(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097055
(43)【公開日】2024-07-17
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 43/20 20180101AFI20240709BHJP
F21V 3/00 20150101ALI20240709BHJP
F21S 2/00 20160101ALI20240709BHJP
F21V 3/10 20180101ALI20240709BHJP
F21S 43/15 20180101ALI20240709BHJP
F21W 103/35 20180101ALN20240709BHJP
F21W 103/00 20180101ALN20240709BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240709BHJP
【FI】
F21S43/20
F21V3/00 350
F21V3/00 530
F21S2/00 481
F21V3/10 370
F21S43/15
F21W103:35
F21W103:00
F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024071511
(22)【出願日】2024-04-25
(62)【分割の表示】P 2021541131の分割
【原出願日】2020-01-23
(31)【優先権主張番号】10-2019-0009432
(32)【優先日】2019-01-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】パク,フン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,サラム
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジュンジュ
(57)【要約】 (修正有)
【課題】表面イメージを立体的に提供して審美感を向上させることができる照明装置に関する。
【解決手段】基板100の上に配置される複数の光源200と、前記基板100と前記複数の光源200の上に配置される樹脂層400と、前記樹脂層400の上に配置される蛍光体層500と、前記蛍光体層500の上に配置されるインク層600と、を含み、前記インク層500は、第1インク層610と前記蛍光体層500の上面を基準として、前記第1インク層610の上に複数の凸部を有する第2インク層620とを含み、前記複数のインク層600は、前記複数の凸部の間に凹状の複数の凹部を含み、前記第2インク層620の上面の高さは、前記第1インク層610の上面の高さより高く配置されてもよい。表面イメージを立体的に提供することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置される複数の光源と、
前記基板と前記複数の光源の上に配置される樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と、
前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、
前記インク層は、第1インク層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1インク層
より大きい高さを有する、照明装置。
【請求項2】
前記第1インク層の高さは、前記第2インク層の高さの1/5以上である、請求項1に
記載の照明装置。
【請求項3】
前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面と平行である、請求項2に記載の
照明装置。
【請求項4】
前記第1インク層は、互いに異なる高さを有する複数のインク層を含む、請求項3に記
載の照明装置。
【請求項5】
前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面を基準として傾斜して形成される
、請求項2に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1インク層の上面は、曲面を含む、請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第2インク層の高さは、前記蛍光体層の厚さと対応する、請求項1に記載の照明装
置。
【請求項8】
前記第1インク層は、第1-1インク層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1
-1インク層より小さい高さを有する第1-2インク層を含む、請求項4に記載の照明装
置。
【請求項9】
前記第1-1インク層、前記第1-2インク層および前記第2インク層の幅は、互いに
異なる、請求項8に記載の照明装置。
【請求項10】
前記複数の光源から出射する光によって、前記第1インク層は、第1パターンの光を具
現し、前記第2インク層は、前記第1パターンの形状と異なる第2パターンの光を具現し
、
前記光の輝度が10カンデラ以下において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記
第2パターンの領域の明るさより明るく、
前記光の輝度が60カンデラ以上において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記
第2パターンの領域の明るさと対応する、請求項1に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の実施例は、審美感を向上させるための面発光照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、発光素子、例えば発光ダイオード(LED)は、蛍光灯、白熱灯等既存の光源に
比べて、低消費電力、半永久的な寿命、速い応答速度、安全性、環境親和性等の長所があ
る。このような発光ダイオードは、各種表示装置、室内灯または室外灯のような各種照明
装置に適用されている。最近では、車両用光源として、発光素子を採用するランプが提案
されている。白熱灯と比較すると、発光素子は、消費電力が小さいという点で有利である
。発光素子は、サイズが小さいので、ランプのデザインの自由度を高めることができ、半
永久的な寿命により経済性もある。このような車両用照明装置は、面光源の照明装置が使
用されており、これにより車両用ランプの立体感および独特の審美感を提供することがで
きる。従来の車両用照明装置は、未点灯状態において、製品の外観がゴムやプラスチック
の質感や感じが強く、これにより外観の審美感を低下させることになる。また、従来の車
両用照明装置は、未点灯状態と点灯状態において、単純に色の濃淡の程度によって区分さ
れる程度であり、これを認知できない運転者には事故が発生する原因となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の実施例は、製品の外観の審美感を向上させるための車両用照明装置を提供するこ
とができる。発明の実施例は、蛍光体層とインク層のうち少なくとも一つの表面に所定形
状が繰り返し配列されたパターンを有する照明装置を提供することができる。発明の実施
例は、安全機能を向上させるための車両用照明装置を提供することができる。発明の実施
例は、多様な点灯イメージを具現可能な照明装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前
記基板と前記複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体
層と、前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、前記インク層は、第1インク
層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1インク層より大きい高さを有することが
できる。
【0005】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前
記基板と複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と
、前記蛍光体層の上に配置されるインク層と、を含み、前記インク層は、複数の凸部と、
隣接した凸部の間にそれぞれ配置された複数の凹部を含み、前記凸部の上面は、前記凹部
の底部の高さより高い高さを有することができる。
【0006】
発明の実施例に係る照明装置は、基板と、前記基板の上に配置される複数の光源と、前
記基板と複数の光源の上に配置される樹脂層と、前記樹脂層の上に配置される蛍光体層と
、前記蛍光体層の上面および複数の側面のうち少なくとも一つの表面に配置される複数の
インク層と、を含み、前記複数のインク層は、前記蛍光体層の上に第1インク層と、前記
第1インク層の上に複数の凸部を有する第2インク層とを含み、前記複数のインク層は、
前記複数の凸部の間に凹状の複数の凹部を含み、前記第2インク層の上面の高さは、前記
第1インク層の上面の高さより高く配置されてもよい。
【0007】
発明の実施例によれば、前記第1インク層の高さは、前記第2インク層の高さの1/5
以上を有することができる。前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面と平行
することができる。前記第1インク層は、互いに異なる高さを有する複数のインク層を含
むことができる。前記第1インク層の上面は、前記第2インク層の上面を基準として傾斜
して形成されてもよい。前記第1インク層の上面は、曲面を含むことができる。前記第2
インク層の高さは、前記蛍光体層の厚さと対応することができる。前記第1インク層は、
第1-1インク層と前記蛍光体層の上面を基準として、前記第1-1インク層より小さい
高さを有する第1-2インク層を含むことができる。前記第1-1インク層、前記第1-
2インク層および前記第2インク層の幅は、互いに異なってもよい。前記複数の光源から
出射する光によって、前記第1インク層は、第1パターンの光を具現し、前記第2インク
層は、前記第1パターンの形状と異なる第2パターンの光を具現し、前記光の輝度が10
カンデラ以下において、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の
明るさより明るく、前記光の輝度が60カンデラ以上において、前記第1パターンの領域
の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさと対応することができる。
【発明の効果】
【0008】
発明の実施例は、インク層の露出された上面の高さを異なるように形成することで、未
点灯時に製品の外観でイメージを具現できる効果がある。発明の実施例は、複数のインク
層の露出される上面の高さの差によって、未点灯時に立体イメージで提供し、点灯時に光
の輝度レベルに応じて立体効果を強弱に変更することができる。発明の実施例は、テール
モードの場合、立体イメージを具現することができ、ストップモードの場合、立体イメー
ジが見えないように具現することで、運転者に安全運転を誘導できる効果がある。発明の
実施例は、インク層を上面を互いに異なる高さを有するように複数形成することで、3つ
以上の色を利用してイメージを具現できる効果がある。発明の実施例は、インク層の上面
に傾斜面を形成することで、イメージにグラデーション効果を具現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】発明の実施例に係る照明装置を示した斜視図である。
【
図3】発明の実施例に係るインク層の一部様子を示した拡大図である。
【
図4】発明の実施例に係るパターンの平面図およびその側断面を示した図面である。
【
図5】発明の実施例に係るパターンの平面図およびその側断面を示した図面である。
【
図6】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
【
図7】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
【
図8】発明の実施例に係るインク層の変形例を示した断面図である。
【
図9】発明の実施例に係る照明装置を備えた車両用リアランプを示した概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。なお、本
発明の技術思想は、説明される一部実施例に限定されるものではなく、多様な形態に具現
することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間の構成要素を選択的に結
合または置き換えて用いることができる。また、本発明の実施例で用いられる用語(技術
及び科学的用語を含む)は、明白に特定して記述されない限り、本発明が属する技術分野
で通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味と解釈され、辞書に定義された用語の
ように一般的に使用される用語は、かかわる技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解
釈できるだろう。また、本発明の実施例で用いられる用語は、実施例を説明するためのも
のであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数形は、記載
上特に限定しない限り複数形も含むことができ、「A及びB、Cのうち少なくとも1つ(
または1つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組合せることのできる全ての組合せ
のうち1つ以上を含むことができる。また、本発明の実施例の構成要素の説明において、
第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、そ
の構成要素を他の構成要素と区別するためのものであり、その用語によって当該構成要素
の本質または順序等が限定されるものではない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」
、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は他の構成要素に直接
的に連結または接続される場合と、各構成要素の間にさらに他の構成要素が「連結」、「
結合」または「接続」される場合を全て含む。また、各構成要素の「上または下」に形成
または配置されると記載される場合、「上または下」は、2つの構成要素が直接接触する
場合だけではなく、1つ以上のさらに他の構成要素が2つの構成要素の間に形成または配
置される場合も含む。また「上または下」と表現される場合、1つの構成要素を基準とし
て、上側方向だけではなく下側方向の意味も含むことができる。
【0011】
図1は、実施例に係る照明装置を示した斜視図であり、
図2は、
図1のA‐A断面図で
あり、
図3は、実施例に係るインク層の一部様子を示した拡大図であり、
図4および
図5
は、実施例に係るパターンを具現する様子を示した図面である。
【0012】
図1を参照すると、発明の実施例に係る照明装置1000は、立体形状、例えば少なく
とも一面が四角形形状を含むことができる。照明装置1000は、多面発光が可能な構造
に形成されてもよい。例えば、照明装置1000の4つの側面および上面から光を出射す
ることができる。照明装置1000は、下部を通じて光を出射することもでき、この場合
、基板100は、透明材質からなることができる。上記では、照明装置1000を少なく
とも一面が四角形形状であると図示したが、これに限定されるものではない。また、照明
装置100の上面は、多角形または円形状のように多様な形状に形成することができる。
また、照明装置1000の表面は、フラットな形状または1つ以上の曲面を有する構造に
形成されてもよい。前記照明装置1000は、上部または上面に多数のパターンPを含む
ことができる。前記パターンPは、第1パターンP1と第2パターンP2を含むことがで
きる。前記パターンPは、互いに異なるパターンで製品の外観におけるイメージを具現す
ることができる。このようなパターンPは、照明装置1000の側面、例えば1側面、2
側面または全ての側面に形成されてもよい。前記第1パターンP1と第2パターンP2は
、一方向に交互に配置されてもよい。前記第2パターンP2は、第1パターンP1が配列
された領域の間で交互に配置されてもよく、繰り返し配置されてもよい。前記第1パター
ンP1は、第2パターンP2が配列された領域の間で交互に配置されてもよく、繰り返し
配置されてもよい。前記第2パターンP2は、多角形形状、円形状、楕円形状、曲面と角
面を有する形状、非定型形状、ライン形状、十字形状のような記号形状のうち少なくとも
一つを含むことができる。前記パターンPの外枠は、第1パターンP1又は/及び第2パ
ターンP2で形成されてもよく、他のパターンで形成されてもよい。前記外枠は、連続的
なラインパターンまたは非連続的なラインパターンで形成されてもよく、第1パターンP
1と第2パターンP2のうち少なくとも一つに連結されてもよい。
【0013】
図2を参照すると、実施例に係る照明装置1000は、基板100と、前記基板100
の上に配置された複数の光源200と、前記光源200の上に配置された樹脂層400と
、前記樹脂層400の上に配置された蛍光体層500と、前記蛍光体層500の上に配置
され、凹部と凸部を有するインク層600を含むことができる。基板100は、絶縁性材
質または導電性材質を含むことができる。基板100は、リジッドまたはフレキシブルな
材質からなることができる。基板100は、透明または不透明な材質からなることができ
る。基板100の一面には、導電性パターンの電極パッドが形成されてもよい。
【0014】
光源200は、基板100の長軸(列)方向にN個の光源200が配置され、基板100
の短軸(行)方向にM個の光源200が配置されてもよい。基板100の長軸方向に配置さ
れたN個の光源200は、互いに同一または互いに異なる離隔距離を有するように形成さ
れてもよい。これと同様に、基板100の短軸方向に配置されたM個の光源200は、互
いに同一または互いに異なる離隔距離を有するように形成されてもよい。光源200の間
の離隔距離は、面光源を効果的に具現するために適宜設計することができる。前記N個お
よびM個は、2個以上であってもよく、互いに同一または異なってもよい。
【0015】
光源200は、発光素子を含むことができる。光源200は、青色、緑色、赤色、白色
、赤外線または紫外線の光を発光することができる。前記光源200は、例えば420n
m~470nmの範囲の青色光を発光することができる。光源200は、化合物半導体か
ら提供されてもよい。光源200は、例えば2族-6族または3族-5族化合物半導体か
ら提供されてもよい。例えば、前記光源200は、アルミニウム(Al)、ガリウム(G
a)、インジウム(In)、リン(P)、ヒ素(As)、窒素(N)から選択された少な
くとも2つ以上の元素を含んで提供されてもよい。光源200は、第1導電型半導体層、
活性層、第2導電型半導体層を含むことができる。前記第1および第2導電型半導体層は
、3族-5族または2族-6族の化合物半導体のうち少なくとも一つで具現することがで
きる。前記第1および第2導電型半導体層は、例えばInxAlyGa1‐x‐yN(0
≦x≦1、0≦y≦1、0≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料からなることがで
きる。例えば、前記第1および第2導電型半導体層は、GaN、AlN、AlGaN、I
nGaN、InN、InAlGaN、AlInN、AlGaAs、GaP、GaAs、G
aAsP、AlGaInP等を含む群から選択された少なくとも一つを含むことができる
。前記第1導電型半導体層は、Si、Ge、Sn、Se、Te等のn型ドーパントがドー
ピングされたn型半導体層であってもよい。前記第2導電型半導体層は、Mg、Zn、C
a、Sr、Ba等のp型ドーパントがドーピングされたp型半導体層であってもよい。活
性層は、化合物半導体で具現することができる。前記活性層は、例えば3族-5族または
2族-6族の化合物半導体のうち少なくとも一つで具現することができる。前記活性層が
多重井戸構造に具現された場合、前記活性層は、交互に配置された複数の井戸層と複数の
障壁層を含むことができ、InxAlyGa1‐x‐yN(0≦x≦1、0≦y≦1、0
≦x+y≦1)の組成式を有する半導体材料で配置されてもよい。例えば、前記活性層は
、InGaN/GaN、GaN/AlGaN、AlGaN/AlGaN、InGaN/A
lGaN、InGaN/InGaN、AlGaAs/GaAs、InGaAs/GaAs
、InGaP/GaP、AlInGaP/InGaP、InP/GaAsを含む群から選
択された少なくとも一つを含むことができる。
【0016】
基板100の上部には、反射層300がさらに形成される。反射層300は、光源20
0から発生した光を上部に誘導する役割をする。反射層300は、ホワイト材質を含むこ
とができる。反射層300は、樹脂材質を含むことができる。反射層300は、シリコン
、エポキシ等を含むことができる。反射層300には、反射物質、例えばTiO2が含ま
れてもよい。
【0017】
樹脂層400は、基板100と光源200の上に配置される。樹脂層400は、複数の
光源200の上面および側面を覆うように形成される。樹脂層400は、透明な樹脂材質
、例えばUV(Ultra violet)樹脂(Resin)、シリコンまたはエポキシのような樹脂材質で
あってもよい。樹脂層400は、1mm~4mmの厚さを有することができる。UV樹脂
は、例えば主材料として、ウレタンアクリレートオリゴマーを主原料とする樹脂(オリゴ
マータイプ)を利用することができる。例えば、合成オリゴマーであるウレタンアクリレ
ートオリゴマーを利用することができる。前記主材料に低沸点希釈型反応性モノマーであ
るIBOA(イソボルニルアクリレート(isobornyl acrylate))、HBA(ヒドロキシブ
チルアクリレート(Hydroxybutyl Acrylate))、HEMA(ヒドロキシメタエチルアクリ
レート(Hydroxy Metaethyl Acrylate))等が混合されたモノマーをさらに含むことがで
き、添加剤として、光開始剤(例えば、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニル-ケトン
,ジフェニル(1‐hydroxycyclohexyl phenyl‐ketone,Diphenyl))、ジフェニル(2,
4,6-トリメチルベンゾイルホスフィンオキシド(Diphwnyl(2,4,6‐trimethylbenzoyl
phosphine oxide))等または酸化防止剤等を混合することができる。前記UV樹脂は、オ
リゴマー10~21%、モノマー30~63%、添加剤1.5~6%を含んで構成される
組成物からなることができる。この場合、前記モノマーは、IBOA(isobornyl Acrylat
e)10~21%、HBA(Hydroxybutyl Acrylate)10~21%、HEMA(Hydroxy Meta
ethyl Acrylate)10~21%の混合物からなることができる。前記添加剤は、光開始剤
1~5%を添加して光反応性を開始する機能をするようにすることができ、酸化防止剤0
.5~1%を添加して黄変現象を改善できる混合物からなることができる。上述した組成
物を利用した前記樹脂層300の形成は、導光板の代わりにUV樹脂等の樹脂で層を形成
して、屈折率、厚さの調節を可能とすると共に、上述した組成物を利用して粘着特性と信
頼性および量産速度を全て充足できるようにすることができる。樹脂層400は、内部に
拡散剤(beads or dispersing agent)をさらに含むことができる。前記拡散剤は、球形状
であってもよく、そのサイズは4μm~6μmの範囲を有することができる。前記拡散剤
の形状およびサイズは、これに限定されるものではない。照明装置において樹脂層400
は、一つの層で形成されてもよく、2つ以上の層を含むことができる。樹脂層400は、
不純物が含まれない第1樹脂層と、前記第1樹脂層の上に拡散剤を含む第2樹脂層を含む
ことができる。これと違うように、第2樹脂層を第1樹脂層の下に形成することができる
。
【0018】
蛍光体層500は、樹脂層400の上に形成される。蛍光体層500は、前記樹脂層4
00の上面又は/及び側面を覆うように配置される。前記蛍光体層500は、樹脂層40
0の表面に接触することができる。前記蛍光体層500は、透明な物質を含むことができ
る。前記蛍光体層500は、透明な絶縁物質を含むことができる。蛍光体層500は、シ
リコン材質であってもよく、互いに異なる化学的結合を有するシリコン材質であってもよ
い。シリコンは、無機物であるケイ素と有機物である炭素が結合された重合体として、無
機物の熱安定性、化学的安定性、耐摩耗性、光沢性等と有機物の特性である反応性、溶解
性、弾力性、加工性等の物性を有している。シリコンを一般シリコン、フッ素比率を高め
たフッ素シリコンを含むことができる。フッ素シリコンのフッ素比率を高めると、防湿性
を改善できる効果がある。蛍光体層500は、前記光源200から放出される光が入射し
て、波長変換された光を提供する波長変換手段を含むことができる。例えば、前記蛍光体
層500は、蛍光体、量子ドット等を含む群から選択された少なくとも一つを含むことが
できる。前記蛍光体または量子ドットは、青色、緑色、赤色の光を発光することができる
。蛍光体は、蛍光体層500の内部に均一に配置される。蛍光体は、フッ化物(fluoride)
系化合物の蛍光体を含むことができ、例えばMGF系蛍光体、KSF系蛍光体またはKT
F系蛍光体のうち少なくとも一つを含むことができる。前記蛍光体は、互いに異なるピー
ク波長を発光することができ、前記光源200から放出された光を互いに異なる黄色と赤
色または互いに異なる赤色ピーク波長で発光することができる。前記蛍光体が赤色蛍光体
である場合、前記赤色蛍光体は610nmから650nmまでの波長範囲を有することが
でき、前記波長は10nm未満の幅を有することができる。前記赤色蛍光体は、フッ化物
(fluoride)系蛍光体を含むことができる。前記フッ化物系蛍光体は、KSF系赤色K2S
iF6:Mn4+、K2TiF6:Mn4+、NaYF4:Mn4+、NaGdF4:M
n4+、K3SiF7:Mn4+のうち少なくとも一つを含むことができる。前記KSF
系蛍光体、例えばKaSi1‐cFb:Mn4+cの組成式を有することができ、前記a
は1=a≦2.5、前記bは5=b≦6.5、前記cは0.001=c≦0.1を満足す
ることができる。また、前記フッ化物系赤色蛍光体は、高温/高湿での信頼性を向上させ
るために、それぞれMnを含有しないフッ化物でコーティングされるか、蛍光体表面また
はMnを含有しないフッ化物コーティング表面に有機物コーティングをさらに含むことが
できる。上記のようなフッ化物系赤色蛍光体の場合、その他蛍光体とは違って10nm以
下の幅を具現できるので、高解像度装置に活用することができる。実施例に係る蛍光体の
組成は、基本的に化学量論(Stoichiometry)に符合しなければならず、各元素は、周期律
表上の各族内で他の元素で置換が可能である。例えば、Srはアルカリ土類(II)族のB
a、Ca、Mg等で、Yはランタノイド系のTb、Lu、Sc、Gd等で置換が可能であ
る。また、活性剤であるEu等は、所望のエネルギー準位に応じてCe、Tb、Pr、E
r、Yb等で置換が可能であり、活性剤単独または特性変形のために不活性剤等がさらに
適用されてもよい。前記量子ドットは、II‐IV化合物またはIII‐V族化合物半導体を含む
ことができ、赤色光を発光することができる。前記量子ドットは、例えばZnS、ZnS
e、ZnTe、CdS、CdSe、CdTe、GaN、GaP、GaAs、GaSb、I
nP、InAs、In、Sb、AlS、AlP、AlAs、PbS、PbSe、Ge、S
i、CuInS2、CuInSe2等のようなもの及び組合わせからなることができる。
【0019】
インク層600は、蛍光体層500の上に配置される。インク層600は、赤色のイン
ク、即ちインク粉末を含むことができる。インク層600は、光源200が点灯されない
時、照明装置1000の外面が赤色に見える。インク層600は、光源200が点灯また
は点灯されない場合のいずれも赤色に見える。このような照明装置は、表面の色車による
異質感を防止することができる。インク層600は、樹脂材質で形成され、内部に赤色の
インクが一定重量%で含まれる。例えば、赤色インクは、インク層600内に2wt%~
10wt%を含むことができる。前記インク層600は、例えば赤色のインクを含むよう
に構成したが、他のカラー、例えば黄色または青色のような多様な色のインク粉末を含む
ことができる。このような色を有するインク粉末は、点灯または未点灯時に表面カラーを
インクカラーで提供するか、点灯または未点灯時の表面カラーの差を減らすことができる
。
【0020】
インク層600の上面には、パターンPを具現するために互いに異なる高さを有する多
数のインク層600を含むことができる。インク層600は、凹部と凸部を含むことがで
きる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含むことができる
。前記第1インク層610は、前記蛍光体層500の上に配置されるか、前記蛍光体層5
00の表面に接触することができる。前記第2インク層620は、前記第1インク層61
0の上に配置される。前記第2インク層620は、前記第1インク層610の上に所定形
状を有するパターンを含むことができる。前記第2インク層620の上面面積は、前記第
1インク層610の下面面積より小さくてもよい。前記第1インク層610は、凹部を有
する領域を含むことができる。前記凹部は、凸部の間に形成された溝またはリセスであっ
てもよい。第2インク層620は、凸部が形成された領域であってもよい。前記凸部は、
互いに連結されるか凹部の外側に配置されてもよい。前記凹部は、複数配列されるか凸部
の内側に配置されてもよい。前記凹部は、複数の凸部の間にそれぞれ配置されてもよい。
前記凸部は、インク層600の上面に向かって突出した構造であり、前記凹部は、前記イ
ンク層600の上面から下面に向かって陥没した構造を有することができる。前記第1イ
ンク層610は、第1パターンP1を具現するための層であってもよい。前記第1パター
ンP1は、複数の凹部を含むことができる。前記第1パターンP1は、互いに離隔した複
数の凹部を含むことができる。前記第2インク層620は、第2パターンP2を具現する
ための層であってもよい。前記第2パターンP2は、少なくとも一つの凸部または互いに
連結される凸部を含むことができる。前記第2パターンP2は、第1パターンP1の間に
配置されるか、凸部の間に配置されてもよい。前記第1インク層610と前記第2インク
層620は、同じ材質の層または異なる材質の層であってもよい。前記第2パターンP2
は、樹脂層400の上面の上に配置され、側面の上には形成されなくてもよい。前記第2
パターンP2または第2インク層620は、蛍光体層500の上面の上に配置され、側面
に形成されなくてもよい。前記第2パターンP2または第2インク層620は、蛍光体層
500または樹脂層400の側面に形成されなくてもよい。前記インク層600の側面は
、前記凸部なしにフラットな平面に形成されてもよい。これは、蛍光体層500または樹
脂層400の側面における立体イメージは、外側から見る時、大きい効果を与えないから
である。
【0021】
図3に示されたように、第1インク層610の上面の高さh1は、第2インク層620
の上面の高さh2より低くてもよい。第1インク層610の上面の高さh1は、第2イン
ク層620の上面の高さh2の1/5以上で、高さh2より小さくてもよい。第1インク
層610の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる。第2インク層620
の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有することができる。第1イン
ク層610の高さh1が第2インク層620の高さh2の1/5未満の場合、第1インク
層610の高さh1が非常に低いので、外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。前
記第1インク層610の高さh1は、インク層600の下面から凹部の上面までの高さで
あってもよい。前記第2インク層620で上面の高さh2は、前記インク層600の下面
から凸部の上面までの高さであってもよい。前記第1インク層610の高さh1は、凹部
の底部の高さであってもよい。前記第2インク層620の高さh2は、凸部の上面の高さ
であってもよい。前記高さh1は、インク層600における最小厚さであってもよく、高
さh2は、インク層600における最大厚さであってもよい。
【0022】
第2インク層620の上面の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と対応することが
できる。蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmの範囲
を含むことができる。よって、第1インク層610の高さh1は、蛍光体層500の高さ
h3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2インク
層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンPを具現するための
一例に過ぎず、パターンPの形状に応じて多様な幅に形成することができる。即ち、水平
方向の凹部の幅は、凸部の幅より大きくてもよく、逆に、凹部の幅は、凸部の幅より小さ
くてもよい。第1インク層610の上面610aは、第1インク層610の下面またはイ
ンク層600の下面と平行するように配置されてもよい。第1インク層610の上面61
0aは、第2インク層620の上面620aと平行するように配置されてもよい。前記凹
部の上面は、前記凸部の上面と平行することができる。前記第1インク層610は、上面
610aをフラットな構造に形成することで、第1インク層610を通じて出射する光は
同じ輝度を有することができる。前記蛍光体層500の上面は、前記インク層600の下
面と平行することができる。前記蛍光体層500の上面は、前記インク層600の下面と
接触することができる。複数のインク層610、620の露出される上面の高さを異なる
ように提供して、未点灯時に立体イメージは提供し、点灯時に光の輝度レベルに応じて立
体効果を強弱に調節することができる。
【0023】
図4および
図5を参照すると、第1インク層610は、第1パターンP1を形成するた
めの領域を含むことができる。第2インク層620は、第2パターンP2を形成するため
の領域であってもよい。光源200が点灯されると、第1パターンP1と第2パターンP
2は赤色イメージを具現することになる。第1インク層610は、高さが第2インク層6
20の上面の高さより低いので、蛍光体層500から出射する光を遮断する量が少なくな
る。即ち、インク層600の高さが高いほど光を遮断する量が多くなる。即ち、インク層
600の厚さが厚い領域であるほど光を遮断する量が多くなる。これによって第1インク
層610の凹部を通じて放出された光の輝度は、第2インク層620、即ち、凸部を通じ
て放出される光の輝度より高くなる。即ち、第1インク層610の凹部から放出された光
の輝度は、明るい赤色パターンで提供され、第2インク層620の輝度は、第1インク層
610の輝度より暗い赤色パターンで提供される。第1パターンP1と第2パターンP2
は、点灯時に輝度差を有する赤色イメージで提供される。光源200から出射する光の輝
度がローレベル、例えば10カンデラ以下の場合、第1パターンP1と第2パターンP2
の境界は明確に見えるか区分される。ここで、10カンデラは、テールモードで出射する
光の輝度範囲である。また、光源200から出射する光の輝度がハイレベル、例えば60
カンデラ以上の場合、第1パターンP1と第2パターンP2の境界は見えないか区分でき
なくなる。ここで、60カンデラは、ストップモードで出射する光の輝度範囲である。前
記ローレベルで前記凹部と前記第2インク層620を通じて放出された光の明るさの差は
、前記ハイレベルで前記凹部と前記第2インク層620を通じて放出された光の明るさの
差より大きくてもよい。第1駆動モードは、第1パターンP1と第2パターンP2の境界
の部分で輝度差が大きく、第2駆動モードは、第1パターンP1と第2パターンP2の境
界の部分で輝度差が小さくてもよい。即ち、テールモードの場合、第1パターンP1と第
2パターンP2の境界を明確に区分することになるので、テールモードでは照明のイメー
ジで提供される。ストップモードの場合、照明のイメージが具現されないので、運転者に
イメージなしに赤色のみを見せることができ、安全運転を誘導することができる。
【0024】
図6~
図8は、発明のインク層の変形例を示した断面図である。前記変形例は上記に開
示された実施例の説明を選択的に含むことができる。
【0025】
図6を参照すると、実施例の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構造を
有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を含
むことができる。前記第1インク層610の領域のうち一番低い領域の高さh1は、第2
インク層620の上面の高さh2より小さくてもよい。第1インク層610において一番
低い領域の高さh1は、第2インク層620の上面の高さh2の1/5以上を有すること
ができる。第1インク層610の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる
。第1インク層610の高さh1は、第2インク層620に向かうほど高く形成されても
よい。第1インク層610の高さh1は、凸部に隣接した領域が一番高く、凸部から遠い
領域であるほど小さくてもよい。前記第1インク層610において凹部の一端またはエッ
ジは、第2インク層620の上面の高さと同じ高さを有することができる。前記第1イン
ク層610の上面610a、即ち凹部の底部は、第2インク層620の上面620aで傾
斜することができる。第1インク層610の上面610aは、少なくとも一つ以上の傾斜
面を含むことができる。第1インク層610の上面610aは、2つの傾斜面が一定角度
をなすか、凹部の中心で対称するように形成されてもよい。前記傾斜面は、第2インク層
620の上面620aと一定角度で傾斜することができる。第1インク層610の上面6
10a、即ち凹部の底部は、第1インク層610の中心または凹部の中心に行くほど深く
なる構造を有することができる。上記では、第1インク層610の上面610aまたは各
凹部の底部が2つの傾斜面からなったものを図示したが、1つの傾斜面または3つ以上の
傾斜面を有することができる。前記第1インク層610の上面610aが傾斜面に形成さ
れることで、照明のイメージにグラデーション(Gradation)効果を具現することができる
。これにより全体イメージをよりソフトに具現でき、審美感を向上させることができる。
前記第2インク層620の上面の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを
有することができる。第1インク層610の高さh1が第2インク層620の上面の高さ
h2の1/5未満の場合、第1インク層610の高さが非常に低くなって外部から見た場
合、赤色を表現しにくくなる。第2インク層620の上面の高さh2は、蛍光体層500
の高さh3と同一であってもよい。前記蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、
例えば0.5mm~1mmを有することができる。よって、第1インク層610の高さh
1は、蛍光体層500高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク
層610の幅を第2インク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパ
ターンを具現するための一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様な幅に設定すること
ができる。
【0026】
図7に示されたように、発明の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構造
を有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620を
含むことができる。第1インク層610の上面の高さh1は、第2インク層620の上面
の高さh2より低くてもよい。第1インク層610で一番低い領域の高さh1は、第2イ
ンク層620の上面の高さh2の1/5以上を有することができる。第1インク層610
の高さh1は、最小0.2mm以上を有することができる。第1インク層610の高さh
1は、第2インク層620に向かうほど高く形成されてもよい。第1インク層610の高
さh1は、凸部に隣接した領域が一番高く、凸部から遠い領域であるほど小さくてもよい
。前記第1インク層610の一端またはエッジは、第2インク層620の上面の高さと同
じ高さを有することができる。第1インク層610の上面610aは、第2インク層62
0の上面620aで傾斜した面または曲率を有する曲面を含むことができる。第1インク
層610の上面610aは、少なくとも一つ以上の曲面を含むことができる。前記インク
層600の高点から底点まで連結した直線が一定角度で傾斜することができる。第1イン
ク層610の上面610aまたは凹部の底部は、第1インク層610の中心、即ち凹部の
中心に行くほど深くなる構造を有することができる。前記上面610aは、凹状の曲面を
含むことができる。前記曲面の形状は、半球形状を含むことができる。第1インク層61
0の上面610aが曲面に形成されることで、照明のイメージにグラデーション効果を具
現することができる。これにより全体イメージをよりソフトに具現でき、審美感を向上さ
せることができる。
【0027】
前記第2インク層620の高さh2は、1mm以下、例えば0.5mm~1mmを有す
ることができる。第1インク層610の高さh1が第2インク層620の高さh2の1/
5未満の場合、第1インク層610の高さが非常に低くなって外部から見た場合、赤色を
表現しにくくなる。第2インク層620の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と対応
することができる。蛍光体層500の高さh3は、0.5mm以上、例えば0.5mm~1
mmを有することができる。よって、第1インク層610の高さh1は、蛍光体層500
高さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2イ
ンク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンを具現するため
の一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様に幅の範囲を設定することができる。
【0028】
図8に示されたように、実施例の変形例に係るインク層600は、凹部と凸部を含む構
造を有することができる。インク層600は、第1インク層610と第2インク層620
を含むことができる。第1インク層610は、互いに異なる高さを有する複数の層を含む
ことができる。例えば、第1インク層610は、第1-1インク層611と第1-2イン
ク層612を含むことができる。前記第1-1インク層611は、第2インク層620と
第1-2インク層612の間に配置されるか、第2インク層620と第1-2インク層6
12のうち少なくとも一つに隣接するように配置されてもよい。前記第1-2インク層6
12は、第1-1インク層611と前記第2インク層620の間に配置されるか、第2イ
ンク層620と第1-2インク層612のうち少なくとも一つに隣接するように配置され
てもよい。前記第1インク層610は、複数の凹部を含むことができる。前記第1インク
層610は、階段型構造の凹部を含むことができる。第1インク層610は、水平方向に
段付の構造を有することができる。第1-1インク層611の上面の高さh11は、第1
-2インク層612の上面の高さh12より高く形成されてもよい。第1-1インク層6
11の上面の高さh11は、第2インク層620の上面の高さh2より低く形成されても
よい。第1-2インク層612の上面の高さh12は、最小0.2mm以上に形成されて
もよい。これによってインク層600は、3つの層、例えば、第1-1インク層611、
第1-2インク層612、第2インク層620を有し、3つの色上によってイメージを具
現できることになる。水平方向に第1-1インク層611の幅と第1-2インク層620
の幅は、同一または異なるように形成されてもよい。水平方向に第1-1インク層611
と第1-2インク層612の幅は、パターンの形状に応じて多様に形成されてもよい。前
記第1-1インク層611と第1-2インク層612は、凹部内に配置されてもよい。
【0029】
前記第1-1インク層611の上面は、第2インク層612の上面と平行するように形
成されてもよい。第1-1インク層611の上面は、第1-2インク層612の上面と平
行するように形成されてもよい。前記第1-1インク層611が第1凹部であり、前記第
1-2インク層612が第2凹部である場合、第1凹部の上面は、第2凹部の上面と平行
することができる。前記第1凹部の上面と第2凹部の上面は、凸部の上面と平行すること
ができる。前記凹部は、互いに異なる高さを有する複数の底面を含むことができる。
【0030】
第1-1インク層611の上面は、第1-2インク層612の上面より高い位置に配置
されてもよい。第1-1インク層611の上面は、第2インク層620の上面より低い位
置に形成されてもよい。第2インク層620の上面の高さh2は、1mm以下、例えば0
.5mm~1mmを有することができる。第1-2インク層612の上面の高さh12が
第2インク層620の上面の高さh2の1/5未満の場合、第1‐2インク層612の上
面の高さが非常に低くなって外部から見た場合、赤色を表現しにくくなる。第2インク層
620の上面の高さh2は、蛍光体層500の高さh3と同一であってもよい。蛍光体層
500の高さh3または厚さは、0.5mm以上、例えば0.5mm~1mmを有すること
ができる。よって、第1-2インク層612の上面の高さh12は、蛍光体層500の高
さh3の1/5以上に形成されてもよい。図面では、第1インク層610の幅を第2イン
ク層620の幅より小さく形成したが、これは、実施例に係るパターンを具現するための
一例に過ぎず、パターンの形状に応じて多様な幅に設定することができる。変形例は、3
つ以上の互いに異なる色を具現するように、より多様なパターンを効果的に具現できる効
果がある。または、2つまたは3つ以上の互いに異なるインクを有する層が垂直方向で互
いに異なる高さで配置されることで、所定形状を有するイメージの立体効果を与えること
ができる。ここで、前記第1、2インク層のインク粉末は、同一または異なってもよく、
外枠のイメージを段差構造または深さの差を利用して立体イメージで提供することができ
る。前記第1インク層の第1、2層内のインク粉末は、同一または異なってもよく、全体
表面のイメージを段差構造または深さの差を利用して立体イメージを提供することができ
る。前記第1、2インク層内のインク粉末が同じ材料である場合、インク層は、第1高さ
を有する凹部および前記凹部の外側に凸状の凸部を含むことができる。
【0031】
図9は、発明の実施例に係る照明装置を備えた車両用リアランプを示した概略斜視図で
ある。
図9に示されたように、車両用ランプは、リアパネル2000と前記リアパネル2
000に結合される複数の照明装置1000を含むことができる。ここで、照明装置10
00は、上記に開示されたモジュールであってもよい。照明装置1000は、テール‐ブ
レーキランプ領域とターンシグナルランプ領域に設置される。テール‐ブレーキランプ領
域に配置された照明装置1000は、夜間走行時に後方の車両に自分の位置を知らせる尾
灯の役割をすることができる。また、照明装置1000は、後方の車両に自分の車両が減
速していることを知らせる停止表示灯の役割をすることができる。ターンシグナルランプ
領域に配置された照明装置1000は、信号機能を目的とし、車両が進行しようとする方
向を他車両に知らせる機能をする。リアパネル2000には、照明装置1000が接続さ
れるように接続部が形成されてもよい。接続部は、リアパネルと別途の構成であってもよ
く、リアパネル2000と一体形成された構成であってもよい。リアパネル2000に結
合される照明装置1000は、スライディング方式でリアパネルまたは接続部に結合され
てもよい。例えば、照明装置1000には、基板の端子が露出し、これと対応するリアパ
ネル2000または接続部には、基板の端子と電気的に接続される接触端子が形成されて
もよい。上記では、車両用ランプを車両のリアランプを一実施例として説明したが、これ
に限定されるものではなく、車両のフロントランプまたはムードランプ等その他ランプ構
造を含むことができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板の上に配置された複数の光源と、
前記基板及び前記複数の光源の上に配置された樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、
前記蛍光体層の上に配置されたインク層と、を含み、
前記インク層は、前記蛍光体層の上に配置された第1インク層と、前記蛍光体層の上面を基準として前記第1インク層の上面高さより高い上面高さを有する第2インク層を有し、
前記第1インク層は、前記蛍光体層の上に配置された第1-1インク層と、前記蛍光体層の上面を基準として前記第1-1インク層の上面高さより小さい上面高さを有する第1-2インク層を含む、照明装置。
【請求項2】
前記インク層の下面で前記第1インク層の高さは、前記インク層の下面から前記第2インク層の上面までの高さの1/5以上である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記インク層の上面は、前記第2インク層の上面に対し傾斜している、請求項2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記インク層の上面は、曲面を含む、請求項2に記載の照明装置。
【請求項5】
前記インク層の厚さは、前記蛍光体層の厚さと同一であり、
前記インク層の厚さは、前記インク層の下面から前記第2インク層の上端までの高さである、請求項1から4のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1-1インク層、前記第1-2インク層及び前記第2インク層の幅は、互いに異なる、請求項1から5のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第1インク層は、前記複数の光源から放出される光によって第1パターンの光を具現し、前記第2インク層は、前記第1インク層と異なる第2パターンの光を具現し、
前記照明装置の光の輝度が10カンデラ以下である場合、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの明るさより明るく、
前記照明装置の光の輝度が60カンデラ以上である場合、前記第1パターンの領域の明るさは、前記第2パターンの領域の明るさと対応する、請求項1から6のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記第1インク層と前記第2インク層は、同一物質で形成された、請求項1から7のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項9】
基板と、
前記基板の上に配置された複数の光源と、
前記基板及び前記複数の光源の上に配置された樹脂層と、
前記樹脂層の上に配置された蛍光体層と、
前記蛍光体層の上面及び複数の側面の上に配置されるインク層と、を含み、
前記インク層は、前記蛍光体層の上面及び複数の側面に配置される第1インク層と、前記第1インク層の領域の間に配置される第2インク層を含み、
前記第1インク層は、前記蛍光体層の上面を基準として前記インク層の中心から前記第2インク層の上端に行くほど高さが異なる領域を含む、照明装置。
【請求項10】
前記蛍光体層の上面で前記第1インク層の高さは、前記蛍光体層の上面で前記第2インク層の高さの1/5以上であり、
前記インク層の側面は、前記蛍光体層の側面まで延長され、平面を有する、請求項9に記載の照明装置。
【請求項11】
前記第2インク層の上面の面積は、前記第1インク層の下面の面積より小さい、請求項9または10に記載の照明装置。
【請求項12】
前記第1インク層と前記第2インク層は、同一物質で形成された、請求項9から11のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項13】
前記インク層は、上面から下面を向けて陥没した複数の凹部を有し、
前記インク層の複数の凹部は、前記インク層の下面から離隔する、請求項9から12のいずれか一項に記載の照明装置。
【請求項14】
前記第1インク層は、前記蛍光体層の上面に配置され、
前記第2インク層は、前記第1インク層の領域の間に配置され、
前記第1インク層は、前記複数の凹部と前記蛍光体層の間に配置される、請求項13に記載の照明装置。
【請求項15】
前記第2インク層は、前記複数の凹部の間に配置され、
前記第1インク層の領域の間に配置された前記第2インク層の上面は、同一高さを有する、請求項14に記載の照明装置。