(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097275
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】接客型店舗用接客管理システム、接客型店舗用接客管理サーバ、接客型店舗用接客管理プログラム、及び接客型店舗用接客管理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20240710BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000752
(22)【出願日】2023-01-05
(71)【出願人】
【識別番号】719005389
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエージェント
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【弁理士】
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】薮内 晴充
【テーマコード(参考)】
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
5L049CC23
5L050CC23
(57)【要約】
【課題】接客型店舗のスタッフ自身の経験や勘に頼ることなく、移動時間や移動先テーブル候補の決定及び管理をすることを可能とする。
【解決手段】接客者端末及び客端末と情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバを備え、客端末は、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受付可能な客情報受付部を備え、接客型店舗用接客管理サーバは、接客者の特徴に関する情報と、客自身の情報及び接客者に対する嗜好に関する情報とに基づいて接客者と相性の良い客を選択するマッチング処理を実行するとともに、マッチング結果に基づいて移動先テーブルの候補を決定する移動先テーブル候補決定部と、接客者が次に移動する時間を管理する移動時間管理部と、接客者が次に移動する時間、及び移動先テーブルの候補の情報を接客者端末に表示させる表示制御部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末と、接客型店舗の客が有する客端末と、前記接客者端末及び前記客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバと、を備える接客型店舗用接客管理システムであって、
前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、
前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受付可能な客情報受付部を備え、
前記接客型店舗用接客管理サーバは、
前記接客者端末及び前記客端末それぞれとの間で情報を送受信する送受信部と、
前記接客者の特徴に関する情報を記憶する接客者情報記憶部と、
前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶する客情報記憶部と、
前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定する移動先テーブル候補決定部と、
前記接客者が次に移動する時間を管理する移動時間管理部と、
前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする接客型店舗用接客管理システム。
【請求項2】
前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、
テーブルに設けられた識別部から前記テーブルを識別する識別情報を読み取り可能な読取部と、
前記識別情報、及び、前記接客型店舗のメニューを選択することによる注文情報の入力及び変更を受付可能な注文受付部と、
を備え、
前記接客型店舗用接客管理サーバは、
前記識別情報と前記注文情報とを関連付けて記憶する注文情報記憶部と、
前記識別情報及び前記注文情報に基づき注文に応じた会計処理を実行する会計処理部と、
前記会計処理にて得られた会計情報を記憶する会計情報記憶部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の接客型店舗用接客管理システム。
【請求項3】
前記会計情報と前記識別情報とが関連付けられ、前記識別情報を読み取った前記接客者端末のみ前記会計情報を表示させる会計情報表示部を備えることを特徴とする請求項2に記載の接客型店舗用接客管理システム。
【請求項4】
前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、接客した前記接客者に関するアンケートの入力及び変更を受付可能なアンケート受付部を備え、
前記客情報記憶部は、前記アンケートの情報を、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報として記憶可能であることを特徴とする請求項1に記載の接客型店舗用接客管理システム。
【請求項5】
前記接客型店舗用接客管理サーバは、
前記接客者の給与の算出を実行する給与算出部と、
前記給与算出部において算出された給与の情報を記憶する給与情報記憶部と、
を備えることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の接客型店舗用接客管理システム。
【請求項6】
接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末、及び接客型店舗の客が有する客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバであって、
前記接客者端末及び前記客端末それぞれとの間で情報を送受信する送受信部と、
前記接客者の特徴に関する情報を記憶する接客者情報記憶部と、
前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方が備える客情報受付部にて受け付けられた前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶する客情報記憶部と、
前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定する移動先テーブル候補決定部と、
前記接客者が次に移動する時間を管理する移動時間管理部と、
前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させる表示制御部と、
を備えることを特徴とする接客型店舗用接客管理サーバ。
【請求項7】
接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末、及び接客型店舗の客が有する客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバに記憶される接客型店舗用接客管理プログラムであって、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える接客者情報記憶部において、前記接客者の特徴に関する情報を記憶し、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える客情報記憶部において、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方が備える客情報入力部にて受け付けられた前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶し、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動先テーブル候補決定部において、前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定し、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動時間管理部において、前記接客者が次に移動する時間を管理し、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える表示制御部において、前記接客者端末への、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報の表示を実行させることを特徴とする接客型店舗用接客管理プログラム。
【請求項8】
接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末と、接客型店舗の客が有する客端末の少なくともいずれか一方から、客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受け付けるステップと、
前記接客者端末及び前記客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバが備える送受信部において、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方から送信された前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を受信するステップと、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える客情報記憶部において、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶するステップと、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動先テーブル候補決定部において、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える接客者情報記憶部に記憶させておいた前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定するステップと、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動時間管理部において、前記接客者が次に移動する時間を管理するステップと、
前記接客型店舗用接客管理サーバが備える表示制御部において、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする接客型店舗用接客管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接客型店舗用接客管理システム、接客型店舗用接客管理サーバ、接客型店舗用接客管理プログラム、及び接客型店舗用接客管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般的な店舗向けの汎用的レジスタが存在しており、例えば、飲食店の従業員がタブレット型コンピュータやスマートフォンで注文を入力すると、注文情報がPOSレジスタに送信され、厨房のキッチンプリンタで注文内容を印刷した後、POSレジスタで会計しレシートを印刷するPOSレジスタ機能システムが知られている。
【0003】
しかしながら、従来の一般的なPOS店舗向けレジシステムは、接客員により接客を行う接客型店舗向けには特化されていない。この接客型店舗では接客員の能力給を考慮した独特かつ複雑な売り上げと経費で営業されているため、接客型店舗では、従来、紙ベースによる管理や汎用の計算ソフトを複数組み合わせた煩雑な管理をせざるを得なかった。
【0004】
そこで、例えば、特許文献1に開示された接客型店舗用レジ管理システムに係る技術(以下、本明細書では「従来技術」と言う)が提案されている。
【0005】
従来技術は、接客者により接客を行う接客型店舗の店舗端末からオーダーを取得するオーダー取得部と、オーダー取得部がオーダーを取得するたびに、接客者が店舗売上に寄与した金額である個人売上を算出する個人売上算出部と、個人売上算出部によって算出された各接客者の個人売上をランキング化した個人成績リストを店舗端末にリアルタイムで表示させる表示制御部と、を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、接客型店舗内において接客者が所定の時間ごとに客の着席する各テーブルを移動するが、従来技術では、接客者が移動するタイミング(移動時間)や、接客者が次に移動するテーブルの候補(移動先テーブル候補)の決定及び管理を行うことができなかった。
【0008】
そのため、上記移動時間や移動先テーブル候補の決定及び管理は、接客型店舗のスタッフが自身の記憶や店舗内の雰囲気等を観察しつつ行っていたことから、スタッフ自身の経験や勘に頼らざるを得ないという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、接客型店舗のスタッフ自身の経験や勘に頼ることなく、移動時間や移動先テーブル候補の決定及び管理をすることが可能な接客型店舗用接客管理システム、接客型店舗用接客管理サーバ、接客型店舗用接客管理プログラム、及び接客型店舗用接客管理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明にあっては、接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末と、接客型店舗の客が有する客端末と、前記接客者端末及び前記客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバと、を備える接客型店舗用接客管理システムであって、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受付可能な客情報受付部を備え、前記接客型店舗用接客管理サーバは、前記接客者端末及び前記客端末それぞれとの間で情報を送受信する送受信部と、前記接客者の特徴に関する情報を記憶する接客者情報記憶部と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶する客情報記憶部と、前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定する移動先テーブル候補決定部と、前記接客者が次に移動する時間を管理する移動時間管理部と、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
(2)また、本発明にあっては、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、テーブルに設けられた識別部から前記テーブルを識別する識別情報を読み取り可能な読取部と、前記識別情報、及び、前記接客型店舗のメニューを選択することによる注文情報の入力及び変更を受付可能な注文受付部と、を備え、前記接客型店舗用接客管理サーバは、前記識別情報と前記注文情報とを関連付けて記憶する注文情報記憶部と、前記識別情報及び前記注文情報に基づき注文に応じた会計処理を実行する会計処理部と、前記会計処理にて得られた会計情報を記憶する会計情報記憶部と、を備えるようにしてもよい。
【0012】
(3)また、本発明にあっては、前記会計情報と前記識別情報とが関連付けられ、前記識別情報を読み取った前記接客者端末のみ前記会計情報を表示させる会計情報表示部を備えてもよい。
【0013】
(4)また、本発明にあっては、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方は、接客した前記接客者に関するアンケートの入力及び変更を受付可能なアンケート受付部を備え、前記客情報記憶部は、前記アンケートの情報を、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報として記憶可能であってもよい。
【0014】
(5)また、本発明にあっては、前記接客型店舗用接客管理サーバは、前記接客者の給与の算出を実行する給与算出部と、前記給与算出部において算出された給与の情報を記憶する給与情報記憶部と、を備えてもよい。
【0015】
(6)また、本発明にあっては、接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末、及び接客型店舗の客が有する客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバであって、前記接客者端末及び前記客端末それぞれとの間で情報を送受信する送受信部と、前記接客者の特徴に関する情報を記憶する接客者情報記憶部と、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方が備える客情報受付部にて受け付けられた前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶する客情報記憶部と、前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定する移動先テーブル候補決定部と、前記接客者が次に移動する時間を管理する移動時間管理部と、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させる表示制御部と、を備えてもよい。
【0016】
(7)また、本発明にあっては、接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末、及び接客型店舗の客が有する客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバに記憶される接客型店舗用接客管理プログラムであって、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える接客者情報記憶部において、前記接客者の特徴に関する情報を記憶し、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える客情報記憶部において、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方が備える客情報入力部にて受け付けられた前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶し、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動先テーブル候補決定部において、前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定し、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動時間管理部において、前記接客者が次に移動する時間を管理し、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える表示制御部において、前記接客者端末への、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報の表示を実行させるようにしてもよい。
【0017】
(8)また、本発明にあっては、接客型店舗において接客する接客者が有する接客者端末と、接客型店舗の客が有する客端末の少なくともいずれか一方から、客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受け付けるステップと、前記接客者端末及び前記客端末それぞれとネットワークを介して情報を送受信可能な接客型店舗用接客管理サーバが備える送受信部において、前記接客者端末と前記客端末の少なくともいずれか一方から送信された前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を受信するステップと、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える客情報記憶部において、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報を記憶するステップと、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動先テーブル候補決定部において、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える接客者情報記憶部に記憶させておいた前記接客者の特徴に関する情報と、前記客自身の情報、及び前記客の前記接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて前記接客者と相性の良い前記客を選択するマッチング処理を実行するとともに、該マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて前記接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定するステップと、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える移動時間管理部において、前記接客者が次に移動する時間を管理するステップと、前記接客型店舗用接客管理サーバが備える表示制御部において、前記接客者が次に移動する時間、及び前記移動先テーブルの候補の情報を前記接客者端末に表示させるステップと、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0018】
上記(1)、(6)、(7)、及び(8)に記載された発明によれば、接客者の特徴に関する情報と、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて接客者と相性の良い客を選択するマッチング処理を行い、マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定するとともに、接客者が接客するテーブルに着席してから次の移動先テーブルに移動する時間(移動時間)を管理し、移動時間、及び決定された移動先テーブルの候補の情報を接客者端末に表示させることが可能となる。
その結果、接客型店舗のスタッフ自身の経験や勘に頼ることなく、移動時間や移動先テーブル候補の決定及び管理をすることが可能となるという効果を奏する。
【0019】
上記(2)に記載された発明によれば、上記効果の他、テーブルの識別情報と注文情報とが関連付けて記憶され、識別情報及び注文情報に基づき注文に応じた会計処理を実行するとともに、会計処理にて得られた会計情報を記憶することから、テーブルからの注文が当該テーブル及び当該テーブルに配置された接客者に紐付けされるので、当該テーブルからの注文を間違えて受領してしまう等の注文ミスを防ぐことが可能となるという効果を奏する。
【0020】
上記(3)に記載された発明によれば、上記効果の他、会計情報と識別情報とが関連付けられ、識別情報を読み取った接客者端末のみ会計情報を表示させることから、接客者が接客したテーブルにおける売り上げを、ヘルプ(サポート)の他の接客者が見ることが出来なくなるという効果を奏する。
【0021】
上記(4)に記載された発明によれば、上記効果の他、アンケート受付部にて受け付けられたアンケートの情報が、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報として客情報記憶部に記憶可能であることから、アンケート情報に基づいて、次回の来店時のマッチングを行うことが可能となるという効果を奏する。
【0022】
上記(5)に記載された発明によれば、上記効果の他、接客者の給与の算出を実行するとともに、算出された給与の情報を記憶することから、接客者の給与の算出及び管理を行うことが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムの構成を示す概略図である。
【
図2】
図1における接客者端末、テーブル、及び識別部を示す図である。
【
図3】
図1における接客者端末にて、注文情報の入力(一例)を示す図である。
【
図4】
図1における接客者端末にて、接客者が次に移動する時間、及び移動先テーブル候補の表示(一例)を示す図である。
【
図5】
図1における接客者端末にて、接客者が接客したテーブルの会計情報の表示(一例)を示す図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムを用いて行われる、当該接客型店舗に入店した客の注文情報の管理方法(一例)について説明するフローチャートである。
【
図7】
図1における接客者端末にて、識別部を読み取ることで、当該客の注文のみを受け付ける状態にする手順を説明する図である。
【
図8】
図1における接客者端末にて、識別部を読み取ることで、当該テーブルの注文のみを受け付ける状態にする手順を説明する図である。
【
図9】
図1における接客者端末にて、識別部ごとに請求書を作成する手順を説明する図である。
【
図10】
図1における接客者端末の表示部に表示された移動時間設定フォームを示す図である。
【
図11】
図1における店舗事務所端末の接客者管理画面の一例を示す図である。
【
図12】
図1における接客者端末にて、注文情報を入力及び変更する手順を説明する図である。
【
図13】
図1における接客者端末の表示部に表示された複数の請求書アイコンを示す図である。
【
図14】本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムを用いて行われる接客型店舗用接客管理方法による接客者が次に移動する移動先テーブル候補の決定及び管理(一例)について説明するフローチャートである。
【
図15】
図1における客端末の表示部に表示された客自身の情報の入力及び変更を行う第一入力フォームを示す図である。
【
図16】
図1における客端末の表示部に表示された客の接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を行う第二入力フォームを示す図である。
【
図17】
図1における店舗事務所端末に表示されたマッチング結果(客と相性の良い順に接客者情報を列挙したもの)を示す図である。
【
図18】
図17における接客者情報の詳細な表示を示す図である。
【
図19】
図1における客端末の表示部に表示されたアンケート情報入力フォームを示す図である。
【
図20】(a)は、スタッフが携帯しているスマートウォッチ(ウェアラブル型の携帯型端末)の表示画面の例であり、(b)は、スタッフが携帯しているスマートフォン又はタブレットなどの携帯型端末の表示画面の例である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、
図1-
図20を参照しながら、本発明に係る接客型店舗用接客管理システム、接客型店舗用接客管理サーバ、接客型店舗用接客管理プログラム、及び接客型店舗用接客管理方法の実施形態について説明する。
【0025】
図1は本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムの構成を示す概略図、
図2は
図1における接客者端末、テーブル、及び識別部を示す図、
図3は
図1における接客者端末にて、注文情報の入力(一例)を示す図、
図4は
図1における接客者端末にて、接客者が次に移動する時間、及び移動先テーブル候補の表示(一例)を示す図、
図5は
図1における接客者端末にて、接客者が接客したテーブルの会計情報の表示(一例)を示す図、
図6は本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムを用いて行われる、当該接客型店舗に入店した客の注文情報の管理方法(一例)について説明するフローチャート、
図7は
図1における接客者端末にて、識別部を読み取ることで、当該客の注文のみを受け付ける状態にする手順を説明する図、
図8は
図1における接客者端末にて、識別部を読み取ることで、当該テーブルの注文のみを受け付ける状態にする手順を説明する図、
図9は
図1における接客者端末にて、識別部ごとに請求書を作成する手順を説明する図、
図10は
図1における接客者端末の表示部に表示された移動時間設定フォームを示す図、
図11は
図1における店舗事務所端末の接客者管理画面の一例を示す図、
図12は
図1における接客者端末にて、注文情報を入力及び変更する手順を説明する図、
図13は
図1における接客者端末の表示部に表示された複数の請求書アイコンを示す図、
図14は本発明の一実施形態に係る接客型店舗用接客管理システムを用いて行われる接客型店舗用接客管理方法による接客者が次に移動する移動先テーブル候補の決定及び管理(一例)について説明するフローチャート、
図15は
図1における客端末の表示部に表示された客自身の情報の入力及び変更を行う第一入力フォームを示す図、
図16は
図1における客端末の表示部に表示された客の接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を行う第二入力フォームを示す図、
図17は
図1における店舗事務所端末に表示されたマッチング結果(客と相性の良い順に接客者情報を列挙したもの)を示す図、
図18は
図17における接客者情報の詳細な表示を示す図、
図19は
図1における客端末の表示部に表示されたアンケート情報入力フォームを示す図、
図20(a)は、スタッフが携帯しているスマートウォッチ(ウェアラブル型の携帯型端末)の表示画面の例であり、
図20(b)は、スタッフが携帯しているスマートフォン又はタブレットなどの携帯型端末の表示画面の例である。
【0026】
図1に図示するように、本実施形態において、接客型店舗用接客管理システム100は、例えば、クラウド上における接客型店舗用接客管理サーバ1と、この接客型店舗用接客管理サーバ1へ各種情報(データ)を送信するとともに、接客型店舗用接客管理サーバ1から受信した情報を表示可能な接客者端末2、客端末3、及び店舗事務所端末50と、から構成されている。
【0027】
接客型店舗用接客管理サーバ1と、接客者端末2、客端末3、及び店舗事務所端末50それぞれとは、ネットワーク4を介して各種情報を送受信可能に構成されている。
【0028】
なお、本発明において、「接客型店舗」とは、キャバクラ、スナック、パブ、ニュークラブ、ガールズバー、ホストクラブ等の接客者により接客を行う全ての店舗を含む概念である。また、本発明において、「接客者」とは、キャバクラにおけるキャストや、ホストクラブにおけるホスト等のように、客に対する接客や接待を行う全ての店員を含む概念であり、「スタッフ」とは、キャバクラにおけるボーイ等のように、接客や接待を行わない全ての店員を含む概念である。
【0029】
以下、本実施形態では、本発明に係る接客型店舗用接客管理システム100をキャバクラにおける接客管理システムに適用した場合を例として、本実施形態に係る接客型店舗用接客管理システム100の各構成について説明する。
【0030】
まず、接客者端末2について説明する。
図1に図示する接客者端末2は、接客者が有する端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコン等)であり、インターネットを閲覧可能なウェブブラウザがインストールされている。また、接客者端末2は、接客型店舗用接客管理サーバ1が提供するウェブページにアクセス可能になっている。
【0031】
接客者端末2は、表示部5と、読取部6と、注文受付部7と、送受信部8と、を有している。なお、上記各構成部5~8は、予め、接客者端末2に備えられている、又は、インストールされている。
【0032】
表示部5は、液晶ディスプレイであり、接客者端末2の有する各構成部6~8を操作するための各種画面を表示するものである。
【0033】
読取部6は、店舗内におけるテーブル9上に設けられた識別部10からテーブル9を識別する識別情報を読み取り可能にするものである。より具体的には、
図2に図示するように、接客者端末2をテーブル9の識別部10にかざすことにより、読取部6にて識別部10に記憶された識別情報を読み取る(以下、適宜、「スキャンする」と読み替えてもよいものとする)。
【0034】
本実施形態において、識別部10は、例えば、NFC(Near Field Communication)タグ、又は、QRコード(登録商標)であるものとする。
【0035】
上記識別情報の読み取りは、一例であるものとする。その他、例えば、接客者端末2の図示しない撮像部(カメラ)にて識別部10を撮影し、読取部6にて識別部10に格納された識別情報を読み取るようにしてもよいものとする。
【0036】
上記「テーブル」は、店舗内において客が具体的なサービスの提供を受ける場所であり、
図2に図示するような、脚柱で天板を支持した一般的なテーブルの他、複数人が横並びに着席できるカウンター等も含むものとする。
【0037】
注文受付部7は、読取部6にて読み取った識別情報、及び、店舗のメニューを選択することによる注文情報の入力及び変更を受付可能にするものである。より具体的には、
図3に図示するように、表示部5に表示された上記メニューの選択画面にて注文情報の入力及び変更を行う。例えば、
図3において、商品アイコン31~33を選択する。すると、
図3において、注文合計金額34が表示される。
【0038】
送受信部8は、ネットワーク4を介して、接客型店舗用接客管理サーバ1に対し、上記識別情報や注文情報等の各種情報を送信可能にするとともに、接客型店舗用接客管理サーバ1からの、後述する接客者が次に移動する時間、移動先テーブルの候補、接客するテーブルの会計情報等の各種情報を受信可能にするものである。
【0039】
本実施形態では、接客者端末2が、読取部6と注文受付部7とを備えているが、接客者端末2と客端末3の少なくともいずれか一方に備えられていてもよいものとする。ここで、「接客者端末2と客端末3の少なくともいずれか一方」とは、接客者端末2と客端末3のいずれか一方が、読取部6と注文受付部7とを備えている場合の他、接客者端末2と客端末3のいずれもが、読取部6と注文受付部7とを備えている場合も含む概念である。
【0040】
つぎに、客端末3について説明する。
客端末3は、キャバクラの店舗に来店する客が有する端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコン等)であり、インターネットを閲覧可能なウェブブラウザがインストールされている。
【0041】
客端末3は、表示部11と、客情報受付部12と、アンケート受付部13と、送受信部14と、を有している。なお、上記各構成部11~14は、予め、客端末3に備えられている、又は、インストールされている。
【0042】
表示部11は、接客者端末2の表示部5と同様、液晶ディスプレイであり、客端末3の有する各部を操作するための各種画面を表示するものである。
【0043】
客情報受付部12は、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報の入力及び変更を受付可能にするものである。より具体的には、表示部11に表示された上記客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報の入力フォーム(
図15に図示する第一入力フォーム56、及び
図16に図示する第二入力フォーム57)にて上記各情報の入力及び変更を行う。
【0044】
ここで、「客自身の情報」は、例えば、客の生年月日、年齢、血液型、出身地、職業、趣味、飲食物の嗜好等、客自身の属性等に関する情報である。また、「客の接客者に対する嗜好に関する情報」は、例えば、接客者の容姿、年齢、性格、接客スタイル等、客が好む接客者の属性等に関する情報である。
【0045】
アンケート受付部13は、当該客に対し接客した接客者に関するアンケートの入力及び変更を受付可能にするものである。より具体的には、表示部11に表示された上記アンケート情報の入力フォーム(
図19に図示するアンケート情報入力フォーム59)にて上記アンケート情報の入力及び変更を行う。
【0046】
送受信部14は、ネットワーク4を介して、接客型店舗用接客管理サーバ1に対し、上記客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報や、接客者に関するアンケート情報等の各種情報を送信可能にするとともに、接客型店舗用接客管理サーバ1からの後述する接客者が次に移動する時間、移動先テーブルの候補、接客するテーブルの会計情報等の各種情報を受信可能にするものである。
【0047】
本実施形態では、客端末3が、客情報受付部12とアンケート受付部13とを備えているが、接客者端末2と客端末3の少なくともいずれか一方に備えられていてもよいものとする。ここで、「接客者端末2と客端末3の少なくともいずれか一方」とは、接客者端末2と客端末3のいずれか一方が、客情報受付部12とアンケート受付部13とを備えている場合の他、接客者端末2と客端末3のいずれもが、客情報受付部12とアンケート受付部13とを備えている場合も含む概念である。
【0048】
つぎに、店舗事務所端末50について説明する。
店舗事務所端末50は、店舗事務所において店舗のスタッフが管理、操作する端末(例えば、スマートフォン、タブレット端末、又はノートパソコン等)であり、インターネットを閲覧可能なウェブブラウザがインストールされている。また、店舗事務所端末50は、接客型店舗用接客管理サーバ1が提供するウェブページにアクセス可能になっている。店舗事務所端末50には、店舗の営業中に各スタッフが店舗内で携帯しているスマートフォンやタブレット、あるいはスマートウォッチなどのウェアラブル端末を含む各種携帯型端末のほか、店舗の入口(受付)に置かれた案内用のタブレット型端末や、店舗のバックヤードに置かれてスタッフが確認するためのPCやタブレット型端末など、各種の端末装置が含まれる。店舗の入口(受付)に置かれた案内用のタブレット型端末は、客が来店時に当日(あるはその時間帯に)出勤している接客者を確認したり、当該接客者の詳細情報を閲覧したりするための端末装置であり、この端末装置には、当日出勤している接客者の一覧や詳細(顔写真やプロフィール等)が表示されるものであってよい。
【0049】
つぎに、接客型店舗用接客管理サーバ1について説明する。
接客型店舗用接客管理サーバ1は、送受信部15と、記憶手段16と、演算処理手段17と、を備えている。以下、本実施形態に係る接客型店舗用接客管理サーバ1の各構成について説明する。
【0050】
送受信部15は、ネットワーク4を介して、接客者端末2に対し、後述する接客者が次に移動する時間、移動先テーブルの候補、接客するテーブルの会計情報等の各種情報を送信可能にするとともに、接客者端末2からの識別情報や注文情報等、及び、客端末3からの客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報や、接客者に関するアンケート情報等の各種情報を受信可能にするものである。
【0051】
記憶手段16は、各種のデータを記憶するとともに、演算処理手段17が演算処理を行う際のワーキングエリアとして機能するものである。本実施形態において、記憶手段16は、ハードディスク、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等で構成されており、プログラム記憶部18と、接客者情報記憶部19と、客情報記憶部20と、注文情報記憶部21と、会計情報記憶部22と、給与情報記憶部23と、を備えている。
【0052】
プログラム記憶部18は、本実施形態における接客型店舗用接客管理プログラム24が記憶されている。接客型店舗用接客管理プログラム24は、本実施形態に係る接客型店舗用接客管理システム100による処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムである。
【0053】
なお、接客型店舗用接客管理プログラム24の利用形態は、上記構成に限られるものではない。その他、例えば、CD-ROMやDVD-ROM等のようなコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に接客型店舗用接客管理プログラム24を記憶させておき、当該記録媒体から直接読み出して実行するものであってもよいものとする。
【0054】
接客者情報記憶部19は、接客者の特徴に関する情報を記憶するものである。ここで、「接客者の特徴に関する情報」は、例えば、接客者の生年月日、年齢、血液型、出身地、趣味、飲食物の嗜好、容姿、性格、接客スタイル等、接客者自身の属性等に関する情報の他、接客者の実績や評価、現在の接客者に対する客からの指名の有無等の情報を含む概念である。
【0055】
客情報記憶部20は、客端末3の客情報受付部12にて受け付けられ、ネットワーク4を介して受信された客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報を記憶するものである。また、客情報記憶部20は、客端末3のアンケート受付部13にて受け付けられたアンケートの情報を、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報として記憶するものである。
【0056】
注文情報記憶部21は、接客者端末2の読取部6にて読み取られた識別情報と、接客者端末2の注文受付部7にて受け付けられた注文情報と、を関連付けて記憶するものである。
【0057】
会計情報記憶部22は、後述する演算処理手段17の会計処理部28において実行された会計処理にて得られた会計情報を記憶するものである。
【0058】
給与情報記憶部23は、後述する演算処理手段17の給与情報算出部(給与算出管理部)30において算出された接客者の給与の情報を記憶するものである。
【0059】
演算処理手段17は、CPU(Central Processing Unit)等から構成されており、移動先テーブル候補決定部25と、移動時間管理部26と、表示制御部27と、会計処理部28と、会計情報表示部29と、給与情報算出部30と、を備えている。
【0060】
演算処理手段17は、接客型店舗用接客管理プログラム24を実行することにより、上記各構成部25~30として機能するようになっている。
【0061】
移動先テーブル候補決定部25は、接客者情報記憶部19に記憶された接客者の特徴に関する情報と、客情報記憶部20に記憶された客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて接客者と相性の良い客を選択するマッチング処理を実行するものである。上記マッチング処理には、AIを用いてもよいものとする。
【0062】
上記マッチング処理は、より具体的には、接客者の特徴に関する情報と、客の接客者に対する嗜好に関する情報とが近似する客を複数選択し、さらに、例えば、「出身地や趣味が同じ」、「接客者の接客スタイル(場を盛り上げるタイプや、聞き役に回るタイプ)」等の情報を参照しつつ行われる。
【0063】
また、移動先テーブル候補決定部25は、上記マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定するものである。例えば、移動先テーブル候補決定部25は、接客者と相性の良い順に、第1移動先テーブル候補、第2移動先テーブル候補、第3移動先テーブル候補・・・等、複数の移動先テーブル候補を決定することができる。したがって、接客者は、複数の移動先テーブル候補の中から、店舗内の現在の雰囲気等も加味し、移動先テーブルを選択することができる。
【0064】
移動時間管理部26は、接客者が接客するテーブル9に着席(チェックイン)してから次の移動先テーブル9に移動(チェックアウト)する時間(以下、適宜、「移動時間」と言う)を管理するものである。上記移動時間は、例えば、接客者が、接客するテーブル9に着席してから15~20分後であるものとする。
【0065】
表示制御部27は、移動時間管理部26にて管理される接客者が次に移動する時間、及び移動先テーブル候補決定部25にて決定された移動先テーブルの候補の情報を接客者端末2の表示部5に表示(
図4参照)させるものである。
【0066】
会計処理部28は、注文情報記憶部21に記憶された識別情報及び注文情報に基づき注文に応じた会計処理を実行するものである。
【0067】
会計情報表示部29は、会計処理部28において実行された会計処理にて得られた会計情報を、
図5に図示するように、接客者端末2に表示させるものである。本実施形態では、会計情報と識別情報とが関連付けられており、会計情報表示部29は、当該識別情報を読み取った接客者端末2にのみ会計情報を表示可能である。すなわち、当該接客者端末2を有する接客者のみが会計情報を閲覧可能であり、ヘルプ(サポート)の他の接客者には、会計情報を閲覧できないようになっている。
【0068】
なお、上記会計情報へのアクセス権限を有するスタッフ等は、店舗事務所端末50から、会計情報を閲覧可能となっている。
【0069】
給与情報算出部30は、接客者の給与の算出を実行するものである。接客者の給与の算出は、接客者の勤務した時間、接客者が接客したテーブル(例えば、
図1に図示するテーブル9等)、接客者が接客したテーブルの売り上げ額、接客者に対する指名の有無等の情報に基づいて算出する。
【0070】
つぎに、本実施形態における接客型店舗用接客管理システム100を用いて行われる、当該接客型店舗に入店した客の注文情報の管理方法(一例であるものとする)について説明する。なお、以下では、「接客型店舗」として、ホストクラブを例に挙げて説明する。
【0071】
図6に図示するステップS1において、接客者端末2(又は客端末3)にて、テーブル9上の識別部10(NFCタグ等)をスキャンすることで、当該客又は当該テーブルの注文のみを受け付ける状態にする。
【0072】
上記客が、当該接客型店舗における既存の顧客である場合において、当該客の注文のみを受け付ける状態にするには、まず、
図7(a)に図示する顧客選択ボタン35を押下する。例えば、当該客が「顧客A」である場合は、「Customer(顧客)A」と表示された顧客選択ボタン35を押下し「顧客A」を選択すると、
図7(b)に図示する顧客選択済み表示36が表示される。
図7(b)に図示する決定ボタン37を押下すると、
図7(c)に図示するように、読取部6の動作にて、識別部10を読み取り(スキャン)可能な読取可能表示38が表示されるので、識別部10を読み取る。
【0073】
当該テーブルの注文のみを受け付ける状態にするには、まず、
図8(a)に図示するテーブル選択ボタン39を押下する。例えば、当該テーブルの識別番号が「#A01」である場合は、「#A01」と表示されたテーブル選択ボタン39を選択すると、
図8(b)に図示するテーブル選択済み表示40が表示される。
図8(b)に図示する決定ボタン41を押下すると、読取可能表示38(
図7(c)参照)が表示されるので、識別部10を読み取る。
【0074】
図6に図示するステップS2において、接客者端末2にて、識別部10ごとに請求書を作成する。上記請求書の作成は、まず、
図9(a)に図示する識別部選択ボタン42を押下する。例えば、当該識別部10が識別番号「#A01」のテーブルに設けられているNFCタグである場合は、「Tag1」と表示された識別部選択ボタン42を選択すると、
図9(b)に図示する識別部選択済み表示43が表示される。
図9(b)に図示する決定ボタン44を押下すると、読取可能表示38(
図7(c)参照)が表示されるので、識別部10を読み取る。すると、
図9(c)に図示する請求書作成フォーム45が表示され、所定の項目を入力又は変更することで請求書を作成する。
【0075】
図6に図示するステップS3において、上記作成された請求書情報は、読み取られた識別部10の識別情報と関連付けて接客型店舗用接客管理サーバ1に送信され、注文情報記憶部21に記憶される。
【0076】
図6に図示するステップS4において、接客者が接客するテーブル9に着席(チェックイン)してから次の移動先テーブル9に移動(チェックアウト)する時間(移動時間)を設定する。上記移動時間の設定は、接客者端末2(又は店舗事務所端末50)にて、
図10に図示する移動時間設定フォーム46にて設定する。
【0077】
なお、接客者は、テーブル9への着席時(チェックイン時)、及び移動先テーブル9への移動時(チェックアウト時)ごとにテーブル9上の識別部10をスキャンする。すなわち、上記チェックイン及びチェックアウトを電子的に行う。
また、接客者が現在着席しているテーブル9や、次の移動先テーブル9、移動先テーブル9に移動するまでの時間等は、店舗事務所端末50の接客者管理画面51(
図11参照)にて、スタッフが確認することが可能である。接客者が現在着席しているテーブル9や、次の移動先テーブル9、移動先テーブル9に移動するまでの時間等は、接客者端末2にて、接客者も確認することが可能である。
【0078】
図6に図示するステップS5において、接客者端末2にて、注文情報の入力及び変更を行う。注文情報の入力及び変更は、
図3に図示するようなメニュー選択画面の商品アイコン31~33を選択することにより行うことも可能であるが、
図12(a)に図示するような注文フォーム47で行うことも可能である。商品を追加注文する場合は、
図12(a)に図示する商品追加ボタン48を押下し、
図12(b)に図示する商品選択部49にて追加注文する商品及びその数量を決定する。
【0079】
図6に図示するステップS6において、上記注文情報は、接客型店舗用接客管理サーバ1に送信され、各テーブル9の識別部10の識別情報と関連付けて記憶される。
【0080】
図6に図示するステップS7において、接客型店舗用接客管理サーバ1の会計処理部28にて、上記注文情報に応じた会計処理を実行する。しかる後、
図6に図示するステップS8において、上記会計処理によって得られた会計情報を記憶する。
【0081】
図6に図示するステップS9において、上記会計情報は、接客型店舗用接客管理サーバ1の会計情報表示部29の動作により、接客者端末2の表示部5に表示される。会計情報は、
図13に図示するように、接客者端末2の表示部5に、請求書アイコン52~55として表示される。請求書アイコン52~55を選択することにより、例えば、
図5に図示するような、詳細な会計情報を表示させることが可能である。上記会計情報は、当該テーブル9の識別部10の識別情報を読み取った接客者端末2にのみ表示可能である。
【0082】
客が退店する場合は、上記会計情報に基づき会計を行う。その後、
図6に図示するステップS1から再度スタートする。
【0083】
なお、図示を省略するが、接客型店舗用接客管理サーバ1の給与情報算出部30の動作により、上記会計情報の他、接客者の勤務した時間、接客者に対する指名の有無等の情報に基づいて接客者の給与の算出し、給与情報として給与情報記憶部23に記憶する。
【0084】
つぎに、本実施形態における接客型店舗用接客管理システム100を用いて行われる本発明に係る接客型店舗用接客管理方法による接客者が次に移動する移動先テーブル候補の決定及び管理の一例について説明する。
【0085】
図14に図示するステップS11(客情報受付ステップ)において、客端末3の客情報受付部12にて、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報(以下、適宜、「客情報」と言う)の入力及び変更を行う。なお、客端末3には、客情報受付部12が、予め、客端末3にインストールされている。
【0086】
上記「客自身の情報」の入力及び変更は、例えば、
図15に図示するような第一入力フォーム56により行う。「客自身の情報」として、例えば、客の生年月日、年齢、血液型、出身地、職業、趣味、飲食物の嗜好等、客自身の属性等に関する情報を入力する。また、上記「客の接客者に対する嗜好に関する情報」の入力及び変更は、例えば、
図16に図示するような第二入力フォーム57により行う。第一入力フォーム56及び第二入力フォーム57は、客情報受付部12の動作により、客端末3の表示部11に表示される。
【0087】
図14に図示するステップS12(客情報受信ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の送受信部15にて、ステップS11で客端末3から送信された客情報を受信する。
【0088】
図14に図示するステップS13(客情報記憶ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の客情報記憶部20にて、ステップS12で受信した客情報を記憶する。
【0089】
図14に図示するステップS14(移動先テーブル候補決定ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の移動先テーブル候補決定部25にて、客情報と、接客型店舗用接客管理サーバ1の接客者情報記憶部19に予め記憶されている接客者の特徴に関する情報と、に基づいて接客者と相性の良い客を選択するマッチング処理を実行する。
【0090】
また、ステップS14において、マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて接客者が次に移動する移動先テーブルの候補を1又は2以上決定する。例えば、接客者と相性の良い順に、第1移動先テーブル候補、第2移動先テーブル候補、第3移動先テーブル候補・・・等、複数の移動先テーブル候補を決定する。
【0091】
上記マッチング処理にて得られたマッチング結果は、店舗事務所端末50に表示される。上記マッチング結果は、
図17に図示するように、当該客と相性の良い順に接客者情報58を列挙することにより、表示する。接客者情報58は、
図18に図示するように、より詳細に表示することが可能である。なお、上記マッチング結果は、接客者端末2に表示させるようにすることも可能である。
【0092】
図14に図示するステップS15(移動時間管理ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の移動時間管理部26にて、接客者がテーブル9に着席してから次の移動先テーブル9に移動する時間(移動時間)を管理する。
【0093】
図14に図示するステップS16(表示ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の表示制御部27にて、移動時間、及び移動先テーブル候補の情報を接客者端末2に表示させる。また、当該表示においては、例えば、移動時間を所定時間からカウントダウン(又はカウントアップ)して残り時間(又は経過時間)がわかるように表示させることなども可能である。
【0094】
図14に図示するステップS17(移動時間到達判定ステップ)において、接客型店舗用接客管理サーバ1の移動時間管理部26にて、移動時間に到達したか否かを判定し、移動時間に到達した場合(YES)は、ステップS18(移動時間到達通知ステップ)において、移動時間に到達した旨を接客者端末2に通知し、移動時間に到達していない場合(NO)は、移動時間に到達したか否かの判定を繰り返す。なお、ここでの移動時間に到達した旨の通知は、画面に所定の表示をすることのみでなく、接客者端末2が発する通知音や振動(バイブレーション)で通知することも可能である。
【0095】
図14に図示するステップS18において、接客者端末2が移動時間に到達した旨の通知を受けた場合、接客者は、複数の移動先テーブル候補の中から、店舗内の現在の雰囲気等も加味し、移動先テーブルを選択して移動する。その後、
図14に図示するステップS11から再度スタートする。
【0096】
図14に図示するステップS19(アンケート情報受付ステップ)において、客端末3にて、接客した接客者に関するアンケート情報の入力及び変更を受け付ける。上記アンケート情報は、例えば、当該接客者の接客時における良かった点、改善した方が良い点等である。なお、客端末3には、アンケート受付部13が、予め、インストールされている。
【0097】
上記アンケート情報の入力及び変更は、
図19に図示するアンケート情報入力フォーム59により行う。アンケート情報入力フォーム59は、アンケート受付部13の動作により、客端末3の表示部11に表示される。アンケート情報の受け付けは、例えば、客の退店時、又は、退店後に行われる。
【0098】
つぎに、本実施形態に係る接客型店舗用接客管理システム100、接客型店舗用接客管理サーバ1、接客型店舗用接客管理プログラム24、及び接客型店舗用接客管理方法により得られる作用及び効果について説明する。
【0099】
本実施形態によれば、接客者の特徴に関する情報と、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報と、に基づいて接客者と相性の良い客を選択するマッチング処理を行い、マッチング処理にて得られたマッチング結果に基づいて接客者が次に移動する移動先テーブル9の候補を1又は2以上決定するとともに、接客者が接客するテーブル9に着席(チェックイン)してから次の移動先テーブル9に移動(チェックアウト)する時間(移動時間)を管理し、移動時間、及び決定された移動先テーブル9の候補の情報を接客者端末2に表示させることが可能となる。その結果、接客型店舗のスタッフ自身の経験や勘に頼ることなく、移動時間や移動先テーブル候補の決定及び管理をすることが可能となるという効果を奏する。
【0100】
また、本実施形態によれば、上記効果の他、テーブル9における識別部10の識別情報と注文情報とが関連付けて記憶され、識別情報及び注文情報に基づき注文に応じた会計処理を実行するとともに、会計処理にて得られた会計情報を記憶することから、テーブル9からの注文が当該テーブル9及び当該テーブル9に配置された接客者に紐付けされるので、当該テーブル9からの注文を間違えて受領してしまう等の注文ミスを防ぐことが可能となるという効果を奏する。
【0101】
また、本実施形態によれば、上記効果の他、会計情報と識別情報とが関連付けられ、識別情報を読み取った接客者端末2のみ会計情報を表示させることから、接客者が接客したテーブル9における売り上げを、ヘルプ(サポート)の他の接客者が見ることが出来なくなるという効果を奏する。
【0102】
また、本実施形態によれば、上記効果の他、アンケート受付部13にて受け付けられたアンケート情報が、客自身の情報、及び客の接客者に対する嗜好に関する情報として客情報記憶部20に記憶可能であることから、アンケート情報に基づいて、次回の来店時のマッチングを行うことが可能となるという効果を奏する。
【0103】
また、本実施形態によれば、上記効果の他、接客者の給与の算出を実行するとともに、算出された給与の情報を記憶することから、接客者の給与の算出及び管理を行うことが可能となるという効果を奏する。
【0104】
なお、上記実施形態に記載した構成に関しては、本発明の範囲内において適宜の変更が可能であり、上記実施形態の構成には限定されない。例えば、上記実施形態の内容に加えて、下記のよう変形や追加が可能である。
【0105】
図6に図示するステップS1において、接客者端末2にてテーブル9上の識別部10(NFCタグ等)をスキャンした場合、接客者端末2には当該識別部10が付されたテーブルの注文画面のみが表示されるようにしてもよい。その場合、当該テーブルに着席している客が複数人又は複数組いる場合には、テーブルのすべての客の注文画面が表示されるようにしてもよいし、対象となる客の注文画面のみが表示されるようにしてもよい。またその場合、識別部10のスキャンから予め設定した時間が経過したら注文画面の表示が自動的に消えるように設定することも可能である。さらには、接客者端末2の接客者が客から指名を受けている接客者である場合は、当該指名にかかる接客者に関する注文画面の表示は、時間の経過に関わらず消えないように設定することも可能である。注文画面の表示が消えるまでの設定時間は、テーブルの移動の時間と関連付けておけば、接客者がテーブルを移動した後に元のテーブルの客の注文画面で誤って注文をするなどのミスを確実に防止できる。また、識別部10のスキャンから予め設定した時間が経過したら注文画面の表示が自動的に消えるように設定する以外にも、注文の入力が完了したタイミングで(注文の度に)注文画面の表示が自動的に消えるように設定することや、接客者端末2(又は客端末3)にて再度テーブル9(移動先の他のテーブル9を含む)上の識別部10(NFCタグ等)をスキャンした場合に注文画面の表示が消えるように設定することも可能である。
【0106】
また、接客者端末2に表示される注文画面には、商品の金額や注文の合計金額等の金額を表示しないように設定することも可能である。また、
図6に図示するステップS9で接客者端末2の表示部5に会計情報が表示されるが、この会計情報の表示は、特定の接客者の接客者端末2のみが有する機能とすることも可能である。その場合、特定の権限を有する接客者の接客者端末2にのみ客の会計情報が表示され、他の接客者の接客者端末2には注文画面のみが表示されて会計情報は表示されてないようにすることができる。
【0107】
また、接客者端末2には、店舗事務所端末50(店舗の営業中に各スタッフが店舗内で携帯している携帯型端末)を呼び出す機能を実装することも可能である。その場合、接客者は、接客者端末2において、呼び出したいスタッフが携帯している携帯型端末を呼び出す要件(内容)を入力する。それに対して、呼び出されたスタッフが携帯する携帯型端末(店舗事務所端末50)には、例えば
図20に示すように、呼び出した接客者の名前と呼び出した要件(「おしぼり」が必要である旨や、「会計」をして欲しい旨)が表示される。
図20(a)は、スタッフが携帯しているスマートウォッチ(ウェアラブル型の携帯型端末)50-1の表示画面の例であり、同図(b)は、スタッフが携帯しているスマートフォン又はタブレットなどの携帯型端末50-2の表示画面の例である。このような機能によれば、店舗内で呼び出されたスタッフは、どの接客者から何の要件で呼び出されたかを瞬時に把握することができるので、迅速に適切な応対が可能となり、接客の質をより向上させることが可能となる。また、接客者は自分が意図する特定のスタッフを直接呼び出すことが可能となるので、例えば、それまで自分のテーブルに付いていたスタッフなど、事情を把握しているスタッフに直接要件を伝えることができるので、その点においても接客の質を向上させる効果が期待できる。
【0108】
また、本実施形態のシステムでは、追加の機能として、接客者端末2から得られる当日の出勤状況(当日の出勤の有無や勤務時間帯の詳細など)の情報を店舗の入口(受付)に置かれた案内用のタブレット型端末に送信する機能を備えてもよい。この送信は該当の接客者が出勤している場合に自動的に送信されるように設定してもよいし、接客者が接客者端末2で所定の操作をすることによって送信されるようにしてもよい。このような機能によれば、店舗の入口(受付)に置かれた案内用のタブレット型端末において、当該送信された接客者の出勤に関する情報に基づいて、端末に表示する当日(あるいはその時間帯)の出勤者のリスト(顔写真やプロフィール)を自動的に更新することが可能となる。したがって、常時現状に即した正しい出勤者のリストを客に提示することが可能となるので、当該機能によっても接客の質を向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0109】
1…接客型店舗用接客管理サーバ
2…接客者端末
3…客端末
4…ネットワーク
5、11…表示部
6…読取部
7…注文受付部
8、14、15…送受信部
9…テーブル
10…識別部
12…客情報受付部
13…アンケート受付部
16…記憶手段
17…演算処理手段
18…プログラム記憶部
19…接客者情報記憶部
20…客情報記憶部
21…注文情報記憶部
22…会計情報記憶部
23…給与情報記憶部
24…接客型店舗用接客管理プログラム
25…移動先テーブル候補決定部
26…移動時間管理部
27…表示制御部
28…会計処理部
29…会計情報表示部
30…給与情報算出部
31~33…商品のアイコン
34…注文合計金額
35…顧客選択ボタン
36…顧客選択済み表示
37、41、44…決定ボタン
38…読取可能表示
39…テーブル選択ボタン
40…テーブル選択済み表示
42…識別部選択ボタン
43…識別部選択済み表示
45…請求書作成フォーム
46…移動時間設定フォーム
47…注文フォーム
48…商品追加ボタン
49…商品選択部
50…店舗事務所端末
51…接客者管理画面
52、53、54、55…請求書アイコン
56…第一入力フォーム
57…第二入力フォーム
58…接客者情報
59…アンケート情報入力フォーム
100…接客型店舗用接客管理システム