(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096523
(43)【公開日】2024-07-16
(54)【発明の名称】業務チャットルームベースのタスク管理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20230101AFI20240708BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023215236
(22)【出願日】2023-12-20
(31)【優先権主張番号】10-2023-0000690
(32)【優先日】2023-01-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517245442
【氏名又は名称】デルタ ピーディーエス カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】517245383
【氏名又は名称】チェ,ジェ ホ
(71)【出願人】
【識別番号】522070570
【氏名又は名称】チェ,ソ ヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジェ ホ
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ソ ヒョン
(57)【要約】
【課題】業務チャットルームベースのタスク管理装置及び方法を提供する。
【解決手段】本発明による装置は、プロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する業務チャットルーム生成部と、業務参加者間の対話メッセージ及び前記当該プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、前記業務チャットルームを介して共有するメッセージ共有部と、前記対話メッセージまたは前記業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存するタスク生成部と、前記業務参加者の要求によって前記業務チャットルーム内で生成されたタスクのリストを提供するタスク照会部と、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトの進行過程で、該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する業務チャットルーム生成部と、
業務参加者間の対話メッセージ及び前記該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、前記業務チャットルームを介して共有するメッセージ共有部と、
前記対話メッセージまたは前記業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存するタスク生成部と、
前記業務参加者の要求によって前記業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供するタスク照会部と、を含むことを特徴とする業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項2】
前記メッセージ共有部は、
前記該当プロジェクトに関するノート、ファイル、及び写真を含むオブジェクト(object)を生成し、前記業務チャットルームを介して共有することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項3】
前記メッセージ共有部は、
前記ノート、前記ファイル、前記写真、及びメッセージのそれぞれに固有に連結される同一タイプの連結オブジェクト(connected object)を生成することを特徴とする請求項2に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項4】
前記メッセージ共有部は、
前記連結オブジェクトを生成するためのインタフェースを提供し、当該インタフェース上において他の業務チャットルームで共有されたオブジェクトに固有に連結される連結オブジェクトが作成された場合、前記他の業務チャットルームを介して前記連結オブジェクトを共有することを特徴とする請求項3に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項5】
前記メッセージ共有部は、
第1オブジェクトに固有に連結される同一タイプの第2オブジェクトを生成する場合、前記第1及び第2オブジェクトの間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成することを特徴とする請求項3に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項6】
前記タスク生成部は、
前記ノート、前記ファイル、前記写真、及び前記タスクのそれぞれに固有に連結される独立したタスクを生成することを特徴とする請求項2に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項7】
前記タスク生成部は、
前記独立したタスクが生成された場合、前記業務チャットルームを介して前記タスクを共有することを特徴とする請求項6に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項8】
前記タスク生成部は、
第1タスクに固有に連結される第2タスクを生成する場合、前記第1及び第2タスクの間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成することを特徴とする請求項6に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項9】
前記タスク生成部は、
特定オブジェクトに連結されていないタスクが生成された場合、前記業務チャットルーム内で最も最近に生成されたオブジェクトに自動的に連結するかまたは連結可能なオブジェクトを推薦した後に前記業務参加者により選択されたオブジェクトに連結することを特徴とする請求項6に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項10】
前記タスク生成部は、
前記業務チャットルームを介してタスク生成のためのユーザインタフェースを提供し、前記ユーザインタフェースを介して前記少なくとも1つのタスクに関する生成要求の信号が入力されることを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項11】
前記タスク生成部は、
前記タスクが生成された場合、前記業務チャットルームを介してタスク生成に関するログメッセージを生成して共有することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項12】
前記タスク生成部は、
前記タスクが生成された場合、前記該当メッセージに第1通知表示を追加して更新することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項13】
前記タスク生成部は、
前記タスクが生成され当該タスクと前記階層的構造を形成する他のタスクが存在する場合、前記該当メッセージに前記第1通知表示と区分される第2通知表示を追加して更新することを特徴とする請求項12に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項14】
前記タスク照会部は、
前記タスクの目録をリスト形態で提供し、該当リスト上で前記業務参加者の選択に応じて前記該当リスト内のタスク別にメッセージ、ファイル、写真、及びタスクのうちの少なくとも1つを検索して提供することを特徴とする請求項1に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項15】
前記タスク照会部は、
前記該当リスト上において特定タスクが繰り返して選択される場合、当該繰り返しごとに前記特定タスクと前記階層的構造を形成する他のタスクに順次移動することを特徴とする請求項14に記載の業務チャットルームベースのタスク管理装置。
【請求項16】
タスク管理装置で行われるタスク管理方法において、
業務チャットルーム生成部により、プロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する段階と、
メッセージ共有部により、業務参加者間の対話メッセージ及び前記該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、前記業務チャットルームを介して共有する段階と、
タスク生成部により、前記対話メッセージまたは前記業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存する段階と、
タスク照会部により、前記業務参加者の要求によって前記業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供する段階と、を含むことを特徴とする業務チャットルームベースのタスク管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タスク管理技術に関し、より詳細には、プロジェクトの進行過程において業務チャットルームを中心に業務参加者間のコミュニケーション手段を提供して業務及びプロジェクトの実行を効果的にサポートする技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、インターネットメッセンジャーは、使用者間のテキスト又はグラフィックを含むメッセージを伝達するアプリケーションであり、複数の使用者により参加されるチャットルームとして実現される。一実施例において、インターネットメッセンジャーは、モバイル環境(例えば、携帯電話)において行われるモバイルメッセンジャーを含み、例えば、カカオトーク(登録商標)、ライン、ウィチャット、フェイスブックメッセンジャーなどを含む。また、業務の管理及び進行においてこのようなインターネットメッセンジャーが多様に活用されている傾向である。
【0003】
特に、プロジェクトの規模が次第に大きくなり、プロジェクトの構造が複雑になるにつれて、単一のプロジェクト内において業務参加者が同時に参加するチャットルームの数も増加している。業務参加者は多数のチャットルームにおいて分散して進行されるコミュニケーション過程で関連業務の流れを容易に把握しにくくなる。
【0004】
すなわち、チャットルームというチャネルは、業務参加者間のコミュニケーションをより容易にするのに対して、多数のチャットルームとチャットルーム内で共有される多様なオブジェクトにより各個人の立場から業務の流れを追跡しにくいという点で、業務単位に固有のチャットルームを中心に効果的な業務管理手段が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2020-0020194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、プロジェクトの進行過程で業務チャットルームを中心に業務参加者間のコミュニケーション手段を提供して業務及びプロジェクトの実行を効果的にサポートする業務チャットルームベースのタスク管理装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による業務チャットルームベースのタスク管理装置は、プロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する業務チャットルーム生成部と、業務参加者間の対話メッセージ及び前記該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、前記業務チャットルームを介して共有するメッセージ共有部と、前記対話メッセージまたは前記業務メッセージに固有に連結され、階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存するタスク生成部と、前記業務参加者の要求に応じて前記業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供するタスク照会部と、を含む。
【0008】
前記メッセージ共有部は、前記該当プロジェクトに関するノート、ファイル、及び写真を含むオブジェクト(object)を生成し、前記業務チャットルームを介して共有してもよい。
【0009】
前記メッセージ共有部は、前記ノート、前記ファイル、前記写真、及びメッセージのそれぞれに固有に連結される同一タイプの連結オブジェクト(connected object)を生成してもよい。
【0010】
前記メッセージ共有部は、前記連結オブジェクトを生成するためのインタフェースを提供し、当該インタフェース上において他の業務チャットルームで共有されたオブジェクトに固有に連結される連結オブジェクトが作成された場合、前記他の業務チャットルームを介して前記連結オブジェクトを共有してもよい。
【0011】
前記メッセージ共有部は、第1オブジェクトに固有に連結される同一タイプの第2オブジェクトを生成する場合、前記第1及び第2オブジェクト間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成してもよい。
【0012】
前記タスク生成部は、前記ノート、前記ファイル、前記写真、及び前記タスクのそれぞれに固有に連結される独立したタスクを生成してもよい。
【0013】
前記タスク生成部は、前記独立したタスクが生成された場合、前記業務チャットルームを介して前記タスクを共有してもよい。
【0014】
前記タスク生成部は、第1タスクに固有に連結される第2タスクを生成する場合、前記第1及び第2タスクの間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成してもよい。
【0015】
前記タスク生成部は、特定オブジェクトに連結されていないタスクが生成された場合、前記業務チャットルーム内で最も最近に生成されたオブジェクトに自動的に連結するかまたは連結可能なオブジェクトを推薦した後、前記業務参加者により選択されたオブジェクトに連結してもよい。
【0016】
前記タスク生成部は、前記業務チャットルームを介してタスクの生成のためのユーザインタフェースを提供し、前記ユーザインタフェースを介して前記少なくとも1つのタスクに関する生成要求の信号が入力されてもよい。
【0017】
前記タスク生成部は、前記タスクが生成された場合、前記業務チャットルームを介してタスク生成に関するログメッセージを生成して共有してもよい。
【0018】
前記タスク生成部は、前記タスクが生成された場合、前記該当メッセージに第1通知表示を追加して更新してもよい。
【0019】
前記タスク生成部は、前記タスクが生成され、当該タスクと前記階層的構造を形成する他のタスクが存在する場合、前記該当メッセージに前記第1通知表示と区分される第2通知表示を追加して更新してもよい。
【0020】
前記タスク照会部は、前記タスクの目録をリスト形態で提供し、該当リスト上において前記業務参加者の選択に応じて前記該当リスト内のタスク別にメッセージ、ファイル、写真、及びタスクのうちの少なくとも1つを検索して提供してもよい。
【0021】
前記タスク照会部は、前記該当リスト上において特定タスクが繰り返して選択される場合、当該繰り返しごとに前記特定タスクと前記階層的構造を形成する他のタスクに順次移動してもよい。
【0022】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による業務チャットルームベースのタスク管理方法は、業務チャットルーム生成部により、プロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する段階と、メッセージ共有部により、業務参加者間の対話メッセージ及び前記該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、前記業務チャットルームを介して共有する段階と、タスク生成部により、前記対話メッセージまたは前記業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存する段階と、タスク照会部により、前記業務参加者の要求によって前記業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供する段階と、を含む。
【発明の効果】
【0023】
本発明は以下の効果を有する。ただし、特定の実施例が次の効果を全部含まなければならないとか、次の効果のみを含まなければならないという意味ではなく、本発明の技術範囲はこれにより限定されるものと理解されてはならない。
【0024】
本発明による業務チャットルームベースのタスク管理装置及び方法は、プロジェクトの進行過程において業務チャットルームを中心に業務参加者間のコミュニケーション手段を提供して業務及びプロジェクトの実行を効果的にサポートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明によるタスク管理システムを説明する図である。
【
図2】
図1のタスク管理装置のシステム構成を説明する図である。
【
図3】
図1のタスク管理装置の機能的な構成を説明する図である。
【
図4】本発明による業務チャットルームベースのタスク管理方法を説明するフローチャートである。
【
図5】本発明による業務チャットルーム中心のオブジェクト構造を説明する図である。
【
図6a】本発明によるタスク生成及び共有の過程を説明する図である。
【
図6b】本発明によるタスク生成及び共有の過程を説明する図である。
【
図7a】本発明によるタスクリスト提供過程の一実施例を説明する図である。
【
図7b】本発明によるタスクリスト提供過程の一実施例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1は、本発明によるタスク管理システムを説明する図である。
【0027】
図1に示すように、タスク管理システム100は、複数の使用者端末110及びタスク管理装置130を含む。
【0028】
使用者端末110は、使用者により運用されるコンピューティング装置に該当する。例えば、使用者端末110は、デスクトップPC、ノートパソコン、タブレットPC、又はスマートフォンなどで実現されるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、多様なデバイスで実現され得る。
【0029】
使用者端末110は1つ以上であってもよく、この場合、第1使用者端末110a、第2使用者端末110b、及び第3使用者端末110cのいずれか1つであるか、またはそのうちの1つ以上を含んでもよい。便宜上、第1使用者が使用する使用者端末110は第1使用者端末110a、第2使用者が使用する使用者端末110は第2使用者端末110b、第3使用者が使用する使用者端末110は第3使用者端末110cなどと称する。
【0030】
本発明の実施例において複数の使用者は1つ以上の使用者グループに含まれてもよい。1つ以上の使用者グループは、第1使用者グループ、第2使用者グループ、及び第3使用者グループなどと称する。一方、1人の使用者は1つ以上の使用者グループに同時に含まれてもよい。
【0031】
また、複数の使用者は、共同のプロジェクトまたは業務に参加することができる。この時、1つの全体プロジェクトが存在し、全体プロジェクトは独立的に進行する複数の業務プロジェクトを含む。また、全体プロジェクト又は業務プロジェクトと関連して、プラン(plan)、カード(card)、ノート(note)、またはタスク(task)などが生成されて保存される。
【0032】
ここで、プラン(plan)は、特定の目標を達成するために樹立された業務計画に該当し、カード(card)は、一連の業務に関する管理カードに該当し、ノート(note)は、業務関連内容を保存する業務記録に該当し、タスク(task)は、プラン、カード、またはノートによって生成されて処理される多様な単位業務に対応する。また、プラン、カード、ノート、またはタスクの処理過程で、使用者間にメッセージ、ファイル、写真(または映像)などのオブジェクトが共有され、使用者間の対話とオブジェクトの共有のための業務チャットルームが提供される。この時、業務チャットルームにより共有されるメッセージには日常的な内容に関する対話メッセージと業務内容に関する業務メッセージが含まれてもよい。
【0033】
一実施例において、使用者端末110のうちの少なくとも1つは、モバイル端末であってもよく、タスク管理装置130とセルラ通信又はワイファイ通信を介して連結される。他の実施例において、使用者端末110のうちの少なくとも1つは、デスクトップPCであってもよく、タスク管理装置130とインターネットを介して連結される。
【0034】
タスク管理装置130は、少なくとも1つの使用者端末110とネットワークを介して連結されるコンピューティング装置に該当する。一実施例において、タスク管理装置130は、1人の使用者と関連した他の使用者が構成員、すなわち、業務参加者として含まれる少なくとも1つ以上の使用者グループを管理する。
【0035】
一実施例において、タスク管理装置130は、使用者端末110に設置された専用エージェント(agent)を介して使用者端末110と連結されてもよい。ここで、専用エージェントは、使用者端末110に設置されると、使用者端末110の承認の下に使用者端末110とタスク管理装置130が相互に連動されるようにするソフトウェアエージェントプログラムに該当する。
【0036】
一方、ここで説明するタスク管理装置130と使用者端末110の間の連結と結合は、1つの実施例に該当し、多様な動作環境に応じて通常の範囲内において様々な形態に変更されて適用できることは言うまでもない。
【0037】
図2は、
図1のタスク管理装置のシステム構成を説明する図である。
【0038】
図2に示すように、タスク管理装置130は、プロセッサ210、メモリ230、使用者入出力部250、及びネットワーク入出力部270を含む。
【0039】
プロセッサ210は、本発明による業務チャットルームベースのタスク管理プロシージャを実行し、このような過程で読み取られるか、または書き込まれるメモリ230を管理し、メモリ230にある揮発性メモリと不揮発性メモリ間の同期時間をスケジューリングする。
【0040】
プロセッサ210は、タスク管理装置130の動作全般を制御し、メモリ230、使用者入出力部250、及びネットワーク入出力部270と電気的に連結されてこれらの間のデータの流れを制御する。プロセッサ210は、タスク管理装置130のCPU(Central Processing Unit)またはGPU(Graphics Processing Unit)で実現される。
【0041】
メモリ230は、SSD(Solid State Disk)またはHDD(Hard Disk Drive)のような不揮発性メモリで実現されてタスク管理装置130に必要なデータ全般を保存するために使用される補助記憶装置を含んでもよく、RAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリで実現された主記憶装置を含んでもよい。このように、メモリ230は揮発性及び不揮発性メモリで実現されてもよく、もし不揮発性メモリで実現されると、ハイパーリンクを介して連結されるように実現される。
【0042】
使用者入出力部250は、使用者入力を受信するための環境及び使用者に特定情報を出力するための環境を含み、例えば、マウス、トラックボール、タッチパッド、グラフィックスタブレット、スキャナ、タッチスクリーン、キーボード、またはポインティングデバイスのようなアダプタを含むか、これと連結される入力装置、及びモニタまたはタッチスクリーンのようなアダプタを含む出力装置を含んでもよい。一実施例において、使用者入出力部250は、遠隔接続により接続されるコンピューティング装置に該当し、そのような場合、タスク管理装置130はサーバーとしての役割を果たす。
【0043】
ネットワーク入出力部270は、ネットワークを介して使用者端末110と連結されるための通信環境を提供し、例えば、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、及びVAN(Value Added Network)などの通信を行うためのアダプタを含んでもよい。また、ネットワーク入出力部270は、データ無線送信のためにWiFi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの近距離通信機能や4G以上の無線通信機能を提供するように実現され得る。
【0044】
図3は、
図1のタスク管理装置の機能的な構成を説明する図である。
【0045】
図3に示すように、タスク管理装置130は、業務チャットルーム生成部310、メッセージ共有部330、タスク生成部350、タスク照会部370、及び制御部390を含む。
【0046】
この時、本発明の実施例は、上記機能的構成を同時に全て含まなければならないものではなく、それぞれの実施例に応じて上記構成の一部を省略するか、上記構成の一部または全部を選択的に含んで実現される。また、本発明の一実施例は、上記構成の一部を選択的に含む独立したモジュールとして実現されてもよく、各モジュール間の連動により本発明による業務チャットルームベースのタスク管理方法を実行してもよい。以下、各構成の動作を具体的に説明する。
【0047】
業務チャットルーム生成部310は、プロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する。特定期間内に所定の目的を達成するためのプロジェクトの場合、プロジェクトの開始から終了までの進行過程で多様な業務が生成及び処理される。業務チャットルーム生成部310は、業務関係者の要求によって業務チャットルームを生成し、業務チャットルームは一連の業務に参加する業務参加者のためのコミュニケーション手段として活用される。一方、業務関連者はプロジェクトに参加する業務参加者であり、業務を生成する業務生成者、業務の指示内容を入力する業務指示者、業務を処理する業務処理者などを含む。
【0048】
また、業務チャットルーム生成部310は、チャットルーム生成要求によって業務チャットルームを生成した後、該当プロジェクトと関連した業務参加者を招待して業務チャットルームに参加させ、業務チャットルーム内においてメッセージはもちろんノート、ファイル、及び写真などのオブジェクトが順次共有される。この時、業務チャットルーム内のオブジェクトを管理するためのデータ保存空間がメモリ230上に独立的に生成されてもよい。すなわち、業務チャットルームが維持される間は、メモリ230の独立したデータ保存領域により関連情報が保存及び管理される。
【0049】
また、業務チャットルーム生成部310は、業務チャットルームが生成されると、チャットルーム詳細情報としてチャットルーム参加者に関する情報及びチャットルーム運営規則に関する情報などを追加することができる。この時、チャットルーム参加者に関する情報にはチャットルームが生成された後に招待された業務関係者の使用者情報及び権限情報などが含まれてもよい。
【0050】
また、業務チャットルーム生成部310は、チャットルーム生成要求を入力する専用インタフェースを提供し、専用インタフェースは、使用者端末110上において実行される専用エージェントにより実現される。一方、業務チャットルーム生成部310により生成された業務チャットルーム内では多様なオブジェクトが共有され、業務チャットルームは該当オブジェクトのための専用インタフェースを提供するように実現される。
【0051】
一実施例において、業務チャットルーム生成部310は、業務チャットルームの生成に成功した場合、該当プロジェクトと関連付けて保存する。すなわち、業務チャットルームは、全体プロジェクトまたは特定業務プロジェクトのいずれか1つに対応して生成及び保存される。一方、業務チャットルームが生成されると、業務チャットルームを中心に関連業務が共有及び管理される。また、業務チャットルームには、全体プロジェクトまたは特定業務プロジェクトと連結される固有のリンク(link)が生成されて追加される。
【0052】
一実施例において、業務チャットルーム生成部310は、該当プロジェクトに関連する業務チャットルームに関するチャットルームリストを生成して該当プロジェクトの詳細情報の1つとして提供する。業務チャットルーム生成部310は、業務チャットルームに付与されたチャットルーム識別コードを利用して業務チャットルームに関する検索または照会を行い、チャットルーム生成者、生成時点、及びチャットルーム参加者などを基準に業務チャットルームを整列させる。業務チャットルーム生成部310は、特定条件に従って検索または整列された業務チャットルームに関する目録を生成する。これにより、プロジェクトに参加した業務関係者は、現在プロジェクト内に生成された業務チャットルームの現況や運用状態に関する具体的な情報を簡単に確認することができる。
【0053】
メッセージ共有部330は、業務参加者間の対話メッセージ及び該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成し、業務チャットルームを介して共有する(すなわち、業務参加者間で共有されるようにする)。ここでは、業務チャットルーム内で共有されるメッセージを対話メッセージと業務メッセージに区分して説明するが、必ずしもこれに限定されない。対話メッセージと業務メッセージは、業務チャットルーム内のメッセージ入力ウィンドウを介して入力され、メッセージ共有部330は入力されたメッセージをメッセージウィンドウ(window)を介して出力して他の業務参加者と共有する。メッセージ共有部330は、業務参加者別にメッセージ入力による通知とメッセージ読み取りによるメッセージ未読数をカウントして提供する。
【0054】
一実施例において、メッセージ共有部330は、該当プロジェクトに関するノート、ファイル、及び写真を含むオブジェクト(object)を生成し、業務チャットルームを介して共有することができる。このために、業務チャットルームは多様なオブジェクトのための専用インタフェースを提供するように実現され、メッセージ共有部330は専用インタフェースを介して受信されたオブジェクト生成要求に応じて該当オブジェクトを生成した後、業務チャットルームを介して共有する。一方、業務チャットルーム内において共有されるノートは、メッセージ、ファイル、写真などをさらに含めて生成することができる。すなわち、業務参加者はノートを生成しながらメッセージ、ファイル、写真などを選択的に添付することができ、業務チャットルームを介してノートが共有されることで他の業務参加者にノートに含まれたオブジェクトも一緒に共有することができる。
【0055】
一実施例において、メッセージ共有部330は、ノート、ファイル、写真、及びメッセージのそれぞれに固有に連結される同一タイプの連結オブジェクト(connected object)を生成することができる。ここで、連結オブジェクト(connected object)は同一タイプのオブジェクトに連結される独立したオブジェクトに該当する。例えば、メッセージ共有部330はノートに連結されたノートを生成したり、ファイルに連結されたファイルを生成したり、写真に連結された写真を生成したり、またはメッセージに連結されたメッセージを生成することができる。メッセージ共有部330は連結オブジェクトが生成されると、オブジェクトと連結オブジェクトを関連付けて保存する。連結オブジェクトに連結されるオブジェクトも連結オブジェクトに該当し、これによって、同一のタイプのオブジェクト間に逐次的な連結関係が形成される。
【0056】
一実施例において、メッセージ共有部330は、連結オブジェクトを生成するためのインタフェースを提供し、当該インタフェース上において他の業務チャットルームで共有されたオブジェクトに固有に連結される連結オブジェクトが生成された場合、他の業務チャットルームを介して連結オブジェクトを共有することができる。すなわち、業務チャットルームに参加している業務参加者はチャットルーム内で提供されるインタフェースを介して他の業務チャットルームに属しているオブジェクトに連結される連結オブジェクトを生成することができる。この場合、メッセージ共有部330は、当該連結オブジェクトを他の業務チャットルームに追加して共有する。例えば、業務参加者が他の業務チャットルームで共有されているノートを照会した後、該当ノートに連結される連結ノートを作成した場合、メッセージ共有部330は元のノートが属した業務チャットルームに連結ノートを生成して共有する。同様に、ノート以外にメッセージ、ファイル、または写真にも同一タイプの連結されたオブジェクトが生成されると、当該連結オブジェクトは関係する業務チャットルームに自動的に追加されて共有される。
【0057】
一実施例において、メッセージ共有部330は、第1オブジェクトに固有に連結される同一タイプの第2オブジェクトを生成する場合、第1及び第2オブジェクトの間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成する。すなわち、リンクは第1オブジェクトと第2オブジェクトの間を連結する論理的な連結に該当する。これによって、業務チャットルーム内で共有されるメッセージとタスクはリンクを介して互いに連結された結果、業務参加者は、メッセージと関連したタスクに直接移動するかまたはタスクと関連したメッセージに直接移動することができる。例えば、業務参加者Aが業務チャットルーム内でメッセージMに連結されるメッセージmを生成した場合、業務チャットルーム内の他の業務参加者Bはメッセージmを選択(例えば、クリックまたはタッチなど)することによりメッセージmとリンクで連結されたメッセージMに移動することができる。また、メッセージ共有部330は、リンクを介して特定オブジェクトに連結されたオブジェクトを照会し、その結果を提供することができる。
【0058】
タスク生成部350は、対話メッセージまたは業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存する。例えば、業務参加者間に特定の業務に関する対話が行われる場合、業務参加者のいずれか1人により該当業務に関するタスクが生成される。この場合、当該タスクは、当該対話メッセージの1つと連結される。タスク生成部350は、業務チャットルーム内で共有される各メッセージ別に固有に連結されるタスクを生成し、各メッセージ別にタスクを保存及び管理する。
【0059】
一実施例において、タスク生成部350は、ノート、ファイル、写真、及びタスクのそれぞれに固有に連結される独立したタスクを生成することができる。すなわち、業務チャットルーム内で生成されるタスクはメッセージだけでなくノート、ファイル、写真などの他のオブジェクトに連結される。また、タスクはすでに生成された他のタスクにも連結される。これによって、業務参加者は業務チャットルーム内において業務と関連されたノート、ファイル、及び写真などを共有しながらタスクを介して業務内容を共有することができる。
【0060】
一実施例において、タスク生成部350は、タスクが生成された場合、業務チャットルームを介してタスクを共有する。例えば、業務参加者が業務チャットルームで共有されるノートを照会した後に該当ノートに連結されるタスクを生成した場合、タスク生成部350は、当該ノートが属した業務チャットルームにタスクを生成して共有する。同様に、ノート以外にメッセージ、ファイル、または写真にも独立したタスクが生成されると、当該タスクは、関係する業務チャットルームに自動的に追加されて共有される。
【0061】
一実施例において、タスク生成部350は第1タスクに固有に連結される第2タスクを生成する場合、第1及び第2タスクの間の階層的構造を定義するリンク(link)を生成する。階層的構造はタスク間に形成される階層的な連結関係に該当する。すなわち、第1タスクに連結される第2タスクが生成されると、第1及び第2タスク間にリンクが生成され、当該リンクは連結関係を示す方向情報を含んでもよい。もし、リンクの方向が第1タスクから第2タスクに設定されると、第2タスクが第1タスクに連結されたことを意味し、第1タスクが生成された後に第2タスクが生成されたことを示す。これによって、業務参加者は第2タスクに接近(アクセス)した後、リンクを介して第1タスクに容易に接近することができる。
【0062】
一実施例において、タスク生成部350は、特定オブジェクトに連結されていないタスクが生成された場合、業務チャットルーム内で最も最近に生成されたオブジェクトに自動的に連結するか、または連結可能なオブジェクトを推薦した後、業務参加者により選択されたオブジェクトに連結する。タスクはメッセージに連結されるか他のオブジェクトに連結されて生成されるが、必要に応じて連結されていない独立したタスクが生成される。この場合、タスク生成部350はタスクが生成されると、以前に生成されたオブジェクトにタスクを自動的に連結させる。タスクに連結されるオブジェクトは生成時点を基準に決定されるが、必ずこれに限定されない。また、タスク生成部350は、生成されたタスクに連結可能なオブジェクトを選別した後、選択可能なリストの形態で推薦する。すなわち、タスク生成者は推薦されたリスト上において連結を希望するオブジェクトを選択することができ、これによって当該オブジェクトとタスク間のリンクが生成されて相互連結される。
【0063】
一実施例において、タスク生成部350は、業務チャットルームを介してタスクの生成のためのユーザインタフェース(User Interface、UI)を提供し、ユーザインタフェースを介して少なくとも1つのタスクに関する生成要求信号が入力される。業務参加者は業務チャットルーム内で提供されるユーザインタフェースを介してタスクを生成し、必要に応じて業務チャットルームの外でも独立的に提供されるインタフェースを介してタスクを生成する。タスク生成部350は、生成要求信号に応答してタスク生成動作を開始し、生成されたタスクは連結されたメッセージと関連して保存される。
【0064】
一実施例において、タスク生成部350は、タスクが生成された場合、業務チャットルームを介してタスク生成に関するログメッセージを生成して共有する。タスク生成部350はログメッセージを対話メッセージ及び業務メッセージと区別されるように表示し、ログメッセージにはタスク情報及び連結されたメッセージ情報などが含まれてもよい。
【0065】
一実施例において、タスク生成部350は、タスクが生成された場合、該当メッセージに第1通知表示を追加して更新する。ここで、第1通知表示はタスクの連結を知らせる記号、テキスト、絵文字、タグなどがあり、生成されたタスクが連結されたメッセージに含まれて表示される。また、タスク生成部350は、タスクが連結されたメッセージとそうでないメッセージを区別して表示する。例えば、タスク生成部350は、特定メッセージにタスクが連結された場合、業務チャットルーム内で共有された当該特定メッセージをハイライティングして更新する。
【0066】
一実施例において、タスク生成部350は、タスクが生成され、当該タスクと階層的構造を形成する他のタスクが存在する場合、該当メッセージに第1通知表示と区分される第2通知表示を追加して更新する。ここで、第2通知表示はタスクの追加連結を知らせる記号、テキスト、絵文字、タグなどに該当し、第1通知表示と区別されるように定義される。例えば、第1タスクに連結される第2タスクが生成された場合、タスク生成部350は第1タスクが連結されたメッセージに第2通知表示を追加する。もし、該当メッセージに第1通知表示がすでに追加された場合、第1通知表示が第2通知表示に変更されるかまたは第1通知表示と共に第2通知表示が追加される。
【0067】
タスク照会部370は、業務参加者の要求によって業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供する。このために、タスク照会部370は、業務チャットルームを介してタスク目録を照会するためのインタフェースを提供する。タスク照会部370は、インタフェースを介して特定タスクに対する照会結果を提供するかまたは現在生成されたタスクに対する照会の結果を提供する。
【0068】
一実施例において、タスク照会部370はタスクの目録をリストの形態で提供し、該当リスト上において業務参加者の選択によって該当リスト内のタスク別にメッセージ、ファイル、写真、及びタスクのうちの少なくとも1つを検索して提供する。すなわち、タスク照会部370は、照会されたタスクを整列して提供し、業務参加者が特定タスクを選択する場合、当該特定タスクと連結されたメッセージ、ファイル、写真、またはタスクを照会して提供する。
【0069】
一実施例において、タスク照会部370は、該当リスト上で特定タスクが繰り返して選択される場合、当該繰り返しごとに特定タスクと階層的構造を形成する他のタスクに順次移動する。例えば、タスクA、B、及びCが順次連結されて生成された場合、タスクの照会の結果、生成されたリスト上で業務参加者がタスクAを1回選択すると、タスクAに連結されたタスクBに移動し、タスクAを2回選択すると、タスクBに連結されたタスクCに移動する。タスク間の移動は連結されたタスク間に形成されたリンクを介して実行される。
【0070】
制御部390は、タスク管理装置130の全体的な動作を制御し、業務チャットルーム生成部310、メッセージ共有部330、タスク生成部350、及びタスク照会部370間の制御の流れまたはデータの流れを管理する。
【0071】
図4は、本発明による業務チャットルームベースのタスク管理方法を説明するフローチャートである。
【0072】
図4に示すように、タスク管理装置130は、業務チャットルーム生成部310を介してプロジェクトの進行過程で該当プロジェクトと関連したチャットルーム生成要求に応答して業務チャットルームを生成する(段階S410)。タスク管理装置130は、メッセージ共有部330を介して業務参加者間の対話メッセージ及び該当プロジェクトに関する業務メッセージを生成して業務チャットルームを介して共有する(段階S430)。
【0073】
また、タスク管理装置130は、タスク生成部350を介して対話メッセージまたは業務メッセージに固有に連結され、階層的構造を形成する少なくとも1つのタスク(task)を生成し、該当メッセージと関連付けて保存する(段階S450)。タスク管理装置130は、タスク照会部370を介して業務参加者の要求によって業務チャットルーム内で生成されたタスクの目録を提供する(段階S470)。
【0074】
図5は、本発明による業務チャットルーム中心のオブジェクトの構造を説明する図である。
【0075】
図5に示すように、タスク管理装置130は、プロジェクト進行中に業務チャットルーム510を中心に効率的な業務管理構造を構築して提供する。すなわち、プロジェクト500の進行過程で複数の業務チャットルーム510が生成され、各業務チャットルーム510には業務関係者が参加して業務関連メッセージをやり取りすることができる。この時、業務チャットルーム510は、プロジェクト関連業務管理手段であって、メッセージのほかに多様な業務関連オブジェクトを業務参加者と共有するように実現される。
【0076】
例えば、業務参加者は、業務チャットルーム510内でメッセージ520、ノート530、ファイル540、及び写真550などを含むオブジェクトを共有することができる。この時、ノート530は、メッセージ520、ファイル540、及び写真550などの他のオブジェクトが添付されて生成及び共有される。このように、タスク管理装置130は、プロジェクトの進行中に業務チャットルーム510を中心に特定目的の達成のための効率的な業務管理構造を構築することにより、業務及びプロジェクト管理をサポートする。
【0077】
図6a及び
図6bは、本発明によるタスク生成及び共有の過程を説明する図である。
【0078】
図6aに示すように、タスク管理装置130は、プロジェクト進行中に業務チャットルーム510を生成して提供する。業務チャットルーム510には該当プロジェクトの業務関係者が参加して日常の対話はもちろん、業務関連のメッセージを共有することができる。
【0079】
また、業務チャットルーム510は、単にコミュニケーションのための手段だけでなく、多様な業務管理機能を提供する。例えば、業務チャットルーム510は業務過程で発生する様々なタスクを生成し、共有できるタスク生成機能610を提供し、業務関係者間に共有できるファイル、写真、ノートなどの多様なオブジェクトのための共有機能を提供する。
【0080】
一実施例において、タスク管理装置130は、対話メッセージまたは業務メッセージに固有に連結され階層的構造を形成するタスク(task)630を生成し、該当メッセージと関連付けて保存する。
図6aの場合、業務参加者Aにより「OO業務処理をお願いします」のような業務メッセージmが入力された後、該当メッセージmに連結されるタスクT630が生成される。これによって、業務参加者Bはこれに対する答弁メッセージを入力するとともに、業務参加者Aのメッセージmを選択して該当メッセージmに連結されたタスクTに接近し、タスクTに記録された業務内容を確認することができる。また、業務参加者BはタスクTから業務内容を確認した後、再びそのメッセージmに移動することができ、このためにメッセージmとタスクTは、リンクを介して相互連結される。
【0081】
図6bに示すように、タスク管理装置130は、ノート、ファイル、写真、及びタスクのそれぞれに固有に連結される独立したタスクを生成する。すなわち、タスク管理装置130は、タスク630に連結されるタスク630を繰り返して生成し、このように生成されたタスク630は生成手順に応じて階層的構造に連結される。また、階層的構造に連結されたタスクは方向情報を有するリンクを介して連結される。
図6bの場合、第1タスク(Task1)に第2タスク(Task2)が連結され、これによって第1タスクから第2タスクに向かう方向のリンクが生成され、第2タスクと第3タスク(Task3)の間にも同様の方向のリンクが生成される。
【0082】
一実施例において、タスク管理装置130は、業務チャットルーム510を介して共有されるノート、ファイル、写真、及びメッセージのそれぞれに固有に連結される同一タイプの連結オブジェクト(connected object)を生成する。これによって、タスク管理装置130は、業務チャットルーム510内で様々なオブジェクトとこれらの連結オブジェクトにより業務内容を構造化することができ、業務参加者間に業務内容を共有できるようにして、効果的に業務管理をサポートすることができる。
【0083】
図7a及び
図7bは、本発明によるタスクリスト提供過程の一実施例を説明する図である。
【0084】
図7aに示すように、タスク管理装置130は、業務参加者の要求によって業務チャットルーム510内で生成されたタスクの目録を提供する。このために、業務チャットルーム510はタスク目録表示機能710を提供するように実現される。タスク管理装置130は、業務参加者の要求によってリスト形態のインタフェース730を介して現在チャットルーム内に生成されたタスクの目録を生成して提供する。ここでは、タスク目録がリスト形態で実現されることを例に挙げて説明するが、必ずこれに限定されるものではない。
【0085】
図7bを参照すると、タスク管理装置130は、インタフェース730を介して提供されたリスト上で特定タスクが選択される場合、特定タスクに直接的なアクセスを提供する。これによって、業務参加者は業務チャットルーム510内で生成されたタスク630を照会し、希望するタスク630を選択して容易に接近することができる。
【0086】
以上、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正及び変更できることを理解できるであろう。
【符号の説明】
【0087】
100:タスク管理システム
500:プロジェクト
510:業務チャットルーム
520:メッセージ
530:ノート
540:ファイル
550:写真
610:タスク生成機能
630:タスク
710:タスクリスト表示機能
730:インタフェース