(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097040
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240709BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20240709BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20240709BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240709BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 313
G09F9/30 308A
G02F1/1333
G02F1/13357
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024070324
(22)【出願日】2024-04-24
(62)【分割の表示】P 2020120881の分割
【原出願日】2020-07-14
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山本 光則
(57)【要約】
【課題】前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度を容易に確認することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、透光部と、透光部を囲む遮光部とを有する前面板と、前面板の少なくとも透光部と対向して設けられた液晶パネルと、液晶パネルに対し前面板と反対側に設けられたバックライトと、を有し、前面板は、遮光部で、液晶パネルに設けられた複数の液晶パネル側アライメントマークと対応する位置に設けられた複数のアライメントマークと、液晶パネルの外周に沿って延在する線状の複数の第1マークと、を有し、複数の第1マークは、液晶パネルの辺に沿って設けられた線状マークと、液晶パネルの角部に対応して設けられたL字状マークとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光部と、前記透光部を囲む遮光部とを有する前面板と、
前記前面板の少なくとも前記透光部と対向して設けられた液晶パネルと、
前記液晶パネルに対し前記前面板と反対側に設けられたバックライトと、を有し、
前記前面板は、
前記遮光部で、前記液晶パネルに設けられた複数の液晶パネル側アライメントマークと対応する位置に設けられた複数のアライメントマークと、
前記液晶パネルの外周に沿って延在する線状の複数の第1マークと、を有し、
複数の前記第1マークは、前記液晶パネルの辺に沿って設けられた線状マークと、前記液晶パネルの角部に対応して設けられたL字状マークとを含む
表示装置。
【請求項2】
透光部と、前記透光部を囲む遮光部とを有する前面板と、
前記前面板の少なくとも前記透光部と対向して設けられた液晶パネルと、
前記液晶パネルに対し前記前面板と反対側に設けられたバックライトと、を有し、
前記前面板は、
前記遮光部で、前記液晶パネルに設けられた複数の液晶パネル側アライメントマークと対応する位置に設けられた複数のアライメントマークと、
前記液晶パネルの外周に沿って延在する線状の複数の第1マークと、を有し、
複数の前記アライメントマーク及び複数の前記第1マークは、前記液晶パネルの角部に対応して設けられる
表示装置。
【請求項3】
前記液晶パネルの外周に垂直な方向で、前記第1マークと並んで配列された複数のサブマークを有する
請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
【請求項4】
さらに第2マークを有し、
前記第2マークは、前記液晶パネルの外周と、前記前面板の外周との間に設けられる
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記バックライトの外周の少なくとも一部は、前記液晶パネルの外周と、前記第2マークとの間に位置する
請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記前面板は、湾曲した曲面部分を有し、
前記液晶パネルは前記前面板に沿って湾曲して貼り合わされる
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表示パネルと、保護部材とが貼り合わされた表示装置が記載されている。表示パネル及び保護部材には、それぞれ位置合わせのための基準マークが形成され、表示パネルの基準マークと保護部材の基準マークとが重ねて配置される。また、特許文献2から特許文献5には、1つの前面板(保護板あるいは保護パネルともいう)に、複数の表示パネルが貼り合わされた表示装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-8758号公報
【特許文献2】国際公開第2016/113908号
【特許文献3】特開2016-49934号公報
【特許文献4】特開2019-174764号公報
【特許文献5】特開2020-1223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような表示装置では、前面板と表示パネルとを貼り合わせた後に、表示パネルの位置精度(位置ずれの有無)を確認することが困難となる可能性がある。例えば、特許文献4、5に記載されている表示装置では、前面板及び表示パネルが湾曲して設けられており、表示パネルに設けられたアライメントマークと、前面板に設けられたアライメントマークとの距離が、カメラで観察する位置や角度によって異なり、正確に表示パネルの位置ずれを検出できない可能性がある。
【0005】
本発明は、前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度を容易に確認することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の表示装置は、透光性の表示領域と、前記表示領域と異なる周辺領域とを有する前面板と、前記前面板の少なくとも前記表示領域と対向して設けられた表示パネルと、を有し、前記前面板は、前記周辺領域で、前記表示パネルに設けられた複数の表示パネル側アライメントマークと対応する位置に設けられた複数のアライメントマークと、前記表示パネルの外周に沿って延在する線状の複数の第1マークと、を有する。
【0007】
本発明の一態様の表示装置は、湾曲した曲面部分を有する前面板と、前記前面板に複数設けられ、それぞれ、前記前面板に沿って貼り合わされた表示パネルと、を有し、前記前面板は、前記表示パネルに設けられた複数の表示パネル側アライメントマークと対応する位置に設けられた複数のアライメントマークと、前記表示パネルの外周に沿って設けられた線状の複数の第1マークと、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る表示装置の模式的な断面図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係る表示装置の模式的な平面図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る前面板の模式的な平面図である。
【
図4】
図4は、表示パネルと前面板との位置合わせの一例を模式的に示す平面図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態に係る圧着装置の構成図である。
【
図6】
図6は、圧着装置の動作を説明するための構成図である。
【
図7】
図7は、圧着装置の動作を説明するための構成図である。
【
図8】
図8は、圧着装置の動作を説明するための構成図である。
【
図9】
図9は、前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度の検出方法の一例を説明するための説明図である。
【
図10】
図10は、比較例に係る前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度の検出方法の一例を説明するための説明図である。
【
図11】
図11は、第1実施形態に係る表示装置の一部を拡大して示す平面図である。
【
図12】
図12は、第1実施形態の変形例に係る表示装置の一部を拡大して示す平面図である。
【
図13】
図13は、第2実施形態に係る前面板の模式的な平面図である。
【
図15】
図15は、第3実施形態に係る表示装置の模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本開示が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、本開示の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本開示の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本開示と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲において、ある構造体の上に他の構造体を配置する態様を表現するにあたり、単に「上に」と表記する場合、特に断りの無い限りは、ある構造体に接するように、直上に他の構造体を配置する場合と、ある構造体の上方に、さらに別の構造体を介して他の構造体を配置する場合との両方を含むものとする。
【0011】
図1は、第1実施形態に係る表示装置の模式的な断面図である。
図2は、第1実施形態に係る表示装置の模式的な平面図である。
図3は、第1実施形態に係る前面板の模式的な平面図である。
図1は、
図2におけるI-I’断面である。また、
図3は、
図2における複数の表示パネル2を除いた場合の前面板1の平面図である。
【0012】
図1に示すように、第1実施形態に係る表示装置3は、前面板1と、3つの表示パネル2と、を備える。前面板1には、3つの表示パネル2が、間隔をあけて貼り合わされている。表示パネル2は、平面視で前面板1よりも小さい。
【0013】
前面板1は、表示パネル2を保護するカバー部材である。表示パネル2は、前面板1の一方側に配置され、不図示の粘着層を介して前面板1に取り付けられる。前面板1は、
図2に示すように正面からみて略矩形であり、角部が曲線状に面取りされて形成される。また、前面板1は、左右対称に形成されている。ただし前面板1の形状を限定するものではなく、例えば前面板1は、左右非対称であってもよい。
【0014】
図1に示すように、前面板1は、曲率R1で、全体に湾曲している。前面板1は、透光性を有するガラス又は合成樹脂である。このため、表示パネル2からの光は、前面板1を透過する。そして、視認者からは前面板1の表面に沿った表示面に、映像が表示されているようにみえる。ガラスで形成された前面板1は、カバーガラスともいう。
【0015】
表示パネル2は、例えば液晶パネル又は有機発光ダイオードパネル(以下、OLEDパネルという)である。液晶パネル又はOLEDパネルには、タッチパネルを含んでいてもよい。表示パネル2が液晶パネルの場合、表示パネル2の裏側(前面板1とは反対側)にはバックライト8(
図11参照)が設けられる。表示パネル2は、ガラス等で形成された第1基板及び第2基板と、第1基板及び第2基板に挟まれた液晶層と、を備える。また、表示パネル2には、それぞれ、配線基板9が接続される。配線基板9は、例えばフレキシブルプリント基板である。
【0016】
図2に示すように、例えば、中央部に位置する表示パネル2-2は正面からみて矩形である。表示パネル2-2の左右に位置する表示パネル2-1、2-3は、正面からみて外形の一部に曲線部が設けられた形状である。
【0017】
また、
図1に示すように、表示パネル2は、断面視で湾曲しており、視認者からみて、表示パネル2の一方向の両端が一方向の中央より手前に位置する。
図1に示すように、前面板1は、湾曲した曲面部分を有し、曲面部分の曲率が全面に亘って一定である。表示パネル2の前面が、前面板1の第2面1aに貼り合わされ、前面板1に沿って湾曲して貼り合わされる。ただし、これに限定されず、前面板1は、曲率が異なる複数の曲面部分を有していてもよい。前面板1は、凹面の曲面部分に限定されず、凸面の曲面部分であってもよく、凹面の曲面部分と、凸面の曲面部分とが組み合わされた、断面S字状に形成されていてもよい。
【0018】
次に、
図2、3を参照しつつ、前面板1に設けられた複数のアライメントマークについて説明する。なお、以下の説明では、表示パネル2の外周の辺のうち、配線基板9が接続され一方向に延在する辺を「下辺」と表す場合がある。下辺と反対側で、一方向に延在する辺を「上辺」と表す場合がある。一方向と直交する方向に延在する辺を「左辺」及び「右辺」と表す場合がある。
【0019】
図3に示すように、前面板1は、透光性の表示領域CAと、表示領域CAと異なる周辺領域BAとを有する。表示領域CAは、1つの前面板1に複数配列され、周辺領域BAを間に挟んで一方向に配列される。表示パネル2は、表示領域CAのそれぞれと対向して設けられ、それぞれ前面板1に沿って湾曲して貼り合わされる。
【0020】
周辺領域BAは、遮光された領域であり、例えば着色された加飾層や金属層が形成される。周辺領域BAは、例えば黒色に印刷される。ただし、
図2、3等では、説明のために、周辺領域BAは、塗りつぶさずに示している。
【0021】
前面板1は、周辺領域BAに設けられた複数のアライメントマーク71と、複数の第1マーク72と、複数の第2マーク73と、を有する。複数のアライメントマーク71、複数の第1マーク72及び複数の第2マーク73は、例えば黒色の印刷層の上に白色で印刷される。ただし、各アライメントマークは、白色に限定されず、加飾層との間でコントラストが明瞭に観察可能であれば、どのような色の組み合わせであってもよい。
【0022】
複数のアライメントマーク71は、表示パネル2を前面板1に貼り合わせる際に、表示パネル2と前面板1との位置合わせのために設けられる。複数のアライメントマーク71は、表示パネル2に設けられた表示パネル側アライメントマーク75(
図4参照)と対応する位置に設けられる。
【0023】
図3における左側の表示領域CAの周囲には、3つのアライメントマーク71-1、71-2、71-3が設けられる。中央部の表示領域CAの周囲には、4つのアライメントマーク71-2、71-3、71-4、71-5が設けられる。右側の表示領域CAの周囲には、3つのアライメントマーク71-4、71-5、71-6が設けられる。なお、以下の説明では、アライメントマーク71-1、71-2、71-3、71-4、71-5、71-6を区別して説明する必要がない場合には、単にアライメントマーク71と表す。
【0024】
アライメントマーク71-2、71-3は、左側の表示領域CAと中央部の表示領域CAとの間に設けられ、
図2に示す表示パネル2-1の位置決めと、表示パネル2-2の位置決めに共用される。また、アライメントマーク71-4、71-5は、中央部の表示領域CAと右側の表示領域CAとの間に設けられ、
図2に示す表示パネル2-2の位置決めと、表示パネル2-3の位置決めに共用される。
【0025】
複数のアライメントマーク71は、四角形状である。例えば、アライメントマーク71-1、71-6は正方形状であり、アライメントマーク71-2、71-3、71-4、71-5は長方形状であり、互いに異なる形状である。なお、複数のアライメントマーク71は、四角形状に限定されず、円形状、十字形状、多角形状等、画像認識可能な形状であればどのような形状であってもよい。
【0026】
複数の第1マーク72は、表示パネル2と前面板1とを貼り合わせた後、表示パネル2の位置精度(位置ずれの有無)の確認のために設けられている。複数の第1マーク72は、それぞれ、表示パネル2の外周に沿って延在する線状に形成される。複数の第1マーク72の線幅(延在方向と直交する方向での幅)は、いずれも、アライメントマーク71の幅よりも小さい。また、複数の第1マーク72の形状、線幅は、表示パネル側アライメントマーク75(
図4参照)とも異なる。
【0027】
具体的には、複数の第1マーク72-1は、表示パネル2の下辺に沿って一方向に延在する。2つの第1マーク72-1は、それぞれ表示パネル2の一方向での中心線CLを挟んで、離隔して配置される。言い換えると、2つの第1マーク72-1は、配線基板9と重畳しない位置に設けられる。
【0028】
複数の第1マーク72-2は、表示パネル2の下辺の角部に対応してL字状に形成される。複数の第1マーク72-2は、表示パネル2の下辺に沿って延在する部分と、表示パネル2の左辺又は右辺に沿って延在する部分とが連結されてL字状に形成される。
【0029】
複数の第1マーク72-3は、表示パネル2の上辺に沿って一方向に延在する。複数の第1マーク72-3は、それぞれ表示領域CAを挟んで複数の第1マーク72-1と反対側の周辺領域BAに設けられる。第1マーク72-3の延在方向の長さは、第1マーク72-1よりも短い。
【0030】
複数の第1マーク72-4は、表示パネル2の曲線部に沿って、一方向に対して傾斜して延在する。複数の第1マーク72-4は、周辺領域BAの一方向の一端側の領域及び他端側の領域にそれぞれ設けられる。
【0031】
複数の第2マーク73は、バックライト8を表示パネル2の背面に貼り合わせた後、バックライト8の位置精度(位置ずれの有無)の確認のために設けられている。複数の第2マーク73は、第1マーク72と、前面板1の外周との間に設けられ。前面板1の外周に沿って延在する線状に形成される。また、複数の第2マーク73は、表示パネル2と前面板1とが貼り合わされた後、表示パネル2の上辺と、前面板1の外周との間に設けられる。
【0032】
なお、複数のアライメントマーク71、複数の第1マーク72及び複数の第2マーク73の数や位置は、あくまで一例であり、適宜変更してもよい。
【0033】
次に、表示パネル2の位置合わせ方法及び位置精度の確認方法について説明する。
図4は、表示パネルと前面板との位置合わせの一例を模式的に示す平面図である。
図5は、第1実施形態に係る圧着装置の構成図である。
図6から
図8は、圧着装置の動作を説明するための構成図である。
図5に示すように、圧着装置100は、真空チャンバー5、真空源51、ステージ10、弾性体20、固定台62、設置台61、63、昇降装置65、配管52及び制御装置30を備える。また、圧着装置100は、カメラ7を備える。
【0034】
真空チャンバー5は、ステージ10、固定台62、設置台61、63及び昇降装置65を収容する容器である。真空源51は、ポンプであって、配管52を介して真空チャンバー5内の空気を排出し、真空チャンバー5内の圧力を大気より減圧する。
【0035】
ステージ10は、真空チャンバー5内に配置され、前面板1を曲面部分の表面に沿った固定部11に密着した状態で固定するための治具である。設置台61は、ステージ10を設置する。固定台62と、設置台61との間隔は、昇降装置65により、適宜変更が可能となっている。昇降装置65は、制御装置30の制御指令に基づいて油圧やモータなどの駆動機構の駆動により、固定台62に対して、設置台61を昇降する。また、設置台63は、XYステージと連結され、制御装置30の制御指令に基づいてモータなどの駆動機構の駆動により、XY平面内を移動可能に設けられている。
【0036】
弾性体20は、弾性を有する台座である。この弾性体20は、無圧力印加時において、膜厚の均一なシート状の合成ゴム、エラストマーなどで形成されている。弾性部材は、天然ゴムであってもよい。弾性体20は、設置台63の設置台61がある側の面に固定される。
図5に示すように、弾性体20は、固定部11の固定面11Fに沿う凹形状の受圧面20Fを有する。
【0037】
キャリアシート4は、弾性部材である。この弾性部材は、無圧力印加時において、膜厚の均一なシート状の合成ゴム、エラストマーなどで形成されている。弾性部材は、天然ゴムであってもよい。
【0038】
表示パネル2は、予め粘着層などでキャリアシート4に貼られている。キャリアシート4は、表示パネル2が平面視で前面板1と重なり合う所定の位置に、位置決めされる。キャリアシート4は、弾性体20と、ステージ10との間に、非接触で挟まれている。キャリアシート4において、表示パネル2が取り付けられる取り付け面の断面線L1は、最小距離で対向する前面板1の接線L2に沿っている。
【0039】
制御装置30は、例えば、演算装置であるCPU(Central Processing Unit)と、記憶装置であるメモリとを少なくとも備えたコンピュータである。制御装置30は、これらのハードウェア資源を用いてコンピュータプログラムを実行することによって各種の機能を実現することもできる。
【0040】
具体的には、制御装置30は、所定の記憶部(図示せず)に記憶されているコンピュータプログラムを読み出してメモリに展開し、メモリに展開されたプログラムに含まれる命令をCPUに実行させる。制御装置30は、真空源51の動作を制御して、真空チャンバー5内の圧力を制御する。また、制御装置30は、昇降装置65の動作を制御して、設置台61と、設置台63との間の距離を制御する。これにより、昇降装置65の駆動に応じて、弾性体20と、ステージ10との距離が変わる。
【0041】
また、制御装置30は、カメラ7からの画像データに基づいて、前面板1のXY平面内での位置座標と、表示パネル2のXY平面内での位置座標とを演算する。それぞれの演算結果に基づいて、XYステージの動作を制御して、設置台63の位置を制御する。これにより、表示パネル2と前面板1との位置合わせが行われる。
【0042】
図4に示すように、制御装置30は、カメラ7からの画像データに基づいて、前面板1に設けられたアライメントマーク71の中心位置CPの位置を演算する。また、制御装置30は、カメラ7からの画像データに基づいて、表示パネル側アライメントマーク75の交点の位置を演算する。制御装置30は、これらの演算結果に基づいて、表示パネル側アライメントマーク75がアライメントマーク71と重なるように、設置台63を移動させる。これにより、表示パネル2と前面板1との位置合わせが行われる。
【0043】
なお、
図4では、1組の表示パネル側アライメントマーク75及びアライメントマーク71を示しているが、制御装置30は、表示パネル2の周囲に設けられた複数の表示パネル側アライメントマーク75及び複数のアライメントマーク71を検出して、表示パネル2及び前面板1の位置を演算する。また、
図4は、あくまで一例であり、カメラ7によるアライメントマーク71の認識方法はこれに限定されない。例えば、アライメントマーク71のうち、少なくとも2辺(辺S1、S2)のエッジを認識してアライメントマーク71の位置を演算してもよい。表示パネル側アライメントマーク75は、十字形状であるが、これに限定されない。表示パネル側アライメントマーク75は、画像認識可能な形状であれば、他の形状であってもよい。
【0044】
次に、上述した圧着装置100を用いた表示装置の製造方法について、説明する。まず、準備工程において、
図5に示すように、真空チャンバー5内のキャリアシート4に、粘着層を介して1つ目の表示パネル2(表示パネル2-1)を取り付ける。このとき、表示パネル2には、前面板1と対向する側にも粘着層を貼っておくようにする。また、キャリアシート4側の粘着層は、前面板1と対向する側の粘着層よりも粘着力が小さくなっている。
【0045】
さらに、準備工程において、前面板1を固定部11に密着した状態で固定し、前面板1がステージ10に粘着層を介して取り付けられる。このように、前面板1がステージ10に載置される。前面板1のステージ10への取り付けは、1つ目の表示パネル2のキャリアシート4への取り付けの前後どちらでもよく、同時でもよい。
【0046】
準備工程の後において、上述したように、カメラ7によりアライメントマーク71及び表示パネル側アライメントマーク75の画像データが取得され、表示パネル2と前面板1との位置合わせが行われる。その後、真空チャンバー5内の減圧を行う減圧工程を行う。制御装置30は、真空源51の動作を制御して、真空チャンバー5内の圧力を制御する。
【0047】
真空チャンバー5内の圧力が所定圧力となった後において、前面板1に表示パネル2を貼り合わせる圧着工程を行う。
図6に示すように、制御装置30は、昇降装置65を上昇状態とし、設置台61と設置台63との距離を小さくする。
【0048】
その結果、キャリアシート4とステージ10の固定部11との距離が近くなり、キャリアシート4に取り付けられた1つ目の表示パネル2と、前面板1とが当接する。圧着工程において、前面板1が1つ目の表示パネル2に当接すると、1つ目の表示パネル2がキャリアシート4ごと、弾性体20と前面板1とに挟まれる。
【0049】
圧着工程の後、剥離工程において、
図7に示すように、制御装置30は、昇降装置65を下降状態とし、設置台61と設置台63との距離を大きくする。これにより、1つ目の表示パネル2と、前面板1とが貼り合わされた状態のまま、キャリアシート4が1つ目の表示パネル2から剥離する。
【0050】
次に、
図7に示すように、キャリアシート4に、粘着層を介して2つ目の表示パネル2(表示パネル2-3)を取り付ける。キャリアシート4は、1つ目の表示パネル2を取り付けた位置とは異なり、かつ2つ目の表示パネル2が平面視で前面板1と重なり合う所定の位置に、位置決めされる。次に、2つ目の表示パネル2と前面板1との位置合わせを行った後、図示は省略するが上述したように、圧着工程において、制御装置30は、昇降装置を上昇状態とし、設置台61と設置台63との距離を小さくする。
【0051】
圧着工程の後、剥離工程において、
図8に示すように、制御装置30は、昇降装置を下降状態とし、設置台61と設置台63との距離を大きくする。これにより、2つ目の表示パネル2と、前面板1とが貼り合わされた状態のまま、キャリアシート4が2つ目の表示パネル2から剥離する。
【0052】
次に、
図8に示すように、キャリアシート4に、粘着層を介して3つ目の表示パネル2(表示パネル2-2)を取り付ける。キャリアシート4は、1つ目の表示パネル2及び2つ目の表示パネルを取り付けた位置とは異なり、かつ3つ目の表示パネル2が平面視で前面板1と重なり合う所定の位置に、位置決めされる。次に、3つ目の表示パネル2と前面板1との位置合わせを行った後、図示は省略するが上述したように、圧着工程が処理される。そして、剥離工程が処理される。
【0053】
次に、真空チャンバー5内の圧力が大気圧に戻され、
図1及び
図2に示す表示装置3が取り出される。
【0054】
図9は、前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度の検出方法の一例を説明するための説明図である。
図10は、比較例に係る前面板に貼り合わされた表示パネルの位置精度の検出方法の一例を説明するための説明図である。なお、
図9及び
図10では、説明を容易にするために、1つの表示パネル2が前面板1に貼り合わされた例を示している。
【0055】
図9に示すように、表示パネル2が前面板1に貼り合わされた後に、カメラ7により、表示パネル2の位置精度を確認する。この場合、表示パネル2の法線方向にカメラ7を配置した状態で、
図4に示すアライメントマーク71と表示パネル側アライメントマーク75との位置関係を検出する。具体的には、カメラ7からの画像データに基づいて、制御装置30は、表示パネル側アライメントマーク75と、辺S1との距離W1及び表示パネル側アライメントマーク75と、辺S2との距離W2を演算する。距離W1、W2が所定の範囲に収まっていれば、表示パネル2の位置ずれがないと判断する。
【0056】
一方で、
図10に示す比較例では、表示パネル2が傾いて配置された場合、表示パネル2の法線方向と、カメラ7の位置がずれて配置される。この場合、表示パネル2の傾きに応じて、
図4に示すアライメントマーク71と表示パネル側アライメントマーク75との位置関係が異なって検出される。例えば、表示パネル2が傾いていると、
図9に比べて距離W1が小さく検出され、表示パネル2の位置精度を正確に検出できない場合がある。また、カメラ7の倍率や焦点距離によっても距離W1が異なって検出される可能性がある。あるいは、表示パネル2が前面板1に貼り合わされた後に、アライメントマーク71のエッジを良好に検出できない可能性がある。
【0057】
図11は、第1実施形態に係る表示装置の一部を拡大して示す平面図である。なお、
図11では、バックライト8を二点鎖線で示している。
図2、
図3及び
図11に示すように、本実施形態では、前面板1に複数の第1マーク72が設けられている。これにより、表示パネル2が前面板1に貼り合わされた後に、表示パネル2の外周と、複数の第1マーク72の位置を検出して、表示パネル2の位置精度を容易に確認することができる。表示パネル2の位置精度の確認は、カメラ7により撮像された画像データに基づいて行ってもよいし、目視で行ってもよい。
【0058】
より具体的には、第1マーク72-1、72-3は、表示パネル2の下辺及び上辺に沿って設けられているので、第1マーク72-1、72-3と、表示パネル2の下辺及び上辺との間隔や重なりの状態に基づいて、第1マーク72-1、72-3が延在する一方向と直交する方向での、表示パネル2の位置精度を容易に確認することができる。また、第1マーク72-1、72-3は、それぞれ、一方向に複数並んで配置されているので、表示パネル2の一方向に対する傾きを容易に確認することができる。また、
図2、3に示すように、L字状の第1マーク72-2及び曲線部に沿った第1マーク72-4が設けられているので、曲線部を有する表示パネル2-1、2-3であっても、表示パネル2の一方向での位置精度を容易に確認することができる。
【0059】
さらに、本実施形態では、前面板1に複数の第2マーク73が設けられている。これにより、バックライト8が前面板1及び表示パネル2の背面に貼り合わされた後に、バックライト8の外周と、複数の第2マーク73の位置を検出して、バックライト8の位置精度を容易に確認することができる。
【0060】
なお、バックライト8は、表示パネル2に比べると高い位置精度が要求されず、位置ずれの許容範囲が比較的大きい場合がある。このため、第2マーク73は、バックライト8の少なくとも一辺に沿って設けられていればよく、あるいは、第2マーク73が設けられていなくてもよい。
【0061】
第1実施形態において、表示装置3は、例えば、車両のダッシュボードに取り付けられる。表示装置3は、前面板1の表面が湾曲していることにより、車両の曲面状の内装と表示装置3の表面とが滑らかに繋がるという利点がある。表示パネル2には、例えば、ナビゲーション、スピードメーター、タコメーター、燃料計及び水温計等が表示される。
【0062】
なお、表示装置3は、必ずしも車両に搭載されなくてもよく、携帯端末等のその他の電子機器に適用されてもよい。また、表示装置3が車両に搭載される場合でも、表示装置3が表示する映像は車両の計器類に限らず、例えばカーナビゲーションの地図等であってもよい。
【0063】
なお、表示パネル2は、有機ELパネルであってもよい。表示パネル2が有機ELパネルである場合、バックライトは必要ない。また表示パネル2は、タッチ検出機能を有していてもよい。すなわち、表示パネル2の内部又は表示パネル2の表面上にタッチパネルが設けられてもよい。
【0064】
なお、前面板1は、必ずしもガラスで形成されていなくてもよい。前面板1は、例えば透光性の合成樹脂で形成されていてもよい。
【0065】
以上説明したように、本実施形態の表示装置3は、透光性の表示領域CAと、表示領域CAと異なる周辺領域BAとを有する前面板1と、前面板1の少なくとも表示領域CAと対向して設けられた表示パネル2と、を有する。前面板1は、周辺領域BAで、表示パネル2に設けられた表示パネル側アライメントマーク75と対応する位置に設けられた複数のアライメントマーク71と、表示パネル2の外周に沿って延在する線状の複数の第1マーク72と、を有する。
【0066】
これによれば、制御装置30は、カメラ7からの画像データに基づいて、表示パネル側アライメントマーク75及びアライメントマーク71の画像認識を行って、前面板1と表示パネル2との位置合わせを行うことができる。そして、前面板1と表示パネル2とが貼り合わされた後、線状の複数の第1マーク72と、表示パネル2の外周との位置関係を観察することで、容易に表示パネル2の位置精度を確認することができる。また、前面板1と表示パネル2とが貼り合わされた後に、アライメントマーク71と表示パネル側アライメントマーク75とを用いて表示パネル2の位置精度を確認する場合に比べて、アライメントマーク71とは異なる第1マーク72を設けることで、カメラ7の観察方向に対する表示パネル2の傾きの違いに起因する位置精度の検出ばらつきを抑制することができる。
【0067】
(変形例)
図12は、第1実施形態の変形例に係る表示装置の一部を拡大して示す平面図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
【0068】
図12に示すように、変形例の前面板1Aは、第1マーク72に加えて、複数のサブマーク72a、72bを有する。より具体的には、複数のサブマーク72a、72bは、表示パネル2の外周に垂直な方向で、第1マーク72-1、72-3と並んで配列される。複数のサブマーク72a、72bの延在方向の長さは、第1マーク72よりも短く形成され、第1マーク72と識別可能に設けられている。
【0069】
本変形例では、表示パネル2の外周に垂直な方向で、複数のサブマーク72a、72bの間に第1マーク72が配置される。より具体的には、サブマーク72aは、第1マーク72-1、72-3と前面板1Aの外周との間に配置される。サブマーク72bは、第1マーク72-1、72-3と前面板1Aの表示領域CAの外周との間に配置される。
【0070】
本変形例では、表示パネル2と前面板1Aとを貼り合わせた後に、表示パネル2の外周と、第1マーク72及びサブマーク72a、72bとの位置関係を確認することで、表示パネル2の位置ずれの大きさを容易に確認することができる。
【0071】
なお、
図12では、1つの第1マーク72に対して、2つのサブマーク72a、72bが設けられている。これに限定されず、1つの第1マーク72に対して、3つ以上のサブマーク72a、72bが設けられていてもよい。また、
図12では、線状に延在する第1マーク72-1、72-3にサブマーク72a、72bが設けられている。ただし、これに限定されず、L字状の第1マーク72-2や、一方向に対して傾斜して延在する第1マーク72-4(
図3参照)に、サブマーク72a、72bを設けてもよい。
【0072】
(第2実施形態)
図13は、第2実施形態に係る前面板の模式的な平面図である。
図14は、
図13の領域Aを拡大して示す平面図である。上述した第1実施形態及び変形例では、前面板1が、湾曲した曲面部分を有して形成され、かつ、1つの前面板1に複数の表示パネル2が貼り合わされる例を示したがこれに限定されない。
【0073】
図13に示すように、第2実施形態の前面板1Bは、平板状であり、1つの表示領域CAに対向して、1つの表示パネル2(
図13では図示を省略する)が貼り合わされる。表示領域CAは、略四角形状であり、
図13に示す例では台形形状である。周辺領域BAは、表示領域CAの周囲を囲む枠状に形成される。ただし、これに限定されず、表示領域CAは、長方形状、多角形状、円形状等、他の形状であってもよい。
【0074】
図13及び
図14に示すように、本実施形態では、前面板1Bには、アライメントマーク71Bと、第1マーク72Bが設けられている。アライメントマーク71Bは、十字形状であり、周辺領域BAの角部にそれぞれ配置される。第1マーク72Bは、アライメントマーク71Bの近傍に設けられ、周辺領域BAの角部にそれぞれ配置される。
【0075】
周辺領域BAの上辺側では、周辺領域BAの上辺に設けられ、一方向に延在する線状の第1マーク72Bと、周辺領域BAの左辺及び右辺に設けられ、一方向と交差する方向に延在する線状の第1マーク72Bとが離れて配置される。アライメントマーク71B-1、71B-2は、第1マーク72Bと離れて配置され、第1マーク72Bの延長線の交差部に位置する。
【0076】
周辺領域BAの下辺側では、線状の第1マーク72Bは、表示領域CAの角部に沿って湾曲した曲線状に設けられる。アライメントマーク71B-3、71B-4は、第1マーク72Bの外側であって、第1マーク72Bと前面板1Bの外周との間に設けられる。
【0077】
本実施形態では、表示パネル2と前面板1Bとが貼り合わされた後、アライメントマーク71B及び第1マーク72Bは、表示パネル2の角部に対応して設けられる。そして、表示パネル2の4つの角部に設けられた第1マーク72Bにより、表示パネル2の位置精度を確認することができる。なお、これに限定されず、第1マーク72Bは、表示パネル2の4辺に沿って設けられていてもよい。
【0078】
(第3実施形態)
図15は、第3実施形態に係る表示装置の模式的な平面図である。なお、
図15では、図面を見やすくするために、表示パネル2Cを二点鎖線で示している。図示は省略するが、本実施形態の前面板1C及び表示パネル2Cは、第1実施形態と同様に、断面視で湾曲した曲面部分を有する曲面パネルである。
図15に示すように、表示パネル2Cの上辺は、外側に凸状に湾曲した曲線を有して形成されている。前面板1Cは、表示パネル2Cに対応して上辺が湾曲した曲線を有して形成され、左辺及び右辺が傾斜している。また、前面板1Cの各辺は、なめらかな曲線で連結される。
【0079】
本実施形態では、複数のアライメントマーク71Cは、それぞれ四角形状であり、表示パネル2Cの角部に対応して設けられる。複数の第1マーク72Cは、線状であり、表示パネル2Cの4辺のそれぞれに沿って設けられる。
【0080】
第1マーク72C-1は、一方向に隣り合うアライメントマーク71C-1、71C-2の間に設けられ、表示パネル2Cの下辺に沿って延在する。第1マーク72C-2は、表示領域CAを挟んで第1マーク72C-1と反対側に設けられる。第1マーク72C-2は、一方向に隣り合うアライメントマーク71C-3、71C-4の間に設けられ、表示パネル2Cの上辺の一部に沿って延在する。
【0081】
第1マーク72C-3は、一方向と直交する方向に隣り合うアライメントマーク71C-1、71C-4の間に設けられ、表示パネル2Cの左辺に沿って延在する。第1マーク72C-4は、表示領域CAを挟んで第1マーク72C-3と反対側に設けられる。第1マーク72C-4は、一方向と直交する方向に隣り合うアライメントマーク71C-2、71C-3の間に設けられ、表示パネル2Cの右辺に沿って延在する。本実施形態では、第1マーク72C-1、72C-3、72C-4は、表示パネル2Cの外周のうち直線状に延在する辺に沿って長く形成される。これにより、表示パネル2Cと前面板1Cとを貼り合わせた後に、表示パネル2Cの位置精度や傾きを容易に確認することができる。
【0082】
また、第2マーク73Cは、周辺領域BAの4辺に設けられ、それぞれ、第1マーク72Cと、前面板1Cの外周との間に位置する。
【0083】
なお、上述した各実施形態及び変形例の構成は、適宜組み合わせることができる。例えば、
図13、
図14に示したアライメントマーク71B及び第1マーク72Bを、前面板1、1Cに採用してもよいし、
図15に示したアライメントマーク71C、第1マーク72C及び第2マーク73Cを、前面板1、1Bに採用してもよい。あるいは、
図12に示すサブマーク72a、72bを、前面板1B、1Cに採用してもよい。
【0084】
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
【符号の説明】
【0085】
1、1A、1B、1C 前面板
2、2C 表示パネル
3 表示装置
5 真空チャンバー
7 カメラ
8 バックライト
10 ステージ
30 制御装置
61、63 設置台
62 固定台
65 昇降装置
71、71B、71C アライメントマーク
72、72B、72C 第1マーク
72a、72b サブマーク
73、73C 第2マーク
75 表示パネル側アライメントマーク
100 圧着装置
BA 周辺領域
CA 表示領域
CP 中心位置