(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096018
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】フォールダブル表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240704BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240704BHJP
C09J 5/00 20060101ALI20240704BHJP
C09J 201/00 20060101ALI20240704BHJP
【FI】
G09F9/30 308Z
G09F9/00 313
C09J5/00
C09J201/00
G09F9/00 302
G09F9/30 349C
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023212622
(22)【出願日】2023-12-18
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190740
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ソラク
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジェウ
【テーマコード(参考)】
4J040
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
4J040JB07
4J040MA10
4J040MB03
4J040NA17
4J040NA19
4J040PA25
5C094AA31
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094DA06
5C094DA11
5C094ED15
5C094FA04
5G435AA14
5G435BB05
5G435CC09
5G435GG43
(57)【要約】 (修正有)
【課題】フォールディング領域で気泡が発生しても、当該気泡を隠せる構造を有するフォールダブル表示装置を提供することにある。
【解決手段】本明細書の一実施例によるフォールダブル表示装置は、表示領域および前記表示領域を取り囲む非表示領域を含み、表示領域と非表示領域に定義されたフォールディング領域およびフォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、表示パネル上に表示パネルより小さい大きさを有するように配置されるカバーウィンドウと、カバーウィンドウと表示パネルとの間に配置され、カバーウィンドウの下面に接する接着層とを含み、フォールディング領域において、接着層の末端は、非フォールディング領域に配置された接着層の末端に比べてフォールディング軸方向に突き出して配置される。従って、繰り返すフォールディング動作によって発生した気泡が外部から視認されないようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域および前記表示領域を取り囲む非表示領域を含み、前記表示領域と前記非表示領域に定義されたフォールディング領域および前記フォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、
前記表示パネル上に前記表示パネルより小さい大きさを有するように配置されるカバーウィンドウと、
前記カバーウィンドウと前記表示パネルとの間に配置され、前記カバーウィンドウの下面に接する接着層とを含み、
前記フォールディング領域において、前記接着層の末端は、前記非フォールディング領域に配置された接着層の末端に比べてフォールディング方向に突き出して配置される、フォールダブル表示装置。
【請求項2】
前記フォールディング領域において、前記接着層の末端は、前記カバーウィンドウの末端と一致し、
前記非フォールディング領域において、前記接着層の末端は、前記カバーウィンドウの末端より前記カバーウィンドウの内側に位置する、請求項1に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項3】
前記フォールディング領域において、前記接着層の末端が前記カバーウィンドウの末端と一致する領域は、フォールディング軸に対応する領域である、請求項2に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項4】
前記非フォールディング領域と最も近接した前記フォールディング領域に配置された前記接着層の末端は、前記非フォールディング領域に配置された接着層の末端より前記カバーウィンドウの外側に配置され、前記フォールディング軸に対応する領域に配置された接着層の末端より前記カバーウィンドウの内側に配置される、請求項3に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項5】
前記フォールディング領域において、前記非フォールディング領域と最も近接して配置された接着層と前記フォールディング軸に対応して配置された接着層の間の接着層の末端は、前記非フォールディング領域と最も近接して配置された接着層の末端と前記フォールディング軸に対応して配置された接着層の末端の間で次第に前記カバーウィンドウの内側と近接するように配置される、請求項4に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項6】
前記接着層は、OCA(Optical Clear Adhesive)である、請求項5に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項7】
前記カバーウィンドウ上に配置される保護フィルムと、
前記保護フィルムの下面において前記非表示領域に対応して配置されるブラックマトリックス層と、
をさらに含む、請求項1に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項8】
前記フォールディング領域における前記接着層の末端は、前記ブラックマトリックス層に重畳して配置される、請求項7に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項9】
前記保護フィルムは、
前記カバーウィンドウ上に配置され、全面をなす第1保護フィルムと、
前記第1保護フィルムと前記カバーウィンドウとの間に配置され、飛散防止層を含む第2保護フィルムとを含む、請求項7に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項10】
前記第2保護フィルムは、前記カバーウィンドウより大きい大きさを有する、請求項9に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項11】
前記表示パネルを支持するために前記表示パネルの下部に配置されるボトムプレートをさらに含み、
前記ボトムプレートには、フォールディングストレスを低減させるための複数の孔パターンが配置される、請求項1に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項12】
前記接着層と前記表示パネルとの間に配置される偏光板をさらに含み、
前記接着層は、前記カバーウィンドウと前記偏光板を接着させる、請求項1に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項13】
フォールディング軸が配置されるフォールディング領域および前記フォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、
前記表示パネル上に配置されるカバーウィンドウと、
前記カバーウィンドウおよび前記表示パネルとの間に配置され、前記カバーウィンドウの下面に接する接着層を含み、
前記フォールディング軸方向において、前記フォールディング領域に配置された前記接着層の長さは、前記非フォールディング領域に配置された前記接着層の長さより大きい、フォールダブル表示装置。
【請求項14】
第1非フォールディング領域、第2非フォールディング領域および前記第1非フォールディング領域と前記第2非フォールディング領域との間に配置されたフォールディング領域を含む表示パネルと、
前記表示パネル上に配置され、前記表示パネルより小さい大きさを有するカバーウィンドウと、
前記カバーウィンドウと前記表示パネルとの間に配置され、第1フォールディングストレス低減部を含む接着層を含み、
前記第1フォールディングストレス低減部は、前記フォールディング領域において、前記接着層の周辺部の側面縁から延長され、
前記第1フォールディングストレス低減部の少なくとも一部分は、前記フォールディング領域に配置された前記カバーウィンドウの縁と同一平面に配置され、
前記第1非フォールディング領域および前記第2非フォールディング領域において、前記接着層は、前記カバーウィンドウより小さい大きさを有する、フォールダブル表示装置。
【請求項15】
前記第1フォールディングストレス低減部は、長方形または円形の形状である、請求項14に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項16】
前記カバーウィンドウ上に配置された保護フィルムと、
前記保護フィルムの下部に配置されたブラックマトリックスをさらに含む、請求項14に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項17】
前記接着層の前記第1フォールディングストレス低減部は、前記ブラックマトリックスと重畳する、請求項16に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項18】
前記保護フィルムは、
前記カバーウィンドウの上部に配置される第1保護フィルムと、
前記第1保護フィルムと前記カバーウィンドウとの間に配置され、飛散防止層を含む第2保護フィルムを含む、請求項17に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項19】
前記第2保護フィルムは、前記カバーウィンドウより大きい大きさを有する、請求項18に記載のフォールダブル表示装置。
【請求項20】
前記表示パネルの下部に配置されるボトムプレートに備えられる第2フォールディングストレス低減部をさらに含み、
前記第2フォールディングストレス低減部には、複数の孔が形成される、請求項14に記載のフォールダブル表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フォールダブル表示装置に関し、さらに詳しくは、信頼性が改善したフォールダブル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、社会が本格的な情報化時代に突入することにより、大量の情報を処理および表示する表示装置分野が急速に発展してきた。コンピュータのモニターやテレビ、携帯電話などに使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)などと別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)などがある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニターおよびテレビだけでなく、個人の携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しつつも減少した体積および重さを有する表示装置に対する研究が進められている。
【0004】
特に、最近では、紙のように曲がったり折り畳まれても画像表示可能に製造されるフレキシブル(flexible)表示装置が次世代の表示装置として注目されている。フレキシブル表示装置は、ガラスではなくプラスチック薄膜トランジスタ基板を活用して、耐久性の高いアンブレイカブル(unbreakable)、割れなく曲げられるベンダブル(bendable)、円形に丸められるローラブル(rollable)、折り畳まれるフォールダブル(foldable)などに区分されることができるが、かかるフレキシブル表示装置は、空間活用性、インテリアおよびデザインの長所を有し、多様な応用分野を有することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書の実施例による解決しようとする課題は、フォールディング領域で気泡が発生しても、当該気泡を隠せる構造を有するフォールダブル表示装置を提供することにある。
【0006】
本明細書の実施例によって解決しようとする他の課題は、フォールディング信頼性が改善したフォールダブル表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明の課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されなかったまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述したような課題を解決するために、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置は、表示領域および前記表示領域を取り囲む非表示領域を含み、表示領域と非表示領域に定義されたフォールディング領域およびフォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、表示パネル上に表示パネルより小さい大きさを有するように配置されるカバーウィンドウと、カバーウィンドウと表示パネルとの間に配置され、カバーウィンドウの下面に接する接着層とを含み、フォールディング領域において、接着層の末端は、非フォールディング領域に配置された接着層の末端に比べてフォールディング方向に突き出して配置されることができる。従って、フォールディング信頼性のテストにおいて、繰り返すフォールディング動作によって気泡が発生しても外部から視認されないようにして不良率を低減させることができる。
【0009】
その他、実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本明細書の実施例によると、表示装置のフォールディング領域において、カバーウィンドウの下部に配置された接着層の末端がカバーウィンドウの末端と一致するようにしてフォールディング領域で発生した気泡の全面における視認が防止されることができる。
【0011】
本明細書の実施例によると、表示装置の信頼性が改善されることができる。
【0012】
本明細書の実施例による効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置の平面図である。
【
図2】本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置の構成要素の配置を示した平面図である。
【
図3】
図2のIII-III’線に沿った断面図である。
【
図4】本明細書の他の実施例によるフォールダブル表示装置の構成要素の配置を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本明細書の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述されている実施例を参照すれば明確になるであろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され、但し本実施例は本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0015】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、割合、角度、個数などは例示的なものであるため、本明細書の図示の事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。また、本発明を説明するにあたって、関連の公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不要に曖昧にし得ると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本発明上で言及された「含む」、「有する」、「なる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されることができる。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0016】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むと解釈する。
【0017】
位置関係に対する説明の場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~側に」などと二つの部分の位置関係が説明される場合、「直ちに」または「直接」が使用されない限り、二つの部分間に一つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0018】
素子または層が他の素子または層「上(on)」と指称されることは、他の素子の直上にあるいは中間に他の層または他の素子を介在した場合のいずれも含む。
【0019】
また、第1、第2などが多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもできる。
【0020】
明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。
【0021】
図面で示した各構成の面積および厚さは、説明の便宜のために示したものであり、本発明が図示した構成の面積および厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0022】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴が部分的にまたは全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施してもよく、連関関係で共に実施してもよい。
【0023】
以下では、添付の図面を参照して本明細書の多様な実施例を詳しく説明する。
【0024】
図1は、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置の平面図である。
【0025】
図1を参照すると、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置100は、映像を表示する装置で、映像を表示する表示パネルを含むことができる。表示パネルは、映像の表示有無によって定義された表示領域DAおよび非表示領域NDAを含むことができる。
【0026】
表示領域DAは、複数の画素が配置され、実質的に映像が表示される領域であることができる。表示領域DAには、映像を表示するための発光領域を含む複数の画素、および画素を駆動するための薄膜トランジスタ、キャパシタなどが配置されることができる。一つの画素は、複数のサブ画素SPを含むことができる。サブ画素SPは、表示領域DAを構成する最小単位で、それぞれのサブ画素SPは特定の波長帯域の光を発光するように構成されることができる。例えば、それぞれのサブ画素SPは、赤色、緑色、青色または白色光を発光するように構成されることができる。
【0027】
非表示領域NDAは、表示領域DAを取り囲むように配置されることができる。非表示領域NDAは、実質的に映像が表示されない領域で、表示領域DAに配置される画素および駆動回路を駆動するための多様な配線、駆動IC、印刷回路基板などが配置されることができる。例えば、非表示領域NDAには、ゲートドライバIC、データドライバICのような多様なIC、VSS配線などが配置されることができる。
【0028】
本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置100の表示パネルは、フォールディング(folding)可否によって定義されたフォールディング領域FAおよびフォールディング領域の両側の非フォールディング領域NFA1、NFA2を含むこともできる。例えば、フォールダブル表示装置100は、フォールディング軸(folding axis)Fの垂直方向、すなわち、Y軸方向に沿って順次に配置される第1非フォールディング領域NFA1、フォールディング領域FAおよび第2非フォールディング領域NFA2を含むことができる。
【0029】
フォールディング領域FAは、フォールダブル表示装置100をフォールディングする時に折り畳まれる領域で、表示領域DAの一部および非表示領域NDAの一部を含むことができる。フォールディング領域FAは、フォールディング領域のフォールディング軸Fの垂直方向、例えば、
図1のY軸方向を基準として特定の曲率半径によってフォールディングされることができる。フォールディング領域FAがフォールディング軸Fに垂直な方向を基準としてフォールディングされる場合、フォールディング領域FA中に円または楕円の一部を形成することができる。フォールディング領域FAの曲率半径は、フォールディング領域FAが形成する円または楕円の一部に対応する半径を意味することができる。
【0030】
第1非フォールディング領域NFA1および第2非フォールディング領域NFA2は、フォールダブル表示装置100をフォールディングする時に折り畳まれない領域であることができる。例えば、第1非フォールディング領域NFA1および第2非フォールディング領域NFA2は、それぞれフォールダブル表示装置100をフォールディングする時に平面状態を維持する領域であることができる。第1非フォールディング領域NFA1および第2非フォールディング領域NFA2は、それぞれ表示領域DAの一部および非表示領域NDAの一部を含むことができる。フォールディング領域FAがフォールディング方向を基準としてフォールディングされる時、第1非フォールディング領域NFA1および第2非フォールディング領域NFA2は、互いに重畳することができる。
【0031】
以下では、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置100の細部構成について検討する。
【0032】
図2は、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置の構成要素の配置を示した平面図である。
図3は、
図2のIII-III’線に沿った断面図である。
図2では、説明の便宜のために、フォールダブル表示装置100の多様な構成要素のうち第1保護フィルム110、第3接着層145、カバーウィンドウ140、表示パネル160およびボトムプレート190のみを図示した。
【0033】
図2および
図3を参照すると、本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置100は、第1保護フィルム110、第1接着層115、第2保護フィルム120、第2接着層125、ブラックマトリックス層130、カバーウィンドウ140、第3接着層145、偏光板150、第4接着層155、表示パネル160、第5接着層165、ベースプレート170、第6接着層175、トッププレート180、第7接着層185およびボトムプレート190を含むことができる。
【0034】
第1保護フィルム110は、フォールダブル表示装置100の全面に配置され、外部の衝撃からカバーウィンドウ140および表示パネル160を保護することができる。第1保護フィルム110は、第1ハードコーティング層111および保護層112を含むことができる。第1ハードコーティング層111は、保護層112をコーティングし、保護層112は、フォールディングのための軟性プラスチックからなることができる。例えば、第1保護フィルム110は、例えば、厚さが5μm以下の薄い厚さを有し、フォールダブル表示装置100がフォールディングする時に加えられるフォールディングストレスを効果的に緩和させることができる。第1保護フィルム110の下面には第1接着層115が配置される。
【0035】
第1接着層115は、第1保護フィルム110と第2保護フィルム120との間に配置され、第1保護フィルム110と第2保護フィルム120を付着させることができる。第1接着層115は、第1保護フィルム110の長さに対応して配置されることができる。例えば、第1接着層115は、第1保護フィルム110の配置長さほど配置されることができる。第1接着層115は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第1接着層115は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0036】
第2保護フィルム120は、第1保護フィルム110の下部に配置され、カバーウィンドウ140および表示パネル160を保護することができる。第2保護フィルム120は、第1保護フィルム110に比べて大きい大きさを有することができる。
【0037】
第2保護フィルム120は、第2ハードコーティング層121および飛散防止層122を含むことができる。第2ハードコーティング層121は、下部の飛散防止層122の上面に配置され、飛散防止層122をコーティングすることができる。飛散防止層122は、緩衝作用をして外部衝撃から第1保護フィルム110および第2保護フィルム120が破損することを防止し、破損が発生しても破片が飛散しないようにすることができる。飛散防止層122は、ポリウレタンやシリコン系樹脂を含み構成されることができる。第2保護フィルム120の下面には、第2接着層125およびブラックマトリックス層130が配置されることができる。
【0038】
第2接着層125は、第2保護フィルム120とカバーウィンドウ140との間に配置され、第2保護フィルム120とカバーウィンドウ140を付着させることができる。第2接着層125は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第2接着層125は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0039】
ブラックマトリックス層(Black Matrix)BM130は、第2保護フィルム120の下面に配置され、非表示領域NDAに対応して配置されることができる。ブラックマトリックス層130は、光を吸収する材質、例えば、光吸収性金属やカーボンブラック、ブラック樹脂などを含むことができる。これにより、非表示領域NDAに配置される配線のような構成要素が外部から視認されないことができる。また、ブラックマトリックス層130は、フォールダブル表示装置100の側面部で光漏れ現象を防止する役割をする。
【0040】
カバーウィンドウ140は、外部衝撃およびスクラッチから表示パネル160を保護する。カバーウィンドウ140は、透明でかつ耐衝撃性および耐スクラッチ性に優れる物質で形成されることができる。また、カバーウィンドウ140は、外部から浸透する水分などから表示パネル160を保護する。
【0041】
カバーウィンドウ140は、フォールダブル表示装置100の薄型および可撓性のために、フォールディング可能な軟性プラスチック系列からなることができる。例えば、カバーウィンドウ140は、ポリイミド(polyimide)、ポリアミドイミド(polyamide-imide)、ポリエチレンテレフタレート(polyethyleneterephthalate)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)、ポリプロピレングリコール(polypropylene glycol)、ポリカーボネート(polycarbonate)などのポリマーからなるフィルムであることができる。
【0042】
カバーウィンドウ140は、第1保護フィルム110および第2保護フィルム120との付着公差を考慮して第2保護フィルム120に比べて小さい大きさで配置されることができる。例えば、カバーウィンドウ140の末端が第2保護フィルム120の末端より内側に位置することができる。カバーウィンドウ140の下面には、第3接着層145が配置されることができる。
【0043】
第3接着層145は、カバーウィンドウ140と偏光板150との間に配置され、カバーウィンドウ140と偏光板150を付着させることができる。第3接着層135は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第3接着層135は、OCA(Optical Clear Adhesive)からなることができ、これに限定されない。
【0044】
第3接着層145は、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFAにおいて異なる長さで配置されることができる。例えば、
図2に示すように、第3接着層145は、フォールディング領域FAで非フォールディング領域NFAに比べて拡大して配置されることができる。例えば、フォールディング領域FAにおける第3接着層145の末端は、非フォールディング領域NFAにおける第3接着層145の末端より突き出して配置されることができる。
【0045】
第3接着層145は、フォールディング領域FAで非フォールディング領域NFAに比べて拡張してより長い長さで配置されることができる。例えば、
図2に示すように、フォールディング領域FAにおける第3接着層145の末端は、カバーウィンドウ140の末端と一致することができ、フォールディング方向において、非フォールディング領域NFAにおける第3接着層145の末端は、カバーウィンドウ140の末端より内側に位置することができる。
【0046】
偏光板150は、表示パネル160に光学的特性を補強するために備えられることができる。偏光板150は、偏光フィルム、偏光層などであることができ、これに限定されない。偏光板150は、選択的に光を透過させ、表示パネル160に入射する外部光の反射を低減させることができる。例えば、表示パネル160には、半導体素子、配線、発光素子などに適用される多様な金属物質が配置されるが、表示パネル160に入射した外光が表示パネル160の金属物質によって反射することができ、このような外光反射により表示パネル160の視認性が低減するおそれがあるが、偏光板150を配置することで外光の反射によるフォールダブル表示装置100の野外視認性を高めることができる。
【0047】
偏光板150は、カバーウィンドウ140に比べて大きい大きさを有することができる。例えば、偏光板150の末端は、カバーウィンドウ140の末端より外側に位置することができる。偏光板150は、フォールダブル表示装置100の具現例によって省略されてもよい。偏光板150の下面には第4接着層155が配置される。
【0048】
第4接着層155は、偏光板150と表示パネル160との間に配置され、偏光板150と表示パネル160を付着させることができる。第4接着層155は、偏光板150の大きさに対応して配置されることができる。例えば、第4接着層155の末端は、偏光板150の末端と一致することができる。
【0049】
第4接着層155は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第4接着層155は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができるが、これに制限されるものではない。
【0050】
表示パネル160は、映像が具現されるパネルであり、映像を具現するための発光素子および発光素子を駆動するための回路部などが配置されることができる。例えば、表示パネル160が有機発光表示パネルの場合、発光素子は有機発光素子であることができる。回路部は、発光素子を駆動するための多様な薄膜トランジスタ、キャパシタ、配線および駆動ICなどを含むことができる。例えば、回路部は、駆動薄膜トランジスタ、スイッチング薄膜トランジスタ、ストレージキャパシタ、ゲート配線、データ配線、ゲートドライバICおよびデータドライバICなどと多様な構成を含むことができ、これに限定されない。
【0051】
表示パネル160は、フレキシブル基板上に駆動薄膜トランジスタおよび発光素子が形成されたフレキシブル基板が封止部によって封止されたもので、フレキシブルを具現するための厚さが非常に薄いフレキシブル基板と、フレキシブル基板上に配置された発光素子を含むことができる。
【0052】
フレキシブル基板は、フレキシビリティ(flexibility)を有する絶縁物質で形成されることができ、例えば、ポリイミド(polyimide)、ポリエーテルスルホン(polyethersulfone)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate)およびポリカーボネート(polycarbonate)の中から選択された絶縁性のプラスチック基板であることができる。プラスチック基板の場合、相対的に水分や酸素に対するバリア特性が弱いため、これを補うためにプラスチックフィルムと無機膜が積層された構造を有することができる。例えば、フレキシブル基板は、第1プラスチックフィルム、無機膜および第2プラスチックフィルムが順次に積層された多層構造を含むことができ、これに限定されない。
【0053】
フレキシブル基板上には、発光素子を駆動するための駆動薄膜トランジスタが配置されることができる。駆動薄膜トランジスタは、複数の画素領域のそれぞれに配置されることができる。例えば、駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極、アクティブ層、ソース電極およびドレイン電極を含むことができる。例えば、駆動薄膜トランジスタは、ゲート電極とアクティブ層を絶縁させるためのゲート絶縁層をさらに含むことができ、ゲート電極とソース電極およびドレイン電極を絶縁させるための層間絶縁層をさらに含んでもよい。駆動薄膜トランジスタ上には、上部面を平坦にするために平坦化層が配置されることができる。平坦化層上に発光素子が配置され、発光素子は有機発光素子であることができる。有機発光素子は、アノードから注入された正孔とカソードから注入された電子が有機発光層で結合して光を発光する。このように発光された光を用いて映像を表示することができる。
【0054】
フレキシブル基板は、フォールディング特性に優れるものの厚さが薄く、ガラス基板または金属基板に比べて剛性が低いため、フォールディング時に形態を一定に維持し難いおそれがあり、これにより垂れが発生し得る。フレキシブル基板を支持し耐衝撃性を向上させるために、表示パネル160の下部にはベースプレート170、トッププレート180およびボトムプレート190が配置されることができる。表示パネル160の下面には第5接着層165が配置されることができる。
【0055】
第5接着層165は、表示パネル160とベースプレート170との間に配置され、表示パネル160とベースプレート170を付着させることができる。第5接着層165は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第5接着層165は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0056】
ベースプレート170は、表示パネル160の下面に配置されることができる。ベースプレート170は、表示パネル160とトッププレート180との間に配置され、ボトムプレート190に備えられた複数の孔パターンHにより表示画面が転写または歪む現象を防止することができる。ベースプレート170は、例えば、ポリイミド(polyimide;PI)、ポリメチルメタクリレート(polymethylmetacrylate;PDMA)、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)、ポリビニルアルコール(polyvinylalcohol;PVA)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(acrylonitirlebutadiene-styrene;ABS)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)、シリコーン(silicone)、ポリウレタン(polyurethane;PU)のような高分子からなることができる。ベースプレート170は、第6接着層175によってトッププレート180と付着することができる。
【0057】
第6接着層175は、ベースプレート170とトッププレート180との間に配置され、ベースプレート170とトッププレート180を付着させることができる。第6接着層175は、接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第6接着層175は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0058】
トッププレート180は、ベースプレート170の下部に配置され、表示パネル160の剛性を強化することができる。トッププレート180は、トッププレート180の下部に配置されるボトムプレート190に形成された複数の孔パターンHが表示パネル160を通じて視認される現象を防止する機能を行うことができる。
【0059】
トッププレート180は、非晶質金属(amorphous metal)からなることができる。非晶質金属は、ガラスあるいは液体のように原子配列が無定形に配列された状態で凝固したものを意味し、金属原料を超急冷した時に、結晶成長が妨害されて生成するものである。非晶質金属は、耐食性および弾性特性において、一般的に規則的な原子配列を有する結晶質金属より優れる。例えば、トッププレート180は、ニッケル、鉄、コバルト、パラジウム、シリコーン、マグネシウム、ジルコニウム、チタン、カルシウム、銅、白金、金およびこれらの組み合わせからなる群より選択されるいずれか一つの非晶質金属を含むことができる。トッププレート180は、第7接着層185によってボトムプレート190と付着することができる。
【0060】
第7接着層185は、トッププレート180とボトムプレート190との間に配置され、トッププレート180とボトムプレート190を付着させることができる。第7接着層185は、ボトムプレート190にフォールディングによる弾性変形のための複数の孔パターンHが形成されるため、ボトムプレート190の複数の孔パターンHに重畳しないように配置されることができる。第7接着層185は、接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、第7接着層185は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0061】
ボトムプレート190は、トッププレート180の下部に配置されることができる。ボトムプレート190は、ステンレススチール(Stainless Steel;SUS)、ニッケル(Ni)などの金属が含まれたステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)系列またはマグネシウム(Mg)のような金属物質からなることができる。ボトムプレート190は、ステンレススチール(SUS)からなることができ、これに限定されない。例えば、ステンレススチール(SUS)は、高い復元力(restoring force)と剛性を有し、ボトムプレート190の厚さが減少しても高い剛性を維持することができる。例えば、ボトムプレート190は、ポリメチルメタクリレート(polymethylmetacrylate;PDMA)、ポリカーボネート(polycarbonate;PC)、ポリビニルアルコール(polyvinylalcohol;PVA)、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(acrylonitirlebutadiene-styrene;ABS)、ポリエチレンテレフタレート(polyethylene terephthalate;PET)、シリコーン(silicone)、ポリウレタン(polyurethane;PU)のような高分子からなることもできる。ボトムプレート190は、表示パネル160を支持すると同時に、フォールダブル表示装置100の全体厚さを減少させてフォールディング領域FAの曲率半径を減少させることができる。
【0062】
ボトムプレート190には、フォールダブル表示装置100のフォールディングによるストレスを減少させるための複数の孔パターンHが配置されることができる。複数の孔パターンHは、フォールダブル表示装置100のフォールディング領域FAに対応して配置されることができる。
図3では、複数の孔パターンHが表示領域DAに対応すると示されたが、これに制限されず、フォールディング領域FAに対応して形成され、フォールディング領域FAにおいて、表示領域DAの一部、表示領域DAおよび非表示領域NDAの全面または一部に形成されることができる。
【0063】
一般的なフォールダブル表示装置では、第1保護フィルム、第2保護フィルム、カバーウィンドウ、偏光板および表示パネルを付着する過程で付着公差を考慮して第2保護フィルムより小さい大きさを有するカバーウィンドウを付着し、カバーウィンドウの下面に付着する第3接着層がカバーウィンドウの長さより短い長さを有するように第3接着層を配置する。
【0064】
第3接着層145がカバーウィンドウ140の長さに比べて短い長さを有するように配置されるため、フォールダブル表示装置のフォールディングテストのためにフォールディング動作を繰り返すと、フォールディングストレスにより第3接着層に微細気泡が発生し、繰り返すフォールディング動作により微細気泡の大きさが大きくなってブラックマトリックス130層から外れて気泡が外部から視認され得るという問題点がある。
【0065】
本明細書の発明者らは、上述した問題点を認識し、表示装置のフォールディング領域で発生する接着層の気泡の視認を減らすための多様な研究と実験を行った。多様な研究と試験を通じてフォールディング領域で発生する接着層の気泡の視認を減らして信頼性を向上させることができる表示装置を発明した。これについて以下で説明する。
【0066】
本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置100では、フォールディング領域FAのみでカバーウィンドウ140の末端と一致するように第3接着層145を配置し、非フォールディング領域NFAでは、付着公差を考慮して第3接着層145の末端がカバーウィンドウ140の内側に位置するように配置することができる。これにより、本明細書の一実施例によるフォールダブル表示装置100は、フォールディング領域FAで発生する接着層の気泡が外部から視認されないようにしてフォールディング信頼性を改善することができる。
【0067】
図4は、本明細書の他の実施例によるフォールダブル表示装置の構成要素の配置を示した平面図である。
図4は、本明細書の他の実施例における特徴を説明するために、保護フィルム110、カバーウィンドウ140、接着層445、表示パネル160およびボトムプレート190のみを図示した。
図4のフォールダブル表示装置400は、
図2のフォールダブル表示装置100と比べてカバーウィンドウ140と偏光板を接着させる接着層445のみが異なり、他の構成は実質的に同一であるため、重複説明は省略する。
【0068】
図4を参照すると、本明細書の他の実施例によるフォールダブル表示装置400は、第1保護フィルム110、第1保護フィルム110の下部に配置されるカバーウィンドウ140、カバーウィンドウ140の下面に配置された接着層445、カバーウィンドウ140の下部に配置された表示パネル160、および表示パネル160の下部に配置されたボトムプレート190を含むことができる。
【0069】
接着層445は、カバーウィンドウ140の下面に配置され、カバーウィンドウ140と偏光板150を接着させることができる。接着層445は、透明な接着性を有する物質からなり、熱硬化型または自然硬化型の接着剤であることができる。例えば、接着層445は、OCA(Optical Clear Adhesive)、PSA(Pressure Sensitive Adhesive)などからなることができ、これに限定されない。
【0070】
接着層445は、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFAで異なる長さで配置されることができる。例えば、接着層445は、フォールディング領域FAで非フォールディング領域NFAに比べて拡張してより長い長さで配置されることができる。
【0071】
フォールディング領域FAにおいて、接着層445は、非フォールディング領域NFAに比べて拡張して配置され、フォールディング軸Fを中心として非フォールディング領域NFAに近接するほど次第に短い長さを有するように配置されることができる。例えば、フォールディング領域FAにおいて、接着層445は、フォールディング軸Fが最大のフォールディングストレスを受けるため、接着層445の末端がカバーウィンドウ140の末端と一致するように配置し、非フォールディング領域NFAに近接するほど次第に接着層445の末端がカバーウィンドウ140の末端より内側に位置するように配置することができる。例えば、フォールディング領域FAにおいて、フォールディング軸Fと一致する領域に配置された接着層445が最も長い長さを有することができ、非フォールディング領域NFAと最も近接したフォールディング領域FAに配置された接着層445の長さは、フォールディング領域FAにおいて最も短い長さを有することができる。
【0072】
本明細書の他の実施例によるフォールダブル表示装置400は、フォールディング領域FAと非フォールディング領域NFAにおいて、カバーウィンドウ140の下面に配置された接着層445を異なる長さで配置し、フォールディング領域FAにおいて、フォールディング軸Fにおける接着層445は、カバーウィンドウ140の末端と一致するように配置し、非フォールディング領域NFAに近接するほど次第に接着層445の末端をカバーウィンドウ140の末端と離隔距離の遠い内側に位置させることで、フォールディングストレスによる気泡が発生しても外部から視認されないようにしつつ付着公差の効率性も向上させることができる。
【0073】
本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置は、下記のように説明されることができる。
【0074】
本明細書の実施例によるフォールダブル表示装置は、表示領域および前記表示領域を取り囲む非表示領域を含み、表示領域と非表示領域に定義されたフォールディング領域およびフォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、表示パネル上に表示パネルより小さい大きさを有するように配置されるカバーウィンドウと、カバーウィンドウと表示パネルとの間に配置され、カバーウィンドウの下面に接する接着層とを含み、フォールディング領域において、接着層の末端は、非フォールディング領域に配置された接着層の末端に比べてフォールディング方向に突き出して配置されることができる。
【0075】
本明細書の幾つかの実施例によると、フォールディング領域において、接着層の末端は、前記カバーウィンドウの末端と一致し、非フォールディング領域において、接着層の末端は、カバーウィンドウの末端よりカバーウィンドウの内側に位置することができる。
【0076】
本明細書の幾つかの実施例によると、フォールディング領域において、接着層の末端がカバーウィンドウの末端と一致する領域は、フォールディング軸に対応する領域であることができる。
【0077】
本明細書の幾つかの実施例によると、非フォールディング領域と最も近接したフォールディング領域に配置された接着層の末端は、非フォールディング領域に配置された接着層の末端よりカバーウィンドウの外側に配置され、フォールディング軸に対応する領域に配置された接着層の末端よりカバーウィンドウの内側に配置されることができる。
【0078】
本明細書の幾つかの実施例によると、フォールディング領域において、非フォールディング領域と最も近接して配置された接着層とフォールディング軸に対応して配置された接着層の間の接着層の末端は、非フォールディング領域と最も近接して配置された接着層の末端とフォールディング軸に対応して配置された接着層の末端の間で次第にカバーウィンドウの内側と近接するように配置されることができる。
【0079】
本明細書の幾つかの実施例によると、接着層は、OCA(Optical Clear Adhesive)であることができる。
【0080】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示装置は、カバーウィンドウ上に配置される保護フィルムと、保護フィルムの下面において非表示領域に対応して配置されるブラックマトリックス層とをさらに含むことができ、フォールディング領域における接着層の末端は、ブラックマトリックス層に重畳して配置されることができる。
【0081】
本明細書の幾つかの実施例によると、保護フィルムは、カバーウィンドウ上に配置され、全面をなす第1保護フィルムと、第1保護フィルムとカバーウィンドウとの間に配置され、飛散防止層を含む第2保護フィルムとを含むことができる。
【0082】
本明細書の幾つかの実施例によると、第2保護フィルムは、カバーウィンドウより大きい大きさを有することができる。
【0083】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示装置は、表示パネルを支持するために表示パネルの下部に配置されるボトムプレートをさらに含み、ボトムプレートには、フォールディングストレスを低減させるための複数の孔パターンが配置されることができる。
【0084】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示装置は、接着層と表示パネルとの間に配置される偏光板をさらに含み、接着層は、カバーウィンドウと偏光板を接着させることができる。
【0085】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示装置は、フォールディング軸が配置されるフォールディング領域およびフォールディング領域の両側の非フォールディング領域を含む表示パネルと、表示パネル上に配置されるカバーウィンドウと、カバーウィンドウおよび表示パネルとの間に配置され、カバーウィンドウの下面に接する接着層を含み、フォールディング軸方向において、フォールディング領域に配置された接着層の長さは、非フォールディング領域に配置された接着層の長さより大きいされることができる。
【0086】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示装置は、第1非フォールディング領域、第2非フォールディング領域および第1非フォールディング領域と第2非フォールディング領域との間に配置されたフォールディング領域を含む表示パネルと、表示パネル上に配置され、表示パネルより小さい大きさを有するカバーウィンドウと、カバーウィンドウと表示パネルとの間に配置され、第1フォールディングストレス低減部を含む接着層を含み、第1フォールディングストレス低減部は、フォールディング領域において、接着層の周辺部の側面縁から延長され、第1フォールディングストレス低減部の少なくとも一部分は、フォールディング領域に配置されたカバーウィンドウの縁と同一平面に配置され、第1非フォールディング領域および第2非フォールディング領域において、接着層は、カバーウィンドウより小さい大きさを有することができる。
【0087】
本明細書の幾つかの実施例によると、第1フォールディングストレス低減部は、長方形または円形の形状であることができる。
【0088】
本明細書の幾つかの実施例によると、カバーウィンドウ上に配置された保護フィルムと、保護フィルムの下部に配置されたブラックマトリックスをさらに含むことができる。
【0089】
本明細書の幾つかの実施例によると、接着層の第1フォールディングストレス低減部は、ブラックマトリックスと重畳することができる。
【0090】
本明細書の幾つかの実施例によると、保護フィルムは、カバーウィンドウの上部に配置される第1保護フィルムと、第1保護フィルムとカバーウィンドウとの間に配置され、飛散防止層を含む第2保護フィルムを含むことができる。
【0091】
本明細書の幾つかの実施例によると、第2保護フィルムは、カバーウィンドウより大きい大きさを有することができる。
【0092】
本明細書の幾つかの実施例によると、表示パネルの下部に配置されるボトムプレートに備えられる第2フォールディングストレス低減部をさらに含み、第2フォールディングストレス低減部には、複数の孔が形成されることができる。
【0093】
以上、添付の図面を参照して本明細書の実施例をさらに詳しく説明したが、本明細書は必ずしもこのような実施例に限るものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で多様に変形実施されることができる。よって、本明細書に開示された実施例は、本発明の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が制限されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないと理解すべきである。本明細書の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。