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特開2024-96776情報表示装置、情報表示方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096776
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】情報表示装置、情報表示方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20240709BHJP
   G06F 3/04845 20220101ALI20240709BHJP
   B60R 11/02 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/08 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/22 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/37 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20240709BHJP
   G09G 5/38 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
G06F3/04817
G06F3/04845
B60R11/02 C
G09G5/00 510A
G09G5/08 C
G09G5/22 680L
G09G5/37 600
G09G5/373 100
G09G5/373 200
G09G5/38
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024060547
(22)【出願日】2024-04-04
(62)【分割の表示】P 2019030534の分割
【原出願日】2019-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】弁理士法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 貴行
(57)【要約】
【課題】
ユーザが所望する情報を適切なサイズで容易に表示することが可能な情報表示装置を提供する。
【解決手段】
情報表示装置は、コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域(16)に表示させる第1表示制御部と、前記表示画面上の第2表示領域(17)に地図画像を複数のアイコン画像(18a~18c、19a)と共に表示させる第2表示制御部と、前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付ける入力操作受付部と、前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像(18a~18c)に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像(19a)に対しては、前記第1表示形態処理を行う、表示形態処理部とを有する。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させる第1表示制御部と、
前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させる第2表示制御部と、
前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付ける入力操作受付部と、
前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、
前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、
前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行う、表示形態処理部と、
を有し、
前記表示形態処理部は、前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記第1表示形態処理は、前記第2アイコン画像を拡大または縮小するための処理であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記第1表示形態処理は、前記第2アイコン画像の拡大または縮小に伴い、前記地図画像に関連する関連情報のレイアウトを変更することを特徴とする請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記関連情報は文字情報であり、
前記第1表示形態処理は、前記第2アイコン画像上における前記文字情報の文字数を変更する処理であることを特徴とする請求項3に記載の情報表示装置。
【請求項5】
前記表示形態処理部は、前記第1入力操作に基づき、前記コンテンツ画像の表示形態を変更するための第2表示形態処理を前記コンテンツ画像に対して行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項6】
前記表示形態処理部は、前記第1入力操作に基づき、前記地図画像の表示形態を変更するための第3表示形態処理を前記地図画像に対して行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報表示装置。
【請求項7】
前記第1表示形態処理は、前記第2アイコン画像を複数の規定サイズ間で拡大または縮小するための処理であることを特徴とする請求項2に記載の情報表示装置。
【請求項8】
前記表示画面上において前記第1表示領域と前記第2表示領域とは互いに隣接し、
前記第1入力操作は、前記表示画面上において前記第1表示領域と前記第2表示領域との境界を前記第1表示領域側または前記第2表示領域側に移動させるタッチ操作であることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項9】
前記移動させるタッチ操作の終了直前の移動方向に応じて前記第1表示領域の拡大または縮小が決定されることを特徴とする請求項8に記載の情報表示装置。
【請求項10】
コンピュータによって実行される情報表示方法であって、
コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、
前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、
前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、
前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、
前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、
前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、
前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、
を有することを特徴とする情報表示方法。
【請求項11】
コンピュータに、
コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、
前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、
前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、
前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、
前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、
前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、
前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、
前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、
前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、
前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、
前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、
前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、
前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、
を実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を表示する情報表示装置、情報表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、経路を案内する経路案内装置において、地図情報と共に3次元的に表現された交差点画像を表示することが行われている。
【0003】
このような経路案内装置としては、例えば、交差点の複雑度を判定し、その判定結果に応じて地図情報と共に3次元的に表現された交差点画像を表示する表示装置が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018-146271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の表示装置は、既定サイズの交差点画像を地図情報と共に表示するのみである。また、複数の情報が表示される場合、適切な表示サイズで表示することができないことが課題の一例として挙げられる。
【0006】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、ユーザが所望する情報を適切なサイズで容易に表示することが可能な情報表示装置を提供すること課題の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1に記載の情報表示装置は、コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させる第1表示制御部と、前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させる第2表示制御部と、前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付ける入力操作受付部と、前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行う、表示形態処理部と、を有し、前記表示形態処理部は、前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うことを特徴とする。
【0008】
本願請求項10に記載の情報表示方法は、コンピュータによって実行される情報表示方法であって、コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
本願請求項11に記載のプログラムは、コンピュータに、コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、を実行させる。
【0010】
本願請求項12に記載の記憶媒体は、コンピュータに、コンテンツ画像を表示画面上の第1表示領域に表示させるステップと、前記表示画面上の第2表示領域に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示させるステップと、前記第1表示領域を拡大または縮小するための第1入力操作及び前記地図画像に対するユーザからの第2入力操作を受け付けるステップと、前記第1入力操作に基づき、前記複数のアイコン画像のうち、前記第2入力操作を受け付けるための第1アイコン画像に対しては、前記アイコン画像の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行わず、前記第2入力操作を受け付けるためのものではない第2アイコン画像に対しては、前記第1表示形態処理を行うステップと、前記第1入力操作に応じて、前記第2アイコン画像に対して前記第1表示形態処理を行うステップと同時に、表示位置を変更するための表示形態処理を前記第1アイコン画像に対して行うステップと、を実行させるためのプログラムを記憶する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】自動車の運転席から見た自動車の前方を示す図である。
図2】情報表示装置の機能ブロックを示すブロック図である。
図3図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図4図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図5図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図6】コンテンツ画像がユーザのタッチ操作によって拡大又は縮小される態様の一例を説明する図である。
図7】実施例1に係る経路探索装置による情報表示処理を示すフローチャートである。
図8図7に示されるサブルーチンを示すフローチャートである。
図9】実施例2に係る経路探索装置による情報表示処理を示すフローチャートである。
図10図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図11図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図12図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図13図1のタッチパネルの画面における表示態様の一例を示す図である。
図14】実施例3に係る経路探索装置による情報表示処理を示すフローチャートである。
図15図14に示されるサブルーチンを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【実施例0012】
本発明の実施例1の情報表示装置について説明する。以下の説明では、情報表示装置が現在地から目的地までの経路を探索する経路探索装置としての機能を有する場合を説明する。
【0013】
図1は、自動車Mの前席付近を示している。図1に示すように、情報表示装置10は、自動車Mに搭載されている。尚、自動車Mは、移動体の一例である。移動体は、自転車、オートバイ、飛行機、船舶、移動する人が所持する携帯端末等、自動車以外の移動体であっても良い。
【0014】
情報表示装置10は、例えば、自動車MのダッシュボードDSの内部に搭載されている装置である。情報表示装置10は、自動車MのダッシュボードDSに設けられているタッチパネル20に地図情報や経路案内情報等の表示を表示させる。
【0015】
タッチパネル20は、例えば、矩形状に形成されている表示画面としての画面20aを有する。タッチパネル20は、ユーザに対して表示を行う表示機能と、ユーザからの入力操作を受け付ける入力機能とを有している表示入力装置である。タッチパネル20には、例えば、液晶タッチパネルなどが用いられる。
【0016】
タッチパネル20は、例えば、ユーザの指によって行われるタップ、スワイプなどのタッチ操作を受け付けるインターフェースであるNUI(Natural User Interface)を有する。
【0017】
尚、タップは、ユーザの指先がタッチパネル20の画面20aを1回叩くタッチ操作である。また、スワイプは、ユーザの指がタッチパネル20の画面20aに触れ、その指先を画面20a上でスライドさせるタッチ操作である。ここで、タッチ操作は、ユーザの指がタッチパネル20の画面20aに触れてから当該ユーザの指が画面から離れるまでのユーザによる操作として説明する。また、タッチ操作は、タッチパネル20の画面20aの表示態様を変化させる1のタッチ操作であるものとして説明する。
【0018】
ここで、自動車MのフロントガラスFGから見てタッチパネル20の近位側をタッチパネル20の画面20aの上側とし、自動車MのフロントガラスFGから見てタッチパネル20の遠位側をタッチパネル20の画面20aの下側として説明する。また、図1において、運転席側をタッチパネル20の画面20aの右側とし、助手席側をタッチパネル20の画面20aの左側として説明する。
【0019】
図2は、情報表示装置10の機能ブロックを示している。図2に示すように、情報表示装置10において、入出力部11、通信部12、記憶部13及び制御部14の各々は、システムバス15を介して互いに接続されている。
【0020】
上述のように、タッチパネル20は、地図情報や経路案内情報等の表示をその画面20aに表示する。入出力部11は、タッチパネル20に接続されているインターフェース部である。従って、情報表示装置10は、入出力部11を介してタッチパネル20の画面20aに情報を表示させることが可能である。また、情報表示装置10は、入出力部11を介してタッチパネル20の画面20aに入力された入力情報を受け付けることが可能である。
【0021】
通信部12は、インターネット等ネットワーク(図示せず)を介してサーバ装置等の外部機器(図示せず)に接続するためのインターフェース部である。情報表示装置10は、通信部12を介してサーバ装置とデータ通信可能に接続されている。例えば、情報表示装置10は、通信部12を介してサーバ装置が保有するデータを自装置に送信することを要求し、当該要求したデータを受信することが可能である。
【0022】
記憶部13は、例えばハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリなどにより構成されている。記憶部13は、BIOS(Basic Input Output System)、OS(Operation System)、アプリケーションソフトウェア等の各種プログラムを記憶する。
【0023】
記憶部13は、コンテンツとしてのアプリケーションプログラム13A及びコンテンツとしてのアプリケーションプログラム13Bを保持している。また、記憶部13は、自動車Mが走行する道路の地図情報を記憶した地図DB(Data base)13Cを保持している。
【0024】
アプリケーションプログラム13Aは、例えば、ストリーミング等によって配信されている動画、音楽等のAV(Audio Visual)の鑑賞を行うことが可能なプログラムである。
【0025】
アプリケーションプログラム13Bは、例えば、インスタントメッセンジャーを代表とするSNS(Social Network Service)のメッセージ等を画面表示することが可能なプログラムである。
【0026】
尚、これらのアプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bは、例示であり、記憶部13に格納されるアプリケーションプログラムを適宜変更してもよい。例えば、記憶部13には、駐車場の混雑状況をリアルタイムに表示することが可能なアプリケーションプログラムが格納されるようにしてもよい。
【0027】
制御部14は、演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)14aと、主記憶装置としてのROM(Read Only Memory)14bと、RAM(Random Access Memory)14cと、を有するコンピュータによって実現される。CPU14aは、ROM14bや記憶部13から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM14cに展開し、展開したプログラムと協働して、各種機能を実現する。
【0028】
制御部14は、記憶部13から地図DB13Cから地図情報を読み出して、当該地図情報に基づいてタッチパネル20の画面20aに地図画像を表示することが可能である。また、タッチパネル20から入力された目的地までの経路情報を生成し、生成した経路情報をタッチパネル20の画面20aに表示することが可能である。
【0029】
制御部14は、記憶部13からアプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bを実行して、複数のコンテンツ画像を生成することが可能である。言い換えれば、複数のコンテンツ画像の各々は、複数のアプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bの各々が実行されることによって生成される。
【0030】
制御部14は、タッチパネル20の画面20aに対してなされるユーザのタッチ操作を受け付けることが可能である。従って、制御部14は、画面20aの第1表示領域であるコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作(第1入力操作)を受け付ける入力操作受付部として機能する。
【0031】
尚、制御部14は、例えばタッチパネル20からの入力信号に基づいて、ユーザの指がタッチパネル20の画面20aに触れたこと及び指がタッチパネル20の画面20aから離れたことを検知することが可能である。また、制御部14は、例えばタッチパネル20からの入力信号に基づいて、ユーザによるタッチ操作のスライド方向を検知することが可能である。
【0032】
制御部14は、上記した地図画像及び複数のコンテンツ画像を画面20aに同時に表示させることが可能である。具体的には、複数のコンテンツ画像を表示するコンテンツ表示領域と第2表示領域である地図画像を表示する地図表示領域を含む表示をタッチパネル20の画面20aに表示させることが可能である。従って、制御部14は、複数のアプリケーションプログラムに夫々対応するコンテンツ画像を画面20a上のコンテンツ表示領域に選択的に表示させる第1表示制御部として機能する。また、制御部14は、ユーザのタッチ操作に応じて、画面20a内におけるコンテンツ表示領域を複数の既定のサイズの間で拡大又は縮小させることが可能である。
【0033】
制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、コンテンツ画像の表示形態を変更するための第2表示形態処理を行うことが可能である。制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、地図画像の表示形態を変更するための第3表示形態処理を行うことが可能である。従って、制御部14は、表示形態処理部として機能する。
【0034】
図3は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図3には、タッチパネル20に加えてタッチパネル20を操作するユーザの指PFが示されている。図中の矢印は、ユーザの指PFのスライド方向を示している。
【0035】
図3に示すように、画面20aの左側には、アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像を表示するコンテンツ表示領域16が配されている。すなわち、画面20aに表示される表示は、複数のコンテンツ画像が表示される第1表示領域としてのコンテンツ表示領域16を含む。
【0036】
画面20aの右側には、コンテンツ表示領域16に隣接する他の表示領域としての地図表示領域17が配されている。すなわち、画面20aには、境界BOを境に左側にコンテンツ表示領域16が表示され右側に地図表示領域17が表示されている。
【0037】
地図表示領域17には、地図画像が表示されている。また、地図表示領域17には、現在地から目的地までの経路が表示されていてもよい。尚、タッチパネル20の画面20aには、コンテンツ表示領域16を含む表示がなされていればよく、例えば、コンテンツ表示領域16のみが表示されるようにしてもよい。
【0038】
コンテンツ表示領域16には、配列された2つの表示枠16a、16bが表示されている。2つの表示枠16a、16bは、上下に並んで配されている。すなわち、2つの表示枠16a、16bはタッチパネル20の画面20aの上側から下側に向かって列状に配列されている。
【0039】
表示枠16a及び表示枠16bには、互いに異なるコンテンツ画像が表示され得る。例えば、図3の例のように、上側の表示枠16aには、アプリケーションプログラム13Aが実行されることによって生成されたコンテンツ画像が表示され得る。また、下側の表示枠16bには、アプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像が表示され得る。
【0040】
図3の例において、コンテンツ表示領域16は、第1の既定サイズで表示されている。例えば、第1の既定サイズである場合において、コンテンツ表示領域16は、画面20aの幅の1/3のであるW1の幅を有する。尚、第1の既定サイズは、実施態様に応じて自由に設定することができる。
【0041】
本実施例の情報表示装置10においては、タッチパネル20に対するユーザの指PFによるタッチ操作によって、境界BOが左右方向に移動することでコンテンツ表示領域16の大きさが変化する。具体的には、例えば、ユーザの指PFによる図中矢印の方向、すなわち左右方向のスワイプ操作に応じて、境界BOが左右方向に移動することでコンテンツ表示領域16の大きさが変化する。コンテンツ表示領域16の大きさは、スワイプ操作における指PFの移動に追従して逐次変化する。
【0042】
尚、コンテンツ表示領域16の大きさを変化させるためのタッチ操作において、ユーザの指PFのタッチ位置は、境界BO上であってもよいし、コンテンツ表示領域16内の任意の位置であってもよい。
【0043】
本実施例においては、画面20aの左側にコンテンツ表示領域16があるので、例えば、ユーザが右方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作を行うと、境界BOが右に移動してコンテンツ表示領域16が拡大される。具体的には、例えば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように右方向に指PFをスワイプすると、コンテンツ表示領域16が拡大させられる。
【0044】
また、ユーザが左方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作を行うと、境界BOが右に移動してコンテンツ表示領域16が縮小される。具体的には、例えば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように左方向に指PFをスワイプすると、コンテンツ表示領域16が縮小させられる。すなわち、ユーザが左右方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作は、コンテンツ表示領域を拡大又は縮小するための第1入力操作である。
【0045】
2つの表示枠16a,16bのサイズは、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って画面20aの左右方向に拡大又は縮小される。また、2つの表示枠16a,16bに表示されているコンテンツ画像は、表示枠16a,16bの拡大又は縮小に伴って、そのサイズが拡大又は縮小される。尚、表示枠16a、16bの拡大又は縮小に伴って、コンテンツ画像の表示態様が変化させられてもよい。また、地図表示領域17のサイズも、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って画面20aの左右方向に拡大又は縮小される。
【0046】
図4は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図4に示すように、コンテンツ表示領域16は、上記第1の既定サイズよりも大きい第2の既定サイズで表示されている。例えば、第2の既定サイズのコンテンツ表示領域16は、画面20aの1/2の幅であるW2の幅を有する。本実施例において、第2の既定サイズは、画面20aの左端から幅W2を有している。
【0047】
例えば、表示態様の図3の態様から図4の態様への変化、すなわちコンテンツ表示領域16の第1の既定サイズから第2の既定サイズへの変化は、指PFの右方向へのスワイプ操作によって生起させられる。また、その逆の変化は、例えば、指PFの左方向へのスワイプ操作によって生起させられる。
【0048】
図5は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図5においては、コンテンツ表示領域16が画面20aに表示されないクローズ表示が示されている。従って、画面20aには、地図表示領域17のみが表示されている。
【0049】
例えば、表示態様の図3の態様から図5の態様への変化、すなわちコンテンツ表示領域16の第1の既定サイズからクローズ表示への変化は、指PFの左方向へのスワイプ操作によって生起させられる。また、その逆の変化は、例えば、指PFの右方向へのスワイプ操作によって生起させられる。
【0050】
コンテンツ表示領域16は、指PFによる操作中を除き、図3において示した第1の既定サイズ、図4において示した第2の既定サイズ及び図5において示したクローズ表示の3つの態様でタッチパネル20の画面20aに表示される。同様に、地図表示領域17も、図3図4及び図5において示した3つの態様でタッチパネル20の画面20aに表示される。
【0051】
すなわち、コンテンツ表示領域16は、指PFによる操作中を除き、予め決められた3つの表示態様のみで表示される。言い換えれば、境界BOは、指PFによる操作中を除き、図3図4及び図5において示した3つの位置のいずれかにある。
【0052】
コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様で表示されるかは、タッチ操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに応じて行われる。言い換えれば、境界BOは、タッチ操作の終了後、タッチ操作が終了した際の境界BOの位置によって決まる既定の位置に持ち来され、それによってコンテンツ表示領域16が既定の表示態様になされる。
【0053】
図6を用いてタッチ操作の終了後の既定の表示態様がどのように決まるかについての例を説明する。図6には、コンテンツ表示領域16が第1の既定サイズの状態を示している。また、図6には、コンテンツ表示領域16がどの既定のサイズになるかの基準となるボーダーラインBR1及びBR2が示されている。この例においては、ボーダーラインBR1は、コンテンツ表示領域16が第1の既定サイズの110%のサイズである際の境界BOの位置にある。また、ボーダーラインBR2は、コンテンツ表示領域16が第1の既定サイズの90%のサイズである際の境界BOの位置にある。
【0054】
上述したように、指PFをスライドさせるタッチ操作(以下、スライド操作とする)によって境界BOが移動する。本実施例の情報表示装置10では、スライド操作の終了時に、すなわち指PFが画面から離れた際に、境界BOがボーダーラインBR1及びBR2に対してどの位置にあるかによって、コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様になるかが決まる。
【0055】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR1よりも右にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様は第2の既定サイズに決まる。
【0056】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR1とボーダーラインBR2の間にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様は第1の既定サイズに決まる。
【0057】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR2よりも左にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様はクローズ表示に決まる。
【0058】
このように、スライド操作の最中にコンテンツ表示領域16が拡大又は縮小され、スライド操作の終了時の境界BOの位置に応じてコンテンツ表示領域16が既定のサイズに変更される。このスライド操作の最中のコンテンツ表示領域16の拡大又は縮小の変化単位は、既定の大きさの各々の間の変化単位よりも小さい。
【0059】
以上のように、ユーザのタッチ操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいてコンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることによって、ユーザによって行われたタッチ操作の意図を反映させた表示態様で表示させることが可能となる。
【0060】
図7は、情報表示装置10による情報表示処理R1を示している。図7に示すように、アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されると、制御部14は、各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bを起動する(ステップS101)。
【0061】
制御部14は、スッテプS101において起動された各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像を表示枠16a、16bに表示させる。また、制御部14は、地図表示領域17に地図画像を表示させる。すなわち、制御部14は、表示をタッチパネル20の画面20aに表示させる(ステップS102)。従って、制御部14は、複数のコンテンツを表示するコンテンツ表示領域16を含む表示を画面20aに表示させる第1表示制御部として機能する。
【0062】
画面20aのコンテンツ表示領域16において、ユーザのスワイプするタッチ操作が行われると、制御部14は、コンテンツ表示領域16に表示されるコンテンツ画像のサイズを変更する(ステップS103)。すなわち、コンテンツ表示領域16は、ユーザのタッチ操作に伴って拡大又は縮小されることが可能である。
【0063】
従って、制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、コンテンツ画像の表示形態を変更するための第2表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。また、画面20aのコンテンツ表示領域の拡大又は縮小に伴って、地図画像も拡大又は縮小される。すなわち、制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、地図画像の表示形態を変更するための第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0064】
制御部14は、自動車Mのエンジンが停止したかを判定する(ステップS104)。制御部14は、ステップS104の判定において自動車Mのエンジンが停止していないと判定した場合(ステップS104:N)、ステップS103のコンテンツ画像サイズ変更処理に戻る。
【0065】
制御部14は、ステップS104の判定において自動車Mのエンジンが停止したと判定した場合(ステップS104:Y)、画面20aにおける表示を終了し(ステップS105)、各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bを終了する(ステップS106)。
【0066】
図8は、ステップS103のコンテンツ画像のサイズを変更するサブルーチンR2を示している。図8に示すように、制御部14は、ユーザによるスライド操作があったか否かを判定する(ステップS201)。ステップS201の判定において、制御部14は、コンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させるためのタッチ操作、すなわち、左右方向にスライド操作がなされたか否かを判定する。
【0067】
制御部14は、ステップS201の判定において、ユーザによるスライド操作がなかったと判定した場合(ステップS201:N)、処理を終了する。
【0068】
制御部14は、ステップS201の判定において、ユーザによるスライド操作があったと判定した場合(ステップS201:Y)、当該スライド操作を受け付ける。その際、制御部14は、スライド操作に追従してコンテンツ表示領域16及び地図表示領域17を拡大又は縮小させる。このように、制御部14は、画面20aに対してなされるタッチ操作を受け付ける入力操作受付部として機能する。
【0069】
制御部14は、受け付けたスライド操作が終了したか否かを判定する(ステップS202)。例えば、制御部14は、ユーザの指PFが画面20aから離れたことに基づいて、スライド操作が終了したことを判定する。尚、制御部14は、ステップS202の判定において受け付けたスライド操作が終了していないと判定した場合(ステップS202:N)、受け付けたスライド操作が終了するまで、ステップS202の判定を行う。
【0070】
制御部14は、ステップS202の判定において受け付けたスライド操作が終了したと判定した場合(ステップS202:Y)、タッチ操作の最中のコンテンツ表示領域16を拡大又は縮小が終了する。
【0071】
スライド操作が終了した際の境界BOの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも右であるか否かを判定する(ステップS203)。
【0072】
制御部14は、ステップS203において、境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも右であると判定した場合(ステップS203:Y)、コンテンツ表示領域16を第2の既定サイズにさせる(ステップS204)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0073】
制御部14は、ステップS203において、境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも左であると判定した場合(ステップS203:N)、スライド操作が終了した際の境界BOの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも左であるか否かを判定する(ステップS205)。
【0074】
制御部14は、ステップS205において、境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも左であると判定した場合(ステップS205:Y)、コンテンツ表示領域16をクローズ表示にさせる(ステップS206)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0075】
制御部14は、ステップS205において、境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも右であると判定した場合(ステップS205:N)、コンテンツ表示領域16を第1の既定サイズにさせる(ステップS207)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0076】
このように、制御部14は、コンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させるためのスライド操作が終了した際の境界BOの位置、すなわちコンテンツ表示領域16の大きさに応じてコンテンツ表示領域16の大きさ及び地図表示領域17の大きさを予め定めた既定の大きさにする。
【0077】
尚、本実施例においては、コンテンツ表示領域16は、第1の既定サイズ、第2の既定サイズ及びクローズ表示の3つの表示サイズでタッチパネル20の画面20aで表示されることを説明した。しかし、コンテンツ表示領域16は、3つの表示態様に限定されない。例えば、第1の既定サイズ及び第2の既定サイズの間に既定のサイズを設けて表示態様を増加して実施してもよい。
【0078】
また、本実施例においては、コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様で表示されるかは、タッチ操作が終了した際の境界BOの位置によって決めた。しかし、コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様で表示されるかは、自由に設定することが可能である。例えば、ユーザのスライド操作のスライド量に応じて、コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様で表示されるかを決めてもよい。
【0079】
以上のように、本実施例による情報表示装置10は、コンテンツ表示領域16がタッチパネル20の画面20aで拡大又は縮小される際に、ユーザのスライド操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいてコンテンツ表示領域16の拡大又は縮小を行う。
【0080】
したがって、コンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることにより、ユーザが所望する情報を適切なサイズで容易に表示することが可能となる。特に、情報表示装置10が自動車等の移動体に搭載される場合、ユーザは、運転操作にも注意を払わなければならないため、タッチパネル20の画面20aを注視することが困難である。
【0081】
このように、ユーザのスライド操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいてコンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることによって、ユーザによって行われたタッチ操作の意図を反映させた表示を拡大又は縮小することが可能となる。
【0082】
それ故、本実施例に係る情報表示装置10によれば、ユーザは、タッチパネル20の画面20aを注視することなく、容易にコンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させる操作を行うことが可能となる。
【実施例0083】
実施例2に係る情報表示装置10について説明する。実施例2に係る情報表示装置10は、情報表示処理におけるコンテンツ画像のサイズを変更するサブルーチンが異なる。具体的には、実施例2に係る情報表示装置10は、ユーザがタッチ操作を終了した時点での指PFの位置によってコンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様になるかが決まる点で、実施例1に係る情報表示装置10とは異なる。その余の点は、実施例1に係る情報表示装置10と同一であるので、説明を省略する。
【0084】
また、コンテンツ表示領域16は、スライド操作が終了する直前のタッチ操作のスライド方向によってコンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様になるかが決まる。例えば、ユーザがタッチ操作を開始してから一定の期間までは右方向にスワイプするタッチ操作を行い、当該一定期間経過後からタッチ操作の終了までの期間は、左方向にスワイプするタッチ操作を行った場合、コンテンツ表示領域16は縮小される。
【0085】
図9は、実施例2に係るステップS103のコンテンツ画像のサイズを変更するサブルーチンR2を示している。図9に示すように、制御部14は、ユーザによるスライド操作があったか否かを判定する(ステップS301)。例えば、制御部14は、ユーザの指PFが画面20aに触れたことに基づいてタッチ操作があったことを判定する。また、本実施例においては、制御部14は、コンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させるためのタッチ操作、すなわち、左右方向になされたスライド操作がなされたか否かを判定する。
【0086】
制御部14は、ステップS301の判定において、ユーザによるスライド操作がなかったと判定した場合(ステップS301:N)、処理を終了する。
【0087】
制御部14は、ステップS301の判定において、ユーザによるスライド操作があったと判定した場合(ステップS301:Y)、当該タッチ操作を受け付ける。その際、制御部14は、タッチ操作に応じてコンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させる。従って、制御部14は、画面に対してなされるタッチ操作を受け付ける入力操作受付部として機能する。
【0088】
制御部14は、受け付けたスライド操作が終了したか否かを判定する(ステップS302)。例えば、制御部14は、ユーザの指PFが画面20aから離れたことに基づいて、スライド操作が終了したことを判定する。尚、制御部14は、ステップS302の判定において受け付けたスライド操作が終了していないと判定した場合(ステップS302:N)、受け付けたスライド操作が終了するまで、ステップS302の判定を行う。
【0089】
制御部14は、ステップS302の判定において受け付けたスライド操作が終了したと判定した場合(ステップS302:Y)、スライド操作が終了する直前のタッチ操作のスライドの方向が右側に向かってなされたかを判定する(ステップS303)。すなわち、制御部14は、スライド操作が終了する直前のタッチ操作の移動方向に応じて、コンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させるかを決定する。尚、制御部14は、タッチパネル20からの入力信号に基づいて、タッチ操作のスライドの方向を判定する。
【0090】
制御部14は、ステップS303の判定において、タッチ操作のスライドの方向が右になされたと判定した場合(ステップS303:Y)、スライド操作が終了した際のユーザの指PFの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置がボーダーラインBR1よりも右であるか否かを判定する(ステップS304)。すなわち、制御部14は、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置に応じて、コンテンツ表示領域16を拡大させる既定のサイズを決定する。尚、制御部14は、タッチパネル20からの入力信号に基づいて、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置を判定する。
【0091】
制御部14は、ステップS305において、ユーザの指PFの位置がボーダーラインBR1よりも右であると判定した場合(ステップS304:Y)、コンテンツ表示領域16を第2の既定サイズにさせる(ステップS305)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0092】
制御部14は、ステップS304において、ユーザの指PFの位置がボーダーラインBR1よりも左であると判定した場合(ステップS304:N)、コンテンツ表示領域16を第1の既定サイズにさせる(ステップS306)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0093】
制御部14は、ステップS303の判定において、タッチ操作のスライドの方向が左になされたと判定した場合(ステップS303:N)、スライド操作が終了した際のユーザの指PFの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置がボーダーラインBR2よりも左であるか否かを判定する(ステップS307)。すなわち、制御部14は、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置に応じて、コンテンツ表示領域16を縮小させる既定のサイズを決定する。尚、制御部14は、タッチパネル20からの入力信号に基づいて、タッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置を判定する。
【0094】
制御部14は、ステップS307において、ユーザの指PFの位置がボーダーラインBR2よりも左であると判定した場合(ステップS307:Y)、コンテンツ表示領域16をクローズ表示にさせる(ステップS308)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0095】
制御部14は、ステップS307において、ユーザの指PFの位置がボーダーラインBR2よりも右であると判定した場合(ステップS307:N)、コンテンツ表示領域16を第1の既定サイズにさせる(ステップS309)。従って、制御部14は、第2表示形態処理及び第3表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0096】
このように、制御部14は、タッチ操作が行われた最後の画面20a上の位置に基づいて、コンテンツ表示領域16を既定のサイズにさせる。
【0097】
以上のように、本実施例による情報表示装置10は、コンテンツ表示領域16がタッチパネル20の画面20aで拡大又は縮小される際に、ユーザのスライド操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいてコンテンツ表示領域16の拡大又は縮小を行う。
【0098】
したがって、コンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることにより、ユーザが所望する情報を適切なサイズで容易に表示することが可能となる。特に、情報表示装置10が自動車等の移動体に搭載される場合、ユーザは、運転操作にも注意を払わなければならないため、タッチパネル20の画面20aを注視することが困難である。
【0099】
このように、本実施例に係る情報表示装置10によれば、ユーザのタッチ操作の最後の画面20a上の指PFの位置に基づいてコンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることによって、ユーザによって行われたタッチ操作の意図をより反映させて表示を拡大又は縮小することが可能となる。
【0100】
また、スライド操作が終了する直前のタッチ操作のスライド方向によってコンテンツ表示領域16が拡大又は縮小されることが決まることによって、ユーザによって行われたタッチ操作の意図をより反映させて表示を拡大又は縮小することが可能となる。
【実施例0101】
実施例3に係る情報表示装置10について説明する。実施例3に係る情報表示装置10は、地図画像上にアイコン画像を表示する点で実施例1及び2に係る情報表示装置10とは異なる。その余の点は、実施例1及び2に係る情報表示装置10と同一であるので、説明を省略する。
【0102】
また、本実施例に係る情報表示装置10は、地図画像上に表示されているアイコン画像の表示形態を変更可能である点で、実施例1及び2に係る情報表示装置10とは異なる。
【0103】
ここで、アイコン画像とは、ユーザが地図画像に対して行う入力操作を受け付けるための画像である。アイコン画像には、地図画像に対して実行するための処理がアイコン画像ごとに予め割り振られている。例えば、「広域」と表示されたアイコン画像に対しユーザがタッチ操作を行うことで、地図画像を広域表示、すなわち、地図画像の地図の縮尺を縮小して表示させることが可能となる。
【0104】
図10は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図10に示すように、画面20aの左側には、アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像を表示するコンテンツ表示領域16が配されている。
【0105】
コンテンツ表示領域16には、配列された2つの表示枠16a、16bが表示されている。2つの表示枠16a、16bは、上下に並んで配されている。すなわち、2つの表示枠16a、16bはタッチパネル20の画面20aの上側から下側に向かって列状に配列されている。
【0106】
表示枠16a及び表示枠16bには、互いに異なるコンテンツ画像が表示され得る。例えば、図10の例のように、上側の表示枠16aには、アプリケーションプログラム13Aが実行されることによって生成されたコンテンツ画像が表示され得る。また、下側の表示枠16bには、アプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像が表示され得る。
【0107】
画面20aの右側には、コンテンツ表示領域16に隣接する地図表示領域17が配されている。すなわち、画面20aには、境界BOを境に左側にコンテンツ表示領域16が表示され右側に地図表示領域17が表示されている。
【0108】
地図表示領域17には、地図画像が表示されている。また、地図表示領域17には、現在地から目的地までの経路が表示されていてもよい。
【0109】
地図表示領域17のコンテンツ表示領域16との境界BOの近傍には、地図画像の縮尺を低くする広域アイコン画像18a及び地図画像の縮尺を高くする詳細アイコン画像18bが表示されている。
【0110】
地図表示領域17のコンテンツ表示領域16の境界BOの近傍には、情報表示装置10の周辺で発生している事故や通行規制の内容などを示す文字情報を、地図表示領域17上に表示させる渋滞アイコン18cが表示されている。
【0111】
ユーザは、これらのアイコン画像18a乃至18cを例えば、タップするタッチ操作を行うことにより、これらのアイコン画像18a乃至18cの機能を発揮させることができる。すなわち、これらのアイコン画像18a乃至18cは、地図画像に対するユーザからの入力操作を受け付ける第1アイコン画像18として機能する。また、制御部14は、地図画像に対するユーザからのタッチ操作、すなわち第2入力操作を受け付ける入力操作受付部として機能する。
【0112】
地図表示領域17の下端側には、情報表示装置10の現在位置の広域地名を表示する地名表示アイコン画像19aが表示されている。地名表示アイコン画像19aは、地図画像に関連する関連情報を文字情報によって表示する。例えば、地名表示アイコン19aは、地図表示領域17上において「東京都〇〇区」のように広域地名を文字情報によって表示する。すなわち、地名表示アイコン画像19aは、地図画像に関連する広域地名を文字情報として表示する。
【0113】
本図において地名表示アイコン画像19aは、画面20aの左右方向に延びる帯状の形態を有している。地名表示アイコン画像19aは、画面20aの左右方向の長さが可変であり、本図においては第1の既定アイコンサイズで表示されている。
【0114】
地名表示アイコン画像19aは、第1アイコン画像18とは異なり、地図画像に対するユーザからのタッチ操作を受け付けない。例えば、ユーザは、地名表示アイコン画像19aにタップするタッチ操作を行っても、地図画像の表示態様が変更されない。
【0115】
地名表示アイコン画像19aのように、地図画像に対するユーザからのタッチ操作、すなわち第2入力操作を受け付けず、地図画像に関連する関連情報を表示するアイコン画像を第2アイコン画像19とする。
【0116】
すなわち、制御部14は、地図表示領域17に地図画像を第1アイコン画像18及び第2アイコン画像19と共に表示する第2表示制御部として機能する。
【0117】
本実施例の情報表示装置10においては、タッチパネル20に対するユーザによるタッチ操作によって、境界BOが左右方向に移動することでコンテンツ表示領域16の大きさが変化する。具体的には、例えば、ユーザの指による左右方向のスワイプ操作に応じて、境界BOが左右方向に移動することでコンテンツ表示領域16の大きさが変化する。コンテンツ表示領域16の大きさは、スワイプ操作に追従して逐次変化する。
【0118】
このユーザの指による左右方向のスワイプ操作に応じて地名表示アイコン画像19aの大きさが変化する。具体的には、地名表示アイコン画像19aの大きさは、コンテンツ表示領域16の大きさに応じて変更される。
【0119】
本実施例においては、画面20aの左側にコンテンツ表示領域16があるので、例えば、ユーザが右方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作を行うと、境界BOが右に移動してコンテンツ表示領域16が拡大される。具体的には、例えば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように右方向に指PFをスワイプすると、コンテンツ表示領域16が拡大させられる。言い換えれば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように右方向に指PFをスワイプすると、地図表示領域17の大きさが縮小させられる。
【0120】
また、ユーザが左方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作を行うと、境界BOが右に移動してコンテンツ表示領域16が縮小される。具体的には、例えば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように左方向に指PFをスワイプすると、コンテンツ表示領域16が縮小させられる。言い換えれば、ユーザがコンテンツ表示領域16と地図表示領域17との境界を跨ぐように左方向に指PFをスワイプすると、地図表示領域17の大きさが拡大させられる。すなわち、ユーザが左右方向に向かって指PFをスワイプするタッチ操作は、コンテンツ表示領域を拡大又は縮小するための第1入力操作である。
【0121】
2つの表示枠16a,16bのサイズは、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って画面20aの左右方向に拡大又は縮小される。また、2つの表示枠16a,16bに表示されている地名表示アイコン画像19aは、表示枠16a,16bの拡大又は縮小に伴って、そのサイズが拡大又は縮小される。尚、表示枠16a、16bの拡大又は縮小に伴って、コンテンツ画像の表示態様が変化させられてもよい。
【0122】
また、地図表示領域17のサイズも、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って画面20aの左右方向に拡大又は縮小される。さらに、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って地名表示アイコン画像19aのサイズも、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴って画面20aの左右方向に拡大又は縮小される。
【0123】
尚、第1アイコン画像18は、地図表示領域17のサイズの変更に追従して画面20a上の表示位置が変更されるが、コンテンツ表示領域16の拡大又は縮小に伴う画面20aの左右方向の拡大又は縮小はされない。
【0124】
図11は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図11に示すように、コンテンツ表示領域16は、上記第1の既定サイズよりも大きい第2の既定サイズで表示されている。
【0125】
例えば、表示態様の図10の態様から図11の態様への変化、すなわちコンテンツ表示領域16の第1の既定サイズから第2の既定サイズへの変化は、指PFの右方向へのスワイプ操作によって生起させられる。また、その逆の変化は、例えば、指PFの左方向へのスワイプ操作によって生起させられる。
【0126】
図11において、地名表示アイコン画像19aは、上記第1の既定アイコンサイズよりも画面20aの左右方向の長さが短い第2の既定アイコンサイズで表示されている。また、地名表示アイコン画像19aに表示されている地名は「東京都」のみとなっている。従って、第2の既定アイコンサイズにおいて表示されている関連情報の文字数は、第1の既定アイコンサイズに表示されている関連情報の文字数よりも少ない。すなわち、地名表示アイコン画像19aが縮小されることに伴って、地名表示アイコン画像19aに表示される関連情報の文字数が減少されるレイアウト変更がなされている。
【0127】
図12は、タッチパネル20の画面20aの表示態様の一例を示している。図12においては、コンテンツ表示領域16が画面20aに表示されないクローズ表示が示されている。従って、画面20aには、地図表示領域17のみが表示されている。
【0128】
例えば、表示態様の図10の態様から図12の態様への変化、すなわちコンテンツ表示領域16の第1の既定サイズからクローズ表示への変化は、指PFの左方向へのスワイプ操作によって生起させられる。また、その逆の変化は、例えば、指PFの右方向へのスワイプ操作によって生起させられる。
【0129】
コンテンツ表示領域16は、指PFによる操作中を除き、図10において示した第1の既定サイズ、図11において示した第2の既定サイズ及び図12において示したクローズ表示の3つの態様でタッチパネル20の画面20aに表示される。同様に、地図表示領域17も、図10図11及び図12において示した3つの態様でタッチパネル20の画面20aに表示される。
【0130】
すなわち、コンテンツ表示領域16は、指PFによる操作中を除き、予め決められた3つの表示態様のみで表示される。言い換えれば、境界BOは、指PFによる操作中を除き、図10図11及び図12において示した3つの位置のいずれかにある。
【0131】
コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様で表示されるかは、タッチ操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに応じて行われる。言い換えれば、境界BOは、タッチ操作の終了後、タッチ操作が終了した際の境界BOの位置によって決まる既定の位置に持ち来され、それによってコンテンツ表示領域16が既定の表示態様になされる。
【0132】
また図12において、地名表示アイコン画像19aは、上記第1の既定アイコンサイズで表示されている。また、地名表示アイコン画像19aに表示されている地名は「東京都○○区」となっている。従って、第1の既定アイコンサイズにおいて表示されている関連情報の文字数は、第2の既定アイコンサイズに表示されている関連情報の文字数よりも多い。
【0133】
例えば第2の既定アイコンサイズから第1の既定アイコンサイズに変更される場合は、地名表示アイコン画像19aが拡大される。すなわち、地名表示アイコン画像19aが拡大されることに伴って、地名表示アイコン画像19aに表示される関連情報の文字数が増加されるレイアウト変更がなされている。
【0134】
図13を用いてタッチ操作の終了後の既定の表示態様がどのように決まるかについての例を説明する。図13には、第2アイコン画像19すなわち地名表示アイコン画像19aが第1の既定アイコンサイズの状態を示している。また、図13には、地名表示アイコン画像19aがどの既定のサイズになるかの基準となるボーダーラインBR1及びBR2が示されている。
【0135】
上述したように、指PFをスライドさせるタッチ操作(以下、スライド操作とする)によって境界BOが移動する。本実施例の情報表示装置10では、スライド操作の終了時に、すなわち指PFが画面から離れた際に、境界BOがボーダーラインBR1及びBR2に対してどの位置にあるかによって、コンテンツ表示領域16がどの既定の表示態様になるかが決まる。
【0136】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR1よりも右にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様は第2の既定サイズに決まる。
【0137】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR1とボーダーラインBR2の間にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様は第1の既定サイズに決まる。
【0138】
例えば、スライド操作の終了時に境界BOがボーダーラインBR2よりも左にある場合、コンテンツ表示領域16の表示態様はクローズ表示に決まる。
【0139】
地名表示アイコン画像19aの大きさは、コンテンツ表示領域16の大きさに応じて変更される。すなわち、境界BOがボーダーラインBR1及びBR2に対してどの位置にあるかによって、地名表示アイコン画像19aがどの既定の表示態様になるかが決まる。
【0140】
例えば、コンテンツ表示領域16が第1の既定サイズ及びクローズ表示である場合、地名表示アイコン画像19aの表示態様は、第1の既定アイコンサイズに決まる。また、コンテンツ表示領域16が第2の既定サイズである場合、地名表示アイコン画像19aの表示態様は、第2の既定アイコンサイズに決まる。
【0141】
従って、制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、第2アイコン画像19の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0142】
以上のように、ユーザのタッチ操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいて地名表示アイコン画像19aが拡大又は縮小されることによって、ユーザによって行われたタッチ操作の意図を反映させた表示態様で表示させることが可能となる。
【0143】
また、地名表示アイコン画像19aの表示態様の変更は、上記で説明した態様に限られるものではない。
【0144】
これらのいずれかの地名表示アイコン画像19aの表示態様は、予め設定されていてもよく、また、いずれかの表示態様をユーザが任意に選択するようにしてもよい。
【0145】
図14は、情報表示装置10による情報表示処理R1を示している。図14に示すように、アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されると、制御部14は、各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bを起動する(ステップS401)。
【0146】
制御部14は、スッテプS401において起動された各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bが実行されることによって生成されたコンテンツ画像を表示枠16a、16bに表示させる。また、制御部14は、地図表示領域17に地図画像並びに第1アイコン画像18及び第2アイコン画像19を表示させる(ステップS402)。従って、制御部14は、複数のコンテンツを表示するコンテンツ表示領域16を含む表示を画面20aに表示させる第1表示制御部として機能する。また、制御部14は、地図表示領域17に地図画像を複数のアイコン画像と共に表示する第2表示制御部として機能する。
【0147】
画面20aのコンテンツ表示領域16において、ユーザのスワイプするタッチ操作が行われると、制御部14は、地図表示領域17に表示される第2アイコン画像19のサイズを変更する(ステップS403)。すなわち、第2アイコン画像19は、ユーザのタッチ操作に伴って拡大又は縮小されることが可能である。従って、制御部14は、画面20aのコンテンツ表示領域を拡大又は縮小するためのタッチ操作に基づき、第2アイコン画像19の表示形態を変更するための第1表示形態処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0148】
制御部14は、自動車Mのエンジンが停止したかを判定する(ステップS404)。制御部14は、ステップS404の判定において自動車Mのエンジンが停止していないと判定した場合(ステップS404:N)、ステップS403のアイコン画像サイズ変更処理に戻る。
【0149】
制御部14は、ステップS404の判定において自動車Mのエンジンが停止したと判定した場合(ステップS404:Y)、画面20aにおける表示を終了し(ステップS405)、各アプリケーションプログラム13A及びアプリケーションプログラム13Bを終了する(ステップS406)。
【0150】
図15は、ステップS403の第2のコンテンツ画像のサイズを変更するサブルーチンR2を示している。図15に示すように、制御部14は、ユーザによるスライド操作があったか否かを判定する(ステップS501)。ステップS501の判定において、制御部14は、コンテンツ表示領域16を拡大又は縮小させるためのタッチ操作、すなわち、左右方向にスライド操作がなされたか否かを判定する。
【0151】
制御部14は、ステップS501の判定において、ユーザによるスライド操作がなかったと判定した場合(ステップS501:N)、処理を終了する。
【0152】
制御部14は、ステップS501の判定において、ユーザによるスライド操作があったと判定した場合(ステップS501:Y)、当該スライド操作を受け付ける。その際、制御部14は、スライド操作に追従してコンテンツ表示領域16及び地図表示領域17を拡大又は縮小させる。このように、制御部14は、画面20aに対してなされるタッチ操作を受け付ける入力操作受付部として機能する。
【0153】
制御部14は、受け付けたスライド操作が終了したか否かを判定する(ステップS502)。例えば、制御部14は、ユーザの指PFが画面20aから離れたことに基づいて、スライド操作が終了したことを判定する。尚、制御部14は、ステップS502の判定において受け付けたスライド操作が終了していないと判定した場合(ステップS502:N)、受け付けたスライド操作が終了するまで、ステップS502の判定を行う。
【0154】
制御部14は、ステップS502の判定において受け付けたスライド操作が終了したと判定した場合(ステップS502:Y)、タッチ操作の最中のコンテンツ表示領域16の拡大又は縮小が終了する。
【0155】
スライド操作が終了した際の境界BOの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも右であるか否かを判定する(ステップS503)。
【0156】
制御部14は、ステップS503において、境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも右であると判定した場合(ステップS503:Y)、アイコン画像を地図表示領域のサイズ変更に追従させつつ第2の既定アイコンサイズにさせる(ステップS504)。従って、制御部14は、第1表示形態処理としてアイコン画像の縮小処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0157】
制御部14は、アイコン画像に示されている関連情報のレイアウトの変更を行う(ステップS505)。具体的には、制御部14は、アイコン画像に関連情報の文字情報の文字数を減少させる。例えば、制御部14は、地名表示アイコン画像19aの関連情報が「東京都○○区」である文字情報である場合、地名表示アイコン19aに表示させる文字情報を「東京都」に変更する。また、制御部14は、制御部14は、境界BOの移動に第1アイコン画像18の表示位置を追従させて変更する。すなわち、制御部14は、画面20aの左右方向に沿って第1アイコン画像18をスライド移動させる。
【0158】
制御部14は、ステップS503において、境界BOの位置がボーダーラインBR1よりも左であると判定した場合(ステップS503:N)、スライド操作が終了した際の境界BOの位置、すなわち、タッチ操作の最後の画面20a上の境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも左であるか否かを判定する(ステップS506)。
【0159】
制御部14は、ステップS506において、境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも左であると判定した場合(ステップS506:Y)、アイコン画像を地図表示領域のサイズ変更に追従させつつ第1の既定アイコンサイズにさせる(ステップS507)。従って、制御部14は、第1表示形態処理としてアイコン画像の縮小処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0160】
制御部14は、アイコン画像に示されている関連情報のレイアウトの変更を行う(ステップS508)。具体的には、制御部14は、アイコン画像に関連情報の文字情報の文字数を増加させる。例えば、制御部14は、地名表示アイコン画像19aの関連情報が「東京都」である文字情報である場合、地名表示アイコン19aに表示させる文字情報を「東京都○○区」に変更する。また、制御部14は、制御部14は、境界BOの移動に第1アイコン画像18の表示位置を追従させて変更する。すなわち、制御部14は、画面20aの左右方向に沿って第1アイコン画像18をスライド移動させる。
【0161】
制御部14は、ステップS506において、境界BOの位置がボーダーラインBR2よりも右であると判定した場合(ステップS506:N)、アイコン画像を地図表示領域のサイズ変更に追従させつつ第1の既定アイコンサイズにさせる(ステップS509)。従って、制御部14は、第1表示形態処理としてアイコン画像の縮小処理を行う表示形態処理部として機能する。
【0162】
制御部14は、アイコン画像に示されている関連情報のレイアウトの変更を行う(ステップS510)。具体的には、制御部14は、アイコン画像に関連情報の文字情報の文字数を増加させる。例えば、制御部14は、地名表示アイコン画像19aの関連情報が「東京都」である文字情報である場合、地名表示アイコン19aに表示させる文字情報を「東京都○○区」に変更する。また、制御部14は、制御部14は、境界BOの移動に第1アイコン画像18の表示位置を追従させて変更する。すなわち、制御部14は、画面20aの左右方向に沿って第1アイコン画像18をスライド移動させる。
【0163】
尚、本実施例においては、アイコン画像は、第1の既定アイコンサイズ及び第2の既定アイコンサイズの2つの表示サイズでタッチパネル20の画面20aで表示されることを説明した。しかし、アイコン画像は、2つの表示態様に限定されない。例えば、第1の既定アイコンサイズ及び第2の既定アイコンサイズの間に既定のアイコンサイズを設けて表示態様を増加して実施してもよい。
【0164】
また、本実施例においては、アイコン画像がどの既定の表示態様で表示されるかは、タッチ操作が終了した際の境界BOの位置によって決めた。しかし、アイコン画像がどの既定の表示態様で表示されるかは、自由に設定することが可能である。例えば、ユーザのスライド操作のスライド量に応じて、アイコン画像がどの既定の表示態様で表示されるかを決めてもよい。
【0165】
以上のように、本実施例による情報表示装置10は、コンテンツ表示領域16がタッチパネル20の画面20aで拡大又は縮小される際に、ユーザのスライド操作が終了した際のコンテンツ表示領域16の大きさに基づいて第2アイコン画像19の拡大又は縮小を行う。
【0166】
したがって、第2アイコン画像19が拡大又は縮小されることにより、ユーザが所望するアイコン画像を適切なサイズで容易に表示することが可能となる。特に、情報表示装置10が自動車等の移動体に搭載される場合、ユーザが地図情報の縮尺の変更等の第1アイコン画像18を操作する可能性は、第2アイコン画像19をユーザが注視する可能性よりも高い。このように、第2アイコン画像19のみを拡大又は縮小を行うことによって、情報表示装置10の操作性を維持しつつ、ユーザによって行われたタッチ操作の意図を反映させた表示を拡大又は縮小することが可能となる。
【0167】
それ故、本実施例に係る情報表示装置10によれば、ユーザは、タッチパネル20の画面20aを注視することなく、容易に第2アイコン画像19を拡大又は縮小させる操作を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0168】
10 情報表示装置
14 制御部
16 コンテンツ表示領域
20 タッチパネル
20a 画面
図1
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