(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097150
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】容器引っ掛け棒およびその使用方法
(51)【国際特許分類】
B25J 1/00 20060101AFI20240710BHJP
【FI】
B25J1/00
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000453
(22)【出願日】2023-01-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-08-21
(71)【出願人】
【識別番号】714009924
【氏名又は名称】鈴木 郁子
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 郁子
【テーマコード(参考)】
3C707
【Fターム(参考)】
3C707AS01
3C707HT21
3C707MT01
3C707XF01
3C707XF02
3C707XF09
(57)【要約】
【課題】踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用しないで、離れた場所に置かれた容器を入手することや、また設置することが手元の角度操作を必要としないで簡単に扱えることができる。
【解決手段】本発明の容器引っ掛け棒は、容器の縁に引っ掛ける為の引っ掛け部と柄部とを回転体で接続させて、ラチェット機構の歯車を施した回転体に引っ掛け部の上部爪部と下部押え部を装着して、また回転体は柄部の先端で回転体が前後に回動が出来るように接続させた。そして回転体の歯車の回転を制御できるストッパを柄部内に備えて、そのストッパは柄部の基端部の取手に備えたレバーと連結させる事で、レバーの操作だけで回転体の回動操作を可能した。これで回転体に装着した引っ掛け部はレバーの操作だけで操作や、停止することを可能にする事で引っ掛け部を容器の縁に挿入させた後圧着させて容器を取得出来るようにした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を引っ掛けて入手するための容器引っ掛け棒であって、
隙間を介して対向する一対の上部爪部と下部押え部を有する引っ掛け部と、
前記引っ掛け部に接続した回転体を有して、
前記回転体を回転自在に支持する柄部を有し、
前記柄部の基端部には、取手とレバーを備えて、
前記回転体の回転を制御できるストッパを有し、
前記回転体のストッパは前記柄部の基端部に備えたレバーと接続して、
前記レバーの操作により、前記ストッパは可動して前記回転体と係合して回動を制御出来て、
前記引っ掛け部と前記柄部の角度を固定でき、
前記レバーの操作が前記ストッパを解除して前記回転体との係合を解除することによって
前記引っ掛け部は前記柄部から回動可能状態にでき、
前記引っ掛け部は前記レバー操作で、前記引っ掛け部の爪部を容器の縁に挿入し容器に圧着して容器を取得や設置ができる容器引っ掛け棒。
【請求項2】
請求項1に記載の容器引っ掛け棒は、
前記引っ掛け部の下部押え部の先端に回転可能な圧着プレートを備えて
前記引っ掛け部の上部爪部より前記下部押え部の重量を重くして、
前記レバーの操作で前記ストッパが前記回転体から解除状態の場合は、前記柄部の角度に関係なく前記上部爪部は常に上位に位置して、容器の縁に挿入しやすくして、
前記圧着プレートは前記下部押え部の先端で回転でき、
前記引っ掛け部が容器を取得や設置する時は前記下部押え部に対して直角にでき、
前記圧着プレートは引っ掛け棒の収納の時は前記下部に沿って配置できるようにした容器引っ掛け棒。
【請求項3】
請求項1から2のいずれかに記載の容器引っ掛け棒の使用方法であって、
前記引っ掛け部は上部爪部と下部押え部を前記レバーの操作だけで前記引っ掛け部と前記柄部との角度を固定や解除することが出来て、ストッパと回転体の係合が解除していれば柄部の角度に関係なく前記引っ掛け部の上部爪部を容器の縁部に挿入させやすく、ストッパと回転体の係合によって角度が固定すれば前記柄の動きは前記引っ掛け部に反映できて、前記爪部に容器の重さを利用して容器を圧着させて容器を取得や設置できるようにした容器引っ掛け棒の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高所や離れた場所に置かれた容器を入手する容器引っ掛け棒およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般家庭では高所に置かれた容器を入手するには、踏台や脚立を利用し、また離れた所ではマジックハンドの使用が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来の方法では、踏台や脚立を利用する場合は転倒する可能性があって危険性を伴う。そして狭い場所では踏台や脚立を安定して設置することができない場合もあって不便である。また、車椅子利用者や足に障害がある人にとっては、踏台や脚立の利用は無理であるため、自力で入手するのは不可能であった。
【0005】
また、高所に置かれた物体に対応することができるマジックハンドは少なく、また離れた場所に置かれた場合、マジックハンドでは物体を直接掴み取るため、物体の形体に制限があり、繊細な物体では形体を損なう場合もあった。特許文献1に記載の技術は、この問題を解決しようとする容器引っ掛け棒で、手元の操作レバーの回転操作が雄ねじ棒の螺旋運動により伝達棒の前進後退の直進運動に転換して、連結した引っ掛け部の爪部を傾斜させることを可能にしたので、操作レバーの操作で引っ掛け部の爪部の傾斜を細かく調整するだけでなく固定も出来るようにした。しかし容器の設置場所によっては容器の側面に爪部を装着するには爪部の角度を手元の操作レバーで角度調整する必要がある為寸時に取得は出来なく、また上部と下部に置かれた容器を取得する際に引っ掛け部の爪部を上下に反転して容器の縁に引っ掛ける為、爪部が上部と下部に必要であった。ゆえに容器の縁の形体によっては爪部を挿入や外す時に操作しにくい時もあり、また角度調整機構を設置することで引っ掛け棒自体の重量がかかる為取得の時に負担にもなっただけでなく設置するのに費用も掛かった。
【0006】
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、踏台や脚立に乗らず、またマジックハンドを利用することなく離れた場所の容器を入手したり置いたりすることを、爪部の角度を手元調整しなくても寸時に爪部を動かして容器の縁に爪部を引っ掛けて圧着させて簡単に容器を取得可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の目的を達成する為に、容器引っ掛け棒は容器の縁に引っ掛ける為の引っ掛け部と柄部とを回転体で接続させて、ラチェット機構の歯車を施した回転体に引っ掛け部の上部爪部と下部押え部を装着して、また回転体は柄部の先端で回転体が前後に回動が出来るように接続させた。そして回転体の歯車の回転を制御できるストッパを柄部内に備えて、そのストッパは柄部の基端部の取手に備えたレバーと連結させる事で、レバーの操作だけで回転体の回動操作を可能した。これで回転体に装着した引っ掛け部はレバーの操作だけで操作や、停止することを可能にする事で引っ掛け部を容器の縁に挿入させた後圧着させて容器を取得出来るようにした。
【0008】
この容器引っ掛け棒は取手の手元のレバーを操作するだけでストッパを制御して引っ掛け部を前後に回動させて容器の縁に爪部を挿入させて容器を取得できるが、引っ掛け部の爪部を回転体に装着する時に上部爪部を下部押え部より重量を下げて回転体に設置することで、回転体が前後に回動出来る場合は軽い上部爪部は常に上部に位置して重い下部押え部は下部に位置するようにしたので、上部爪部だけで下部押え部の爪部は必要無くなり上部爪部が容器の縁に引っ掛ければ下部は容器の側面に接することが出来て、上部爪部と下部爪部の間に容器の縁を挿入する煩わしさが無くなり、上部爪部を容器に引っ掛けるだけなので外す時も上部爪部を上に上げるだけで外れるので簡単に容器から外せるようにした。
【0009】
回転体に装着した引っ掛け部は上部爪部より下部押え部の重量を重くして設置するだけでなく下部押え部の先端に圧着プレートを回転可能に設置した。この圧着プレートを水平に位置すれば容器の側面を幅広く圧着出来て、より安定した取得が出来るようにした。また圧着プレートを水平や垂直に回転可能に設置した事で、引っ掛け棒を収納する時は圧着プレートを垂直に回転させれば下部に沿って出っ張りが無くなり収納しやすくした。
【0010】
容器を取得するだけでなく、手元のレバー操作で引っ掛け部と柄部の角度を容器の設置したい場所に調整した後、容器の縁に上部爪部を挿入させて下部押え部の圧着プレートを容器の側面に圧着させてから、柄部の操作で容器を設置したい場所に移動して設置することも出来る。これで角度調整機構を排除してもレバーの操作だけで瞬時に容器を取得も設置も出来るので簡単に使用できて、また容器引っ掛け棒の柄部内に設置した角度調整機構も必要がなくなり重量も軽減が出来てより扱いやすくなった。また角度調整機構を無くすことで角度調整機構にかかるコストも削減出来た容器引っ掛け棒を提供できるようにした。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、多様な場所に置かれた容器を容器引っ掛け棒で入手することが可能になる。また健常者にとっては容器の設置場所が取得可能な場所であっても、車椅子や足に障害がある人にとっては障害物がある場合や狭くて容器の傍に近寄れない場合でも、離れた場所から容器を入手したり、別の場所に移動させたりすることができるようになる。また、レバーを操作するだけで、手元の角度調整の必要がなくなる事で幅広く利用でき生活に密着した容器引っ掛け棒にした。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】実施形態1の容器引っ掛け棒の全体の概要図である。
【
図2】実施形態1の容器引っ掛け棒の回転体にラチェット機構の歯車を設置した断然図である。
【
図3】実施形態1の引っ掛け部の下部押え部に圧着プレートを設置した概要図である。
【
図4】実施形態1の変形例で容器引っ掛け棒の回転体に凹凸体を設置した時の回転体と柄部の断面図。
【
図5】実施形態1の容器が上部に置かれている場合の引っ掛け部の爪部と柄部の動作を示す図である。
【
図6】実施形態1の容器が下部に置かれている場合の引っ掛け部の爪部と柄部の動作を示す図である。
【
図7】本発明の実施形態2にかかる容器引っ掛け棒の断面図である。
【
図8】本発明の実施形態2の引っ掛け部に装着した回転体の内部図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態だけでなく、実質的には同一である形態の説明も追加して説明する。
【0014】
(実施形態1)
図1は、実施形態1の容器引っ掛け棒の全体の概要図である。この容器引っ掛け棒は、引っ掛け部1と柄部5と回転体2で構成されていて、引っ掛け部1は回転体2に装着させて、回転体2は柄部5の先端で前後に回動が出来るように接続して、また回転体2にはラチェット機構の歯車3を施して、この歯車3に係合や解除出来るように付勢用のバネを付けたストッパ4を柄部5内に備えた。また柄部5の基端部には取手6を装着して取手6には手元で操作できるレバー7を備えて、このレバー7とストッパ4は柄部内を内通した接続帯8で接続させた。これでレバー7が操作すればストッパ4に反映するようになりレバー7の操作でストッパ4が回転体2の歯車3から外れると回転体2は前後の回動が自由になり回転体2に装着している引っ掛け部1は柄部5の先端で前後に回動出来るようになり、引っ掛け部1の上部爪部1aは離れたところに置かれた容器の縁に引っ掛ける事が出来て、またレバー7の操作でストッパ4が回転体2の歯車3に勘合すれば回転体2の回動は停止して回転体2に装着している引っ掛け部1と柄部5は固定して、柄部5の動きは引っ掛け部1に反映することになり、柄部5の動きで容器に挿入した上部爪部1aは容器の内側に下部押え部1bの圧着プレート9は容器の側面に圧着させることが出来て容器を取得出来るようにした容器引っ掛け棒である(
図1、2参照)。
【0015】
図3は、実施形態1の引っ掛け部1の下部押え部1bの概要図である。下部押え部1bは長尺状のプレート体と圧着プレート9備えて構成されている、プレートの一方端は回転体に接続して、プレート体の他方端に圧着プレートが回転自在に取り付けられている。回転体2に引っ掛け部1を設置する時に上部爪部1aが下部押え部1bより重量を軽くして設置する事で、ストッパ4が歯車3から解除されて回転体2が柄部5の先端で前後に回動している時は、上部爪部1aは常に上部に位置して下部押え部1bは下部に位置するようにした。このことで離れた場所に置かれた容器がどのような場所でも、容器の縁に上部爪部1aが引っ掛けやすく、また引っ掛けた上部爪部1aと下部押え部1bがより容器にしっかりと圧着出来るように下部押え部1bに圧着プレート9を備えた。この圧着プレート9は、長辺及び短辺を有する略矩形状の板として、圧着プレート9は固定部材10により、下部押え部1bの先で回転自在に設置されていて、固定部材10を回転中心として、水平状態と垂直状態に切り替え可能に下部押え部1bに対して回転可能にした。これにより、容器引っ掛け棒の使用時は圧着プレート9を回転させて圧着プレート9を好ましい状態に配置することができる。したがって、容器引っ掛け棒の使用時には、圧着プレート9は容器の側面に水平に接するようにして容器の側面をしっかりと支える事が出来て容器を落としにくく、安定して容器を移動することができ、収納時には垂直に回転して下部押え部1bに沿うように動かせば場所を取らずに収納することができる。また、圧着プレート9を備えることで、容易に下部押え部1bの重量を上部爪部1aに比べて重くすることができる。また、圧着プレート9の重量を調整することにより、下部押え部1bと上部爪部1aとの重量の割合を容易に調整することができる(
図3参照)。
【0016】
また、柄部5の基端部に備えた取手6のレバー7の操作でストッパ4が歯車3に係合すれば、柄部5に対して引っ掛け部1は固定されて、その状態で引っ掛け部1の上部爪部1aを容器の縁に挿入させて、下部押え部1bの圧着プレート9を水平に出して容器の側面に圧着させれば、容器は引っ掛け部1に安定して引っ掛かることが出来て、離れた場所に容器を置くことが出来る。この時は柄部5の角度は容器の設置場所に対して柄部5と引っ掛け部1の角度を合わせることが必要であるが、柄部5と引っ掛け部1の角度はレバー7の調整でストッパ4を歯車3から解除や係合すれば簡単に調整できる。また設置した後、容器の縁から上部爪部1aが外し難い場合は、手元のレバー7の操作でストッパ4を歯車3から解除すれば引っ掛け部1は回動出来て容器の縁から簡単に上部爪部1aを外すことが出来る、このように、容器引っ掛け棒は、柄部5と引っ掛け部1とを所定の角度に固定した角度固定状態と、ストッパ4が歯車3から解除されて引っ掛け部1が柄部5に対して自由に回動可能となる解除状態を有し、これらの状態への切替えが可能である。これで容器引っ掛け棒の使用時には、固定状態として安定して容器を引掛けて移動することができ、容器の移動が完了して容器から引っ掛け部1をはずす際には解除状態として、容易に容器から引っ掛け部1をはずすことができる。これでいかなる場所にも容器を設置も取得も可能にした(
図1、2、5、6参照)。
【0017】
この容器引っ掛け棒は、上部爪部1aを容器の縁部を引っ掛けて、容器の重さを利用して下部押え部1bの圧着プレート9に圧着させることで容器を入手する方法で、容器引っ掛け棒の、上部爪部1aが容器の縁に引っ掛けて圧着プレート9が容器の側面に圧着することが可能であれば容器の形体に制限がなく入手することができる。また、この容器引っ掛け棒は、上部爪部1aと下部押え部1bの圧着プレート9を容器の側面に圧着させて取得する方法で、物体を直接把持して取得する方法でないので、把持出来ないような繊細な物体でもあってもその物体が、容器に収納することが可能であれば物体を入手することができる。また上部爪部1aが容器の縁に挿入して下部押え部1bの圧着プレート9が容器の側面に接することが出来れば取得可能であるが、容器を持ち上げた時に容器の外側面が容器に収納されている物体の重さに耐えるだけの強度があれば、容器の材質や形体は選ばないが、上部爪部1aと下部押え部1bの圧着プレート9の容器に接する面は滑りにくい材質を用いた方がより安全な取得に繋がると思われる。
【0018】
(実施形態1変形例)
図4は、実施形態1の変形例で容器引っ掛け棒の回転体に凹凸体を設置した時の回転体と柄部の断面図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0019】
図4は、実施形態1の変形例で容器引っ掛け棒の回転体2に凹凸体3aを設置した時の回転体2と柄部5の断面図である。引っ掛け部1と柄部5の連結部の回転体2にラチェット機構の歯車3を設置せず、回転体2に凹凸体3aを施して、その凹凸体3aに係合や解除できるようにストッパ4aを柄部5内に備えて、このストッパ4aにはストッパ4aが凹凸体3aに係合や解除が出来るように、ストッパ4aに付勢用のバネ4b付けて柄部5内に備えて、ストッパ4aは柄部5の基端部の取手6に備えたレバー7と柄部5に内通した接続帯8で接続させて、レバー7の操作が接続帯8を介してストッパ4aに反映してストッパ4aが凹凸体から解除すれば引っ掛け部1が前後に回動して容器の縁に上部爪部1aを挿入出来て、またレバー7の操作でストッパ4aが凹凸体3aに係合すれば、引っ掛け部1は柄部5に対して固定されて、柄部5の動きが引っ掛け部1に反映して容器を習得できるようにした。この方法も手元のレバー7の操作で容器を取得する方法もあって、ラチェット機構を使用しなくても凹凸体3aを利用して同じように容器を取得や設置が可能である(
図1、4参照)。
【0020】
(実施形態2)
図7は、実施の形態2にかかる容器引っ掛け棒の断面図である。
図8は本発明の実施の形態2の引っ掛け部に装着した回転体の内部図である。なお、上述したものと同じ部材、構成要素には同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
図7は、本発明の実施形態2にかかる容器引っ掛け棒の概要図である。この容器引っ掛け棒は、引っ掛け部1と柄部5を回転体2で接続して、回転体2は外側円筒2bの中に内側円筒2aが自由に回転出来るように嵌め込んで接続し、内部円筒2aには引っ掛け部と接続して外部円筒2bには柄部を接続した。また内側円筒2aの中央部にはラチェット機構の歯車3を設置して外側円筒2bの中央部にはこの歯車3を操作できるように開口を形成して露出させて、歯車3の回転を制御できるようにストッパ4を付勢用のバネを付けて外側円筒2bに備えて、ストッパ4は外側円筒2bに接続させた柄部5の基端部の取手6に備えたレバー7と接続帯8で接続させた。これで手元のレバー7の操作で内側円筒2aの歯車3にストッパ4が係合や解除出来るようにした。そして外側円筒2bの両側からは内側円筒2aを伸び出して、その伸び出た内側円筒2aには引っ掛け部1の上部爪部1aと下部押え部1bを接続したが、上部爪部1a下部押え部1bより重量を軽くして設置した。これで外側円筒2bの中で内側円筒2aの歯車3にストッパ4が解除している時は内側円筒2aに設置した上部爪部1aは上部に下部押え部1bは下部に位置するようになり、上部爪部1aは離れたところに置かれた容器の縁に挿入しやすくした。またレバー7の操作でストッパ4が内側円筒2aに係合している時は外側円筒2bに接続している柄部5と内側円筒2aに接続している引っ掛け部1は固定して、柄部5の操作は引っ掛け部1に反映出来るようになり、容器の縁に挿入した上部爪部1aと容器の側面に接した下部押え部1bは容器に圧着して取得出来るようにした容器引っ掛け棒である(
図7、8参照)。
【符号の説明】
【0022】
1.引っ掛け部
1a. 上部爪部
1b. 下部押え部
2.引っ掛け部と柄部の接続部の回転体
2a.引っ掛け部と柄部の回転体の内側円筒
2b.引っ掛け部と柄部の回転体の外側円筒
3. 引っ掛け部と柄部の接続部の回転体の歯車
3a. 引っ掛け部と柄部の接続部の回転体の凹凸体
4. 引っ掛け部と柄部の接続部の回転体のストッパ
4a. 引っ掛け部と柄部の接続部の回転体の凹凸体のストッパ
4b. 引っ掛け部と柄部の接続部の回転体の凹凸体のストッパのバネ
5. 柄部
6. 柄部基端部の取手
7. 柄部基端部の取手に備えたレバー
8. 回転体のストッパと取手に備えたレバーを接続させた接続帯
9. 圧着プレート
10,固定部材
【手続補正書】
【提出日】2023-06-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器を引っ掛けて入手するための容器引っ掛け棒であって、
隙間を介して対向する一対の上部爪部及び下部押え部を有する引っ掛け部と
前記引っ掛け部を回転可能とする回転体と、
前記回転体を回動自在に支持する筒状の柄部と、
前記柄部の基端部に設けられる取手及びレバーを備えており、
前記回転体は歯車を備えており、
前記柄部は先端で前記回転体の回動を停止するように歯車の動きを規制するストッパを更に備え、
前記ストッパは接続帯を介して前記レバーと接続されており
前記レバーの操作で、前記歯車から前記ストッパが係合や解除できて、
前記レバーの操作で係合が解除された時は前記柄部の先端で前記回転体は自由に回動ができ、
前記下部押え部は上部爪部よりも重量を重く構成されており、
前記レバーの操作で前記ストッパが前記回転体から解除状態の場合は、前記柄部の角度に関係なく前記上部爪部は常に上位に位置して、容器の縁に挿入しやすくして、
前記レバーの操作を解除すれば前記ストッパが前記歯車に係合して、前記回転体の回転は停止して、前記引っ掛け部と前記柄部の角度は固定できて、
前記引っ掛け部に容器を引っ掛けた後、前記下部押え部を容器の側面に圧着するように前記柄部を動かせば、前記引っ掛け部に容器が圧着して容器を取得可能な引っ掛け棒。
【請求項2】
請求項1に記載の容器引っ掛け棒は、
前記引っ掛け部の下部押え部の先端に回転可能な圧着プレートを備えて
前記圧着プレートは前記下部押え部の先端で回転でき、
前記引っ掛け部が容器を取得や設置する時は前記下部押え部に対して直角にでき、
前記圧着プレートは引っ掛け棒の収納の時は前記下部押え部に沿って配置できるようにした容器引っ掛け棒。
【請求項3】
請求項1から2のいずれかに記載の容器引っ掛け棒の使用方法であって、
前記引っ掛け部は前記レバーの操作だけで前記引っ掛け部と前記柄部との角度を固定や解除することが出来て、ストッパと回転体の係合が解除していれば柄部の角度に関係なく前記引っ掛け部の上部爪部を容器の縁部に挿入させやすく、ストッパと回転体の係合によって角度が固定すれば前記柄部の動きは前記引っ掛け部に反映できて、前記下部押え部に容器の重さを利用して容器を圧着させて容器を取得や設置できるようにした容器引っ掛け棒の使用方法。