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特開2024-97253介護及び/又は医療の支援システム、プログラム、コンピュータ装置、並びに情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097253
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】介護及び/又は医療の支援システム、プログラム、コンピュータ装置、並びに情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/22 20240101AFI20240710BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000705
(22)【出願日】2023-01-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-17
(71)【出願人】
【識別番号】523006479
【氏名又は名称】Next Tomorrow 株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(72)【発明者】
【氏名】イ サンミン
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA13
(57)【要約】
【課題】業種の異なる事業者間でも相互に連携しやすく、かつ、各事業者のニーズを満足させやすい介護及び/又は医療の支援システムを提供する。
【解決手段】複数の端末装置と、サーバ装置と、によって実現される介護及び/又は医療の支援システムである。複数の端末装置は、所定の地域に属する第1ユーザの第1端末装置と、第2ユーザの第2端末装置と、を含む。サーバ装置は、所定の地域に属する患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、第1チケットを生成する第1チケット生成部と、第1端末装置への第1情報の入力に基づいて、第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、所定の条件を満たした場合、患者を第2ユーザに割り当てる第2割り当て部と、第2チケットを生成する第2チケット生成部と、第2端末装置への第2情報の入力に基づいて、第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と、前記複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なサーバ装置と、によって実現される介護及び/又は医療の支援システムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記サーバ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を前記第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによる前記第1端末装置への第1情報の入力に基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによる前記第2端末装置への第2情報の入力に基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含む、介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項2】
前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、
請求項1に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項3】
前記第2チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第2情報に基づいて、前記第2ユーザに割り当てられていた患者を前記第1ユーザ又は前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる、
請求項1又は2に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項4】
前記第2チケットにより管理されるタスクは、プレ、オン、及びポストを含む少なくとも3段階のステップにより構成され、
前記プレは、前記第2情報として、前記第2ユーザ内で前記患者を担当する担当者を入力するステップを含み、
前記オンは、前記第2情報として、前記担当者が前記患者に提供したサービスに関する情報を入力するステップを含み、
前記ポストは、前記第2情報として、前記患者のレポートを入力するステップを含む、
請求項1又は2に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項5】
前記第2チケットは、前記オンにおいて入力すべき情報を、前記第2ユーザ又は前記担当者に応じて変更可能である、
請求項4に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項6】
前記第1更新部は、前記第1ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第1チケットを無効にし、
前記第2更新部は、前記第2ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第2チケットを無効にし、
前記サーバ装置は、さらに、どのタスクにおいて前記第1チケット又は前記第2チケットが無効とされたかを管理する無効管理部と、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項7】
プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させる、プログラム。
【請求項8】
複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記コンピュータ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含む、コンピュータ装置。
【請求項9】
プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行される情報処理方法であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記処理方法は、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させる、情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、介護及び/又は医療の支援システム、プログラム、コンピュータ装置、並びに情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、住み慣れた地域社会という枠組みの中でそれぞれの地域の実情に合わせて医療や介護等の支援を包括的に行う地域包括ケアシステムが注目されている。地域包括ケアシステムでは、その地域における地域包括ケア支援センターや複数の医療機関、介護機関等の各事業者間で必要な情報を共有して連携を図りつつ、効率的に各種サービスを提供することが求められる。
【0003】
地域における医療システムと介護システムを連携させたシステムとして、例えば、特許文献1には、介護機関の端末装置と、所定の電子カルテ情報システムを連携させた医療システムを構成する医療情報提供サーバとの間で情報の授受を行い、医療情報へのアクセスが可能であると判定された上記端末装置に対して医療情報を提供する介護支援情報管理サーバと、を含む介護支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015-28773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
地域包括ケアシステムでは、その地域内の業種の異なる多数の事業者が相互協業して患者のケアをすることが必要である。すなわち、地域包括ケアシステムでは、医療機関間や介護機関間、地域包括ケア支援センターと医療機関や介護機関との間における連携も求められるが、特許文献1には、これらの連携方法について開示されていない。
【0006】
地域包括ケア支援センターや医療機関、介護機関等の多数の事業者をみた場合、他業種間ではその機能や特性が大きく異なるし、同業種間においても専門分野や設備、所属人数の違い等によって機能や特性が異なる。このような中で、各事業者が独自にサーバを設置するOn-Premises方式を採用した場合、各事業者のサーバ間をつなぐインターフェースを個々に開発しなければならず、また、各事業者間のインターフェース方式が異なることで連携に支障が生じるおそれがある。一方、SaaS(Software as a Service)方式のようなパブリッククラウドを採用した場合、機能や特性の異なる各事業者のニーズを満足させることが困難である。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、所定の地域内における各事業者が相互協業して患者に介護及び/又は医療を行う地域包括ケアシステムの構築を支援する支援システムであって、業種の異なる事業者間でも相互に連携しやすく、かつ、各事業者のニーズを満足させやすい支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態に係る介護及び/又は医療の支援システムは、
複数の端末装置と、前記複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なサーバ装置と、によって実現される介護及び/又は医療の支援システムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記サーバ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を前記第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによる前記第1端末装置への第1情報の入力に基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによる前記第2端末装置への第2情報の入力に基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定の地域内における各事業者が相互協業して患者に介護及び/又は医療を行う地域包括ケアシステムの構築を支援する支援システムであって、業種の異なる事業者間でも相互に連携しやすく、かつ、各事業者のニーズを満足させやすい支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る支援システムの構成の一例を示す模式図である。
図2図2は、端末装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、サーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。
図4図4は、従来例における各事業者から患者へのサービス提供方法と、本発明の一実施形態に係る支援システムによる患者へのサービス提供方法の一例を示す模式図である。
図5図5は、本発明の一実施形態に係る支援システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、チケットによるタスクの管理の一例を示す模式図である。
図7図7は、チケットにより管理されるタスクの変更の一例を示す模式図である。
図8図8は、本発明の一実施形態に係る支援システムによる処理の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、無効チケット情報の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号を付してあり、重複する説明は適宜省略する。
【0012】
(システムの構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る支援システムの構成の一例を示す模式図である。支援システム100Aは、所定の地域A内における地域包括ケアシステムの構築を支援するためのシステムである。支援システム100Aは、第1端末装置10A,10B等の複数の第1端末装置10と、第2端末装置20A,20B等の複数の第2端末装置20と、第3端末装置30A,30B等の複数の第3端末装置30と、サーバ装置(コンピュータ装置)50Aと、を含む。支援システム100Aに含まれる各端末装置は、所定の地域Aに属する事業者が利用する端末装置である。なお、「地域Aに属する事業者」とは、例えば、地域Aにおいて介護や医療のサービスを提供している又は提供可能な事業者のことをいう。
【0013】
支援システム100Bは、所定の地域B内における地域包括ケアシステムの構築を支援するためのシステムである。支援システム100Bは、第1端末装置10C,10D等の複数の第1端末装置10と、第2端末装置20C,20D等の複数の第2端末装置20と、第3端末装置30C,30D等の複数の第3端末装置30と、サーバ装置(コンピュータ装置)50Bと、を含む。支援システム100Bに含まれる各端末装置は、所定の地域Bに属する事業者が利用する端末装置である。なお、「地域Bに属する事業者」とは、例えば、地域Bにおいて介護や医療のサービスを提供している又は提供可能な事業者のことをいう。
【0014】
支援システム100Aと支援システム100Bは、それぞれが含む端末装置の数や支援の対象とする地域が異なるが、主要な要素や機能は同じである。同様に、サーバ装置50Aとサーバ装置50Bも主要な要素や機能は同じである。よって、以下では、支援システム100A,100Bサーをまとめて支援システム100と称し、サーバ装置50A,50Bをまとめてサーバ装置50と称して説明をする。
【0015】
各端末装置は、その地域に属する各事業者がそれぞれ利用する装置である。第1端末装置10は、例えば、その所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者である地域包括ケア支援センター(以下、単に「支援センター」とも称する。)や、ケアマネージャー(介護支援専門員)によって利用される端末である。第2端末装置20は、例えば、介護機関によって利用される端末である。なお、「介護機関」には、訪問介護や通所介護等の在宅系サービスを提供する事業者や、介護老人福祉施設や特定施設入所者生活介護等の施設・居住系サービスを提供する事業者が含まれる。第3端末装置30は、例えば、医療機関によって利用される端末である。図示はしていないが、支援システム100には、さらに、老人クラブやNPO法人等の生活支援・介護予防を提供する事業者が利用する第4端末装置が含まれてもよい。
【0016】
各端末装置は、デスクトップ型PC(personal computer)のような設置型端末であってもよいし、ノート型PCやスマートフォン、タブレット、ウェアラブル端末等の携帯型端末であってもよい。
【0017】
ここで、特許請求の範囲に記載された「第1ユーザ」と「第2ユーザ」は、上記のような事業者のうち、業種が異なる組み合わせであれば、特に制限されない。例えば、特許請求の範囲に記載された「第1ユーザ」が支援センターやケアマネージャーであれば、特許請求の範囲に記載された「第2ユーザ」は、介護機関及び/又は医療機関でありうる。この場合、特許請求の範囲に記載された「第1端末装置」は、図1における第1端末装置10に対応し、特許請求の範囲に記載された「第2端末装置」は、図1における第2端末装置20及び/又は第3端末装置30に対応する。
【0018】
また、例えば、特許請求の範囲に記載された「第1ユーザ」が医療機関であれば、特許請求の範囲に記載された「第2ユーザ」は、介護機関でありうる。この場合、特許請求の範囲に記載された「第1端末装置」は、図1における第3端末装置30に対応し、特許請求の範囲に記載された「第2端末装置」は、図1における第2端末装置20に対応する。また、この場合、介護機関に代えて或いは加えて、特許請求の範囲に記載された「第2ユーザ」に支援センターやケアマネージャーが含まれてもよい。すなわち、特許請求の範囲に記載された「第2端末装置」は、第2端末装置20に代えて或いは加えて第1端末装置10を含んでもよい。
【0019】
サーバ装置50は、通信ネットワーク40を介して、各端末装置のそれぞれと通信接続が可能である。支援システム100は、例えば、プライベートクラウド型のシステムとして構成されている。各端末装置が受け付けた操作入力情報は、サーバ装置50へ送信され、サーバ装置50で各種処理をされた結果を各端末装置で受信する。
【0020】
(端末装置の構成)
図2は、端末装置の構成の一例を示すブロック図である。図2に示す第1端末装置10は、制御部(プロセッサ)11と、記憶部(ストレージ、メモリ)15と、通信IF(Interface)16と、を含んでいる。なお、図2では、第1端末装置10の構成例を示しているが、第2端末装置20及び第3端末装置30も同様の構成を採用しうる。また、各端末装置は、例えば、ID認証やパスワード認証等による認証を受けた後、サーバ装置50に接続可能なように構成されうる。
【0021】
制御部11は、第1端末装置10の動作を制御する。制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等を含んで構成される。制御部11は、記憶部15に記憶されるプログラムを読み込んで実行することにより、送受信部12、表示部13、及び操作入力部14として機能しうる。
【0022】
送受信部12は、例えば、通信IF16を介して通信ネットワーク40に接続し、サーバ装置50と各種情報の送信及び受信をする。具体的には、操作入力部14により受け付けた情報をサーバ装置50に送信し、サーバ装置50で各種処理をされた結果を表示するための情報を受信する。表示部13は、サーバ装置50から受信した情報等を画像として表示装置に出力する。表示装置は、第1端末装置10に搭載されたディスプレイでもよいし、第1端末装置10と接続される外部ディスプレイでもよい。操作入力部14は、ユーザの操作入力を受け付ける。操作入力部14は、具体的には、第1端末装置10を利用する事業者が実行すべきタスクに関する情報(後述の第1情報または第2情報)の入力を受け付ける。操作入力部14は、例えば、キーボードやタッチパネルを含みうる。
【0023】
記憶部15は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含む。記憶部15は、第1端末装置10が使用するプログラムや、サーバ装置50から受信する各種データ等を記憶する。通信IF16は、例えば、第1端末装置10が他の通信機器と情報の送受信をするために、信号の変復調処理や周波数変換処理等をする。第1端末装置10は、上記の他に、従来公知の各種機能を備えていてもよい。
【0024】
(サーバ装置の構成)
図3は、サーバ装置の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すサーバ装置50は、制御部51と、記憶部61と、通信IF(Interface)66と、を含んでいる。
【0025】
制御部51は、サーバ装置50の動作を制御する。制御部51は、例えば、CPU、MPU、GPU等を含んで構成される。制御部51は、記憶部61に記憶されるプログラム62を読み込んで実行することにより、送受信部52、表示部53、操作入力部54、登録部55、割り当て部56,チケット生成部57、更新部58、及び無効管理部59として機能しうる。
【0026】
送受信部52は、例えば、通信IF65を介して通信ネットワーク40に接続し、第1端末装置10、第2端末装置20、第3端末装置30等の各端末装置と各種情報の送信及び受信をする。具体的には、各端末装置で受け付けた操作入力に関する情報を受信し、サーバ装置50で各種処理をされた結果を各端末装置で表示するための情報を各端末装置に送信する。表示部53は、サーバ装置50による処理結果等を画像としてサーバ装置50と接続された外部ディスプレイ等に出力する。操作入力部54は、サーバ装置50の管理者の操作入力を受け付ける。操作入力部54は、例えば、キーボード等を含みうる。なお、サーバ装置50が外部ディスプレイやキーボード等と接続するインターフェースを備えていない場合、表示部53、操作入力部54としての機能はなくともよい。
【0027】
登録部55は、支援システム100に対応する所定の地域に属する患者のデータを患者データ63として記憶部61に登録する。患者のデータは、例えば、各端末装置から受信したり、サーバ装置50の管理者の操作に基づいて入力されたりする。患者データ63は、例えば、患者の氏名、住所、PHR(Personal Health Record))データやEHR(Electric Health Record)データ等の患者の健康に関する情報等が含まれうる。
【0028】
割り当て部56は、登録部55により登録された患者データ63が示す患者を各事業者のうちのいずれかに割り当てる。割り当て部56は、例えば、患者データ63の内容に基づいて、その患者を割り当てる事業者を決定してもよい。また、割り当て部56は、例えば、患者データ63に代えて或いは加えて事業者データ65を参照して、その患者を割り当てる事業者を決定してもよい。
【0029】
割り当て部56は、患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当て部56Aと、患者を第2ユーザに割り当てる第2割り当て部56Bと、を含む。例えば、患者データ63を参照し、支援センターやケアマネージャーによる訪問や支援プランの策定等がなされていない場合、第1割り当て部56Aは、第1ユーザとして支援センターやケアマネージャーのいずれかを選定し、その患者を割り当ててもよい。また、例えば、患者データ63を参照し、早急な診察が必要であると判断される場合、第1割り当て部56Aは、第1ユーザとしていずれかの医療機関を選定し、その患者を割り当ててもよい。
【0030】
第2割り当て部56Bは、後述する第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、後述する第1情報に基づいて、第1ユーザに割り当てられていた患者を複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる。また、割り当て部56は、後述する第2チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、後述する第2情報に基づいて、第2ユーザに割り当てられていた患者を第1ユーザ又は複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てうる。
【0031】
チケット生成部57は、割り当て部56によって事業者に割り当てられた患者に対する該事業者のタスクを管理するチケットを生成する。チケット生成部57は、第1ユーザに割り当てられた患者に対する第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部57Aと、第2ユーザに割り当てられた患者に対する第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部57Bと、を含む。これらのチケットに関しては後の段落で詳述する。
【0032】
更新部58は、各事業者が利用する各端末装置へ入力され、サーバ装置50に送信された情報に基づいて、チケットのステータスを更新する。更新部58は、第1ユーザが利用する端末装置への第1情報の入力に基づいて、第1チケットのステータスを更新する第1更新部58Aと、第2ユーザが利用する端末装置への第2情報の入力に基づいて、第2チケットのステータスを更新する第2更新部58Bと、を含む。第1更新部58Aは、第1ユーザのタスクが実行不可能な場合、第1チケットを無効にする。また、第2更新部58Bは、第2ユーザのタスクが実行不可能な場合、第2チケットを無効にする。
【0033】
無効管理部59は、どのタスクにおいて第1チケット又は第2チケットが無効とされたかを管理する。無効管理部59は、例えば、各事業者に対して生成された複数のチケットがどのタスクにおいて無効とされたか、すなわち、各タスクにおける無効とされたチケットと、有効とされて次のステータスへ進んだチケットとの割合や、無効とされた理由や無効となった日時等の無効チケット情報をチケットデータ64に記憶させうる。
【0034】
記憶部61は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含む。記憶部61は、サーバ装置50が使用するプログラム62、登録部55によって登録された患者データ63、及び、チケット生成部57により生成され、更新部58によってステータスを更新されるチケットデータ64、その地域に属する各事業者の事業者データ65等が記憶される。チケットデータ64には、無効にされたチケットに関する情報も含まれる。また、チケットデータ64は、対応する患者データ63と関連付けられていることが好ましい。事業者データ65には、各事業者の住所、規模、提供できるサービスの種類、空き状況等が含まれていてもよい。通信IF66は、例えば、サーバ装置50が各端末装置と情報の送受信をするために、信号の変復調処理や周波数変換処理等をする。サーバ装置50は、上記の他に、従来公知の各種機能を備えていてもよい。
【0035】
(システムの動作例)
本発明の一実施形態に係る支援システム100の動作例について説明するにあたり、まず、従来例と支援システム100との違いを概説する。図4は、従来例における各事業者から患者へのサービス提供方法と、本発明の一実施形態に係る支援システムによる患者へのサービス提供方法の一例を示す模式図である。
【0036】
図4の左側は、従来例におけるサービス提供の方法M1を示している。従来例における方法M1では、患者46に対して、支援センター41、医療機関42A~42B、介護機関43A~43Cのそれぞれが、個々に個別のシステムを用いて、サービスを提供している。このような場合、各事業者が複数の患者のデータを管理することになり、一人の患者のデータが各事業者に分散してしまう。また、個々に個別のシステムを用いているため、各事業者間でのデータを連携させることが困難である。
【0037】
一方で、図4の右側は、支援システム100によるサービス提供の方法M2を示している。支援システム100による方法M2では、患者46に対して、支援センター41、医療機関42A~42B、介護機関43A~43Cのそれぞれが、同一の支援システム100を用いてサービスを提供することになる。また、各事業者の提供するサービスは、種類が異なっている場合でもすべてチケットという概念によって管理される。これにより、一人の患者のデータを集中して管理することができ、各事業者が患者のデータを把握することや互いに連携することが容易になる。
【0038】
以下、図5から図9を用いて、支援システム100の動作例を詳述する。図5は、本発明の一実施形態に係る支援システムによる処理の一例を示すフローチャートである。なお、本明細書で説明する各フローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、並列的に実行されてもよい。また、本明細書で説明する各フローチャートを構成する処理の一部は、省略してもよい。
【0039】
以下では、第1ユーザが第1端末装置10を利用する支援センターであり、第2ユーザが第2端末装置20を利用する介護機関である場合を例に挙げて説明するが、第1ユーザや第2ユーザはこの例に限定されるわけではない。
【0040】
ステップS1において、サーバ装置50の制御部51は、支援システム100が担当する所定の地域に属する患者のデータを患者データ63として記憶部61に登録する。ステップS1は、例えば、サーバ装置50の管理者の操作に基づいて実行されてもよい。また、ステップS1に先駆けて、ステップS0として、第1端末装置10の制御部11が支援センターのスタッフによる患者のデータの入力を受け付け、該データをサーバ装置50が受信したことに応じて、ステップS1が実行されてもよい。
【0041】
ステップS2において、制御部51は、ステップS1で登録された患者データ63を参照し、その患者を第1ユーザに割り当てる。本例では、その患者が初めて登録された患者であり、支援プランの策定等がなされていない結果、第1ユーザとして支援センターが選定され、支援センターに患者を割り当てる。
【0042】
ステップS3において、制御部51は、ステップS2において割り当てられた患者に対して支援センターが実行すべきタスクを管理する第1チケットを生成する。第1チケットが生成されると、第1端末装置10からのリクエストに応じて、第1端末装置10において第1チケットが閲覧可能になる。また、第1端末装置において、その患者の患者データ63を閲覧可能としてもよい。
【0043】
ステップS4において、第1端末装置10に対して、第1チケットを無効とする操作がされると(ステップS4においてYes)、図8の1へ進む。
【0044】
第1チケットを無効にする操作は、例えば、支援センターのスタッフのうちで一定以上の権限を有する者(例えば、割り当てられた患者の担当者を決定したり、第1チケットのタスクが完了したことを承認する者。以下、一定以上の権限を有する者を「マネージャー」とも称する。)だけが実行できるようにすることが好ましい。マネージャーは、例えば、その患者を担当できる者がいない場合や、患者の事情や担当者の事情で患者宅への訪問ができない場合、訪問したが次に提供すべきサービスをする事業者をその患者に割り当てられない場合等、全体的な状況を考慮して後続のタスクの実行が難しいと判断した場合に、第1チケットを無効にする操作をする。
【0045】
ステップS4において、第1端末装置10に対して、第1チケットを無効とする操作がされない場合(ステップS4においてNo)、ステップS5に進む。ステップS5において、第1端末装置10の制御部11は、第1チケットによって管理されるタスクに関する情報(第1情報)の入力を受け付ける。入力された第1情報は、サーバ装置50に送信される。
【0046】
ステップS6において、制御部51は、第1端末装置10から受信した第1情報に基づいて、第1チケットのステータスを更新する。第1チケットにより管理される最初のタスクは、例えば、その患者の担当者の決定である。ステップS5において第1情報として担当者の情報が入力され、該情報をサーバ装置50が受信すると、最初のタスクが完了した状態に第1チケットのステータスが更新される。また、これにより、例えば、第1端末装置10において、次のタスクに関する第1情報の入力が可能になる。
【0047】
ステップS7において、制御部51は、第1チケットのステータスが所定の条件を満たすか否かを判定する。所定の条件を満たさない場合(ステップS7においてNo)、ステップS4に戻り、ステップS4からステップS7までの一連の処理が繰り返される。ここで、ステップS7における所定の条件とは、例えば、第1チケットによって管理されるタスクが全て完了した状態に第1チケットのステータスが更新されることである。
【0048】
所定の条件を満たす場合(ステップS7においてYes)、ステップS8において、制御部51は、チケットデータ64に記録されている第1チケットに入力された第1情報に基づいて、その患者を第2ユーザに割り当てる。本例では、第2ユーザとして選定すべき介護機関の情報が第1情報に含まれているものとする。すなわち、本例では、第1ユーザである支援センターが第2ユーザとなるべき介護機関を指定するものとする。
【0049】
ステップS9において、制御部51は、ステップS8において割り当てられた患者に対して介護機関が実行すべきタスクを管理する第2チケットを生成する。第2チケットが生成されると、第2端末装置20からのリクエストに応じて、第2端末装置20において第2チケットが閲覧可能になる。また、第2端末装置20において、その患者の第1チケットに関する情報やその患者の患者データ63を閲覧可能としてもよい。
【0050】
ステップS10において、第2端末装置20に対して、第2チケットを無効とする操作がされると(ステップS10においてYes)、図8の1へ進む。
【0051】
第2チケットを無効にする操作は、例えば、その介護機関におけるマネージャーだけが実行できるようにすることが好ましい。マネージャーは、ステップS4における説明と同様に、全体的な状況を考慮して後続のタスクの実行が難しいと判断した場合に、第2チケットを無効にする操作をする。
【0052】
ステップS10において、第2端末装置20に対して、第2チケットを無効とする操作がされない場合(ステップS10においてYes)、ステップS11に進む。ステップS11において、第2端末装置20の制御部11は、第2チケットによって管理されるタスクに関する情報(第2情報)の入力を受け付ける。入力された第2情報は、サーバ装置50に送信される。
【0053】
ステップS12において、制御部51は、第2端末装置20から受信した第1情報に基づいて、第2チケットのステータスを更新する。第2チケットにより管理される最初のタスクは、例えば、その患者の担当者の決定である。ステップS12において第2情報として担当者の情報が入力され、該情報をサーバ装置50が受信すると、最初のタスクが完了した状態に第2チケットのステータスが更新される。また、これにより、例えば、第2端末装置20において、次のタスクに関する第2情報の入力が可能になる。
【0054】
ステップS13において、制御部51は、第2チケットのステータスが所定の条件を満たすか否かを判定する。所定の条件を満たさない場合(ステップS13においてNo)、ステップS10に戻り、ステップS10からステップS13までの一連の処理が繰り返される。ここで、ステップS13における所定の条件とは、例えば、第2チケットによって管理されるタスクが全て完了した状態に第2チケットのステータスが更新されることである。
【0055】
所定の条件を満たす場合(ステップS13においてYes)、ステップS14において、制御部51は、チケットデータ64に記録されている第2チケットに入力された第2情報や患者データ63等に基づいて、その患者を次の事業者に割り当てる。その後、上述したようなチケット生成やチケットのステータス更新に関連する一連の処理を繰り返し、所定の終了条件が満たされた場合に終了する。なお、ステップS14で選定される次の事業者は、例えば、支援センターやケアマネージャーの場合もありうるし、医療機関の場合もありうる。また、他の介護機関の場合もありうるし、ステップS8で選定された介護機関と同一の介護機関でもありうる。
【0056】
以下、図6を用いて、図5を用いて説明したチケットに関連する処理をより具体的に説明する。図6は、チケットによるタスクの管理の一例を示す模式図である。図5のステップS2において支援センター41のプール101に患者が割り当てられると、第1チケット102が生成される。プール101に割り当てられた患者は、例えば、第1端末装置10において一覧的に閲覧可能であることが好ましい。
【0057】
第1チケット102により管理されるタスクは、プレ(PRE)段階110、オン(ON)段階120、ポスト(POST)段階130を含む少なくとも3段階のステップにより構成されることが好ましい。プレ段階110は、その患者にサービスを提供する前に実行するタスクが含まれる。プレ段階110には、例えば、支援センター41内でその患者を担当する担当者を決定するタスク111と、その患者宅を訪問する訪問日程を決定するタスク112を含みうる。
【0058】
オン段階120は、その患者に対して提供したサービスに関する情報等を入力する段階である。オン段階120は、例えば、訪問時の患者の状況を入力するタスク121と、その患者の健康状態の評価や支援プランを入力するタスク122を含みうる。ポスト段階130は、その患者にサービスを提供した後に発生するタスクが含まれる。ポスト段階130は、例えば、その患者に次にサービスを提供する事業者を入力するタスク131と、担当者が実行した一連のタスクに対して支援センター41のマネージャーから承認を受けるタスク132を含みうる。図8の例では、ステップS5において、上述のタスク111,112,121,122,131,132に関する情報を第1情報として受け付けることになる。
【0059】
図5のステップS8において介護機関43のプール201に患者が割り当てられると、第2チケット202が生成される。プール201に割り当てられた患者は、例えば、介護機関43が利用する第2端末装置20において一覧的に閲覧可能であることが好ましい。
【0060】
第1チケット102と同様に、第2チケット202により管理されるタスクは、プレ(PRE)段階210、オン(ON)段階220、ポスト(POST)段階230を含む少なくとも3段階のステップにより構成されることが好ましい。プレ段階210は、その患者にサービスを提供する前に実行するタスクが含まれる。プレ段階210には、例えば、介護機関43内でその患者を担当する担当者を決定するタスク211と、その患者宅を訪問する訪問日程を決定するタスク212を含みうる。
【0061】
オン段階220は、その患者に対して提供したサービスに関する情報等を入力する段階である。オン段階220は、例えば、訪問時の患者の状況を入力するタスク221と、その患者に提供したサービスを入力するタスク222を含みうる。ポスト段階230は、その患者にサービスを提供した後に発生するタスクが含まれる。ポスト段階130は、例えば、その患者に関するレポートを入力するタスク231と、担当者が実行した一連のタスクに対して介護機関43のマネージャーから承認を受けるタスク232を含みうる。図8の例では、ステップS11において、上述のタスク211,212,221,222,231,232に関する情報を第2情報として受け付けることになる。また、図8のステップS14において次の事業者が選定されると、第2チケット202の後に、その事業者に対するチケットが連結されていく。
【0062】
ここで、第2チケット202により管理されるタスクは、例えば、事業者毎に変更可能であることが好ましい。図7は、チケットにより管理されるタスクの変更の一例を示す模式図である。図7の例では、第2チケット202のオン段階220におけるタスク221,222、及びポスト段階230におけるタスク231が「Builder」と表示されており、事業者の提供するサービスの種類や担当者が担う業務に応じて変更可能となっている。例えば、その患者に対して繰り返してサービスを提供することが必要な場合は、タスク231を次の事業者を選定するものとし、その介護機関自身を次にサービスを提供する事業者として入力できるようにしてもよい。タスクの内容を変更可能なことにより各事業者のニーズをさらに満足させやすくなり、また、同一のシステムを使用しつつも事業者毎に柔軟な対応をすることが可能になる。
【0063】
プレ段階210におけるタスク211,212や、ポスト段階230のタスク232も変更可能にしてもよい。第1チケット102についても第2チケット202と同様にタスクを変更可能にしてもよい。なお、タスクの変更は、事業者自身が行えるように、ノーコード方式を採用することが好ましい。
【0064】
フローチャートを用いた動作例の説明に戻る。図8は、本発明の一実施形態に係る支援システムによる処理の一例を示すフローチャートである。図8は、具体的には、図5のステップS4又はS10においてチケットを無効にする操作がされた後の処理の一例を示している。
【0065】
ステップS21において、制御部51は、無効にする操作がされたチケットのステータスが無効になるようチケットデータ64を更新する。また、ステップS22において、制御部51は、無効となったチケットである無効チケットに関する無効チケット情報(例えば、無効になった理由、無効になった日時等)をチケットデータ64に記憶する。
【0066】
無効チケット情報の出力要求があった場合(ステップS23においてYes)、ステップS24において、制御部51は、無効チケット情報を出力する。ステップS24では、例えば、各端末装置からのリクエストに応じて、無効チケット情報を各端末装置に出力(送信)する。各端末装置において無効チケット情報を閲覧可能にすることで、マネージャー等に次の意思決定を行ううえでの補助的な情報を提供することが可能になる。無効チケット情報を提供することで、例えば、マネージャーが次の事業者の選定等の追加的な措置をより適切に実行できたり、各事業者に生じている問題を把握しやすくなる。
【0067】
ステップS25において、制御部51は、患者を次の事業者に割り当てる。その後、既に述べたようなチケット生成やチケットのステータス更新に関連する一連の処理を繰り返し、所定の終了条件が満たされた場合に終了する。
【0068】
図9は、無効チケット情報の一例を示す模式図である。図9の例では、各チケットの各タスクに対応付けて、各タスクにおける無効とされたチケットと、有効とされて次のタスクへ進んだチケットとの割合を示す無効チケット情報D101,D111,D112,D121,D122,D131,D132,D201,D211,D212,D221,D222,D231,D232が示されている。例えば、無効チケット情報D111は、タスク111に対応する情報であり、タスク111において無効となったチケットと有効とされて次のタスクに進んだチケットの割合を示している。図9の例では、タスク111で無効となったチケットは1件である。この無効となった1件を選択すると、無効となった理由や無効となった日時等を閲覧できることが好ましい。
【0069】
介護及び/又は医療の支援においては、患者に対してどれだけの量のサービスを提供したかではなく、どれほどのサービスが提供できなかったのかを把握することが重要である。無効チケット情報を分析することで、その地域の地域包括ケアシステムにおける構造的な問題を把握しやすくなり、適切な対策を講じやすくなる。
【0070】
以上、本発明に係る一実施形態について詳述したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。本発明には、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0071】
[付記]
以上のとおり、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 複数の端末装置と、前記複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なサーバ装置と、によって実現される介護及び/又は医療の支援システムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記サーバ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を前記第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによる前記第1端末装置への第1情報の入力に基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによる前記第2端末装置への第2情報の入力に基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含む、介護及び/又は医療の支援システム。
【0072】
(2) 前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、
上記(1)に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【0073】
(3) 前記第2チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第2情報に基づいて、前記第2ユーザに割り当てられていた患者を前記第1ユーザ又は前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる、
上記(1)又は(2)に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【0074】
(4) 前記第2チケットにより管理されるタスクは、プレ、オン、及びポストを含む少なくとも3段階のステップにより構成され、
前記プレは、前記第2情報として、前記第2ユーザ内で前記患者を担当する担当者を入力するステップを含み、
前記オンは、前記第2情報として、前記担当者が前記患者に提供したサービスに関する情報を入力するステップを含み、
前記ポストは、前記第2情報として、前記患者のレポートを入力するステップを含む、
上記(1)から(3)のいずれかに記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【0075】
(5) 前記第2チケットは、前記オンにおいて入力すべき情報を、前記第2ユーザ又は前記担当者に応じて変更可能である、
上記(4)に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【0076】
(6) 前記第1更新部は、前記第1ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第1チケットを無効にし、
前記第2更新部は、前記第2ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第2チケットを無効にし、
前記サーバ装置は、さらに、どのタスクにおいて前記第1チケット又は前記第2チケットが無効とされたかを管理する無効管理部と、をさらに含む、
上記(1)から(5)のいずれかに記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【0077】
(7) プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させる、プログラム。
【0078】
(8) 複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記コンピュータ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含む、コンピュータ装置。
【0079】
(9) プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行される情報処理方法であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記処理方法は、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させる、情報処理方法。
この情報処理方法によれば、所定の地域内における各事業者が相互協業して患者に介護及び/又は医療を行う地域包括ケアシステムの構築を支援し、業種の異なる事業者間でも相互に連携しやすく、かつ、各事業者のニーズを満足させやすくすることができる。
【符号の説明】
【0080】
10A~D,10:第1端末装置
20A~D,20:第2端末装置
30A~D,30:第3端末装置
40:通信ネットワーク
50A,50B,50:サーバ装置
100A,100B,100:支援システム
102:第1チケット
202:第2チケット

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末装置と、前記複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なサーバ装置と、によって実現される介護及び/又は医療の支援システムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記サーバ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を前記第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによる前記第1端末装置への第1情報の入力に基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによる前記第2端末装置への第2情報の入力に基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含み、
前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項2】
前記第2チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第2情報に基づいて、前記第2ユーザに割り当てられていた患者を前記第1ユーザ又は前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる、
請求項1に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項3】
前記第2チケットにより管理されるタスクは、プレ、オン、及びポストを含む少なくとも3段階のステップにより構成され、
前記プレは、前記第2情報として、前記第2ユーザ内で前記患者を担当する担当者を入力するステップを含み、
前記オンは、前記第2情報として、前記担当者が前記患者に提供したサービスに関する情報を入力するステップを含み、
前記ポストは、前記第2情報として、前記患者のレポートを入力するステップを含む、
請求項1又は2に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項4】
前記第2チケットは、前記オンにおいて入力すべき情報を、前記第2ユーザ又は前記担当者に応じて変更可能である、
請求項に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項5】
前記第1更新部は、前記第1ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第1チケットを無効にし、
前記第2更新部は、前記第2ユーザのタスクが実行不可能な場合に前記第2チケットを無効にし、
前記サーバ装置は、さらに、どのタスクにおいて前記第1チケット又は前記第2チケットが無効とされたかを管理する無効管理部と、をさらに含む、
請求項1又は2に記載の介護及び/又は医療の支援システム。
【請求項6】
プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行されるプログラムであって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させ
前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、プログラム。
【請求項7】
複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記コンピュータ装置は、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録部と、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当て部と、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成部と、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新部と、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当て部と、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成部と、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新部と、
を含み、
前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、コンピュータ装置。
【請求項8】
プロセッサを備え、複数の端末装置のそれぞれと通信接続可能なコンピュータ装置において実行される情報処理方法であって、
前記複数の端末装置は、
所定の地域に属する第1ユーザが利用する第1端末装置と、
前記所定の地域に属し、かつ、前記第1ユーザとは業種が異なる複数の第2ユーザがそれぞれ使用する複数の第2端末装置と、を含み、
前記処理方法は、前記プロセッサに、
前記所定の地域に属する患者の患者データを登録する登録ステップと、
登録された前記患者データが示す患者を第1ユーザに割り当てる第1割り当てステップと、
前記第1ユーザに割り当てられた患者に対する前記第1ユーザのタスクを管理する第1チケットを生成する第1チケット生成ステップと、
前記第1ユーザによって前記第1端末装置へ入力された第1情報を受信したことに基づいて、前記第1チケットのステータスを更新する第1更新ステップと、
前記第1チケットのステータスが所定の条件を満たした場合、前記第1情報に基づいて、前記第1ユーザに割り当てられていた患者を前記複数の第2ユーザのうちのいずれかに割り当てる第2割り当てステップと、
前記第2ユーザに割り当てられた患者に対する前記第2ユーザのタスクを管理する第2チケットを生成する第2チケット生成ステップと、
前記第2ユーザによって前記第2端末装置へ入力された第2情報を受信したことに基づいて、前記第2チケットのステータスを更新する第2更新ステップと、
を実行させ
前記第1ユーザは前記所定の地域における介護及び/又は医療の包括的な支援者であり、前記第2ユーザには複数の医療機関及び/又は複数の介護機関が含まれる、
又は、
前記第1ユーザは医療機関であり、前記第2ユーザには複数の介護機関が含まれる、情報処理方法。