(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024009726
(43)【公開日】2024-01-23
(54)【発明の名称】転倒転落防止補助具と安全柵
(51)【国際特許分類】
A47D 13/06 20060101AFI20240116BHJP
【FI】
A47D13/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022111471
(22)【出願日】2022-07-11
(71)【出願人】
【識別番号】714001249
【氏名又は名称】山本 真理子
(72)【発明者】
【氏名】山本 真理子
(57)【要約】
【課題】伸縮式や突っ張る方式のベビーゲートや窓用の柵は、押された衝撃などで転倒する恐れがあり、倒れる際に長く尾を引くように壁紙をこすって美観を損ねる可能性があるばかりか、回避しようとしていた危険に対象者がさらされかねない。
【解決手段】ベビーゲートや窓用柵などの、動線遮断効果もしくは転落防止を担う本体部分が突っ張る付近の窓枠や角などに引っ掛ける補助具を用い、本体部分の突っ張りと合わせて転倒や転落を防ぐ。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠や角などへの引っ掛け部分を有し引っ掛けることで、扉や棚、柵などの共に使用する動線遮断効果もしくは転落防止を担う本体部分が転倒したり外れたりすることを防止することを特徴とする補助具。
【請求項2】
動線遮断効果もしくは転落防止を担う本体部分に組み込まれた請求項1に記載の補助具。
【請求項3】
動線遮断効果もしくは転落防止を担う本体部分とは独立しており、突っ張り部分に挟むことや本体部分を挟持すること、本体部分に引っ掛けること、などで共に使用できるようにした請求項1に記載の補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベビーゲートや転落防止柵、突っ張り棚などの、伸縮式もしくは突っ張り式の扉や柵、棚などに合わせて使用する補助具と、補助具を使用した安全柵などに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、子どもやペットなどを対象とした通行しないための扉や、窓から転落しないための柵を用いてきた。対面する壁面に突っ張るようにして対象者には開けない扉や通れない柵を設置することで対象者の危険を回避してきたのである。
【0003】
自力で満足に上り下りできない階段から落ちる可能性や、不用意に触れると怪我をするような調理器具や道具に触れてしまう可能性が考えられる。
また机や椅子、そのほか踏み台になりそうなものや、2段ベッドなどを窓際に置いてしまうことで重心が高くなることがあり、外の景色を身を乗り出す勢いで見ようとしたり、誤って窓側に落下することも考えられる。そのようなの危険度を下げるためにかねてより設置されてきたのである。
【0004】
しかし、強く突っ張っていたつもりでも、扉や柵が衝撃や押されることで突っ張りが外れてしまうと、外れる際に長く尾を引くように壁紙をこすって美観を損ねる可能性があるばかりか、回避しようとしていた危険に対象者がさらされかねないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2002-518116号公報
【特許文献2】実用新案登録第3237154号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、強く押されるなどの衝撃が加わることで、安全のための扉や柵などが倒れこんでしまう点である。
【0007】
特許文献1は、前述のような解決したい事象が残っている扉である。
特許文献2は、窓用に備え付ける転落防止バーで、窓からの人間の転落防止に用途が限定されており、本発明で行いたいことを賄えるものではない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、伸縮することや突っ張ることで扉や柵とするものに、突っ張る付近の窓枠や角に引っ掛けるパーツを配置することを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の補助具を使用した安全柵などは、保護対象がいる空間から扉や柵を挟んだ外方向に力が加わることに耐久性を持つという利点がある。その耐久性は保護対象の危険を減らす一助となり、突っ張った扉や柵が倒れることで広範囲の壁紙の損傷するリスクも減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は補助具Aの実施例を示した正面図である。(実施例1)
【
図2】
図2は
図1の補助具Aをベビーゲートの突っ張り部分に組み込んだ実施方法例を示した説明図である。(実施例1)
【
図4】
図4は手軽に既存製品と組み合わせて使用する補助具Bの実施例を示した斜視図である。(実施例2)
【
図5】
図5は
図4の補助具Bの実施方法例を示した説明図である。(実施例2)
【
図6】
図6は補助具Cの実施例を示した正面図である。(実施例3)
【
図7】
図7は
図6の補助具Cの実施方法例を示した平面図である。(実施例3)
【発明を実施するための形態】
【0011】
突っ張り棒、突っ張り棚、突っ張り柵、ベビーゲートなどの、伸縮することや突っ張ることで扉や柵とするものなどに、突っ張る付近の窓枠や角に引っ掛けるためのパーツを合わせて配置する。
窓や階段、台所、作業場など、扉や柵を設置したくなる場所には枠や入り口などの角部分が往々にして存在しており、そのようなところに設置する際は、独立した補助具や、突っ張り柵やベビーゲートなどに補助具を組み込んだものを使用する。
補助具を使用する時にもしっかりと突っ張ることで、衝撃が突っ張り部分や引っ掛かり部分などに分散され、耐久力向上や壁や引っ掛かり部分への損傷低減の相乗効果を狙うものである。
【0012】
補助具は全体あるいは部分について、使用する材料、材質について限定するものでなく、必要な機能を損なわない限り、補助具全体あるいは部分について、厚み、形状、輪郭、大きさ、形態、デザインなど任意に決めて良い。
【0013】
以下、本発明を実施するための形態例について個々の図で説明する。全体の図を通して発明の全容を説明しているものであって、図や技術内容によって、請求項に記載する技術内容が限定されるものではない。
【実施例0014】
板状の長方形の補助具Aは、ベビーゲートにねじP5で取り付けた補助具を固定するパーツP3に
図2の様に差し込んでおく。補助具Aには、蝶ボルトP1のねじ部が差し込める穴が開いており、そのねじ穴の上にワッシャーP2を乗せ蝶ボルトP1で固定する。
蝶ボルトのねじ穴は、スライド方向に長く設けられており長さの調節が可能となっている。
ベビーゲートに固定された補助具Aを、ベビーゲートが倒れそうになる際に角に引っ掛かるように伸ばしておくことで実施する。
壁接地面や突っ張り部分Z1を当てる箇所に滑り止め加工を施しても良いし、突っ張り部分Z 1をセットする箇所の対面している2面を壁として設置しているが、3面や4面としても良い。