(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097351
(43)【公開日】2024-07-18
(54)【発明の名称】玩具
(51)【国際特許分類】
A63H 33/00 20060101AFI20240710BHJP
A63H 33/10 20060101ALI20240710BHJP
【FI】
A63H33/00 301Z
A63H33/10 G
【審査請求】有
【請求項の数】23
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2024080744
(22)【出願日】2024-05-17
(62)【分割の表示】P 2022150708の分割
【原出願日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】細井 まゆ子
(57)【要約】
【課題】興趣性の高い玩具を提供する。
【解決手段】玩具1は、物品供給装置から供給可能な第1形態1Fと、対象物Pを展示可能な第2形態2Fとをとり得る玩具であって、対象物Pを収容可能な収容部11を含む主部品10を備え、主部品10は、外表面10sが多面体形状を成している。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品供給装置から供給可能な第1形態と対象物を展示可能な第2形態とをとり得る玩具であって、
前記対象物を収容可能な収容部を含む主部品と、
前記主部品に装着可能な副部品と、を備え、
前記主部品は、外表面が多面体形状を成し、
前記副部品は、前記第1形態において、前記主部品の周囲の全部又は一部を囲むように装着可能である、
玩具。
【請求項2】
請求項1に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記外表面の各面が曲面を除く面で構成されている、
玩具。
【請求項3】
請求項2に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記各面が平面又は平面に近似している面で構成されている、
玩具。
【請求項4】
請求項3に記載の玩具であって、
前記主部品は、直方体形状を成している、
玩具。
【請求項5】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第1形態において前記主部品の角部に装着されている、
玩具。
【請求項6】
請求項1に記載の玩具であって、
前記主部品に装着可能な複数の副部品をさらに備え、
前記複数の副部品のうちの1つである第1副部品は、前記第1形態において、前記主部品の周囲の全部又は一部を囲むように当該主部品に装着可能であり、
前記複数の副部品のうちの第1副部品とは異なる第2副部品は、前記第1形態において、前記第1副部品と交差して設けられて前記主部品の周囲の全部又は一部を囲むように当該主部品に装着可能である、
玩具。
【請求項7】
請求項6に記載の玩具であって、
前記第1副部品と前記第2副部品は、前記第1形態において、前記主部品の長さ方向の途中の位置において相互に連結されている、
玩具。
【請求項8】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第1形態において、前記主部品の転動を補助する補助部品として構成されている、
玩具。
【請求項9】
請求項8に記載の玩具であって、
前記副部品は、その表面の少なくとも一部が曲面を形成している、
玩具。
【請求項10】
請求項9に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記主部品に装着された状態において、前記主部品から離れる方向に膨らみを形成している、
玩具。
【請求項11】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記主部品に装着された状態において、弾力性のあるフレームとして構成されている、
玩具。
【請求項12】
請求項1に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記主部品の一端側に装着可能である、
玩具。
【請求項13】
請求項12に記載の玩具であって、
前記副部品は、前記第2形態において、前記主部品の一端と他端の間で移動可能に設けられている、
玩具。
【請求項14】
請求項1に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記外表面の各面の少なくとも何れかの面に凹部又は凸部が形成されている、
玩具。
【請求項15】
請求項1に記載の玩具であって、
前記主部品は、前記収容部を除く前記外表面が5面体により構成されている、
玩具。
【請求項16】
請求項15に記載の玩具であって、
前記収容部を閉塞可能な蓋部をさらに備え、
前記主部品は、前記蓋部を開閉可能に連結している、
玩具。
【請求項17】
請求項16に記載の玩具であって、
前記第1形態において、前記蓋部は、前記主部品の前記収容部を閉じた状態となっている、
玩具。
【請求項18】
請求項16に記載の玩具であって、
前記蓋部は、直方体以外の形状を成している、
玩具。
【請求項19】
請求項16に記載の玩具であって、
前記蓋部は、前記主部品に直接的に連結されている第1蓋部と、前記主部品に直接的に連結されていない第2蓋部とを含み、
前記第2蓋部が前記第1蓋部に対し、着脱可能である、
玩具。
【請求項20】
請求項19に記載の玩具であって、
前記第1蓋部が前記収容部を閉じており且つ前記第1蓋部に前記第2蓋部が取り付けられていない前記第2形態においては、他の玩具の前記主部品を当該第1蓋部に連結可能である、
玩具。
【請求項21】
請求項20に記載の玩具であって、
他の玩具の前記第1蓋部と連結状態にある前記主部品は、当該第1蓋部側の端部に前記副部品を連結可能に構成されている、
玩具。
【請求項22】
請求項16に記載の玩具であって、
前記対象物を保持可能な保持部を前記収容部内にさらに備え、
前記保持部は、前記第1形態、及び前記第2形態において、前記対象物を保持可能としている、
玩具。
【請求項23】
請求項16に記載の玩具であって、
前記主部品は、建物の側面を模し、
前記蓋部は、建物の屋根を模している、
玩具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、カプセル内部に人形などを収納して自動販売機で販売されるカプセル玩具において、カプセルと、そのカプセル内部に収納された部品とから成り、前記カプセルを構成するカプセル構成部材と前記部品とを組立てて玩具を形成し得るようにしたことを特徴とするカプセル玩具が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、興趣性の高い玩具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様の玩具は、物品供給装置から供給可能な第1形態と対象物を展示可能な第2形態とをとり得る玩具であって、対象物を収容可能な収容部を含む主部品を備え、主部品は、外表面が多面体形状を成している、ものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、興趣性の高い玩具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図5】
図4に示す玩具1の蓋部30を開いた状態を示す図である。
【
図6】第1形態1Fの玩具1に含まれる副部品20を示す斜視図である。
【
図7】玩具1に含まれる対象物Pの一例を示す模式図である。
【
図9】第2形態2Fの玩具1を複数重ねた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一態様である玩具1について図面を参照して説明する。玩具1は、物品供給装置から供給可能な第1形態1Fと、対象物Pを展示可能な第2形態2Fとをとり得る玩具である。
【0009】
図1は、第1形態1Fの玩具1を示す斜視図である。
図2は、
図1に示す玩具1の側面図である。
図3は、
図2に示す玩具1の断面模式図である。
図4は、第2形態2Fの玩具1を示す斜視図である。
図5は、
図4に示す玩具1の蓋部30を開いた状態を示す図である。
図6は、第1形態1Fの玩具1に含まれる副部品20を示す斜視図である。
図7は、玩具1に含まれる対象物Pの一例を示す模式図である。
図8は、第2形態2Fの玩具1の分解斜視図である。
図9は、第2形態2Fの玩具1を複数重ねた状態を示す図である。
【0010】
図1及び
図4に示すように、玩具1は、外表面10sが多面体形状の主部品10が、例えば透明なラッピングフィルム60に覆われて、第1形態1Fを成している。玩具1は、第1形態1Fにおいては、外観が略球形であることから転動可能に構成され、物品供給装置から転動して外部に供給可能である。物品供給装置は、ラッピングフィルム60にて覆われている状態の玩具1をランダムな配置で複数収容可能な収容部と、収容部から一つずつ玩具1を無作為に選択して供給可能な供給部と、供給部をロックするロック部と、代価の支払いを条件としてロック部のロックを解除し供給部を回転すべく操作可能な操作部と、収容部から供給口へと玩具1を転動可能に通過させる通路部とを備えている。
【0011】
主部品10は、直方体形状を成しており、家又はビル等の建物を模した形状となっている。主部品10の外表面10sは、建物の側面を模しており、第2形態2Fにおいて玩具1を載置する載置面に平行な略矩形状の底面と、この底面の各辺からこの底面に対して略垂直に立ち上がる4つの側面とを含む5つの面を含む5面体形状である。外表面10sを構成する5つの面は、曲面を除く面で構成されている。曲面を除く面とは、平面又は平面に近似している面のことを言う。平面に近似している面とは、平らな面に当接させた場合に、揺動しない程度の凹凸が形成されている平面を言う。以下では、底面を含む壁部を底壁部10eと記載し、4つの側面のそれぞれを含む壁部を側壁部と記載する。
【0012】
外表面10sを構成する5つの面の一部又は全部には、模様(図の例では建物のレンガ壁や窓を示す模様)や、凹部又は凸部が設けられてもよい。玩具1では、外表面10sを構成する4つの側面のうちの1つに、建物の窓を模した凹部10cが設けられ、且つ、建物のレンガ壁の模様10dが形成されている。なお、凹部10cが凸部によって構成されていてもよい。
【0013】
図3及び
図5に示すように、主部品10は、対象物Pを収容可能な収容部11を備える。収容部11は、底壁部10eと4つの側壁部とで囲まれる空間により形成されている。対象物Pは、
図7の(a)、(b)、(c)に示すように、メロンパン、ウインナロール、チョコロール等のパンを模した部分と、この部分と連結されたリング部Paと、を備える。対象物Pは、リング部Paを指にはめることで、パン付きの指輪として楽しむことができる。
【0014】
図3に示すように、収容部11には、対象物Pを保持可能な保持部40が設けられている。保持部40は、底壁部10eに対面配置され且つ4つの側壁部の内面に支持された板状の保持板部41と、保持板部41をその厚み方向に貫通する保持孔41hと、底壁部10eの内面から保持板部41側に突出して設けられた係止部42と、を備える。対象物Pのリング部Paは、保持孔41hに差し込まれた状態で係止部42に係止され、係止部42によって保持される。対象物Pのパンを模した部分は、保持板部41の係止部42側とは反対側の面に当接することで、この面によって保持される。第1形態1Fにおいては、保持部40は対象物Pを保持した状態となっている。第2形態2Fにおいては、保持部40は、対象物Pを保持した状態と、対象物Pを保持しない状態とのいずれもとることができる。
【0015】
図5及び
図8に示すように、玩具1は、収容部11を閉塞可能な蓋部30を更に備える。主部品10は直方体形状であるのに対し、蓋部30は、直方体以外の形状を成している。蓋部30は、建物の屋根を模した形状となっている。
【0016】
蓋部30は、ヒンジ部50によって主部品10に直接的に連結されている直方体状の第1蓋部31と、主部品10に直接的に連結されていない角錐体状の第2蓋部32とを含み、第2蓋部32が第1蓋部31に対し、着脱可能に設けられている。
図8に示すように、第2蓋部32は、一端に嵌合凸部32aを有する。第1蓋部31は、一端に嵌合凹部31aを有する。嵌合凹部31aに嵌合凸部32aを嵌めることで、第1蓋部31と第2蓋部32が連結される。
【0017】
ヒンジ部50は、主部品10に設けられた軸受部52と、第1蓋部31の他端に設けられたヒンジ軸部51と、を備え、ヒンジ軸部51が軸受部52に回動可能に連結されている。このように、蓋部30と主部品10は、ヒンジ部50によって開閉可能に連結されている。
図1に示したように、第1形態1Fにおいては、蓋部30は主部品10に対して閉じた状態で保持される。一方、第2形態2Fにおいては、蓋部30は、主部品10に対して閉じた状態(
図4)と、主部品10に対して開いた状態(
図5)とを形成することができる。
【0018】
玩具1は、主部品10に装着可能な副部品20を更に備える。副部品20は、第1副部品21と、第2副部品22と、を含む。第1形態1Fにおいては、主部品10の全周(底面に垂直な軸回りの全周)を囲むように、主部品10に第1副部品21が装着される。また、第1形態1Fにおいては、主部品10の他の全周(1つの側面に垂直な軸回りの全周)の一部を囲むように、主部品10及び蓋部30に第2副部品22が装着される。第2副部品22は、
図1に示すように、第1形態1Fにおいては、第1副部品21と交差した状態で、主部品10及び蓋部30に装着される。なお、第2形態2Fにおいては、第1副部品21と第2副部品22のうちの、第1副部品21のみが主部品10に装着して利用される。
【0019】
図6に示すように、第1副部品21は、主部品10の4つの側壁部を取り囲む環状に構成されている。第1副部品21は、第1形態1Fと第2形態2Fのいずれにおいても、主部品10の側壁部同士の境界部分である角部10kに係合する4つの係合部21bと、隣り合う係合部21b同士を繋ぎ且つ主部品10から遠ざかる方向に湾曲した湾曲部21aと、を備える。この湾曲部21aにより、第1副部品21は、主部品10に装着された状態において、主部品10から離れる方向に膨らみを形成している。
【0020】
各湾曲部21aには、底壁部10e側の端縁から主部品10に向かって延びる平板部21cが設けられている。
図4中の矢印で示したように、第2形態2Fにおいて、主部品10に装着された第1副部品21は、主部品10の角部10kに沿って、底壁部10eと蓋部30側の端部との間を移動可能に構成されている。玩具1では、
図4に示すように、主部品10に装着した第1副部品21を底壁部10e側の端部まで移動させることで、湾曲部21aの内面と主部品10と平板部21cとで囲まれる空間を、建物のバルコニーとして表現できるようになっている。
【0021】
第2副部品22は、主部品10の底壁部10eと、底壁部10eの対向する2辺から立ち上がる2つの側壁部とを取り囲む、略U字形状を成している。第2副部品22は、主部品10の底壁部10eと側壁部との境界の角部に係合する一対の係合段部22dと、第2蓋部32に係合可能な一対の係合フック部22fと、係合段部22dと係合フック部22f同士を繋ぎ且つ主部品10から遠ざかる方向に湾曲した湾曲部22aと、を備える。この湾曲部22aにより、第2副部品22は、主部品10に装着された状態において、主部品10から離れる方向に膨らみを形成している。第2副部品22の対向する2つの湾曲部22aの各々には、主部品10に装着された第1副部品21の湾曲部21aと係合可能な係合段部22cが設けられている。つまり、第1形態1Fにおいては、主部品10の側壁部の長さ方向の途中の位置において、第1副部品21と第2副部品22が相互に連結されている。
【0022】
第1副部品21と第2副部品22は、それぞれ、湾曲部21aと湾曲部22aを有する。このため、第1形態1Fにおいては、第1副部品21と第2副部品22を、主部品10及び蓋部30を含む玩具本体の転動を補助する補助部品として機能させることができる。このような機能をより強固とするために、第1副部品21と第2副部品22は、それぞれ、弾力性のあるフレームとして構成されていることが好ましい。
【0023】
玩具1は、第2形態2Fとして、
図4及び
図5に示す展示形態の他に、第1蓋部31から第2蓋部32を取外した状態の玩具1を複数積み重ねた展示形態を成すことが可能に構成されている。
図9は、玩具1を3つ積み重ねた状態を示している。
【0024】
図4に示す状態の玩具1において、第2蓋部32を第1蓋部31から取外すと、第1蓋部31の嵌合凹部31aが露出することになる。この嵌合凹部31aは、他の玩具1の主部品10の底壁部10eが嵌合可能な形状となっている。したがって、第2蓋部32を第1蓋部31から取外した状態の玩具1を2つ用意し、この2つの玩具1の嵌合凹部31aと底壁部10eを嵌め合わせると、
図9に示す下2つの玩具1のように、2階建ての建物を表現した状態を得ることができる。更に、この2つの玩具1のうちの上側の玩具1の嵌合凹部31aに、
図4に示す状態の玩具1の底壁部10eを嵌め合わせることで、
図9に示すように、3階建ての建物を表現した状態を得ることができる。
【0025】
以上のように、玩具1は、主部品10の外表面10sが多面体にて構成されているので、主部品10によって表すものがより多様化でき、興趣性を高めることができる。また、主部品10が多面体にて構成されていることで、主部品10を物品供給装置にて供給し易い転動可能な形状とすることが可能である。
【0026】
また、玩具1は、主部品10の外表面10sに曲面が設けられていない構成(各面が平面又は平面に近似している面)であることで、直線構造の例えば平坦面構造の壁面などを忠実に表現することが可能になる。
【0027】
また、玩具1は、主部品10の輪郭形状が直方体形状を成していることで、主部品10によって、建物を表現することができ、興趣性を高めることができる。
【0028】
また、玩具1によれば、副部品20は、第1形態1Fにおいて、主部品10の周囲の全部又は一部を囲むように主部品10に装着可能であるので、副部品20によって主部品10を保護することができる。また、副部品20は、第1形態1Fにおいて主部品10の転動を補助する補助部品として構成でき、特に、副部品20の表面が曲面を有する形状であることで、転動補助機能を高めることができる。更に、第1副部品21と第2副部品22が交差するように設けられることで、主部品10の保護機能をさらに確実にできると共に、転動性能を高めることができる。
【0029】
また、玩具1によれば、副部品20は、第1形態1Fにおいて主部品10の角部10kに連結されるので、副部品20の保持構造が複雑化せず簡単な構造で保持可能となる。
【0030】
また、玩具1によれば、第1副部品21と第2副部品22が、第1形態1Fにおいて、互いに連結されるので、副部品20を主部品10に確りと固定することができる。
【0031】
また、玩具1によれば、第1副部品21は、第2形態2Fにおいて、主部品10の一端側(底壁部10e側)に連結可能である。このため、第1副部品21によって、建物の構造物や装飾を表すことができ、興趣性を高めることができる。また、第1副部品21は、第2形態2Fにおいて、主部品10の一端側と他端側との間で移動可能に設けられるため、表現する建物の多様化を図ることができ、興趣性を高めることができる。
【0032】
また、玩具1によれば、主部品10の外表面10sに凹部又は凸部が形成されていることで、凹凸によって、建物の表現形態の複雑・多様化を図ることができ、興趣性を高めることができる。
【0033】
また、玩具1によれば、主部品10は、一面が開放された5面体であり、当該開放部分を蓋部30にて開閉可能に構成されるので、箱型の収容部11を有する構造とすることができる。また、蓋部30が開閉可能に構成されているので、収容部11の使い勝手が良い構成にできる。第1形態1Fにおいては、直方体以外の形状の蓋部30が主部品10に対し閉じた状態とされているので、第1形態1Fの形状を転動し易い形状とすることが可能である。
【0034】
また、玩具1によれば、蓋部30が第1蓋部31と第2蓋部32の2部材にて構成されているので、第1蓋部31と第2蓋部32の着脱構造を蓋部30にて完結する構造にできる。また、蓋部30を2部材にて構成することで、玩具1の装飾性を高めることができる。
【0035】
また、玩具1によれば、第1蓋部31が主部品10と連結可能に構成されているので、第1蓋部31を連結部材として、その上に主部品10を重ね合わせることができる。
【0036】
また、玩具1によれば、収容部11内に対象物Pを保持可能な保持部40が設けられているので、対象物Pは、第1形態1F、及び第2形態2Fの何れの場合にも、収容部11内にて確実に保持することができる。
【0037】
以上の説明では、第1副部品21が、主部品10の全周の全部を囲む構成となっているが、これに限らず、当該全周の一部を囲む構成となっていてもよい。また、第2副部品22が、主部品10の全周の一部を囲む構成となっているが、これに限らず、当該全周の全部を囲む構成となっていてもよい。
【0038】
以上説明してきたように、本明細書には以下の事項が開示されている。
【0039】
(1)
物品供給装置から供給可能な第1形態と対象物を展示可能な第2形態とをとり得る玩具であって、
上記対象物を収容可能な収容部を含む主部品を備え、
上記主部品は、外表面が多面体形状を成している、
玩具。
【0040】
(2)
(1)に記載の玩具であって、
上記主部品は、上記外表面の各面が曲面を除く面で構成されている、
玩具。
【0041】
(3)
(2)に記載の玩具であって、
上記主部品は、上記各面が平面又は平面に近似している面で構成されている、
玩具。
【0042】
(4)
(3)に記載の玩具であって、
上記主部品は、直方体形状を成している、
玩具。
【0043】
(5)
(1)から(4)の何れかに記載の玩具であって、
上記主部品に装着可能な副部品をさらに備え、
上記副部品は、上記第1形態において、上記主部品の周囲の全部又は一部を囲むように装着可能である、
玩具。
【0044】
(6)
(5)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第1形態において上記主部品の角部に装着されている、
玩具。
【0045】
(7)
(1)から(4)の何れかに記載の玩具であって、
上記主部品に装着可能な複数の副部品をさらに備え、
上記複数の副部品のうちの1つである第1副部品は、上記第1形態において、上記主部品の周囲の全部又は一部を囲むようにその主部品に装着可能であり、
上記複数の副部品のうちの第1副部品とは異なる第2副部品は、上記第1形態において、上記第1副部品と交差して設けられて上記主部品の周囲の全部又は一部を囲むようにその主部品に装着可能である、
玩具。
【0046】
(8)
(7)に記載の玩具であって、
上記第1副部品と上記第2副部品は、上記第1形態において、上記主部品の長さ方向の途中の位置において相互に連結されている、
玩具。
【0047】
(9)
(5)から(8)の何れかに記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第1形態において、上記主部品の転動を補助する補助部品として構成されている、
玩具。
【0048】
(10)
(9)に記載の玩具であって、
上記副部品は、その表面の少なくとも一部が曲面を形成している、
玩具。
【0049】
(11)
(10)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記主部品に装着された状態において、上記主部品から離れる方向に膨らみを形成している、
玩具。
【0050】
(12)
(5)から(11)の何れかに記載の玩具であって、
上記副部品は、上記主部品に装着された状態において、弾力性のあるフレームとして構成されている、
玩具。
【0051】
(13)
(5)から(12)の何れかに記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第2形態において、上記主部品の一端側に装着可能である、
玩具。
【0052】
(14)
(13)に記載の玩具であって、
上記副部品は、上記第2形態において、上記主部品の一端と他端の間で移動可能に設けられている、
玩具。
【0053】
(15)
(1)から(14)の何れかに記載の玩具であって、
上記主部品は、上記外表面の各面の少なくとも何れかの面に凹部又は凸部が形成されている、
玩具。
【0054】
(16)
(1)から(15)の何れかに記載の玩具であって、
上記主部品は、上記収容部を除く上記外表面が5面体により構成されている、
玩具。
【0055】
(17)
(16)に記載の玩具であって、
上記収容部を閉塞可能な蓋部をさらに備え、
上記主部品は、上記蓋部を開閉可能に連結している、
玩具。
【0056】
(18)
(17)に記載の玩具であって、
上記第1形態において、上記蓋部は、上記主部品の上記収容部を閉じた状態となっている、
玩具。
【0057】
(19)
(17)又は(18)に記載の玩具であって、
上記蓋部は、直方体以外の形状を成している、
玩具。
【0058】
(20)
(17)から(19)の何れかに記載の玩具であって、
上記蓋部は、上記主部品に直接的に連結されている第1蓋部と、上記主部品に直接的に連結されていない第2蓋部とを含み、
上記第2蓋部が上記第1蓋部に対し、着脱可能である、
玩具。
【0059】
(21)
(20)に記載の玩具であって、
上記第1蓋部が上記収容部を閉じており且つ上記第1蓋部に上記第2蓋部が取り付けられていない上記第2形態においては、他の玩具の上記主部品をその第1蓋部に連結可能である、
玩具。
【0060】
(22)
(21)に記載の玩具であって、
他の玩具の上記第1蓋部と連結状態にある上記主部品は、その第1蓋部側の端部に前記副部品を装着可能に構成されている、
玩具。
【0061】
(23)
(17)から(22)のいずれかに記載の玩具であって、
上記対象物を保持可能な保持部を上記収容部内にさらに備え、
上記保持部は、上記第1形態、及び上記第2形態において、上記対象物を保持可能としている、
玩具。
【0062】
(24)
(17)から(23)のいずれかに記載の玩具であって、
上記主部品は、建物の側面を模し、
上記蓋部は、建物の屋根を模している、
玩具。
【符号の説明】
【0063】
1F 第1形態
1 玩具
2F 第2形態
22 第2副部品
10c 凹部
10d 模様
10e 底壁部
10k 角部
10s 外表面
10 主部品
11 収容部
20 副部品
21a,22a 湾曲部
21b 係合部
21c 平板部
21 第1副部品
22c,22d 係合段部
22f 係合フック部
30 蓋部
31a 嵌合凹部
31 第1蓋部
32a 嵌合凸部
32 第2蓋部
40 保持部
41h 保持孔
41 保持板部
42 係止部
50 ヒンジ部
51 ヒンジ軸部
52 軸受部
60 ラッピングフィルム