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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096031
(43)【公開日】2024-07-11
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240704BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20240704BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20240704BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20240704BHJP
   H01L 33/62 20100101ALI20240704BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 338
G09F9/33
G09F9/00 338
H01L33/00 L
H01L33/62
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023217520
(22)【出願日】2023-12-25
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190465
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【弁理士】
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【弁理士】
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】チェ ジェキュン
(72)【発明者】
【氏名】ソン ジュンヒュク
【テーマコード(参考)】
5C094
5F142
5G435
【Fターム(参考)】
5C094AA21
5C094BA03
5C094BA23
5C094CA19
5C094DA06
5C094DA13
5C094DB01
5F142AA31
5F142BA32
5F142CA11
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD17
5F142CD24
5F142CD32
5F142CD44
5F142CD49
5F142DB02
5F142DB24
5F142DB54
5F142GA02
5G435AA16
5G435BB04
5G435CC09
5G435KK05
(57)【要約】
【課題】延伸可能な表示装置を提供する。
【解決手段】本明細書の一実施例に係る表示装置は、表示領域及び非表示領域を含み、延伸可能な下部基板と、下部基板の表示領域上に配置される複数の画素と、下部基板の非表示領域上に配置されるパワーサプライと、下部基板上に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の下部接続配線と、下部基板から離間し、延伸可能な上部基板と、上部基板及び下部基板の間に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の導電パターンと、上部基板及び下部基板の間に配置され、複数の導電パターンにそれぞれ接続される複数の上部接続配線とを含み、パワーサプライは、複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つ及び複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つを介して複数の画素にそれぞれ電気的に接続され、複数の画素に電圧を安定して供給することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示領域及び非表示領域を含み、延伸可能な下部基板と、
前記下部基板の前記表示領域上に配置される複数の画素と、
前記下部基板の前記非表示領域上に配置されるパワーサプライと、
前記下部基板上に配置され、前記複数の画素それぞれに接続される複数の下部接続配線と、
前記下部基板から離間し、延伸可能な上部基板と、
前記上部基板及び前記下部基板の間に配置され、前記複数の画素それぞれに接続される複数の導電パターンと、
前記上部基板及び前記下部基板の間に配置され、前記複数の導電パターンにそれぞれ接続される複数の上部接続配線とを含み、
前記パワーサプライは、前記複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つ及び前記複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つを介して前記複数の画素のそれぞれに電気的に接続される、表示装置。
【請求項2】
前記パワーサプライは、
同じ層に配置される複数の第1パワーブロックと複数の第2パワーブロックと、
前記複数の第1パワーブロックと前記複数の第2パワーブロックと異なる層に配置される複数の第3パワーブロックとを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記複数の第1パワーブロックは、前記複数の第2パワーブロックの内側に配置される、請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数の第3パワーブロックは、前記複数の下部接続配線と接続される、請求項2に記載の表示装置。
【請求項5】
前記複数の導電パターンそれぞれは、
前記表示領域に配置される複数の第1導電パターンと、
前記非表示領域に配置される複数の第2導電パターンとを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数の第1パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して前記複数の第2導電パターンそれぞれに接続され、
前記複数の第2パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して前記複数の第3パワーブロックそれぞれに接続される、請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記複数の第1パワーブロック及び前記複数の第2導電パターンには低電位電圧が印加され、
前記複数の第2パワーブロック及び前記複数の第3パワーブロックには高電位電圧が印加される、請求項6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記複数の第1パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して前記複数の第3パワーブロックそれぞれに接続され、
前記複数の第2パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して前記複数の第2導電パターンそれぞれに接続される、請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数の第2パワーブロック及び前記複数の第2導電パターンには低電位電圧が印加され、
前記複数の第1パワーブロック及び前記複数の第3パワーブロックには高電位電圧が印加される、請求項8に記載の表示装置。
【請求項10】
前記複数の画素それぞれは、前記複数の第1導電パターンのいずれか一つと電気的に接続される垂直型発光素子を含む、請求項5に記載の表示装置。
【請求項11】
前記複数の導電パターンには、低電位電圧だけが印加される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記下部基板と前記複数の画素との間には、複数の下部プレートパターンが形成され、
前記下部基板と前記複数の下部接続配線との間には、複数の下部配線パターンが形成され、
前記複数の下部プレートパターン及び前記複数の下部配線パターンそれぞれの弾性係数は、前記下部基板の弾性係数より高い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記上部基板と前記複数の導電パターンとの間には、複数の上部プレートパターンが形成され、
前記上部基板と前記複数の上部接続配線との間には、複数の上部配線パターンが形成され、
前記複数の上部プレートパターン及び前記複数の上部配線パターンそれぞれの弾性係数は、前記上部基板の弾性係数より高い、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
表示領域及び非表示領域を含み、延伸可能な下部基板と、
前記下部基板の前記表示領域に配置された複数の駆動トランジスタと、
前記下部基板の前記表示領域に配置され、それぞれが前記複数の駆動トランジスタのそれぞれに接続された複数のスイッチングトランジスタと、
前記下部基板の前記非表示領域に配置されたパワーサプライと、
前記下部基板に配置され、前記複数のスイッチングトランジスタのそれぞれに接続された複数の下部接続配線と、
前記下部基板から離間し、延伸可能な上部基板と、
前記上部基板に隣接して配置された複数の導電パターンと、
前記複数の導電パターンにそれぞれ電気的に接続された複数の発光ダイオード(LED)と、
前記上部基板及び前記複数のLEDの間に配置され、前記複数のLEDのそれぞれを前記複数の導電パターンにそれぞれ電気的に接続する複数の上部接続配線とを含み、
前記パワーサプライは、前記複数のスイッチングトランジスタからの複数の信号に基づいて、前記複数の駆動トランジスタを介して前記複数のLEDのそれぞれに電気的に接続される、表示装置。
【請求項15】
前記複数の導電パターンは、前記上部基板及び前記下部基板の間にある、請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
1つの前記LED、1つの前記駆動トランジスタ、及び第1の前記複数のスイッチングトランジスタが互いに電気的に接続され、1つのサブピクセルを形成する、請求項14に記載の表示装置。
【請求項17】
複数の下部プレートパターンは前記下部基板上に配置され、前記複数の下部プレートパターンのそれぞれの上に3つのサブピクセルを有し、前記下部プレートパターン上に1つのピクセルを形成することをさらに含む、請求項14に記載の表示装置。
【請求項18】
前記下部プレートパターン上の複数の無機絶縁層と、前記複数の無機絶縁層上のバンク層と、前記バンク層の開口部とをさらに含む、請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記LED全体が前記バンク層の前記開口部に配置される、請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
表示装置を製造する方法であって
下部基板を形成する工程と、
前記下部基板上に複数の絶縁層を形成する工程と、
前記複数の絶縁層上に複数の半導体層を形成する工程と、
前記複数の半導体層上に複数の導電層を形成する工程と、
前記複数の半導体層及び前記複数の導電層の間にそれぞれ電気的接続を形成し、複数のトランジスタを形成する工程と、
前記複数の半導体層上にバンク層を形成する工程と、
前記バンク層に開口部を形成する工程と、
前記バンク層の前記開口部にLEDを形成する工程と、
前記LEDの上にパッシベーション層を形成する工程とを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、延伸可能な表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等がある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
また、近年は、フレキシブル(flexible)素材であるプラスチック等のように柔軟性のある基板に表示部、配線等を形成して、特定の方向に伸縮が可能で多様な形状に変化が可能に製造される表示装置が次世代の表示装置として注目を集めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書において解決しようとする課題は、垂直型発光素子(Vertical LED)を含み、延伸可能な表示装置を提供することである。
【0006】
本明細書において解決しようとする他の課題は、駆動電圧の降下を低減または最小化できる表示装置を提供することである。
【0007】
本明細書において解決しようとするまた他の課題は、下部基板の接続配線の個数を減少させることができる表示装置を提供することである。
【0008】
本明細書の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、表示領域及び非表示領域を含み、延伸可能な下部基板と、下部基板の表示領域上に配置される複数の画素と、下部基板の非表示領域上に配置されるパワーサプライと、下部基板上に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の下部接続配線と、下部基板から離間し、延伸可能な上部基板と、上部基板及び下部基板の間に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の導電パターンと、上部基板及び下部基板の間に配置され、複数の導電パターンに接続される複数の上部接続配線を含み、パワーサプライは、複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つ及び複数の上部接続配線のうちの少なくとも1つを介して複数の画素に電気的に接続され、複数の画素のそれぞれに電圧を安定して供給することができる。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書の表示装置は、発光素子に安定した低電位電圧が供給され得、発光素子の発光効率及び安定性を確保することができ、低電力駆動を可能にすることができる。
【0012】
本明細書の表示装置の下部基板上に接続配線の数字が減少することで、表示装置は、延伸率が向上し得る。
【0013】
本明細書の表示装置は、ゲート電圧を伝送する導電パターンの抵抗を低減または最小化させることができ、ゲート電圧の遅延を防止することができる。
【0014】
本明細書の表示装置において画素の数が増加するにつれ解像度も向上させることができる利点がある。
【0015】
本明細書の表示装置の発光素子の作製収率が向上し得る利点がある。
【0016】
本明細書に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1a】本明細書の一実施例に係る表示装置を示す平面図である。
図1b】本明細書の一実施例に係る表示装置を示す平面図である。
図2】本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
図3】本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
図4図2及び図3に示された切断線IV-IV’に沿って切断した断面図である。
図5】本明細書の一実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
図6】本明細書の一実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
図7図5及び図6に示された切断線VII-VII’に沿って切断した断面図である。
図8】本明細書の他の実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
図9】本明細書の他の実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
図10図8及び図9に示された切断線X-X’に沿って切断した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0019】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書が図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0020】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0021】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0022】
そして、「接続」または「接続」と説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二つの構成要素の間に位置した一つ以上の他の構成要素を通して「接続」または「接続」されることを含むことができる。
【0023】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0024】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0025】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本明細書は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0026】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0027】
以下においては、添付の図面を参照して、本明細書の多様な実施例を詳細に説明する。
【0028】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、反ったり伸びたりしても画像表示が可能な表示装置であり、ストレッチャブル表示装置、伸縮性表示装置及び延伸可能な表示装置とも称され得る。表示装置は、従来の一般的な表示装置と比べて高い可撓性(Flexibility)を有するだけではなく、延伸性(Stretchability)を有し得る。そこで、ユーザが表示装置を反るようにしたり伸びるようにしたりすることができるだけではなく、ユーザの操作によって表示装置の形状が自由に変更され得る。例えば、ユーザが表示装置の末端を持って引っ張る場合、表示装置は、ユーザが引っ張る方向に伸び得る。または、ユーザが表示装置を平らでない外面に配置させる場合、表示装置は、壁面の外面の形状に沿って反るように配置され得る。また、ユーザにより加えられる力が除去される場合、表示装置は、また本来の形態に復元され得る。
【0029】
<ストレッチャブル基板及びパターン層>
図1a及び図1bは、本明細書の一実施例に係る表示装置を示す平面図である。
【0030】
図2は、本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
【0031】
図3は、本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
【0032】
図4は、図2及び図3に示された切断線IV-IV’に沿って切断した断面図である。
【0033】
説明の便宜上、図1a及び図1bは、上部基板112を除く他の構成要素を示している。そして、図2においては、図1a及び図1bに示されたA領域に対して下部基板111及び下部基板111上に配置される構成要素を示している。そして、図3においては、図1a及び図1bに示されたA領域に対する上部基板112及び上部基板112上に配置される構成要素を示している。
【0034】
図1a及び図1bを参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、下部基板111、パターン層120、複数の画素PX、ゲートドライバGD、データドライバDD及びパワーサプライPSを含むことができる。図4をさらに参照すると、一実施例において、表示装置100は、充填層190及び上部基板112をさらに含むことができる。
【0035】
下部基板111は、表示装置100の様々な構成要素を支持し、保護するための基板である。そして、上部基板112は、表示装置100の様々な構成要素をカバーし、保護するための基板である。即ち、下部基板111は、画素PX、ゲートドライバGD及びパワーサプライPSが形成されたパターン層120を支持する基板である。そして、上部基板112は、画素PX、ゲートドライバGD及びパワーサプライPSをカバーする基板である。
【0036】
下部基板111及び上部基板112それぞれは、延性基板であって、反ったり伸びたりすることのできる絶縁物質で構成され得る。例えば、下部基板111及び上部基板112それぞれは、ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane;PDMS)のようなシリコーンゴム(Silicone Rubber)、ポリウレタン(polyurethane;PU)またはPTFE(polytetrafluoroethylene)等の弾性重合体(elastomer)を含むことができる。これによって、下部基板111及び上部基板112それぞれは、柔軟な性質を有することができる。実施例によって、下部基板111及び上部基板112の材質は、同一であってよいが、これに制限されず、多様に変形され得る。
【0037】
下部基板111及び上部基板112それぞれは、延性基板であって、膨張及び収縮が可逆的に可能であり得る。これによって、下部基板111は、下部ストレッチャブル基板、下部伸縮基板、下部延伸基板、下部延性基板、下部可撓性基板、第1ストレッチャブル基板、第1伸縮基板、第1延伸基板、第1延性基板または第1可撓性基板とも称され得、上部基板112は、上部ストレッチャブル基板、上部伸縮基板、上部延伸基板、上部延性基板、上部可撓性基板、第2ストレッチャブル基板、第2伸縮基板、第2延伸基板、第2延性基板または第2可撓性基板とも称され得る。また、下部基板111及び上部基板112それぞれの弾性係数(Modulus of elasticity)は、数MPa~数百MPaであってよい。また、下部基板111及び上部基板112それぞれの延性破壊率(ductile breaking rate)は、100%以上であってよい。ここで、延性破壊率とは、延伸される客体が破壊またはクラックされる時点での延伸率を意味する。また、下部基板111の厚さは、10um~1mmであってよいが、これに制限されるものではない。
【0038】
下部基板111は、表示領域(Active Area)AA及び表示領域AAを囲む非表示領域(Non-active Area)NAを含むことができる。ただし、表示領域AA及び非表示領域NAは、下部基板111にのみ限定されて言及されるものではなく、表示装置100全般にわたって言及され得る。
【0039】
表示領域AAは、表示装置100で映像が表示される領域であってよい。表示領域AA上には、複数の画素PXが配置され得る。それぞれの画素PXは、表示素子及び表示素子を駆動するための多様な駆動素子を含むことができる。多様な駆動素子は、少なくとも一つの薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)及びキャパシタ(Capacitor)を意味し得るが、これに限定されない。また、複数の画素PXそれぞれは、多様な配線と接続され得る。例えば、複数の画素PXそれぞれは、ゲート配線、データ配線、高電位電圧配線、低電位電圧配線、基準電圧配線及び初期化電圧配線等のような多様な配線と接続され得る。
【0040】
非表示領域NAは、映像が表示されない領域であってよい。非表示領域NAは、表示領域AAに隣接して配置され得る。例えば、非表示領域NAは、表示領域AAを囲む領域であってよい。ただし、これに限定されず、非表示領域NAは、下部基板111中、表示領域AAを除く領域に該当し、それは多様な形状に変形及び分離され得る。非表示領域NA上には、表示領域AAに配置された複数の画素PXを駆動するための構成要素が配置され得る。非表示領域NA上には、ゲートドライバGD及びパワーサプライPSが配置され得る。また、非表示領域NA上には、ゲートドライバGD及びデータドライバDDと接続される複数のパッドが配置され得、それぞれのパッドは、表示領域AAの複数の画素PXそれぞれと接続され得る。
【0041】
下部基板111と上部基板112との間には、パターン層120が配置され得る。具体的に、図4に示されたように、パターン層120は、下部パターン層121a、122aと上部パターン層121b、122bを含むことができる。下部パターン層121a、122aは、下部基板111上に配置され、下部基板111と接触するパターン層である。そして、上部パターン層121b、122bは、上部基板112上に配置され、上部基板112と接触するパターン層である。
【0042】
そして、図1a及び図1bを参照すると、パターン層120は、互いに離隔されるアイランド形態に配置される複数のプレートパターン121(plate pattern)(プレート121a、121bを含む)と複数のプレートパターンを接続する複数の配線パターン122(122a、122b)を含むことができる。
【0043】
具体的に、図2に示されたように、下部パターン層121a、122aは、互いに離隔されるアイランド形態に配置される複数の下部プレートパターン121aと、複数の下部プレートパターン121aを接続する複数の下部配線パターン122aを含むことができる。そして、図3に示されたように、上部パターン層121b、122bは、互いに離隔されるアイランド形態に配置される複数の上部プレートパターン121bと、複数の上部プレートパターン121bを接続する複数の上部配線パターン122bを含むことができる。
【0044】
そして、図1a及び図1b、図2及び図4を参照すると、表示領域AAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、複数の画素PXが形成され得る。また、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、ゲートドライバGD及びパワーサプライPSが形成され得る。
【0045】
言い換えれば、表示領域AAに配置される複数の上部プレートパターン121bの下部には、複数の画素PXが形成され得る。また、非表示領域NAに配置される上部パターン層121b、122bの下部には、ゲートドライバGD及びパワーサプライPSが形成され得る。
【0046】
そして、複数の上部プレートパターン121b及び複数の下部プレートパターン121aそれぞれは、個別的に分離され得る。これによって、複数の上部プレートパターン121bは、複数の上部アイランドパターン(upper island pattern)あるいは上部個別パターン(upper individual pattern)とも称され得る。そして、複数の下部プレートパターン121aは、複数の下部アイランドパターン(bottom island pattern)あるいは下部個別パターン(bottom individual pattern)とも称され得る。
【0047】
一実施例において、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、ゲートドライバGDが実装され得る。非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、多様なトランジスタ、キャパシタ、配線等のようなゲートドライバGDを構成する多様な回路構成が配置され得る。ただし、これは例示的なものであり、本明細書の実施例は、これに制限されるものではなく、ゲートドライバGDは、COF(Chip on Film)方式で非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上に実装されてもよい。
【0048】
一実施例において、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、パワーサプライPSが実装され得る。非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、互いに異なる層に配置されるパワーブロックが配置され得る。
【0049】
実施例によって、図1a及び図1bに示されたように、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121aの大きさは、表示領域AAに配置される複数の下部プレートパターン121aの大きさより大きくなり得る。より具体的に、ゲートドライバGDの一つのステージを構成する多様な回路構成が占める面積が、画素PXが占める面積より相対的にさらに大きいので、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121aの大きさは、表示領域AAに配置される複数の下部プレートパターン121aの大きさより大きくなり得る。
【0050】
図1aにおいては、複数の非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121aが表示領域AAで第2方向Yの両側に配置されるものと示されているが、これは例示的なものであって、本明細書の実施例は、これに制限されるものではない。例えば、図1bに示されたように、非表示領域NAに配置される複数の下部プレートパターン121aが表示領域AAで第2方向Yの両側だけではなく第1方向Xの一側に配置され得る。また、図1a、図1b及び図2においては、複数の下部プレートパターン121aが四角形の形態を有するものと示されているが、これは例示的なものであって、本明細書の実施例は、これに制限されるものではなく、複数の下部プレートパターン121aは、多様な形態に変形可能である。
【0051】
一方、複数の下部配線パターン122aは、互いに隣接する下部プレートパターン121aを接続するパターンであり、下部接続パターンと称され得る。即ち、複数の下部プレートパターン121aの間には、複数の下部配線パターン122aが配置され得る。
【0052】
そして、複数の上部配線パターン122bは、互いに隣接する上部プレートパターン121bを接続するパターンであり、上部接続パターンと称され得る。即ち、複数の上部プレートパターン121bの間には、複数の上部配線パターン122bが配置され得る。
【0053】
一実施例において、図1a及び図1bを参照すると、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、屈曲した形状を有し得る。例えば、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、正弦波状を有し得る。ただし、これは単に例示的なものであり、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれの形状は、これに制限されるものではない。例えば、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、ジグザグ状を有してもよい。他の例として、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、複数の菱形状の基板が頂点で接続されて延びる等の多様な形状を有してもよい。このように、図1a及び図1bに示された複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれの個数及び形状は例示的なものであり、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれの個数及び形状は、設計によって多様に変更され得る。
【0054】
一実施例において、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、剛性パターンであってよい。例えば、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、下部基板111及び上部基板112と比べて剛性(Rigid)であってよい。従って、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれの弾性係数(Modulus of elasticity)は、下部基板111及び上部基板112の弾性係数(Modulus of elasticity)より高くてよい。弾性係数(Modulus of elasticity)は、基板に加えられる応力に対して変形される比率を示すパラメータであって、弾性係数が相対的に高い場合、硬度(Hardness)が相対的に高くてよい。複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれの弾性係数は、下部基板111及び上部基板112の弾性係数より1000倍以上高くてよいが、これは例示的なものであり、本明細書の実施例は、これに制限されるものではない。
【0055】
一実施例において、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、下部基板111及び上部基板112より低いフレキシビリティ(flexibility)を有するプラスチック物質を含むことができる。例えば、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、ポリイミド(polyimide;PI)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリアセテート(polyacetate)のうち少なくとも一つの物質を含むことができる。実施例によって、複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aそれぞれは、同じ物質からなってもよいが、これに制限されるものではなく、互いに異なる物質からなってもよい。複数の上部プレートパターン121b、複数の下部プレートパターン121a、複数の上部配線パターン122b及び複数の下部配線パターン122aが同じ物質からなる場合、複数の上部プレートパターン121b及び複数の上部配線パターン122bは、一体に形成され得、複数の下部プレートパターン121a及び複数の下部配線パターン122aは、一体に形成され得る。
【0056】
いくつかの実施例において、下部基板111は、複数の第1下部パターン及び第2下部パターンを含み得る。複数の第1下部パターンは、下部基板111中、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aと重畳する領域であってよく、第2下部パターンは、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aと重畳しない領域であってよい。
【0057】
また、上部基板112は、複数の第1上部パターン及び第2上部パターンを含み得る。複数の第1上部パターンは、上部基板112中、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aと重畳する領域であってよく、第2上部パターンは、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aと重畳しない領域であってよい。
【0058】
このとき、複数の第1下部パターン及び第1上部パターンの弾性係数は、第2下部パターン及び第2上部パターンの弾性係数より大きくてよい。例えば、複数の第1下部パターン及び第1上部パターンは、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aと同じ物質からなり得、第2下部パターン及び第2上部パターンは、複数の上部プレートパターン121b及び下部プレートパターン121aより低い弾性係数を有する物質からなり得る。
【0059】
例えば、第1下部パターン及び第1上部パターンは、ポリイミド(polyimide;PI)、ポリアクリレート(polyacrylate)、ポリアセテート(polyacetate)等からなってもよく、第2下部パターン及び第2上部パターンは、ポリジメチルシロキサン(polydimethylsiloxane;PDMS)のようなシリコーンゴム(Silicone Rubber)、ポリウレタン(polyurethane;PU)、PTFE(polytetrafluoroethylene)等の弾性重合体(elastomer)からなり得る。
【0060】
<非表示領域駆動素子>
ゲートドライバGDは、表示領域AAに配置された複数の画素PXにゲート電圧を供給できる。ゲートドライバGDは、非表示領域NAに配置された複数の下部プレートパターン121a上に形成された複数のステージを含み、ゲートドライバGDに含まれるそれぞれのステージは、複数のゲート接続配線を通して互いに電気的に接続され得る。従って、いずれか一つのステージから出力されたゲート電圧は、他のステージに伝達され得る。そして、それぞれのステージは、それぞれのステージと接続された複数の画素PXに順次にゲート電圧を供給できる。
【0061】
パワーサプライPSは、ゲートドライバGDに接続され、ゲートドライバGDにゲート駆動電圧及びゲートクロック電圧を供給できる。そして、パワーサプライPSは、複数の画素PXに接続され、複数の画素PXそれぞれに画素駆動電圧を供給できる。また、パワーサプライPSは、非表示領域NAに配置された複数の下部プレートパターン121a上に形成され得る。即ち、パワーサプライPSは、非表示領域NAに配置された複数の下部プレートパターン121a上でゲートドライバGDと隣接して形成され得る。そして、非表示領域NAに配置された複数の下部プレートパターン121a上に形成された複数のパワーサプライPSそれぞれは、ゲートドライバGD及び複数の画素PXに電気的に接続され得る。即ち、非表示領域NAに配置された複数の下部プレートパターン121aに形成された複数のパワーサプライPSは、ゲート電源接続配線及び画素電源接続配線によりゲートドライバGD及び複数の画素PXに接続され得る。そこで、複数のパワーサプライPSそれぞれは、ゲート駆動電圧、ゲートクロック電圧及び画素駆動電圧を供給できる。
【0062】
印刷回路基板PCBは、表示素子を駆動するための信号及び電圧を制御部から表示素子に伝達できる。これによって、印刷回路基板PCBは、駆動基板とも称され得る。印刷回路基板PCBには、ICチップ、回路部等のような制御部が取り付けられ得る。また、印刷回路基板PCBには、メモリ、プロセッサ等が取り付けられ得る。そして、表示装置100に備えられる印刷回路基板PCBは、延伸性(stretchability)を確保するために、延伸領域と非延伸領域を含むことができる。そして、非延伸領域には、ICチップ、回路部、メモリ、プロセッサ等も取り付けられ得、延伸領域には、ICチップ、回路部、メモリ、プロセッサと電気的に接続される配線が配置され得る。
【0063】
データドライバDDは、表示領域AAに配置された複数の画素PXにデータ電圧を供給できる。データドライバDDは、ICチップ形態に構成され得、データ集積回路(D-IC)とも称され得る。そして、データドライバDDは、印刷回路基板PCBの非延伸領域に搭載され得る。即ち、データドライバDDは、COB(Chip On Board)の形態に印刷回路基板PCBに実装され得る。図1a及び図1bにおいては、データドライバDDがCOF(Chip on Film)方式で実装されるものと示したが、これに制限されず、データドライバDDは、COB(Chip on Board)、COG(Chip On Glass)、TCP(Tape Carrier Package)等の方式で実装されてもよい。
【0064】
また、図1a及び図1bにおいては、表示領域AAに配置された一列の下部プレートパターン121aに対応するように一つのデータドライバDDが配置されるものと示されたが、これに制限されるものではない。例えば、複数個の列の下部プレートパターン121aに対応するように一つのデータドライバDDが配置されてもよい。
【0065】
以下においては、本明細書の一実施例に係る表示装置100の表示領域AAについてのより詳細な説明のために、図4図5を共に参照する。
【0066】
<表示領域の平面及び断面構造>
図2及び図4を参照すると、下部基板111上に配置される下部プレートパターン121aには、複数のサブ画素SPXを含む画素PXが配置され得る。複数のサブ画素SPXそれぞれは、表示素子である発光素子170及び発光素子170を駆動するための駆動トランジスタ160及びスイッチングトランジスタ150を含むことができる。ただし、サブ画素SPXで表示素子はLEDに制限されるものではなく、有機発光ダイオードに変更され得る。そして、複数のサブ画素SPXは、赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を含むことができるが、これに制限されず、複数のサブ画素SPXの色相は、必要に応じて多様に変形され得る。
【0067】
複数のサブ画素SPXは、複数の下部接続配線181a、182aと接続され得る。例えば、複数のサブ画素SPXは、第1方向Xに延びる第1下部接続配線181aと電気的に接続され得、複数のサブ画素SPXは、第2方向Yに延びる第2下部接続配線182aと電気的に接続され得る。
【0068】
そして、図3及び図4を参照すると、表示領域AAで上部基板112上に配置される上部プレートパターン121bには、第1導電パターンCPAが配置され得る。そして、複数の第1導電パターンCPAは、複数の上部接続配線181bと接続され得る。上部接続配線181bは、第1方向Xに延びて、複数の第1導電パターンCPAと電気的に接続され得る。
【0069】
図3を参照すると、上部基板112基準に第1導電パターンCPA上に複数のサブ画素SPX上に対応する複数の発光素子170が配置され得る。そして、複数の発光素子170が配置された上部基板112は、下部基板111方向に接合され得る。そこで、複数のサブ画素SPXそれぞれに発光素子170が接合され得る。
【0070】
以下においては、図4を参照して、表示領域AAの断面構造についてより具体的に説明する。
【0071】
図4を参照すると、表示領域AAに配置される複数の下部プレートパターン121a上には、複数の無機絶縁層が配置され得る。例えば、複数の無機絶縁層は、バッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145を含むことができる。ただし、本明細書の実施例は、これに制限されるものではなく、複数の下部プレートパターン121a上には、多様な無機絶縁層がさらに配置されるか、無機絶縁層であるバッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145のうち少なくとも一つが省略されてもよい。
【0072】
より具体的に、表示領域AAに配置される複数の下部プレートパターン121a上にバッファ層141が配置され得る。バッファ層141は、下部基板111及び複数の下部プレートパターン121aの外部からの水分(HO)及び酸素(O)等の浸透から表示装置100の多様な構成要素を保護するために複数の下部プレートパターン121a上に形成され得る。バッファ層141は、絶縁物質で構成され得る。例えば、バッファ層141は、シリコン窒化物(SiNx)、シリコン酸化物(SiOx)、及びシリコン酸化窒化物(SiON)のうち少なくとも一つからなる単層または複層で構成され得る。ただし、バッファ層141は、表示装置100の構造や特性によって省略されてもよい。
【0073】
ここで、バッファ層141は、下部基板111が複数の下部プレートパターン121aと重畳される領域にのみ形成され得る。上述したように、バッファ層141は、無機物からなり得るので、表示装置100を延伸する過程で容易にクラック(crack)が発生する等、損傷され得る。これによって、バッファ層141は、複数の下部プレートパターン121aの間の領域には形成されず、複数の下部プレートパターン121aの形状にパターニングされて複数の下部プレートパターン121aの上部にのみ形成され得る。そこで、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、バッファ層141を剛性パターンである複数の下部プレートパターン121aと重畳される領域にのみ形成して、表示装置100が反ったり伸びたりする等、変形される場合にも表示装置100の多様な構成要素の損傷を低減することができる。
【0074】
バッファ層141上には、ゲート電極151、アクティブ層152、ソース電極153及びドレイン電極154を含むスイッチングトランジスタ150、及びゲート電極161、アクティブ層162、ソース電極及びドレイン電極164を含む駆動トランジスタ160が形成され得る。
【0075】
まず、バッファ層141上には、スイッチングトランジスタ150のアクティブ層152及び駆動トランジスタ160のアクティブ層162が配置され得る。例えば、スイッチングトランジスタ150のアクティブ層152及び駆動トランジスタ160のアクティブ層162それぞれは、酸化物半導体で形成されてもよい。または、スイッチングトランジスタ150のアクティブ層152及び駆動トランジスタ160のアクティブ層162は、非晶質シリコン(amorphous silicon、a-Si)、多結晶シリコン(polycrystalline silicon、poly-Si)、または有機物(organic)半導体等で形成され得る。
【0076】
スイッチングトランジスタ150のアクティブ層152及び駆動トランジスタ160のアクティブ層162上には、ゲート絶縁層142が配置され得る。ゲート絶縁層142は、スイッチングトランジスタ150のゲート電極151とスイッチングトランジスタ150のアクティブ層152を電気的に絶縁させ、駆動トランジスタ160のゲート電極161と駆動トランジスタ160のアクティブ層162を電気的に絶縁させることができる。ゲート絶縁層142は、絶縁物質を含むことができる。例えば、ゲート絶縁層142は、無機物である窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層、あるいは窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の多重層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0077】
ゲート絶縁層142上には、スイッチングトランジスタ150のゲート電極151及び駆動トランジスタ160のゲート電極161が配置され得る。スイッチングトランジスタ150のゲート電極151及び駆動トランジスタ160のゲート電極161は、ゲート絶縁層142上で互いに離隔されるように配置され得る。また、スイッチングトランジスタ150のゲート電極151は、スイッチングトランジスタ150のアクティブ層152と重畳し、駆動トランジスタ160のゲート電極161は、駆動トランジスタ160のアクティブ層162と重畳し得る。
【0078】
スイッチングトランジスタ150のゲート電極151及び駆動トランジスタ160のゲート電極161それぞれは、多様な金属物質、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、及び銅(Cu)のいずれか一つであるか二以上の合金、またはこれらの多重層であってよいが、これに制限されるものではない。
【0079】
スイッチングトランジスタ150のゲート電極151及び駆動トランジスタ160のゲート電極161上には、第1層間絶縁層143が配置され得る。第1層間絶縁層143は、駆動トランジスタ160のゲート電極161と中間金属層IMを絶縁させることができる。第1層間絶縁層143は、バッファ層141と同様に無機物からなり得る。例えば、第1層間絶縁層143は、無機物である窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層、あるいは窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の多重層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0080】
第1層間絶縁層143上には、中間金属層IMが配置され得る。中間金属層IMは、駆動トランジスタ160のゲート電極161と重畳し得る。これによって、中間金属層IMと駆動トランジスタ160のゲート電極161の重畳領域で、キャパシタ(例えば、ストレージキャパシタ)が形成され得る。具体的に、駆動トランジスタ160のゲート電極161、第1層間絶縁層143及び中間金属層IMにより、ストレージキャパシタが形成され得る。ただし、中間金属層IMの配置領域は、これに限定されず、中間金属層IMは、他の電極と重畳されて多様にストレージキャパシタが形成され得る。
【0081】
中間金属層IMは、多様な金属物質、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、及び銅(Cu)のいずれか一つであるか二以上の合金、またはこれらの多重層であってよいが、これに制限されるものではない。
【0082】
中間金属層IM上には、第2層間絶縁層144が配置され得る。第2層間絶縁層144は、スイッチングトランジスタ150のゲート電極151とスイッチングトランジスタ150のソース電極153及びドレイン電極154を絶縁させることができる。また、第2層間絶縁層144は、中間金属層IMと駆動トランジスタ160のソース電極及びドレイン電極164を絶縁させることができる。第2層間絶縁層144は、バッファ層141と同様に無機物からなり得る。例えば、第1層間絶縁層143は、無機物である窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の単一層、あるいは窒化シリコン(SiNx)または酸化シリコン(SiOx)の多重層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0083】
第2層間絶縁層144上には、スイッチングトランジスタ150のソース電極153及びドレイン電極154が配置され得る。また、第2層間絶縁層144上には、駆動トランジスタ160のソース電極及びドレイン電極164が配置され得る。スイッチングトランジスタ150のソース電極153及びドレイン電極154は、同じ層で相互離隔されて配置され得る。また、図4においては、駆動トランジスタ160のソース電極が省略されたが、駆動トランジスタ160のソース電極もまたドレイン電極164と同じ層で相互離隔されて配置され得る。スイッチングトランジスタ150で、ソース電極153及びドレイン電極154は、アクティブ層152と接する方式でアクティブ層152と電気的に接続され得る。また、駆動トランジスタ160で、ソース電極及びドレイン電極164は、アクティブ層162と接する方式でアクティブ層162と電気的に接続され得る。また、スイッチングトランジスタ150のドレイン電極154は、駆動トランジスタ160のゲート電極161とコンタクトホールを通して接する方式で駆動トランジスタ160のゲート電極161と電気的に接続され得る。
【0084】
ソース電極153及びドレイン電極154、164は、多様な金属物質、例えば、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、金(Au)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ネオジム(Nd)、及び銅(Cu)のいずれか一つであるか二以上の合金、またはこれらの多重層を含むことができるが、これに制限されるものではない。
【0085】
また、本明細書においては、駆動トランジスタ160がコープレーナー(coplanar)構造であるものと説明したが、スタガード(staggered)構造等の多様なトランジスタも使用され得る。また、本明細書においてトランジスタは、トップゲート構造だけではなく、ボトムゲート構造にも形成され得る。
【0086】
第2層間絶縁層144上には、ゲートパッド及びデータパッドDPが配置され得る。
【0087】
具体的に、ゲートパッドは、ゲート電圧を複数のサブ画素SPXに伝達するためのパッドであってよい。ゲートパッドは、第1下部接続配線181aとコンタクトホールを通して接続され得る。また、第1下部接続配線181aから供給されたゲート電圧は、ゲートパッドから下部プレートパターン121a上に形成された配線を通してスイッチングトランジスタ150のゲート電極151に伝達され得る。
【0088】
そして、データパッドDPは、データ電圧を複数のサブ画素SPXに伝達するためのパッドであってよい。データパッドDPは、第2下部接続配線182aとコンタクトホールを通して接続され得る。また、第2下部接続配線182aから供給されたデータ電圧は、データパッドDPから下部プレートパターン121a上に形成された配線を通してスイッチングトランジスタ150のソース電極153に伝達され得る。
【0089】
電圧パッドVPは、高電位電圧を複数のサブ画素SPXに伝達するためのパッドであってよい。電圧パッドVPは、第1下部接続配線181aとコンタクトホールを通して接続され得る。また、第1下部接続配線181aから供給された高電位電圧は、電圧パッドVPから下部プレートパターン121a上に形成された配線を通して駆動トランジスタ160に伝達され得る。上述した高電位電圧は、第2駆動電圧と称し得、後述する低電位電圧は、第1駆動電圧と称し得る。
【0090】
ゲートパッド、データパッドDP及び電圧パッドVPは、ソース電極153及びドレイン電極154、164と同じ物質からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0091】
スイッチングトランジスタ150及び駆動トランジスタ160上にパッシベーション層145が形成され得る。即ち、パッシベーション層145は、スイッチングトランジスタ150及び駆動トランジスタ160を水分及び酸素等の浸透から保護するために、スイッチングトランジスタ150及び駆動トランジスタ160を覆うように配置され得る。パッシベーション層145は、無機物からなり得、単層または複層になされ得るが、これに限定されるものではない。
【0092】
また、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145はパターニングされて複数の下部プレートパターン121aと重畳される領域にのみ形成され得る。ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145は、バッファ層141と同様に無機物からなり得るので、表示装置100を延伸する過程で容易にクラックが発生する等、損傷され得る。これによって、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145は、複数の下部プレートパターン121aの間の領域には形成されず、複数の下部プレートパターン121aの形状にパターニングされて複数の下部プレートパターン121aの上部にのみ形成され得る。
【0093】
パッシベーション層145上に平坦化層146が形成され得る。平坦化層146は、スイッチングトランジスタ150及び駆動トランジスタ160の上部を平坦化できる。平坦化層146は、単層または複数の層に構成され得、有機物質からなり得る。これによって、平坦化層146は、有機絶縁層とも称され得る。例えば、平坦化層146は、アクリル(acryl)系有機物質からなり得るが、これに制限されない。
【0094】
図4を参照すると、平坦化層146は、複数の下部プレートパターン121a上でバッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145の上面及び側面を覆うように配置され得る。また、平坦化層146は、複数の下部プレートパターン121aと共にバッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145を囲むことができる。より具体的に、平坦化層146は、パッシベーション層145の上面及び側面、第1層間絶縁層143の側面、第2層間絶縁層144の側面、ゲート絶縁層142の側面、バッファ層141の側面及び複数の下部プレートパターン121aの上面の一部を覆うように配置され得る。これによって、平坦化層146は、バッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145の側面での段差を補完できる。そして、平坦化層146は、平坦化層146の側面に配置される下部接続配線181a、182aとの接着強度を増加させることができる。
【0095】
図4を参照すると、平坦化層146の側面の傾斜角は、バッファ層141、ゲート絶縁層142、第1層間絶縁層143、第2層間絶縁層144及びパッシベーション層145の側面がなす傾斜角より小さくてよい。例えば、平坦化層146の側面は、パッシベーション層145の側面、第1層間絶縁層143の側面、第2層間絶縁層144の側面、ゲート絶縁層142の側面及びバッファ層141の側面がそれぞれなす傾斜より緩やかな傾斜を有し得る。これによって、平坦化層146の側面と接するように配置される下部接続配線181a、182aが緩やかな傾斜をもって配置され、表示装置100の延伸時、下部接続配線181a、182aに発生する応力が低減され得る。そして、平坦化層146の側面が相対的に緩やかな傾斜を有することで、下部接続配線181a、182aがクラックされるか平坦化層146の側面で剥離される現象が低減され得る。
【0096】
図2乃至図4を参照すると、下部接続配線181a、182aは、複数の下部プレートパターン121a上のパッドを電気的に接続する配線を意味する。下部接続配線181a、182aは、複数の下部配線パターン122a上に配置され得る。また、複数の下部プレートパターン121aの間の領域中、下部接続配線181a、182aが配置されない領域には、下部配線パターン122aが配置されない。
【0097】
下部接続配線181a、182aは、第1下部接続配線181a、第2下部接続配線182aを含むことができる。第1下部接続配線181a及び第2下部接続配線182aは、複数の下部プレートパターン121aの間に配置され得る。具体的に、第1下部接続配線181aは、下部接続配線181a、182aのうち複数の下部プレートパターン121aの間で第1方向Xに延びる配線を意味し、第2下部接続配線182aは、下部接続配線181a、182aのうち複数の下部プレートパターン121aの間で第2方向Yに延びる配線を意味し得る。
【0098】
下部接続配線181a、182aは、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)のような金属材質または銅/モリブデン-チタン(Cu/Moti)、チタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)等のような金属材質の積層構造になされ得るが、これに制限されるものではない。
【0099】
一般的な表示装置の表示パネルの場合、複数のゲート配線、複数のデータ配線等のような多様な配線は、複数のサブ画素の間で直線形状に延びて配置され、一つの信号配線に複数のサブ画素が接続される。これによって、一般的な表示装置の表示パネルの場合、ゲート配線、データ配線、高電位電圧配線、及び基準電圧配線等のような多様な配線は、基板上で切れることなく有機発光表示装置の表示パネルの一側から他側へ延び得る。
【0100】
これとは異なり、本明細書の一実施例に係る表示装置100の場合、一般的な表示装置の表示パネルで使用されるものと見られる直線形状のゲート配線、データ配線、高電位電圧配線、基準電圧配線、初期化電圧配線等のような多様な配線は、複数の下部プレートパターン121a上にのみ配置され得る。即ち、本明細書の一実施例に係る表示装置100で直線形状の配線は、複数の下部プレートパターン121a上にのみ配置され得る。
【0101】
本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、互いに隣接する2個の下部プレートパターン121a上のパッドが下部接続配線181a、182aにより接続され得る。従って、下部接続配線181a、182aは、隣接する2個の下部プレートパターン121a上のゲートパッドあるいはデータパッドDPあるいは電圧パッドVPを電気的に接続できる。従って、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、ゲート配線、データ配線、高電位電圧配線、基準電圧配線等のような多様な配線を複数の下部プレートパターン121aの間で電気的に接続するように複数の下部接続配線181a、182aを含むことができる。例えば、第1方向Xに隣接して配置された複数の下部プレートパターン121a上にはゲート配線が配置され得、ゲート配線の両末端にはゲートパッドが配置され得る。このとき、第1方向Xに隣接して配置された複数の下部プレートパターン121a上の複数のゲートパッドそれぞれは、ゲート配線として機能する第1下部接続配線181aにより互いに接続され得る。これによって、複数の下部プレートパターン121a上に配置されたゲート配線と下部配線パターン122a上に配置された第1下部接続配線181aが一つのゲート配線として機能できる。上述したゲート配線は、スキャン信号配線と命名され得る。また、表示装置100に含まれ得る全ての多様な配線のうち第1方向Xに延びる配線、例えば、発光信号配線、高電位電圧配線もまた上述したように第1下部接続配線181aにより電気的に接続され得る。
【0102】
図2及び図4を参照すると、第1下部接続配線181aは、第1方向Xに隣接して配置された複数の下部プレートパターン121a上の電圧パッドVPのうち並んで配置された2個の下部プレートパターン121a上の電圧パッドVPを互いに接続できる。第1下部接続配線181aは、ゲート配線であるスキャン信号配線及び発光信号配線として機能できるが、これに制限されることはない。第1方向Xに配置された複数の下部プレートパターン121a上の電圧パッドVPは、高電位電圧配線として機能する第1下部接続配線181aによって接続され得、一つの高電位電圧が伝達され得る。
【0103】
また、第2下部接続配線182aは、第2方向Yに隣接して配置された複数の下部プレートパターン121a上のデータパッドDPのうち並んで配置された2個の下部プレートパターン121a上のデータパッドDPを互いに接続できる。第2下部接続配線182aは、データ配線または基準電圧配線として機能できるが、これに制限されることはない。第2方向Yに配置された複数の下部プレートパターン121a上の内部配線は、データ配線として機能する複数の第2下部接続配線182aによって接続され得、一つのデータ電圧が伝達され得る。
【0104】
図4に示されたように、第1下部接続配線181aは、下部プレートパターン121a上に配置された平坦化層146の上面及び側面と接するように配置され得る。そして、第1下部接続配線181aは、下部配線パターン122aの上面に延びて形成され得る。また、第2下部接続配線182aは、下部プレートパターン121a上に配置された平坦化層146の上面及び側面と接するように配置され得る。そして、第2下部接続配線182aは、下部配線パターン122aの上面に延びて形成され得る。
【0105】
ただし、第1下部接続配線181a及び第2下部接続配線182aが配置されない領域には剛性パターンが配置される必要がないので、第1下部接続配線181a及び第2下部接続配線182aの下部に剛性パターンである下部配線パターン122aが配置されない。
【0106】
一方、図4を参照すると、接続パッドCNT、下部接続配線181a、182a及び平坦化層146上にバンク147が形成され得る。バンク147は、隣接するサブ画素SPXを区分できる。バンク147は、接続パッドCNT、下部接続配線181a、182a及び平坦化層146の少なくとも一部を覆うように配置され得る。バンク147は、絶縁物質からなり得る。また、バンク147は、ブラック物質を含んでなり得る。バンク147は、ブラック物質を含むことで表示領域AAを通して視認され得る配線を遮る役割を果たす。例えば、バンク147は、カーボン(carbon)系列の混合物からなり得、一例として、カーボンブラック(carbon black)を含むことができる。ただし、これに制限されるものではなく、バンク147は、透明な絶縁物質からなってもよい。そして、図1a及び図1bにおいてバンク147の高さは発光素子170の高さより低いものを示したが、これに限定されず、バンク147の高さは、発光素子170の高さと同じであってよい。
【0107】
図4を参照すると、接続パッドCNTと第1下部接続配線181a上には、発光素子170が配置され得る。発光素子170は、第1電極171、第1半導体層172、発光層173、第2半導体層174、及び第2電極175を含む。第1電極171上に第1半導体層172、発光層173、第2半導体層174及び第2電極175が順次に配置され得る。そこで、発光素子170は、第1電極171上に第2電極175が配置される垂直型(vertical)発光素子170である。
【0108】
一実施形態では、バンク層は開口部197を有し、LED全体がバンクの開口部197内に配置されてもよい。すなわち、バンク層147は、平坦化層146上に完全に形成される。この後、開口部197がパターンおよびエッチング技術などによって形成され、その結果、開口部197の両側にバンク層147の側壁が形成される。アノード、光電子および正孔輸送層、発光層およびかどーどはすべて、作製後にこの開口部197内に形成され、バンク層から間隔をあけて配置される。縦長のLEDであり、バンク層の一部がそれらに重なることも、それらの一部がバンク層に重なることもない。すべての層、すなわちLEDを構成するアノード、光発生層およびカソードは、バンク層147の壁から間隔をあけて配置されている。好ましい実施形態では、バンク層147が完全に形成され、次に開口部197が形成され、その後にアノードが形成され、次に発光層が形成され、次にカソードが形成される。この後、図4に示すように、上部基板112をLEDに重ね合わせる。
【0109】
第1接着層AD1上に第1半導体層172が配置され、第1半導体層172上に第2半導体層174が配置される。第1半導体層172及び第2半導体層174は、特定の物質にn型及びp型の不純物をドーピングして形成された層であってよい。例えば、第1半導体層172及び第2半導体層174は、窒化ガリウム(GaN)、インジウムアルミニウムリン化物(InAlP)、ガリウムヒ素(GaAs)等のような物質にp型またはn型の不純物がドーピングされた層であってよい。そして、p型の不純物は、マグネシウム、亜鉛(Zn)、ベリリウム(Be)等であってよく、n型の不純物は、シリコン(Si)、ゲルマニウム、スズ(Sn)等であってよいが、これに制限されない。
【0110】
第1半導体層172と第2半導体層174との間に発光層173が配置される。発光層173は、第1半導体層172及び第2半導体層174から正孔及び電子の供給を受けて光を発光できる。発光層173は、単層または多重量子井戸(Multi-Quantum Well、MQW)構造になされ得、例えば、インジウムガリウム窒化物(InGaN)または窒化ガリウム(GaN)等からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0111】
第1半導体層172の下に第1電極171が配置される。第1電極171は、第1半導体層172の下面に配置され得る。第1電極171は、駆動トランジスタ160と第1半導体層172を電気的に接続するための電極である。第1電極171は、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質またはチタン(Ti)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはこれらの合金のような不透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0112】
第2半導体層174上に第2電極175が配置される。第2電極175は、第2半導体層174の上面に配置され得る。第2電極175は、第1導電パターンCPAと第2半導体層174を電気的に接続するための電極である。第2電極175は、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質またはチタン(Ti)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはこれらの合金のような不透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0113】
第1接着層AD1は、接続パッドCNTと第1電極171との間に配置され、発光素子170が接続パッドCNT上に接着され得る。そして、第2接着層AD2は、第1導電パターンCPAと第2電極175との間に配置され、発光素子170が第1導電パターンCPAの下に接着され得る。
【0114】
第1接着層AD1及び第2接着層AD2それぞれは、絶縁性ベース部材に導電ボールが分散された導電性接着層であってよい。そこで、接着層ADに熱または圧力が加えられる場合、熱または圧力が加えられた部分で導電ボールが電気的に接続されて導電特性を有し得る。
【0115】
そして、接続パッドCNTは、駆動トランジスタ160のドレイン電極164に電気的に接続され、駆動トランジスタ160から発光素子170の駆動のための駆動電圧の印加を受けることができる。ドレイン電極164から接続パッドCNTへの電気的接続は、層141~146の1つ以上を含む様々な層に存在する。なお、この接続は、異なる平面にあるため、図4には示されていない。図4においては、接続パッドCNTと駆動トランジスタ160のドレイン電極164が直接的に接触せず間接的に接続されるものを示したが、この図では見えないが、他の導体を用いて電気的に接続されており、それらは層145と146に存在する接点を介して延びており、必要であれば他の層をも介して延在し得る。本明細書の実施例は、これに制限されるものではなく、接続パッドCNTと駆動トランジスタ160のドレイン電極164は、直接的に接触してもよい。そして、第1下部接続配線181aには、発光素子170の駆動のための低電位電圧が印加され得る。
【0116】
一方、図3を参照すると、上部基板112を基準とするとき、上部基板112上には、複数の上部プレートパターン121b及び前記複数の上部プレートパターン121bを接続する複数の上部配線パターン122bが配置され得る。図4を参照すると、下部基板111を基準とするとき、上部基板112の下には、複数の上部プレートパターン121b及び前記複数の上部プレートパターン121bを接続する複数の上部配線パターン122bが配置され得る。即ち、上部基板112に複数の上部プレートパターン121b及び複数の上部配線パターン122bが接触されて配置され得る。
【0117】
特に、表示領域AAに配置される複数の上部配線パターン122bは、第1方向Xに隣接するように配置される上部プレートパターン121bを接続する。そこで、複数の上部配線パターン122bは、第1方向Xに延び得る。ただし、これに限定されるものではなく、複数の上部配線パターン122bの延長方向は、第1方向Xあるいは第1方向X及び第2方向Yそれぞれに延び得る。
【0118】
そして、上部基板112を基準とするとき、表示領域AAに配置される上部プレートパターン121b上には、第1導電パターンCPAが配置され得、表示領域AAに配置される上部配線パターン122b上には、上部接続配線181bが配置され得る。下部基板111を基準とするとき、表示領域AAに配置される上部プレートパターン121bの下には、第1導電パターンCPAが配置され得、表示領域AAに配置される上部配線パターン122bの下には、上部接続配線181bが配置され得る。
【0119】
表示領域AAに配置される第1導電パターンCPAは、上部プレートパターン121bと同じ形状を有し得る。例えば、上部プレートパターン121bが互いに離隔されるアイランド形態であるので、第1導電パターンCPAもまた互いに離隔されるアイランド形態であってよい。ただし、第1導電パターンCPAの形状はこれに限定されず、上部プレートパターン121bの形状と重畳される多様な形態に変形され得る。
【0120】
そして、上部接続配線181bもまた上部配線パターン122bと同じ形状を有し得る。例えば、上部接続配線181bもまた正弦波状を有し得る。ただし、これは単に例示的なものであり、複数の上部接続配線181bの形状は、これに制限されるものではない。例えば、複数の上部配線パターン122b及び複数の上部接続配線181bは、ジグザグ状を有してもよい。他の例として、複数の上部接続配線181bは、複数の菱形状の基板が頂点で接続されて延びる等の多様な形状を有してもよい。
【0121】
そして、複数の第1導電パターンCPAと複数の上部接続配線181bは、いずれも銅(Cu)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)のような金属材質または銅/モリブデン-チタン(Cu/Moti)、チタン/アルミニウム/チタン(Ti/Al/Ti)等のような金属材質の積層構造になされ得るが、これに制限されるものではない。そして、複数の第1導電パターンCPAと複数の上部接続配線181bは、一体に形成され得る。
【0122】
そして、複数の第1導電パターンCPAと複数の上部接続配線181bには、発光素子170の駆動のための低電位電圧が印加され得る。即ち、複数の第1導電パターンCPAと複数の上部接続配線181bは、一つの低電位電圧が印加される導電面(conductive surface)を構成し得る。
【0123】
これによって、表示装置100がオン(on)されると、接続パッドCNTを通して第1電極171に駆動電圧が印加され、第1導電パターンCPAを通して第2電極に低電位電圧が印加され得る。そこで、互いに異なる電圧レベルがそれぞれ第1電極171と第2電極175それぞれに伝達されて発光素子170が発光できる。
【0124】
また、下部基板111の前面に配置され、上部基板112と下部基板111上に配置される構成要素の間を充填させる充填層190が配置され得る。充填層190は、硬化性接着剤で構成され得る。具体的に、充填層190を構成する物質を下部基板111の前面にコーティングした後、硬化させる方式で形成して、上部基板112と下部基板111上に配置される構成要素の間に充填層190が配置され得る。例えば、充填層190は、OCA(optically clear adhesive)であってよく、アクリル系接着剤、シリコン系接着剤及びウレタン系接着剤等で構成され得る。
【0125】
前述したように、本明細書の一実施例に係る表示装置は、上部基板112に貼り付けられた上部接続配線181b及び第1導電パターンCPAを通して低電位電圧を発光素子に供給できる。
【0126】
そして、上部接続配線181b及び第1導電パターンCPAの総面積は、下部接続配線181a、182aの総面積より広いので、上部接続配線181b及び第1導電パターンCPAの全体抵抗は、相対的に低くなり得る。
【0127】
そこで、上部接続配線181b及び第1導電パターンCPAを通して供給される低電位電圧の電圧降下を低減することができる。従って、発光素子170には、安定した低電位電圧が供給され得る。
【0128】
結局、本明細書の一実施例に係る表示装置は、発光素子170の発光効率及び安定性を確保することができ、映像品質が向上し得る。
【0129】
<非表示領域の平面及び断面構造>
図5は、本明細書の一実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
【0130】
図6は、本明細書の一実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
【0131】
図7は、図5及び図6に示された切断線VII-VII’に沿って切断した断面図である。
【0132】
図5においては、図1a及び図1bに示されたB領域に対して下部基板111及び下部基板111上に配置される構成要素を示している。そして、図6においては、図1a及び図1bに示されたB領域に対する上部基板112及び上部基板112上に配置される構成要素を示している。
【0133】
図5に示されたように、非表示領域NAに配置された下部プレートパターン121a上には、ゲートドライバGDとパワーサプライPSが配置され得る。
【0134】
図7をさらに参照すると、パワーサプライPSは、第1パワーブロックPB1、第2パワーブロックPB2及び第3パワーブロックPB3を含むことができる。
【0135】
第1パワーブロックPB1及び第2パワーブロックPB2は、同じ層に配置され得る。そして、第3パワーブロックPB3は、第1パワーブロックPB1及び第2パワーブロックPB2と異なる層に配置され得る。
【0136】
例えば、非表示領域NAに配置される下部プレートパターン121a上に第3パワーブロックPB3が配置され得る。そして、第3パワーブロックPB3上には、絶縁層INSが配置され得る。
【0137】
そして、絶縁層INS上には、第1パワーブロックPB1及び第2パワーブロックPB2が配置され得る。そして、ゲートドライバGDも絶縁層INS上に配置され得るが、ゲートドライバGDの配置関係は例示的なものであるだけで、ゲートドライバGDは、非表示領域NAに配置された下部プレートパターン121a上に配置され得る。
【0138】
そして、図5を参照すると、第1パワーブロックPB1は、第1パワーブロックPB1の内側に配置され得る。そして、第1パワーブロックPB1及び第2パワーブロックPB2それぞれは、非表示領域NAに配置された第2下部接続配線182aを通して接続され得る。そこで、隣接した第1パワーブロックPB1は、第2下部接続配線182aを通して導通され得る。そして、隣接した第1パワーブロックPB1は、第2下部接続配線182aを通して導通され得る。
【0139】
そして、図7を参照すると、互いに異なる層に配置される第2パワーブロックPB2及び第3パワーブロックPB3は、コンタクトホールを通して接続され得る。そして、第3パワーブロックPB3は、非表示領域NAに配置された第1下部接続配線181aと接続され得る。そこで、第2パワーブロックPB2及び第3パワーブロックPB3は、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPと電気的に接続され得る。
【0140】
一方、図6に示されたように、上部基板112基準に非表示領域NAに配置された上部プレートパターン121b上には、第2導電パターンCPBが配置され得る。
【0141】
言い換えれば、図7に示されたように、下部基板111基準に非表示領域NAに配置された上部プレートパターン121bの下には、第2導電パターンCPBが配置され得る。
【0142】
そして、第2導電パターンCPBは、非表示領域NAに配置された第1上部接続配線181bと接続され得る。そして、第2導電パターンCPBは、コンタクトホールを通して第1パワーブロックPB1と接続され得る。前述したように、第1上部接続配線181bは、第1導電パターンCPAと接続されるので、第1パワーブロックPB1及び第2導電パターンCPBは、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAと電気的に接続され得る。
【0143】
一方、第1パワーブロックPB1、第2パワーブロックPB2、第3パワーブロックPB3、第1導電パターンCPA及び第2導電パターンCPBそれぞれは、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質またはチタン(Ti)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはこれらの合金のような不透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0144】
上述した、第1導電パターンCPA及び第2導電パターンCPBそれぞれは、金属で形成され得るので、表示装置の外光を反射させて視認性を低下させ得る問題点が発生し得る。
【0145】
そこで、上部パターン層である上部プレートパターン121bと上部配線パターン122bそれぞれには、視認性の向上のための低反射材料が加えられ得る。例えば、低反射材料としては、偏光されたヨウ素粒子または染料等が挙げられるが、これに限定されない。
【0146】
これをまとめると、本明細書の一実施例に係る表示装置において、第2パワーブロックPB2及び第3パワーブロックPB3は、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPと電気的に接続され得る。そして、第1パワーブロックPB1及び第2導電パターンCPBは、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAと電気的に接続され得る。
【0147】
そして、第1パワーブロックPB1には低電位電圧が印加され得、第2パワーブロックPB2には高電位電圧が印加され得る。
【0148】
そこで、第1パワーブロックPB1及び第2導電パターンCPBには、低電位電圧が印加される。そして、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAにも低電位電圧が印加され、第1導電パターンCPAを通して第2電極に低電位電圧が印加され得る。
【0149】
そして、第2パワーブロックPB2及び第3パワーブロックPB3には、高電位電圧が印加される。そして、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPには高電位電圧が印加され得る。
【0150】
従って、電圧パッドVPを通して駆動トランジスタに高電位電圧が印加され、発光素子それぞれに駆動電圧を供給できる。
【0151】
前述したように、本明細書の一実施例においては、上部基板112に複数の導電パターン及び垂直型発光素子を形成し、下部基板111に発光素子を駆動するためのトランジスタ及びパワーサプライPSを形成して、接合させることで表示装置を作製できる。
【0152】
即ち、本明細書の一実施例に係る表示装置の発光素子接合を別途の工程で進行するのではなく一度の接合工程で表示装置を作製できる。
【0153】
これによって、表示装置の発光素子の作製収率は向上できる利点がある。
【0154】
また、本明細書の一実施例に係る表示装置は、複数の導電パターン及び上部接続配線を通して低電位電圧を供給できる。
【0155】
そこで、下部接続配線を通して低電位電圧を供給する必要がないので、下部接続配線の個数を相対的に減少させることができる。
【0156】
結局、下部基板111上に接続配線の数字が減少することで、表示装置は、延伸率が向上し得る。
【0157】
また、本明細書の一実施例において垂直型発光素子を適用することで、水平型発光素子を適用する時より単位面積配置できる画素の数が増加し得る。
【0158】
そこで、本明細書の一実施例に係る表示装置において画素の数が増加するにつれ解像度も向上させることができる利点がある。
【0159】
<本発明の他の実施例>
以下においては、本明細書の他の実施例に係る表示装置について説明する。本明細書の一実施例に係る表示装置と本明細書の他の実施例に係る表示装置は、パワーサプライ及びその接続関係に対して差があるので、これを重点に説明する。そして、本明細書の一実施例に係る表示装置と本明細書の他の実施例に係る表示装置での同じ構成要素は、同じ符号を使用し、重複した説明は省略する。
【0160】
図8は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される下部基板の拡大平面図である。
【0161】
図9は、本明細書の他の実施例に係る表示装置の非表示領域に配置される上部基板の拡大平面図である。
【0162】
図10は、図8及び図9に示された切断線X-X’に沿って切断した断面図である。
【0163】
図8においては、図1a及び図1bに示されたB領域に対して下部基板111及び下部基板111上に配置される構成要素を示している。そして、図9においては、図1a及び図1bに示されたB領域に対する上部基板112及び上部基板112上に配置される構成要素を示している。
【0164】
図8に示されたように、非表示領域NAに配置された下部プレートパターン121a上には、ゲートドライバGDとパワーサプライPSが配置され得る。
【0165】
図10をさらに参照すると、パワーサプライPSは、第1パワーブロックPB1’、第2パワーブロックPB2’及び第3パワーブロックPB3’を含むことができる。
【0166】
第1パワーブロックPB1’及び第2パワーブロックPB2’は、同じ層に配置され得る。そして、第3パワーブロックPB3’は、第1パワーブロックPB1’及び第2パワーブロックPB2’と異なる層に配置され得る。
【0167】
例えば、非表示領域NAに配置される下部プレートパターン121a上に第3パワーブロックPB3’が配置され得る。そして、第3パワーブロックPB3’上には、絶縁層INSが配置され得る。
【0168】
そして、絶縁層INS上には、第1パワーブロックPB1’及び第2パワーブロックPB2’が配置され得る。そして、ゲートドライバGDも絶縁層INS上に配置され得るが、ゲートドライバGDの配置関係は例示的なものであるだけで、ゲートドライバGDは、非表示領域NAに配置された下部プレートパターン121a上に配置され得る。
【0169】
そして、図8を参照すると、第1パワーブロックPB1’は、第1パワーブロックPB1’の内側に配置され得る。そして、第1パワーブロックPB1’及び第2パワーブロックPB2’それぞれは、非表示領域NAに配置された第2下部接続配線182aを通して接続され得る。そこで、隣接した第1パワーブロックPB1’は、第2下部接続配線182aを通して導通され得る。そして、隣接した第1パワーブロックPB1’は、第2下部接続配線182aを通して導通され得る。
【0170】
そして、図10を参照すると、互いに異なる層に配置される第1パワーブロックPB1’及び第3パワーブロックPB3’は、コンタクトホールを通して接続され得る。そして、第3パワーブロックPB3’は、非表示領域NAに配置された第1下部接続配線181aと接続され得る。そこで、第1パワーブロックPB1’及び第3パワーブロックPB3’は、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPと電気的に接続され得る。
【0171】
一方、図9に示されたように、上部基板112基準に非表示領域NAに配置された上部プレートパターン121b上には、第2導電パターンCPB’が配置され得る。
【0172】
言い換えれば、図10に示されたように、下部基板111基準に非表示領域NAに配置された上部プレートパターン121bの下には、第2導電パターンCPB’が配置され得る。
【0173】
そして、第2導電パターンCPB’は、非表示領域NAに配置された第1上部接続配線181bと接続され得る。そして、第2導電パターンCPB’は、コンタクトホールを通して第2パワーブロックPB2’と接続され得る。前述したように、第1上部接続配線181bは第1導電パターンCPAと接続されるので、第2パワーブロックPB2’及び第2導電パターンCPB’は、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAと電気的に接続され得る。
【0174】
一方、第1パワーブロックPB1’、第2パワーブロックPB2’、第3パワーブロックPB3’、第1導電パターンCPA及び第2導電パターンCPB’それぞれは、導電性物質、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)等のような透明導電物質またはチタン(Ti)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはこれらの合金のような不透明導電物質等で構成され得るが、これに制限されない。
【0175】
上述した、第1導電パターンCPA及び第2導電パターンCPB’それぞれは、金属で形成され得るので、表示装置の外光を反射させて視認性を低下させ得る問題点が発生し得る。
【0176】
そこで、上部パターン層である上部プレートパターン121bと上部配線パターン122bそれぞれには、視認性の向上のための低反射材料が加えられ得る。例えば、低反射材料としては、偏光されたヨウ素粒子または染料等が挙げられるが、これに限定されない。
【0177】
これをまとめると、本明細書の他の実施例に係る表示装置において、第1パワーブロックPB1’及び第3パワーブロックPB3’は、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPと電気的に接続され得る。そして、第2パワーブロックPB2’及び第2導電パターンCPBは、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAと電気的に接続され得る。
【0178】
そして、第1パワーブロックPB1’には高電位電圧が印加され得、第2パワーブロックPB2’には低電位電圧が印加され得る。
【0179】
そこで、第2パワーブロックPB2’及び第2導電パターンCPB’には、低電位電圧が印加される。そして、第1上部接続配線181bを通して第1導電パターンCPAにも低電位電圧が印加され、第1導電パターンCPAを通して第2電極に低電位電圧が印加され得る。
【0180】
そして、第1パワーブロックPB1’及び第3パワーブロックPB3’には、高電位電圧が印加される。そして、第1下部接続配線181aを通して電圧パッドVPには高電位電圧が印加され得る。
【0181】
従って、電圧パッドVPを通して駆動トランジスタに高電位電圧が印加され、発光素子それぞれに駆動電圧を供給できる。
【0182】
前述したように、本明細書の他の実施例においては、上部基板112に複数の導電パターン及び垂直型発光素子を形成し、下部基板111に発光素子を駆動するためのトランジスタ及びパワーサプライPSを形成して、接合させることで表示装置を作製できる。
【0183】
即ち、本明細書の他の実施例に係る表示装置200の発光素子接合を別途の工程で進行するのではなく一度の接合工程で表示装置を作製できる。
【0184】
これによって、表示装置200の発光素子の作製収率は向上できる利点がある。
【0185】
また、本明細書の他の実施例に係る表示装置は、複数の導電パターン及び上部接続配線を通して低電位電圧を供給できる。
【0186】
そこで、下部接続配線を通して低電位電圧を供給する必要がないので、下部接続配線の個数を相対的に減少させることができる。
【0187】
結局、下部基板111上に接続配線の数字が減少することで、表示装置は、延伸率が向上し得る。
【0188】
また、本明細書の他の実施例において垂直型発光素子を適用することで、水平型発光素子を適用する時より単位面積配置できる画素の数が増加し得る。
【0189】
そこで、本明細書の他の実施例に係る表示装置において画素の数が増加するにつれ解像度も向上させることができる利点がある。
【0190】
本明細書の多様な実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0191】
本発明の実施態様は、下記のように記載することもできる。
【0192】
本発明の態様によれば、前述したような課題を解決するために、本明細書の一実施例に係る表示装置は、表示領域及び非表示領域に区分され、延伸可能な下部基板、下部基板の表示領域上に配置される複数の画素、下部基板の非表示領域上に配置されるパワーサプライ、下部基板上に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の下部接続配線、下部基板に対向し、延伸可能な上部基板、上部基板の下に配置され、複数の画素それぞれに接続される複数の導電パターン、及び上部基板の下に配置され、複数の導電パターンに接続される複数の上部接続配線を含み、パワーサプライは、複数の上部接続配線のうち一部及び複数の上部接続配線のうち一部を通して複数の画素に電気的に接続され、複数の画素に電圧を安定して供給することができる。
本明細書の他の特徴によれば、パワーサプライは、同じ層に配置される複数の第1パワーブロックと複数の第2パワーブロック、及び複数の第1パワーブロックと複数の第2パワーブロックと異なる層に配置される複数の第3パワーブロックを含むことができる。
【0193】
本明細書にまた他の特徴によれば、複数の第1パワーブロックは、複数の第2パワーブロックの内側に配置され得る。
【0194】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の第3パワーブロックは、複数の下部接続配線と接続され得る。
【0195】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の導電パターンそれぞれは、表示領域に配置される複数の第1導電パターン及び非表示領域に配置される複数の第2導電パターンを含むことができる。
【0196】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の第1パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して複数の第2導電パターンそれぞれに接続され、複数の第2パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して複数の第3パワーブロックそれぞれに接続され得る。
【0197】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の第1パワーブロック及び複数の第2導電パターンには低電位電圧が印加され、複数の第2パワーブロック及び複数の第3パワーブロックには高電位電圧が印加され得る。
【0198】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の第1パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して複数の第3パワーブロックそれぞれに接続され、複数の第2パワーブロックそれぞれは、コンタクトホールを通して複数の第2導電パターンそれぞれに接続され得る。
【0199】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の第2パワーブロック及び複数の第2導電パターンには低電位電圧が印加され、複数の第1パワーブロック及び複数の第3パワーブロックには高電位電圧が印加され得る。
【0200】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の画素それぞれは、複数の第1導電パターンのいずれか一つと電気的に接続される垂直型発光素子を含むことができる。
【0201】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数の導電パターンには、低電位電圧だけが印加され得る。
【0202】
本明細書のまた他の特徴によれば、下部基板と複数の画素との間には、複数の下部プレートパターンが形成され、下部基板と複数の下部接続配線との間には、複数の下部配線パターンが形成され得、複数の下部プレートパターン及び複数の下部配線パターンそれぞれの弾性係数は、下部基板の弾性係数より高くてよい。
【0203】
本明細書のまた他の特徴によれば、上部基板と複数の導電パターンとの間には、複数の上部プレートパターンが形成され、上部基板と複数の上部接続配線との間には、複数の上部配線パターンが形成され、複数の上部プレートパターン及び複数の上部配線パターンそれぞれの弾性係数は、上部基板の弾性係数より高くてよい。
【0204】
本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。本明細書の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0205】
100:表示装置
111:下部基板
112:上部基板
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10