(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097220
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】プログラム、コンピュータおよび情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/12 20230101AFI20240710BHJP
G06Q 40/10 20230101ALI20240710BHJP
【FI】
G06Q40/12 410
G06Q40/10
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000624
(22)【出願日】2023-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】514035947
【氏名又は名称】株式会社TOKIUM
(74)【代理人】
【識別番号】100131842
【弁理士】
【氏名又は名称】加島 広基
(72)【発明者】
【氏名】吉田 亨
【テーマコード(参考)】
5L040
5L055
【Fターム(参考)】
5L040BB64
5L055BB64
(57)【要約】
【課題】検索機能の確保に関する新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供する。
【解決手段】プログラムはコンピュータ(管理サーバ10)を受付手段22と、グループ化手段28と、メタデータ付与手段30と、検索手段32として機能させる。グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する。メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する。検索手段32は、受付手段22が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを受付手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成し、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する、プログラム。
【請求項2】
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像および証憑の取引に関する情報を含み、
前記グループ化手段は、取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付ける証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により取引に関する情報を抽出し、
前記グループ化手段は、抽出された取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項4】
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像、証憑の取引および1または複数の取引からなるプロジェクトに関する情報を含み、
前記グループ化手段は、プロジェクトに関する情報が同一である各取引の複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けたグループ化指示情報に基づいて、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記コンピュータを関連付け候補抽出手段と、入力指示手段として更に機能させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を抽出し、
前記入力指示手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面を端末に表示させるよう前記端末に表示指示信号を送信し、
前記グループ化指示情報は、他の種類の証憑データの候補から前記端末により選択された1または複数の証憑データを含む、請求項5記載のプログラム。
【請求項7】
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データの各項目の入力画面を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、この際に前記グループ化手段により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報も前記端末または前記別の端末に送信する、請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記コンピュータを記憶手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データを記憶部に記憶させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、前記記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データとが前記グループ化手段により関連付けられると、前記記憶手段は前記グループ化手段により作成されたグループの情報を前記記憶部に記憶させる、請求項6記載のプログラム。
【請求項9】
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項6記載のプログラム。
【請求項10】
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記端末または前記別の端末により入力され前記受付手段により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項9記載のプログラム。
【請求項11】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つの情報を取得し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記光学文字認識手段により取得された証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項9記載のプログラム。
【請求項12】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する、請求項1記載のプログラム。
【請求項13】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、前記受付手段が受け付けたメタデータ付与情報に基づいて決められる、請求項1記載のプログラム。
【請求項14】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおけるメタデータを抽出し、
前記メタデータ付与手段は、前記光学文字認識手段により抽出されたメタデータを、作成されたグループに付与する、請求項1記載のプログラム。
【請求項15】
前記受付手段が受け付ける証憑データの種類は、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書からなる群のうち複数のものを含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項16】
プログラムを実行することにより受付手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成し、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する、コンピュータ。
【請求項17】
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が、証憑データを受け付ける工程と、
前記制御部が、受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する工程と、
前記制御部が、作成されたグループにメタデータを付与する工程と、
前記制御部が、検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、コンピュータおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、請求書等の証憑のデータを処理する処理システムとして様々なものが知られている。例えば、特許文献1には、請求書の処理効率を向上させることができるデータ処理装置、データ処理方法およびプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子帳簿保存法では、国税関係書類(財務省令で定めるものを除く)の保存義務者は、国税関係書類の全部又は一部について、その国税関係書類に記載されている事項を、電磁的記録に記録する場合には、一定の要件の下で、その電磁的記録の保存をもって国税関係書類の保存に代えることができることとされている。また、所得税(源泉徴収に係る所得税を除く)および法人税に係る保存義務者は、電子取引を行った場合には、一定の要件の下で、その電子取引の取引情報に係る電磁的記録を保存しなければならないことが電子帳簿保存法において規定されている。このような電子帳簿保存法において、取引年月日その他の日付、取引金額、取引先等を検索の条件とする検索機能が求められている。
【0005】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、検索機能の確保に関する新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のプログラムは、
コンピュータを受付手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成し、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力することを特徴とする。
【0007】
本発明のプログラムにおいては、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像および証憑の取引に関する情報を含み、
前記グループ化手段は、取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。
【0008】
本発明のプログラムは、
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付ける証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により取引に関する情報を抽出し、
前記グループ化手段は、抽出された取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。
【0009】
本発明のプログラムにおいては、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像、証憑の取引および1または複数の取引からなるプロジェクトに関する情報を含み、
前記グループ化手段は、プロジェクトに関する情報が同一である各取引の複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。
【0010】
本発明のプログラムにおいては、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けたグループ化指示情報に基づいて、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。
【0011】
この場合、本発明のプログラムは、前記コンピュータを関連付け候補抽出手段と、入力指示手段として更に機能させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を抽出し、
前記入力指示手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面を端末に表示させるよう前記端末に表示指示信号を送信し、
前記グループ化指示情報は、他の種類の証憑データの候補から前記端末により選択された1または複数の証憑データを含んでもよい。
【0012】
また、前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データの各項目の入力画面を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、この際に前記グループ化手段により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報も前記端末または前記別の端末に送信してもよい。
【0013】
また、本発明のプログラムは、前記コンピュータを記憶手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データを記憶部に記憶させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、前記記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データとが前記グループ化手段により関連付けられると、前記記憶手段は前記グループ化手段により作成されたグループの情報を前記記憶部に記憶させてもよい。
【0014】
また、前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。
【0015】
また、前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記端末または前記別の端末により入力され前記受付手段により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。
【0016】
また、本発明のプログラムは、前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つの情報を取得し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記光学文字認識手段により取得された証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。
【0017】
本発明のプログラムにおいては、
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関するものであってもよい。
【0018】
本発明のプログラムにおいては、
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、前記受付手段が受け付けたメタデータ付与情報に基づいて決められてもよい。
【0019】
本発明のプログラムは、
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおけるメタデータを抽出し、
前記メタデータ付与手段は、前記光学文字認識手段により抽出されたメタデータを、作成されたグループに付与してもよい。
【0020】
本発明のプログラムにおいては、
前記受付手段が受け付ける証憑データの種類は、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書からなる群のうち複数のものを含んでいてもよい。
【0021】
本発明のコンピュータは、
プログラムを実行することにより受付手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成し、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力することを特徴とする。
【0022】
本発明の情報処理方法は、
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が、証憑データを受け付ける工程と、
前記制御部が、受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する工程と、
前記制御部が、作成されたグループにメタデータを付与する工程と、
前記制御部が、検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、検索機能の確保に関する新たなプログラム、コンピュータおよび情報処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施の形態による情報処理システムの構成を概略的に示す図である。
【
図2】
図1に示す情報処理システムにおいて証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの一例を示すアクティビティ図である。
【
図3】
図1に示す情報処理システムにおいて証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの他の例を示すアクティビティ図である。
【
図4】
図1に示す情報処理システムにおいて証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【
図5】
図1に示す情報処理システムにおいて証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【
図6】
図1に示す情報処理システムにおいて証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【
図7】
図1に示す情報処理システムにおいて登録されている証憑データの検索を行う際の情報処理の流れを示すアクティビティ図である。
【
図8】
図1に示す情報処理システムにおいて情報処理が行われる際にクライアント端末のモニタに表示される画面を示す図である。
【
図9】
図1に示す情報処理システムにおいて情報処理が行われる際にクライアント端末のモニタに表示される画面を示す図である。
【
図10】
図1に示す情報処理システムにおいて情報処理が行われる際にクライアント端末のモニタに表示される画面を示す図である。
【
図11】
図1に示す情報処理システムにおいて情報処理が行われる際にクライアント端末のモニタに表示される画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1乃至
図11は、本実施の形態に係る情報処理システム1および当該情報処理システム1による情報処理方法を示す図である。実施の形態に係る情報処理システム1および情報処理方法によれば、管理サーバ10に保存されている請求書等の証憑データの確認をクライアント端末60により行うにあたり、管理サーバ10において複数の証憑データをグループ化することができるため、証憑データを取り扱う者にとっての利便性を向上させることができる。また、管理サーバ10において作成されたグループにメタデータを付与し、管理サーバ10が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を管理サーバ10が出力することにより、検索機能を向上させることができる。ここで、本実施の形態では、証憑の種類として、請求書、領収書、発注書、納品書、契約書等が挙げられるが、これらのものとは別の種類の書類が証憑として用いられてもよい。
【0026】
本実施の形態による情報処理システム1は、管理サーバ10と、オペレータ端末40と、クライアント端末60とを備えている。本実施の形態による情報処理システム1は、クライアント端末60が設置されているクライアント企業が発行したり受領したりする証憑を、管理サーバ10の管理を行う管理会社が代行して管理する代行サービスに関するものである。例えば、本実施の形態による情報処理システム1によって、クライアント企業が発注書等の証憑を発行する際に、発行された証憑をクライアント企業ではなく管理会社が管理サーバ10により管理する。また、本実施の形態による情報処理システム1によって、取引先企業がクライアント企業に対して行った役務について当該取引先企業が請求書等の証憑を発行する際に、従来では証憑が取引先企業からクライアント企業に送付されて当該クライアント企業にて証憑の処理(具体的には、証憑データの入力や証憑の一覧の作成等)を行うところ、本実施の形態では管理サーバ10の管理を行う管理会社が代行して証憑の処理を行う。管理サーバ10は、インターネット回線等のネットワークを通じて利用できるサーバである。管理サーバ10には、インターネット回線等のネットワークを介してオペレータ端末40およびクライアント端末60がそれぞれ通信可能に接続されている。このような情報処理システム1の各構成要素について以下に説明する。
【0027】
オペレータ端末40は、管理サーバ10の管理を行う管理会社のオフィス等に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、この管理会社の社員であるオペレータがオペレータ端末40を操作することにより管理サーバ10に対して情報の送受信を行うようになっている。具体的には、オペレータがオペレータ端末40を操作することにより証憑の各項目の情報(例えば、請求書の請求日、明細、金額、支払期限日等の情報)を入力するようになっている。
【0028】
クライアント端末60は、クライアント企業に設置されているパーソナルコンピュータ等を含み、このクライアント企業の社員(例えば、経理担当者)が操作するようになっている。
【0029】
管理サーバ10は、制御部20と、記憶部36と、通信部38とを備えている。制御部20は、例えばCPU(中央演算処理装置)等であり、記憶部36に記憶されているプログラムを実行することにより受付手段22、関連付け候補抽出手段24、入力指示手段26、グループ化手段28、メタデータ付与手段30、検索手段32、光学文字認識手段33および記憶手段34等として機能する。受付手段22は、外部装置(例えば、オペレータ端末40、クライアント端末60)から様々な情報を受け付ける。本実施の形態では、受付手段22はクライアント端末60から証憑データを受け付けるようになっている。関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を抽出する。入力指示手段26は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、関連付け候補抽出手段24により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面をオペレータ端末40に表示させるようオペレータ端末40に表示指示信号を送信する。
【0030】
グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する。メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する。検索手段32は、受付手段22がクライアント端末60から検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する。光学文字認識手段33は、受付手段22が受け付ける証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により取引に関する情報を抽出する。記憶手段34は、様々な情報を記憶部36に記憶させる。これらの受付手段22、関連付け候補抽出手段24、入力指示手段26、グループ化手段28、メタデータ付与手段30、検索手段32、光学文字認識手段33および記憶手段34の機能の詳細については後述する。
【0031】
グループ化手段28により作成されるグループは、例えば複数の証憑データが格納されるフォルダ等である。クライアント企業の社員がクライアント端末60のモニタに登録した証憑データ一覧を表示させる際に、クライアント端末60のモニタには各取引や各プロジェクトに対応するフォルダが表示され、クライアント企業の社員がクライアント端末60においてあるフォルダをクリックすると、このフォルダに格納されている1または複数の証憑データの一覧がクライアント端末60のモニタに表示される。そして、このような一覧からクライアント企業の社員がある証憑データをクリックすると、この証憑データにおける証憑の画像やオペレータにより入力された各項目の情報がクライアント端末60のモニタに表示される。フォルダは、一定のルールをクライアント企業の社員や管理会社の社員であるオペレータ等のユーザ側で指定でき、このルールに沿って証憑データが振り分けられるようになっていてもよい。ルールとして、例えば月別、証憑の種類別で振り分けられる等があり、かつ切り替えも可能になっていてもよい。
【0032】
証憑データは、少なくとも証憑の画像を含む。証憑データは、証憑の画像に加えて、証憑の取引に関する情報を含んでいてもよい。1つの取引において、契約書、見積書、発注書、納品書、請求書、領収書等の複数の種類の証憑が発行される。そして、このような1つの取引において発行される複数の種類の証憑データがグループ化されてフォルダに格納されることにより複数の証憑データが互いに関連付けられる。また、証憑データは、証憑の画像に加えて、プロジェクトに関する情報を含んでいてもよい。ここで、プロジェクトとは、1または複数の取引から構成されるものである。また、プロジェクトに対応するフォルダが作成され、クライアント企業の社員がクライアント端末60のモニタに登録した証憑データ一覧を表示させる際に、クライアント端末60のモニタにはこの作成されたフォルダが表示される。そして、プロジェクトに関するフォルダがクリックされると、このプロジェクトを構成する1または複数の取引に関するフォルダがクライアント端末60のモニタに表示されるようになっている。
【0033】
メタデータは、グループ化手段28により作成されるグループ(具体的には、例えばフォルダ等)に付与されるものであり、このメタデータに基づいてグループの検索が行われるようになっている。メタデータは、取引先の識別情報(例えば、取引先の会社名や識別番号等)、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関するものである。本実施の形態の情報処理システム1においてグループの検索が行われる際に、検索ワードとして取引先の識別情報、日付および金額のうち何れかのものが入力されると、この検索ワードに対応するメタデータが付与されているグループに関する情報が検索結果として出力される。
【0034】
受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有するとは、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一であることを意味する。このことにより、本実施の形態では、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する。なお、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有することについて、上述した取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署以外の項目が同一であることを意味していてもよい。
【0035】
なお、制御部20により実行されるプログラムは記憶部36に記憶されたものであることに限定されることはない。制御部20により実行されるプログラムとして、外部装置から通信部38を介して制御部20に送信されるものや、管理サーバ10に装着されたUSBメモリ等の記憶媒体に記憶されているもの、管理サーバ10とは別のサーバ(例えば、クラウドサーバ)等に記憶されているもの等が用いられてもよい。
【0036】
記憶部36は例えばHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)またはSSD(Solid State Drive)などで構成され、様々な情報が記憶部36に記憶されるようになっている。記憶部36には、クライアント企業に関する情報が予め記憶されている。クライアント企業に関する情報は、クライアント企業の識別情報、会社名、部署名、担当者名、連絡先(電話番号やメールアドレス)等の情報を含む。
【0037】
通信部38は、制御部20を外部装置(例えば、オペレータ端末40、クライアント端末60等)と通信可能に接続するものである。制御部20は通信部38を介して外部装置に対して信号の送受信を行うことができるようになっている。
【0038】
次に、このような情報処理システム1による情報処理方法について
図2乃至
図11を用いて説明する。なお、
図2乃至
図6は、それぞれ、
図1に示す情報処理システム1において証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの様々な例を示すアクティビティ図であり、
図7は、
図1に示す情報処理システム1において登録されている証憑データの検索を行う際の情報処理の流れを示すアクティビティ図である。また、
図8乃至
図11は、
図1に示す情報処理システム1において情報処理が行われる際にクライアント端末60のモニタに表示される画面を示す図である。
【0039】
本実施の形態では、管理サーバ10の管理を行う管理会社が提供する代行サービスの利用をクライアント企業が開始するときに、このクライアント企業の識別情報(具体的には、クライアント企業の会社名の情報)が記憶部36に記憶されるようになっている。
【0040】
以下、クライアント企業が発行したり受領したりする証憑を、管理サーバ10の管理を行う管理会社が代行して管理する場合について述べる。クライアント企業の経理担当者等の社員は、クライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスする。この際に、クライアント企業の社員は、管理サーバ10により提供されるウェブサイトにログインする際にIDおよびパスワードを入力する。このようなウェブサイトにおいてクライアント企業の社員は管理サーバ10により管理されている当該クライアント企業の証憑データの一覧を閲覧することができるようになっている。また、クライアント企業の社員はクライアント端末60に表示されているウェブサイトに新たな証憑データ(具体的には、証憑の画像)をアップロードすることができるようになっている(
図2のステップS1)。このウェブサイトに証憑データがアップロードされると、クライアント端末60から管理サーバ10に証憑データが送信されることにより、受付手段22は証憑データを受け付ける。また、管理サーバ10により提供されるウェブサイトにログインする際に入力されたIDに基づいて、受付手段22は、証憑データの所有者や管理者の識別情報を受け付ける。
【0041】
あるいは、クライアント企業の社員は、管理サーバ10の管理会社に紙の請求書等の証憑を送付するか、クライアント端末60によって管理サーバ10のメールアドレスに証憑データ(具体的には、証憑の画像)が添付されたメールを送信する。この際に、クライアント企業の社員が管理サーバ10の管理会社に紙の証憑を送付する場合は、前もって管理会社からクライアント企業に伝えられた管理サーバ10の管理会社の住所に紙の証憑が送付される。また、取引先企業の社員がクライアント端末60によって管理サーバ10のメールアドレスに証憑データが添付されたメールを送信する場合は、前もって管理会社からクライアント企業に伝えられた管理サーバ10のメールアドレスに証憑データが添付されたメールが送信される。
【0042】
クライアント企業の社員により管理サーバ10の管理会社に紙の証憑が送られた場合は、管理サーバ10の管理会社において紙の証憑がスキャナ等の読み取り装置により読み取られる。そして、読み取り装置から証憑データ(具体的には、証憑の画像)が管理サーバ10に送信されることにより受付手段22が証憑の画像データを受け付ける。また、紙の証憑について読み取り装置により読み取りを行ったオペレータは、証憑の送付元の企業であるクライアント企業の識別情報(具体的には、クライアント企業の会社名の情報)を管理サーバ10に入力する。このことにより、受付手段22は、証憑データの所有者や管理者の識別情報を受け付ける。
【0043】
また、クライアント企業の社員によりクライアント端末60によって管理サーバ10のメールアドレスに証憑データが添付されたメールが送信された場合は、受付手段22が証憑の画像のデータを受け付ける。ここで、クライアント企業のクライアント端末60から管理サーバ10に証憑データが添付されたメールが送信されるメールアドレスを、クライアント企業毎に設定することが可能となっている。この場合は、クライアント端末60によって管理サーバ10にメールが送られたメールアドレスに基づいて、受付手段22は、証憑データの所有者や管理者の識別情報を受け付ける。
【0044】
受付手段22が証憑データを受け付けると、記憶手段34は、受付手段22が受け付けた証憑データを、証憑データの所有者や管理者の識別情報に関連付けて記憶部36に記憶させる。また、受付手段22が証憑データを受け付けると、受付手段22が受け付けた証憑の画像における証憑の各項目のデータをオペレータに入力させる入力画面をオペレータ端末40に表示させる表示指示信号がオペレータ端末40に送信される(
図2のステップS2)。このような表示指示信号がオペレータ端末40に送信されると当該オペレータ端末40のモニタには
図10に示すような証憑の各項目のデータの入力画面が表示される(
図2のステップS3)。
【0045】
オペレータは、オペレータ端末40のモニタに表示される証憑の画像データを見ながら、証憑の各項目のデータを入力欄に入力する。具体的には、オペレータは、証憑の発行元(請求元)の会社名、証憑の会社の登録番号、証憑の発行日(請求日)、証憑の送付先(請求先)の会社名、請求金額(合計金額)、各品名の取引の日付、各品名、各品名の取引金額等をオペレータ端末40によって各入力欄に入力する。オペレータはこれらの証憑の各項目のデータの入力が完了すると入力画面に表示されている登録ボタンを押す。このことにより、オペレータによってオペレータ端末40に入力された入力情報がオペレータ端末40から管理サーバ10に送信され、管理サーバ10における制御部20の受付手段22は入力情報を受け付ける(
図2のステップS4)。記憶手段34は、オペレータ端末40から受け付けた証憑の各項目に関する入力情報を、受付手段22がクライアント端末60から受け付けて記憶部34に記憶されている証憑データに関連付けて記憶部36に記憶させる。
【0046】
受付手段22がオペレータ端末40から証憑データの各項目の入力情報を受け付けると、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部36に記憶されている証憑データから抽出する(
図2のステップS5)。上述したように、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有するとは、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一であることを意味する。このため、本実施の形態では、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを、記憶部36に記憶されている証憑データから抽出する。
【0047】
そして、入力指示手段26は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、関連付け候補抽出手段24により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面をクライアント端末60のモニタに表示させるようクライアント端末60に表示指示信号を送信する(
図2のステップS6)。このことにより、クライアント端末60のモニタには、関連付け候補抽出手段24により抽出された他の種類の証憑データの候補の一覧が選択画面として表示される(
図2のステップS7)。このような選択画面においてある証憑データがクリックされると、この証憑データにおける証憑の画像およびオペレータにより入力された証憑の各項目の入力情報が表示される。クライアント企業の社員は、クライアント端末60のモニタに表示される他の種類の証憑データの候補の一覧を見ながら、登録した証憑データに関連付けられるべき証憑データを選択する(
図2のステップS8)。クライアント企業の社員によってクライアント端末60により選択された証憑データの情報は、グループ化指示情報としてクライアント端末60から管理サーバ10に送信され、受付手段22により受け付けられる。
【0048】
管理サーバ10において、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けたグループ化指示情報(具体的には、クライアント企業の社員によってクライアント端末60により選択された証憑データの情報)に基づいて、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する(
図2のステップS9)。また、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データ(すなわち、記憶部36に記憶されている証憑データ)とがグループ化手段28により関連付けられると、記憶手段34は、グループ化手段28により作成されたグループの情報(すなわち、例えばフォルダの情報)を記憶部36に記憶させる。その後、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する(
図2のステップS10)。上述したように、メタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する。このようなメタデータは、上述した
図2のステップS4においてオペレータがオペレータ端末40によって入力した証憑の各項目の情報に基づいて決められる。また、上記の説明では新たにグループを作成してこのグループにメタデータを付与する態様について述べたが、新たに受け付けた証憑データに関連する他の種類の証憑データについて既にグループが作成されておりこのグループにメタデータが付与されている場合は、グループ化手段28は、新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする。また、グループに証憑データが入れられていない場合であっても、メタデータを付与することができるようになっていてもよい。
【0049】
なお、本実施の形態では、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する方法は上述した態様に限定されることはない。グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する他の様々な方法について
図3乃至
図5を用いて説明する。
【0050】
図3は、
図1に示す情報処理システム1において証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの他の例を示すアクティビティ図である。
【0051】
図3に示す例では、クライアント企業の社員がクライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスした後、新たな証憑データ(具体的には、証憑の画像)をアップロードする際に、この証憑データに関する取引に関する情報も入力する(
図3のステップS11)。すなわち、ウェブサイトにアップロードした証憑データがどの取引に関するものであるかという情報をクライアント企業の社員がクライアント端末60に入力する。このような情報がクライアント端末60に入力されると、証憑の画像および証憑の取引に関する情報を含む証憑データがクライアント端末60から管理サーバ10に送信される。管理サーバ10の受付手段22がクライアント端末60から証憑データを受け付けると、グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けており記憶部36に記憶されている証憑データとの関連付けを行ってグループを作成する(
図3のステップS12)。具体的には、グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと取引が同一である、記憶部36に記憶されている証憑データと、この新たに受け付けた証憑データの関連付けを行ってグループを作成する。また、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データ(すなわち、記憶部36に記憶されている証憑データ)とがグループ化手段28により関連付けられると、記憶手段34は、グループ化手段28により作成されたグループの情報(すなわち、例えばフォルダの情報)を記憶部36に記憶させる。
【0052】
その後、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する(
図3のステップS13)。このようなメタデータは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像に基づいてオペレータがオペレータ端末40により入力した証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよく、あるいは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識手段33によって光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよい。あるいは、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトに対して、クライアント企業の社員がクライアント端末60により証憑の画像をアップロードする際に、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものがクライアント企業の社員によってクライアント端末60に入力されてもよい。この場合には、クライアント端末60から管理サーバ10に送信される証憑データにも、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が含まれるようになる。そして、グループ化手段28により作成されたグループに付与されるメタデータとして、このような証憑データに含まれる取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が用いられる。また、上記の説明では新たにグループを作成してこのグループにメタデータを付与する態様について述べたが、新たに受け付けた証憑データに関連する他の種類の証憑データについて既にグループが作成されておりこのグループにメタデータが付与されている場合は、グループ化手段28は、新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする。
【0053】
図4は、
図1に示す情報処理システム1において証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【0054】
図4に示す例では、クライアント企業の社員がクライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスした後、新たな証憑データ(具体的には、証憑の画像)をアップロードすると(
図4のステップS21)、証憑の画像を含む証憑データがクライアント端末60から管理サーバ10に送信される。管理サーバ10の受付手段22がクライアント端末60から証憑データを受け付けると、光学文字認識手段33は、受付手段22が受け付ける証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により取引に関する情報を抽出する(
図4のステップS22)。グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けており記憶部36に記憶されている証憑データとの関連付けを行ってグループを作成する(
図4のステップS23)。具体的には、グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける光学文字認識手段33により抽出された取引が同一である、記憶部36に記憶されている証憑データと、この新たに受け付けた証憑データの関連付けを行ってグループを作成する。また、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データ(すなわち、記憶部36に記憶されている証憑データ)とがグループ化手段28により関連付けられると、記憶手段34は、グループ化手段28により作成されたグループの情報(すなわち、例えばフォルダの情報)を記憶部36に記憶させる。
【0055】
その後、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する(
図2のステップS33)。このようなメタデータは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像に基づいてオペレータがオペレータ端末40により入力した証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよく、あるいは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識手段33によって光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよい。あるいは、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトに対して、クライアント企業の社員がクライアント端末60により証憑の画像をアップロードする際に、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものがクライアント企業の社員によってクライアント端末60に入力されてもよい。この場合には、クライアント端末60から管理サーバ10に送信される証憑データにも、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が含まれるようになる。そして、グループ化手段28により作成されたグループに付与されるメタデータとして、このような証憑データに含まれる取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が用いられる。また、上記の説明では新たにグループを作成してこのグループにメタデータを付与する態様について述べたが、新たに受け付けた証憑データに関連する他の種類の証憑データについて既にグループが作成されておりこのグループにメタデータが付与されている場合は、グループ化手段28は、新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする。
【0056】
図5は、
図1に示す情報処理システム1において証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【0057】
図5に示す例では、クライアント企業の社員がクライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスした後、新たな証憑データ(具体的には、証憑の画像)をアップロードする際に、この証憑データに関するプロジェクトに関する情報も入力する(
図5のステップS31)。すなわち、ウェブサイトにアップロードした証憑データがどのプロジェクトに関するものであるかという情報をクライアント企業の社員がクライアント端末60に入力する。このような情報がクライアント端末60に入力されると、証憑の画像および証憑のプロジェクトに関する情報を含む証憑データがクライアント端末60から管理サーバ10に送信される。管理サーバ10の受付手段22がクライアント端末60から証憑データを受け付けると、グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けており記憶部36に記憶されている証憑データとの関連付けを行ってグループを作成する(
図5のステップS32)。具体的には、グループ化手段28は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データとプロジェクトが同一である、記憶部36に記憶されている証憑データと、この新たに受け付けた証憑データの関連付けを行ってプロジェクトに関するグループを作成する。また、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データ(すなわち、記憶部36に記憶されている証憑データ)とがグループ化手段28により関連付けられると、記憶手段34は、グループ化手段28により作成されたプロジェクトに関するグループの情報(すなわち、例えばフォルダの情報)を記憶部36に記憶させる。
【0058】
その後、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたプロジェクトに関するグループにメタデータを付与する(
図5のステップS33)。このようなメタデータは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像に基づいてオペレータがオペレータ端末40により入力した証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよく、あるいは、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識手段33によって光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報に基づいて決められてもよい。あるいは、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトに対して、クライアント企業の社員がクライアント端末60により証憑の画像をアップロードする際に、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものがクライアント企業の社員によってクライアント端末60に入力されてもよい。この場合には、クライアント端末60から管理サーバ10に送信される証憑データにも、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が含まれるようになる。そして、グループ化手段28により作成されたプロジェクトに関するグループに付与されるメタデータとして、このような証憑データに含まれる取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかの情報が用いられる。また、上記の説明では新たにグループを作成してこのグループにメタデータを付与する態様について述べたが、新たに受け付けた証憑データに関連する他の種類の証憑データについて既にグループが作成されておりこのグループにメタデータが付与されている場合は、グループ化手段28は、新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする。
【0059】
図6は、
図1に示す情報処理システム1において証憑データの登録を行う際の情報処理の流れの更に他の例を示すアクティビティ図である。
【0060】
図6に示す例では、クライアント企業の社員がクライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスした後、新たな証憑データ(具体的には、証憑の画像)をアップロードすると(
図6のステップS41)、証憑の画像を含む証憑データがクライアント端末60から管理サーバ10に送信される。受付手段22が証憑データを受け付けると、記憶手段34は、受付手段22が受け付けた証憑データを、証憑データの所有者や管理者の識別情報に関連付けて記憶部36に記憶させる。また、受付手段22が証憑データを受け付けると、受付手段22が受け付けた証憑の画像における証憑の各項目のデータをオペレータに入力させる入力画面をオペレータ端末40に表示させる表示指示信号がオペレータ端末40に送信される(
図6のステップS42)。このような表示指示信号がオペレータ端末40に送信されると当該オペレータ端末40のモニタには
図10に示すような証憑の各項目のデータの入力画面が表示される(
図6のステップS43)。
【0061】
オペレータは、オペレータ端末40のモニタに表示される証憑の画像データを見ながら、証憑の各項目のデータを入力欄に入力する。具体的には、オペレータは、証憑の発行元(請求元)の会社名、証憑の会社の登録番号、証憑の発行日(請求日)、証憑の送付先(請求先)の会社名、請求金額(合計金額)、各品名の取引の日付、各品名、各品名の取引金額等をオペレータ端末40によって各入力欄に入力する。オペレータはこれらの証憑の各項目のデータの入力が完了すると入力画面に表示されている登録ボタンを押す。このことにより、オペレータによってオペレータ端末40に入力された入力情報がオペレータ端末40から管理サーバ10に送信され、管理サーバ10における制御部20の受付手段22は入力情報を受け付ける(
図6のステップS44)。記憶手段34は、オペレータ端末40から受け付けた証憑の各項目に関する入力情報を、受付手段22がクライアント端末60から受け付けて記憶部34に記憶されている証憑データに関連付けて記憶部36に記憶させる。
【0062】
その後、管理サーバ10において、グループ化手段28は、オペレータにより入力された証憑の各項目に関する入力情報に基づいて、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する(
図6のステップS45)。具体的には、複数の証憑データにおける証憑の各項目に関する情報のうち、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものが一致するものを関連付ける。記憶手段34は、グループ化手段28により作成されたグループの情報(すなわち、例えばフォルダの情報)を記憶部36に記憶させる。その後、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与する(
図6のステップS46)。上述したように、メタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する。このようなメタデータは、上述した
図6のステップS44においてオペレータがオペレータ端末40によって入力した証憑の各項目の情報に基づいて決められる。また、上記の説明では新たにグループを作成してこのグループにメタデータを付与する態様について述べたが、新たに受け付けた証憑データに関連する他の種類の証憑データについて既にグループが作成されておりこのグループにメタデータが付与されている場合は、グループ化手段28は、新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする。
【0063】
次に、クライアント企業の社員がクライアント端末60によって管理サーバ10に登録されている(すなわち、記憶部36に記憶されている)証憑データの検索を行う際の動作について説明する。本実施の形態の情報処理システム1では、証憑データの検索を行う際に、この証憑データが格納されているフォルダの検索も行うことができるようになっている。このようなフォルダの検索方法について
図7を用いて以下に説明する。
【0064】
まず、クライアント企業の社員は、クライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスする。そして、このような所定のウェブサイトにおける証憑データの検索画面で検索ワードとして取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものを入力する(
図7のステップS51)。クライアント端末60に入力された検索ワードはクライアント端末60から管理サーバ10に送信され、管理サーバ10において受付手段22は検索ワードを受け付ける(
図7のステップS52)。検索手段32は、受付手段22が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する(
図7のステップS53)。検索手段32により出力されたグループに関する情報は、管理サーバ10からクライアント端末60に送信される。このことにより、クライアント端末60のモニタに表示されるウェブサイトには、検索手段32により出力されたグループに関する情報、例えばフォルダが表示される。クライアント端末60のモニタに表示される画面において、クライアント企業の社員がこの検索されたフォルダをクリックすると、フォルダに格納されている証憑データの一覧が表示される。そして、クライアント企業の社員がある証憑データをクリックすると、この証憑データにおける証憑の画像がクライアント端末60のモニタに表示される。このようにして、クライアント端末60のモニタに、検索手段32により出力されたグループにおける各種類の証憑の画像を表示させることができるようになる(
図7のステップS54)。
【0065】
このようなフォルダの検索方法が行われる際のクライアント端末60における表示画面について
図8乃至
図11を用いて説明する。
図8は、クライアント企業の社員が、クライアント端末60により、管理サーバ10を管理する管理会社により提供される所定のウェブサイトにアクセスしたときにこのウェブサイトに表示されるグループ(フォルダ)の一覧を示す画面である。
図8に示すような画面における各グループのうち、「A社10月案件」というグループ(フォルダ)を選択すると、
図9に示すように、このフォルダに格納されている複数の種類の証憑データ(例えば、発注書、納品書、検収書、請求書、領収書の各々のデータ)の一覧がクライアント端末60のモニタに表示される。そして、このような
図9に示す画面においてある証憑データがクリックされると、この証憑データにおける証憑の画像およびオペレータによってオペレータ端末40により入力された証憑の各項目の入力情報がクライアント端末60のモニタに表示される。
【0066】
また、本実施の形態では、新たに証憑データの登録が行われる際に、この証憑データと取引が同一である他の種類の証憑データが既に登録されている場合には、新たに証憑データにおける証憑の各項目の情報を入力する際に、既に登録されている他の種類の証憑データにおける証憑の各項目の情報を用いることができるようになっている。すなわち、新たに証憑データにおける証憑の各項目の情報を入力する際に、オペレータ端末40には
図10に示すような証憑の画像および証憑の各項目の入力欄が表示されるが、この証憑の各項目の入力欄に、既に登録されている他の種類の証憑データにおける証憑の各項目の情報が自動的に表示されるようになっている。例えば、
図11に示すように、オペレータ端末40のモニタに表示される入力画面において、取引日、取引先の識別情報(具体的には、取引先の会社名)、取引金額が予め証憑の各項目の入力欄に記入されるようになる。この場合には、オペレータがオペレータ端末40により証憑の各項目の情報の入力を行う手間を省くことができるようになる。なお、オペレータではなくクライアント企業の社員が証憑の各項目の情報の入力をクライアント端末60により行う場合でも、証憑の各項目の入力欄に、既に登録されている他の種類の証憑データにおける証憑の各項目の情報が自動的に表示される。このことにより、クライアント企業の社員がクライアント端末60により証憑の各項目の情報の入力を行う手間を省くことができるようになる。
【0067】
以上のような構成からなる本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法によれば、プログラムはコンピュータ(管理サーバ10)を受付手段22と、グループ化手段28と、メタデータ付与手段30と、検索手段32として機能させ、受付手段22は、証憑データを受け付け、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成する。また、メタデータ付与手段30は、グループ化手段28により作成されたグループにメタデータを付与し、検索手段32は、受付手段22が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する。この場合は、証憑データの検索を行う際に検索ワードを入力すると、複数の証憑データの関連付けが行われているグループを抽出することができるため、検索ワードを入力するとこの検索ワードに関連する証憑データそのものが出力される場合と比較して、検索を可能にするためのデータの付与を効率的に行うことができる。言い換えると、グループにメタデータが付けられているので、証憑データ毎にメタデータをつける必要がなくなる。
【0068】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、受付手段22が受け付ける証憑データは、証憑の画像および証憑の取引に関する情報を含み、グループ化手段28は、取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。この場合は、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の取引に関する情報が同一のものについて複数の種類の証憑データの関連付けを行うことができる。
【0069】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、プログラムはコンピュータを光学文字認識手段33として更に機能させ、受付手段22が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、光学文字認識手段33は、受付手段22が受け付ける証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により取引に関する情報を抽出し、グループ化手段28は、抽出された取引に関する情報が同一である複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。この場合は、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により抽出された取引に関する情報が同一のものについて複数の種類の証憑データの関連付けを行うことができる。
【0070】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、受付手段22が受け付ける証憑データは、証憑の画像、証憑の取引および1または複数の取引からなるプロジェクトに関する情報を含み、グループ化手段28は、プロジェクトに関する情報が同一である各取引の複数の種類の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。この場合は、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けた証憑データにおけるプロジェクトに関する情報が同一のものについて複数の種類の証憑データの関連付けを行うことができる。
【0071】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けたグループ化指示情報に基づいて、受付手段22が受け付けた複数の証憑データの関連付けを行うことによりグループを作成してもよい。この場合は、グループ化手段28は、受付手段22が受け付けたグループ化指示情報に基づいて複数の種類の証憑データの関連付けを行うことができる。この際に、プログラムはコンピュータを関連付け候補抽出手段24と、入力指示手段26として更に機能させ、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を抽出し、入力指示手段26は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、関連付け候補抽出手段24により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面を端末に表示させるよう端末(具体的には、クライアント端末60)に表示指示信号を送信し、グループ化指示情報は、他の種類の証憑データの候補から端末により選択された1または複数の証憑データを含んでいてもよい。この場合には、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補からグループ化されるべき証憑データを選択し、この選択に関する指示をグループ化指示情報とすることができる。なお、本実施の形態では、グループ化指示情報は、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補から選択する選択の指示に限定されることはない。グループ化指示情報として、他の様々な情報が用いられてもよい。
【0072】
また、入力指示手段26は、受付手段22が受け付けた証憑データの各項目の入力画面をオペレータ端末40に表示させるようオペレータ端末40に第2表示指示信号を送信し、この際にグループ化手段28により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報もオペレータ端末40に送信する。このことにより、オペレータ端末40における証憑データの各項目の情報の入力作業の負荷を軽減することができる。なお、本実施の形態における他の態様として、入力指示手段26は、受付手段22が受け付けた証憑データの各項目の入力画面をクライアント端末60に表示させるようクライアント端末60に第2表示指示信号を送信し、この際にグループ化手段28により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報もクライアント端末60に送信してもよい。このことにより、クライアント端末60における証憑データの各項目の情報の入力作業の負荷を軽減することができる。
【0073】
また、プログラムはコンピュータを記憶手段34として更に機能させ、記憶手段34は、受付手段22が受け付けた証憑データを記憶部36に記憶させる。また、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部36に記憶されている証憑データから抽出し、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと受付手段22が既に受け付けている他の種類の証憑データとがグループ化手段28により関連付けられると、記憶手段34はグループ化手段28により作成されたグループの情報を記憶部36に記憶させる。この場合には、グループ化手段28により作成されたグループの情報(具体的には、例えばフォルダ等の情報)を記憶部36に記憶させることができる。
【0074】
また、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する。この場合には、受付手段22が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一である、受付手段22が既に受け付けている証憑データを、新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として挙げることができるようになる。
【0075】
また、上述したように、受付手段22が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、入力指示手段26は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄をオペレータ端末40に表示させるようオペレータ端末40に第2表示指示信号を送信し、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、オペレータ端末40により入力され受付手段22により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。なお、本実施の形態における他の態様として、入力指示手段26は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄をオペレータ端末40ではなくクライアント端末60に表示させるようクライアント端末60に第2表示指示信号を送信し、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、クライアント端末60により入力され受付手段22により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。
【0076】
また、本実施の形態の更に他の態様として、プログラムは、コンピュータを光学文字認識手段33として更に機能させ、受付手段22が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、光学文字認識手段33は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つの情報を取得し、関連付け候補抽出手段24は、受付手段22が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、光学文字認識手段33により取得された証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出してもよい。
【0077】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、メタデータ付与手段30によりグループに付与されるメタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する。なお、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。メタデータとして、取引先の識別情報、日付および金額以外のものが用いられてもよい。
【0078】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、メタデータ付与手段30によりグループに付与されるメタデータは、受付手段22が受け付けたメタデータ付与情報に基づいて決められてもよい。
【0079】
なお、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、プログラムはコンピュータを光学文字認識手段33として更に機能させ、受付手段22が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、光学文字認識手段33は、受付手段22が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおけるメタデータを抽出し、メタデータ付与手段30は、光学文字認識手段33により抽出されたメタデータを、作成されたグループに付与してもよい。
【0080】
また、本実施の形態のプログラム、コンピュータ(管理サーバ10)および情報処理方法においては、上述したように、受付手段22が受け付ける証憑データの種類は、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書からなる群のうち複数のものを含んでいてもよい。なお、本実施の形態はこのような態様に限定されることはない。証憑データとして、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書以外のものが用いられてもよい。
【0081】
なお、本発明によるプログラム、コンピュータおよび情報処理方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
【0082】
例えば、上記の説明では管理サーバ10の管理会社がクライアント企業により行われる様々な処理を代行する代行サービスについて述べたが、本発明はこのような代行サービスに適用されることに限定されることはない。取引先企業から送付された請求書等の証憑データを受付手段22が受け付けたり、クライアント企業の社員が撮像した領収書等の証憑データを受付手段22が受け付けたりしたときに、管理サーバ10の管理会社のオペレータがオペレータ端末40により証憑の各項目の情報を入力するのではなくクライアント企業の社員がクライアント端末60により証憑の各項目の情報を入力してもよい。この場合、入力指示手段26は、証憑データを入力するための、証憑の画像を含む入力画面を端末に表示させるようクライアント端末60に入力指示信号を送信する。また、クライアント端末60においてクライアント企業の社員により入力された証憑の各項目の情報はクライアント端末60から管理サーバ10に送信され、証憑の画像と関連付けられた状態で記憶部36に記憶される。
【0083】
また、クライアント企業毎に設置されている発注管理システムや受注管理システムが管理サーバ10とは別に設けられており、これらの発注管理システムや受注管理システムで管理をしている取引と関連付けられて記憶されていてもよい。この場合、例えばある取引について発注の稟議が行われたタイミングや受注処理が行われたタイミングで、発注管理システムや受注管理システムから発注の稟議が行われたという指示や受注処理が行われたという指示を受けることにより、管理サーバ10において制御部20がこの取引に関するグループ(フォルダ)を作成してもよい。この際に、メタデータ付与手段30は、作成されたグループにメタデータを付与してもよいし、付与しなくてもよい。また、作成されたグループにメタデータを付与する場合は、メタデータとして取引先の識別情報、日付および金額の全部の情報を付与してもよいし、あるいはメタデータとして取引先の識別情報、日付および金額のうち一部の情報を付与してもよい。その後、この取引に関する証憑データが登録されると、登録された証憑データは、既に作成されているグループに関連付けられてフォルダに格納される。また、発注管理システムや受注管理システムからメタデータを付与する際に、必ずしもフォルダを作成するタイミングではなく、発注管理システムや受注管理システムにおける取引と管理サーバ10側のフォルダの紐づけキーを持っておいて、時間差でメタデータを流し込むようにしてもよい。
【0084】
また、制御部20において、グループ化手段28により互いに関連付けられた複数の証憑データについて、受付手段22がクライアント端末60等の端末からどのタイミングで受け付けたのかについても管理されるようになっていてもよい。例えば、あるプロジェクトについて稟議のタイミングで見積書等がクライアント企業の社員によってクライアント端末60により管理サーバ10に送信され、その後にこのプロジェクトの発注のタイミングで発注書、注文証書等がクライアント企業の社員によってクライアント端末60により管理サーバ10に送信された場合に、グループ化手段28によって、受付手段22が受け付けたこれらの複数の証憑データ(具体的には、見積書、発注書、注文証書等)を関連付けることが可能であると判定される。そして、グループ化手段28により互いに関連付けられた複数の証憑データについて、見積書および補足資料が登録されるタイミングが稟議のときであること、発注書および注文証書が登録されるタイミングが発注のときであること、請求書および明細書等が登録されるタイミングが請求のときであること、および支払通知書が登録されるタイミングが支払のときであることがそれぞれ管理サーバ10において記憶部36に記憶され、クライアント端末60のモニタにはこれらの証憑の画像が表示されるときに各処理のタイミングの情報も表示される。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
10 管理サーバ
20 制御部
22 受付手段
24 関連付け候補抽出手段
26 入力指示手段
28 グループ化手段
30 メタデータ付与手段
32 検索手段
33 光学文字認識手段
34 記憶手段
36 記憶部
38 通信部
40 オペレータ端末
60 クライアント端末
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを受付手段と、関連付け候補抽出手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または前記受付手段が受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた、ユーザによって端末により選択された証憑データの情報に基づいて、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと前記受付手段が新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成し、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにし、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する、プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを入力指示手段として更に機能させ、
前記入力指示手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面を端末に表示させるよう前記端末に表示指示信号を送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データの各項目の入力画面を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、この際に前記グループ化手段により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報も前記端末または前記別の端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを記憶手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データを前記記憶部に記憶させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、前記記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データとが前記グループ化手段により関連付けられると、前記記憶手段は前記グループ化手段により作成されたグループの情報を前記記憶部に記憶させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄を前記端末または前記端末とは別の端末に表示させるよう前記端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記端末または前記別の端末により入力され前記受付手段により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項2記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つの情報を取得し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記光学文字認識手段により取得された証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、前記受付手段が受け付けた証憑の各項目の情報に基づいて決められる、請求項1記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおけるメタデータを抽出し、
前記メタデータ付与手段は、前記光学文字認識手段により抽出されたメタデータを、作成されたグループに付与する、請求項1記載のプログラム。
【請求項11】
前記受付手段が受け付ける証憑データの種類は、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書からなる群のうち複数のものを含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項12】
プログラムを実行することにより受付手段と、関連付け候補抽出手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、証憑データを受け付け、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または前記受付手段が受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記グループ化手段は、前記受付手段が受け付けた、ユーザによって端末により選択された証憑データの情報に基づいて、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと前記受付手段が新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成し、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにし、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループにメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する、コンピュータ。
【請求項13】
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が、証憑データを受け付ける工程と、
前記制御部が、受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出する工程と、
前記制御部が、ユーザによって端末により選択された証憑データの情報に基づいて、抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成する、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする工程と、
前記制御部が、作成されたグループにメタデータを付与する工程と、
前記制御部が、検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報を出力する工程と、
を備えた、情報処理方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを受付手段と、関連付け候補抽出手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能させるプログラムであって、
前記受付手段は、ユーザが所持するユーザ端末から送信された証憑データを受け付け、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、前記受付手段が前記ユーザ端末から新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記グループ化手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた、ユーザによって前記ユーザ端末により選択された証憑データの情報に基づいて、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと前記受付手段が新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成し、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにし、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループに前記関連付けとは独立した基準でメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報および当該グループ内で関連付けられている証憑データを前記ユーザ端末に出力する、プログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを入力指示手段として更に機能させ、
前記入力指示手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連付けられるべき他の種類の証憑データを、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択させる選択画面を前記ユーザ端末に表示させるよう前記ユーザ端末に表示指示信号を送信する、請求項1記載のプログラム。
【請求項3】
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データの各項目の入力画面を前記ユーザ端末または前記ユーザ端末とは別の端末に表示させるよう前記ユーザ端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、この際に前記グループ化手段により関連付けられた他の種類の証憑データの各項目の情報も前記ユーザ端末または前記別の端末に送信する、請求項2記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを記憶手段として更に機能させ、
前記記憶手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データを前記記憶部に記憶させ、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、前記記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データとが前記グループ化手段により関連付けられると、前記記憶手段は前記グループ化手段により作成されたグループの情報を前記記憶部に記憶させる、請求項1記載のプログラム。
【請求項5】
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項1記載のプログラム。
【請求項6】
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記入力指示手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像および証憑データにおける証憑の各項目の入力欄を前記ユーザ端末または前記ユーザ端末とは別の端末に表示させるよう前記ユーザ端末または前記別の端末に第2表示指示信号を送信し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記ユーザ端末または前記別の端末により入力され前記受付手段により受け付けられた証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項2記載のプログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは少なくとも証憑の画像を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つの情報を取得し、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が新たに受け付けた証憑データと関連性を有する他の証憑データの候補として、前記光学文字認識手段により取得された証憑データにおける取引金額、取引先、品目、管理番号、登録した担当者、登録した担当者の所属部署のうち少なくとも何れか一つが同一のものを抽出する、請求項1記載のプログラム。
【請求項8】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、取引先の識別情報、日付および金額のうち少なくとも何れかのものに関する、請求項1記載のプログラム。
【請求項9】
前記メタデータ付与手段によりグループに付与されるメタデータは、前記受付手段が受け付けた証憑の各項目の情報に基づいて決められる、請求項1記載のプログラム。
【請求項10】
前記コンピュータを光学文字認識手段として更に機能させ、
前記受付手段が受け付ける証憑データは、証憑の画像に関する情報を含み、
前記光学文字認識手段は、前記受付手段が受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により証憑データにおけるメタデータを抽出し、
前記メタデータ付与手段は、前記光学文字認識手段により抽出されたメタデータを、作成されたグループに付与する、請求項1記載のプログラム。
【請求項11】
前記受付手段が受け付ける証憑データの種類は、見積書、発注書、納品書、検品書、請求書、領収書からなる群のうち複数のものを含む、請求項1記載のプログラム。
【請求項12】
プログラムを実行することにより受付手段と、関連付け候補抽出手段と、グループ化手段と、メタデータ付与手段と、検索手段として機能するコンピュータであって、
前記受付手段は、ユーザが所持するユーザ端末から送信された証憑データを受け付け、
前記関連付け候補抽出手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、前記受付手段が前記ユーザ端末から新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、前記受付手段が既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出し、
前記グループ化手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から受け付けた、ユーザによって前記ユーザ端末により選択された証憑データの情報に基づいて、前記関連付け候補抽出手段により抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと前記受付手段が新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成し、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにし、
前記メタデータ付与手段は、前記グループ化手段により作成されたグループに前記関連付けとは独立した基準でメタデータを付与し、
前記検索手段は、前記受付手段が前記ユーザ端末から検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報および当該グループ内で関連付けられている証憑データを前記ユーザ端末に出力する、コンピュータ。
【請求項13】
制御部を有するコンピュータにより行われる情報処理方法であって、
前記制御部が、ユーザが所持するユーザ端末から送信された証憑データを受け付ける工程と、
前記制御部が、前記ユーザ端末から受け付けた証憑データにおける証憑の画像から光学文字認識により読み取られた証憑の各項目の情報または前記ユーザ端末から受け付けた証憑データに基づいて前記コンピュータとは別の端末により入力された証憑の各項目の情報に基づいて、前記ユーザ端末から新たに受け付けた証憑データと関連性を有する、既に受け付けている他の種類の証憑データの候補を、記憶部に記憶されている証憑データから抽出する工程と、
前記制御部が、前記ユーザ端末から受け付けた、ユーザによって前記ユーザ端末により選択された証憑データの情報に基づいて、抽出された他の種類の証憑データの候補から選択された証憑データと新たに受け付けた証憑データとの関連付けを行うことによりグループを作成する、または新たに受け付けた証憑データを、既にメタデータが付与されているグループに入れるようにする工程と、
前記制御部が、作成されたグループに前記関連付けとは独立した基準でメタデータを付与する工程と、
前記制御部が、前記ユーザ端末から検索ワードを受け付けたときに、受け付けた検索ワードに関連するメタデータが付与されているグループに関する情報および当該グループ内で関連付けられている証憑データを前記ユーザ端末に出力する工程と、
を備えた、情報処理方法。