(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096749
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】熱収縮性ラフィア織布、およびその布を使用する方法
(51)【国際特許分類】
B65D 65/40 20060101AFI20240709BHJP
D03D 1/00 20060101ALI20240709BHJP
D06M 15/227 20060101ALI20240709BHJP
D03D 15/283 20210101ALI20240709BHJP
D03D 15/46 20210101ALI20240709BHJP
D06M 101/20 20060101ALN20240709BHJP
【FI】
B65D65/40 D
D03D1/00 Z
D06M15/227
D03D15/283
D03D15/46
D06M101:20
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024059373
(22)【出願日】2024-04-02
(62)【分割の表示】P 2021500190の分割
【原出願日】2019-07-11
(31)【優先権主張番号】62/703,726
(32)【優先日】2018-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】502141050
【氏名又は名称】ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】516370305
【氏名又は名称】ピービービー ポリシャー エス.アール.エル.
(71)【出願人】
【識別番号】517222199
【氏名又は名称】ダウ キミカ デ コロンビア ソシエダ・アノニマ
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100095360
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 英二
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100128484
【弁理士】
【氏名又は名称】井口 司
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゲス カメロ、ジョルジ マリオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴメス、ジョルジ カミネロ
(72)【発明者】
【氏名】バラ、カミラ ド
(72)【発明者】
【氏名】ザネッティ、マクシミリアーノ
(72)【発明者】
【氏名】オリヴェイラ、マルロス ジウンティーニ デ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】縦糸および横糸テープから形成された熱収縮性ラフィア織布を提供する。
【解決手段】縦糸および横糸テープは、密度が0.945g/cc以上およびASTM D1238(190℃、2.16kg)に従って測定されるメルトインデックス(I2)が0.01~2.0g/10分であるエチレン/アルファ-オレフィンコポリマーを、縦糸および横糸テープが縦糸および横糸テープに存在するポリマーの総重量%に基づいて少なくとも70重量%含む、提供することと、熱収縮性ラフィア織布で2つ以上の物品を包装して、包装された束を形成することと、包装された束を加熱して、収縮包装された束を形成することと、を含む、2つ以上の物品を収縮包装するための方法。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の物品を収縮包装するための方法であって、
縦糸および横糸テープから形成された熱収縮性ラフィア織布を提供することであって
、前記縦糸および横糸テープは、0.945g/cc以上の密度およびASTM D12
38(190℃、2.16kg)に従って決定される0.01~2.0g/10分のメル
トインデックス(I2)を有するエチレン/アルファ-オレフィンコポリマーを、前記縦
糸および横糸テープに存在するポリマーの総重量%に基づいて少なくとも70重量%含む
、提供することと、
前記熱収縮性ラフィア織布で2つ以上の物品を包装して、包装された束を形成するこ
とと、
前記包装された束を加熱して、収縮包装された束を形成することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記熱収縮性ラフィア織布がポリオレフィン樹脂でコーティングされて、コーティン
グされた熱収縮性ラフィア織布を形成する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポリオレフィン樹脂が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、または低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、もしくはポリプロピレ
ンのうち2つ以上のブレンドを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ポリオレフィン樹脂が低密度ポリエチレンを含む、請求項2または3に記載の方
法。
【請求項5】
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが0.945~0.960g/cc
の密度を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが、ASTM D1238(190
℃、2.16kg)に従って決定される0.1~1.5g/10分のメルトインデックス
(I2)を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが7.1~30.0のメルトインデ
ックス比(I10/12)を有し、I10がASTM D1238(190℃、10.0
kg)に従って決定される、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが100℃~140℃のビカット軟
化温度を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが3.0~6.0の分子量分布(M
w/Mn)を有し、ここで、Mwが重量平均分子量であり、Mnが数平均分子量である、
請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記熱収縮性ラフィア織布が100℃~165℃の温度に達するように前記包装され
た束が加熱される、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記包装された束が加熱されると、前記熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM
D2732試験方法で測定される際、130℃で5%~90%の縦糸方向の自由収縮お
よび130℃で5%~90%の横糸方向の自由収縮を有する、請求項1~10のいずれか
一項に記載の方法。
【請求項12】
前記縦糸および横糸テープはさらに、約0.916g/cm3~約0.929g/c
m3の密度を有する低密度ポリエチレン、約0.930g/cm3~約0.945g/c
m3の密度を有する中密度ポリエチレン、約0.945g/cm3~約0.970g/c
m3の密度を有する高密度ポリエチレン、約0.916g/cm3~約0.929g/c
m3の密度を有する線状低密度ポリエチレン、および約0.860g/cm3~約0.9
12g/cm3の密度を有する超低密度ポリエチレンからなる群から選択される1つ以上
の樹脂を、前記縦糸および横糸テープに存在するポリマーの総重量%に基づいて30重量
%以下含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、一般に、ポリエチレンベースの熱収縮性織布、およびポリエチ
レンベースの熱収縮性織布を使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
収縮包装は、一般に、物品を収縮フィルムで包んで包装を形成し、次いで、それを収
縮およびフィルムと物品との間の密接な接触を引き起こすのに十分な熱にさらすことによ
りフィルムを熱収縮させることを伴う。しかしながら、より重い物品(例えば、複数の箱
、カートン、包装、ペールなど)が取り扱い、識別、および輸送を容易にするために1つ
の積荷に一緒に包装されるユニット化包装の場合、収縮フィルムは通常使用されない。代
わりに、クッション性と構造的強度を提供できるため、段ボールがよく使用される。段ボ
ールには欠点がある。段ボールは、機械的応力に対する耐性が比較的低く、防水性がなく
、非常にかさばる可能性がある。
【0003】
したがって、代替のユニット化および/または頑丈な包装オプションを有することが
望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本明細書の実施形態で開示されるのは、熱収縮性ラフィア織布である。熱収縮性ラフ
ィア織布は、縦糸および横糸テープから形成され、縦糸および横糸テープは、0.945
g/ccを超える密度および0.01~2.0g/10分のメルトインデックス(I2)
を有するエチレン/アルファ-オレフィンコポリマーを少なくとも70重量%含む。
【0005】
また、本明細書の実施形態では、2つ以上の物品を収縮包装する方法も開示されてい
る。この方法は、縦糸および横糸テープから形成された熱収縮性ラフィア織布を提供する
ことであって、縦糸および横糸テープは、0.945g/ccを超える密度および0.0
1~2.0g/10分のメルトインデックス(I2)を有するエチレン/アルファ-オレ
フィンコポリマーを少なくとも70重量%含む、提供することと、熱収縮性ラフィア織布
で2つ以上の物品を包装して、包装された束を形成することと、包装された束を加熱して
、収縮包装された束を形成する。
【0006】
一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、熱収縮性ラフィア織布は、ポリ
オレフィン樹脂でコーティングされている。ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン
、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、または低密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、もしくはポリプロピレンのうち2つ以上のブレンドを含み得る。いくつかの
実施形態では、ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレンを含む。
【0007】
一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、エチレン/アルファ-オレフィ
ンコポリマーは、0.945~0.960g/ccの密度を有する。一実施形態では、前
述の実施形態のいずれかによる、エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーは、AST
MD1238(190℃、2.16kg)に従って決定される際、0.1~1.5g/1
0分のメルトインデックス(I2)を有する。一実施形態では、前述の実施形態のいずれ
かによる、エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーは、7.1~30.0のメルトフ
ロー比(I10/12)を有する。一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、
エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーは、100℃~140℃のビカット軟化温度
を有する。一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、エチレン/アルファ-オ
レフィンコポリマーは、3.0~6.0の数平均分子量(Mn)
【数1】
に対する重量平均分子量(Mw)の比を有する。
【0008】
一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、縦糸および横糸テープは、約0
.916g/cm3~約0.929g/cm3の密度を有する低密度ポリエチレン、約0
.930g/cm3~約0.945g/cm3の密度を有する中密度ポリエチレン、約0
.945g/cm3~約0.970g/cm3の密度を有する高密度ポリエチレン、約0
.916g/cm3~約0.929g/cm3の密度を有する線状低密度ポリエチレン、
約0.860g/cm3~約0.912g/cm3の密度を有する超低密度ポリエチレン
からなる群から選択される1つ以上の樹脂を10重量%以下さらに含む。
【0009】
一実施形態では、前述の実施形態のいずれかによる、包装された束は、熱収縮性ラフ
ィア織布が100℃~165℃の温度に達するように加熱される。
【0010】
一実施形態では、包装された束が加熱されると、前述の実施形態のいずれかによれば
、熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM D2732試験方法で測定される際、1
30℃で5%~90%の縦糸方向の自由収縮および130℃で5%~90%の横糸方向の
自由収縮を有する。
【0011】
実施形態の追加の特徴および利点は、以下の発明を実施するための形態に記載され、
一部はその説明から当業者に容易に明らかになるか、または発明を実施するための形態お
よび特許請求の範囲を含む本明細書に記載の実施形態を実践することによって認識される
。前述および以下の説明の両方が様々な実施形態を説明し、特許請求された主題の性質お
よび特徴を理解するための概要または枠組みを提供することを意図されることを理解され
たい。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ここで、熱収縮性ラフィア織布の実施形態、およびその方法を詳細に参照する。熱収
縮性ラフィア織布は、複数の重い物品の包装に使用できる。しかしながら、これは、本明
細書に開示された実施形態の例示的な実行に過ぎないことに留意されたい。実施形態は、
上述したものと同様の問題の影響を受けやすい他の技術にも適用可能である。例えば、本
明細書に記載の熱収縮性ラフィア織布は、他の頑丈な包装用途、例えば、頑丈な輸送用袋
、織り袋、または他の汎用袋などで使用することができ、これらは全て、本実施形態の範
囲内にある。
【0013】
本明細書の実施形態では、熱収縮性ラフィア織布は、縦糸および横糸テープから形成
されている。縦糸テープと横糸テープは織り交ぜられており、これにより、縦糸テープは
ラフィア織布内を縦方向に走り、横糸テープは縦糸テープに対して垂直に走る。テープと
いう用語は、フィラメント、ヤーン、またはファイバーという用語と交換可能に使用する
ことができ、これらは全て、熱収縮性ラフィア織布を形成するために適切に使用すること
ができる。
【0014】
各縦糸または横糸テープの力価は300DEN~4,000DENであり得る。30
0DEN~4,000DENの全ての個々の値および部分範囲が含まれ、本明細書に開示
される。例えば、いくつかの実施形態では、各縦糸または横糸テープは、300DEN~
3,000DEN、400DEN~3,000DEN、400DEN~2,000DEN
、500DEN~2,000DEN、または550DEN~1,500DENの範囲の力
価を有し得る。本明細書で使用される場合、「DEN」は、縦糸または横糸テープの線状
質量密度であるデニールを指す。デニールまたはDENは、縦糸または横糸テープの重量
を、縦糸または横糸テープの9,000メートルあたりのグラム数(g/9,000m)
として表される。
【0015】
縦糸および横糸テープは、テープ中の総ポリマー重量に基づいて、エチレン/α-オ
レフィンコポリマーを少なくとも70重量%含む。上記のすべての個々の値および部分範
囲が、本明細書に含まれ、開示される。例えば、いくつかの実施形態では、各縦糸および
横糸テープは、エチレン/α-オレフィンコポリマーを70~100重量%、80重量%
~100重量%、85重量%~100重量%、90~100重量%、90~99重量%、
90~97.5重量%、または90~95重量%含み得る。
【0016】
エチレン/α-オレフィンコポリマー
エチレン/α-オレフィンコポリマーは、(a)エチレンに由来する単位の重量で、
70~99.5パーセント、例えば、75~99.5パーセント、80~99.5パーセ
ント、85~99.5パーセント、90~99.5パーセント、または92~99.5パ
ーセント、および(b)1つ以上のα-オレフィンコモノマーに由来する単位の重量で、
0.5~30パーセント、例えば、0.5~25パーセント、0.5~20パーセント、
0.5~15パーセント、0.5~10パーセント、または0.5~8パーセント含む。
コモノマー含有量は、核磁気共鳴(「NMR」)分光法に基づく技術等の任意の好適な技
術を使用して、および例えば、本明細書に参照により組み込まれる米国特許第US7,4
98,282号で記載されるような13C NMR分析により測定され得る。
【0017】
α-オレフィンコモノマーは、20個以下の炭素原子を有する。例えば、α-オレフ
ィンコモノマーは、3~10個の炭素原子、または3~8個の炭素原子を有し得る。例示
的なα-オレフィンコモノマーとしては、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-
ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテン、1-ノネン、1-デセン、および4-メチル-
1-ペンテンが挙げられるが、これらに限定されない。1つ以上のα-オレフィンコモノ
マーは、例えば、プロピレン、1-ブテン、1-ヘキセン、および1-オクテンからなる
群から選択され得るか、または代替的に1-ヘキセンおよび1-オクテンからなる群から
選択され得る。
【0018】
本明細書の実施形態では、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、0.945g/
cc以上の密度を有する。0.945g/cc以上の全ての個々の値および部分範囲が、
本明細書に含まれ、開示される。例えば、いくつかの実施形態では、エチレン/α-オレ
フィンコポリマーは、0.945、または0.948g/ccの下限~0.965、0.
960、0.958、0.955、または0.953g/ccの上限の密度を有する。他
の実施形態では、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、0.945~0.965g/
cc、0.945~0.960g/cc、0.945~0.958g/cc、0.948
~0.958g/cc、または0.948~0.953g/ccの密度を有する。
【0019】
密度に加えて、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、ASTM D1238(1
90℃、2.16kg)に従って決定される際、0.01~2g/10分のメルトインデ
ックス(I2)を有する。0.01~2g/10分の全ての個々の値および部分範囲が、
本明細書に含まれ、開示される。例えば、いくつかの実施形態では、エチレン/α-オレ
フィンコポリマーは、0.01、0.05、0.1、0.2、0.5、または0.7g/
10分の下限~1.1、1.5、または1.8g/10分の上限の範囲のメルトインデッ
クス(I2)を有する。他の実施形態では、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、A
STM D1238(190℃、2.16kg)に従って決定される際、0.1~1.5
g/10分、0.5~1.5g/10分、0.5~1.1g/10分、または0.7~1
.1g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。
【0020】
密度およびメルトインデックス(I2)に加えて、エチレン/α-オレフィンコポリ
マーは、7.1~30.0のメルトインデックス比、I10/I2を有し得る。7.1~
30.0の全ての個々の値および部分範囲が、本明細書に含まれ、開示される。例えば、
エチレン/α-オレフィンコポリマーは、7.1~10、7.1~9.0、または7.1
~7.9のメルトインデックス比、I10/I2を有し得る。I10は、ASTM D1
238(190℃、10.0kg)に従って決定される。
【0021】
密度、メルトインデックス(I2)、およびメルトインデックス比(I10/I2)
に加えて、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、100℃~140℃のビカット軟化
温度を有し得る。100℃~140℃の全ての個々の値および部分範囲が、本明細書に含
まれ、開示される。例えば、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、100℃~130
℃、110℃~130℃、115℃~125℃、または118℃~122℃のビカット軟
化温度を有し得る。ビカット軟化温度は、ASTM D1525に従って決定され得る。
【0022】
密度、メルトインデックス(I2)、メルトインデックス比(I10/I2)、およ
びビカット軟化温度に加えて、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、3.0~6.0
の分子量分布(Mw/Mn)を有し得、Mwは重量平均分子量(Mw)であり、Mnは数
平均分子量である。3.0~6.0の全ての個々の値および部分範囲が、本明細書に含ま
れ、開示される。例えば、エチレン/α-オレフィンコポリマーは、3.2~5.5、3
.5~5.5、3.5~5.0、4.0~5.0、または4.2~4.6の分子量分布(
Mw/Mn)を有し得る。分子量は、従来のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を使
用して測定され得る。
【0023】
エチレン/α-オレフィンコポリマーを生産するために、任意の従来のエチレン(共
)重合反応プロセスを用いることができる。そのような従来のエチレン(共)重合反応プ
ロセスには、1つ以上の従来の反応器、例えば、流動床気相反応器、ループ反応器、撹拌
タンク反応器、並行、直列、および/またはそれらの任意の組み合わせのバッチ反応器を
使用して、気相重合プロセス、スラリー相重合プロセス、溶液相重合プロセス、およびそ
れらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。適切な重合プロセスの例は、米
国特許第US6,982,311号、米国特許第US6,486,284号、米国特許第
US8,829,115号、またはUS8,327,931号に記載されており、これら
は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0024】
本明細書に記載の実施形態では、縦糸および横糸テープは、最大30重量%、あるい
は最大20重量%、または最大10重量%のオプションのポリマーをさらに含み得る。オ
プションのポリマーの例には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエ
チレン、線状低密度ポリエチレン、または超低密度ポリエチレンが含まれる。いくつかの
実施形態では、縦糸および横糸テープがさらに、約0.916g/cm3~約0.929
g/cm3の密度を有する低密度ポリエチレン、約0.930g/cm3~約0.945
g/cm3の密度を有する中密度ポリエチレン、約0.945g/cm3~約0.970
g/cm3の密度を有する高密度ポリエチレン、約0.916g/cm3~約0.929
g/cm3の密度を有する線状低密度ポリエチレン、および約0.860g/cm3~約
0.912g/cm3の密度を有する超低密度ポリエチレンからなる群から選択される1
つ以上の樹脂を最大30重量含み得る。
【0025】
本明細書に記載の実施形態では、縦糸および横糸テープは、オプションの添加剤をさ
らに含み得る。例示的な添加剤としては、帯電防止剤、カラーエンハンサ、染料、潤滑剤
、TiO2またはCaCO3などの充填剤、乳白剤、核剤、加工助剤、顔料、一次酸化防
止剤、二次酸化防止剤、加工助剤、UV安定剤、ブロッキング防止剤、スリップ剤、粘着
付与剤、難燃剤、抗菌剤、臭気低減剤、抗真菌剤、およびそれらの組み合わせが含まれ得
るが、これらに限定されない。縦糸および横糸テープは、縦糸および横糸テープに存在す
る材料の総重量に基づいて、そのような添加剤の合計重量で、最大30重量%、あるいは
最大20重量%、または最大10重量%含み得る。
【0026】
コーティング
本明細書に記載の実施形態のいずれかによる、熱収縮性ラフィア織布は、ポリオレフ
ィン樹脂でさらにコーティングされ得る。本明細書の実施形態では、熱収縮性ラフィア織
布は、コーティング中に存在するポリマーの総重量に基づいて、100重量%のポリオレ
フィン樹脂でコーティングされている。ポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレン、線
状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、または低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエ
チレン、もしくはポリプロピレンのうちの2つ以上のブレンドを含む。いくつかの実施形
態では、ポリオレフィン樹脂は低密度ポリエチレンを含み、熱収縮性ラフィア織布は、コ
ーティング中に存在するポリマーの総重量に基づいて、100重量%の低密度ポリエチレ
ンでコーティングされている。
【0027】
コーティング中に存在し得る例示的な添加剤としては、帯電防止剤、カラーエンハン
サ、染料、潤滑剤、TiO2またはCaCO3などの充填剤、乳白剤、核剤、加工助剤、
顔料、一次酸化防止剤、二次酸化防止剤、加工助剤、UV安定剤、ブロッキング防止剤、
スリップ剤、粘着付与剤、難燃剤、抗菌剤、臭気低減剤、抗真菌剤、およびそれらの組み
合わせが含まれ得るが、これらに限定されない。コーティングは、コーティング中に存在
する材料の総重量に基づいて、そのような添加剤の合計重量で、約0.1~約30重量%
、あるいは約0.1~約20重量%、または約0.1~約10重量%含み得る。
【0028】
方法
本明細書の実施形態では、2つ以上の物品を収縮包装するための方法が開示されてい
る。この方法は、本明細書に記載の実施形態のいずれかによる熱収縮性ラフィア織布を提
供することと、熱収縮性ラフィア織物で2つ以上の物品を包装して、包装された束を形成
することと、包装された束を加熱して、収縮包装された束を形成することとを含む。いく
つかの実施形態では、包装された束は、熱収縮性ラフィア織布が100℃~165℃の温
度に達するように加熱される。
【0029】
包装された束が加熱されると、熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM D27
32試験方法によって測定される際、130℃で5%~90%の縦糸方向の自由収縮およ
び130℃で5%~90%の横糸方向の自由収縮を有し得る。いくつかの実施形態では、
熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM D2732試験方法によって測定される際
、130℃で10%~80%の縦糸方向の自由収縮および130℃で10%~80%の横
糸方向の自由収縮を有し得る。自由収縮は、テープ配向ステップ中に延伸比を変えること
により、横糸方向に対して縦糸方向で個別に変えることができる。例えば、いくつかの実
施形態では、熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM D2732試験方法によって
測定される際、130℃で60%~90%の縦糸方向の自由収縮および130℃で5%~
25%の横糸方向の自由収縮を有し得る。
【0030】
本明細書に記載の熱収縮性ラフィア織布は、任意の適切なラフィア作製プロセスによ
って製造することができる。例示的な一実施形態では、ラフィアプロセスは、テープの生
産に関与する以下の主なステップ、すなわち、フィルムの押し出し、フィルムの急冷、テ
ープへのフィルムのスリット入れ、テープの配向、テープのアニーリング、巻き取り、織
り、および仕上げを含む。
【0031】
試験方法
特に明記しない限り、以下の試験方法が使用される。
【0032】
密度
密度は、ASTM D-792に従って測定され得る。
【0033】
メルトインデックス
メルトインデックス(I2)は、ASTM D-1238、手順B(条件190℃/
2.16kg)に従って測定され得る。メルトインデックス(I10)は、ASTM D
-1238、手順B(条件190℃/10.0kg)に従って測定され得る。
【0034】
ビカット軟化点
ビカット軟化点は、ASTM D-1525に従って測定され得る。
【0035】
ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)
クロマトグラフィーシステムは、内部IR5検出器を備えたPolymerChar
GPC-IR(Valencia、Spain)高温GPCクロマトグラフからなって
いた。オートサンプラーオーブン区画を摂氏160度に設定し、カラム区画を摂氏150
度に設定した。使用したカラムは、3本のAgilent「Mixed B」30cm
10ミクロンの線形混合床カラムおよび10umのプレカラムであった。使用したクロマ
トグラフィー溶媒は、1,2,4-トリクロロベンゼンであり、200ppmのブチル化
ヒドロキシトルエン(BHT)を含有していた。溶媒源は、窒素注入された。使用した注
入量は200マイクロリットルであり、流量は1.0ミリリットル/分であった。
【0036】
GPCカラムセットの較正を、個々の分子量の間に少なくとも一桁の間隔を有する6
つの「カクテル」混合物中に配置された、580~8,400,000の範囲の分子量を
有する21個の狭い分子量分布のポリスチレン標準を用いて行った。標準は、Agile
nt Technologiesから購入した。1,000,000以上の分子量につい
ては50ミリリットルの溶媒中0.025グラムで、また1,000,000未満の分子
量については50ミリリットルの溶媒中0.05グラムでポリスチレン標準を調製した。
ポリスチレン標準を穏やかに撹拌しながら摂氏80度で30分間溶解させた。ポリスチレ
ン標準ピーク分子量を、式1を用いてポリエチレン分子量に変換した(Williams
and Ward,J.Sci.,Polym.Let.,6,621(1968)に
記載の通り):
Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン)B (式1)
式中、Mは分子量であり、Aは0.4315の値を有し、Bは1.0に等しい。
【0037】
第5次多項式を使用して、それぞれのポリエチレン同等較正点にあてはめた。NIS
T標準NBS1475が52,000g/mol(Mw)で得られるように、カラム分解
能およびバンドの広がり効果を補正するために、Aに対してわずかな調整(約0.415
~0.44)を行った。
【0038】
GPCカラムセットの総プレート計数を、(50ミリリットルのTCB中0.04g
で調製し、穏やかに撹拌しながら20分間溶解した)エイコサンで行う。プレート計数(
式2)および対称性(式3)を、以下の式に従って200マイクロリットル注入で測定し
た:
【数2】
式中、RVはミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅はミリリットルであり、ピー
ク最大値はピークの最大高さであり、1/2高さはピーク最大値の1/2の高さである。
【数3】
式中、RVはミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅はミリリットルであり、ピー
ク最大値はピークの最大位置であり、1/10の高さはピーク最大値の1/10の高さで
あり、後部ピークはピーク最大値より後の保持体積でのピークテールを表し、前部ピーク
はピーク最大値よりも早い保持体積でのピーク前部を表す。クロマトグラフシステムのプ
レートカウントは24,000超となるべきであり、対称性は0.98~1.22の間と
なるなるべきである。
【0039】
試料はPolymerChar「Instrument Control」ソフトウ
ェアを用いて半自動で調製された:2mg/mlを試料の標的重量とし、Polymer
Char高温オートサンプラーを介して、予め窒素をスパージしたセプタキャップ付バイ
アルに溶媒(200ppmのBHTを含有)を添加した。試料を、「低速」振とうしなが
ら摂氏160度で2時間溶解した。
【0040】
Mn、Mw、およびMzの計算は、PolymerChar GPC-IRクロマト
グラフの内部IR5検出器(測定チャネル)を使用し、式4~6に従い、Polymer
Char GPCOne(商標)ソフトウェア、それぞれの等間隔のデータ回収点(i)
でベースラインを差し引いたIRクロマトグラム、および式1からの点(i)の狭い標準
較正曲線から得られるポリエチレン等価分子量を使用したGPC結果に基づいた。
【数4】
【数5】
【数6】
【0041】
経時的な偏差を監視するために、PolymerChar GPC-IRシステムで
制御されたマイクロポンプを介して各試料に流量マーカー(デカン)を導入した。この流
量マーカーは、試料中のそれぞれのデカンピークを狭い標準較正内のデカンピークと整合
することによって各試料の流量を直線的に較正するために使用された。こうして、デカン
マーカーピークの時間におけるいかなる変化も、流量およびクロマトグラフィー勾配の両
方における線形シフトに関連すると推測される。流量マーカーピークのRV測定の最高精
度を促進するために、最小二乗フィッティングルーチンを使用して、流量マーカー濃度ク
ロマトグラムのピークを二次方程式に適合させる。次に、二次方程式の一次導関数を使用
して、真のピーク位置を求める。流量マーカーのピークに基づいてシステムを較正した後
、(較正スロープの測定値としての)有効流量は式7のように計算される。流量マーカー
ピークの処理は、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェアにより行
われた。
【数7】
【0042】
自由収縮
100mmx100mmの試験片を、表5に概説されている温度の油に10秒間浸す
。次に、試験片を取り出し、周囲条件(23℃、1気圧、50%相対湿度)の流体浴に5
秒間すばやく浸して、冷却する。自由収縮は、ASTM D-2732に従って、縦糸方
向と横糸方向の試験片で測定する。
【0043】
落槍衝撃
落槍衝撃は、ASTM D1709、方法Aに従って、直径38.1mmのステンレ
ス鋼槍を使用し、落下高さ0.66m(26インチ)で、幅41cm(16インチ)、深
さ41cm(16インチ)、高さ120cm(47インチ)のサンプルを使用して測定す
る。測定は、(1)周囲条件(23℃、1気圧、50%相対湿度)で、および(2)制御
された環境で、93%相対湿度、23℃、1気圧で2週間行う。方法A試験を使用して取
得できる最大値は900グラムである。サンプルが失敗しない場合、900グラムを超え
る量が達成される。
【0044】
落槍衝撃はまた、ASTM D1709、方法Bに従って、直径50.8mmのステ
ンレス鋼槍を使用し、落下高さ1.524m(60インチ)で、幅41cm(16インチ
)、深さ41cm(16インチ)、高さ206cm(81インチ)のサンプルを使用して
測定する。測定は、(1)周囲条件(23℃、1気圧、50%相対湿度)で、および(2
)制御された環境で、93%相対湿度、23℃、1気圧で2週間行う。
【0045】
エルメンドルフ引裂
エルメンドルフ引裂は、ASTM D1922に従って縦糸と横糸の方向で測定する
。測定は、(1)周囲条件(23℃、1気圧、50%相対湿度)、(2)制御された環境
で、93%相対湿度、23℃、1気圧で48時間、および(3)制御された環境で、93
%相対湿度、23℃、1気圧で2週間行う。
【実施例0046】
実施例に使用される樹脂を以下の表1に示す。全ての樹脂は、The Dow Ch
emical Company(ミシガン州、ミッドランド)から市販されている。
【0047】
【0048】
発明の実施例1(「発明1」)-テープは、820デニールおよび3.0mm幅を有
する100重量%のDOWLEX(商標)2050Bから製造した。テープは、Star
linger Starex 1500ESテープ押出ラインを使用して、表2に示すプ
ロセス条件下で作製した。
【0049】
【0050】
テープを使用して、StarlingerのAlpha 6(6シャトル円形織機)
を使用してラフィア布を生産した。ラフィア布の幅は53.34cm(60gsm)であ
った。次に、ラフィア布を、以下のプロセス条件下でStarlinger Staco
Tecラインを使用する押出コーティングプロセスによって100重量%のLDPE7
22でコーティングした。
【0051】
【0052】
コーティングされた熱収縮性ラフィア布は、熱収縮性ラフィア布の両側に20gsm
のコーティングを有し、熱収縮性ラフィア布は、60gsmの重量を有していた。コーテ
ィングされた熱収縮性ラフィア布の総重量は100gsmであった。
【0053】
比較フィルムA(「比較A」):単層フィルムをコリン博士のインフレーションフィ
ルムラインで生産した。このフィルムは、50重量%のLDPE 132i、30重量%
のDOWLEX(商標)2045.11、および20重量%のDOWLEX(商標)20
50Bを含む。インフレーションフィルムラインパラメータを表4に示す。
【0054】
【0055】
比較段ボール:表5に概説されているように、様々な重量のマイクロフルート段ボー
ルで、通常、ユニット化用途に使用され、比較目的で使用される。
【0056】
特性が測定され、以下の表5に示されている。「NM」は、測定されていないことを
意味する。
【0057】
【0058】
結果は、本発明のフィルム(発明1)が比較フィルムと比較して改善された自由収縮
を有することを示す。また、本発明のフィルムは、比較フィルムおよび比較段ボールと比
較して、改善された落槍衝撃および引裂特性を示す。
結果は、本発明のフィルム(発明1)が比較フィルムと比較して改善された自由収縮を有することを示す。また、本発明のフィルムは、比較フィルムおよび比較段ボールと比較して、改善された落槍衝撃および引裂特性を示す。
本願発明には以下の態様が含まれる。
項1.
2つ以上の物品を収縮包装するための方法であって、
縦糸および横糸テープから形成された熱収縮性ラフィア織布を提供することであって、前記縦糸および横糸テープは、0.945g/cc以上の密度およびASTM D1238(190℃、2.16kg)に従って決定される0.01~2.0g/10分のメルトインデックス(I2)を有するエチレン/アルファ-オレフィンコポリマーを、前記縦糸および横糸テープに存在するポリマーの総重量%に基づいて少なくとも70重量%含む、提供することと、
前記熱収縮性ラフィア織布で2つ以上の物品を包装して、包装された束を形成することと、
前記包装された束を加熱して、収縮包装された束を形成することと、を含む、方法。
項2.
前記熱収縮性ラフィア織布がポリオレフィン樹脂でコーティングされて、コーティングされた熱収縮性ラフィア織布を形成する、項1に記載の方法。
項3.
前記ポリオレフィン樹脂が、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、または低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、もしくはポリプロピレンのうち2つ以上のブレンドを含む、項2に記載の方法。
項4.
前記ポリオレフィン樹脂が低密度ポリエチレンを含む、項2または3に記載の方法。
項5.
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが0.945~0.960g/ccの密度を有する、項1~4のいずれか一項に記載の方法。
項6.
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが、ASTM D1238(190℃、2.16kg)に従って決定される0.1~1.5g/10分のメルトインデックス(I2)を有する、項1~5のいずれか一項に記載の方法。
項7.
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが7.1~30.0のメルトインデックス比(I10/12)を有し、I10がASTM D1238(190℃、10.0kg)に従って決定される、項1~6のいずれか一項に記載の方法。
項8.
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが100℃~140℃のビカット軟化温度を有する、項1~7のいずれか一項に記載の方法。
項9.
前記エチレン/アルファ-オレフィンコポリマーが3.0~6.0の分子量分布(Mw/Mn)を有し、ここで、Mwが重量平均分子量であり、Mnが数平均分子量である、項1~8のいずれか一項に記載の方法。
項10.
前記熱収縮性ラフィア織布が100℃~165℃の温度に達するように前記包装された束が加熱される、項1~9のいずれか一項に記載の方法。
項11.
前記包装された束が加熱されると、前記熱収縮性ラフィア織布は、両方ともASTM D2732試験方法で測定される際、130℃で5%~90%の縦糸方向の自由収縮および130℃で5%~90%の横糸方向の自由収縮を有する、項1~10のいずれか一項に記載の方法。
項12.
前記縦糸および横糸テープはさらに、約0.916g/cm3~約0.929g/cm3の密度を有する低密度ポリエチレン、約0.930g/cm3~約0.945g/cm3の密度を有する中密度ポリエチレン、約0.945g/cm3~約0.970g/cm3の密度を有する高密度ポリエチレン、約0.916g/cm3~約0.929g/cm3の密度を有する線状低密度ポリエチレン、および約0.860g/cm3~約0.912g/cm3の密度を有する超低密度ポリエチレンからなる群から選択される1つ以上の樹脂を、前記縦糸および横糸テープに存在するポリマーの総重量%に基づいて30重量%以下含む、項11に記載の方法。