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特開2024-96740回転する導波路とカメラを備えたニアアイディスプレイ
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  • 特開-回転する導波路とカメラを備えたニアアイディスプレイ 図1A
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  • 特開-回転する導波路とカメラを備えたニアアイディスプレイ 図8A
  • 特開-回転する導波路とカメラを備えたニアアイディスプレイ 図8B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096740
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】回転する導波路とカメラを備えたニアアイディスプレイ
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20240709BHJP
【FI】
H04N5/64 511A
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024058765
(22)【出願日】2024-04-01
(62)【分割の表示】P 2022535588の分割
【原出願日】2021-01-05
(31)【優先権主張番号】62/957,761
(32)【優先日】2020-01-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】516201548
【氏名又は名称】ビュージックス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Vuzix Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】110003340
【氏名又は名称】弁理士法人湧泉特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポーター,タイラー ダブリュー.
(72)【発明者】
【氏名】トラバース,ポール, ジェイ.
(57)【要約】      (修正有)
【課題】HMDの使用者の視野内にある実世界の画像と視覚的に重ね合わせることができるバーチャル像を形成する際に、視界を遮らない光学画像光ガイドを提供する。
【解決手段】ニアアイディスプレイシステムは光学モジュールを含み、この光学モジュールは、コントローラを有する電子モジュールと結合されている。光学モジュールは、バーチャル像を表示するように動作可能な平面導波路と、写真およびビデオを取得するように動作可能なカメラを含む。平面導波路は、光学モジュールを介してカメラと結合されている。これにより、平面導波路を通る第1のビューは、カメラによる第2のビューと同じになるように方向付けられている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
角度的にエンコードされた光ビームを生成するように動作可能なプロジェクタと、環境の画像を取得するように動作可能なカメラと、を有し、前記光ビームの少なくとも一部をアイボックスに伝送するように動作可能な光学モジュールと、
前記光学モジュールと電気的に接続されたコントローラを有する電子モジュールと、
前記電子モジュールと前記光学モジュールとの間に配置されたマウントモジュールと、
前記光学モジュールと前記電子モジュールとの間に配置された第1ピボットと、
を備え、
前記電子モジュールが前記マウントモジュールを介して前記光学モジュールと結合され、
前記光学モジュールが前記電子モジュールに対して第1軸を中心に回転可能であり、
前記光学モジュールの少なくとも一部が、前記電子モジュールに対して、前記第1軸を横切るように配向された第2軸を中心に回転可能であり、
前記電子モジュールは、対向する第1、第2の面を有し、
前記光学モジュールの少なくとも一部が、前記第1の面に対して、前記第2軸と平行をなして第1方向に延び、
前記光学モジュールの少なくとも一部が、前記第2の面に対して、前記第2軸と平行をなして前記第1方向と反対の第2方向に突出する、ニアアイディスプレイシステム。
【請求項2】
さらにディスプレイを備え、前記ディスプレイと前記カメラは、前記電子モジュールに対して回転するように動作可能である請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項3】
前記ディスプレイが第1の視野を有し、前記カメラが第2の視野を有する、請求項2に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項4】
前記ディスプレイは前記電子モジュールに対して第1位置に配置されるように動作可能であり、前記ディスプレイは前記電子モジュールに対して第2位置に配置されるように動作可能である、請求項2に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項5】
前記第1軸が前記第2軸と垂直に配向される、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項6】
前記ディスプレイが平面導波路を含む、請求項2に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項7】
前記光学モジュールが、前記環境を少なくとも部分的に照明するように動作可能な光源を有する、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項8】
前記電子モジュールはニアアイディスプレイシステムを操作するように構成された1つ以上のボタンを有する、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項9】
前記1つ以上のボタンは、ニアアイディスプレイシステムのオン、オフ状態を制御するように構成された第1ボタンと、前記カメラを制御するように構成された第2ボタンを含む、請求項8に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項10】
前記第1の面はユーザに隣接して配置されるように構成され、前記光学モジュールの少なくとも一部が前記第2の面に隣接して配置される、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項11】
前記第1軸が垂直軸を含み、前記第2軸が水平軸を含む、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【請求項12】
前記光学モジュールと前記電子モジュールとの間の電気的接続は、前記第1ピボットを通るように配置されている、請求項1に記載のニアアイディスプレイシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一緒に回転するように設けられた平面導波路とカメラを用いた、ニアアイディスプレイシステム、ヘッドマウントディスプレイ等に関する。
【背景技術】
【0002】
ヘッドマウントディスプレイ(HMD)およびバーチャル像ニアアイディスプレイは、軍事、商業、産業、消防、娯楽など、さまざまな用途向けに開発されている。これらの多くの用途では、HMDの使用者の視野内にある実世界の画像と視覚的に重ね合わせることができるバーチャル像を形成することは、価値がある。バーチャル像を視者の瞳孔に向け、上記重ね合わせ機能を可能にするために、光学画像光ガイドは、狭い空間内において画像担持光を視者に伝送する。
【0003】
従来のニアアイディスプレイは、バーチャル像を見るために用いることができるが、着用者の環境の視界を少なくとも部分的に妨害する。本明細書で説明するように、ニアアイディスプレイシステムの着用者に表示されるバーアチャル像を見るために平面導波路(例えば、光学画像光ガイド)を用いることができる。この平面導波路は、他のニアアイ表示システムよりも視界を遮らない。
【発明の概要】
【0004】
本開示はニアアイディスプレイシステムを提供する。第1の例示的な実施形態では、ニアアイディスプレイシステムは、コントローラを有する電子モジュールと結合された光学モジュールを含む。ここで、光学モジュールは、バーチャル像を表示するように動作可能な平面導波路と、写真およびビデオを取得するように動作可能なカメラを含む。平面導波路は、光学モジュールを介してカメラと結合され、これにより、平面導波路を通る第1のビューは、カメラによる第2のビューと同じになるように方向付けられる。
【0005】
第2の例示的な実施形態では、ニアアイディスプレイシステムは、バーチャル像を表示するのに適した平面導波路と、環境の画像及び/又はビデオを取得するのに適した少なくとも1つのカメラと、光学モジュールを備えている。この光学モジュールは、カメラを収容し、平面導波路を通るビューの一部がカメラのビューの一部と同じになるように当該モジュールに対して導波路を機械的に固定する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付の図面は明細書の一部として組み込まれる。ここに開示された図面は、現在開示されている主題の実施形態を示し、本開示の選択された原理および教示を例示している。
しかしながら、図面は、現在開示されている主題のすべての可能な実施を例示するものではなく、いかなる方法でも本開示の範囲を制限することを意図するものではない。
【0007】
図1A】現在開示されている主題の例示的な実施形態に係るニアアイディスプレイシステムの平面図である。
【0008】
図1B】現在開示されている主題の例示的な実施形態に係るニアアイディスプレイシステムの平面図である。
【0009】
図2図1Aのニアアイディスプレイシステムを回転位置で示す平面図である。
【0010】
図3】現在開示されている主題の例示的な実施形態に係るニアアイディスプレイシ ステムの斜視図である。
【0011】
図4図3のニアアイディスプレイシステムを回転位置で示す斜視図である。
【0012】
図5図3のニアアイディスプレイシステムの側面図である。
【0013】
図6図3のニアアイディスプレイシステムを回転位置で示す側面図である。
【0014】
図7】現在開示されている主題の例示的な実施形態に係るニアアイディスプレイシステムの斜視図である。
【0015】
図8A】現在開示されている主題の例示的な実施形態に係るニアアイディスプレイシステムの正面図である。
図8B図8Aのニアアイディスプレイシステムの背面図である。
【詳細な説明】
【0016】
本発明は、明示的に指定されている場合を除いて、様々な代替の配置およびステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。また、図面に示され明細書に記載された特定のアセンブリおよびシステムは、本明細書で定義される本発明の概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されたい。したがって、開示された実施形態に関連する特定の寸法、方向、または他の物理的特性は、特に明記しない限り、限定的であると見なされるべきではない。また、本明細書に記載の様々な実施形態における同様の要素は、同様の参照番号で参照されている。本明細書において、「第1」、「第2」などの用語は、特に指定のない限り。必ずしも順序、や優先関係を示すのではなく、単にある要素または要素の集合を別の要素または要素の集合からより明確に区別するために使用される。
【0017】
本開示の文脈において、「視者」、「操作者」、「観察者」、および「使用者」という用語は均等であると見なされ、ディスプレイまたは観察装置を用いて装着し画像を見る人を指す。
【0018】
本明細書で使用される「セット(set;集合)」という用語は、要素または部材の集合の概念が初等数学で広く理解されているように、空でない集合を指す。「部分集合」という用語は、特に明記しない限り、空でない適切な部分集合、すなわち、より大きな集合のうちの1つまたは複数の要素を有する部分集合を指すために使用される。集合Sの場合、部分集合は完全な集合Sを含み得る。しかしながら、集合Sの「適切な部分集合」は、集合Sに厳密に含まれ、集合Sの少なくとも1つの要素を除外する。
【0019】
本開示の文脈において、「斜め」という用語は、90度の整数倍ではない角度を意味する。たとえば、2つの線、線形構造または平面は、平行から外れて0度より大きく90度より小さい角度で互いに発散または収束する場合、または直角から外れて0度より大きく90度より小さい角度をなす場合に、互いに斜めであるとみなされる。
【0020】
光学の文脈における「カプラ」という用語は、ある光学媒体またはデバイスから別の光学媒体またはデバイスへの光の進行を容易にするための中間構造を指す。
【0021】
実像投影の代わりに、HMDなどの光学システムでバーチャル像ディスプレイを作成できる。実像を形成する方法とは対照的に、バーチャル像はディスプレイ面上に形成されない。つまり、ディスプレイ面がバーチャル像の知覚位置に配置されたと仮定した場合、その面に画像は形成されない。バーチャル像ディスプレイには、拡張現実ディスプレイにとって固有の多くの利点がある。たとえば、バーチャル像の見かけのサイズは、ディスプレイ面のサイズや位置によって制限されない。さらに、バーチャル像のソースオブジェクトは小さくすることができる。たとえば、拡大鏡はオブジェクトのバーチャル像を提供する。実像を投影するシステムと比較して、ある程度離れて見えるバーチャル像を形成することにより、より現実的な視体験を提供することができる。バーチャル像を提供することにより、実像を投影するときに必要な画面のアーティファクトの補正が不要となる。
【0022】
バーチャル像を表示するために、画像光ガイドは、プロジェクタなどの光源からの画像担持光を用いることができる。例えば、プロジェクタからの、コリメートされ相対的角度的にエンコードされた光ビームは、入力カップリング回折光学要素等の入力カップリングにより、平面導波路と結合される。この入力カップリングは、平面導波路の表面に取り付けられるか形成され、または平面導波路内に埋められる。このような回折光学要素は、回折格子、ホログラフィック光学素子(HOE)、またはその他の既知の方法で形成することができる。例えば、回折格子は表面レリーフによって形成することができる。回折光は、導波路に沿って伝搬した後、同様の出力カップリング(出力カップリング回折光学要素等)によって、導波路から出射される。この出力カップリングは、バーチャル像の一次元に沿って瞳孔拡張を提供するように構成することができる。さらに、バーチャル像の直交する次元での瞳孔拡張を提供するために、回転格子を導波路上/導波路内に配置することができる。導波路から出射された画像担持光は、視者に拡張されたアイボックスを提供する。
【0023】
平面導波路を用いたニアアイディスプレイの装着者は、平面導波路を通して環境を見るとともに、ニアアイディスプレイシステムによって生成されたバーチャル像またはバーチャルビデオ像を、環境と重ね合わせて見る。ある場合には、カメラに環境を見させる利点もある。カメラのビュー(おそらく画像分析ソフトウェアを利用する)は、ニアアイディスプレイシステムの装着者に環境の手がかり(キュー;cues)を表示するために、用いることができる。したがって、カメラのビューを、平面導波路を通した人のビューとアライメントさせることが重要である。例えば、ニアアイディスプレイシステムを快適に装着するために平面導波路が回転するときには、カメラのビューが平面導波路を通した人のビューとアライメントされた状態を維持することが重要である。
【0024】
図1Aに示されるように、一実施形態では、ニアアイディスプレイシステム12は、電子モジュール14と光学モジュール16と平面導波路18とを備える。マウントモジュール54は、光学モジュール16が電子モジュール14に対して少なくとも一方向に回転することを許容しながら、電子モジュール14を光学モジュール16に機械的に固定するように構成される。図1Aに示されるように、ニアアイディスプレイシステム12は、人28に用いられるときに、人28の右目34Aと鼻30と鼻梁32の近くに配置される。図1Bに示されるように、一実施形態では、ニアアイディスプレイシステム12は、左眼34Bのために配置される。
【0025】
図1A図1Bを引き続き参照すると、一実施形態では、ニアアイディスプレイシステム12は、ニアアイディスプレイシステムを操作するための1つまたは複数のボタン40、42、44を含む。ボタン40、42、44は、例えば、ニアアイディスプレイシステム12をオン、オフにしたり、平面導波路18によって表示される情報をナビゲートしたり、平面導波路18によって人28に表示されるオプションのリストから選択したり、平面導波路18によって表示される情報の表示特性(例えば、色、明るさ)を変更したり、組み込まれたカメラ70(図3参照)で写真を撮ったり、カメラ70でビデオの記録を開始、停止したりするために用いられるが、これら用途に限定されない。
【0026】
一実施形態では、電子モジュール14は、無線通信手段(例えば、ブルートゥース及び/又はWiFi)を含む。無線通信手段は、1つまたは複数の他の電子デバイスとの無線ローカルエリアネットワーク接続を作成するように動作可能な集積回路及び/又は集積回路チップなどであるが、これらに限定されない。電子モジュール14はまた、1つまたは複数の電池、または他の電力貯蔵装置を含む。この電力貯蔵装置は、限定されないがリチウムイオン電池(LIB)等である。さらに電子モジュール14は、ワイヤにより他の電子デバイス(例えば、外部電源、外部オーディオシステム等)に接続するための1つまたは複数の電子ポート20を含む。電子モジュール14はさらに、中央処理装置(CPU)を有するコントローラを含むことができる。このコントローラは、記憶されたコンピュータコードを実行し、センサへ信号を送り、センサから信号を受け取るように動作可能である。センサは、傾斜センサ(例えば、傾斜計)、加速度計、温度センサ、ジャイロスコープ、およびグローバルポジショニングシステム(GPS)受信機を含むが、これらに限定されない。
【0027】
図3図7図8A図8Bを参照すると、一実施形態において、光学モジュール16は、1つまたは複数の内蔵カメラ70と1つまたは複数のポート72とを含む。ポート72を通して1つまたは複数の内蔵カメラ70が環境を見るように動作可能である。光学モジュール16はまた、写真撮影およびビデオ撮影用のフラッシュを生成するように動作可能なカメラフラッシュライト74、及び/又はニアアイディスプレイシステム12を少なくとも部分的に取り囲む環境を照明するための光源を含むことができる。さらに、光学モジュール16は、平面導波路18を介して人28に表示されるべき画像を提供するように動作可能な画像表示ジェネレータ76を含む。一実施形態では、画像表示ジェネレータ76は、バーチャル像を生成するために角度的にエンコードされたビームの全範囲を生成するように動作可能な画像プロジェクタである。一実施形態では、ポート72は、カメラフラッシュ及び/又は光源を少なくとも部分的に収容する。
【0028】
一実施形態では、平面導波路18は、光学モジュール16から取り外し可能である。別の実施形態では、平面導波路18は、光学モジュール16から取り外し可能ではない。図1Aおよび図2を参照すると、第1の位置での平面導波路18および1つまたは複数の内蔵カメラ70の向きは、破線60によって示されている。破線60は、平面導波路18の第1、第2の平面と垂直をなして向けられている。
【0029】
電子モジュール14は、ピボット50によってマウントモジュール54に回転可能/旋回可能に接続されている。一実施形態では、図2に示されるように、マウントモジュール54と光学モジュール16は、少なくとも1つの軸を中心にして、電子モジュール14に対して回転及び/又は旋回することができる。例えば、光学モジュール16は、ピボット50のz軸(図3参照)を中心に回転するように動作可能である。このようにして、平面導波路18および1つまたは複数の内蔵カメラ70は、電子機器モジュール14に対して回転される。第2の位置での平面導波路18および1つまたは複数の内蔵カメラ70の向きが、破線62によって示されている。破線62は、平面導波路18の第1および第2の平面に垂直な線である。破線60と破線62の比較により、回転角αが定義される。
【0030】
光学モジュール16は、ピボット52によってマウントモジュール54に回転可能/旋回可能に連結されている。光学モジュール16は、ピボット52を介してマウントモジュール54に連結されている。一実施形態では、図3図6に示されるように、光学モジュール16は、少なくとも1つの軸を中心に、電子モジュール14およびマウントモジュール54に対して回転及び/又は旋回することができる。例えば、光学モジュール16は、ピボット52のy軸を中心に回転するように動作可能である(図4図5参照)。光学モジュール16は、ピボット52を介して、ピボット50の回転軸に対してほぼ垂直に回転することができる。
【0031】
ピボット50とピボット52は、電力、信号、及び/又はデータが、光学モジュール16と、ニアアイディスプレイシステム12のコントローラおよび様々な他のモジュールとの間で送受されることを可能にするための手段を提供する。一実施形態では、ピボット50とピボット52は穴を有する。電気接続(例えば、電線)は、少なくとも部分的にこれら穴を通ってピボット50、52を通過することができる。このようにして、電子モジュール14は、マウントモジュール54および光学モジュール16に電気的に接続することができる。電子モジュール14と光学モジュール16との間の電気的接続は双方向とすることができる。例えば、光学モジュール16内に少なくとも部分的に配置された1つまたは複数の内蔵カメラ70からの信号及び/又はデータは、電子モジュール14に伝送することができる。
【0032】
本明細書に記載の実施形態の1つまたは複数の特徴を組み合わせて、図示されていない追加の実施形態を作成することができる。種々の実施形態が詳細に説明されているが、これらは例として提示されており、限定ではないことを理解されたい。開示された主題が、その範囲、精神、または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態、変形、および修正で具体化され得ることは、当業者にとって自明なことである。したがって、上記の実施形態は、すべての点で例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって示され、その均等物の意味および範囲内にあるすべての変更は、そこに含まれることが意図されている。


図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B