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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097308
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】ソーラーセルを装着した道路標識鋲
(51)【国際特許分類】
   F21S 9/02 20060101AFI20240710BHJP
   F21S 9/03 20060101ALI20240710BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20240710BHJP
   F21V 5/02 20060101ALI20240710BHJP
   F21V 5/04 20060101ALI20240710BHJP
   F21V 13/02 20060101ALI20240710BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20240710BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20240710BHJP
   F21W 131/103 20060101ALN20240710BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20240710BHJP
   F21Y 113/13 20160101ALN20240710BHJP
【FI】
F21S9/02 160
F21S9/03
F21V5/00 320
F21V5/00 510
F21V5/00 530
F21V5/02 150
F21V5/02 300
F21V5/04 550
F21V13/02 400
F21V15/01 100
F21V15/01 360
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21W131:103
F21Y115:10 500
F21Y113:13
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000394
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2023-0001655
(32)【優先日】2023-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】523226974
【氏名又は名称】アトラス埋込型信号機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077012
【弁理士】
【氏名又は名称】岩谷 龍
(74)【代理人】
【識別番号】100127568
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 善典
(74)【代理人】
【識別番号】100171402
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 ▲茂▼
(74)【代理人】
【識別番号】100188499
【弁理士】
【氏名又は名称】勝又 政徳
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,サン ヨン
【テーマコード(参考)】
3K013
【Fターム(参考)】
3K013BA01
3K013CA05
3K013EA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】多色LEDを使用して互いに異なる色の光が発光される光源位置が異なる場合においても互いに異なる位置から発散される光を集光させ互いに異なる色の光の方向を制御することができるソーラーセルを装着した道路標識鋲を提供する。
【解決手段】道路標識鋲は、内部に設置空間が形成された下部ケース10と、設置空間に配置される回路基板20と、回路基板の一方と他方に装着されるLEDモジュール30と、回路基板の上部に配置されたソーラーセル40と、透明な材質からなり下部ケース及びソーラーセルの上部に配置されLEDモジュールから発光された光が透過する光透過部51が上面周囲に形成されたアウターレンズ50と、LEDモジュールの前方に配置され回路基板に固定装着されアウターレンズの下部に配置されLEDモジュールからの発光光を集光させるインナーレンズ60と、アウターレンズを下部ケースに固定結合させる上部リム部材70を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に設置空間が形成された下部ケースと;
前記設置空間に配置される回路基板と;
前記回路基板の一方と他方に装着され、多色SMD(表面実装部品)タイプのLEDからなるLEDモジュールと;
前記回路基板の上部に配置されたソーラーセルと;
透明な材質からなり、前記下部ケース及び前記ソーラーセルの上部に配置され、前記LEDモジュールから発光された光が透過する光透過部が上面周囲に形成されたアウターレンズと;
前記LEDモジュールの前面に配置されるとともに、前記回路基板に固定装着され、前記アウターレンズの下部に配置され、前記LEDモジュールから発光された光を集光させるインナーレンズと;
前記アウターレンズを前記下部ケースに固定結合させる上部リム部材と;
を備え、
太陽光は前記アウターレンズを透過した後、前記ソーラーセルに照射され、前記ソーラーセルは前記LEDモジュールに接続されて電源を供給し、
前記LEDモジュールから発光された光は、前記インナーレンズを透過しながら前記光透過部の内側面に集光するように照射された後、前記光透過部を透過しながら屈折して外部の水平方向に発散され、
前記LEDモジュールは、
前記回路基板に垂直に配置された垂直基板と;
前記垂直基板に装着され、相互に異なる色のチップが前記垂直基板に水平方向に配置される多数のLEDチップと;
を備え、
前記LEDチップの前方に配置される前記インナーレンズは、水平方向に配置された互いに異なる色のLEDチップから発光される光が屈折して互いに平行した水平方向に照射された後、前記光透過部の内側面に集光するようにし、
前記LEDモジュールの上部に配置される前記アウターレンズの下面部位には、多数の第1拡散突起部が前記光透過部の方向に長く形成され、多数の前記第1拡散突起部は、多数の前記LEDチップが配置される水平方向に平行に配列され、
前記LEDチップから発光された光のうち上方向に照射される光は、前記第1拡散突起部によって側方に拡散しつつ前記アウターレンズの上方向に光が直射されることを防止し、
前記アウターレンズの下面周囲には、前記光透過部と直交する方向に第2拡散突起部が長く形成され、前記回路基板には、前記第2拡散突起部の下部に配置されつとともに、上方向に光を照射する補助LEDが装着され、
前記第2拡散突起部の幅は、前記第1拡散突起部の幅より大きく形成され、
前記補助LEDから上方向に発光された光は、前記第2拡散突起部により側方に拡散されることを特徴とする、ソーラーセルが装着された道路標識鋲。
【請求項2】
前記LEDチップは、水平方向に第1チップ、第2チップ、第3チップが配列されて構成され、
前記インナーレンズは、非球面レンズで構成され、
前記インナーレンズは、
前記第2チップの前方に配置され、上面と下面が傾斜するように形成され、中心線が水平方向に長く形成された非球面形状の第1屈曲部と;
前記第1チップの前方に配置され、前記第1屈曲部の一方に一体形成され、中心線の一端が前記第1屈曲部の中心線に接続され、他端が前記LEDチップの方向に曲がりながら曲線形を成す非球面形状の第2屈曲部と;
前記第3チップの前方に配置され、前記第1屈曲部の他方に一体形成され、中心線の一端が前記第1屈曲部の中心線に接続され、他端が前記LEDチップの方向に曲がりながら曲線形を成す非球面形状の第3屈曲部と;
を備え、
前記第2チップから発光された光は、前記第1屈曲部を透過しながら平行した直線として照射され、
前記第1チップから発光された光は、前記第2屈曲部を透過しながら屈折して前記第2チップから発光された光と平行した直線として照射され、
前記第3チップから発光された光は、前記第3屈曲部を透過しながら屈折して前記第2チップから発光された光と平行した直線として照射されることを特徴とする、請求項1記載のソーラーセルが装着された道路標識鋲。
【請求項3】
前記ソーラーセルが配置された前記アウターレンズの下面中心部には、多数の受光突起が形成されるが、多数の前記受光突起相互間の傾斜角は150度であることを特徴とする、請求項1記載のソーラーセルが装着された道路標識鋲。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーラーセルが装着された道路標識鋲に関するものであり、特に道路に設置され、夜間または雨天時に歩行者及び運転者が鮮明に確認できるソーラーセルが装着された道路標識鋲に関するものである。
【背景技術】
【0002】
道路標識(road sign)とは、道路法第3条及び道路の構造/施設基準に関する規定第30条による道路付属物であって、
夜間や雨天時に深刻な視認性の低下が伴う塗料型路面表示線の線形を補完し、運転者の視線を明確に誘導し、交通安全と円滑なコミュニケーションを図るための視線誘導施設を指す。
【0003】
このような道路標識鋲は、道路の中央線、車線境界、専用車線、路上障害物、安全地帯のような路面標識の機能を補完し、線形誘導や道路環境の変化に対するドライバーの認識を高める必要がある区間に設置される。
【0004】
道路端の線、曲線道路、トンネル、車線の減少/分離/合流区間、通行路の変更区間、交通島、インターチェンジ、左折車線を含む2車線道路、多車線道路及び道路幅が狭い橋梁などは代表的な設置区間に該当する。
【0005】
また、道路標識鋲は、その駆動方式により、自動車の前照灯のように外部から流入する光を反射する反射型と、それ自体に発光機能がある発光型とに区分され、発光型は更に点灯式、転換式などに細分化される。
【0006】
反射型道路標識鋲は自己発光機能がなく、自動車の前照灯を反射させて当該機能を果たす。
【0007】
そのため、比較的安価で設置が容易である代わりに所定の角度の反射面を具現するためには、路面から一定程度突出させて設置する必要があることから、道路の安定性と走行性を低下させ、反射面の磨耗による寿命短縮の問題があり、発光型道路標識鋲の使用率が増加する傾向にある。
【0008】
しかし、従来の発光型道路標識鋲は、多色LEDを使用し、色ごとに互いに異なる光源位置から互いに異なる色の光を発する場合、互いに異なる位置から発散される光が集光されないことから、互いに異なる色の光の方向を制御することが難しいという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2022-0121164号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-2354817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、前述の問題点を解決するためのものであり、多色LEDを使用して、互いに異なる色の光が発光される光源位置が異なる場合においても互いに異なる位置から発散される光を集光させ、互いに異なる色の光の方向を制御することができるソーラーセルを装着した道路標識鋲を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記の目的を達成するために、本発明のソーラーセルが装着された道路標識鋲は、
内部に設置空間が形成された下部ケースと;
前記設置空間に配置される回路基板と;
前記回路基板の一方と他方に装着されるLEDモジュールと;
前記回路基板の上部に配置されたソーラーセルと;
透明な材質と;
からなり、前記下部ケース及びソーラーセルの上部に配置され、前記LEDモジュールから発光された光が透過する光透過部が上面周囲に形成されたアウターレンズと;
前記LEDモジュールの前方に配置されるとともに、
前記回路基板に固定装着され、前記アウターレンズの下部に配置され、前記LEDモジュールから発光された光を集光させるインナーレンズと;
前記アウターレンズを前記下部ケースに固定結合させる上部リム部材;
を含んで成るが、太陽光は前記アウターレンズを透過した後、前記ソーラーセルに照射され、前記ソーラーセルは前記LEDモジュールに接続され、電源を供給し、前記LEDモジュールから発光された光は、前記インナーレンズを透過しながら前記光透過部の内側面に集光するように照射された後、前記光透過部を透過しながら屈折して外部の水平方向に発散されることを特徴とする。
【0012】
前記LEDモジュールは多色SMD(表面実装部品)タイプのLEDからなるが、前記LEDモジュールは前記回路基板に垂直に装着されるとともに、多数のLEDチップが水平方向に配置される。
【0013】
前記LEDモジュールは、
前記回路基板に垂直に配置された垂直基板と;
前記垂直基板に装着された多数のLEDチップ;
を含んで成るが、前記LEDチップは、互いに異なる色のチップが前記垂直基板に水平方向に配置され、前記LEDチップの前方に配置される前記インナーレンズは、水平方向に配置された互いに異なる色のLEDチップから発光される光が屈折しながら互いに平行した水平方向に照射された後、前記光透過部の内側面に集光するようにする。
【0014】
前記LEDチップは、水平方向に配列された第1チップ、第2チップ、第3チップから成り、前記インナーレンズは非球面レンズから成り、前記インナーレンズは、前記第2チップの前方に配置され、上面と下面が傾斜して形成され、
中心線が水平方向に長く形成された非球面形状の第1屈曲部と;
前記第1チップの前方に配置され、前記第1屈曲部の一方に一体形成され、中心線の一端が前記第1屈曲部の中心線に接続され、他端が前記LEDチップの方向に曲がりながら曲線形をなす非球面状の第2屈曲部と;
前記第3チップの前方に配置され、前記第1屈曲部の他方に一体形成され、中心線の一端が前記第1屈曲部の中心線に接続され、他端が前記LEDチップの方向に曲がりながら曲線形を成す非球面状の第3屈曲部と;
からなるが、前記第2チップから発光された光は前記第1屈曲部を透過しながら平行した直線として照射され、前記第1チップから発光された光は前記第2屈曲部を透過しながら屈折して前記第2チップから発光された光と平行した直線として照射され、前記第3チップから発光された光は、前記第3屈曲部を透過しながら屈折して前記第2チップから発光された光と平行した直線として照射される。
【0015】
前記ソーラーセルが配置された前記アウターレンズの下面中心部には多数の受光突起が形成されるが、多数の前記受光突起相互間の傾斜角は150度である。
【0016】
前記LEDモジュールの上部に配置される前記アウターレンズの下面部位には、多数の第1拡散突起部が前記光透過部方向に長く形成されるが、多数の前記第1拡散突起部は、多数の前記LEDチップが配置される水平方向に平行に配置され、前記LEDチップから発光された光のうち上方向に照射される光は、前記第1拡散突起によって側方に拡散しつつ前記アウターレンズの上方向に光が直射されることを防止する。
【0017】
前記アウターレンズの下面周囲には、前記光透過部と直交する方向に第2拡散突起部が長く形成され、前記回路基板には、前記第2拡散突起部の下部に配置される補助LEDが装着されるが、前記補助LEDは上方向に光を照射し、前記第2拡散突起部の幅は前記第1拡散突起部の幅より大きく形成され、前記補助LEDから上方向に発光された光は、前記第2拡散突起部により側方向に拡散する。
【発明の効果】
【0018】
以上において説明したところの本発明のソーラーセルが装着された道路標識鋲によれば、次のような効果がある。
【0019】
本発明は、前記LEDモジュールが多色SMD(表面実装部品)タイプのLEDから成り、水平方向に配置された多数のLEDチップから水平方向に互いに異なる色の光を発光しても、前記インナーレンズを通して光を前記アウターレンズの内側面に集光させた後、前記アウターレンズを通して外部の水平方向に発散することができ、互いに異なる色の光の方向を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、本発明の実施例による道路標識鋲の斜視図である。
図2図2は、本発明の実施例による道路標識鋲の一方向分解斜視図である。
図3図3は、本発明の実施例による道路標識鋲のLEDモジュールとインナーレンズの分解斜視図である。
図4図4は、本発明の実施例による道路標識鋲の他方向分解斜視図である。
図5図5は、本発明の実施例による道路標識鋲のアウターレンズの低面斜視図である。
図6図6図1のA-A線で断面をとって見た断面構造図である。
図7図7図1のB-B線で断面をとって見た断面構造図である。
図8図8は、本発明の実施例による道路標識鋲のソーラーセルに光が照射されることを図示した断面説明図である。
図9図9は、本発明の実施例による道路標識鋲のLEDモジュールとインナーレンズの平断面構造図である。
図10図10は、本発明の実施例による道路標識鋲からインナーレンズとアウターレンズを通して光が発散する経路を図示したものである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明のソーラーセルが装着された道路標識鋲は、図1ないし図7に図示した通り、下部ケース(10)と、回路基板(20)と、LEDモジュール(30)と、ソーラーセル(40)と、アウターレンズ(50)と、インナーレンズ(60)と、上部リム部材(70)とを含んで成る。
【0022】
前記下部ケース(10)は、内部に設置空間が形成されており、上部が開放されている。
【0023】
前記回路基板(20)は前記設置空間に配置される。
【0024】
前記LEDモジュール(30)は、前記回路基板(20)のひとつの方向と他の方向、すなわち車両の移動方向に向けて装着される。
【0025】
前記ソーラーセル(40)は前記回路基板(20)の上部に配置される。
【0026】
太陽光は、前記アウターレンズ(50)を透過した後、前記ソーラーセル(40)に照射され、前記ソーラーセル(40)は前記LEDモジュール(30)に接続されて電源を供給する。
【0027】
前記アウターレンズ(50)は、透明な材質から成り、前記下部ケース(10)及びソーラーセル(40)の上部に配置される。
【0028】
前記アウターレンズ(50)には、前記LEDモジュール(30)から発光された光が透過する光透過部(51)が上面周囲に形成されている。
【0029】
前記光透過部(51)は外面が下向きに傾斜するように形成されており、透過した光が水平方向に発散されるようにする。
【0030】
そして、前記ソーラーセル(40)が配置された前記アウターレンズ(50)の下面中心部には、図5及び図8に図示した通り、多数の受光突起(55)が形成されている。
【0031】
図8で図示したように、多数の前記受光突起(55)相互間の傾斜角は150度である。
【0032】
前記のように受光突起(55)相互間の傾斜角を150度とすることで、太陽光が前記アウターレンズ(50)に照射される時、転反射が発生する臨界角を下げることができるようになり、これにより、太陽光が低い角度においても前記アウターレンズ(50)を透過できるようにし、透過時間を増大させることができる。
【0033】
前記インナーレンズ(60)は、前記LEDモジュール(30)の前方に配置されるとともに、前記回路基板(20)に固定装着される。
【0034】
このような前記インナーレンズ(60)は、前記アウターレンズ(50)の下部に配置され、前記LEDモジュール(30)から発光された光を集光する。
【0035】
前記インナーレンズ(60)は非球面レンズから成る。
【0036】
前記上部リム部材(70)は、前記アウターレンズ(50)を前記下部ケース(10)に固定結合させる。
【0037】
前記上部リム部材(70)は、太陽光が前記アウターレンズ(50)を通じ、前記ソーラーセル(40)へと透過できるようにリング形状から成る。
【0038】
図6に図示した通り、前記LEDモジュール(30)から発光された光は、前記インナーレンズ(60)を透過しながら前記光透過部(51)の内側面に集光するように照射される。
【0039】
前記インナーレンズ(60)によって前記光透過部(51)の内側面に集光され照射された光は、前記光透過部(51)を透過しながら屈折して外部の水平方向へと発散されるようになる。
【0040】
本実施例において前記LEDモジュール(30)は、図3及び図9に図示したとおり、多色SMD(表面実装部品)タイプのLEDから成る。
【0041】
前記LEDモジュール(30)は、前記回路基板(20)に垂直に装着されるとともに、LEDチップ(32)が水平方向を向くように配置される。
【0042】
前記LEDモジュール(30)は、前記回路基板(20)に垂直に配置された垂直基板(31)と、前記垂直基板(31)に装着された多数のLEDチップ(32)を含んで成る。
【0043】
前記LEDチップ(32)は、互いに異なる色のチップが前記垂直基板(31)に水平方向に配置される。
【0044】
例えば、前記LEDチップ(32)は、水平方向に互いに異なる色の第1チップ(33)、第2チップ(34)、第3チップ(35)が互いに異なる位置に配列され構成される。
【0045】
前記LEDチップ(32)の前方に配置される前記インナーレンズ(60)は、水平方向に配置された互いに異なる色のLEDチップ(32)から発光される光が屈折しながら互いに平行した水平方向に照射された後、前記光透過部(51)の内側面に集光するようにする。
【0046】
このため、前記インナーレンズ(60)は、第1屈曲部(61)と、第2屈曲部(62)と、第3屈曲部(63)を含んで成る。
【0047】
前記第1屈曲部(61)は、前記第2チップ(34)の前方に配置され、上面と下面が傾斜するように形成され、中心線が水平方向に長く形成された非球面形状で構成される。
【0048】
前記第2屈曲部(62)は、前記第1チップ(33)の前方に配置され、前記第1屈曲部(61)の一方に一体形成される。
【0049】
このような前記第2屈曲部(62)は、中心線の一端が前記第1屈曲部(61)の中心線に接続され、他端が前記LEDチップ(32)方向に曲がりながら曲線形を成す非球面形状で構成される。
【0050】
前記第3屈曲部(63)は、前記第3チップ(35)の前方に配置され、前記第1屈曲部(61)の他方に一体形成される。
【0051】
このような前記第3屈曲部(63)は、中心線の一端が前記第1屈曲部(61)の中心線に接続され、他端が前記LEDチップ(32)方向に曲がりながら曲線形を成す非球面形状で構成される。
【0052】
図3及び図9に図示したように、前記第2屈曲部(62)と第3屈曲部(63)は、前記第1屈曲部(61)を中心に互いに逆方向に曲がった曲線形に形成される。
【0053】
中心に配置された前記第2チップ(34)から発光された光は、前記第1屈曲部(61)を透過しながら平行した直線として照射され、前記第1チップ(33)から発光された光は、前記第2屈曲部(62)を透過しながら屈折して前記第2チップ(34)から発光された光と平行した直線として照射され、前記第3チップ(35)から発光された光は、前記第3屈曲部(63)を透過しながら屈折して前記第2チップ(34)から発光された光と平行した直線として照射される。
【0054】
図10には、前記LEDモジュール(30)の互いに異なる位置から互いに異なる色の光が発光されたとき、前記インナーレンズ(60)を集光した後、前記アウターレンズ(50)の光透過部(51)を通して発散する光の経路を図示している。
【0055】
前記LEDモジュール(30)が多色SMDタイプのLEDから成る場合、前記インナーレンズ(60)に一般的な球面型レンズを使用すると、前記第2チップ(34)の両側に配置された第1チップ(33)と第3チップ(35)から発光された互いに異なる色の光は、球面型レンズを透過しながら側方に拡散され、光制御が困難となる。
【0056】
しかし、本発明は、前記LEDモジュール(30)が多色SMDタイプのLEDからなる場合、前記インナーレンズ(60)が前記第1屈曲部(61)、第2屈曲部(62)及び第3屈曲部(63)を有する非球面型レンズから成ることから、前記第2チップ(34)の両側に配置された第1チップ(33)と第3チップ(35)から発光された互いに異なる色の光が非球面形レンズである前記インナーレンズ(60)を透過しながら光が制御され、互いに平行した直線として照射されるようになる。
【0057】
したがって、多色SMDタイプのLED、すなわち水平方向に配置された多数のLEDチップ(32)から互いに異なる色の光が発光されても、前記インナーレンズ(60)を透過しながら互いに平行した直線の光で制御されるため、前記アウターレンズ(50)の内側面に集光させることができる。
【0058】
前記第1チップ(33)、第2チップ(34)及び第3チップ(35)は、全て同時に発光させることができ、選択的に一つずつ発光させることもできる。
【0059】
また、図5及び図6に図示したように、前記LEDモジュール(30)の上部に配置される前記アウターレンズ(50)の下面部位には、多数の第1拡散突起部(52)が前記光透過部(51)方向に長く形成されている。
【0060】
多数の前記第1拡散突起部(52)は、多数の前記LEDチップ(32)が配置される水平方向に平行に配列される。
【0061】
前記LEDチップ(32)から発光された光のうち、上方向に照射される光は、前記第1拡散突起部(52)によって側方に拡散しながら前記アウターレンズ(50)の上方向に光が直射されることを防止することができる。
【0062】
そして、図5及び図7に図示したとおり、前記アウターレンズ(50)の下面周囲には、前記光透過部(51)と直交する方向に第2拡散突起部(52)が長く形成されている。
【0063】
前記回路基板(20)には、図2及び図7に図示したとおり、前記第2拡散突起部(53)の下部に配置される補助LED(25)が装着されている。
【0064】
前記補助LED(25)から上方向に光を照射する。
【0065】
前記第2拡散突起部(53)の幅は、前記第1拡散突起部(52)の幅より大きく形成される。
【0066】
これにより、前記第1拡散突起部(52)は、上方向に光が直射されることを主な機能とすることができ、前記第2拡散突起部(53)は、光が側方にさらによく拡散することを主要な機能とすることができる。
【0067】
前記補助LED(25)から上方向に発光された光は、前記第2拡散突起部(53)によって側方に拡散し、前記アウターレンズ(50)全体を薄っすらと明るくする。
【0068】
前記のように、本発明は、前記LEDモジュール(30)が多色SMD(表面実装部品)タイプのLEDから成り、水平方向に配置された多数のLEDチップ(32)から水平方向に互いに異なる色の光を発光しても、前記インナーレンズ(60)を通して光を前記アウターレンズ(50)の内側面に集光させた後、前記アウターレンズ(50)を通して外部の水平方向に発散させることができる。
【0069】
本発明のソーラーセルが装着された道路標識鋲は、前述した実施例に限定されること無く本発明の技術思想が許容される範囲内で多様に変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0070】
10 下部ケース
20 回路基板
25 補助LED
30 LEDモジュール
31 垂直基板
32 LEDチップ
33 第1チップ
34 第2チップ
35 第3チップ
40 ソーラーセル
50 アウターレンズ
51 光透過部
52 第1拡散突起部
53 第2拡散突起部
55 受光突起
60 インナーレンズ
61 第1屈曲部
62 第2屈曲部
63 第3屈曲部
70 上部リム部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10