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特開2024-96467チケット管理システム、チケット管理方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096467
(43)【公開日】2024-07-12
(54)【発明の名称】チケット管理システム、チケット管理方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240705BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024078439
(22)【出願日】2024-05-14
(62)【分割の表示】P 2020008322の分割
【原出願日】2020-01-22
(71)【出願人】
【識別番号】520027268
【氏名又は名称】熊谷 雄司
(74)【代理人】
【識別番号】110002446
【氏名又は名称】弁理士法人アイリンク国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】熊谷 雄司
(57)【要約】
【課題】利用者が最終的に施設を利用した内容に応じた金額のチケット代金で施設を利用できるようにする。
【解決手段】チケット管理システム1の処理部120は、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定し、前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する無効化判定処理部125を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定手段と、
前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求手段と、を有し、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するチケット管理システム。
【請求項2】
施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定手段と、
前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求手段と、を有し、
前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするチケット管理システム。
【請求項3】
無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムによるチケット管理方法であって、
前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、
前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、を有し、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するチケット管理方法。
【請求項4】
無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムによるチケット管理方法であって、
前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、
前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、を有し、
前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするチケット管理方法。
【請求項5】
無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムのためのプログラムであって、
前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、
前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するプログラム。
【請求項6】
無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムのためのプログラムであって、
前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、
前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、
前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、
前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設を利用するためのチケットを管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、交通機関の振替輸送があったときに乗車券を清算する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004-280742
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記の技術では、交通機関の振替輸送があったときに乗車券を清算できるが、利用者が最終的に施設を利用した内容に応じた金額のチケット代金で施設を利用できるようにすることはできない。
【0005】
本発明の目的は、利用者が最終的に施設を利用した内容に応じた金額のチケット代金で施設を利用できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定手段と、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求手段と、を有し、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するチケット管理システムである。
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の第2の態様は、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定手段と、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求手段と、を有し、前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするチケット管理システムである。
【0008】
前記課題を解決するために、本発明の第3の態様は、無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムによるチケット管理方法であって、前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、を有し、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するチケット管理方法である。
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の第4の態様は、無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムによるチケット管理方法であって、前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、を有し、前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするチケット管理方法である。
【0010】
前記課題を解決するために、本発明の第5の態様は、無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムのためのプログラムであって、前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、をコンピュータに実行させ、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記無効化判定手段は、前記利用者の前記携帯通信端末の位置が予め設定された領域にあり、かつ前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを無効化の状態にすると、無効化の状態になったと判定するプログラムである。
【0011】
前記課題を解決するために、本発明の第6の態様は、無効化判定手段及び請求手段を有するチケット管理システムのためのプログラムであって、前記無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化判定ステップと、前記請求手段が、前記無効化判定手段が前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、をコンピュータに実行させ、前記チケットの利用者が施設を利用した内容は、前記利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかが反映され、前記チケットは、携帯通信端末に保存された電子チケットであり、前記利用者が前記携帯通信端末を操作して前記電子チケットを前記無効化の状態にするプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の前記第1乃至6の態様によれば、利用者は、最終的に施設を利用した内容に応じた金額のチケット代金で施設を利用できるようになる。
【0013】
また、本発明の前記第1乃至6の態様によれば、利用者は、携帯通信端末に保存された電子チケットを、携帯通信端末を操作し自身で無効化の状態にできる。
【0014】
本発明の前記第1,3,5の態様によれば、チケット管理システムは、携帯通信端末の位置に基づくチケットの無効化の状態の判定できる。
【0015】
本発明の前記第2,4,6の態様によれば、チケット管理システムは、利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかを反映させて、最終的に利用者にチケットの代金の金額を請求できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、チケット管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図2は、携帯通信端末の構成の一例を示す図である。
図3図3は、管理サーバの構成例を示すブロック図である。
図4図4は、管理サーバの処理部の構成例を示すブロック図である。
図5図5は、管理サーバの記憶部に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
図6図6は、ユーザ情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、チケット購入履歴データベースの一例を示す図である。
図8図8は、残金情報データベースの一例を示す図である。
図9図9は、ユーザ登録処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、発券処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、チケット画像作成処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、チケット画像変更処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、チケット表示処理の一例を示すフローチャートである。
図14図14は、携帯通信端末でタッチパネル部に表示されるチケットの画像の例を示す図である。
図15図15は、携帯通信端末でタッチパネル部に表示されるチケットの画像の他の例を示す図である。
図16図16は、無効化判定処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、チケット管理システムを挙げている。
【0018】
(構成)
図1は、チケット管理システム1の構成例を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、チケット管理システム1は、携帯通信端末10及び管理サーバ100を有している。携帯通信端末10と管理サーバ100とは、通信手段1000を介して通信可能とされている。通信手段1000は、有線又は無線で接続可能なインターネット回線等の通信網である。
【0020】
このチケット管理システム1では、チケット(電子チケット)を管理するためのアプリケーションソフト(以下、チケットアプリという。)が携帯通信端末10にインストールされている。
【0021】
これにより、携帯通信端末10にてチケットアプリに対してその使用者(以下、利用者という)が操作をすると、携帯通信端末10と管理サーバ100とが連携して、その操作に対応して、ユーザ登録、チケットの発券、チケットの表示、チケット代金の清算等がなされる。
【0022】
チケット管理システム1が扱うチケットは、種々想定されるが、例えば、スキー場、遊園地、テーマパーク、有料施設等を利用するためのチケットが挙げられる。例えば、スキー場を利用するためのチケットの場合、スキー場に設置されているリフトやゴンドラを一定時間又は1日利用できるチケットになる。本実施形態では、チケット管理システム1が管理するチケットがスキー場のチケットである場合について説明する。
【0023】
図2は、携帯通信端末10の構成の一例を示す図である。携帯通信端末10は、携帯可能な通信端末であって、タブレット、又はスマートフォン等の携帯電話である。以下では、携帯通信端末10が、携帯電話である場合を例に説明する。
【0024】
図2に示すように、携帯通信端末10は、移動体通信部11、通信部12、タッチパネル部20、スピーカ13、マイク14、カメラ15、記憶部(以下、端末側記憶部という。)16、及び処理部(以下、端末側処理部という。)30を有している。ここで、移動体通信部11は、電話通信を行うものとして機能する。通信部12は、有線又は無線でインターネット回線等を介して管理サーバ100等の装置との間で通信を行う。タッチパネル部20は、タッチパネル部20における画像表示機能を担う画像表示部21、及びタッチパネル部20における情報入力機能を担う接触検出部22を有している。端末側記憶部16は、例えば、ROM、RAM等である。端末側処理部30は、携帯通信端末10における各種処理を実行する。端末側処理部30は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、端末側処理部30は、必要に応じて、端末側記憶部16に記憶されている各種データや各種プログラムに従って各種処理を実行する。例えば、端末側記憶部16に記憶されているプログラム16aは、チケットアプリである。本実施形態では、端末側処理部30は、チケット表示処理部31を有しており、チケット表示処理部31によって、管理サーバ100から送信されてくるチケット表示用画像をタッチパネル部20に表示するためのチケット表示処理を実行する。
【0025】
図3は、管理サーバ100の構成例を示すブロック図である。
【0026】
図3に示すように、管理サーバ100は、通信部101、記憶部(以下、サーバ側記憶部という。)110、及び処理部(以下、サーバ側処理部という。)120を有している。ここで、通信部101は、通信手段1000を介して携帯通信端末10等の他の装置との間で通信を行う。サーバ側記憶部110は、HDD等であって、各種データや各種プログラムが記憶されている。サーバ側処理部120は、管理サーバ100における各種処理を実行する。サーバ側処理部120は、例えば、マイクロコンピュータ及びその周辺回路を備え、例えば、CPU、ROM、RAM等によって構成されている。ROMには、1又は2以上のプログラムが格納されている。CPUは、ROMに格納されている1又は2以上のプログラムに従って各種処理を実行する。そして、サーバ側処理部120は、必要に応じて、サーバ側記憶部110に記憶されている各種データや各種プログラム110aに従って各種処理を実行する。
【0027】
図4は、サーバ側処理部120の構成例を示すブロック図である。
【0028】
図4に示すように、サーバ側処理部120は、ユーザ登録処理部121、発券処理部122、チケット画像作成処理部123、チケット画像変更処理部124、及び無効化判定処理部125を有している。
【0029】
ここで、ユーザ登録処理部121は、ユーザ情報を登録するためのユーザ登録処理を実行する。発券処理部122は、チケットを発券するための発券処理を実行する。チケット画像作成処理部123は、携帯通信端末10で表示するチケットの表示用画像を作成するためのチケット画像作成処理を実行する。チケット画像変更処理部124は、携帯通信端末10で表示するチケットの表示用画像を変更するためのチケット画像変更処理を実行する。無効化判定処理部125は、発券したチケットが無効化されたか否かを判定し、判定結果を基にチケット代金を清算する無効化判定処理を実行する。記憶部110には、これら各種の処理で使用するデータベースが記憶されている。
【0030】
図5は、サーバ側記憶部110に記憶されているデータベースの構成例を示すブロック図である。
【0031】
図5に示すように、記憶部110には、ユーザ登録情報データベース111、チケット購入履歴データベース112、及び残金情報データベース113が記憶されている。
【0032】
図6は、ユーザ登録情報データベース111の一例を示す図である。
【0033】
図6に示すように、ユーザ登録情報データベース111は、ユーザID、氏名、住所、電話番号、顔写真データ等のユーザに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、ユーザIDは、ユーザの識別番号である。氏名、住所、及び電話番号の情報は、ユーザの氏名、住所、及び電話番号である。顔写真データは、ユーザの顔写真の画像データである。
【0034】
図7は、チケット購入履歴データベース112の一例を示す図である。
【0035】
図7に示すように、チケット購入履歴データベース112は、ユーザID、チケットID、チケット購入日、利用施設、チケット金額、及びチケット利用日時等のユーザが購入したチケットに関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、チケットIDは、チケットの識別番号である。チケット購入日は、チケットの購入日である。利用施設は、チケットで利用する施設名等の施設に関する情報である。チケット金額は、購入したチケットの金額である。チケット利用日時は、チケットで施設を利用できる日時である。ここで、チケット利用時間は、例えば、施設の利用時間帯になる。
【0036】
図8は、残金情報データベース113の一例を示す図である。
【0037】
図8に示すように、残金情報データベース113は、ユーザID、チケットID、保存日、残金金額等のチケット代金を清算して得た残金に関する各情報を含み、これら情報が対応付けられている。ここで、保存日は、残金の情報の保存日である。残金金額は、残金の金額の情報である。
【0038】
次に、以上のデータベース等を用いてサーバ側処理部120が実行する各種の処理を説明する。
【0039】
図9は、ユーザ登録処理の一例を示すフローチャートである。
【0040】
図9に示すように、先ずステップS1の処理として、ユーザ登録処理部121は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がユーザ登録をするための操作をしたか否かを判定する。ここで、携帯通信端末10側では、利用者がユーザ登録をするための操作をすると、ユーザの情報を入力するためのユーザ情報の入力画面が表示される。ユーザ登録処理部121は、携帯通信端末10側でそのような入力画面に対する入力操作がされると、チケットアプリに対して利用者がユーザ登録をするための操作をしたと判定する。ユーザ登録処理部121は、ユーザ登録をするための操作をしたと判定したときに、ステップS2の処理に進む。
【0041】
ステップS2の処理として、ユーザ登録処理部121は、ユーザ情報を登録する。具体的には、ユーザ登録処理部121は、携帯通信端末10側でチケットアプリのユーザ情報の入力画面に入力された氏名、住所、電話番号、及び顔写真の画像データ等をユーザ登録情報データベース111に保存する。例えば、ユーザ登録処理部121は、携帯通信端末10のカメラ機能を起動させて顔画像を撮像したり、携帯通信端末10に既に保存されている顔写真をアップロードしたりして、顔画像データを取得しユーザ登録情報データベース111に保存する。
【0042】
以上のようにして、ユーザ登録処理部121は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がユーザ登録をするための操作をしたと判定すると、携帯通信端末10側で入力されたユーザに関する情報をユーザ登録情報データベース111に保存する。
【0043】
図10は、発券処理の一例を示すフローチャートである。
【0044】
図10に示すように、先ずステップS21の処理として、発券処理部122は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がチケットを購入する操作をしたか否かを判定する。発券処理部122は、利用者がチケットを購入する操作をしたと判定したときに、ステップS22の処理に進む。
【0045】
ステップS22の処理として、発券処理部122は、以前購入したチケットの代金の払戻金があるか否かを判定する。ここで、発券処理部122は、残金情報データベース113を参照してチケットの払戻金(残金)があるか否かを判定する。発券処理部122は、チケット代金の払戻金があると判定すると、ステップS23の処理に進む。一方、発券処理部122は、チケット代金の払戻金がないと判定すると、ステップS26の処理に進む。
【0046】
ステップS23の処理として、発券処理部122は、チケット代金の払戻金の情報を携帯通信端末10のタッチパネル部20に表示させ、チケット代金の払戻金があることを利用者に知らせる。
【0047】
続くステップS24の処理として、発券処理部122は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がチケットの払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するための操作をしたか否かを判定する。例えば、チケットアプリには、払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するためのボタンが表示されており、発券処理部122は、発券アプ側でそのボタンの操作があったか否かを判定する。発券処理部122は、利用者がチケットの払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するための操作をしたと判定すると、ステップS25の処理に進む。一方、発券処理部122は、利用者がチケットの払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するための操作をしなかったと判定すると、ステップS26の処理に進む。
【0048】
ステップS25の処理として、発券処理部122は、払戻金を補填してチケットを購入するチケット購入処理を実行する。これにより、発券処理部122は、通常のチケット代金から払戻金の全額を引いた金額でクレジットカード、振込等によるチケットの購入処理を実行する。同時に、発券処理部122は、残金情報データベース113の当該払戻金の情報を0円にする。
【0049】
ステップS26の処理として、発券処理部122は、通常のチケット代金でクレジットカード、振込等によるチケットの購入処理を実行する。
【0050】
以上のようにして、発券処理部122は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がチケットを購入する操作をしたと判定すると、払戻金の有無に応じたチケットの購入処理を実行する。
【0051】
図11は、チケット画像作成処理の一例を示すフローチャートである。
【0052】
図11に示すように、先ずステップS41の処理として、チケット画像作成処理部123は、携帯通信端末10側でチケットアプリに対して利用者がチケットを表示させる操作(表示要求操作)をしたか否かを判定する。チケット画像作成処理部123は、利用者がチケットを表示させる操作をしたと判定したときに、ステップS42の処理に進む。
【0053】
ステップS42の処理として、チケット画像作成処理部123は、携帯通信端末10側でチケットの画像の表示するためのチケットの表示用画像を作成する。チケットの表示用画像は、携帯通信端末10側で表示されるチケットに関する種々の情報からなる画像である。そのため、チケット画像作成処理部123は、ユーザ登録情報データベース111やチケット購入履歴データベース112を参照し、チケットの表示用画像を作成する。本例では、チケットに関する種々の情報は、少なくともチケット利用者の顔写真の画像、チケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、及びチケットを利用する施設名の情報である。本例では、チケットを利用する施設名は、スキー場の名称になる。そして、チケット画像作成処理部123は、これら各種の情報を基に、チケット利用者の顔写真の画像上に、チケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名を重ねて表示するとともに、その表示位置を表示タイミングに応じてランダムに変化させる。本例では、チケット画像作成処理部123は、表示要求操作があった日単位、すなわち表示する日単位で、表示位置をランダムに変化させる。
【0054】
ステップS43の処理として、チケット画像作成処理部123は、ステップS42の処理で作成したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。
【0055】
以上のようにして、チケット画像作成処理部123は、携帯通信端末10側で利用者がチケットを表示させる操作をしたと判定すると、チケットの表示用画像を作成し、作成したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。
【0056】
図12は、チケット画像変更処理の一例を示すフローチャートである。
【0057】
図12に示すように、先ずステップS61の処理として、チケット画像変更処理部124は、チケットの表示画像を変更するか否かを判定する。
【0058】
ここで、チケット管理システム1が管理するチケットで利用できる施設が複数あり、各施設毎に携帯通信端末10でのチケットの表示画像を変えることができるようになっている。例えば、スキー場に設置されているリフト(通常のリフトや高速リフト)、ゴンドラに応じて携帯通信端末10でのチケットの表示画像を変えることができるようになっている。
【0059】
これにより、チケット画像変更処理部124は、利用者が利用する施設(設備)を基に、チケットの表示画像を変更するか否かを判定する。例えば、チケット画像変更処理部124は、携帯通信端末10のGPS機能を基に当該携帯通信端末10の現在位置を特定して、その特定した現在位置を基に当該携帯通信端末10の利用者が利用する施設を特定する。そして、チケット画像変更処理部124は、その特定した施設を基に、チケットの表示画像を変更するか否かを判定する。つまり、チケット画像変更処理部124は、その特定した施設に対応したチケットの表示画像にするか否かを判定する。そして、チケット画像変更処理部124は、利用者が直前に利用していた施設と異なる施設を利用している場合、チケットの表示画像を変更すると判定する。チケット画像変更処理部124は、チケットの表示画像を変更すると判定したときに、ステップS62の処理に進む。
【0060】
ステップS62の処理として、チケット画像変更処理部124は、チケットの表示用画像を変更する。具体的には、チケット画像変更処理部124は、顔写真の画像上のチケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名の表示位置を、表示要求操作があった日単位で、今回利用者が利用する施設に対応させてランダムに変化させる。
【0061】
ステップS63の処理として、チケット画像変更処理部124は、ステップS62の処理で変更したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。
【0062】
以上のようにして、チケット画像変更処理部124は、チケットの表示画像を変更するタイミングになったと判定すると、チケットの表示用画像を変更し、変更したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。
【0063】
図13は、携帯通信端末10におけるチケット表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0064】
図13に示すように、先ずステップS81の処理として、チケット表示処理部31は、管理サーバ100から送信されてきたチケット表示用画像を受信したか否かを判定する。チケット表示処理部31は、管理サーバ100から送信されてきたチケット表示用画像を受信したと判定したきに、ステップS82の処理に進む。
【0065】
ステップS82の処理として、チケット表示処理部31は、ステップS81の処理で受信したと判定したチケット表示用画像を基に、タッチパネル部20にチケットの画像を表示する。
【0066】
以上のようにして、携帯通信端末10では、チケット表示処理部31が、管理サーバ100から送信されてきたチケット表示用画像を受信したと判定すると、そのチケット表示用画像を基にタッチパネル部20にチケットの画像を表示する。
【0067】
図14及び図15は、携帯通信端末10でタッチパネル部20に表示されるチケットの画像の例を示す図である。図14図15とは、表示日が異なる。
【0068】
図14図15とを比較してわかるように、タッチパネル部20には、顔写真の画像上に、チケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名を重ねて表示されるが、表示日が異なることで、チケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名の表示位置が異なっている。
【0069】
図16は、無効化判定処理の一例を示すフローチャートである。
【0070】
図16に示すように、先ずステップS101の処理として、無効化判定処理部125は、チケットが無効化されたか否かを判定する。例えば、携帯通信端末10では、利用者自身がチケットアプリを操作(例えば、チケットアプリに設置されている無効化ボタンを操作)してチケットを無効化することができる。例えば、チケットを使った施設の利用期限の時間(例えば21:00)前に、急用で帰宅するなどの目的で、利用者自身がチケットアプリを操作しチケットを無効化するような場合である。無効化判定処理部125は、チケットが無効化されたと判定したときに、ステップS102の処理に進む。
【0071】
ステップS102の処理として、無効化判定処理部125は、チケット代金を清算する。例えば、無効化判定処理部125は、施設の実際の利用時間、利用施設の種類、利用者の外部環境、施設の稼働状況を基に、チケット代金を清算する。例えば、無効化判定処理部125は、施設の実際の利用時間、利用施設の数や種類、利用者の外部環境、施設の稼働状況を基に利用費用を計算し、利用者が先に支払っているチケット代金からその利用費用を引く。例えば、無効化判定処理部125は、実際に施設を利用した時間が短いほど、利用費用を少なくする。また、無効化判定処理部125は、実際に利用した施設の数や種類が少ないほど、利用費用を少なくする。また、無効化判定処理部125は、利用者の外部環境として、例えば、利用当日の天候の情報を基に、利用費用を計算する。例えば、無効化判定処理部125は、天候が悪いほど、本来のチケット代金を安くしたり、利用費用を少なくしたりする。また、無効化判定処理部125は、施設の稼働状況として、例えば、利用した当日のリフト、ゴンドラの稼働状況を基に、利用費用を計算する。例えば、無効化判定処理部125は、リフト、ゴンドラの稼働数が少ないほど、本来のチケット代金を安くしたり、利用費用を少なくしたりする。
【0072】
続くステップS103の処理として、無効化判定処理部125は、ステップS102の処理でチケット代金を清算した結果、チケット代金の残金(利用者が先に支払っているチケット代金から利用費用を引いた残金(払戻金))が有るかどうかを判定する。無効化判定処理部125は、チケット代金の残金が有ると判定すると、ステップS104の処理に進む。一方、無効化判定処理部125は、チケット代金の残金がないと判定すると、当該無効化判定処理を終了する。
【0073】
ステップS104の処理として、無効化判定処理部125は、ステップS102の処理でチケットの清算の結果出た残金の情報を残金情報データベース113に保存する。また、このとき、携帯通信端末10に残金の情報を表示し、利用者に残金の情報を知らせることもできる。
【0074】
以上のようにして、無効化判定処理部125は、チケットが無効化されたと判定すると、チケット代金を清算し、残金がある場合には、その残金の情報を残金情報データベース113に保存する。
【0075】
(動作、作用等)
次に、本実施形態におけるチケット管理システム1の動作、作用等を説明する。
【0076】
(ユーザ登録ステップ)
携帯通信端末10でチケットアプリに対して利用者(以下、スキー場利用者という。)がユーザ登録をするための操作をすると、管理サーバ100では、ユーザ登録処理部121が、携帯通信端末10に入力されたユーザに関する情報をユーザ登録情報データベース111に保存する。
【0077】
(チケット購入ステップ)
スキー場利用者がユーザ登録を済ませた後、携帯通信端末10でチケットアプリに対してチケットを購入する操作をすると、管理サーバ100では、発券処理部122が、払戻金の利用の有無に応じたチケットの購入処理を実行する。このとき、発券処理部122は、チケットの払戻金があり、スキー場利用者が携帯通信端末10でチケットアプリに対してチケットの払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するための操作をすると、払戻金を補填してチケットを購入するチケット購入処理を実行する。一方、発券処理部122は、チケットの払戻金がなかったり、チケットの払戻金があってもスキー場利用者がチケットの払戻金を今回のチケットの購入代金に補填するための操作をしなかったりすると、通常のチケット代金でチケットの購入処理を実行する。
【0078】
(チケット表示ステップ)
その後、スキー場利用者が携帯通信端末10でチケットアプリに対してチケットを表示させる操作をすると、管理サーバ100では、チケット画像作成処理部123が、チケットの表示用画像を作成し、作成したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。携帯通信端末10では、チケット表示処理部31が、管理サーバ100から送信されてきたチケット表示用画像を受信すると、そのチケット表示用画像を基にタッチパネル部20にチケット(電子チケット)の画像を表示する。
【0079】
(チケット表示変更ステップ)
また、スキー場利用者がスキー場内で利用する施設を変更すると(例えばゴンドラからリフトに変更すると)、管理サーバ100では、チケット画像変更処理部124が、チケットの表示画像を変更するタイミングになったと判定し、チケットの表示用画像を変更し、変更したチケットの表示用画像を携帯通信端末10に送信する。携帯通信端末10では、チケット表示処理部31が、管理サーバ100から送信されてきたチケット表示用画像を受信すると、そのチケット表示用画像を基にタッチパネル部20にチケットの画像を表示する。
【0080】
これにより、スキー場利用者がスキー場内で利用する施設を変更すると、携帯通信端末10のタッチパネル部20に表示されるチケット中で、チケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名の表示位置が直前に利用していた施設のときと異なる表示位置になる。
【0081】
(チケット確認ステップ)
スキー場の運営者側では、携帯通信端末10のタッチパネル部20に表示されるチケットを確認し、施設の利用をスキー場利用者に許可している。スキー場の運営者側では、以下のようにして、携帯通信端末10のタッチパネル部20に表示されるチケットを確認し、施設の利用をスキー場利用者に許可している。
【0082】
スキー場の各施設(例えば、リフト、ゴンドラ)で入場を確認する担当者には、事前に、当日の携帯通信端末10でのチケットの表示態様が知らされている。すなわち、担当者には、チケット中の顔写真の画像上のチケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名の表示位置が事前に知らされている。例えば、管理サーバ100から、担当者自身の携帯通信端末10に、顔写真の画像上のチケット利用者の氏名、チケットを利用する日時、チケットを利用する施設名の表示位置の情報が事前に送信されてきている。
【0083】
この事前に知らされている情報を基に、担当者は、スキー場利用者が提示する携帯通信端末10に表示されているチケット中の顔写真の画像上の利用者の氏名、利用日時、利用施設名の表示位置が事前に知らされている情報と合致するかどうかを確認する。そして、担当者は、合致している場合、自己が担当している施設の利用を許可する。
【0084】
(チケット無効化ステップ)
その後、スキー場利用者が携帯通信端末10でチケットアプリを操作してチケットを無効化すると、管理サーバ100では、無効化判定処理部125が、チケットが無効化されたと判定し、チケット代金を清算し、残金がある場合には、その残金の情報を残金情報データベース113に保存する。
【0085】
ここで、スキー場利用者が携帯通信端末10を操作してチケットを無効化する例として、急用ができたため利用時間内に帰る(退場する)ような場合、スキー場の天候が悪くなり利用時間内に帰る(退場する)ような場合、利用する施設(例えばゴンドラ)が停止したようなスキー場側の都合で利用時間内に帰る(退場する)ような場合等が挙げられる。
【0086】
(本実施形態における効果)
(1)チケット代金が利用者の施設の利用内容に応じた金額に清算されるため、利用者は、最終的に施設を利用した内容に応じた金額のチケット代金で施設を利用できるようになる。
【0087】
(2)利用者は、携帯通信端末10に保存された電子チケットを、携帯通信端末10を操作し自身で無効化の状態にできる。
【0088】
(3)チケット管理システム1は、今回購入のチケットの代金に、以前のチケットの代金で返金された金額を補填できる。
【0089】
(4)チケット管理システム1は、利用者の外部環境及び施設の稼働状況の少なくとも何れかを反映させて、最終的に利用者にチケットの代金の金額を請求できる。
【0090】
(5)チケット管理システム1は、施設の利用者の顔の撮像画像を表示し、かつ当該チケットで施設を利用する日付、時間、及び当該施設の名称等の情報を有効活用して、発券したチケットの表示の複製を困難にすることができる。さらに、チケット管理システム1は、利用者の顔の撮像画像といった固有の情報をチケットの表示に使うことで、発券したチケットの表示の複製をより困難にできる。
【0091】
(6)チケット管理システム1は、発券したチケットの表示を、施設での利用の状況を基に、ランダムに変更することで、発券したチケットの表示の複製をより困難にすることができる。
【0092】
なお、前記の実施形態の説明において、無効化判定処理部125は、例えば、無効化判定手段、請求手段、及び補填手段を構成する。また、発券処理部122は、例えば、発券手段を構成する。また、チケット画像変更処理部124は、例えば、変更手段を構成する。
【0093】
(本実施形態の変形例等)
前記の実施形態の他の例として、チケットは、スキー場に限らず、遊園地、テーマパーク、有料施設等の施設を利用するチケットに適用されることもできる。
【0094】
また、前記の実施形態の他の例として、チケットの代金を後払いできるものであれば、無効化判定処理部125は、後払いする通常のチケットから清算することもできる。
【0095】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット画像変更処理部124は、施設毎ではなく、施設の種類に応じて、チケットの表示画像を変更することもできる。これにより、チケット画像変更処理部124は、場所が異なる施設でも同じ種類の施設の場合は、チケットの表示用画像を変更しないようになる。
【0096】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット画像作成処理部123やチケット画像変更処理部124は、1時間単位、3時間単位など、時間単位で表示位置を変更することもできる。
【0097】
また、前記の実施形態の他の例として、無効化判定処理部125は、チケットを購入後、実際に施設を利用していなくても、例えば、まだ施設を利用できる日になっていなくても、施設の利用に使うことができるようになった時点から、チケットの無効化の判定を実施することができる。
【0098】
また、前記の実施形態の他の例として、発券処理部122は、ステップS26の処理において、利用者に指示された払戻金の一部を今回のチケット代金に補填することができる。この場合、発券処理部122は、当該払戻金から補填分を引いた金額を残金情報データベース113の払戻金の情報として保存する。
【0099】
また、前記の実施形態の他の例として、チケットは、紙媒体のチケットとされることもできる。
【0100】
この場合、無効化判定処理部125は、紙媒体のチケットが施設で利用できなくなるように処理されると、無効化の状態になったと判定する。例えば、紙媒体のチケットの場合、利用者は、紙媒体のチケットを手で切り刻みチケットを使えなくして無効化できる。そして、利用者は、携帯通信端末10のカメラ15でその切り刻んだチケットを撮像し、その撮像画像を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100では、撮像画像が送られてくると、無効化判定処理部125が、撮像画像を画像解析して紙媒体のチケットが施設で利用できなくなるように処理されていると判定すると、無効化の状態になったと判定する。
【0101】
このように、チケット管理システム1は、利用者が自身で紙媒体チケットを無効化した場合、その無効化の状態を判定できる。
【0102】
また、前記の実施形態の他の例として、チケットの概念には、紙媒体チケットや電子チケットと同様な機能として他の機器や媒体等に含まれる情報、例えば、他の装置との間で近距離無線通信を行う非接触型カードに記憶される施設を利用するために用いられる情報を含むことができる。
【0103】
また、前記の実施形態の他の例として、無効化判定処理部125は、携帯通信端末10の位置が予め設定された領域にあると、無効化の状態になったと判定することもできる。例えば、携帯通信端末10の位置が予め設定された領域とは、携帯通信端末10の位置がチケットで利用できる施設の外の位置(例えば、スキー場を出た位置、施設の出口を出た位置)になるような領域、携帯通信端末10の位置がチケットで利用できる施設の外の他の特定の施設の位置になるような領域である。
【0104】
これにより、チケット管理システム1は、携帯通信端末10の位置に基づくチケットの無効化の状態を判定できる。
【0105】
また、前記の実施形態の他の例として、無効化判定処理部125は、チケット代金を清算する際に、利用者の外部環境及び施設の稼働状況の一方だけを反映させることもできる。
【0106】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、携帯通信端末10に表示されたチケットの画像を画像データとして複製したと判定すると、チケットの購入を難しくすること及び施設の利用を難しくすることの少なくとも何れかの処理を行う処理手段を有することもできる。例えば、チケットの購入を難しくすることとは、チケットを購入できないようにすることである。
【0107】
これにより、チケット管理システム1は、チケットが違法に複製されたときに、次回のチケットの購入を難しくすること及び施設の利用を難しくすることの少なくとも何れかをできる。
【0108】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、携帯通信端末10に保存可能な電子チケットと紙媒体のチケットの両方のタイプでチケットを発券できる。そして、この場合、チケット管理システム1は、携帯通信端末10に表示される電子チケットのデザインと紙媒体のチケットのデザインとを異ならせる。
【0109】
これにより、チケット管理システム1は、電子チケットと紙媒体のチケットとの相互間で、表示を複製した違法なチケットが作成されるのを防止できる。
【0110】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、前述の例に限定されず、施設を利用するための電子チケットや紙媒体のチケットの表示をランダムに変更することもできる。
【0111】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、前述の例に限定されず、施設の利用に関する情報がチケットに表示され、その表示をランダムに変更することもできる。
【0112】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、チケットで施設を利用する日付、時間、及び当該施設の名称の少なくとも何れかが表示され、その表示をランダムに変更することもできる。
【0113】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、チケットの表示のフォント、色、及び当該チケットにおける表示位置の少なくとも何れかをランダムに変更することもできる。
【0114】
また、前記の実施形態の他の例として、チケット管理システム1は、チケットの表示を読み取り、ランダムに表示が変更されていることを基に、すなわち、携帯通信端末10でのランダム表示に同期して、当該チケットの有効性を判定する判定手段を有することもできる。例えば、施設への入場を確認する担当者が判定手段に相当する端末を用いて、利用者の携帯通信端末10に表示されるチケットや紙媒体にチケットに端末をかざして当該チケットの有効性を確認する。
【0115】
これにより、チケット管理システム1は、施設を利用するためのチケットの表示をランダムに変更しつつも、発券したチケットの有効性を自動的に判定できる。
【0116】
また、前記の実施形態では、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化状態判定ステップと、前記無効化状態判定ステップで前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、を有するチケット管理方法を実現している。
【0117】
また、前記の実施形態では、無効化判定手段が、施設の利用期限付きの当該施設を利用できる有料のチケットが前記施設の利用に使うことができるようになってから又は使われてから前記利用期限内に前記施設を利用できなくなる無効化の状態になったことを判定する無効化状態判定ステップと、請求手段が、前記無効化状態判定ステップで前記チケットが前記無効化の状態になったと判定すると、当該チケットの利用者が施設を利用した内容を基に、前記チケットを購入するための金額以下の金額を前記利用者に請求する請求ステップと、をコンピュータに実行させるプログラムを実現している。
【0118】
また、前記の実施形態では、施設を利用するためのチケットの表示をランダムに変更し、当該チケットを発券する発券ステップを有し、前記チケットには、施設の利用者の顔の撮像画像を表示し、かつ当該チケットで施設を利用する日付、時間、及び当該施設の名称の少なくとも何れかが表示され、前記発券ステップでは、表示された前記撮像画像の上で、前記チケットに表示される前記日付、前記時間、及び前記施設の名称の少なくとも何れかのフォント、色、及び当該チケットにおける表示位置の少なくとも何れかをランダムに変更するチケット管理方法を実現している。
【0119】
また、前記の実施形態では、発券手段が、施設を利用するためのチケットの表示をランダムに変更し、当該チケットを発券する発券ステップをコンピュータに実行させるプログラムであって、前記チケットには、施設の利用者の顔の撮像画像を表示し、かつ当該チケットで施設を利用する日付、時間、及び当該施設の名称の少なくとも何れかが表示され、前記発券ステップでは、表示された前記撮像画像の上で、前記チケットに表示される前記日付、前記時間、及び前記施設の名称の少なくとも何れかのフォント、色、及び当該チケットにおける表示位置の少なくとも何れかをランダムに変更するプログラムを実現している。ここで、プログラムは、例えば、管理サーバ100の記憶部に記憶されているプログラムである。
【0120】
また、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
【符号の説明】
【0121】
1 チケット管理システム、10 携帯通信端末、100 管理サーバ、110 記憶部、111 ユーザ登録情報データベース、112 チケット購入履歴データベース、113 残金情報データベース、120 サーバ側処理部、121 ユーザ登録処理部、122 発券処理部、123 チケット画像作成処理部、124 チケット画像変更処理部、125 無効化判定処理部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16