(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096568
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G09B 19/00 20060101AFI20240709BHJP
G06Q 50/20 20120101ALI20240709BHJP
G09B 5/00 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
G09B19/00 Z
G06Q50/20
G09B5/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000130
(22)【出願日】2023-01-04
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 雅大
【テーマコード(参考)】
2C028
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
2C028BA00
2C028BB00
2C028BD02
5L049CC34
5L050CC34
(57)【要約】
【課題】データの送受信においてユーザーの利便性を向上させることができるようにする。
【解決手段】情報処理装置(サーバー装置10)は、学習指導者が使用する第一端末装置20Aから学習に係る情報データの取得相手として指定された学習者が第二端末装置20Bを介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部(制御部11)と、取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された学習者の人数と、前記情報データを取得済みの学習者の人数または前記情報データを未取得の学習者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部(制御部11)と、対応付けられた取得状況情報を、第一端末装置20Aが有する表示部24Aに表示させる表示制御部(制御部11)と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習指導者が使用する第一端末装置及び学習者が使用する第二端末装置に通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記第一端末装置から学習に係る情報データの取得相手として指定された学習者が前記第二端末装置を介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部と、
前記第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された学習者の人数と、前記情報データを取得済みの前記学習者の人数または前記情報データを未取得の前記学習者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする 対応付け処理部と、
前記対応付け処理部により対応付けられた前記取得状況情報を、前記第一端末装置が有する表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記表示部に、前記情報データの取得相手である前記学習者の識別情報、及び前記情報データを取得済みであるか否かを示す情報を一覧表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記表示部に、前記情報データごとに前記取得状況情報を複数表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記学習者の授業に対する欠席情報を取得する第二取得部を備え、
前記表示制御部は、前記第二取得部により取得された前記欠席情報に基づいて、前記取得状況情報として、前記授業に係る前記情報データの取得相手である前記学習者であって、且つ前記授業を欠席している前記学習者の人数を表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記情報データを、前記学習者に、前記学習者が所属するクラス単位で送信する指示、前記学習者を個々に指定して送信する指示、または前記学習者全員に送信する指示の何れかの指示を受け付ける第一受付部を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記情報データが音声データを含む場合、前記サムネイル画像上に前記音声データを含むことを示す音声識別情報を表示させる請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報データを未取得である前記学習者に、前記情報データを取得するように指示する旨の通知を送信することを受け付ける第二受付部を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
指導者が使用する第一端末装置及び対象者が使用する第二端末装置に通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記第一端末装置から情報データの取得相手として指定された対象者が前記第二端末装置を介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部と、
前記第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された対象者の人数と、前記情報データを取得済みの前記対象者の人数または前記情報データを未取得の前記対象者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部と、
前記対応付け処理部により対応付けられた前記取得状況情報を、前記第一端末装置が有する表示部に表示させる表示制御部と、
を備える情報処理装置。
【請求項9】
学習指導者が使用する第一端末装置及び学習者が使用する第二端末装置に通信可能に接続される情報処理装置のコンピューターを、
前記第一端末装置から学習に係る情報データの取得相手として指定された学習者が前記第二端末装置を介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部、
前記第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された学習者の人数と、前記情報データを取得済みの前記学習者の人数または前記情報データを未取得の前記学習者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部、
前記対応付け処理部により対応付けられた前記取得状況情報を、前記第一端末装置の表示部に表示させる表示制御部、
として機能させるプログラム。
【請求項10】
指導者が使用する第一端末装置及び対象者が使用する第二端末装置に通信可能に接続される情報処理装置のコンピューターを、
前記第一端末装置から情報データの取得相手として指定された対象者が前記第二端末装置を介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部、
前記第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された対象者の人数と、前記情報データを取得済みの前記対象者の人数または前記情報データを未取得の前記対象者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部、
前記対応付け処理部により対応付けられた前記取得状況情報を、前記第一端末装置が有する表示部に表示させる表示制御部、
として機能させるプログラム。
【請求項11】
請求項1から8のいずれか一項に記載の情報処理装置と、
前記情報処理装置と通信可能に接続される第一端末装置及び第二端末装置と、
を備える情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピューターネットワークシステムを用いて、教師と生徒間で添削課題等の各種情報を共有する、学習支援システムが知られている。
【0003】
具体的には、例えば、特許文献1には、教材の選定処理、添削課題用データの送信処理、解答データの受信処理、添削処理、添削データの登録処理、及び添削データの送信処理を有する学習支援システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明における添削課題用データの送信処理では、添削課題用データを添付した電子メールを生徒が受け取ったか否かを教師が把握することができず、利便性が良くないという問題があった。
【0006】
本発明の課題は、データの送受信においてユーザーの利便性を向上させることができる情報処理装置、プログラム及び情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、
学習指導者が使用する第一端末装置及び学習者が使用する第二端末装置に通信可能に接続される情報処理装置であって、
前記第一端末装置から学習に係る情報データの取得相手として指定された学習者が前記第二端末装置を介して前記情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部と、
前記第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、前記情報データの取得相手として指定された学習者の人数と、前記情報データを取得済みの前記学習者の人数または前記情報データを未取得の前記学習者の人数と、前記情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部と、
前記対応付け処理部により対応付けられた前記取得状況情報を、前記第一端末装置が有する表示部に表示させる表示制御部と、
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、データの送受信においてユーザーの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第一実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す接続図である。
【
図2】第一実施形態に係るデータベースの構成例を示す図である。
【
図3】第一実施形態に係る授業支援機能の使用例のフローチャートである。
【
図4A】第一実施形態に係る授業画面の一例を示す図である。
【
図4B】第一実施形態に係るノートブック新規作成画面の一例を示す図である。
【
図4C】第一実施形態に係る授業画面の一例を示す図である。
【
図5A】第一実施形態に係るノートブック画面の一例を示す図である。
【
図5B】第一実施形態に係るノートブック画面の一例を示す図である。
【
図6A】第一実施形態に係る課題管理画面の一例を示す図である。
【
図6B】第一実施形態に係る提出先新規作成画面の一例を示す図である。
【
図7】第一実施形態に係る付箋編集画面の一例を示す図である。
【
図8A】第一実施形態に係る送信画面の一例を示す図である。
【
図8B】第一実施形態に係る送信先選択画面の一例を示す図である。
【
図9】第一実施形態に係る生徒用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【
図10A】第一実施形態に係る教師用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【
図10B】第一実施形態に係る教師用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【
図10C】第一実施形態に係る教師用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【
図11A】第二実施形態に係る教師用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【
図11B】第二実施形態に係る教師用の送受信履歴画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理システムについて、図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態において、当該情報処理システムは、学校における授業中に教師(学習指導者)及び生徒(学習者)によって使用されるものとする。なお、学校とは、正規の小学校、中学校、高校、大学だけではなく、専門学校、学習塾、予備校などを含むものである。
【0011】
<第1実施形態>
[1.構成の説明]
[1-1.情報処理システム1の構成の説明]
図1に、本発明の実施の形態に係る情報処理システム1の構成例を示す。
情報処理システム1は、情報処理装置であるサーバー装置10と、第一端末装置20Aと、複数の第二端末装置20Bを含む。なお、情報処理システム1は、第一端末装置20Aを複数備えていてもよい。
サーバー装置10、第一端末装置20A及び第二端末装置20Bは、ネットワーク30を介して電気通信が可能に接続される。
ネットワーク30は、例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、移動体通信ネットワーク、近距離無線通信網、あるいは、これらの一部又は全部の組合せといった、任意の電気通信ネットワークであればよい。
【0012】
[1-2.サーバー装置10の構成の説明]
サーバー装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える。これらの構成は、システムバス19を介して互いに接続されている。
【0013】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)及びRAM(Random Access Memory)等を備え、サーバー装置10の各部を制御する。具体的には、制御部11は、記憶部12に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
例えば、制御部11は、アプリケーションプログラムの実行結果に応じて、第一端末装置20Aの表示部24Aに当該実行結果に係る表示を行わせるための制御信号を生成し、通信部13を介して第一端末装置20Aに送信する。また、制御部11は、アプリケーションプログラムの実行結果に応じて、第二端末装置20Bの表示部24Bに当該実行結果に係る表示を行わせるための制御信号を生成し、通信部13を介して第二端末装置20Bに送信する。
【0014】
記憶部12は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)などにより構成される。
記憶部12には、制御部11で実行されるシステムプログラム、アプリケーションプログラム等、これらのプログラムの実行に必要なデータが記憶されている。
【0015】
通信部13は、NIC(Network Interface Card)などを含んで構成され、ネットワーク30にアクセスして外部機器との電気通信を行う。
【0016】
[1-3.第一端末装置20Aの構成の説明]
第一端末装置20Aは、教師が使用する端末装置である。
第一端末装置20Aは、パーソナルコンピューター、タブレットなどの携帯端末装置、スマートフォンなどの移動体通信装置のいずれであってもよい。
【0017】
第一端末装置20Aは、制御部21Aと、記憶部22Aと、操作部23Aと、表示部24Aと、通信部25Aと、音声入出力部26A、撮像部27A等を備える。これらの構成は、システムバス29Aを介して互いに接続されている。
【0018】
制御部21Aは、CPU及びRAM等を備え、第一端末装置20Aの各部を制御する。具体的には、制御部21Aは、記憶部22Aに記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
例えば、制御部21Aは、教師用学習支援アプリケーション(以下、教師用学習支援アプリ)プログラムを実行して、操作部23Aに対するユーザーの入力操作の内容に基づく情報を通信部25Aによりサーバー装置10に送信させたり、サーバー装置10から受信した情報を表示部24Aに表示させたりする。
【0019】
記憶部22Aは、例えば、HDD、SSD、EEPROMなどにより構成される。
記憶部22Aには、制御部21Aで実行されるシステムプログラム、教師用学習支援アプリプログラム等、これらのプログラムの実行に必要なデータが記憶されている。当該プログラムは、外部のウェブサーバーからネットワーク30、通信部25Aを介して、記憶部22Aにダウンロードされてもよい。
【0020】
操作部23Aは、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス等の操作入力部を有している。操作部23Aは、ユーザーによる操作入力を受け付け、その操作情報を制御部21Aに出力する。
【0021】
表示部24Aは、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等で構成され、制御部21Aから指示された表示情報に従い各種表示を行う。
【0022】
通信部25Aは、NICなどの有線通信モジュール又は無線通信モジュールの少なくとも一方を含んで構成され、ネットワーク30にアクセスして外部機器との電気通信を行う。
【0023】
音声入出力部26Aは、マイクなどの音声入力部と、アンプ、スピーカーなどの音声出力部とを有する。音声入出力部26Aは、音声入力部により、ユーザーの音声などの音声信号を取得して音声データに変換して制御部21Aに出力する。また、音声入出力部26Aは、音声出力部により、制御部21Aから入力される音声データに基づいて音声出力する。
【0024】
撮像部27Aは、光学系と、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子と、を有するデジタルカメラ部であり、被写体(例えばユーザー)を撮像して、静止画や動画の画像データを生成して制御部21Aに出力する。
【0025】
[1-4.第二端末装置20Bの構成の説明]
第二端末装置20Bは、生徒が使用する端末装置である。
第二端末装置20Bは、第一端末装置20Aと同様に、パーソナルコンピューター、タブレットなどの携帯端末装置、スマートフォンなどの移動体通信装置のいずれであってもよい。
【0026】
第二端末装置20Bは、制御部21Bと、記憶部22Bと、操作部23Bと、表示部24Bと、通信部25Bと、音声入出力部26B、撮像部27B等を備える。これらの構成は、システムバス29Bを介して互いに接続されている。
【0027】
制御部21Bは、CPU及びRAM等を備え、第二端末装置20Bの各部を制御する。具体的には、制御部21Bは、記憶部22Bに記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAMに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
例えば、制御部21Bは、生徒用学習支援アプリケーション(以下、生徒用学習支援アプリ)プログラムを実行して、操作部23Bに対するユーザーの入力操作の内容に基づく情報を通信部25Bによりサーバー装置10に送信させたり、サーバー装置10から受信した情報を表示部24Bに表示させたりする。
【0028】
記憶部22Bは、例えば、HDD、SSD、EEPROMなどにより構成される。
記憶部22Bには、制御部21Bで実行されるシステムプログラム、生徒用学習支援アプリプログラム等、これらのプログラムの実行に必要なデータが記憶されている。当該プログラムは、外部のウェブサーバーからネットワーク30、通信部25Bを介して、記憶部22Bにダウンロードされてもよい。
【0029】
操作部23B、表示部24B、通信部25B、音声入出力部26B、撮像部27Bは、それぞれ操作部23A、表示部24A、通信部25A、音声入出力部26A、撮像部27Aと構成が同様であるため、説明を省略する。
【0030】
[1-5.データベースの構成の説明]
図2に、データベース121の構成例を示す。
データベース121は、サーバー装置10の記憶部12のストレージに設けられている。
データベース121は、ノートブック管理テーブル121aと、付箋管理テーブル121bと、ユーザー管理テーブル121cと、提出場所管理テーブル121dを含んでいる。
【0031】
ノートブック管理テーブル121aは、学習支援アプリ(教師用学習支援アプリまたは生徒用学習支援アプリ)においてユーザーに作成されるノートブックに係る情報を管理するテーブルである。
図5Bに、ノートブックを表示するノートブック画面242の例を示す。
ノートブック管理テーブル121aは、ユーザーが作成したノートブックごとに、データID、ノートブックID、ユーザーID、ノートブックサムネイル画像等の情報を保管する。ノートブック管理テーブル121aに保管される情報を示すデータは、ノートブック管理データともいう。新たなノートブックが作成された場合に、ノートブック管理テーブル121aでは、新たに1行のノートブック管理データが追加される。
データIDは、各々のノートブック管理データに付与された固有の識別情報である。ユーザーIDは、そのノートブックを作成したユーザーの識別情報である。ノートブックIDは、ノートブックごとに割り当てられる識別情報である。
ノートブックサムネイル画像は、ノートブックのサムネイル画像を示す画像データである。例えば、ノートブックサムネイル画像は、ノートブックの画面データをキャプチャ画像として取り込むことで、作成されたものである。
【0032】
付箋管理テーブル121bは、学習支援アプリにおいてユーザーに作成される付箋に係る情報を管理するテーブルである。
図5Bに、ノートブック画面242内に付箋2421が表示されている例を示す。
付箋管理テーブル121bは、ユーザーが作成した付箋ごとに、付箋ID、ノートブックID、付箋タイプ、付箋内容、付箋サムネイル画像などの情報を保管する。付箋管理テーブル121bに保管される情報を示すデータは、付箋管理データともいう。新たな付箋が作成された場合に、付箋管理テーブル121bでは、新たに1行の付箋管理データが追加される。
付箋IDは、各々の付箋に対応した付箋管理データに付与された固有の識別情報である。
ノートブックIDは、各々の付箋が表示されるノートブックの識別情報であり、ノートブック管理テーブル121aに保管されたノートブック管理データに含まれるノートブックIDに対応している。
付箋タイプは、テキスト付箋、カメラ付箋、リンク付箋、ファイル付箋、辞書付箋等の付箋に対応する種類を示す情報である。各々の付箋の種類は、後に詳述する。
付箋内容は、付箋の内容を示し、文字列、画像、動画などを特定可能に示す情報である。また、付箋内容は、ノートブックにおける各々の付箋について、表示位置や表示サイズ、表示色といった、表示設定に関する情報を含んでいてもよい。
付箋サムネイル画像は、付箋のサムネイル画像を示す画像データである。例えば、付箋サムネイル画像は、付箋の画面データをキャプチャ画像として取り込むことで、作成されたものである。
【0033】
ユーザー管理テーブル121cは、情報処理システム1が提供する情報処理サービスを利用するユーザー(例えば、教師、生徒等)ごとに、ユーザーID、ユーザー名、ノートブックID、メールアドレス、ユーザー種別、所属クラス、年齢、性別、所在地などの情報を保管する。ユーザー管理テーブル121cに保管される情報を示すデータは、ユーザー管理データともいう。新たなユーザーが登録された場合に、ユーザー管理テーブル121cでは、新たに1行のユーザー管理データが追加される。
ユーザーIDは、各々のユーザーに対応したユーザー管理データに付与された固有の識別情報である。当該ユーザーIDがユーザー識別情報である。
ユーザー名は、登録されたユーザーの名称を示す識別情報である。当該ユーザー名が学習者の識別情報である。
ノートブックIDは、登録されたユーザーが履修している授業に対応するノートブックの識別情報であり、ノートブック管理テーブル121aに保管されたノートブック管理データに含まれるノートブックIDに対応している。
メールアドレスは、登録されたユーザーが使用するメールのアドレス情報である。
ユーザー種別、所属クラス、年齢、性別、所在地は、各々のユーザーに対応した属性情報である。このうち、ユーザー種別は、生徒又は教師、あるいは、所属機関や所属部署や専門分野など、ユーザーの地位や能力に対応した属性情報である。所属クラスは、ユーザー種別が生徒の場合に設定される情報であって、ユーザーが所属するクラス(例えば、1年1組等)の情報である。所在地は、ユーザーの住所、居所、現在地、ユーザーが所属する組織の住所、居所のうち、少なくともいずれかを示す国名、地域の名称、郵便番号、その他の住所コード、番地など、各々のユーザーに対応して設定可能な位置情報であればよい。
【0034】
提出場所管理テーブル121dは、学習支援アプリにおいてユーザーに作成される課題の提出場所に係る情報を管理するテーブルである。
提出場所管理テーブル121dは、ユーザーが作成した提出場所ごとに、提出場所ID、ユーザーID等の情報を保管する。提出場所管理テーブル121dに保管される情報を示すデータは、提出場所管理データともいう。新たな提出場所が作成された場合に、提出場所管理テーブル121dでは、新たに1行の提出場所管理データが追加される。
提出場所IDは、各々の提出場所管理データに付与された固有の識別情報である。ユーザーIDは、その提出場所を作成したユーザーの識別情報である。
【0035】
[2.動作の説明]
[2-1.授業支援機能の使用例の説明]
次に、情報処理システム1が有する授業支援機能を説明する。
教師及び生徒は、学校の授業中に当該授業支援機能を用いて、授業における添削課題等の各種情報を共有することができる。
図3は、授業支援機能の使用例の流れを示すフローチャートである。
【0036】
まず、第一端末装置20Aの制御部21Aは、教師用学習支援アプリを実行し、ユーザー(ここでは教師)によるユーザーIDの入力及びログインを受け付け、課題を作成する教科の選択、及びノートブックの作成を受け付ける(ステップA1)。
具体的には、制御部21Aは、表示部24Aに
図4Aに示す授業画面241を表示し、教師による入力操作を受け付ける。例えば、教師は、
図4Aに示すように、その日の授業ごとにノートブックを作成する。
【0037】
制御部21Aは、教師による授業画面241内の教科一覧241aから課題を作成する教科の選択を受け付ける。
図4Aに示す例においては、「数学」が選択されている。
次に、制御部21Aは、教師による授業画面241内のノートブック新規作成ボタン241bの押下を受け付ける。
制御部21Aは、教師によるノートブック新規作成ボタン241bの押下を受け付けると、授業画面241内に
図4Bに示すノートブック新規作成画面241cを表示する。
そして、制御部21Aは、ノートブック新規作成画面241c内の入力欄241dにおいてノートブック名(例えば、「10月18日数学授業ノート」)の入力、及び作成ボタン241eの押下操作を受け付ける。
【0038】
サーバー装置10の制御部11は、教師による入力欄241dにおける入力及び作成ボタン241eの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受信すると、ノートブック管理テーブル121aに、新たに1行のノートブック管理データを追加する(ステップB1)。
作成ボタン241eが押下操作されると、制御部21Aは、
図4Cに示すように、授業画面241内のノートブック表示領域241fに、作成したノートブックのノートブックサムネイル画像241gを表示する。各々のノートブックサムネイル画像241gは、ノートブック名、作成したユーザー名、更新日時等を含んでいてもよい。
【0039】
そして、制御部21Aは、ノートブック表示領域241fにおける教師によるノートブックサムネイル画像241gの選択操作を受け付けると、表示部24Aに、選択されたノートブックのノートブック画面242(
図5A)を表示する。教師は、ノートブック画面242上で課題を作成する。
【0040】
次に、制御部21Aは、課題の提出場所(提出先)の作成を受け付ける(ステップA2)。
具体的には、制御部21Aは、教師による授業画面241内の提出画面遷移ボタン241h(
図4A)、またはノートブック画面242内の提出ボタン242a(
図5A)の押下操作を受け付けると、表示部24Aに、
図6Aに示す課題管理画面243を表示する。
【0041】
制御部21Aは、教師による課題管理画面243内の提出先作成ボタン243aの押下操作を受け付けると、課題管理画面243内に
図6Bに示す提出先新規作成画面243cを表示する。
そして、制御部21Aは、教師による提出先新規作成画面243c内の入力欄243dにおける、提出先名(例えば、「課題002」)、及び期限(日付、時間)の入力、及び作成ボタン243eの押下操作を受け付ける。
【0042】
サーバー装置10の制御部11は、教師による入力欄243dにおける入力及び作成ボタン243eの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受信すると、提出場所管理テーブル121dに、新たに1行の提出場所管理データを追加する(ステップB2)。
作成ボタン243eが押下操作されると、制御部21Aは、課題管理画面243内の提出先一覧243bに、作成された課題の提出先を表示する。
【0043】
次に、制御部21Aは、教師による課題を付箋を用いて作成することを受け付ける(ステップA3)。
具体的には、制御部21Aは、教師によるノートブック画面242内のテキスト付箋ボタン242b(
図5A)の押下操作を受け付けると、表示部24Aに、
図7に示す付箋編集画面244を表示する。
【0044】
制御部21Aは、教師による付箋編集画面244内のテキスト入力ボタン244aの押下操作を受け付け、入力領域244b内において課題の内容をテキストで入力することを受け付ける。
なお、制御部21Aは、教師によるスタンプ入力ボタン244cの押下操作を受け付けた場合、入力領域244b内にスタンプを配置することを受け付ける。また、制御部21Aは、教師による手書き入力ボタン244dの押下操作を受け付けた場合、入力領域244b内において手書き入力することを受け付ける。また、制御部21Aは、教師による音声入力ボタン244eの押下操作を受け付けた場合、付箋に音声データを追加することを受け付ける。
【0045】
そして、サーバー装置10の制御部11は、教師による保存ボタン244fの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受け付けると、付箋管理テーブル121bに、新たに1行の付箋管理データを追加する(ステップB3)。
保存ボタン244fが押下操作されると、制御部21Aは、ノートブック画面242内の付箋表示領域242c(
図5B)に作成された付箋を表示する。
図5Bに示す例においては、「10月18日数学授業ノート」のノートブック画面242内に作成した付箋2421が表示されている。
【0046】
なお、制御部21Aは、教師によるノートブック画面242内のカメラ付箋ボタン242dの押下操作を受け付けた場合、撮像部27Aを使用して撮影した画像や動画を付箋として作成することを受け付ける。
また、制御部21Aは、教師によるリンク付箋ボタン242eの押下操作を受け付けた場合、ウェブ上のリンク先URL(Uniform Resource Locator)付きの付箋を作成することを受け付ける。
また、制御部21Aは、教師によるファイル付箋ボタン242fの押下操作を受け付けた場合、記憶部22Aに記憶されたファイル(例えば、画像や動画、PDF(Portable Document Format)ファイル等)を付箋として作成することを受け付ける。
また、制御部21Aは、教師による辞書付箋ボタン242gの押下操作を受け付けた場合、辞書ツールで調べた内容(単語や熟語、例文等)を付箋として作成することを受け付ける。
【0047】
次に、制御部21Aは、課題の付箋を生徒に送信することを受け付ける(ステップA4)。
具体的には、制御部21Aは、教師によるノートブック画面242内の送受信ボタン242h(
図5B)上への付箋2421のドラッグアンドドロップ操作を受け付けると、表示部24Aに、
図8Aに示す送信画面245を表示する。
図8Aに示すように、送信画面245内には、送信する付箋の付箋サムネイル画像245aが表示されている。
【0048】
制御部21Aは、教師が送信先を指定して送信する場合、送信画面245内の送信先指定ボタン245bの押下操作を受け付ける。
制御部21Aは、教師による送信先指定ボタン245bの押下操作を受け付けると、表示部24Aに、
図8Bに示す送信先選択画面245cを表示する。
制御部21Aは、送信先選択画面245cにおいて、送信される付箋が対応する授業を履修している生徒全員を選択するチェックボックス(「すべて選択」)、この授業を履修している生徒を個別に選択するチェックボックス、及びこの授業を履修している生徒をクラス単位で選択するチェックボックスを表示する。上述したように、各生徒の所属クラスの情報がユーザー管理テーブル121cに登録されているため、送信先選択画面245cにおいて、送信先をクラス単位で選択するチェックボックスを表示することができる。
【0049】
制御部21Aは、教師による送信先の選択、及び送信ボタン245dの押下操作を受け付ける。
【0050】
なお、制御部21Aは、教師がこの授業を履修している生徒全員(例えば、1年1組全員及び1年2組全員)に付箋を送信する場合、送信画面245内の全員送信ボタン245eの押下操作を受け付けてもよい。
【0051】
サーバー装置10の制御部11は、教師による送信ボタン245d、または全員送信ボタン245eの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受信すると、送信先選択画面245cにおいて選択された送信先、または授業を履修している生徒全員が使用する第二端末装置20Bに付箋を送信することを受け付ける(ステップB4)。
【0052】
つまり、サーバー装置10の制御部11は、付箋(学習に係る情報データ)を、生徒(学習者)に、生徒が所属するクラス単位で送信する指示、学習者を個々に指定して送信する指示、または学習者全員に送信する指示の何れかの指示を(第一端末装置20Aから)受け付ける。ここで、制御部11は第一受付部として機能する。なお、サーバー装置10の制御部11は、上述した各生徒に対応づけられているユーザー識別情報(ユーザーID)を用いて、付箋(学習に係る情報データ)の取得相手である生徒(学習者)を指定するようになっている。
【0053】
なお、ここで、サーバー装置10の制御部11は、送信先選択画面245cにおいて選択された送信先、または授業を履修している生徒全員が使用する第二端末装置20Bに、付箋が送信されたことを通知してもよい。
【0054】
次に、第二端末装置20Bの制御部21Bは、ステップA1と同様にして、生徒用学習支援アプリを実行し、ユーザー(ここでは生徒)によるユーザーIDの入力及びログインを受け付け、課題を受信する教科の選択、及びノートブックの作成を受け付ける(ステップC1)。
【0055】
次に、制御部21Bは、生徒による授業画面241内の提出画面遷移ボタン241h(
図4A)、またはノートブック画面242内の提出ボタン242a(
図5A)の押下操作を受け付けると、表示部24Bに課題管理画面243(
図6A)を表示する(ステップC2)。生徒は、課題管理画面243において課題の提出場所(提出先)を確認する。
【0056】
次に、制御部21Bは、教師から送信された課題の付箋をダウンロードする(ステップC3)。
具体的には、制御部21Bは、生徒によるノートブック画面242内の送受信ボタン242h(
図5A)の押下操作を受け付けると、表示部24Bに、
図9に示す送受信履歴画面246を表示する。
【0057】
制御部21Bは、生徒による送受信履歴画面246内のダウンロードボタン246aの押下操作を受け付けると、教師から送信された付箋をダウンロードする。なお、送受信履歴画面246には、各々の付箋に対応する付箋サムネイル画像246b、付箋の受信日時、付箋の送信元のユーザー名(例えば、先生一)が表示されている。
【0058】
サーバー装置10の制御部11は、生徒により付箋がダウンロードされると当該生徒が付箋を取得済みであることを示す取得済情報を取得する(ステップB5)。
つまり、サーバー装置10の制御部11は、第一端末装置20Aから付箋(学習に係る情報データ)の取得相手(送信先)として指定された生徒(学習者)が第二端末装置20Bを介して付箋を取得済みであることを示す取得済情報を取得する。ここで、制御部11は第一取得部として機能する。
なお、上記の取得済情報に加えて、ダウンロードされた付箋が当該生徒により閲覧されたときに、サーバー装置10の制御部11により、生徒によってダウンロードされた付箋が閲覧されたことを示す情報を取得するようにしてもよい。
【0059】
そして、制御部21Bは、ダウンロードした付箋をノートブック画面242内の付箋表示領域242cに表示する。
【0060】
次に、制御部21Bは、生徒による、課題の付箋において課題の回答を入力することを受け付ける(ステップC4)。
そして、制御部21Bは、生徒による、回答を入力した付箋を、課題の提出先に提出することを受け付ける(ステップC5)。
【0061】
サーバー装置10の制御部11は、第二端末装置20Bから付箋の提出を受け付ける(ステップB6)。
【0062】
次に、第一端末装置20Aの制御部21Aは、生徒から提出された回答の付箋を課題の提出先において表示する(ステップA5)。
そして、制御部21Aは、教師による、生徒から提出された回答の付箋の添削を受け付ける(ステップA6)。
そして、制御部21Aは、教師による、添削済みの付箋の生徒への返却を受け付ける(ステップA7)。
【0063】
サーバー装置10の制御部11は、第一端末装置20Aから付箋の返却を受け付ける(ステップB7)。
なお、ここで、サーバー装置10の制御部11は、付箋の返却先である生徒が使用する第二端末装置20Bに、付箋が返却されたことを通知してもよい。
【0064】
次に、第二端末装置20Bの制御部21Bは、ステップC3と同様にして、教師から送信された添削済みの付箋をダウンロードする(ステップC6)。
以上が、情報処理システム1が有する授業支援機能の使用例の流れの一例である。
【0065】
[2-2.教師用の送受信履歴画面における表示の説明]
次に、
図10Aに示す教師用の送受信履歴画面247における表示について説明する。
教師は、例えば、上記授業支援機能の使用例の流れのステップA4後に、送受信履歴画面247を確認することで、生徒に送信した課題の付箋は生徒によってダウンロードされた(取得済み)かどうかを把握できる。
【0066】
具体的には、第一端末装置20Aの制御部21Aは、ユーザー(ここでは教師)によるノートブック画面242内の送受信ボタン242h(
図5B)の押下操作を受け付けると、表示部24Aに、
図10Aに示す教師用の送受信履歴画面247を表示する。
【0067】
サーバー装置10の制御部11は、教師用の送受信履歴画面247において、
図10Aに示すように、送信された付箋ごとに取得済情報に基づいて、取得済み状況247aと、当該付箋の付箋サムネイル画像247cとを対応付けた取得状況情報を表示させるための制御信号を第一端末装置20Aに送信する。
つまり、制御部11は、表示部24Aに、付箋(学習に係る情報データ)ごとに取得状況情報を複数表示させる。
【0068】
取得済み状況247aは、付箋の送信先のうち何人が当該付箋をダウンロード済みであるかを示す。例えば、「1/2人取得済み」とは、付箋の送信先が2人であり、そのうちの1人が付箋をダウンロード済みであることを示す。
つまり、制御部11は、取得した取得済情報に基づいて、付箋(学習に係る情報データ)の取得相手(送信先)として指定された生徒(学習者)の人数と、付箋を取得済みの生徒の人数または付箋を未取得の生徒の人数と、付箋のサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする。ここで、制御部11は対応付け処理部として機能する。
また、制御部11は、対応付けた取得状況情報を、第一端末装置20Aが有する表示部24Aに表示させる。ここで、制御部11は表示制御部として機能する。
なお、教師用の送受信履歴画面247に表示される付箋のサムネイル画像を選択することにより、当該サムネイル画像に対応する課題の付箋の詳細が表示部24Aに表示されるようになっていてもよい。
【0069】
また、制御部11は、送信された付箋が音声データ付きの付箋である場合、付箋サムネイル画像247c上に音声マーク247d(音声識別情報)を表示させる。
なお、送受信履歴画面247には、各々の付箋の送信日時、及び付箋の送信先(例えば、授業名 全員)が表示されている。
【0070】
また、制御部11は、ユーザー(ここでは教師)による送受信履歴画面247内の取得人数ボタン247bの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受信すると、送受信履歴画面247に、
図10B、
図10Cに示す取得状況一覧247eを表示させるための制御信号を第一端末装置20Aに送信する。
制御部11は、取得状況一覧247eにおいて、送信先のユーザー(ここでは生徒)のユーザー名(学習者の識別情報)及び当該ユーザーの取得状況(未取得または取得済み)の一覧を表示させる。
【0071】
図10Bに示す取得状況一覧247eは、取得済み状況247aが「1/2人取得済み」である場合の表示である。
制御部11は、
図10Bに示すように、取得状況が未取得であるユーザーのユーザー名に対応付けてリマインダー送信ボタン247fを表示させてもよい。
制御部11は、ユーザー(ここでは教師)によるリマインダー送信ボタン247fの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受信すると、該当するユーザー(ここでは生徒)が使用する第二端末装置20Bに、送信された付箋をダウンロードするように指示する旨のリマインダーを送信する。
つまり、制御部11は、付箋(学習に係る情報データ)を未取得である生徒(学習者)に、付箋を取得するように指示する旨の通知を送信することを受け付ける。ここで、制御部11は第二受付部として機能する。また、
図10Cに示すように複数の生徒の取得状況が未取得である場合には、未取得の生徒に一括でリマインダーを送信するためのリマインダー送信ボタン(図示せず)を表示するようにしてもよい。
【0072】
また、
図10Cに示す取得状況一覧247eは、取得済み状況247aが「5/30人取得済み」である場合の表示である。なお、取得済み状況247aは、上記のような「5/30人取得済み」との表示に限定されず、異なる表示を行うようにしてもよい。例えば、「5/30人取得済み」と表示する代わりに、「25/30人未取得」と表示するようにしてもよい。すなわち、付箋が送信された人数と、取得済みの人数または未取得の人数とが把握できるように表示されていればよい。
図10Cに示すように、送信先が多いために取得状況一覧247eに表示しきれない場合には、スクロールバー247gを移動させることにより表示できるようにしてもよい。
また、
図10Cに示すように、送信先のユーザー名が長いために取得状況一覧247eに表示しきれない場合には、当該ユーザー名を省略表示247hしてもよい。
また、取得状況一覧247eにおいて、未取得であるユーザーをソートしてまとめて(例えば、上位に)表示してもよい。
【0073】
教師は、取得済み状況247a及び付箋サムネイル画像247cを確認することで、どの課題の付箋が何人の生徒によってダウンロード済みであるかを把握できる。より詳細には、付箋サムネイル画像247c内の文字が小さく当該付箋サムネイル画像247c内の文字が直接は読めない場合であっても、付箋サムネイル画像247cから読み取れる情報(文字の量、文字の大きさ及び文字の位置、グラフや図形が含まれている場合にはグラフや図形の形状)から、付箋サムネイル画像247cに対応する課題を把握することができるため、教師は、どの課題の付箋が何人の生徒によってダウンロード済みであるかを把握することができる。
また、教師は、取得状況一覧247eを確認することで、どの生徒が付箋をダウンロード済みなのか、またどの生徒が付箋をダウンロードしていないのかを把握できる。
【0074】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明する。
【0075】
第2実施形態におけるサーバー装置10の記憶部12は、欠席情報を記憶している。
欠席情報は、どの授業にどの生徒が欠席しているかを示す情報である。例えば、欠席情報には、授業に対応するノートブックIDに、当該授業を欠席している生徒(欠席者)のユーザーIDが対応付けられて記憶されている。
【0076】
サーバー装置10は、例えば、授業中に、当該授業を履修している生徒のうち、第二端末装置20Bにおいてログインしていない生徒のユーザーIDを欠席者のユーザーIDとして取得する。そして、サーバー装置10は、当該授業に対応するノートブックIDに欠席者のユーザーIDを対応付けて欠席情報として記憶する。
また、欠席情報は、教師により第一端末装置20Aの操作部23Aを介して入力され、通信部25Aからサーバー装置10に送信されてもよい。また、サーバー装置10は、第一端末装置20A及び第二端末装置20B以外の外部装置から欠席情報を取得してもよい。
つまり、制御部11は、学習者の授業に対する欠席情報を取得する。ここで、制御部11は第二取得部として機能する。
【0077】
次に、第2実施形態における教師用の送受信履歴画面247A(
図11A)における表示について説明する。
第2実施形態における取得済み状況247Aaにおいて、制御部11は、付箋の送信先のうち何人が当該付箋をダウンロード済みであるかに加えて、欠席情報に基づき欠席者の人数を表示する。
つまり、制御部11は、取得した欠席情報に基づいて、取得状況情報として、授業に係る付箋(学習に係る情報データ)の取得相手(送信先)である学習者であって、且つ当該授業を欠席している学習者の人数を表示させる。
例えば、「5/30[1]人取得済み」とは、付箋の送信先が30人であり、そのうちの5人が付箋をダウンロード済みであり、且つ授業を欠席している人数が1人であることを示す。
【0078】
なお、取得済み状況247Aaにおける付箋の送信先の人数に欠席者を含めるか否かを予め設定できるようにしてもよい。
すなわち、付箋の送信先の人数に欠席者を含めない場合、取得済み状況247Aaとして、例えば、「5/29[1]人取得済み」と表示する。これは、授業を欠席している人数が1人であり、また付箋の送信先が29人であり、そのうちの5人が付箋をダウンロード済みであることを示す。なお、欠席者の表示として、「5/29(1)人取得済み」と表示するようにしてもよい。また、欠席者の数を表す部分([1])の書体や文字の大きさを変更してもよいし、文字の色を変更するようにしてもよい。
【0079】
また、制御部11は、ユーザー(ここでは教師)による送受信履歴画面247A内の取得人数ボタン247Abの押下操作に基づく制御信号を第一端末装置20Aから受け付けると、送受信履歴画面247Aに、
図11Bに示す取得状況一覧247Aeを表示させるための制御信号を第一端末装置20Aに送信する。
制御部11は、取得状況一覧247Aeにおいて、送信先のユーザー(ここでは生徒)のユーザー名及び当該ユーザーの取得状況(未取得または取得済み)の一覧を表示させる。また、制御部11は、取得状況一覧247Aeにおいて、欠席者のユーザー名及び欠席者である情報247Ai(例えば、「欠席」)を表示させる。
【0080】
教師は、取得済み状況247Aa及び付箋サムネイル画像247cを確認することで、どの課題の付箋が何人の生徒によってダウンロード済みであるかを把握できる。また、付箋サムネイル画像247cから読み取れる情報(文字の量、文字の大きさ及び文字の位置、グラフや図形が含まれている場合にはグラフや図形の形状)から、どの課題の付箋が何人の生徒によってダウンロード済みであるかを把握することができる。さらに、教師は、授業に欠席者がいる場合、当該欠席者の人数を把握できる。
また、教師は、取得状況一覧247Aeを確認することで、どの生徒が付箋をダウンロード済みなのか、またどの生徒が付箋をダウンロードしていないのかを把握できる。さらに、教師は、授業に欠席者がいる場合、どの生徒が欠席しているのかを把握できる。
【0081】
[3.効果]
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置(サーバー装置10)は、学習指導者(教師)が使用する第一端末装置20A及び学習者(生徒)が使用する第二端末装置20Bに通信可能に接続される情報処理装置であって、第一端末装置20Aから学習に係る情報データ(付箋)の取得相手として指定された学習者が第二端末装置20Bを介して学習に係る情報データ(付箋)を取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部(制御部11)と、第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、学習に係る情報データの取得相手として指定された学習者の人数と、学習に係る情報データを取得済みの学習者の人数または学習に係る情報データを未取得の学習者の人数と、学習に係る情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部(制御部11)と、対応付け処理部により対応付けられた取得状況情報を、第一端末装置20Aが有する表示部24Aに表示させる表示制御部(制御部11)と、を備える。
これにより、教師は、どの課題の付箋が何人の生徒によってダウンロード済みであるかを把握できる。
すなわち、データの送受信においてユーザーの利便性を向上させることができる。
【0082】
また、本実施形態に係る情報処理装置において、表示制御部(制御部11)は、表示部24Aに、学習に係る情報データの取得相手である学習者の識別情報(ユーザー名)、及び学習に係る情報データを取得済みであるか否かを示す情報(未取得または取得済み)を一覧表示させる。
これにより、教師は、どの生徒が付箋をダウンロード済みなのか、またどの生徒が付箋をダウンロードしていないのかを把握できる。
【0083】
また、本実施形態に係る情報処理装置において、表示制御部(制御部11)は、表示部24Aに、学習に係る情報データごとに取得状況情報を複数表示させる。
これにより、教師は、複数の付箋における取得状況情報を一度に把握できる。
【0084】
また、本実施形態に係る情報処理装置は、学習者の授業に対する欠席情報を取得する第二取得部(制御部11)を備え、表示制御部(制御部11)は、第二取得部により取得された欠席情報に基づいて、取得状況情報として、当該授業に係る学習に係る情報データの取得相手である学習者であって、且つ当該授業を欠席している学習者の人数を表示させる。
これにより、教師は、授業に欠席者がいる場合、当該欠席者の人数を把握できる。
【0085】
また、本実施形態に係る情報処理装置は、学習に係る情報データを、学習者に、学習者が所属するクラス単位で送信する指示、学習者を個々に指定して送信する指示、または学習者全員に送信する指示の何れかの指示を受け付ける第一受付部(制御部11)を備える。
これにより、教師は、状況に応じて、または教師の要望に応じて、付箋の送信先を選択することができる。
【0086】
また、本実施形態に係る情報処理装置において、表示制御部(制御部11)は、学習に係る情報データが音声データを含む場合、付箋サムネイル画像上に音声データを含むことを示す音声識別情報(音声マーク247d)を表示させる。
これにより、ユーザーは、付箋に音声データが含まれていることを容易に認識できる。
【0087】
また、本実施形態に係る情報処理装置は、学習に係る情報データを未取得である学習者に、学習に係る情報データを取得するように指示する旨の通知を送信することを受け付ける第二受付部(制御部11)を備える。
これにより、付箋を取得していない生徒がいる場合に、当該生徒に付箋の取得を指示するリマインダーを送信できる。
【0088】
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0089】
例えば、当該情報処理システムは、学校又は塾における授業中に教師及び生徒によって使用されるものとするとしたがこれに限らない。授業外の時間において教師及び生徒によって使用されてもよい。
また、第一端末装置20A及び第二端末装置20Bが、例えば教室に備え付けられ、持ち運びができないようなパーソナルコンピューターである場合にも上記の情報処理システムを使用することができる。
【0090】
また、上記実施形態では、サーバー装置10が情報処理装置として機能するとしたがこれに限らない。第一端末装置20Aや他の外部装置が情報処理装置として機能してもよい。
第一端末装置20Aが情報処理装置として機能する場合、第一端末装置20Aの制御部21A(第一取得部)は、学習に係る情報データの取得相手として指定した学習者が第二端末装置20Bを介して学習に係る情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する。また、制御部21A(対応付け処理部)は、取得した取得済情報に基づいて、学習に係る情報データの取得相手として指定した学習者の人数と、学習に係る情報データを取得済みの学習者の人数または学習に係る情報データを未取得の学習者の人数と、学習に係る情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする。また、制御部21A(表示制御部)は、対応付けた取得状況情報を、表示部24Aに表示する。
【0091】
また、上記実施形態では、情報処理システムが、学校における授業中に学習指導者及び学習者によって使用される例について説明したが、これに限定されない。例えば、娯楽などのコンテンツを配信する際に上記の情報処理システムを使用するようにしてもよい。この場合、例えば、娯楽としての画像や音楽、スポーツ、演劇などのコンテンツを情報データとし、第一端末装置20Aのユーザー(例えば、指導者)が、対象者を情報データの取得相手として指定し、情報データを送信するようにする。
また、この場合、サーバー装置10は、第一端末装置20Aから情報データの取得相手として指定された対象者が第二端末装置20Bを介して情報データを取得済みであることを示す取得済情報を取得する第一取得部(制御部11)と、第一取得部により取得された取得済情報に基づいて、情報データの取得相手として指定された対象者の人数と、情報データを取得済みの対象者の人数または情報データを未取得の対象者の人数と、情報データのサムネイル画像とを対応付けて取得状況情報とする対応付け処理部(制御部11)と、対応付け処理部により対応付けられた取得状況情報を、第一端末装置20Aが有する表示部24Aに表示させる表示制御部(制御部11)と、を備える。
これにより、第一端末装置20Aのユーザーは、どのコンテンツが何人の対象者によってダウンロード済みであるかを把握できる。
すなわち、データの送受信においてユーザーの利便性を向上させることができる。
【0092】
以上の説明では、各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピューター読み取り可能な媒体としてHDDや不揮発性の半導体メモリを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピューター読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することも可能である。また、通信回線を介してプログラムのデータを提供する媒体として、キャリアウェーブ(搬送波)を適用することとしてもよい。
【符号の説明】
【0093】
1 情報処理システム
10 サーバー装置(情報処理装置)
11 制御部(第一取得部、第二取得部、対応付け処理部、表示制御部、第一受付部、第二受付部)
12 記憶部
13 通信部
19 システムバス
20A 第一端末装置
20B 第二端末装置
21A、21B 制御部
22A、22B 記憶部
23A、23B 操作部
24A、24B 表示部
25A、25B 通信部
26A、26B 音声入出力部
27A、27B 撮像部
29A、29B システムバス
30 ネットワーク