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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097290
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】空気循環式電気ロースター
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20240710BHJP
【FI】
A47J37/06 321
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023139870
(22)【出願日】2023-08-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-02-27
(31)【優先権主張番号】10-2023-0001576
(32)【優先日】2023-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522072725
【氏名又は名称】ディーエヌダブリュー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DNW, LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カン、ヒョンホ
【テーマコード(参考)】
4B040
【Fターム(参考)】
4B040AA03
4B040AA08
4B040AB04
4B040AC03
4B040AD04
4B040AE13
4B040CA05
4B040CB20
4B040NA12
4B040NA15
(57)【要約】
【課題】空気循環式電気ロースターにおいて、調理時に調理板の温度の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を提供する。
【解決手段】空気循環式電気ロースターは、ボディーと、熱を発生させるためのヒーターと、前記ボディーの第1方向に沿って前記ボディーの内側に配置されるファンと、少なくとも一つ以上の第1貫通孔を有し、前記ヒーターからの熱で加熱される調理板と、前記調理板の上部の空気を前記ボディー側に吸入するための空気吸入部を有する第1側壁、前記ボディーの内部を通過した空気を前記調理板の上部に向けて排出させるための空気排出部を有する第2側壁、及び少なくとも一つ以上の第2貫通孔を有する底面で構成される空気循環板と、調理時に前記ファンの作動による前記調理板の温度不均一化を最小化するための調理板温度均一化構造と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディーと、
熱を発生させるためのヒーターと、
前記ボディーの第1方向に沿って前記ボディーの内側に配置されるファンと、
少なくとも一つ以上の第1貫通孔を有し、前記ヒーターからの熱で加熱される調理板と、
前記調理板の上部の空気を前記ボディー側に吸入するための空気吸入部を有する第1側壁、前記ボディーの内部を通過した空気を前記調理板の上部に向けて排出させるための空気排出部を有する第2側壁、及び少なくとも一つ以上の第2貫通孔を有する底面で構成される空気循環板と、
調理時に前記ファンの作動により、前記空気循環板の下方を流れる空気が、前記第2貫通孔を介して前記調理板における前記空気排出部側の領域の上方に流れることを抑制するための調理板温度均一化構造と、
を備える、
空気循環式電気ロースター。
【請求項2】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って前記空気循環板における前記第2貫通孔側の端部に結合して前記第1貫通孔をくるむように構成された挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項3】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って前記空気循環板における前記第2貫通孔側の端部に結合して下方に狭くなる漏斗形状の挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項4】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は少なくとも前記第1方向に前記第2貫通孔の縁の下側に沿って下方に狭くなるように付着される漏斗形状の挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項5】
前記調理板温度均一化構造はシリコン材質を含む、
請求項2または請求項4に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項6】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記空気循環板の下部に位置して前記調理板の中央付近に向けて下方に傾斜するかまたは曲がった風向板を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項7】
前記空気排出部の大きさは前記空気吸入部と同等の大きさでまたは前記空気吸入部より大きく形成される、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項8】
前記調理板の温度を測定するための温度センサーをさらに備え、
前記ヒーターは前記調理板の前記第1方向の中心を基準に左右対称に配置される、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項9】
前記温度センサーは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1温度センサー及び第2温度センサーを含み、
前記ヒーターは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1ヒーター及び第2ヒーターを含み、
前記調理板温度均一化構造は調理時に前記第1温度センサー及び前記第2温度センサーを介して前記第1方向の中心を基準に第1側の第1温度及び第2側の第2温度をそれぞれ測定し、測定した前記第1温度及び前記第2温度によって前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターに供給する電力を独立に制御する構造を含む、
請求項8に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項10】
前記空気循環板は少なくとも前記第1方向に垂直な方向に中心から外側に行くほど上方に傾斜する底面を有し、
前記ファンは上側の一部に前記空気循環板の傾斜した前記底面の一部に近接または接触するように形成された熱伝導防止部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理板温度均一化構造及びこれを備える空気循環式電気ロースターに関する。
【背景技術】
【0002】
電気ロースターは、本体に調理板とヒーターを備え、電源を印加してヒーターを加熱することで調理板で食材料を調理するための機器である。
【0003】
空気循環式電気ロースターは、本体下部の一側に長型のファンを配置し、上部に調理板を配置して、調理時にファンを作動させて電気ロースターの内部に空気の流れを形成することで、煙が外部に排出されずに調理板の油抜け孔を介して内部の油受け部に油が落ちる構造を有する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
即ち、空気循環式電気ロースターでは、空気循環板の両側面にそれぞれ空気吸入部と空気排出部が形成され、ファンが作動することによって調理板から空気吸入部を介して空気が吸入され、空気循環板の下部を経て空気排出部に排出される。
【0005】
このような空気循環式電気ロースターに用いられる調理板には下方に油が落ちるように少なくとも一つ以上の貫通孔(油抜け孔)が形成され、上下方向に空気の流路が形成される。
【0006】
従って、調理時に空気循環式電気ロースターのファンが作動すると、空気吸入部を介して吸入された空気が空気循環板の下部を通るうちに一部が調理板の貫通孔を介して上方に排出される。
【0007】
さらに、従来の空気循環式電気ロースターの場合、空気の排出効率を上げるために空気循環板に形成された空気排出部がこれと対向する空気吸入部より小さく形成されている。
【0008】
しかし、空気循環式電気ロースターの内部が完全に密閉されてない状態で空気排出部を空気吸入部より小さく形成した構造と一部の空気が調理板の貫通孔を介して上方に排出される構造は、空気の排出効率を下げる結果を招くのみならず、調理時に調理板の温度が長手方向の中心を基準に左右に不均一になる結果に繋がる恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2007-0008383号
【特許文献2】韓国特許公報第10-2305605号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、空気循環式電気ロースターにおいて、調理時に調理板の温度の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を提供することを一つの目的とする。
【0011】
さらに、調理時に調理板の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターを提供することをもう一つの目的とする。
【0012】
本発明の解決課題は以上で言及されたものに限定されず、言及されていない他の解決課題は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の少なくとも一つの実施例においては、ボディーと、熱を発生させるためのヒーターと、前記ボディーの第1方向に沿って前記ボディーの内側に配置されるファンと、少なくとも一つ以上の第1貫通孔を有し、前記ヒーターからの熱で加熱される調理板と、前記調理板の上部の空気を前記ボディー側に吸入するための空気吸入部を有する第1側壁、前記ボディーの内部を通過した空気を前記調理板の上部に向けて排出させるための空気排出部を有する第2側壁、及び少なくとも一つ以上の第2貫通孔を有する底面で構成される空気循環板と、調理時に前記ファンの作動による前記調理板の温度不均一化を最小化するための調理板温度均一化構造と、を備える、空気循環式電気ロースターを提供する。
【0014】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って「Γ」又は「コ」の形状で結合して前記第1貫通孔をくるむように構成された挿入部材を含む。
【0015】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って「Γ」又は「コ」の形状で結合して下方に狭くなる漏斗形状の挿入部材を含む。
【0016】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、前記調理板温度均一化構造は少なくとも前記第1方向に前記第2貫通孔の縁の下側に沿って下方に狭くなるように付着される漏斗形状の挿入部材を含む。
【0017】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記調理板温度均一化構造はシリコン材質を含む。
【0018】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、前記調理板温度均一化構造は前記空気循環板の下部に位置して前記調理板の中央付近に向けて下方に傾斜するかまたは曲がった風向板を含む。
【0019】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記空気排出部の大きさは前記空気吸入部と同等の大きさでまたは前記空気吸入部より大きく形成される。
【0020】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記空気循環式電気ロースターは前記調理板の温度を測定するための温度センサーをさらに備え、前記ヒーターは前記調理板の前記第1方向の中心を基準に左右対称に配置される。
【0021】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記温度センサーは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1温度センサー及び第2温度センサーを含み、前記ヒーターは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1ヒーター及び第2ヒーターを含み、前記調理板温度均一化構造は調理時に前記第1温度センサー及び前記第2温度センサーを介して前記第1方向の中心を基準に第1側の第1温度及び第2側の第2温度をそれぞれ測定し、測定した前記第1温度及び前記第2温度によって前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターに供給する電力を独立に制御する構造を含む。
【0022】
本発明の少なくとも一つの実施例において、前記空気循環板は少なくとも前記第1方向に垂直な方向に中心から外側に行くほど上方に傾斜する底面を有し、前記ファンは上側の一部に前記空気循環板の傾斜した前記底面の一部に近接または接触するように形成された熱伝導防止部材を含む。
【0023】
本明細書でそれぞれの実施例は互いに独立に記載されている場合であっても、それぞれの実施例は相互組合せが可能であり、組合せによる実施例も本発明の権利範囲に含まれる。
【0024】
上述した実施例は単に説明のためのものであり、如何なる形でも限定を意図するものではない。上述した説明様態、実施例、及び特徴に加え、追加の様態、実施例、及び特徴が図面及び詳細な説明を参照することで明確になるはずである。
【発明の効果】
【0025】
本発明の少なくとも一つの実施例によれば、空気循環式電気ロースターにおいて、調理時に調理板の温度の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を提供できるという効果を奏する。
【0026】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、調理時に調理板の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターを提供できるという効果を奏する。
【0027】
本発明の効果は以上で言及されたものなどに限定されず、言及されていない他の効果は下記の記載から当該技術分野における通常の知識を有した者に明確に理解できるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの側断面図である。
図2】本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの側断面斜視図である。
図3】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
図4】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
図5】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
図6】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
図7】本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの空気循環板の上面図及び左右断面図である。
図8】本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターの調理板とヒーター及び温度センサーの位置関係を示す上部透視図である。
図9】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターの温度均一化効果を示すサーマルイメージである。
図10】本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターの温度均一化効果を示すサーマルイメージである。
図11】本発明の少なくとも一つの実施例に係る左右独立したヒーター及び温度センサーを有する調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
図12】本発明の少なくとも一つの実施例に係る下部熱伝導防止構造の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付図面を参照し、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造及びこれを備える空気循環式電気ロースターについて詳しく説明する。
【0030】
図1は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100の側断面図である。図2は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100の側断面斜視図である。
【0031】
図1及び図2に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100は、ボディー110、熱を発生するためのヒーター120、ヒーター120に電源を供給するための電源部(不図示)、ボディー110の第1方向に沿ってボディー110の内側に配置されるファン130、少なくとも一つ以上の第1貫通孔(油抜け孔)を有し、ヒーター120の上部に配置されてヒーター120からの熱で加熱される調理板140、調理板140の上部の空気をボディー110側に吸入するための空気吸入部152を有する第1側壁、ボディー110の内部を通過した空気を調理板140の上部に向けて排出させるための空気排出部153を有する第2側壁、及び少なくとも一つ以上の第2貫通孔151を有する底面を含む空気循環板150、及び油受け部160で構成される。
【0032】
ボディー110はテーブルや床などの平らな面に置かれ、各種の部品を内部に収容し、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100の全体の外観を形成し、ボディー110の下部の内側にファン130が位置し、下から上方に油受け部160、空気循環板150、ヒーター120、及び調理板140が順に配置される。
【0033】
図2に示すように、ボディー110の内部に配置されるファン130はモーターを内蔵する長型ファンで、ファン130の作動を介して内部の空気を循環させることで調理時に発生する煙(油と臭いを含む熱風)を吸入してボディー110の外部に油と臭いが除去された空気を放出する機能をする。
【0034】
即ち、図1に示すように、ファン130が作動すると、調理板140の上部の空気が空気循環板150の空気吸入部152を介して矢印Aの方向に吸入され、矢印Bの方向にボディー110の下部を介して油受け部160の上部を通過し、矢印Cの方向に反対側の側面に移動し、空気循環板150の空気排出部153を介して矢印Dの方向に排出される。
【0035】
本発明の少なくとも一つの実施例において、第1貫通孔141は調理板140の中央付近に形成され、第2貫通孔151は空気循環板150の第1貫通孔141に対向する位置に第1貫通孔141と同等の大きさでまたは第1貫通孔141より大きく形成される。
【0036】
従って、ファン130の作動によって内部の空気が循環される際に、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して一部の空気が調理板140の上部に排出されると同時に、第2貫通孔151と第1貫通孔141との間の隙間を介しても一部の空気が排出される。
【0037】
この時、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して調理板140の上部に排出される空気と第2貫通孔151と第1貫通孔141との間の隙間を介して排出される空気は下流方向に位置する空気排出部153側の調理板140に向くことになり、ボディー110の第1方向の中心を基準に空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなり、調理板140の左右の温度に差が発生することになる。
【0038】
このような調理板140の温度の不均一さを解消するため、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100は、調理時にファン130の作動による調理板140の温度不均一化を最小化するための調理板温度均一化構造170をさらに備える。
【0039】
本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170は、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して調理板140の上部に排出される空気と第2貫通孔151と第1貫通孔141との間の隙間を介して排出される空気の量を減らす空気流れ抵抗部として機能し、渦流方向に位置する空気排出部153側の調理板140に向く空気の量を減少させて空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化することができる。すなわち、調理板温度均一化構造170は、空気循環板150の下方を流れる空気が、第2貫通孔151を介して調理板140における空気排出部153側の領域の上方に流れることを抑制することで、空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化することができる。
【0040】
図1に示す例では調理板140が中心付近に一つの貫通孔を有するように図示されているが、これは一つの例に過ぎないことで、ボディー110、ヒーター120、ファン130、調理板140、空気循環板150、油受け部160などの特定な形状によって本発明が限定されないことを明示する。
【0041】
図3乃至図6は本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170の一例を示す概略図である。
【0042】
本発明の少なくとも一つの実施例において、図3に示すように、第1貫通孔141は調理板140の中央付近に形成され、第2貫通孔151は空気循環板150の第1貫通孔141に対向する位置に第1貫通孔141と同等の大きさでまたは第1貫通孔141より大きく形成され、調理板温度均一化構造170は第2貫通孔151の縁に沿って空気循環板150における第2貫通孔151側の端部に結合可能な形状(例えば「Γ」形状)を有しており、第1貫通孔141を囲むように構成されたパッキングまたはリング形態の挿入部材171を含む。
【0043】
挿入部材171は第2貫通孔151と第1貫通孔141との間の隙間を最小化できるように、「Γ」形状の部位が空気循環板150における第2貫通孔151側端部に結合した状態で第2貫通孔151に嵌め込まれ、上部は第1貫通孔141の縁との隙間を最小化できるように第1貫通孔141を囲む形状を有する。
【0044】
従って、挿入部材171は第2貫通孔151と第1貫通孔141との間に排出される空気を遮断して、空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化できる。
【0045】
本発明の少なくとも一つの実施例において、図4に示すように、第1貫通孔141は調理板140の中央付近に形成され、第2貫通孔151は空気循環板150の第1貫通孔141に対向する位置に第1貫通孔141と同等の大きさでまたは第1貫通孔141より大きく形成され、調理板温度均一化構造170は第2貫通孔151の縁に沿って「コ」形状に結合して第1貫通孔141を囲むように構成された挿入部材172を含む。
【0046】
挿入部材172は第2貫通孔151と第1貫通孔141との間の隙間を最小化できるように、「コ」形状の部位が空気循環板150における第2貫通孔151側端部に結合した状態で第2貫通孔151に嵌め込まれ、上部は第1貫通孔141の縁との隙間を最小化できるように第1貫通孔141を囲む形状で形成される。
【0047】
従って、挿入部材172は挿入部材171より頑丈に第2貫通孔151の縁に沿って結合し、第2貫通孔151と第1貫通孔141との間に排出される空気を遮断して空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化することができる。
【0048】
本発明の少なくとも一つの実施例において、図5に示すように、第1貫通孔141は調理板140の中央付近に形成され、第2貫通孔151は空気循環板150の第1貫通孔141に対向する位置に第1貫通孔141と同等な大きさでまたは第1貫通孔141より大きく形成され、調理板温度均一化構造170は第2貫通孔151の縁に沿って「Γ」または「コ」形状に結合して下方に狭くなる漏斗形状の挿入部材173を含む。
【0049】
挿入部材173は第2貫通孔151に「Γ」または「コ」形状に嵌め込まれ、下方に狭くなる漏斗形状で形成され、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して排出される空気の量を最小化することができる。
【0050】
従って、挿入部材173は第2貫通孔151と第1貫通孔141との間に排出される空気のみならず、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して排出される空気を遮断して空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化することができる。
【0051】
本発明の少なくとも一つの実施例において、挿入部材171-173は柔軟で弾性を有し、耐熱性を有する材質、例えば、シリコン材質で形成することができる。このように、柔軟で弾性を有して耐熱性を有する材質で挿入部材171ー173を形成することで、第2貫通孔151の上方または下方から自由に脱付着が可能であり、使用後の洗浄の便宜を図ることができる。
【0052】
図5に示す例では、第2貫通孔151の縁に沿って「Γ」または「コ」形状に結合して下方に狭くなる漏斗形状の挿入部材173を図示しているが、これは下方に傾斜する部分が第2貫通孔151の縁全体を囲むように形成しても良いし、少なくとも長手方向のみに第2貫通孔151の縁に沿って形成しても良い。
【0053】
さらに、第2貫通孔151の縁に沿って「Γ」または「コ」形状に結合して下方に狭くなる漏斗形状の挿入部材173の代わりに、第2貫通孔151の縁に沿って「Γ」または「コ」形状に結合する形態以外に、少なくとも長手方向に第2貫通孔151の縁の下側に沿って付着形成される漏斗形状の部材を用いても良い。
【0054】
本発明の少なくとも一つの実施例において、図6に示すように、第1貫通孔141は調理板140の中央付近に形成され、第2貫通孔151は空気循環板150の第1貫通孔141に対向する位置に第1貫通孔141と同等な大きさでまたは第1貫通孔141より大きく形成され、調理板温度均一化構造170は空気循環板150の中心部分の下部の上流側に位置して第2貫通孔151側に向けて下方に傾斜するかまたは曲がった風向板174を含む。
【0055】
即ち、風向板174はファン130の作動によってボディー110の下部に移動する空気を図6に示す矢印Fの方向に変えることで第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して排出される空気の量を最小化することができる。
【0056】
従って、風向板174は第2貫通孔151と第1貫通孔141との間に排出される空気のみならず、第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して排出される空気を遮断して空気排出部153側の調理板140の温度が空気吸入部152側の調理板140の温度より低くなることを最小化することができる。
【0057】
図7は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100の空気循環板150の上面図及び左右側面図である。
【0058】
空気吸入部152及び空気排出部153は、図7に示すように、複数の通気孔がボディー110の長手方向に沿って(即ち、ファン130の長手方向に沿って)形成され、これは大略ファン130の長側の長さに相当する。
【0059】
従来の空気排出部153は空気の排出効率を挙げるために空気循環板に形成された空気排出部がこれと対向する空気吸入部より小さく形成されている。これは、空気排出部の大きさを小さくすれば空気の排出圧力が増加してより円滑に空気が排出されるとの期待から生まれた発想である。
【0060】
しかし、空気循環式電気ロースターの内部が完全に密閉されてない状態で空気排出部の大きさを空気吸入部より小さく形成すると、反対に空気の排出効率を下げる結果を招いてしまい、より多くの空気が調理板の貫通孔を介して上方に排出され、調理時に調理板の温度が長手方向の中心を基準に左右に不均一になる結果を招くことになる。
【0061】
本発明の少なくとも一つの実施例において、空気排出部153の大きさは、空気吸入部152と同等な大きさでまたは空気吸入部152より小さく形成される。
【0062】
空気排出部153の大きさを空気吸入部152と同等な大きさでまたは空気吸入部152より小さく形成することで、排出される空気の流路をより大きく確保し、空気排出部153側に行くほど低くなる排出圧力による排出効率の減少を最小化することができる。
【0063】
図8は本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースター100の調理板140とヒーター120及び温度センサー180の位置関係を示す上部透視図である。
【0064】
本発明の少なくとも一つの実施例において、空気循環式電気ロースター100は調理板140の温度を測定するための温度センサー180をさらに備え、ヒーター120は調理板140の第1方向の中心を基準に左右対称に配置される。
【0065】
温度センサー180は第1方向の中心に沿って調理板140の左右中央付近の一側に位置し、その位置での調理板140の温度を測定する。
【0066】
図9及び図10は本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170を備える空気循環式電気ロースター100の温度均一化の効果を示すサーマルイメージである。
【0067】
図9は約230°Cまで加熱した状態でファン130を作動させてない状態(a)、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170無しにファン130を作動させた状態(b)、及び本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170を装着してファン130を作動させた状態(c)でのサーマルイメージを示す。
【0068】
図9で、第1方向(図示した例では縦方向)の中心を基準に左側が空気排出部153側であり、右側が空気吸入部152側である。
【0069】
図9(a)に示すように、ファン130を作動させてない状態では第1方向の中心を基準に左右の熱分布にほとんど差がないことが分かる。
【0070】
図9(b)に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170無しにファン130を作動させると、空気排出部153側である左側の温度が空気吸入部152側である右側より温度が低くなることが分かる。
【0071】
これは、空気吸入部152側である右側に位置するファン130の作動によって空気吸入部152を介して空気が吸入され、空気排出部153側に空気が排出されるうちに第2貫通孔151と第1貫通孔141との間に排出される空気及び第2貫通孔151と第1貫通孔141を介して排出される空気が空気排出部153側である左側の調理板140の温度を下げる作用によるものである。
【0072】
図9(c)に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170を装着してファン130を作動させると、ファンを作動させてない図9(a)と同様に空気排出部153側である左側の温度と空気吸入部152側である右側の温度にほとんど差がないことが分かる。
【0073】
図10は約270°Cまで加熱した状態でファン130を作動させてない状態(a)、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170無しにファン130を作動させた状態(b)、及び本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170を装着してファン130を作動させた状態(c)でのサーマルイメージを示す。
【0074】
図9の例と同様に、図10に示す例でも、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170無しにファン130を作動させると(図10(b))、空気排出部153側である左側の温度が空気吸入部152側である右側より温度が低くなり、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造170を装着してファン130を作動させると(図10(c))、ファンを作動させていない状態の図10(a)と同様に空気排出部153側である左側の温度と空気吸入部152側である右側の温度にほとんど差がないことが分かる。
【0075】
図11は左右独立したヒーター及び温度センサーを有する調理板温度均一化構造の一例を示す概略図である。
【0076】
本発明の少なくとも一つの実施例において、図11に示すように、空気循環式電気ロースター100は、第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1温度センサー1181と第2温度センサー1182及び第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1ヒーター1121と第2ヒーター1122を備える。
【0077】
本発明の少なくとも一つの実施例において、調理板温度均一化構造は、調理時に第1温度センサー1181及び第2温度センサー1182を介して第1方向の中心を基準に第1側の第1温度及び第2側の第2温度をそれぞれ測定し、測定した第1温度及び第2温度によって第1ヒーター1121及び第2ヒーター1122に供給する電力を独立に制御する構造を含む。
【0078】
即ち、左右の第1ヒーター1121と第2ヒーター1122への電源の供給を独立に行い、ファン130の作動に関係なく第1温度センサー1181及び第2温度センサー1182を介して測定した第1側の第1温度及び第2側の第2温度に差が発生すると、設定温度と比較して温度の低い方のヒーターに供給する電源を上げるかまたは温度の高い方のヒーターに供給する電源を下げることで調理板140の温度分布を均一に維持することができる。
【0079】
図12は本発明の少なくとも一つの実施例に係る下部熱伝導防止構造の概略図である。
【0080】
電気ロースターにおいて、ヒーターから発生した熱は上部の調理板を加熱するのが主な機能であるが、ヒーターから発生する熱及びこれによって加熱された調理板の熱は上方のみならず下方にも伝達されて調理板の加熱効率が低下する原因になることがある。
【0081】
さらに、ヒーターから発生する熱及びこれによって加熱された調理板の熱が下方に伝達されると、内部の温度が上昇し、内部部品の損傷または誤作動の原因になる恐れがある。
【0082】
このような問題を解消するために、本発明の少なくとも一つの実施例に係る空気循環式電気ロースターは、図12に示すように、少なくとも長手方向に垂直な方向に中心から外側に行くほど上方に傾斜する底面を有する空気循環板1250及びファン130の上側の一部に位置して空気循環板1250の装着時に空気循環板1250の傾斜した底面の一部に近接または接触するように形成された熱伝導防止部材131を備える。
【0083】
空気循環式電気ロースターの全体のボリュームを減らすためには空気循環板を可能な限りファンに近く近接させる必要があるが、このような場合に空気循環板の底面を水平に形成すると、空気循環板の底面を介して下部側に伝達される熱が増加して全体的な熱効率が低下し、さらに内部の温度が上昇する原因となり得る。
【0084】
図12に示すように、本発明の少なくとも一つの実施例に係る下部熱伝導防止部材は、空気循環板1250の少なくとも長手方向に垂直な方向において中心部が一番低く、外側に行くほど高くなるように傾斜した底面とファン130の上側の一部に位置する熱伝導防止部材131で構成され、空気循環板の底面を介して下部側に伝達される熱を最小化することができる。
【0085】
本発明の少なくとも一つの実施例において、熱伝導防止部材131はシリコンまたは金属部材を含むことができる。
【0086】
このように、空気循環板の中心部を介して排出される空気の量を減らすことで、調理板の長手方向に沿って両側の温度の不均一化を最小化することができ、中心部を介して排出される空気の減少により周辺への油分拡散の減少、熱効率の上昇、及びこれらを介しての節電効果を得ることができる。
【0087】
例えば、周辺への油分拡散の減少は、ドライアイスを用いた実験または類似な条件での調理を介して周辺に飛散する油適を介して確認することができ、従来の電気ロースターはファンを作動させても周辺への油分の飛散が比較的多く見られる反面、本発明の少なくとも一つの実施例に係る調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターの場合はファンを作動させると周辺への油分の拡散が堅調に減る効果を確認することができた。
【0088】
熱効率の上昇は調理板の温度の上昇で確認でき、これは、実験を介して従来の構造より約10°C低い温度設定で同一の熱量を確保できたことが確認された。
【0089】
以上説明したように、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、空気循環式電気ロースターにおいて、調理時に調理板の温度の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を提供できる。
【0090】
さらに、本発明の少なくとも一つの実施例によれば、調理時に調理板の不均一化を最小化することができる調理板温度均一化構造を備える空気循環式電気ロースターを提供できる。
【0091】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0092】
100:空気循環式電気ロースター
110:ボディー
120:ヒーター
130:ファン
131:熱伝導防止部材
140:調理板
141:第1貫通孔
150、1250:空気循環板
151:第2貫通孔
152:空気吸入部
153:空気排出部
160:油受け部
170:調理板温度均一化構造
171、172、173:挿入部材
174:風向板
180:温度センサー
1121:第1ヒーター
1122:第2ヒーター
1181:第1温度センサー
1182:第2温度センサー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボディーと、
熱を発生させるためのヒーターと、
前記ボディーの第1方向に沿って前記ボディーの内側に配置されるファンと、
少なくとも一つ以上の第1貫通孔を有し、前記ヒーターからの熱で加熱される調理板と、
前記調理板の上部の空気を前記ボディー側に吸入するための空気吸入部を有する第1側壁、前記ボディーの内部を通過した空気を前記調理板の上部に向けて排出させるための空気排出部を有する第2側壁、及び少なくとも一つ以上の第2貫通孔を有する底面で構成される空気循環板と、
調理時に前記ファンの作動により、前記空気循環板の下方を流れる空気が、前記第2貫通孔を介して前記調理板における前記空気排出部側の領域の上方に流れることを抑制するための挿入部材であって、前記空気循環板における前記第2貫通孔に着脱可能に設けられた挿入部材を有する調理板温度均一化構造と、
を備える空気循環式電気ロースター。
【請求項2】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って前記空気循環板における前記第2貫通孔側の端部に結合して前記第1貫通孔をくるむように構成された前記挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項3】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記第2貫通孔の縁に沿って前記空気循環板における前記第2貫通孔側の端部に結合して下方に狭くなる漏斗形状の前記挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項4】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は少なくとも前記第1方向に前記第2貫通孔の縁の下側に沿って下方に狭くなるように付着される漏斗形状の前記挿入部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項5】
前記調理板温度均一化構造はシリコン材質を含む、
請求項2または請求項4に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項6】
前記第1貫通孔は前記調理板の中央付近に形成され、
前記第2貫通孔は前記空気循環板の前記第1貫通孔に対向する位置に前記第1貫通孔と同等の大きさでまたは前記第1貫通孔より大きく形成され、
前記調理板温度均一化構造は前記空気循環板の下部に位置して前記調理板の中央付近に向けて下方に傾斜するかまたは曲がった風向板を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項7】
前記空気排出部の大きさは前記空気吸入部と同等の大きさでまたは前記空気吸入部より大きく形成される、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項8】
前記調理板の温度を測定するための温度センサーをさらに備え、
前記ヒーターは前記調理板の前記第1方向の中心を基準に左右対称に配置される、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項9】
前記温度センサーは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1温度センサー及び第2温度センサーを含み、
前記ヒーターは前記第1方向の中心を基準に左右にそれぞれ独立した第1ヒーター及び第2ヒーターを含み、
前記調理板温度均一化構造は調理時に前記第1温度センサー及び前記第2温度センサーを介して前記第1方向の中心を基準に第1側の第1温度及び第2側の第2温度をそれぞれ測定し、測定した前記第1温度及び前記第2温度によって前記第1ヒーター及び前記第2ヒーターに供給する電力を独立に制御する構造を含む、
請求項8に記載の空気循環式電気ロースター。
【請求項10】
前記空気循環板は少なくとも前記第1方向に垂直な方向に中心から外側に行くほど上方に傾斜する底面を有し、
前記ファンは上側の一部に前記空気循環板の傾斜した前記底面の一部に近接または接触するように形成された熱伝導防止部材を含む、
請求項1に記載の空気循環式電気ロースター。