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特開2024-96584情報管理装置、情報管理システム、設定情報コピー方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096584
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報管理装置、情報管理システム、設定情報コピー方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20240709BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000158
(22)【出願日】2023-01-04
(71)【出願人】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】池田 亨
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB72
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】1つの企業に対応する店舗間で売上データ処理装置の設定情報を容易にコピーすることである。
【解決手段】サーバ10は、各店舗に設置されたレジ装置の設定情報を店舗間でコピーする。サーバ10は、各店舗のレジ装置30A1…の設定情報を、レジ装置30A1…が設置された店舗と、店舗が所属する企業CA,CBと、に対応付けて記憶する記憶手段と、PC20Aを介してユーザから所定の操作入力を受け付けた場合に、ユーザと対応付けられた企業CAに所属する店舗を設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補としてPC20Aの表示手段に表示する制御手段と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各店舗に設置された売上データ処理装置の設定情報を店舗間でコピーする情報管理装置であって、
前記各店舗の売上データ処理装置の設定情報を、当該売上データ処理装置が設置された店舗と、当該店舗が所属する企業と、に対応付けて記憶する記憶手段と、
所定の端末装置を介してユーザから所定の操作入力を受け付けた場合に、当該ユーザと対応付けられた企業に所属する店舗を前記設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補として前記端末装置の表示手段に表示する制御手段と、を備える情報管理装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記表示手段に表示された前記候補からコピー元の店舗およびコピー先の店舗の選択を受け付け、当該選択を受け付けたコピー元の店舗の設定情報を、当該選択を受け付けたコピー先の店舗の設定情報にコピーする請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記設定情報が有する複数の項目のうちコピー対象とする項目の選択を受け付け、当該選択を受け付けたコピー対象とする項目の前記設定情報を前記コピー元の店舗から前記コピー先の店舗にコピーする請求項2に記載の情報管理装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記所定の端末装置を介して前記ユーザのログインIDの入力を受け付けてログイン認証し、ログイン認証が成功した当該ユーザのログインIDに対応する企業を前記ユーザに対応付けられた企業として特定する請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記店舗をグループに対応付けて記憶し、
前記制御手段は、グループの選択入力を受け付けた場合に、当該選択入力されたグループに所属する店舗を前記コピー元の店舗及び前記コピー先の店舗の候補として表示させる請求項1に記載の情報管理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報管理装置と、
前記端末装置と、
前記売上データ処理装置と、を備える情報管理システム。
【請求項7】
各店舗に設置された売上データ処理装置の設定情報を店舗間でコピーする設定情報コピー方法であって、
前記各店舗の売上データ処理装置の設定情報を、当該売上データ処理装置が設置された店舗と、当該店舗が所属する企業と、に対応付けて記憶手段に記憶する記憶工程と、
所定の端末装置を介してユーザから所定の操作入力を受け付けた場合に、当該ユーザと対応付けられた企業に所属する店舗を前記設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補として前記端末装置の表示手段に表示する制御工程と、を含む設定情報コピー方法。
【請求項8】
各店舗に設置された売上データ処理装置の設定情報を店舗間でコピーする情報管理装置のコンピュータを、
前記各店舗の売上データ処理装置の設定情報を、当該売上データ処理装置が設置された店舗と、当該店舗が所属する企業と、に対応付けて記憶する記憶手段、
所定の端末装置を介してユーザから所定の操作入力を受け付けた場合に、当該ユーザと対応付けられた企業に所属する店舗を前記設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補として前記端末装置の表示手段に表示する制御手段、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報管理装置、情報管理システム、設定情報コピー方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店などの複数の店舗を有するチェーン店において、店舗ごとに売上データ処理装置としてのレジ装置を配置し、サーバが各店舗の売上データを各レジ装置から取得して管理するシステムが知られている。
【0003】
例えば、複数のPOS(Point Of Sales)端末と、POS管理装置と、を備えるPOSシステムが知られている(特許文献1参照)。このPOSシステムは、POS端末間で設定情報のコピーを行う。より具体的には、POS管理装置は、コピー元の既存店舗と、コピー先の新規店舗とコピーする設定情報との指定入力を受け付ける。そして、POS管理装置は、既存店舗のPOS端末の設定情報を、新規店舗のPOS端末の設定情報にコピーしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014-16829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記POSシステムでは、複数の企業に跨る複数のPOS端末をPOS管理装置が管理する構成が開示されていない。この構成では、例えば、企業のオーナーなどのユーザが設定情報のコピー対象の店舗を指定する場合に、自社の店舗をコピー対象として適切に選択することができなかった。
【0006】
本発明の課題は、1つの企業に対応する店舗間で売上データ処理装置の設定情報を容易にコピーすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の情報管理装置は、各店舗に設置された売上データ処理装置の設定情報を店舗間でコピーする情報管理装置であって、前記各店舗の売上データ処理装置の設定情報を、当該売上データ処理装置が設置された店舗と、当該店舗が所属する企業と、に対応付けて記憶する記憶手段と、所定の端末装置を介してユーザから所定の操作入力を受け付けた場合に、当該ユーザと対応付けられた企業に所属する店舗を前記設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補として前記端末装置の表示手段に表示する制御手段と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、1つの企業に対応する店舗間で売上データ処理装置の設定情報を容易にコピーできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施の形態のレジ管理システム1を示すブロック図である。
図2】サーバの機能構成を示すブロック図である。
図3】PCの機能構成を示すブロック図である。
図4】レジ装置の機能構成を示すブロック図である。
図5】ログイン情報の構成を示す図である。
図6】(a)は、値設定情報の構成を示す図である。(b)は、メッセージ設定情報の構成を示す図である。
図7】レジ設定情報登録処理を示すフローチャートである。
図8図7のレジ設定情報登録処理の店舗間コピー処理を示すフローチャートである。
図9】レシート・領収書設定画面を示す図である。
図10】レポート設定画面を示す図である。
図11】キーレイアウト設定画面を示す図である。
図12】商品キー・取引キー設定画面を示す図である。
図13】(a)は、取引キー設定画面を示す図である。(b)は、現金設定画面を示す図である。
図14】運用設定画面を示す図である。
図15】Non-PLU設定画面を示す図である。
図16】自動学習設定画面を示す図である。
図17】店舗間コピー画面を示す図である。
図18】(a)は、コピー元店舗選択画面を示す図である。(b)は、コピー元店舗選択画面を示す図である。(c)は、コピー元店舗選択画面を示す図である。
図19】(a)は、コピー先店舗選択画面を示す図である。(b)は、コピー先店舗選択画面を示す図である。
図20】店舗間コピー画面を示す図である。
図21】レジ設定情報設定処理を示すフローチャートである。
図22】レジ設定情報提供処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施の形態及び図示例に限定するものではない。
【0011】
まず、図1図4を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態のレジ管理システム1を示すブロック図である。図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。図3は、PC20Aの機能構成を示すブロック図である。図4は、レジ装置30A1の機能構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、情報管理システムとしてのレジ管理システム1は、複数の企業にわたり、各企業の店舗に設置されたレジ装置を管理するシステムである。各企業は、飲食店、食料品店、書店、百貨店など、レジ装置を使用する複数の店舗を経営する企業であるものとする。各企業が経営する複数の店舗は、同種の複数の店舗を展開するチェーン店でもよく、互いに異なる種類の複数の店舗としてもよく、これらの組合せとしてもよい。
【0013】
ここでは、説明を簡単にするために、レジ管理システム1は、一例として、企業CA,CBの2社のレジ装置を管理するものとして説明する。しかし、レジ管理システム1は、3社以上の企業に対応させてもよい。
【0014】
また、企業CAは、一例として、食料品店のチェーン店の「ああ屋」の複数の店舗を複数の地域で営業する企業とする。企業CBは、一例として、居酒屋のチェーン店の「焼き鳥いい」の複数の店舗を複数の地域で経営する企業とする。
【0015】
レジ管理システム1は、情報管理装置としてのサーバ10と、端末装置としてのPC(Personal Computer)20Aと、売上データ処理装置としてのレジ装置30A1,30A2…と、PC20Bと、レジ装置30B1,30B2…と、を備える。レジ管理システム1の各装置は、通信ネットワークNを介して接続されている。
【0016】
通信ネットワークNは、インターネットであるものとする。ただし、通信ネットワークNは、LAN(Local Area Network)や、専用線などの他の通信ネットワークを含む構成としてもよい。
【0017】
レジ装置30A1,30A2…は、それぞれ、企業CAの各店舗に1台ずつ設置され、各店舗で販売した商品の金額、個数などの売上データの登録を受け付ける売上データ処理装置である。同様に、レジ装置30B1,30B2…は、それぞれ、企業CBの各店舗に1台ずつ設置されている売上データ処理装置である。また、レジ装置30A1…、30B1…は、自装置に関する各種の設定情報(レジ設定情報とする)を記憶している。レジ装置30A1…、30B1…は、レジ設定情報により、例えば、レシートに印刷する情報などを設定・変更できる。
【0018】
サーバ10は、レジ装置30A1…、30B1…の情報(売上データ、マスタデータ、レジ設定情報など)を管理する情報処理装置である。マスタデータは、レジ装置の売上データ登録の業務を遂行するための基礎情報であり、例えば、レジ装置、企業(の人員)、扱う商品に関するデータである。また、サーバ10は、通信ネットワークN上の機器としてのPC20A,20BにWebページを提供するWebサーバとしても機能する。
【0019】
企業CAは、オーナー(オーナーの名前は、例えば「鈴木××」とする)が所属している。PC20Aは、企業CAのオーナーが独占的に使用するデスクトップPCであるものとするが、これに限定されない。PC20Aは、ノートPCや、タブレットPCなど、他の情報処理装置としてもよい。同様に、PC20Bは、企業CBのオーナーが使用するPCとする。
【0020】
企業CAのオーナーは、他の社員とは異なり、企業CAのレジ装置30A1,30A2…の設定情報を変更できる権限を有するものとする。このため、企業CAのオーナーは、サーバ10にPC20Aを通信接続し、サーバ10で管理(記憶)しているレジ装置30A1,30A2…のレジ設定情報を登録(更新)可能である。同様に、企業CBのオーナーは、サーバ10で管理(記憶)しているレジ装置30B1,30B2…のレジ設定情報を、登録可能である。企業の各レジ装置の設定情報を登録、変更する権限を有する人物は、当該企業のオーナーに限定されるものではなく、各店舗を管理する店長や、所定地域の複数店舗を管理するエリアマネージャなどとしてもよい。ただし、店長、エリアマネージャは、設定情報の登録、変更できるレジ装置が、例えば自分の管理対象のものとする。
【0021】
また、企業CA,CBのオーナーには、それぞれ、サーバ10にログインを行うためのログインIDが割り当てられているものとする。また、企業CA,CBの各店舗にも、サーバ10にログインを行うためのログインID及びパスワードがそれぞれ割り当てられているものとする。企業CA,CBの各レジ装置は、自店舗のログインID及びパスワードを使用することにより、サーバ10にログイン可能である。
【0022】
ついで、図2を参照して、サーバ10の内部の機能構成(回路構成)を説明する。サーバ10は、制御手段としてのCPU11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。サーバ10の各部は、バス17を介して接続されている。
【0023】
CPU11は、サーバ10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶された各種プログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0024】
操作部12は、複数の各種キーを有するキーボードと、位置情報を入力するためのマウスなどのポインティングデバイスと、を有する。操作部12は、各デバイスへのユーザのキー入力及び位置入力を受け付けて、その操作情報をCPU11に出力する。
【0025】
RAM13は、情報を読み出し及び書き込み可能な揮発性の半導体メモリであり、CPU11に作業用のワークエリアを提供し、データ及びプログラムを一時的に記憶する。
【0026】
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)や、EL(Electro-Luminescent)ディスプレイなどの表示パネルを有する表示デバイスで構成される。表示部14は、CPU11などから入力される各種の表示情報に従い、表示パネルに各種表示情報を表示する。
【0027】
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)などの情報の読み出し及び書き込みが可能な記憶部であり、各種プログラム及びデータを記憶する。特に、記憶部15は、後述するレジ設定情報登録処理を実行するためのレジ設定情報登録プログラムP1と、後述するレジ設定情報提供処理を実行するためのレジ設定情報登録プログラムP2と、ログイン情報50と、値設定情報60と、メッセージ設定情報70と、を記憶している。
【0028】
ログイン情報50は、管理対象の全ての企業(企業CA,CB)のオーナー及び各店舗(のレジ装置)の、サーバ10へのログインに関する情報を格納するデータテーブルであり、後で詳述する。値設定情報60及びメッセージ設定情報70は、管理対象の全ての企業(企業CA,CB)の各レジ装置のレジ設定情報を格納するデータテーブルであり、後で詳述する。また、値設定情報60及びメッセージ設定情報70を、レジ設定情報RS1とする。
【0029】
通信部16は、ネットワークカード、ルータなどで構成され、通信ネットワークNに通信接続する。CPU11は、通信部16を介して、通信ネットワークN上の機器(PC20A,20B、レジ装置30A1…、30B1…)と情報の送受信を行う。
【0030】
ついで、図3を参照して、PC20Aの内部の機能構成(回路構成)を説明する。ここで、PC20Bは、PC20Aと同様の装置構成であるため、その説明を省略する。
【0031】
PC20Aは、CPU21と、操作手段としての操作部22と、RAM23と、表示手段としての表示部24と、記憶部25と、通信部26と、を備える。PC20Aの各部は、バス27を介して接続されている。
【0032】
また、PC20AのCPU21、操作部22、RAM23、表示部24、記憶部25、通信部26は、それぞれ、サーバ10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16と同様の構成であり、同様の部分の説明を省略し、異なる部分を主として説明する。
【0033】
CPU21は、PC20Aの各部を制御する。記憶部25は、ブラウザを実行するためのブラウザプログラムP3を記憶している。ブラウザは、サーバ10から送信されるWebページを受信して表示部24に表示し、また表示したWebページに対応して、操作部22を介してユーザ(企業CAのオーナー)から入力された操作情報をサーバ10に送信するソフトウェアである。
【0034】
通信部26は、通信ネットワークNに通信接続する。CPU21は、通信部26を介して、通信ネットワークN上の機器(サーバ10など)と情報の送受信を行う。
【0035】
ついで、図4を参照して、レジ装置30A1の内部の機能構成(回路構成)を説明する。ここで、レジ装置30A2…、30A1…は、それぞれ、レジ装置30A1と同様の装置構成であるため、その説明を省略する。
【0036】
レジ装置30A1は、タブレット端末TA1と、ドロア装置38と、印刷装置39と、スキャナ装置40と、電子決済端末41と、を備える。レジ装置30A1は、1つの筐体に各部が格納された一体型ではなく、別体のタブレット端末TA1、ドロア装置38、印刷装置39、スキャナ装置40及び電子決済端末41を備える。レジ装置30A1は、店舗のレイアウト、用途などに応じて、各装置を独立して自由に配置できる電子レジ装置である。なお、レジ装置30A1を一体型のレジ装置として構成してもよい。
【0037】
タブレット端末TA1は、CPU31と、操作部32と、RAM33と、表示部34と、記憶部35と、通信部36と、を備える。タブレット端末TA1の各部は、バス37を介して接続されている。
【0038】
CPU31は、タブレット端末TB1の各部を制御する。CPU31は、記憶部35に記憶された各種プログラムのうち指定されたプログラムを読み出してRAM33に展開し、展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
【0039】
操作部32は、表示部34の表示パネル上に一体的に形成されたタッチパネルを有し、ユーザからのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
【0040】
RAM33は、情報を読み出し及び書き込み可能な揮発性の半導体メモリであり、CPU31に作業用のワークエリアを提供し、データ及びプログラムを一時的に記憶する。
【0041】
表示部34は、LCDや、ELディスプレイなどの表示パネルを有する表示デバイスで構成される。表示部34は、CPU31などから入力される各種の表示情報に従い、表示パネルに各種表示情報を表示する。
【0042】
記憶部35は、フラッシュメモリなどの情報の読み出し及び書き込みが可能な記憶部であり、各種プログラム及びデータを記憶する。特に、記憶部35は、後述するレジ設定情報設定処理を実行するためのレジ設定情報設定プログラムP4と、レジ設定情報80と、を記憶している。レジ設定情報80は、自装置としてのレジ装置30A1用のレジ設定情報である。
【0043】
通信部36は、Wi-Fi(登録商標)などの無線通信部であり、アンテナ、変復調部、信号処理部などを有する。通信部36は、アクセスポイント(図示略)を介して、通信ネットワークNに接続する。CPU11は、通信部36を介して、通信ネットワークN上の機器(サーバ10など)と情報の送受信を行う。
【0044】
また、通信部36は、アクセスポイント(図示略)を介して、又は直接、ドロア装置38、印刷装置39、スキャナ装置40、電子決済端末41と無線通信を行う。CPU11は、通信部36を介して、ドロア装置38、印刷装置39、スキャナ装置40、電子決済端末41と無線通信により情報の送受信を行う。
【0045】
ドロア装置38は、タブレット端末TA1と無線通信可能なレジ用のドロア装置である。ドロア装置38は、金銭、商品券などを格納する引き出しと、当該引き出しを開放する開放機構と、を有する。CPU31による通信部36を介する制御により、ドロア装置38は、引き出しを開放する。
【0046】
印刷装置39は、タブレット端末TA1と無線通信可能なレジ用のサーマルプリンタなどのプリンタであり、レシート、レポートなどを用紙に印刷する印刷部を有する。CPU31による通信部36を介する制御により、印刷装置39は、レシート、レポートなどを用紙に印刷する。レポートは、所定の時点での売上データの集計や、ドロア装置38内の金銭などの在高などが印刷される書類である。
【0047】
スキャナ装置40は、タブレット端末TA1と無線通信可能なレジ用のスキャナ装置である。スキャナ装置40は、商品に付されたバーコードなどを読み取るスキャナ部を有する。CPU31による通信部36を介する制御により、印刷装置39は、バーコードなどをスキャンし、そのスキャンデータをCPU31に送信する。
【0048】
電子決済端末41は、タブレット端末TA1と無線通信可能なレジ用の電子決済端末である。電子決済端末41は、顧客のクレジットカードなどの情報を読み取るカード読取部を有する。CPU31による通信部36を介する制御により、電子決済端末41は、クレジットカードなどを読み取りし、読み取った情報をCPU31に送信する。CPU31は、通信部36を介して、クレジットカードの情報を電子決済端末41から受信し、決済会社のサーバ(図示略)に送信して、商品の代金の決済を行う。電子決済端末41は、QR(Quick Response)コード(登録商標)決済用のQRコードを読み取る機能を有してもよい。
【0049】
つぎに、図5図6(b)を参照して、サーバ10の記憶部15に記憶する情報を説明する。図5は、ログイン情報50の構成を示す図である。図6(a)は、値設定情報60の構成を示す図である。図6(b)は、メッセージ設定情報70の構成を示す図である。
【0050】
ログイン情報50は、サーバ10への企業CA,CBのオーナー及び各店舗(のレジ装置)のログインに関する情報と、各企業、各店舗、任意にグルーピングされた店舗(のレジ装置)のグループを対応付ける情報と、を格納するデータテーブルである。
【0051】
ログイン情報50は、企業コード51と、企業名52と、店舗コード53と、店舗名54と、グルーピングコード55と、グループ名56と、ログインID57と、パスワード58と、のカラムを有する。企業コード51は、サーバ10が管理する企業の識別情報である。企業名52は、企業コード51の企業の名称である。ここでは、例えば、企業CAの企業コード51を「000001」とし、その企業名52を「企業CA」としている。同様に、企業CBの企業コード51を「000002」とし、その企業名52を「企業CB」としている。
【0052】
店舗コード53は、企業コード51の企業に所属する店舗の識別情報である。店舗コード53は、企業ごとの識別情報であるため、同一企業内では、各店舗が互いに異なる値をとるが、異なる企業間では、同じ値をとれる。また、店舗コード53は、各店舗に設置されたレジ装置の識別情報でもある。店舗名54は、店舗コード53の店舗の名称である。
【0053】
グルーピングコード55は、企業コード51の企業において、オーナーなどにより任意にグルーピングされた店舗のグループの識別情報である。グルーピングコード55は、店舗コード53と同様に、企業ごとの識別情報である。例えば、企業CAの店舗は、各店舗がある地域ごとにグルーピングされているものとし、「北海道・東北エリア」、「北関東エリア」、「首都圏エリア」、「東京23区エリア」のグループがあるものとする。「首都圏エリア」及び「東京23区エリア」のように、グループ間で重複する店舗が存在する構成としてもよい。グループの分け方は、地域だけでなく、店舗の規模、売上成績など、他の要素に基づいて分けられる構成としてもよい。グループ名56は、グルーピングコード55のグループの名称である。
【0054】
ログインID57は、企業コード51及び店舗コード53に対応して予め割り当てられた、サーバ10へのログイン用のIDである。例えば、企業CAのオーナーは、企業コード51の企業CAのみに所属し、特定の店舗に所属していないため、ログインID57が、企業コード51のみに対応するオーナー用のログインIDとなる。また、企業CAの各店舗のレジ装置は、企業コード51の企業CA及び店舗コード53の店舗に所属するため、ログインID57が、企業コード51及び店舗コード53に対応する店舗(のレジ装置)用のログインIDとなる。パスワード58は、ログインID57に対応するパスワードである。ユーザ名59は、ログインID57に対応するユーザの名称である。ユーザ名59は、対応するログインID57がユーザ(企業のオーナー)に対応する場合に有効な情報であり、ログインID57が店舗のレジ装置に対応する場合に、空欄としている。
【0055】
ついで、図6(a)を参照して、値設定情報60を説明する。値設定情報60は、管理対象の全ての企業(企業CA,CB)の各レジ装置のレジ設定情報のうち、数値、コードなどの値の設定情報を格納するデータテーブルである。
【0056】
値設定情報60は、企業コード61と、店舗コード62と、設定タイトル63と、初期値64と、設定値65と、のカラムを有する。企業コード61は、管理対象の企業の識別情報である。店舗コード62は、管理対象の企業コード61の企業に所属する店舗の識別情報である。
【0057】
設定タイトル63は、企業コード61の企業の店舗コード62の店舗に設置されたレジ装置に設定するレジ設定情報の値の内容を示すタイトルである。また、設定タイトル63は、企業コード61の同一の企業において、レジ設定情報の値の互いに異なる識別情報としても機能するものとする。ただし、値設定情報60が、値のレジ設定情報の項目ごとの設定コードのカラムを追加し、設定コードに設定タイトル63を対応付ける構成としてもよい。
【0058】
初期値64は、設定タイトル63のレジ設定情報の初期値である。設定値65は、設定タイトル63のレジ設定情報の現在設定中の値である。初期値64があるため、ユーザの指示入力などに基づいて、任意のタイミングで設定値65を初期値64の値に戻すことができる。
【0059】
ついで、図6(b)を参照して、メッセージ設定情報70を説明する。メッセージ設定情報70は、管理対象の全ての企業(企業CA,CB)の各レジ装置のレジ設定情報のうち、メッセージ(文字情報)の設定情報を格納するデータテーブルである。
【0060】
メッセージ設定情報70は、企業コード71と、店舗コード72と、メッセージコード73と、メッセージ内容74と、のカラムを有する。企業コード71は、管理対象の企業の識別情報である。店舗コード72は、管理対象の企業コード61の企業に所属する店舗の識別情報である。
【0061】
メッセージコード73は、企業コード71の企業の店舗コード72の店舗に設置されたレジ装置に設定するメッセージのレジ設定情報の識別情報である。メッセージ内容74は、メッセージコード73のメッセージのレジ設定情報の内容を示す情報である。
【0062】
設定タイトル63及びメッセージコード73のレジ設定情報は、例えば、「レシート・領収書」、「レポート」、「キーのレイアウト」、「取引キー」、「運用設定」、「Non-PLU(Price Look Up)」、「自動学習」に関するレジ設定情報に分類されるものとする。「レシート・領収書」のレジ設定情報は、レジ装置が印刷するレシート・領収書のレイアウトや内容を設定するための設定情報である。「レポート」のレジ設定情報は、レジ装置が印刷するレポートの種類を選ぶための設定情報である。「キーのレイアウト」のレジ設定情報は、レジ装置の表示部34に表示するレジ画面上に配置されるソフトキーとしての各種の商品キーや取引キーの配置のレイアウトを設定するための設定情報である。「取引キー」のレジ設定情報は、レジ装置の表示部34に表示するレジ画面上に配置される取引キーごとの設定項目を設定するための設定情報である。「運用設定」のレジ設定情報は、レジ装置の全体の動作に関する設定をするための設定情報である。
【0063】
「Non-PLU」のレジ設定情報は、商品としての本の書籍コードや雑誌コード、又は店舗内のみで使用するスキャニングコード(バーコード)を規定するための設定情報である。PLUとは、あらかじめ決められた商品番号(PLU番号)ごとに「商品単価」と「商品名」と記憶させておくことにより、その番号を指定するだけで商品登録ができる機能である。このように、「Non-PLU」は、PLU番号で管理されていない本や店舗内のみの商品に付されるコードの設定情報である。
【0064】
「自動学習」のレジ設定情報は、自動学習の動作時に表示される選択対象リストとその性格付けを行うための設定情報である。自動学習は、レジ装置で商品に付された新しいスキャニングコード(バーコード)を読み込んだ時に、そのスキャニングコードを単価とリンクさせる部門キーとの入力だけで売上登録と同時にスキャニングPLUマスタに登録する機能である。つまり、PLUコードが設定されていないバーコードを読み取った場合に、そのスキャニングコードが、新たに入力された価格及び部門キーに対応付けるPLUコードに自動的に対応付けて登録され、次回からの売り上げ登録時に使用される。部門キーは、商品の売上登録時にタッチ入力されることで、その部門の商品の売上があったことを入力するキーである。これにより、商品の売上を部門別に集計できる。
【0065】
「レシート・領収書」、「レポート」、「キーのレイアウト」、「取引キー」、「運用設定」、「Non-PLU」、「自動学習」のレジ設定情報の設定項目(設定タイトル63の設定項目)の例は、各レジ設定情報の設定画面とともに後述する。
【0066】
つぎに、図7図22を参照して、レジ管理システム1の動作を説明する。図7は、レジ設定情報登録処理を示すフローチャートである。図8は、図7のレジ設定情報登録処理の店舗間コピー処理を示すフローチャートである。図9は、レシート・領収書設定画面200を示す図である。図10は、レポート設定画面300を示す図である。図11は、キーレイアウト設定画面400を示す図である。図12は、商品キー・取引キー設定画面500を示す図である。図13(a)は、取引キー設定画面600を示す図である。図13(b)は、現金設定画面700を示す図である。図14は、運用設定画面800を示す図である。図15は、Non-PLU設定画面900を示す図である。図16は、自動学習設定画面1000を示す図である。図17は、店舗間コピー画面1100aを示す図である。図18(a)は、コピー元店舗選択画面1200aを示す図である。図18(b)は、コピー元店舗選択画面1200bを示す図である。図18(c)は、コピー元店舗選択画面1200cを示す図である。図19(a)は、コピー先店舗選択画面1300aを示す図である。図19(b)は、コピー先店舗選択画面1300bを示す図である。図20は、店舗間コピー画面1100bを示す図である。図21は、レジ設定情報設定処理を示すフローチャートである。図22は、レジ設定情報提供処理を示すフローチャートである。
【0067】
まず、図7図19を参照して、サーバ10が、企業のオーナーの操作入力に基づいて、レジ設定情報RS1の当該企業のレジ設定情報を登録(変更)するレジ設定情報登録処理を説明する。ここでは、例えば、企業CAのオーナーがレジ設定情報登録のための操作入力をPC20Aに行うケースを説明するものとする。しかし、企業CBのオーナーがPC20Bを使用する場合も同様である。
【0068】
あらかじめ、PC20AのCPU21は、記憶部25に記憶されたブラウザプログラムP3に従い、ブラウザを実行しているものとする。そして、PC20AのCPU21は、ブラウザ上で、操作部22を介して、企業CAのオーナーから入力されたレジ設定情報登録処理のログイン画面のURL(Unique Resource Locater)の操作入力を受け付け、通信部26を介してサーバ10に送信する。
【0069】
そして、サーバ10において、通信部16を介してPC20AからURLを受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されているレジ設定情報登録プログラムP1に従い、レジ設定情報登録処理を実行する。
【0070】
図7に示すように、サーバ10のCPU11は、レジ設定情報登録処理のログイン画面の(Web)ページデータを作成し、通信部16を介して、当該ページデータをPC20Aに送信して表示させる(ステップS11)。ステップS11に対応して、PC20AのCPU21は、通信部26を介して、ログイン画面のページデータをサーバ10から受信して表示部24に表示する。
【0071】
そして、PC20AのCPU21は、操作部22を介して、ユーザ(企業CAのオーナー)からログインID及パスワードの入力を受け付け、通信部26を介して、入力されたログインID及パスワードをサーバ10に送信する。そして、サーバ10のCPU11は、通信部16を介して、ログインID及パスワードをPC20Aから受信し、ログインID及パスワードと記憶部15のログイン情報50とを用いて、ユーザのログイン認証を行う(ステップS12)。
【0072】
ステップS12でCPU11は、受信したログインID及びパスワードの組合せがログイン情報50のログインID57及びパスワード58の同一レコードにある場合に、そのユーザのログイン認証を成功とし、同じく、ない場合にログイン認証を失敗とする。
【0073】
以下、レジ設定情報登録処理において、ステップS11のように、サーバ10のCPU11がページデータをPC20Aに送信して表示部24に表示させる動作を、CPU11がページデータを表示部24に表示させることとして、簡単に表現するものとする。同様に、以下、ステップS12のように、サーバ10のCPU11がPC20Aの操作部22を介してユーザから操作情報の入力を受け付け、その操作情報をPC20Aから受信する動作を、CPU11が操作部22を介してユーザから操作情報の入力を受け付けることとして、簡単に表現する。
【0074】
そして、CPU11は、ステップS12でユーザのログイン認証が成功したか否かを判別する(ステップS13)。ログイン認証が失敗した場合(ステップS13;NO)、ステップS11に移行される。ログイン認証が成功した場合(ステップS13;YES)、CPU11は、ログイン情報50において、ステップS13でログイン成功したログインIDと同一レコードの企業コード51を特定する(ステップS14)。
【0075】
そして、CPU11は、ログイン情報50を用いて、ステップS14で特定した企業に対応するレジ設定情報登録処理のホーム画面情報(ページデータ)を作成して表示部24に表示する(ステップS15)。ステップS15は、例えば、図9に示すレシート・領収書設定画面200のうち、レシート・領収書設定領域210及び店舗選択ボタン201cがないホーム画面(ホーム画面200とする)が表示される。ホーム画面200は、企業名201aと、ユーザ名201bと、レシート・領収書ボタン202と、レポートボタン203と、キーレイアウトボタン204と、取引キーボタン205と、運用設定ボタン206と、Non-PLUボタン207と、自動学習ボタン208と、店舗間コピーボタン209と、を有する。
【0076】
企業名201aは、ログインユーザの所属する企業の企業名の表示情報であり、ステップS14で特定された特定企業の企業コード51に対応する企業名52である。ユーザ名201bは、ログインユーザの名称(企業CAのオーナー「鈴木××」)の表示情報であり、ログインユーザのログインID57に対応するユーザ名59である。
【0077】
レシート・領収書ボタン202は、後述するレシート・領収書設定画面200への遷移入力を受け付けるボタンである。レポートボタン203は、後述するレポート設定画面300への遷移入力を受け付けるボタンである。キーレイアウトボタン204は、後述するキーレイアウト設定画面400への遷移入力を受け付けるボタンである。取引キーボタン205は、後述する取引キー設定画面600への遷移入力を受け付けるボタンである。運用設定ボタン206は、後述する運用設定画面800への遷移入力を受け付けるボタンである。Non-PLUボタン207は、後述するNon-PLU設定画面900への遷移入力を受け付けるボタンである。自動学習ボタン208は、後述する自動学習設定画面1000への遷移入力を受け付けるボタンである。店舗間コピーボタン209は、後述する店舗間コピー画面1100aへの遷移入力を受け付けるボタンである。
【0078】
そして、CPU11は、操作部22を介してユーザから操作入力を受け付け、その操作入力が、レジ設定情報登録、店舗間コピー又はその他であるかを判別する(ステップS16)。レジ設定情報登録の操作入力は、レシート・領収書ボタン202、レポートボタン203、キーレイアウトボタン204、取引キーボタン205、運用設定ボタン206、Non-PLUボタン207又は自動学習ボタン208のクリック入力である。店舗間コピーの操作入力は、店舗間コピーボタン209のクリック入力である。その他の入力は、レジ設定情報登録の操作入力及び店舗間コピーの操作入力以外のボタンのクリック入力である。
【0079】
レジ設定情報登録の操作入力がある場合(ステップS16;レジ設定情報登録)、CPU11は、ステップS14の特定企業とステップS16の操作入力とに対応するレジ設定情報登録画面情報(ページデータ)を作成して表示部24に表示する(ステップS17)。そして、CPU11は、操作部22を介してステップS14の特定企業の店舗の選択入力を受け付ける(ステップS18)。ステップS18では、例えば、ホーム画面200の遷移後のレジ設定情報登録画面(レジ設定情報登録画面200とする)は、店舗選択ボタン201cを有する。店舗選択ボタン201cのクリック入力により、店舗の選択入力を受け付ける。店舗選択ボタン201cは、ステップS14の特定企業に所属する店舗の店舗名のドロップダウンリストを表示し、その1つの選択入力を受け付けるためのボタンである。この選択入力されて店舗選択ボタン201cに表示された店舗名は、ログイン情報50のステップS14の特定企業の企業コード51に対応する選択入力された店舗の店舗コード53の店舗名であり、当該店舗コード53に対応する店舗名54に基づく。
【0080】
そして、CPU11は、ステップS14の特定企業のステップS18で選択入力された店舗に対応するレジ設定情報登録画面情報(ページデータ)を作成して表示部24に表示する(ステップS19)。そして、CPU11は、操作部22を介してユーザからのレジ設定情報の操作入力を受け付ける(ステップS20)。
【0081】
そして、CPU11は、確認ガイダンスを表示部24に表示し、操作部22を介してユーザからのレジ設定情報登録の実行指示の入力を受け付ける(ステップS21)。確認ガイダンスは、例えば、「(入力されたレジ設定情報について)この内容でよろしいですか?」のメッセージである。
【0082】
そして、CPU11は、ステップS20で入力されたレジ設定情報を、記憶部15に記憶された値設定情報60及びメッセージ設定情報70に記憶(又は更新)する(ステップS22)。ステップS22では、値設定情報60及びメッセージ設定情報70において、入力されたレジ設定情報が、ステップS14の特定企業の企業コード61,71と、ステップS16の選択店舗の店舗コード62,72とに対応付けて、設定タイトル63の設定値65と、メッセージコード73のメッセージ内容74とに、記憶される。
【0083】
そして、CPU11は、操作部22を介してユーザからレジ設定情報登録処理の終了入力を受け付け、その終了入力があるか否かを判別する(ステップS23)。終了入力がない場合(ステップS23;NO)、ステップS15に移行される。終了入力がある場合(ステップS23;YES)、レジ設定情報登録処理を終了する。
【0084】
ここで、図9図16を参照して、ステップS19,S20の各種のレジ設定情報の入力例を説明する。
【0085】
ステップS17でレシート・領収書ボタン202がクリック入力された場合に、ステップS19で図9に示すレシート・領収書設定画面200が表示される。レシート・領収書設定画面200は、レシート・領収書設定領域210を有する。レシート・領収書設定領域210は、レシート・領収書切替ボタン211と、レシート切替ボタン212と、レシートイメージ213と、レシート設定情報入力領域220と、を有する。
【0086】
レシート・領収書切替ボタン211は、設定対象としてレシートと領収書との切替入力を受け付けるボタンである。レシート切替ボタン212は、設定対象のレシートの大きさ(幅)の切替入力を受け付けるボタンである。レシートイメージ213は、レシート設定情報入力領域220に入力されたレシートのレジ設定情報を反映したレシートのイメージ画像である。レシート設定情報入力領域220は、レシートのレイアウト、印字内容などのレジ設定情報の入力を受け付ける領域である。
【0087】
レシート設定情報入力領域220は、例えば、レシート内の店舗のロゴの印刷種類(画像、テキスト、印字しない)と、軽減税率に関する予め設定されたメッセージ及びレシート下部のボトムメッセージの印字要否との入力欄を含む。ステップS20で当該入力欄に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する設定タイトル63及び設定値65に記憶される。
【0088】
また、レシート設定情報入力領域220は、ロゴ(テキストの場合)、店名・住所・電話番号、レシートメッセージ、ボトムメッセージのメッセージ内容の入力欄が含まれる。ステップS20で当該入力欄に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、メッセージ設定情報70のステップS14の特定企業の企業コード71と、ステップS18の選択店舗の店舗コード72とに対応するメッセージコード73及びメッセージ内容74に記憶される。
【0089】
また、レシート・領収書切替ボタン211のクリック入力により、領収書設定情報入力領域(図示略)が表示された場合、レシートのレジ設定情報と同様に、領収書のレジ設定情報の入力及び記憶が行われる。
【0090】
ステップS17でレポートボタン203がクリック入力された場合に、ステップS19で図10に示すレポート設定画面300が表示される。レポート設定画面300は、レポート設定情報入力領域310を有する。レポート設定情報入力領域310は、レポートに印刷する情報の選択入力を受け付ける領域である。
【0091】
レポート設定情報入力領域310は、例えば、レポートとして、点検レポートの各種情報の印刷有無と、精算レポートの各種情報の印刷有無と、の入力欄を含む。点検レポートは、レジ装置の開局(起動)から点検時までの売上データなどのサマリーである。精算レポートは、レジ装置の開局から営業時間終了後の精算時までの売上データなどのサマリーである。
【0092】
レポート設定情報入力領域310は、点検レポート、精算レポートごとに、例えば、固定合計器、取引キー別、商品別、部門別、担当者別、客層別、時間帯別の売上データのサマリーの印刷有無の入力欄を含む。ステップS20で当該入力欄に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する設定タイトル63及び設定値65に記憶される。
【0093】
ステップS17でキーレイアウトボタン204がクリック入力された場合に、ステップS19で図11に示すキーレイアウト設定画面400が表示される。キーレイアウト設定画面400は、画面選択入力領域410を有する。画面選択入力領域410は、ソフトキーの設定(編集)を行うレジ画面、締め・釣り画面、その他の画面の選択画面である。レジ画面は、商品キー・取引キー設定画面、取引キー設定画面を有する。締め・釣り画面は、締め画面・取引キー設定画面、釣り画面・取引キー設定画面を有する。その他の画面は、伝票ファンクション設定画面、商品ファンクション設定画面、支払ファンクション設定画面を有する。
【0094】
ステップS20で画面選択入力領域410の商品キー・取引キー設定画面がクリック入力された場合に、図12に示す商品キー・取引キー設定画面500が表示される。商品キー・取引キー設定画面500は、商品キー・取引キー設定領域510を有する。商品キー・取引キー設定領域510は、レジ画面のソフトキーとしての商品キー及び取引キーのレイアウト、内容などの設定入力を受け付ける領域である。
【0095】
商品キー・取引キー設定領域510は、商品キー・取引キー切替ボタン511と、キーレイアウトイメージ512と、取引キーリスト513と、キャンセルボタン514と、保存ボタン515と、を有する。商品キー・取引キー切替ボタン511は、設定対象の商品キー及び取引キーの切替入力を受け付けるボタンである。キーレイアウトイメージ512は、設定されるキーのレイアウトのイメージであり、各キーのドラッグ入力を受け付ける。
【0096】
取引キーリスト513は、キーレイアウトイメージ512にドラッグ入力可能な取引キーの一覧であり、キーの選択及びドラッグ入力を受け付ける。キャンセルボタン514は、商品キー・取引キーの設定のキャンセル入力を受け付けるボタンである。保存ボタン515は、商品キー・取引キーの設定(レジ設定情報の記憶)の実行入力を受け付けるボタンである。
【0097】
ステップS20で、キーレイアウトイメージ512への取引キーリスト513の各キーのドラッグ入力により、各キーのレジ設定情報(キーの内容及びレジ画面内の位置情報)が入力され、保存ボタン515がクリック入力される。そして、入力された各キーのレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する設定タイトル63及び設定値65に記憶される。
【0098】
ステップS17で取引キーボタン205がクリック入力された場合に、ステップS19で図13(a)に示す取引キー設定画面600が表示される。取引キー設定画面600は、取引キー選択領域610を有する。取引キー選択領域610は、取引キーの種類の選択入力を受け付ける領域である。
【0099】
取引キー選択領域610は、取引キーの種類として、現金、貸し(貸し売り)、券(商品券)、クレジット(クレジットカード)などの選択入力が可能である。ステップS20で取引キーの種類として、現金の領域がクリック入力された場合に、図13(b)に示す現金設定画面700が表示される。現金設定画面700は、現金設定領域710を有する。
【0100】
現金設定領域710は、現金の取引キーの内容のレジ設定情報の入力を受け付ける領域である。現金設定領域710は、例えば、印刷用キー名称、締め動作、最下位桁制限、釣銭金額制限、預かり額設定、ドロアの開放要否、レシート発行枚数、最小金額入力制限、最大金額入力制限などのレジ設定情報の入力を受け付ける。
【0101】
ステップS20で現金設定領域710に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する選択された取引キーの設定タイトル63及び設定値65に記憶される。現金以外の取引キーに対応するレジ設定情報の入力及び記憶も、現金の取引キーの場合と同様である。
【0102】
ステップS17で運用設定ボタン206がクリック入力された場合に、ステップS19で図14に示す運用設定画面800が表示される。運用設定画面800は、運用設定領域810を有する。運用設定領域810は、レジ装置の営業時の運用設定のレジ設定情報の入力を受け付ける領域である。
【0103】
運用設定領域810は、運用設定の種類として、売上登録に関する設定、伝票方式に関する設定、締め操作に関する設定、締め(支払い)に関する設定などの選択入力が可能である。例えば、締め(支払い)に関する設定の表示領域がクリック入力されると、さらに、10円未満丸め方式、奉仕料率(商品の定価に対するサービス料の割合)、奉仕料率2(特定の時間帯のサービス料の割合)、奉仕料率2を適用する時刻、奉仕料率2の適用を終了する時刻、奉仕料金額の税率などのレジ設定情報の入力が可能となる。
【0104】
ステップS20で運用設定領域810に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する締めに関する設定の設定タイトル63及び設定値65に記憶される。売上登録に関する設定、伝票方式に関する設定、締め操作に関する設定に対応するレジ設定情報の入力及び記憶も、締めに関する設定の場合と同様である。
【0105】
ステップS17でNon-PLUボタン207がクリック入力された場合に、ステップS19で図15に示すNon-PLU設定画面900が表示される。Non-PLU設定画面900は、Non-PLU設定領域910を有する。Non-PLU設定領域910は、Non-PLUのコード(書籍コード、雑誌コード又は店舗内のみのスキャンコード)のレジ設定情報の入力を受け付ける領域である。
【0106】
Non-PLU設定領域910は、Non-PLU設定領域911と、削除ボタン912と、キャンセルボタン913と、更新内容確認ボタン914と、を有する。Non-PLU設定領域911は、Non-PLUのコードに関し、Non-PLU名、バーコード区分(2段のバーコードのいずれかの段)、プライスチェックデジットの有無、プライスコードシフト桁数、プライスコードの桁数、頭フラグ設定値、検索コード桁数などの入力を受け付ける領域である。プライスチェックデジットとは、バーコードに含まれる商品の価格が正しく読み取られているかを確認する値である。
【0107】
削除ボタン912は、Non-PLU設定領域911に入力されたNon-PLUのコードのレジ設定情報の削除入力を受け付けるボタンである。キャンセルボタン913は、Non-PLU設定領域911に入力されたNon-PLUのコードの設定のキャンセル入力を受け付けるボタンである。更新内容確認ボタン914は、Non-PLU設定領域911に入力されたNon-PLUのコードの確認表示及び確認後の設定(レジ設定情報の記憶)の実行入力を受け付けるボタンである。
【0108】
ステップS20でNon-PLU設定領域911に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応するNon-PLUのコードの設定タイトル63及び設定値65に記憶される。
【0109】
ステップS17で自動学習ボタン208がクリック入力された場合に、ステップS19で図16に示す自動学習設定画面1000が表示される。自動学習設定画面1000は、自動学習設定領域1010を有する。自動学習設定領域1010は、新しいスキャンコードを読み取った場合の自動学習のレジ設定情報の入力を受け付ける領域である。
【0110】
自動学習設定領域1010は、自動学習設定領域1011と、削除ボタン1012と、キャンセルボタン1013と、更新内容確認ボタン1014と、を有する。自動学習設定領域1011は、自動学習に関し、自動学習設定名、自動学習する商品の商品名、商品部門コード、税コードなどの入力を受け付ける領域である。
【0111】
削除ボタン1012は、自動学習設定領域1011に入力された自動学習のレジ設定情報の削除入力を受け付けるボタンである。キャンセルボタン1013は、自動学習設定領域1011に入力された自動学習の設定のキャンセル入力を受け付けるボタンである。更新内容確認ボタン1014は、自動学習設定領域1011に入力された自動学習の確認表示及び確認後の設定(レジ設定情報の記憶)の実行入力を受け付けるボタンである。
【0112】
ステップS20で自動学習設定領域1011に入力されたレジ設定情報は、ステップS22において、値設定情報60のステップS14の特定企業の企業コード61と、ステップS18の選択店舗の店舗コード62とに対応する自動学習の設定タイトル63及び設定値65に記憶される。
【0113】
図7に戻り、操作入力が店舗間コピーである場合(ステップS16;店舗間コピー)、CPU11は、店舗間コピー処理を実行し(ステップS24)、ステップS23に移行する。操作入力がその他である場合(ステップS16;その他)、CPU11は、ステップS16の操作入力に応じたその他の処理を実行し(ステップS25)、ステップS23に移行する。
【0114】
ここで、図8図17図20を参照して、ステップS24の店舗間コピー処理を説明する。図8に示すように、まず、CPU11は、ログイン情報50を用いて、ステップS14の特定企業に対応する店舗間コピー画面情報(ページデータ)を生成して表示部24に表示する(ステップS31)。ステップS31では、例えば、図17に示す店舗間コピー画面1100aが表示される。店舗間コピー画面1100aは、企業名1101と、ユーザ名1102と、コピー元店舗入力領域1110と、コピー先店舗入力領域1120と、コピー項目入力領域1130と、キャンセルボタン1140と、決定ボタン1150と、を有する。
【0115】
企業名1101は、ステップS14の特定企業の企業名(ログイン情報50の特定企業の企業コード51の企業名52)の表示情報である。ユーザ名1102は、ログインユーザの名称(企業CAのオーナー「鈴木××」)の表示情報であり、ログインユーザのログインID57に対応するユーザ名59である。コピー元店舗入力領域1110は、レジ設定情報のコピー元の店舗の選択入力を促し選択された1つの店舗を表示する領域であり、店舗選択ボタン1111を有する。コピー先店舗入力領域1120は、レジ設定情報のコピー先の店舗の選択入力を促し選択された少なくとも1つの店舗を表示する領域であり、店舗選択ボタン1121を有する。
【0116】
コピー項目入力領域1130は、コピー元の店舗からコピー先の店舗へコピーするレジ設定情報の項目(コピー項目)の選択入力を受け付けて表示する領域である。コピー項目入力領域1130は、例えば、全てのコピー項目、又は、レシート、領収書、レポート、キーのレイアウト、取引キー、運用設定、Non-PLU及び自動学習の少なくとも1つコピー項目の選択入力を受け付けるチェックボックスを含む。レシート、領収書、レポートについては、さらに細分化されたコピー項目の選択入力を受け付ける。キャンセルボタン1140は、コピー元の店舗からコピー先の店舗へのコピー項目のコピーのキャンセルの入力を受け付けるボタンである。決定ボタン1150は、コピー元の店舗からコピー先の店舗へのコピー項目のコピーの決定の入力を受け付けるボタンである。
【0117】
そして、CPU11は、操作部22を介して、ステップS14の特定企業のコピー元店舗及びコピー先店舗を選択入力を受け付ける(ステップS32)。ステップS32で、例えば、店舗間コピー画面1100aにおいて、店舗選択ボタン1111がクリック入力(所定の操作入力)されると、CPU11は、コピー元店舗選択画面情報(ページデータ)を生成して表示部24に表示する。例えば、図18(a)に示すコピー元店舗選択画面1200aが表示される。
【0118】
コピー元店舗選択画面1200aは、コピー元店舗候補リスト1210aと、グループ絞り込みボタン1220と、キーワード検索欄1230と、キャンセルボタン1240と、決定ボタン1250と、を有する。コピー元店舗候補リスト1210aは、コピー元店舗の候補の店舗名のリストであり、それらの店舗のうちの1つの選択入力を受け付けるラジオボタンを有する。コピー元店舗候補リスト1210aは、コピー元店舗の絞り込みがされていない場合に、ステップS14の特定企業の全ての店舗名(ログイン情報50の特定企業の企業コード51に対応する全ての店舗コード53の店舗名54)が表示される。即ち、ログインしたユーザに対応する企業に所属する店舗がコピー元の店舗として表示される。
【0119】
グループ絞り込みボタン1220は、コピー元店舗の所属するグループの選択(指定)入力を受け付けるボタンである。キーワード検索欄1230は、コピー元店舗の検索のためのキーワードの入力を受け付ける領域である。キャンセルボタン1240は、コピー元店舗の選択入力のキャンセルの入力を受け付ける。決定ボタン1250は、コピー元店舗の選択入力の決定の入力を受け付けるボタンである。
【0120】
例えば、コピー元店舗候補リスト1210aから1つのコピー元店舗(例えば、「ああ屋八王子店」)のラジオボタンが選択入力されて決定ボタン1250がクリック入力されると、そのコピー元店舗が選択される。グループ絞り込みボタン1220が押下入力されると、図18(b)に示すコピー元店舗選択画面1200bに遷移される。コピー元店舗選択画面1200bでは、グループ絞り込みボタン1220にステップS14の特定企業のグループリスト(ログイン情報50の特定企業の企業コード51に対応する全てのグルーピングコード55のグループ名56)を有する。グループ絞り込みボタン1220のグループが選択入力されると、コピー元店舗候補リスト1210aに、選択したグループに所属するコピー元店舗(ログイン情報50の特定企業の企業コード51の選択したグルーピングコード55に対応する全ての店舗コード53の店舗名54)のリストが表示される。
【0121】
キーワード検索欄1230にキーワードが入力されると、図18(c)に示すコピー元店舗選択画面1200cに遷移される。コピー元店舗選択画面1200cは、コピー元店舗候補リスト1210cを有する。コピー元店舗候補リスト1210cは、キーワード検索欄1230に入力されたキーワードで検索されたコピー元店舗の候補の店舗名(ログイン情報50の特定企業の企業コード51の全ての店舗コード53の店舗名54のうち、キーワードが含まれる店舗名54)のリストを含む。例えば、キーワード「札幌」が入力されると、「ああ屋札幌北店」、「ああ屋札幌南店」がコピー元店舗候補リスト1210cに表示される。
【0122】
ステップS32で、例えば、店舗間コピー画面1100aにおいて、店舗選択ボタン1121がクリック入力(所定の操作入力)されると、CPU11は、コピー先店舗選択画面情報を生成して表示部24に表示する。例えば、図19(a)に示すコピー先店舗選択画面1300aが表示される。
【0123】
コピー先店舗選択画面1300aは、コピー先店舗候補リスト1310と、グループ絞り込みボタン1320と、キーワード検索欄1330と、キャンセルボタン1340と、決定ボタン1350と、を有する。コピー先店舗候補リスト1310は、コピー先店舗の候補の店舗名又はその所属のグループのグループ名のリストであり、それらの店舗、グループのうちの少なくとも1つの選択入力を受け付けるチェックボックスを有する。
【0124】
コピー先店舗候補リスト1310は、例えば、ステップS14の特定企業に対応する全てのグループの入力欄が表示され、グループのチェックボックスが選択入力される。すると、コピー先店舗候補リスト1310は、選択されたグループに所属する店舗の店舗名(ログイン情報50の特定企業の企業コード51、グルーピングコード55に対応する全ての店舗コード53の店舗名54)の一覧が表示され、その一覧からコピー先店舗の選択入力(チェックボックスの選択入力)を受け付ける。
【0125】
グループ絞り込みボタン1320は、コピー先店舗の所属するグループの選択入力を受け付けるボタンである。キーワード検索欄1330は、コピー先店舗の検索のためのキーワードの入力を受け付ける領域である。キャンセルボタン1340は、コピー先店舗の選択入力のキャンセルの入力を受け付ける。決定ボタン1350は、コピー先店舗の選択入力の決定の入力を受け付けるボタンである。
【0126】
例えば、コピー先店舗候補リスト1310からグループ名(例えば「北海道・東北エリア」)のチェックボックスが選択入力されると、図19(b)に示すコピー先店舗選択画面1300bが表示される。コピー先店舗選択画面1300bのコピー先店舗候補リスト1310には、ステップS14の特定企業の選択入力されたグループの店舗のリスト(ログイン情報50の特定企業の企業コード51に対応する選択されたグルーピングコード55に対応する店舗コード53の店舗名54)を有する。
【0127】
そして、コピー先店舗候補リスト1310からコピー先店舗(例えば、「ああ屋札幌北店」、「ああ屋札幌南店」)のチェックボックスが選択入力されて決定ボタン1350がクリック入力されると、そのコピー先店舗が選択される。なお、コピー先店舗候補リスト1310は、コピー元店舗候補リスト1210aと同様に、コピー先店舗のリストのみ表示して、コピー先店舗の選択入力を受け付ける構成としてもよい。
【0128】
このようにして、例えば、コピー元店舗(「ああ屋八王子店」)とコピー先店舗(「ああ屋札幌北店」、「ああ屋札幌南店」)とが選択されると、図20に示す店舗間コピー画面1100bが表示される。店舗間コピー画面1100bのコピー元店舗入力領域1110には「ああ屋八王子店」が表示され、コピー先店舗入力領域1120には「ああ屋札幌北店」、「ああ屋札幌南店」が表示されている。
【0129】
図8に戻り、CPU11は、操作部22を介してユーザからのコピー項目の選択入力を受け付ける(ステップS33)。ステップS33では、たとえば、店舗間コピー画面1100bのコピー項目入力領域1130から、コピー項目の選択入力を受け付け、決定ボタン1150が入力される。
【0130】
そして、CPU11は、値設定情報60、メッセージ設定情報70を参照し、ステップS32で選択入力されたコピー元店舗及びコピー先店舗と、ステップS33で選択入力されたコピー項目と、に対応するレコードを特定する(ステップS34)。例えば、値設定情報60のコピー元店舗及びコピー先店舗の店舗コード62及び選択入力されたコピー項目に対応する設定タイトル63に対応するレコードと、メッセージ設定情報70のコピー元店舗及びコピー先店舗の店舗コード72及び選択入力されたコピー項目に対応するメッセージコード73に対応するレコードと、が特定される。
【0131】
そして、CPU11は、確認ガイダンスを表示部24に表示し、操作部22を介してユーザからの店舗間コピーの実行指示の入力を受け付ける(ステップS35)。確認ガイダンスは、例えば、「(コピー元店舗、コピー先店舗及びコピー項目について)この内容でよろしいですか?」のメッセージである。
【0132】
そして、CPU11は、値設定情報60、メッセージ設定情報70において、ステップS34で特定されたコピー元店舗のレコードの設定値65、メッセージ内容74を、同じく特定されたコピー先店舗のレコードの設定値65、メッセージ内容74にコピーし(ステップS36)、店舗間コピー処理を終了し、ステップS23に移行する。
【0133】
例えば、図6(a)の値設定情報60において、企業コード61が「000001」の企業CAが特定企業であり、店舗コード62が「0001」の「ああ屋八王子店」のレジ装置30A1の店舗をコピー元店舗とし、店舗コード62が「0002」の「ああ屋札幌北店」のレジ装置30A2の店舗をコピー先店舗とし、コピー項目が、設定タイトル63の「ロゴ」、「奉仕料率」である店舗間コピーを考える。この場合、コピー先店舗の店舗コード62:「0002」の設定タイトル63:「ロゴ」の設定値65が、コピーにより「0」→レジ装置30A1の店舗に対応する「2」に変更される。同じくコピー先店舗の設定タイトル63:「奉仕料率」の設定値65が、コピーにより「0」→レジ装置30A1の店舗に対応する「10」に変更される。
【0134】
また、図6(b)のメッセージ設定情報70において、企業コード71が「000001」の企業CAが特定企業であり、店舗コード72が「0001」のレジ装置30A1の店舗をコピー元店舗とし、店舗コード72が「0002」のレジ装置30A2の店舗をコピー先店舗とし、コピー項目が、メッセージコード73の「0003」である店舗間コピーを考える。この場合、コピー先店舗の店舗コード72:「0002」のメッセージコード73:「0003」のメッセージ内容74が、コピーにより「(blank)」→レジ装置30A1の店舗に対応する「今月はクーポン配信中!」に変更される。
【0135】
なお、店舗間コピー処理で、コピー元店舗からコピー先店舗へレジ設定情報をコピーしているが、レジ設定情報のコピーの方法はこれに限定されるものではない。例えば、ステップS17~S22のレジ情報設定登録を、コピー先店舗のレジ装置に対して、コピー元店舗と同じレジ設定情報を登録する処理を繰り返し行うことでも、レジ設定情報のコピーを手動で行うことができる。
【0136】
ついで、図21図22を参照して、店舗間コピー処理によりコピーされたレジ設定情報を、コピー先のレジ装置に反映させる処理を説明する。ここでは、一例として、特定企業の企業CAのコピー先店舗「ああ家札幌北店」に設置されたレジ装置30A2における処理を説明するが、他のコピー先店舗のレジ装置でも同様である。
【0137】
企業CAの各店舗のレジ装置は、当該店舗の毎営業日の営業時間前に、サーバ10にログインし、サーバ10に記憶されているレジ設定情報RS1のうち、自装置のレジ設定情報をダウンロードして自装置に反映(設定)するものとする。また、レジ設定情報設定プログラムP4は、自装置のログインID及びパスワードが予め含められている(記憶されている)ものとする。
【0138】
レジ装置30A2において、例えば、電源オンされたことをトリガとして、CPU31は、記憶部35に記憶されたレジ設定情報設定プログラムP4に従い、レジ設定情報設定処理を実行する。
【0139】
図21に示すように、CPU31は、レジ設定情報設定プログラムP4に記憶されている自装置のログインID及びパスワードを読み出し、通信部36を介して、読み出したログインID及びパスワードをサーバ10に送信する(ステップS41)。そして、CPU31は、通信部36を介して、ログイン成功の旨をサーバ10から受信したか否かにより、ログイン認証が成功したか否かを判別する(ステップS42)。
【0140】
ログイン認証が失敗した場合(ステップS42;NO)、ステップS41に移行される。ログイン認証が成功した場合(ステップS42;YES)、CPU31は、通信部36を介して、自装置が所属する自店舗のレジ設定情報をサーバ10から受信する(ステップS43)。
【0141】
そして、CPU31は、ステップS43で受信されたレジ設定情報で、記憶部35に記憶されたレジ設定情報80を更新して設定し(ステップS44)、レジ設定情報設定処理を終了する。
【0142】
図21を参照して、レジ設定情報設定処理に対応して、サーバ10で実行されるレジ設定情報提供処理を説明する。サーバ10において、通信部16を介して、レジ設定情報設定処理のステップS41で送信されたログインID及びパスワードをレジ装置30A1から受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15に記憶されているレジ設定情提供プログラムP2に従い、レジ設定情提供処理を実行する。
【0143】
まず、CPU11は、通信部16を介して、ログインID及びパスワードをレジ装置30A2から受信完了し、ログインID及びパスワードと記憶部15のログイン情報50とを用いて、店舗のレジ装置のログイン認証を行う(ステップS51)。ステップS51でCPU11は、受信したログインID及びパスワードの組合せがログイン情報50のログインID57及びパスワード58の同一レコードにある場合に、そのレジ装置のログイン認証を成功とし、ない場合にログイン認証を失敗とする。
【0144】
そして、CPU11は、ステップS51のログイン認証が成功したか否かを判別する(ステップS52)。ログイン認証が失敗した場合(ステップS52;NO)、ステップS51に移行される。ログイン認証が成功した場合(ステップS52;YES)、CPU11は、受信したログインID57に対応する企業コード51の企業(特定企業)及び店舗コード53の店舗(特定店舗)を特定する(ステップS53)。なお、ステップS53では、通信部16を介して、ログイン認証の成功の旨がレジ装置30A2に送信される。
【0145】
そして、CPU11は、ステップS53の特定企業及び特定店舗のレジ設定情報を値設定情報60及びメッセージ設定情報70から読み出す(ステップS54)。そして、CPU11は、レジ設定情報設定処理のステップS43に対応して、通信部16を介して、ステップS54で読み出したレジ設定情報をログイン認証したレジ装置30A2に送信し(ステップS55)、レジ設定情報提供処理を終了する。
【0146】
以上、本実施の形態によれば、サーバ10は、各店舗に設置されたレジ装置のレジ設定情報を店舗間でコピーする。サーバ10は、各店舗のレジ装置のレジ設定情報を、当該レジ装置が設置された店舗と、当該店舗が所属する企業CA,CBと、に対応付けて記憶する記憶部15と、所定のPC20Aを介してユーザ(企業CAのオーナー)から所定の操作入力(店舗選択ボタン1111,1121のクリック入力)を受け付けた場合に、当該ユーザと対応付けられた企業CAに所属する店舗をレジ設定情報のコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補としてPC20Aの表示部24に表示するCPU11と、を備える。
【0147】
レジ管理システム1は、サーバ10と、PC20A,20Bと、レジ装置30A1…、30B1…と、を備える。
【0148】
このため、表示されたコピー元の店舗及びコピー先の店舗の候補を選択することにより、ユーザ(企業CAのオーナー)が所属する1つの企業(企業CA)に対応する店舗間でレジ装置のレジ設定情報を容易にコピーできる。
【0149】
また、CPU11は、表示部24に表示された前記候補からコピー元の店舗およびコピー先の店舗の選択を受け付け、選択を受け付けたコピー元の店舗のレジ設定情報を、選択を受け付けたコピー先の店舗のレジ設定情報にコピーする。このため、ユーザ(企業CAのオーナー)が所属する1つの企業(企業CA)に対応する店舗間でレジ装置のレジ設定情報を容易にコピーできる。
【0150】
また、CPU11は、レジ設定情報が有する複数の項目のうちコピー対象とするコピー項目の選択を受け付け、選択を受け付けたコピー項目のレジ設定情報をコピー元の店舗からコピー先の店舗にコピーする。このため、ユーザが所属する1つの企業に対応する店舗間でレジ装置のコピー項目のレジ設定情報を容易にコピーできる。
【0151】
また、CPU11は、PC20Aの操作部22を介してユーザのログインIDの入力を受け付けてログイン認証し、ログイン認証が成功したユーザのログインID(ログインID57)に対応する企業(企業コード51)を当該ユーザに対応付けられた企業として特定する。このため、ユーザが所属する企業を容易かつ正確に特定できる。
【0152】
また、記憶部15は、店舗(店舗コード53)をグループ(グルーピングコード55)に対応付けて記憶する。CPU11は、グループの選択入力を受け付けた場合に、選択入力されたグループに所属する店舗をコピー元店舗及びコピー先店舗の候補として表示させる。このため、コピー元店舗及びコピー先店舗の少なくとも1つを、選択したグループから容易に選択入力できる。
【0153】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてフラッシュメモリなどの記憶部15を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、他の不揮発性メモリ、CD-ROMなどの可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0154】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報管理装置、情報管理システム、設定情報コピー方法及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0155】
上記実施の形態では、各企業の各店舗にレジ装置が1台ずつ設置されている構成を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各企業の各店舗に複数台のレジ装置が設置され、特定企業の1つの店舗内の全てのレジ装置は、当該店舗に対応する同一のレジ設定情報が設定される構成としてもよい。また、各企業の各店舗に少なくとも1台のレジ装置が設置され、店舗内の各レジ装置に識別情報としてのレジ装置コードが割り当てられ、レジ設定情報のコピー元、コピー先を特定企業の店舗単位でなくレジ装置単位にする構成としてもよい。
【0156】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
【符号の説明】
【0157】
1 レジ管理システム
10 サーバ
11 CPU
12 操作部
13 RAM
14 表示部
15 記憶部
16 通信部
17 バス
20A,20B PC
21 CPU
22 操作部
23 RAM
24 表示部
25 記憶部
26 通信部
27 バス
30A1,30A2,30B1,30B2 レジ装置
31 CPU
32 操作部
33 RAM
34 表示部
35 記憶部
36 通信部
37 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図17
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図21
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