(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097312
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/08 20120101AFI20240710BHJP
G06Q 30/015 20230101ALI20240710BHJP
【FI】
G06Q50/08
G06Q30/015
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024000881
(22)【出願日】2024-01-05
(31)【優先権主張番号】P 2023000441
(32)【優先日】2023-01-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年10月26日から令和4年10月28日に「Japan Home&Building Show2022」にて発表 令和5年9月22日にウェブサイトに掲載
(71)【出願人】
【識別番号】523487221
【氏名又は名称】リプランハウス株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】510058391
【氏名又は名称】株式会社調和技研
(74)【代理人】
【識別番号】100140936
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 功一
(72)【発明者】
【氏名】秋元 紳吾
(72)【発明者】
【氏名】岩田 聖
(72)【発明者】
【氏名】澤井 秀朋
(72)【発明者】
【氏名】三木 奎吾
(57)【要約】
【課題】直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援する。
【解決手段】情報処理システムIS1は、ユーザが使用するユーザ端末2と、ユーザ端末2に画像情報を提供することが可能なサーバ1とを含む。情報処理システムIS1は、住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する住宅の特徴と住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者DB350と、ユーザの好みに応じた画像をユーザ端末2から取得する情報取得部321と、その画像に基づいてその画像に含まれるもの(例えば、住宅に関する物体)のスタイル及び感情に関する画像の特徴を生成するタグ生成部322と、その画像の特徴と、住宅事業者DB350の住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちからユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する抽出部324とを備える。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する前記住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、
前記ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを前記電子機器から取得する取得部と、
前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関するスタイル及び感情のそれぞれの特徴である第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるもののスタイル及び感情に関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成部と、
前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理システム。
【請求項2】
ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する前記住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、
前記ユーザの好みに応じた画像を前記電子機器から取得する取得部と、
前記画像に基づいて前記画像に含まれるもののスタイル及び感情に関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、
前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザの好みに応じた複数の画像を前記電子機器から取得し、
前記複数の画像のそれぞれの特徴に基づいて、前記スタイル及び前記感情に関する前記ユーザの好みを示す特徴情報を生成する特徴情報生成部をさらに備え、
前記選択部は、前記特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する
情報処理システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記選択部により選択された住宅事業者に関する住宅事業者情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部をさらに備え、
前記電子機器は、前記表示情報に基づいて前記住宅事業者情報を表示部に表示させる表示制御を実行する制御部を備える
情報処理システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を前記複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている前記住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部と、をさらに備え、
前記取得部は、前記住宅画像情報に基づいて前記電子機器に表示された住宅画像のうちから前記ユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として前記電子機器から取得する
情報処理システム。
【請求項6】
請求項5に記載の情報処理システムであって、
前記電子機器は、
前記表示情報に基づいて前記住宅画像情報に対応する住宅画像を表示部に表示させる表示制御と、
前記表示部に表示された住宅画像がユーザ操作に基づいて編集された編集住宅画像に関する編集画像情報を前記情報処理装置に送信する送信制御とを実行する制御部を備え、
前記取得部は、前記電子機器から送信された前記編集画像情報に対応する画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として取得する
情報処理システム。
【請求項7】
請求項2に記載の情報処理システムであって、
前記電子機器は、
画像取得部により取得された画像を格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている画像を表示部に表示させる表示制御と、前記表示部に表示された画像のうちからユーザ操作に基づいて選択された画像に関する選択画像情報を前記情報処理装置に送信する送信制御とを実行する制御部と、を備え、
前記取得部は、前記電子機器から送信された前記選択画像情報に対応する画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として取得する
情報処理システム。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の情報処理システムであって、
前記特徴生成部は、対象画像に含まれるものに関する特徴を抽出するAIモデルを用いて、前記スタイル及び前記感情に関する前記画像の特徴を抽出する
情報処理システム。
【請求項9】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部と、をさらに備え、
前記取得部は、前記住宅画像情報に基づいて前記電子機器に表示された住宅画像のうちから前記ユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として前記電子機器から取得し、
前記情報提供部は、前記選択された住宅事業者以外の新たな住宅事業者の再提案を要求する再提案要求が前記電子機器から送信された場合には、前記特徴生成部により生成された前記画像の特徴に基づいて、前記画像情報データベースに格納されている住宅画像情報のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅画像として抽出された住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する
情報処理システム。
【請求項10】
ユーザの好みに応じた画像を取得する画像取得部と、
前記画像に関する特徴を取得する特徴取得部と、
前記画像に関する特徴と、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された住宅に関する前記住宅事業者毎の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理装置。
【請求項11】
ユーザの好みに応じた画像を取得する画像取得処理と、
前記画像に関する特徴を取得する特徴取得処理と、
前記画像に関する特徴と、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された住宅に関する前記住宅事業者毎の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択処理と
を含む情報処理方法。
【請求項12】
ユーザの好みに応じた画像を取得する画像取得処理と、
前記画像に関する特徴を取得する特徴取得処理と、
前記画像に関する特徴と、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された住宅に関する前記住宅事業者毎の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択処理と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅の建設は多くのユーザにとって重要な事項であり、ユーザの希望する住宅を建設するための技術が複数提案されている。例えば、ユーザから入力された情報に基づいて、住宅プランや間取り等を提案可能な技術が開示されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述の特許文献1に記載の技術を含む従来技術では、多くの場合、質問に対するユーザの回答等に基づいて、住宅プラン等が提案される。しかしながら、一般的に、ユーザは、建設する住宅に抽象的な理想のイメージや好みを有しているものの、住宅のイメージや要望を明確に伝えることが困難である。
【0005】
本発明は、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する前記住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、前記ユーザの好みに応じた画像を前記電子機器から取得する取得部と、前記画像に基づいて前記画像に含まれるもののスタイル及び感情に関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部とを備える情報処理システム、その情報処理システムを構成する情報処理装置、それらの各処理を含む情報処理方法、及び、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システムの構成を示すシステム構成図である。
【
図2】情報処理システムを構成するサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】情報処理システムを構成するサーバ、ユーザ端末及び住宅事業者端末の機能的構成の一例を示す図である。
【
図4】ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。
【
図5】タグ付け方法の概要を示すイメージ図である。
【
図6】タグ付け方法の概要を示すイメージ図であり、
図5の例とは異なる例を示す図である。
【
図7】ユーザベクトルの概念を説明するためのイメージ図である。
【
図8】ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、
図4の例とは異なる例を示す図である。
【
図9】ユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、
図4及び
図8の例とは異なる例を示す図である。
【
図10】サーバ及びユーザ端末で実行される各種処理の流れの一例を示すアローチャートである。
【
図11】情報処理システムの構成例を示すブロック図である。
【
図12】住宅画像に付与されるタグの生成例を示す図である。
【
図13】画像情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【
図14】住宅事業者情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【
図16】選択事業者情報画面の表示例を示す図である。
【
図18】住宅事業者選択処理例を示すフローチャートである。
【
図19】アイテム情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【
図21】住宅画像編集処理例を示すフローチャートである。
【
図22】画像情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【
図24】画像選択処理例を示すフローチャートである。
【
図25】テキスト入力画面の表示例を示す図である。
【
図27】住宅事業者選択処理例を示すフローチャートである。
【
図28】テキスト入力画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
<概要の説明>
まず
図1を用いた具体的な説明に先立ち、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの適用対象となるサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の一例を説明する。
【0011】
本サービスは、例えば、ユーザにより選択された住宅画像に基づいて、ユーザの趣向にあった住宅事業者や新たな住宅画像の提案を行うサービスである。なお、住宅事業者とは、例えば、一級建築士事務所、ハウスメーカー、工務店等の住宅の建築や設計に関連する各種事業者である。
【0012】
本サービスにおいて、本発明の一実施形態にかかる情報処理システム(以下、「本システム」と呼ぶ)は、統計的機械学習等の技術を活用することで、ユーザにより選択された住宅画像や住宅事業者により提供された住宅画像を解析することで、ユーザの好みの住宅に近い住宅事業者を選択し、ユーザに表示する。これにより、ユーザは、単に自分の好みの住宅画像を選択するだけで、自分の好みの住宅を建築できる可能性の高い有望な住宅事業者を選別し、住宅プランの作成や住宅の設計等を依頼することが可能になる。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムの構成を示すシステム構成図である。
【0014】
図1に示す情報処理システムは、サーバ1と、ユーザ端末2と、住宅事業者端末3-1乃至3-n(nは、1以上の任意の自然数)とを含み構成される。サーバ1と、ユーザ端末2と、住宅事業者端末3-1乃至3-nとは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。ただし、ネットワークNは必須の構成要素ではなく、例えば、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、LAN(Local Area Network)等が利用されてもよい。なお、以降の説明において、住宅事業者端末3-1乃至3-nの夫々を特に区別する必要がない場合、これらをまとめて住宅事業者端末3と呼ぶ。
【0015】
サーバ1は、汎用的なパーソナルコンピュータ(Personal Computer)等で構成され、本サービスの提供者等により管理される。サーバ1は、本サービスの提供にかかる各種処理を実行する。
【0016】
ユーザ端末2は、スマートフォン、タブレット、汎用的なPC等で構成され、本サービスの提供を希望するユーザにより使用される。ユーザ端末2は、ユーザによる各種入力操作を受け付ける。また、ユーザ端末2は、サーバ1から送信されてくる各種情報を取得し、図示せぬ表示部等に表示する。
【0017】
住宅事業者端末3は、汎用的なパーソナルコンピュータ等で構成され、本サービスへの参加を希望する各種住宅事業者等により管理される。住宅事業者端末3は、それぞれの住宅事業者により選択された住宅の画像情報等をサーバ1へ送信する。
【0018】
<ハードウェア構成>
図2は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するサーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0019】
図2に示すように、サーバ1は、制御部11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0020】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)、及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータ等で構成され、ROM12に記録されているプログラム、または、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0021】
RAM13には、制御部11が各種の処理を実行する上において必要な情報等も適宜記憶される。
【0022】
制御部11、ROM12およびRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19、ドライブ20が接続されている。
【0023】
出力部16は、各種液晶ディスプレイやスピーカ等に対して、画像情報や音声情報等を出力する。出力部16が出力した画像情報や音声情報は、各種液晶ディスプレイやスピーカ等から、画像や音声として人が認識可能な状態で出力される。
【0024】
入力部17は、キーボードやマウス等で構成され、各種情報を入力する。
【0025】
記憶部18は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等で構成され、各種データを記憶する。本実施形態では、例えば、各種プログラムや各種データベースを含む各種情報が記憶されている。
【0026】
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の情報処理装置等との間で行う通信を制御する。
【0027】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア31は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0028】
ここで、ユーザ端末2及び住宅事業者端末3のハードウェア構成は、サーバ1のハードウェア構成と基本的に同様とすることができるため、説明を省略する。
【0029】
図3は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するサーバ、ユーザ端末及び住宅事業者端末の機能的構成の一例を示す図である。
【0030】
図3に示すように、サーバ1の制御部11においては、各種プログラム等を実行することにより、画像情報取得部60と、タグ情報取得部62と、ベクトル生成部64と、住宅事業者選択部66とが機能する。
【0031】
また、サーバ1の記憶部18の一領域には、住宅事業者DB400が設けられている。住宅事業者DB400には、各住宅事業者により提供された住宅画像に基づいて生成された各住宅事業者に対応するベクトル(以下、「事業者ベクトル」と呼ぶ)、及び各住宅事業者により提供されたプロフィール等が、格納されている。なお、本システムが、各住宅事業者のベクトルを生成する方法は、後述するユーザのベクトルを生成する方法と基本的に同様とすることができる。
【0032】
画像情報取得部60は、住宅にかかるユーザから、住宅を含む画像に関する情報を、第2画像情報として取得する。具体的に画像情報取得部60は、ユーザ端末2から送信されてくるユーザにより選択されたお気に入りの住宅画像に関する情報(以下、「お気に入り画像情報」と呼ぶ)を、通信部19を介して取得する。
【0033】
タグ情報取得部62は、第2画像情報にかかる所定の基準に基づく分類に関する情報を取得する。すなわち、タグ情報取得部62は、お気に入り画像のそれぞれに付与されているタグに関する情報を取得する。
【0034】
ここで、タグとは、各画像の性質等に基づいて、各画像を分類する基準である。そして、各画像に対してタグの基準により分類する行為をタグ付けと呼ぶ。このタグ付けは、事前に行われた統計的機械学習による学習の結果に基づいて、本システムで取り扱われるすべての住宅画像に対して自動で行われ、その結果は、事前に図示せぬデータベースに格納されている。
【0035】
そのため、タグ情報取得部62は、その図示せぬデータベースに格納されているお気に入り画像に付与されているタグに関する情報を取得する。
【0036】
なお、具体的に本実施形態では、例えば、以下の5種類の基準がタグとして採用される。
(1)場所
各住宅画像に含まれる場所に関する分類の基準である。例えば、住宅全体の外観、玄関、階段、リビング、キッチン、水回り、部屋等の実際に各住宅画像に含まれる住宅内の場所に関する情報が、タグとして付与される。
(2)スタイル
各住宅画像に含まれる場所のスタイルに関する分類の基準である。住宅の外観が自然に近い木造の外観であれば、例えば、「ナチュラル」、「ウッディ」という情報がタグとして付与される。なお、スタイルの具体的な分類としては、例えば、「アーバン」、「ダークトーン」、「ウッディ」、「ナチュラル」、「和風」、「ビンテージ」、「古民家」、「モダン」、「シンプル」等の各種建築の分野で知られる各種スタイルの基準を採用する。
(3)素材
各住宅画像に含まれる素材に関する分類の基準である。例えば、「木材」、「木目調」、「タイル」、「コンクリート・モルタル」、「鋼材・アイアン」、「デザインクロス」「ガラス」、「ステンレス」等の特徴的な素材に関する情報がタグとして付与される。
(4)アイテム
各住宅画像に、薪ストーブや太陽光パネルが含まれているか否かに関する分類の基準である。例えば、各住宅画像に薪ストーブや太陽光パネルが含まれていれば、「有り(プラス)」のタグが付与され、各住宅画像に薪ストーブや太陽光パネルが含まれていなければ「無し(マイナス)」のタグが付与される。
(5)感情
各住宅画像の雰囲気や見た時の感情に関する分類の基準である。「家族団らん・温もり」、「開放感」、「高級感・上品・ラグジュアリー」、「落ち着く」、「かっこいい・シック」、「派手」、「カジュアル・ポップ」、「重厚感」、「洗練・スタイリッシュ」、「かわいい」等の感情の基準が採用される。例えば、各住宅画像に対して、これらの感情の基準が0~4の5段階で評価された結果に関する情報を、各住宅画像にタグとして付与してもよい。
【0037】
ベクトル生成部64は、統計的手法による学習の結果に基づいて、所定のベクトルを生成する。具体的にベクトル生成部64は、タグ情報取得部62で取得されたお気に入り画像に付与されているタグに関する情報に基づいて、ユーザの希望する住宅の好みを示すベクトル(以下、「ユーザベクトル」と呼ぶ)を生成する。なお、生成するベクトルの詳細は、
図7等を参照しながら後述する。
【0038】
住宅事業者選択部66は、ベクトル生成部64で生成されたユーザベクトルと、住宅事業者DB400に格納されている各住宅事業者の事業者ベクトルを比較して、ユーザに推奨し得る住宅事業者を決定する。なお、住宅事業者選択部66は、ユーザベクトルと最も距離が近い事業者ベクトルに対応する1の住宅事業者を選択してもよいし、距離が近い事業者ベクトルに対応する住宅事業者を近い順に複数選択してもよい。
【0039】
また、住宅事業者選択部66は、選択した住宅事業者に関する情報(以下、「選択事業者情報」と呼ぶ)をユーザ端末2へ送信する。
【0040】
図3に示すように、ユーザ端末2の制御部200においては、各種プログラム等を実行することにより、表示画像管理部220と、画像選択受付部222と、住宅事業者情報取得部224とが機能する。
【0041】
表示画像管理部220は、ユーザ端末2の図示せぬ表示部に表示する各種画像を生成し、管理する。具体的に、表示画像管理部220は、ユーザがお気に入り画像を選択するための各種画像や後述する住宅事業者情報をユーザに提示するための各種画像等を生成し、その画像をユーザ端末2の図示せぬ表示部に表示する制御を実行する。
【0042】
画像選択受付部222は、住宅にかかるユーザから、住宅を含む画像に関する情報を受け付ける。具体的に画像選択受付部222は、ユーザにより選択されたお気に入りの住宅画像(以下、「お気に入り画像」と呼ぶ)の選択を受け付ける。また、画像選択受付部222は、受け付けたお気に入り画像の選択に関するお気に入り画像情報を、サーバ1へ送信する。なお、実際にユーザがお気に入り画像を選択する方法等については、
図4等を参照しながら後述する。
【0043】
住宅事業者情報取得部224は、サーバ1から送信されてきた選択事業者情報を、通信部210を介して取得する。
【0044】
図4は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するユーザ端末に表示される画像の一例を示す図である。具体的に
図4は、ユーザがお気に入り画像を選択する際に表示される画像の一例を示している。
【0045】
図4の例では、お気に入り画像としてユーザにより選択された複数の住宅画像が表示されている。なお、
図4で表示されているお気に入り画像は、事前に提示された住宅画像の中から、ユーザにより選択されたものである。
【0046】
また、
図4の例において、住宅画像とともに表示されたお気に入りボタン(例えば、表示領域A1乃至D1)をクリック等することで、容易にお気に入り画像としての選択を解除することもできる。本実施形態において、お気に入り画像の選択(及び削除)は、例えば、このような方法により行われる。
【0047】
続いて、
図5及び
図6を参照しながら、タグ付けの方法について具体的に説明していく。
図5及び
図6は、本発明の一実施形態にかかるタグ付けの方法の概要を示すイメージ図である。
【0048】
図5の例では、お気に入り画像として選択された住宅画像の一例が表示されている。上述の通り、本システムでは、対象の住宅画像に対して、統計的機械学習による学習の結果に基づいて、自動的にタグ付けが行われる。
【0049】
具体的に
図5の例は、リビングが撮像された住宅画像であるため場所のタグとして「リビング」が付与される。そして、全体的に自然で木造の作り(
図5のS1)であるから、スタイルのタグとして、「ナチュラル」や「ウッディ」が付与される。同様に、素材のタグには「木目調」が付与される。薪ストーブや太陽光パネルは存在しないため、アイテムのタグには「無し(マイナス)」が付与される。最後に、全体的な雰囲気から与える印象を踏まえ、例えば、感情のタグとして、「家族団らん・温もり」や「落ち着く」等のタグが付与されると考えられる。
【0050】
ここで、本システムでは、特に場所のタグ付けにおいて、複数の階層のタグ付けを行うことができる。すなわち、本システムは、広域の場所を示すタグ付けのほかに、その詳細な場所を示すタグを別途付与することができる。具体的に
図5の例では、住宅画像に含まれる場所として、「対面式キッチン(
図5のS2)」、「ダイニングテーブル(
図5のS3)」、「階段(
図5のS4)」等のタグ付けを行うこともできる。
【0051】
同様に、
図6の例では、場所のタグとして「外観」、「庭・中庭」、「ウッドデッキ」、「三角屋根・切妻屋根」等のタグが、スタイルのタグとして「ダークトーン」等のタグが、素材のタグとして「サイディング」等のタグが、アイテムのタグとして「無し(マイナス)」のタグが、感情のタグとして「かっこいい・シック」、「洗練・スタイリッシュ」等のタグが付与される。
【0052】
図7は、本発明の一実施形態にかかるユーザベクトルの概念を説明するためのイメージ図である。
【0053】
図7の例では、タグ付けされた結果に基づいて、場所(0.2)、スタイル(0.8)、素材(0.5)、アイテム(0.2)、感情(0.5)という数値(ベクトル)が表示されている。なお、ベクトルは、例えば、ユーザにより選択されたお気に入り画像それぞれに付与されたタグに基づいて、数値化し、それを統計的に処理した結果により生成される。そのため、生成されたユーザベクトルは、ユーザの住宅の好みを総合的にベクトルとして表現したものと評価することができる。
【0054】
図8は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、
図4の例とは異なる例を示す図である。
【0055】
具体的に
図8の例では、選択されたお気に入り画像に基づいて、新たな住宅画像の候補がユーザに表示されている。これらの新たな住宅画像は、本システムにより生成されたユーザベクトルと、任意の住宅画像(住宅事業者により提供された住宅画像や事前に本システムで取得された任意の住宅画像等)により生成されたベクトルとを比較することにより選択されたものである。ユーザは、これらの住宅画像を確認しながら、自分の好みの住宅画像があれば、住宅画像とともに表示されたお気に入りボタン(例えば、表示領域E1乃至H1)をクリック等することで、容易にお気に入り画像に追加することができる。本システムは、このようにして新たに追加されたお気に入り画像を追加して、ユーザベクトルを生成することで、よりユーザの好みに対応する精度を向上させることができる。
【0056】
図9は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するユーザ端末に表示される画像の一例を示す図であり、
図4及び
図8の例とは異なる例を示す図である。
【0057】
具体的に
図9の例では、選択されたお気に入り画像に基づいて、選択された住宅事業者の候補が、住宅事業者名や対応地域等の情報とともに表示されている。ユーザは、表示された住宅事業者の候補を確認しながら、住宅の建築を依頼したい住宅事業者を選択することができる。なお、
図9の例では、ユーザは、詳細確認ボタン(例えば、表示領域I1及びJ1)をクリック等することで、各住宅事業者の詳細な情報(例えば、企業情報や登録されたプロフィール等)を確認することができる。また、
図9の例では、ユーザは、資料請求ボタン(例えば、表示領域I2、J2、M1)をクリック等した上で、任意の決定ボタン(例えば、表示領域K1)をクリック等することで、各住宅事業者の詳細な資料を請求することができる。例えば、この資料請求が行われると、その情報が各住宅事業者に送信され、各住宅事業者からユーザに対して所定の資料が送付される。
【0058】
図10は、本発明の一実施形態にかかる情報処理システムを構成するサーバ及びユーザ端末で実行される各種処理の流れの一例を示すアローチャートである。
【0059】
ステップS1において、ユーザ端末2の画像選択受付部222は、ユーザにより選択されたお気に入り画像の選択を受け付ける。
【0060】
ステップS2において、ユーザ端末2の画像選択受付部222は、受け付けたお気に入り画像の選択に関するお気に入り画像情報を、サーバ1へ送信する。
【0061】
ステップS21において、サーバ1の画像情報取得部60は、ユーザ端末2から送信されてくるユーザにより選択されたお気に入り画像情報を、通信部19を介して取得する。
【0062】
ステップS22において、サーバ1のタグ情報取得部62は、お気に入り画像のそれぞれに付与されているタグに関する情報を取得する。
【0063】
ステップS23において、サーバ1のベクトル生成部64は、タグ情報取得部62で取得されたお気に入り画像に付与されているタグに関する情報に基づいて、ユーザの希望する住宅の好みを示すユーザベクトルを生成する。
【0064】
ステップS24において、サーバ1の住宅事業者選択部66は、ベクトル生成部64で生成されたユーザベクトルと、住宅事業者DB400に格納されている各住宅事業者の事業者ベクトルを比較して、ユーザに推奨し得る住宅事業者を決定する。
【0065】
ステップS25において、サーバ1の住宅事業者選択部66は、選択した住宅事業者に関する選択事業者情報をユーザ端末2へ送信する。
【0066】
ステップS3において、ユーザ端末2の住宅事業者情報取得部224は、サーバ1から送信されてきた選択事業者情報を、通信部210を介して取得する。
【0067】
ステップS4において、ユーザ端末2の表示画像管理部220は、住宅事業者情報をユーザに提示するための各種画像等を生成し、その画像をユーザ端末2の図示せぬ表示部に表示する制御を実行する。
【0068】
以上本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0069】
ここで、本システム特有の利点についてさらに説明する。本システムは、ユーザが選択した画像(例えば、お気に入り画像)に基づいて、ベクトルを生成し、類似度の高い住宅画像をさらに推薦することができる。そのため、既存のシステム等のように雰囲気や特徴等をユーザが明確に言語化する必要がなく、単に好みの住宅画像を選択するのみで、自動的に新たな住宅画像や住宅事業者の推薦を受けることができる。また、本システムは、ユーザが新たな住宅画像をお気に入り画像として選択するたび、その都度更新され、選定の精度を向上させていくことができる。これらの点が、本システムの特徴的な利点である。
【0070】
ただし、本システムが類似度を判定するために生成したベクトルを用いるものとして説明したが、限定されない。例えば、本システムは、タグ付けの結果に基づいて、任意の基準や数値を生成し、それに基づいて新たな住宅画像の選択や住宅事業者の推薦を行ってもよい。
【0071】
また、上述の実施形態において、お気に入り画像はいずれも本システムに事前に備えられた住宅画像から選択されるものとして説明したが、限定されない。本システムは、例えば、ユーザから好みの住宅画像のアップロード等を受け付ける機能を備えていてもよい。なお、その場合、本システムは、新たにアップロード等された住宅画像に対して、適宜、タグ付けを行ってもよい。
【0072】
また、上述の実施形態において、本システムは、タグの付与を統計的機械学習による学習の結果に基づいて自動で行われるものとして説明したが、限定されない。本システムは、例えば、統計的機械学習の適用の有無を問わず、任意の基準によりタグの付与を行ってもよい。また、本システムは、例えば、単に人により行われたタグ付けの結果の入力を受け付け、情報として取得してもよい。
【0073】
また、上述の実施形態において、本システムは、タグ付けの基準として「場所」、「スタイル」、「素材」、「アイテム」、「感情」の5つの基準を採用するものとして説明したが、限定されない。本システムは、他の任意の基準をタグ付けの基準として採用してもよい。
【0074】
また、上述の実施形態において、本システムは、「場所」、「スタイル」、「素材」、「アイテム」、「感情」の基準の全てを考慮して、ユーザベクトルを生成するものとして説明したが、限定されない。本システムは、例えば、「場所」、「スタイル」、「素材」、「アイテム」、「感情」の基準のうち任意の基準のみを考慮して、ユーザベクトルを生成してもよい。
【0075】
また、上述の実施形態において、本システムが「場所」、「スタイル」、「素材」、「アイテム」、「感情」の基準でタグ付けを行う場合の基準や付与するタグの例を説明したが、これらは全て例示であり、限定されない。本システムは、上述の例以外の任意の基準でタグ付けを行ってもよいし、上述の例以外の任意のタグを採用しタグ付けを行ってもよい。
【0076】
なお、上述の実施形態では説明を省略したが、ユーザ端末2がお気に入り画像情報を送信するタイミングや、サーバ1で取得されたお気に入り画像情報に基づいてタグ付け等が行われるタイミングは、いずれも任意である。本システムは、例えば、ユーザにより図示せぬ表示領域がクリック等された場合に各種処理が行われる仕様を採用してもよいし、ユーザの操作により各種条件が更新された場合に常時各種処理が行われる仕様を採用してもよい。
【0077】
また、上述の実施形態(特に
図5及び
図6の実施形態)では簡易的な説明に留めたが、本システムは、特に場所のタグ付けにおいて、階層的な学習により得られた結果を採用することができる。具体的に
図5や
図6の例で示した階層を含むタグ付けの内容を加味して、学習を行うことで、本システムは、より学習精度を向上させることができる。
【0078】
また、上述の実施形態(特に
図4や
図8の実施形態)では簡易的な説明に留めたが、本システムは、単にお気に入り画像の追加や削除ができるだけでなく、さらに充実したユーザ管理機能を備えていてもよい。具体的に例えば、本システムは、顧客情報の管理機能、業務進捗管理機能、イベント等の予約機能、SNS等のコミュニケーション機能、ユーザからのコメント(住宅の好みや要望、建築予定地、予算等に関する情報)の受け付け機能等を備えていてもよい。
【0079】
また、上述の実施形態では説明を省略したが、本システムのタグ付けの基準は、全ての基準を同列に扱う必要はなく、重み付けを採用してもよい。例えば、感情の基準において、例えば「落ち着く」のタグの優先度に対して、例えば「家族団らん・温もり」のタグの優先度は相対的に高く設定されてもよい。
【0080】
また、上述の実施形態では説明を省略したが、本システムは、ユーザとの対話機能を備えていてもよい。具体的に例えば、本システムは、ユーザに対して、質問等を提示し、その質問への回答を入力させることで、よりマッチングの精度を高められる可能性がある。
【0081】
また、上述の実施形態では簡易的な説明に留めたが、本システムが生成するベクトルは、任意の方法で数値化してもよい。本システムでは、具体的に例えば、場所のベクトルとしてリビング(0.7)、ダイニング(0.6)、キッチンなど、スタイルのベクトルとして洋風(1.0)など、和風(0.0)、感情のベクトルとしてかっこいい(1.0)、可愛い(0.0)などのように、より具体的なタグ項目として数値を持ってもよい。
【0082】
また、上述の実施形態では説明を省略したが、本システムは、例えば、新たな住宅画像の選択や住宅事業者の推薦に、以下のような要素を利用してもよい。
(1)本システムは、例えば、新たな住宅画像の選択や住宅事業者の推薦に、画像の特徴量を利用してもよい。
(2)本システムは、例えば、新たな住宅画像の選択や住宅事業者の推薦に、画像に含まれるテキスト(文字や数字等)を利用してもよい。
なお、本システムは、これらの要素を利用する場合、いずれもタグ付けの基準として利用してもよい。
【0083】
また、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
【0084】
換言すると、
図3等の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。
即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは
図3等の例に限定されない。また、機能ブロックの存在場所も、
図3等の例に限定されず、任意でよい。
【0085】
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成されてもよいし、ソフトウェア単体で構成されてもよいし、それらの組み合わせで構成されてもよい。
【0086】
また、本システムを構成する各種ハードウェアの数や使用者は任意であるし、他のハードウェアなどを含み構成されてもよい。
【0087】
また例えば、本システムを構成する各種ハードウェアや使用者の数は上述の例に限定されず任意である。また、本システムは、上述の各種ハードウェアだけでなく、他のハードウェア等を含み組み合わせて構成されてもよい。
【0088】
また例えば、本システムは、いわゆるクラウド型のシステムのようにWeb等を介して各種処理を実行し、処理結果を各種ハードウェアに送る等の構成を採用してもよい。
【0089】
また、一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0090】
また、コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータであってもよい。
【0091】
すなわち、例えば、上述の実施形態における各種ハードウェアには、任意のコンピュータ、任意のスマートフォン等の携帯端末等が自由に採用されてもよい。
【0092】
また、このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザ等にプログラムを提供するために装置本体とは別に提供される図示せぬリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成されてもよい。
【0093】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理は勿論、並列的又は個別に実行されてもよい。また、上述の実施形態で記載するステップは、一部が省略されてもよい。
【0094】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味している。
【0095】
また、これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【0096】
以上を換言すると、本発明が適用される情報処理装置は、次のような構成を有していれば足り、各種各様な実施の形態を取ることができる。
【0097】
即ち、本発明の第1の態様は、住宅に関する画像の処理にかかる情報処理装置であって、前記住宅にかかる建設事業者から前記住宅を含む画像に関する情報を、第1画像情報として記憶する記憶手段と、前記住宅にかかるユーザから前記住宅を含む画像に関する情報を、第2画像情報として取得する第2画像情報取得手段と、前記第2画像情報にかかる所定の基準に基づく分類に関する情報を、分類情報として取得する分類情報取得手段と、を備える情報処理装置である。
【0098】
また、第1の態様において、前記情報処理装置は、前記分類情報取得手段で取得された分類情報に基づいて、前記ユーザに推奨し得る建設事業者を決定する第1決定手段をさらに備えることができる。
【0099】
また、第1の態様において、前記情報処理装置は、前記分類情報取得手段で取得された分類情報に基づいて、前記ユーザに提示し得る新たな住宅画像の候補を決定する第2決定手段をさらに備えることができる。
【0100】
また、第1の態様において、場所に関する基準、スタイルに関する基準、素材に関する基準、アイテムに関する基準及び感情に関する基準の少なくともいずれかに基づいて、分類された情報を取得することができる。
【0101】
また、第1の態様において、前記分類情報取得手段は、統計的手法による学習の結果に基づいて、前記第2画像情報にかかる画像に付与されたタグに関する情報を取得することができる。
【0102】
また、第1の態様において、前記分類情報取得手段は、統計的手法による学習の結果を考慮して、決定の基準となる数値を生成することができる。
【0103】
また、第1の態様において、前記分類情報取得手段は、階層構造を利用した学習手法を含む学習を行うことができる。
【0104】
また、本発明の第2の態様は、住宅に関する画像の処理にかかるコンピュータが実行する情報処理方法であって、前記住宅にかかる建設事業者から前記住宅を含む画像に関する情報を、第1画像情報として記憶する記憶手段と、前記住宅にかかるユーザから前記住宅を含む画像に関する情報を、第2画像情報として取得する第2画像情報取得手段と、前記第2画像情報にかかる所定の基準に基づく分類に関する情報を、分類情報として取得する分類情報取得手段と、を含む情報処理方法である。
【0105】
また、本発明の第3の態様は、住宅に関する画像の処理にかかるコンピュータに、前記住宅にかかる建設事業者から前記住宅を含む画像に関する情報を、第1画像情報として記憶する記憶手段と、前記住宅にかかるユーザから前記住宅を含む画像に関する情報を、第2画像情報として取得する第2画像情報取得手段と、前記第2画像情報にかかる所定の基準に基づく分類に関する情報を、分類情報として取得する分類情報取得手段と、を含む処理を実行させるプログラムである。
【0106】
これにより、ユーザは、直感的に分かりやすく、自身の好みの住宅事業者を選定することができる。
【0107】
以上で示したように、本実施形態では、ユーザにより選択された住宅画像に基づいて、ユーザの趣向にあった住宅事業者や新たな住宅画像の提案を行うための各種サービスを実現することが可能である。以下では、これらのサービスについて各種の多様な側面について説明する。なお、以上で示した実施形態と共通する部分については、図示及び説明等を適宜省略したり、同一の符号を付して説明したりする。
【0108】
[情報処理システムの構成例]
図11は、情報処理システムIS1の構成例を示すブロック図である。情報処理システムIS1は、
図1、
図3に示す情報処理システムに対応する。また、サーバ1は、
図1~
図3に示すサーバ1に対応する。また、ユーザ端末2は、
図1、
図3に示すユーザ端末2に対応する。
【0109】
情報処理システムIS1は、サーバ1及びユーザ端末2により構成される。例えば、サーバ1及びユーザ端末2が所定のネットワークN(
図1参照)を介して接続される。なお、これらの各器機間の通信については、有線通信を利用した通信又は無線通信を利用した通信が行われる。また、これらの各器機間の通信については、ネットワークNを経由した通信以外に機器間で直接通信するようにしてもよい。
【0110】
[サーバの構成例]
サーバ1は、通信部310と、制御部320と、記憶部330とを備える。なお、通信部310、制御部320、記憶部330のそれぞれは、
図2、
図3に示す同一名称の各部に対応する。
【0111】
通信部310は、有線通信又は無線通信の少なくとも1つを利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。例えば、通信部310は、ユーザ端末2から送信された各種情報を受信する受信処理、ユーザ端末2に対して各種情報を送信する送信処理等を実行する。
【0112】
制御部320は、情報取得部321と、タグ生成部322と、ベクトル生成部323と、抽出部324と、情報提供部325とを備える。
【0113】
情報取得部321は、ユーザ端末2から送信された各種情報を受信し、その受信した各情報を各部に供給するものである。
【0114】
タグ生成部322は、情報取得部321から出力された情報(例えば、住宅画像、その他の画像)についてタグを生成するものであり、生成されたタグに関する情報(タグ情報)をベクトル生成部323に出力する。例えば、タグ生成部322は、情報取得部321から出力された情報が、画像情報DB(Data Base)340に格納されている住宅画像である場合には、その住宅画像に関連付けられているタグ情報343(
図13参照)を取得する。また、タグ生成部322は、情報取得部321から出力された情報が他の画像である場合には、タグ情報DB360に格納されているタグ情報に基づいてタグを生成することが可能である。また、タグ生成部322は、情報取得部321から出力された情報が他の画像である場合には、AI(Artificial Intelligent)モデルを用いてタグを生成することが可能である。なお、タグの生成方法については、
図12等を参照して詳細に説明する。
【0115】
ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報(ベクトル成分)に基づいて、ユーザ端末2のユーザの好みに応じたユーザベクトルを生成するものであり、生成されたユーザベクトルを抽出部324に出力する。なお、ユーザベクトルの生成方法については、
図15等を参照して詳細に説明する。
【0116】
抽出部324は、各部から出力された情報に基づいて、記憶部330に格納されている各DBから所望の情報を抽出するものであり、抽出された各情報を情報提供部325に出力する。例えば、抽出部324は、ベクトル生成部323からユーザベクトルが出力された場合には、そのユーザベクトルと、住宅事業者DB350に格納されている住宅事業者ベクトルとを比較して、各ベクトルの類似度に基づいて、ユーザ端末2のユーザの好みに応じた住宅事業者を抽出する。また、例えば、抽出部324は、新たな住宅画像の提供がユーザ端末2から要求された場合には、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルと、画像情報DB340に格納されているタグ情報343(ベクトル)とを比較して、各ベクトルの類似度に基づいて、ユーザ端末2のユーザの好みに応じた住宅画像を抽出する。なお、これらの各ユーザベクトルの生成方法については、
図15等を参照して詳細に説明する。
【0117】
情報提供部325は、各部から出力された情報をユーザ端末2に送信する送信制御を実行するものである。
【0118】
記憶部330は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部330には制御部320が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、画像情報340(
図13参照)、住宅事業者DB350(
図14参照)、タグ情報DB360、AIモデル)が記憶される。また、記憶部330には、通信部310を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部330として、例えば、ROM、RAM、SRAM(Static Random Access Memory)、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。
【0119】
画像情報DB340は、住宅事業者により提供された住宅画像と、この画像に基づいて生成された複数のタグの特徴量とを関連付けて格納するためのデータベースである。なお、画像情報DB340については、
図13を参照して詳細に説明する。
【0120】
住宅事業者DB350は、住宅事業者に関する各種情報を関連付けて格納するためのデータベースである。なお、住宅事業者DB350については、
図14を参照して詳細に説明する。
【0121】
タグ情報DB360は、タグ生成部322によりタグ情報が生成される場合に用いられる情報を格納するためのデータベースである。例えば、AIモデルを用いてタグ情報が生成される場合には、AIモデルに関する情報が格納される。
【0122】
[ユーザ端末の構成例]
ユーザ端末2は、通信部410と、位置情報取得部420と、画像取得部430と、音取得部440と、制御部450と、UI(User Interface)部460と、記憶部470とを備える。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、電子機器等の機器により実現される。なお、ユーザ端末2が備える各部は、一例であり、これらのうちの一部を省略してもよく、他の部材を追加してもよい。例えば、ユーザ端末2がパーソナルコンピュータである場合には、位置情報取得部420及び画像取得部430を省略したり、外部機器としたりすることが可能である。
【0123】
通信部410は、制御部450の制御に基づいて、有線通信又は無線通信を利用して、他の機器との間で各種情報のやりとりを行うものである。
【0124】
位置情報取得部420は、ユーザ端末2が存在する位置に関する位置情報を取得するものであり、取得した位置情報を制御部450に出力する。位置情報取得部420は、例えば、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)信号を受信してそのGPS信号に基づいて位置情報を算出するGPS受信機により実現することができる。また、その算出された位置情報には、GPS信号の受信時における緯度、経度、高度等の位置に関する各データが含まれる。また、他の位置情報の取得方法により位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、周囲に存在する無線LANによるアクセスポイント情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。また、例えば、通話や通信に利用する基地局の位置情報を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。また、例えば、ナビゲーション機能による位置推定技術を用いて位置情報を導き出し、この位置情報を取得する位置情報取得装置を用いるようにしてもよい。例えば、各種センサ(例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ)によるセンサ情報と、地図情報とに基づいて、自機器の位置を推定することができる。
【0125】
画像取得部430は、制御部450の制御に基づいて、被写体を撮像して画像(画像データ)を生成するものであり、生成された画像を制御部450に出力する。画像取得部430は、例えば、レンズ(図示省略)により集光された被写体からの光を入射する撮像素子(イメージセンサ、画像センサ)、その撮像素子により生成された画像データについて所定の画像処理を施す画像処理部等により構成される。撮像素子として、例えば、CCD(Charge Coupled Device)型、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の撮像素子を用いることができる。
【0126】
音取得部440は、制御部450の制御に基づいて、ユーザ端末2の周囲の音を取得するものであり、取得された音に関する音情報を制御部450に出力する。音取得部440として、例えば、1又は複数のマイクや音取得センサを用いることができる。
【0127】
制御部450は、記憶部470に記憶されている各種プログラムに基づいて各部を制御するものである。制御部450は、例えば、CPU等の処理装置により実現される。なお、制御部450により実行される各処理については、
図15乃至
図18等を参照して詳細に説明する。
【0128】
記憶部470は、各種情報を記憶する記憶媒体である。例えば、記憶部470には制御部450が各種処理を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム、画像情報DB800(
図22参照)、住宅事業者アプリ、機器識別情報)が記憶される。また、記憶部470には、通信部410を介して取得された各種情報が記憶される。記憶部470として、例えば、ROM、RAM、SRAM、HDD、SSD、又は、これらの組み合わせを用いることができる。なお、記憶部470については、取り外し可能な記憶部とするようにしてもよく、ユーザ端末2に内蔵される記憶部としてもよい。また、ユーザ端末2には、取り外し可能な記憶部と、内蔵される記憶部との双方を設けるようにしてもよい。
【0129】
UI部460は、受付部461と、出力部462とを備える。
【0130】
受付部461は、ユーザからの各種操作を受け付けるものであり、その受け付けられた操作内容を制御部450に出力する。なお、受付部461及び出力部462については、ユーザがその指を表示面に接触又は近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルとして構成してもよく、別体のユーザインタフェースとして構成してもよい。別体のユーザインタフェースとして構成する場合には、スイッチ、ボタン、キーボード等の各種操作部材を受付部461として用いることが可能である。また、操作部に相当する画像を壁等に投影して、その画像を利用(例えば、ユーザが指す)して操作を行うことが可能なユーザインタフェースとしてもよい。また、ユーザが発する音声に基づいて各種操作を受け付ける音取得部440等を受付部461として用いてもよい。
【0131】
出力部462は、制御部450の制御に基づいて、各種情報を出力するものである。例えば、出力部462は、表示部及び音出力部により構成することが可能である。この表示部は、制御部450からの指示に基づいて、各種画像を表示する。表示部として、例えば、有機EL(Electro Luminescence)パネル、LCD(Liquid Crystal Display)パネル等の表示パネルを用いることができる。音出力部は、制御部450からの指示に基づいて、各種音声を出力する。音出力部として、例えば1又は複数のスピーカを用いることができる。なお、表示部、音出力部、音取得部440、受付部461は、ユーザインタフェースの一例であり、これらのうちの一部を省略してもよく、他のユーザインタフェースを用いてもよい。
【0132】
[タグ付け例]
ここでは、画像情報DB340に格納されている画像情報に付与されるタグ付けについて説明する。例えば、本実施形態におけるサービスを利用する住宅事業者によりサーバ1にアップロードされた画像情報が画像情報DB340に格納される。すなわち、住宅事業者によりサーバ1にアップロードされた画像情報が住宅画像として登録される。このように住宅画像が登録された場合には、その住宅画像についてタグ付与処理が実行される。そして、登録された住宅画像と、これについて生成されたタグとが関連付けて画像情報DB340に格納される。
【0133】
ここで、タグは、上述したように、各画像の性質等に基づいて、画像(住宅画像)を分類する基準であり、その分類の際に基準となる項目も意味する。すなわち、住宅画像のタグ付けは、住宅画像の意味付けと称することが可能である。また、タグは、画像(住宅画像)の特徴(特徴量)を抽出する際に基準となる項目を意味する。また、タグは、画像(住宅画像)を識別するための情報と称することも可能である。なお、以下で示すラベルは、画像(住宅画像)の特徴、属性等を表す情報も意味する。このように、タグ及びラベルは、略同じ意味、似たような意味を有するため、以下では、タグとラベルとを同一の意味として使用することもある。
【0134】
また、本実施形態では、タグと、これに対応する特徴(特徴量)とが関連付けられている情報を、タグ情報と称して説明する。ただし、タグ情報については、タグ辞書、メタデータ、付随情報、付加情報等と称することも可能である。また、本実施形態では、タグに対応する特徴として、数値化された特徴量を用いる例について説明する。
【0135】
図12(A)には、住宅画像に付与されるタグの一例を示す。ここでは、上述したように、「場所」、「スタイル」、「素材」、「アイテム」、「感情」のそれぞれのタグを使用する例を示す。
【0136】
場所タグは、住宅画像に含まれる場所を表すラベルを意味する。なお、同一の住宅画像において複数の場所が含まれる場合もある。例えば、同一の住宅画像において「玄関」、「階段」が含まれる場合には、複数の場所が含まれることになる。また、ある場所(例えば、リビング)とそれに紐付いた他の場所(スキップフロア)とを有する階層構造となることもある。例えば、住宅画像に含まれる場所に関する場所タグとして、住宅全体の外観、玄関、階段、リビング、キッチン、水回り、部屋等が付与される。なお、場所タグは、例えば、多段階(例えば、0~4の5段階、0~1の範囲)で表すことも可能である。
【0137】
スタイルタグは、住宅画像に含まれる場所のスタイルを表すラベルを意味する。なお、同一の住宅画像に含まれる住宅等が複数のスタイルを有する場合もある。例えば、同一の住宅画像において「ナチュラル」、「和風」が含まれる場合には、複数のスタイルが含まれることになる。また、例えば、住宅画像に含まれる住宅の外観が自然に近い木造の外観であれば、「ナチュラル」、「ウッディ」等の情報がスタイルタグとして付与される。また、上述したように、例えば、「アーバン」、「ダークトーン」、「ウッディ」、「ナチュラル」、「和風」、「ビンテージ」、「古民家」、「モダン」、「シンプル」等の各種建築の分野で知られる各種スタイルの基準をスタイルタグとして採用することが可能である。なお、スタイルタグは、例えば、多段階(例えば、0~4の5段階、0~1の範囲)で表すことも可能である。例えば、0~1の範囲で表す場合において、ウッディ要素の入ったモダンな住宅画像であれば、モダン:0.7、ウッディ:0.4等の評価値を付与することが可能である。
【0138】
素材タグは、住宅画像に含まれる素材を表すラベルを意味する。なお、同一の住宅画像において複数の素材が含まれる場合もある。例えば、同一の住宅画像において「木材」、「ガラス」が含まれる場合には、複数の素材が含まれることになる。例えば、住宅画像に含まれる素材として、「木材」、「木目調」、「タイル」、「コンクリート・モルタル」、「鋼材・アイアン」、「デザインクロス」「ガラス」、「ステンレス」等の特徴的な素材に関する情報が素材タグとして付与される。なお、素材タグは、例えば、多段階(例えば、0~4の5段階、0~1の範囲)で表すことも可能である。
【0139】
アイテムタグは、薪ストーブ、太陽光パネル等のアイテムを表すラベルを意味する。なお、同一の住宅画像において複数のアイテムが含まれる場合もある。例えば、同一の住宅画像において「薪ストーブ」、「太陽光パネル」が含まれる場合には、複数のアイテムが含まれることになる。例えば、住宅画像に薪ストーブが含まれていれば、薪ストーブのアイテムとして「薪ストーブ有」を示すアイテムタグが付与され、住宅画像に太陽光パネルが含まれていれば、太陽光パネルのアイテムとして「太陽光パネル有」を示すアイテムタグが付与される。一方、住宅画像に薪ストーブが含まれていなければ、薪ストーブのアイテムとして「薪ストーブ無」を示すアイテムタグが付与され、住宅画像に太陽光パネルが含まれていなければ、太陽光パネルのアイテムとして「太陽光パネル無」を示すアイテムタグが付与される。なお、アイテムタグとして、薪ストーブ、太陽光パネル以外のアイテムを表すラベルを付与することも可能である。また、アイテムタグは、例えば、多段階(例えば、0~4の5段階、0~1の範囲)で表すことも可能である。
【0140】
感情タグは、住宅画像の雰囲気、見た目の感情を表すラベルを意味する。この感情タグは、例えば、多段階(例えば、0~4の5段階、0~1の範囲)で表すことが可能である。例えば、住宅画像に関する感情として、「家族団らん・温もり」、「開放感」、「高級感・上品・ラグジュアリー」、「落ち着く」、「かっこいい・シック」、「派手」、「カジュアル・ポップ」、「重厚感」、「洗練・スタイリッシュ」、「かわいい」等の感情の基準が採用される。そして、例えば、住宅画像に対して、これらの各感情の基準が0~1の範囲で評価された結果に関する情報が、感情タグとして付与される。
【0141】
[人の作業によるタグの付与例]
住宅事業者によりサーバ1に住宅画像がアップロードされた場合には、その住宅画像について人の作業でタグを付与するタグ付与処理を実行することが可能である。例えば、住宅画像に含まれる場所、スタイル、素材、アイテム、住宅画像に関する感情等を人が判断し、その判断結果に基づいて、上述した各タグ情報を住宅画像に付与することが可能である。しかし、このように人の作業でタグを付与する場合には、専門知識を持った人員が登録時に必要となるが、そのような人員を得るのは困難となることが多い。そこで、以下では、人工知能(AI)等を用いてタグ付与処理を実行する例を示す。なお、本実施形態では、主にAIを用いてタグを付与する例について説明する。
【0142】
[AIを用いたタグの付与例]
[学習に使用する画像と教師ラベルの例]
図12(B)には、学習に使用する画像IMG1の一例を示す。なお、画像IMG1は、学習に使用する画像(例えば住宅画像)の一例である。すなわち、AIを用いて住宅画像にタグを付与するタグ付与処理を実行する場合には、画像IMG1等の各種画像を教師データとして使用することが可能である。なお、画像IMG1は、説明を容易にするための簡略化した画像である。
【0143】
また、本実施形態では、タグパターン(場所、スタイル、素材、アイテム、感情)毎にAIモデルを生成する例を示す。すなわち、場所、スタイル、素材、アイテム、感情のそれぞれを学習した5つのAIモデルを生成する例を示す。なお、AIモデルの生成はこれに限定されず、全てのタグパターン(場所、スタイル、素材、アイテム、感情)について1つのAIモデルを生成してもよく、全てのタグパターン(場所、スタイル、素材、アイテム、感情)のうちの2乃至4のパターンについて複数のAIモデルを生成してもよい。
【0144】
画像IMG1を学習する場合には、所定のタグをそれぞれ教師ラベルとして画像IMG1に付与する。そして、学習するAIモデル毎に該当するタグパターン(場所、スタイル、素材、アイテム、感情)を抜き出して学習に用いる。
【0145】
以下では、画像IMG1の教師ラベルの一例を示す。すなわち、学習に使用する画像IMG1に教師ラベルとして付与するタグの一例を示す。なお、以下で示す内容((1)~(5))は、説明を容易にするための簡略化した内容であり、これに限定されない。
(1)場所タグ:リビング:その他、スキップフロア
(2)スタイルタグ:ナチュラル、ウッディ
(3)素材タグ:木材・木目、カーペット
(4)アイテムタグ:該当なし
(5)感情タグ:
家族団らん・温もり:0.875
高級感・上品・ラグジュアリー:0.125
かっこいい・シック:0.375
カジュアル・ポップ:0.5
洗練・スタイリッシュ:0.75
開放感:0.375
落ち着く:0.75
派手:0
重厚感:0
かわいい:0.375
【0146】
図12(A)に示すように、付与するタグは予め決められている。なお、各タグは重複を許すマルチラベルとする。例えば、場所タグ、スタイルタグ、素材タグのそれぞれは、該当するものが画像IMG1に含まれる場合には「1」とし、該当するものが画像IMG1に含まれない場合には「0」とする。すなわち、上記の例では、画像IMG1に「リビング」、「スキップフロア」が含まれるため、(1)場所タグの「リビング」には「1」が付与され、(1)場所タグの、その他の「スキップフロア」には「1」が付与され、その他の場所タグには「0」が付与される。また、画像IMG1に「ナチュラル」、「ウッディ」が含まれるため、(2)スタイルタグの「ナチュラル」及び「ウッディ」のそれぞれには「1」が付与され、その他のスタイルタグには「0」が付与される。また、画像IMG1に「木材・木目」、「カーペット」が含まれるため、(3)素材タグの「木材・木目」及び「カーペット」のそれぞれには「1」が付与され、その他の素材タグには「0」が付与される。
【0147】
また、例えば、感情タグは、0~1の間でどの程度に当てはまるかを数値化したタグとする。この場合には、感情タグが0であれば、該当する感情の程度が最も低く、感情タグが1であれば、該当する感情の程度が最も高いことを意味する。
【0148】
また、例えば、アイテムタグは該当するものが画像に存在しているか否かを表すタグとする。すなわち、アイテムタグは、該当するものが画像IMG1に含まれる場合には「1」とし、該当するものが画像IMG1に含まれる場合には「0」とする。すなわち、上記の例では、画像IMG1にアイテムタグに該当する物体が含まれないため、(4)アイテムタグの各項目には「0」が付与される。すなわち、画像IMG1にはアイテムタグに該当する物体が含まれないことが付与される。
【0149】
また、学習に使用する画像IMG1以外の他の画像(例えば住宅画像)についても同様に、所定のタグをそれぞれ教師ラベルとして付与して学習に用いる。
【0150】
なお、ここでは、場所タグ、スタイルタグ、素材タグ、アイテムタグのそれぞれについては、0又は1を付与する例を示したが、これらのうちの少なくとも1つについても、感情タグと同様に、多段階(例えば、0~1の範囲)で表すことが可能である。上述したように、例えば、ウッディ要素の入ったモダンな住宅画像であれば、モダン:0.7、ウッディ:0.4等のスタイルタグとすることが可能である。
【0151】
[学習に使用するAIモデルの生成例]
上述した教師データ(例えば画像IMG1)と教師ラベル(例えば各タグ情報)とを用いてAIモデル(例えば、機械学習されて生成される機械学習モデル)を生成する。なお、本実施形態で示す学習は、多量のデータに基づいて、これらのデータの背後にある規則性を見出すことを意味するものとする。また、本実施形態で示す学習により生成されるAIモデルは、各種の学習アルゴリズムにより生成される。例えば、教師データ(例えば画像IMG1)と教師ラベル(例えば各タグ情報)とを読み込ませて予め学習しておき、このAIモデルをタグ付与処理に用いることが可能である。なお、AIモデルとして、例えば、CNN(Convolutional Neural Network:畳み込みニューラルネットワーク)、ViT(Vision Transformer)等を用いることが可能である。なお、これらについては、所定のアプリケーションをサーバ1にインストールすることで実行可能である。
【0152】
[学習したAIモデルによる出力例]
上述したように、タグパターン(場所、スタイル、素材、アイテム、感情)毎にAIモデルが生成されるため、タグパターン毎に5つのAIモデルが用意される。このため、サーバ1に登録された住宅画像を、それぞれ5つのAIモデルに入力する。これにより、5つのAIモデルは、それぞれ場所、スタイル、素材、アイテム、感情についてタグ付けをした結果を出力する。このように、5つのAIモデルを用いて、入力された画像に対して、設定されたタグに関するタグ情報を付して出力することが可能である。なお、住宅画像以外の画像の入力に対しても、設定されたタグに関するタグ情報を付して出力することも可能である。
【0153】
[画像情報DBの構成例]
図13は、画像情報DB340に格納されている画像情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【0154】
画像情報DB340は、住宅事業者により提供された住宅画像と、この画像に基づいて生成された複数のタグの特徴量とを関連付けて格納するためのデータベースである。
【0155】
具体的には、画像情報342と、タグ情報343と、住宅事業者識別情報344とが画像識別情報341に関連付けて画像情報DB340に格納される。
【0156】
画像識別情報341は、ユーザに提供するために住宅事業者が用意した各住宅画像を識別するための識別情報である。なお、
図13では、説明を容易にするため、識別情報として数値のみを画像識別情報341に格納する例を示すが、他の識別情報を用いてもよい。
【0157】
画像情報342は、ユーザに提供するために住宅事業者が用意した画像に関する情報である。なお、
図13では、説明を容易にするため、画像のみを画像情報342に格納する例を示すが、画像に関連付けて格納されている各種属性情報を含めてもよい。
【0158】
タグ情報343は、画像情報342に格納されている画像について生成されたタグ情報である。具体的には、上述したタグ付与処理により付与されたタグ情報が格納される。また、これらのタグ情報のうち、感情及びスタイルについては、ユーザベクトルを生成する際に用いられる。また、これらのタグ情報のうち、場所、素材、アイテムについては、住宅画像、住宅事業者等の検索の絞り込みに利用することが可能である。
【0159】
例えば、画像情報DB340に格納されている住宅画像をユーザ端末2のUI部460(
図11参照)に表示する場合に、ユーザの好みの住宅画像を絞り込む場合に利用することが可能である。例えば、リビングにこだわりがあるユーザであれば、住宅画像に関連付けられている場所タグに基づいて「リビング」に絞った住宅画像をUI部460に表示させることが可能である。この場合には、UI部460に表示された住宅画像(場所タグの「リビング」に「1(又は0よりも大きい数値)」が付与された住宅画像)のうちから、ユーザが好みの住宅画像を選択することが可能である。これにより、自分の好みをより反映させたユーザベクトル(後述する)を生成することが可能である。また、例えば、ストーブのある部屋が好みのユーザであれば、住宅画像に関連付けられているアイテムタグに基づいて「ストーブ」のある住宅画像に絞った住宅画像をUI部460に表示させることが可能である。この場合には、UI部460に表示された住宅画像(アイテムタグの「ストーブ」に「1(又は0よりも大きい数値)」が付与された住宅画像)のうちから、ユーザが好みの住宅画像を選択することが可能である。これにより、自分の好みをより反映させたユーザベクトルを生成することが可能である。また、例えば、コンクリート剥き出し部屋が好みのユーザであれば、住宅画像に関連付けられている素材タグに基づいて「コンクリート」のある住宅画像に絞った住宅画像をUI部460に表示させることが可能である。この場合には、UI部460に表示された住宅画像(素材タグの「コンクリート」に「1(又は0よりも大きい数値)」が付与された住宅画像)のうちから、ユーザが好みの住宅画像を選択することが可能である。これにより、自分の好みをより反映させたユーザベクトルを生成することが可能である。また、例えば、ソーラーパネルを扱っている住宅業者のみを推薦して欲しければ、住宅画像に関連付けられているアイテムタグに基づいて「ソーラーパネル」のある住宅画像に絞った住宅画像をUI部460に表示させることが可能である。この場合には、UI部460に表示された住宅画像(アイテムタグの「ソーラーパネル」に「1(又は0よりも大きい数値)」が付与された住宅画像)のうちから、ユーザが好みの住宅画像を選択することが可能である。これにより、ソーラーパネルを扱っている住宅業者をより適切に推薦することが可能である。なお、これらの住宅画像、住宅事業者等の検索の絞り込みについては、図示及び他の説明を省略する。
【0160】
住宅事業者識別情報344は、画像情報342に格納されている画像を提供した住宅事業者を識別するための識別情報である。なお、
図13では、説明を容易にするため、住宅事業者の名称を住宅事業者識別情報344に格納する例を示すが、住宅事業者を識別可能な他の情報(例えば、通し番号、符号)を用いてもよい。
【0161】
なお、
図13に示す各情報は、画像情報DB340に格納する情報の一例であり、他の情報を関連付けて格納してもよく、これらのうちの一部を必要に応じて省略してもよい。
【0162】
[住宅事業者情報DBの構成例]
図14は、住宅事業者DB350に格納されている住宅事業者情報の格納内容を簡略化して示す図である。なお、住宅事業者DB350は、
図3に示す住宅事業者DB400に対応する。
【0163】
住宅事業者DB350は、住宅事業者に関する各種情報を関連付けて格納するためのデータベースである。
【0164】
具体的には、住宅事業者識別情報351と、プロフィール情報352と、タグ情報353とが関連付けて住宅事業者DB350に格納される。
【0165】
住宅事業者識別情報351は、住宅事業者を識別するための識別情報である。なお、住宅事業者識別情報351は、
図13に示す住宅事業者識別情報344に対応する。また、
図13に示す例と同様に、
図14では、説明を容易にするため、住宅事業者の名称を住宅事業者識別情報351に格納する例を示すが、住宅事業者を識別可能な他の情報(例えば、通し番号、符号)を用いてもよい。
【0166】
プロフィール情報352は、住宅事業者識別情報351に住宅事業者識別情報が格納されている住宅事業者に関する各種情報である。例えば、住宅事業者の住所、住宅事業者の紹介情報等が格納される。このプロフィール情報は、住宅事業者により適宜編集することが可能である。
【0167】
タグ情報353は、住宅事業者識別情報351に住宅事業者識別情報が格納されている住宅事業者について付与されたタグ情報である。このタグ情報として、
図13に示すタグ情報343のうちの「スタイル」及び「感情」に関する情報のみが格納される。また、このタグ情報については、住宅事業者により適宜設定可能としてもよく、住宅事業者によりサーバ1にアップロードされた複数の住宅画像について付与された各タグ情報の演算結果に基づいて格納してもよい。例えば、サーバ1にアップロードされた複数の住宅画像について付与された各タグ情報のうち「スタイル」及び「感情」に関する各要素の平均値を、「スタイル」及び「感情」に関する各要素として格納することが可能である。また、「スタイル」及び「感情」に関する各要素の算出方法については、後述するユーザベクトルの算出方法と同様の算出方法を採用してもよい。このタグ情報については、ユーザに推薦する住宅事業者を選択する際に用いられる。
【0168】
なお、
図14に示す各情報は、住宅事業者DB350に格納する情報の一例であり、他の情報を関連付けて格納してもよく、これらのうちの一部を必要に応じて省略してもよい。
【0169】
[お気に入り画像の選択例]
図15は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択画面500の表示例を示す図である。選択画面500は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0170】
選択画面500には、複数の住宅画像503乃至508を表示する住宅画像表示領域501と、決定ボタン502とが表示される。具体的には、サーバ1の情報提供部325は、ユーザ端末2からの要求に基づいて、選択画面500を表示するための選択画面情報をユーザ端末2に送信する。その選択画面情報をユーザ端末2が受信すると、制御部450は、受信した選択画面情報に基づいて選択画面500をUI部460に表示させる。なお、住宅画像表示領域501には、ユーザ操作に基づいて、他の住宅画像を表示することが可能である。
【0171】
また、制御部450は、UI部460の受付部461においてユーザ操作が受け付けられた場合には、そのユーザ操作に基づいて各種処理を実行する。例えば、住宅画像表示領域501に表示されている好みの住宅画像を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)がユーザにより行われると、その選択操作がされた好みの住宅画像を選択状態とする。例えば、その選択操作がされた好みの住宅画像を、他の住宅画像とは異なる表示態様(例えば、お気に入りボタン509(星領域)を黒塗とする、太線で囲む、特定の色を付す)とすることにより選択状態がユーザにわかるようにする。
図15では、お気に入りボタン509(星領域)を黒塗りとすることで住宅画像503が選択状態とされた例を示す。なお、ユーザによる選択操作が行われた後には、ユーザにより選択状態とされた住宅画像のみを表示させることが可能である。この例を
図4に示す。この場合には、
図4で示したように、お気に入りボタン(星領域)の選択操作(例えばクリック操作)をすることで、住宅画像の選択状態を解除することも可能である。
【0172】
また、1又は複数の住宅画像がユーザにより選択された後に、ユーザが決定ボタン502を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を実行した場合には、制御部450は、ユーザにより選択された1又は複数枚の住宅画像に関する画像選択情報をサーバ1に送信する。その画像選択情報をサーバ1が受信すると、情報取得部321は、その受信した画像選択情報をタグ生成部322及びベクトル生成部323に出力する。
【0173】
[ユーザベクトルの生成例]
タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信された画像選択情報に対応する1又は複数の住宅画像に関連付けられているタグ情報を、画像情報DB340から取得する。具体的には、タグ生成部322は、その画像選択情報に対応する1又は複数の住宅画像に対応する画像識別情報341に関連付けられている1又は複数のタグ情報を画像情報DB340のタグ情報343から取得し、取得されたタグ情報をベクトル生成部323に出力する。
【0174】
次に、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に基づいて、画像選択情報を送信したユーザに関するユーザベクトルを生成する。なお、ユーザ端末2から送信された画像選択情報に対応する住宅画像が1つの場合には、その1つの住宅画像に関連付けられているタグ情報を、ユーザベクトルとすることが可能である。
【0175】
ここで、住宅画像を見たユーザの好みを適切に取得するためには、住宅画像の見た目と、住宅画像から得られる印象とが重要であると考えられる。そこで、本実施形態では、各タグ情報のうちから、スタイルタグ及び感情タグのそれぞれの情報を用いて、ユーザの好みに応じたユーザベクトルを生成する例を示す。なお、場所タグ、素材タグ、アイテムタグのそれぞれの情報については、上述したように、検索の絞り込みに利用することが可能である。なお、ここで示すユーザベクトルの生成例は一例であり、スタイルタグ及び感情タグと、これ以外の他のタグ情報(場所タグ、素材タグ、アイテムタグのタグ情報)とのうちの少なくとも1つを用いてユーザベクトルを生成してもよい。
【0176】
例えば、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に対応する各ベクトルのうち、スタイルタグ及び感情タグのそれぞれを構成する要素について加算処理を実行し、その加算結果を、加算対象となったベクトルの数で除算することでユーザベクトルを生成することが可能である。
【0177】
例えば、ユーザにより3の住宅画像が選択された場合を想定する。この選択された3の住宅画像に関連付けられているタグ情報(タグベクトル)のうち、スタイルタグを構成する要素を[a1,… ,an1],[b1,… ,bn1],[c1,… ,cn1]とし、感情タグを構成する要素を[x1,… ,xn2],[y1,… ,yn2],[z1,… ,zn2]とする。ただし、n1は、スタイルタグの各項目の数を意味し、n2は、感情タグの各項目の数を意味する。また、各要素の成分(数値)は、0~1の範囲の値である。
【0178】
この場合には、ベクトル生成部323は、3つの多次元ベクトル([a1,… ,an1],[b1,… ,bn1],[c1,… ,cn1])に対して、各成分を加算した値を3で除算した値[(a1+b1+c1)/3,… ,(an1+bn1+cn1)/3]を、スタイルタグに関するユーザベクトルとして生成する。同様に、ベクトル生成部323は、3つの多次元ベクトル([x1,… ,xn2],[y1,… ,yn2],[z1,… ,zn2])に対して、各成分を加算した値を3で除算した値[(x1+y1+z1)/3,…,(xn2+yn2+zn2)/3]を、感情タグに関するユーザベクトルとして生成する。そして、ベクトル生成部323は、スタイルタグに関するユーザベクトルと、感情タグに関するユーザベクトルとの組み合わせを、ユーザベクトルとする。具体的には、[(a1+b1+c1)/3,… ,(an1+bn1+cn1)/3,(x1+y1+z1)/3,… ,(xn2+yn2+zn2)/3]をユーザベクトルとする。この場合に、ユーザベクトルの各要素と、事業者ベクトルの各要素とが対応する関係となる。
【0179】
このように、ユーザにより選択された複数の住宅画像の平均値をユーザベクトルとすることが可能である。しかし、本実施形態は、これに限定されず、他の演算方法によりユーザベクトルを生成することが可能である。例えば、各住宅画像のスタイルタグに関してのみsoftmax関数を用いた後に平均を演算する演算方法を採用することが可能である。また、例えば、Max関数を用いて平均を演算する演算方法を採用することが可能である。また、本実施形態では、スタイルタグ及び感情タグのそれぞれを構成する要素を用いてユーザベクトルを生成する例を示すが、これに限定されず、スタイルタグ及び感情タグ以外の少なくとも1つの要素を用いてユーザベクトルを生成してもよく、他のタグ情報を用いてユーザベクトルを生成してもよい。
【0180】
[住宅事業者の選択例]
抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルに基づいて、住宅事業者DB350に住宅事業者情報が格納されている各住宅事業者のうちから、ユーザベクトルに対応するユーザの好みに応じた住宅事業者を抽出する。例えば、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルと、住宅事業者DB350のタグ情報353に格納されている事業者ベクトルとを比較し、この比較結果に基づいて、ユーザの好みに応じた住宅事業者を抽出する。
【0181】
上述したように、事業者ベクトル(タグ情報353)は、スタイルベクトルと感情ベクトルの組み合わせで構成される。ここでは、ある事業者の事業者ベクトル(タグ情報353)が[S1,… ,Sn1,E1,… ,En2]で表現されている場合の例を示す。ただし、n1は、スタイルタグの各項目の数を意味し、n2は、感情タグの各項目の数を意味する。また、各要素の成分(数値)は、タグ情報353の値に対応する。
【0182】
この場合には、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルと、ある事業者の事業者ベクトル(タグ情報353)[S1,… ,Sn1,E1,… ,En2]とを比較し、この比較結果に基づいて、両者の類似度を判定する。例えば、ユーザベクトルが[(a1+b1+c1)/3,… ,(an1+bn1+cn1)/3,(x1+y1+z1)/3,… ,(xn2+yn2+zn2)/3]である場合には、このユーザベクトルと、ある事業者の事業者ベクトル[S1,… ,Sn1,E1,… ,En2]とを比較する。
【0183】
例えば、抽出部324は、ユーザベクトルと各事業者ベクトルとのコサイン類似度を事業者ベクトル毎に算出する。このコサイン類似度の算出方法については、公知の算出方法を用いることが可能である。また、コサイン類似度を算出する場合には、各ベクトルを正規化しておくことが好ましい。そして、抽出部324は、そのコサイン類似度が最も高い事業者ベクトル(すなわち、ユーザベクトルとのコサインの値が最も小さい)に対応する住宅事業者を、ユーザの好みに応じた住宅事業者として抽出する。なお、コサイン類似度が高いことは、ベクトル空間において距離が近いことを意味する。また、複数の住宅事業者をユーザに提供する場合には、抽出部324は、算出されたコサイン類似度が高い所定数(例えば2乃至10程度)の住宅事業者を抽出することが可能である。このように抽出される住宅事業者の数については、ユーザ端末2を用いたユーザ操作に基づいて指定してもよい。
【0184】
なお、他の演算方法により住宅事業者の抽出処理を実行してもよい。例えば、抽出部324は、ユーザベクトルを構成する各成分と、各事業者ベクトルを構成する各成分(ユーザベクトルの各成分に対応する成分)との差分値(対応する成分毎)を事業者ベクトル毎に算出し、この差分値の合計値を事業者ベクトル毎に算出する。そして、抽出部324は、その差分値の合計値が最も小さい事業者ベクトルに対応する住宅事業者を、ユーザの好みに応じた住宅事業者として抽出してもよい。
【0185】
このように、ユーザベクトルと最も類似する事業者ベクトルに対応する1の住宅事業者を選択してもよいし、ユーザベクトルとの類似度が高い所定数の事業者ベクトルに対応する住宅事業者を類似度が高い順に複数選択してもよい。言い換えると、ユーザベクトルと最も距離が近い事業者ベクトルに対応する1の住宅事業者を選択してもよいし、距離が近い事業者ベクトルに対応する住宅事業者を近い順に複数選択してもよい。
【0186】
また、抽出部324は、抽出された住宅事業者に関する情報(例えば、プロフィール情報352、画像情報342)を情報提供部325に出力する。
【0187】
そして、情報提供部325は、抽出された住宅事業者に関する選択住宅事業者情報(例えば、プロフィール情報352、画像情報342)をユーザ端末2に送信する。
【0188】
[選択事業者情報の表示例]
図16は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択事業者情報画面510の表示例を示す図である。選択事業者情報画面510は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0189】
選択事業者情報画面510には、サーバ1の抽出部324により抽出された住宅事業者に関する情報(例えば、プロフィール情報352、画像情報342)が表示される。例えば、選択事業者情報画面510には、プロフィール情報表示領域511と、サーバ1の抽出部324により抽出された住宅事業者に関連付けられている複数の住宅画像516乃至518を表示する住宅画像表示領域512と、新たな画像を再提案ボタン514と、決定ボタン515とが表示される。具体的には、サーバ1の情報提供部325は、選択事業者情報画面510を表示するための画面情報をユーザ端末2に送信する。その画面情報をユーザ端末2が受信すると、制御部450は、受信した画面情報に基づいて選択事業者情報画面510をUI部460に表示させる。なお、住宅画像表示領域512には、ユーザ操作に基づいて、抽出された住宅事業者に関連付けられている他の住宅画像を表示することが可能である。
【0190】
また、制御部450は、UI部460の受付部461においてユーザ操作が受け付けられた場合には、そのユーザ操作に基づいて各種処理を実行する。例えば、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールと、住宅画像表示領域512に表示されている複数の住宅画像516乃至518とを確認した後に、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールの住宅事業者を、好みの住宅事業者として決定する場合には、ユーザは、決定ボタン515を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を行う。この決定ボタン515の選択操作が行われた場合には、制御部450は、その選択操作がされた旨を示す決定情報をサーバ1に送信する。サーバ1は、その決定情報を受信すると、制御部320は、その受信した決定情報に対応する住宅事業者とユーザとの間で何らかのやり取りを可能とするための所定の処理を実行する。この所定の処理として、例えば、ユーザに関する情報(ユーザの同意を得た情報)を、その決定情報に対応する住宅事業者に送信する送信処理と、その決定情報に対応する住宅事業者にアクセスするための情報(例えば、電話番号、電子メールアドレス、URL、SNS等のアクセス情報)をユーザに送信する送信処理とのうちの少なくとも1つが実行される。これにより、ユーザは、自分の好みに応じた住宅事業者に容易に迅速にアクセスすることが可能となる。
【0191】
ここで、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールと、住宅画像表示領域512に表示されている複数の住宅画像516乃至518とを確認した後に、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールの住宅事業者の再提案を、ユーザが要求することも想定される。例えば、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールに含まれる住所を確認したユーザが、場所が遠いことを理由に再提案を要求することが考えられる。また、住宅画像表示領域512に表示されている複数の住宅画像516乃至518を確認したユーザが、自分の好みの画像がないことを理由に再提案を要求することが考えられる。
【0192】
このように、プロフィール情報表示領域511に表示されているプロフィールの住宅事業者の再提案を、ユーザが要求する場合には、ユーザは、新たな画像を再提案ボタン514を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を行う。この新たな画像を再提案ボタン514の選択操作が行われた場合には、制御部450は、その選択操作がされた旨を示す再提案要求情報をサーバ1に送信する。その再提案要求情報をサーバ1が受信すると、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を画像情報DB340から抽出する。例えば、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルと、画像情報DB340のタグ情報343に格納されているタグ情報(スタイル、感情)とを比較し、この比較結果に基づいて、ユーザの好みに応じた住宅画像を新たに抽出する。具体的には、抽出部324は、ユーザベクトルを構成する各成分と、各タグ情報(各ベクトル)を構成する各成分との差分値をタグ情報毎に算出し、この差分値の合計値をタグ情報毎に算出する。そして、抽出部324は、その差分値の合計値が小さい所定数のタグ情報に対応する住宅画像を、ユーザの好みに応じた新たな住宅画像として抽出する。なお、比較対象となる各ベクトルのコサイン類似度を用いて、コサイン類似度が高い所定数のタグ情報に対応する住宅画像を、ユーザの好みに応じた新たな住宅画像として抽出してもよい。また、他の演算方法を用いて、ユーザの好みに応じた新たな住宅画像を抽出してもよい。
【0193】
また、抽出部324は、抽出された新たな住宅画像に関する住宅画像情報(例えば、画像情報342)を情報提供部325に出力する。
【0194】
[新たな住宅画像の選択例]
図17は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択画面520の表示例を示す図である。選択画面520は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0195】
選択画面520には、複数の住宅画像523乃至528を表示する住宅画像表示領域521と、決定ボタン522とが表示される。なお、選択画面520は、
図15に示す選択画面500に対応する表示画面であり、住宅画像表示領域521及び決定ボタン522は、住宅画像表示領域501及び決定ボタン502に対応する。このため、これらの詳細な説明を省略する。また、各画像の選択操作、決定操作についても
図15に示す例と同様であるため、これらの詳細な説明を省略する。
【0196】
また、1又は複数の住宅画像がユーザにより選択された後に、ユーザが決定ボタン522を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を実行した場合には、制御部450は、ユーザにより選択された1又は複数枚の住宅画像に関する画像選択情報をサーバ1に送信する。なお、その画像選択情報を用いたタグ生成部322によるタグ生成処理、ベクトル生成部323によるベクトル生成処理、抽出部324による住宅事業者抽出処理については、上述した例と同様である。
【0197】
このように、ユーザにより選択された住宅画像(お気に入り画像)に基づいて生成されたユーザベクトルを用いて、住宅画像を新たに選択してユーザに提供することが可能である。また、これらの各処理を複数回実施することで、ユーザへのレコメンドを精緻化することが可能となる。また、過去の演算結果(例えば、1乃至数回前のユーザベクトル)を用いて住宅画像を新たに選択してもよい。
【0198】
[サーバの動作例]
図18は、サーバ1による住宅事業者選択処理の一例を示すフローチャートである。また、この住宅事業者選択処理は、記憶部330(
図11参照)に記憶されているプログラムに基づいて、制御部320(
図11参照)により実行される。また、この住宅事業者選択処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この住宅事業者選択処理では、
図1乃至
図17を適宜参照して説明する。
【0199】
ステップS601において、情報提供部325は、ユーザ端末2からの住宅画像要求に基づいて住宅画像情報をユーザ端末2に送信する。この住宅画像情報は、ユーザ端末2のUI部460に選択画面500(
図15参照)を表示させるための情報である。例えば、ユーザ端末2に所定のアプリケーション(住宅事業者アプリ)をインストールすることにより、本実施形態におけるサービスの提供をユーザ端末2が受けることが可能としてもよい。この場合には、ユーザ端末2においてその住宅事業者アプリを起動させることによりユーザ端末2の制御部450は、住宅画像要求をサーバ1に送信する。
【0200】
ステップS602において、情報取得部321は、画像選択情報(お気に入り画像情報)をユーザ端末2から受信したか否かを判定する。例えば、選択画面500(
図15参照)においてユーザにより住宅画像の選択処理が行われた後に決定ボタン502の選択操作が行われた場合には、ユーザ端末2の制御部450は、画像選択情報をサーバ1に送信する。画像選択情報を受信した場合には、ステップS603に進む。一方、画像選択情報を受信していない場合には監視を継続して行う。
【0201】
ステップS603において、タグ生成部322は、ステップS602で受信した画像選択情報に対応する1又は複数の住宅画像に関連付けられているタグ情報を、画像情報DB340から取得する。なお、このタグ情報の取得方法については、上述した取得方法と同様である。
【0202】
ステップS604において、ベクトル生成部323は、ステップS603で取得されたタグ情報に基づいて、画像選択情報を送信したユーザ端末2のユーザに関するユーザベクトルを生成する。なお、このユーザベクトルの生成方法については、上述した生成方法と同様である。
【0203】
ステップS605において、抽出部324は、ステップS604で生成されたユーザベクトルに基づいて、住宅事業者DB350に住宅事業者情報が格納されている各住宅事業者のうちから、ユーザベクトルに対応するユーザの好みに応じた住宅事業者を抽出して選択する。この住宅事業者の選択方法(抽出方法)については、上述した抽出方法と同様である。
【0204】
ステップS606において、情報提供部325は、ステップS605で選択された住宅事業者に関する選択住宅事業者情報(例えば、プロフィール情報352、画像情報342)をユーザ端末2に送信する。この選択住宅事業者情報をユーザ端末2が受信すると、ユーザ端末2の制御部450は、選択事業者情報画面510(
図16参照)をUI部460に表示させる。
【0205】
ステップS607において、情報取得部321は、ステップS606で選択住宅事業者情報を送信したユーザ端末2から決定情報を受信したか否かを判定する。例えば、選択事業者情報画面510(
図16参照)においてユーザにより決定ボタン515の選択操作が行われた場合には、ユーザ端末2の制御部450は、決定情報をサーバ1に送信する。決定情報を受信した場合には、ステップS608に進む。一方、決定情報を受信していない場合には、ステップS609に進む。
【0206】
ステップS608において、制御部320は、ステップS607で受信した決定情報に対応する住宅事業者(選択住宅事業者)をユーザ端末2のユーザに紹介するための所定処理を実行する。この所定処理については、上述した所定処理と同様である。
【0207】
ステップS609において、情報取得部321は、ステップS606で選択住宅事業者情報を送信したユーザ端末2から再提案要求情報を受信したか否かを判定する。例えば、選択事業者情報画面510(
図16参照)においてユーザにより新たな画像を再提案ボタン514の選択操作が行われた場合には、ユーザ端末2の制御部450は、再提案要求情報をサーバ1に送信する。再提案要求情報を受信した場合には、ステップS610に進む。一方、再提案要求情報を受信していない場合には、ステップS607に戻る。
【0208】
ステップS610において、抽出部324は、ステップS604で生成されたユーザベクトルに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を画像情報DB340から抽出する。
【0209】
ステップS611において、情報提供部325は、ステップS611で抽出された新たな住宅画像に関する住宅画像情報(例えば、画像情報342)をユーザ端末2に送信する。この住宅画像情報は、ユーザ端末2のUI部460に選択画面520(
図17参照)を表示させるための情報である。
【0210】
[効果例]
ここで、ユーザは、好みの住宅に関して、抽象的な理想のイメージや好みを有しているものの、住宅のイメージや要望を明確に言語化することは困難であることが想定される。このため、住宅のイメージや要望等の質問をユーザに回答してもらい、このユーザの回答等に基づいて住宅事業者を提案すると、適切な住宅事業者を提案することができないおそれがある。そこで、本実施形態では、ユーザ端末2に表示された複数の住宅画像のうちからユーザの好みに応じた住宅画像を選択することで、ユーザの好みを適切に取得することが可能である。そして、ユーザの好みに応じた住宅画像に関するタグ情報を用いてユーザベクトルを生成し、このユーザベクトルと住宅事業者ベクトルとの比較結果に基づいて、ユーザに住宅事業者を提案するため、ユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0211】
[ユーザによる住宅画像の編集例]
ここで、ユーザに提供された住宅画像のうちに、ユーザの好みに合致したものがないことも想定される。この場合には、ユーザが好み住宅画像を選択することが困難となることも想定される。そこで、ユーザに提供された住宅画像をユーザの好みに合わせて一時的に編集可能とすることで、ユーザが好み住宅画像を選択しやすいようにすることが考えられる。
【0212】
[アイテム情報DBの構成例]
図19は、アイテム情報DB370に格納されているアイテム情報の格納内容を簡略化して示す図である。なお、アイテム情報DB370は、サーバ1の記憶部330に格納してもよく、サーバ1以外の外部機器に格納して用いてもよい。
【0213】
アイテム情報DB370は、住宅事業者により提供された画像を編集するためのアイテムと、このアイテムについて生成された複数のタグの特徴量とを関連付けて格納するためのデータベースである。
【0214】
具体的には、画像情報372と、タグ情報373とがアイテム識別情報371に関連付けてアイテム情報DB370に格納される。
【0215】
アイテム識別情報371は、サービス提供者が用意した各アイテムを識別するための識別情報である。なお、
図19では、説明を容易にするため、識別情報としてアイテムを示す名称のみをアイテム識別情報371に格納する例を示すが、他の識別情報を用いてもよい。
【0216】
画像情報372は、ユーザが編集可能となるようにサービス提供者が用意したアイテム画像に関する情報である。なお、
図19では、説明を容易にするため、画像のみを画像情報372に格納する例を示すが、画像に関連付けて格納されている各種属性情報(例えば、サイズ情報)を含めてもよい。
【0217】
タグ情報373は、画像情報372に格納されているアイテム画像について生成されたタグ情報である。このタグ情報については、ユーザベクトルを生成する際に用いられる。なお、
図19では、
図13に示すタグ情報343と同じ内容のタグ情報を格納する例を示すが、これらのうちの必要となる情報のみを格納して他の情報を省略してもよい。
【0218】
[ユーザによる住宅画像の編集画面例]
図20は、ユーザ端末2のUI部460に表示される編集画面700の表示例を示す図である。編集画面700は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0219】
編集画面700には、複数の住宅画像703乃至706を表示する住宅画像表示領域701と、決定ボタン702と、アイテム表示領域710とが表示される。具体的には、サーバ1の情報提供部325は、編集画面700を表示するための編集画面情報をユーザ端末2に送信する。その編集画面情報をユーザ端末2が受信すると、制御部450は、受信した編集画面情報に基づいて編集画面700をUI部460に表示させる。なお、住宅画像表示領域701は、
図15に示す住宅画像表示領域501に対応する。
【0220】
アイテム表示領域710は、アイテム情報DB370(
図19参照)にアイテム情報が格納されている各アイテム画像711乃至718を表示する領域である。ユーザは、アイテム表示領域710に表示されている所望のアイテムを、住宅画像表示領域701に表示されている所望の住宅画像に移動する移動操作をすることにより、ユーザの好みの画像を生成することが可能となる。例えば、UI部460がタッチパネルで構成されている場合には、ユーザは、所望のアイテムをタッチした状態で所望の住宅画像の位置まで移動する操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を実行することが可能である。例えば、観葉植物を示すアイテム画像712を、住宅画像703における所望の位置まで移動する操作をユーザが実行することにより、アイテム画像712を住宅画像703に配置することが可能である。この移動の遷移を矢印720で模式的に示す。また、アイテム画像が配置された住宅画像(編集された住宅画像)については、選択状態とされる。また、アイテム画像を住宅画像内に配置して合成する画像合成処理については、公知の画像処理を用いることが可能である。また、各アイテム画像については、ユーザ操作に基づいて各種画像処理(例えば、拡大縮小、3次元の角度調整、画像の追加編集)を実行可能としてもよい。これらの各画像処理についても、公知の画像処理を用いることが可能である。また、住宅画像に配置されたアイテム画像については、公知の画像処理技術を用いて、住宅画像における他の構成物との関係で適宜変形してもよい。例えば、住宅画像における各物体のサイズに基づいて、アイテム画像を拡大縮小させたり、住宅画像における各物体の傾き等に基づいて、アイテム画像の角度を調整させたりすることが可能である。
【0221】
このように、ユーザの好みに合致する住宅画像が住宅画像表示領域701に表示されてない場合には、住宅画像表示領域701に表示されている各住宅画像のうちの一部を編集して、ユーザの好みに合致する住宅画像を生成することが可能となる。なお、この編集により生成された住宅画像は、住宅事業者を選択するために一時的に生成された画像であり、住宅事業者の選択処理が終了した後に消去される。
【0222】
このように、制御部450は、UI部460の受付部461においてユーザ操作が受け付けられた場合には、そのユーザ操作に基づいて各種処理を実行する。例えば、住宅画像表示領域701に表示されている住宅画像のうちから編集対象とする住宅画像を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)がユーザにより行われると、その選択操作がされた好みの住宅画像を選択状態とする。
【0223】
また、1又は複数の住宅画像をユーザが編集した後に、ユーザが決定ボタン702を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を実行した場合には、制御部450は、ユーザにより編集された1又は複数枚の住宅画像に関する編集画像情報をサーバ1に送信する。その編集画像情報をサーバ1が受信すると、情報取得部321は、その受信した編集画像情報をタグ生成部322及びベクトル生成部323に出力する。
【0224】
[ユーザベクトルの生成例]
タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信された編集画像情報に対応する1又は複数の編集画像について、タグ情報を、画像情報DB340及びアイテム情報DB370から取得する。具体的には、タグ生成部322は、各編集画像の元の住宅画像に関連付けられているタグ情報を、画像情報DB340から取得するとともに、編集により各編集画像に付加されたアイテムに関連付けられているタグ情報を、アイテム情報DB370から取得する。そして、タグ生成部322は、その取得された各タグ情報をベクトル生成部323に出力する。
【0225】
次に、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に基づいて、編集画像情報を送信したユーザに関するユーザベクトルを生成する。この場合には、アイテムに関連付けられているタグ情報を用いる点以外は、上述したユーザベクトルの生成方法と同様であるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0226】
ここで、ユーザによりアイテムが付加されて編集された編集画像については、編集されていない住宅画像よりもユーザの好みが反映されていると考えられる。そこで、ユーザによりアイテムが付加されて編集された編集画像に関連付けられているタグ情報については、他のタグ情報よりも高い重み付けをしてユーザベクトルを生成してもよい。また、複数のアイテムが付加された編集画像となることも想定される。このような編集画像の場合には、ユーザの好みがさらに反映されていると考えられる。そこで、例えば、編集画像に付加されたアイテムの数に応じて、その編集画像に対する重み付けと、その付加されたアイテムに対する重み付けとを大きくしてユーザベクトルを生成してもよい。すなわち、編集画像に付加されたアイテムに関する各種情報(例えば、アイテムの数、住宅画像におけるアイテム画像の割合)に基づいて、その編集画像に対する重み付けと、その付加されたアイテムに対する重み付けとを変更してユーザベクトルを生成してもよい。これにより、ユーザの好みを反映したユーザベクトルを生成することが可能である。
【0227】
ここで、
図20に示すように、住宅画像にアイテムを追加して住宅画像が編集された場合には、その住宅画像におけるアイテムの位置によってスタイル及び感情が異なることも想定される。そこで、上述したスタイル及び感情に関するAIモデルを用いて、タグ生成部322は、編集画像についてスタイル及び感情に関する新たなタグ情報を生成してもよい。この場合には、ユーザにより編集された編集結果に応じたより適切なタグ情報を生成することが可能となる。
【0228】
[ユーザ端末の動作例]
図21は、ユーザ端末2による住宅画像編集処理の一例を示すフローチャートである。また、この住宅画像編集処理は、記憶部470(
図11参照)に記憶されているプログラムに基づいて、制御部450(
図11参照)により実行される。また、この住宅画像編集処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この住宅画像編集処理では、
図1乃至
図20を適宜参照して説明する。
【0229】
ステップS751において、制御部450は、編集画面情報を要求するための編集画面要求情報をサーバ1に送信する。例えば、編集画面を要求するためのユーザ操作が行われた場合に、制御部450は、編集画面要求情報をサーバ1に送信する。
【0230】
ステップS752において、制御部450は、編集画面情報をサーバ1から受信したか否かを判定する。編集画面情報を受信した場合には、ステップS753に進む。一方、編集画面情報を受信していない場合には監視を継続して行う。
【0231】
ステップS753において、制御部450は、ステップS752で受信した編集画面情報に基づいて編集画面(例えば、編集画面700(
図20参照))をUI部460に表示させる。
【0232】
ステップS754において、制御部450は、ステップS753で表示させた編集画面についてユーザ操作が受付部461により受け付けられたか否かを判定する。ユーザ操作が受け付けられた場合には、ステップS755に進む。一方、ユーザ操作が受け付けられていない場合には監視を継続して行う。
【0233】
ステップS755において、制御部450は、ステップS754で受け付けられたユーザ操作が、編集画面に表示されている住宅画像を編集するための編集操作であるか否かを判定する。例えば、アイテム表示領域710(
図20参照)に表示されている所望のアイテムを、住宅画像表示領域701(
図20参照)に表示されている所望の住宅画像に移動する移動操作が行われた場合には、ユーザ操作として編集操作が行われたと判定される。ユーザ操作が編集操作である場合には、ステップS756に進む。一方、ユーザ操作が編集操作でない場合には、ステップS757に進む。
【0234】
ステップS756において、制御部450は、ステップS754で受け付けられたユーザ操作(編集操作)に基づいて、住宅画像を編集する編集処理を実行する。例えば、アイテム表示領域710に表示されているアイテムを、住宅画像表示領域701に表示されている住宅画像に移動する移動操作がされた場合には、その移動操作に応じてアイテムを移動して住宅画像に合成する画像処理が実行される。また、例えば、住宅画像に移動したアイテムを削除する削除操作がされた場合には、その削除操作に応じたアイテムを削除する画像処理が実行される。
【0235】
ステップS757において、制御部450は、ステップS754で受け付けられたユーザ操作が、1又は複数の住宅画像が編集された後に操作される決定操作であるか否かを判定する。例えば、決定ボタン702(
図20参照)を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)が行われた場合には、ユーザ操作として決定操作が行われたと判定される。ユーザ操作が決定操作である場合には、ステップS759に進む。一方、ユーザ操作が決定操作でない場合には、ステップS758に進む。
【0236】
ステップS758において、制御部450は、ステップS754で受け付けられたユーザ操作に基づいて所定処理を実行する。例えば、住宅画像表示領域701に表示されている住宅画像を選択状態とする選択操作がされた場合には、その選択操作に応じて住宅画像を選択状態とする画像処理が実行される。
【0237】
ステップS759において、制御部450は、ユーザにより編集された1又は複数枚の住宅画像に関する編集画像情報をサーバ1に送信する。
【0238】
このように、ユーザ端末2に表示された複数の住宅画像のうちからユーザの好みに応じた住宅画像を編集可能とすることで、ユーザの主体的な編集に基づいてユーザの好みをさらに適切に表現することが可能である。このため、ユーザの編集結果に基づいてユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0239】
以上では、画像(アイテム画像)を用いて住宅画像を編集する例を示したが、ユーザにより入力(例えば手動入力、音声入力、ジェスチャ入力)されたテキスト情報を用いて住宅画像を編集してもよい。例えば、テキスト情報として「ピアノを置きたい」「ソファを置きたい」等を入力することが考えられる。この場合には、例えば、選択状態とした住宅画像について入力されたテキスト情報を反映させることが可能である。例えば、各スタイルについて学習した生成系AI(例えば、画像生成AI(例えば、Stable Diffusion、Midjourney))を用いて、入力されたテキスト情報に関する画像を生成することが可能である。そして、その生成された画像(テキスト情報に関する画像)と、選択状態とした住宅画像とを合成することで所望の編集画像を生成することが可能である。この場合には、例えば、公知の画像合成技術を用いることが可能である。これにより、入力されたテキスト情報に関するスタイルの雰囲気を踏襲して所望の編集画像を生成することが可能である。この場合については、例えば、入力されたテキスト情報の重さ(例えば文字の多さ)に応じて、その編集画像に関連付けられている重み付けと、その入力されたテキスト情報に関連付けられている重み付けとを大きくしてユーザベクトルを生成してもよい。これにより、ユーザの好みを反映したユーザベクトルを生成することが可能である。
【0240】
[ユーザにより取得された画像を用いる例]
上述したように、ユーザに提供された住宅画像のうちに、ユーザの好みに合致したものがないことも想定される。この場合には、ユーザが好み住宅画像を選択することが困難となることも想定される。そこで、ユーザにより取得された画像を用いて、ユーザの好みに応じたユーザベクトルを生成することで、ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択することが考えられる。
【0241】
[画像情報DBの構成例]
図22は、画像情報DB800に格納されている画像情報の格納内容を簡略化して示す図である。
【0242】
画像情報DB800は、ユーザ端末2の記憶部470(
図11参照)に格納されているデータベースである。また、画像情報DB800には、画像取得部430により取得された画像情報が格納される。例えば、ユーザ端末2としてスマートフォンを用いる場合には、スマートフォンに搭載されているカメラが画像取得部430に相当する。
【0243】
ユーザ端末2の制御部450は、ユーザにより画像の取得操作(例えば、静止画の撮影操作、動画の撮影操作)が行われた場合には、その取得操作に基づいて画像取得部430により取得された画像を画像ファイル(静止画ファイル、動画ファイル)として画像情報DB800に記録する。例えば、
図22に示すように、その画像ファイルが画像情報802に格納される。
【0244】
この場合に、制御部450は、その取得操作がされたタイミングに基づいて、ユーザ端末2の位置情報取得部420により取得された位置情報(例えば、緯度及び経度)をその画像ファイルに関連付けて格納する。例えば、
図22に示すように、その画像ファイルに関連付けて、取得された位置情報が位置情報803に格納される。例えば、ユーザ端末2としてスマートフォンを用いる場合には、スマートフォンに搭載されているGPS機器が位置情報取得部420に相当する。
【0245】
また、制御部450は、その取得操作がされたタイミングに基づいて、ユーザ端末2の音取得部440により取得された音声情報をその画像ファイルに関連付けて格納する。例えば、
図22に示すように、その画像ファイルに関連付けて、取得された音声情報が音声情報804に格納される。例えば、ユーザ端末2としてスマートフォンを用いる場合には、スマートフォンに搭載されているマイクが音取得部440に相当する。なお、静止画を撮影する場合に、その撮影タイミングを基準とする所定時間の音声情報をその静止画に関連付けて格納することが可能である。また、動画を撮影する場合に取得された音声情報を用いて、その動画の代表画像(例えば、最初のフレーム、特徴が最も高いフレーム)を静止画として用いてもよい。
【0246】
例えば、ユーザは、ユーザ端末2を用いてユーザの好みに合う住宅、住宅内、風景、他の被写体を撮影することにより、ユーザの好みに合う画像が画像情報DB800に格納される。そこで、画像情報DB800に格納された画像情報等を用いてユーザの好みに応じたユーザベクトルを生成することが可能である。なお、ユーザ端末2としてパーソナルコンピュータ等の据置型の機器を用いる場合には、位置情報取得部420及び画像取得部430を備えていないことも考えられる。この場合には、外部機器を位置情報取得部420及び画像取得部430として用いてもよく、撮像装置(例えば、スマートフォン、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ(例えば、カメラ一体型レコーダ))を用いて取得された画像情報等を取得して画像情報DB800に格納し、これを用いることが可能である。
【0247】
[ユーザによる好みの画像の選択例]
図23は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択画面810の表示例を示す図である。選択画面810は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0248】
選択画面810には、複数の画像821乃至826を表示する画像表示領域820と、選択画像を表示する選択画像表示領域830と、位置情報指定領域811と、音声情報指定領域812と、決定ボタン813とが表示される。具体的には、サーバ1の情報提供部325は、選択画面810を表示するための選択画面情報をユーザ端末2に送信する。その選択画面情報をユーザ端末2が受信すると、制御部450は、受信した選択画面情報に基づいて選択画面810をUI部460に表示させる。
【0249】
画像表示領域820は、ユーザ端末2の画像情報DB800に画像情報が格納されている各画像821乃至826を表示する領域である。すなわち、制御部450は、画像情報DB800に格納されている各画像情報を取得し、選択画面810の画像表示領域820に表示させる。なお、ここで表示対象とする画像については、住宅画像に限定されず、各種画像を表示することが可能である。
【0250】
ユーザは、画像表示領域820に表示されている所望の画像を、選択画像表示領域830に移動する移動操作をすることにより、ユーザの好みの画像を選択することが可能となる。例えば、UI部460がタッチパネルで構成されている場合には、ユーザは、所望の画像をタッチした状態で選択画像表示領域830まで移動する操作(例えばドラッグ&ドロップ操作)を実行することが可能である。例えば、珈琲カップが含まれる画像822を選択画像表示領域830まで移動する操作をユーザが実行することにより、画像822を選択画像表示領域830に配置することが可能である。この移動の遷移を矢印840で模式的に示す。なお、選択画像表示領域830に既に表示されている画像と他の画像とを公知の画像処理技術を用いて合成して合成画像としてもよい。また、上述した各編集技術を用いて、1又は複数の画像を編集してもよい。
【0251】
選択画像表示領域830は、ユーザ操作に基づいて選択された各画像831、832、822を表示する領域である。なお、選択画像表示領域830には、
図15、
図17で示した画面において選択状態とした各住宅画像、
図20で示した編集画面700において編集した各編集画像等を表示させてもよい。このように各種画像を表示させた場合には、ユーザ操作に基づいて、各種画像の消去操作、追加操作、編集操作を適宜実行可能としてもよい。
【0252】
図23では、
図15で選択状態とした住宅画像831、832を選択画像表示領域830に表示する例を示す。
【0253】
位置情報指定領域811は、画像表示領域820に表示されている画像に関連付けられている位置情報を使用するか否かを指定する際に操作される領域である。例えば、選択画像表示領域830に移動させた画像を選択状態とした後に、位置情報指定領域811のプルダウンボタンを選択する選択操作が実行されると、使用又は不使用を選択するための選択領域が表示され、この選択領域においてユーザが所望する操作を実行する。例えば、選択状態とした画像に関連付けられている位置情報を使用することを指定した場合には、その画像に関連付けられている位置情報を用いてユーザベクトルを生成することが可能である。一方、選択状態とした画像に関連付けられている位置情報を使用しないことを指定した場合には、その画像に関連付けられている位置情報を用いずにユーザベクトルを生成することが可能である。
【0254】
音声情報指定領域812は、画像表示領域820に表示されている画像に関連付けられている音声情報を使用するか否かを指定する際に操作される領域である。例えば、選択画像表示領域830に移動させた画像を選択状態とした後に、音声情報指定領域812のプルダウンボタンを選択する選択操作が実行されると、使用又は不使用を選択するための選択領域が表示され、この選択領域においてユーザが所望する操作を実行する。例えば、選択状態とした画像に関連付けられている音声情報を使用することを指定した場合には、その画像に関連付けられている音声情報を用いてユーザベクトルを生成することが可能である。一方、選択状態とした画像に関連付けられている音声情報を使用しないことを指定した場合には、その画像に関連付けられている音声情報を用いずにユーザベクトルを生成することが可能である。
【0255】
このように、制御部450は、UI部460の受付部461においてユーザ操作が受け付けられた場合には、そのユーザ操作に基づいて各種処理を実行する。また、1又は複数の画像を選択画像表示領域830に移動させた後に、ユーザが決定ボタン813を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を実行した場合には、制御部450は、ユーザにより選択された1又は複数枚の画像に関する選択画像情報をサーバ1に送信する。この選択画像情報には、画像情報と、位置情報(使用が指定された場合)と、音声情報(使用が指定された場合)とが含まれる。その選択画像情報をサーバ1が受信すると、情報取得部321は、その受信した選択画像情報をタグ生成部322及びベクトル生成部323に出力する。
【0256】
[ユーザベクトルの生成例]
タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信された選択画像情報に対応する1又は複数の選択画像について、タグ情報を生成する。なお、画像情報DB340に格納されている住宅画像が選択画像とされた場合には、タグ生成部322は、その住宅画像のタグ情報を画像情報DB340から取得する。
【0257】
また、ユーザ端末2の画像情報DB800に格納されている画像が選択画像である場合には、タグ生成部322は、その画像についてスタイル及び感情に関するタグ情報を生成する。例えば、上述したスタイル及び感情に関するAIモデルを用いて、その画像についてスタイル及び感情に関するタグ情報を生成することが可能である。
【0258】
また、位置情報(使用が指定された場合)と、音声情報(使用が指定された場合)とのうちの少なくとも1つが選択画像情報に含まれる場合には、それらの各情報についてスタイル及び感情に関するタグ情報を生成することが可能である。例えば、位置情報(例えば緯度経度)と、スタイル及び感情に関するタグ情報(例えば、地域毎に予め設定された情報)とを関連付けたデータベースを予めサーバ1の記憶部330に用意しておき、このデータベースを用いて、選択画像情報に含まれる位置情報に対応するタグ情報を取得することが可能である。
【0259】
また、例えば、位置情報(例えば緯度経度)と、ある場所の特性・環境イメージ(例えば、沖縄は「熱い」、鎌倉は「古都」「落ち着いている」)とを関連付けたデータベースを予めサーバ1の記憶部330に用意しておき、このデータベースを用いて、選択画像情報に含まれる位置情報に対応する特性・環境イメージ(例えば、沖縄は「熱い」、鎌倉は「古都」「落ち着いている」)を取得し、この特性・環境イメージ(例えば、「熱い」、「古都」「落ち着いている」)に関するテキスト情報を生成することが可能である。この場合には、後述するAIモデルを用いて、テキスト情報からタグ情報を生成することが可能である。
【0260】
また、例えば、音声情報と、スタイル及び感情に関するタグ情報(例えば、音の種類毎(例えば「雑音」「静か」「川のせせらぎ」「子供の声」)に予め設定された情報)とを関連付けたデータベースを予めサーバ1の記憶部330に用意しておき、このデータベースを用いて、選択画像情報に含まれる音声情報に対応するタグ情報を取得することが可能である。
【0261】
また、例えば、音声情報をテキスト情報に変換することも可能である。この場合には、後述するAIモデルを用いて、テキスト情報からタグ情報を生成することが可能である。また、位置情報、音声情報等を用いて学習したAIモデルを用いてタグ情報を生成してもよい。
【0262】
次に、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に基づいて、画像選択情報を送信したユーザに関するユーザベクトルを生成する。なお、このユーザベクトルの生成方法については、上述したユーザベクトルの生成方法と同様であるため、ここでの詳細な説明を省略する。
【0263】
なお、以上では、予め学習して生成されたAIモデルを用いてタグ情報を生成し、このタグ情報を用いてユーザベクトルを生成する例を示したが、他のAIモデルを用いてもよい。例えば、AIモデルとして、例えば、LLM(large language model:大規模言語モデル)を用いることが可能である。LLMとして、例えば、ChatGPT(Generative Pre-trained Transformer)、Bard、Llama2(Large Language Model Meta AI 2)、マルチモーダルLLM等を用いることが可能である。なお、これらは一例であり、他のAIモデルを使用してもよい。例えば、各種画像についてマルチモーダルLLMを用いてタグ情報を生成してもよい。なお、住宅画像(例えば物件画像)には、テキスト情報が付随することも考えられる。このような場合には、AIモデルを用いてそのテキスト情報に関するタグ情報を生成し、このタグ情報と、住宅画像(例えば物件画像)に関するタグ情報とを合わせたタグ情報を、ユーザベクトルの生成に用いてもよい。
【0264】
[ユーザ端末の動作例]
図24は、ユーザ端末2による画像選択処理の一例を示すフローチャートである。また、この画像選択処理は、記憶部470(
図11参照)に記憶されているプログラムに基づいて、制御部450(
図11参照)により実行される。また、この画像選択処理は、制御周期毎に常時実行される。また、この画像選択処理では、
図1乃至
図23を適宜参照して説明する。
【0265】
ステップS851において、制御部450は、選択画面情報を要求するための選択画面要求情報をサーバ1に送信する。例えば、選択画面を要求するためのユーザ操作が行われた場合に、制御部450は、選択画面要求情報をサーバ1に送信する。
【0266】
ステップS852において、制御部450は、選択画面情報をサーバ1から受信したか否かを判定する。選択画面情報を受信した場合には、ステップS853に進む。一方、選択画面情報を受信していない場合には監視を継続して行う。
【0267】
ステップS853において、制御部450は、ステップS852で受信した選択画面情報に基づいて表示される編集画面において表示する画像情報(例えば画像情報802)を画像情報DB800(
図22参照)から取得する。
【0268】
ステップS854において、制御部450は、ステップS852で受信した選択画面情報に基づいて選択画面(例えば、選択画面810(
図23参照))をUI部460に表示させる。
【0269】
ステップS855において、制御部450は、ステップS854で表示させた選択画面についてユーザ操作が受付部461により受け付けられたか否かを判定する。ユーザ操作が受け付けられた場合には、ステップS856に進む。一方、ユーザ操作が受け付けられていない場合には監視を継続して行う。
【0270】
ステップS856において、制御部450は、ステップS855で受け付けられたユーザ操作が、選択画面に表示されている画像を選択するための選択操作であるか否かを判定する。例えば、画像表示領域820(
図23参照)に表示されている画像を、選択画像表示領域830(
図23参照)に移動する移動操作が行われた場合には、ユーザ操作として選択操作が行われたと判定される。ユーザ操作が選択操作である場合には、ステップS857に進む。一方、ユーザ操作が選択操作でない場合には、ステップS858に進む。
【0271】
ステップS857において、制御部450は、ステップS855で受け付けられたユーザ操作(選択操作)に基づいて、画像を選択する選択処理を実行する。例えば、画像表示領域820(
図23参照)に表示されている画像を、選択画像表示領域830(
図23参照)に移動する移動操作がされた場合には、その移動操作に応じて画像を移動して選択画像とする画像処理が実行される。また、例えば、選択画像として選択画像表示領域830に移動された画像を削除する削除操作がされた場合には、その削除操作に応じた画像を選択画像表示領域830から削除する画像処理が実行される。
【0272】
ステップS858において、制御部450は、ステップS855で受け付けられたユーザ操作が、1又は複数の画像が選択された後に操作される決定操作であるか否かを判定する。例えば、決定ボタン813(
図23参照)を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)が行われた場合には、ユーザ操作として決定操作が行われたと判定される。ユーザ操作が決定操作である場合には、ステップS860に進む。一方、ユーザ操作が決定操作でない場合には、ステップS859に進む。
【0273】
ステップS859において、制御部450は、ステップS855で受け付けられたユーザ操作に基づいて所定処理を実行する。例えば、選択画像表示領域830に表示されている住宅画像を選択状態とする選択操作がされた場合には、その選択操作に応じて住宅画像を選択状態とする画像処理が実行される。
【0274】
ステップS860において、制御部450は、ユーザにより選択された1又は複数枚の画像に関する選択画像情報をサーバ1に送信する。
【0275】
このように、ユーザがユーザ端末2を用いて取得した画像のうちからユーザの好みに応じた画像を選択可能とすることで、ユーザの主体的な画像収集に基づいてユーザの好みをさらに適切に表現することが可能である。このため、ユーザの収集結果に基づいてユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0276】
[テキスト情報を用いる例]
以上では、主に住宅画像を用いて住宅事業者を選択する例を示した。しかし、ユーザの好みの住宅画像がユーザに提示されないことも想定される。そこで、以下では、テキスト情報を用いて住宅画像を選択する例を示す。
【0277】
[テキスト情報に基づいてユーザベクトルを生成する例]
図25は、ユーザ端末2のUI部460に表示されるテキスト入力画面900の表示例を示す図である。テキスト入力画面900は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。
【0278】
テキスト入力画面900には、複数の住宅画像902乃至904を表示する住宅画像表示領域901と、テキスト情報入力欄905と、再提案ボタン906と、決定ボタン907とが表示される。具体的には、サーバ1の情報提供部325は、ユーザ端末2からの要求に基づいて、テキスト入力画面900を表示するための画面情報をユーザ端末2に送信する。その画面情報をユーザ端末2が受信すると、制御部450は、受信した画面情報に基づいてテキスト入力画面900をUI部460に表示させる。なお、テキスト入力画面900には、ユーザ操作に基づいて、他の住宅画像を表示することが可能である。
【0279】
また、制御部450は、UI部460の受付部461においてユーザ操作が受け付けられた場合には、そのユーザ操作に基づいて各種処理を実行する。ここで、住宅画像表示領域901にユーザの好みの住宅画像が表示されないことも想定される。このような場合には、ユーザ入力(例えば、手動操作、音声入力)で好みの住宅に関する文字をテキスト情報入力欄905に入力することが可能である。
図25では、ユーザにより「木の温もりが感じられる家が好きです」が入力された場合の例を示す。なお、これは一例であり、好みの住宅に関する文字として、例えば、「伝統的なイングランド風の家」、「バッキンガム宮殿みたいな家」、「もっと近代的なデザインの家が好きです」等を入力してもよい。
【0280】
また、テキスト情報入力欄905に文字が入力された後に、ユーザが再提案ボタン906を選択する選択操作(例えば、タッチ操作)を実行した場合には、制御部450は、ユーザにより入力された文字に対応するテキスト情報をサーバ1に送信する。そのテキスト情報をサーバ1が受信すると、情報取得部321は、その受信したテキスト情報をタグ生成部322及びベクトル生成部323に出力する。なお、1又は複数の住宅画像がユーザにより選択された場合には、制御部450は、テキスト情報とともに、その選択された1又は複数枚の住宅画像に関する画像選択情報をサーバ1に送信する。
【0281】
[ユーザベクトルの生成例]
タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報に対応するタグ情報を生成する。なお、1又は複数の住宅画像がユーザにより選択された場合には、テキスト情報とともに、その選択された1又は複数枚の住宅画像に関する画像選択情報がユーザ端末2から送信される。この場合には、その画像選択情報を考慮してユーザベクトルを生成することが可能である。この例を
図28、
図29に示す。
【0282】
例えば、タグ生成部322は、テキスト情報をタグ情報に変換するための所定のデータベース(例えば、辞書データベース)を用いて、テキスト情報に対応するタグ情報を生成することが可能である。例えば、文字列と、タグ情報を構成する各要素の特徴(例えば、スタイル及び感情に関する特徴)とを関連付けた辞書データベースを用いることが可能である。そして、タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報に対応する文章に含まれる各文字列のうちから、辞書データベースに含まれる文字列を抽出し、その抽出された文字列に対応するタグ情報の特徴を辞書データベースから抽出する。また、複数の文字列が抽出された場合には、それぞれの文字列に対応するタグ情報の特徴を抽出する。そして、タグ生成部322は、抽出された1又は複数のタグ情報の特徴を集計(例えば、平均値の算出)して、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報に対応するタグ情報とする。そして、タグ生成部322は、生成されたタグ情報をベクトル生成部323に出力する。
【0283】
また、AIモデルを用いて、テキスト情報からタグ情報(ユーザベクトル)を生成することが可能である。例えば、文章と、タグ情報を構成する各要素の特徴(例えば、スタイル及び感情に関する特徴)とを関連付けた所定のタグを教師ラベルとして付与した複数のテキスト情報を学習したAIモデルを使用することが可能である。この学習方法については、
図12に示す学習方法を適用することが可能である。
【0284】
また、AIモデルとして、例えば、LLMを用いることが可能である。LLMとして、例えば、ChatGPT、Bard、Llama2等を用いることが可能である。なお、これらは一例であり、他のAIモデルを使用してもよい。例えば、ユーザにより入力されたテキスト情報に基づいて、住宅画像に関する特徴を複数のタグ毎に出力する旨の条件情報を指示情報(プロンプト)としてLLMに入力し、これに対する出力情報をタグ情報とすることが可能である。ここで、複数のタグは、上述したように、スタイル及び感情に関するタグである。
【0285】
ここでは、ChatGPTを用いてタグを提案するプロンプトの一例を示す。例えば、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報を構成する文章を用いて、複数のタグ(スタイルタグ、感情タグ)のそれぞれとの関連性に関するスコア(0~1)を出力する旨の指示情報(プロンプト)をLLMに入力し、これに対する出力情報を複数のタグ毎の特徴量とすることが可能である。なお、スタイルタグは、上述したものと同様としてもよく、例えば、洋風、和風、モダン、アメリカン、アンティーク、カントリー、シンプル、ナチュラル、北欧、インダストリアル、ウッディ等を要素としてもよい。また、感情タグは、上述したものと同様としてもよく、例えば、家族団らん・温もり、高級感・上品・ラグジュアリー、かっこいい・シック、カジュアル・ポップ、洗練・スタイリッシュ、開放感、落ち着く、派手、重厚感、かわいい等を要素としてもよい。
【0286】
次に、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に基づいて、テキスト情報を送信したユーザに関するユーザベクトルを生成する。この場合には、タグ生成部322により生成されたタグ情報を、ユーザベクトルとすることが可能である。なお、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報が複数存在する場合には、それぞれのテキスト情報毎にタグ情報が生成されるため、
図15で示した例と同様に、複数のタグ情報を用いてユーザベクトルを生成することが可能である。
【0287】
[テキスト情報に基づく住宅画像の選択例]
次に、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を画像情報DB340から抽出する。この抽出方法については、新たな画像を再提案ボタン514(
図16参照)の選択操作がされた場合における新たな住宅画像の抽出方法と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0288】
また、抽出部324は、抽出された住宅画像に関する住宅画像情報(例えば、画像情報342)を情報提供部325に出力する。そして、情報提供部325は、その住宅画像情報をユーザ端末2に送信し、ユーザ端末2は、その住宅画像情報を表示させる。
【0289】
[新たな住宅画像の選択例]
図26は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択画面910の表示例を示す図である。選択画面910は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。なお、選択画面910は、
図17に示す選択画面520のうち、上部のメッセージの一部を変形したものであり、他は選択画面520と共通する。このため、選択画面520と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
【0290】
このように、ユーザにより入力されたテキスト情報に基づいて生成されたユーザベクトルを用いて、住宅画像を新たに選択してユーザに提供することが可能である。なお、選択画面910にテキスト情報入力欄905(
図25参照)を設け、さらにテキスト情報の入力を可能としてもよい。この場合に、ユーザによりテキスト情報が入力されたときには、そのテキスト情報に基づいて、さらに新たな住宅画像をユーザに再提案することが可能である。また、これらの各処理を複数回実施することで、ユーザへのレコメンドを精緻化することが可能となる。
【0291】
なお、以上では、ユーザに提示した住宅画像のうちに、好みの画像が存在しない場合、それらの住宅画像に対して要望がある場合等に、ユーザ入力によりテキスト情報を受け付ける例を示した。ただし、これに限定されない。例えば、住宅画像が提示される前に、ユーザ入力によるテキスト情報の受け付けを可能とし、このテキスト情報に基づいて生成されたユーザベクトルを用いて、住宅画像を選択してユーザに提示することも可能である。
【0292】
[サーバの動作例]
図27は、サーバ1による住宅事業者選択処理の一例を示すフローチャートである。この住宅事業者選択処理は、
図18に示す住宅事業者選択処理の一部を変形したものである。具体的には、ステップS931乃至S934を追加したものである。この追加した点以外は、
図18に示す住宅事業者選択処理と同様であるため、
図18と共通する部分には、同一の符号を付してこれらの説明を省略する。
【0293】
ステップS931において、情報取得部321は、テキスト情報をユーザ端末2から受信したか否かを判定する。例えば、テキスト入力画面900(
図25参照)においてユーザによりテキスト情報の入力処理が行われた後に再提案ボタン906の選択操作が行われた場合には、ユーザ端末2の制御部450は、テキスト情報をサーバ1に送信する。テキスト情報を受信した場合には、ステップS932に進む。一方、テキスト情報を受信していない場合には、ステップS602に戻る。
【0294】
ステップS932において、タグ生成部322、ベクトル生成部323は、ステップS931で受信したテキスト情報に基づいてタグ情報(ユーザベクトル)を生成する。このユーザベクトルの生成方法については、上述した生成方法と同様である。
【0295】
ステップS933において、抽出部324は、ステップS932で生成されたユーザベクトルに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を画像情報DB340から抽出する。
【0296】
ステップS934において、情報提供部325は、ステップS933で抽出された新たな住宅画像に関する住宅画像情報(例えば、画像情報342)をユーザ端末2に送信する。この住宅画像情報は、ユーザ端末2のUI部460に選択画面910(
図26参照)を表示させるための情報である。
【0297】
[住宅画像及びテキスト情報に基づく住宅画像の再推薦例]
以上では、テキスト情報に基づいて生成されたユーザベクトルを用いて住宅画像をユーザに提示する例を示した。ここで、ユーザに複数の住宅画像を提示した後に、それらのうちからユーザの好みの住宅画像が選択されるとともに、それらの住宅画像についてユーザからテキスト情報による要望を受けることも想定される。そこで、以下では、ユーザにより選択された住宅画像と、ユーザに提示された住宅画像に関するユーザからの要望とに基づいて、新たなユーザベクトルを生成する例を示す。
【0298】
[選択された住宅画像とテキスト情報に基づいてユーザベクトルを生成する例]
図28は、ユーザ端末2のUI部460に表示されるテキスト入力画面950の表示例を示す図である。なお、テキスト入力画面950は、
図25に示すテキスト入力画面900と同様であり、テキスト情報入力欄905に入力された内容と、住宅画像902、903が選択状態(お気に入りボタン951、952が黒塗)とされた点とが異なり、他はテキスト入力画面900と共通する。このため、テキスト入力画面900と共通する部分には、同一の符号を付して示す。また、各情報のサーバ1への送信処理等も
図25に示す例と同様である。
【0299】
上述したように、住宅画像表示領域901にユーザの好みの住宅画像が表示されないこと、ユーザの好みの住宅画像が少ないこと、ユーザの好みの住宅画像と少し異なる住宅画像が表示されること等も想定される。このような場合には、ユーザ入力(例えば、手動操作、音声入力)でテキスト情報入力欄905に好みの住宅に関する文字を入力することが可能である。
図28では、ユーザにより「もう少し、明るい雰囲気の家を推薦してください」が入力された場合の例を示す。なお、これは一例であり、好みの住宅に関する文字として、例えば、「元の推薦結果を白紙にして、明るい雰囲気の家の画像を推薦してください」等を入力してもよい。
【0300】
[ユーザベクトルの生成例]
タグ生成部322は、ユーザ端末2から送信された画像選択情報及びテキスト情報のそれぞれに対応するタグ情報を生成する。なお、画像選択情報に基づくタグ情報の生成については、
図15等で示した例と同様である。また、テキスト情報に基づくタグ情報の生成については、
図25で示した例と同様である。また、タグ生成部322により生成されタグ情報に基づくユーザベクトル(画像選択情報に基づくユーザベクトル、テキスト情報に基づくユーザベクトル)の生成についても、上述した各生成例と同様である。
【0301】
[ユーザの要望に基づく画像選択情報及びテキスト情報の反映割合の決定例]
ここで、画像選択情報に基づいて生成されたユーザベクトル(ユーザベクトルA)と、テキスト情報に基づいて生成されたユーザベクトル(ユーザベクトルB)とを用いて、新たな住宅画像を選択するためのユーザベクトルCを生成する例を示す。
【0302】
例えば、予め設定された割合(ユーザベクトルA及びユーザベクトルBの反映割合)を用いて、ユーザベクトルCを生成することが可能である。例えば、ユーザベクトルA及びユーザベクトルBの反映割合αを用いて、以下の式1によりユーザベクトルCを求めることが可能である。なお、式1による演算方法は一例であり、他の演算方法によりユーザベクトルCを求めてもよい。
ユーザベクトルC=(1-α)×ユーザベクトルA+α×ユーザベクトルB …式1
【0303】
また、ベクトル生成部323は、タグ生成部322から出力されたタグ情報に基づいて、ユーザベクトルA及びユーザベクトルBを生成し、反映割合αと、ユーザベクトルA及びユーザベクトルBとに基づいて、ユーザベクトルCを生成する。なお、反映割合αについては、ユーザが設定してもよく、本実施形態におけるサービス提供者が設定してもよい。
【0304】
また、反映割合αについては、テキスト情報のうちの少なくとも1つに基づいて設定してもよい。例えば、AIモデルを用いて、反映割合αを設定することが可能である。例えば、反映割合と、要望文とを関連付けた所定のタグを教師ラベルとして付与した複数のテキスト情報を学習したAIモデルを使用することが可能である。
【0305】
また、AIモデルとして、例えば、LLMを用いることが可能である。LLMとして、例えば、ChatGPT、Bard、Llama2等を用いることが可能である。なお、これらは一例であり、他のAIモデルを使用してもよい。例えば、ユーザにより入力されたテキスト情報に基づいて、反映割合αを出力する旨の条件情報を指示情報(プロンプト)としてLLMに入力し、これに対する出力情報を反映割合αとすることが可能である。
【0306】
ここでは、ChatGPTを用いて反映割合αを出力するプロンプトの一例を示す。例えば、ユーザ端末2から送信されたテキスト情報を構成する文章を用いて、その文章の内容をどの程度反映させるべきか、その割合(0~1)を決めて出力する旨の指示情報(プロンプト)をLLMに入力し、これに対する出力情報を反映割合αとすることが可能である。この場合に、反映割合αの推定根拠を出力する旨の指示情報(プロンプト)をLLMに入力してもよい。
【0307】
例えば、反映割合αの決め方の例(反映割合αの推定根拠の例)として、「元の推薦結果を白紙にして、明るい雰囲気の家の画像を推薦してください」というユーザ入力がされた場合には、元の推薦結果を無視して欲しいという要求が見えるため、その文章の内容の反映割合は1.0が適切とすることを反映割合αの推定根拠とすることが可能である。また、例えば、「もう少し、明るい雰囲気の家を推薦してください」というユーザ入力がされた場合には、元の推薦結果をある程度維持した上でもう少し変更して欲しいという要求が見えるため、その文章の内容の反映割合は0.3程度が適切と考えられることを反映割合αの推定根拠とすることが可能である。また、例えば、「明るい雰囲気の家が好きです」というユーザ入力がされた場合には、元の推薦結果を維持すべきか否か判断が難しいため、その文章の内容の反映割合を0.5程度にすることを反映割合αの推定根拠とすることが可能である。
【0308】
[テキスト情報に基づく住宅画像の選択例]
次に、抽出部324は、ベクトル生成部323により生成されたユーザベクトルCに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を画像情報DB340から抽出する。この抽出方法については、新たな画像を再提案ボタン514(
図16参照)の選択操作がされた場合における新たな住宅画像の抽出方法と同様であるため、ここでの説明を省略する。
【0309】
また、抽出部324は、抽出された住宅画像に関する住宅画像情報(例えば、画像情報342)を情報提供部325に出力する。そして、情報提供部325は、その住宅画像情報をユーザ端末2に送信し、ユーザ端末2は、その住宅画像情報を表示させる。
【0310】
以上では、ユーザベクトルCに基づいて、ユーザに新たに提供するための住宅画像を抽出する例を示したが、ユーザベクトルCに基づいて、住宅事業者DB350からユーザの好みに応じた住宅事業者を抽出してもよい。この場合には、抽出された住宅事業者に関する選択住宅事業者情報(例えば、プロフィール情報352、画像情報342)がユーザ端末2に送信され、ユーザ端末2において表示される。例えば、選択事業者情報画面510(
図16参照)がUI部460に表示される。
【0311】
また、選択事業者情報画面510(
図16参照)にテキスト情報入力欄905(
図25、
図28参照)を設け、テキスト情報入力欄905に入力されたテキスト情報を用いて、ユーザの好みに応じたユーザベクトルBを生成し、既に生成されているユーザベクトルA(画像選択情報に基づいて生成されたユーザベクトル)とユーザベクトルBとを用いて、住宅画像の抽出処理、住宅事業者の抽出処理等を実行してもよい。この場合には、抽出された各情報がユーザ端末2に送信され、ユーザ端末2において表示される。
【0312】
[新たな住宅画像の選択例]
図29は、ユーザ端末2のUI部460に表示される選択画面910の表示例を示す図である。選択画面960は、制御部450の制御に基づいてUI部460に表示される。なお、選択画面960は、
図17に示す選択画面520のうち、上部のメッセージの一部を変形したものであり、他は選択画面520と共通する。このため、選択画面520と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
【0313】
このように、ユーザにより入力されたテキスト情報と、ユーザにより選択された住宅画像とに基づいて生成されたユーザベクトルCを用いて、住宅画像を新たに選択してユーザに提供することが可能である。なお、選択画面960にテキスト情報入力欄905(
図25、
図28参照)を設け、さらにテキスト情報の入力を可能としてもよい。この場合に、ユーザによりテキスト情報が入力された場合には、そのテキスト情報に基づいて、さらに新たな住宅画像をユーザに提供することが可能である。また、これらの各処理を複数回実施することで、ユーザへのレコメンドを精緻化することが可能となる。
【0314】
[サーバの動作例]
サーバ1の動作例については、
図27に示す住宅事業者選択処理を適用することが可能である。ただし、ステップS602では、画像選択情報のみを受信したか否かを判定する。また、ステップS932では、画像選択情報及びテキスト情報(又はテキスト情報のみ)に基づいて、ユーザベクトルを生成する。すなわち、画像選択情報に基づいて生成されたユーザベクトル(ユーザベクトルA)と、テキスト情報に基づいて生成されたユーザベクトル(ユーザベクトルB)とを用いて、新たな住宅画像を選択するためのユーザベクトルCを生成する。この場合に、上述した式1を用いてユーザベクトルCを生成することが可能である。
【0315】
なお、
図18、
図21、
図23、
図27で示す各処理は、本実施形態を実現するための一例を示したものであり、本実施形態を実現可能な範囲で各処理手順の一部の順序を入れ替えてもよく、各処理手順の一部を省略したり他の処理手順を追加したりしてもよい。また、それらの各処理では、サーバ1から送信された情報に基づいて、ユーザ端末2に表示される表示画面の表示状態を制御部450が制御する例を示したが、サーバ1側の制御に基づいて、ユーザ端末2に表示される表示画面の表示状態が制御されてもよい。
【0316】
このように、ユーザは、提案された住宅画像に対する改善をサーバ1にリクエストすることが可能であり、そのリクエスト内容を踏まえて要望ベクトル(ユーザベクトルB)を生成し、その要望ベクトルを用いてユーザベクトルを更新することが可能である。この更新後のユーザベクトルは、ユーザベクトルCである。このように、ユーザからのリクエスト内容を踏まえてユーザベクトルを更新することにより、ユーザは自身の要望を具体的に伝えることが可能であり、住宅画像の推薦結果によりダイレクトに影響を与えることが可能となる。この結果として、ユーザの満足度を向上させることが可能であり、ユーザの興味を持続させることが可能である。
【0317】
[住宅事業者に関連情報を提供する例]
ここで、ユーザの好みに合う住宅事業者として選択された場合には、その住宅事業者にその旨の情報が送信される。しかし、選択されなかった住宅事業者にも、ユーザの好みに関する何らかの情報(例えば、統計情報、ユーザ傾向情報)を提供してもよい。例えば、ユーザにより選択状態とされた住宅画像に関連付けられている住宅事業者に、その選択状態とされた住宅画像の種類と、その選択された数とに関する情報を提供してもよい。また、例えば、
図20に示す例において、編集がされた住宅画像に関連付けられている住宅事業者に、その編集がされた住宅画像の種類と、その編集に用いられたアイテムと、編集された数とに関する情報を提供してもよい。これらは、住宅事業者の全体の好みの統計としても用いてもよく、ユーザ傾向の解析等に用いてもよい。
【0318】
[他の機器、他のシステムにおいて処理を実行させる例]
なお、以上では、タグ情報生成処理、ベクトル生成処理、選択処理等をサーバ1(又は情報処理システムIS1)において実行する例を示したが、それらの各処理の全部又は一部を他の機器において実行してもよい。この場合には、それらの各処理の一部を実行する各機器により情報処理システムが構成される。例えば、他のサービス会社の管理による情報処理装置、ユーザが使用可能な機器(例えば、ユーザ端末2、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ)、インターネット等の所定のネットワークを介して接続可能なサーバ等の各種情報処理装置、各種電子機器を用いて各処理の少なくとも一部を実行させることができる。また、各DBに格納されている情報については、外部記憶装置において管理し、その外部記憶装置から取得して用いるようにしてもよい。
【0319】
また、サーバ1(又は情報処理システムIS1)の機能を実行可能な情報処理システムの一部(又は全部)については、インターネット等の所定のネットワークを介して提供可能なアプリケーションにより提供されてもよい。このアプリケーションは、例えばSaaS(Software as a Service)である。
【0320】
[本実施形態の構成例及びその効果例]
情報処理システムIS1は、ユーザが使用するユーザ端末2(電子機器の一例)と、ユーザ端末2に画像情報を提供することが可能なサーバ1(情報処理装置の一例)とを含む情報処理システムである。情報処理システムIS1は、住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する住宅の特徴と住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者DB350(住宅事業者データベースの一例)と、ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とをユーザ端末2から取得する情報取得部321(取得部の一例)と、そのテキスト情報に基づいてユーザの好みに関するスタイル及び感情のそれぞれの特徴(第1特徴)を生成し、その画像に基づいてその画像に含まれるもの(例えば、住宅に関する物体)のスタイル及び感情に関する画像の特徴(第2特徴)を生成し、そのテキスト情報に基づいて第1特徴及び第2特徴のそれぞれの重み(例えば、反映割合α)を生成するタグ生成部322、ベクトル生成部323(特徴生成部の一例)と、その重みと第1特徴と第2特徴とに基づいて生成されたユーザの好みを示す特徴情報(例えば、ユーザベクトルC)と、住宅の特徴(例えば、住宅事業者ベクトル)とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちからユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する抽出部324(選択部の一例)とを備える。なお、第1特徴は、画像情報に基づいて生成されるタグ情報(又はこれに対応するユーザベクトルA)であり、第2特徴は、テキスト情報に基づいて生成されるタグ情報(又はこれに対応するユーザベクトルB)である。また、ユーザベクトルAとユーザベクトルBと反映割合αとに基づいて、式1によりユーザベクトルCが算出される。
【0321】
この構成によれば、ユーザにより入力されたテキスト情報と、ユーザにより選択された住宅画像とに基づいて生成されたユーザベクトルCを用いて、ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択することが可能である。このため、ユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0322】
情報処理システムIS1は、ユーザが使用するユーザ端末2(電子機器の一例)と、ユーザ端末2に画像情報を提供することが可能なサーバ1(情報処理装置の一例)とを含む情報処理システムである。情報処理システムIS1は、住宅事業者により施工された住宅のスタイル及び感情に関する住宅の特徴と住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者DB350(住宅事業者データベースの一例)と、ユーザの好みに応じた画像をユーザ端末2から取得する情報取得部321(取得部の一例)と、その画像に基づいてその画像に含まれるもの(例えば、住宅に関する物体)のスタイル及び感情に関する画像の特徴を生成するタグ生成部322、ベクトル生成部323(特徴生成部の一例)と、その画像の特徴(例えば、タグ情報、ユーザベクトル)と、住宅事業者DB350の住宅の特徴(例えば、住宅事業者ベクトル)とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちからユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する抽出部324(選択部の一例)とを備える。また、本実施形態に係る情報処理方法は、それらの各処理を含む情報処理方法である。また、本実施形態に係るプログラムは、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。言い換えると、本実施形態に係るプログラムは、サーバ1が実行可能な各機能をコンピュータに実現させるプログラムである。
【0323】
この構成によれば、ユーザの好みの画像をユーザ端末2から取得し、この取得された画像に含まれる住宅等のスタイル及び感情に関する画像の特徴と、住宅事業者DB350の住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちからユーザの好みに応じた住宅事業者を選択することが可能である。このため、ユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0324】
また、情報取得部321(取得部の一例)は、ユーザの好みに応じた複数の画像をユーザ端末2(電子機器の一例)から取得する。また、情報処理システムIS1は、複数の画像のそれぞれの特徴に基づいて、スタイル及び感情に関するユーザの好みを示すユーザベクトル(特徴情報の一例)を生成するベクトル生成部323(特徴情報生成部の一例)をさらに備える。また、抽出部324(選択部の一例)は、ユーザベクトルと、住宅事業者DB350の住宅の特徴(住宅事業者ベクトル)とを比較した比較結果に基づいて、ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する。
【0325】
この構成によれば、ユーザの好みの複数の画像をユーザ端末2から取得し、この取得された複数の画像のそれぞれの特徴に基づいて生成されたユーザベクトルと、住宅事業者DB350の住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちからユーザの好みに応じた住宅事業者を選択することが可能である。このため、ユーザの好みに応じたより適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0326】
また、情報処理システムIS1は、抽出部324(選択部の一例)により選択された住宅事業者に関する住宅事業者情報を表示するための表示情報をユーザ端末2(電子機器の一例)に送信する情報提供部325をさらに備える。また、ユーザ端末2は、その表示情報に基づいて住宅事業者情報をUI部460(表示部の一例)に表示させる表示制御を実行する制御部450を備える。
【0327】
この構成によれば、ユーザの好みの画像に基づいて、複数の住宅事業者のうちから選択されたユーザの好みに応じた住宅事業者を、ユーザは、ユーザ端末2のUI部460で視覚的に容易に確認することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0328】
また、情報処理システムIS1は、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報DB340(画像情報データベース)と、画像情報DB340に格納されている住宅画像情報を表示するための表示情報をユーザ端末2(電子機器の一例)に送信する情報提供部325とをさらに備える。情報取得部321(取得部の一例)は、住宅画像情報に基づいてユーザ端末2(電子機器の一例)に表示された住宅画像のうちからユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、ユーザの好みに応じた画像としてユーザ端末2から取得する。
【0329】
この構成によれば、画像情報DB340に格納されている住宅画像情報をユーザ端末2のUI部460に表示させることが可能である。このため、ユーザは、ユーザ端末2のUI部460に表示された住宅画像情報を視覚的に容易に確認することが可能であり、これらのうちから好みの住宅画像情報を容易に選択することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0330】
また、ユーザ端末2(電子機器の一例)は、サーバ1(情報処理装置の一例)から送信された表示情報に基づいて住宅画像情報に対応する住宅画像をUI部460(表示部の一例)に表示させる表示制御と、UI部460に表示された住宅画像がユーザ操作に基づいて編集された編集住宅画像に関する編集画像情報をサーバ1に送信する送信制御とを実行する制御部450を備える。また、情報処理システムIS1の情報取得部321(取得部の一例)は、ユーザ端末2から送信された編集画像情報に対応する画像を、ユーザの好みに応じた画像として取得する。
【0331】
この構成によれば、ユーザ端末2に表示された住宅画像についてユーザの好みに応じた編集を可能とすることで、ユーザの主体的な編集に基づいてユーザの好みをさらに適切に表現することが可能である。このため、ユーザの編集結果に基づいてユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0332】
また、ユーザ端末2(電子機器の一例)は、画像取得部430により取得された画像を格納する画像情報DB800(画像情報データベースの一例)と、画像情報DB800に格納されている画像をUI部460(表示部の一例)に表示させる表示制御と、UI部460に表示された画像のうちからユーザ操作に基づいて選択された画像に関する選択画像情報をサーバ1(情報処理装置の一例)に送信する送信制御とを実行する制御部450とを備える。また、情報処理システムIS1の情報取得部321(取得部の一例)は、ユーザ端末2から送信された選択画像情報に対応する画像を、ユーザの好みに応じた画像として取得する。
【0333】
この構成によれば、ユーザがユーザ端末2(又は他の外部機器)を用いて取得した画像のうちからユーザの好みに応じた画像を選択可能とすることで、ユーザの主体的な画像収集に基づいてユーザの好みをさらに適切に表現することが可能である。このため、ユーザの収集結果に基づいてユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0334】
また、サーバ1(情報処理装置の一例)のタグ生成部322(特徴生成部の一例)は、対象画像に含まれるものに関する特徴を抽出するAIモデルを用いて、スタイル及び感情に関する画像の特徴を抽出する。
【0335】
この構成によれば、ユーザ端末2から送信されたユーザの好みに応じた任意の画像について、スタイル及び感情に関する画像の特徴を抽出することが可能である。このため、ユーザの好みに応じた適切な住宅事業者を提案することが可能となる。すなわち、直感的で分かりやすく、ユーザの住宅選択を支援することが可能となる。
【0336】
また、情報処理システムIS1は、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報DB340(画像情報データベース)と、画像情報DB340に格納されている住宅画像情報を表示するための表示情報をユーザ端末2(電子機器の一例)に送信する情報提供部325とをさらに備える。また、情報取得部321(取得部の一例)は、住宅画像情報に基づいてユーザ端末2のUI部460に表示された住宅画像のうちから、ユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、ユーザの好みに応じた画像としてユーザ端末2から取得する。また、情報提供部325は、その選択された住宅事業者以外の新たな住宅事業者の再提案を要求する再提案要求がユーザ端末2から送信された場合には、タグ生成部322、ベクトル生成部323(特徴生成部の一例)により生成された画像の特徴(例えば、タグ情報、ユーザベクトル)に基づいて、画像情報DB340に格納されている住宅画像情報のうちから、ユーザの好みに応じた住宅画像として抽出された住宅画像情報を表示するための表示情報をユーザ端末2に送信する。
【0337】
この構成によれば、ユーザに提案した住宅事業者以外の新たな住宅事業者の再提案を要求する再提案要求をユーザがユーザ端末2を用いて実行可能となる。これにより、ユーザの好みではない住宅事業者が提案された場合でも、ユーザの好みに応じた住宅事業者の再提案を容易に要求することが可能である。この場合に、住宅事業者の選択のために用いる住宅画像を、ユーザにより一度選択された画像の特徴に基づいて選択することが可能であるため、ユーザの好みに近い住宅画像をユーザに提供することが可能である。このため、ユーザの好みに応じたより適切な住宅事業者を提案することが可能となる。
【0338】
サーバ1(情報処理装置の一例)は、ユーザの好みに応じた画像を取得する情報取得部321(画像取得部の一例)と、その画像に関する特徴を取得するタグ生成部322、ベクトル生成部323(特徴取得部の一例)と、その画像に関する特徴と、複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された住宅に関する住宅事業者毎の特徴とを比較した比較結果に基づいて、複数の住宅事業者のうちから、ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する抽出部324(選択部の一例)とを備える。また、本実施形態に係る情報処理方法は、それらの各処理を含む情報処理方法である。また、本実施形態に係るプログラムは、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。言い換えると、本実施形態に係るプログラムは、サーバ1が実行可能な各機能をコンピュータに実現させるプログラムである。例えば、タグ生成部322は、情報取得部321により取得された画像に関する特徴(タグ情報)を取得する。また、ベクトル生成部323は、タグ生成部322により生成されたタグ情報に基づいて、ユーザベクトルを生成する。
【0339】
なお、本実施形態の各処理は、各種の処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムに基づいて実行される。本実施形態は、それらの各処理を実行する機能を実現するプログラム、そのプログラムを記憶する記録媒体の実施形態としても把握することができる。例えば、情報処理装置、電子機器等に新機能を追加するためのアップデート処理により、そのプログラムを各機器の各記憶装置に記憶させることができる。これにより、そのアップデートされた各装置に本実施形態で示した各処理を実施させることが可能となる。
【0340】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
【符号の説明】
【0341】
1…サーバ、11…制御部、60…画像情報取得部、62…タグ情報取得部、64…ベクトル生成部、66…住宅事業者選択部、400…住宅事業者DB、2…ユーザ端末、200…制御部、220…表示画像管理部、222…画像選択受付部、224…住宅事業者情報取得部、3-1乃至3-n…住宅事業者端末、IS1…情報処理システム、310…通信部、320…制御部、321…情報取得部、322…タグ生成部、323…ベクトル生成部、324…抽出部、325…情報提供部、330…記憶部、340…画像情報DB、350…住宅事業者DB、360…タグ情報DB、410…通信部、420…位置情報取得部、430…画像取得部、440…音取得部、450…制御部、460…UI部、461…受付部、462…出力部、470…記憶部
【手続補正書】
【提出日】2024-05-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、
前記ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを前記電子機器から取得する取得部と、
前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成部と、
前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムであって、
前記住宅事業者データベースには、前記住宅の特徴として、前記住宅のスタイル及び感情に関する特徴が格納され、
前記生成部は、前記第1特徴として、前記ユーザの好みに関するスタイル及び感情のそれぞれの特徴を生成し、前記第2特徴として、前記画像に含まれるもののスタイル及び感情に関する特徴を生成する
情報処理システム。
【請求項3】
ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、
前記ユーザの好みに応じた画像を前記電子機器から取得する取得部と、
前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、
前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記住宅事業者データベースには、前記住宅の特徴として、前記住宅のスタイル及び感情に関する特徴が格納され、
前記特徴生成部は、前記画像の特徴として、前記画像に含まれるもののスタイル及び感情に関する特徴を生成する
情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記取得部は、前記ユーザの好みに応じた複数の画像を前記電子機器から取得し、
前記複数の画像のそれぞれの特徴に基づいて、前記スタイル及び前記感情に関する前記ユーザの好みを示す特徴情報を生成する特徴情報生成部をさらに備え、
前記選択部は、前記特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する
情報処理システム。
【請求項6】
請求項3又は4に記載の情報処理システムであって、
前記選択部により選択された住宅事業者に関する住宅事業者情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部をさらに備え、
前記電子機器は、前記表示情報に基づいて前記住宅事業者情報を表示部に表示させる表示制御を実行する制御部を備える
情報処理システム。
【請求項7】
請求項3又は4に記載の情報処理システムであって、
前記複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を前記複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている前記住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部と、をさらに備え、
前記取得部は、前記住宅画像情報に基づいて前記電子機器に表示された住宅画像のうちから前記ユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として前記電子機器から取得する
情報処理システム。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理システムであって、
前記電子機器は、
前記表示情報に基づいて前記住宅画像情報に対応する住宅画像を表示部に表示させる表示制御と、
前記表示部に表示された住宅画像がユーザ操作に基づいて編集された編集住宅画像に関する編集画像情報を前記情報処理装置に送信する送信制御とを実行する制御部を備え、
前記取得部は、前記電子機器から送信された前記編集画像情報に対応する画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として取得する
情報処理システム。
【請求項9】
請求項3又は4に記載の情報処理システムであって、
前記電子機器は、
画像取得部により取得された画像を格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている画像を表示部に表示させる表示制御と、前記表示部に表示された画像のうちからユーザ操作に基づいて選択された画像に関する選択画像情報を前記情報処理装置に送信する送信制御とを実行する制御部と、を備え、
前記取得部は、前記電子機器から送信された前記選択画像情報に対応する画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として取得する
情報処理システム。
【請求項10】
請求項4又は5に記載の情報処理システムであって、
前記特徴生成部は、対象画像に含まれるものに関する特徴を抽出するAIモデルを用いて、前記スタイル及び前記感情に関する前記画像の特徴を抽出する
情報処理システム。
【請求項11】
請求項3又は4に記載の情報処理システムであって、
前記複数の住宅事業者のそれぞれにより施工された各住宅に関する住宅画像情報を複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する画像情報データベースと、
前記画像情報データベースに格納されている住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する情報提供部と、をさらに備え、
前記取得部は、前記住宅画像情報に基づいて前記電子機器に表示された住宅画像のうちから前記ユーザによるユーザ操作に基づいて選択された住宅画像を、前記ユーザの好みに応じた画像として前記電子機器から取得し、
前記情報提供部は、前記選択された住宅事業者以外の新たな住宅事業者の再提案を要求する再提案要求が前記電子機器から送信された場合には、前記特徴生成部により生成された前記画像の特徴に基づいて、前記画像情報データベースに格納されている住宅画像情報のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅画像として抽出された住宅画像情報を表示するための表示情報を前記電子機器に送信する
情報処理システム。
【請求項12】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能な情報処理装置であって、
ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを取得する取得部と、
前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成部と、
前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理装置。
【請求項13】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能な情報処理装置であって、
ユーザの好みに応じた画像を取得する取得部と、
前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、
前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部と
を備える情報処理装置。
【請求項14】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能なコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを取得すると、前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成処理と、
前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択処理と
を含む情報処理方法。
【請求項15】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能なコンピュータに実行させる情報処理方法であって、
ユーザの好みに応じた画像を取得すると、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成処理と、
前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択処理と
を含む情報処理方法。
【請求項16】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、
ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを取得すると、前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成手順と、
前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項17】
住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能なコンピュータに実行させるプログラムであって、
ユーザの好みに応じた画像を取得すると、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成手順と、
前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明の一態様は、ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、前記ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを前記電子機器から取得する取得部と、前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成部と、前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部とを備える情報処理システム、その情報処理システムを構成する情報処理装置、それらの各処理を含む情報処理方法、及び、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、本発明の一態様は、ユーザが使用する電子機器と、前記電子機器に画像情報を提供することが可能な情報処理装置とを含む情報処理システムであって、住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納する住宅事業者データベースと、前記ユーザの好みに応じた画像を前記電子機器から取得する取得部と、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部とを備える情報処理システム、その情報処理システムを構成する情報処理装置、それらの各処理を含む情報処理方法、及び、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、本発明の一態様は、住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能な情報処理装置であって、ユーザの好みに応じて選択された画像と、当該画像に対する要望を示すテキスト情報とを取得する取得部と、前記テキスト情報に基づいて前記ユーザの好みに関する第1特徴を生成し、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴である第2特徴を生成し、前記テキスト情報に基づいて前記第1特徴及び前記第2特徴のそれぞれの重みを生成する生成部と、前記重みと前記第1特徴と前記第2特徴とに基づいて生成された前記ユーザの好みを示す特徴情報と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部とを備える情報処理装置、これを含む情報処理システム、それらの各処理を含む情報処理方法、及び、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
また、本発明の一態様は、住宅事業者により施工された住宅の特徴と前記住宅事業者とを複数の住宅事業者毎に関連付けて格納するデータベースを扱うことが可能な情報処理装置であって、ユーザの好みに応じた画像を取得する取得部と、前記画像に基づいて前記画像に含まれるものに関する前記画像の特徴を生成する特徴生成部と、前記画像の特徴と、前記住宅の特徴とを比較した比較結果に基づいて前記複数の住宅事業者のうちから前記ユーザの好みに応じた住宅事業者を選択する選択部とを備える情報処理装置、これを含む情報処理システム、それらの各処理を含む情報処理方法、及び、それらの各処理をコンピュータに実行させるプログラムである。