(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096504
(43)【公開日】2024-07-12
(54)【発明の名称】屋根構造の製造方法及び屋根材の施工方法
(51)【国際特許分類】
E04D 1/16 20060101AFI20240705BHJP
【FI】
E04D1/16 D
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024081463
(22)【出願日】2024-05-20
(62)【分割の表示】P 2020015281の分割
【原出願日】2020-01-31
(71)【出願人】
【識別番号】503367376
【氏名又は名称】ケイミュー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河端 成昭
(57)【要約】
【課題】屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する端部屋根材を強固に固定でき、端部屋根材が破損し難く、かつ、防水性が優れた屋根構造を提供する。
【解決手段】屋根構造1は、屈折部側屋根材330と、隣接屋根材340とを備える。屈折部側屋根材330は、隅棟又は谷からなる屈折部10に沿う。隣接屋根材340は、屈折部側屋根材330の屈折部10とは反対側に隣接する。隣接屋根材340は、屈折部側屋根材330が所定寸法L以上の幅B1になるように、屈折部10側の端部が切断されている。屈折部側屋根材330及び隣接屋根材340の各々は、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地2に固定される。屈折部側屋根材330と隣接屋根材340との突付け部分の裏側に捨て板5が設けられる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、
前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備え、
前記隣接屋根材は、前記屈折部側屋根材が所定寸法以上の幅になるように、前記屈折部側の端部が切断されており、
前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々は、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定されており、
前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板が設けられた、
屋根構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋根構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、隅棟芯を境にして葺かれた屋根材が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する屈折部側屋根材は、当該屈折部側屋根材と屋根下地との間に風が入り込んで屋根下地から外れる恐れがある。この点を改善するには、例えば、端部屋根材を釘等の固定具によって固定することが考えられる。しかし、この場合、端部屋根材には、固定具を貫通させる孔を形成する必要があり、この孔に応力が集中して端部屋根材が破損する恐れがある。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされており、屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する屈折部側屋根材を強固に固定でき、屈折部側屋根材が破損し難く、かつ、防水性が優れた屋根構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る屋根構造は、隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備える。前記隣接屋根材は、前記屈折部側屋根材が所定寸法以上の幅になるように、前記屈折部側の端部が切断されている。前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々は、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定される。前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様に係る屋根構造は、屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する端部屋根材を強固に固定でき、端部屋根材が破損し難く、かつ、防水性に優れた屋根構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、一実施形態に係る屋根構造の斜視図である。
【
図2】
図2は、同上の屋根構造の隅棟部分の断面図である。
【
図3】
図3は、同上の屋根構造の屋根材の割付を示した平面図である。
【
図4】
図4は、比較例の屋根材の割付を示した平面図である。
【
図6】
図6は、同上の屋根構造が備える隅棟用捨て板の平面図である。
【
図7】
図7は、同上の屋根構造が備える野地板に下葺材を施工した状態を示した平面図である。
【
図8】
図8は、同上の下葺材上にスターターを施工した状態を示した平面図である。
【
図9】
図9は、同上のスターター上に隅棟用捨て板を施工した状態を示した平面図である。
【
図10】
図10は、同上のスターター上に隣接屋根材を施工した状態を示した平面図である。
【
図11】
図11は、同上のスターター上に屈折部側屋根材を施工した状態を示した平面図である。
【
図12】
図12は、同上の屋根構造を備える一対の屈折部側屋根材の間にシーリング材を塗布した状態を示した平面図である。
【
図13】
図13は、同上の一対の屈折部側屋根材上に隅棟用捨て板を施工した状態を示した平面図である。
【
図14】
図14は、同上の屋根材を施工した状態を示した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)実施形態
図1に本実施形態の屋根構造1を示す。本実施形態の屋根構造1を有する建物は、例えば、人が住む住宅建築物である、なお、建物は、住宅建築物のほか、店舗、工場又は倉庫等の非住宅建築物であってもよい。
【0010】
屋根構造1は、例えば、寄棟屋根を形成する。なお、屋根構造1によって形成される屋根は、寄棟屋根に限定されず、方形屋根又は入母屋屋根等であってもよい。本実施形態の屋根構造は、隅棟からなる屈折部10を備えている。
【0011】
屋根構造1は、屋根下地2(
図2参照)と、複数の屋根材3とを更に備えている。屋根下地2は、複数の屋根材3の下地となる。
図2に示すように、屋根下地2は、隅棟(屈折部10)を挟んで隣接する二つの傾斜した屋根下地面20を有している。
【0012】
図1に示すように、本実施形態では、各屋根下地面20における上端側(平棟側)を「水上側」と定義し、各屋根下地面20における下端側(軒先側)を「水下側」と定義し、屋根下地面20に沿って水上側に向かう方向と、屋根下地面20に沿って水下側に向かう方向との二方向を「屋根勾配方向」と定義する。また、各屋根下地面20において、屋根勾配方向と直交し、かつ、水平で互いに逆向きとなる二方向を「横方向」と定義し、横方向に沿って隅棟に向かう方向を「隅棟側」と定義し、隅棟とは反対側に向かう方向を「反隅棟側」と定義する。「隅棟側」は、「屈折部10側」と同義であり、「反隅棟側」は、「屈折部10とは反対側」と同義である。
【0013】
図2に示すように、本実施形態の屋根下地2は、野地板21及び下葺材22を有している。野地板21は、隅木23と隅木23に固定された複数の垂木24上に位置し、複数の垂木24に固定されている。野地板21は、水下側に近い部分ほど下方に位置するように傾斜している。
【0014】
野地板21の上面には、下葺材22が敷かれている。下葺材(防水シート)22は、例えば、合成高分子系下葺材又はアスファルトルーフィング(アスファルトフェルト及び改質アスファルトルーフィングを含む)である。なお、図示は省略するが、下葺材22は、野地板21の隅棟部分の上面に二重に敷かれている。すなわち、下葺材22が敷かれた野地板21の隅棟部分の上面に、所定幅(例えば1,000mm)の下葺材22が隅棟芯に沿って延びるように敷かれる。なお、下葺材22は、二重に設けられなくてもよい。
【0015】
本実施形態の屋根構造1は、
図8に示す複数のスターター4を更に備えている。複数のスターター4は、屋根下地面20における水下側の端部に配置される。各スターター4は、屋根下地面20に沿った平板状に形成されている。各スターター4は、屋根下地面20の水下側の端部に置かれ、釘又はねじ等の固定具11によって屋根下地2に固定されている。
【0016】
屋根下地2及びスターター4上には、
図1に示すように、複数の屋根材3が葺かれている。複数の屋根材3は、水下側の屋根材3から水上側に向かって順に重ね葺きされる。屋根材3は、平板状に形成されている。屋根材3は、例えば、スレート瓦であり、セメント系成形材料を成形し、養生硬化することで製造される。なお、前述したスターター4は、屋根材3と同じ材料から形成されてもよいし、屋根材3と異なる材料から形成されてもよい。
【0017】
複数の屋根材3は、
図3に示すように、屋根下地2上に千鳥葺きされており、屋根勾配方向において隣り合う屋根材3は、横方向にずれている。なお、複数の屋根材3は、千鳥葺き以外の葺き方で屋根下地2上に施工されてもよい。例えば、屋根勾配方向において隣り合う屋根材3は、横方向における位置を揃えた状態で屋根下地2上に施工されてもよい。
【0018】
横方向において隣り合う屋根材3同士は、突付けられている。横方向において隣り合う屋根材3の水下側の端縁は、屋根勾配方向において同位置に配置されている。
【0019】
図13及び
図14から明らかなように、屋根勾配方向に隣り合う屋根材3のうちの下段の屋根材3の水上側部分は、上段の屋根材3の水下側部分で覆われる非暴露部30を構成し、非暴露部30よりも水下側の部分は外部に露出する暴露部31を構成している。
図11に示すように、屋根下地面20の水下側の端部に葺かれた最下段の屋根材3は、その水下側部分がスターター4の上に重なり、スターター4の上面を覆う。
【0020】
各屋根材3には、一つ又は複数の固定具用孔32が形成されている。各屋根材3の固定具用孔32は、非暴露部30に形成されている。固定具用孔32は、屋根材3の厚み方向に貫通している。固定具用孔32は、例えば、屋根材3の製造時に形成される。なお、固定具用孔32は、施工現場において形成されてもよい。固定具用孔32には、固定具12が貫通している。各屋根材3は、固定具用孔32を通って野地板21に打ち込まれた固定具12によって屋根下地2に固定されている。固定具12は、例えば、釘又はねじ等である。
【0021】
図1に示すように、複数の屋根材3には、隅棟に隣接した屋根材33と、この屋根材33の反隅棟側に隣接した屋根材34とが含まれている。以下、屋根材33を屈折部側屋根材33といい、屋根材34を隣接屋根材34という。屋根下地面20(
図2参照)において横方向に一列に並んだ複数の屋根材3のうち、最も隅棟に近い屋根材3が屈折部側屋根材33であり、二番目に隅棟に近い屋根材3が隣接屋根材34である。
【0022】
図11に示すように、屈折部側屋根材33は、隅棟に沿って傾斜した隅棟側の端面と、屋根勾配方向に沿った反隅棟側の端面とを有している。屈折部側屋根材33の屋根勾配方向の寸法と、隣接屋根材34の屋根勾配方向の寸法とは、略同じである。
図3に示すように、屈折部側屋根材33の横方向の寸法である幅B1は、隣接屋根材34の横方向の寸法である幅B2よりも小さい。屈折部側屋根材33は、例えば、隣接屋根材34の横方向の端部を、手動カッター又は電動カッター等の切断機を用いて切断することによって形成される。
【0023】
隣接屋根材34は、横方向に延びた略矩形の板状に形成されている。具体的に隣接屋根材34は、水上側の両端部の角がカットされたような六角形の平板状に形成されている(
図11参照)。
図11に示すように、屈折部側屋根材33は、反隅棟側の端面が隣接屋根材34の隅棟側の端面に突付けられた状態で、屋根下地2上に葺かれる。
図1に示すように、屈折部側屋根材33の暴露部31の上面は、隅棟側の端部も含めて、全体が他の部材によって覆われず、露出している。
【0024】
図11に示すように、本実施形態の屈折部側屋根材33は、他の屋根材3と同様に、固定具12によって屋根下地2に強固に固定されている。このため、屈折部側屋根材33が隅棟側から吹かれた風によって煽られたとしても、屈折部側屋根材33は屋根下地2から外れ難い。
【0025】
例えば、
図4に示すように、屈折部側屋根材33の幅B1が小さい場合に、この屈折部側屋根材33をねじ又は釘等の固定具によって屋根下地2に固定した場合、屈折部側屋根材33において固定具が貫通する孔から屈折部側屋根材33の隅棟側又は反隅棟側の端面までの距離が小さくなり、外力が加わる等したときに、屈折部側屋根材33が破損する恐れがある。この点を改善するため、本実施形態の各屈折部側屋根材33は、
図3に示すように、幅B1が最小でも所定寸法L以上になるように形成されている。
【0026】
本実施形態では、複数の屋根材3の割付時において屈折部側屋根材33の幅B1が所定寸法未満になることが想定される場合、当該屈折部側屋根材33に隣接する隣接屋根材34の幅B2を調整することで、屈折部側屋根材33として、幅B1を所定寸法Lにした屋根材3が用いられる。所定寸法Lは、例えば、400mmである。
【0027】
図3では、理解を容易にするため、幅B1が所定寸法Lである屈折部側屋根材33にドットを付して示している。以下、必要に応じて、この屈折部側屋根材33を拡大屈折部側屋根材330という。また、拡大屈折部側屋根材330の反隅棟側に隣接する隣接屋根材34を調整隣接屋根材340という。
【0028】
調整隣接屋根材340の幅B2は、拡大屈折部側屋根材330の幅B1が所定寸法Lになるように調整される。この調整は、隣接屋根材34として用いられる屋根材の隅棟側の端部を、手動カッター又は電動カッター等の切断機を用いて切断することによって行われる。なお、屋根材3の割付時において屈折部側屋根材33の幅B1が所定寸法以上になることが想定される場合、隣接屋根材34の幅B2の調整は行われない。
【0029】
図12に示すように、隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33の非暴露部30間には、シーリング材13が設けられている。シーリング材13は、湿式系であり、例えば、変性シリコーン等の硬化物である。なお、後述するシーリング材14A,14B,15,17A,17B,18も、シーリング材13と同様の材料から形成される。
【0030】
シーリング材13は、隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33の間のうち、非暴露部30に対応する箇所にのみ設けられており、暴露部31に対応する部分には設けられていない。シーリング材13は、一対の屈折部側屋根材33の非暴露部30間をシールする。このため、隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33の暴露部31上の雨水が、風に吹かれて水上側に逆流したとしても、この雨水が当該一対の屈折部側屋根材33の非暴露部30の間から屋根下地2側に侵入することが、シーリング材13によって抑制される。なお、
図12等において、シーリング材13は隅棟芯に沿って線状に設けられているが、これに限定されず、例えば略円形状に設けてもよい。
【0031】
図3に示すように本実施形態の屋根構造1は、複数の捨て板5を更に備えている。以下、捨て板5を平部用捨て板5という。平部用捨て板5は、拡大屈折部側屋根材330(幅B1が所定寸法Lである屈折部側屋根材33)と、この拡大屈折部側屋根材330に隣接した調整隣接屋根材340(幅B2が調整された隣接屋根材34)との突付け部分の裏側において、屈折部側屋根材33又はスターター4上に置かれている(
図10参照)。
【0032】
平部用捨て板5は、例えば、金属板を曲げ加工することにより形成される。平部用捨て板5は、
図5A及び
図5Bに示すように、水受部50と、引掛部51とを有している。水受部50は、裏側に位置する屈折部側屋根材33又はスターター4の表面に沿った板状に形成されており、表側に位置する拡大屈折部側屋根材330と調整隣接屋根材340(
図3参照)との間から浸入した雨水を受ける。
【0033】
平部用捨て板5の水下側の端縁(水受部50の水下側の端縁)は、表側の拡大屈折部側屋根材330及び調整隣接屋根材340の各々の水下側の端縁よりも水上側に配置されている、あるいは、表側の拡大屈折部側屋根材330及び調整隣接屋根材340の各々の水下側の端縁と屋根勾配方向において同じ位置に配置されている(
図3参照)。平部用捨て板5は、屋根上に露出していない。
【0034】
引掛部51は、水受部50の水上側の端縁から屋根下地2側に向かって突出している。平部用捨て板5は、引掛部51が、裏側に位置する屈折部側屋根材33又はスターター4の水上側の端面に引っ掛かることで、水下側への移動が規制される。
【0035】
水受部50の水上側の端部及び横方向の両端部には、上方に突出した堰部52~54がそれぞれ形成されている。水受部50の水上側端部に位置する堰部52は、水受部50で受けられた雨水が水上側に逆流することを抑制する。水受部50の隅棟側端部に位置する堰部53は、水受部50で受けられた雨水が隅棟側に流れ出ることを抑制する。水受部50の反隅棟側端部に位置する堰部54は、水受部50で受けられた雨水が反隅棟側に流れ出ることを抑制する。
【0036】
図3に示す調整隣接屋根材340は、前述したように、隅棟側の端部が切断されており、調整隣接屋根材340の固定具用孔32(
図10参照)は、他の隣接屋根材34と比べて、隣接する屈折部側屋根材33(隣接屋根材34の隅棟側の端面)までの距離が短い。このため、拡大屈折部側屋根材330と調整隣接屋根材340との突付け部分から雨水が浸入した場合、この雨水が屋根下地面20において調整隣接屋根材340を固定する固定具12が打ち込まれた箇所から屋根下地2側に侵入する恐れがある。
【0037】
しかし、本実施形態では、拡大屈折部側屋根材330と調整隣接屋根材340との突付け部分から浸入した雨水は、平部用捨て板5で受けられ、この後、水下側に流れる。このため、雨水が、屋根下地面20において調整隣接屋根材340を固定する固定具12が打ち込まれた箇所から屋根下地2側に浸入することが抑制される。
【0038】
本実施形態の屋根構造1は、複数の捨て板6(
図13参照)を更に備えている。以下、この捨て板6を隅棟用捨て板6という。隅棟用捨て板6は、隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33毎に設けられており、隅棟に沿って並んでいる。
【0039】
隅棟用捨て板6は、
図13に示すように、対応する一対の屈折部側屋根材33の非暴露部30上に跨って配置され、当該一対の屈折部側屋根材33の表側に配置された一対の屈折部側屋根材33(
図14参照)の間から浸入した雨水を受けて水下側に流す。
【0040】
隅棟用捨て板6は、その裏側に位置する一対の屈折部側屋根材33における非暴露部30及び暴露部31のうちの非暴露部30の上にのみ配置され、暴露部31上には配置されない。このため、隅棟用捨て板6は、その表側に位置する一対の屈折部側屋根材33に覆われ、外観上露出しない。隅棟に沿った方向において、隅棟用捨て板6の上端部は、その裏側に位置する一対の屈折部側屋根材33よりも上方に突出している。
【0041】
隅棟用捨て板6は、例えば、金属板を曲げ加工することにより形成される。本実施形態の隅棟用捨て板6は、隅棟を基準に対称形状に形成されている。
図6に示すように、隅棟用捨て板6は、隅棟を挟んで位置する一対の板部60を有している。一対の板部60は、それぞれ、隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33(
図13参照)の非暴露部30に沿った板状に形成されている。各板部60は、略直角三角形状に形成されており、隅棟に沿って延びる斜辺を有している。隅棟用捨て板6では、一方の板部60の斜辺をなす隅棟側の端縁と、他方の板部60の斜辺をなす隅棟側の端縁とが接続されている。
【0042】
隅棟用捨て板6の各板部60には、板部60の厚み方向に貫通した孔62が形成されている。孔62は、例えば、隅棟用捨て板6の製造時に形成される。なお、孔62は、施工現場において形成されてもよい。
【0043】
各孔62には、固定具16(
図13参照)が貫通している。
図13に示す固定具16は、例えば、釘又はねじ等である。各孔62を通過した固定具16は、隅棟用捨て板6の裏側に位置した対応する屈折部側屋根材33を貫通して、屋根下地2に打ち込まれている。隅棟用捨て板6は、固定具16によって屋根下地2に固定されている。
【0044】
本実施形態の隅棟用捨て板6は、一対の板部60にそれぞれ設けられた一対の水返し61を更に有している。水返し61は、対応する板部60における反隅棟側の端縁から当該板部60の上面に沿って隅棟側に突出している。水返し61は、例えば、板部60を構成する金属板の反隅棟側の端部を隅棟側に折り返すことで形成される。水返し61は、板部60上の雨水が、反隅棟側に流れ出ることを抑制する。
【0045】
隅棟用捨て板6の一対の板部60の間の角度θ(
図2参照)は、例えば、一方の板部60の他方の板部60に対する折曲具合を調整することで、屋根勾配に応じて調整される。これにより、屋根勾配が異なる場合にも、共通の隅棟用捨て板6を利用することができる。
【0046】
隅棟用捨て板6の一対の板部60の間の角度θは、屋根勾配が緩やかであるほど、大きくなり、これに伴って各板部60の水下側の端縁は、屋根勾配方向において水下側に広がる。このため、屋根勾配が緩やかである場合には、隅棟用捨て板6の各板部60が、その表側に位置する屈折部側屋根材33(
図1参照)よりも水下側に突出して露出し、外観が低下する恐れがある。
【0047】
この点を改善するため、本実施形態の隅棟用捨て板6は、施工が想定される屋根のうち屋根勾配が最も緩やかな屋根に施工された場合に、各板部60の水下側の端縁が表側の屈折部側屋根材33に覆われる形状を有している。
【0048】
例えば、隅棟用捨て板6の施工が想定される屋根勾配が、3寸勾配以上で、かつ6寸勾配以下に設定されているとすると、屋根勾配が最小となる3寸勾配である場合に、各板部60の水下側の端縁が表側の屈折部側屋根材33の水下側の端縁に沿って平行になり、表側の屈折部側屋根材33によって覆われるよう、隅棟用捨て板6が形成される。このため、例えば、屋根勾配が3寸勾配よりも急である場合には、各板部60の水下側の端縁は、屋根勾配が最も緩勾配である場合と比較して、水上側に位置するようになり、緩勾配のときと同様に、各板部60が表側の屈折部側屋根材33によって覆われて露出しない。
【0049】
隅棟用捨て板6における一対の板部60の境界部分は、当該隅棟用捨て板6の裏側に位置するシーリング材13(
図12参照)を介して、裏側の一対の屈折部側屋根材33に接着されている。隅棟に沿った方向において、シーリング材13の下端部は、このシーリング材13の更に下側に配置された隅棟用捨て板6の上端部に対応する箇所に位置しており、隅棟に沿って並んだ二つの隅棟用捨て板6の間には、シーリング材13の下端部が位置している。
【0050】
隅棟を挟んで葺かれた一対の屈折部側屋根材33の暴露部31の間から入り込んだ雨水は、この間の裏側に配置された隅棟用捨て板6で受けられる。このように隅棟用捨て板6で受けられた雨水が、風に吹かれて当該隅棟用捨て板6上を水上側に逆流したとき、シーリング材13は、この雨水が、当該隅棟用捨て板6と当該一対の屈折部側屋根材33(当該隅棟用捨て板6の表側に位置する一対の屈折部側屋根材33)との間、及び、当該一対の屈折部側屋根材33とこの表側に位置する上段の隅棟用捨て板6との間に入り込むことを抑制する。
【0051】
本実施形態の屋根構造1は、
図9に示すように、スターター4用の隅棟用捨て板7を更に備えている。この隅棟用捨て板7は、隅棟用捨て板6と同様の構成を有している。このため、以下では、隅棟用捨て板7において、隅棟用捨て板6と共通する要素については共通の符号を付し、隅棟用捨て板7については、隅棟用捨て板6と異なる事項についてのみ説明し、重複する事項の説明を省略する。
【0052】
隅棟用捨て板7は、隅棟を挟んで位置する一対のスターター4上に跨って配置され、表側に位置する一対の屈折部側屋根材33(
図12参照)の間から浸入した雨水を受けて水下側に流す。隅棟用捨て板7も、隅棟用捨て板6と同様に、施工が想定される屋根のうち屋根勾配が最も緩やかな屋根に施工した場合に各板部60の水下側の端縁が表側の屋根材3に覆われる形状を有している。隅棟用捨て板7は、隅棟用捨て板7の各孔62及びスターター4を貫通した固定具19によって屋根下地2に固定されている。
【0053】
最下段の屈折部側屋根材33以外の屈折部側屋根材33は、
図13に示すように、隅棟用捨て板6の表面に塗布されたシーリング材14A,14Bと、隣接屋根材34の表面に塗布されたシーリング材15とを介して、当該屈折部側屋根材33の裏側に配置された隅棟用捨て板6及び隣接屋根材34に接着されている。このため、屈折部側屋根材33は、風に煽られても屋根下地2から外れ難い。
【0054】
なお、
図13では、シーリング材14A,14Bが隅棟用捨て板6の一方の板部60にのみ塗布されているが、実際には、シーリング材14A,14Bは、各板部60に塗布される。また、
図13では、シーリング材15が、隅棟を挟んで葺かれた一対の隣接屋根材34のうちの一方にのみ塗布されているが、実際には、シーリング材15は、隅棟を挟んだ一対の隣接屋根材34に塗布される。
【0055】
シーリング材14Aは、隅棟用捨て板6の各板部60の表面において、隅棟芯から所定距離だけ反隅棟側に離れた位置に、隅棟芯に沿って設けられている。このため、一対の屈折部側屋根材33の暴露部31の間を通って隅棟用捨て板6で受けられた雨水が反隅棟側に流れたとしても、この雨水をシーリング材14Aで堰き止め、隅棟に沿って排水することが可能になる。
【0056】
シーリング材14Bは、隅棟用捨て板6の各板部60の表面に対して、屋根勾配方向に延びる直線状に塗布される。このため、一対の屈折部側屋根材33の暴露部31の間を通って隅棟用捨て板6で受けられた雨水が、シーリング材14Aを越えて反隅棟側に流れたとしても、この雨水をシーリング材14Bで堰き止めて反隅棟側に広がることを抑制することができる。したがって、隅棟用捨て板6で受けられた雨水が、この裏側に位置する屈折部側屋根材33と隣接屋根材34との突付け部分から屋根下地2側に侵入することも抑制される。
【0057】
また、シーリング材14Bの一部は、隅棟用捨て板6を貫通した固定具16にも塗布される。このシーリング材14Bの一部は、隅棟用捨て板6において固定具16が貫通した孔62をシールする。このため、孔62から屋根下地2側に雨水が浸入することが抑制される。
【0058】
シーリング材15は、隣接屋根材34の非暴露部30の表面において、この表側に配置された屈折部側屋根材33の反隅棟側の端部に対応する部分に塗布され、隣接屋根材34の非暴露部30とこの表側に配置される屈折部側屋根材33の反隅棟側の端部とを接着する。なお、シーリング材14,15は、接着剤であってもよい。
【0059】
本実施形態の最下段の屈折部側屋根材33は、他の屈折部側屋根材33と同様、
図10に示すように、隅棟用捨て板6の表面に塗布されたシーリング材17A,17Bと、スターター4の表面に塗布されたシーリング材18とを介して、隅棟用捨て板6及びスターター4に接着されている。なお、シーリング材17A,17B,18は、接着剤であってもよい。
【0060】
本実施形態の屋根材3は、例えば、以下に示すように施工される。まず、
図7に示すように、野地板21上に下葺材22が敷かれる。次に、
図8に示すように、スターター4が屋根下地面20の水下側の端部上に置かれ、固定具11によって屋根下地2に固定される。次に、
図9に示すように、隅棟用捨て板7が隅棟を挟んだ一対のスターター4上に跨るように置かれ、固定具19によって屋根下地2に固定される。次に、
図10及び
図11に示すように、最下段の屋根材3が屋根下地面20、スターター4及び隅棟用捨て板7の上に置かれ、固定具12によって屋根下地2に固定される。このとき、隣接屋根材34が調整隣接屋根材340である場合、隣接屋根材34は、
図10に示すように、平部用捨て板5を介してスターター4上に置かれた状態で、固定具12によって屋根下地2に固定される。また、屈折部側屋根材33(
図11参照)は、隅棟用捨て板7及びスターター4にシーリング材17,18が塗布された後、隅棟用捨て板7及びスターター4上にシーリング材17,18を介して置かれ、この状態で固定具12によって屋根下地2に固定される。
【0061】
このようにして最下段の屋根材3が全て葺かれた後、
図12に示すように、隅棟を挟んだ一対の最下段の屋根材3の非暴露部30間に、シーリング材13が塗布される。次に、
図13に示すように、隅棟用捨て板6が、シーリング材13を介して隅棟を挟んだ一対の最下段の屈折部側屋根材33上に置かれ、固定具16によって屋根下地2に固定される。次に、下から2段目の屋根材3(
図14参照)が、屋根下地面20、最下段の屋根材3及び最下段の隅棟用捨て板6の上に置かれ、固定具12によって屋根下地2に固定される。このとき、下から2段目の屈折部側屋根材33(
図14参照)は、
図13に示すように、隅棟用捨て板6及び最下段の隣接屋根材34にシーリング材14,15が塗布された後、これらシーリング材14,15を介して隅棟用捨て板6及び最下段の隣接屋根材34上に置かれ、この状態で固定具12によって屋根下地2に固定される。そして、以後同様に、水上側に向かって屋根材3が葺かれることで、
図14に示すように、屋根下地2の全体に複数の屋根材3が葺かれる。このときも、隣接屋根材34が調整隣接屋根材340である場合には、この隣接屋根材34は、平部用捨て板5を介して、裏側の屈折部側屋根材33及び隣接屋根材34上に置かれた状態で、固定具12によって屋根下地2に固定される。
【0062】
以上説明した実施形態は、適宜設計変更可能である。例えば、屋根構造1が備える、屋根下地2、屋根材3、スターター4、隅棟用捨て板6,7及びシーリング材13~15,17,18の各々の形状、大きさ、位置、数及び材質等は、適宜変更可能である。また、本実施形態では、本発明を屈折部10が隅棟である屋根に適用した例について説明したが、本発明は、屈折部10が谷である屋根にも適用可能である。
【0063】
(2)態様
以上説明した、実施形態から明らかなように、第1の態様の屋根構造1は、以下に示す構成を有する。屋根構造1は、屈折部側屋根材(拡大屈折部側屋根材)330と、隣接屋根材(調整隣接屋根材)340とを備える。屈折部側屋根材330は、隅棟又は谷からなる屈折部10に沿う。隣接屋根材340は、屈折部側屋根材330の屈折部10とは反対側に隣接する。隣接屋根材340は、屈折部側屋根材330が所定寸法L以上の幅B1になるように、屈折部10側の端部が切断されている。屈折部側屋根材330及び隣接屋根材340の各々は、その厚み方向に貫通した固定具12によって屋根下地2に固定される。屈折部側屋根材330と隣接屋根材340との突付け部分の裏側に捨て板(平部用捨て板)5が設けられる。
【0064】
この態様によれば、屋根下地2に対して、屈折部側屋根材330を、固定具12によって強固に固定することができる。このため、屈折部側屋根材330を、屈折部10側から吹かれた風によって外れることが抑制される。また、隣接屋根材340の屈折部10側の端部が切断されることで、屈折部側屋根材330の幅B1が所定寸法L以上になる。このため、屈折部側屋根材33が破損し難くなる。また、屈折部側屋根材330と隣接屋根材340との突付け部分から浸入した雨水は、捨て板5で受けられ、この後、水下側に流れる。このため、雨水が、隣接屋根材340において固定具12により貫通した孔32から、屋根下地2側に浸入することが抑制される。
【符号の説明】
【0065】
B1 幅
L 所定寸法
1 屋根構造
10 屈折部
12 固定具
330 拡大屈折部側屋根材(屈折部側屋根材)
340 調整隣接屋根材(隣接屋根材)
5 捨て板
【手続補正書】
【提出日】2024-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、
前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備えた屋根構造の製造方法であって、
前記屈折部側屋根材の幅は、所定寸法以上の幅になるように形成され、
前記隣接屋根材の幅は、
前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の割付時において前記隣接屋根材の幅が調整されなくても前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定される場合には調整されず、
前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の割付時において前記隣接屋根材の幅が調整されないと前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定されない場合には、前記屈折部側屋根材の幅が前記所定寸法以上となるように前記隣接屋根材の前記屈折部側の端部が切断されることにより調整され、
前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々は、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定され、
前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板が設けられる、
屋根構造の製造方法。
【請求項2】
隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、
前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備える屋根材の施工方法であって、
前記屋根材の割付時において前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定される場合、前記隣接屋根材の幅の調整は行わず、
前記屋根材の割付時において前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法未満になることが想定される場合、前記屈折部側屋根材の幅が前記所定寸法となるよう前記屈折部側屋根材に隣接する前記隣接屋根材の端部を切断して幅を調整し、
前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々を、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定し、
前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板を設ける、
屋根材の施工方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、屋根構造の製造方法及び屋根材の施工方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は上記事由に鑑みてなされており、屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する屈折部側屋根材を強固に固定でき、屈折部側屋根材が破損し難く、かつ、防水性が優れた屋根構造の製造方法及び屋根材の施工方法を提供することを目的とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様に係る屋根構造の製造方法は、隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備えた屋根構造の製造方法である。前記屈折部側屋根材の幅は、所定寸法以上の幅になるように形成される。前記隣接屋根材の幅は、前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の割付時において前記隣接屋根材の幅が調整されなくても前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定される場合には調整されない。前記隣接屋根材の幅は、前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の割付時において前記隣接屋根材の幅が調整されないと前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定されない場合には、前記屈折部側屋根材の幅が前記所定寸法以上となるように前記隣接屋根材の前記屈折部側の端部が切断されることにより調整される。前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々は、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定される。前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板が設けられる。
本発明の一態様に係る屋根材の施工方法は、隅棟又は谷からなる屈折部に沿った屈折部側屋根材と、前記屈折部側屋根材の前記屈折部とは反対側に隣接する隣接屋根材とを備える屋根材の施工方法である。前記屋根材の割付時において前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法以上になることが想定される場合、前記隣接屋根材の幅の調整は行わない。前記屋根材の割付時において前記屈折部側屋根材の幅が所定寸法未満になることが想定される場合、前記屈折部側屋根材の幅が前記所定寸法となるよう前記屈折部側屋根材に隣接する前記隣接屋根材の端部を切断して幅を調整する。前記屈折部側屋根材及び前記隣接屋根材の各々を、その厚み方向に貫通した固定具によって屋根下地に固定する。前記屈折部側屋根材と前記隣接屋根材との突付け部分の裏側に捨て板を設ける。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明の一態様に係る屋根構造の製造方法及び屋根材の施工方法は、屋根面において隅棟又は谷からなる屈折部側の端に位置する端部屋根材を強固に固定でき、端部屋根材が破損し難く、かつ、防水性に優れる。