第2ヒーター241それぞれに対してすべて遂行されることができる。例えば、前述した例では第1ヒーター231が4個が提供され、第2ヒーター241が32個が提供されることを例であげて説明した。第1ヒーター231らの温度が処理工程時T1、T2、T3で3回変わる仮定すると、総384ケースのセットポイント別にデータが収集されることができる。上のように第1ヒーター231の温度変化による第2ヒーター241の抵抗を測定することは、第2ヒーター241が第1ヒーター231の温度に影響を受けるためである。また、以下で説明する補正係数算出時第1ヒーター231の温度による影響を反映して算出するようになるので、第2ヒーター241の温度をより精密に制御することができるようになる。
【0106】
ステップS50では補正係数を算出する。
図8は第2ヒーターの温度変化による抵抗変化を概略的に示したグラフである。
【0107】
図2、
図7及び
図8を参照すれば、第2ヒーター241の温度は第2ヒーター241の抵抗値に比較的線形的に変化する。それぞれの温度で測定した抵抗らをテーブル形式で保存して補間法(interpolation)で活用するか、または下のような数式によって推定されることができる。以下では、下の数式によって推定される第2ヒーター241の温度を推定温度で定義する。
【0108】
[数式1]
Tf=T0+(Rf-R0)/α
【0109】
(Tf:第2ヒーター241の推定温度[℃]、T0:第2ヒーター241の初期温度[℃]、Rf:第2ヒーター241の測定抵抗[Ω]R0:第2ヒーター241の初期抵抗[Ω]、α:補正係数[Ω/℃])
【0110】
第2ヒーター241の初期温度(T0)と第2ヒーター241の初期抵抗(R0)は従来技術基盤であらかじめ決まった初期測定温度(℃)と抵抗(Ω)であることがある。第2ヒーター241の初期温度(T0)と第2ヒーター241の初期抵抗(R0)は初期スペック値であることがある。第2ヒーター241の初期温度(T0)と第2ヒーター241の初期抵抗(R0)は第2ヒーター241を購買時製造先から伝達を受けることができる実験結果値であることがある。第2ヒーター241の初期温度(T0)と第2ヒーター241の初期抵抗(R0)に対する値らはメイン制御機800及び/または第2制御機243にそれぞれ記憶されてあり得る。
【0111】
ステップS50では第1ヒーター231の温度別に補正係数をそれぞれ算出することができる。
【0112】
第1ヒーター231の温度をT1で調整した場合を例であげて説明する。上の数式で第2ヒーター241の初期温度(T0)と第2ヒーター241の初期抵抗(R0)はあらかじめ分かっている値である。第2ヒーター241の測定抵抗(Rf)は第1ヒーター231の温度をT1で調整して正常状態に至った以後、測定されたR1である。理想的な場合なら、第1ヒーター231の熱が第2ヒーター241にそのまま伝達されて第1ヒーター231の温度と第2ヒーター241の温度が等しいであろう。よって、前記数式で第2ヒーター241の推定温度(Tf)をT1で仮定する。
【0113】
この場合、第1ヒーター231の温度がT1である時、第2ヒーター241の補正係数(α1)は下のような[数式2]を通じて算出される。
【0114】
[数式2]
α=(Rf-R0)/(Tf-T0)
α=T0+(R1-R0)/T1
【0115】
(T1:第2ヒーター241の仮定温度[℃]、T0:第2ヒーター241の初期温度[℃]、Rf:第2ヒーター241の測定抵抗[Ω]R0:第2ヒーター241の初期抵抗[Ω]、α1:補正係数[Ω/℃])
【0116】
ステップS50が完了された場合、収集された第1ヒーター231の温度による、第2ヒーター241の温度を推正するための補正係数は下のようなことがある。
【0117】
【0118】
再び
図2及び
図7を参照すれば、ステップS60では基板(W)を処理する工程を進行時、第2ヒーター241の温度を推正することができる。第2ヒーター241の温度推定は抵抗測定センサー242が測定する第2ヒーター241の測定抵抗に根拠してなされることができる。第2ヒーター241の推定温度算出時使用される補正係数は第1ヒーター231の温度によって変わることがある。第1ヒーター231の温度がT1なら、第2ヒーター241の推定温度算出時補正係数でα1を使って、第1ヒーター231の温度がT2なら、第2ヒーター241の推定温度算出時補正係数でα2を使って、第1ヒーター231の温度がT3なら、第2ヒーター241の推定温度算出時補正係数でα3を使用することができる。このような補正係数は第2ヒーター241それぞれに対してすべて導出することができる。等しい種類の第2ヒーター241を使用しても、第2ヒーター241が設置される位置及び第2ヒーター241の周辺構造物による影響で第2ヒーター241の温度が変わることがあるが、本発明は第2ヒーター241それぞれに対して、第1ヒーター231のセットポイント(Set-Point)別の補正係数を算出して、算出された補正係数に根拠して第2ヒーター241の温度を推正するので、第2ヒーター241の温度を比較的精密に推正することができる。
【0119】
ステップS70では推定された第2ヒーター241の温度を使って第2ヒーター241の出力を調節することができる。例えば、推定された第2ヒーター241の推定温度が目標する設定温度と相異な場合、第2制御機243は第2ヒーター241の推定温度が設定温度に至るように第2ヒーター241の出力を調節することができる。
【0120】
第2ヒーター241の温度を精密に推正することができるので、これに根拠した第2ヒーター241の出力制御も精密に遂行することができる。また、第2ヒーター241の温度を精密に推正することができるので、第2ヒーター241の温度制御時にもClosed-loopシステムを適用することが可能である。必要によって第2ヒーター241の温度制御時open-loopシステムを適用するが、第2ヒーター241の測定抵抗を通じて第2ヒーター241の温度をモニタリングすることももちろん可能である。
【0121】
上のステップS40で確保されたデータらはメイン制御機800及び/または第2制御機241に記憶されることができる。上のステップS50はメイン制御機800または第2制御機241で遂行されることができる。上のステップS60はメイン制御機800または第2制御機241で遂行されることができる。
【0122】
図9は、本発明の一実施例による基板処理方法を示したフローチャートである。
図9を参照すれば、本発明の一実施例による基板処理方法はデータ収集段階(S100)、補正係数算出段階(S200)及び基板処理段階(S300)を含むことができる。データ収集段階(S100)は前で説明したステップS10、S20、S30及びS40に対応することができる。補正係数算出段階(S200)は前で説明したステップS50に対応することができる。基板処理段階(S300)は前で説明したステップS60、S70に対応することができる。
【0123】
データ収集段階(S100)及び補正係数算出段階(S200)は、基板処理装置10を初期にセットアップする場合遂行されることができる。基板処理装置10を初期にセットアップした以後、基板処理段階(S300)は繰り返して遂行されることができる。以後、基板処理装置10は多様な理由で再駆動されることができる。例えば、基板処理装置10に電源供給が中断されて基板処理装置10の作動が中断され、基板処理装置10に対するメインテナンスがなされて、以後基板処理装置10が再駆動されることができる。この時、基板処理装置10がメインテナンスされながら基板処理装置10に設置された第2ヒーター241らに対する環境が変わることがある。これに、本発明のデータ収集段階(S100)と補正係数算出段階(S200)は基板処理装置10が再駆動する場合、基板処理段階(S300)が再び遂行される以前に遂行されることができる。
【0124】
必要によって、
図10に示されたように基板処理段階(S300)が遂行される以前に先決的にデータ収集段階(S100)と補正係数算出段階(S200)が遂行されることができる。データ収集段階(S100)と補正係数算出段階(S200)は基板(W)が搬入/搬出される間時間の間に遂行されることができる。
【0125】
前述した例では、第2ヒーター241が第1ヒーター231の上側に位置することを例であげて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、
図11に示されたように第2ヒーター241は第1ヒーター231より下側に位置することもできる。
【0126】
例示的な実施例らがこれに開示されたし、他の変形ができることを理解しなければならない。特定実施例の個別要素または特徴は一般的にその特定実施例に制限されないが、適用可能な場合、特別に図示されるか、または説明されなくても相互交換可能で選択された実施例で使用されることができる。このような変形は本開示内容の思想及び範囲を脱することで見なされてはいけないし、通常の技術者に自明なそのようなすべての変形は、次の請求範囲の範囲内に含まれるように意図される。
【符号の説明】
【0127】
10 基板処理装置
100 チャンバ
200 支持ユニット
300 シャワーヘッドユニット
400 ガス供給ユニット
500 ライナー
600 バッフルユニット
800 メイン制御機
S100 データ収集段階
S200 補正係数算出段階
S300 基板処理段階