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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009688
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】プリント配線板の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 3/46 20060101AFI20240116BHJP
【FI】
H05K3/46 E
H05K3/46 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111389
(22)【出願日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000000158
【氏名又は名称】イビデン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003096
【氏名又は名称】弁理士法人第一テクニカル国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】籠橋 進
(72)【発明者】
【氏名】古谷 俊樹
【テーマコード(参考)】
5E316
【Fターム(参考)】
5E316AA02
5E316AA15
5E316AA32
5E316AA43
5E316CC04
5E316CC09
5E316CC32
5E316DD17
5E316DD24
5E316DD32
5E316DD33
5E316EE33
5E316FF03
5E316FF07
5E316FF12
5E316FF14
5E316GG15
5E316GG16
5E316GG17
5E316GG22
5E316GG23
5E316HH01
(57)【要約】
【課題】高速伝送に適するプリント配線板を製造するための製造方法の提供。
【解決手段】プリント配線板の製造方法は、第1導体層上に、樹脂絶縁層を形成することと、保護膜を形成することと、ビア導体用の開口を形成することと、前記開口内を洗浄することと、前記保護膜を除去することと、前記第1面と前記開口による露出面との上にシード層を形成することと、めっきレジストを形成することと、ほぼ均一な高さを有する電解めっき膜を形成することと、研磨により、前記電解めっき膜と前記めっきレジストとを薄くすることと、前記めっきレジストを除去することと、前記シード層を除去すること、とを含む。前記電解めっき膜を形成することは、前記めっきレジストの全上面を覆うことを含み、前記薄くすることは、前記電解めっき膜の厚みと前記めっきレジストの厚みをほぼ等しくすることを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体回路を有する第1導体層上に、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する樹脂絶縁層を形成することと、
前記樹脂絶縁層の前記第1面上に保護膜を形成することと、
前記樹脂絶縁層を貫通し前記第1導体層に至るビア導体用の開口を形成することと、
前記開口内をドライプロセスによって洗浄することと、
前記洗浄することの後に前記樹脂絶縁層の前記第1面から前記保護膜を除去することと、
前記保護膜を除去することの後に前記樹脂絶縁層の前記第1面と前記開口により露出する露出面との上にシード層を形成することと、
前記シード層上にめっきレジストを形成することと、
前記めっきレジストと前記めっきレジストから露出する前記シード層との上にほぼ均一な高さを有する電解めっき膜を形成することと、
研磨により、前記電解めっき膜の厚みと前記めっきレジストの厚みとを薄くすることと、
前記薄くすることの後に前記めっきレジストを除去することと、
前記電解めっき膜から露出する前記シード層を除去すること、
とを含むプリント配線板の製造方法であって、
前記電解めっき膜を形成することは、前記めっきレジストの全上面を覆うことを含み、
前記薄くすることは、前記電解めっき膜の厚みと前記めっきレジストの厚みをほぼ等しくすることを含む。
【請求項2】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、
前記電解めっき膜を形成することで形成される前記シード層上の前記電解めっき膜の厚みは、前記めっきレジストの厚みより厚い。
【請求項3】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、
さらに、前記保護膜を除去することの後に、前記樹脂絶縁層の前記第1面を洗浄することを含む。
【請求項4】
請求項3のプリント配線板の製造方法であって、
前記樹脂絶縁層は、樹脂と前記樹脂中に埋まっている複数の無機粒子とを含み、
前記第1面を洗浄することは、前記樹脂を選択的に除去することを含み、
前記選択的に除去することで前記樹脂の上面が形成されるとともに前記無機粒子から前記樹脂に部分的に埋まっている第1無機粒子が形成され、
前記第1無機粒子は、前記上面から突出する第1部分と前記樹脂に埋まっている第2部分とで形成され、
前記第1部分の頂部と前記上面との間の距離は50nm以下である。
【請求項5】
請求項4のプリント配線板の製造方法であって、前記距離は25nm以下である。
【請求項6】
請求項5のプリント配線板の製造方法であって、前記距離は15nm以下である。
【請求項7】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、
前記研磨により前記シード層上の前記電解めっき膜と前記めっきレジスト上の前記電解めっき膜は均等に削られる。
【請求項8】
請求項1のプリント配線板の製造方法であって、
前記開口内の前記電解めっき膜はビア導体を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、プリント配線板の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、プリント配線板の製造方法を開示している。特許文献1の図1(f)に示されるように、特許文献1の製造方法は、無電解銅めっき層の上面と耐めっき樹脂層の上面を研磨することを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-258410号公報
【発明の概要】
【0004】
<特許文献1の課題>
特許文献1の技術では、絶縁層の表面が粗化されている。そのため、絶縁層の表面は凹凸を有すると考えられる。特許文献1の技術では、絶縁層の表面上に配線導体が形成されている。そのため、絶縁層表面と接している配線導体の面は凹凸を有すると考えられる。その凹凸により、特許文献1の技術の配線導体を用いて電気信号が伝送されると、伝送ロスが大きいと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のプリント配線板の製造方法は、導体回路を有する第1導体層上に、第1面と前記第1面と反対側の第2面とを有する樹脂絶縁層を形成することと、前記樹脂絶縁層の前記第1面上に保護膜を形成することと、前記樹脂絶縁層を貫通し前記第1導体層に至るビア導体用の開口を形成することと、前記開口内をドライプロセスによって洗浄することと、前記洗浄することの後に前記樹脂絶縁層の前記第1面から前記保護膜を除去することと、前記保護膜を除去することの後に前記樹脂絶縁層の前記第1面と前記開口により露出する露出面との上にシード層を形成することと、前記シード層上にめっきレジストを形成することと、前記めっきレジストと前記めっきレジストから露出する前記シード層との上にほぼ均一な高さを有する電解めっき膜を形成することと、研磨により、前記電解めっき膜の厚みと前記めっきレジストの厚みとを薄くすることと、前記薄くすることの後に前記めっきレジストを除去することと、前記電解めっき膜から露出する前記シード層を除去すること、とを含む。前記電解めっき膜を形成することは、前記めっきレジストの全上面を覆うことを含み、前記薄くすることは、前記電解めっき膜の厚みと前記めっきレジストの厚みをほぼ等しくすることを含む。
【0006】
本発明の実施形態の製造方法では、ビア導体用の開口内をドライプロセスによって洗浄することの後に樹脂絶縁層の第1面から保護膜が除去される。ドライプロセスによる洗浄が行われている間、樹脂絶縁層の第1面は保護膜で保護される。第1面に凹凸が形成されない。そのため、樹脂絶縁層の第1面の上に形成されるシード層の面はほぼ平滑である。電気信号の伝送ロスが小さい。実施形態の製造方法によって形成されるプリント配線板では伝送ロスを小さくすることができる。
本発明の実施形態の製造方法では、めっきレジストの全上面が電解めっき膜で覆われる。その後、研磨により、電解めっき膜をほぼ均一に薄くすることができる。実施形態の製造方法によって形成されるプリント配線板では、各導体回路の厚みをほぼ均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態のプリント配線板を模式的に示す断面図。
図2A】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2B】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2C】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2D】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2E】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2F】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2G】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2H】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2I】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2J】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図2K】実施形態のプリント配線板の製造方法を模式的に示す断面図。
図3A】参考例による電解めっき膜の研磨手法を模式的に示す断面図。
図3B】実施形態のプリント配線板の製造方法による研磨手法を模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態のプリント配線板>
図1は実施形態のプリント配線板の製造方法により形成されるプリント配線板2を示す断面図である。図1に示されるように、プリント配線板2は、絶縁層4と第1導体層10と樹脂絶縁層20と第2導体層30とビア導体40とを有する。
【0009】
絶縁層4は熱硬化性樹脂を用いて形成される。絶縁層4はシリカ等の無機粒子を含んでもよい。絶縁層4は、ガラスクロス等の補強材を含んでもよい。絶縁層4は、第3面6(図1中の上面)と、第3面6と反対側の第4面8(図1中の下面)を有する。
【0010】
第1導体層10は絶縁層4の第3面6上に形成されている。第1導体層10は信号配線12とパッド14を含む。図に示されていないが、第1導体層10は信号配線12とパッド14以外の導体回路も含んでいる。第1導体層10は銅によって形成される。第1導体層10は、シード層10aとシード層10a上の電解めっき膜10bで形成されている。
【0011】
樹脂絶縁層20は絶縁層4の第3面6と第1導体層10上に形成されている。樹脂絶縁層20は第1面22(図1中の上面)と、第1面22と反対側の第2面24(図1中の下面)を有する。樹脂絶縁層20にはパッド14を露出する開口26が形成されている。樹脂絶縁層20はエポキシ系樹脂Rと、エポキシ系樹脂Rの中に分散している複数の無機粒子Pで形成されている(後述の図2E参照)。樹脂Rの例は熱硬化性樹脂と光硬化性樹脂である。無機粒子Pは、例えば、シリカやアルミナである。
【0012】
樹脂絶縁層20の第1面22には凹凸が形成されていない。第1面22は荒らされていない。第1面22は平滑に形成されている。開口26の内壁面は凹凸を有する。
【0013】
第2導体層30は樹脂絶縁層20の第1面22上に形成されている。第2導体層30は第1信号配線32と第2信号配線34とランド36を含む。図に示されていないが、第2導体層30は第1信号配線32と第2信号配線34とランド36以外の導体回路も含んでいる。第1信号配線32と第2信号配線34はペア配線を形成している。第2導体層30は銅によって形成される。第2導体層30は、シード層30aとシード層30a上の電解めっき膜30bで形成されている。シード層30aは第1面22に接している。
【0014】
ビア導体40は開口26内に形成されている。ビア導体40は第1導体層10と第2導体層30を接続する。図1ではビア導体40はパッド14とランド36を接続する。ビア導体40はシード層30aとシード層30a上の電解めっき膜30bで形成されている。
【0015】
<実施形態のプリント配線板の製造方法>
図2A図2Kは実施形態のプリント配線板2の製造方法を示す。図2A図2Kは断面図である。図2Aは絶縁層4と絶縁層4の第3面6上に形成されている第1導体層10を示す。第1導体層10はセミアディティブ法によって形成される。
【0016】
図2Bに示されるように、絶縁層4と第1導体層10上に樹脂絶縁層20と保護膜50が形成される。樹脂絶縁層20の第2面24が絶縁層4の第3面6と対向している。樹脂絶縁層20の第1面22上に保護膜50が形成されている。
【0017】
保護膜50は樹脂絶縁層20の第1面22を完全に覆っている。保護膜50の例は、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムである。保護膜50と樹脂絶縁層20との間に離型剤が形成されている。
【0018】
図2Cに示されるように、保護膜50の上からレーザ光Lが照射される。レーザ光Lは保護膜50と樹脂絶縁層20を同時に貫通する。第1導体層10のパッド14に至るビア導体用の開口26が形成される。レーザ光Lは例えばUVレーザ光、二酸化炭素レーザ光、YAGレーザ光である。開口26によりパッド14が露出される。開口26が形成される時、第1面22は保護膜50で覆われている。そのため、開口26が形成される時、樹脂Rが飛散しても、第1面22に樹脂Rが付着することが抑制される。
【0019】
図2Dに示されるように、開口26内が洗浄される。開口26内を洗浄することにより開口26形成時に発生する樹脂残渣が除去される。開口26内の洗浄(1次洗浄)は例えば四フッ化炭素を含むガスを用いるプラズマDによって行われる。即ち1次洗浄はドライプロセスで行われる。1次洗浄はデスミア(ドライデスミア)処理を含む。プラズマDにより、エポキシ系樹脂Rが選択的に除去される。プラズマDは無機粒子Pよりエポキシ系樹脂Rを早く除去する。開口26の内壁面はプラズマDで荒らされる。開口26の内壁面には凹凸が形成される。開口26の内壁面は樹脂絶縁層20を形成する樹脂Rと無機粒子Pで形成される。開口26の内壁面から無機粒子Pが部分的に露出する。樹脂絶縁層20の第1面22は保護膜50で覆われている。第1面22はプラズマDの影響を受けない。
【0020】
図2Eに示されるように、樹脂絶縁層20の第1面22から保護膜50が除去される。樹脂絶縁層20の第1面22には凹凸が形成されていない。第1面22は荒らされていない。第1面22は平滑に形成されている。樹脂絶縁層20のエポキシ系樹脂R内に分散されている無機粒子Pは、第1面22から突出しない。
【0021】
図2Fに示されるように、樹脂絶縁層20の第1面22の洗浄(2次洗浄)が行われる。第1面22を洗浄することにより樹脂絶縁層20の上部の一部が除去される。第1面22の2次洗浄は例えばアルゴンガスを用いるスパッタによって行われる。第1面22の2次洗浄は酸素ガスを用いるスパッタで行ってもよい。2次洗浄は、保護膜50と樹脂絶縁層20との間の離型剤の除去を含む。スパッタにより、エポキシ系樹脂Rが選択的に除去される。樹脂Rの厚みが薄くなる。樹脂Rの上面22′が形成される。いくつかの無機粒子Pは上面22′から部分的に突出する。部分的に突出している無機粒子Pは第1無機粒子P′である。2次洗浄により、第1面22の上にシード層30aが円滑に形成される。
【0022】
第1無機粒子P′は、上面22′から突出する第1部分PUと、樹脂Rに埋まっている第2部分PLとで形成される。第1部分PUの頂部と上面22′との間の距離はdである。2次洗浄後の第1面(第8面)Fは樹脂Rの上面22′と第1部分PUの露出面で形成される。距離dが50ナノメートル以下の場合、第8面Fの凹凸が小さい。そのため、伝送ロスを小さくすることができる。距離dが25ナノメートル以下の場合、凹凸が、さらに、小さい。そのため、シード層の抵抗を小さくすることができる。そのため、電解めっき膜の厚みのバラツキを小さくすることができる。距離dが15ナノメートル以下の場合、凹凸がほぼない。そのため、シード層の厚みを小さくすることができる。微細な導体回路を形成することができる。
【0023】
保護膜50が除去される時、離型剤が第1面22にほぼ付着していないと、2次洗浄を省略することができる。2次洗浄が行われなくても、シード層30aと樹脂絶縁層20との間の接着が確保される場合、2次洗浄を省略することができる。
【0024】
図2Gに示されるように、樹脂絶縁層20の第8面F上にシード層30aが形成される。シード層30aは第8面Fに接している。2次洗浄が省略される場合、シード層30aは第1面22上に形成される。以降の説明では、シード層30aは第8面F上に形成されている。シード層30aはスパッタによって形成される。シード層30aの形成はドライプロセスで行われる。シード層30aは銅で形成される。例えば銅をターゲットとするスパッタリング装置が用いられ、雰囲気ガスはアルゴンである。シード層30aは、開口26から露出する露出面に形成される。露出面はパッド14の上面と開口26の内壁面である。
【0025】
図2Hに示されるように、シード層30a上に厚みhを有するめっきレジスト60が形成される。めっきレジスト60は、第1信号配線32と第2信号配線34とランド36(前述の図1参照)を形成するための開口60aを有する。
【0026】
図2Iに示されるように、めっきレジスト60とめっきレジスト60から露出するシード層30aの上に、電解めっき膜30bが形成される。電解めっき膜30bは、ほぼ均一な高さを有する。電解めっき膜30bは開口26を充填する。電解めっき膜30bはめっきレジスト60の全上面を完全に覆う。シード層30a上の電解めっき膜30bの厚みHは、めっきレジスト60の厚みhより厚い。
【0027】
図2Jに示されるように、研磨により、電解めっき膜30bの厚みH′とめっきレジスト60の厚みh′がほぼ等しくなるように、電解めっき膜30bとめっきレジスト60が削られる。実施形態では、各導体回路を形成する電解めっき膜の厚みをほぼ均一にすることができる。研磨は、例えば化学機械研磨法(CMP)により行われる。
【0028】
研磨時の挙動が図3A及び図3Bを用いて説明される。図3Aは参考例を示す。図3A図3Bに示されるように、研磨は研磨盤を用いて行われる。図3Aでは、電解めっき膜がめっきレジストの上面を完全に覆っていない。そのため、図3Aに示されるように、領域aに形成されている電解めっき膜の面積は領域bに形成されている電解めっき膜の面積より大きい。研磨時の単位面積当たりの圧力が領域aと領域bで比較されると、両者の大きさは異なる。そのため、電解めっき膜がめっきレジストの上面を完全に覆っていないと、均一に削ることは難しい。
【0029】
実施形態のプリント配線板2の製造方法では、電解めっき膜3bがめっきレジスト60の上面を完全に覆っている(図2I参照)。そのため、図3Bの例では、研磨盤と電解めっき膜がほぼ均等に接する。図3Aの例と実施形態が比較されると、実施形態では、電解めっき膜30bの全体が均一な圧力を受ける。シード層30a上の電解めっき膜30bとめっきレジスト60上の電解めっき膜30bが、均等に削られる。
【0030】
図2Kに示されるように、めっきレジスト60が除去される。電解めっき膜30bから露出するシード層30aが除去される。第1信号配線32と第2信号配線34とランド36が形成される。第2導体層30が形成される。ビア導体40が形成される。第2導体層30とビア導体40は同時に形成される。実施形態のプリント配線板2(図1参照)が得られる。
【符号の説明】
【0031】
2 :プリント配線板
4 :絶縁層
10 :第1導体層
12 :信号配線
14 :パッド
20 :樹脂絶縁層
22 :第1面
22′ :上面
24 :第2面
26 :開口
30 :第2導体層
30a :シード層
30b :電解めっき膜
32 :第1信号配線
34 :第2信号配線
36 :ランド
40 :ビア導体
50 :保護膜
60 :めっきレジスト
60a :開口
a :電解めっき膜の領域
b :電解めっき膜の領域
D :プラズマ
d :第1部分の頂部と樹脂の上面との間の距離
F :2次洗浄後の第1面に相当する第8面
H :電解めっき膜の厚み
H′ :研磨後の電解めっき膜の厚み
h :めっきレジストの厚み
h′ :研磨後のめっきレジストの厚み
L :レーザ光
P :無機粒子
P′ :第1無機粒子
PL :第2部分
PU :第1部分
R :エポキシ系樹脂
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図2G
図2H
図2I
図2J
図2K
図3A
図3B