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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096021
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240704BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240704BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240704BHJP
   H10K 59/123 20230101ALI20240704BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/00 346D
G09F9/30 365
H10K59/131
H10K59/123
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023214520
(22)【出願日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】10-2022-0191148
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チェ, ドンホ
(72)【発明者】
【氏名】シム, ダヘ
(72)【発明者】
【氏名】キム, スンフン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, ヨンミン
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107BB08
3K107CC33
3K107CC43
3K107EE03
3K107EE57
3K107EE58
3K107FF15
3K107HH02
3K107HH05
5C094AA15
5C094BA03
5C094BA29
5C094CA19
5C094DB02
5C094FA01
5G435AA18
5G435BB05
5G435CC09
5G435EE40
5G435EE47
(57)【要約】      (修正有)
【課題】互いに分離された横ライン領域を含む表示装置を提供する。
【解決手段】一実施例による表示装置は、画素、及び前記画素と連結されるスキャン駆動部を含む表示領域、及び前記表示領域の周辺に配置された非表示領域を含む表示パネル、及び前記表示パネルの端部に付着した第1チップオンフィルムを含み、前記非表示領域は平面上、前記第1チップオンフィルムと前記表示領域との間に配置された横ライン領域を含み、前記横ライン領域は、第1方向で互いに離隔した第1横ライン領域及び前記第2横ライン領域を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素、及び前記画素と連結されるスキャン駆動部を含む表示領域、及び前記表示領域の周辺に配置された非表示領域を含む表示パネル、及び
前記表示パネルの端部に接続した第1チップオンフィルムを含み、
前記非表示領域は平面上、前記第1チップオンフィルムと前記表示領域との間に配置された横ライン領域を含み、
前記横ライン領域は、第1方向で互いに離隔した第1横ライン領域及び第2横ライン領域を含む、表示装置。
【請求項2】
前記表示領域は、前記第1方向と交差する第2方向で前記第1横ライン領域に対応する第1ステージ領域、及び前記第2方向で前記第2横ライン領域に対応する第2ステージ領域を含み、前記第1ステージ領域には第1ステージ回路部が配置され、前記第2ステージ領域には前記第1ステージ回路部とは異なる第2ステージ回路部が配置される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1ステージ回路部は、第1ブランチ回路、第3ブランチ回路、及び第4ブランチ回路を含み、前記第2ステージ回路部は、第2ブランチ回路、及び第5ブランチ回路を含む、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1ブランチ回路は、前記画素と連結される第1スキャンラインと接続し、前記第2ブランチ回路は、前記画素と連結される第2スキャンラインと接続し、前記第3ブランチ回路は、前記画素と連結される第3スキャンラインと接続し、前記第4ブランチ回路は、前記画素と連結される第4スキャンラインと接続し、前記第5ブランチ回路は、前記画素と連結される発光制御信号ラインと接続する、請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記第1横ライン領域には、前記第1ブランチ回路と連結される第1横ライン、前記第3ブランチ回路と連結される第3横ライン、及び前記第4ブランチ回路と連結される第4横ラインを含み、前記第2横ライン領域には、前記第2ブランチ回路と連結される第2横ライン、及び第5ブランチ回路と連結される第5横ラインを含む、請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記第1から第5横ラインは、それぞれ複数のシフトクロックラインを含み、前記第2横ラインの前記シフトクロックラインの数が最も多い、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1チップオンフィルムと前記第1方向で離隔した第2チップオンフィルムをさらに含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項8】
前記表示領域は、前記第2方向で前記第1チップオンフィルムに対応する第1表示領域、及び前記第2方向で前記第2チップオンフィルムに対応する第2表示領域を含み、2つの前記第1横ライン領域及び2つの第2横ライン領域がそれぞれ設けられている、請求項7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域は、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第1横ライン領域との間に配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域は、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第2横ライン領域との間に配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第2横ライン領域とは、互いに一体に形成され、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第2横ライン領域とにそれぞれ配置された前記第2横ライン及び前記第5横ラインは、それぞれ一体に延びる、請求項8に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域は、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第2横ライン領域との間に配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項13】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域は、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第2横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第1横ライン領域との間に配置される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第1横ライン領域とは、互いに一体に形成され、前記第2方向で前記第1表示領域に対応する前記第1横ライン領域と、前記第2方向で前記第2表示領域に対応する前記第1横ライン領域とにそれぞれ配置された前記第1横ライン、前記第3横ライン、及び前記第4横ラインは、それぞれ一体に延びる、請求項8に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は表示装置に関する。
【発明の背景となる技術】
【0002】
表示装置の表示パネルは、映像を表示するための表示素子、表示素子を駆動するための駆動素子、及び表示素子及び駆動素子に各種信号を伝達するラインなどを備えることができる。表示素子は、表示パネルの種類によって異なるように定義されてもよく、例えば、表示パネルが有機発光表示パネルの場合、表示素子は、アノード、発光層及びカソードを含む有機発光素子であってもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本明細書は、互いに分離された横ライン領域を含む表示装置を提供するものである。
【課題の解決手段】
【0004】
上記課題を解決するための一実施例による表示装置は、画素、及び前記画素と連結されるスキャン駆動部を含む表示領域、及び前記表示領域の周辺に配置された非表示領域を含む表示パネル、及び前記表示パネルの端部に付着した第1チップオンフィルムを含み、前記非表示領域は平面上、前記第1チップオンフィルムと前記表示領域との間に配置された横ライン領域を含み、前記横ライン領域は、第1方向で互いに離隔した第1横ライン領域及び前記第2横ライン領域を含む。
【0005】
課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は以下の記載から当業者が明確に理解することができるであろう。
【発明の効果】
【0006】
一実施例による表示装置は、互いに分離した横ライン領域を含むことで、ベゼル領域を減らすことができる。
【0007】
本明細書による効果は、以上で例示された内容によって制限されず、言及していないまた他の効果は、以下の記載から本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば明確に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、一実施例による表示装置を概略的に示すブロック図である。
図2図2は、一実施例による表示装置の積層形態を示す断面図である。
図3図3は、一実施例による表示装置におけるスキャン駆動部の構成に対する図である。
図4図4は、一実施例による表示装置における画素回路に対する図である。
図5A図5Aは、図4に示す画素回路におけるリフレッシュ期間とホールド期間でスキャン信号及び発光制御信号の動作を説明する図である。
図5B図5Bは、図4に示す画素回路におけるリフレッシュ期間とホールド期間でスキャン信号及び発光制御信号の動作を説明する図である。
図5C図5Cは、図4に示す画素回路におけるリフレッシュ期間とホールド期間でスキャン信号及び発光制御信号の動作を説明する図である。
図6図6は、一実施例による表示装置の平面配置図である。
図7図7は、図6による表示装置の平面配置図の詳細図である。
図8図8は、図7による第1表示領域の詳細平面配置図である。
図9図9は、図6のA領域を拡大した平面図である。
図10図10は、一実施例による第1横ライン領域、及び第2横ライン領域を示す図である。
図11図11は、他の実施例による表示装置の平面配置図である。
図12図12は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
図13図13は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
図14図14は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
図15図15は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
図16図16は、他の実施例による第1表示領域の詳細平面配置図である。
【発明を実施するための具体的な内容】
【0009】
利点及び特徴、またそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳しく後述されている実施例を参照することにより明らかになるであろう。しかし、本明細書は以下の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現可能であり、単に本実施例は、開示が完全となるようにさせ、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者に開示の範疇を完全に示すために提供されるものであり、本明細書は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を指称する。
【0010】
ある構成要素が他の構成要素と「連結された(connected to)」又は「カップリングされた(coupled to)」と指称されることは、他の構成要素と直接連結又はカップリングされた場合、又はそれらの中間に他の構成要素を介在した場合も含む。一方、ある構成要素が他の構成要素と「直接連結された(directly connected to)」又は「直接カップリングされた(directly coupled to)」と指称されたことは、それらの中間にまた他の構成要素を介在しないことを示す。「及び/又は」は、言及されたアイテムのそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。
【0011】
本明細書で使用された用語は、実施例について説明するためのものであり、本明細書を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。本明細書で使用される「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」は言及された構成要素、ステップ、動作及び/又は素子は、1つ以上の他の構成要素、ステップ、動作及び/又は素子の存在又は追加を排除しない。
【0012】
たとえ、第1、第2などが、様々な構成要素を説明するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されないことは勿論である。これらの用語は単に、ある構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。
【0013】
したがって、以下で言及される第1構成要素は技術的思想内で第2構成要素であり得ることは勿論である。他の定義がない限り、本明細書で使用する全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば共通的に理解できる意味として使用可能であろう。また、一般に使用される辞書で定義されている用語は、明らかに特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0014】
図1は、一実施例による表示装置を概略的に示すブロック図である。
【0015】
図1を参照すると、表示装置(10)は、複数の画素(P)を含む表示パネル(100)、コントローラ(200)、複数の画素(P)の各々にゲート信号を供給するスキャン駆動部(150)、複数の画素(P)の各々にデータ信号を供給するデータ駆動部(400)、及び複数の画素(P)の各々に駆動に必要な電源を供給する電源部(500)を含む。
【0016】
表示パネル(100)は、画素(P)が位置する表示領域(AA)と、表示領域(AA)を取り囲むように配置され、スキャン駆動部(150)及びデータ駆動部(400)が配置される非表示領域(NA)とを含む。
【0017】
表示パネル(100)で複数のスキャンライン(SCL)と複数のデータライン(DL)が互いに交差し、複数の画素(P)の各々は、スキャンライン(SCL)及びデータライン(DL)に連結される。具体的に、1つの画素(P)は、スキャンライン(SCL)を介してスキャン駆動部(150)からゲート信号を供給され、データライン(DL)を介してデータ駆動部(400)からデータ信号を供給され、電源部(500)から高電位駆動電圧(EVDD)と低電位駆動電圧(EVSS)を供給される。
【0018】
ここで、スキャンライン(SCL)は、スキャン信号(SC)と発光制御信号(EM)を供給し、データライン(DL)は、データ電圧(Vdata)を供給する。また、様々な実施例によって、スキャンライン(SCL)は、スキャン信号(SC)を供給する複数のスキャンライン(SCL)と、発光制御信号(EM)を供給する発光制御信号ライン(EML)とを含んでもよい。また、複数の画素(P)は、電源ライン(VL)をさらに含み、バイアス電圧(Vobs)及び初期化電圧(Var、Vini)を供給されてもよい。
【0019】
また、画素(P)の各々は、図2に示すように、発光素子(OLED)、及び発光素子(OLED)の駆動を制御する画素回路を含む。ここで、発光素子(OLED)は、アノード電極(ANO)、カソード電極(CAT)、及びアノード電極(ANO)とカソード電極(CAT)との間の発光層(EL)からなる。
【0020】
画素回路は、複数のスイッチング素子、駆動素子、及びキャパシタを含む。ここで、スイッチング素子及び駆動素子は薄膜トランジスタで構成されてもよい。画素回路において、駆動素子は、データ電圧によって発光素子(OLED)に供給される電流量を制御して発光素子(OLED)の発光量を調節する。また、複数のスイッチング素子は、複数のスキャンライン(SCL)を介して供給されるスキャン信号(SC)、及び発光制御ライン(EML)を介して供給される発光制御信号(EM)を受信して画素回路を動作させる。
【0021】
表示パネル(100)は、非透過型表示パネル又は透過型表示パネルで具現することができる。透過型表示パネルは、画面上に映像が表示され、背景の実物が見える透明表示装置に適用することができる。表示パネル(100)は、フレキシブル表示パネルに製作されてもよい。フレキシブル表示パネルは、プラスチック基板を用いるOLEDパネルで具現することができる。
【0022】
画素(P)の各々は、カラーを具現するために、赤色画素、緑色画素、青色画素に分けられる。画素(P)の各々は白色画素をさらに含んでもよい。画素(P)の各々は画素回路を含む。
【0023】
表示パネル(100)上にタッチセンサーが配置されてもよい。タッチの入力は、別途のタッチセンサーを用いてセンシングされ、又は画素(P)を介してセンシングされてもよい。タッチセンサーは、オンセルタイプ(On-cell type)又はアドオンタイプ(Add on type)で表示パネルの画面上に配置され、又は表示パネル(100)に組み込まれるインセルタイプ(In-cell type)のタッチセンサーで具現することができる。
【0024】
コントローラ(200)は、外部から入力される映像データ(RGB)を表示パネル(100)の大きさ及び解像度に適合するように処理してデータ駆動部(400)に供給する。コントローラ(200)は、外部から入力される同期信号、例えば、ドットクロック信号(CLK)、データイネーブル信号(DE)、水平同期信号(Hsync)、垂直同期信号(Vsync)を用いてゲート制御信号(GCS)とデータ制御信号(DCS)を生成する。生成されたゲート制御信号(GCS)とデータ制御信号(DCS)とをスキャン駆動部(150)とデータ駆動部(400)とにそれぞれ供給することで、スキャン駆動部(150)とデータ駆動部(400)とを制御する。
【0025】
コントローラ(200)は、実装されるデバイスによって、様々なプロセッサ、例えば、マイクロプロセッサ、モバイルプロセッサ、アプリケーションプロセッサなどと結合して構成されてもよい。
【0026】
ホストシステムは、テレビ(Television)システム、セットトップボックス、ナビゲーションシステム、パソコン(PC)、ホームシアターシステム、モバイル機器、ウェアラブル機器、車両システムのうちいずれか1つであってもよい。
【0027】
コントローラ(200)は、入力フレーム周波数をi倍逓倍して、入力フレーム周波数Xi(iは0より大きい正の整数)Hzのフレーム周波数で表示パネル駆動部の動作タイミングを制御することができる。入力フレーム周波数は、NTSC(National Television Standards Committee)方式で60Hzであり、PAL(Phase-Alternating Line)方式で50Hzである。
【0028】
コントローラ(200)は、画素(P)が様々なリフレッシュレートで駆動されるように信号を生成する。すなわち、コントローラ(200)は、可変リフレッシュレート(VRR:Variable Refresh Rate)モードで、又は第1リフレッシュレートと第2リフレッシュレートとの間で転換可能に画素(P)が駆動されるように駆動と関連する信号を生成する。例えば、コントローラ(200)は、単にクロック信号の速度を変更するか、水平ブランク(Horizontal Blank)或いは垂直ブランク(Vertical Blank)が生じるように同期信号を生成するか、又はスキャン駆動部(150)をマスク方式で駆動させることで、様々なリフレッシュレートで画素(P)を駆動させることができる。
【0029】
コントローラ(200)は、ホストシステムから受信したタイミング信号(Vsync、Hsync、DE)に基づき、スキャン駆動部(150)の動作タイミングを制御するためのゲート制御信号(GCS)、データ駆動部(400)の動作タイミングを制御するためのデータ制御信号(DCS)を発生する。コントローラ(200)は、表示パネル駆動部の動作タイミングを制御してスキャン駆動部(150)及びデータ駆動部(400)を同期させる。
【0030】
コントローラ(200)から出力されたゲート制御信号(GCS)の電圧レベルは、図示していないレベルシフタ(Level shifter)によってゲートオン電圧(VGL、VEL)とゲートオフ電圧(VGH、VEH)に変換されてスキャン駆動部(150)に供給されてもよい。レベルシフタは、ゲート制御信号(GCS)のローレベル電圧(low level voltage)をゲートロー電圧(VGL)に変換し、ゲート制御信号(GCS)のハイレベル電圧(high level voltage)をゲートハイ電圧(VGH)に変換する。ゲート制御信号(GCS)は、スタートパルスとシフトクロックとを含む。
【0031】
スキャン駆動部(150)は、コントローラ(200)から供給されたゲート制御信号(GCS)によってスキャンライン(SCL)にスキャン信号(SC)を供給する。スキャン駆動部(150)は、GIP(Gate In Panel)方式で表示パネル(100)の一側又は両側に配置されてもよい。
【0032】
スキャン駆動部(150)は、コントローラ(200)の制御下でゲート信号を複数のスキャンライン(SCL)に順に出力する。スキャン駆動部(150)は、シフトレジスタ(Shift register)を用いてゲート信号をシフトさせることで、その信号をスキャンライン(SCL)に順に供給することができる。
【0033】
ゲート信号は、有機発光表示装置でスキャン信号(SC)と発光制御信号(EM)とを含んでもよい。スキャン信号(SC)は、ゲートオン電圧(VGL)とゲートオフ電圧(VGH)との間でスイングするスキャンパルスを含む。発光制御信号(EM)は、ゲートオン電圧(VEL)とゲートオフ電圧(VEH)との間でスイングする発光制御信号パルスを含んでもよい。
【0034】
スキャンパルスは、データ電圧(Vdata)に同期されてデータが記入されるラインの画素(P)を選択する。発光制御信号(EM)は画素(P)の発光時間を定義する。
【0035】
スキャン駆動部(150)は、発光制御信号駆動部(ECP)と、少なくとも1つ以上のスキャン駆動部(SCP)とを含んでもよい。
【0036】
発光制御信号駆動部(ECP)は、コントローラ(200)からのスタートパルスとシフトクロックに応答して発光制御信号パルスを出力し、シフトクロックによって発光制御信号パルスを順にシフトする。
【0037】
少なくとも1つ以上のスキャン駆動部(SCP)は、コントローラ(200)からのスタートパルス(start pulse)とシフトクロック(Shift clock)に応答してスキャンパルスを出力し、シフトクロックタイミングに合わせてスキャンパルスをシフトする。
【0038】
データ駆動部(400)は、コントローラ(200)から供給されたデータ制御信号(DCS)によって映像データ(RGB)をデータ電圧(Vdata)に変換し、変換されたデータ電圧(Vdata)をデータライン(DL)を介して画素(P)に供給する。
【0039】
図1でデータ駆動部(400)が表示パネル(100)の一側に1つの形態で配置されたものと示しているが、データ駆動部(400)の数と配置位置はこれに制限されない。
【0040】
すなわち、データ駆動部(400)は、複数の集積回路(IC:Integrated Circuit)で構成され、表示パネル(100)の一側で複数に区分されて配置されてもよい。
【0041】
電源部(500)は、直流-直流変換器(DC-DC Converter)を用いて、表示パネル(100)の画素アレイと表示パネル駆動部の駆動に必要な直流(DC)電源を発生する。直流-直流変換器は、チャージポンプ(Charge pump)、レギュレーター(Regulator)、降圧コンバータ(Buck Converter)、昇圧コンバーター(Boost Converter)などを含んでもよい。電源部(500)は、図示していないホストシステムから印加される直流入力電圧を入力されて、ゲートオン電圧(VGL、VEL)、ゲートオフ電圧(VGH、VEH)、高電位駆動電圧(EVDD)、低電位駆動電圧(EVSS)などの直流電圧を生じ得る。ゲートオン電圧(VGL、VEL)とゲートオフ電圧(VGH、VEH)とは、図示していないレベルシフタ(Level shifter)とスキャン駆動部(150)とに供給される。高電位駆動電圧(EVDD)、低電位駆動電圧(EVSS)は画素(P)に共通に供給される。
【0042】
図2は、一実施例による表示装置の積層形態を示す断面図である。
【0043】
図2を参照すると、2つのスイッチング薄膜トランジスタ(TFT1、TFT2)及び1つのキャパシタ(CST)を含む断面図である。2つの薄膜トランジスタ(TFT1、TFT2)は、多結晶半導体物質を含むスイッチング薄膜トランジスタ又は駆動トランジスタのうちいずれか1つの薄膜トランジスタと、酸化物半導体物質を含む酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)とを含む。この場合、多結晶半導体物質を含む薄膜トランジスタは多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)と指称し、酸化物半導体物質を含む薄膜トランジスタは酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)と指称する。
【0044】
図2に示す多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、発光素子(OLED)と連結されたエミッションスイッチング薄膜トランジスタであり、酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)は、キャパシタ(CST)と連結されたいずれか1つのスイッチング薄膜トランジスタである。
【0045】
1つの画素(P)は、発光素子(OLED)、及び発光素子(OLED)に駆動電流を印加する画素駆動回路を含む。画素駆動回路は基板(111)上に配置され、発光素子(OLED)は画素駆動回路上に配置される。また、発光素子(OLED)上には封止層(120)が配置される。封止層(120)は発光素子(OLED)を保護する。
【0046】
画素駆動回路は、駆動薄膜トランジスタ、スイッチング薄膜トランジスタ、及びキャパシタを含む1つの画素(P)アレイ部を指称することができる。また、発光素子(OLED)は、アノード電極とカソード電極、及びそれらの間に配置される発光層を含む発光のためのアレイ部を指称することができる。
【0047】
一実施例において、駆動薄膜トランジスタと少なくとも1つのスイッチング薄膜トランジスタとは、酸化物半導体をアクティブ層として用いる。酸化物半導体物質をアクティブ層として用いる薄膜トランジスタは、リーク電流の遮断効果に優れており、多結晶半導体物質をアクティブ層として用いる薄膜トランジスタに比べて相対的に製造コストが低い。よって、消費電力を減少させて製造コストを下げるために、一実施例による画素駆動回路は、酸化物半導体物質を用いた駆動薄膜トランジスタ及び少なくとも1つのスイッチング薄膜トランジスタを含む。
【0048】
画素駆動回路を構成する薄膜トランジスタは、すべて酸化物半導体物質を用いて具現してもよく、一部のスイッチング薄膜トランジスタのみ酸化物半導体物質を用いて具現してもよい。
【0049】
ただし、酸化物半導体物質を用いた薄膜トランジスタは信頼性の確保が困難であり、多結晶半導体物質を用いた薄膜トランジスタは動作速度が速く信頼性に優れるため、一実施例は、酸化物半導体物質を用いたスイッチング薄膜トランジスタ及び多結晶半導体物質を用いたスイッチング薄膜トランジスタをいずれも含む。
【0050】
基板(111)は、有機膜と無機膜とが交互に積層されたマルチレイヤー(Multi-layer)で具現することができる。例えば、基板(111)は、ポリイミド(polyimide)のような有機膜と、酸化シリコン(SiO2)のような無機膜とが互いに交互して積層されてもよい。
【0051】
基板(111)上には下部バッファ層(112a)が形成される。下部バッファ層(112a)は、外部から浸透する水分などを遮断するためのものであり、酸化シリコン(SiO2)膜などを多層に積層して使用することができる。下部バッファ層(112a)の上には、透湿から素子を保護するために補助バッファ層(112b)をさらに配置することもできる。
【0052】
基板(111)の上には、多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)が形成される。多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、多結晶半導体をアクティブ層として用いることができる。多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、電子又は正孔が移動するチャネルを含む第1アクティブ層(ACT1)、第1ゲート電極(GE1)、第1ソース電極(SD1)、及び第1ドレイン電極(SD2)を含む。
【0053】
第1アクティブ層(ACT1)は、第1チャネル領域、第1チャネル領域を挟んで一側に配置された第1ソース領域、及び他側に配置された第1ドレイン領域を含む。
【0054】
第1ソース領域及び第1ドレイン領域は、真性の多結晶半導体物質にV族又はIII族の不純物イオン、例えばリン(P)やホウ素(B)を所定の濃度でドーピングして導体化させた領域である。第1チャネル領域は、多結晶半導体物質が真性の状態を維持するもので、電子や正孔が移動する経路を提供する。
【0055】
一方、多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、第1アクティブ層(ACT1)のうち第1チャネル領域と重なる第1ゲート電極(GE1)を含む。第1ゲート電極(GE1)と第1アクティブ層(ACT1)との間には第1ゲート絶縁層(113)が配置される。第1ゲート絶縁層(113)は、酸化シリコン(SiO2)膜、窒化シリコン(SiNx)などの無機層を単一又は多層に積層して使用することができる。
【0056】
一実施例において、多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、第1ゲート電極(GE1)が第1アクティブ層(ACT1)の上部に位置するトップゲート構造である。これによって、キャパシタ(CST)に含まれる第1電極(CST1)と、酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)に含まれる遮光層(LS)とを、第1ゲート電極(GE1)と同一の物質で形成することができる。第1ゲート電極(GE1)、第1電極(CST1)、及び遮光層(LS)を1つのマスク工程によって形成することで、マスク工程を減らすことができる。
【0057】
第1ゲート電極(GE1)は金属物質で構成される。例えば、第1ゲート電極(GE1)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層或いは多層であってもよいが、これらに限定されない。
【0058】
第1ゲート電極(GE1)上には第1層間絶縁層(114)が配置される。第1層間絶縁層(114)は、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiNx)などで具現することができる。
【0059】
表示パネル(100)は、第1層間絶縁層(114)の上に順に配置された上部バッファ層(115)、第2ゲート絶縁層(116)、及び第2層間絶縁層(117)をさらに含んでもよく、多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)は、第2層間絶縁層(117)上に形成され、第1ソース領域及び第1ドレイン領域とそれぞれ連結される第1ソース電極(SD1)及び第1ドレイン電極(SD2)を含む。
【0060】
第1ソース電極(SD1)及び第1ドレイン電極(SD2)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層或いは多層であってもよいが、これらに限定されない。
【0061】
上部バッファ層(115)は、多結晶半導体物質で具現された第1アクティブ層(ACT1)から、酸化物半導体物質で具現された酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)の第2アクティブ層(ACT2)を離隔させ、第2アクティブ層(ACT2)を形成できる基盤を提供する。
【0062】
第2ゲート絶縁層(116)は、酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)の第2アクティブ層(ACT2)を覆う。第2ゲート絶縁層(116)は、酸化物半導体物質で具現された第2アクティブ層(ACT2)上に形成されるため無機膜で具現される。例えば、第2ゲート絶縁層(116)は、酸化シリコン(SiO2)、窒化シリコン(SiNx)などであってもよい。
【0063】
第2ゲート電極(GE2)は金属物質で構成される。例えば、第2ゲート電極(GE2)は、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層或いは多層であってもよいが、これらに限定されない。
【0064】
一方、酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)は、上部バッファ層(115)上に形成され、酸化物半導体物質で具現された第2アクティブ層(ACT2)、第2ゲート絶縁層(116)上に配置された第2ゲート電極(GE2)、第2層間絶縁層(117)上に配置された第2ソース電極(SD3)、及び第2ドレイン電極(SD4)を含む。
【0065】
第2アクティブ層(ACT2)は、酸化物半導体物質で具現され、不純物がドープされていない真性の第2チャネル領域と、不純物がドープされて導体化された第2ソース領域及び第2ドレイン領域とを含む。
【0066】
酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)は、上部バッファ層(115)の下部に位置し、第2アクティブ層(ACT2)と重なる遮光層(LS)をさらに含む。遮光層(LS)は、アクティブ層(401)に入射する光を遮断して酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)の信頼性を確保することができる。遮光層(LS)は、第1ゲート電極(GE1)と同一の物質から形成され、第1ゲート絶縁層(113)の上部表面に形成されてもよい。遮光層(LS)は、第2ゲート電極(GE2)に電気的に連結され、デュアルゲートを構成してもよい。
【0067】
第2ソース電極(SD3)及び第2ドレイン電極(SD4)は、第1ソース電極(SD1)、及び第1ドレイン電極(SD2)と共に第2層間絶縁層(117)上で同一の物質で同時に形成することで、マスク工程数を減らすことができる。
【0068】
一方、第1層間絶縁層(114)上に第2電極(CST2)を第1電極(CST1)と重なるように配置してキャパシタ(CST)を具現してもよい。第2電極(CST2)は、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)及び銅(Cu)のいずれか1つ又はこれらの合金からなる単層或いは多層であってもよい。
【0069】
キャパシタ(CST)は、データライン(DL)を介して印加されるデータ電圧を一定期間格納して発光素子(OLED)に提供する。キャパシタ(CST)は、互いに対応する2つの電極と、それらの間に配置される誘電体とを含む。第1電極(CST1)と第2電極(CST2)との間には第1層間絶縁層(114)が位置する。
【0070】
キャパシタ(CST)のうち第1電極(CST1)又は第2電極(CST2)は、酸化物薄膜トランジスタ(TFT2)の第2ソース電極(SD3)又は第2ドレイン電極(SD4)に電気的に連結されてもよい。しかし、これに限定されず、画素駆動回路によってキャパシタ(CST)の連結関係は変わる。
【0071】
一方、画素駆動回路の上には、画素駆動回路の上端を平坦化するために第1平坦化層(118)及び第2平坦化層(119)が順に配置される。第1平坦化層(118)及び第2平坦化層(119)は、ポリイミドやアクリル樹脂のような有機膜であってもよい。
【0072】
また、第2平坦化層(119)の上には発光素子(OLED)が形成される。
【0073】
発光素子(OLED)は、アノード電極(ANO)、カソード電極(CAT)、及びアノード電極(ANO)とカソード電極(CAT)との間に配置された発光層(EL)を含む。カソード電極(CAT)と連結された低電位電圧を共通に用いる画素駆動回路で具現する場合、アノード電極(ANO)は各サブ画素毎に別の電極として配置される。仮に、高電位電圧を共通に用いる画素駆動回路で具現する場合は、カソード電極(CAT)が各サブ画素毎に別の電極として配置されてもよい。
【0074】
発光素子(OLED)は、第1平坦化層(118)上に配置された中間電極(CNE)を介して駆動素子に電気的に連結される。具体的に、発光素子(OLED)のアノード電極(ANO)と、画素駆動回路を構成する多結晶薄膜トランジスタ(TFT1)の第1ソース電極(SD1)とは、中間電極(CNE)によって互いに連結される。
【0075】
アノード電極(ANO)は、第2平坦化層(119)を貫通するコンタクトホールを介して露出した中間電極(CNE)と連結される。また、中間電極(CNE)は、第1平坦化層(118)を貫通するコンタクトホールを介して露出した第1ソース電極(SD1)と連結される。
【0076】
中間電極(CNE)は、第1ソース電極(SD1)とアノード電極(ANO)とを連結する媒介物の役割をする。中間電極(CNE)は、銅(Cu)、銀(Ag)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)のような導電物質から形成してもよい。
【0077】
アノード電極(ANO)は、透明導電膜、及び反射効率の高い不透明導電膜を含む多層構造で形成されてもよい。透明導電膜としては、インジウム-チン-オキシド(ITO)又はインジウム-ジンク-オキシド(IZO)のような仕事関数値が比較的大きい物質からなり、不透明導電膜としては、アルミニウム(Al)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉛(Pb)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、又はこれらの合金を含む単層或いは多層構造でなってもよい。例えば、アノード電極(ANO)は、透明導電膜、不透明導電膜、及び透明導電膜が順に積層された構造で形成され、又は透明導電膜及び不透明導電膜が順に積層された構造で形成されてもよい。
【0078】
発光層(EL)は、アノード電極(ANO)上に正孔関連層、有機発光層、電子関連層の順又は逆順に積層されて形成される。
【0079】
バンク層(BNK)は、各画素(P)のアノード電極(ANO)を露出させる画素定義膜であってもよい。バンク層(BNK)は、隣接する画素(P)間の光干渉を防止するように不透明な材質(例えば、ブラック)から形成されてもよい。この場合、バンク層(BNK)は、カラー顔料、有機ブラック及びカーボンのうち少なくともいずれか1つからなる遮光物質を含む。バンク層(BNK)の上にはスペーサ(700)がさらに配置されてもよい。
【0080】
カソード電極(CAT)は、発光層(EL)を挟んでアノード電極(ANO)と対向し、発光層(EL)の上部面及び側面上に形成される。カソード電極(CAT)は、表示領域(AA)の全体に一体に形成されてもよい。カソード電極(CAT)は、全面発光型有機発光表示装置に適用される場合、インジウム-チン-オキシド(ITO)又はインジウム-ジンク-オキシド(IZO)のような透明導電膜でなってもよい。
【0081】
カソード電極(CAT)の上には、水分の浸透を阻害する封止層(120)がさらに配置されてもよい。
【0082】
封止層(120)は、外部の水分及び酸素に脆弱な発光素子(EL)に外部の水分及び酸素が浸透することを遮断することができる。このために、封止層(120)は、少なくとも1層の無機封止層と、少なくとも1層の有機封止層とを備えることができるが、これに限定されるものではない。本発明では、第1封止層(121)、第2封止層(122)、及び第3封止層(123)が順に積層された封止層(120)の構造を例として説明する。
【0083】
第1封止層(121)は、カソード電極(CAT)が形成された基板(111)上に形成される。第3封止層(123)は、第2封止層(122)が形成された基板(111)上に形成され、第1封止層(121)と共に第2封止層(122)の上部面、下部面及び側面を取り囲むように形成されてもよい。このような第1封止層(121)及び第3封止層(123)は、外部の水分及び酸素が発光素子(EL)に浸透することを最小化又は防止することができる。第1封止層(121)及び第3封止層(123)は、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiON)、又は酸化アルミニウム(Al2O3)のような低温蒸着が可能な無機絶縁材質から形成されてもよい。第1封止層(121)及び第3封止層(123)は、低温雰囲気で蒸着されるので、第1封止層(121)及び第3封止層(123)の蒸着工程の際、高温雰囲気に脆弱な発光素子(EL)の損傷を防止することができる。
【0084】
第2封止層(122)は、表示装置(10)の反りによる各層間の応力を緩和させる緩衝役割をし、各層間の段差を平坦化することができる。この第2封止層(122)は、第1封止層(121)が形成された基板(111)上にアクリル樹脂(acryl resin)、エポキシ樹脂(epoxy resin)、フェノール樹脂(phenolic resin)、ポリアミド樹脂(polyamide resin)、ポリイミド樹脂(polyimide resin)及びポリエチレン又はシリコンオキシカーボン(SiOC)のような非感光性有機絶縁材質又はフォトアクリルのような感光性有機絶縁材質から形成されてもよいが、これらに限定されるものではない。第2封止層(122)がインクジェット方式によって形成される場合、液状形態の第2封止層(122)が基板(111)のエッジに拡散することを防止するようにダム(DAM)が配置されてもよい。ダム(DAM)は、第2封止層(122)より基板(111)のエッジにさらに近く配置される。このようなダム(DAM)によって、基板(111)の最外郭に配置される導電パッドが配置されるパッド領域に第2封止層(122)が拡散することを防止することができる。
【0085】
ダム(DAM)は、第2封止層(122)の拡散を防止するように設計されるが、工程中でダム(DAM)の高さを超えるように第2封止層(122)が形成される場合、有機層である第2封止層(122)が外部に露出し得るので、水分などが発光素子の内部に容易に浸透することがある。よって、これを防止するためにダム(DAM)は少なくとも10個以上重複して形成されてもよい。
【0086】
ダム(DAM)は、非表示領域(NA)の第2層間絶縁層(117)上に配置されてもよい。
【0087】
また、ダム(DAM)は、第1平坦化層(118)及び第2平坦化層(119)と同時に形成されてもよい。第1平坦化層(118)の形成時にダム(DAM)の下部層が共に形成され、第2平坦化層(119)に形成時にダム(DAM)の上部層が共に形成されることで、二重構造で積層されて形成されてもよい。
【0088】
したがって、ダム(DAM)は、第1平坦化層(118)及び第2平坦化層(119)と同一の物質で構成されてもよいが、これに限定されるものではない。
【0089】
ダム(DAM)は、低電位駆動電源ライン(VSS)と重畳して形成されてもよい。例えば、非表示領域(NA)でダム(DAM)が位置する領域の下部層には、低電位駆動電源ライン(VSS)が形成されてもよい。
【0090】
低電位駆動電源ライン(VSS)は、スキャン駆動部(150)より外郭に位置してもよい。また、低電位駆動電源ライン(VSS)は、カソード電極(CAT)と連結されて共通電圧を印加してもよい。
【0091】
一方、スキャン駆動部(150)は、図2に示すように、表示領域(AA)上に配置されてもよい。
【0092】
低電位駆動電源ライン(VSS)は、スキャン駆動部(150)より外側に配置される。低電位駆動電源ライン(VSS)は、スキャン駆動部(150)より外側に配置され、表示領域(AA)を取り囲む。例えば、低電位駆動電源ライン(VSS)は、第1ゲート電極(GE1)と同一の物質からなってもよいが、こらに制限されず、第2電極(CST2)又は第1ソース及びドレイン電極(SD1、SD2)と同一の物質からなってもよいが、これに制限されない。
【0093】
また、低電位駆動電源ライン(VSS)は、カソード電極(CAT)に電気的に連結されてもよい。低電位駆動電源ライン(VSS)は、表示領域(AA)の複数の画素(P)に低電位駆動電圧(EVSS)を供給することができる。
【0094】
封止層(120)の上にはタッチ層が配置されてもよい。タッチ層でタッチバッファー膜(151)は、タッチ電極連結ライン(152、154)とタッチ電極(155、156)とを含むタッチセンサーメタルと、発光素子(EL)のカソード電極(CAT)との間に位置してもよい。
【0095】
タッチバッファー膜(151)は、タッチバッファー膜(151)上に配置されるタッチセンサーメタルの製造工程時に用いられる薬液(現像液又はエッチング液など)、又は外部からの水分などが有機物を含む発光層(EL)に浸透することを遮断することができる。これによって、タッチバッファー膜(151)は、薬液又は水分に脆弱な発光層(EL)の損傷を防止することができる。
【0096】
タッチバッファー膜(151)は、高温に脆弱な有機物を含む発光層(EL)の損傷を防止するために、一定の温度(例:100℃以下の低温で形成可能であり、1~3の低誘電率を有する有機絶縁材質から形成される。例えば、タッチバッファー膜(151)は、アクリル系、エポキシ系又はシロキサン(Siloxan)系の材質から形成されてもよい。有機絶縁材質で平坦化性能を有するタッチバッファー膜(151)は、有機発光表示装置の反りによる封止層(120)の損傷、及びタッチバッファー膜(151)上に形成されるタッチセンサーメタルの破れ現象を防止することができる。
【0097】
ミューチュアルキャパシタンスに基づくタッチセンサー構造によると、タッチバッファー膜(151)上にタッチ電極(155、156)が配置され、タッチ電極(155、156)は互いに交差するように配置されてもよい。
【0098】
タッチ電極連結ライン(152、154)は、タッチ電極(155、156)の間を電気的に連結することができる。タッチ電極連結ライン(152、154)とタッチ電極(155、156)とは、タッチ絶縁膜(153)を挟んで互いに異なる層に位置してもよい。
【0099】
タッチ電極連結ライン(152、154)は、バンク層(165)と重なるように配置され、開口率の低下を防止することができる。
【0100】
一方、タッチ電極(155、156)は、タッチ電極連結ライン(152)の一部が封止層(120)の上部及び側面とダム(DAM)の上部及び側面を通り、タッチパッド(PAD)を介してタッチ駆動回路(図示せず)に電気的に連結されてもよい。
【0101】
タッチ電極連結ライン(152)の一部は、タッチ駆動回路からタッチ駆動信号を供給されてタッチ電極(155、156)に伝達することができ、タッチ電極(155、156)でのタッチセンシング信号をタッチ駆動回路に伝達することもできる。
【0102】
タッチ電極(155、156)の上にタッチ保護膜(157)が配置されてもよい。図面において、タッチ保護膜(157)はタッチ電極(155、156)上にのみ配置されたものと示しているが、これに限定されず、タッチ保護膜(157)がダム(DAM)の前又は後まで拡張されてタッチ電極連結ライン(152)上に配置されてもよい。
【0103】
また、封止層(120)上にカラーフィルタ(図示せず)がさらに配置されてもよく、カラーフィルタはタッチ層上に位置してもよく、封止層(120)とタッチ層との間に位置してもよい。
【0104】
図3は、一実施例による表示装置におけるスキャン駆動部の構成に対する図である。
【0105】
一実施例によるゲート駆動回路(150)は、基板(111)の表示領域(AA)内に具現(又は内蔵)されてもよい。ゲート駆動回路(150)は、パッド部とスキャン制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号又は発光制御信号に基づいてスキャン信号を生成し、複数のスキャンライン(SCL)又は発光制御ライン(EML)に順に供給することができる。
【0106】
スキャン制御ライン(GCL)は、スタート信号ライン、複数のシフトクロックライン、少なくとも1つのゲート駆動電圧ライン、及び少なくとも1つのゲート共通電圧ラインを含んでもよい。スキャン制御ライン(GCL)は、第2方向(DR2)に沿って長く延び、第1方向(DR1)に沿って予め定められた間隔を有するように基板(111)の表示領域(AA)上に配置されてもよい。例えば、スキャン制御ライン(GCL)は、第1方向(DR1)に沿って少なくとも1つの画素(P)の間に配置されてもよい。
【0107】
一実施例によるゲート駆動回路(150)は、図3に示すように、第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)を含むシフトレジスタで具現することができる。第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)は、第1方向(DR1)で離隔して配置されてもよい。第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)は、それぞれ第1方向(DR1)に沿って基板(111)の第1面上の各水平ラインに別々に配置され、第2方向(DR2)に沿って互いに従属して連結されてもよい。第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)の各々は、第1パッド部(110)とスキャン制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号に応答して、定められた手順によってスキャン信号を生成し、該当するスキャンライン(SCL)に供給することができる。第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)については後で詳しく説明する。
【0108】
図4は、一実施例による表示装置における画素回路に対する図である。
【0109】
図4は、説明のために画素回路を例示的に示すだけ、発光信号(EM(n))が印加されて発光素子(EL)の発光を制御できる構造であれば制限されない。例えば、画素回路は追加のスキャン信号及びこれに連結されたスイッチング薄膜トランジスタ、追加の初期化電圧が印加されるスイッチング薄膜トランジスタを含んでもよく、スイッチング素子の連結関係やキャパシタの連結位置も多様に配置することができる。以下では説明の便宜のために図4の画素回路構造を有する表示装置を説明する。
【0110】
図4を参照すると、複数の画素(P)の各々は、駆動トランジスタ(DT)を有する画素回路、及び画素回路に連結された発光素子(EL)を含んでもよい。
【0111】
画素回路は、発光素子(EL)に流れる駆動電流を制御して発光素子(EL)を駆動することができる。画素回路は、駆動トランジスタ(DT)、第1~第7トランジスタ(T1~T7)、及びキャパシタ(Cst)を含んでもよい。トランジスタ(DT、T1~T7)の各々は、第1電極、第2電極及びゲート電極を含んでもよい。第1電極及び第2電極の一方はソース電極であり、第1電極及び第2電極の他方はドレイン電極であってもよい。
【0112】
トランジスタ(DT、T1~T7)の各々は、Pタイプ薄膜トランジスタ又はNタイプ薄膜トランジスタであってもよい。図3の実施例において、第1トランジスタ(T1)と第7トランジスタ(T7)はNタイプ薄膜トランジスタであり、残りのトランジスタ(DT、T2~T6)はPタイプ薄膜トランジスタであると構成されている。ただし、これに限定されず、実施例によってトランジスタ(DT、T1~T7)の全部又は一部がPタイプ薄膜トランジスタであるか、又はNタイプ薄膜トランジスタであってもよい。また、Nタイプ薄膜トランジスタは酸化物薄膜トランジスタであってもよく、Pタイプ薄膜トランジスタは多結晶シリコン薄膜トランジスタであってもよい。
【0113】
以下では、第1トランジスタ(T1)と第7トランジスタ(T7)はNタイプ薄膜トランジスタであり、残りのトランジスタ(DT、T2~T6)はPタイプ薄膜トランジスタであると例示して説明する。したがって、第1トランジスタ(T1)と第7トランジスタ(T7)はハイ電圧が印加されてターンオン動作し、残りのトランジスタ(DT、T2~T6)はロー電圧が印加されてターンオン動作する。
【0114】
一例によると、画素回路を構成する第1トランジスタ(T1)は補償トランジスタ、第2トランジスタ(T2)はデータ供給トランジスタ、第3及び第4トランジスタ(T3、T4)は発光制御トランジスタ、第5トランジスタ(T5)はバイアストランジスタ、第6及び第7トランジスタ(T6、T7)は初期化トランジスタとして機能することができる。
【0115】
発光素子(EL)は、アノード電極 及びカソード電極を含んでもよい。発光素子(EL)のアノード電極は第5ノード(N5)に連結され、カソード電極は低電位駆動電圧(EVSS)に連結されてもよい。
【0116】
駆動トランジスタ(DT)は、第2ノード(N2)に連結される第1電極、第3ノード(N3)に連結される第2電極、及び第1ノード(N1)に連結されるゲート電極を含んでもよい。駆動トランジスタ(DT)は、第1ノード(N1)の電圧(又は後述するキャパシタ(Cst)に格納されたデータ電圧)に基づいて駆動電流(Id)を発光素子(EL)に提供することができる。
【0117】
第1トランジスタ(T1)は、第1ノード(N1)に連結される第1電極、第3ノード(N3)に連結される第2電極、及び第1スキャン信号(SC1(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。第1トランジスタ(T1)は、第1スキャン信号(SC1(n))に応答してターンオンされ、データ電圧 第1ノード(N1)及び第3ノード(N3)の間にダイオード連結されることで、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)をサンプリングすることができる。このような第1トランジスタ(T1)は補償トランジスタであってもよい。
【0118】
キャパシタ(Cst)は、第1ノード(N1)と第4ノード(N4)との間に連結又は形成されてもよい。キャパシタ(Cst)は、提供される高電位駆動電圧(EVDD)を格納又は保持することができる。
【0119】
第2トランジスタ(T2)は、データライン(DL)に連結される(又はデータ電圧(Vdata)を受信する)第1電極、第2ノード(N2)に連結される第2電極、及び第2スキャン信号(SC2(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。第2トランジスタ(T2)は、第2スキャン信号(SC2(n))に応答してターンオンされ、データ電圧(Vdata)を第2ノード(N2)に伝達することができる。このような第2トランジスタ(T2)はデータ供給トランジスタであってもよい。
【0120】
第3トランジスタ(T3)及び第4トランジスタ(T4)(又は第1及び第2発光制御トランジスタ)は、高電位駆動電圧(EVDD)及び発光素子(EL)の間に連結され、駆動トランジスタ(DT)によって生成される駆動電流(Id)が移動する電流移動経路を形成することができる。
【0121】
第3トランジスタ(T3)は、第4ノード(N4)に連結されて高電位駆動電圧(EVDD)を受信する第1電極、第2ノード(N2)に連結される第2電極、及び発光制御信号(EM(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。
【0122】
第4トランジスタ(T4)は、第3ノード(N3)に連結される第1電極、第5ノード(N5)(又は発光素子(EL)のアノード電極)に連結される第2電極、及び発光制御信号(EM(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。
【0123】
第3及び第4トランジスタ(T3、T4)は、発光制御信号(EM(n))に応答してターンオンされ、この場合、駆動電流(Id)が発光素子(EL)に提供され、発光素子(EL)は、駆動電流(Id)に対応する輝度を有して発光することができる。
【0124】
第5トランジスタ(T5)は、バイアス電圧(Vobs)を受信する第1電極、第2ノード(N2)に連結される第2電極、及び第3スキャン信号(SC3(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。このような第5トランジスタ(T5)は、バイアストランジスタであってもよい。
【0125】
第6トランジスタ(T6)は、第1初期化電圧(Var)を受信する第1電極、第5ノード(N5)に連結される第2電極、及び第3スキャン信号(SC3(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。
【0126】
第6トランジスタ(T6)は、発光素子(EL)が発光する前に(又は発光素子(EL)が発光した後に)、第3スキャン信号(SC3(n))に応答してターンオンされ、第1初期化電圧(Var)を用いて発光素子(EL)のアノード電極(又は画素電極)を初期化することができる。発光素子(EL)は、アノード電極とカソード電極との間に形成される寄生キャパシタを有してもよい。また、発光素子(EL)の発光中に寄生キャパシタが充電され、発光素子(EL)のアノード電極が特定の電圧を有することができる。よって、第6トランジスタ(T6)を介して第1初期化電圧(Var)を発光素子(EL)のアノード電極に印加することで、発光素子(EL)に蓄積された電荷量を初期化することができる。
【0127】
本明細書において、第5及び第6トランジスタ(T5、T6)のゲート電極は、第3スキャン信号(SC3(n))を共通に受信するものと構成されている。しかし、必ずこれに限定されるものではなく、第5及び第6トランジスタ(T5、T6)のゲート電極は、別々のスキャン信号を受信してそれぞれ独立して制御されるように構成されてもよい。
【0128】
第7トランジスタ(T7)は、第2初期化電圧(Vini)を受信する第1電極、第1ノード(N1)に連結される第2電極、及び第4スキャン信号(SC4(n))を受信するゲート電極を含んでもよい。
【0129】
第7トランジスタ(T7)は、第4スキャン信号(SC4(n))に応答してターンオンされ、第2初期化電圧(Vini)を用いて駆動トランジスタ(DT)のゲート電極を初期化することができる。駆動トランジスタ(DT)のゲート電極は、キャパシタ(Cst)に格納された高電位駆動電圧(EVDD)によって不要な電荷が残留し得る。よって、第7トランジスタ(T7)を介して第2初期化電圧(Vini)を駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に印加することで、残留する電荷量を初期化することができる。
【0130】
図5Aないし図5Cは、図4に示す画素回路におけるリフレッシュ期間とホールド期間でスキャン信号及び発光制御信号の動作を説明する図である。
【0131】
実施例による表示装置は、VRR(可変リフレッシュレート:variable refresh rate)モード表示装置として動作することができる。VRRモードは、一定の周波数で駆動し、高速駆動が必要な時点では、データ電圧(Vdata)が更新されるリフレッシュレートを増加させて画素を動作させ、消費電力を下げるか又は低速駆動が必要な時点では、リフレッシュレート(refresh rate)を下げて画素を動作させることができる。
【0132】
複数の画素(P)の各々は、1秒内でリフレッシュ(Refresh)フレーム及びホールド(hold)フレームの組み合わせによって駆動されてもよい。本明細書において、1つのセットは、1秒間でデータ電圧(Vdata)が更新されるリフレッシュ期間と、データ電圧(Vdata)が更新されないホールド期間との組み合わせが繰り返されるものと定義する。また、1つのセット期間は、リフレッシュ期間とホールド期間との組み合わせが繰り返される週期となる。
【0133】
リフレッシュレートを120Hzで駆動する場合、リフレッシュ期間だけで駆動することができる。すなわち、1秒内でリフレッシュ期間が120回駆動することができる。1つのリフレッシュ期間は1/120=8.33msであり、1つのセット期間も8.33msとなる。
【0134】
リフレッシュレートを60Hzで駆動する場合、リフレッシュ期間とホールド期間とが交互して駆動されてもよい。すなわち、1秒内でリフレッシュ期間とホールド期間とがそれぞれ60回ずつ交互して駆動されてもよい。1つのリフレッシュ期間及び1つのホールド期間の各々の期間は0.5/60=8.33msであり、1つのセット期間は16.66msとなる。
【0135】
リフレッシュレートを1Hzで駆動する場合、1つのフレームは、1つのリフレッシュ期間と、1つのリフレッシュ期間後の119個のホールド期間とで駆動されてもよい。また、リフレッシュレートを1Hzで駆動する場合、1つのフレームは複数のリフレッシュ期間と複数のホールド期間とで駆動されてもよい。このとき、1つのリフレッシュ期間及び1つのホールド期間の各々の期間は1/120=8.33msであり、1つのセットは1sとなる。
【0136】
リフレッシュ期間は、新しいデータ電圧(Vdata)を充電して駆動トランジスタ(DT)に新しいデータ電圧(Vdata)が印加される一方、ホールド期間は、以前のフレームのデータ電圧(Vdata)をそのまま維持して用いる。一方、ホールド期間は、駆動トランジスタ(DT)に新しいデータ電圧(Vdata)が印加される過程が省略されるという意味でスキップ(Skip)期間ともいう。
【0137】
複数の画素(P)の各々は、リフレッシュ期間中に画素回路内に充電されるか、又は残存する電圧を初期化することができる。具体的に、複数の画素(P)の各々は、リフレッシュ期間で以前のフレーム(Frame)で格納されたデータ電圧(Vdata)及び高電位駆動電圧(EVDD)の影響を除去することができる。よって、複数の画素(P)の各々は、ホールド期間で新しいデータ電圧(Vdata)に対応する映像を表示することができる。
【0138】
複数の画素(P)の各々は、ホールド期間中にデータ電圧(Vdata)に対応する駆動電流を発光素子(EL)に提供して映像を表示し、発光素子(EL)のターンオン状態を維持することができる。
【0139】
まず、図5Aのリフレッシュ期間の画素回路及び発光素子の駆動について説明する。リフレッシュ期間は、少なくとも1つのバイアス区間(Tobs1、Tobs2)、初期化区間(Ti)、サンプリング区間(Ts)、発光区間(Te)を含んで動作することができるが、これは、一実施例にすぎず、必ずこのような手順に拘束されるわけではない。
【0140】
図5Aを参照すると、画素回路は、リフレッシュ期間中に少なくとも1つのバイアス区間(Tobs1、Tobs2)を含んで動作することができる。
【0141】
少なくとも1つのバイアス区間(Tobs1、Tobs2)は、バイアス電圧(Vobs)が印加されるオンバイアスストレス動作(OBS)が行われる区間であり、発光制御信号(EM(n))はハイ電圧であり、第3及び第4トランジスタ(T3、T4)はオフ動作する。第1スキャン信号(SC1(n))と第4スキャン信号(SC4(n))とはロー電圧であり、第1トランジスタ(T1)と第7トランジスタ(T7)とはオフ動作する。第2スキャン信号(SC2)はハイ電圧であり、第2トランジスタ(T2)はオフ動作する。
【0142】
第3スキャン信号(SC3(n))はロー電圧で入力され、第5及び第6トランジスタ(T5、T6)はターンオンされる。第5トランジスタ(T5)がターンオンされることによって、バイアス電圧(Vobs)が第2ノード(N2)に連結された駆動トランジスタ(DT)の第1電極に印加される。
【0143】
ここで、バイアス電圧(Vobs)は、駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極である第3ノード(N3)に供給されることで、発光期間で発光素子(EL)のアノード電極である第5ノード(N5)電圧の充電時間又は充電遅延を減少させることができる。駆動トランジスタ(DT)は、さらに強い飽和(Saturation)状態を維持するようになる。
【0144】
例えば、バイアス電圧(Vobs)が大きくなるほど駆動トランジスタ(DT)のドレイン電極である第3ノード(N3)の電圧が大きくなり、駆動トランジスタ(DT)のゲートソース電圧又はドレインソース電圧が減少し得る。したがって、バイアス電圧(Vobs)は、少なくともデータ電圧(Vdata)より大きいことが好ましい。
【0145】
このとき、駆動トランジスタ(DT)を通過するドレインソース電流(Id)の大きさが減少し、正のバイアスストレス状況で駆動トランジスタ(DT)のストレスを低減させることで、第3ノード(N3)電圧の充電遅延を解消することができる。言い換えると、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)をサンプリングする前にオンバイアスストレス動作(OBS)を行うことで、駆動トランジスタ(DT)のヒステリシスを緩和させることができる。
【0146】
したがって、少なくとも1つのバイアス区間(Tobs1、Tobs2)におけるオンバイアスストレス動作(OBS)は、非発光期間中に適しているバイアス電圧を直接駆動トランジスタ(DT)に印加する動作として定義することができる。
【0147】
また、少なくとも1つのバイアス区間(Tobs1、Tobs2)において第6トランジスタ(T6)がターンオンされることによって、第5ノード(N5)に連結された発光素子(EL)のアノード電極(又は画素電極)は第1初期化電圧(Var)に初期化される。
【0148】
ただし、第5及び第6トランジスタ(T5、T6)のゲート電極は、別々のスキャン信号を受信してそれぞれ独立して制御されるように構成されてもよい。すなわち、バイアス区間において駆動トランジスタ(DT)の第1電極と発光素子(EL)のアノード電極とにバイアス電圧を必ず同時に印加するように要求されるわけではない。
【0149】
図5Aを参照すると、画素回路は、リフレッシュ期間中に初期化区間(Ti)を含んで動作することができる。初期化区間(Ti)は、駆動トランジスタ(DT)のゲート電極の電圧を初期化する区間である。
【0150】
第1スキャン信号(SC1(n))ないし第4スキャン信号(SC4(n))、及び発光制御信号(EM(n))はハイ電圧であり、第1トランジスタ(T1)と第7トランジスタ(T7)とはターンオン動作する。第2ないし第6トランジスタ(T2、T3、T4、T5、T6)はターンオフ動作する。第1及び第7トランジスタ(T1、T7)がターンオン動作することによって、第1ノード(N1)に連結された駆動トランジスタ(DT)のゲート電極と第2電極とは第2初期化電圧(Vini)に初期化になる。
【0151】
図5Aを参照すると、画素回路は、リフレッシュ期間中にサンプリング区間(Ts)を含んで動作することができる。サンプリング区間は、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)をサンプリングする区間である。
【0152】
第1スキャン信号(SC1(n))、第3スキャン信号(SC3(n))、及び発光制御信号(EM(n))はハイ電圧であり、第2スキャン信号(SC2(n))と第4スキャン信号(SC4(n))とはロー電圧が入力される。これによって、第3ないし第7トランジスタ(T3、T4、T5、T6、T7)はターンオフ動作し、第1トランジスタ(T1)はオン状態を維持し、第2トランジスタ(T2)はターンオン動作する。すなわち、第2トランジスタ(T2)がターンオンされ、駆動トランジスタ(DT)にデータ電圧(Vatat)が印加され、第1トランジスタ(T1)は、第1ノード(N1)及び第3ノード(N3)の間にダイオード連結されることで、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)をサンプリングすることができる。
【0153】
図5Aを参照すると、画素回路は、リフレッシュ期間中に発光区間(Te)を含んで動作することができる。発光区間(Te)は、サンプリングされた閾値電圧(Vth)を相殺し、サンプリングされたデータ電圧に相応する駆動電流で発光素子(EL)を発光させる区間である。
【0154】
発光制御信号(EM(n))はロー電圧であり、第3及び第4トランジスタ(T3、T4)はターンオン動作する。
【0155】
第3トランジスタ(T3)がオン動作することによって、第4ノード(N4)に連結された高電位駆動電圧(EVDD)は、第3トランジスタ(T3)を介して第2ノード(N2)に連結された駆動トランジスタ(DT)の第1電極に印加される。駆動トランジスタ(DT)から第4トランジスタ(T4)を経由して発光素子(EL)に供給する駆動電流(Id)は、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)の値に関係なくなり、駆動トランジスタ(DT)の閾値電圧(Vth)が補償されて動作する。
【0156】
次いで、図5Bを参照して、ホールド期間の画素回路及び発光素子の駆動について説明する。
【0157】
ホールド期間は、少なくとも1つのバイアス区間(Tobs3、Tobs4)と発光区間(Te’)とを含んでもよい。リフレッシュ期間の動作と同一な画素回路の動作については説明を省略する。
【0158】
上述したように、リフレッシュ期間は、新しいデータ電圧(Vdata)を充電して駆動トランジスタ(DT)のゲート電極に新しいデータ電圧(Vdata)が印加される一方、ホールド期間は、リフレッシュ期間のデータ電圧(Vdata)をそのまま維持して用いる点で差がある。したがって、ホールド期間は、リフレッシュ期間の場合とは異なり、初期化区間(Ti)及びサンプリング区間(Ts)が不要である。
【0159】
ホールド期間の動作において、オンバイアスストレス動作(OBS)は一回だけでも十分であり得る。ただし、本実施例においては、駆動回路の便宜のために、ホールド期間の第3スキャン信号(SC3(n))をリフレッシュ期間の第3スキャン信号(SC3(n))と同一に駆動し、これによって、オンバイアスストレス動作(OBS)はリフレッシュ期間でのように2回動作することができる。
【0160】
図5Aを参照して説明したリフレッシュ期間での駆動と、図5Bでのホールド期間の駆動信号との差は、第2及び第4スキャン信号(SC2(n)、SC4(n))にある。ホールド期間では、初期化区間(Ti)及びサンプリング区間(Ts)が不要であるため、リフレッシュ期間の場合とは異なり、第2スキャン信号(SC2(n))は常にハイ電圧であり、第4スキャン信号(SC4(n))は常にロー電圧である。すなわち、第2及び第7トランジスタ(T2、T7)は常にオフ動作する。
【0161】
図6は、一実施例による表示装置の平面配置図である。
【0162】
図6を参照すると、一実施例による表示装置(1)は、表示領域(AA)、及び表示領域(AA)周辺の非表示領域(NA)を含んでもよい。非表示領域(NA)は平面上、表示領域(AA)をまったく取り囲むことができるが、これに制限されるのではない。
【0163】
非表示領域(NA)の端部(例えば、第2方向(DR2)の一側端部)にはチップオンフィルム(COF)が付着されてもよい。チップオンフィルム(COF)は複数設けられてもよい。複数のチップオンフィルム(COF)は第1方向(DR1)で離隔してもよい。図6では2つのチップオンフィルム(COF)のみを例示したが、3つ以上であってもよく、1つであってもよい。チップオンフィルム(COF)の他端には印刷回路基板(PCB)が連結されてもよい。印刷回路基板(PCB)には、上述のコントローラ(200)、電源部(500)が配置されてもよい。
【0164】
非表示領域(NA)は、横ライン領域(HA)を含んでもよい。横ライン領域(HA)は、表示領域(AA)とチップオンフィルム(COF)との間に配置され、第1方向(DR1)に沿って延びてもよい。横ライン領域(HA)は、第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)の各々と連結されるスキャン制御ライン(GCL)が配置された領域であってもよい。すなわち、横ライン領域(HA)で第1方向(DR1)に沿って延びて配置されたスキャン制御ライン(GCL)を、図3に示すように、第2方向(DR2)に沿って分岐して延長して、それぞれの第1ステージ回路部(150a)、及び第2ステージ回路部(150b)と連結されてもよい。
【0165】
一方、本明細書では説明の便宜のために、各チップオンフィルム(COF)と対応する表示領域(AA)の領域を区分することができる。例えば、表示領域(AA)は、第1方向(DR1)の他側に位置するチップオンフィルム(COF)(以下、第1チップオンフィルム)と対応する第1表示領域(AA1)と、第1方向(DR1)の一側に位置するチップオンフィルム(COF)(以下、第2チップオンフィルム)と対応する第2表示領域(AA2)とを含んでもよい。第1表示領域(AA1)は、第1チップオンフィルム(COF)と第2方向(DR2)で対応してもよく、第2表示領域(AA2)は、第2チップオンフィルム(COF)と第2方向(DR2)で対応してもよい。
【0166】
図7は、図6による表示装置の平面配置図の詳細図である。
【0167】
図7を参照すると、横ライン領域(HA)は、第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とを含んでもよい。また、各表示領域(AA1、AA2)は、第1ステージ回路部(150a)が配置される第1ステージ領域(P1)、及び第2ステージ回路部(150b)が配置される第2ステージ領域(P2)を含んでもよい。すなわち、第1表示領域(AA1)は、第1ステージ回路部(150a)が配置される第1ステージ領域(P1)、及び第2ステージ回路部(150b)が配置される第2ステージ領域(P2)を含み、第2表示領域(AA2)は、第1ステージ回路部(150a)が配置される第1ステージ領域(P1)、及び第2ステージ回路部(150b)が配置される第2ステージ領域(P2)を含んでもよい。
【0168】
第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とは複数で設けられてもよい。例えば、第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とはそれぞれ2つ設けられてもよい。第1表示領域(AA1)と第2方向(DR2)とで対応する横ライン領域(HA)には、第1及び第2横ライン領域(HA1、HA2)が配置され、第2表示領域(AA2)と第2方向(DR2)とで対応する横ライン領域(HA)には第1及び第2横ライン領域(HA1、HA2)が配置されてもよい。第2方向(DR2)において、第1表示領域(AA1)の第1ステージ領域(P1)と第1横ライン領域(HA1)が対応し、第1表示領域(AA1)の第2ステージ領域(P2)と第2横ライン領域(HA2)が対応し、第2表示領域(AA2)の第1ステージ領域(P1)と第1横ライン領域(HA1)が対応し、第2表示領域(AA2)の第2ステージ領域(P2)と第2横ライン領域(HA2)が対応してもよい。
【0169】
横ライン領域(HA)において、隣接する第1横ライン領域(HA1)の間に第2横ライン領域(HA2)が配置され、隣接する第2横ライン領域(HA2)の間に第1横ライン領域(HA1)が配置されてもよい。すなわち、第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とは互いに交互に配置されてもよい。
【0170】
さらに、表示領域(AA)上で、隣接する第1ステージ領域(P1)の間に第2ステージ領域(P2)が配置され、隣接する第2ステージ領域(P2)の間に第1ステージ領域(P1)が配置されてもよい。
【0171】
図8は、図7による第1表示領域の詳細平面配置図である。
【0172】
図8を参照すると、第1ステージ回路部(150a)は、複数のステージ回路部(1501a~150ma)を含み、複数のステージ回路部(1501a~150ma)は、それぞれ複数のブランチ回路(1511、1513、1514)、及び第1ブランチネットワーク(153)を含んでもよい。
【0173】
複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々は、第1ブランチネットワーク(153)を介して第1ステージ領域(P1)上のスキャン制御ライン(GCL)に選択的に連結され、第1ブランチネットワーク(153)を介して互いに電気的に連結されてもよい。このような複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々は、スキャン制御ライン(GCL)を介して供給されるゲート制御信号と、第1ブランチネットワーク(153)の電圧によってスキャン信号又は発光制御信号を生成して、該当するスキャンライン(SCL)又は発光制御信号ライン(EML)に供給することができる。
【0174】
複数のブランチ回路(1511、1513、1514)は、画素(P)と連結される第1スキャンラインと接続する第1ブランチ回路(1511)、第3スキャンラインと接続する第3ブランチ回路(1513)、及び第4スキャンラインと接続する第4ブランチ回路(1514)を含んでもよい。
【0175】
複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々は、1つのステージ回路部(1501a~150ma)を構成する複数のTFTのうち少なくとも1つのTFT(又はブランチTFT)を含んでもよい。
【0176】
複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々は、図8に示すように、第1方向(DR1)で離隔したサブブランチ回路を含んでもよい。図8では、複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々が2つのサブブランチ回路を含むものであるとと例示したが、これに制限されず、前記サブブランチ回路は1つであっても、3つ以上であってもよい。以下では、説明の便宜のために、複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々が2つのサブブランチ回路を含むものであるとして説明する。
【0177】
複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々の前記サブブランチ回路のうちいずれか1つは、各スキャンラインに連結されたプルアップTFTを含んでもよい。複数のブランチ回路(1511、1513、1514)の各々の前記サブブランチ回路のうち他の1つは、スキャンライン(SCL)に連結されたプルダウンTFTを含んでもよい。
【0178】
第1ブランチネットワーク(153)は、基板(111)の各水平ラインに配置され、複数の複数のブランチ回路(1511、1513、1514)を互いに電気的に連結することができる。一実施例による第1ブランチネットワーク(153)は、複数の制御ノードラインと複数のネットワークラインとを含んでもよい。
【0179】
複数の制御ノードラインは、基板(111)の各水平ラインに配置され、1つの水平ライン上で複数のブランチ回路(1511、1513、1514)と選択的に連結されてもよい。
【0180】
複数のネットワークラインは、基板(111)に配置されたスキャン制御ライン(GCL)と選択的に連結され、複数のブランチ回路(1511、1513、1514)と選択的に連結されてもよい。
【0181】
第2ステージ回路部(150b)は、複数のステージ回路部(1501b~150mb)を含み、複数のステージ回路部(1501b~150mb)は、それぞれ複数のブランチ回路(1512、1515)及び 第2ブランチネットワーク(155)を含んでもよい。
【0182】
複数のブランチ回路(1512、1515)の各々は、第2ブランチネットワーク(155)を介して第2ステージ領域(P2)上のスキャン制御ライン(GCL)に選択的に連結され、第2ブランチネットワーク(155)を介して互いに電気的に連結されてもよい。このような複数のブランチ回路(1512、1515)の各々は、スキャン制御ライン(GCL)を介して供給されるスキャン制御信号と、第2ブランチネットワーク(155)の電圧によってスキャン信号又は発光制御信号を生成して、該当するスキャンライン(SCL)又は発光制御信号ライン(EML)に供給することができる。
【0183】
複数のブランチ回路(1512、1515)は、画素(P)と連結される第2スキャンラインと接続する第2ブランチ回路(1512)、及び発光制御信号ラインと接続する第5ブランチ回路(1515)を含んでもよい。
【0184】
複数のブランチ回路(1512、1515)の各々は、1つのステージ回路部(1501b~150mb)を構成する複数のTFTのうち少なくとも1つのTFT(又はブランチTFT)を含んでもよい。
【0185】
複数のブランチ回路(1512、1515)の各々は、図8に示すように、第1方向(DR1)で離隔したサブブランチ回路を含んでもよい。図8では、複数のブランチ回路(1512、1515)の各々が2つのサブブランチ回路を含むものと例示したが、これに制限されず、前記サブブランチ回路は1つであっても、3つ以上であってもよい。以下では、説明の便宜のために、複数のブランチ回路(1512、1515)の各々が2つのサブブランチ回路を含むものであるとして説明する。
【0186】
複数のブランチ回路(1512、1515)の各々の前記サブブランチ回路のうちいずれか1つは、各スキャンラインに連結されたプルアップTFTを含んでもよい。複数のブランチ回路(1512、1515)の各々の前記サブブランチ回路のうち他の1つは、スキャンライン(SCL)に連結されたプルダウンTFTを含んでもよい。
【0187】
第2ブランチネットワーク(155)は、基板(111)の各水平ラインに配置され、複数の複数のブランチ回路(1512、1515)を互いに電気的に連結することができる。一実施例による第2ブランチネットワーク(155)は、複数の制御ノードラインと複数のネットワークラインとを含んでもよい。
【0188】
複数の制御ノードラインは、基板(111)の各水平ラインに配置され、1つの水平ライン上で複数のブランチ回路(1512、1515)と選択的に連結されてもよい。
【0189】
複数のネットワークラインは、基板(111)に配置されたスキャン制御ライン(GCL)と選択的に連結され、複数のブランチ回路(1512、1515)と選択的に連結されてもよい。
【0190】
一方、図8に示すように、第1表示領域(AA1)は、駆動電圧ライン領域(PWA)、及び画素領域(PXA)を含んでもよい。第2表示領域(AA2)は、第1表示領域(AA1)と実質的に同一の構成要素を含むため、詳しい説明は省略する。
【0191】
駆動電圧ライン領域(PWA)には、電源部(500)から供給される高電位駆動電圧(EVDD)を各画素(P)に供給する第1駆動電圧ラインと、電源部(500)から供給される低電位駆動電圧(EVSS)を各画素(P)に供給する第2駆動電圧ラインとが配置されてもよい。画素領域(PXA)には複数の画素(P)が配置されてもよい。複数の画素(P)は、第2方向(DR2)に沿って一列に配列されてもよく、1つの画素領域(PXA)には、1つの列をなす画素(P)が配列されてもよいが、これに制限されず、複数の画素(P)は、画素領域(PXA)に千鳥配置又はランダムに配列されてもよく、1つの画素領域(PXA)に複数の列をなす画素(P)が配列されてもよい。
【0192】
図8に示すように、第1ステージ領域(P1)において、駆動電圧ライン領域(PWA)、画素領域(PXA)、及びブランチ回路(1511、1513、1514)の各サブブランチ回路は、第1方向(DR1)に沿って交互に配置されてもよい。例えば、駆動電圧ライン領域(PWA)は、隣接する画素領域(PXA)の間に配置されてもよく、ブランチ回路(1511、1513、1514)の各サブブランチ回路は、隣接する画素領域(PXA)の間に配置されてもよい。図8に示す第1ステージ領域(P1)において、駆動電圧ライン領域(PWA)、画素領域(PXA)、及びブランチ回路(1511、1513、1514)の各サブブランチ回路の配置は、これらに制限されることなく多様に変更されてもよい。第2ステージ領域(P2)において、駆動電圧ライン領域(PWA)、画素領域(PXA)、及びブランチ回路(1512、1515)の各サブブランチ回路は、第1方向(DR1)に沿って交互に配置されてもよい。例えば、駆動電圧ライン領域(PWA)は、隣接する画素領域(PXA)の間に配置されてもよく、ブランチ回路(1512、1515)の各サブブランチ回路は、隣接する画素領域(PXA)の間に配置されてもよい。図8に示す第1ステージ領域(P1)において、駆動電圧ライン領域(PWA)、画素領域(PXA)、及びブランチ回路(1512、1515)の各サブブランチ回路の配置は、これらに制限されることなく多様に変更されてもよい。
【0193】
図9は、図6のA領域を拡大した平面図である。
【0194】
図9を参照すると、駆動電圧ライン領域(PWA)には、第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)が配置されてもよい。第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)は、それぞれ電源部(500)から高電位駆動電圧(EVDD)及び低電位駆動電圧(EVSS)を各画素(P)に供給することができる。第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)は、それぞれ電源部(500)から延び、横ライン領域(HA)でそれぞれ第1方向(DR1)に沿って延びてもよい。図10で後述するように、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)は、互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2)に区分され、各横ライン領域(HA1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が配置され、各他のライン領域(HA1、HA2)に配置された横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)は、互いに第1方向(DR1)に分離することができる。一方、横ライン領域(HA)に配置された第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)は、それぞれ横ライン領域(HA1、HA2)に区分することなく一体に第1方向(DR1)に沿って延びてもよい。横ライン領域(HA)に配置された第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)は、それぞれ分岐して各画素(P)に連結されてもよい。第1駆動電圧ライン(VDDL)及び第2駆動電圧ライン(VSSL)と画素(P)との連結は、本技術分野で広く知られているため、詳しい説明は省略する。
【0195】
図10は、一実施例による第1横ライン領域、及び第2横ライン領域を示す図である。
【0196】
図10を参照すると、第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とには、それぞれスキャン制御ライン(図3のGCLを参照)が配置されてもよい。図3で上述したように、スキャン制御ライン(図3のGCLを参照)は、スタート信号ライン、及び複数のシフトクロックラインを含んでもよい。
【0197】
例えば、第1横ライン領域(HA1)には、第1ブランチ回路(1511)と連結された第1横ライン(HL_SC1)、第3ブランチ回路(1513)と連結された第3横ライン(HL_SC3)、及び第4ブランチ回路(1514)と連結された第4横ライン(HL_SC4)が配置され、第2横ライン領域(HA2)には第2ブランチ回路(1512)と連結された第2横ライン(HL_SC2)、及び第5ブランチ回路(1515)と連結された第5横ライン(HL_EM)が配置されてもよい。第1ブランチ回路(1511)と連結された第1横ライン(HL_SC1)、第3ブランチ回路(1513)と連結された第3横ライン(HL_SC3)、及び第4ブランチ回路(1514)と連結された第4横ライン(HL_SC4)は、第2方向(DR2)に沿って配列されてもよく、第2ブランチ回路(1512)と連結された第2横ライン(HL_SC2)、及び第5ブランチ回路(1515)と連結された第5横ライン(HL_EM)は、第2方向(DR2)に沿って配列されてもよい。
【0198】
例えば、第1横ライン(HL_SC1)は、1つの第1スタート信号ライン(VST1)、4つのシフトクロックライン(CLK1-1~CLK1-4)を含み、第3横ライン(HL_SC3)は、1つの第3スタート信号ライン(VST3)、2つのシフトクロックライン(CLK3-1~CLK3-2)を含み、第4横ライン(HL_SC4)は、1つの第4スタート信号ライン(VST4)、2つのシフトクロックライン(CLK4-1~CLK4-2)を含んでもよい。第2横ライン(HL_SC2)は、1つの第2スタート信号ライン(VST2)、5つのシフトクロックライン(CLK2-1~CLK2-5)を含み、第5横ライン(HL_EM)は、1つの第5スタート信号ライン(EVST)、2つのシフトクロックライン(CLKE-1~CLKE-2)を含んでもよい。
【0199】
すなわち、第1横ライン領域(HA1)に横ライン(HL_SC1、HL_SC3_HL_SC4)が配置され、第2横ライン領域(HA2)に横ライン(HL_SC2、HL_EM)が配置されたものは、各横ラインが含むシフトクロックラインの数に応じて設計されたものであり得る。
【0200】
一実施例において、第2横ライン(HL_SC2)のシフトクロックライン(CLK2-1~CLK2-5)の数が最も多く、次に第1横ライン(HL_SC1)のシフトクロックライン(CLK1-1~CLK1-4)の数が多いので、第1横ライン領域(HA1)と第2横ライン領域(HA2)とにそれぞれ第2横ライン(HL_SC2)と第1横ライン(HL_SC1)とを分離して配置することができる。さらに、第2横ライン(HL_SC2)のシフトクロックライン(CLK2-1~CLK2-5)の数が最も多いので、残りの3つの横ライン(HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)のうち2つの横ラインが第1横ライン(HL_SC1)と同一の横ライン領域(HA1、HA2)に配置され、残りの1つの横ラインが第2横ライン(HL_SC2)と同一の横ライン領域(HA1、HA2)に配置されてもよい。
【0201】
一実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2)に区分し、各横ライン領域(HA1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1、HA2)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0202】
いくつかの実施例において、第2横ライン領域(HA2)には第5横ライン(HL_EM)の代わりに、同じシフトクロックラインを有する第3横ライン(HL_SC3)又は第4横ライン(HL_SC4)が配置されてもよく、この場合、第5横ライン(HL_EM)は、第1横ライン領域(HA1)に配置されてもよい。
【0203】
以下、他の実施例による表示装置について説明する。
【0204】
図11は、他の実施例による表示装置の平面配置図である。
【0205】
図11を参照すると、本実施例による表示装置(10_1)の第2表示領域(AA2)と対応(以下、第2方向(DR2)で対応)する第2横ライン領域(HA2)は、第2表示領域(AA2)と対応する第1横ライン領域(HA1)と、第1表示領域(AA1)と対応する第2横ライン領域(HA2)との間に配置される点で、図7による表示装置(10)とは異なる。
【0206】
より具体的に説明すると、本実施例による表示装置(10_1)の第2表示領域(AA2)と対応する第2横ライン領域(HA2)は、第2表示領域(AA2)と対応する第1横ライン領域(HA1)と、第1表示領域(AA1)と対応する第2横ライン領域(HA2)との間に配置されてもよい。第2表示領域(AA2)の第2ステージ領域(P2)は、第2表示領域(AA2)の第1ステージ領域(P1)と第1表示領域(AA1)の第2ステージ領域(P2)との間に配置されてもよい。
【0207】
本実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2)に区分し、各横ライン領域(HA1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1、HA2)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0208】
その他の説明は、図7ないし図10で上述したので、以下詳しい説明は省略する。
【0209】
図12は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
【0210】
図12を参照すると、本実施例による表示装置(10_2)の第2横ライン領域(HA2_1)は、隣接する第1横ライン領域(HA1)の間に配置されるが、一体に形成される点で、図11による表示装置(10_1)とは異なる。
【0211】
より具体的に説明すると、第1表示領域(AA1)と対応(以下、第2方向(DR2)で対応)する第2横ライン領域(HA2_1)と、第2表示領域(AA2)と対応する第2横ライン領域(HA2_1)とは一体に形成されてもよい。すなわち、図10で上述した第2横ライン(HL_SC2)及び第5横ライン(HL_EM)は、第1表示領域(AA1)と第2表示領域(AA2)とに対応する横ライン領域の第2横ライン領域(HA2_1)でそれぞれ第1方向(DR1)に一体に延びてもよい。
【0212】
第1表示領域(AA1)の第2ステージ領域(P2)と第2表示領域(AA2)の第2ステージ領域(P2)とも一体に形成されてもよい。
【0213】
本実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2_1)に区分し、各横ライン領域(HA1、HA2_1)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1、HA2_1)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0214】
その他の説明は、図7ないし図11で上述したので、以下詳しい説明は省略する。
【0215】
図13は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
【0216】
図13を参照すると、本実施例による表示装置(10_3)は、第1方向(DR1)の他側から第1方向(DR1)の一側方向に、第1表示領域(AA1)に対応(以下、第2方向(DR2)対応)する第2横ライン領域(HA2)及び第1横ライン領域(HA1)、第2表示領域(AA2)に対応する第2横ライン領域(HA2)及び第1横ライン領域(HA1)が配置される点で、図7による表示装置(10)とは異なる。
【0217】
同様に、第1方向(DR1)の他側から第1方向(DR1)の一側方向に、第1表示領域(AA1)の第2ステージ領域(P2)、第1ステージ領域(P1)、第2表示領域(AA2)の第2ステージ領域(P2)、及び第1ステージ領域(P1)が配置されてもよい。
【0218】
本実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2)に区分し、各横ライン領域(HA1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1、HA2)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0219】
図14は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
【0220】
図14を参照すると、本実施例による表示装置(10_4)の第2表示領域(AA2)と対応(以下、第2方向(DR2)で対応)する第1横ライン領域(HA1)は、第2表示領域(AA2)と対応する第2横ライン領域(HA2)と、第1表示領域(AA1)と対応する第1横ライン領域(HA1)との間に配置される点で、図13による表示装置(10_3)とは異なる。
【0221】
第2表示領域(AA2)の第1ステージ領域(P1)は、第2表示領域(AA2)の第2ステージ領域(P2)と第1表示領域(AA1)の第1ステージ領域(P1)との間に配置されてもよい。
【0222】
本実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1、HA2)に区分し、各横ライン領域(HA1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1、HA2)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0223】
図15は、また他の実施例による表示装置の平面配置図である。
【0224】
図15を参照すると、本実施例による表示装置(10_5)の第1横ライン領域(HA1_2)は、隣接する第2横ライン領域(HA2)の間に配置されるが、一体に形成される点で、図14による表示装置(10_4)とは異なる。
【0225】
より具体的に説明すると、第1表示領域(AA1)と対応(以下、第2方向(DR2)で対応)する第1横ライン領域(HA1_1)と、第2表示領域(AA2)と対応する第1横ライン領域(HA1_1)とは一体に形成されてもよい。すなわち、図10で上述した第1、第3及び第4横ライン(HL_SC1、HL_SC3、HL_SC4)は、第1表示領域(AA1)と第2表示領域(AA2)とに対応する横ライン領域の第1横ライン領域(HA1_1)でそれぞれ第1方向(DR1)に一体に延びてもよい。
【0226】
第1表示領域(AA1)の第1ステージ領域(P1)と、第2表示領域(AA2)の第1ステージ領域(P1)とも一体に形成されてもよい。
【0227】
本実施例によると、チップオンフィルム(COF)と表示領域(AA)との間の横ライン領域(HA)を互いに離隔(又は分離)した横ライン領域(HA1_1、HA2)に区分し、各横ライン領域(HA1_1、HA2)に各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)が含むシフトクロックラインの数に応じて各横ライン(HL_SC1、HL_SC2、HL_SC3、HL_SC4、HL_EM)を配置してもよい。これにより、各横ライン領域(HA1_1、HA2)の第2方向(DR2)の幅を類似するように設計でき、横ライン領域(HA)が占めるベゼル領域を大きく減らすことができるという利点がある。
【0228】
図16は、他の実施例による第1表示領域の詳細平面配置図である。
【0229】
図16を参照すると、第1ブランチネットワーク(153_1)及び第2ブランチネットワーク(155_1)がそれぞれ下部方向(例えば、第2方向(DR2))にステップ(Step)状に延びる点で、図8による実施例とは異なる。
【0230】
より具体的に説明すると、第1ブランチネットワーク(153_1)は、第1ブランチ回路(1511)のサブブランチ回路まで第1方向(DR1)に沿って延びた後、下部方向に折り曲がって延び、また第1ブランチ回路(1511)の右側サブブランチ回路から第3ブランチ回路(1513)の左側サブブランチ回路まで延びてもよい。このような方式で、第1ブランチネットワーク(153_1)は、第1ブランチ回路(1511)から第4ブランチ回路(1514)まで延びてもよい。同様に、第2ブランチネットワーク(155_1)も第2ブランチ回路(1512)のサブブランチ回路まで第1方向(DR1)に沿って延びた後、下部方向に折り曲がって延び、また第2ブランチ回路(1512)の右側サブブランチ回路から第5ブランチ回路(1515)の左側サブブランチ回路まで延びてもよい。このような方式で、第2ブランチネットワーク(155_1)は、第2ブランチ回路(1512)から第5ブランチ回路(1515)まで延びてもよい。
【0231】
ただし、図16で例示された第1及び第2ブランチネットワーク(153_1、155_1)のステップ状はこれらに制限されない。
【0232】
いくつかの実施例によると、表示装置は、画素、及び前記画素と連結されるスキャン駆動部を含む表示領域、及び前記表示領域の周辺に配置された非表示領域を含む表示パネル;及び前記表示パネルの端部に付着した第1チップオンフィルムを含み、前記非表示領域は平面上、前記第1チップオンフィルムと前記表示領域との間に配置された横ライン領域を含み、前記横ライン領域は、第1方向で互いに離隔した第1横ライン領域及び前記第2横ライン領域を含む。
【0233】
前記表示領域は、前記第1横ライン領域と前記第1方向と交差する第2方向で対応する第1ステージ領域、及び前記第2横ライン領域と前記第2方向で対応する第2ステージ領域を含み、前記第1ステージ領域には第1ステージ回路部が配置され、前記第2ステージ領域には前記第1ステージ回路部とは異なる第2ステージ回路部が配置されてもよい。
【0234】
前記第1ステージ回路部は、第1ブランチ回路、第3ブランチ回路、及び第4ブランチ回路を含み、前記第2ステージ回路部は、第2ブランチ回路、及び第5ブランチ回路を含んでもよい。
【0235】
前記第1ブランチ回路は、前記画素と連結される第1スキャンラインと接続し、前記第2ブランチ回路は、前記画素と連結される第2スキャンラインと接続し、前記第3ブランチ回路は、前記画素と連結される第3スキャンラインと接続し、前記第4ブランチ回路は、前記画素と連結される第4スキャンラインと接続し、前記第5ブランチ回路は、前記画素と連結される発光制御信号ラインと接続してもよい。
【0236】
前記第1横ライン領域には、前記第1ブランチ回路と連結される第1横ライン、前記第3ブランチ回路と連結される第3横ライン、及び前記第4ブランチ回路と連結される第4横ラインを含み、前記第2横ライン領域には、前記第2ブランチ回路と連結される第2横ライン、及び第5ブランチ回路と連結される第5横ラインを含んでもよい。
【0237】
前記第1ないし第5横ラインは、それぞれ複数のシフトクロックラインを含み、前記第2横ラインの前記シフトクロックラインの数が最も多くてもよい。
【0238】
前記第1チップオンフィルムと前記第1方向で離隔した第2チップオンフィルムをさらに含んでもよい。
【0239】
前記表示領域は、前記第1チップオンフィルムと前記第2方向で対応する第1表示領域、及び前記第2チップオンフィルムと前記第2方向で対応する第2表示領域を含み、前記第1及び第2横ライン領域はそれぞれ2つ設けられてもよい。
【0240】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域は、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域との間に配置されてもよい。
【0241】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域は、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域との間に配置されてもよい。
【0242】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域とは、互いに一体に形成され、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域とにそれぞれ配置された前記第2横ライン及び前記第5横ラインは、それぞれ一体に延びてもよい。
【0243】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域は、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域との間に配置されてもよい。
【0244】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域は、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第2横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域との間に配置されてもよい。
【0245】
前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域とは、互いに一体に形成され、前記第1表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域と、前記第2表示領域と前記第2方向で対応する前記第1横ライン領域とにそれぞれ配置された前記第1横ライン、前記第3横ライン、及び前記第4横ラインは、それぞれ一体に延びてもよい。
【0246】
以上の説明及び添付の図面は技術思想を例示的に示したものに過ぎず、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本質的な特性から逸脱しない範囲内で構成の結合、分離、置換及び変更などの様々な修正及び変形が可能であろう。よって、本明細書に開示の実施例は、技術思想を限定するためのものでなく説明するためのものであり、このような実施例によって技術思想の範囲が限定されるのではない。保護の範囲は、下記の特許請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるあらゆる技術思想は権利範囲に含まれると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0247】
100:表示パネル
200:コントローラ
300:スキャン駆動部
400:データ駆動部
500:電源部
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16