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特開2024-96187再利用単離ループおよびパージ/再生ループを備えた回転床収着システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096187
(43)【公開日】2024-07-12
(54)【発明の名称】再利用単離ループおよびパージ/再生ループを備えた回転床収着システム
(51)【国際特許分類】
   B01D 53/06 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
B01D53/06 100
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024068964
(22)【出願日】2024-04-22
(62)【分割の表示】P 2020569030の分割
【原出願日】2019-07-01
(31)【優先権主張番号】62/691,919
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】512033006
【氏名又は名称】マンターズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】MUNTERS CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(72)【発明者】
【氏名】ステファン シー ブリックリー
(72)【発明者】
【氏名】ダグラス エス ジェファーソン
(57)【要約】
【課題】再利用単離ループおよびパージ/再生ループの両方を備えた、高効率の回転床収着システムを提供する。
【解決手段】回転床収着システムは、再生可能な収着材料の回転する収着剤塊であって、運転サイクルにおいて、所定の体積が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過する収着剤塊、第1ゾーンを通るように向けられるプロセス流体流、第3ゾーンを通るように向けられる再生流体流、およびプロセス流体流と再生流体流とは関係なく、第2および第4ゾーンを通るように閉ループで再循環する単離流体流とを含む。この再生流体流は、第3ゾーンを通過する前に、第5ゾーンを通過する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生可能な収着材料の回転する塊を含む回転床収着システムを使用して、プロセス流体流の収着質濃度を減少させる方法であって、
運転サイクルにおいて、所定の体積の収着剤塊が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過するように収着剤塊を回転させる工程、
前記第1ゾーン内の前記収着剤塊にプロセス流体流を通過させる工程、
前記第3ゾーン内の前記収着剤塊に再生流体流を通過させる工程、および
前記プロセス流体流と前記再生流体流とは関係なく、前記第4ゾーン内と前記第2ゾーン内の前記収着剤塊の間で、閉ループで単離流体流を再利用する工程、
を有してなり、
前記再生流体流は、前記第3ゾーンを通過する前に、前記第5ゾーンを通過する、方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権】
【0001】
本出願は、ここに引用される、2018年6月29日に出願された米国仮特許出願第62/691919号の恩恵を主張するものである。また、本出願は、2019年7月1日に出願された特願2020-569030号の分割出願である。
【技術分野】
【0002】
本発明は、広く、回転床収着システムに関し、より詳しくは、再利用単離ループおよびパージ/再生ループの両方を備えた回転床収着システムに関する。本発明は、そのようなシステムを設計する方法および作動させる方法にも関する。
【背景技術】
【0003】
プロセスまたは収着流体流と呼ばれることもある第1の流体流から収着質を収集し、それを、より濃縮された形態で、脱着または再生流体流と呼ばれることもある第2の流体流に移送するために、回転床収着システムが長い間、使用されてきた。一般に除去される収着質に、水蒸気、揮発性有機化合物(「VOC」)、亜酸化窒素(「NOx」)などがある。
【0004】
回転床収着システムにおいて、特に、処理済み流体中で収着質の濃度が低いことが望ましいシステムにおいて、プロセス流体流と再生流体流との間の交差汚染を最小にすることが重要である。汚染は、それらの流体流自体における圧力差、または回転している収着剤ディスクのマトリクス内の蒸気圧差から生じ得る。
【0005】
活動収着領域に隣接するが、サイクル中に活動流体流と出くわさない収着剤ディスクの領域に、潜在的な別の汚染源がある。通常、これらは、密封システムにより覆われている収着剤ディスクの中心と外周にある領域である。典型的に、収着剤ディスクは、これらの「デッドゾーン」を有するように意図的に設計されている。このデッドゾーンは、断熱材として働き、ローターハウジングを冷たく維持し、構成部材の早まった機械故障をもたらし得る熱膨張を防ぐ。処理済み流体流中の収着剤の濃度を非常に低くするように設計されたシステムにおいて、これらの領域は、除去されている蒸気の「シンク」として働くことができることが証明された。このシンクは、再生ゾーンに隣接しているときに蒸気を蓄積し、ここで、シンクは、拡散力により、再生ゾーン中の高濃度の蒸気に曝されるが、ガラス/セラミック構造の高い断熱特性のために、再生熱には曝されない。次に、収着剤は、高濃度蒸気とほぼ平衡になり得るが、それはずっと低い温度でである。シンクは、そのシステムの処理区画中の非常に低濃度の流体と隣接しているときに、そのペイロードを放出する。蒸気圧差は、その構造の拡散力を克服し、微量の蒸気が処理済み流体流中に放出され、除去されている蒸気の濃度が不利益に増加する。
【0006】
回転床収着システム内にパージゾーンを組み込むことが公知である。再循環パージループを備えた回転床収着システムの例が、特許文献1に開示されている。回転床の収着ゾーンと脱着ゾーンとの間の交差汚染を減少させるために、1つ以上の単離流体流またはループを使用することも公知である。特許文献2には、異なる目的を達成するために、1つ以上の単離ループが使用されているいくつかの実施の形態が記載されている。しかしながら、いずれも、本発明の様式でパージ流と単離流を組み合わせていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第4701189号明細書
【特許文献2】米国特許第7101414号明細書
【発明の概要】
【0008】
本発明は、再生ゾーンに供給するためにさらに加熱すべき空気を予熱するために、再生ゾーンの後のローターのゾーンからの暖かい空気を使用するパージ/再生ループ、および処理空気の入口側にあるローター材料を冷却し、再生ゾーンに入る前に、ローターを予め暖める再利用単離ループを使用する。圧力の不均衡および様々な流体流の大きい蒸気厚さにより生じる、ローターの収着ゾーンと脱着ゾーンとの間の交差汚染を減少させるために、再利用単離ループの1つ以上を設けることができる。
【0009】
本発明の1つの態様によれば、再生可能な収着材料の回転する塊を含む収着床システムを使用して、プロセス流体流の収着質濃度を減少させる方法は、運転サイクルにおいて、所定の体積の収着剤塊が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過するように収着剤塊を回転させる工程;第1ゾーン内の収着剤塊にプロセス流体流を通過させる工程;第3ゾーン内の収着剤塊に再生流体流を通過させる工程;およびプロセス流体流と再生流体流とは関係なく、第4ゾーン内と第2ゾーン内の収着剤塊の間で、閉ループで単離流体流を再利用する工程を有してなり、その再生流体流は、第3ゾーンを通過する前に、第5ゾーンを通過する。
【0010】
本発明の別の態様によれば、回転床収着システムは、再生可能な収着材料の回転する収着剤塊であって、運転サイクルにおいて、所定の体積が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過する収着剤塊;第1ゾーンを通るように向けられるプロセス流体流;第3ゾーンを通るように向けられる再生流体流;およびプロセス流体流と再生流体流とは関係なく、第2および第4ゾーンを通るように閉ループで再循環する単離流体流を含み、この再生流体流は、第3ゾーンを通過する前に、第5ゾーンを通過する。
【0011】
ここに用いられているように、「運転サイクル」は、収着剤塊が収着過程と脱着過程の両方を経る最中の収着剤塊の移動経路を意味する。「連続的に」という用語は、相対的順序を称するが、あるものが別のものに直ちに続くことを必ずしも必要としない。この実施の形態において、例えば、第1ゾーンと第2ゾーンとの間に別のゾーンが配置されている場合でさえ、それでも、収着剤塊が、第1ゾーン、第2ゾーンなどを連続的に通過すると言うことは、間違いないであろう。
【0012】
本発明とこれらの態様のより良い理解は、本発明の好ましい実施の形態が図示され、説明された、図面と添付の説明を参照することによって得られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明による回転床収着システムの好ましい実施の形態を示す概略流れ図
図2】本発明による回転床収着システムの好ましい実施の形態における収着剤塊のゾーンの概略図
図3】第1の流量での、本発明による回転床収着システムの好ましい実施の形態における様々な位置での運転データ
図4】第2の流量での、本発明による回転床収着システムの好ましい実施の形態における様々な位置での運転データ
図5】4ゾーンの回転床収着システムの概略図
図6】4ゾーンの回転床収着システムの収着剤塊のゾーンの概略図
図7】第1の流量での、4ゾーンの回転床収着システムにおける様々な位置での運転データ
図8図6における、第2の流量での、4ゾーンの回転床収着システムにおける様々な位置での運転データ
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、本発明による回転床収着システム10の好ましい実施の形態を示している。このシステムは、運転サイクルにおいて、5つのゾーン、すなわち、第1ゾーン1、第2ゾーン2、第3ゾーン3、第4ゾーン4、および第5ゾーンを連続的に通過する再生可能な収着材料を収容する、またはそれが被覆された従来の構造の回転するディスク形状の多孔質塊またはローター11を備える。収着剤ローター11は、公知のローター機構(図示せず)によって矢印Aで示される方向に、その軸の周りで回転させられる。ローター11の回転方向に順番に、5つのゾーンが、処理空気が中を流れる処理ゾーン1、ローターを予め暖めるために再利用単離空気が中を流れる第1の単離ゾーン2、加熱された再生空気が中を流れる再生ゾーン3、暖められるように再生単離空気が中を流れる第2の単離ゾーン4、および別のヒーターで加熱される前に、予め暖められると同時に乾燥されるように再利用再生空気が中を流れる再生パージゾーン5として識別することができる。
【0015】
収着質(例えば、水蒸気)を搬送するプロセス流体流12が第1ゾーン1内の収着剤ローター11に通過させられ、そこで、収着質が収着剤ローター11上に収着される(すなわち、取り込まれる)。収着剤塊から出るプロセス流体流は、収着剤塊に入るプロセス流体流と比べて、減少した収着質濃度を有する。必要に応じて、プロセス流体流を配管(図示せず)に押し通すために、ファン、ブロワー、または他の流体移動装置13を使用することができる。
【0016】
再生流体流14が、プロセス流体流12の流れと反対方向に、第3ゾーン3内の収着剤ローター11に通される。収着剤ローター11内に収集されたプロセス流体流からの収着剤は、この再生流体流中に放出される。収着剤塊11を通過する前に、再生流体流14を加熱するために、ヒーター15を設けることができる。プロセス流体流に関するように、再生流体流を推進させるために、ファン、ブロワー、または他の流体移動装置16を使用することができる。
【0017】
プロセス流体流12は、閉ループ回路であると図1に示されていないが、当業者には、その流体流を閉ループで再循環させられることが認識されれよう。例えば、収着剤塊を出た際に、再生流体流を冷却して、その流体流から蒸気を凝縮させ、次いで、収着剤塊に通して戻される前に、再加熱することができる。
【0018】
単離流体流17は、プロセス流体流12および再生流体流14とは関係なく、第2ゾーン2および第4ゾーン4内の収着剤塊11の間で、閉ループで再利用される。パージ/再生流体流20が、第4ゾーンの直後に配置された第5ゾーンを通って流れる。このパージ/再生流体流は、再生流体流14の供給源となり、流体移動装置16により推進することができる。単離流体流17が収着剤塊11を通って流れる方向は、収着剤塊11の回転方向において単離ゾーンの直後のゾーンを通って流体が流れるのと同じ方向であることが好ましい。図1において、例えば、単離流体流17は、再生流体流14が第3ゾーン3を通って流れるのと同じ方向に、第2ゾーン2を通過し、パージ/再生流体流20が第5ゾーン5を通って流れるのと同じ方向に、第4ゾーン4を通過する。あるいは、その単離流体流が収着剤塊を通って流れる方向は、収着剤塊の回転方向に単離ゾーンの直後のゾーンを通る流体流の方向と反対であっても差し支えない。単離流体流を推進するために、必要に応じて、ファン、ブロワー、または他の流体移動装置18を使用することができる。再利用単離ループを設けることは、プロセス流体流12と再生流体流14との間の交差汚染を減少させるのに役立つ。パージ/再生ループおよび再利用単離ループ、並びに処理空気流(13)に、別々のファン16、18が使用される。
【0019】
パージ/再生ループは、ローターのパージ再生ゾーンからの熱を使用して、再生ゾーンに供給するためのさらに加熱すべき空気を予熱する。パージ/再生ループの空気は、ローター11により除湿され、それによって、再生ゾーンに供給するためのより低い相対湿度を作り出す。より低い相対湿度でのローターの再生は、プロセスを出る空気の露点をより低くする可能性を作り出す。図3および4は、同じ周囲条件下であるが、プロセス、再生、および単離流体流について異なる流量での、システムの運転中の様々な位置での条件を示す。図3および4を図7および8と比較すると、プロセスを出る空気の露点は、同じ入口条件で運転する図6に示された従来の4ゾーンの構成におけるものよりも、8から20°F(5から11℃)低くあり得る。再利用単離ループは、第2の単離ゾーンで処理空気の入口側のローター材料を冷却し、獲得した熱を使用して、再生ゾーンに入る前に、第1の単離ゾーン2でローターを予め暖めることができる。9000 SCFMのプロセス流量でのパラメータが図3に示されており、6000 SCFMのプロセス流量でのパラメータが図4に示されている。この実施の形態のシステムは、再生に必要なエネルギーを著しく減少させ、ローターの効率を増加させることができる。
【0020】
特定の用途において、追加の再利用単離ループを設けることによって、さらなる利益を達成することができる。本発明は、2つの単離ループに限定されず、様々な流体流の特徴および所望の処理レベルに応じて、3つ以上の単離ループを使用することができる。単離流体流が、収着剤塊の回転方向に単離流体流の後に続くプロセスまたは再生流体流と同じ方向に収着剤塊を通過するように、各追加の単離ループが配置されることが好ましい。回転サイクルにおいて、収着剤塊が単離流体流を、上昇し、次いで下降する順序で連続的に通過するように、各追加の単離ループが配置されることも好ましい。言い換えると、例えば、3つの単離ループを備えた9ゾーンのシステムについて、収着剤塊は、再生流体流、第1の単離流体流、第2の単離流体流、第3の単離流体流、パージ/再生流体流、プロセス流体流、第3の単離流体流、第2の単離流体流、第1の単離流体流などを連続的に通過するであろう。単離ループの数は、温度、蒸気圧、絶対圧力、および/または漏れに関連する特定の選択された基準が満たされるか否かの判定に基づいて選択することができる。その基準が満たされるか否かは、シミュレーションまたは物理試験のいずれにより、判定しても差し支えない。選択された基準の1つ以上が満たされると判定された場合、ひいては、このことは、システムに単離ループを追加する上で潜在的な恩恵があるであろうことを示す。その単離ループが追加された後、再び判定を行い、選択された基準が満たされなくなるまで、同様である。
【0021】
例えば、各々がプロセス流体流12、再生流体流14、および他の単離流体流とは関係なく、2つの単離流体流を閉ループで再利用することができる。
【0022】
上述した好ましい実施の形態において、当業者は、特定流量、圧力、温度、相対湿度などの選択は、収着システムの特定の用途に依存することを認識し、所定の用途にとって適切な選択を行うことができるであろう。
【0023】
そのシステムに1つの閉単離ループを加えると、空気の漏れが約半分に減少する。これは、単離ループの閉ループの性質のためであり、これにより、処理ゾーンと再生ゾーンとの中間の絶対圧力と釣り合う。
【0024】
特定の用途において、回路間の漏れは、できる限り最小にしなければならない。濃縮サイクルにおいて、低露点環境(基準OPG Reactor)における閉ループ再生によりVOC濃縮または水濃縮のためであろうとなかろうと、再生気流に対する蒸気の濃度比は、サイクル効率のために最大にしなければならないので、プロセス流からの逆浸出は侵入と同じくらい有害である。VOC濃縮器の場合、濃度比を最大にするために、処理および再生回路の間の均一な圧力平衡を確実にするために、特別な注意を払わなければならない。
【0025】
先に述べられた実施の形態は、本発明の好ましい実施の形態を表し、説明目的のためだけに与えられている。それらは、本発明の範囲を限定する意図はない。具体的な構成、構造、条件などが示され、説明されてきたが、それらは限定するものではない。本発明の範囲内で改変および変更が考えられ、本発明の範囲は、付随の特許請求の範囲によってしか限定されないことが意図されている。以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する
【0026】
実施形態1
再生可能な収着材料の回転する塊を含む回転床収着システムを使用して、プロセス流体流の収着質濃度を減少させる方法であって、
運転サイクルにおいて、所定の体積の収着剤塊が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過するように収着剤塊を回転させる工程、
前記第1ゾーン内の前記収着剤塊にプロセス流体流を通過させる工程、
前記第3ゾーン内の前記収着剤塊に再生流体流を通過させる工程、および
前記プロセス流体流と前記再生流体流とは関係なく、前記第4ゾーン内と前記第2ゾーン内の前記収着剤塊の間で、閉ループで単離流体流を再利用する工程、
を有してなり、
前記再生流体流は、前記第3ゾーンを通過する前に、前記第5ゾーンを通過する、方法。
【0027】
実施形態2
前記第1、第4、および第5ゾーンの各々の中の流体流の方向が同じである、実施形態1に記載の方法。
【0028】
実施形態3
前記第2および第3ゾーンの各々の中の流体流の方向が同じである、実施形態2に記載の方法。
【0029】
実施形態4
前記第1、第4、および第5ゾーンの各々の中の流体流の方向が、前記第2および第3ゾーンの各々の中の流体流の方向と反対である、実施形態3に記載の方法。
【0030】
実施形態5
前記プロセス流体流を前記第1ゾーン内の前記収着剤塊に通過させた結果として、水蒸気、揮発性有機化合物、および亜酸化窒素からなる群より選択される少なくとも1つの物質の濃度が減少している、実施形態1に記載の方法。
【0031】
実施形態6
前記再生流体流を前記第5ゾーンに最初に通過させることによって、該再生流体流を閉ループで再循環させる工程、および
前記再生流体流を、前記第5ゾーンを出た後であって、該再生流体流を前記第3ゾーンに通過させる前に、加熱する工程、
をさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0032】
実施形態7
前記プロセス流体流を実質的に閉ループで再循環させて、生成物を脱水するまたはその乾燥度を維持する工程をさらに含む、実施形態1に記載の方法。
【0033】
実施形態8
回転床収着システムにおいて、
再生可能な収着材料の回転する収着剤塊であって、運転サイクルにおいて、所定の体積が、第1ゾーンに戻る前に、第1、第2、第3、第4、および第5ゾーンを連続的に通過する収着剤塊、
前記第1ゾーンを通るように向けられるプロセス流体流、
前記第3ゾーンを通るように向けられる再生流体流、および
前記プロセス流体流と前記再生流体流とは関係なく、前記第2および第4ゾーンを通るように閉ループで再循環する単離流体流、
を含み、
前記再生流体流は、前記第3ゾーンを通過する前に、前記第5ゾーンを通過する、回転床収着システム。
【0034】
実施形態9
前記プロセス流体流および前記再生流体流が、反対方向で前記収着剤塊に通過させられ、前記単離流体流が、該収着剤塊の回転方向に関して、該単離流体流の直後の流体流と同じ方向に該収着剤塊に通過させられる、実施形態8に記載のシステム。
【0035】
実施形態10
前記第3ゾーンを通過する前に、前記再生流体流をさらに加熱するように、前記第5ゾーンと該第3ゾーンとの間で該再生流体流内に配置された加熱装置をさらに含む、実施形態8に記載のシステム。
【0036】
実施形態11
前記プロセス流体流が、前記再生流体流よりも高い圧力にある、実施形態8に記載のシステム。
【0037】
実施形態12
前記プロセス流体流が、前記再生流体流よりも低い圧力にある、実施形態8に記載のシステム。
【0038】
実施形態13
前記プロセス流体流が、生成物を脱水するまたはその乾燥度を維持するように、実質的に閉ループで再循環される、実施形態8に記載のシステム。
【符号の説明】
【0039】
1 第1ゾーン、処理ゾーン
2 第2ゾーン、単離ゾーン
3 第3ゾーン、再生ゾーン
4 第4ゾーン、単離ゾーン
5 第5ゾーン、パージゾーン
10 回転床収着システム
11 ローター
12 プロセス流体流
13、16、18 流体移動装置
14、20 再生流体流
15 ヒーター
17 単離流体流
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8