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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097227
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】標識灯システム
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/00 20200101AFI20240710BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20240710BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20240710BHJP
   F21S 8/02 20060101ALI20240710BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240710BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20240710BHJP
   F21Y 101/00 20160101ALN20240710BHJP
   F21W 111/06 20060101ALN20240710BHJP
【FI】
H05B47/00
F21S2/00 664
F21S9/02 200
F21S8/02 200
F21Y115:10
F21Y115:15
F21Y101:00 100
F21Y101:00 300
F21W111:06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000637
(22)【出願日】2023-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】石田 康史
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273PA06
3K273QA25
3K273QA38
3K273TA03
3K273TA05
3K273TA15
3K273TA27
3K273TA38
3K273TA42
3K273TA52
3K273TA54
3K273UA22
3K273UA23
3K273UA24
3K273UA25
3K273UA27
3K273UA29
3K273VA06
3K273VA08
(57)【要約】
【課題】運用の安定性が高い標識灯システムを提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、標識灯システムは、バッテリと、標識灯ユニットと、受信機ユニットと、コントローラと、を備える。標識灯ユニットは、バッテリとは異なる第1給電経路から給電されて光を投光する。受信機ユニットは、外部から信号を受信する。コントローラは、第1給電経路から標識灯ユニットへの給電が絶たれたとき、標識灯ユニットへの給電経路を、バッテリからの給電経路である第2給電経路に切り替えるとともに、受信機ユニットで受信した信号に基づいて標識灯ユニットの点灯状態を制御する。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリと;
前記バッテリとは異なる第1給電経路から給電されて光を投光する標識灯ユニットと;
外部から信号を受信する受信機ユニットと;
前記第1給電経路から前記標識灯ユニットへの給電が絶たれたとき、前記標識灯ユニットへの給電経路を、前記バッテリからの給電経路である第2給電経路に切り替えるとともに、前記受信機ユニットで受信した信号に基づいて前記標識灯ユニットの点灯状態を制御するコントローラと;
を備える、標識灯システム。
【請求項2】
前記標識灯ユニットは、
基台と;
前記基台に対して交換可能な灯体と;
を有し、
前記灯体は、
前記第1給電経路において給電される第1灯体と;
前記第2給電経路において給電される第2灯体と;
を交換可能に構成されている
請求項1記載の標識灯システム。
【請求項3】
前記標識灯ユニットと、前記バッテリと前記受信機ユニットと前記コントローラと、は別体かつ同一路盤に埋められる形態で設置される
請求項1または2記載の標識灯システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、標識灯システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば空港の滑走路や誘導路等の路面には、路面の延長方向に所定間隔の配置で、多数の航空標識灯(以下、標識灯と称する。)が埋め込まれている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
路面の舗装構造は、造成地盤上に形成される真砂土セメント製等の路床と、その上に形成される砕石セメント製やアスファルト・コンクリート製等の路盤と、の複数階層構造となっている。路床や路盤もそれぞれ複数階層で構成され得る。標識灯は、その投光部分が表路面から僅かに突出するような形態で、路盤に埋め込まれている。滑走路に配置された多数の標識灯は、給電経路となる電力線に直列接続されている。電力線も、路盤に埋め込まれる。
【0004】
路盤は、矩形枠内にセメントを流し込んで成型するため、その枠の大きさ規定される例えば数10メートル単位で形成される。したがって、複数の路盤に亘って配置、配線された閉回路にて、標識灯網が構成されることとなる。
【0005】
標識灯は、天候や気象状況、昼間と夕方と夜間といった時刻、等の様々な条件により、同じ光度で点灯していても、航空機等の飛行体のパイロットには、その見え方が変わってしまう。そのため、条件に合った光度制御が必要となる。この標識灯の光度制御は、空港内に配置された受配電所からの光度制御に応じた電力供給にて実施される。具体的には、管制塔等の上位で決定した光度制御信号が受配電所に送られ、受配電所内で要求に応じた電力になるように出力制御される。
【0006】
ところで、路盤は、路床上に或る大きさを持って形成されるため、航空機の離着陸時の衝撃や地震といった様々な外的要因により、何れかの路盤が路床上で横方向に移動つまりズレが発生してしまう可能性がある。このように路盤でズレが発生すると、複数の路盤に亘って配置、配線された閉回路にて構成された標識灯網では、隣接する路盤間で配線の断線等が発生し、標識灯の正常な運用を妨げる事象が発生する。そのため、空港等では、安定して明かりを提供することが可能な、安定性が高い標識灯システムが必要とされていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第5491013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、運用の安定性が高い標識灯システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、標識灯システムは、バッテリと、標識灯ユニットと、受信機ユニットと、コントローラと、を備える。標識灯ユニットは、バッテリとは異なる第1給電経路から給電されて光を投光する。受信機ユニットは、外部から信号を受信する。コントローラは、第1給電経路から標識灯ユニットへの給電が絶たれたとき、標識灯ユニットへの給電経路を、バッテリからの給電経路である第2給電経路に切り替えるとともに、受信機ユニットで受信した信号に基づいて標識灯ユニットの点灯状態を制御する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、運用の安定性が高い標識灯システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、第1の実施形態に係る標識灯システムの一例を示す概略構成図である。
図2図2は、図1中のI-I線矢視断面図である。
図3図3は、標識灯ユニットの灯体の構成の一例を示す斜視図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る標識灯システムを含む標識灯点灯制御システムの一例を示すブロック構成図である。
図5図5は、路盤がズレた状態を示す図である。
図6図6は、第1灯体から第2灯体への交換を示す模式図である。
図7図7は、第2灯体への交換後における標識灯点灯制御システムの一例を示すブロック構成図である。
図8図8は、第2の実施形態に係る標識灯システムの一例を示す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施形態の標識灯システムは、バッテリと、標識灯ユニット(1)と、受信機ユニット(4)と、コントローラと、を備える。標識灯ユニット(1)は、バッテリとは異なる第1給電経路から給電されて光を投光する。受信機ユニット(4)は、外部から信号を受信する。コントローラは、第1給電経路から標識灯ユニット(1)への給電が絶たれたとき、標識灯ユニット(1)への給電経路を、バッテリからの給電経路である第2給電経路に切り替えるとともに、受信機ユニット(4)で受信した信号に基づいて標識灯ユニット(1)の点灯状態を制御する。したがって、例えば路盤(RO)にズレが発生して給電経路(2)から標識灯ユニット(1)への給電が絶たれても、バッテリを利用して標識灯ユニット(1)を稼働させることが可能になる。よって、運用の安定性が高い標識灯システムを提供することができる。
【0013】
実施形態の標識灯システムでは、標識灯ユニット(1)は、基台(11)と、基台(11)に対して交換可能な灯体(12,12’)と、を有し、灯体(12,12’)は、第1給電経路において給電される第1灯体(12)と、第2給電経路において給電される第2灯体(12’)と、を交換可能に構成されている。よって、路盤(RO)に埋め込まれた共通の基台(11)を利用して、2種類の灯体(12,12’)を使用することが可能となり、使用する給電経路に対応した灯体(12,12’)により、標識灯を正常運用することができ、安定して明かりを提供することが可能となる。
【0014】
実施形態の標識灯システムでは、標識灯ユニット(1)と、バッテリと受信機ユニット(4)とコントローラと、は別体かつ同一路盤(RO)に埋められる形態で設置される。よって、例え路盤(RO)にズレが発生したとしても、標識灯ユニット(1)とバッテリ、受信機ユニット(4)及びコントローラとは一緒に移動するので、それらの間の接続が断線してしまうことを防止することができ、安定して明かりを提供することが可能となる。
【0015】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0016】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る標識灯システムの一例を示す概略構成図である。また、図2は、図1中のI-I線矢視断面図である。
【0017】
空港の滑走路や誘導路の路面には、例えば滑走路の延長方向に8乃至15メートル間隔で、第1実施形態に係る標識灯である標識灯ユニット1が埋め込まれている。標識灯ユニット1は、例えば直径が200ミリメートル、厚みが50ミリメートル程度の円柱形状を有している。路面は、滑走路全体に亘って形成された複数階層でなる路床BEの上に、縦横方向と厚み方向が最小単位のコンクリート集合である路盤ROが成型され、この路盤ROに標識灯ユニット1が埋め込まれる。これら標識灯ユニット1は、給電経路となる電力線2により直列接続され、この電力線2も路盤RO内に埋め込まれる。本実施形態においては、隣接する路盤ROの境目を破線で表している。路盤ROの境目は、目視できるように構成されていたり、目視できないように構成されていたりする。また、例えば、図1においては、路盤ROの上下方向も路盤ROの境目であっても良い。この場合、1つの路盤ROに2つの標識灯ユニット1が埋め込まれる構成となる。
【0018】
標識灯ユニット1は、路盤RO内に設置された基台11等の設置用部材と、この基台11に対して交換可能に取り付けられる灯体12と、から構成される。
【0019】
有底で円筒状の基台11は、例えば、その上面周辺部が路面と略同一高さとなるように埋め込み設置される。埋め込み設置される基台11には、図示しない交流定電流源からの出力電流をゴム被覆絶縁トランスの二次側から供給する電力線2である電源ケーブルが引き込まれる。また、基台11には、所定の角度の範囲内で回転可能に取り付けられた調整リングを有するものも存在する。このような調整リングを備える基台11では、調整リングに灯体12を取り付けることで、灯体12の向きを調整可能となる。
【0020】
灯体12内には、光源である半導体発光素子、点灯回路、等が配置される。半導体発光素子は、標識灯ユニット1の光源部であり、LEDが用いられている。なお、光源部としての半導体発光素子は、LEDに限らず、有機EL等の他の半導体発光素子や、白熱電球や放電灯等のランプを用いても良い。
【0021】
図3は、標識灯ユニット1の灯体12の構成の一例を示す斜視図である。
【0022】
灯体12は、例えばアルミで構成された上部灯体1201と、この上部灯体1201の下部側に取り付けられる例えばアルミで構成された灯体カバー1202と、を備えている。これら上部灯体1201と灯体カバー1202とは、ガスケットを介して取り付けられ、灯体12の内部が密閉されている。
【0023】
上部灯体1201は、例えば金属製で、円盤状に形成されている。上部灯体1201の上面中央には略平面状の上面部1203が形成され、上部灯体1201の上面周辺部には上面部1203の外周部から上部灯体1201の外周部に亘って下降傾斜する傾斜面1204が形成されている。
【0024】
上部灯体1201の周辺部には、上部灯体1201の上面側及び外周側に向けて開口する複数の取付凹部1205が形成され、これら取付凹部1205の底部に上下方向に貫通する挿通孔1206が設けられている。上部灯体1201は、挿通孔1206及び灯体カバー1202を貫通して基台11に、または基台11に取り付けられた調整リングに、螺着されるボルト等の締結部品によって、基台11に取り付けられる。
【0025】
上部灯体1201の周辺部の少なくとも1箇所には、路面に対して斜め上方に光を出射する出射口1207が設けられている。本実施形態では、出射口1207は、上部灯体1201の円周上の対称位置となる2箇所に、互いに反対方向に向けて開口するように設けられている。上部灯体1201の下面側は、出射口1207の下側位置が下方に突出され、出射口1207の下側位置以外の位置が凹状に設けられている。
【0026】
上部灯体1201の出射口1207には、半導体発光素子から入射した光を所定の方向に屈曲させて出射するプリズム1208が配置されている。プリズム1208は、光透過性を有する例えばガラスや樹脂にて形成されている。プリズム1208は、周囲に筒状のガスケット1209を介在して出射口1207の内側から挿入配置され、出射口1207を密閉している。出射口1207に配置されたプリズム1208は、プリズム1208の背面側周辺部を押える押え部材1210によって保持されている。押え部材1210は、上部灯体1201にねじ止め固定されている。上部灯体1201と、灯体カバー1202と、は金属で構成されているため、灯体12において、灯体12の内側(上部灯体1201と、灯体カバー1202と、で囲まれた空間)から、灯体12の外側に照射される電磁波(紫外光、可視光、赤外光、マイクロ波、電波、等を含む)や、灯体12の外側から灯体12の内側へ照射される電磁波は、出射口1207またはプリズム1208を通ることとなる。
【0027】
また、灯体12の内部には、光源ユニット1211が配置されている。光源ユニット1211は、灯体12の出射口1207の数に対応して2組用いられている。光源ユニット1211は、灯体12の出射口1207に配置されたプリズム1208の背面側に対向して配置されている。
【0028】
光源ユニット1211には、半導体発光素子が実装されている。また、光源ユニット1211は、光透光性を有するガラスや樹脂にて形成されたレンズ1212を備えている。レンズ1212は、1つの半導体発光素子に対して1つのレンズ部を有している。光源ユニット1211に複数の半導体発光素子が実装されている場合には、複数のレンズ部が一体に連結して設けられている。レンズ1212は、半導体発光素子とプリズム1208との間に配置され、半導体発光素子の光を集光してプリズム1208に入射する。
【0029】
図示しない交流定電流源から電力線2により出力電流が図示しないゴム被覆絶縁トランスを通じて灯体12内部の点灯回路に供給されると、点灯回路は交流定電流源からの出力電流に応じた調光レベルで半導体発光素子を点灯させる。点灯する半導体発光素子からの光は、灯体12の出射口1207からプリズム1208を通じて出射される。
【0030】
このような構成の標識灯ユニット1それぞれに対して、本実施形態に係る標識灯システムは、更に、制御対象である標識灯ユニット1とは別体に構成された制御ユニット3と、同じく標識灯ユニット1とは別体に構成された受信機ユニット4と、を備える。標識灯ユニット1と制御ユニット3とは、電力線5により接続され、制御ユニット3と受信機ユニット4との間は信号線6により接続されている。これら、制御ユニット3、受信機ユニット4、電力線5及び信号線6は、制御対象の標識灯ユニット1と同一の路盤ROかつ、標識灯ユニット1とは異なる位置に埋め込まれることで設置される。
【0031】
制御ユニット3は、バッテリとコントローラを含む。バッテリは、電力線2による給電経路からの標識灯ユニット1への給電が絶たれた場合に、標識灯ユニット1に給電を行う。コントローラは、受信機ユニット4が受信した光度制御信号に基づいて、標識灯ユニット1から照射される光の明るさ(光束、光度、等)を制御する。コントローラは、光度制御信号を受信しない場合に、予め定められた明るさで標識灯ユニット1を制御するように構成されていてもよい。また、コントローラは、標識灯ユニット1から照射される光の色を制御しても良い。例えば、制御ユニット3は、標識灯ユニット1の基台11と同様の基台31を備えており、この基台31内にバッテリとコントローラを収納しても良い。即ち、標識灯ユニット1の基台11として提供される既存の設置用部材を流用して、新設するバッテリ及びコントローラを配置することができる。制御ユニット3は、基台31の内部を密閉するための蓋32を更に備える。蓋32は、例えば、単なる円盤状の蓋である。また、蓋32として、上部灯体1201と同じものを流用しても良い。また、制御ユニット3は、基台31と、蓋32である標識灯ユニット1の灯体12と同一の筐体と、を備える構成であっても良い。この場合、バッテリとコントローラは、蓋32内に配設されても良いし、基台31に配設されても良い。バッテリとコントローラが、基台31に配設される場合は、蓋32内には何も配設されなくても良い。このように構成することにより、新規の部材を設計、作成する手間やコストを削減するとともに、既存の標識灯ユニット1の部材を用いるため、制御ユニット3の路面からの突出を、標識灯ユニット1と同等にすることが可能となる。
【0032】
なお、バッテリは、一次電池でも二次電池でも良く、必要となる駆動時間に応じて数量等を変更しても良い。基台31として標識灯ユニット1の灯体12と同一の筐体を流用する場合、既存の部品であるための内部容量が決まっている。よって、既存サイズの一つの基台31内にバッテリが収まらない場合には、バッテリとコントローラとを分割して、バッテリを収納した基台31及び蓋32を複数用意した分散型として構成しても良い。つまり、制御ユニット3は、バッテリを収納した基台31と蓋32とから構成される第1ユニットと、コントローラを収納した基台31と蓋32とから構成され第1ユニットとは異なる第2ユニットと、を備えていても良い。
【0033】
また、受信機ユニット4は、無線受信機を含む。また、受信機ユニット4は、無線送信機能を備えるものであってもよいし、無線受信機に加えて無線送信機を備えていてもよい。受信機ユニット4は、基台41を備える。受信機ユニット4についても、制御ユニット3同様に、標識灯ユニット1の基台11と同様の基台41を備えることができ、この基台41内に無線受信機を収納して良い。即ち、標識灯ユニット1の基台11として提供される既存の設置用部材を流用して、新設する無線受信機を配置することができる。受信機ユニット4は、基台41の内部を密閉するための蓋42を更に備える。この蓋42についても、制御ユニット3同様に、標識灯ユニット1の灯体12と同一の筐体を流用して良い。勿論、受信機ユニット4においても、灯体12の筐体を流用せずに、単なる円盤形状の蓋としても構わない。これにより、図2に示すように受信機ユニット4が路面から突出してしまうことを防止することができる。なお、受信機ユニット4は、制御ユニット3と同じ基台に配設してもよい。
【0034】
なお、受信機ユニット4の蓋42には、基台41内部に配置した無線受信機が無線信号を受信できるように、窓が設けられることが望ましい。標識灯ユニット1の灯体12は出射口1207を備えているので、受信機ユニット4の蓋42としてそれを流用することで、無線信号の確実な受信が図れる。なお、蓋42として、図3に示すような既存の標識灯ユニット1の灯体12を流用した場合、信号(電磁波)は、部分的に設けられた出射口1207の部分からしか受信機ユニット4の内部へ入らないため、信号の送信機に出射口1207を向けて設置する必要がある等、受信機ユニット4の設置方向に制約が生じる虞がある。そのため、既存の灯体12を流用する場合は、広い領域(例えば、180度や360度わたって)に出射口1207が設けられた灯体12を用いることで、受信機ユニット4の設置の自由度を高めることが可能となる。また、蓋42に既存の標識灯ユニット1の灯体12を流用しない場合でも、受信機ユニット4の設置の自由度を高めるために、蓋42の大部分もしくは全体が電磁波を透過するように構成されていることが好ましい。
【0035】
なお、受信機ユニット4の無線受信機に対する送信機は、例えば高所等の既存設備を利用した固定配置でも良いし、作業員が近くまでリモコン機やタブレット等の携帯端末で操作しても良い。
【0036】
図4は、第1の実施形態に係る標識灯システムを含む標識灯点灯制御システムの一例を示すブロック構成図である。標識灯点灯制御システムは、標識灯ユニット1と、電力線2と、制御ユニット3と、受信機ユニット4と、点灯制御部712と、を備える。点灯制御部712は、例えば、受配電所71内に配設される。標識灯ユニット1は複数設けられてもよく、この場合、制御ユニット3と受信機ユニット4とは、それぞれ標識灯ユニット1と同数設けられることが好ましい。ただし、1つの標識灯ユニット1と、後述する異常時制御においてその標識灯ユニット1を給電制御する制御ユニット3と、後述する異常時制御においてその標識灯ユニット1への信号を受信する受信機ユニット4と、は同一の路盤ROに配設される。標識灯ユニット1と、制御ユニット3と、受信機ユニット4と、は上述したような構造である。電力線2は、標識灯ユニット1と、交流定電流源(CCR)72と、を接続する線であり、複数の標識灯ユニット1を備える標識灯点灯制御システムにおいては、標識灯ユニット1同士を接続する線も該当する。以下に、標識灯点灯制御システムの構成や、動作について説明する。
【0037】
標識灯ユニット1の明るさや色を制御するための光度制御信号は、図示されない管制塔などから、受配電所71に配設された論理制御部711に有線通信や無線通信によって送られる。論理制御部711は、点灯制御部712と一体に構成されていてもよいし、点灯制御部712とは別体に構成されていてもよい。また、特に図示はしていないが、受配電所71には、スイッチやキー等の操作部材が設けられ、この操作部材の操作に応じて、論理制御部711に光度制御信号を入力することも可能となっている。天候や気象状況、昼間と夕方と夜間といった時刻、等の様々な条件により、同じ明るさでも航空機等の飛行体のパイロットでの見え方が変わる。そこで、論理制御部711は、条件に合った光度制御を行う。論理制御部711は、タイマーや、外部環境を検知するセンサを備えており、タイマーが示す時間やセンサの検知結果に合わせて標識灯ユニット1の光度制御を行うように機能する。例えば、論理制御部711は、条件に応じて標識灯ユニット1の光度を判断し、点灯制御部712に光度制御指示を送信する。点灯制御部712は、この論理制御部711による光度制御指示に従って、交流定電流源72を制御することで、標識灯ユニット1の点灯制御を行う。点灯制御された交流定電流源72から、それぞれの標識灯ユニット1及び電力線2からなる標識灯網に給電される。本実施形態においては、点灯制御部712から交流定電流源72を介して標識灯ユニット1へ給電するルートでの制御を正常時制御という。
【0038】
障害発生時には、受配電所71の断線時制御部713が、ゲートウェイ714を介して無線通信網73に光度制御信号を通信し、無線通信網73に接続された送信機8から、各受信機ユニット4に光度制御信号を無線送信する。制御ユニット3のコントローラは、この受信機ユニット4が受信した光度制御信号に基づいて、バッテリの電力を用いて制御対象の標識灯ユニット1の点灯制御、光度制御を行う。ここでの光度制御信号は、バッテリから標識灯ユニット1への給電を開始する旨の信号であってもよいし、標識灯ユニット1の明るさや色を指示する旨の信号であってもよい。断線時制御部713は、点灯制御部712と一体に構成されていてもよいし、点灯制御部712とは別体に構成されていてもよい。なお、論理制御部711と、点灯制御部712と、断線時制御部713と、が一体に構成されていてもよい。本実施形態においては、バッテリの電力を標識灯ユニット1へ給電するルートでの制御を障害時制御という。

送信機8と受信機ユニット4との間の無線通信は、例えば、Bluetooth(登録商標)等の近距離通信であって良い。
【0039】
送信機8は、例えば、既存のエプロン灯柱やターミナル建物等の高所に配置しても良い。もしくは、既設の地上型標識灯や誘導案内灯等を利用しても良い。また、固定配置ではなく、作業員が近くまで行き、リモコン機やタブレット等の携帯端末を送信機8とし操作するようにしても良い。
【0040】
なお、無線通信は、電波に制限することもなく、赤外線等の電磁波通信でも良い。電波であれば、一つの形態や電波帯に囚われる必要はない。セキュリティを高めた基地局が必要な方式でも良いし、既存サービスとして存在する形態を利用しても良いし、有料/無料の是非は問わない。
【0041】
例えば、公衆電話回線網やインターネット等を利用して、ゲートウェイ714から標識灯網の近くに配置したゲートウェイ74に光度制御信号を送信し、ゲートウェイ74から、無線通信網73に光度制御信号を通信し、無線通信網73に接続された送信機8から、各受信機ユニット4に光度制御信号を無線送信するようにしても良い。ゲートウェイ714は、例えば受配電所71に配設される。
【0042】
受信機ユニット4と送信機8との関係は、1:1であって良い。また、受信機ユニット4が受信機能だけでなく、送信機能も含むものとして、受信した光度制御信号を同じ標識灯網に対応する他の受信機ユニット4に中継するようにし、受信機ユニット4と送信機8をメッシュ的な1:Nの構成にしても良い。
【0043】
上述した障害の一例は、電力線2の断線であり、電力線2の断線は、例えば路盤ROのズレによって引き起こされる。図5は、路盤ROがズレた状態を示す図である。このような路盤ROにズレが発生すると、標識灯ユニット1への給電経路である電力線2が断線する。標識灯網は電力線2により標識灯ユニット1が直列接続されたものであるため、この断線により、断線が発生した標識灯網の全ての標識灯ユニット1が動作しなくなる。このような障害が発生した際は、点灯制御部712の動作を切り替えることにより、正常時制御から障害時制御に切り替えられる。この点灯制御部712の動作の切り替えは、受配電所71や点灯制御部712に設けられた図示されない操作部材(スイッチなど)の操作により行われたり、管制塔などから送信される光度制御信号に障害発生状況(障害の有無情報など)が付加されていて、光度制御信号を受け取った点灯制御部712で障害発生状況を元に判断して切り替えられてもよい。また、点灯制御部712は、正常時制御を行っている間、例えば、交流定電流源72を介して、定期的に標識灯ユニット1への給電経路(例えば、電力線2)に異状が発生していないかを確認しており、異状が発生していることを確認したら、それ以降に点灯制御部712が受け取った光度制御信号は障害時制御が適用されるように構成されていても良い。
【0044】
このような構成であれば、既存の標識灯ユニット1の点灯制御システムを大きく変更することなく、障害発生時の点灯制御が可能となる。また、障害発生時にも、安定して標識灯ユニット1から明かりを提供することが可能となるため、安定性が高い標識灯点灯制御システムが実現できる。
【0045】
なお、本実施形態においては、正常時制御と、障害時制御と、で給電経路が変わるが、標識灯ユニット1の灯体12は、正常時制御の場合と、障害時制御の場合と、で取り換えるように構成されていてもよい。
【0046】
図6は、第1灯体12から第2灯体12’への交換を示す模式図である。第1灯体12は、正常時制御において点灯する灯体であり、第2灯体12’は、障害時制御において点灯する灯体である。第1灯体12は、正常時制御において通常の電力線2からの給電を受けて点灯する機能を備えており、バッテリ側の電力線5からの給電を受けて点灯する機能は備えていない。第2灯体12’は、障害時制御においてバッテリ側の電力線5からの給電を受けて点灯する機能を備えており、通常の電力線2からの給電を受けて点灯する機能を備えていない。
【0047】
標識灯ユニット1は、正常時に運用される標識灯ユニット1の給電回路網に対する負荷であるため、障害発生時には、制御ユニット3のバッテリ側からの電力供給を得るように配線を変更する必要がある。そこで、正常時制御において制御される第1灯体12とは異なる、障害時制御に制御される第2灯体12’を用意しておき、障害発生時は、基台11から第1灯体である灯体12を取り外して、第2灯体12’を取り付ける。このように、標識灯ユニット1の灯体を、第1灯体である灯体12から第2灯体12’に交換することで、障害発生時においても安定して明かりを提供することが可能となり、安定性が高い標識灯システムを構築することが可能となる。
【0048】
図7は、第2灯体12’への交換後における標識灯点灯制御システムの一例を示すブロック構成図である。交流定電流源72からの電力線2は断線(図中、バツ印で示す)が発生したことで、交流定電流源72から標識灯ユニット1への給電が絶たれる。この状態において、第1灯体である灯体12から第2灯体12’に交換することで、制御ユニット3からの電力線5により、第2灯体12’に交換された標識灯ユニット1は、制御ユニット3のバッテリから給電され、点灯することが可能になる。そしてこのとき、送信機8から受信機ユニット4に光度制御信号を無線送信することで、受信機ユニット4の無線受信機がそれを受信し、信号線6を介して制御ユニット3のコントローラに光度制御信号を伝達する。よって、制御ユニット3のコントローラは、この光度制御信号に基づいて、第2灯体12’に交換された標識灯ユニット1の光度を制御することができる。
【0049】
本実施形態では、標識灯システムは、前述のように、電力線2による給電経路から給電されて光を投光する標識灯ユニット1と、バッテリ及びコントローラを有する制御ユニット3とを、別体に設け、これら別体の標識灯ユニット1と制御ユニット3とを電力線5により接続している。したがって、例えば路盤ROにズレが発生して電力線2が断線し、標識灯ユニット1への給電が絶たれても、制御ユニット3内のバッテリを利用して標識灯ユニット1を稼働させることが可能になる。よって、路盤ROにズレが発生しても標識灯ユニット1を正常運用することができる。また、標識灯ユニット1とバッテリとを別体にすることで、大きな容積を必要とするバッテリを標識灯ユニット1内に配置する必要が無いので、標識灯ユニット1自体を小型化できたり、既存の標識灯ユニット1をそのまま標識灯システムに組み込むことが可能となったりする。
【0050】
また、本実施形態では、前述のように、標識灯ユニット1は、基台11と、基台11に対して交換可能な2種類の灯体12,12’と、を有し、第1灯体である灯体12は、基台11に取り付けられたときに、電力線2への接続部を有するものであり、また、第2灯体12’は、基台11に取り付けられたときに、バッテリからの電力線5による給電経路への接続部を有する。そして、電力線2による給電経路から標識灯ユニット1への給電が絶たれたとき、第1灯体である灯体12から第2灯体12’に交換される。よって、路盤ROに埋め込まれた共通の基台11を利用して、2種類の灯体12,12’を使用することが可能となり、使用する給電経路に対応した灯体12,12’により、標識灯ユニットを正常運用することができ、安定して明かりを提供することが可能となる。
【0051】
また、本実施形態では、前述のように、標識灯ユニット1と制御ユニット3と受信機ユニット4とは、同一路盤ROに埋められる形態で設置される。よって、例え路盤ROにズレが発生したとしても、標識灯ユニット1と制御ユニット3と受信機ユニット4とは一緒に移動するので、それらの間の接続が断線してしまうことを防止することができ、安定して明かりを提供することが可能となる。
【0052】
また、本実施形態では、前述のように、標識灯ユニット1とは別体に設けられ、制御ユニット3のバッテリから給電される受信機ユニット4を更に備える。よって、光度制御信号を無線により受けることで、制御ユニット3のコントローラが、その光度制御信号に基づいて標識灯ユニット1の光度を制御することが可能となり、標識灯を正常運用することができる。即ち、電力線2による給電経路に断線が発生すると、通常の光度制御等の運用が断線復旧まで不可能となるが、本実施形態では、標識灯システムの構成要素である標識灯ユニット1と制御ユニット3及び受信機ユニット4に対する電力供給をバッテリ駆動とし、さらに上位からの光度制御信号を無線通信等を使用して制御ユニット3のコントローラに送信することで、コントローラは、送信された光度制御信号を受け、それに応じた電力に切り替えて標識灯ユニット1に電力供給するので、標識灯ユニット1の通常運用が可能となり、パイロットや空港運用への悪影響を防止することができる。
【0053】
また、本実施形態では、前述のように、標識灯ユニット1と、制御ユニット3及び受信機ユニット4とは、同一路盤ROに埋められる形態で設置される。よって、例え路盤ROにズレが発生したとしても、標識灯ユニット1と制御ユニット3及び受信機ユニット4とは一緒に移動するので、それらの間の接続が断線してしまうことを防止することができる。
【0054】
また、本実施形態では、前述のように、制御ユニット3は、標識灯ユニット1の基台11を流用した基台31内に、バッテリ及びコントローラを収納し、同様に、受信機ユニット4も、標識灯ユニット1の基台11を流用した基台41内に、無線受信機を収納する。よって、既存の部品を流用することで、安価に制御ユニット3及び受信機ユニット4を製造することができる。
【0055】
また、本実施形態では、前述のように、受信機ユニット4の蓋42に、標識灯ユニット1の灯体12と同一の筐体を流用する。よって、灯体12の出射口1207を介して受信機ユニット4の基台内部に配置した無線受信機が無線信号を確実に受信することができる。なお、飛行体の進行方向に対して前後方向に光を出射する標識灯ユニット1が多いが、全周方向に光を出射するものも存在するため、無線の受信に指向性が有った場合には、その方向性からの電波しか受信できない可能性も有る。そこで、受信機ユニット4の蓋42には、そのような全周方向型標識ユニット1の灯体12の筐体を使用することが好ましい。
【0056】
なお、制御ユニット3及び受信機ユニット4は既設として、障害発生時に第1灯体である灯体12から第2灯体12’に交換するものとしているので、制御ユニット3内のバッテリが放電してしまっていて必要なときに使用できないという事態を防止するために、日常的なメンテナンスが必要である。
【0057】
そのため、制御ユニット3内のバッテリとコントローラ及び受信機ユニット4内の無線受信機は既設とせず、障害発生時に、害発生時に第1灯体である灯体12から第2灯体12’に交換する際に、制御ユニット3及び受信機ユニット4を設置するようにしても良い。
【0058】
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、説明する。なお、以下の第2の実施形態では、第1の実施形態からの変更部分のみを説明し、第1の実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
【0059】
図8は、第2の実施形態に係る標識灯システムの一例を示す概略構成図である。本実施形態では、標識灯ユニット1は、灯体として、第3灯体12”を備える。第3灯体12”は、電力線2からの給電を受けて点灯する機能と、バッテリ側の電力線5からの給電を受けて点灯する機能と、の両方を備えており、電力線2と電力線5の両方に接続される。即ち、第3灯体12”は、通常用と障害用とを内部的に切り替え制御ができる兼用タイプの灯体である。切り替え方法としは、単なる内部にスイッチを設けても良いし、障害発生時にバッテリ駆動となった場合にそれをトリガとして切り替えができるような構成としても良い。
【0060】
標識灯ユニット1には、航空機の進行方向に対し前後両方向に光を照射するものと、片側方向のみに光を照射するもの、更には、全周方向に光を照射するものがある。両方向に光を照射する標識灯ユニット1では、それぞれの方向個別に点灯/消灯を制御するものもあるが、両方向を内部で直列に繋ぎ、両方向同時に点消灯するものが圧倒的に多い。また、例えば、2入力タイプ両方向個別制御方式(前者)の標識灯ユニット1と、1入力タイプ両方向同時制御方式(後者)の標識灯ユニット1とで、基台11の筐体を共通化し、電力入力部の端子部分を変更することにより、前者と後者を構成するものも知られている。1入力タイプ両方向同時制御方式では、片側を入力とし、もう一方を中継的に使用して、内部で半導体発光素子を直列接続とすることで同時点灯を実現している。入力側端子と中継端子は当然固定となる。これを利用して、基台11の一方の入力端子を電力線2からの給電経路、中継端子として利用されている他方の入力端子を電力線5からの給電経路とすることで、通常時と障害発生時の入力を切り替えることができる。
【0061】
本実施形態では、第1の実施形態における標識灯システムにおいて、制御ユニット3は、電力線2による給電経路から標識灯ユニット1への給電が絶たれたことを検出して、バッテリから標識灯ユニット1への給電を開始させる。よって、標識灯ユニット1への給電経路を切り替えることが可能となり、例えば、2種類の給電経路に適用した第3灯体12”を使用して、標識灯を正常運用することができる。また、灯体の交換も不要となる。
【0062】
なお、第1及び第2の実施形態の標識灯システムでは、制御ユニット3と受信機ユニット4とを別体構成としたが、一体構成としても良い。また、受信機ユニット4を標識灯ユニット1と別体とするのではなく、標識灯ユニット1自体に無線受信機を搭載しても良い。
【0063】
また、通常時に、電力線2による給電経路からの電力を使用してバッテリを充電するようにしても良い。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0065】
1…標識灯ユニット、 2,5…電力線、 3…制御ユニット、 4…受信機ユニット、 6…信号線、 8…送信機、 11,31,41…基台、 12…灯体、 12’…第2灯体、 12”…第3灯体、 32,42…蓋、 71…受配電所、 72…交流定電流源、 73…無線通信網、 74,714…ゲートウェイ、 711…論理制御部、 712…点灯制御部、 713…断線時制御部、 1201…上部灯体、 1202…灯体カバー、 1203…上面部、 1204…傾斜面、 1205…取付凹部、 1206…挿通孔、 1207…出射口、 1208…プリズム、 1209…ガスケット、 1210…押え部材、 1211…光源ユニット、 1212…レンズ、 BE…路床、 RO…路盤。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8