(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096238
(43)【公開日】2024-07-12
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/42 20060101AFI20240705BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240705BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240705BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240705BHJP
G06F 3/04886 20220101ALI20240705BHJP
【FI】
B41J29/42 F
B41J29/38 401
H04N1/00 127B
G06F3/04842
G06F3/04886
【審査請求】有
【請求項の数】29
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024072015
(22)【出願日】2024-04-26
(62)【分割の表示】P 2020062349の分割
【原出願日】2020-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000992
【氏名又は名称】弁理士法人ネクスト
(72)【発明者】
【氏名】浦川 豊
(72)【発明者】
【氏名】金子 智哉
(57)【要約】
【課題】所定の画面が表示されているときに表示制限することが可能となる技術を提供する。
【解決手段】CPU101は、PC10がネットワークIF108を介してリモート接続されている場合、パネル105に表示されている表示画面と同一画面をPC10で表示するための画面データをPC10に送信し、PC10からのリモートアクセスを受信して、リモートアクセスに応じた表示画面の表示処理を実行し、表示画面が所定の画面であるときに、リモートアクセスを受信した場合、表示画面の表示制限を行う。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記リモートアクセスに応じた前記表示画面の表示処理を実行し、
前記表示画面が所定の画面であるときに、前記リモートアクセスを受信した場合、前記表示画面の表示制限を行う、
画像形成装置。
【請求項2】
前記所定の画面は、前記画像形成装置のメンテナンスモードに移行する直前の画面及び移行後の画面である、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記所定の画面は、前記情報処理装置から管理者が前記画像形成装置にログインする直前の画面及びログイン後の画面である、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記表示制限は、前記リモートアクセスが前記表示画面に表示されたキーのキー操作である場合、前記キー操作に対応するキーの表示態様を変更しないことである、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記キー操作は、パスワードを入力するキー操作である、
請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記キー操作は、フォーカスモード処理キーによるキー操作である、
請求項4又は5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記キー操作に対応するキーの表示態様を変更する第1モードと、前記キー操作に対応するキーの表示態様を変更しない第2モードとを選択可能である、
請求項4乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記情報処理装置は、前記キー操作の結果を表示する表示部を備えた、
請求項4乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、
前記表示画面の表示制限を行っているときに、前記リモートアクセスを受信した場合、前記リモートアクセスに応じた表示画面を表示するための画面データを前記情報処理装置に送信する、
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記画像形成装置はさらに、
ユーザインタフェース
を備え、
前記制御部は、
前記表示画面が所定の画面であるときには、前記ユーザインタフェースからのユーザ操作を受け付けない、
請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記表示制限は、前記表示画面にキーを表示しないことである、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記表示制限は、前記表示部がバックライトにより前記表示画面を表示するものである場合、前記バックライトを消灯することである、
請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項13】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記リモートアクセスに応じた前記表示画面の表示処理を実行し、
前記情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されていない場合、所定の画面である第1画面を前記表示部に表示し、
前記情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、前記第1画面に代えて、前記第1画面と表示態様が異なる第2画面を前記表示部に表示する、
画像形成装置。
【請求項14】
情報処理装置及び画像形成装置を含み、前記情報処理装置が前記画像形成装置をリモートアクセス可能な画像形成システムであって、
前記情報処理装置は、
通信インタフェースと、表示部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記画像形成装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記画像形成装置の表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記画像形成装置から取得するためのリクエストを前記画像形成装置に送信し、
前記リクエストに応じて前記画像形成装置が送信した前記画面データを受信して、前記画像形成装置の前記表示部に表示されている表示画面と同一の画面を前記表示部に表示し、
前記表示部に表示された表示画面に対する操作入力に応じたリモートアクセスを前記画像形成装置に送信し、
前記画像形成装置は、
通信インタフェースと、前記表示部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記情報処理装置からの前記リクエストを受信して、前記画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からの前記リモートアクセスを受信して、前記リモートアクセスに応じた前記表示画面の表示処理を実行し、
前記表示画面が所定の画面であるときに、前記情報処理装置からリモートアクセスを受信した場合、前記表示画面の表示制限を行う、
画像形成システム。
【請求項15】
表示部と、通信インタフェースと、を備えた画像形成装置に含まれるコンピュータに、
ネットワーク上の情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信する送信処理と、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記リモートアクセスに応じた前記表示画面の表示処理と、
前記表示画面が所定の画面であるときに、前記情報処理装置からリモートアクセスを受信した場合、前記表示画面の表示制限を行う制限処理と、
を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、情報処理端末から画像形成装置を遠隔操作する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、画像処理装置の遠隔操作中に画像処理装置の権限を変更した場合において、画像処理装置のユーザに閲覧権限の無い情報を見られないようにする情報処理システムが記載されている。そして、閲覧権限の無い情報を見られないようにする具体的方法として、画像処理装置側のUI表示部をブラックアウトしたり、表示不可の項目の表示情報を非表示又は非表示相当にしたりすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載の情報処理システムでは、所定の画面が表示されているときに表示制限することは記載されていないので、所定の画面が表示されているときに表示制限したいという要求に応えることはできない。
【0005】
本願は、所定の画面が表示されているときに表示制限することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本願の画像形成装置は、通信インタフェースと、表示部と、制御部と、を備え、制御部は、情報処理装置が通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、表示部に表示されている表示画面と同一画面を情報処理装置で表示するための画面データを情報処理装置に送信し、情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、リモートアクセスに応じた表示画面の表示処理を実行し、表示画面が所定の画面であるときに、リモートアクセスを受信した場合、表示画面の表示制限を行う。
【発明の効果】
【0007】
本願によれば、所定の画面が表示されているときに表示制限することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本願の第1実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1のPC上に起動されたブラウザの表示画面((a),(b))及びMFPのパネルの表示画面((c))の各一例を示している。
【
図3】
図2のブラウザの表示画面が遷移した表示画面の一例を示している。
【
図4】
図1のPC、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図5】
図4のメイン処理に含まれる遠隔操作画面表示処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図6】
図4のメイン処理に含まれる画面更新処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図7】
図4のメイン処理に含まれるhttp(s)cgiリクエスト実行処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図1のMFP、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図8のメイン処理に含まれる本体パネル処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図10】
図8のメイン処理に含まれる初期画面送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図11】
図8のメイン処理に含まれる画面データ送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図12】
図8のメイン処理に含まれる画面押下処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図13】
図8のメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図14】本願の第2実施形態に係る画像形成システムのPC上に起動されたブラウザの表示画面((a))及びMFPのパネルの表示画面((b),(c))の各一例を示している。
【
図15】本願の第2実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理に含まれる画面押下処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図16】本願の第2実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図17】本願の第3実施形態に係る画像形成システムのPC、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図18】本願の第3実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図19】
図18のメイン処理に含まれる初期画面送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図20】
図18のメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、本願の第1実施形態に係る画像形成システム1の制御構成を示している。画像形成システム1は、PC10、MFP100及びルータ32を備えている。なお、MFPは、multifunction peripheral の略語である。
【0011】
PC10は、CPU12、記憶部14、ユーザIF16、ディスプレイ18、ネットワークIF20を主に備えている。そして、CPU12、記憶部14、ユーザIF16、ディスプレイ18及びネットワークIF20は、入出力ポート22を介して互いに通信可能とされている。なお、IFは、interfaceの略語である。
【0012】
ユーザIF16は、典型的には、キーボードとマウスにより構成される。
【0013】
ディスプレイ18は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示装置、表示装置を駆動する駆動回路などにより構成されている。ディスプレイ18として、タッチパネル方式のものを用いた場合には、ユーザは、画面上の入力ボタンをタッチすることで、入力操作をすることができる。したがって、この場合には、ディスプレイ18は、ユーザIF16としての役割も果たすことになる。
【0014】
CPU12は、
図4に基づいて後述するメイン処理のプログラムを含む各種アプリケーションプログラム(以下「アプリ」と略す)やファームウェア等を実行する。
【0015】
記憶部14は、ROM、RAM、HDD、SSD及び光ディスクドライブなどを含んでいる。記憶部14のデータ記憶領域28は、CPU12が、メイン処理のプログラムなどを実行する際に必要なデータなどを記憶する領域である。また、記憶部14の制御プログラム領域26は、OS、メイン処理のプログラム、その他各種のアプリやファームウェアなどを記憶する領域である。
【0016】
ネットワークIF20は、PC10を通信ネットワーク40に接続するものである。通信ネットワーク40は、有線又は無線LANである。ネットワークIF20は、LAN IF又はWLAN IFのいずれか一方、もしくは両方である。通信ネットワーク40には、本実施形態では、ルータ32とMFP100が接続されているので、PC10は、ルータ32を介して、MFP100と各種データの送受信を行うことが可能である。
【0017】
MFP100は、CPU101、ROM102、RAM103及びNVM104を備えている。なお、NVMは、non-volatile memoryの略語である。
【0018】
CPU101は、MFP100全体の制御を司るものであり、エンジンIF110を介して印刷エンジン111及び読取エンジン112をそれぞれ制御する。
【0019】
ROM102は、CPU101が実行する制御プログラム(
図8に基づいて後述するメイン処理のプログラムを含む)を記憶するメモリである。CPU101は、ROM102に記憶された制御プログラムを読み出して各種処理を実行する。RAM103は、画像データなどを一時的に記憶するメモリである。また、RAM103は、CPU101が制御プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する記憶領域、あるいはデータ処理の作業領域としても使用される。NVM104は、設定情報等を記憶する不揮発性メモリである。
【0020】
また、MFP100は、パネル105及びキー106を備えている。パネル105は、本実施形態ではタッチパネルであり、パネル105には、MFP100の状態に応じて、様々な画面が表示される。ユーザは、画面上の入力ボタンをタッチすることで、入力操作をすることができる。なお、本明細書において、「画面上の入力ボタンをタッチする」を「画面上の入力ボタンを押下する」とも言うことがある。キー106は、ハードキー、つまり、ハードウェアにより形成されるキーである。キー106に属するものとしては、電源スイッチやリセットスイッチ、テンキーなどを挙げることができる。
【0021】
さらに、MFP100は、PC10のネットワークIF20と同様のネットワークIF108を備えている。これにより、上述のようにMFP100は、PC10と各種データの送受信を行うことができる。
【0022】
また、MFP100は、エンジンIF110を備えている。エンジンIF110には、印刷エンジン111及び読取エンジン112が接続されている。印刷エンジン111は、シートに画像を印刷するための装置であり、電子写真方式、インクジェット方式、サーマル方式等の印刷装置を有する。読取エンジン112は、原稿から画像を読み取るための装置であり、CCD又はCIS等の読取装置を有する。エンジンIF110は、印刷エンジン111と、読取エンジン112とを制御するIFである。
【0023】
さらに、MFP100は、画像処理回路120を備えている。画像処理回路120は、印刷ジョブに係る画像データをラスタライズ処理し、印刷エンジン111へ出力する。画像処理回路120はまた、読取エンジン112が原稿から読み取った画像データをデジタルデータへ加工する。デジタルデータへ加工された画像データは、ネットワークIF307を介して外部へ送信されたり、印刷エンジン111へ供給されシートへ出力されたりする。
【0024】
CPU101、ROM102、RAM103、NVM104、パネル105、キー106、USBIF107、ネットワークIF108、エンジンIF110及び画像処理回路120は、バス130により相互に接続されている。
【0025】
図2(a)は、ユーザがPC10上でブラウザを起動し、URL入力欄181にURL“10.100.100.1”を入力したときに、ディスプレイ18に表示されたブラウザ画面180の一例を示している。入力されたURL“10.100.100.1”は、MFP100の制御プログラムの1つである、EWSの保存場所を示している。なお、EWSは、embedded Web serverの略語である。
【0026】
ブラウザ画面180のページ表示領域182には、EWSが提供するページが表示される。EWSが提供するページは、項目ペイン183と、詳細ペイン184とからなる。
図2(a)に示すページは、EWSが提供する初期ページである。ユーザがこの初期ページ内のログインパスワード入力欄182aにパスワードを入力し、ログインボタン182bをカーソルCによりクリックすると、EWSが提供する、MFP100の各種機能を設定するための機能設定ページへログインすることができる。
【0027】
図2(b)は、機能設定ページ内の項目ペイン183に記載された複数の項目のうち、“Remote Panel”項目183aをクリックしたときに表示されるブラウザ画面180の一例を示している。“Remote Panel”項目183aは、詳細ペイン184に“Remote Panel”を表示させるための項目である。図示例のブラウザ画面180には、“Remote Panel”へのログイン認証を行うログイン認証画面190がポップアップ表示されている。このように、“Remote Panel”を表示する前にログイン認証するようにしたのは、次の理由による。
【0028】
すなわち、“Remote Panel”は、リモート接続されている機器に対してリモートアクセスを行うために、その機器のパネルの表示を仮想的に作成して表示した仮想画面である。このため、詳細ペイン184に表示された“Remote Panel”に対して操作入力を行うと、リモートアクセスされる機器、本実施形態ではMFP100のパネル105に対して同じ操作入力を行った結果になる。したがって、“Remote Panel”をPC10上に表示させれば、第三者が、PC10を介してMFP100を外から自由にリモートアクセスすることができるようになるので、“Remote Panel”を表示できる者を制限する必要がある。このため、機能設定ページへのログイン後であっても、“Remote Panel”を表示させるには、さらなるログイン認証を要求している。
【0029】
“Remote Panel”へのログインは、管理者権限を有するユーザ(以下「管理者」という)に限定している。このため、ログイン認証画面190内のユーザ名入力欄190aに管理者名(“Administrator”)を入力し、パスワード入力欄190bに管理者パスワードを入力する。そして、ログインボタン190cをカーソルCによりクリックすると、
図2(c)に示すように、MFP100のパネル105上に、MFP100の遠隔操作を許可してよいか否かを確認する確認画面105aが表示される。MFP100のユーザが、確認画面105a内の“Yes”ボタン105a1を押下すると、詳細ペイン184に“Remote Panel”が表示される。
【0030】
図3(a)は、詳細ペイン184に表示された“Remote Panel”の一例を示している。図示例の“Remote Panel”は、MFP100のパネル105に表示されているパネル表示105bに加え、MFP100のキー106を仮想的に表示したキー表示105cも含んでいる。“Remote Panel”を表示するための表示データは、EWSから取得する。なお、EWSは、上述のようにソフトウェアであるので、「EWSから取得する」は、厳密には、MFP100のCPU101がEWSのソフトウェアを実行することにより、MFP100から取得することである。しかし、省略して、「EWSから取得する」と言うこともある。
【0031】
“Remote Panel”内には、“Remote Panel”を終了させるための終了ボタン184aも表示されている。管理者は、終了ボタン184aをクリックすることにより、“Remote Panel”を終了させることができる。
【0032】
また、“Remote Panel”内には、MFP100をメンテナンスモードに移行させるとともに、移行後のメンテナンスモードを終了させるためのON/OFFボタン184cも表示されている。管理者は、ON/OFFボタン184cをクリックすることにより、MFP100をメンテナンスモードに移行させることができる。但し、メンテナンスモードに移行させる前に、メンテナンスモードに移行させるための認証を要求している。このため、機器モードの“Remote Panel”(
図3(a)の“Remote Panel”を、機器モードの“Remote Panel”という)において、ON/OFFボタン184cがクリックされると、メンテナンスモードに移行させるための認証用の“Remote Panel”が表示される。そして、この認証用の“Remote Panel”において認証が成功すると、メンテナンスモードに移行する。
【0033】
図3(b)は、メンテナンスモードに移行させるための認証用の“Remote Panel”の一例を示している。管理者が、パネル表示105d内のパスワード入力欄105d1に、例えばソフトウェアキーボード105d2を用いてパスワードを入力し、認証が成功すると、メンテナンスモードの“Remote Panel”に移行する。メンテナンスモードの“Remote Panel”は、
図3(b)の認証用の“Remote Panel”とほぼ同じで、メンテナンスのための操作が実行できるようになるだけである。なお、パスワード入力欄105d1へのパスワードの入力は、キー表示105c内のキーを用いても行うことができる。
【0034】
メンテナンスモードは、MFP100のメンテナンスを行うためのモードであり、メンテナンスとしては、例えば、MFP100の故障原因を調査することや、一般ユーザが設定変更できない項目を設定変更したりすることなどを挙げることができる。メンテナンスモードは、このように特殊なモードであるため、メンテナンスモードに移行する前に、さらなる認証を要求している。
【0035】
機器モードの“Remote Panel”において、パネル表示105b内のアイコン(“Fax”アイコンや“Copy”アイコン等)やボタン(“Basic 1”ボタンや“Custom1”ボタン等)をクリックすると、そのクリックに係る指示体は、操作されたことが分かるように表示態様(例えば、表示色)が変わる。同様に、MFP100のパネル105上の同じ指示体も、表示態様が変わる。
【0036】
しかし、
図3(b)の認証用の“Remote Panel”において、ソフトウェアキーボード105d2をクリックした場合に、操作キーの表示態様が変わると、MFP100のパネル105を見ている、管理者以外の第三者にパスワードが知られる虞がある。パスワード入力欄105d1に入力中のパスワードは、例えば“*”により隠されているとしても、操作キーの表示態様の変化を追うことで、第三者は、パスワードを知ることができるからである。
【0037】
そこで、認証用の“Remote Panel”では、ソフトウェアキーボード105d2を使用しても、操作キーの表示態様を変えないようにしている。同様に、メンテナンスモードの“Remote Panel”でも、ソフトウェアキーボード105d2を使用した場合、操作キーの表示態様を変えないようにしている。なお、キー表示105cは、MFP100のキー106、つまりハードキーを仮想的に表示したものであるため、機器モードの“Remote Panel”でも、キー操作に対して表示態様を変えないようにしている。
【0038】
図4は、PC10、特にCPU12が実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。このメイン処理は、
図2(b)のログイン認証画面190においてログイン認証がなされた後に、CPU12が実行する処理である。以降、各処理の手順の説明において、ステップを「S」と表記する。
【0039】
図4において、まず、CPU12は、遠隔操作画面表示処理を実行する(S1)。遠隔操作画面は、詳細ペイン184に表示される“Remote Panel”のことである。したがって、遠隔操作画面表示処理は、詳細ペイン184に“Remote Panel”を表示する処理を示している。
【0040】
図5は、遠隔操作画面表示処理の詳細な手順を示している。
図5において、まず、CPU12は、初期画面用http(s)リクエストを送信する(S11)。ここで、http(s)リクエストとは、http(s)のプロトコルに従ったリクエストである。このようにhttp(s)のプロトコルに従ったリクエストを送信するようにしたのは、リクエストの送信先がEWSであるため、EWSが解釈可能なプロトコルのリクエストを送信する必要があるからである。なお、初期画面用http(s)リクエストは、ネットワークIF20から通信ネットワーク40及びルータ32を経由してネットワークIF108に入力される。初期画面用http(s)リクエストに限らず、PC10からMFP100へのデータ送信は、同様のルートを通って行われる。逆に、MFP100からPC10へのデータ送信は、逆のルートを通って行われる。
【0041】
次に、CPU12は、初期画面用http(s)リクエストを受信したことに応じてEWSが送信したhttp(s)レスポンス及び仮想画面データを受信する(S12)。http(s)レスポンス及び仮想画面データは、後述するS46の初期画面送信処理(
図8)によって生成され、送信される。
【0042】
次に、CPU12は、http(s)cgiを上記データ記憶領域28に記憶する(S13)。http(s)cgiは、http(s)レスポンスに含まれる各種スクリプトである。なお、cgiは、common gateway interfaceの略語である。各種スクリプトとしては、本実施形態では、無操作タイマスクリプト、画面データ要求スクリプト、画面押下処理スクリプト及び離上処理スクリプトが生成される(
図10のS71~S73を参照)。CPU12は、このスクリプトを実行することで、無操作タイマ処理やhttp(s)cgiリクエスト送信処理などを実行することができる。
【0043】
さらに、CPU12は、受信した仮想画面データを詳細ペイン184に表示した(S14)後、遠隔操作画面表示処理を終了する。これにより、
図3(a)に示すような“Remote Panel”が詳細ペイン184に表示される。
【0044】
図4に戻り、CPU12は、無操作タイマが所定時間を計時したか否かを判断する(S2)。ここで、「所定時間」とは、例えば、0.5秒である。無操作タイマは、後述するS35(
図7)で開始が指示されるタイマである。
【0045】
S2の判断おいて、無操作タイマが所定時間を計時したと判断された場合(S2:YES)、CPU12は、画面更新処理を実行した(S3)後、処理をS4に進める。一方、無操作タイマがまだ所定時間を計時していないと判断された場合(S2:NO)、CPU12は、S3をスキップして、処理をS4に進める。
【0046】
図6は、画面更新処理の詳細な手順を示している。
図6において、まず、CPU12は、画面更新用http(s)リクエストを送信する(S21)。次に、CPU12は、画面更新用http(s)リクエストを受信したことに応じてEWSが送信したhttp(s)レスポンス及び仮想画面データを受信する(S22)。なお、http(s)レスポンス及び仮想画面データは、後述するS48の画面データ送信処理(
図8)によって生成され、送信される。
【0047】
そして、CPU12は、受信したHTMLデータに基づいて仮想画面、つまり“Remote Panel”を更新した(S23)後、画面更新処理を終了する。これにより、詳細ペイン184に表示された“Remote Panel”は、MFP100のパネル105の現在の表示画面と一致する。
【0048】
図4に戻り、S4では、仮想画面内が押下されたか否かを判断する。この判断において、仮想画面内が押下されたと判断された場合(S4:YES)、CPU12は、http(s)cgiリクエスト実行処理を実行した(S5)後、処理をS6に進める。一方、この判断において、仮想画面内が押下されなかったと判断された場合(S4:NO)、CPU12は、S5をスキップして、処理をS6に進める。
【0049】
図7は、http(s)cgiリクエスト実行処理の詳細な手順を示している。
図7において、まず、CPU12は、無操作タイマを停止させる(S31)。このように無操作タイマを停止させるのは、上記S3の画面更新処理の実行を延期させて、http(s)cgiリクエスト実行処理が終了するまで、“Remote Panel”の画面更新がなされないようにするためである。仮想画面内の押下位置にアイコンやボタンがあると、画面が遷移したり、ボタンの色が変わったりする。http(s)cgiリクエスト実行処理は、このような表示画面の態様の変化を仮想画面内で実現させる処理である。したがって、http(s)cgiリクエスト実行処理の実行中に、画面更新処理が実行されると、仮想画面とパネル105の実画面との間に齟齬が生ずる場合がある。S31の処理は、これを防止するために設けられている。
【0050】
次に、CPU12は、http(s)cgiリクエストを生成し(S32)、生成したhttp(s)cgiリクエストを送信する(S33)。ここで、生成したhttp(s)cgiリクエストには、画面が押下されたことを示す画面押下情報と、押下された位置の座標(以下「押下座標」という)とが含まれる。
【0051】
次に、CPU12は、http(s)cgiリクエストに応じてEWSが送信したhttp(s)cgiレスポンスを受信し、そのhttp(s)cgiレスポンスに応じた処理を実行する(S34)。http(s)cgiレスポンスは、後述するS50の画面押下処理(
図8)によって生成され、送信される。
【0052】
さらに、CPU12は、無操作タイマを開始させた(S35)後、http(s)cgiリクエスト実行処理を終了する。この後、無操作タイマが上記所定時間(例えば、0.5秒)を計時すると、上記S3の画面更新処理が1回実行される。
【0053】
図4に戻り、上記S6では、CPU12は、指示体が離上されたか否かを判断する。指示体とは、仮想画面内が押下されたときの押下指示された対象体のことである。つまり、指示体には、アイコンやボタン、背景画像の一部など、押下して意味のあるものと意味のないものの両方が含まれる。
【0054】
S6の判断において、指示体が離上されたと判断された場合(S6:YES)、CPU12は、http(s)cgiリクエスト実行処理を実行した(S7)後、処理をS8に進める。一方、この判断において、指示体が離上されなかったと判断された場合(S6:NO)、CPU12は、S7をスキップして、処理をS8に進める。このhttp(s)cgiリクエスト実行処理は、上記
図7のhttp(s)cgiリクエスト実行処理である。但し、上記S5でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行した場合と、S7でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行した場合とでは、生成するhttp(s)cgiリクエストの内容が異なる。つまり、S5で生成するhttp(s)cgiリクエストは、上述のように、画面押下情報等を含むのに対し、S7で生成するhttp(s)cgiリクエストは、離上されたことを示す離上情報と、離上された位置の座標(以下「離上座標」という)を含んでいる。
【0055】
S8では、CPU12は、個別キーが押下かつ離上されたか否かを判断する。個別キーは、上記キー表示105c(
図3)に含まれる各キー、つまり、MFP100のキー106に対応するものである。この判断において、個別キーが押下かつ離上されたと判断された場合(S8:YES)、CPU12は、http(s)cgiリクエスト実行処理を実行した(S9)後、処理を上記S2に戻す。一方、この判断において、個別キーが押下されない及び離上されないのうち、少なくとも一方が成立すると判断された場合(S8:NO)、CPU12は、S9をスキップして、処理をS2に戻す。このhttp(s)cgiリクエスト実行処理も、
図7のhttp(s)cgiリクエスト実行処理であるが、上記S5,S7でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行した場合と、S9でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行した場合とでは、生成したhttp(s)cgiリクエストの内容が異なる。S9で生成したhttp(s)cgiリクエストには、個別キーのうち、押下かつ離上されたキーを特定する個別キー情報と、そのキーが離上されたことを示す離上通知とが含まれる。
【0056】
図8は、MFP100、特にCPU101が実行するメイン処理の手順を示している。
図8において、まず、CPU101は、パネル105に待機画面を表示する(S41)。待機画面は、例えば、上記
図3(a)のパネル表示105bと同様の画面である。
【0057】
次に、CPU101は、http(s)の通信、つまり、http(s)のプロトコルに従ったデータ通信を受信したか否かを判断する(S42)。この判断において、http(s)の通信を受信しなかったと判断された場合(S42:NO)、CPU101は、本体パネル操作、つまりパネル105及びキー106へのユーザ操作を検出したか否かを判断する(S43)。この判断において、本体パネル操作を検出したと判断された場合(S43:YES)、CPU101は、本体パネル処理を実行した(S44)後、処理を上記S42に戻す。一方、本体パネル操作を検出しなかったと判断された場合(S43:NO)、CPU101は、S44をスキップして、処理をS42に戻す。
【0058】
図9は、本体パネル処理の詳細な手順を示している。
図9において、まず、CPU101は、パネル105が特定画面を表示中か否かを判断する(S61)。特定画面とは、例えば、上記
図3(b)のメンテナンスモードへの移行直前のパネル表示105dの画面及びメンテナンスモードへ移行後の画面である。S61の判断において、パネル105が特定画面を表示中であると判断された場合(S61:YES)、CPU101は、検出したパネル操作を無視した(S62)後、本体パネル処理を終了する。このように、パネル105上に特定画面が表示されている場合には、つまり、MFP100がメンテナンスモード(移行直前も含む)である場合には、ユーザがパネル105及びキー106へ操作を行っても、操作は受け付けられず、無視される。これにより、MFP100が遠隔操作によってメンテナンスモードになった場合、MFP100のユーザによる本体パネルへの操作入力が禁止されるので、メンテナンスモード時のMFP100のユーザによる誤った、あるいは故意の設定変更を防止することができる。
【0059】
なお、S61の判断を、MFP100が遠隔操作中であるか否かの判断に変更して、MFP100が遠隔操作中の場合に、パネル105及びキー106へのユーザ操作を無視するようにしてもよい。MFP100が遠隔操作中であることは、上記
図2(c)の確認画面105aにおいて、“Yes”ボタン105a1が押下されたことによって判断すればよい。
【0060】
一方、上記S61の判断において、パネル105が特定画面を表示中でないと判断された場合(S61:NO)、CPU101は、パネル操作は押下であるか否かを判断する(S63)。この判断において、パネル操作は押下であると判断された場合(S63:YES)、CPU101は、画面押下処理を実行した(S64)後、本体パネル処理を終了する。一方、この判断において、パネル操作は押下でないと判断された場合(S63:NO)、CPU101は、離上処理を実行した(S65)後、本体パネル処理を終了する。
【0061】
図12は、画面押下処理の詳細な手順を示している。
図12において、まず、CPU101は、本体パネルに表示中の画面は特定画面であるか否を判断する(S91)。この判断において、本体パネルに表示中の画面は特定画面でないと判断された場合(S91:NO)、CPU101は、押下座標がいずれかのボタン画像の領域内であるか否かを判断する(S92)。この判断において、押下座標がいずれかのボタン画像の領域内であると判断された場合(S92:YES)、CPU101は、そのボタン画像を押下態様に切り替える(S93)。ボタン画像は、例えば、
図3(a)のパネル表示105b内のアイコン(“Fax”アイコンや“Copy”アイコン等)やボタン(“Basic 1”ボタンや“Custom1”ボタン等)である。そして、押下態様を切り替えるとは、例えば、ボタン画像の色を、非押下態様(通常の態様)の色から異なった色に切り替えることである。
【0062】
次に、CPU101は、画面データを生成し、RAM103に記憶した(S94)後、処理をS95に進める。なお、RAM103に記憶された画面データは、
図11に基づいて後述する画面データ送信処理で読み出されて使用される。
【0063】
一方、S91の判断において、本体パネルに表示中の画面は特定画面であると判断された場合(S91:YES)、あるいは、S92の判断において、押下座標がいずれかのボタン画像の領域内でないと判断された場合(S92:NO)、CPU101は、S93,S94をスキップして、処理をS95に進める。
【0064】
S95では、CPU101は、画面押下処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものであるか否かを判断する。この判断において、画面押下処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものであると判断された場合(S95:YES)、CPU101は、http(s)cgiレスポンスを送信した(S96)後、画面押下処理を終了する。このhttp(s)cgiレスポンスが、上記S5(
図4)でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行したときに受信されるhttp(s)cgiレスポンスである。そして、このhttp(s)cgiレスポンスには、どのhttp(s)リクエストに対するレスポンスであるかを示す情報が含まれる。
【0065】
一方、S95の判断において、画面押下処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものでないと判断された場合(S95:NO)、CPU101は、S96をスキップして、画面押下処理を終了する。
【0066】
画面押下処理は、上記S44の本体パネル処理内のS64に限らず、後述するS48でも呼び出されるので、処理内容が汎用的に作成されている。つまり、S91の判断と、S95の判断及びS96の処理は、S64で呼び出される場合には不要であるが、S48で呼び出される場合には必要である。
【0067】
上記S65の離上処理も、S65の他に、
図8のS52とS54で呼び出されるので、画面押下処理と同様に、処理内容が汎用的に作成されている。離上処理を
図13に基づいて詳細に説明する前に、
図8のMFP100側メイン処理のS45以降の処理を説明する。
【0068】
図8の上記S42において、http(s)の通信を受信したと判断された場合(S42:YES)、CPU101は、http(s)の通信が初期画面用http(s)リクエストであるか否かを判断する(S45)。この判断において、http(s)の通信が初期画面用http(s)リクエストであると判断された場合(S45:YES)、CPU101は、初期画面送信処理を実行した(S46)後、処理を上記S42に戻す。
【0069】
図10は、初期画面送信処理の詳細な手順を示している。
図10において、まず、CPU101は、無操作タイマスクリプトを生成する(S71)。無操作タイマスクリプトは、ブラウザに無操作タイマを動作させ、例えばS3の処理等を行わせるプログラムである。
【0070】
次に、CPU101は、画面データ要求スクリプトを生成する(S72)。画面データ要求スクリプトは、ブラウザに画面データ要求処理を実行させ、画面データ要求を含むhttp(s)リクエスト、例えば上記S21で送信する画面更新用http(s)リクエストを生成するプログラムである。
【0071】
次に、CPU101は、画面押下処理スクリプト及び離上処理スクリプトを生成する(S73)。画面押下処理スクリプトは、ブラウザに画面押下処理を実行させ、例えばS4の判断処理と、この判断処理で“YES”の場合に実行するS5の処理内のS31~S33の処理(
図7)等を行わせるプログラムである。また、離上処理スクリプトは、ブラウザに離上処理を実行させ、例えばS6の判断処理と、この判断処理で“YES”の場合に実行するS7の処理内のS31~S33の処理等を行わせるプログラムである。
【0072】
次に、CPU101は、画面データを読み出す(S74)。この画面データは、MFP100のパネル105に現在表示中の画面の画面データである。MFP100は、パネル105上に画面を表示する際、その画面データを生成してRAM103に記憶し、その画面データを読み出して、パネル105上に表示する。したがって、S74では、CPU101は画面データをRAM103から読み出している。
【0073】
次に、CPU101は、http(s)レスポンスを生成し、読み出した画面データと共に送信した(S75)後、初期画面送信処理を終了する。このhttp(s)レスポンスは、上記S11(
図5)の初期画面用http(s)リクエストに対するレスポンスである。このhttp(s)レスポンスには、S71~S73で生成したスクリプトと、画面データが一緒に送信されることを示す情報とが含まれる。
【0074】
図8に戻り、上記S45の判断において、http(s)の通信が初期画面用http(s)リクエストでないと判断された場合(S45:NO)、CPU101は、http(s)の通信が画面更新用http(s)リクエストであるか否かを判断する(S47)。この判断において、http(s)の通信が画面更新用http(s)リクエストであると判断された場合(S47:YES)、CPU101は、画面データ送信処理を実行した(S48)後、処理を上記S42に戻す。
【0075】
図11は、画面データ送信処理の詳細な手順を示している。
図11において、まず、CPU101は、画面データを読み出す(S81)。S81では、上記S94(
図12)又は後述するS104でRAM103に記憶された画面データを読み出す。
【0076】
次に、CPU101は、http(s)レスポンスを生成し、読み出した画面データと共に送信した(S82)後、画面データ送信処理を終了する。S82の処理は、S75の処理に対して、http(s)レスポンスが上記S21(
図6)の画面更新用http(s)リクエストに対するレスポンスである点が異なるのみであるので、これ以上の説明は省略する。
【0077】
図8に戻り、上記S47の判断において、http(s)の通信が画面更新用http(s)リクエストでないと判断された場合(S47:NO)、CPU101は、http(s)の通信が画面押下情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであるか否かを判断する(S49)。この判断において、http(s)の通信が画面押下情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであると判断された場合(S49:YES)、CPU101は、画面押下処理を実行した(S50)後、処理を上記S42に戻す。なお、画面押下処理は、上記S44の処理に含まれるS64で詳細に説明したので、その説明は省略する。
【0078】
S49の判断において、http(s)の通信が画面押下情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストでないと判断された場合(S49:NO)、CPU101は、http(s)の通信が離上情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであるか否かを判断する(S51)。この判断において、http(s)の通信が離上情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであると判断された場合(S51:YES)、CPU101は、離上処理を実行した(S52)後、処理を上記S42に戻す。
【0079】
一方、S51の判断において、http(s)の通信が離上情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストでないと判断された場合(S51:NO)、CPU101は、http(s)の通信が個別キー情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであるか否かを判断する(S53)。この判断において、http(s)の通信が個別キー情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストであると判断された場合(S53:YES)、CPU101は、離上処理を実行した(S54)後、処理を上記S42に戻す。
【0080】
一方、S53の判断において、http(s)の通信が個別キー情報等を含んだhttp(s)cgiリクエストでないと判断された場合(S53:NO)、CPU101は、処理を上記S42に戻す。
【0081】
図13は、離上処理の詳細な手順を示している。
図13において、まず、CPU101は、離上座標がいずれかのボタン画像の領域内であるか、又は個別キーに対する離上通知があったか否かを判断する(S101)。この判断において、離上座標がいずれかのボタン画像の領域内であること、及び個別キーに対する離上通知があったことのうち、いずれか一方が成立していると判断された場合(S101:YES)、CPU101は、そのボタン画像のボタン又は個別キーが画面を切り換えるものであるか否かを判断する(S102)。この判断において、ボタン画像のボタン又は個別キーが画面を切り換えるものである場合(S102:YES)、CPU101は、パネル105の画面表示をそのボタン又は個別キーにより指示される画面に切り替えた(S103)後、処理をS104に進める。なお、画面を切り換えるボタンとは、具体的には、例えば、パネル105上に、
図3(a)のパネル表示105bと同じ画面が表示されているとした場合における“Fax”アイコンである。“Fax”アイコンが押下されると、パネル105の画面表示は、“Fax”用の操作パネルの画面表示に切り替わる。また、画面を切り換える個別キーとは、具体的には、例えば、“HOME”キーである。
【0082】
S104では、CPU101は、パネル105の画面表示と同じ画面を“Remote Panel”上に表示させるための画面データを生成し、上記S94と同様にして、RAM103に記憶する。したがって、パネル105上の“Fax”アイコンが押下されて、パネル105の画面表示が“Fax”用の操作パネルの画面表示に切り替わると、“Fax”用の操作パネルの画面表示を“Remote Panel”上に表示させるための画面データが生成されて、記憶される。
【0083】
次に、CPU101は、離上処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものであるか否かを判断する(S105)。この判断において、離上処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものであると判断された場合(S105:YES)、CPU101は、http(s)cgiレスポンスを生成し送信した(S106)後、離上処理を終了する。このhttp(s)cgiレスポンスが、上記S7(
図4)でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行したときに受信されるhttp(s)cgiレスポンスである。そして、このhttp(s)cgiレスポンスには、どのhttp(s)リクエストに対するレスポンスであるかを示す情報が含まれる。
【0084】
一方、S105の判断において、離上処理がhttp(s)リクエストによって呼び出されたものでないと判断された場合(S105:NO)、CPU101は、S106をスキップして、離上処理を終了する。
【0085】
一方、上記S102の判断において、画面を切り換えるボタンでない、かつ画面を切り換える個別キーではないと判断された場合(S102:NO)、CPU101は、個別キーに対する離上通知でないか否かを判断する(S107)。この判断において、個別キーに対する離上通知でないと判断された場合(S107:YES)、つまり、ボタン画像のボタンが画面を切り換えるボタンでない場合、CPU101は、ボタン画像を通常の態様に切り替えた(S108)後、処理を上記S104に進める。これにより、離上されたボタンのボタン画像は、パネル105上で押下態様から通常態様に切り替わる。
【0086】
その後、CPU101は、S104~S106の処理を実行した後、離上処理を終了する。処理がS108,S104,S105を経由してS106に至った場合、処理がS103,S104,S105を経由してS106に至った場合と同様にして、CPU101は、http(s)cgiレスポンスとして、上記S5(
図4)でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行したときに受信されるhttp(s)cgiレスポンスを生成し、送信する。
【0087】
一方、S107の判断において、個別キーに対する離上通知であると判断された場合(S107:YES)、CPU101は、パネル105が特定画面を表示中でないこと、及び個別キーに対する離上通知がフォーカスモード処理キーについての離上通知でないことのうち、少なくとも一方が成立するか否かを判断する(S109)。この判断において、パネル105が特定画面を表示中でないこと、及び個別キーに対する離上通知がフォーカスモード処理キーについての離上通知でないことのうち、少なくとも一方が成立したと判断された場合(S109:YES)、CPU101は、画面表示を更新した(S110)後、処理を上記S104に進める。なお、フォーカスモード処理キーとしては、開始キー、移動キー、決定キー及び終了キーがある。具体的には、例えば、キー表示105cにおいて、“HOME”キーが開始キーに、“#”キーが順方向の移動キーに、“*”キーが逆方向の移動キーにう、“0”キーが決定キーに、“戻る”キーが終了キーに、それぞれ該当する。そして、フォーカスモードとは、ソフトウェアキーボード105d2内のいずれかのキーを選択状態として表示し、決定キーによって、その選択状態のボタンが押下されたときの処理を行うモードである。
【0088】
その後、CPU101は、S104~S106の処理を実行した後、離上処理を終了する。処理がS110,S104,S105を経由してS106に至った場合、処理がS103,S104,S105を経由してS106に至った場合と異なり、CPU101は、http(s)cgiレスポンスとして、上記S9(
図4)でhttp(s)cgiリクエスト実行処理を実行したときに受信されるhttp(s)cgiレスポンスを生成し、送信する。
【0089】
一方、S109の判断において、パネル105が特定画面を表示中であり、かつ個別キーに対する離上通知がフォーカスモード処理キーについての離上通知であると判断された場合(S109:NO)、CPU101は、S110及びS104をスキップして、処理を上記S105に進める。この場合、パネル105の画面表示は、変化しない。特定画面では、フォーカスモード処理キーを用いた遠隔操作内容をパネル105上で、管理者以外の第三者に見せたくないので、フォーカスモード処理キーが操作されたとしても、パネル105の画面表示を変化させないようにしている。
【0090】
その後、CPU101は、S105,S106の処理を実行した後、離上処理を終了する。処理がS109からS110,S104を経由せずにS105を経由してS106に至った場合、処理がS109からS110,S104,S105を経由してS106に至った場合と異なり、CPU101は、http(s)cgiレスポンスとして、画面データを一緒に送信しないものを生成し、送信する。これにより、メンテナンスモードの“Remote Panel”でも、フォーカスモード処理キーを用いた操作内容は表示されない。
【0091】
一方、上記S101の判断において、離上座標がいずれかのボタン画像の領域内であること、及び個別キーに対する離上通知であることのいずれも成立していないと判断された場合(S101:NO)、CPU101は、処理をS105に進める。
【0092】
このように、特定画面が、
図3(b)に示すように詳細ペイン184に表示されているとき、パスワード入力欄105d1にパスワードを入力しようとして、管理者がソフトウェアキーボード105d2を押下した場合、押下したキーの表示態様は押下態様に切り替わらない。これは、
図12の画面押下処理のS91の判断において“YES”となり、S93の処理がスキップされるからである。MFP100のパネル105にも、詳細ペイン184の表示と同じ表示がなされているので、押下されたキーの表示態様は押下態様に切り替わらない。
【0093】
しかし、押下したキーに対する入力処理は受け付けられるので、入力したパスワードは、パスワード入力欄105d1へ入力される。但し、パスワード入力欄105d1のパスワードは、例えば“*”を上書きして表示することにより隠されている。
【0094】
なお、特定画面が、認証用の“Remote Panel”から移行したメンテナンスモードの“Remote Panel”である場合も、ソフトウェアキーボード105d2の表示態様を切り替えないという表示制限を行っている。しかし、この場合、管理者も押下したキーがどのキーであるか、あるいは正しくキーを押下しているかどうか分からないので、詳細ペイン184のソフトウェアキーボード105d2については表示制限を解除し、パネル105上のソフトウェアキーボードについては表示制限を継続するようにしてもよい。この場合、詳細ペイン184のソフトウェアキーボード105d2について、表示制限を解除しないモードと、解除するモードとを設け、管理者の指示に応じていずれかのモードを選択できるようにしてもよい。さらに、MFP100側でも、表示制限を解除しないモードと、解除するモードとを設け、管理者の指示に応じていずれかのモードを選択できるようにしてもよい。
【0095】
また、特定画面がMFP100のパネル105に表示されている場合、パネル105及びキー106へのユーザ操作があったとしても、無視される。これは、
図9の本体パネル処理のS61の判断において“YES”となり、S62の処理がなされるからである。
【0096】
以上説明したように、本実施形態のMFP100は、ネットワークIF108と、パネル105と、CPU101と、を備えている。そして、CPU101は、PC10がネットワークIF108を介してリモート接続されている場合、パネル105に表示されている表示画面と同一画面をPC10で表示するための画面データをPC10に送信し、PC10からのリモートアクセスを受信して、リモートアクセスに応じた表示画面の表示処理を実行し、表示画面が特定画面であるときに、リモートアクセスを受信した場合、表示画面の表示制限を行う。
【0097】
このように、本実施形態のMFP100では、特定画面が表示されているときに表示制限することが可能となる。
【0098】
ちなみに、本実施形態において、MFP100は、「画像形成装置」の一例である。ネットワークIF108は、「通信インタフェース」の一例である。パネル105は、「表示部」の一例である。CPU101は、「制御部」の一例である。PC10は、「情報処理装置」の一例である。特定画面は、「所定の画面」の一例である。
【0099】
(第2実施形態)
次に、本願の第2実施形態に係る画像形成システムについて、
図14~
図16に基づいて説明する。本実施形態の画像形成システムは、上記第1実施形態の画像形成システムに対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、本実施形態の画像形成システムの制御構成としては、第1実施形態の画像形成システム1のそれ、つまり、
図1に記載の制御構成をそのまま採用することにする。
【0100】
図14(a)は、本実施形態の画像形成システム1のPC10上に起動されたブラウザの詳細ペイン184の表示の一例を示している。
図14(a)の詳細ペイン184には、上記
図3(b)の詳細ペイン184と同様に、メンテナンスモードに移行させるための認証用の“Remote Panel”が表示されている。
【0101】
しかし、
図14(a)の認証用の“Remote Panel”は、
図3(b)の認証用の“Remote Panel”に対して、パネル表示105d′の表示態様が異なっている。具体的には、パネル表示105d′には、
図3(b)のパネル表示105dにあるソフトウェアキーボード105d2が表示されず、パスワード入力欄105d1のみが表示されている。このため、パスワード入力欄105d1へのパスワードの入力は、キー表示105c内のキーを用いて行う。
【0102】
詳細ペイン184内のパネル表示105d′はそのまま、MFP100のパネル105にも表示される。
図14(b)は、MFP100のパネル105のパネル表示105d′を示している。
【0103】
次に、本実施形態の画像形成システム1が実行する制御処理について説明する。本実施形態の制御処理は、上記第1実施形態の制御処理に対して、MFP100のCPU101が実行する画面押下処理及び離上処理の一部が異なるのみである。したがって、その他の処理は、第1実施形態の制御処理に含まれる処理、具体的には、
図4~
図11の処理をそのまま用いることにする。
【0104】
図15は、本実施形態のMFP100、特にCPU101が実行する画面押下処理の詳細な手順を示している。
図15の画面押下処理は、上記
図12の画面押下処理からS91の判断を削除して構成されている。つまり、本実施形態では、特定画面が詳細ペイン184及びパネル105に表示されているとき、その特定画面内にボタン画像が表示されないので、ボタン画像の表示態様を変える必要はない。そのため、S91の判断を削除している。
【0105】
図16は、本実施形態のCPU101が実行する離上処理の詳細な手順を示している。
図16の離上処理は、
図13の離上処理からS109の判断を削除するとともに、S115の判断及びS116の処理を追加することによって構成されている。S109の判断を削除したのは、特定画面内にボタン画像が表示されないからである。そして、S102の後にS115の判断を追加したのは、次に表示する本体パネル画面が特定画面である場合、入力ボタンなし画面(
図14(a),(b)に示すパネル表示105d′)に切り替えたいからである。
【0106】
このように本実施形態では、MFP100のパネル105が特定画面を表示中であれば、入力ボタンなし画面、つまりソフトウェアキーボード105d2がないパネル表示105d′に切り替わるので、操作キーの表示態様の変化を追うことができず、第三者は、パスワードを知ることができない。このため、管理者以外の第三者にMFP100に係る秘密情報が漏れる虞はないので、MFP100に係る秘密情報についてのセキュリティを向上させることができる。
【0107】
次に、本実施形態の画像形成システム1の変形例について説明する。この変形例は、MFP100のパネル105の表示画面を、PC10とリモート接続されている場合と、リモート接続されていない場合とで、異ならせるというものである。
【0108】
図14(c)は、MFP100がPC10とリモート接続されていない場合に、MFP100をメンテナンスモードに移行させるための認証用のパネル表示105bを示している。MFP100は、PC10からの外部アクセスによらず、MFP100を直接操作すること、メンテナンスモードに移行させることができるように構成されている。そして、
図14(c)の認証用のパネル表示105bは、MFP100を直接操作することでメンテナンスモード移行させるときに、パネル105上に表示された認証画面を示している。つまり、MFP100がPC10とリモート接続されていないときは、パネル105上の認証用のパネル表示105bには、ソフトウェアキーボード105d2が表示されるようになる。この場合、ソフトウェアキーボード105d2を使用すると、操作キーの表示態様は変わる。
【0109】
このように、本実施形態の変形例のMFP100は、ネットワークIF108と、パネル105と、CPU101と、を備えている。そして、CPU101は、PC10がネットワークIF108を介してリモート接続されている場合、パネル105に表示されている表示画面105dと同一画面をPC10で表示するための画面データをPC10に送信し、PC10からのリモートアクセスを受信して、リモートアクセスに応じた表示画面105dの表示処理を実行する。さらに、CPU101は、PC10がネットワークIF108を介してリモート接続されていない場合、特定画面である第1画面105dをパネル105に表示し、PC10がネットワークIF108を介してリモート接続されている場合、第1画面105dに代えて、第1画面105dと表示態様が異なる第2画面105d′をパネル105に表示する。
【0110】
MFP100がPC10とリモート接続されていない場合は、管理者がMFP100の前で直接MFP100を操作しているので、管理者以外の第三者にMFP100に係る秘密情報が漏れる虞はない。そこで、本実施形態の変形例では、MFP100がPC10とリモート接続されている場合と、リモート接続されていない場合とでパネル105の表示画面を変え、MFP100がPC10とリモート接続されていない場合は、管理者に操作し易い画面を提供するようにしている。これにより、管理者の操作性を向上させることができる。
【0111】
(第3実施形態)
次に、本願の第3実施形態に係る画像形成システムについて、
図17~
図20に基づいて説明する。本実施形態の画像形成システムは、上記第1実施形態の画像形成システムに対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、本実施形態の画像形成システムの制御構成としては、第1実施形態の画像形成システム1のそれ、つまり、
図1に記載の制御構成をそのまま採用することにする。
【0112】
本実施形態の画像形成システム1は、MFP100のパネル105が特定画面を表示中は、パネル105のバックライトを消灯して、パネル105の表示内容を管理者以外の第三者に見られないようにしている。
【0113】
本実施形態の画像形成システム1は、上記第1実施形態の画像形成システムに対して、PC10側メイン処理及びMFP100側メイン処理の各一部を変更することによって実現している。このため、第1実施形態の画像形成システムが実行する処理と同様の処理には、同一符号を付して、その説明は省略する。
【0114】
図17は、本実施形態のPC10、特にCPU12が実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
図17のメイン処理は、
図4のメイン処理からS8の判断とS9の処理を削除して構成されている。本実施形態では、ブラウザ画面180内の詳細ペイン184に“Remote Panel”を表示中に、管理者が“Remote Panel”に対して操作入力を行った場合、“Remote Panel”及びパネル105上の表示の両方で、操作入力に応じて表示態様を変えるようにしている。つまり、上記第1実施形態のような、操作入力に応じて表示態様を変えない制御は、本実施形態では行っていない。但し、この場合、パネル105のバックライトを消灯しているので、MFP100の前に居る者には、パネル105の表示内容が見えない。このため、S8及びS9を削除している。
【0115】
図18は、本実施形態のMFP100、特にCPU101が実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
図18のメイン処理は、
図8のメイン処理からS53の判断とS54の処理を削除すると共に、初期画面送信処理及び離上処理の各一部を変更することにより構成されている。S53及びS54を削除した理由は、上記S8及びS9を削除した理由と同様である。
【0116】
図19は、
図18のS46′の初期画面送信処理の詳細な手順を示している。
図19の初期画面送信処理は、
図10の初期画面送信処理に対して、S76の判断とS77の処理を追加して構成されている。
【0117】
S76では、CPU101は、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされているか否かを判断する。この判断において、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされていると判断された場合(S76:YES)、CPU101は、パネル105のバックライトを消灯した(S77)後、初期画面送信処理を終了する。一方、この判断において、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされていないと判断された場合(S76:NO)、CPU101は、初期画面送信処理を終了する。
【0118】
図20は、
図18のS52′の離上処理の詳細な手順を示している。
図20の離上処理は、
図13の離上処理に対して、S101の判断の内容を一部削除し、S107の判断、S109の判断及びS110の処理を削除し、S120~S123の処理を追加して構成されている。
【0119】
S101′では、CPU101は、離上座標がいずれかのボタン画像の領域内であるか否かを判断する。個別キーについての判断を削除した理由は、上記S8及びS9を削除した理由と同様である。
【0120】
S120では、CPU101は、本体パネル画面は特定画面であるか否かを判断する。この判断において、本体パネル画面は特定画面であると判断された場合(S120:YES)、CPU101は、パネル105のバックライトを消灯した(S121)後、処理をS105に進める。一方、この判断において、本体パネル画面は特定画面でないと判断された場合(S120:NO)、CPU101は、上記S76と同様に、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされているか否かを判断する(S122)。この判断において、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされていないと判断された場合(S122:NO)、CPU101は、パネル105のバックライトを点灯した(S123)後、処理をS105に進める。一方、この判断において、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定がなされていると判断された場合(S122:YES)、CPU101は、処理をS105に進める。なお、パネル105のバックライトは、デフォルトでは点灯であるので、例えば、上記S41(
図18)で、待機画面を表示させるときに、併せてパネル105のバックライトを点灯にしておけばよい。
【0121】
このように本実施形態では、MFP100のパネル105が特定画面を表示中であれば、パネル105のバックライトは消灯されるので、MFP100に係る秘密情報がMFP100から管理者以外の第三者に漏れる虞はない。
【0122】
また、“Remote Panel”使用中は本体パネルを非表示とする設定を行うことができ、この設定がオン状態であれば、“Remote Panel”使用中も、パネル105のバックライトは消灯されるので、MFP100に係る秘密情報についてのセキュリティをさらに向上させることができる。
【0123】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0124】
(1)上記各実施形態では、画像形成装置の一例として、MFP100を例に挙げて説明したが、MFP100に限らず、画像形成装置は、単体のプリンタやスキャナ、コピー機であってもよい。
【0125】
(2)上記各実施形態では、制御部の一例として、CPU101を挙げて説明したが、制御部は、CPUと専用回路とを有していてもよい。専用回路としては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)及びFPGA(Field Programmable Gate Array)などが挙げられる。
【符号の説明】
【0126】
10…PC、12…CPU、14…記憶部、16…ユーザIF、18…ディスプレイ、20…ネットワークIF、100…MFP、101…CPU、102…ROM、103…RAM、105…パネル、106…キー、108…ネットワークIF。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
パスワード入力のための指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項2】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面がパスワード入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項3】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
ソフトウェアキーボードのキーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項4】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面がソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項5】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、数字入力可能なソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
数字入力可能なソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
数字キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項8】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、文字入力可能なソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項9】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
文字キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項10】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、開始キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項11】
前記制御部は、
開始キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
開始キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項13】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、移動キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項14】
前記制御部は、
移動キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項13に記載の画像形成装置。
【請求項15】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
移動キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項16】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、決定キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項17】
前記制御部は、
決定キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項16に記載の画像形成装置。
【請求項18】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
決定キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項19】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、終了キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項20】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
終了キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項21】
前記制御部は、
終了キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項20に記載の画像形成装置。
【請求項22】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、ホームキーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項23】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
ホームキーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項24】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、#キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項25】
前記制御部は、
#キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項24に記載の画像形成装置。
【請求項26】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
#キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項27】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
前記表示画面が、*キーを含むソフトウェアキーボードによる入力のための画面であるときに、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【請求項28】
前記制御部は、
*キーを含むソフトウェアキーボードが2つ表示された前記情報処理装置から、指示体の操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
請求項27に記載の画像形成装置。
【請求項29】
通信インタフェースと、
表示部と、
制御部と、
を備えた画像形成装置であって、
前記制御部は、
情報処理装置が前記通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、
前記表示部に表示されている表示画面と同一画面を前記情報処理装置で表示するための画面データを前記情報処理装置に送信し、
前記情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示す指示体の表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更するとともに、前記リモートアクセスに応じた処理を実行することが可能であり、
*キーの操作を示す前記リモートアクセスを受信した場合は、前記表示画面の、前記リモートアクセスが示すキーの表示態様を、操作されたことが分かる表示態様に変更しないことが可能である、
画像形成装置。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本願の明細書に開示される一例は、所定の画面が表示されているときに表示制限することが可能となる技術を提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するため、本願の明細書に開示される画像形成装置の一例は、通信インタフェースと、表示部と、制御部と、を備え、制御部は、情報処理装置が通信インタフェースを介してリモート接続されている場合、表示部に表示されている表示画面と同一画面を情報処理装置で表示するための画面データを情報処理装置に送信し、情報処理装置からのリモートアクセスを受信して、リモートアクセスに応じた表示画面の表示処理を実行し、表示画面が所定の画面であるときに、リモートアクセスを受信した場合、表示画面の表示制限を行う。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本願の明細書に開示される画像形成装置の一例によれば、所定の画面が表示されているときに表示制限することが可能となる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
【
図1】
第1実施形態に係る画像形成システムの制御構成を示すブロック図である。
【
図2】
図1のPC上に起動されたブラウザの表示画面((a),(b))及びMFPのパネルの表示画面((c))の各一例を示している。
【
図3】
図2のブラウザの表示画面が遷移した表示画面の一例を示している。
【
図4】
図1のPC、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図5】
図4のメイン処理に含まれる遠隔操作画面表示処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図6】
図4のメイン処理に含まれる画面更新処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図7】
図4のメイン処理に含まれるhttp(s)cgiリクエスト実行処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図8】
図1のMFP、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図9】
図8のメイン処理に含まれる本体パネル処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図10】
図8のメイン処理に含まれる初期画面送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図11】
図8のメイン処理に含まれる画面データ送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図12】
図8のメイン処理に含まれる画面押下処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図13】
図8のメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図14】
第2実施形態に係る画像形成システムのPC上に起動されたブラウザの表示画面((a))及びMFPのパネルの表示画面((b),(c))の各一例を示している。
【
図15】
第2実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理に含まれる画面押下処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図16】
第2実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図17】
第3実施形態に係る画像形成システムのPC、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図18】
第3実施形態に係る画像形成システムのMFP、特にCPUが実行するメイン処理の手順を示すフローチャートである。
【
図19】
図18のメイン処理に含まれる初期画面送信処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【
図20】
図18のメイン処理に含まれる離上処理の詳細な手順を示すフローチャートである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
(第1実施形態)
図1は
、第1実施形態に係る画像形成システム1の制御構成を示している。画像形成システム1は、PC10、MFP100及びルータ32を備えている。なお、MFPは、multifunction peripheral の略語である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
(第2実施形態)
次に
、第2実施形態に係る画像形成システムについて、
図14~
図16に基づいて説明する。本実施形態の画像形成システムは、上記第1実施形態の画像形成システムに対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、本実施形態の画像形成システムの制御構成としては、第1実施形態の画像形成システム1のそれ、つまり、
図1に記載の制御構成をそのまま採用することにする。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0111
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0111】
(第3実施形態)
次に
、第3実施形態に係る画像形成システムについて、
図17~
図20に基づいて説明する。本実施形態の画像形成システムは、上記第1実施形態の画像形成システムに対して、制御処理の一部が異なるのみであるので、本実施形態の画像形成システムの制御構成としては、第1実施形態の画像形成システム1のそれ、つまり、
図1に記載の制御構成をそのまま採用することにする。