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特開2024-96645商品推奨システム、商品推奨方法、及び商品推奨プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096645
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】商品推奨システム、商品推奨方法、及び商品推奨プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240709BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000297
(22)【出願日】2023-01-04
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】000133179
【氏名又は名称】株式会社タニタ
(74)【代理人】
【識別番号】100115808
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 真司
(74)【代理人】
【識別番号】100169199
【弁理士】
【氏名又は名称】石本 貴幸
(72)【発明者】
【氏名】和智 湧斗
(72)【発明者】
【氏名】大竹 達也
【テーマコード(参考)】
5L030
5L049
【Fターム(参考)】
5L030BB08
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】利用者が負担を感じることなく自身に適した商品を容易に選択させる商品推奨システム、商品推奨方法及び商品推奨プログラムを提供する。
【解決手段】ショッピングカート12及びサーバ16を備える商品推奨システム10において、ショッピングカート12は、利用者である買物客の生体インピーダンスを測定する測定装置と、タッチパネルディスプレイ14Aを有する端末装置14と、を備える。測定装置は、測定した買物客の生体インピーダンスに基づいて、買物客に推奨する商品を選択し、選択した商品を端末装置14に表示させる。測定装置は、ショッピングカート12とは異なる物に備えられてもよい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の生体インピーダンスを測定する測定手段が設けられるショッピングカートと、
前記ショッピングカートに設けられ、情報を報知する報知手段を有する端末装置と、
を有する商品推奨システムであって、
前記測定手段によって測定された前記生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する選択手段を備え、
前記選択した商品に関する情報を前記端末装置が有する前記報知手段に報知させる、商品推奨システム。
【請求項2】
前記測定手段は、ショッピングカートを押すために利用者が把持するグリップに備えられる、請求項1に記載の商品推奨システム。
【請求項3】
前記測定手段が測定した前記生体インピーダンスに基づいて、前記利用者の身体状態を判定する判定手段を備え、
前記選択手段は、前記利用者の身体状態に基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する、請求項1又は請求項2に記載の商品推奨システム。
【請求項4】
前記選択手段は、前記利用者の生体インピーダンスと前記利用者が過去に購入した商品とに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する、請求項1又は請求項2に記載の商品推奨システム。
【請求項5】
前記選択手段は、前記測定手段が測定している前記生体インピーダンスの変化に基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する、請求項1又は請求項2に記載の商品推奨システム。
【請求項6】
前記選択手段は、前記利用者の身体状態に基づいた商品を選択して前記報知手段に報知させた後に、前記利用者が移動している場合に、前記生体インピーダンスの変化に基づいた商品を選択して前記報知手段に報知させる、請求項3に記載の商品推奨システム。
【請求項7】
前記測定手段は、前記ショッピングカートを把持して移動している前記利用者の前記生体インピーダンスを測定する、請求項1又は請求項2に記載の商品推奨システム。
【請求項8】
前記商品は食品である、請求項1又は請求項2に記載の商品推奨システム。
【請求項9】
ショッピングカートに設けられた測定手段によって測定された利用者の生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する第1工程と、
ショッピングカートに設けられた端末装置の報知手段に、選択した前記商品に関する情報を報知させる第2工程と、
を有する商品推奨方法。
【請求項10】
コンピュータに、
ショッピングカートに設けられた測定手段によって測定された利用者の生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する第1工程と、
ショッピングカートに設けられた端末装置の報知手段に、選択した前記商品に関する情報を報知させる第2工程と、
を実行させるための商品推奨プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品推奨システム、商品推奨方法、及び商品推奨プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
家庭で消費する食品等の商品は、スーパーマーケット等で購入される場合が多い。スーパーマーケットには多くの種類の食品が陳列されているため、購入する食品の選択に対して心理的な負担を感じる者もいる。
【0003】
例えば、特許文献1には、利用者の健康情報を記憶させた利用者データベースに基づいて、利用者の健康状態に適合した推奨食材を情報提供データベースから選択する、健康管理情報提供システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007-58252号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシステムでは、利用者は推奨食材の中から食材を選択できるものの、利用者は事前に自身の健康情報をデータベースに記憶させなければならず、利用者にとって手間を要していた。
【0006】
そこで、本発明は、利用者が負担を感じることなく自身に適した商品を容易に選択できる、商品推奨システム、商品推奨方法、及び商品推奨プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様の商品推奨システムは、利用者の生体インピーダンスを測定する測定手段が設けられるショッピングカートと、前記ショッピングカートに設けられ、情報を報知する報知手段を有する端末装置と、を有する商品推奨システムであって、前記測定手段によって測定された前記生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する選択手段を備え、前記選択した商品に関する情報を前記端末装置が有する前記報知手段に報知させる。
【0008】
本構成によれば、利用者はショッピングカートを利用するだけで、意識することなく自身の生体インピーダンスが測定される。そして、自身の生体インピーダンスに基づいた商品が端末装置によって報知されるので、利用者は負担を感じることなく自身に適した商品を容易に選択できる。
【0009】
第2態様の商品推奨システムは第1態様の商品推奨システムにおいて、前記測定手段は、ショッピングカートを押すために利用者が把持するグリップに備えられてもよい。本構成によれば、容易に利用者の生体インピーダンスを測定できる。
【0010】
第3態様の商品推奨システムは第1態様又は第2態様の商品推奨システムにおいて、前記測定手段が測定した前記生体インピーダンスに基づいて、前記利用者の身体状態を判定する判定手段を備え、前記選択手段は、前記利用者の身体状態に基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択してもよい。本構成によれば、利用者の身体状態に応じた商品を推奨できる。
【0011】
第4態様の商品推奨システムは第1態様から第3態様の何れか1つの商品推奨システムにおいて、前記選択手段は、前記利用者の生体インピーダンスと前記利用者が過去に購入した商品とに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択してもよい。本構成によれば、利用者に対してより適切な商品を推奨できる。
【0012】
第5態様の商品推奨システムは第1態様から第4態様の何れか1つの商品推奨システムにおいて、前記選択手段は、前記測定手段が測定している前記生体インピーダンスの変化に基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択してもよい。本構成によれば、生体インピーダンスの変化は利用者の感情の変化を表していると考えられ、利用者の感情の変化に応じた商品を推奨できる。
【0013】
第6態様の商品推奨システムは第3態様の商品推奨システムにおいて、前記選択手段は、前記利用者の身体状態に基づいた商品を選択して前記報知手段に報知させた後に、前記利用者が購入する商品を選択しながら移動している場合に、前記生体インピーダンスの変化に基づいた商品を選択して前記報知手段に報知させてもよい。本構成によれば、利用者に推奨する商品を適切なタイミングで端末装置に報知できる。
【0014】
第7態様の商品推奨システムは第1態様から第6態様の何れか1つの商品推奨システムにおいて、前記測定手段は、前記ショッピングカートを把持して移動している前記利用者の前記生体インピーダンスを測定してもよい。本構成によれば、利用者の動的な生体インピーダンスを測定できる。
【0015】
第8態様の商品推奨システムは第1態様から第7態様の何れか1つの商品推奨システムにおいて、前記商品を食品としてもよい。利用者が負担を感じることなく自身に適した食品を容易に選択できる。
【0016】
本発明の第9態様の商品推奨方法は、ショッピングカートに設けられた測定手段によって測定された利用者の生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する第1工程と、ショッピングカートに設けられた端末装置の報知手段に、選択した前記商品に関する情報を報知させる第2工程と、を有する。
【0017】
本発明の第10態様の商品推奨プログラムは、コンピュータに、ショッピングカートに設けられた測定手段によって測定された利用者の生体インピーダンスに基づいて、前記利用者に推奨する商品を選択する第1工程と、ショッピングカートに設けられた端末装置の報知手段に、選択した前記商品に関する情報を報知させる第2工程と、を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、利用者が負担を感じることなく自身に適した商品を容易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、実施形態の商品推奨システムの概略構成図である。
図2図2は、実施形態の測定装置、端末装置、及びサーバにおける商品推奨処理に関する機能ブロック図である。
図3図3は、実施形態の商品推奨処理の流れを示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態の端末装置に表示される商品リストを示す図であり、(A)は推奨食品が含まれない図であり、(B)は推奨食品が強調表示された図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
【0021】
図1は、本実施形態の商品推奨システム10の概略構成図である。
【0022】
本実施形態の商品推奨システム10は、ショッピングカート12、端末装置14、及びサーバ16を備える。商品推奨システム10は、一例として、比較的規模の大きいスーパーマーケット等で用いられる。
【0023】
ショッピングカート12は、スーパーマーケットで利用者(以下「買物客」という。)が用いるものであり、一つのスーパーマーケットにおいて多数が使用される。ショッピングカート12は、一例として、利用者が商品を入れるカゴ20を一つ以上載置可能とされる。ショッピングカート12は、買物客がショッピングカート12のグリップ22を把持しながら押すことで、車輪24が回転して移動する。
【0024】
本実施形態のショッピングカート12には買物客の生体インピーダンスを測定する測定装置30(図2参照)が設けられる。測定装置30は、ショッピングカート12を押すために買物客が把持するグリップ22に備えられる。
【0025】
グリップ22の表面には、測定装置30を構成する一対の電極部32R,32Lが設けられる。電極部32R,32Lは、電流を流すための電流電極と電圧を測定する電圧電極を有する。買物客がグリップ22を把持することで、電極部32R,32Lと買物客の掌とが電気的に接触する。そして、測定装置30は、電流電極に電流を流して電圧電極で電圧(電位差)を測定することで、買物客の上半身の生体インピーダンスを測定する。
【0026】
これにより、買物客は、買い物をするためにショッピングカート12のグリップ22を把持することで、意識することなく自身の生体インピーダンスが測定されることとなる。なお、測定装置30で測定された生体インピーダンスは、端末装置14へ送信される。
【0027】
端末装置14は、いわゆるタブレット端末であり、タッチパネルディスプレイ14Aを備える情報処理装置である。タッチパネルディスプレイ14Aは、画像として情報を報知する報知手段としての画像表示部及び操作を受け付ける操作入力部として機能する。端末装置14は、タッチパネルディスプレイ14Aの表示画像を買物客が視認できるように支持部18を介してショッピングカート12に固定される。なお、端末装置14には、カメラが備えられてもよい。カメラは、例えば、買物客の顔を撮像して顔認証を行うために用いられる。なお、報知手段は、タッチパネルディスプレイ14Aに限らず、例えば、端末装置14に設けられているスピーカーとされ、音声により報知が行われてもよい。
【0028】
サーバ16は、買物客の身長や体重等の身体情報やスーパーマーケットで購入した商品の履歴等を含むユーザ情報及びスーパーマーケットで販売している商品の情報を記憶している。サーバ16が記憶している各種情報は、端末装置14へ送信され、端末装置14で実行される処理に用いられる。
【0029】
本実施形態の商品推奨システム10は、買物客に対して商品推奨処理を行う。商品推奨処理は、測定装置30によって測定された生体インピーダンスに基づいて、買物客に推奨する商品を選択し、選択した商品に関する情報(以下「商品情報」という。)をタッチパネルディスプレイ14Aに表示させる。
【0030】
なお、本実施形態の商品推奨システム10は、一例として、買物客に推奨する商品を食品とする。食品には、穀物、野菜、果物、肉、飲料、加工品等が含まれる。特に、本実施形態の商品推奨システム10は、買物客の体脂肪率、筋肉量等を改善するための食品を推奨する。すなわち、本実施形態の商品推奨システム10は、買物客の身体状態や健康状態を改善又は維持するために、推奨商品を食品とする。
【0031】
また、タッチパネルディスプレイ14Aに表示される商品情報は、選択した食品そのものの情報だけでなく、食品の陳列場所、食品の栄養素等が含まれる。
【0032】
図2は、本実施形態の測定装置30、端末装置14、及びサーバ16における商品推奨処理に関する機能ブロック図である。
【0033】
測定装置30は、電力供給部40、インピーダンス算出部42、及び通信部44を備える。
【0034】
電力供給部40は、電極部32R,32Lへ生体インピーダンスの測定のための電力を供給する。
【0035】
インピーダンス算出部42は、電極部32R,32Lに電流を流して得られる電位差に基づいて、買物客の生体インピーダンスを算出する。
【0036】
通信部44は、端末装置14との間で通信を行い、測定した生体インピーダンスを端末装置14へ送信する。通信部44は、例えば、有線ケーブルによって端末装置14との間で通信を行うが、これに限らず、BLE(Bluetooth Low Energy)等の通信領域が狭い無線通信規格によって端末装置14との通信を行ってもよい。
【0037】
なお、測定装置30が備える電力供給部40、インピーダンス算出部42、及び通信部44は、一例として、ショッピングカート12が端末装置14を支持する支持部18に組み込まれる。なお、電力供給部40及びインピーダンス算出部42は、端末装置14と一体化されてもよい。この形態の場合、通信部44は不要となる。
【0038】
端末装置14は、タッチパネルディスプレイ14Aと共に、通信部50、記憶部52、身体状態判定部54、感情変化判定部56、及び商品選択部58を備える。
【0039】
通信部50は、有線又は無線によって測定装置30との間で通信を行う。また、通信部50は、通信領域が広い無線通信規格によってサーバ16等の他の情報処理装置と通信を行う。本実施形態の通信部50は、無線通信規格の一例として、Wi-Fi(登録商標)によってサーバ16との通信を行うが、これに限られず、他の規格によってサーバ16との無線通信を行ってもよい。
【0040】
記憶部52は、測定装置30から受信した生体インピーダンス、商品推奨処理に関するプログラム(アプリケーション)、スーパーマーケットが販売している商品に関するデータ等を記憶している。
【0041】
身体状態判定部54は、測定装置30によって測定された生体インピーダンスに基づいて、買物客の身体状態を判定する。このため、身体状態判定部54は、生体インピーダンスに基づいて買物客の体組成値を算出し、算出した体組成値に基づいて買物客の身体状態を判定する。なお、身体状態判定部54は、詳細を後述する感情変化判定部56とは異なり、測定装置30によって測定された生体インピーダンスの瞬間的な時間変化は用いない。
【0042】
身体状態判定部54は、体組成値の算出にユーザ情報を用いる。ユーザ情報は、体組成値の算出に必要とする買物客の性別、体重、身長、及び年齢等である。ユーザ情報は、サーバ16に記憶されている。身体状態判定部54が算出する体組成値は、例えば、脂肪率、脂肪量、除脂肪量、筋肉量、内臓脂肪量、内臓脂肪レベル、内臓脂肪面積、皮下脂肪量、基礎代謝量、骨量、体水分率、BMI、細胞内液量、細胞外液量等である。
【0043】
そして、身体状態判定部54は、標準的な身体状態を示す基準値と算出した買物客の体組成値である実測値とを比較し、買物客の身体状態を判定する。なお、基準値は、性別、体重、身長、及び年齢等に応じて異なり、記憶部52に記憶されている。一例として、判定される身体状態は、肥満、痩身、内臓脂肪の多寡、皮下脂肪の多寡、筋肉量の多寡、及び骨量の多寡等である。なお、買物客の身体状態は、換言すると買物客の健康状態でもあり、上記のような肥満、痩身等の他に、買物客の体組成値に基づいて病気の有無について判定されてもよい。
【0044】
感情変化判定部56は、測定装置30によって測定された買物客の生体インピーダンスの変化に基づいて、買物客の感情の変化を判定する。買物客の生体インピーダンスの瞬間的な変化から心拍(脈拍)の変化を推定でき、心拍の変化は買物客の感情の変化が影響していると考えられる。このため、感情変化判定部56は、例えば、買物客がある食品を手に取る等して生体インピーダンスに瞬間的な変化が生じた場合、すなわち心拍に変化が生じた場合に、買物客は当該食品に興味を持った、換言すると興奮状態であるという感情変化を判定する。
【0045】
より具体的には、感情変化判定部56は、それまでの買物客の生体インピーダンスの平均値(振幅及び周期等の平均値)に対して、生体インピーダンスが所定量以上の瞬間的な変動を示した場合に、買物客の感情に変化が生じたと判定する。
【0046】
なお、買物客が手に取った食品等は、例えば、スーパーマーケット内の棚に配置されている複数のカメラで買物客を撮像することで判定される。また、例えば、スーパーマーケット内における買物客の位置が把握され、買物客が所定時間以上止まった位置で生体インピーダンスに変化が生じた場合に、買物客は当該位置に陳列されている食品に興味を持ったと判定されてもよい。また、感情変化判定部56は、例えば、買物客がグリップ22から手を離した場合に、その位置に陳列されている食品等を手に取ったと判定し、買物客は当該食品に興味があると判定してもよい。
【0047】
また、感情変化判定部56は、生体インピーダンスの変化を入力とし、人の感情の変化を出力としたモデルを機械学習等により生成し、当該モデルを用いて買物客の感情の変化を判定してもよい。
【0048】
また、感情変化判定部56は、買物客が食品を手にしてからショッピングカート12へ入れるまでの時間を算出し、当該時間が早いと購買意欲が高いと判定してもよい。また、感情変化判定部56は、このときの買物客の生体インピーダンス又は生体インピーダンスの変化をデータベース化する。なお、データベース化される生体インピーダンスは、買物客が購入した食品と関連付けられてもよい。これにより、スーパーマーケット等は、買物客が購買意欲の高い食品を購入するときの生体インピーダンスに関する情報が入手でき、スーパーマーケットにおける食品の陳列等に利用できる。
【0049】
なお、買物客がショッピングカート12へ食品を入れたか否かは、例えば、ショッピングカート12に設けられた荷重センサ、スーパーマーケット内に設けられたカメラにより判定される。例えば、買物客が食品を手に取ったタイミングをカメラで判定し、荷重センサによる測定で荷重が増えたタイミングをショッピングカート12へ当該食品を入れたタイミングと判定し、この時間差によって買物客の購買意欲を判定する。なお、これに限らず、荷重センサ又はカメラのみによって、上記時間差を測定して買物客の購買意欲が判定されてもよい。
【0050】
また、食品の陳列状態や食品そのものに、買物客が好感を持った場合に操作するボタンを端末装置14のタッチパネルディスプレイ14Aに表示させてもよい。そして、買物客がボタンを操作したときの生体インピーダンス又は生体インピーダンスの変化をデータベース化してもよい。なお、データベース化される生体インピーダンスは、買物客が購入した食品又はスーパーマーケット内における買物客の位置と関連付けられてもよい。
【0051】
商品選択部58は、買物客の生体インピーダンスに基づいて、買物客に推奨する食品(以下「推奨食品」という。)を選択する。選択された推奨食品は、タッチパネルディスプレイ14Aに表示される。これにより、買物客は、自身が購入するべき食品を容易に認識できる。
【0052】
なお、本実施形態の商品選択部58は、身体状態判定部54によって判定された買物客の身体状態に基づいて、買物客に推奨食品を選択する。具体的には、例えば、買物客の身体状態が肥満であれば、商品選択部58は、カロリーの低い推奨食品を選択する。また、買物客の身体状態が痩身であれば、商品選択部58は、カロリーの高い推奨食品を選択する。これにより、商品選択部58は、利用者に対してより適切な食品を推奨できる。
【0053】
一例として、身体状態に応じて選択される推奨食品は推奨食品情報として記憶部52に予め記憶されている。商品選択部58は買物客の身体状態に応じた推奨食品を推奨食品情報に基づいて選択する。
【0054】
また、商品選択部58は、測定装置30によって測定された買物客の生体インピーダンスの変化、すなわち感情変化判定部56の判定結果に基づいて、買物客に推奨する食品を選択する。商品選択部58は、感情変化判定部56の判定結果に基づいて推奨食品を選択することで、買物客の感情の変化に応じた食品を推奨できる。
【0055】
具体的には、商品選択部58は、買物客が興味を示したと判定された食品(以下「興味食品」という。)に関連する食品(以下「関連食品」という。)を推奨食品として選択する。関連食品は、例えば、興味食品に類似する食品、興味食品の調理に用いる食品等である。なお、一例として、食品毎の関連食品は、関連食品情報として記憶部52に予め記憶されている。商品選択部58は買物客の興味食品に応じた関連食品を関連食品情報に基づいて選択する。
【0056】
なお、商品選択部58は、買物客の他の情報も加味して推奨食品を選択してもよい。例えば、商品選択部58は、買物客の生体インピーダンスと買物客が過去に購入した食品とに基づいて、推奨食品を選択してもよい。例えば、商品選択部58は、買物客が前回購入した食品を今回選択する推奨食品から除外し、前回購入した食品とは異なる食品を推奨食品として選択する。または、過去に継続して購入している食品を推奨食品として選択してもよい。過去に購入した食品と比較してどのような食品を推奨食品とするかは、買物客が設定可能としてもよい。なお、過去に購入した食品に関する情報は、ユーザ情報としてサーバ16に記憶される。
【0057】
また、商品選択部58は、買物客の過去から現在に至るまでの身体状態(体組成値)の変化と買物客が過去に購入した食品とに基づいて、推奨食品を選択してもよい。例えば、買物客の身体状態が肥満ではないものの脂質が増加傾向にある場合、商品選択部58は、鶏肉の中でも脂質の低いささみ肉を推奨食品として選択する。
【0058】
また、例えば、商品選択部58は、カートに入れた食品のカロリー、タンパク質、脂質等を積算する機能を有してもよい。そして、商品選択部58は、買物客の所定期間(例えば一週間)における必要栄養量を積算値が超過した場合に、その旨をタッチパネルディスプレイ14Aによって買物客に報知してもよい。さらに、商品選択部58は、必要栄養量の超過に基づいて、推奨食品を変更してもよい。買物客の必要栄養量は、買物客の体組成値に基づいて判定され、ユーザ情報としてサーバ16に記憶される。
【0059】
また、例えば、商品選択部58は、買物客の家族構成や来店頻度に基づいて推奨食品の量を算出してもよい。買い物客の家族構成及び来店頻度等は、ユーザ情報としてサーバ16に記憶される。
【0060】
サーバ16は、通信部60及び記憶部62を備える。
【0061】
通信部60は、通信領域が広い無線通信規格によって端末装置14との通信を行う。
【0062】
記憶部62は、商品推奨処理に用いる各種情報を記憶している。記憶部62は、例えば、買物客のユーザ情報、店舗が販売している食品の情報等を記憶している。記憶部62に記憶されている情報は、適宜、端末装置14に送信され、商品推奨処理に用いられる。
【0063】
図3は、本実施形態の商品推奨処理の流れを示すフローチャートである。
【0064】
まず、ステップS100では、ショッピングカート12を利用する買物客がショッピングカート12を所定位置から取り出し、取り出したショッピングカート12が備える端末装置14にログインする。ログインは、例えば、顔認証、QRコード(登録商標)等の二次元コードの読み取り、IDとパスワードの入力等により行われる。
【0065】
なお、買物客は予め商品推奨処理によるサービスを受けるためのアカウントを作成している。買い物客は、アカウント作成時にユーザ情報を登録する。アカウントの作成は、買物客が所有するスマートフォン等の情報処理装置を用いて行われてもよいし、端末装置14を用いて行われてもよい。
【0066】
なお、ユーザ情報に含まれる身長及び体重は、一例として、アカウント作成時に登録情報として、買物客自身が事前に数値を入力してもよいし、自宅の体組成計で取得した体重及び身長がサーバ16に送信され、登録されてもよい。
【0067】
また、買物客に対する事前の登録は不要としてもよい。例えば、スーパーマーケットにおけるショッピングカート12の集積場所の床に体重計が設けられ、壁又は天井に設けられた身長センサで買物客の体重及び身長をスーパーマーケット内で測定可能とする。そして、買物客は、この測定結果、性別、及び年齢をユーザ情報として端末装置14に入力し、スーパーマーケット内で登録を行う。これにより、買物客は、事前の登録なく商品推奨処理によるサービスを受けることができる。
【0068】
ステップS100におけるログインにより、買物客のユーザ情報がサーバ16から端末装置14へ送信される。端末装置14は、受信したユーザ情報を記憶部52に記憶する。
【0069】
次のステップS102では、測定装置30が電極部32R,32Lに電流を流すことにより、生体インピーダンスの測定準備を行う。なお、このとき、端末装置14のタッチパネルディスプレイ14Aは、図4(A)に示されるように、スーパーマーケットで販売している食品を示した商品情報である商品リスト70を表示したり、測定状態表示領域72に生体インピーダンスの測定待機中であることを表示する。
【0070】
商品リスト70に含まれる食品は、例えば、値引きの対象となっている食品、現在の季節に適した食品等である。なお、商品リスト70には、販売している食品と共に当該食品の陳列位置が含まれてもよい。
【0071】
次のステップS104では、買物客がショッピングカート12のグリップ22を握ることで、測定装置30が買物客の生体インピーダンスの測定を行う。このとき、タッチパネルディスプレイ14Aは、生体インピーダンスの測定中であることを表示する。なお、買物客は、生体インピーダンスを測定しながら、スーパーマーケット内を移動し、買い物を始める。
【0072】
次のステップS106では、ステップS104で測定した買物客の生体インピーダンスに基づいて、身体状態判定部54が買物客の身体状態を判定する。
【0073】
次のステップS108では、ステップS106で判定した買物客の身体状態に基づいて、商品選択部58が推奨食品を選択する。なお、選択される推奨食品は、一つでもよいし、複数でもよい。
【0074】
次のステップS110では、ステップS108で選択された推奨食品が商品リスト70に含まれるようにタッチパネルディスプレイ14Aが商品リスト70を更新して表示する。これにより、買物客は推奨食品を認識しながら、スーパーマーケット内を移動して買い物を継続する。
【0075】
なお、既にタッチパネルディスプレイ14Aに表示されている商品リスト70内の食品と推奨食品とを買物客が区別できるように、推奨食品は強調表示される。図4(B)の例では、商品リスト70に含まれる"Pork"及び"Orange"が推奨食品であり、強調表示されている。また、ステップS110では、推奨食品と共に買物客の身体状態もタッチパネルディスプレイ14Aの測定状態表示領域72に表示される。
【0076】
次のステップS112では、測定装置30が買物客の生体インピーダンスの測定を行う。なお、この生体インピーダンスの測定は、ステップS104から継続して行われているものとする。
【0077】
次のステップS114では、ステップS112で測定した買物客の生体インピーダンスの瞬間的な変化、すなわち買物客の感情変化を感情変化判定部56が判定する。
【0078】
次のステップS116では、ステップS114で判定した生体インピーダンスの変化に基づいて、商品選択部58が推奨食品を選択する。なお、選択される推奨食品は、一つでもよいし、複数でもよい。
【0079】
次のステップS118では、ステップS116で選択した推奨食品が商品リスト70に含まれるように、タッチパネルディスプレイ14Aが商品リスト70を更新して表示する。これにより、推奨食品が買物客に報知される。なお、既にタッチパネルディスプレイ14Aに表示されている推奨食品(ステップS108で選択された推奨食品)に対して買物客が区別できるように、ステップS114で選択された推奨食品は強調表示される。
【0080】
このように、本実施形態の商品選択部58は、まず、買物客が買い物を始めたタイミングで、買物客の身体状態に基づいた推奨食品を選択して商品情報(商品リスト70)としてタッチパネルディスプレイ14Aに表示させる。その後、商品選択部58は、買物客が購入する食品を選択しながら移動している場合に、買物客の生体インピーダンスの変化に基づいた推奨商品を選択してタッチパネルディスプレイ14Aに表示させる。これにより、端末装置14は、買物客に推奨する食品を適切なタイミングで端末装置14に表示できる。なお、買物客による食品を選択しながらの移動とは、食品の清算のためにレジに向かう移動、トイレに向かう移動等、食品の選択に関わらない移動は含まない。
【0081】
次のステップS120では、買い物が終了したか否かを端末装置14が判定し、肯定判定の場合はステップS122へ移行し、否定判定の場合はステップS112へ戻り、ステップS112からステップS120を繰り返す。
【0082】
なお、買い物が終了したか否かは、例えば、買物客によって食品の購入が終了したことを、タッチパネルディスプレイ14Aを介して端末装置14に入力したか否かによって判定される。また、これに限らず、例えば、ショッピングカート12がレジを通過したことをセンサが検知し、その検知結果が端末装置14に入力された場合に、買い物が終了したと判定されてもよい。また、買い物が終了したか否かの判定は、これらに限らず、他の方法で判定されてもよい。
【0083】
次のステップS122では、買物客が購入した食品に関する情報をユーザ情報に追加して、端末装置14がサーバ16へ送信して、端末装置14は商品推奨処理を終了する。商品推奨処理が終了すると、電極部32R,32Lへの電力供給も停止される。サーバ16は、受信したユーザ情報を記憶部62に記憶する。
【0084】
なお、感情変化判定部56によって判定された買物客の生体インピーダンスと買物客が興味を示した食品との組み合わせ(以下「感情情報」という。)は、サーバ16の記憶部62に記憶された後に、他の複数の買物客の感情情報と集積してデータベース化され、例えば、食品陳列棚のレイアウト、食品の仕入れ等に用いられてもよい。また、感情変化判定部56の判定結果と買物客の身体状態とが関連付けられてデータベース化され食品陳列棚のレイアウト、食品の仕入れ等に用いられてもよい。
【0085】
また、ショッピングカート12の移動経路、移動速度等もユーザ情報として記憶部62に記憶され、他の複数の買物客の情報と集積してデータベース化されてもよい。
【0086】
以上説明したように、本実施形態の商品推奨システム10は、ショッピングカート12に設けられた測定装置30によって測定された買物客の生体インピーダンスに基づいて、買物客に推奨する食品を選択する。そして、ショッピングカート12に設けられた端末装置14のタッチパネルディスプレイ14Aに選択した推奨商品を示す商品情報が表示(報知)される。
【0087】
これにより、買物客はショッピングカート12を利用するだけで、意識することなく自身の生体インピーダンスが測定される。そして、自身の生体インピーダンスに基づいた食品が端末装置14に表示されるので、買物客は負担を感じることなく自身に適した食品を容易に選択できる。
【0088】
また、スーパーマーケットにおいて買物客は、ショッピングカート12を押しながら移動している。このため、測定装置30は、買物客が移動している状態の生体インピーダンス、換言すると動的な生体インピーダンスを測定することとなる。動的な生体インピーダンスは、例えば、買物客(被測定者)の筋肉の収縮によって生じるものであり、この動的な生体インピーダンスの変化に基づいて、買物客の身体状態が判定可能となる。具体的には、一定の速度で移動している買物客の生体インピーダンスを測定し、基準となる生体インピーダンスとの差に基づいて、被測定者の身体状態が判定される。
【0089】
また、商品推奨システム10は、動的な生体インピーダンスを測定することで、歩行している買物客が適切に筋肉を動かせていない等、買物客の歩行の状態を推測できる。
【0090】
さらに、商品推奨システム10は、測定した生体インピーダンスに応じて、買物客が買い物をしながらできるストレッチ情報を提示してもよい。また、商品推奨システム10は、スーパーマーケット内における買物客の移動距離を長くして買物客の歩数がより多くなるように、推奨商品の表示の順番を変えてもよい。
【0091】
また、ショッピングカート12を利用する買物客は、移動と停止とを繰り返す。このため、買物客が移動しない状態の生体インピーダンス、換言すると静的な生体インピーダンスも測定される。このため、動的な生体インピーダンスと静的な生体インピーダンスとを比較することで、身体状態が判定されてもよい。
【0092】
また、動的な生体インピーダンスの変化は、電極部32R,32Lと手との接触状態、換言するとグリップ22を握る力の違いによっても生じる。例えば、買物客がショッピングカート12を押して曲がるときにグリップ22を握る力が強くなるので、それを生体インピーダンスの変化として取得することで、スーパーマーケット内での買物客の動きを検知できる。
【0093】
なお、本実施形態では測定装置30がショッピングカート12に備えられる形態について説明したが、動的な生体インピーダンスを測定するために測定装置30はショッピングカート12とは異なる物に備えられてもよい。
【0094】
以上、本発明を、上記実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0095】
上記実施形態では、身体状態判定部54、感情変化判定部56、及び商品選択部58が端末装置14に備えられる形態について説明したが、本発明はこれに限られない。身体状態判定部54、感情変化判定部56、及び商品選択部58はサーバ16に備えられてもよい。この形態の場合、測定装置30で測定した生体インピーダンスは、端末装置14を介してサーバ16へ送信され、サーバ16で選択された推奨商品に関する情報がサーバ16から端末装置14へ送信される。そして、端末装置14のタッチパネルディスプレイ14Aが推奨標品を表示する。
【0096】
また、測定装置30は、ショッピングカート12に対して着脱式とされてもよい。すなわち、電極部32R,32Lが設けられるグリップ22及び電力供給部40、インピーダンス算出部42、及び通信部44等を含む制御装置がショッピングカート12から着脱可能とされる。また、端末装置14は、商品推奨処理に関するプログラム(アプリケーション)がインストールされ、測定装置30が接続可能な市販のタブレット端末でもよい。また、上記実施形態では、測定装置30がインピーダンス算出部42を備える形態について説明したが、本発明はこれに限られない。端末装置14がインピーダンス算出部42を備え、電極部32R,32Lの測定結果である抵抗値が端末装置14に入力され、端末装置14によって生体インピーダンスを算出してもよい。
【0097】
上記実施形態では、感情変化判定部56は生体インピーダンスに基づいて買物客の感情変化を判定する形態について説明したが、本発明はこれに限られない。ショッピングカート12のグリップ22に脈拍(心拍)を測定するための光学式の脈拍測定装置が備えられ、脈拍の測定結果も用いて買物客の身体状態及び感情変化が判定されてもよい。また、ショッピングカート12のグリップ22に体温計も取り付けられ、体温の測定結果も用いて買物客の身体状態及び感情変化が判定されてもよい。
【0098】
また、上記実施形態では、買物客の生体インピーダンスに基づいて商品推奨システム10が推奨商品を選択する形態について説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、商品推奨システム10は、買物客の生体インピーダンスと買物中の移動距離に基づいて、推奨商品を選択してもよい。また、商品推奨システム10は、買物客の生体インピーダンスと買物客に関連する他の情報に基づいて、推奨商品を選択してもよい。
【0099】
上記実施形態では、商品選択部58が推奨する商品を食品とする形態について説明したが、本発明はこれに限られない。商品選択部58は食品以外の商品を推奨してもよい。
【符号の説明】
【0100】
10 商品推奨システム
12 ショッピングカート
14 端末装置
14A タッチパネルディスプレイ(報知手段)
22 グリップ
30 測定装置(測定手段)
54 身体状態判定部(判定手段)
58 商品選択部(選択手段)
図1
図2
図3
図4