(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024000967
(43)【公開日】2024-01-09
(54)【発明の名称】接合可能な電気グリル
(51)【国際特許分類】
A47J 37/06 20060101AFI20231226BHJP
【FI】
A47J37/06 321
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023083963
(22)【出願日】2023-05-22
【基礎とした実用新案登録】
【原出願日】2022-09-09
(31)【優先権主張番号】202221565950.5
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221564662.8
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】522021918
【氏名又は名称】東莞市美印電器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】張 帆
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AB04
4B040AC03
4B040AD04
4B040CA05
4B040EB11
4B040GD02
4B040GD30
(57)【要約】
【課題】収納したときに体積が小さく、空間利用率がより高い接合可能な電気グリルを提供する。
【解決手段】一実施例による、接合可能な電気グリルは、グリル本体と、それぞれグリル本体の下方に設けられ、グリル本体に接続される制御ユニット及び油受けユニットとを含み、前記グリル本体は、グリルの長手方向に沿って接合可能な2つのグリルユニットを含み、2つのグリルユニットは収納状態で上下に配置されて互いに接続され、制御ユニットと油受けユニットを囲む収納空間を画定する。グリルのグリルユニットが接合可能に構成されることにより、収納するときに互いに接続されて制御ユニットと油受けユニットとを囲むことで、制御ユニット及び油受けユニットを保護し、接合可能な電気グリルの収納時の体積を小さくし、保管しやすくし、空間利用率を高める。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリル本体と、それぞれグリル本体の下方に設けられ、グリル本体に接続される制御ユニット及び油受けユニットとを含む接合可能な電気グリルであって、
前記グリル本体は、グリルの長手方向に沿って接合可能な2つのグリルユニットを含み、2つのグリルユニットは収納状態で上下に配置されて
互いに接続され、制御ユニットと油受けユニットを囲む収納空間を画定する、ことを特徴とする接合可能な電気グリル。
【請求項2】
前記グリルユニットは、トレイと、発熱体と、ボトムカバーと、支持カラムと、接続ベースユニットとを含み、前記ボトムカバーはトレイに接続され、前記発熱体はトレイの底面に貼設され、前記接続ベースユニットには発熱体と制御ユニットとを電気的に接続する第1電源端子が設けられ、前記支持カラム及び接続ベースユニットはそれぞれボトムカバーの対向する両側に設けられ、かつ、前記支持カラムはグリルを収納するときに他方のグリルユニットの接続ベースユニットに接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項3】
前記制御ユニットは、制御盤と、制御盤の一方の端部に設けられる電源接続部と、制御盤の他方の端部に設けられて発熱体の発熱電力を調整する制御ノブ及び操作パネルと、それぞれ制御盤の上側に設けられるサーミスタ及び第1電源端子に挿着嵌合可能な第2電源端子とを含み、前記サーミスタはトレイの温度を検出するものである、ことを特徴とする請求項2に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項4】
前記制御ユニットは、グリルユニットが適切に装着されたか否かを判定するグリルユニット装着スイッチをさらに含む、ことを特徴とする請求項3に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項5】
前記制御ノブ、サーミスタ、グリルユニット装着スイッチ、前記第2電源端子はそれぞれ2組設けられ、2組の制御ノブ、サーミスタ、グリルユニット装着スイッチ及び第2電源端子は2つのグリルユニットに1対1で対応して接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項6】
2つのグリルユニットの両方に、グリルユニットが結合されて使用されるときに油滴下スロットとなる油落とし切り欠きが設けられ、
前記油受けユニットは、油トラップ部と、貯油ボックスとを含み、前記油トラップ部は油滴下スロットの下方に設けられ、かつ、トレイでの投影が油滴下スロットを覆い、前記油トラップ部には油落下孔が設けられ、前記貯油ボックスには油受け口が設けられ、前記油受け口は前記油落下孔に合わせる、ことを特徴とする請求項5に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項7】
前記貯油ボックスは透明又は半透明材料で製造され、前記制御盤の端部に固定され、グリルユニットの一方側から貯油ボックス内の油液を観察し得る位置にある、ことを特徴とする請求項6に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項8】
前記制御盤は、電源接続部側に固定キャビティが開けられ、前記固定キャビティは前記油落下孔に対応して逃し孔が設けられ、前記貯油ボックスは前記固定キャビティ内に挿設され、かつ、油受け口は油落下孔に位置合わせする、ことを特徴とする請求項7に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項9】
前記貯油ボックスは、下部ケースと、前記下部ケースに係合された上蓋体とを含み、前記上蓋体の一端に前記油受け口が開けられる、ことを特徴とする請求項8に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項10】
前記グリルユニットは前記発熱体とボトムカバーとの間に設けられる絶縁断熱パッドをさらに含む、ことを特徴とする請求項2に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項11】
前記貯油ボックスは、グリル本体の下方に設けられ、グリル本体の長手方向の一方の側に設けられ、油受け口を介してグリル本体から流れた油液を受ける、ことを特徴とする請求項6に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項12】
前記制御ユニットは、グリル本体の長手方向に垂直となるようにグリル本体に接続され、前記貯油ボックスは制御ユニットの一端に固定される、ことを特徴とする請求項11に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項13】
前記下部ケースの底部に案内溝が設けられ、前記固定キャビティ内には案内溝と嵌合する案内カラムが設けられる、ことを特徴とする請求項9に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項14】
前記上蓋体は前記下部ケース内に嵌設され、かつ、油受け口に近い一端が前記下部ケースにスナップ接続される、ことを特徴とする請求項9に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項15】
前記油トラップ部は、両端が油落下孔に向かうに従って下方へ傾斜するように構成される、ことを特徴とする請求項6に記載の接合可能な電気グリル。
【請求項16】
前記制御盤の上側に装着溝が設けられ、前記油トラップ部は前記装着溝に装着される、ことを特徴とする請求項15に記載の接合可能な電気グリル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キッチン家電の技術分野に関し、具体的には、本発明は接合可能な電気グリルに関する。
【背景技術】
【0002】
接合可能な電気グリルは、無煙で鍋にくっつかない現代のバーベキュー用装置であり、肉類、パスタ、炒飯、野菜などの食品の焼きに広く使われている。一定量の食品を調理するには、一般的にグリルの大きさが大きく、占有する空間が大きく、この結果、保管しにくくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、収納したときに体積が小さく、空間利用率がより高い接合可能な電気グリルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の目的を達成させるために、本発明は、以下の技術案を提供する。
グリル本体と、それぞれグリル本体の下方に設けられ、グリル本体に接続される制御ユニット及び油受けユニットとを含む接合可能な電気グリルであって、
前記グリル本体は、グリルの長手方向に沿って接合可能な2つのグリルユニットを含み、2つのグリルユニットは収納状態で上下に配置されて
互いに接続され、制御ユニットと油受けユニットを囲む収納空間を画定する。
【0005】
一実施形態では、前記グリルユニットは、トレイと、発熱体と、ボトムカバーと、支持カラムと、接続ベースユニットとを含み、前記ボトムカバーはトレイに接続され、前記発熱体はトレイの底面に貼設され、前記接続ベースユニットには発熱体と制御ユニットとを電気的に接続する第1電源端子が設けられ、前記支持カラム及び接続ベースユニットはそれぞれボトムカバーの対向する両側に設けられ、かつ、前記支持カラムはグリルを収納するときに他方のグリルユニットの接続ベースユニットに接続される。
【0006】
一実施形態では、前記制御ユニットは、制御盤と、制御盤の一方の端部に設けられる電源接続部と、制御盤の他方の端部に設けられて発熱体の発熱電力を調整する制御ノブ及び操作パネルと、それぞれ制御盤の上側に設けられるサーミスタ及び第1電源端子に挿着嵌合可能な第2電源端子とを含み、前記サーミスタはトレイの温度を検出するものである。
【0007】
一実施形態では、前記制御ユニットは、グリルユニットが適切に装着されたか否かを判定するグリルユニット装着スイッチをさらに含む。
【0008】
一実施形態では、前記制御ノブ、サーミスタ、グリルユニット装着スイッチ、前記第2電源端子はそれぞれ2組設けられ、2組の制御ノブ、サーミスタ、グリルユニット装着スイッチ及び第2電源端子は2つのグリルユニットに1対1で対応して接続される。
【0009】
一実施形態では、2つのグリルユニットの両方に、グリルユニットが結合されて使用されるときに油滴下スロットとなる油落とし切り欠きが設けられ、
前記油受けユニットは、油トラップ部と、貯油ボックスとを含み、前記油トラップ部は油滴下スロットの下方に設けられ、かつ、トレイでの投影が油滴下スロットを覆い、前記油トラップ部には油落下孔が設けられ、前記貯油ボックスには油受け口が設けられ、前記油受け口は前記油落下孔に合わせる。
【0010】
一実施形態では、前記貯油ボックスは透明又は半透明材料で製造され、前記制御盤の端部に固定され、グリルユニットの一方側から貯油ボックス内の油液を観察し得る位置にある。
【0011】
一実施形態では、前記制御盤は、電源接続部側に固定キャビティが開けられ、前記固定キャビティは前記油落下孔に対応して逃し孔が設けられ、前記貯油ボックスは前記固定キャビティ内に挿設され、かつ、油受け口は油落下孔に位置合わせする。
【0012】
一実施形態では、前記貯油ボックスは、下部ケースと、前記下部ケースに係合された上蓋体とを含み、前記上蓋体の一端に前記油受け口が開けられる。
【0013】
一実施形態では、前記グリルユニットは前記発熱体とボトムカバーとの間に設けられる絶縁断熱パッドをさらに含む。
【0014】
電気グリルであって、グリル本体と、それぞれグリル本体の下方に設けられ、グリル本体に接続される制御ユニット及び油受けユニットとを含み、
前記制御ユニットはグリル本体の作動状態を制御するものであり、前記油受けユニットはグリル本体から流れた油液を収集するものであり、
前記油受けユニットは、透明又は半透明材料で製造され、油受け口を有する貯油ボックスを含み、前記貯油ボックスは、グリル本体の下方に設けられ、グリル本体の長手方向の一方の側に設けられ、油受け口を介してグリル本体から流れた油液を受ける。
【0015】
一実施形態において、前記制御ユニットは、グリル本体の長手方向に垂直となるようにグリル本体に接続され、前記貯油ボックスは制御ユニットの一端に固定される。
【0016】
一実施形態において、前記制御ユニットは制御盤を含み、前記制御盤には固定キャビティが開けられ、前記固定キャビティには前記油受け口に対応して逃し孔が設けられ、前記貯油ボックスは前記固定キャビティ内に挿設され、かつ、油受け口は逃し孔に位置合わせする。
【0017】
一実施形態において、前記貯油ボックスは、下部ケースと、下部ケースに覆われる上蓋体とを含み、前記上蓋体の一端に前記油受け口が開けられる。
【0018】
一実施形態において、前記下部ケースの底部に案内溝が設けられ、前記固定キャビティ内には案内溝と嵌合する案内カラムが設けられる。
【0019】
一実施形態において、前記上蓋体は前記下部ケース内に嵌設され、かつ、油受け口に近い一端が前記下部ケースにスナップ接続される。
【0020】
一実施形態において、前記グリル本体の中央部に油滴下スロットが開けられ、前記油滴下スロットはグリル本体の長手方向に垂直であり、
前記油受けユニットは、油落下孔が開けられた油トラップ部をさらに含み、
前記油トラップ部は、制御ユニットとグリル本体との間に設けられ、かつ、グリル本体での投影が前記油滴下スロットを覆い、前記油落下孔は油受け口の真上に位置する。
【0021】
一実施形態において、前記油トラップ部は、両端が油落下孔に向かうに従って下方へ傾斜するように構成される。
【0022】
一実施形態において、前記制御盤の上側に装着溝が設けられ、前記油トラップ部は前記装着溝に装着される。
【0023】
一実施形態において、前記制御盤の一端には、電源に接続されて電気グリルに給電する電源接続部が設けられ、前記固定キャビティと電源接続部は制御盤の同一端に位置する。
【発明の効果】
【0024】
本発明に係る技術案による有益な効果は以下のとおりである。グリルのグリルユニットが接合可能に構成されることにより、収納するときに互いに接続されて制御ユニットと油受けユニットとを囲むことで、制御ユニット及び油受けユニットを保護し、接合可能な電気グリルの収納時の体積を小さくし、空間利用率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明の実施例の技術案をより明確にするために、以下、本発明の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。
【
図1】本発明の一実施例に係る接合可能な電気グリルの構造概略図である。
【
図2】
図1に示す接合可能な電気グリルの別の視角の構造概略図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るグリルユニットの爆発図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る制御ユニットの構造概略図である。
【
図5】本発明の一実施例に係る油トラップ部の構造概略図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る貯油ボックスの構造概略図である。
【
図7】
図1に示す電気グリルの収納状態での構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例をより詳細に説明する。図面には本発明のいくつかの実施例が示されているが、本発明は各種形態で実施されてもよく、ここで説明される実施例に限定されるものとして理解すべきではなく、むしろ、これらの実施例は本発明をより明確且つ完全に解釈するためのものであると理解すべきである。なお、本発明の図面及び実施例は例示的なものに過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。
【0027】
理解すべきものとして、本発明の方法の実施形態に記載の各ステップは異なる順番で実施されるか、及び/又は並列実行されてもよい。さらに、方法の実施形態は付加的なステップを含む、及び/又は示されるステップを省略してもよい。本発明の範囲はこれについて制限しない。
【0028】
本明細書で使用される「含む」という用語及びその変形はオープンな包含、即ち、「含むが、これらに制限されない」を意味する。「接続」という用語は、直接連結されてもよく、中間部材(要素)を介して間接的に接続されてもよい。「一実施例」という用語は「少なくとも1つの実施例」を意味し、「別の実施例」という用語は「少なくとも別の1つの実施例」を意味し、「いくつかの実施例」という用語は「少なくともいくつかの実施例」を意味する。他の用語の関連定義は後述する。
【0029】
なお、本発明に記載の「第1」、「第2」などの概念は装置、モジュール又はユニットを区分するために過ぎず、これらの装置、モジュール又はユニットが必ずしも異なる装置、モジュール又はユニットであるように限定するわけではなく、また、これらの装置、モジュール又はユニットによる機能の順序又は相互依存関係を限定するものではない。
【0030】
図1~
図7に示すように、本発明は、グリル本体と、制御ユニット20と、油受けユニット30とを含み、前記制御ユニット20及び油受けユニット30の両方がグリル本体の下方に設けられ、グリル本体に接続される、接合可能な電気グリルに関わるものであり、制御ユニット20は、グリル本体の作動状態を制御するものであり、油受けユニット30は、グリル本体から滴下した油液を収集し、油液の拡散による汚れを回避する。
【0031】
前記グリル本体はグリルの長手方向に沿って接合されて使用され得る2つのグリルユニット10を含み、収納するときに2つのグリルユニット10は上下に配置されて、互いに接続されて収納空間を構成し、制御ユニット20及び油受けユニット30は収納空間内に収容される。これにより、接合可能な電気グリルの収納時の体積が小さくなり、保管が容易になる。
【0032】
前記グリルユニット10は、トレイ11と、発熱体12と、ボトムカバー13と、シールリング16と、絶縁断熱パッド17と、支持カラム14と、接続ベースユニット15とを含む。
【0033】
前記トレイ11及びボトムカバー13はネジ又はスナップで接続され、前記発熱体12及び絶縁断熱パッド17は両方ともにトレイ11及びボトムカバー13によって画定された空間内に設けられ、このうち、発熱体12はトレイ11の底面に貼設されて、作動するときにトレイ11を加熱し、前記シールリング16はトレイ11とボトムカバー13との接続部に設けられてグリルユニット10の防水シールを行い、前記絶縁断熱パッド17は発熱体12とボトムカバー13との間に設けられ、ボトムカバー13が過熱になり制御ユニット20をダメージすることを回避する一方、発熱体12の熱をできるだけトレイ11に伝達して、熱の利用率を向上させる。
【0034】
前記支持カラム14は、グリルを支持するものであり、ボトムカバー13及び接続ベースユニット15に接続可能であり、前記接続ベースユニット15は、グリルユニット10及び制御ユニット20を、接続し、固定するものであり、前記接続ベースユニット15はまた、発熱体12に電気的に接続される。
【0035】
グリルユニット10ごとに、2つの前記支持カラム14と1つの前記接続ベースユニット15が設けられ、前記支持カラム14及び接続ベースユニット15はそれぞれ、ボトムカバー13の対応する両側に設けられ、接合して使用するときに、2つのグリルユニット10の4つの支持カラム14はグリルの4隅に支持され、2つの接続ベースユニット15はグリルの中央部のうち2つのグリルユニット10の接続位置の近くに設けられ、収納状態では、前記2つのグリルユニット10は、ボトムカバー13が対向するように上下に配置され、かつ、4つの支持カラム14は、2つのグリルユニット10の4隅に支持され、これにより、上記の収納空間が構成される。
【0036】
ここで、前記支持カラム14の一端はボトムカバー13を介してネジに接続され、他端は磁石を介して接続ベースユニット15に吸引され、これにより、電気グリルがより確実に収納されたり固定されたりする。
【0037】
前記接続ベースユニット15ごとに、発熱体12に電気的に接続された第1電源端子が設けられて、制御ユニット20の電源接続部に電気的に接続され、この接続ベースユニット15を含むグリルユニット10に給電する。
【0038】
一実施形態では、前記制御ユニット20は、制御盤21と、制御盤21の一方の端部に設けられる電源接続部22と、制御盤21の他方の端部に設けられ、発熱体12の発熱電力を調整する制御ノブ23及び操作パネルと、それぞれ制御盤21の上側に設けられるサーミスタ24及び第2電源端子25とを含み、前記サーミスタ24はトレイ11の温度を検出するものであり、前記第2電源端子25は電源接続部22に電気的に接続され、第1電源端子に挿着嵌合される。
【0039】
さらに、前記制御ユニット20は、マイクロスイッチであるグリルユニット装着スイッチ26をさらに含む。前記グリルユニット装着スイッチ26は、2つのグリルユニット10が適切に装着されたか否かを判定し、これにより、第1電源端子と第2電源端子25とがよく接続されることが確保される。
【0040】
一実施形態では、前記制御ノブ23、サーミスタ24、グリルユニット装着スイッチ26、前記第2電源端子25はそれぞれ2組設けられ、2組の制御ノブ23、サーミスタ24、グリルユニット装着スイッチ26及び第2電源端子25は2つのグリルユニット10に1対1で対応して接続される。
【0041】
よって、2つのグリルユニット10の作動状態が独立して調整され、例えば、2つのグリルユニット10のトレイ11の温度が同一又は異なるように温度調整が行われ、2種の食材が同時に調理され得る。
【0042】
一実施形態では、2つのグリルユニット10は両方ともに、グリルユニット10が結合されて使用されたときに油滴下スロット19となる油落とし切り欠きが設けられ、これは、グリルユニット10での余分な油液が下方に流れるものである。
【0043】
前記油受けユニット30は、油トラップ部31と、貯油ボックス32とを含み、前記油トラップ部31は油滴下スロット19の下方に設けられ、かつ、トレイ11での投影が油滴下スロット19を覆い、前記油トラップ部31には油落下孔311が設けられ、前記貯油ボックス32には油受け口323が設けられ、前記油受け口323は前記油落下孔311に合わせ、これにより、油液は油滴下スロット19、油落下孔311に沿って油受け口323から貯油ボックス32に入り、このように、余分な油液の収集や貯蔵が行われる。
【0044】
一実施形態では、前記油トラップ部31の長手方向の両端が油落下孔311に向かうに従って下方へ傾斜し、これにより、油トラップ部31内の油液が油落下孔311へ案内され、油液が油落下孔311から滴下しやすくなり、油トラップ部31への油液の蓄積が回避される。
【0045】
一実施形態では、前記貯油ボックス32は透明又は半透明のプラスチック材料で製造され、前記制御盤21の端部に固定され、グリルユニット10の外側から貯油ボックス32内の油液を観察し得る位置にあり、これにより、ユーザは貯油ボックス32内の油量を簡便に観察し、貯油ボックス32内の油液を適時に処置し、油漏れを回避する。
【0046】
一実施形態では、前記制御盤21は、電源接続部22側に固定キャビティ211が開けられ、制御盤21の上側に、油トラップ部31を装着する装着溝210が設けられ、装着溝210には、油落下孔311に対応するとともに固定キャビティ211に連通している逃し孔212が設けられ、前記油トラップ部31は前記装着溝210に装着され、前記貯油ボックス32は前記固定キャビティ211内に挿設され、かつ、油受け口323は油落下孔311に位置合わせする。
【0047】
一実施形態では、前記貯油ボックス32は、下部ケース321と、下部ケースに係合された上蓋体322とを含み、前記上蓋体の一端に前記油受け口3221が開けられる。貯油ボックスが上部分と下部分に分けられることにより、2つの部分が分離可能になり、貯油ボックスの洗浄が容易になり、油の汚れが貯油ボックスに残留されて異臭を引き起こすことが回避される。
【0048】
一実施形態では、前記下部ケース321の底部に案内溝3212が設けられ、前記固定キャビティ211内には、案内溝3212と嵌合する案内カラム2111が設けられ、このように、貯油ボックスの位置決めや装着が容易になり、油受け口3221が油落下孔311に精度よく位置合わせする。
【0049】
一実施形態では、前記上蓋体322は前記下部ケース321内に嵌設され、かつ、油受け口に近い一端が延在して弾性アーム3222を構成し、前記弾性アームに係合口が設けられ、前記下部ケースにおいて係合口に対応する位置に係合フック3211が設けられ、これにより、係合フックが係合口に係合されることによって、上蓋体322と下部ケース321のスナップが接続され、上蓋体と下部ケースが着脱されやすくなる。
【0050】
好ましくは、結合して使用する際に、前記制御盤の最低位置が支持カラム14の最低位置と略面一であり、このように、支持カラム14がグリルの両端を支持するときに、制御ユニット20はプラットホームに配置され、グリルの中間部位を支持し、グリルユニット10のトレイ11の使用の安定性が確保される。
【0051】
また、なお、2つのグリルユニット10は結合されて使用されてもよいし、単独で使用されてもよく、これにより、多くの使用形態がユーザに提供される。
【0052】
要するに、本発明の接合可能な電気グリルは、収納時の体積を小さくし、保管しやすくなり、2つのグリルユニット10が独立して制御されることにより、2つのトレイ11を異なる温度にして、異なる食材を同時に調理することが可能になり、また、油受けユニット30の貯油ボックス32が視認可能(即ち、本体を透明又は半透明のものとし、観察しやすい位置に配置)に構成されることにより、貯油ボックス32内の油液の油量が簡単に観察可能であり、ユーザがバックス内の油液を適時に処理できる。
【0053】
以上の説明は本発明の好適な実施例及び使用される技術原理の説明に過ぎない。当業者にとって明らかなように、本発明に係る発明の範囲は、上記の技術的特徴の特定の組み合わせによる技術案に制限されるものではなく、上記の発明構想を逸脱することなく、上記の技術的特徴又はこれらの同等特徴を任意に組み合わせた他の技術案を含む。例えば、上記の特徴が本発明に記載の類似の機能を有する技術的特徴(これらに限定されない)と互いに置き換えられた技術案が挙げられる。
【0054】
本主題は構造上の特徴及び/又は方法の論理的なアクションに固有の表現を用いて説明されたが、添付の発明請求の範囲により限定された主題は上記した特定の特徴又はアクションに限定されるものではない。むしろ、上記した特定の特徴及びアクションは発明請求の範囲を実現するための例示的な形態に過ぎない。