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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097346
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】人形体
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/16 20060101AFI20240710BHJP
   A63H 33/08 20060101ALI20240710BHJP
   A63H 33/26 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
A63H3/16
A63H33/08 E
A63H33/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024077908
(22)【出願日】2024-05-13
(62)【分割の表示】P 2022159153の分割
【原出願日】2022-09-30
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)ウェブサイトの掲載開始日及びウェブサイトの掲載アドレス (ア)・掲載開始日:令和4年9月1日 ・掲載アドレス https://gashapon.jp/products/detail.html?jan_code=4549660777373000 ガシャポン公式サイト (イ)・掲載開始日:令和4年9月29日 ・掲載アドレス https://twitter.com/Gashapon_Bandai/status/1575395018751102976 ガシャポン公式twitterアカウント (2)刊行物の発売日及びその名称 (ア)・発売日:令和4年8月25日 ・名称:月刊ホビージャパン2022年10月号 (3)公開日(発売日)及び発売場所 (ア)・公開日(発売日):令和4年9月25日 ・発売場所:日本全国に設置されている「ガシャポン」筐体
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】鬼澤 正和
(57)【要約】
【課題】商品として提供し易く、興趣性の高い人形体を提供する。
【解決手段】人形体1は、外部ユニット10を装着可能な内部ユニット20と、内部ユニット20及び外部ユニット10を支持可能な支持部30と、を含み、内部ユニット20は、外部ユニット10を装着した第1状態2Fcにおいて、人形体1の外観の一部を構成し、且つ外部ユニット10を装着していない第2状態2Fuにおいて、人形体1の外観の基本的形状を構成し、支持部30は、内部ユニット20を直接的に支持し、外部ユニット10を間接的に支持するように構成している。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人形体であって、
外部ユニットを装着可能な内部ユニットと、
前記内部ユニット及び前記外部ユニットを支持可能な支持部と、
前記内部ユニットの後方側から装着可能な発光ユニットと、を含み、
前記内部ユニットは、前記外部ユニットを装着した第1状態において、前記人形体の外
観の一部を構成し、且つ前記外部ユニットを装着していない第2状態において、前記支持
部とともに前記人形体の外観の全部を構成し、
前記内部ユニットは、装着された前記発光ユニットを保持可能な保持部を含み、
前記外部ユニットは、装着された前記発光ユニットを保持可能な前記保持部を覆わず、
前記内部ユニットの後方側よりも前方側を多く覆うように構成し、
前記支持部は、前記内部ユニットを直接的に支持し、前記外部ユニットを間接的に支持
するように構成している、
人形体。
【請求項2】
請求項1に記載の人形体であって、
前記支持部は、前記第1状態及び前記第2状態において、前記人形体の外観の一部を構
成している、
人形体。
【請求項3】
請求項2に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、その一部においてのみ前記外部ユニットを装着可能に構成してい
る、
人形体。
【請求項4】
請求項1に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、前記人形体の後部よりも前部において、前記外部ユニットの装着
領域が大きく構成されている、
人形体。
【請求項5】
請求項1に記載の人形体であって、
前記支持部は、前記内部ユニットと一体として構成されている、
人形体。
【請求項6】
請求項1に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、頭部、及び胴部を含み、腕部、及び脚部を含まない、
人形体。
【請求項7】
請求項6に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、前記頭部の全周において、前記外部ユニットを装着可能、且つ、
前記胴部の全周の一部においてのみ、前記外部ユニットを装着可能に構成されている、
人形体。
【請求項8】
請求項6に記載の人形体であって、
前記内部ユニットの前記胴部は、その最大幅が前記支持部の最大幅と同等又は同等以下
となるように構成されている、
人形体。
【請求項9】
請求項6に記載の人形体であって、
前記内部ユニットの前記胴部は、その最小幅が前記支持部の最小幅と同等又は同等以下
となるように構成されている、
人形体。
【請求項10】
請求項6に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、前記外部ユニットの装着により、前記頭部、及び前記胴部の厚み
が厚くなるように構成されている、
人形体。
【請求項11】
請求項6に記載の人形体であって、
前記内部ユニットの前記胴部は、胸部、腹部、腰部を含み、
前記腹部は、前記胸部から前記腰部に向かって狭まる形状を成している、
人形体。
【請求項12】
請求項11に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、前記腹部についてはその前部の一部においてのみ、前記外部ユニ
ットを装着可能に構成されている、
人形体。
【請求項13】
請求項11に記載の人形体であって、
前記腹部は、前記胸部と前記腰部とを連結する第1連結部と第2連結部とを含んでいる

人形体。
【請求項14】
請求項13に記載の人形体であって、
前記第1連結部、及び前記第2連結部は、揺動可能に構成されている、
人形体。
【請求項15】
請求項13に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、前記第1状態において、前記第1連結部及び前記第2連結部を外
部から視認可能に構成されている、
人形体。
【請求項16】
請求項1に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、首部、胸部、及び腹部を含み、
前記首部が前記発光ユニットを保持可能な第1保持部を含み、
前記胸部及び前記腹部が前記発光ユニットを保持可能な第2保持部を含んでいる、
人形体。
【請求項17】
請求項16に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、頭部を含み、
前記頭部には、前記第1保持部から前記頭部上端に通じる第1貫通孔が形成され、
前記内部ユニットは、前記頭部の前記第1貫通孔の近傍において、第1光透過部が設け
られている、
人形体。
【請求項18】
請求項16に記載の人形体であって、
前記第2保持部には、第2貫通孔が形成され、
前記内部ユニットは、前記第2保持部の前部において、第2光透過部が設けられている

人形体。
【請求項19】
請求項1に記載の人形体であって、
前記内部ユニットは、頭部、及び胴部を含み、
前記人形体は、物品供給装置から供給可能な第1形態と、物品供給装置から供給不可能
な第2形態とをとり得、
前記第1形態は、前記胴部から前記頭部を分離した前記内部ユニットを保護ユニットで
覆った形態であり、
前記第2形態は、前記頭部を前記胴部に装着した前記内部ユニットを保護ユニットで覆
わない形態である、
人形体。
【請求項20】
請求項19に記載の人形体であって、
前記第1形態は、転動可能な形態であり、前記第2形態は、転動不可能な形態である、
人形体。
【請求項21】
請求項20に記載の人形体であって、
前記支持部は、第1形態において、前記頭部に装着可能なパーツを収容可能に構成され
ている、
人形体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人形体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、組み立て形態の人形体としては、例えば、特許文献1には、多様な形状を有する複数種類からなり、所定位置にボールジョイントの一方を構成するボール部と、このボール部を収容、保持可能なボール収容部とが形成された本体ブロックを、ボール部とボール収容部との連結により、ボール部とボール収容部との間で少なくとも可動に保持させ、あるいは解除自在にロックされ保持された状態で多数個を連結することで、所定形状の対象物を創作するようにした構成、が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-262944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、ロボットや動物等の各種形状の対象物を形創るのに、ブロック部材の嵌合・連結にて構成するものであることから、複雑でリアルな構造の再現に問題があった。また、連結する各部品は、射出成型のランナー枠に取り付けられた状態で提供されているので、商品として物品供給装置による自動販売に適した形状となっていない。
【0005】
本発明は、商品として提供し易く、興趣性の高い人形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の人形体は、人形体であって、外部ユニットを装着可能な内部ユニットと、内部ユニット及び外部ユニットを支持可能な支持部と、を含み、内部ユニットは、外部ユニットを装着した第1状態において、人形体の外観の一部を構成し、且つ外部ユニットを装着していない第2状態において、人形体の外観の基本的形状を構成し、支持部は、内部ユニットを直接的に支持し、外部ユニットを間接的に支持するように構成している、ものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、商品として提供し易く、興趣性の高い人形体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一態様の人形体の第2形態における正面図である。
図2図1に示す人形体を後方側から見た背面図である。
図3図1に示す人形体を正面側から見た斜視図であって、(a)は、人形体の第2形態の斜視図であり、(b)は、外部ユニットのみの組み上げ状態を示す斜視図である。
図4図1に示す人形体を後方側から見た斜視図である。
図5】人形体において、内部ユニットの組み上がり状態を正面側から見た斜視図である。
図6】人形体において、内部ユニットの組み上がり状態を後方側から見た斜視図である。
図7】内部ユニットを3つの部分に分離した状態を示す斜視図である。
図8】人形体における支持部を示す概略斜視図である。
図9】支持部の裏面側の収納構造を示す斜視図である。
図10】胸部を下方側から見たときの内部構造で、発光ユニットの第1保持部を示す下面斜視図である。
図11】頭部の第1光透過部及びその周辺の概略構造を示す分解斜視図である。
図12】腹部の第2光透過部及び発光ユニットの第2保持部を示す分解斜視図である。
図13】発光構造の全体構成を示す概略構成図である。
図14】人形体における外部ユニット、及び内部ユニットを分離した状態で示す斜視図である。
図15】人形体が保護ユニットに収められた一態様の第1形態を示す概略斜視図である。
図16】内部ユニットの腹部、及び腰部の分解斜視図である。
図17】内部ユニットの胸部の分解斜視図である。
図18】内部ユニットの頭部の分解斜視図である。
図19】外部ユニットの胴部の前方側及び上方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図20】外部ユニットの胴部の側方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図21】外部ユニットの胴部の側方下部のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図22】外部ユニットの胴部の後方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図23】頭部の組み立ての一例を示す斜視図である。
図24】人形体の組み立てにおいて、組み立てられた頭部を胴部に接続する一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の人形体の一態様について、図を参照して説明する。
なお、以下の説明において、向きについて説明する場合は、前後(前方或いは後方)、左右(右側或いは左側)、上下(下方或いは上方)、等の記載をするが、これは、人形体の第2形態(組立状態)における向きを基準として記載する。また、各図(第1形態の図15は除く)には、前、後、左、右、上、下、を矢印にて明示する。
【0010】
図1は、本発明の一態様の人形体の組立状態の第2形態における正面図であり、図2は、人形体を後方側から見た背面図である。また、図3は、人形体を正面側から見た全体の斜視図及び外部ユニットのみを組み上がた状態を示す斜視図である。図4は、人形体を後方側から見た斜視図である。
【0011】
図1から図4に示す人形体1は、アニメーション等に登場する戦士型の人型ロボットを模したものであって、腕部、及び脚部を含まない胸像タイプのものである。この人形体1は、その構成部品が後述するように細かく分かれた構成となっており、各部品が分解と組立が自由にできる。例えば、図1図4に示すように、略すべての部品を組み上げた完成状態の第2形態(以下、この完成形態を「第1状態」として符号2Fcで表す)において、人形体1の最外殻の主として装甲部分を模した外部ユニット10(図3の(b)参照)と、外部ユニット10を装着可能な内部ユニット20(図5参照)と、内部ユニット20及び外部ユニット10を支持可能な支持部30(図8参照)と、を有している。
外部ユニット10は、図3に示すように人形体1の頭部から胸部にかけては覆う構成とはなっているものの、その下方部分においては、内部ユニット20の胴部20Bの一部分を露出させる構造となっている。このように、内部ユニット20は、外部ユニット10が装着された第1状態2Fcにおいて、人形体1の外観の一部を構成する部分となっている。
【0012】
外部ユニット10は、内部ユニット20に対し、頭部20Hの全周において略全面を覆うように装着される。また、外部ユニット10は、胴部20Bへの装着については、前掲の如くその一部においてのみ、例えば、肩部分から胸部20i並びに腹部20j(図5参照)の一部を覆うように構成されている。言い換えると、内部ユニット20は、その一部においてのみ外部ユニット10を装着可能な構成となっている。また、内部ユニット20の露出度合いは、人形体1の前方側と後方側において、外部ユニット10の装着面積が異なっている。例えば、外部ユニット10の装着領域は、人形体1における装甲部材であることから、前方側を多く覆う構造を演出し、人形体1の後部よりも前部の方が大きく構成されている。また、人形体1は、内部ユニット20の外側に外部ユニット10を装着する構造であるので、内部ユニット20の頭部20H、及び肩部分から胴部20Bの胸部20iにかけた領域(図5及び図6参照)の厚みが厚くなる。
【0013】
内部ユニット20の胴部20Bは、図2に示すように、その最大幅W1(肩部分の幅)が支持部30の最大幅W2と同等又は同等以下となるように構成されている。また、内部ユニット20の胴部20Bは、そのくびれた部分の最小幅W3が支持部30の最小幅W4と同等又は同等以下となるように構成されている。
【0014】
図5は、内部ユニット20の組み上がり状態を正面側から見た斜視図であり、図6は、内部ユニット20の組み上がり状態を後方側から見た斜視図である。また、図7は、内部ユニット20を3つの部分に分離した状態を示す斜視図である。
図5、及び図6に示すように、外部ユニット10を装着していない未完成の第2形態(以下、この未完成形態を「第2状態」として符号2Fuで表す)において、内部ユニット20は、人形体1の概ねの外観を表すことができる基本的な外観を構成している。また、内部ユニット20は、人形体1のロボットの内部構造らしさ、例えば、骨格構造や駆動構造を表現した凹凸が、外部ユニット10(図3及び図4を参照)よりも多く構成されている。この凹凸構造は、後述するように、細かな部品を組み立てることによって、単に表面的な凹凸ではなくリアルな構造として構成されている。
【0015】
内部ユニット20は、頭部20H、及び胴部20Bを有し、前掲したように、腕部、及び脚部を含まない構成である。また、図7に示すように、内部ユニット20は、例えば、上下方向において3つに分離することができる。また、内部ユニット20の胴部20Bは、胸部20i、腹部20j、腰部20kをから構成される。また、腹部20jは、胸部20iから腰部20kに向かって狭まる形状を成し、また、腹部20jについてはその前部の一部においてのみ、外部ユニット10を装着可能に構成されている。
【0016】
また、腹部20jには、胸部20iと腰部20kとを連結する部材である、第1連結部41、及び第2連結部42が左右両側に設けられる。この第1連結部41、及び第2連結部42は、例えばシリンダなどの駆動構造を模した形状であり、第1状態2Fc(図1参照)において、前面側からも良く見えるように構成され、胸部20iから腰部20kに向かってシリンダシャフトが狭まる傾斜に設けられている。この第1連結部41、及び第2連結部42は、後述する構成(図16参照)によって、例えば、それぞれの連結上端部分を支点にして左右方向に揺動可能に構成されている。
【0017】
図8は、図3に示す人形体1における支持部30を示す概略斜視図である。図9は、支持部30の裏面側の収納構造を示す斜視図である。
支持部30は、前掲したように、内部ユニット20の下部に配置されており、内部ユニット20と一体として構成される。そして、支持部30の一部は、内部ユニット20から露出した構造となっている。すなわち、支持部30は、第1状態2Fc及び第2状態2Fuにおいて、人形体1の外観の一部を構成している。また、支持部30は、図8に示すように、内部ユニット20の腰部20kの部分に埋没するように当該腰部20kに係合しており、内部ユニット20を直接的に支持する構成である。また、支持部30は、外部ユニット10とは、直接連結されておらず内部ユニット20を介して外部ユニット10を間接的に支持している。
【0018】
また、支持部30は、その内側には、図9に示すように、部品を収容できる構造と備えている。例えば、部品収容部32は、人形体1のV字型のブレードアンテナ89を収容できる略V字型の溝構造を有している。なお、部品収容部32は、支持部30の平面視の輪郭形状において左右側面から後方に向って斜めに突出した突出部31を構成している。この支持部30の左右方向の最大幅W2は、前掲の如く、内部ユニット20の最大幅W1(図2参照)と同等かそれ以上の大きさに構成されており、人形体1は、安定した載置状態に保持される。
【0019】
図10は、胸部20iを下方側から見たときの内部構造で、発光ユニット(第1の発光ユニット61)の第1保持部71を示す下面斜視図である。また、図11は、頭部20Hの第1光透過部81及びその周辺の概略構造を示す分解斜視図である。
【0020】
人形体1は、例えば、頭頂部20Ht(図1参照)、眼光部81i、及び胸部前端部82t(図3参照)が発光する構成を備えている。この発光は、人形体1内に装着される、発光ユニットである、例えば、第1の発光ユニット61、及び第2の発光ユニット62を光源として行われる。なお、この発光ユニットは、電源と発光光源が一体化された例えば直方体形状の構成となっている。例えば、図10に示すように、胸部20iの底部には、略直方体形状の第1の発光ユニット61を下方側から装着可能に構成された第1保持部71が設けられている。この第1保持部71は、その上端側が首部20n(図7参照)の上端部に開口を形成する第1貫通孔71hが設けられている。
【0021】
首部20nの上端側には、図11に示すように、第1の発光ユニット61から発せられた光によって発光可能な光透過性素材にて構成された第1光透過部81が設けられている。第1光透過部81は、その最先端には透過部上端81tが設けられて頭頂部20Ht内(図1参照)に配置される。また、第1光透過部81の前端側には、左右一対の眼光部81iが設けられており、この眼光部81iが内顔部84の目孔部84a内に配置される構成となっている。首部20nの上端には、頭部芯部材83が取り付けられ、この頭部芯部材83に第1光透過部81が取り付けられる。例えば、頭部芯部材83は、その下端部83bが首部20nの上端部20nbに嵌合して固定され、また、内孔83hには第1光透過部81の下端部81dが嵌合される。すなわち、内孔83hは、首部20nと接続によって光の経路の第1貫通孔71hを構成する。
【0022】
このように設けられた第1光透過部81には、第1の発光ユニット61が上方に向って射光することで、その光が第1貫通孔71hを介して到達する。これにより、透過部上端81t、及び眼光部81iは光ることができる。
【0023】
図12は、腹部20jの第2光透過部82及び発光ユニット(第2の発光ユニット62)の第2保持部72を示す分解斜視図である。
【0024】
内部ユニット20の胸部20iの下端側から腹部20jの上端側の部分には、略直方体形状の第2の発光ユニット62を保持可能な第2保持部72が設けられている。この第2保持部72は、人形体1の後方側が開放した後方開口72rを有しており、第2の発光ユニット62を後方側から装着できる構成となっている。また、第2保持部72は、その前方側に配置される第2光透過部82に対して第2の発光ユニット62の光が到達できるように第2貫通孔72hが形成されている。なお、第2光透過部82は、胸部20iの前端に取り付けられて第2貫通孔72hに対面する位置に保持される(図10及び図17参照)。
したがって、第2光透過部82には、第2の発光ユニット62が前方に向って射光することで、その光が第2貫通孔72hを介して第2光透過部82の後端部82aから胸部前端部82tに到達し当該胸部前端部82tが光る。
【0025】
図13は、発光構造の全体構成を示す概略構成図である。
発光構造は、図13に示すように、人形体1の中心領域に設けられる第1の発光ユニット61、及び第2の発光ユニット62から射光される光によって人形体1の上端側及び前端側が光るように構成されている。ここで、第1保持部71と第2保持部72とは隣接した位置であるので、例えば、第1の発光ユニット61又は第2の発光ユニット62が、前方側及び上方側に射光ができる構成の場合、1つの発光ユニットによって複数個所の発光を行うこともできる。また、第1光透過部81、第2光透過部82だけでなく、その他の部材、例えば、人形体1の左肩(前方から見て右側)の上部に設けられる肩装備品52等についても、例えば、第2の発光ユニット62の射光が右方向斜め上方に伝達できる貫通孔等を設けることで発光させることも可能である。
【0026】
図14は、人形体1の外部ユニット10、及び内部ユニット20を分離した状態で示す斜視図である。図15は、人形体1が保護ユニット90に収められた第1形態1Fを示す概略斜視図である。
人形体1は、例えば、図14に示すように、外部ユニット10、内部ユニット20、更には、内部ユニット20及び支持部30を後述するように細かく分解することができる。そして、この分解したパーツPを、そのまま又は袋体Gなどに入れて小さくした状態として、保護ユニット90に収容することができる。保護ユニット90は、図15に示すように、例えば、半球状の二つの半球カプセル91,92を組み合わせた球状の容器とである。このカプセル状の保護ユニット90は、そのカプセル連結部93を開くことで、収容されている人形体1のパーツPを容易に取り出すことができる。人形体1は、組み立てた第1状態2Fcでは転動することができず物品供給装置による自動販売に向かない構造であるが、図15に示すような外観形状が球形であることで、物品供給装置などの自動販売機による販売に適した形状となる。なお、物品供給装置は、人形体1をランダムな配置で複数収容可能な収容部と、収容部から一つずつ人形体1を無作為に選択して供給可能な供給部と、供給部をロックするロック部と、代価の支払いを条件としてロック部のロックを解除し供給部を回転すべく操作可能な操作部と、収容部から供給口へと人形体1を転動可能に通過させる通路部とを備えている。
【0027】
図16は、内部ユニット20の腹部20j、及び腰部20kの分解斜視図である。
腹部20j、及び腰部20kは、図16に示すように、左右方向の中心に位置する胴部芯パーツ40を中心にして左右に対称の同じ部品を一対設ける構造となっている。例えば、大きく分けて、シャフト形状のシャフト部46aが上下に延びた最も大きい脇部パーツ46と、脇部パーツ46の内側に配置される連結部パーツ(第1連結部41、及び第2連結部42)と、脇部パーツ46の腰形状部46bに設けられる腰上パーツ47と、を備えている。
【0028】
脇部パーツ46は、シャフト部46aの上端側に左右方向に貫通した貫通孔46cが設けられており、この貫通孔46cが胴部芯パーツ40の左右側面に設けられた上係合凸40bに嵌合され、更に、腰形状部46bの内側に前後一対設けられた下端凹部46eが、胴部芯パーツ40の左右側面に設けられた前後一対の下係合凸40cに嵌合される。
第1連結部41は、上下に延びる前後一対の軸部43がその下端側の接続部45によって連結された略U字状を成し、軸部43の上端には、前後方向に延びる軸受け孔44aを有する連結端44を備えている。そして、第1連結部41は、連結端44が脇部パーツ46の上端の前後方向に突出した軸ピン部46dに嵌合される。また、接続部45は、脇部パーツ46の側面に接触可能に設けられる。なお、接続部45は、腰形状部46bの内側に設けられた凹み部46gに収容可能になっている。また、第2連結部42は、第1連結部41と同じように設けられる。腰上パーツ47は、その内側に設けられた複数の突起を、脇部パーツ46の腰形状部46bの左右外側に向って形成された凹部に嵌め込むようにして当該腰形状部46bに固定される。
【0029】
脇部パーツ46は、前掲のように連結部パーツ(第1連結部41、第2連結部42)を挟むように設けられていることで、例えば、胴部芯パーツ40に対して、連結部パーツが揺動するようにして左右に移動することができる。
【0030】
図17は、内部ユニット20の胸部20iの分解斜視図である。
胸部20iは、図17に示すように、胸部芯パーツ50を中心にして各パーツが取り付けられる構成となっている。胸部芯パーツ50は、例えば、上方に向って延びる首部20nと、左右に延びる肩芯部51と、前方に突出する第2光透過部82を取り付け可能に前方に突出する装着凸部58と、を備えている。左右両側の肩芯部51には、肩パーツ53が装着され、首部20nには、首部20nを囲むように首周りパーツ55が装着される。また、装着凸部58には、第2光透過部82の後端部82aを下方から差し込むようにして当該第2光透過部82が取り付けられる。また、肩パーツ53の一方側(右側)のものには、肩装備品52が取り付けられ、肩パーツ53の他方側(左側)のものには、肩上突起パーツ54が取り付けられる。なお、胸部20iは、胸部芯パーツ50の下部取付部50dが胴部芯パーツ40の上部(図16参照)に嵌合して接続される。これにより、内部ユニット20の胴部20Bが形成される。
【0031】
図18は、内部ユニット20の頭部20Hの分解斜視図である。
頭部20Hは、第1光透過部81の左右外側、並びに内顔部84の左右外側を覆うように左右一対の第1頭内殻パーツ85が設けられる。この取り付けは、第1光透過部81の左右外側に向って突出する複数の突起部81fと第1頭内殻パーツ85の内側に設けられた複数の嵌合孔85fとの嵌合により行われる。更に、左右の第1頭内殻パーツ85同士は、その内部凹凸構造によって互いに嵌合して固定される。第1頭内殻パーツ85の外側には、左右一対の第2頭内殻パーツ86が、外側嵌合孔85aと内側突起86aとの嵌合により取り付けられる。このようにして、内部ユニット20の頭部20Hが形成される。
【0032】
図19は、外部ユニット10の胴部20Bの前方側及び上方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
外部ユニット10の取り付けにおいては、図19に示すように、例えば、内部ユニット20の胴部20Bに対して、第2光透過部82を覆うと共に腹部の上側を覆うように構成された前側中央装甲パーツ76が胴部20Bの前方側からはめ込むように取り付けられる。また、前側中央装甲パーツ76の左右両側には、胸部前方側を覆う胸部装甲パーツ76cが当該前側中央装甲パーツ76に係合・保持されて装着される。また、胸部20iの左右両側面側には、側面パーツ74が左右両側から嵌め込むように取付けられる。なお、前側中央装甲パーツ76には、第2光透過部82の胸部前端部82tを露出させる前方開口76hが設けられている。また、両肩部分には、首孔73aを有した肩装甲パーツ73を上方側から嵌め込むように取り付けることができる。
【0033】
図20は、外部ユニット10の胴部20Bの側方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
外部ユニット10の取り付けにおいて、図20に示すように、胸部側部装甲パーツ77は、胸部20iの側面を覆う側面覆い部77aと当該側面蓋い部77aから胸部上側に延びる胸部上側覆い部77bとを備えている。側面覆い部77aは、肩芯部51の先端を受容する側面開口77hを有し、下端側には下方に向って突出する下端突起77eが設けられており、後方側には、後方に向って突出する後端突起77fが設けられている。そして、胸部側部装甲パーツ77の取付けは、左右外側から押し込むように装着する。この押し込みによって、側面覆い部77aの内側に設けられた嵌合凹部77dが嵌合凸73dに嵌合される。また、左右側方からの押し込みによって、上側覆い部77bの先端フック部77cが前側中央装甲パーツ76の側面縁部76gの内側に引っ掛かるように保持される。
【0034】
図21は、外部ユニット10の胴部20Bの側方下部のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図21に示すように、胸部下装甲パーツ78は、側部78aと、側部78aの前端側から腹部先方側へ延びる前側張出部78bを備えた平面視形状が略L字状の部材である。この胸部下装甲パーツ78の側部78aには、一対の係合孔78eが設けられており、前側張出部78bの先端には、先端係合フック部78fが設けられている。したがって、胸部下装甲パーツ78は、係合孔78eを胸部側部装甲パーツ77の下端突起77eに嵌合させ、また、先端係合フック部78fを腹部前面装甲部76bの縁部76fの内側に引っ掛けるように係合することで、取り付けることができる。
【0035】
図22は、外部ユニット10の胴部20Bの後方側のパーツを組み込む一例を示す斜視図である。
図22に示すように、後部装甲パーツ79は、後方部の略中央の第2保持部72を閉じないようにすると共に胴部下側を覆わない構成である。すなわち、後部装甲パーツ79は、左右両肩の後方部分のみを覆うように構成されている。後部装甲パーツ79は、胸部側部装甲パーツ77の後端突起77fに嵌合可能な後部嵌合孔79fを備えており、後方側から胸部側部装甲パーツ77に嵌合して取り付けられる。
【0036】
図23は、頭部20Hの組み立ての一例を示す斜視図である。
内部ユニット20の頭部20Hの組み立てについては、図18を参照してすでに説明したが、顔外殻パーツ87並びに外部ユニット10の左右一対の頭外殻パーツ88を組み合わせて頭部は完成される。この組み立ての場合、頭外殻パーツ88を第1頭内殻パーツ85の外側に被せるのであるが、左右の頭外殻パーツ88は、当該頭外殻パーツ88同士の連結にて結合される。例えば、一方側(左側)の頭外殻パーツ88に設けられた嵌合ピン88aと、他方側(右側)に設けられた嵌合孔(不図示)との嵌め合わせによって連結される。また、顔外殻パーツ87は、第2頭内殻パーツ86の前面側に取り付けるのであるが、この顔外殻パーツ87は、例えば、左右の第1頭内殻パーツ85同士を組み合わせる前に装着して組み込む。
なお、発光するように構成された第1光透過部81の透過部上端81tは、頭外殻パーツ88によって覆われる。したがって、頭外殻パーツ88の少なくとも透過部上端81tを覆う部分は、例えば、薄肉に構成されているか、光透過性の部材にて構成されている。
【0037】
図24は、人形体1の組み立てにおいて、組み立てられた頭部20Hを胴部20Bに接続する一例を示す斜視図である。
頭部の組み立ては、図24に示すように、支持部30の部品収容部32から取り出したブレードアンテナ89を前頭部の取付孔88hにブレードアンテナ89の取付け突起89aを嵌合すると共に、上端部20nbに頭部の下端部83b(図11参照)を嵌め合わせて連結する。以上のようにして人形体1は組み立られて完成する。
【0038】
以上述べたように、本態様の人形体1によれば、人形体1は、支持部30に支持された内部構造を表す内部ユニット20が外部構造を表す外部ユニット10を装着した組立状態において外観の一部を成すように見える構成となっていることで、機械的内部構造の見える人形体1を演出することができる。また、支持部30も、人形体1の外観を表す構成としているので、内部ユニット20を合わせて更に複雑な形状を表現することができ、支持部30と内部ユニット20とを一体構成として人形体1の構造要素を演出することができる。
【0039】
本態様の人形体1によれば、内部ユニット20が外部ユニット10よりも凹凸を多く有する構成となっているので、人形の複雑な内部構造を表現できる。また、人形体1を後方から見た時の方が、内部構造をより多く見えるように構成されていることで、ロボット感を演出することができる。
【0040】
また、本態様の人形体1においては、内部ユニット20が腕部及び脚部を有しない構造であることで、胴部20Bの側部構造が良く見える外観演出ができる。
【0041】
本態様の人形体1によれば、支持部30に支持された内部構造を表す内部ユニット20が外部構造を表す外部ユニット10を装着した組立状態において外観の一部を成すように見える構成となっていることで、機械的内部構造の見える人形体1を演出することができる。また、支持部30は、内部ユニット20を支持する構成となっているが外部ユニット10とは係合しない構成となっている。これにより、支持部30が外部ユニット10及び内部ユニット20に係合する場合の構造の複雑化が回避され、分解・組み立てを容易にすることができる。また、支持部30は、その内部にブレードアンテナ89のような比較的強度がない部材を収容・保護することができる。
【0042】
本態様の人形体1においては、支持部30の幅が胴部20Bと同等か大きく構成されている構成となっているので、安定して設置することができる。更に、腹部20jが他の部分よりも幅が狭くなる形状となっていることで、引き締まった体形の人形体1を演出できる。
【0043】
本態様の人形体1においては、第1連結部41及び第2連結部42を外部から視認可能に構成されていることで、揺動機構をロボットのメカ構造として見える演出をすることができる。更に、第1連結部41、及び第2連結部42は、胸部20iと腰部20kとを揺動可能に連結している構成であるので、胸部20iと腰部20kとの間を揺動移動可能な演出が可能である。
【0044】
本態様の人形体1は、発光ユニット(第1の発光ユニット61、第2の発光ユニット62)を装着可能に構成されているので、発光による演出が可能である。また、発光ユニットが複数設けられることで、複数のより多く部分の発光演出が容易にできる。更に、第1、第2貫通孔71h,72h、及び第1、第2光透過部81,82を介することで、発光ユニットの光を当該発光ユニットから離れた部分に光を導いて光演出を行うことができる。また、発光ユニットを保持する第1、第2保持部71,72を備えているので、発光ユニットの着脱が容易であり、発光ユニットの交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0045】
また、本態様の人形体1は、組み立てられた第2形態2Fが転動不可能ではあるが、分解可能に構成されて転動可能な略球形の保護ユニット90に収容されるので、物品供給装置によって自動販売の形態を取ることができる。
【0046】
以上、本発明の一態様について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記態様においては、外部ユニット10は、その殆どが非透明部材によって構成されたものとしたが、この構成に限るものではなく、外部ユニット10を光透過性の部材にて構成しても良い。この場合、より内部ユニット20を外部から見ることができる。
また、内部ユニット20を光透過性の部材にて構成しても良い。この場合、内部ユニットの内部を外部から見ることができる。
このように、外部ユニット10や内部ユニット20を光透過性の部材、又は非透明部材にて構成することにより、その組み合わせに応じた様々な外観を演出することができる。この状況下において、発光ユニットを装着した場合には、さらに、その組み合わせに応じた様々な発光態様を演出することができる。
また、上記態様においては、人型ロボットについて説明したが、この構成に限るものではなく、人型でない人形、動物であっても良い。
【0047】
以上説明したように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0048】
(1)
人形体であって、
外部ユニットを装着可能な内部ユニットと、
上記内部ユニット及び上記外部ユニットを支持可能な支持部と、を含み、
上記内部ユニットは、上記外部ユニットを装着した第1状態において、上記人形体の外観の一部を構成し、且つ上記外部ユニットを装着していない第2状態において、上記人形体の外観の基本的形状を構成し、
上記支持部は、上記内部ユニットを直接的に支持し、上記外部ユニットを間接的に支持するように構成している、
人形体。
【0049】
(2)
(1)に記載の人形体であって、
上記支持部は、上記第1状態及び上記第2状態において、上記人形体の外観の一部を構成している、
人形体。
【0050】
(3)
(1)又は(2)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、その一部においてのみ上記外部ユニットを装着可能に構成している、
人形体。
【0051】
(4)
(1)から(3)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記人形体の後部よりも前部において、上記外部ユニットの装着領域が大きく構成されている、
人形体。
【0052】
(5)
(1)から(4)の何れかに記載の人形体であって、
上記支持部は、上記内部ユニットと一体として構成されている、
人形体。
【0053】
(6)
(1)から(5)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記外部ユニットよりも凹凸が多く構成されている、
人形体。
【0054】
(7)
(1)から(6)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、頭部、及び胴部を含み、腕部、及び脚部を含まない、
人形体。
【0055】
(8)
(7)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記頭部の全周において、上記外部ユニットを装着可能、且つ、上記胴部の全周の一部においてのみ、上記外部ユニットを装着可能に構成されている、
人形体。
【0056】
(9)
(7)又は(8)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットの上記胴部は、その最大幅が上記支持部の最大幅と同等又は同等以下となるように構成されている、
人形体。
【0057】
(10)
(7)から(9)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットの上記胴部は、その最小幅が上記支持部の最小幅と同等又は同等以下となるように構成されている、
人形体。
【0058】
(11)
(7)から(10)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記外部ユニットの装着により、上記頭部、及び上記胴部の厚みが厚くなるように構成されている、
人形体。
【0059】
(12)
(7)から(11)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットの上記胴部は、胸部、腹部、腰部を含み、
上記腹部は、上記胸部から上記腰部に向かって狭まる形状を成している、
人形体。
【0060】
(13)
(12)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記腹部についてはその前部の一部においてのみ、上記外部ユニットを装着可能に構成されている、
人形体。
【0061】
(14)
(12)又は(13)に記載の人形体であって、
上記腹部は、上記胸部と上記腰部とを連結する第1連結部と第2連結部とを含んでいる、
人形体。
【0062】
(15)
(14)に記載の人形体であって、
上記第1連結部、及び上記第2連結部は、揺動可能に構成されている、
人形体。
【0063】
(16)
(14)又は(15)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、上記第1状態において、上記第1連結部及び上記第2連結部を外部から視認可能に構成されている、
人形体。
【0064】
(17)
(1)から(16)の何れかに記載の人形体であって、
上記人形体は、発光ユニットをさらに含み、
上記内部ユニットは、上記発光ユニットを装着可能に構成されている、
人形体。
【0065】
(18)
(17)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、首部、胸部、及び腹部を含み、
上記首部が上記発光ユニットを保持可能な第1保持部を含み、
上記胸部及び上記腹部が上記発光ユニットを保持可能な第2保持部を含んでいる、
人形体。
【0066】
(19)
(18)に記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、頭部を含み、
上記頭部には、上記第1保持部から上記頭部上端に通じる第1貫通孔が形成され、
上記内部ユニットは、上記頭部の上記第1貫通孔の近傍において、第1光透過部が設けられている、
人形体。
【0067】
(20)
(18)に記載の人形体であって、
上記第2保持部には、第2貫通孔が形成され、
上記内部ユニットは、上記第2保持部の前部において、第2光透過部が設けられている、
人形体。
【0068】
(21)
(1)から(20)の何れかに記載の人形体であって、
上記内部ユニットは、頭部、及び胴部を含み、
上記人形体は、物品供給装置から供給可能な第1形態と、物品供給装置から供給不可能な第2形態とをとり得、
上記第1形態は、上記胴部から上記頭部を分離した上記内部ユニットを保護ユニットで覆った形態であり、
上記第2形態は、上記頭部を上記胴部に装着した上記内部ユニットを保護ユニットで覆わない形態である、
人形体。
【0069】
(22)
(21)に記載の人形体であって、
上記第1形態は、転動可能な形態であり、上記第2形態は、転動不可能な形態である、
人形体。
【符号の説明】
【0070】
1 人形体
1F 第1形態(カプセル収容状態)
2Fc 第1状態(第2形態)
2Fu 第2状態(第2形態)
10 外部ユニット
20 内部ユニット
20B 胴部
20H 頭部
20i 胸部
20j 腹部
20k 腰部
20n 首部
30 支持部
41 第1連結部
42 第2連結部
61 第1の発光ユニット(発光ユニット)
62 第2の発光ユニット(発光ユニット)
71 第1保持部
71h 第1貫通孔
72 第2保持部
72h 第2貫通孔
81 第1光透過部
82 第2光透過部
90 保護ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24