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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024096778
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】スーツケース
(51)【国際特許分類】
   A45C 7/00 20060101AFI20240709BHJP
   A45C 5/03 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
A45C7/00 C
A45C5/03
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2024060585
(22)【出願日】2024-04-04
(62)【分割の表示】P 2021506626の分割
【原出願日】2019-08-01
(31)【優先権主張番号】261016
(32)【優先日】2018-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(71)【出願人】
【識別番号】521051233
【氏名又は名称】ローリンク スマート プロダクツ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ROLLINK SMART PRODUCTS LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】弁理士法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】フライマン,ツヴィカ
(72)【発明者】
【氏名】ホロヴィッツ,ナディン ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】シュニッツァー,オリット
(72)【発明者】
【氏名】アゾーレイ,エイアル
(57)【要約】      (修正有)
【課題】本開示は、スーツケースに関する。より詳細には、本開示は、折り畳み可能なスーツケースに関する。
【解決手段】スーツケースの可撓性周閉ループ側壁が、それぞれ、可撓性周側壁の後縁及び前縁の一方に沿って、周後壁の周縁及び周前壁の周縁の一方に取り付けられ、可撓性周側壁の後縁及び前縁の他方が、周後壁の周縁及び周前壁の周縁の他方の連結部分に連結され、可撓性周側壁が、連結部分を介して連結された可撓性周側壁の縁に沿って延在する再閉鎖可能部分に沿って摺動閉じ具を備え、摺動閉じ具が、連結部分を除く可撓性周側壁の全縁に沿って延在し、スーツケースが展開位置と折畳位置との間で構成可能であり、折畳位置では、周前壁が周後壁の周縁を収容し、折畳位置におけるスーツケースの厚さが、後シェルの高さ及び前ベースの厚さと一致することができる。
【選択図】図2A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーツケースにおいて、
後シェルと前シェルとを備え、
前記後シェル及び前記前シェルがどちらも剛性材料から作られ、
前記後シェルが略平坦な後ベースと前記平坦な後ベースから上方へ延在する周後壁とで構成され、
前記前シェルが略平坦な前ベースと前記平坦な前ベースから上方へ延在する周前壁とで構成され、
前記スーツケースの可撓性周閉ループ側壁が、それぞれ、前記可撓性周側壁の後縁及び前縁の一方に沿って、前記周後壁の周縁及び前記周前壁の周縁の一方に取り付けられ、前記可撓性周側壁の前記後縁及び前記前縁の他方が、前記周後壁の前記周縁及び前記周前壁の周縁の他方の連結部分に連結され、
前記可撓性周側壁が、前記連結部分を介して連結された前記可撓性周側壁の前記縁に沿って延在する再閉鎖可能部分に沿って摺動閉じ具を備え、
前記摺動閉じ具が、前記連結部分を除く前記可撓性周側壁の前記全縁に沿って延在し、
前記スーツケースが展開位置と折畳位置との間で構成可能であり、
前記折畳位置では、前記周前壁が前記周後壁の前記周縁を収容し、
前記折畳位置における前記スーツケースの厚さが、前記後シェルの高さ及び前記前ベースの厚さと一致する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項2】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記前シェルが前記後シェルより大きく、
前記折畳位置では、前記周後壁の少なくとも一部が、前記周前壁によって覆われて、前記後ベースの内面と内面前記前ベースとの間に広がる空間を生じさせ、前記空間が、前記周後壁の高さに略一致する高さを有し、
さらに、前記折畳位置では、前記空間が前記周側壁を収容する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項3】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
1つ又は複数の剛性支持板が、前記後シェルの内側部分で連結され、
前記展開位置では、前記1つ又は複数の剛性支持板が、前記周側壁の対応する部分に密着させて配設される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項4】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
剛性底部支持板が、少なくとも前記スーツケースの底部ベースで展開し、前記折畳位置では、前記底部支持板が、前記後ベースに略平行に配設され、前記展開位置では、前記底部支持板が、前記後壁に略垂直に、且つ、前記周側壁の対応する底部に密着して配設されるように構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項5】
請求項4に記載のスーツケースにおいて、
少なくとも1つの追加の支持板が、前記スーツケースの頂部ベースで構成され、
前記折畳位置では、前記追加の支持板を、前記後ベースに略平行に配設し、前記展開位置では、前記支持板を、前記後壁に略垂直に、且つ、前記周側壁の対応する頂部に密着させて配設することができるように構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項6】
請求項5に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の支持板が、前記1つ又は複数の支持板の一部で、前記対応する前記周側壁の内面に取り外し可能に取り付け可能である
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項7】
請求項6に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の支持板が、前記周後壁の周縁の近くで、前記後シェルに連結される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項8】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記折畳位置では、前記周後壁の前記周縁が、前ベースの前記内面に実質的に当接する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項9】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記前シェルの平面的専有面積が、前記後シェルの平面的専有面積よりわずかに大きい
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項10】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記可撓性周側壁が、前記折畳位置で、前記後ベースの内面と内面前記前ベースとの間に広がる空間へ内側に折り曲げられる
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項11】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
少なくとも一対の後輪が、前記後シェルの後底部の近くで連結される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項12】
請求項11に記載のスーツケースにおいて、
前記車輪のベースが、前記後ベースの前記内面に配設され、前記ベースが、前記周後壁の高さより低い
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項13】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
ハンドルが、少なくとも前記周側壁の1つの位置に構成され、前記ハンドルが、前記折畳位置では、空間内に格納される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項14】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
伸縮ハンドルをさらに備え、前記伸縮ハンドルが引き込み位置と引き出し位置との間で構成可能であり、前記伸縮ハンドル機構が、前記後ベースと同一平面上に配設された1つ又は複数の伸縮ロッドを備え、前記折畳位置では窪みに収容されるハンドルが、前記後シェルの頂部ベースに構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項15】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の伸縮ロッドが、長手方向凹部内に受け入れられ、前記後ベースの外面に構成する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項16】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の伸縮ロッドが、長手方向凹部内に受け入れられて完全に受け入れられて、前記後ベースの外面から実質的に突出しない
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項17】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の伸縮ロッドが、前記後ベースの内面に取り付けられ、前記後ベースの頂部ベースの開口を通って突出する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項18】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
長手方向凹部が、そこから前記折畳位置で画定される空間内に配設される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項19】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
1つ又は複数の地上支持部品が、前記周側壁の1つ又は複数の位置で、前記周側壁の前縁部分の近くで構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項20】
請求項14に記載のスーツケースにおいて、
前記周側壁の高さが、ジッパによって拡大することができる
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項21】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記後シェル及び前記前シェルの一方又は両方の内面が、ライナーで構成することができる
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項22】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
前記前ベース及び前記後ベースの一方又は両方が、1つ又は複数の閉鎖可能開口を備えることができ、前記スーツケースの空間へのアクセスを容易にする
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項23】
請求項22に記載のスーツケースにおいて、
前記摺動閉じ具に加えて、前記閉鎖可能開口がある
ことを特徴とするスーツケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スーツケースに関する。より詳細には、本開示は、折り畳み可能なスーツケースに関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書に開示される主題に背景技術として関連すると考えられる参考文献を以下に記載する。
- 国際公開第2017/064739号パンフレット
- 米国特許第9,706,821号明細書
- 米国特許出願公開第2015/0250277号明細書
- 中国実用新案第20725252998号明細書
- 独国実用新案第202008006727号明細書
- 中国実用新案第202514796号明細書
【0003】
本明細書における上記の参考文献の認識は、これらが本明細書において開示される主題の特許性にいかなる意味においても関係があることを意味するものとして推測されるべきではない。
【0004】
国際公開第2017/064739号パンフレットは、折り畳み可能な構造を有し、通常使用の展開構成と折畳構成とを想定することが可能なスーツケースであって、周縁が設けられた前シェルと、前側部の縁と関連付けることができる周縁が設けられた後シェルと、前記前シェルと前記後シェルとを離間させるための周側部であって、使用する構成において前シェルの縁で延在する第1の縁と後シェルの縁で延在する第2の縁との間に画定された複数の離間壁を備え、前記壁が折り曲げ可能な連結角部によって接続されている、周側部と、前シェルの縁の少なくとも1つの区間に側部の第1の縁の少なくとも1つの区間を接続するための第1の可逆的な直線状接合要素と、後シェルの縁の少なくとも1つの区間に側部の第2の縁の少なくとも1つの区間を接続するための第2の可逆的な直線状接合要素とを備え、側部の少なくとも1つの壁に、側部の縁と直交する少なくとも1つの中間折曲線が設けられている、スーツケースにおいて、前記側部が、前シェルの縁の側部に関する連結の区間に沿って連結することができる第1の側部と、後シェルの縁の側部に関する連結の区間に沿って連結することができる第2の側部とによって画定された壁を備え、前記壁が、壁の前記連結区間の間に、壁の前記連結区間に平行に備えられた第1の中間連結ラインを備えることを特徴とする、スーツケースを開示している。
【0005】
米国特許第9,706,821号明細書は、後部ケース構成要素と、前部蓋構成要素と、リング形状まち構成要素とを備え、リング形状まち構成要素の両側が、閉じられるために構成された収容空間を形成するように、後部ケース構成要素の縁及び前部蓋構成要素の縁とそれぞれ接続され、リング形状まち構成要素が、複数の側壁部と、側壁部を結合する複数の可撓構造とを備え、可撓構造のそれぞれが、後部ケース構成要素に接続されたリング形状まち構成要素の縁から、前部蓋構成要素に接続されたリング形状まち構成要素の縁の方へ延在し、可撓構造の可撓変形能力が、側壁部の可撓変形能力より大きく、可撓構造のそれぞれが傾斜を有し、傾斜が、可撓構造のそれぞれと、後部ケース構成要素に接続されたリング形状まち構成要素の縁との間に形成されて、維持され、可撓構造のそれぞれの幅が、後部ケース構成要素の近くの場所から、後部ケース構成要素から離れる方向に沿って段階的に減少し、互いに隣接する側壁部の2つが、側壁部の2つを結合する可撓構造によって、折り曲げることができ、それによって、互いに対向して積み重ねることができる、スーツケース構造を開示している。
【0006】
米国特許出願公開第2015/0250277号明細書は、前部と、後部と、前部及び後部に接続された折り畳み可能な壁部とを備え、壁部が、少なくとも3つの積み重ねられた略環状の層を含み、折り畳み可能な壁部、前部、及び後部が収納容積を取り囲むために協働し、折り畳み可能な壁部層の少なくとも1つが剛性があり、前記層の少なくとも2つが、比較的柔軟で、比較的展開された位置と比較的折り畳まれた位置との間で折り畳み及び展開されるように構成されており、一方、剛性層が、略垂直のままであり、剛性層の前部に配設された少なくとも1つの柔軟層と、剛性層の後部に配設された少なくとも1つの柔軟層を含む、折り畳み可能なスーツケースを開示している。
【0007】
中国実用新案第20725252998U号明細書は、折り畳み式スーツケースが支持フレームと、タイロッドと、箱本体とを含むことを開示しており、箱本体は、箱カバーと、箱本体と、箱底部とを備える。支持フレームは、箱の底部と固定的に接続され、箱本体は、2つの対向する部分に分割され、箱本体の部分はそれぞれ、支持フレームに通される。スリーブ組立体bは、移動可能に接続され、プルロッドは、スリーブ組立体aを通して支持フレームと移動可能に接続され、箱本体は、箱本体と箱カバーの間に配設される。ジッパIには、隣接する箱の間にジッパIIが設けられ、ジッパIIIは、箱底部の外周上に設けられる。
【0008】
独国実用新案第202008006727号明細書は、同様の形状であるが寸法が異なる2つの同様に構成されたシェルからなるスーツケースを開示している。
【0009】
中国実用新案第202514796号明細書は、シェル頂部とシェル底部とを備える収縮性旅行鞄を開示しており、折り畳み式ゴム構造がシェル頂部とシェル底部との間に配置され、ジッパが折り畳み式ゴム構造とシェル底部との間に配置されることを特徴とする。
【発明の概要】
【0010】
本開示のある態様において、スーツケースであって、後シェルと前シェルとを備え、前記前シェル及び前記後シェルがどちらも剛性材料から作られ、後シェルが略平坦な後ベースと略平坦な後ベースから上方へ延在する周後壁とで構成され、前シェルが略平坦な前ベースと略平坦な前ベースから上方へ延在する周前壁とで構成され、スーツケースの可撓性周閉ループ側壁が、それぞれ、可撓性周側壁の後縁及び前縁の一方に沿って、周後壁の周縁及び周前壁の周縁の一方に取り付けられ、可撓性周側壁の後縁及び前縁の他方が、周後壁の周縁及び周前壁の周縁の他方の連結部分に連結され、可撓性周側壁が、連結部分を介して連結された可撓性周側壁の縁に沿って延在する再閉鎖可能部分に沿って摺動閉じ具(たとえば、ジッパファスナ)を備え、摺動閉じ具が、連結部分を除く可撓性周側壁の前記全縁に沿って延在し、スーツケースが展開位置と折畳位置との間で構成可能であり、折畳位置において、周前壁が周後壁の周縁を収容し、折畳位置におけるスーツケースの厚さが、後シェルの高さ及び前ベースの厚さと一致する、スーツケースを提供する。
【0011】
明瞭さのために、用語「前シェル」及び「後シェル」、並びに、それらと関連する要素が、2つのスーツケースシェルを区別するのに使用されるが、前記シェルは置き換え可能である。
【0012】
特定の実施形態によると、前シェルは後シェルより大きく、折畳位置では、周後壁の少なくとも一部は、周前壁によって覆われて、後ベースの内面と内面前ベースとの間に広がる空間を生じさせ、前記空間は、周後壁の高さに略一致する高さを有し、さらに、折畳位置では、前記空間は周側壁を収容する。
【0013】
展開位置では、周側壁が完全に展開された、後ベースの内面と内面前ベースとの間に広がる拡張された空間を有する収納空間が生じ、前記収納空間は、周前壁の高さ及び周側壁の幅と周後壁との累積高さに一致する厚さを有する。
【0014】
少なくとも周側壁のそのの底部は、前記底部に剛性及び安定性を与えるための支持機構で構成することができる。
【0015】
1つの例による支持機構は、支持板とすることができる。別の例によると、支持機構は、折り曲げ可能な支持梁の列とすることができる。さらにある例によると、支持機構は、剛性支持構造に展開できる一組の折り曲げ可能なパネルとすることができる。
【0016】
1つ又は複数の剛性支持板は、後シェルの内側部分で連結することができ、展開位置では、前記1つ又は複数の剛性支持板を、周側壁の対応する部分に密着させて配設することができる。
【0017】
剛性底部支持板は、少なくともスーツケースの底部ベースで展開することができ、折畳位置では、前記底部支持板を、後ベースと略平行に配設し、展開位置では、前記底部支持板を、後壁に略垂直に、周側壁の対応する底部に密着させて配設することができるように構成することができる。
【0018】
少なくとも1つの追加の支持板は、折畳位置では、前記追加の支持板を、後ベースに略平行に配設し、展開位置では、前記支持板を、後壁に略垂直に、周側壁の対応する頂部に密着させて配設することができるように、スーツケースの頂部ベースで構成することができる。
【0019】
展開位置では、1つ又は複数の支持板は、可撓性周側壁を補強し、展開位置におけるスーツケースに安定性を与える。
【0020】
折畳位置では、周後壁の周縁は、前ベースの内面に実質的に当接する。
【0021】
ある例によると、可撓性周側壁は、可撓性周側壁の後縁に沿って、周後壁の周縁に取り付けられ、可撓性周側壁の前縁は、連結部分によって、周前壁の周縁に連結され、周側壁の前縁は、前記摺動閉じ具(たとえば、ジッパファスナ)を備え、前記摺動閉じ具は、周前壁の周縁に構成された前ジッパテープと、周側壁の前縁に構成された後ジッパテープとを備える。
【0022】
別の例によると、可撓性周側壁は、可撓性周側壁の前縁に沿って、周前壁の周縁に取り付けられ、可撓性周側壁の後縁は、連結部分によって、周後壁の周縁に連結され、周側壁の後縁は、前記摺動閉じ具(たとえば、ジッパファスナ)を備え、前記摺動閉じ具は、周後壁の周縁に構成された後ジッパテープと、周側壁の後縁に構成された前ジッパテープとを備える。
【0023】
以下の特徴、設計、及び構成のいずれか1つ又は複数を、別個に又はそのさまざまな組合せで、本開示によるスーツケースに適用できる。
・ 前シェルの平面的専有面積は、後シェルの平面的専有面積よりわずかに大きい。
・ 周側壁は、スーツケースの可撓壁であり、その可撓壁は、スーツケースの折畳位置では、後ベースの内面と内面前ベースとの間に広がる空間へ内側に折り曲げられる。
・ 周側壁の後縁又は前縁は、それぞれ、縫合、接着、一体成形のうちの1つ又は複数によって、周後壁又は周前壁の周縁に取り付けることができる(すなわち、摺動閉じ具を備えない周側壁の縁)。
・ 前ジッパテープは、縫合、接着、一体成形のうちの1つ又は複数によって、周壁の周縁に取り付けることができる。
・ 少なくとも一対の後輪は、後シェルの後底部の近くに連結することができる。
・ 1対の追加の前輪は、前シェルの前底部の近くに連結することができる。
・ 車輪は、固定された転輪又は旋回車輪とすることができる。
・ 折畳位置では、一対の後輪は、後ベースの外面に構成された受入窪みに回転することができ、前記後輪は実質的に突出しない、形態前記外面。
・ 車輪のベースは、後ベースの内面に配設することができ、前記ベースは、周後壁の高さより低い。
・ ハンドルは、少なくとも周側壁の1つの位置に構成することができ、前記ハンドルは、折畳位置では、空間内に格納される。
・ 1つ又は複数の支持板は、1つ又は複数の支持板の一部で、対応するその周側壁の内面に取り外し可能に取付け可能とすることができる。
・ 対応するその周側壁の内面への支持板の取付けは、分離可能な締結機構によって容易にすることができる。たとえば、分離可能な締結機構は、フックアンドパイルファスナ(ベルクロ(商標))、スナップファスナなどとすることができる。
・ 1つ又は複数の支持板は、周後壁の周縁の近くで、後シェルに連結することができる。
・ スーツケースは、伸縮ハンドル機構とともに構成することができ、前記伸縮ハンドル機構は、引き込み位置と引き出し位置との間で構成可能であり、伸縮ハンドル機構は、後ベースと同一平面上に配設された1つ又は複数の伸縮ロッドを備え、折畳位置では窪みに収容されるハンドルは、後シェルの頂部ベースに構成される。
・ 1つ又は複数の伸縮ロッドは、長手方向凹部内に受け入れることができ、後ベースの外面に構成する。
・ 1つ又は複数の伸縮ロッドは、長手方向凹部内に完全に受け入れることができ、後ベースの外面から実質的に突出しない。
・ 1つ又は複数の伸縮ロッドは、後ベースの内面に取り付けることができ、後ベースの頂部ベースの開口を通って突出する。
・ 長手方向凹部は、そこから折畳位置で画定される空間内に配設される。
・ 1つ又は複数の地上支持部品は、周側壁の1つ又は複数の位置に、周側壁の前縁部分の近くで構成することができる。
・ 1つ又は複数の地上支持部は、周前壁、周後壁、及び周側壁の1つ又は複数の外面に構成することができる。
・ 周側壁の高さは、ジッパによって拡大することができる。
・ スーツケースは、いずれかの任意のサイズとすることができる。1つの構成によると、スーツケースは、機内に搭載される/機内に持ち込める手押車であり、機内持込み手荷物のサイズ規制に従う。
・ 周側壁は、織物、有機材料又は合成材料、ゴム、強化織物などの任意の可撓性材料とすることができる。
・ 後シェル及び前シェルは、ポリマー樹脂、複合材料、このような材料のさまざまな組合せなどの任意の非柔軟材料から作ることができる。
・ スーツケースは、収納部とともに構成することができる。収納部は内部又は外部とすることができる。
・ 空間分割体は、空間内に構成することができる。
・ ストラップは、広げられた収納空間内に受けられる物品を支持するために設けることができる。
・ ストラップは、最もコンパクトな折畳位置にスーツケースを維持するために設けることができる。
・ 後シェル及び前シェルの一方又は両方の内面は、ライナーで構成することができる。
・ ジッパが閉じられているときも、スーツケースはその折畳位置に折り畳むことができる。
・ 一方又は両方、前ベース及び後ベースは、1つ又は複数の閉鎖可能開口を備えることができる。1つ又は複数の閉鎖可能開口は、スーツケースの空間へのアクセスを容易にすることができる。このような閉鎖可能開口は、周側壁のファスナに追加するもの、又は、周側壁のファスナに代わるものとすることができる。
・ 一方又は両方、前ベース及び後ベースは、1つ又は複数の軟かい部分を備えることができる。前記軟かい部分は、剛性シェルと一体化させることができ、又は、前記軟かい部分は、閉じ具システム、たとえば、ジッパファスナによって、剛性シェルに加えることができ、スーツケースの内部の空間へのアクセスを容易にする。
・ スーツケースは、その折り畳まれた一服でスーツケースを締め付けるためのストラップを備えることができる。
・ スーツケースは、バックパックのような方法でスーツケースを運ぶためのストラップを備えることができる。
【0024】
本明細書に開示される主題をよりよく理解し、それが実際にどのように実行可能であるかを例示するために、ここで単なる非限定例として、添付図面を参照して実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1A図1Aは、本開示の例の対象であるスーツケースの折畳位置における前方斜視図である。
図1B図1Bは、図1Aのスーツケースの後方斜視図である。
図1C図1Cは、図1Aのスーツケースの側面図である。
図2A図2Aは、その展開位置におけるスーツケースの前方斜視図である。
図2B図2Bは、図2Aのスーツケースの後方斜視図である。
図2C図2Cは、図2Aのスーツケースの側面図である。
図2D図2Dは、図2Aのスーツケースの後方側面図である。
図2E図2Eは、図2Aのスーツケースの前方側面図である。
図2F図2Fは、図2Aのスーツケースの上部側面図である。
図3A図3Aは、図1Bの線3A-3Aに沿ってとられた断面である。
図3B図3Bは、図1Aの線3B-3Bに沿ってとられた断面である。
図3C図3Cは、図1Aの線3C-3Cに沿ってとられた断面である。
図3D図3Dは、図1Bの線3D-3Dに沿ってとられた断面である。
図3E図3Eは、図1Bの線3E-3Eに沿ってとられた断面である。
図4A図4Aは、図2Aの線4A-4Aに沿ってとられた長手方向断面である。
図4B図4Bは、図2Bの線4B-4Bに沿ってとられた断面である。
図4C図4Cは、図2Eの線4C-4Cの高さの断面である。
図4D図4Dは、図2Dの線4D-4Dに沿った、伸縮支持ロッドを通るスーツケースの斜視長手方向断面である。
図5A図5Aは、頂部支持板及び底部支持板の、それらの展開位置への展開を示す。
図5B図5Bは、その広げられた完全に開いた位置のスーツケースを示した。
図6図6は、その展開位置において完全に開けられ、4つの支持板が展開されたスーツケースの別の例を示す。
図7A図7Aは、図6の線7A-7Aに沿った局所断面である。
図7B図7Bは、図7の7Bとマークされた部分の拡大である。
図8図8は、直立位置にある、その展開位置におけるスーツケースを示し、伸縮ハンドルはその引き出された位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0026】
全体として10で示された、折畳位置(図1A~1C及び3A~3E)と展開位置(図2A~2F及び4A~8)との間で展開可能である、本開示による折り畳み可能なスーツケースの例を示す添付図面に注目する。
【0027】
スーツケース10は、後シェル12と前シェル14とを備え、シェル12と14は、成形ポリマー樹脂、複合材料などの非柔軟剛性材料から作られ、後シェル12は、略平坦な後ベース18と、そこから上方へ延在する周後壁20とで構成される。前シェル14は、略平坦な前ベース24と、そこから上方へ延在する周前壁26とで構成される。
【0028】
スーツケースの可撓性周側壁30は、補強材の有無にかかわらず、織物、合成材料などの可撓性材料、たとえば、可撓性プラスチック、ゴムなどから作られ、たとえば、縫合、溶接、接着などによって、この特定の例では、その後縁32に沿って、周後壁20の周縁34に取り付けられ、周側壁30の前縁38は、連結部分27で周前壁26の周縁40に連結され(図5A~6でより良く参照される)、周側壁30の前縁38は、連結部分27を除く前縁38全体に沿って延在するジッパファスナ42(図2A~2C)によって、周前壁26の周縁40と係合可能である。ジッパファスナ42は、周前壁26の周縁40に取り付けられた前ジッパテープ44と、周側壁30の前縁38に構成された後ジッパテープとを備える(前記後ジッパテープは、周側壁30の前縁38と一体とする、又は、周側壁30の前縁38に組み込むことができる)。ジッパ42を開閉するために、一対のジッパプルタブ45が設けられる。特定の例は、可撓性周側壁30の、前シェルの周前壁26への連結に言及しているが、これは単なる一例であることに留意されたい。本開示は、可撓性周側壁を、後周壁の周縁に配置された連結部分及びジッパ装置を介してそばに周後壁に連結することができる代替的な装置も含むことが理解されるべきである。
【0029】
示されていないが、スーツケースは、周側壁30の可撓性まち部分にジッパを構成することによって、展開機構とともに構成することができ、それによって、前記ジッパを開くと、周側壁30の幅が大きくなり、前記ジッパを閉じると、周側壁30が収縮する。
【0030】
一方又は両方、前ベース24及び後ベース18は、1つ又は複数の閉鎖可能開口(図示せず)を備えることができることが理解され、1つ又は複数の閉鎖可能開口は、スーツケースの空間へのアクセスを容易にすることができる。このような閉鎖可能開口は、周側壁のファスナに追加するもの、又は、周側壁のファスナに代わるものとすることができる。
【0031】
一方又は両方、前ベース及び後ベースは、1つ又は複数の軟かい部分(図示せず)を備えることができる。前記軟かい部分は、剛性シェルと一体化させることができ、又は、前記軟かい部分は、閉じ具システム、たとえば、ジッパファスナによって、剛性シェルに加えることができ、スーツケースの内部の空間へのアクセスを容易にする。
【0032】
一対の車輪48は、後シェル12の底部に連結され、前記車輪48は、自由旋回車輪又は転輪とすることができ、平坦な支持ベース50は、外側部分50Aと内側部分50Bとを備え、内側部分50Bは、以下で論じられるように、スーツケースの中に固定的に配設される。
【0033】
スーツケースは、後シェル12に配設された伸縮ハンドルとともにさらに構成され、前記ハンドルは、本例では、2つの伸縮ロッド60(たとえば、図1B、2B、2Dで参照される)と、伸縮ロッドの上端に配設されたハンドル62とを備える。伸縮ハンドルは、引き込み位置(図1B、2B、2Dなど)とスーツケース10を進めるために使用される引き出し位置(図8)との間で操作可能である。伸縮ハンドルの引き込み位置では、ハンドル62は、後シェル12の頂部後面の窪み64内に受け入れられるように配置され、そのため、ハンドル62は、後シェル12の表面の上方且つ後方に突出しない。同様に、伸縮ロッド60は、後ベース18の長手方向凹部65内にさらに確実に固定された支持ガイドチューブ63内にそれぞれ受け入れられ、それにより、ガイドチューブ63は、後ベース18の後面と同一平面上である(すなわち、凹部が後ベース18の内面19で突出する)。
【0034】
代替形態(図示せず)として、ガイドチューブは、後ベース18の内面19に構成することができ、伸縮ロッドは、後ベース18の周後壁20の頂部で好適な開口を通して延在する。
【0035】
さらに注目すると、周側壁30は、その頂部の持ち運び用ハンドル31及び側部持ち運び用ハンドル33(図8)とともに構成される。前記持ち運び用ハンドルは柔軟な材料から作ることができる、又は、剛性とすることができる。しかしながら、持ち運び用ハンドルは、周側壁30の外面上に構成されるので、後で本明細書で論じられるように、スーツケースを折り畳むとき、持ち運び用ハンドルは、内側に折り込まれる。さらにまた、周側壁30は、周側壁30の外面(37Aで示す)及び/又は内面(37Bで示す)の1つ又は複数の収納ポケットとともに構成することができる。
【0036】
周側壁30は、その外面の底部に、1つ又は複数の支持部品66がさらに構成され、それによって、スーツケース10の展開位置において、その直立位置で置かれるときに、スーツケース10は、車輪48及び前記1つ又は複数の支持部品66によって支持され、スーツケースを水平且つ安定に維持する。1つ又は複数の支持部品66は剛性材料から作られるが、スーツケースの折畳位置においては、支持部品66は、スーツケースの空間内に完全に受け入れられ、突出又は干渉しない。
【0037】
その展開位置において、スーツケースに安定性を与え、略長方形の形状を維持するために、全体的に70で示される1つ又は複数の剛性支持板が、後シェル12の内側部分に連結される(図5A~8で参照される)。剛性支持板70は、非柔軟材料から作られ、可撓性接続旋回軸72(図7A及び7B)を通して周後壁20の内面で(又は、後壁18の内面19に)連結され、展開位置では、前記剛性支持板70は、周側壁30の対応する部分に密着させて配設される。支持板70は、たとえば、フックアンドパイルファスナ(ベルクロ(商標))、スナップファスナなどの、分離可能な締結機構によって、対応するその周側壁30の内面に、取り外し可能に取付け可能である。
【0038】
底部剛性支持板70は、スーツケース10の底部ベースで延在し、折畳位置では、前記底部支持板70が、後ベース18に略平行に、内面19に密着して配設され、展開位置では、前記底部支持板70が、後壁18に略垂直に、周側壁30の対応する内底部に密着して配設されるように構成される。同様に、追加の支持板(頂部及び側部支持板)は、スーツケース10の頂部ベース及び側壁で構成され、折畳位置では、前記追加の支持板を、後ベースに略平行に配設し、展開位置では、前記支持板を、後壁に略垂直に、周側壁30の対応する内頂部及び側壁部分に密着させて配設することができるように構成される。
【0039】
展開位置では、1つ又は複数の支持板は、可撓性周側壁を補強し、スーツケースに展開位置における安定性を与え、スーツケース10の全体的な長方形の形状を保証する。
【0040】
本開示によるスーツケースの重要な特徴は、スーツケース10の展開された位置と完全に折り畳まれた位置との間の厚さの比である。よって、前シェル14の平面専有面積が、後シェル12の平面専有面積よりわずかに大きいような構造であり、それによって、折畳位置(図1A~1C及び3A~3E)では、周前壁26が周後壁20の周縁34を収容し、折畳位置におけるスーツケース10の厚さTが、後シェル12の高さH)及び前ベース24の厚さtと一致する。
【0041】
用語「専有面積」は、シェル部材の平面サイズを表す。したがって、前シェル14が後シェル12より大きいことは明らかであり、折畳位置では、周後壁20の少なくとも一部は、周前壁26によって覆われて、後ベース18の内面19と内面29前ベース24との間に広がる空間Sを生じさせ、前記空間は、周後壁20の高さに略一致する高さhを有し、さらに、折畳位置では、前記空間Sは、周側壁30、並びに、先に論じられた他のすべての構成要素、たとえば、車輪支持部の内側部分50Bの部材、長手方向凹部65などを完全に収容する。折畳位置では、周後壁20の周縁34は、前ベース24の内面29に実質的に当接する。
【0042】
スーツケースの展開位置では、周側壁30が完全に展開された、後ベース18の内面19と内面29前ベース24との間に広がる、広げられた収納空間S’が生じ、前記広げられた収納空間S’は、周前壁26の高さ及び周側壁30の幅と周後壁20との累積高さに一致する厚さを有する。
【0043】
スーツケース10のその展開位置からその折畳位置への折り畳みは、1つ又は複数の支持板70を周側壁30の内面から引き離し、前記支持板70を内側(矢印79の方向)に折り畳み、支持板70を後壁18の内面19に対して置くことによって行われる。次いで周側壁30は、空間S’へ内向きに折り曲げることができ、次いで、完全に折り畳まれた位置が得られるまで、2つのシェル12及び14は互いに対して押し合わされ、周後壁20の周縁34は、前ベース24の内面29に実質的に当接する。スーツケース10のその完全に広げられた位置への展開は、逆順で行われる、すなわち、最初に、2つのシェル12及び14を互いから離れるように移動させ、周側壁30を完全に広げて伸ばし、それから、1つ又は複数の支持板70を外側(矢印79の反対方向)に広げ、支持板70を周側壁30の内面に固定し、それによって、スーツケース10の使用準備ができる。
【0044】
1つの特定の例によると、スーツケースの全厚は、その展開位置では、25cm(10インチ)の最大厚さ(深さ)を定義する、機内持込み手荷物/手荷物/機内持込み旅行鞄のサイズに関する国際航空運送協会(IATA)によって設定されたガイドラインに合致することができ、その一方で、折畳位置では、厚さは、約6cmを超えないように構成することができる。しかしながら、これは特定の例であり、本開示は、スーツケースの任意のサイズに適用されることが理解される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図3C
図3D
図3E
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6
図7A
図7B
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スーツケースにおいて、
後シェルと前シェルとを備え、
前記後シェル及び前記前シェルがどちらも剛性材料から作られ、
前記後シェルが略平坦な後ベースと前記平坦な後ベースから上方へ延在する周後壁とで構成され、
前記前シェルが略平坦な前ベースと前記平坦な前ベースから上方へ延在する周前壁とで構成され、
前記前シェルの平面的専有面積は前記後シェルの平面的専有面積より大きく、
前記スーツケースの可撓性周閉ループ側壁が、それぞれ、前記可撓性周側壁の後縁及び前縁の一方に沿って、前記周後壁の周縁及び前記周前壁の周縁の一方に取り付けられ、前記可撓性周側壁の前記後縁及び前記前縁の他方が、前記周後壁の前記周縁及び前記周前壁の周縁の他方の連結部分に連結され、
前記可撓性周側壁が、前記連結部分を介して連結された前記可撓性周側壁の前記縁に沿って延在する再閉鎖可能部分に沿って摺動閉じ具を備え、
前記摺動閉じ具が、前記連結部分を除く前記可撓性周側壁の前記全縁に沿って延在し、
前記スーツケースが展開位置と折畳位置との間で構成可能であり、
前記折畳位置では、前記周前壁が前記周後壁の前記周縁を収容し、
前記折畳位置における前記スーツケースの厚さが、前記後シェルの高さ及び前記前ベースの厚さと一致し、
前記前シェルが前記後シェルより大きく、
前記折畳位置では、前記周後壁の少なくとも一部が、前記周前壁によって覆われることで、前記後ベースの内面と前記前ベースの内面との間に広がる空間を提供し、前記空間が、前記周後壁の高さに略一致する高さを有し、
前記折畳位置で、前記可撓性周側壁が内側に折り曲げられて前記空間に実質的に収容され、前記周後壁の前記周縁が、それに取り付けられた前記可撓性周側壁の前記後縁とともに、前記前ベースの前記内面に実質的に当接する
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項2】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
1つ又は複数の剛性支持板が、前記後シェルの内側部分で連結され、
前記展開位置では、前記1つ又は複数の剛性支持板が、前記周側壁の対応する部分に密着させて配設される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項3】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
剛性底部支持板が、少なくとも前記スーツケースの底部ベースで展開し、前記折畳位置では、前記底部支持板が、前記後ベースに略平行に配設され、前記展開位置では、前記底部支持板が、前記後ベースに略垂直に、且つ、前記周側壁の対応する底部に密着して配設されるように構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項4】
請求項3に記載のスーツケースにおいて、
少なくとも1つの追加の支持板が、前記スーツケースの頂部ベースで構成され、
前記折畳位置では、前記追加の支持板を、前記後ベースに略平行に配設し、前記展開位置では、前記支持板を、前記後壁に略垂直に、且つ、前記周側壁の対応する頂部に密着させて配設することができるように構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項5】
請求項4に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の支持板が、前記1つ又は複数の支持板の一部で、前記対応する前記周側壁の内面に取り外し可能に取り付け可能であり、
前記1つ又は複数の支持板が、前記周後壁の周縁の近くで、前記後シェルに連結される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項6】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
少なくとも一対の後輪が、前記後シェルの後底部の近くで連結され
前記車輪のベースが、前記後ベースの前記内面に配設され、前記ベースが、前記周後壁の高さより低い
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項7】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
ハンドルが、少なくとも前記周側壁の1つの位置に構成され、前記ハンドルが、前記折畳位置では、空間内に格納される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項8】
請求項1に記載のスーツケースにおいて、
伸縮ハンドルをさらに備え、前記伸縮ハンドルが引き込み位置と引き出し位置との間で構成可能であり、前記伸縮ハンドル機構が、前記後ベースと同一平面上に配設された1つ又は複数の伸縮ロッドを備え、前記折畳位置では窪みに収容されるハンドルが、前記後シェルの頂部ベースに構成される
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項9】
請求項8に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の伸縮ロッドが、前記後ベースの外面に構成された長手方向凹部内に受け入れられる
ことを特徴とするスーツケース。
【請求項10】
請求項8に記載のスーツケースにおいて、
前記1つ又は複数の伸縮ロッドが、前記後ベースの内面に取り付けられ、前記後ベースの頂部ベースの開口を通って突出する
ことを特徴とするスーツケース。
【外国語明細書】