IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッドの特許一覧

<>
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図1
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図2
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図3
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図4
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図5
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図6
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図7
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図8
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図9
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図10
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図11
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図12
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図13
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図14
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図15
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図16
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図17
  • 特開-被覆カバー、弾性パッドと家具 図18
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096669
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】被覆カバー、弾性パッドと家具
(51)【国際特許分類】
   A47C 31/10 20060101AFI20240709BHJP
   B68G 7/05 20060101ALI20240709BHJP
   A47C 27/14 20060101ALI20240709BHJP
   A47C 27/04 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
A47C31/10
B68G7/05
A47C27/14
A47C27/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】27
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023209324
(22)【出願日】2023-12-12
(31)【優先権主張番号】202310010316.8
(32)【優先日】2023-01-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521358693
【氏名又は名称】ニュー-テック インテグレーション (シアメン) カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】レン,ルハオ
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AD02
3B096AD07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】弾性パッドの組付とクリーニングの簡便性を向上するとともに、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少させる。
【解決手段】被覆カバーは、少なくとも一層のコア層と、外覆ケースと、止め折曲辺とを含み、少なくとも一層のコア層が弾性材料層を含み、外覆ケースが、少なくとも一層のコア層を取外可能に囲みこみ、止め折曲辺が、弾性パッドのクッション層を容納し遮蔽可能な内部空間を形成するように、被覆カバーの周縁から弾性パッドの厚さ方向に沿って下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性パッド(2)に用いられる被覆カバーであって、
弾性材料層を含む少なくとも一層のコア層(221)と、
前記少なくとも一層のコア層(221)を取外可能に囲みこむ外覆ケース(222)と、
前記弾性パッド(2)のクッション層(15)を容納し遮蔽可能な内部空間(231)を形成するように、前記被覆カバー(22)の周縁から前記弾性パッド(2)の厚さ方向に沿って下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている止め折曲辺(23)と、を含む、
ことを特徴とする被覆カバー。
【請求項2】
前記止め折曲辺(23)は、前記外覆ケース(222)における前記被覆カバー(22)の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている部分によって形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の被覆カバー。
【請求項3】
前記少なくとも一層のコア層(221)が前記被覆カバー(22)の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺層(2211)を形成し、前記外覆ケース(222)が前記被覆カバー(22)の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺ケース(2221)を形成し、そのうち、前記折曲辺ケース(2221)が前記折曲辺層(2211)を囲みこむことによって前記止め折曲辺(23)を形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の被覆カバー。
【請求項4】
前記被覆カバー(22)は、弾性パッドの底層に接続可能であるように構成されている辺縁接続構造をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ一項に記載の被覆カバー。
【請求項5】
前記止め折曲辺(23)と前記辺縁接続構造は、閉鎖用側端封装部材のない前記弾性パッド(2)を形成するように協働する、
ことを特徴とする請求項4に記載の被覆カバー。
【請求項6】
前記辺縁接続構造は、弾性パッドの周方向に沿って間隔を置き設置されている複数の接続紐(16)を含む、
ことを特徴とする請求項5に記載の被覆カバー。
【請求項7】
弾性パッド(2)であって、
弾性パッドの横方向に配置されている複数の弾性モジュール(4)を含む弾性支持層(21)と、
前記弾性支持層(21)の前記複数の弾性モジュール(4)上に敷設されているクッション層(15)と、
請求項1乃至6のいずれ一項に記載の被覆カバー(22)と、を含み、
前記被覆カバー(22)は、前記クッション層(15)上に敷設されているとともに、前記内部空間(231)に容納され位置制限されている、
ことを特徴とする弾性パッド。
【請求項8】
前記止め折曲辺(23)における少なくとも二つの対向する止め折曲辺(23)は、辺縁接続構造によって弾性パッドの底層と接続されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の弾性パッド。
【請求項9】
前記止め折曲辺(23)は、弾性パッドの底層に近接し延びているとともに、弾性パッドの底層と所定の間隔をあげており、前記止め折曲辺(23)の長さが、前記弾性モジュール(4)の高さの少なくとも一部又は全部を遮蔽可能であるように設定されている、
ことを特徴とする請求項7に記載の弾性パッド。
【請求項10】
前記クッション層(15)は、クッション層の厚さ方向に積層される複数の内部層と、前記複数の内部層を取外可能に囲みこむ外部ケース(151)とを含み、前記複数の内部層は、内部弾性層(152)と内部柔性層(153)とを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の弾性パッド。
【請求項11】
前記弾性パッドは、複数の弾性モジュールユニット(1)を含み、それぞれの前記弾性モジュールユニット(1)は、固定底板(3)と、前記固定底板(3)上に設置されている複数の弾性モジュール(4)とを含み、前記固定底板(3)は、互いに対向し設置されている繋ぎ側辺(5)と互いに対向し設置されている端部側辺(6)とを含み、それぞれの前記端部側辺(6)は、複数の接続具を備え、前記接続具は、旋回係合部材(7)と接合部材(8)の少なくとも一方を含み、前記旋回係合部材(7)は、枢軸の軸線回り往復スイングを行うことによって、隣接する弾性モジュールユニット(1)の接合部材(8)と解放可能に接合されるように構成されており、前記接合部材(8)は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の旋回係合部材(7)と解放可能に接合されるように構成されており、
そのうち、前記複数の固定底板(3)は、隣接する前記旋回係合部材(7)と前記接合部材(8)との接合によって一体に繋がれることによって、前記複数の弾性モジュールユニット(1)から弾性支持層(21)に組み付ける、
ことを特徴とする請求項7に記載の弾性パッド。
【請求項12】
それぞれの前記端部側辺(6)のコーナーには、それぞれ、前記接続具が設置されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項13】
それぞれの前記端部側辺(6)には、前記旋回係合部材(7)と前記接合部材(8)が設置されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項14】
互いに対向する前記二つの端部側辺(6)での前記旋回係合部材(7)は、前記弾性モジュールユニット(1)の一方の対角線に位置する一方、前記接合部材(8)は、前記弾性モジュールユニット(1)の他方の対角線に位置し、且つ前記旋回係合部材(7)の旋回方向は同一である、
ことを特徴とする請求項13に記載の弾性パッド。
【請求項15】
前記接合部材(8)は、係合接続柱(9)を含む、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項16】
前記固定底板(3)の各コーナーでの周向側面には、前記接続具を容納可能な容納溝(10)が形成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項17】
前記容納溝(10)の上側溝壁(11)には、使用者が前記旋回係合部材(7)を旋回させるように施力しやすい操作開口(12)が形成されている、
ことを特徴とする請求項16に記載の弾性パッド。
【請求項18】
前記旋回係合部材(7)は、係合用鈎(13)と引掛用鈎(14)を含み、前記係合用鈎(13)は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の接合部材(8)と解放可能に係合し接続されるように構成されており、そのうち、前記旋回係合部材(7)は、収納位置と接合位置とを含み、前記収納位置において、前記引掛用鈎(14)が前記容納溝(10)内に位置し、前記係合用鈎(13)の一部が前記容納溝(10)から側方に突出しており、前記接合位置において、前記係合用鈎(13)が隣接する弾性モジュールユニットの前記容納溝内に位置し、前記引掛用鈎(14)の一部が隣接する弾性モジュールユニットの前記容納溝(10)から側方に突出している、
ことを特徴とする請求項16に記載の弾性パッド。
【請求項19】
前記旋回係合部材(7)は、前記クッション層(15)での対応する接続紐(16)と解放可能に接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項20】
前記旋回係合部材(7)は、前記被覆カバー(22)での対応する接続紐(16)と解放可能に引っ掛かり接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項21】
前記旋回係合部材(7)は、係合用鈎(13)と引掛用鈎(14)を含み、前記係合用鈎(13)は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の接合部材(8)と解放可能に係合し接続されるように構成されており、前記旋回係合部材(7)は、収納位置と接合位置とを含み、前記収納位置において、前記係合用鈎(13)が、対応する前記接続紐(16)と解放可能に引っ掛かり接続され、前記接合位置において、前記引掛用鈎(14)が、対応する前記接続紐(16)と解放可能に引っ掛かり接続される、
ことを特徴とする請求項19又は20に記載の弾性パッド。
【請求項22】
それぞれの前記繋ぎ側辺(5)には、仮位置決め構造が形成されており、前記仮位置決め構造は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の固定底板(3)の繋ぎ側辺(5)での仮位置決め構造と接合可能であるように構成されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の弾性パッド。
【請求項23】
前記仮位置決め構造は、前記繋ぎ側辺の延び方向に間隔を置き設置されている第一の仮位置決め構造(17)と第二の仮位置決め構造(18)を含み、前記第二の仮位置決め構造(18)が、前記第一の仮位置決め構造(17)と異なり、
そのうち、前記第一の仮位置決め構造(17)は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の第二の仮位置決め構造(18)と接合可能であるように構成されており、前記第二の仮位置決め構造(18)は、隣接する弾性モジュールユニット(1)の第一の仮位置決め構造(17)と接合可能であるように構成されている、
ことを特徴とする請求項22に記載の弾性パッド。
【請求項24】
前記弾性モジュールユニットの一方側に位置する前記第一の仮位置決め構造(17)と他方側に位置する前記第二の仮位置決め構造(18)が、前記弾性モジュールユニットの横方向に揃えており、前記弾性モジュールユニットの一方側に位置する前記第二の仮位置決め構造(18)と他方側に位置する前記第一の仮位置決め構造(17)が、前記弾性モジュールユニットの横方向に揃えている、
ことを特徴とする請求項23に記載の弾性パッド。
【請求項25】
前記第一の仮位置決め構造(17)は、仮位置決め凸部(19)であり、前記第二の仮位置決め構造(18)は、仮位置決め溝(20)である、
ことを特徴とする請求項24に記載の弾性パッド。
【請求項26】
前記弾性パッドは、弾性ベッドクッションとされる、
ことを特徴とする請求項7に記載の弾性パッド。
【請求項27】
家具であって、
請求項7乃至26のいずれ一項に記載の弾性パッド(2)を含む、ことを特徴とする家具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性パッドの分野に係り、具体的に、弾性パッドに用いられる被覆カバー、弾性パッドと家具に係る。
【背景技術】
【0002】
ベッドやソファーベッドなどの家具は、人々の生活に不可欠なものである。現在のベッドやソファーベッドは、大体、弾性パッドが設置されている。弾性パッドは、ある程度の弾性があり、人がベッドやソファーベッド上に寝るとき、ある程度の弾性支持を提供でき、硬質パットよりもある程度の快適さを具備する。
【0003】
現在の弾性パッドは、通常、全体式の底層と、スプリング層と、スポンジ積重層と、閉鎖された側端封装部材とカバーからなる一体式のパッドであり、取り外し不能であり、且つ閉鎖されており、つまり、スプリング層が、底層上に設置されており、スポンジ積重層がスプリング層上に設置されており、閉鎖された側端封装部材カバーがスポンジ積重層と底層を囲みこみ、これによって、内部に閉鎖空間を具備する弾性パッドを形成した。
【0004】
しかし、このような弾性パッドは、実際に使用されると、比較的に悪い快適さを具備する。また、このような弾性パッドは、コストが高いだけでなく、実際に使用されるときに、安定性が比較的に悪いため、快適さが低く、搬送に不便であり、且つ、保管のときに占用される空間が大きい。また、カバーは、洗濯に不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の先行技術に存在している問題の少なくとも一部に対して、本発明の目的は、弾性パッドの組付とクリーニングの簡便性を向上するとともに、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少させることである。
【0006】
上記の目的を実現するために、第一点では、本発明は、弾性パッドに用いられる被覆カバーを提供し、前記被覆カバーは、弾性材料層を含む少なくとも一層のコア層と、前記少なくとも一層のコア層を取外可能に囲みこむ外覆ケースと、前記弾性パッドのクッション層を容納し遮蔽可能な内部空間を形成するように、前記被覆カバーの周縁から前記弾性パッドの厚さ方向に沿って下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている止め折曲辺とを含む。
【0007】
当該技術案において、被覆カバーの少なくとも一層のコア層が弾性材料層を含むため、被覆カバーの弾性支持機能を効果的に向上でき、また、外覆ケースが少なくとも一層のコア層を取外可能に囲みこむため、クリーニングが必要であるとき、外覆ケースを取り外して洗濯すればよく、また、止め折曲辺が内部空間を形成するように被覆カバーの周縁から延びたことによって、弾性パッドを組み付けるとき弾性パッドのクッション層を容納し遮蔽できるため、弾性パッドの組付簡便性を向上できるとともに、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少できる。
【0008】
いずれかの実施形態において、前記止め折曲辺は、前記外覆ケースにおける前記被覆カバーの周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている部分によって形成されている。
【0009】
いずれかの実施形態において、前記少なくとも一層のコア層が前記被覆カバーの周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺層を形成し、前記外覆ケースが前記被覆カバーの周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺ケースを形成し、そのうち、前記折曲辺ケースが前記折曲辺層を囲みこむことによって前記止め折曲辺を形成する。
【0010】
いずれかの実施形態において、前記被覆カバーは、弾性パッドの底層に接続可能であるように構成されている辺縁接続構造をさらに含む。
【0011】
いずれかの実施形態において、前記止め折曲辺と前記辺縁接続構造は、閉鎖用側端封装部材のない前記弾性パッドを形成するように協働する。
【0012】
いずれかの実施形態において、前記辺縁接続構造は、弾性パッドの周方向に沿って間隔を置き設置されている複数の接続紐を含む。
【0013】
第二点では、本発明は、弾性パッドを提供し、前記弾性パッドは、弾性パッドの横方向に配置されている複数の弾性モジュールを含む弾性支持層と、前記弾性支持層の前記複数の弾性モジュール上に敷設されているクッション層と、上記の第一点のうちのいずれ一項に記載の被覆カバーとを含み、前記被覆カバーが前記クッション層上に敷設されているとともに、前記内部空間において、前記クッション層が容納され位置制限されている。
【0014】
当該弾性パッドにおいて、複数の弾性モジュールが、弾性支持層を形成するように配置されているとともに、クッション層を弾性支持層上に敷設し、上記のような被覆カバーをクッション層上に敷設することによって、内部空間において、クッション層が容納され位置制限されるので、弾性パッドの組付とクリーニングの簡便性を効果的に向上し、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少できる。
【0015】
いずれかの実施形態において、前記止め折曲辺における少なくとも二つの対向する止め折曲辺は、辺縁接続構造によって弾性パッドの底層と接続されている。
【0016】
いずれかの実施形態において、前記止め折曲辺は、弾性パッドの底層に近接し延びているとともに、弾性パッドの底層と所定の間隔をあげており、前記止め折曲辺の長さが、前記弾性モジュールの高さの少なくとも一部又は全部を遮蔽可能であるように設定されている。
【0017】
いずれかの実施形態において、前記クッション層は、クッション層の厚さ方向に積層される複数の内部層と、前記複数の内部層を取外可能に囲みこむ外部ケースとを含み、前記複数の内部層は、内部弾性層と内部柔性層とを含む。
【0018】
いずれかの実施形態において、前記弾性パッドは、複数の弾性モジュールユニットを含み、それぞれの前記弾性モジュールユニットは、固定底板と、前記固定底板上に設置されている複数の弾性モジュールとを含み、前記固定底板は、互いに対向し設置されている繋ぎ側辺と互いに対向し設置されている端部側辺とを含み、それぞれの前記端部側辺は、複数の接続具を備え、前記接続具は、旋回係合部材と接合部材のうちの少なくとも一方を含み、前記旋回係合部材は、枢軸の軸線回り往復スイングを行うことによって、隣接する弾性モジュールユニットの接合部材と解放可能に接合されるように構成されており、前記接合部材は、隣接する弾性モジュールユニットの旋回係合部材と解放可能に接合されるように構成されており、そのうち、前記複数の固定底板は、隣接する前記旋回係合部材と前記接合部材との接合によって一体に繋がれることによって、前記複数の弾性モジュールユニットから弾性支持層に組み付ける。
【0019】
いずれかの実施形態において、それぞれの前記端部側辺のコーナーには、それぞれ、前記接続具が設置されている。
【0020】
いずれかの実施形態において、それぞれの前記端部側辺には、前記旋回係合部材と前記接合部材が設置されている。
【0021】
いずれかの実施形態において、互いに対向する前記二つの端部側辺での前記旋回係合部材は、前記弾性モジュールユニットの一方の対角線に位置する一方、前記接合部材は、前記弾性モジュールユニットの他方の対角線に位置するとともに、前記旋回係合部材の旋回方向が同一である。
【0022】
いずれかの実施形態において、前記接合部材は、係合接続柱を含む。
【0023】
いずれかの実施形態において、前記固定底板の各コーナーでの周向側面には、前記接続具を容納可能な容納溝が形成されている。
【0024】
いずれかの実施形態において、前記容納溝の上側溝壁には、使用者が前記旋回係合部材を旋回させるように施力しやすい操作開口が形成されている。
【0025】
いずれかの実施形態において、前記旋回係合部材は、係合用鈎と引掛用鈎を含み、前記係合用鈎は、隣接する弾性モジュールユニットの接合部材と解放可能に係合し接続されるように構成されており、そのうち、前記旋回係合部材は、収納位置と接合位置とを含み、前記収納位置において、前記引掛用鈎が前記容納溝内に位置し、前記係合用鈎の一部が前記容納溝から側方に突出しており、前記接合位置において、前記係合用鈎が隣接する弾性モジュールユニットの前記容納溝内に位置し、前記引掛用鈎の一部が隣接する弾性モジュールユニットの前記容納溝から側方に突出している。
【0026】
いずれかの実施形態において、前記旋回係合部材は、前記クッション層での対応する接続紐と解放可能に接続されるように構成されている。
【0027】
いずれかの実施形態において、前記旋回係合部材は、前記被覆カバーでの対応する接続紐と解放可能に引っ掛かり接続されるように構成されている。
【0028】
いずれかの実施形態において、前記旋回係合部材は、係合用鈎と引掛用鈎を含み、前記係合用鈎は、隣接する弾性モジュールユニットの接合部材と解放可能に係合し接続されるように構成されており、前記旋回係合部材は、収納位置と接合位置とを含み、前記収納位置において、前記係合用鈎が、対応する前記接続紐と解放可能に引っ掛かり接続され、前記接合位置において、前記引掛用鈎が、対応する前記接続紐と解放可能に引っ掛かり接続される。
【0029】
いずれかの実施形態において、それぞれの前記繋ぎ側辺には、仮位置決め構造が形成されており、前記仮位置決め構造は、隣接する弾性モジュールユニットの固定底板の繋ぎ側辺での仮位置決め構造と接合可能であるように構成されている。
【0030】
いずれかの実施形態において、前記仮位置決め構造は、前記繋ぎ側辺の延び方向に間隔を置き設置されている第一の仮位置決め構造と第二の仮位置決め構造を含み、前記第二の仮位置決め構造が、前記第一の仮位置決め構造と異なり、そのうち、前記第一の仮位置決め構造が、隣接する弾性モジュールユニットの第二の仮位置決め構造と接合可能であるように構成されており、前記第二の仮位置決め構造が、隣接する弾性モジュールユニットの第一の仮位置決め構造と接合可能であるように構成されている。
【0031】
いずれかの実施形態において、前記弾性モジュールユニットの一方側に位置する前記第一の仮位置決め構造と他方側に位置する前記第二の仮位置決め構造が、前記弾性モジュールユニットの横方向に沿って揃えており、前記弾性モジュールユニットの一方側に位置する前記第二の仮位置決め構造と他方側に位置する前記第一の仮位置決め構造が、前記弾性モジュールユニットの横方向に沿って揃えている。
【0032】
いずれかの実施形態において、前記第一の仮位置決め構造が、仮位置決め凸部であり、前記第二の仮位置決め構造が、仮位置決め溝である。
【0033】
いずれかの実施形態において、前記弾性パッドが、弾性ベッドクッションとされる。
【0034】
第三点では、本発明は、家具を提供し、前記家具は、上記の第二点のうちのいずれ一項に記載の弾性パッドを含む。
【0035】
なお、当該家具は、ベッドとソファーと椅子とソファーベッドとソフトベンチなどを含むが、これらに限定されていない。
【0036】
もちろん、上記の一つの実施形態に記載された部材又は構成が、他の実施形態において独立的に使用され、或いは、組み合わせて使用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図面において、寸法や比例は、実際な製品の寸法や比例に対応していない。図面は、説明のみに用いられ、説明を分かりやすくするために、必要ではない部材又は構成が省略されている。
図1】本発明による第一種類の弾性モジュールユニットを例示的に示す立体構造模式図であり、そのうち、旋回係合部材が収納位置にある。
図2図1の弾性モジュールユニットの部分構造模式図である。
図3図1の弾性モジュールユニットの旋回係合部材が接合位置にある立体構造模式図である。
図4図3の弾性モジュールユニットの部分構造模式図である。
図5図3の弾性モジュールユニットの平面視構造模式図である。
図6】二つの本発明による第二種類の弾性モジュールユニットを繋ぐ構造模式図である。
図7図6の二つの弾性モジュールユニットが接合位置にある構造模式図であり、そのうち、点線で示された二つの旋回係合部材が、旋回係合部材のスイング位置を示す。
図8】複数の弾性モジュールユニットが図7に示されている接続形態で接続された弾性パッドの弾性支持層の構造模式図である。
図9】本発明による第一種類の弾性パッドを例示的に示す分解状態図であり、そのうち、図8に示されている弾性支持層と本発明の提供したカバーの第一種類の構造を示している。
図10図9の弾性パッドが組付状態にある立体構造模式図である。
図11図10における円線部分の拡大構造模式図である。
図12】本発明による第二種類の弾性パッドを例示的に示す分解状態図であり、そのうち、図8に示されている弾性支持層と本発明の提供したカバーの第二種類の構造を示している。
図13図12の弾性パッドが組付状態にある立体構造模式図である。
図14図13における円線部分の拡大構造模式図である。
図15図13の弾性パッドの部分構造模式図である。
図16】本発明の提供したカバーの部分断面構造模式図である。
図17】本発明の提供した別のカバーの部分断面構造模式図である。
図18】本発明の提供したクッション層の部分断面構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、図面を参照しながら本発明の被覆カバー、弾性パッドと家具を詳細に説明する。ここで、本発明による好適な実施形態のみが説明されており、当業者が、前記好適な実施形態に基づき、本発明を実現可能な他の形態を想起でき、当該他の形態も同様に本発明の範囲に入る。
【0039】
第一点では、図9乃至図15及び図16図17を参照し、本発明の提供した被覆カバー22は、弾性パッド2に使用され、被覆カバー22は、少なくとも一層のコア層221と、外覆ケース222と、止め折曲辺23とを含み、そのうち、少なくとも一層のコア層221が弾性材料層を含み、弾性材料層が、スポンジ層、シリカゲル層又は他の任意の弾性材料層であってもよく、外覆ケース222が、任意の形態によって少なくとも一層のコア層221を取外可能に囲みこみ、止め折曲辺23が、弾性パッド2のクッション層15を容納し遮蔽可能な内部空間231を形成するように、被覆カバー22の周縁から弾性パッド2の厚さ方向に沿って下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている。
【0040】
当該技術案において、被覆カバー22の少なくとも一層のコア層221が弾性材料層を含むため、被覆カバー22の弾性支持機能を効果的に向上でき、弾性パッドの支持機能と快適さを更に向上でき、また、外覆ケース222が少なくとも一層のコア層221を取外可能に囲みこむため、クリーニングが必要であるとき、外覆ケース222を取り外して洗濯すればよく、また、止め折曲辺23が内部空間231を形成するように被覆カバー22の周縁から延びたことによって、弾性パッド2を組み付けるとき弾性パッド2のクッション層15を容納し遮蔽できるため、弾性パッド2の組付簡便性を向上できるとともに、弾性パッド2を保管するときの占用スペースを効果的に減少できる。
【0041】
また、後記される辺縁接続構造の引張施力によって、止め折曲辺23が下向きに延びた引張状態にあるようになり、最外側の弾性モジュール4を当接し止めることができ、弾性パッドの横方向での最外側の弾性モジュール4の動きを効果的に防止でき、弾性モジュールの安定性を向上した。
【0042】
当該被覆カバー22は、いずれかの実施形態において、止め折曲辺23が独立の部材があってもよく、そして、様々の形態、例えば、縫いや溶接やファスナーやスナップなどの形態によって外覆ケース222の周縁に接続されることができる。
【0043】
また、いずれかの実施形態において、図16を参照し、止め折曲辺23は、外覆ケース222における被覆カバー22の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びている部分によって形成されており、止め折曲辺23と外覆ケース222が一体成型されており、このように、外覆ケース222における少なくとも一層のコア層221を囲みこむ部分の全体性を利用して周縁における下向きに折り曲げた部分の位置を制限することによって、止め折曲辺23の安定性を向上できる。
【0044】
なお、いずれかの実施形態において、図17を参照し、少なくとも一層のコア層221は、被覆カバー22の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺層2211を形成し、外覆ケース222は、被覆カバー22の周縁から下向きに折り曲げたとともに所定の距離で延びていることによって折曲辺ケース2221を形成し、そのうち、折曲辺ケース2221が折曲辺層2211を囲みこむことによって止め折曲辺23を形成した。このように、折曲辺層2211及び当該折曲辺層2211を囲みこむ折曲辺ケース2221によって、止め折曲辺23の自体強度を更に向上でき、これによって、内部空間231内に容納されたクッション層に対して位置決めを行う確実性を更に向上できる。
【0045】
なお、いずれかの実施形態において、図10図11及び図13-15を参照し、被覆カバー22は、弾性パッドの底層に接続可能であるように構成されている辺縁接続構造をさらに含む。このように、辺縁接続構造と弾性パッドの底層との接続の後、辺縁接続構造が、止め折曲辺23をさらにしっかり引っ張り、これによって、止め折曲辺23の止め効果を更に向上できる。
【0046】
また、辺縁接続構造は、様々な形態を具備してもよく、例えば、いずれかの実施形態において、辺縁接続構造は、ファスナー構造であり、ファスナー構造のメンバが、止め折曲辺23と弾性パッドの底層との間に配置されてもよい。さらに、例えば、他の実施形態において、止め折曲辺23と辺縁接続構造は、閉鎖用側端封装部材のない弾性パッド2を形成するように協働する。このように、閉鎖された側端封装部材が設置されていないので、弾性パッド2の内部構造の通過性がよく、外気の通過性がよく、弾性パッド2の外気通過性と快適さを向上できる。
【0047】
また、辺縁接続構造は、様々な構造を具備してもよいが、いずれの構造を採用しても、弾性パッドが、閉鎖されていない側端封装部材を具備するように、弾性パッドの底層を被覆カバー22に接続すればよい。例えば、辺縁接続構造の一構造において、辺縁接続構造は、メッシュ体であってもよく、このように、メッシュ体の複数の穴によって、弾性パッド2の外気通過性を向上できる。辺縁接続構造の別の構造において、図11図14を参照し、辺縁接続構造は、弾性パッドの周方向に沿って間隔を置き設置されている複数の接続紐16を含む。例えば、接続紐16は、被覆カバー22の辺縁と接続されてもよく、例えば、接続紐16が止め折曲辺23に接続される。このように、接続紐16は、弾性パッドの底層(例えば、固定底板3)に接続されればよい。また、接続紐16は、互いに独立で且つ間隔を置き設置されている複数の環状紐であってもよく、或いは、波の形態で連続的に延びている構成であってもよい。
【0048】
第二点では、本発明は、弾性パッド2を提供し、弾性パッド2は、弾性パッドの横方向に配置されている複数の弾性モジュール4を含む弾性支持層21と、弾性支持層21の複数の弾性モジュール4上に敷設されているクッション層15と、上記の第一点のうちのいずれ一項に記載の被覆カバー22とを含み、前記被覆カバー22が前記クッション層15上に敷設されているとともに、内部空間231において、クッション層15が容納され位置制限されている。当該弾性パッドにおいて、複数の弾性モジュールが、弾性支持層を形成するように配置されているとともに、クッション層を弾性支持層上に敷設し、上記のような被覆カバーをクッション層上に敷設することによって、クッション層を内部空間に容納し位置制限することができるので、弾性パッドの組付とクリーニングの簡便性を効果的に向上し、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少できる。
【0049】
また、いずれかの実施形態において、全ての止め折曲辺23は、辺縁接続構造によって弾性パッドの底層に接続されている。別の実施形態において、図10図12を参照し、止め折曲辺23における少なくとも二つの対向する止め折曲辺23は、辺縁接続構造によって弾性パッドの底層と接続されており、このように、被覆カバー22の接続の確実性を確保しつつ弾性パッド組付の工程を効果的に簡素化し、組付の簡便性を向上できる。
【0050】
また、図10図13を参照し、止め折曲辺23は、弾性パッドの底層に近接し延びているとともに、弾性パッドの底層と所定の間隔をあげており、止め折曲辺23の長さが、弾性モジュール4の高さの少なくとも一部又は全部を遮蔽可能であるように設定され、このように、当該弾性パッドの外観を効果的に向上しつつ、弾性パッドの外気通過性を確保できる。
【0051】
また、いずれかの実施形態において、クッション層15は、単層のクッション層であってもよく、例えば、単層のスポンジ層又は単層のシリカゲル層である。他の実施形態において、図18を参照し、クッション層15は、クッション層の厚さ方向に積層される複数の内部層と、複数の内部層を取外可能に囲みこむ外部ケース151とを含み、複数の内部層は、内部弾性層152と内部柔性層153とを含む。内部弾性層152は、クッション層の厚さ方向において、内部柔性層153の上方に位置することが好ましく、このように、内部弾性層152が、良い弾性支持効果を提供できる一方、内部柔性層153が、下方の弾性モジュールと安定且つ確実的に接触でき、耐久性を向上できる。
【0052】
なお、弾性支持層21は、様々な形態を具備してもよく、例えば、いずれかの実施形態において、弾性支持層21は、一体式の底層と、一体式の底層上に設置されている複数の弾性モジュール4とを含んでもよい。
【0053】
さらに、例えば、別の実施形態において、図1乃至図8を参照し、弾性パッドは、複数の弾性モジュールユニット1を含み、それぞれの前記弾性モジュールユニット1は、固定底板3と、固定底板3上に設置されている複数の弾性モジュール4とを含み、固定底板3は、互いに対向し設置されている繋ぎ側辺5と互いに対向し設置されている端部側辺6とを含み、それぞれの端部側辺6は、複数の接続具を備え、接続具は、旋回係合部材7と接合部材8のうちの少なくとも一方を含み、旋回係合部材7は、枢軸の軸線回り往復スイングを行うことによって、隣接する弾性モジュールユニット1の接合部材8と解放可能に接合されるように構成されており、接合部材8は、隣接する弾性モジュールユニット1の旋回係合部材7と解放可能に接合されるように構成されており、そのうち、複数の固定底板3は、隣接する旋回係合部材7と接合部材8との接合によって一体に繋がれることによって、複数の弾性モジュールユニット1から弾性支持層21に組み付ける。
【0054】
このように、固定底板3は、互いに対向し設置されている端部側辺6を含み、それぞれの端部側辺6は、複数の接続具を備え、接続具は、旋回係合部材7と接合部材8のうちの少なくとも一方を含み、旋回係合部材7は、枢軸の軸線回り往復スイングを行うことによって、隣接する弾性モジュールユニット1の接合部材8と解放可能に接合されるように構成されており、接合部材8は、隣接する弾性モジュールユニット1の旋回係合部材7と解放可能に接合されるように構成されており、このように、当該弾性モジュールユニット1から弾性パッド2に取り付けるとき、複数の固定底板3の繋ぎ側辺5が順番に接続され、隣接する固定底板3が、双方の旋回係合部材7と接合部材8との接合によって一体に繋がれており、このように、全ての固定底板3が、旋回係合部材7と接合部材8との接合によって一体に繋がれていることができるため、複数の弾性モジュールユニット1から弾性パッド2の弾性支持層21に組み付けられる。このため、当該弾性モジュールユニット1は、弾性パッド2の組付の簡便性を顕著的に向上でき、取外と保管に便利であり、弾性パッドを保管するときの占用スペースを効果的に減少できる。
【0055】
ちなみに、本発明の弾性モジュールユニット1は、様々な形態を具備してもよく、例えば、弾性モジュールユニット1の第一種類の形態において、一方の弾性モジュールユニット1の固定底板3の端部側辺6は、第一の弾性モジュールユニットとして複数の旋回係合部材7を具備する一方、他方の弾性モジュールユニット1の固定底板3の端部側辺6は、第二の弾性モジュールユニットとして複数の接合部材8を具備し、このように、一つの第二の弾性モジュールユニットの複数の接合部材8は、それぞれ、隣接する前の第一の弾性モジュールユニットの旋回係合部材7と次の第一の弾性モジュールユニットの旋回係合部材7に接合でき、このように、複数の弾性モジュールユニット1を一体に組付けられる。
【0056】
さらに、例えば、弾性モジュールユニット1の第二種類の形態において、図1乃至図7を参照し、弾性モジュールユニット1の固定底板3のそれぞれの端部側辺6には、旋回係合部材7と接合部材8とが設置されており、このように、一つの弾性モジュールユニット1の旋回係合部材7が、隣接する前の弾性モジュールユニット1の接合部材8に接合され、一つの弾性モジュールユニット1の接合部材8が、隣接する次の弾性モジュールユニット1の旋回係合部材7に接合され、このように、複数の弾性モジュールユニット1を一体に組付けられる。
【0057】
また、接続具は、端部側辺6の任意箇所に設置されてもよい。例えば、いずれかの実施形態において、接続具は、端部側辺6の中間部に設置されてもよいし、或いは、端部側辺6の中間部に近い別の位置に設置されてもよい。さらに、例えば、別の実施形態において、図6を参照し、それぞれの端部側辺6のコーナーには、それぞれ、接続具が設置されており、このように、接続具の設置に、端部側辺6のコーナーを十分に利用でき、隣接する固定底板3の接続にも便利である。
【0058】
また、上記のような、弾性モジュールユニット1の第二種類の形態において、弾性モジュールユニット1の固定底板3の端部側辺6は、旋回係合部材7と接合部材8を具備する。このため、いずれかの実施形態において、図6を参照し、それぞれの端部側辺6のコーナーには、それぞれ、旋回係合部材7と接合部材8とが設置されている。
【0059】
また、いずれかの実施形態において、複数の固定底板3との間の接続の簡便性を向上するために、互いに対向する二つの端部側辺6での旋回係合部材7は、弾性モジュールユニット1の一方の対角線に位置する一方、接合部材8は、弾性モジュールユニット1の他方の対角線に位置するとともに、旋回係合部材7の旋回方向が同一である。このように、図6図7を参照し、任意の二つの固定底板3の旋回係合部材7を同一の旋回方向で旋回させることができ、これによって、任意の二つの固定底板3を接続できる。
【0060】
また、他の実施形態において、旋回係合部材7の旋回方向は、異なってもよい。
【0061】
また、本発明の弾性モジュールユニット1において、接合部材8は、様々な構造形態を具備してもよい。例えば、接合部材8の一構造形態において、接合部材8は、旋回係合部材7であってもよく、このように、隣接する固定底板3の旋回係合部材7が接合可能である。さらに、例えば、接合部材8の別の構造形態において、図2図4図7を参照し、接合部材8は、係合接続柱9を含む。このように、旋回係合部材7と係合接続柱9とが接合されると、隣接する固定底板3を接続し、旋回係合部材7と係合接続柱9とが開放されると、隣接する固定底板3を脱離させる。
【0062】
また、いずれかの実施形態において、図2図4図6を参照し、固定底板3の各コーナーでの周向側面には、接続具を容納可能な容納溝10が形成されており、このように、接続具では、例えば、旋回係合部材7と接合部材8が各自の対応する容納溝10に位置することによって、接続具の大部が固定底板3の周向側面から露出することを避けられる。
【0063】
また、いずれかの実施形態において、図2図4を参照し、容納溝10は、上側溝壁11を具備してもよく、つまり、固定底板3のコーナーでの周向側面には、横方向に延びる容納溝10が形成されており、このとき、上側溝壁11には、使用者が旋回係合部材7を旋回させるように施力しやすい操作開口12が形成されている。このように、操作者は、各固定底板を接続するとき、当該操作開口12によって旋回係合部材7を駆動させやすい。
【0064】
また、いずれかの実施形態において、図6を参照し、容納溝10は、上側溝壁11を具備しなくてもよく、つまり、固定底板3の上側面のコーナーには、容納凹部が形成されており、容納凹部が、容納溝10として外向きに固定底板の周向側面まで延びており、このとき、接続具では、例えば、旋回係合部材7と接合部材8が、各自の対応する容納凹部に位置してもよい。
【0065】
また、旋回係合部材7は、様々な構造形態を具備してもよく、例えば、いずれかの実施形態において、図2図4図7を参照し、旋回係合部材7は、係合用鈎13と引掛用鈎14を含み、係合用鈎13は、隣接する弾性モジュールユニット1の接合部材8と解放可能に係合し接続されるように構成されており、そのうち、旋回係合部材7は、収納位置と接合位置とを含み、収納位置において、引掛用鈎14が容納溝10内に位置し、係合用鈎13の一部が容納溝10から側方に突出しており、接合位置において、係合用鈎13が隣接する弾性モジュールユニットの容納溝内に位置し、引掛用鈎14の一部が隣接する弾性モジュールユニットの容納溝10から側方に突出しており、このように、操作員は、旋回係合部材7を旋回させるように駆動するために、当該引掛用鈎14の一部によって引掛用鈎14を簡便的に操作できる。
【0066】
また、いずれかの実施形態において、図7を参照し、旋回係合部材7は、弾性パッド2のクッション層15での接続紐16と接続されるように構成されており、接続紐16を旋回係合部材7に引っ掛かり接続することによって、弾性パッドが、閉鎖用側端封装部材のない弾性パッド2を形成できる。閉鎖された側端封装部材が設置されていないので、弾性パッド2の内部構造の通過性がよく、外気の通過性がよく、弾性パッド2の外気通過性と快適さを向上できる。弾性パッド2を収納し保管する必要があるとき、接続紐16と旋回係合部材7を解放させるとともに、各固定底板3が互いに脱離させ、速やかに取り外して収納でき、弾性パッドの搬送と保管占用のスペースの減少に有効である。また、接続紐16は、独立の接続紐であってもよく、或いは、接続紐16は、メッシュ式の側端封装部材のメッシュ式紐の一部であってもよい。
【0067】
また、いずれかの実施形態において、旋回係合部材7は、被覆カバー22での対応する接続紐16と解放可能に引っ掛かり接続されるように構成されている。接続紐16を旋回係合部材7に引っ掛かり接続することによって、弾性パッドが、閉鎖用側端封装部材のない弾性パッド2を形成できる。閉鎖された側端封装部材が設置されていないので、弾性パッド2の内部構造の通過性がよく、外気の通過性がよく、弾性パッド2の外気通過性と快適さを向上できる。弾性パッド2を収納し保管する必要があるとき、接続紐16と旋回係合部材7を解放させるとともに、各固定底板3が互いに脱離させ、速やかに取り外して収納でき、弾性パッドの搬送と保管占用のスペースの減少に有効である。また、接続紐16は、独立の接続紐であってもよく、或いは、接続紐16は、メッシュ式の側端封装部材のメッシュ式紐の一部であってもよい。
【0068】
また、旋回係合部材7は、様々な形態を具備してもよく、旋回係合部材7がいずれの形態を採用しても、接続紐16を引っ掛かり接続できればよい。例えば、いずれかの実施形態において、図7を参照し、旋回係合部材7は、係合用鈎13と引掛用鈎14を含み、係合用鈎13は、隣接する弾性モジュールユニット1の接合部材8と解放可能に係合し接続されるように構成されており、そのうち、旋回係合部材7は、収納位置と接合位置とを含み、収納位置において、係合用鈎13が、対応する接続紐16と解放可能に引っ掛かり接続され、例えば、引掛用鈎14が容納溝10内に位置するとともに、係合用鈎13が、接続紐16を引っ掛かり接続できるように構成されており、例えば、係合用鈎13の一部が、接続紐16を引っ掛かり接続するように、容納溝10から側方に突出している。接合位置において、引掛用鈎14が、対応する接続紐16と解放可能に引っ掛かり接続され、例えば、係合用鈎13が、隣接する弾性モジュールユニットの容納溝内に位置するとともに、引掛用鈎14が、接続紐16を引っ掛かり接続できるように構成されており、例えば、引掛用鈎14の一部が、接続紐16を引っ掛かり接続するように、隣接する弾性モジュールユニットの容納溝10から側方に突出している。
【0069】
また、いずれかの実施形態において、各固定底板3の接続の正確性と簡便性を向上するために、図1図3図5図6を参照し、それぞれの繋ぎ側辺5には、仮位置決め構造が形成されており、仮位置決め構造は、隣接する弾性モジュールユニット1の固定底板3の繋ぎ側辺5での仮位置決め構造と接合可能であるように構成されており、このように、複数の弾性モジュールユニットを接続するとき、各固定底板3の仮位置決めを行うために、隣接する弾性モジュールユニットの固定底板3の仮位置決め構造が互いに接合された後、隣接する固定底板3の旋回係合部材7と接合部材8を接合すればよい。
【0070】
また、仮位置決め構造は、様々な形態を具備してもよく、仮位置決め構造が、いずれの形態を採用しても、隣接する固定底板3の仮位置決めをできればよい。例えば、いずれかの実施形態において、図1図3を参照し、仮位置決め構造は、繋ぎ側辺の延び方向に間隔を置き設置されている第一の仮位置決め構造17と第二の仮位置決め構造18を含み、第二の仮位置決め構造18が、第一の仮位置決め構造17と異なり、そのうち、第一の仮位置決め構造17が、隣接する弾性モジュールユニット1の第二の仮位置決め構造18と接合可能であるように構成されており、第二の仮位置決め構造18が、隣接する弾性モジュールユニット1の第一の仮位置決め構造17と接合可能であるように構成されており、隣接する固定底板の第一の仮位置決め構造17と第二の仮位置決め構造18との接合によって、隣接する固定底板の仮位置決めのバランスを更に向上できる。
【0071】
また、いずれかの実施形態において、第二の仮位置決め構造18と第一の仮位置決め構造17とは、同一である。
【0072】
また、いずれかの実施形態において、図5を参照し、弾性モジュールユニットの一方側に位置する第一の仮位置決め構造17と他方側に位置する第二の仮位置決め構造18が、弾性モジュールユニットの横方向(つまり、図5の高さ方向であり、或いは、固定底板3が長方形であるとき、固定底板3の幅方向であり)に沿って揃えており、そして、弾性モジュールユニットの一方側に位置する第二の仮位置決め構造18と他方側に位置する第一の仮位置決め構造17が、弾性モジュールユニットの横方向に沿って揃えている。このように、隣接する固定底板3を接続するとき、固定底板3を互いに揃えさせればよいので、仮位置決め接合の簡便性を更に向上できる。
【0073】
また、第一の仮位置決め構造17と第二の仮位置決め構造18は、それぞれ、接合可能な係合用鈎溝構造であってもよい。或いは、図1図3図5を参照し、第一の仮位置決め構造17が、仮位置決め凸部19であり、第二の仮位置決め構造18が、仮位置決め溝20であり、このように、隣接する固定底板3を接続するとき、固定底板3を互いに揃えさせてから押すことのみによって、仮位置決め凸部19を仮位置決め溝20に嵌入させ、隣接する固定底板3の仮位置決め接合をできる。
【0074】
また、当該弾性パッド2は、必要を応じていずれのニーズに応用できる。例えば、弾性パッド2は、室外パッドや室内パッドとして使用されてもよい。例えば、弾性パッド2は、弾性ベッドクッションやソファークッションや椅子クッションやベンチクッションとして使用されてもよい。
【0075】
第三点では、本発明は、家具を提供し、当該家具は、上記第二点のうちのいずれ一項に記載の弾性パッド2を含む。このように、上記のような弾性パッド2によって、当該家具は、コストを減少しつつ良い安定性と快適さを得られるので、全体の品質を向上できる。
【0076】
本発明の保護範囲は、特許請求の範囲のみより決められている。当業者は、本発明の教示に基づき、本発明に開示された構造の代替構造を代替案として実現できることや、本発明に開示された実施形態を組み合わせて新たな実施形態を生み出すことや、これらが同様に添付されたクレームの範囲に入ることを容易に認識できる。
【符号の説明】
【0077】
1-弾性モジュールユニット、2-弾性パッド、3-固定底板、4-弾性モジュール、5-繋ぎ側辺、6-端部側辺、7-旋回係合部材、8-接合部材、9-係合接続柱、10-容納溝、11-上側溝壁、12-操作開口、13-係合用鈎、14-引掛用鈎、15-クッション層、16-接続紐、17-第一の仮位置決め構造、18-第二の仮位置決め構造、19-仮位置決め凸部、20-仮位置決め溝、21-弾性支持層、22-被覆カバー、23-止め折曲辺、151-外部ケース、152-内部弾性層、153-内部柔性層、221-コア層、222-外包裹層、231-内部空間、2211-折曲辺層、2221-折曲辺ケース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18