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特開2024-9717情報処理システム、情報処理装置、および判定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009717
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、および判定方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240116BHJP
【FI】
G06Q30/06 308
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111457
(22)【出願日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】宇野 和也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】対象の信頼性を評価し易くすること。
【解決手段】第1装置101は、記憶部110を参照して、第2装置102に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、特定した第1属性群の各属性の値の送信要求を、第2装置102に送信する。第1装置101は、送信要求に応じて通信先装置から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定する。第1装置101は、判定した結果を出力する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1装置と、前記第1装置と通信可能な第2装置とを含み、
前記第1装置は、
手続きの種類ごとに、前記第2装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記第2装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記第1装置は、
前記第2装置に関する属性ごとに、当該属性の値に対応する前記第2装置に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報に基づいて、前記送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、前記第2装置に関する信頼性を示すスコアを特定し、
特定した前記スコアを足し合わせた合計スコアに基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記対象の手続きは、前記第2装置に対して行う第1処理と、前記第1処理の後に前記第2装置に対して行う第2処理とを含み、
前記第1装置は、
特定した前記第1属性群の各属性の値の第1送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、少なくとも、前記第1処理を行うか否かを判定し、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定し、
特定した前記第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第2送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2処理を行うか否かを判定する、ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記第1装置は、
前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第1処理を行うか否か、および、前記第2処理を行うか否かを判定し、
前記第1処理を行うものの前記第2処理を行わないと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定し、
特定した前記第2属性群の各属性の値の前記第2送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第2送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2処理を行うか否かを再び判定する、ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記第1装置は、
前記情報に基づいて、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、前記第2装置に関する信頼性を示す第1スコアを特定し、
特定した前記第1スコアを足し合わせた第1合計スコアが、第1基準スコア以上であれば、前記第1処理を行うと判定し、前記第1基準スコア未満であれば、前記第1処理を行わないと判定し、さらに、前記第1基準スコアよりも値が大きい第2基準スコア以上であれば、前記第2処理を行うと判定し、前記第2基準スコア未満であれば、前記第2処理を行わないと判定する、ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記第1装置は、
前記第1処理を行うものの前記第2処理を行わないと判定した場合、前記第1合計スコアが、前記第2基準スコアに不足する分に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定する、ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第1装置は、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1処理を開始し、前記第1処理を完了する前に、特定した前記第2属性群の各属性の値の前記第2送信要求を、前記第2装置に送信する、ことを特徴とする請求項3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記第1装置は、
手続きの種類と、前記第2装置に関する第1属性群との組み合わせの入力を受け付け、
受け付けた組み合わせに基づいて、前記記憶部の記憶内容を更新する、ことを特徴とする請求項3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【請求項9】
手続きの種類ごとに、対象の装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記対象の装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、通信先装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記通信先装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
手続きの種類ごとに、対象の装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記対象の装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、通信先装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記通信先装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする判定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、および判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバの管理者が、認証局の審査を受けて、サーバ証明書を取得してサーバに設定しておくことにより、サーバに接続する端末装置の利用者が、サーバ証明書を確認し、サーバの信頼性を評価可能にする技術がある。サーバ証明書は、例えば、SSL(Secure Socket Layer)証明書である。SSL証明書は、例えば、組織名などのサーバに関する基本情報を含む。
【0003】
先行技術としては、例えば、要求エンティティとターゲットエンティティとの間の信頼レベルが信頼閾値レベルを超えた場合、要求側エンティティにアクションの実行を許可するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0109537号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、サーバの信頼性を精度よく評価することが難しい場合がある。例えば、SSL証明書は、基本情報の他には、サーバの信頼性を評価する際に有用な詳細情報を含まず、サーバの信頼性を精度よく評価することが難しい。
【0006】
1つの側面では、本発明は、対象の信頼性を評価し易くすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1つの実施態様によれば、手続きの種類ごとに、対象の装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記対象の装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、通信先装置に送信し、前記送信要求に応じて前記通信先装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する情報処理システム、情報処理装置、および判定方法が提案される。
【発明の効果】
【0008】
一態様によれば、対象の信頼性を評価し易くすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。
図2図2は、情報処理システム200の一例を示す説明図である。
図3図3は、情報処理装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図4図4は、属性関連情報管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。
図5図5は、レベル情報管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。
図6図6は、情報処理装置201の機能的構成の一例を示すブロック図である。
図7図7は、情報処理装置201の機能的構成の具体例を示すブロック図である。
図8図8は、情報処理装置201の動作例を示す説明図(その1)である。
図9図9は、情報処理装置201の動作例を示す説明図(その2)である。
図10図10は、情報処理装置201の動作例を示す説明図(その3)である。
図11図11は、情報処理装置201の動作例を示す説明図(その4)である。
図12図12は、情報処理装置201の動作例を示す説明図(その5)である。
図13図13は、判定処理手順の一例を示すフローチャート(その1)である。
図14図14は、判定処理手順の一例を示すフローチャート(その2)である。
図15図15は、判定処理手順の一例を示すフローチャート(その3)である。
図16図16は、判定処理手順の一例を示すフローチャート(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、図面を参照して、本発明にかかる情報処理システム、情報処理装置、および判定方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる情報処理方法の一実施例を示す説明図である。第1装置101は、対象の信頼性を評価し易くするためのコンピュータである。第1装置101は、例えば、サーバまたはPC(Personal Computer)などである。
【0012】
対象は、例えば、当事者Xとやり取りする当事者Yが有するコンピュータである。コンピュータは、例えば、サーバまたはPCなどである。やり取りは、例えば、サービス利用などである。サービスは、例えば、ウェブページ上における、商品の説明情報の閲覧、または、商品の売買契約などを含む。
【0013】
当事者Xは、例えば、個人または組織である。当事者Xは、具体的には、サービス利用者である。当事者Xは、具体的には、取引における商品の購入者である。当事者Yは、例えば、個人または組織である。当事者Yは、具体的には、サービス提供者である。当事者Yは、具体的には、取引における商品の供給者である。例えば、当事者Yが、対象として扱われる場合があってもよい。
【0014】
ここで、対象の信頼性を評価することが望まれる場合がある。近年、対面ではなく、オンライン上で、当事者Xと当事者Yとのやり取りが行われる機会が増える傾向がある。このため、対面ではなく、オンライン上で、当事者Xが当事者Yの信頼性を評価可能にすることが望まれる場合がある。
【0015】
例えば、悪意を有する当事者Yの詐欺的行為を回避するために、または、当事者Xが期待する能力水準を当事者Yが有さないといったトラブルを回避するために、当事者Xが当事者Yの信頼性を評価可能にすることが望まれる。具体的には、当事者Xは、オンライン上で、当事者Yと取引を行う前に、当事者Yの信頼性を評価したいと考える。
【0016】
これに対し、サーバ証明書を用いて、対象の信頼性を評価可能にする手法がある。サーバ証明書は、例えば、SSL証明書である。例えば、当事者Yが、認証局の審査を受けて、サーバ証明書を取得してサーバに設定しておき、当事者Xが、サーバ証明書を確認することにより、サーバの信頼性を評価可能にし、当事者Yの信頼性を評価可能にすることが考えられる。サーバ証明書は、例えば、サーバに関する基本情報を含む。基本情報は、例えば、サーバを有する当事者Yの組織名などである。
【0017】
しかしながら、上記手法では、対象の信頼性を精度よく評価することが難しい場合がある。例えば、当事者Xは、サーバまたは当事者Yの信頼性を精度よく評価することが難しく、当事者Yと取引を行うか否かを適切に判断することができないことがある。
【0018】
例えば、サーバ証明書は、基本情報の他には、サーバの信頼性を評価する際に有用な詳細情報を含まない。詳細情報は、例えば、VC(Verifiable Credential)を含んでいてもよい。詳細情報は、例えば、電子的な法人の登記記録を含んでいてもよい。詳細情報は、例えば、電子的なパスポート情報を含んでいてもよい。詳細情報は、例えば、公的な認証情報を含んでいてもよい。
【0019】
従って、当事者Xは、サーバ証明書を入手しても、詳細情報を参照することはできない。このため、当事者Xは、サーバまたは当事者Yの信頼性を精度よく評価することが難しく、当事者Yと取引を行うか否かを適切に判断することができないことがある。
【0020】
ここで、当事者Yが、サーバ証明書と共に詳細情報を、当事者Xに開示することにより、当事者Xが、サーバ証明書と共に詳細情報を用いて、対象の信頼性を精度よく評価しようとする手法が考えられる。この手法でも、当事者Xが、サーバまたは当事者Yの信頼性を精度よく評価することが難しい場合がある。
【0021】
例えば、当事者Xが、当事者Yの信頼性を評価するために、所望の内容の詳細情報を参照することを望むことがある。所望の内容は、例えば、詳細情報が、所望の認証情報を含むことである。この際、当事者Yは、所望の認証情報を有していなければ、所望の認証情報を取得するまで、当事者Xに、詳細情報を開示することができない。
【0022】
従って、当事者Yが、詳細情報を、当事者Xに開示する際にかかる所要時間の増大化を招く。そして、当事者Xが、所望の認証情報を含む詳細情報を参照して、サーバまたは当事者Yの信頼性を精度よく評価する際にかかる所要時間の増大化を招く。結果として、当事者Xは、当事者Yと取引を行うか否かを素早く判断することができない。
【0023】
ところで、当事者Xと当事者Yとのやり取りの種類に応じて、当事者Xが、当事者Yの信頼性を評価するにあたって、参照したいと考える情報の種類が異なる場合がある。当事者Xは、例えば、商品の説明情報の閲覧を行う場合には、サーバに関する基本情報を参照したいと考える。当事者Xは、例えば、商品の売買契約を行う場合には、サーバに関する基本情報の他に、サーバに関する詳細情報を参照したいと考える。
【0024】
従来では、当事者Xと当事者Yとのやり取りの種類に応じて、当事者Xが、当事者Yに開示するよう要求する情報の種類を変更することができない。また、当事者Xと当事者Yとのやり取りの種類に応じて、当事者Yが、当事者Xに開示する情報の種類を変更することができない。このため、当事者Xは、当事者Xと当事者Yとのやり取りの種類に応じて、適切な情報のみを参照することが難しく、サーバまたは当事者Yの信頼性を精度よく、効率的に評価することが難しい場合がある。
【0025】
そこで、本実施の形態では、対象の信頼性を評価し易くすることができる情報処理方法について説明する。
【0026】
図1において、情報処理システム100は、第1装置101と、第1装置101と通信可能な第2装置102とを含む。第2装置102は、例えば、ショッピングのサービスを提供するサーバである。第2装置102は、具体的には、ウェブページを閲覧するサービスを、第1装置101に提供する。ウェブページは、商品の説明情報を含む。第2装置102は、具体的には、商品を購入して決済するサービスを、第1装置101に提供する。
【0027】
第1装置101は、記憶部110を有する。記憶部110は、手続きの種類ごとに、第2装置102に関する属性群を対応付けて記憶する。手続きは、例えば、第2装置102に対して行われる。手続きは、例えば、ウェブページを閲覧し、ウェブページの動画または静止画などのファイルをダウンロードすること、または、ウェブページを閲覧して商品の説明情報を参照し、商品を購入して決済することなどである。
【0028】
以下の説明では、ウェブページを閲覧し、ウェブページの動画または静止画などのファイルをダウンロードする手続きの種類を「閲覧」と表記する場合がある。また、ウェブページを閲覧して商品の説明情報を参照し、商品を購入して決済する手続きの種類を「購入」と表記する場合がある。
【0029】
第2装置102に関する属性群は、例えば、第2装置102の所有者の属性を含んでいてもよい。属性は、例えば、第2装置102の所有者の国籍である。属性は、例えば、第2装置102の所有者の組織名である。属性は、例えば、第2装置102の所有者の所属団体である。属性は、例えば、第2装置102の所有者のプライバシーポリシーである。属性は、例えば、第2装置102の所有者の評判情報である。
【0030】
(1-1)第1装置101は、記憶部110を参照して、第2装置102に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。第1装置101は、例えば、対象の手続きの種類の指定を受け付け、記憶部110を参照して、指定を受け付けた対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。これにより、第1装置101は、どのような属性の値が、第2装置102の信頼性を評価する際に有用であるのかを特定することができる。
【0031】
(1-2)第1装置101は、特定した第1属性群の各属性の値の送信要求を、第2装置102に送信する。第1装置101は、例えば、特定した第1属性群の各属性の種類を示す送信要求を生成し、第2装置102に送信する。これにより、第1装置101は、第2装置102の信頼性を評価する際に有用な第1属性群の各属性の値を開示するよう第2装置102に要求することができる。
【0032】
(1-3)第2装置102は、送信要求に応じて、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値を、第1装置101に送信する。第2装置102は、例えば、送信要求に応じて、第1属性群に含まれるいずれかの属性の値を、第1装置101に送信し、他の属性の値を、第1装置101に送信しなくてもよい。
【0033】
第1装置101は、送信要求に応じて通信先装置から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定する。ここで、対象の手続きを行うとの判定は、例えば、第2装置102の信頼性有との評価に対応する。対象の手続きを行わないとの判定は、例えば、第2装置102の信頼性無との評価に対応する。
【0034】
第1装置101は、例えば、送信要求に応じて通信先装置から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、第2装置102の信頼性を示すスコアを特定する。第1装置101は、特定したスコアを足し合わせた合計スコアが、第1閾値以上であれば、対象の手続きを行うと判定し、第1閾値未満であれば、対象の手続きを行わないと判定する。
【0035】
これにより、第1装置101は、対象の手続きの種類に合わせて、第2装置102の信頼性を評価する際に用いられる属性の数および属性の種類を変更することができる。このため、第1装置101は、第2装置102の信頼性を精度よく評価することができ、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。また、第1装置101は、対象の手続きを行うか否かを判定する際にかかる処理負担および処理時間の低減化を図ることができる。
【0036】
第1装置101は、例えば、対象の手続きが、金銭のやり取りを含まず、リスクが比較的小さい手続きである場合には、第2装置102の信頼性を評価する際に用いられる属性の数を、比較的少なくすることができる。このため、第1装置101は、対象の手続きを行うか否かを判定する際に第1装置101および第2装置102にかかる処理負担および処理時間などの低減化を図ることができる。
【0037】
第1装置101は、例えば、対象の手続きが、金銭のやり取りを含み、リスクが比較的大きい手続きである場合には、第2装置102の信頼性を評価する際に用いられる属性の数を、比較的多くすることができる。このため、第1装置101は、第2装置102の信頼性を精度よく評価することができ、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。
【0038】
(1-4)第1装置101は、判定した結果を出力する。これにより、第1装置101は、判定した結果を、利用者が参照可能にすることができる。第1装置101は、利用者が、対象の手続きを行う際の安心感を担保することができる。第1装置101は、対象の手続きを行うと判定した場合、第2装置102に対して対象の手続きを行う。これにより、第1装置101は、利用者が、第2装置102のサービスを利用可能にすることができる。
【0039】
ここでは、記憶部110が、手続きの種類ごとに、第2装置102に関する属性群を対応付けて記憶する場合について説明したが、これに限らない。例えば、対象の手続きとなり得る手続きが1つである場合があってもよい。この場合、記憶部110は、対象の手続きと、第2装置102に関する属性群とを対応付けて記憶する。第1装置101は、記憶部110を参照して、固定の対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。
【0040】
ここでは、第1装置101が、単独で動作する場合について説明したが、これに限らない。例えば、第1装置101が、他のコンピュータと協働する場合があってもよい。例えば、複数のコンピュータが、第1装置101としての機能を実現する場合があってもよい。具体的には、クラウド上に、第1装置101としての機能が実現される場合があってもよい。
【0041】
(情報処理システム200の一例)
次に、図2を用いて、図1に示した第1装置101と第2装置102とを適用した、情報処理システム200の一例について説明する。
【0042】
図2は、情報処理システム200の一例を示す説明図である。図2において、情報処理システム200は、情報処理装置201と、サーバ装置202と、クライアント装置203とを含む。
【0043】
情報処理システム200において、情報処理装置201とサーバ装置202と、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。また、情報処理システム200において、情報処理装置201とクライアント装置203と、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。
【0044】
情報処理装置201は、図1に示した第1装置101に対応するコンピュータである。情報処理装置201は、サーバ装置202と通信可能である。情報処理装置201は、クライアント装置203と通信可能である。情報処理装置201は、サーバ装置202が提供する所定のサービスを利用する目的を含む、サーバ装置202に対する接続要求を、クライアント装置203から受信する。目的は、例えば、サーバ装置202に対して行う手続きの種類を表す。
【0045】
情報処理装置201は、手続きの種類ごとに、サーバ装置202に関する属性群を対応付けて記憶する。情報処理装置201は、例えば、図4に後述する属性関連情報管理テーブル400を記憶する。情報処理装置201は、サーバ装置202に関する属性ごとに、当該属性の値に対応するサーバ装置202に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報を記憶する。情報処理装置201は、例えば、図5に後述するレベル情報管理テーブル500を記憶する。
【0046】
情報処理装置201は、接続要求に基づいて、所定のサービスを利用する目的が表す手続きを、対象の手続きに設定する。対象の手続きは、例えば、複数の処理を含んでいてもよい。ここでは、対象の手続きは、具体的には、第1処理と第2処理とを含むとする。情報処理装置201は、図4に後述する属性関連情報管理テーブル400を参照して、対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。情報処理装置201は、第1属性群に基づいて、対象の手続きを形成するそれぞれの処理を行うか否かを判定する。
【0047】
情報処理装置201は、例えば、特定した第1属性群の各属性の値を要求する第1属性要求メッセージを、サーバ装置202に送信する。情報処理装置201は、例えば、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第1属性開示メッセージを、サーバ装置202から受信する。
【0048】
情報処理装置201は、例えば、図5に後述するレベル情報管理テーブル500を参照して、第1属性開示メッセージが示す、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値に基づいて、第1処理および第2処理を行うか否かを判定する。
【0049】
情報処理装置201は、判定した結果に基づいて、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して対象の手続きを行うことを許可する。情報処理装置201は、サービス利用者が、サーバ装置202が提供する所定のサービスを利用可能になるよう、サーバ装置202とクライアント装置203とを制御する。
【0050】
情報処理装置201は、具体的には、第1処理を行うと判定すれば、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して第1処理を行うことを許可する。情報処理装置201は、具体的には、第1処理を行わないと判定した場合、サーバ装置202の信頼性無を示すアラートを、クライアント装置203に送信してもよい。情報処理装置201は、具体的には、第2処理を行うと判定すれば、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して第2処理を行うことを許可する。
【0051】
情報処理装置201は、例えば、第1処理を行うものの第2処理を行わないと判定した場合、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して第1処理を開始した際に、サーバ装置202に関する第2属性群を特定する。第2属性群は、例えば、第1属性群に包含されていてもよい。情報処理装置201は、例えば、特定した第2属性群の各属性の値を要求する第2属性要求メッセージを、サーバ装置202に送信する。
【0052】
情報処理装置201は、例えば、第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第2属性開示メッセージを、サーバ装置202から受信する。情報処理装置201は、例えば、図5に後述するレベル情報管理テーブル500を参照して、第2属性開示メッセージが示す、第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値に基づいて、対象の手続きを形成する第2処理を行うか否かを再び判定する。
【0053】
情報処理装置201は、判定した結果に基づいて、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して対象の手続きを行うことを許可する。情報処理装置201は、サービス利用者が、サーバ装置202が提供する所定のサービスを利用可能になるよう、サーバ装置202とクライアント装置203とを制御する。
【0054】
情報処理装置201は、例えば、第2処理を行うと判定すれば、クライアント装置203が、サーバ装置202に対して第2処理を行うことを許可する。情報処理装置201は、例えば、第2処理を行わないと判定した場合、サーバ装置202の信頼性無を示すアラートを、クライアント装置203に送信してもよい。情報処理装置201は、例えば、サーバまたはPCなどである。
【0055】
サーバ装置202は、図1に示した第2装置102に対応するコンピュータである。サーバ装置202は、所定のサービスを提供するサービス提供者によって用いられる。サーバ装置202は、サービスを利用するサービス利用者に、所定のサービスを提供する。サーバ装置202は、例えば、自装置に接続したクライアント装置203を介して、サービス利用者に所定のサービスを提供する。
【0056】
サーバ装置202は、第1属性群の各属性の値を要求する第1属性要求メッセージを受信する。サーバ装置202は、第1属性要求メッセージを受信すると、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第1属性開示メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。
【0057】
サーバ装置202は、第2属性群の各属性の値を要求する第2属性要求メッセージを受信する。サーバ装置202は、第2属性要求メッセージを受信すると、第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第2属性開示メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。サーバ装置202は、例えば、サーバまたはPCなどである。
【0058】
クライアント装置203は、サービス利用者によって用いられるコンピュータである。クライアント装置203は、サービス利用者の操作入力に基づき、サーバ装置202が提供する所定のサービスを利用する目的の指定を受け付ける。クライアント装置203は、指定の目的を含む、サーバ装置202に対する接続要求を、情報処理装置201に送信する。
【0059】
クライアント装置203は、情報処理装置201の制御に従って、サーバ装置202に対して対象の手続きを行う。クライアント装置203は、例えば、情報処理装置201の制御に従って、サーバ装置202に対して第1処理を行う。クライアント装置203は、例えば、情報処理装置201の制御に従って、サーバ装置202に対して第2処理を行う。クライアント装置203は、例えば、PC、タブレット端末、または、スマートフォンなどである。
【0060】
(情報処理システム200の適用例)
次に、図2に示した情報処理システム200の適用例について説明する。図2に示した情報処理システム200は、例えば、サーバ装置202が、ショッピングのサービスを、サービス利用者に提供する場合に対して適用することができる。これにより、情報処理システム200は、サービス利用者が、サービス提供者の信頼性を精度よく評価可能にすることができる。情報処理システム200は、例えば、サービス利用者が、サービス提供者の詐欺的行為により損害を被ることを回避し易くすることができる。
【0061】
情報処理システム200は、オンライン上で、面識がない2者が、比較的安全にやり取りし易くすることができる。情報処理システム200は、オンライン上で、面識がない2者のやり取りが行われ易くすることができる。このため、情報処理システム200は、オンライン上で、経済活動または創作活動などの活性化を図ることができる。
【0062】
情報処理システム200は、第1処理の実施中に、第2属性群の各属性の値を第2装置102で準備するよう、第2装置102を制御することができる。従って、情報処理システム200は、例えば、サービス利用者が、第1処理に関与している間、第2処理を開始することを望む前に、第2属性群の各属性の値を第2装置102で準備させておくことができる。
【0063】
このため、情報処理システム200は、例えば、サービス利用者が、第2処理を開始することを望んだタイミングで、第2処理を行うか否かを素早く判定することができ、第2処理を素早く開始することができる。または、情報処理システム200は、例えば、サービス利用者が、第2処理を開始することを望む前に、第2処理を行うか否かを判定しておくことができ、第2処理を素早く開始することができる。従って、情報処理システム200は、サービスの利便性の向上を図ることができる。
【0064】
(情報処理装置201のハードウェア構成例)
次に、図3を用いて、情報処理装置201のハードウェア構成例について説明する。
【0065】
図3は、情報処理装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、情報処理装置201は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、ネットワークI/F(Interface)303と、記録媒体I/F304と、記録媒体305とを有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
【0066】
ここで、CPU301は、情報処理装置201の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることにより、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
【0067】
メモリ302は、例えば、図4に後述する属性関連情報管理テーブル400を記憶する。メモリ302は、例えば、図5に後述するレベル情報管理テーブル500を記憶する。
【0068】
ネットワークI/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータに接続される。そして、ネットワークI/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。ネットワークI/F303は、例えば、モデムやLANアダプタなどである。
【0069】
記録媒体I/F304は、CPU301の制御に従って記録媒体305に対するデータのリード/ライトを制御する。記録媒体I/F304は、例えば、ディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)、USB(Universal Serial Bus)ポートなどである。記録媒体305は、記録媒体I/F304の制御で書き込まれたデータを記憶する不揮発メモリである。記録媒体305は、例えば、ディスク、半導体メモリ、USBメモリなどである。記録媒体305は、情報処理装置201から着脱可能であってもよい。
【0070】
情報処理装置201は、上述した構成部の他、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ、プリンタ、スキャナ、マイク、スピーカーなどを有してもよい。また、情報処理装置201は、記録媒体I/F304や記録媒体305を複数有していてもよい。また、情報処理装置201は、記録媒体I/F304や記録媒体305を有していなくてもよい。
【0071】
(属性関連情報管理テーブル400の記憶内容)
次に、図4を用いて、属性関連情報管理テーブル400の記憶内容の一例について説明する。属性関連情報管理テーブル400は、例えば、図3に示した情報処理装置201のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0072】
図4は、属性関連情報管理テーブル400の記憶内容の一例を示す説明図である。図4に示すように、属性関連情報管理テーブル400は、目的と、属性xと、段階1閾値と、段階2閾値とのフィールドを有する。xは、任意の整数である。図4の例では、xは、1,2,・・・,Nである。属性関連情報管理テーブル400は、手続きごとに各フィールドに情報を設定することにより、属性関連情報がレコード400-aとして記憶される。aは、任意の整数である。
【0073】
目的のフィールドには、サーバ装置202が提供するサービスを利用する目的が設定される。目的は、サーバ装置202に対して行う手続きの種類を表す。属性xのフィールドには、上記目的のためにサーバ装置202に対して上記手続きを行う前に、サーバ装置202の信頼性を評価するためにどのような属性の値を参照するのかを示す評価ルールが設定される。評価ルールは、例えば、属性の種類を含む。
【0074】
評価ルールは、属性の値が、レベル3に該当する場合に、当該属性の値に対応するスコアとして特定されるスコア1を含む。評価ルールは、属性の値が、レベル2に該当する場合に、当該属性の値に対応するスコアとして特定されるスコア2を含む。評価ルールは、属性の値が、レベル1に該当する場合に、当該属性の値に対応するスコアとして特定されるスコア3を含む。スコアは、サーバ装置202の信頼性の高さを示す要素である。スコアは、値が大きいほど、サーバ装置202の信頼性を高く評価することを示す。レベルiは、iの値が大きいほど、属性の値が、サーバ装置202の信頼性に比較的大きく寄与していることを示す。
【0075】
段階1閾値のフィールドには、上記手続きを形成する段階1の処理を行うか否かを判定する基準となる段階1閾値が設定される。段階1の処理は、例えば、クライアント装置203がサーバ装置202に接続する処理である。段階2閾値のフィールドには、上記手続きを形成する段階2の処理を行うか否かを判定する基準となる段階2閾値が設定される。段階2の処理は、例えば、クライアント装置203がサーバ装置202において取引を実施するための処理である。取引は、例えば、商品の購入などである。
【0076】
(レベル情報管理テーブル500の記憶内容)
次に、図5を用いて、レベル情報管理テーブル500の記憶内容の一例について説明する。レベル情報管理テーブル500は、例えば、図3に示した情報処理装置201のメモリ302や記録媒体305などの記憶領域により実現される。
【0077】
図5は、レベル情報管理テーブル500の記憶内容の一例を示す説明図である。図5に示すように、レベル情報管理テーブル500は、属性種類と、レベルyとのフィールドを有する。yは、任意の整数である。図5の例では、yは、具体的には、3,2,1である。レベル情報管理テーブル500は、サーバ装置202に関する属性ごとに各フィールドに情報を設定することにより、レベル情報がレコード500-bとして記憶される。bは、任意の整数である。
【0078】
属性種類のフィールドには、サーバ装置202に関する属性の種類が設定される。レベルyのフィールドには、上記属性の値が、レベルyに合致すると判定する条件zが設定される。例えば、上記属性の値が、レベルyに合致すると判定された場合、上記属性の値は、スコアzに対応すると判定される。
【0079】
ここでは、yが、3,2,1である場合について説明したが、これに限らない。例えば、yが、M,M-1,・・・,1である場合があってもよい。この場合、属性関連情報管理テーブル400およびレベル情報管理テーブル500の記憶内容は、yの数に合わせて変更される。
【0080】
(サーバ装置202のハードウェア構成例)
サーバ装置202のハードウェア構成例は、具体的には、図3に示した情報処理装置201のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0081】
(クライアント装置203のハードウェア構成例)
クライアント装置203のハードウェア構成例は、具体的には、図3に示した情報処理装置201のハードウェア構成例と同様であるため、説明を省略する。
【0082】
(情報処理装置201の機能的構成の一例)
次に、図6を用いて、情報処理装置201の機能的構成の一例について説明する。以下の説明では、情報処理装置201は、例えば、第1装置101に対応し、第2装置102と通信可能である。第2装置102は、例えば、サーバ装置202に対応する。
【0083】
図6は、情報処理装置201の機能的構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置201は、記憶部600と、取得部601と、特定部602と、判定部603と、実行部604と、出力部605とを含む。
【0084】
記憶部600は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域によって実現される。以下では、記憶部600が、情報処理装置201に含まれる場合について説明するが、これに限らない。例えば、記憶部600が、情報処理装置201とは異なる装置に含まれ、記憶部600の記憶内容が情報処理装置201から参照可能である場合があってもよい。
【0085】
取得部601~出力部605は、制御部の一例として機能する。取得部601~出力部605は、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、ネットワークI/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、図3に示したメモリ302や記録媒体305などの記憶領域に記憶される。
【0086】
記憶部600は、各機能部の処理において参照され、または更新される各種情報を記憶する。記憶部600は、例えば、手続きの種類ごとに、第2装置102に関する属性群を対応付けて記憶する。手続きは、例えば、第2装置102に対して行われる。記憶部600は、具体的には、手続きの種類ごとに、第2装置102に関する属性群の各属性の種類を対応付けて示す属性関連情報を記憶する。記憶部600は、より具体的には、図4に示した属性関連情報管理テーブル400を記憶する。
【0087】
記憶部600は、例えば、第2装置102に関する属性ごとに、当該属性の値に対応する第2装置102に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報を記憶する。記憶部600は、具体的には、属性の種類と、当該属性の値が複数のレベルのそれぞれのレベルyに合致すると判定する条件zと、当該条件を満たす場合に当該属性の値に対応するスコアとして設定されるスコアzとを含むレベル情報を記憶する。記憶部600は、より具体的には、図5に示したレベル情報管理テーブル500を記憶する。
【0088】
記憶部600は、例えば、手続きを行うか否かを判定する際に用いられる基準スコアを記憶する。手続きは、例えば、第2装置102に対して行う第1処理と、第1処理の後に第2装置102に対して行う第2処理とを含む。記憶部600は、例えば、手続きのうち第1処理を行うか否かを判定する際に用いられる第1基準スコアを記憶する。
【0089】
記憶部600は、例えば、手続きのうち第2処理を行うか否かを判定する際に用いられる第2基準スコアを記憶する。第2基準スコアは、例えば、第1基準スコアよりも値が大きいことが好ましい。記憶部600は、具体的には、図4に示した属性関連情報管理テーブル400を記憶する。
【0090】
記憶部600は、アドレスごとに、当該アドレスに対応する第2装置102に対して行う手続きの種類を対応付けて記憶していてもよい。アドレスは、例えば、URL(Uniform Resource Locator)またはIP(Internet Protocol)アドレスなどである。これにより、記憶部600は、アドレスに基づいて、第2装置102に対して行う対象の手続きを特定可能にすることができる。
【0091】
取得部601は、各機能部の処理に用いられる各種情報を取得する。取得部601は、取得した各種情報を、記憶部600に記憶し、または、各機能部に出力する。また、取得部601は、記憶部600に記憶しておいた各種情報を、各機能部に出力してもよい。取得部601は、例えば、自装置利用者の操作入力に基づき、各種情報を取得する。自装置利用者は、例えば、サービス利用者、または、情報処理システム200を管理するシステム管理者である。取得部601は、例えば、情報処理装置201とは異なる装置から、各種情報を受信してもよい。
【0092】
取得部601は、例えば、手続きの種類と、第2装置102に関する第1属性群との組み合わせの入力を受け付ける。組み合わせは、さらに、属性の値に応じて、当該属性の値に対応する第2装置102に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報を含んでいてもよい。
【0093】
取得部601は、具体的には、手続きの種類と、第2装置102に関する第1属性群との組み合わせを、他のコンピュータから受信することにより、当該組み合わせの入力を受け付ける。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置203である。取得部601は、具体的には、自装置利用者の操作入力に基づき、手続きの種類と、第2装置102に関する第1属性群との組み合わせの入力を受け付ける。
【0094】
取得部601は、例えば、受け付けた組み合わせに基づいて、記憶部600の記憶内容を更新する。取得部601は、具体的には、受け付けた組み合わせに基づいて、属性関連情報管理テーブル400の記憶内容を更新する。これにより、取得部601は、記憶部600の記憶内容に、サービス利用者の意図を反映することができ、第2装置102に対して対象の手続きを行うか否かを精度よく判定可能にすることができる。
【0095】
取得部601は、例えば、対象の手続きを開始することを示す開始通知を取得する。取得部601は、具体的には、開始通知を、他のコンピュータから受信することにより取得する。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置203である。取得部601は、具体的には、自装置利用者の操作入力に基づき、開始通知の入力を受け付けることにより、開始通知を取得してもよい。
【0096】
取得部601は、例えば、対象の手続きの種類を取得する。取得部601は、具体的には、対象の手続きの種類を含む開始通知を、他のコンピュータから受信することにより、対象の手続きの種類を取得する。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置203である。取得部601は、具体的には、自装置利用者の操作入力に基づき、対象の手続きの種類を含む開始通知の入力を受け付けることにより、対象の手続きの種類を取得してもよい。
【0097】
取得部601は、例えば、第2装置102のアドレスを取得する。取得部601は、具体的には、第2装置102のアドレスを含む開始通知を、他のコンピュータから受信することにより、第2装置102のアドレスを取得する。他のコンピュータは、例えば、クライアント装置203である。取得部601は、具体的には、自装置利用者の操作入力に基づき、第2装置102のアドレスを含む開始通知の入力を受け付けることにより、第2装置102のアドレスを取得してもよい。
【0098】
取得部601は、いずれかの機能部の処理を開始する開始トリガーを受け付けてもよい。開始トリガーは、例えば、自装置利用者による所定の操作入力があったことである。開始トリガーは、例えば、他のコンピュータから、所定の情報を受信したことであってもよい。開始トリガーは、例えば、いずれかの機能部が所定の情報を出力したことであってもよい。取得部601は、具体的には、開始通知を取得したことを、特定部602と判定部603と実行部604との処理を開始する開始トリガーとして受け付ける。
【0099】
特定部602は、第2装置102のアドレスに基づいて、対象の手続きの種類を特定する。特定部602は、例えば、記憶部600を参照して、第2装置102のアドレスに対応付けられた手続きの種類を、対象の手続きの種類として特定する。これにより、特定部602は、サービス利用者が、対象の手続きの種類を指定せずに済ませることができ、サービス利用者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
【0100】
特定部602は、記憶部600を参照して、第2装置102に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。特定部602は、例えば、属性関連情報管理テーブル400を参照して、第2装置102に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定する。これにより、特定部602は、第2装置102の信頼性を評価し、対象の手続きを行うか否かを判定する際に参照する属性の種類を特定し、当該属性の値を、第2装置102に要求可能にすることができる。
【0101】
特定部602は、特定した第1属性群の各属性の値の第1送信要求を、第2装置102に送信する。第1送信要求は、第1属性群の各属性の値を第1装置101に提供するよう第2装置102に要求する。第1送信要求は、例えば、第1属性群の各属性の種類を含む。特定部602は、送信した第1送信要求に応じて、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値を、第2装置102から受信する。これにより、特定部602は、第2装置102の信頼性を評価可能にすることができ、対象の手続きを行うか否かを判定可能にすることができる。
【0102】
判定部603は、特定部602で第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定する。判定部603は、例えば、記憶部600を参照して、特定部602で第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応するスコアを特定する。判定部603は、例えば、特定したスコアを足し合わせた合計スコアに基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定する。
【0103】
判定部603は、具体的には、合計スコアが、対象の手続きに対応する基準スコア以上であれば、対象の手続きを行うと判定する。判定部603は、具体的には、合計スコアが、対象の手続きに対応する基準スコア未満であれば、対象の手続きを行わないと判定する。これにより、判定部603は、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。判定部603は、例えば、対象の手続きの種類に合わせて、第2装置102の信頼性を評価する際に用いられる属性の数および属性の種類を変更することができる。このため、判定部603は、例えば、第2装置102の信頼性を精度よく評価することができ、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。
【0104】
判定部603は、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第1処理を行うか否かを判定する。判定部603は、例えば、記憶部600を参照して、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する第1スコアを特定する。判定部603は、特定した第1スコアを足し合わせた第1合計スコアに基づいて、第1処理を行うか否かを判定する。
【0105】
判定部603は、具体的には、第1合計スコアが、第1基準スコア以上であれば、第1処理を行うと判定する。判定部603は、具体的には、第1合計スコアが、第1基準スコア未満であれば、第1処理を行わないと判定する。これにより、判定部603は、第2装置102が、対象の手続きを形成する第1処理を行うことを許容可能な信頼性を有するか否かを評価することができる。判定部603は、対象の手続きのうち、少なくとも第1処理を行ってもよいか否かを判定することができる。
【0106】
判定部603は、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2処理を行うか否かを判定する。判定部603は、例えば、記憶部600を参照して、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する第1スコアを特定する。判定部603は、特定した第1スコアを足し合わせた第1合計スコアに基づいて、第2処理を行うか否かを判定する。
【0107】
判定部603は、具体的には、第1合計スコアが、第2基準スコア以上であれば、第2処理を行うと判定する。判定部603は、具体的には、第1合計スコアが、第2基準スコア未満であれば、第2処理を行わないと判定する。これにより、判定部603は、第2装置102が、対象の手続きを形成する第2処理を行うことを許容可能な信頼性を有するか否かを評価することができる。判定部603は、対象の手続きのうち、第1処理に加えて、第2処理を行ってもよいか否かを判定することができる。
【0108】
ここでは、判定部603が、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第1処理を行うか否かを判定し、第2処理を行うか否かを判定する場合について説明したが、これに限らない。例えば、判定部603が、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2処理を行うか否かを判定しない場合があってもよい。
【0109】
実行部604は、判定部603で対象の手続きを行うと判定した場合、第2装置102に対して対象の手続きを開始する。これにより、実行部604は、第2装置102に対して対象の手続きを開始し、第1装置101と第2装置102とが適切にやり取りするよう、第2装置102を制御することができる。
【0110】
実行部604は、判定部603で第1処理を行うと判定した場合、第2装置102に対して第1処理を開始する。実行部604は、判定部603で第2処理を行うと判定した場合、第2処理を開始する。実行部604は、例えば、第1処理を開始した後、第2処理を行う所定のタイミングになってから、第2装置102に対して第2処理を開始する。これにより、実行部604は、第2装置102に対して第1処理および第2処理を段階的に開始し、第1装置101と第2装置102とが適切にやり取りするよう、第2装置102を制御することができる。
【0111】
特定部602は、第1処理を行うと判定した場合、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定する。ここで、特定部602は、例えば、第1属性群の中から、第2属性群を特定してもよい。
【0112】
特定部602は、例えば、第1合計スコアが、第2基準スコアに不足する分に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定する。特定部602は、具体的には、レベル情報管理テーブル500を参照して、不足する分を補填可能なスコアと対応付けられた属性を含む第2属性群を特定する。これにより、特定部602は、第2装置102の信頼性を評価し、第2処理を行うか否かを判定する際に参照する属性の種類を特定し、当該属性の値を、第2装置102に要求可能にすることができる。
【0113】
特定部602は、第1処理を行うものの第2処理を行わないと判定した場合に、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定してもよい。ここで、特定部602は、例えば、第1属性群の中から、第2属性群を特定してもよい。
【0114】
特定部602は、例えば、第1合計スコアが、第2基準スコアに不足する分に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定する。特定部602は、具体的には、レベル情報管理テーブル500を参照して、不足する分を補填可能なスコアと対応付けられた属性を含む第2属性群を特定する。これにより、特定部602は、第2装置102の信頼性を評価し、第2処理を行うか否かを判定する際に参照する属性の種類を特定し、当該属性の値を、第2装置102に要求可能にすることができる。
【0115】
特定部602は、例えば、第2処理を行うと判定した場合に、第2装置102に関する第2属性群を特定しなくてもよい。これにより、特定部602は、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値だけで、第2処理を行うことを許容可能な信頼性を有すると評価していれば、追加で属性の値を、第2装置102に要求せずに済ませることができる。このため、特定部602は、自装置にかかる処理負担、および、第2装置102にかかる処理負担の低減化を図ることができる。
【0116】
特定部602は、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信する。第2送信要求は、第2属性群の各属性の値を第1装置101に提供するよう第2装置102に要求する。第2送信要求は、例えば、第2属性群の各属性の種類を含む。特定部602は、例えば、第1処理を開始し、第1処理を完了する前に、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信する。
【0117】
これにより、特定部602は、第1処理を開始した後、第2処理を開始することが望まれる前に、第2装置102が、第2属性群の各属性の値を取得する動作を開始可能にすることができる。このため、特定部602は、第2装置102が、第2処理を開始する前の猶予時間を活用し、第2処理を開始することが望まれるまでに、第2属性群の各属性の値を準備し易くすることができる。特定部602は、サービス利用者が、第2処理を開始することを望んだ場合の待ち時間の低減化を図ることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0118】
判定部603は、第2送信要求に応じて第2装置102から受信した、第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2処理を行うか否かを判定する。判定部603は、例えば、記憶部600を参照して、第2送信要求に応じて第2装置102から受信した、第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する第2スコアを特定する。判定部603は、特定した第2スコアを足し合わせた第2合計スコアに基づいて、第2処理を行うか否かを判定する。
【0119】
判定部603は、具体的には、第2合計スコアが、第2基準スコア以上であれば、第2処理を行うと判定する。判定部603は、具体的には、第2合計スコアが、第2基準スコア未満であれば、第2処理を行わないと判定する。これにより、判定部603は、第2装置102が、対象の手続きを形成する第2処理を行うことを許容可能な信頼性を有するか否かを評価することができる。判定部603は、第2装置102に、第2属性群の各属性の値を準備する時間を与えたため、適切に、第2処理を行うと判定する確率を向上することができる。
【0120】
ここで、例えば、値を受信した第1属性群に含まれる1以上の属性と、値を受信した第2属性群に含まれる1以上の属性とを重複なしに統合した属性群を、「第3属性群」と表記するとする。判定部603は、例えば、記憶部600を参照して、第3属性群の各属性の値に対応する第3スコアを特定してもよい。判定部603は、特定した第3スコアを足し合わせた第3合計スコアに基づいて、第2処理を行うか否かを判定する。
【0121】
判定部603は、具体的には、第3合計スコアが、第2基準スコア以上であれば、第2処理を行うと判定する。判定部603は、具体的には、第3合計スコアが、第2基準スコア未満であれば、第2処理を行わないと判定する。これにより、判定部603は、第2装置102が、対象の手続きを形成する第2処理を行うことを許容可能な信頼性を有するか否かを評価することができる。判定部603は、第2装置102に、第2属性群の各属性の値を準備する時間を与えたため、適切に、第2処理を行うと判定する確率を向上することができる。
【0122】
実行部604は、判定部603で第2処理を行うと判定した場合、第2処理を開始する。実行部604は、例えば、第2装置102に対して第2処理を開始する。これにより、実行部604は、第2装置102に対して第2処理を段階的に開始し、第1装置101と第2装置102とが適切にやり取りするよう、第2装置102を制御することができる。
【0123】
出力部605は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を出力する。出力形式は、例えば、ディスプレイへの表示、プリンタへの印刷出力、ネットワークI/F303による外部装置への送信、または、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域への記憶である。これにより、出力部605は、少なくともいずれかの機能部の処理結果を自装置利用者に通知可能にし、情報処理装置201の利便性の向上を図ることができる。
【0124】
出力部605は、判定部603の判定結果を出力する。出力部605は、例えば、対象の手続きを行わないと判定した場合、対象の手続きを行わないことを示すアラートを出力する。これにより、出力部605は、第2装置102の信頼性無と評価し、対象の手続きを行わないことを、サービス利用者が把握可能にすることができる。
【0125】
出力部605は、第1処理を行わないと判定した場合、第1処理を行わないことを示す第1アラートを出力する。これにより、出力部605は、第2装置102の信頼性無と評価し、第1処理を行わないことを、サービス利用者が把握可能にすることができる。
【0126】
出力部605は、第2処理を行わないと判定した場合、第2処理を行わないことを示す第2アラートを出力する。これにより、出力部605は、第2装置102の信頼性無と評価し、第2処理を行わないことを、サービス利用者が把握可能にすることができる。
【0127】
(情報処理装置201の機能的構成の具体例)
次に、図7を用いて、情報処理装置201の機能的構成の具体例について説明する。
【0128】
図7は、情報処理装置201の機能的構成の具体例を示すブロック図である。図7において、情報処理装置201は、制御部700を含む。情報処理装置201は、それぞれ制御部700によって制御される、属性情報管理部701と、属性判断部702と、属性情報制御部703と、属性情報検証部704とを含む。情報処理装置201は、通信部705を含む。
【0129】
制御部700は、属性情報管理部701と、属性判断部702と、属性情報制御部703と、属性情報検証部704とを制御することにより、上述した取得部601~出力部605を実現する。制御部700は、属性情報管理部701と、属性判断部702と、属性情報制御部703と、属性情報検証部704との間でのデータのやり取りを管理する。
【0130】
属性情報管理部701は、属性関連情報管理テーブル400を管理する。属性情報管理部701は、例えば、通信部705を介して、サーバ装置202が提供するサービスを利用する目的と、サーバ装置202に関する属性群との組み合わせを、クライアント装置203から受信し、属性関連情報管理テーブル400の記憶内容を更新する。
【0131】
属性判断部702は、通信部705を介して、サーバ装置202が提供するサービスを利用する目的を含み、サーバ装置202が提供するサービスを利用することを要求する要求メッセージを、クライアント装置203から受信する。属性判断部702は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、要求メッセージに含まれる目的に基づいて、値を開示するようサーバ装置202に要求する第1属性群の各属性の種類を特定する。
【0132】
属性情報制御部703は、通信部705を介して、特定した第1属性群の各属性の種類を含み、第1属性群の各属性の値を開示するようサーバ装置202に要求する第1属性要求メッセージを生成し、サーバ装置202に送信する。
【0133】
属性情報検証部704は、通信部705を介して、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第1属性開示メッセージを、サーバ装置202から受信する。属性情報検証部704は、第1属性開示メッセージが示す第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値に基づいて、当該属性の値に対応するサーバ装置202の信頼性を示す第1属性ポイントを特定する。
【0134】
属性情報検証部704は、第1属性ポイントの合計ポイントが、接続閾値以上であるか否かを判定する。接続閾値は、例えば、サーバ装置202に接続し、サービス情報を閲覧することを許可する基準である。サービス情報は、例えば、商品の情報である。属性情報検証部704は、合計ポイントが、接続閾値以上であれば、通信部705を用いて、クライアント装置203がサーバ装置202に接続し、サービス情報を閲覧可能になるよう、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りを制御する。
【0135】
属性情報検証部704は、第1属性ポイントの合計ポイントが、取引閾値以上であるか否かを判定する。取引閾値は、例えば、サービス提供者と取引を行うことを許可する基準である。取引は、例えば、商品の売買である。属性情報検証部704は、合計ポイントが、取引閾値以上であれば、通信部705を用いて、クライアント装置203が、サービス提供者と取引を実施可能になるよう、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りを制御する。
【0136】
属性判断部702は、追加で値を開示するようサーバ装置202に要求する第2属性群の各属性の種類を特定する。属性判断部702は、例えば、第1属性群のうち、追加で値を開示するようサーバ装置202に要求する第2属性群の各属性の種類を特定する。
【0137】
属性情報制御部703は、通信部705を介して、特定した第2属性群の各属性の種類を含み、第2属性群の各属性の値を開示するようサーバ装置202に要求する第2属性要求メッセージを生成し、サーバ装置202に送信する。
【0138】
属性情報検証部704は、通信部705を介して、第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値を示す第2属性開示メッセージを、サーバ装置202から受信する。属性情報検証部704は、第2属性開示メッセージが示す第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値に基づいて、当該属性の値に対応するサーバ装置202の信頼性を示す第2属性ポイントを特定する。
【0139】
属性情報検証部704は、第2属性ポイントの合計ポイントが、取引閾値以上であるか否かを判定する。取引閾値は、例えば、サービス提供者と取引を行うことを許可する基準である。取引は、例えば、商品の売買である。属性情報検証部704は、合計ポイントが、取引閾値以上であれば、通信部705を用いて、クライアント装置203が、サービス提供者と取引を実施可能になるよう、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りを制御する。
【0140】
通信部705は、自装置とクライアント装置203との通信を制御する。通信部705は、自装置とサーバ装置202との通信を制御する。通信部705は、例えば、サーバ装置202とクライアント装置203との通信を中継し、サーバ装置202とクライアント装置203とがやり取り可能にする。
【0141】
(情報処理装置201の動作例)
次に、図8図12を用いて、情報処理装置201の動作例について説明する。
【0142】
図8図12は、情報処理装置201の動作例を示す説明図である。図8において、サービス利用者は、サービスを利用する目的ごとに、属性情報と、属性レベルに対応する属性ポイントと、接続閾値と、取引閾値とを含む属性関連情報を、クライアント装置203に入力する。属性情報は、例えば、サービスを提供するサーバ装置202の信頼性を評価する要素となる。属性情報は、例えば、属性の値を含む。属性情報は、例えば、属性の値の信憑度合いを含んでいてもよい。クライアント装置203は、入力された属性関連情報を、情報処理装置201に送信する。
【0143】
例えば、運用上、情報処理装置201が、サービスを利用する目的ごとに、属性関連情報のテンプレートを対応付けて、クライアント装置203に送信することにより、サービス利用者に提供していてもよい。クライアント装置203は、サービス利用者の操作入力に基づき、テンプレートの設定値を変更することにより、サービス利用者の意図に沿った属性関連情報を生成し、情報処理装置201に送信する。情報処理装置201は、受信した属性関連情報を、属性関連情報管理テーブル400に反映する。
【0144】
(8-1)情報処理装置201は、サーバ装置202が提供するサービスを利用する目的を含み、サーバ装置202が提供するサービスを利用することを要求する要求メッセージを、クライアント装置203から受信する。情報処理装置201は、要求メッセージから、サービスを利用する目的を抽出し、対象の目的として設定する。図8の例では、情報処理装置201は、対象の目的に「購入」を設定したとする。
【0145】
(8-2)情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、設定した対象の目的に対応する、値を開示するようサーバ装置202に要求する第1属性群を特定する。情報処理装置201は、特定した第1属性群の各属性の値を開示するよう要求する第1属性要求メッセージを生成し、サーバ装置202に送信する。ここで、図9の説明に移行し、情報処理装置201が、第1属性要求メッセージを生成する一例について説明する。
【0146】
図9に示すように、情報処理装置201は、対象の目的「購入」に対応する各属性の種類「国籍」、「組織名」、「出荷実績」などを、第1属性群の各属性の種類として特定する。情報処理装置201は、各属性の種類「国籍」、「組織名」、「出荷実績」などを含み、各属性の値を開示するよう要求する第1属性要求メッセージを生成する。
【0147】
図8の説明に戻り、(8-3)サーバ装置202は、第1属性要求メッセージを受信する。サーバ装置202は、第1属性要求メッセージを受信すると、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報とを示す属性情報を含む第1属性提供メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。
【0148】
サーバ装置202は、例えば、第1属性群のうちの1以上の属性の各属性の値を取得済みであるとする。サーバ装置202は、具体的には、証明書またはVCなどを取得済みであるとする。このため、サーバ装置202は、具体的には、取得済みの各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報とを示す属性情報を含む第1属性要求メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。
【0149】
ここでは、サーバ装置202は、「国籍」の属性の値「優先国籍」を取得済みであるものの、「組織名」の属性の値「電子法人登記」を、まだ取得していないとする。このため、サーバ装置202は、第1属性提供メッセージに、「組織名」の値「電子法人登記」を含めることができない。サーバ装置202は、例えば、「国籍」の値「優先国籍」と、当該属性の値に関する信憑性情報「公的機関の証明書」とを含み、「組織名」の値「自己申告」を含む第1属性提供メッセージを生成する。情報処理装置201は、第1属性提供メッセージを、サーバ装置202から受信する。
【0150】
(8-4)情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、第1属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報とに基づいて、当該属性の属性レベルを決定する。ここで、図10の説明に移行し、情報処理装置201が、属性レベルを決定する一例について説明する。
【0151】
図10に示すように、情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、「国籍」の値「優先国籍」と、当該属性の値に関する信憑性情報「公的機関の証明書」との組み合わせが、属性レベル「3」であると決定する。情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、「組織名」の値「自己申告」が、属性レベル「1」であると決定する。
【0152】
図8の説明に戻り、情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、各属性の決定した属性レベルに対応する属性ポイントを決定する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、「国籍」の属性レベル「3」に対応する属性ポイント「100」であると決定する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、「組織名」の属性レベル「1」に対応する属性ポイント「20」であると決定する。
【0153】
情報処理装置201は、決定した属性ポイントを足し合わせた合計ポイントを算出する。情報処理装置201は、合計ポイント「120」を算出する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、接続閾値「120」と取引閾値「180」とを取得する。情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧取引閾値であるか否かに基づいて、取引の処理を行ってよいか否かを判定する。情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧接続閾値であるか否かに基づいて、接続の処理を行ってよいか否かを判定する。
【0154】
情報処理装置201は、合計ポイント≧取引閾値であれば、サーバ装置202の信頼性が比較的高いと評価し、接続の処理および取引の処理を行ってよいと判定する。情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、接続の処理および取引の処理を許可し、制限なくやり取り可能に設定する。これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202の信頼性が比較的高いと評価すると、早期に、サーバ装置202とクライアント装置203とが制限なくやり取り可能にすることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0155】
情報処理装置201は、合計ポイント<取引閾値、かつ、合計ポイント≧接続閾値であれば、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、接続の処理を許可し、取引の処理を許可せず、一部のやり取りを制限すると設定する。これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202が、取引の処理を許可してよい信頼性を有さないものの、比較的リスクが低い接続の処理を許可してよい信頼性を有していれば、取引の処理を許可するか否かを保留し、接続の処理を許可することができる。
【0156】
このため、情報処理装置201は、サーバ装置202が、取引の処理を許可してよい信頼性を証明するために、サーバ装置202に、追加で開示する属性の値を準備する猶予時間を与えることができる。情報処理装置201は、例えば、サーバ装置202に、「組織名」の属性の値「電子法人登記」を取得する猶予時間を与えることができる。一方で、情報処理装置201は、接続の処理を許可しておくため、サービス利用者が、取引の処理を許可するか否かを再び判定するまでの待機時間を意識し難くすることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0157】
情報処理装置201は、合計ポイント<接続閾値であれば、サーバ装置202の信頼性が比較的低いと評価し、接続の処理および取引の処理を許可せず、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、やり取り不能に設定する。これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202の信頼性が比較的低いと評価すると、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りにリスクが比較的高いと判断することができる。そして、情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とがやり取り不能にすることができる。このため、情報処理装置201は、セキュリティの向上を図ることができる。
【0158】
図8の例では、情報処理装置201は、表800に示すように属性ポイントを決定し、接続閾値と取引閾値とを取得したため、合計ポイント120<取引閾値180、かつ、合計ポイント120≧接続閾値120であると判定する。このため、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、接続の処理を許可し、取引の処理を許可せず、一部のやり取りを制限すると設定する。
【0159】
(8-5)情報処理装置201は、取引の処理を許可しなかったため、以後、取引の処理を行ってよいか否かを再び判定するために、追加で開示する追加属性の値を準備するようサーバ装置202に要求する準備要求メッセージを生成する。準備要求メッセージは、例えば、値を準備するよう要求する追加属性の種類を含む。準備要求メッセージは、例えば、追加属性の値の下限などの条件を特定してもよい。
【0160】
情報処理装置201は、例えば、属性関連情報管理テーブル400を参照して、合計ポイント120が取引閾値180に不足する分60に基づいて、値を準備するよう要求する追加属性の種類を特定する。情報処理装置201は、例えば、属性関連情報管理テーブル400を参照して、接続閾値120が取引閾値180に不足する分60に基づいて、値を準備するよう要求する追加属性の種類を特定してもよい。情報処理装置201は、例えば、さらに、値を準備するよう要求する追加属性の値の下限などの条件を特定してもよい。ここで、図11の説明に移行し、情報処理装置201が、準備要求メッセージを生成する一例について説明する。
【0161】
図11において、情報処理装置201は、例えば、対象の目的「購入」に対応する各属性の種類「国籍」、「組織名」、「出荷実績」、「評判/評価」、「個人情報管理」のうち、値が未開示の属性の種類を特定する。情報処理装置201は、例えば、特定した属性の種類「出荷実績」、「評判/評価」、「個人情報管理」を、値を準備するよう要求する追加属性の種類に設定する。
【0162】
情報処理装置201は、例えば、対象の目的「購入」に対応する各属性の種類「国籍」、「組織名」、「出荷実績」、「評判/評価」、「個人情報管理」のうち、属性レベルが比較的低い属性の種類を特定してもよい。情報処理装置201は、例えば、特定した属性の種類「組織名」を、値を準備するよう要求する追加属性の種類に設定する。
【0163】
(a)情報処理装置201は、具体的には、取引閾値180-接続閾値120=差分60を算出する。情報処理装置201は、具体的には、対象の目的「購入」に対応する各属性の種類のうち、サーバ装置202が値を開示することにより、算出した差分に相当する属性ポイントの増分が得られる1種類の属性を特定する。
【0164】
以下の説明では、ここで情報処理装置201が特定した属性を「不足属性」と表記する場合がある。不足属性は、例えば、サーバ装置202が当該属性の値を開示することにより、他の属性の値を追加で開示しなくても、算出した差分に相当する属性ポイントの増分が得られると考えられる属性である。情報処理装置201は、具体的には、特定した不足属性の種類を、値を準備するよう要求する追加属性の種類に設定する。
【0165】
(b)情報処理装置201は、具体的には、取引閾値180-接続閾値120=差分60を算出する。情報処理装置201は、具体的には、対象の目的「購入」に対応する各属性の種類のうち、サーバ装置202が値を開示することにより、算出した差分に相当する属性ポイントの増分が得られる2種類以上の属性の組み合わせを特定する。
【0166】
以下の説明では、ここで情報処理装置201が特定した属性の組み合わせを「優先属性ペア」と表記する場合がある。優先属性ペアは、例えば、サーバ装置202が当該優先属性ペアの各属性の値を開示することにより、算出した差分に相当する属性ポイントの増分が得られると考えられる属性ペアである。情報処理装置201は、具体的には、特定した優先属性ペアの各属性の種類を、値を準備するよう要求する追加属性の種類に設定する。
【0167】
(c)情報処理装置201は、具体的には、属性レベルが3ではない属性の種類を特定してもよい。以下の説明では、ここで情報処理装置201が特定した属性を「信憑性追加可能属性」と表記する場合がある。信憑性追加可能属性は、例えば、サーバ装置202が値を開示することにより、サーバ装置202の信頼性を向上可能な属性である。情報処理装置201は、具体的には、特定した信憑性追加可能属性を、値を準備するよう要求する追加属性の種類に設定する。
【0168】
情報処理装置201は、設定した追加属性の種類を含む準備要求メッセージを生成する。情報処理装置201は、例えば、不足属性の種類と、優先属性ペアの各属性の種類と、信憑性追加可能属性の種類とを区別可能に含む準備要求メッセージを生成する。情報処理装置201は、生成した準備要求メッセージを、サーバ装置202に送信する。
【0169】
サーバ装置202は、準備要求メッセージを、情報処理装置201から受信する。サーバ装置202は、準備要求メッセージに基づいて、不足属性の値、優先属性ペアの各属性の値、および、信憑性追加可能属性の値などの追加属性の値を取得する処理を開始する。サーバ装置202は、例えば、「組織名」の属性の値「電子法人登記」などを取得する処理を開始する。
【0170】
当該処理は、後述する(12-1)の動作の前に完了していなくてもよい。当該処理は、後述する(12-1)の動作と並行で行われてもよく、後述する(12-2)の動作の前までに完了することが好ましい。当該処理は、後述する(12-2)の動作の前に完了していなくてもよい。
【0171】
サーバ装置202は、例えば、準備要求メッセージに基づいて、不足属性の種類と、優先属性ペアの各属性の種類と、信憑性追加可能属性の種類とを区別可能に、サービス提供者宛てに出力してもよい。サーバ装置202は、例えば、サービス提供者の操作入力に基づき、不足属性の値、優先属性ペアの各属性の値、および、信憑性追加可能属性の値などを取得する。サービス提供者は、例えば、所定のIssuerから、VCを発行してもらい、サーバ装置202に入力する。サービス提供者は、例えば、ソーシャルメディア上の評判情報を収集し、サーバ装置202に入力してもよい。
【0172】
これにより、サーバ装置202は、サービス提供者が、第1属性群の各属性の値のうち、いずれの属性の値を優先的に用意すればよいのかを把握可能にすることができる。サーバ装置202は、サービス提供者が、不足属性の値、優先属性ペアの各属性の値、および、信憑性追加可能属性の値などを効率よく用意し易くすることができる。
【0173】
サーバ装置202は、サービス提供者が、第1属性群のすべての属性の値を用意せずに済む確率を向上することができる。サーバ装置202は、サービス提供者が、セキュリティ上、値を開示することを望まない属性の値を用意せずに済み易くすることができる。サーバ装置202は、サービス提供者にかかる作業負担の低減化を図り、セキュリティを担保し易くすることができる。次に、図12の説明に移行する。
【0174】
図12において、(12-1)情報処理装置201は、接続の処理を許可したため、サーバ装置202とクライアント装置203とにおける、取引の処理に関するやり取りを制限しつつ、接続の処理に関するやり取りを中継する。接続の処理に関するやり取りは、例えば、クライアント装置203が、機微情報または金銭情報などではなく、一般的な情報または商品のカタログ情報などを、サーバ装置202から受信して、サービス利用者が閲覧可能にするやり取りである。
【0175】
サーバ装置202は、例えば、接続の処理に関するやり取りの実施中、各追加属性の値を取得する処理を実施中である。このため、サーバ装置202は、クライアント装置203が、追加属性の値を開示するようサーバ装置202に要求する前に、追加属性の値を用意しておくことができる。サーバ装置202は、クライアント装置203が、追加属性の値を開示するようサーバ装置202に要求したことに応じて、追加属性の値を素早く開示し易くすることができる。サーバ装置202は、サービス利用者が、追加属性の値を用意する時間を意識せずに済ませることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0176】
(12-2)クライアント装置203は、接続の処理に関するサーバ装置202とのやり取りの後、サービス利用者の操作入力に基づき、接続の処理に関するサーバ装置202とのやり取りを開始する開始要求を、情報処理装置201に送信する。情報処理装置201は、開始要求を受信すると、特定した各追加属性の値を開示するようサーバ装置202に要求する第2属性要求メッセージを生成し、サーバ装置202に送信する。
【0177】
(12-3)サーバ装置202は、第2属性要求メッセージを受信する。サーバ装置202は、第2属性要求メッセージを受信すると、各追加属性の値と、当該追加属性の値に関する信憑性情報とを示す属性情報を含む第2属性提供メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。これにより、サーバ装置202は、既に追加属性の値を取得する処理を開始済みのため、第2属性要求メッセージに対する第2属性提供メッセージの応答時間の低減化を図ることができる。
【0178】
図12の例では、サーバ装置202は、例えば、「組織名」の追加属性の値「電子法人登記」、および、「出荷実績」の追加属性の値「業界団体の認証」などを取得済みである。このため、サーバ装置202は、例えば、「組織名」の追加属性の値「電子法人登記」、および、「出荷実績」の追加属性の値「業界団体の発表」などを含む第2属性提供メッセージを生成し、情報処理装置201に送信する。
【0179】
(12-4)情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、第1属性提供メッセージが示す属性の値と、第2属性提供メッセージが示す追加属性の値とを統合し、属性の値リストを生成する。情報処理装置201は、例えば、第1属性提供メッセージのみが示すいずれかの種類の第1属性の値を、属性の値リストに挿入する。情報処理装置201は、例えば、第2属性提供メッセージのみが示すいずれかの種類の第2追加属性の値を、属性の値リストに挿入する。情報処理装置201は、例えば、第1属性提供メッセージと第2属性提供メッセージとが、それぞれ、同一の種類の属性と追加属性との値を示す場合、追加属性の値を選択して、属性の値リストに挿入する。
【0180】
情報処理装置201は、属性の値リストに含まれる各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報とに基づいて、当該属性の属性レベルを決定する。情報処理装置201は、属性の値リストに含まれる各追加属性の値と、当該追加属性の値に関する信憑性情報とに基づいて、当該追加属性の属性レベルを決定する。
【0181】
情報処理装置201は、図10に示したレベル情報管理テーブル500を参照して、「国籍」の値「優先国籍」と、当該属性の値に関する信憑性情報「公的機関の証明書」との組み合わせが、属性レベル「3」であると決定する。情報処理装置201は、図10に示したレベル情報管理テーブル500を参照して、「組織名」の値「電子法人登記」が、属性レベル「2」であると決定する。情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、「出荷実績」の値「業界団体の発表(不図示)」が、属性レベル「2」であると決定する。
【0182】
情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、各属性の決定した属性レベルに対応する属性ポイントを決定する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、「国籍」の属性レベル「3」に対応する属性ポイント「100」であると決定する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、「組織名」の属性レベル「2」に対応する属性ポイント「40」であると決定する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、「出荷実績」の属性レベル「2」に対応する属性ポイント「50」であると決定する。
【0183】
情報処理装置201は、決定した属性ポイントを足し合わせた合計ポイントを算出する。情報処理装置201は、合計ポイント「190」を算出する。情報処理装置201は、図9に示した属性関連情報管理テーブル400を参照して、取引閾値「180」を取得する。情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧取引閾値であるか否かに基づいて、取引の処理を行ってよいか否かを再び判定する。
【0184】
情報処理装置201は、合計ポイント≧取引閾値であれば、サーバ装置202の信頼性が比較的高いと評価し、接続の処理および取引の処理を行ってよいと判定する。情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、取引の処理を許可し、制限なくやり取り可能に設定する。これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202の信頼性が比較的高いと評価すると、サーバ装置202とクライアント装置203とが制限なくやり取り可能にすることができる。
【0185】
図12の例では、情報処理装置201は、表1200に示すように属性ポイントを決定し、接続閾値と取引閾値とを取得したため、合計ポイント190≧取引閾値180であると判定する。このため、サーバ装置202とクライアント装置203とに対して、取引の処理を許可し、やり取りを制限しないと設定する。
【0186】
(12-5)情報処理装置201は、取引の処理を許可したため、サーバ装置202とクライアント装置203とにおける、取引の処理に関するやり取りを中継する。取引の処理に関するやり取りは、例えば、クライアント装置203が、機微情報または金銭情報などの重要情報を、サーバ装置202に対して送受信し、サービス利用者が商品を購入するやり取りである。
【0187】
これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りの制限を、サービス利用者が意識しないよう、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りを制御することができる。情報処理装置201は、サービス利用者の利便性の向上を図ることができる。
【0188】
また、情報処理装置201は、サービス提供者が、追加属性の値を用意し、サーバ装置202の信頼性の向上を図る猶予時間を確保することができる。情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りの内容の変化に応じて、サーバ装置202の信頼性を段階的に評価可能にすることができる。
【0189】
このため、情報処理装置201は、サーバ装置202の信頼性に起因してサービス利用者が、サービス提供者とのやり取りを諦めてしまう事態を回避することができる。このため、情報処理装置201は、サーバ装置202とクライアント装置203とのやり取りの活性化を図ることができ、オンライン上で、経済活動または創作活動などの活性化を図ることができる。
【0190】
情報処理装置201は、サービスを利用する目的に応じて、属性の重要度および信憑性に基づいて、サーバ装置202の信頼性を評価する際に有用となる複数の属性を組み合わせて利用可能にすることができる。このため、情報処理装置201は、サービス利用者の意図に合わせて、サーバ装置202の信頼性を精度よく評価可能にすることができる。
【0191】
ここでは、情報処理装置201が、サーバ装置202とクライアント装置203との接続および取引に関する2種類のやり取りに応じて、サーバ装置202の信頼性を段階的に評価する場合について説明したが、これに限らない。例えば、情報処理装置201が、サーバ装置202とクライアント装置203との3種類以上のやり取りに応じて、サーバ装置202の信頼性を段階的に評価する場合があってもよい。この場合、属性関連情報管理テーブル400は、3以上の段階的な閾値を記憶する。
【0192】
(判定処理手順)
次に、図13図16を用いて、情報処理装置201が実行する、判定処理手順の一例について説明する。判定処理は、例えば、図3に示したCPU301と、メモリ302や記録媒体305などの記憶領域と、ネットワークI/F303とによって実現される。
【0193】
図13図16は、判定処理手順の一例を示すフローチャートである。図13において、情報処理装置201は、接続の目的を取得する(ステップS1301)。
【0194】
次に、情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、取得した接続の目的に対応する第1属性群の各属性の種類を取得する(ステップS1302)。そして、情報処理装置201は、取得した第1属性群の各属性の種類に基づいて、第1属性群の各属性の値を要求する第1属性要求メッセージを、サーバ装置202に送信する(ステップS1303)。
【0195】
次に、情報処理装置201は、第1属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報との組み合わせを示す第1属性提供メッセージを、サーバ装置202から受信する(ステップS1304)。
【0196】
そして、情報処理装置201は、第1属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値をすべて処理対象として抽出したか否かを判定する(ステップS1305)。ここで、各属性の値をすべて抽出した場合(ステップS1305:Yes)、情報処理装置201は、図14のステップS1401の処理に移行する。一方で、抽出していない属性の値が存在する場合(ステップS1305:No)、情報処理装置201は、ステップS1306の処理に移行する。
【0197】
ステップS1306では、情報処理装置201は、第1属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値のうち、処理対象としてまだ抽出していない属性の値と、信憑性情報との組み合わせを抽出する(ステップS1306)。
【0198】
次に、情報処理装置201は、信憑性情報に基づいて、抽出した属性の値の信憑度合いを評価する(ステップS1307)。そして、情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、抽出した属性の値と、評価した信憑度合いとの組み合わせに基づいて、属性レベルを決定する(ステップS1308)。
【0199】
次に、情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、決定した属性レベルに対応する属性ポイントを決定する(ステップS1309)。そして、情報処理装置201は、ステップS1305の処理に戻る。ここで、図14の説明に移行する。
【0200】
図14において、情報処理装置201は、決定した属性ポイントを足し合わせた合計ポイントを算出する(ステップS1401)。
【0201】
次に、情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧取引閾値であるか否かを判定する(ステップS1402)。ここで、合計ポイント≧取引閾値ではない場合(ステップS1402:No)、情報処理装置201は、ステップS1404の処理に移行する。一方で、合計ポイント≧取引閾値である場合(ステップS1402:Yes)、情報処理装置201は、ステップS1403の処理に移行する。
【0202】
ステップS1403では、情報処理装置201は、接続および取引を許可し、サーバ装置202とのやり取りの制限なしに設定する(ステップS1403)。そして、情報処理装置201は、判定処理を終了する。
【0203】
ステップS1404では、情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧接続閾値であるか否かを判定する(ステップS1404)。ここで、合計ポイント≧接続閾値ではない場合(ステップS1404:No)、情報処理装置201は、ステップS1405の処理に移行する。一方で、合計ポイント≧接続閾値である場合(ステップS1404:Yes)、情報処理装置201は、ステップS1406の処理に移行する。
【0204】
ステップS1405では、情報処理装置201は、接続を許可せず、サーバ装置202とのやり取りを制限する(ステップS1405)。そして、情報処理装置201は、判定処理を終了する。
【0205】
ステップS1406では、情報処理装置201は、接続を許可する(ステップS1406)。次に、情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、第1属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値に基づいて、追加で検証対象とする第2属性群の各属性の種類を取得する(ステップS1407)。
【0206】
そして、情報処理装置201は、取得した第2属性群の各属性の種類に基づいて、第2属性群の各属性の値の準備を要求する準備要求メッセージを、サーバ装置202に送信する(ステップS1408)。その後、情報処理装置201は、図15のステップS1501の処理に移行する。ここで、図15の説明に移行する。
【0207】
図15において、情報処理装置201は、取引の開始イベントを検出する(ステップS1501)。次に、情報処理装置201は、第2属性群の各属性の値を要求する第2属性要求メッセージを、サーバ装置202に送信する(ステップS1502)。
【0208】
そして、情報処理装置201は、第2属性群のうちの1以上の属性に含まれる各属性の値と、当該属性の値に関する信憑性情報との組み合わせを示す第2属性提供メッセージを、サーバ装置202から受信する(ステップS1503)。
【0209】
次に、情報処理装置201は、第2属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値をすべて処理対象として抽出したか否かを判定する(ステップS1504)。ここで、各属性の値をすべて抽出した場合(ステップS1504:Yes)、情報処理装置201は、図16のステップS1601の処理に移行する。一方で、抽出していない属性の値が存在する場合(ステップS1504:No)、情報処理装置201は、ステップS1505の処理に移行する。
【0210】
ステップS1505では、情報処理装置201は、第2属性提供メッセージが示す1以上の属性に含まれる各属性の値のうち、処理対象としてまだ抽出していない属性の値と、信憑性情報との組み合わせを抽出する(ステップS1505)。
【0211】
次に、情報処理装置201は、信憑性情報に基づいて、抽出した属性の値の信憑度合いを評価する(ステップS1506)。そして、情報処理装置201は、レベル情報管理テーブル500を参照して、抽出した属性の値と、評価した信憑度合いとの組み合わせに基づいて、属性レベルを決定する(ステップS1507)。
【0212】
次に、情報処理装置201は、属性関連情報管理テーブル400を参照して、決定した属性レベルに対応する属性ポイントを決定する(ステップS1508)。そして、情報処理装置201は、ステップS1504の処理に戻る。ここで、図16の説明に移行する。
【0213】
図16において、情報処理装置201は、ステップS1309,S1508で決定した属性ポイントを足し合わせた合計ポイントを算出する(ステップS1601)。
【0214】
次に、情報処理装置201は、算出した合計ポイント≧取引閾値であるか否かを判定する(ステップS1602)。ここで、合計ポイント≧取引閾値である場合(ステップS1602:Yes)、情報処理装置201は、ステップS1603の処理に移行する。一方で、合計ポイント≧取引閾値ではない場合(ステップS1602:No)、情報処理装置201は、ステップS1604の処理に移行する。
【0215】
ステップS1603では、情報処理装置201は、取引を許可し、サーバ装置202とのやり取りの制限なしに設定する(ステップS1603)。そして、情報処理装置201は、判定処理を終了する。
【0216】
ステップS1604では、情報処理装置201は、取引を許可せず、サーバ装置202とのやり取りを制限する(ステップS1604)。そして、情報処理装置201は、判定処理を終了する。これにより、情報処理装置201は、サーバ装置202の信頼性を適切に評価し、接続および取引を許可するか否かを精度よく判定することができる。
【0217】
ここで、情報処理装置201は、図13図16の各フローチャートの一部ステップの処理の順序を入れ替えて実行してもよい。例えば、ステップS1402,S1403の処理と、ステップS1404,S1405の処理との順序は入れ替え可能である。また、情報処理装置201は、図13図16の各フローチャートの一部ステップの処理を省略してもよい。
【0218】
以上説明したように、情報処理装置201によれば、手続きの種類ごとに、第2装置102に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、第2装置102に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定することができる。情報処理装置201によれば、特定した第1属性群の各属性の値の送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置201は、対象の手続きの種類に応じて、値を参照する属性の値を使い分けることができ、第2装置102の信頼性を精度よく評価することができ、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。また、情報処理装置201は、対象の手続きを行うか否かを判定する際にかかる処理負担および処理時間の低減化を図ることができる。
【0219】
情報処理装置201によれば、第2装置102に関する属性ごとに、当該属性の値に対応する第2装置102に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報を記憶することができる。情報処理装置201によれば、記憶した情報に基づいて、送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、第2装置102に関する信頼性を示すスコアを特定することができる。情報処理装置201によれば、特定したスコアを足し合わせた合計スコアに基づいて、対象の手続きを行うか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置201は、異なるスケールの属性の値を、同じスケールのスコアの値に変換することができ、対象の手続きを行うか否かを精度よく判定することができる。
【0220】
情報処理装置201によれば、特定した第1属性群の各属性の値の第1送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、少なくとも、第1処理を行うか否かを判定することができる。情報処理装置201によれば、第1処理を行うと判定した場合、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定することができる。情報処理装置201によれば、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、第2送信要求に応じて第2装置102から受信した、第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2処理を行うか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置201は、第2装置102の信頼性を段階的に評価することができ、対象の手続きを段階的に行うことができる。このため、情報処理装置201は、対象の手続きを効率よく実施可能にすることができる。
【0221】
情報処理装置201によれば、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第1処理を行うか否か、および、第2処理を行うか否かを判定することができる。情報処理装置201によれば、第1処理を行うものの第2処理を行わないと判定した場合、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2属性群を特定することができる。情報処理装置201によれば、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、第2送信要求に応じて第2装置102から受信した、第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2処理を行うか否かを再び判定することができる。これにより、情報処理装置201は、第2処理を行うと判定すれば、第2送信要求を、第2装置102に送信せずに済ませることができ、自装置と第2装置102との処理負担の低減化を図ることができる。
【0222】
情報処理装置201によれば、記憶した情報に基づいて、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、第2装置102に関する信頼性を示す第1スコアを特定することができる。情報処理装置201によれば、特定した第1スコアを足し合わせた第1合計スコアが、第1基準スコア以上であれば、第1処理を行うと判定し、第1基準スコア未満であれば、第1処理を行わないと判定することができる。情報処理装置201によれば、第1基準スコアよりも値が大きい第2基準スコア以上であれば、第2処理を行うと判定し、第2基準スコア未満であれば、第2処理を行わないと判定することができる。これにより、情報処理装置201は、異なるスケールの属性の値を、同じスケールのスコアの値に変換することができ、第1処理および第2処理を行うか否かを精度よく判定することができる。
【0223】
情報処理装置201によれば、第1処理を行うものの第2処理を行わないと判定した場合、第1合計スコアが、第2基準スコアに不足する分に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定することができる。これにより、情報処理装置201は、第2処理を行うか否かを再び判定するにあたり有用な第2属性群を特定することができ、第2処理を行うと判定し易くすることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0224】
情報処理装置201によれば、第1処理を行うと判定した場合、第1処理を開始し、第1処理を完了する前に、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信することができる。これにより、情報処理装置201は、第2処理を行うか否かを判定する前に、予め、第2装置102で、第2属性群の各属性の値を準備可能にすることができ、対象の手続きの効率化を図ることができる。
【0225】
情報処理装置201によれば、手続きの種類と、第2装置102に関する第1属性群との組み合わせの入力を受け付けることができる。情報処理装置201によれば、受け付けた組み合わせに基づいて、記憶部の記憶内容を更新することができる。これにより、情報処理装置201は、入力を、記憶部の記憶内容に反映することができ、対象の手続きを行うか否かを、対象の手続きに関する当事者の意図に沿って精度よく判定可能にすることができる。
【0226】
情報処理装置201によれば、対象の手続きの種類の指定を受け付けることができる。情報処理装置201によれば、記憶部を参照して、指定の対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定することができる。これにより、情報処理装置201は、対象の手続きに関する当事者が、対象の手続きの種類を指定可能にすることができ、当事者の意図に沿って対象の手続きを設定することができる。
【0227】
情報処理装置201によれば、第2装置102のアドレスに基づいて、対象の手続きの種類を特定することができる。これにより、情報処理装置201は、対象の手続きに関する当事者が、対象の手続きの種類を指定せずに済ませることができ、当事者にかかる作業負担の低減化を図ることができる。
【0228】
情報処理装置201によれば、対象の手続きを行わないと判定した場合、対象の手続きを行わないことを示すアラートを出力することができる。これにより、情報処理装置201は、第2装置102の信頼性が比較的低いことを、対象の手続きに関する当事者に通知することができ、当事者のリスクの低減化を図ることができる。
【0229】
情報処理装置201によれば、第1処理を行わないと判定した場合、第1処理を行わないことを示す第1アラートを出力することができる。情報処理装置201によれば、第2処理を行わないと判定した場合、第2処理を行わないことを示す第2アラートを出力することができる。これにより、情報処理装置201は、第2装置102の信頼性が比較的低いことを、対象の手続きに関する当事者に通知することができ、当事者のリスクの低減化を図ることができる。
【0230】
情報処理装置201によれば、第1処理を行うと判定した場合、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第1属性群の中から第2装置102に関する第2属性群を特定することができる。これにより、情報処理装置201は、第2装置102に一度要求した属性の値を再び要求可能にすることができる。
【0231】
情報処理装置201によれば、第2装置102に関する第1属性群の各属性の値の送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、少なくとも、第2装置102に対して行う第1処理を行うか否かを判定することができる。情報処理装置201によれば、第1処理を行うと判定した場合、第1送信要求に応じて第2装置102から受信した、第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第2装置102に関する第2属性群を特定することができる。情報処理装置201によれば、特定した第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、第2装置102に送信することができる。情報処理装置201によれば、第2送信要求に応じて第2装置102から受信した、第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、第1処理の後に第2装置102に対して行う第2処理を行うか否かを判定することができる。これにより、情報処理装置201は、第2装置102の信頼性を段階的に評価することができ、対象の手続きを段階的に行うことができる。このため、情報処理装置201は、対象の手続きを効率よく実施可能にすることができる。
【0232】
なお、本実施の形態で説明した情報処理方法は、予め用意されたプログラムをPCやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。記録媒体は、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM、MO(Magneto Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などである。また、本実施の形態で説明した情報処理プログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布してもよい。
【0233】
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0234】
(付記1)第1装置と、前記第1装置と通信可能な第2装置とを含み、
前記第1装置は、
手続きの種類ごとに、前記第2装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記第2装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【0235】
(付記2)前記第1装置は、
前記第2装置に関する属性ごとに、当該属性の値に対応する前記第2装置に関する信頼性を示すスコアを特定可能にする情報に基づいて、前記送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、前記第2装置に関する信頼性を示すスコアを特定し、
特定した前記スコアを足し合わせた合計スコアに基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、ことを特徴とする付記1に記載の情報処理システム。
【0236】
(付記3)前記対象の手続きは、前記第2装置に対して行う第1処理と、前記第1処理の後に前記第2装置に対して行う第2処理とを含み、
前記第1装置は、
特定した前記第1属性群の各属性の値の第1送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、少なくとも、前記第1処理を行うか否かを判定し、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定し、
特定した前記第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第2送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2処理を行うか否かを判定する、ことを特徴とする付記2に記載の情報処理システム。
【0237】
(付記4)前記第1装置は、
前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第1処理を行うか否か、および、前記第2処理を行うか否かを判定し、
前記第1処理を行うものの前記第2処理を行わないと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定し、
特定した前記第2属性群の各属性の値の前記第2送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第2送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2処理を行うか否かを再び判定する、ことを特徴とする付記3に記載の情報処理システム。
【0238】
(付記5)前記第1装置は、
前記情報に基づいて、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に対応する、前記第2装置に関する信頼性を示す第1スコアを特定し、
特定した前記第1スコアを足し合わせた第1合計スコアが、第1基準スコア以上であれば、前記第1処理を行うと判定し、前記第1基準スコア未満であれば、前記第1処理を行わないと判定し、さらに、前記第1基準スコアよりも値が大きい第2基準スコア以上であれば、前記第2処理を行うと判定し、前記第2基準スコア未満であれば、前記第2処理を行わないと判定する、ことを特徴とする付記4に記載の情報処理システム。
【0239】
(付記6)前記第1装置は、
前記第1処理を行うものの前記第2処理を行わないと判定した場合、前記第1合計スコアが、前記第2基準スコアに不足する分に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定する、ことを特徴とする付記5に記載の情報処理システム。
【0240】
(付記7)前記第1装置は、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1処理を開始し、前記第1処理を完了する前に、特定した前記第2属性群の各属性の値の前記第2送信要求を、前記第2装置に送信する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0241】
(付記8)前記第1装置は、
手続きの種類と、前記第2装置に関する第1属性群との組み合わせの入力を受け付け、
受け付けた組み合わせに基づいて、前記記憶部の記憶内容を更新する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0242】
(付記9)前記第1装置は、
前記対象の手続きの種類の指定を受け付け、
前記記憶部を参照して、指定の前記対象の手続きの種類に対応する前記第1属性群を特定する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0243】
(付記10)前記第1装置は、
前記第2装置のアドレスに基づいて、前記対象の手続きの種類を特定する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0244】
(付記11)前記第1装置は、
前記対象の手続きを行わないと判定した場合、前記対象の手続きを行わないことを示すアラートを出力する、ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理システム。
【0245】
(付記12)前記第1装置は、
前記第1処理を行わないと判定した場合、前記第1処理を行わないことを示す第1アラートを出力し、
前記第2処理を行わないと判定した場合、前記第2処理を行わないことを示す第2アラートを出力する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0246】
(付記13)前記第1装置は、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第1属性群の中から前記第2装置に関する前記第2属性群を特定する、ことを特徴とする付記3~6のいずれか一つに記載の情報処理システム。
【0247】
(付記14)手続きの種類ごとに、対象の装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記対象の装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、通信先装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記通信先装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【0248】
(付記15)手続きの種類ごとに、対象の装置に関する属性群を対応付けて記憶する記憶部を参照して、前記対象の装置に対して行う対象の手続きの種類に対応する第1属性群を特定し、
特定した前記第1属性群の各属性の値の送信要求を、通信先装置に送信し、
前記送信要求に応じて前記通信先装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記対象の手続きを行うか否かを判定する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする判定方法。
【0249】
(付記16)第1装置と、前記第1装置と通信可能な第2装置とを含み、
前記第1装置は、
前記第2装置に関する第1属性群の各属性の値の第1送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、少なくとも、前記第2装置に対して行う第1処理を行うか否かを判定し、
前記第1処理を行うと判定した場合、前記第1送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第1属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第2装置に関する第2属性群を特定し、
特定した前記第2属性群の各属性の値の第2送信要求を、前記第2装置に送信し、
前記第2送信要求に応じて前記第2装置から受信した、前記第2属性群に含まれる1以上の属性の各属性の値に基づいて、前記第1処理の後に前記第2装置に対して行う第2処理を行うか否かを判定する、
ことを特徴とする情報処理システム。
【符号の説明】
【0250】
100 情報処理システム
101 第1装置
102 第2装置
110,600 記憶部
201 情報処理装置
202 サーバ装置
203 クライアント装置
210 ネットワーク
300 バス
301 CPU
302 メモリ
303 ネットワークI/F
304 記録媒体I/F
305 記録媒体
400 属性関連情報管理テーブル
500 レベル情報管理テーブル
601 取得部
602 特定部
603 判定部
604 実行部
605 出力部
700 制御部
701 属性情報管理部
702 属性判断部
703 属性情報制御部
704 属性情報検証部
705 通信部
800,1200 表
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