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特開2024-96355情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
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  • 特開-情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096355
(43)【公開日】2024-07-12
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20240705BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240705BHJP
【FI】
A63F13/69 520
A63F13/79
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024075327
(22)【出願日】2024-05-07
(62)【分割の表示】P 2023013226の分割
【原出願日】2019-09-27
(71)【出願人】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】小牧 信貴
(72)【発明者】
【氏名】江下 僚
(57)【要約】
【課題】オブジェクトセットを作成する際にかかるユーザーの手間を軽減することのできる情報処理装置を提供する。
【解決手段】ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理装置であって、予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定し、ユーザーが所持しており、かつ参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する情報処理装置である。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理装置であって、
予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定する未所持オブジェクト特定部と、
前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する代替オブジェクト選出部と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置において、
前記代替オブジェクト選出部は、前記ユーザーが所持しているオブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ、かつ所与の条件を満たした注目オブジェクトと、前記選出対象オブジェクトと、の関係に基づいて前記代替オブジェクトを選出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理装置において、
前記代替オブジェクト選出部は、複数種類の属性の間の関連を規定する関連属性情報に基づいて、前記注目オブジェクトが持つ属性と関連づけられた属性を特定し、当該特定された属性を持つ選出対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして選出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記代替オブジェクト選出部は、前記未所持オブジェクトと、前記選出対象オブジェクトと、の関係に基づいて前記代替オブジェクトを選出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記代替オブジェクト選出部は、複数のユーザーが前記選出対象オブジェクトを過去に使用した使用履歴の情報に基づいて、前記選出対象オブジェクトの中から前記代替オブジェクトを選出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理装置において、
前記代替オブジェクト選出部は、前記ユーザーが所持しているオブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ、かつ所与の条件を満たした注目オブジェクトとともに使用されたことのある前記選出対象オブジェクトを、前記使用履歴の情報に基づいて特定し、当該特定した選出対象オブジェクトを前記代替オブジェクトとして選出する
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項7】
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行するコンピュータを、
予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定する未所持オブジェクト特定部と、
前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する代替オブジェクト選出部と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項8】
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理方法であって、
予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定するステップと、
前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出するステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーが、自身の所持しているアイテムやキャラクターなどのオブジェクトの中から複数のオブジェクトを選択することによってデッキなどと呼ばれるオブジェクトセットを作成し、このオブジェクトセットを使用してプレイするゲームが知られている。このようなゲームにおいては、所持しているオブジェクトをどのように組み合わせてオブジェクトセットを作成するかがゲームの醍醐味の一つとなる。しかしながら、初心者などにとっては、一から自分で考えてオブジェクトセットを作成するのは難しい場合がある。そのため、他者が作成したオブジェクトセットや、ゲームサービスの提供者が予め用意したオブジェクトセットなどを、ユーザーの参考のために提供することがあった(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-149385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来例の技術において、参考にしようとするオブジェクトセットにユーザーが所持していないオブジェクトが含まれている場合、ユーザーはそのオブジェクトセットをそのまま利用することができない。このような場合、ユーザーは結局のところ自分の所持するオブジェクトを用いて自分が使用するオブジェクトセットを作成しなければならず、手間がかかる。
【0005】
本発明は上記実情を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、オブジェクトセットを作成する際にかかるユーザーの手間を軽減することのできる情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理装置であって、予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定する未所持オブジェクト特定部と、前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する代替オブジェクト選出部と、を含むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の実施の形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの全体構成 を示す構成ブロック図である。
図2】本発明の実施の形態に係る情報処理装置の機能を示す機能ブロック図である 。
図3】参考デッキ情報の一例を示す図である。
図4】参考デッキの一覧を提示する画面の一例を示す図である。
図5】デッキ編成画面の一例を示す図である。
図6】代替候補キャラクターの一覧を提示する画面の一例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態に係る情報処理装置が実行する処理の流れの一例を示す 図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0009】
図1は、情報処理システム1の全体構成を示す構成ブロック図である。図1に示すように、情報処理システム1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置として機能するクライアント装置10と、サーバ装置20と、を含んで構成されている。クライアント装置10は、インターネット等の通信ネットワークを介してサーバ装置20と接続される。
【0010】
クライアント装置10は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であって、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、インタフェース部14と、を含んで構成されている。また、クライアント装置10は、操作入力装置15、及び表示装置16と接続されている。本実施形態においてクライアント装置10は、情報処理システム1が提供するゲームをプレイするユーザーによって使用される。なお、図1では省略されているが、サーバ装置20に対して複数のクライアント装置10が接続され、各クライアント装置10のユーザーはそれぞれ情報処理システム1が提供するゲームをプレイできることとする。
【0011】
制御部11は、少なくとも一つのプロセッサーを含んで構成され、記憶部12に記憶されているプログラムに従って各種の情報処理を実行する。制御部11が実行する処理の具体例については、後述する。記憶部12は、RAM等のメモリデバイスを少なくとも一つ含み、制御部11が実行するプログラム、及び当該プログラムによる処理の対象となるデータを記憶する。通信部13は、無線又は有線で通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信部13によって、クライアント装置10はサーバ装置20と通信接続される。
【0012】
インタフェース部14は、無線、又は有線で操作入力装置15、及び表示装置16と接続され、これらの装置との間で各種のデータを送受信する。具体的にインタフェース部14は、操作入力装置15に対してユーザーが実行した操作入力の内容を示す制御信号を、操作入力装置15から受信する。また、表示装置16に対して、ユーザーに提示すべき映像の内容を示す映像信号を送信する。
【0013】
操作入力装置15は、例えばタッチセンサーや操作ボタンなどを含んで構成され、ユーザーからの操作入力を受け付け、その内容を示す制御信号をクライアント装置10に送信する。表示装置16は、液晶パネル等であって、クライアント装置10から受信した映像信号に応じた映像を表示画面上に表示して、ユーザーに提示する。なお、操作入力装置15、及び表示装置16は、クライアント装置10の筐体表面に配置されるなどして、クライアント装置10と一体的に構成されてもよい。
【0014】
サーバ装置20は、サーバコンピュータ等の情報処理装置であって、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を含んで構成されている。サーバ装置20は、本情報処理システム1が提供するゲームに関する処理を実行する。
【0015】
制御部21は、少なくとも一つのプロセッサーを含んで構成され、記憶部22に記憶されているプログラムに従って各種の情報処理を実行する。制御部21が実行する処理の具体例については、後述する。記憶部22は、RAM等のメモリデバイスを少なくとも一つ含み、制御部21が実行するプログラム、及び当該プログラムによる処理の対象となるデータを記憶する。通信部23は、無線又は有線で通信ネットワークに接続するためのインタフェースである。この通信部23によって、サーバ装置20は各クライアント装置10と通信接続される。
【0016】
ここで、情報処理システム1が提供するゲームの概要について、説明する。このゲームにおいてクライアント装置10のユーザーは、ゲーム内で予め用意されている複数種類のオブジェクトを所持することができる。さらにユーザーは、自身が所持するオブジェクトの中から複数のオブジェクトを選択することによって、オブジェクトセットを作成し、作成したオブジェクトセットを使用してゲームをプレイする。ここでオブジェクトは、キャラクターやアイテム、カードなど、ユーザーがゲーム内で入手することができ、オブジェクトセットを構成する要素となる各種のものであってよい。以下では説明の便宜のために、オブジェクトセットのことを単にデッキという。また、デッキに含まれるオブジェクトの種類はキャラクターであるものとし、ユーザーがゲーム内で所持しているキャラクターのことを所持キャラクターという。また、以下では具体例として、一つのデッキは10個のキャラクターを含んで構成されるものとする。
【0017】
さらに、ゲーム内に登場するキャラクターには、そのゲーム内における性能を規定する各種のパラメータと属性が設定されているものとする。パラメータはレベルや攻撃力などの複数種類の数値情報によって構成される。属性は、スキルやアビリティなど、複数種類が予め定められており、そのうちの一又は複数の種類の属性が各キャラクターに付与される。
【0018】
なお、ユーザーが作成するデッキには原則としてそのユーザーが所持している所持キャラクターだけが含まれ得るが、場合によって他のユーザーから借りたキャラクターや一時的に使用が許可されたキャラクターなど、自身が所持していないキャラクターが含まれてもよい。
【0019】
ユーザーは、ゲーム内でバトルやステージなどのプレイを行う際には、予めデッキを作成し、作成したデッキを選択してゲームのプレイを開始する。ゲームのプレイ中は、選択したデッキに含まれるキャラクターがゲームのプレイに使用される。具体的にユーザーは、デッキに含まれるキャラクターを操作して対戦相手と戦ったりステージを攻略したりする。
【0020】
さらに本ゲームでは、デッキに含まれるキャラクターの中に、特定の役割を持ったキャラクターが存在するものとする。以下では具体例として、デッキ内で1番目に配置されるキャラクターはリーダーキャラクターであるものとし、ゲームプレイ時にデッキ内のその他のキャラクターとは異なる役割で機能することとする。ただし、デッキ内におけるキャラクターの役割はリーダーだけでなく各種のものであってよい。また、一つの役割に複数のキャラクターが割り当てられてもよい。
【0021】
以下、本実施形態において情報処理システム1が実現する機能について、図2の機能ブロック図を用いて説明する。情報処理システム1は、機能的に、参考デッキ情報提供部31と、デッキ作成部32と、ゲーム処理実行部33と、プレイ履歴情報提供部34と、を含んで構成されている。さらにデッキ作成部32は、参考デッキ情報取得部32aと、未所持キャラクター特定部32bと、代替キャラクター選出部32cと、を含んで構成されている。これらの機能のうち、参考デッキ情報提供部31とプレイ履歴情報提供部34は、サーバ装置20の制御部21が記憶部22に格納されているプログラムを実行することによって実現される。また、デッキ作成部32とゲーム処理実行部33は、クライアント装置10の制御部11が記憶部12に格納されているプログラムを実行することによって実現される。これらのプログラムは、インターネット等の通信ネットワークを介して各装置に提供されてもよいし、光ディスク等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されて各装置に提供されてもよい。
【0022】
サーバ装置20の参考デッキ情報提供部31は、ユーザーが自身のデッキを作成する際に参考にするための参考デッキの情報を保持しており、クライアント装置10からの要求に応じて保持している参考デッキの情報を提供する。
【0023】
参考デッキは、デッキの具体例をユーザーに示すために予め用意されたキャラクターのセットである。参考デッキは、例えばゲームサービスの提供者が作成したデッキであってよい。あるいは、ゲームをプレイしている他のユーザーが作成し、実際に使用したデッキであってもよい。参考デッキの情報は、そのデッキに含まれるキャラクターの種類を特定する情報によって構成される。また、デッキに含まれるどのキャラクターにどの役割を割り当てるかを示す情報を含んでもよい。参考デッキ情報提供部31は、複数の参考デッキの情報を保持するものとする。図3は、サーバ装置20に保持される参考デッキ情報の一例を示している。この図の例では、参考デッキに含まれるキャラクターを特定する情報と、特定のキャラクターに割り当てられた役割を示す情報とが含まれている。また、そのデッキの特徴を表すキーワード情報が含まれている。
【0024】
クライアント装置10のデッキ作成部32は、ユーザーの指示操作に従って、当該ユーザーがゲームのプレイに使用するためのデッキを作成する。例えばデッキ作成部32は、ユーザーの所持キャラクターを一覧表示し、その中から作成中のデッキに含めるべきキャラクターを選択する操作をユーザーから受け付けることによって、新たなデッキを作成してもよい。また、特に本実施形態では、デッキ作成部32は、参考デッキ情報提供部31が提供する参考デッキの情報を用いたデッキの作成を実現する。そのためにデッキ作成部32が実行する処理の内容については、後述する。デッキ作成部32は、ユーザーが作成したデッキの情報を記憶部12に格納する。
【0025】
クライアント装置10のゲーム処理実行部33は、本実施形態に係る情報処理システム1が提供するゲームを進行させる処理を実行する。具体的にゲーム処理実行部33は、ユーザーがゲームのプレイ開始を指示した際に、ユーザーから使用するデッキの選択を受け付け、そのデッキを使用したゲームの処理を実行する。なお、ここではクライアント装置10のゲーム処理実行部33が独立してゲーム処理を実行することとしているが、ゲーム処理実行部33はサーバ装置20と連携してゲーム処理を実行してもよい。
【0026】
本実施形態においてゲーム処理実行部33は、ユーザーがゲームをプレイするごとに、そのプレイ結果に関するプレイ履歴情報をサーバ装置20に送信する。プレイ履歴情報には、そのプレイで使用されたデッキに含まれるキャラクターの情報が含まれるものとする。
【0027】
サーバ装置20のプレイ履歴情報提供部34は、複数のクライアント装置10のそれぞれが送信するプレイ履歴情報を受け付ける。そして、これらのプレイ履歴情報に基づいて特定される、本サービスを利用するユーザー全体のプレイ履歴に関する情報を記憶部22内に保持する。さらにプレイ履歴情報提供部34は、各クライアント装置10からの要求に応じて、プレイ履歴情報を要求元のクライアント装置10に対して提供する。
【0028】
以下、ユーザーが参考デッキの情報を用いてデッキを作成する際に情報処理システム1が実行する処理の内容について、詳細に説明する。
【0029】
参考デッキ情報取得部32aは、ユーザーの指示に応じて、サーバ装置20の参考デッキ情報提供部31が提供する参考デッキの情報を取得する。なお、参考デッキ情報取得部32aは、複数の参考デッキの情報を取得し、その一覧をユーザーに提示してもよい。この場合ユーザーは、提示された一覧の中から実際に新規デッキの作成に使用する参考デッキを選択する。
【0030】
未所持キャラクター特定部32bは、参考デッキ情報取得部32aが取得した参考デッキ内に含まれるキャラクターのうち、デッキを作成するユーザーが所持していない未所持キャラクターを特定する。参考デッキは各ユーザーが所持しているキャラクターとは直接関係なく作成されたものなので、その中に含まれるキャラクターの中には新規デッキを作成しようとするユーザーが所持していないキャラクターが存在する場合がある。未所持キャラクター特定部32bは、参考デッキに含まれる各キャラクターをユーザーが所持しているか否か判定することによって、ユーザーが所持していない未所持キャラクターを特定する。
【0031】
図4は参考デッキの一覧を表示する画面の一例を示している。この図の例では、複数の参考デッキのそれぞれについて、リーダーキャラクターの画像と、そのデッキの特徴などを示す情報が表示されている。なお、これらの情報は参考デッキ情報提供部31によって参考デッキの情報とともに提供されてよい。また、この図の例では、各参考デッキに対して、ユーザーが所持しているキャラクター(すなわち、未所持キャラクターを除いたキャラクター)の数が表示されている。
【0032】
さらに未所持キャラクター特定部32bは、ユーザーが選択した参考デッキを利用した新規デッキの作成を指示した場合、参考デッキを複製した新規デッキの編集画面をユーザーに提示する。その際に未所持キャラクター特定部32bは、参考デッキに含まれる未所持キャラクター以外のキャラクター(すなわち、ユーザーが所持しているキャラクター)を、新規デッキに含めるべきキャラクターとして選出する。未所持キャラクターが存在しない場合、ユーザーは参考デッキに含まれる全てのキャラクターを所持しているということなので、デッキ作成部32はユーザーの所持キャラクターを利用して参考デッキと同じ内容のデッキを作成することができる。一方、未所持キャラクターが存在する場合、ユーザーは参考デッキと同じ内容のデッキをそのまま作成することはできない。そのため、参考デッキを利用して新規デッキを作成する場合、ユーザーは未所持キャラクターの代替となるキャラクターを自身の所持キャラクターの中から選択する必要がある。
【0033】
図5は、参考デッキを用いた新規デッキの編集画面の一例を示している。このような画面は、図4に例示した参考デッキの一覧画面においてユーザーが特定の参考デッキを選択し、選択した参考デッキを利用した新規デッキの作成を指示した際に表示される。この図の例では、参考デッキに含まれるキャラクターの一覧が表示されており、かつ、そのうち3つの未所持キャラクターCn1~Cn3が所持キャラクターと識別可能な態様で表示されている。具体的に図5の例では、未所持キャラクターはグレーアウトされた状態で表示されることとしており、そのことが図中においては破線で示されている。なお、これに限らずデッキ作成部32は、未所持キャラクターの色や大きさを所持キャラクターと異ならせたり、所定のマーク画像やテキストを未所持キャラクターの近傍に表示したりして、参考デッキに含まれる未所持キャラクターを識別可能に表示してもよい。
【0034】
参考デッキに未所持キャラクターが含まれる場合、代替キャラクター選出部32cは、選出対象キャラクターの中から未所持キャラクターの代替となる代替キャラクターを選出し、ユーザーに提示する。ここで選出対象キャラクターは、ユーザーが所持している所持キャラクターであって、かつ参考デッキ内に含まれていない(すなわち、新規デッキを構成するキャラクターとして選出されていない)キャラクターである。なお、未所持キャラクターが複数存在する場合、代替キャラクター選出部32cは、複数の未所持キャラクターのそれぞれについて、代替キャラクターを選出する。
【0035】
なお、代替キャラクター選出部32cは、一つの代替キャラクターを選出する代わりに、条件に合致する複数の代替候補キャラクターを選出し、その中からユーザーが指定した一つの代替候補キャラクターを最終的な代替キャラクターとして選出してもよい。
【0036】
図6は複数の代替候補キャラクターをユーザーに提示する画面の一例を示している。この図の例では、参考デッキに含まれる一つの未所持キャラクターCn1をユーザーが選択した状態を示しており、所与の基準によって選出対象キャラクターの中から選出された複数の代替候補キャラクターが、未所持キャラクターCn1に対応する位置に並んで表示されている。この状態でユーザーは、未所持キャラクターCn1の代替キャラクターを代替候補キャラクターの中から選択する。
【0037】
代替キャラクターは、選出対象キャラクターの中から各種の選出基準によって選出される。以下、代替キャラクターを選出する際に用いられる選出基準のいくつかの具体例について、説明する。
【0038】
まず第1の例として、未所持キャラクターと選出対象キャラクターとの関係に基づいて代替キャラクターを選出する例について、説明する。
【0039】
例えば代替キャラクター選出部32cは、スキルやアビリティなどのキャラクターに付与された属性が未所持キャラクターと一致するキャラクターを、選出対象キャラクターの中から特定し、代替キャラクターとして選出する。なお、全ての属性が一致する選出対象キャラクターが複数存在する場合、代替キャラクター選出部32cはそのうち特定のパラメータの値が高いキャラクターを代替キャラクターとして選出してもよい。また、属性が一致する全ての選出対象キャラクターを代替候補キャラクターとして選出してもよい。また、全ての属性が一致する選出対象キャラクターが存在しない場合、代替キャラクター選出部32cは一部の属性が一致する選出対象キャラクターを代替キャラクター又は代替候補キャラクターとして選出する。この場合、一致する属性の数がより多い選出対象キャラクターを優先して代替キャラクターとして選出してもよいし、特定の種類の属性が一致する選出対象キャラクターを優先して代替キャラクターとして選出してもよい。
【0040】
次に第2の例として、プレイ履歴情報提供部34が提供するプレイ履歴情報に基づいて代替キャラクターを選出する例について説明する。
【0041】
この例では、代替キャラクター選出部32cは、選出対象キャラクターのそれぞれについて、そのキャラクターを複数のユーザーが過去に使用した使用履歴に関する情報をサーバ装置20のプレイ履歴情報提供部34から取得する。そして、プレイ履歴情報提供部34から取得した各選出対象キャラクターの使用履歴に基づいて、代替キャラクターを選出する。具体的に、例えば代替キャラクター選出部32cは、各選出対象キャラクターが直近の過去の所定期間内におけるプレイに利用された回数の情報を取得する。そして、利用回数の多い選出対象キャラクターを、代替キャラクターとして選出する。あるいは代替キャラクター選出部32cは、所定回数以上利用された履歴のあるキャラクターを、代替候補キャラクターとして選出してもよい。こうすれば、他のユーザーによってより頻繁に利用されているキャラクターを代替キャラクターとして選出することができる。
【0042】
この例において代替キャラクター選出部32cが取得する使用履歴は、直近の所定期間において複数のユーザーが使用したキャラクターを集計したものである。新しいキャラクターがゲーム内に追加された場合など、ユーザーが使用するキャラクターに変化が現れることがある。そのため、直近の所定期間で、複数のユーザーの使用したキャラクターを集計することで、人気の集まるキャラクターが固定されづらくなる。
【0043】
次に第3の例として、参考デッキに含まれるキャラクターのうち、所与の条件を満たす注目キャラクターに着目して代替キャラクターを選出する例について、説明する。
【0044】
注目キャラクターは、参考デッキに含まれ、かつユーザーが所持しているキャラクター
(すなわち、作成中のデッキに含まれるべきキャラクター)の中から選ばれるキャラクターである。ここでは、リーダーキャラクターが注目キャラクターであるものとする。しかしながらこれに限らず、注目キャラクターは予め定められた特定の役割を付与されたキャラクターであってもよいし、作成中のデッキに含まれるキャラクターのうち、最もレアリティの高いキャラクターや最もレベルの高いキャラクターであってもよい。また、注目キャラクターは、参考デッキ情報提供部31が提供する参考デッキ情報において指定されるキャラクターであってもよい。この場合、参考デッキの作成者がそのデッキ内で重要と考えるキャラクターを注目キャラクターとして指定することとし、参考デッキ情報提供部31は指定された注目キャラクターを特定する情報を、参考デッキ情報に含めてクライアント装置10に提供する。なお、注目キャラクターは複数あってもよい。
【0045】
この例において代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターと選出対象キャラクターとの関係に基づいて、代替キャラクターを選出する。例えば代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターが持つ属性と選出対象キャラクターが持つ属性との関係に応じて、代替キャラクターを選出する。具体例として、同じデッキで利用するのに適した属性の組み合わせが存在する場合について、説明する。この例では、属性の組み合わせを規定する関連属性情報が予め用意されるものとする。関連属性情報は、複数種類の属性の間の関連を規定しており、特に各属性に対して、一緒に利用するのに適した属性(関連属性)が予め定められている。
【0046】
代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターが持つ属性のそれぞれについて、関連属性情報において当該属性に関連づけられた関連属性を特定する。そして、特定された関連属性を持つ選出対象キャラクターを代替キャラクター又は代替候補キャラクターとして選出する。一例として、注目キャラクターが属性A及び属性Bを持ち、属性Aと一緒に利用するのに適した関連属性として属性C及び属性Dが、また属性Bの関連属性として属性Eが、それぞれ関連属性情報に規定されているものとする。この場合代替キャラクター選出部32cは、関連属性C、D、及びEのいずれかを有する選出対象キャラクターを代替キャラクターとして選出する。なお、代替キャラクター選出部32cは、これらの関連属性をより多く持つ選出対象キャラクターを優先して代替キャラクターとして選出してもよい。
【0047】
また、関連属性情報の代わりに、直接的にキャラクター同士の関連性を規定する情報が予め用意されてもよい。この例では、各キャラクターについて、そのキャラクターと一緒に利用するのに適したキャラクターを示す情報が規定されており、代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターに関連づけられている選出対象キャラクターを代替キャラクターとして選出する。
【0048】
また、代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターの使用履歴情報に基づいて代替キャラクターを選出してもよい。この例では、代替キャラクター選出部32cは、複数の選出対象キャラクターのそれぞれについて、そのキャラクターが注目キャラクターとともに使用された使用履歴に関する情報を、サーバ装置20のプレイ履歴情報提供部34から取得する。すなわち、代替キャラクター選出部32cは、各選出対象キャラクターが注目キャラクターと同じデッキに編成された使用された履歴に関する情報を取得する。この例においても第2の例と同様に、代替キャラクター選出部32cが取得する使用履歴に関する情報は、直近の過去の所定期間における複数のユーザーの使用履歴を集計して得られる情報であってよい。
【0049】
より具体的に、例えば代替キャラクター選出部32cは、各選出対象キャラクターが直近の過去の所定期間内に注目キャラクターと同じデッキで使用された回数の情報を、使用履歴に関する情報として取得する。そして、注目キャラクターとともに使用された回数が多いキャラクターを、代替キャラクターとして選出する。これにより、注目キャラクターとともに使用された実績のあるキャラクターを代替キャラクターとして選出することができる。
【0050】
以上説明した複数の代替キャラクター選出基準は、組み合わせて用いられてもよい。例えば代替キャラクター選出部32cは、注目キャラクターと関連性が高いキャラクター、未所持キャラクターと関連性が高いキャラクター、及び他のユーザーによって使用された頻度が高いキャラクターをいずれも代替候補キャラクターとして選出し、ユーザーに提示してもよい。さらにこの場合において、各代替候補キャラクターがどの基準によって選出されたかに応じて、ユーザーに提示する際に提示順序を決定してもよい。例えば注目キャラクターとの関連性に関する選出基準によって選出された代替候補キャラクターは、他の代替候補キャラクターよりも高い優先度でユーザーに提示されてもよい。
【0051】
また、同じ選出基準で選出された代替候補キャラクターの中でも、より優先度の高い代替候補キャラクターを優先的に選択候補としてユーザーに提示してもよい。例えば未所持キャラクターと関連するという理由で選出された代替候補キャラクターのうち、より関連度の高い(例えば未所持キャラクターと一致する属性の数が多い)代替候補キャラクターを、より優先してユーザーに提示してもよい。
【0052】
以下、本実施形態において実行される処理の流れの一例について、図7のフロー図を用いて説明する。
【0053】
まずユーザーから参考デッキを用いたデッキ作成の指示を受け付けると(S1)、参考デッキ情報取得部32aがサーバ装置20から複数の参考デッキのリストを取得する(S2)。そして、未所持キャラクター特定部32bが、取得したリストに含まれる複数の参考デッキのそれぞれについて、その参考デッキに含まれる未所持キャラクターを特定する
(S3)。その後、参考デッキのリストがユーザーに提示される(S4)。ユーザーから使用する参考デッキの指定を受け付けると(S5)、未所持キャラクター特定部32bは、未所持キャラクターと所持キャラクターとを識別可能な態様で、参考デッキに含まれるキャラクターを含んだデッキ編集画面を表示する(S6)。
【0054】
この状態でユーザーが未所持キャラクターの一つを選択すると(S7)、代替キャラクター選出部32cは選択された未所持キャラクターの代替候補となる代替候補キャラクターを選出し、ユーザーに提示する(S8)。この状態でユーザーは、提示された代替候補キャラクターの中から一つのキャラクターを代替キャラクターとして指定する(S9)。ユーザーは、未所持キャラクターの数だけこのS7~S9の処理を繰り返して、全ての未所持キャラクターについて代替キャラクターを指定する。この状態でユーザーがデッキの保存を指定すると(S10)、デッキ作成部32は完成したデッキの内容を記憶部12内に保存する(S11)。
【0055】
以上説明した本実施形態に係るクライアント装置10によれば、代替キャラクター選出部32cが所与の基準に従って未所持キャラクターの代替キャラクター又は代替候補キャラクターを選出することで、ユーザーが未所持キャラクターの代わりにデッキに加えるキャラクターを自分で考えて選択する手間を軽減することができる。
【0056】
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明における画面の内容は例示に過ぎず、クライアント装置10は各種の態様で参考デッキの一覧や未所持キャラクター、代替候補キャラクターの一覧などを表示してもよい。また、前述したようにキャラクターはデッキを構成するオブジェクトの一例に過ぎず、デッキを構成するオブジェクトはアイテムやカードなど、ゲームに登場する各種のオブジェクトであってよい。
【0057】
また、以上の説明においてクライアント装置10、及びサーバ装置20のそれぞれが実行することとした処理の少なくとも一部は、複数の装置で分散して実行されてもよい。また、クライアント装置10単体で本ゲームに関する処理を全て実行することとしてもよく、この場合サーバ装置20はなくともよい。
【0058】
逆に、以上の説明においてクライアント装置10が実行することとした処理の少なくとも一部は、サーバ装置20によって実行されてもよい。具体的に、所持キャラクターの情報をサーバ装置20が管理している場合、ユーザーが参考デッキを選択した際に、未所持キャラクターの特定や代替キャラクターの選出をサーバ装置20が実行してもよい。この場合、クライアント装置10は、ユーザーから受け付けた操作の内容をサーバ装置20に送信するとともに、サーバ装置20からの指示に従って表示装置16にユーザーの選択操作を受け付けるための画面を表示することとし、サーバ装置20が本発明の実施の形態に係る情報処理装置として機能する。
【0059】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理装置であって、予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定する未所持オブジェクト特定部と、前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する代替オブジェクト選出部と、を含むことを特徴とする。これにより、参考オブジェクトセットに基づいて新たにオブジェクトセットを作成する場合に、ユーザーが未所持オブジェクトの代替オブジェクトを自分で考えて選択する手間を省くことができる。
【0060】
上記情報処理装置において、前記代替オブジェクト選出部は、前記ユーザーが所持しているオブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ、かつ所与の条件を満たした注目オブジェクトと、前記選出対象オブジェクトと、の関係に基づいて前記代替オブジェクトを選出することとしてもよい。これにより、作成しようとするデッキに含まれる注目オブジェクトとの関連性を考慮して代替オブジェクトを選出することができる。
【0061】
さらに、前記代替オブジェクト選出部は、複数種類の属性の間の関連を規定する関連属性情報に基づいて、前記注目オブジェクトが持つ属性と関連づけられた属性を特定し、当該特定された属性を持つ選出対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして選出することとしてもよい。これにより、作成しようとするデッキに含まれる注目オブジェクトに対して相性のよい属性を持つオブジェクトを代替オブジェクトとして選出することができる。
【0062】
また、上記情報処理装置において、前記代替オブジェクト選出部は、前記未所持オブジェクトと、前記選出対象オブジェクトと、の関係に基づいて前記代替オブジェクトを選出することとしてもよい。これにより、未所持オブジェクトに近い特性を持つオブジェクトを代替オブジェクトとして選出することができる。
【0063】
また、上記情報処理装置において、前記代替オブジェクト選出部は、複数のユーザーが前記選出対象オブジェクトを過去に使用した使用履歴の情報に基づいて、前記選出対象オブジェクトの中から前記代替オブジェクトを選出することをとしてもよい。これにより、複数のユーザーに使用された実績のあるオブジェクトを代替オブジェクトとして選出することができる。
【0064】
さらに、前記代替オブジェクト選出部は、前記ユーザーが所持しているオブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ、かつ所与の条件を満たした注目オブジェクトとともに使用されたことのある前記選出対象オブジェクトを、前記使用履歴の情報に基づいて特定し、当該特定した選出対象アイテムを前記代替オブジェクトとして選出することとしてもよい。これにより、注目オブジェクトとともに使用された実績のあるオブジェクトを代替オブジェクトとして選出することができる。
【0065】
また、本発明の一実施形態に係るプログラムは、ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行するコンピュータを、予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定する未所持オブジェクト特定部と、前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出する代替オブジェクト選出部と、として機能させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能で非一時的な情報記憶媒体に格納されて提供されてよい。
【0066】
また、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、ユーザーが所持しているオブジェクトの中から選択した複数のオブジェクトによって構成されるオブジェクトセットを使用してプレイするゲームに関する処理を実行する情報処理方法であって、予め用意された複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち、前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトを特定するステップと、前記ユーザーが所持しており、かつ前記参考オブジェクトセットに含まれない選出対象オブジェクトの中から、前記未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを選出するステップと、を含むことを特徴とする。
【符号の説明】
【0067】
1 情報処理システム、10 クライアント装置、11 制御部、12 記憶部、13
通信部、14 インタフェース部、15 操作入力装置、16 表示装置、20 サーバ装置、21 制御部、22 記憶部、23 通信部、31 参考デッキ情報提供部、32 デッキ作成部、32a 参考デッキ情報取得部、32b 未所持キャラクター特定部、32c 代替キャラクター選出部、33 ゲーム処理実行部、34 プレイ履歴情報提供部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-05-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備え、前記プロセッサは、
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から、ゲームプレイに使用するオブジェクトセットに編成するオブジェクトの選択を、前記ユーザーから受け付けるための編成画面を表示させ、
複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを前記編成画面に表示させ、
所定期間に、前記ユーザーとは異なる複数の他のユーザーが、前記ユーザーが所持している複数の対象オブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ前記ユーザーが所持している特定オブジェクトとともにオブジェクトセットに含めてゲームをプレイした回数が多い前記対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして前記編成画面に表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、ユーザーが所持しているオブジェクトの中から、ゲームプレイに使用するオブジェクトセットに編成するオブジェクトの選択を、前記ユーザーから受け付けるための編成画面を表示させ、
プロセッサが、複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを前記編成画面に表示させ、
プロセッサが、所定期間に、前記ユーザーとは異なる複数の他のユーザーが、前記ユーザーが所持している複数の対象オブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ前記ユーザーが所持している特定オブジェクトとともにオブジェクトセットに含めてゲームをプレイした回数が多い前記対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして前記編成画面に表示させる、
情報処理方法。
【請求項3】
プロセッサに、
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から、ゲームプレイに使用するオブジェクトセットに編成するオブジェクトの選択を、前記ユーザーから受け付けるための編成画面を表示させる処理と、
複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを前記編成画面に表示させる処理と、
所定期間に、前記ユーザーとは異なる複数の他のユーザーが、前記ユーザーが所持している複数の対象オブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ前記ユーザーが所持している特定オブジェクトとともにオブジェクトセットに含めてゲームをプレイした回数が多い前記対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして前記編成画面に表示させる処理と、
を実行させるプログラム。
【請求項4】
サーバ装置とクライアント装置とを備え、
前記サーバ装置は、
ユーザーが所持しているオブジェクトの中から、ゲームプレイに使用するオブジェクトセットに編成するオブジェクトの選択を、前記ユーザーから受け付けるための編成画面を前記クライアント装置に表示させ、
複数のオブジェクトを含んで構成される参考オブジェクトセットに含まれるオブジェクトのうち前記ユーザーが所持していない未所持オブジェクトの代替となる代替オブジェクトを前記編成画面に表示させ、
所定期間に、前記ユーザーとは異なる複数の他のユーザーが、前記ユーザーが所持している複数の対象オブジェクトのうち、前記参考オブジェクトセットに含まれ前記ユーザーが所持している特定オブジェクトとともにオブジェクトセットに含めてゲームをプレイした回数が多い前記対象オブジェクトを、前記代替オブジェクトとして前記編成画面に表示させる、
システム。