(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097445
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】区画割当装置、区画割当方法、プログラム、記録媒体
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20240711BHJP
G07B 15/00 20110101ALI20240711BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240711BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G07B15/00 M
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000885
(22)【出願日】2023-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(74)【代理人】
【識別番号】100227019
【弁理士】
【氏名又は名称】安 修央
(72)【発明者】
【氏名】塔村 通孝
【テーマコード(参考)】
3E127
5H181
5L049
5L050
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA05
3E127CA12
3E127CA15
3E127CA16
3E127CA20
3E127CA21
3E127CA24
3E127CA36
3E127CA37
3E127CA41
3E127DA09
5H181AA01
5H181BB05
5H181BB13
5H181CC04
5H181DD08
5H181FF13
5H181FF25
5H181FF33
5H181FF35
5H181KK01
5H181KK06
5H181KK08
5H181MB05
5L049CC13
5L050CC13
(57)【要約】
【課題】 占有主体に占有して使用可能な区画を割り当て、占有主体と割り当てた区画とを関連付けて管理する区画割当装置の提供を目的とする。
【解決手段】 本発明の印刷支援装置は、占有主体情報取得部11、使用情報取得部12、区画情報管理部13、割当情報生成部14、及び、出力部15を含み、前記占有主体情報取得部11は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体に係る占有主体情報を取得し、前記使用情報取得部12は、前記区画の使用情報を取得し、前記区画情報管理部13は、前記使用情報を含む区画管理情報を管理し、前記割当情報生成部14は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体と前記区画とを紐づけて、区画の割当を実行して、割当情報を生成し、前記出力部15は、前記割当情報に基づき、割り当てられた前記区画の情報を表示する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
占有主体情報取得部、使用情報取得部、区画情報管理部、割当情報生成部、及び、出力部を含み、
前記占有主体情報取得部は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得部は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理部は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成部は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力部は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する、
区画割当装置。
【請求項2】
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成部は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力部は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示する、
請求項1記載の区画割当装置。
【請求項3】
さらに、駐車区画監視部、及び、警告部を含み、
前記駐車区画監視部は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告部は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発する、
請求項2記載の区画割当装置。
【請求項4】
前記割当情報生成部は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力部は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示する、
請求項3記載の区画割当装置。
【請求項5】
占有主体情報取得工程、使用情報取得工程、区画情報管理工程、割当情報生成工程、及び、出力工程を含み、
前記占有主体情報取得工程は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得工程は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理工程は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成工程は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力工程は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
区画割当方法。
【請求項6】
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成工程は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力工程は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項5記載の区画割当方法。
【請求項7】
さらに、駐車区画監視工程、及び、警告工程を含み、
前記駐車区画監視工程は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告工程は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項6記載の区画割当方法。
【請求項8】
前記割当情報生成工程は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力工程は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
請求項7記載の区画割当方法。
【請求項9】
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、区画割当装置、区画割当方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
大規模な商業施設における駐車場では、駐車するための空き区画を探すことに苦労することがある。そこで、駐車場の空き区画の有無を表示するための駐車場管理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のような管理方法においては、駐車場に入場した際に、空いている区画の有無は分かるものの、駐車エリアに到達したときには別の自動車が利用していることがあり、空いている区画を探すために何度も駐車場内を回ることがある。
【0005】
そこで本発明は、占有主体に対して占有による使用が可能な区画を割り当て、占有主体と割り当てた区画とを関連付けて管理する区画割当装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の区画割当装置は、
占有主体情報取得部、使用情報取得部、区画情報管理部、割当情報生成部、及び、出力部を含み、
前記占有主体情報取得部は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得部は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理部は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成部は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力部は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する。
【0007】
本発明の区画割当方法は、
占有主体情報取得工程、使用情報取得工程、区画情報管理工程、割当情報生成工程、及び、出力工程を含み、
前記占有主体情報取得工程は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得工程は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理工程は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成工程は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力工程は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される。
【0008】
本発明のプログラムは、
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
本発明の記録媒体は、
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、実際の使用前に占有主体に対して区画を割り当てることができ、占有主体を円滑に使用可能な区画まで誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態1の区画割当装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図2】
図2は、実施形態1の区画割当装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、実施形態1の区画割当装置における処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、実施形態1の区画割当装置に係る駐車場における区画割当の具体的手順の一例を説明する参考図である。
【
図5】
図5は、実施形態2の区画割当装置の一例の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、実施形態2の区画割当装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0013】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の区画割当装置10(以下「本装置」ともいう。)の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本装置10は、占有主体情報取得部11、使用情報取得部12、区画情報管理部13、割当情報生成部14、及び、出力部15を含む。また、本装置10は、図示していないが、例えば、入力部、表示部及び/又は記憶部を含んでもよい。
【0014】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)、LPWA(Low Power Wide Area)、L5G(ローカル5G)、等が挙げられる。無線通信としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、ローカル5G、LPWA等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、インフラストラクチャ(infrastructure通信)、アクセスポイントを介した間接通信等であってもよい。本装置10は、例えば、システムのサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0015】
前記占有主体情報取得部11は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報を取得する。前記区画は、例えば、駐車場における駐車区画であるが、これに限定されず、図書館における座席、イートインスペースにおける利用スペースなど、区画を割り当てて使用するものであればよい。また、前記占有主体は、割当対象となる区画を占有する主体であり、駐車場における空き区画を割り当てる場合には、例えば、自動車が占有主体となる。前記占有主体は、自動車に限定されず、例えば、図書館における座席の場合には、利用者が占有主体となり、割り当てる区画に応じて、物であっても人であってもよい。前記占有主体の情報は、例えば、カメラで撮像した自動車の画像を解析して得られる登録番号を含む前記自動車に関する情報であるが、これに限定されず、例えば、カードに登録された情報でもよく、利用者が入力した情報、携帯端末に記録された情報、ICタグ、QRコード(登録商標)等、占有主体を識別できる情報を含むものであれば、どのような情報であってもよい。
【0016】
前記使用情報取得部12は、区画の使用情報を取得する。前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含む情報である。前記識別情報は、例えば、駐車場における区画番号であるが、これに限定されず、例えば、駐車区画の配置による特定でもよく、その他、前記区画を識別できる情報であればよい。また、前記使用状況に関する情報は、例えば、「入庫中」、「駐車済」、「出庫中」、「出庫済」のように、前記区画の使用状態に関する情報である。また、前記使用状況に関する情報は、料金未精算、料金精算済のような使用状況に付帯する情報を含んでもよい。なお、前記使用状況に関する情報は、前述の各区分に限定されず、項目を減らしても、追加してもよく、実態に応じて任意に定めてよい。前記使用情報の取得は、例えば、各駐車区画、入場ゲート及び出場ゲートに設置されたセンサにより検知された情報に基づいて行われるが、これに限定されず、例えば、カメラで撮像した画像の解析によるものでもよく、ICタグやスマートフォンのBluetooth等の個体を特定する装置等でもよい。また、使用状況に付帯する情報は、例えば、精算機での支払情報に基づいて取得されるものであるが、これに限定されず、また、必須のものでもなく、任意に管理する情報を追加してもよい。さらに、前記使用情報取得部12は、後述の割当情報生成部で生成した割当情報も、前記区画の使用情報として取得する。また、前述のとおり、前記区画は、駐車場の場合に限定されないため、割当対象となる区画が駐車場以外の場合には、前記識別情報及び使用状況に関する内容及び区分は、実態に応じて、任意に定めてよい。
【0017】
前記区画情報管理部13は、前記区画の配置に関する情報を含む基本情報とともに、前記使用情報取得部12が取得した前記使用情報を含む情報を、割当対象区画の区画管理情報として管理する。前記基本情報は、区画毎の固有の情報であり、区画割当での使用のために管理される情報であり、実情に応じて、例えば、前記区画の広さ、使用用途等を含めてもよい。なお、前記区画の状態を管理するためには、前記区画情報管理部13は、前記基本情報取得部12が取得した前記使用情報を前記基本情報と関連付けて管理する必要がある。そこで、前記基本情報は、前記区画の識別情報を含むものである。前記識別情報が、前記区画の配置を示すものである場合には、前記基本情報に含まれる前記識別情報は、前記区画の配置に関する情報を兼ねるものであってもよい。なお、前記区画情報管理部13は、前記占有主体情報取得部11が取得した前記占有主体情報を併せて管理してもよい。これにより、前記区画情報管理部13は、例えば、対象区画の位置、広さ、使用用途、使用状況、割当状況等、区画の割当に必要な情報を管理する。
【0018】
前記割当情報生成部14は、前記占有主体情報取得部11が取得した前記占有主体情報及び前記区画情報管理部13が管理する前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成する。例えば、前記割当情報生成部14は、前記区画管理情報に基づき、割当対象となる区画のうち実際に割当可能な区画の抽出を行い、前記抽出に係る区画の識別情報に前記占有主体の識別情報を紐づけて、割当を実行する。前記割当情報は、後述の出力部15において前記占有主体を割り当てた区画へ誘導するための情報に使用されるほか、前記使用情報取得部12において、前記使用情報として取得され、前記区画情報管理部13において前記区画の使用状態の管理に使用される。
【0019】
前記出力部15は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する。前記表示は、例えば、自動車の登録番号等の前記占有主体に関する表示、及び前記区画の区画番号等の前記区画に関する表示である。前記占有主体に関する表示は、自動車の登録番号に限られず、例えば、前記登録番号の下4桁でもよく、車種及び色でもよく、前記占有主体を認識できるものであれば、その内容は限定されない。また、前記区画に関する表示は、区画番号に限られず、例えば、前記区画の所在する階数の表示、駐車エリアの表示、配置図、案内図、誘導灯等、割り当てられた前記区画を認識できるものであればよい。前記占有主体に関する表示及び前記区画に関する表示は、双方を表示してもよく、一方の表示であってもよい。また、前記表示は、駐車場に設置されたディスプレイ、駐車券発券機に配置されたモニタへの表示、駐車券等、入場の際に受領する駐車情報を記載した書類への印字等、その態様は限定されない。したがって、前記表示は、前記区画の用途に応じて、前記占有主体を前記区画まで誘導できるものであればよく、その表示の内容及び態様は限定されない。
【0020】
図2に、本装置10のハードウェア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、出力装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0021】
中央処理装置101は、コントローラ(システムコントローラ、I/Oコントローラ等)等により、他の構成と連携動作し、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、印刷ジョブ取得部11、表紙項目設定部12、及び表紙データ生成部13として機能する。本装置10が、前記出力部を含む場合、中央処理装置101は、前記出力部として機能してもよい。本装置10は、演算装置として、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、APU(Accelerated Processing Unit)等の他の演算装置を備えてもよいし、CPUとこれらとの組合せを備えてもよい。
【0022】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、ユーザの端末、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンタ、外部入力装置、外部表示装置、外部撮像装置等が挙げられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0023】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0024】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。本装置10が前記記憶部を含む場合、例えば、記憶装置104は、前記記憶部として機能する。前記記憶部は、例えば、前記占有主体情報、前記使用情報、前記区画管理情報及び前記割当情報等を記憶できる。
【0025】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ログ情報、外部データベース(図示せず)や外部の装置から取得した情報、本装置10によって生成した情報、本装置10が処理を実行する際に用いる情報等の種々の情報を記憶することも可能である。この場合、メモリ102及び記憶装置104は、例えば、前記占有主体情報等を記憶していてもよい。なお、少なくとも一部の情報は、例えば、メモリ102及び記憶装置104以外の外部サーバに記憶されていてもよいし、複数の端末にブロックチェーン技術等を用いて分散して記憶されていてもよい。
【0026】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、出力装置106を備える。入力装置105は、例えば、タッチパネル、トラックパッド、マウス等のポインティングデバイス;キーボード;カメラ、スキャナ等の撮像手段;ICカードリーダ、磁気カードリーダ等のカードリーダ;マイク等の音声入力手段;等が挙げられる。出力装置106は、例えば、LEDディスプレー、液晶ディスプレー等の表示装置;スピーカ等の音声出力装置;プリンタ;等が挙げられる。本実施形態1において、入力装置105と出力装置106とは、別個に構成されているが、入力装置105と出力装置106とは、タッチパネルディスプレーのように、一体として構成されてもよい。
【0027】
つぎに、本実施形態の区画割当方法の一例を、
図3のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の区画割当方法は、例えば、
図1又は
図2の本装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の区画割当方法は、
図1又は
図2の本装置10の使用には限定されない。
【0028】
以下、駐車場における駐車区画の割当を例に説明をするが、本実施形態の区画割当方法はこれに限定されない。例えば、図書館における座席の割当であれば、占有主体は、利用者である人であり、割当の対象となる区画は利用対象となる座席等である。後述の説明において、例えば、「入庫」を「着席」に置き換えることで、駐車場以外の用途の場合における説明に代えることができる。
【0029】
まず、占有主体情報取得部11は、占有主体情報を取得する(S1、占有主体情報取得工程)。前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む占有主体に関する情報である。前記識別情報は、例えば、自動車の登録番号である。前記占有主体情報には、前記識別情報のほか、例えば、車種、車体の色等、実情に応じて、区画割当に必要な情報を含ませてもよい。なお、前記占有主体情報の説明は、占有主体が自動車の場合の例であるが、占有主体は自動車に限られず、例えば、人が占有主体となる場合には、氏名、生年月日等が識別情報をなるが、割当対象の区画の実情に応じて、前記識別情報は、占有主体が特定できるものであればよく、前記占有主体情報には、前記識別情報以外に、区画割当に必要な情報を含ませてもよい。
【0030】
前記占有主体情報は、例えば、占有主体となる自動車が、駐車場に入場するときに取得される。例えば、自動車の入場の際に、駐車場の入場口で対象となる自動車の写真が撮像され、撮像された画像に基づいて自動車の登録番号等の情報が取得される。この場合、カメラ等の撮像装置は、駐車場の入場口付近に設置される。なお、前記占有主体情報の取得の時期は、前記自動車の入場時に限定されない。前記駐車場への入庫前の任意の時期に行ってもよく、入庫後の任意の時期に行ってもよい。また、駐車場から離れている段階で、予約受付として行ってもよい。前記撮像装置は、カメラに限定されず、例えば、ビデオカメラ等でもよい。また、撮像装置の設置場所は、前記駐車場の入場口付近に限定されず、例えば、駐車場外の任意の場所でもよく、駐車場内の任意の場所でもよく、立体駐車場内の階毎に設置してもよく、1台でもよく、2台以上設置してもよい。さらに、前記占有主体情報は、撮像装置で撮像された画像解析によるものに限定されず、例えば、会員カードの情報、入場時の入力、携帯端末に登録された情報、QRコード(登録商標)等に基づくものでもよい。また、占有主体情報取得部11は、前記自動車の運転者の顔認証情報を占有主体情報として取得してもよい。なお、駐車場以外の区画を対象とする場合で前記占有主体が人である場合には、占有主体情報取得部11は、顔認証等の生体情報を取得してもよい。
【0031】
前記占有主体情報を撮像装置による画像に基づいて取得する場合、例えば、本装置10に前記撮像装置を接続し、前記占有主体情報取得部11は、撮像した前記画像を取得し、前記画像を解析して、前記占有主体の識別情報を含む前記占有主体情報を取得してもよい。また、前記占有主体情報の取得は、前記占有主体情報取得部11が前記画像を解析する方法に限定されず、例えば、本装置10に接続された外部装置で解析した前記占有主体情報を取得してもよく、通信回線を介して外部装置が解析した前記占有主体情報を取得してもよい。また、前述のとおり、前記占有主体情報の取得は、画像解析の方法に限定されず、例えば、駐車場の入場口に設置した読取装置によるカード情報の読み取り、入場口に設置した入力装置への入力、携帯端末からの通信回線による情報取得等でもよく、前記占有主体の情報が取得できる方法であれば、方法は限定されない。
【0032】
つぎに、使用情報取得部12は、区画の使用情報を取得する(S2、使用情報取得工程)。前記使用情報は、前記区画の使用状況に変化が生じたとき、例えば、占有主体となる自動車が割り当てられた区画に入庫及び出庫したときに取得される。なお、前記使用情報の取得時期は、前記区画の使用状況変更時に限定されず、料金が精算されたとき等、使用状況に付帯する状況の変化が生じたときを含めてもよい。さらに、前記使用情報取得部12は、後述の割当情報生成部14による割当情報の作成時にも、前記割当情報を前記使用情報として取得する。また、前記使用情報取得部12は、例えば、使用状況及びこれに付帯する状況の変化が生じた都度、前記使用情報を取得するが、これに限定されず、前記使用情報の取得は、例えば、一定の時期を定めて定期的に行ってもよく、前記占有主体情報取得部11が前記占有情報を取得したときに行ってもよく、区画割当の実情に応じて任意の時期に行ってもよい。
【0033】
前記使用情報は、割当対象となる区画の識別情報及び使用状況に関する情報を含む情報である。駐車場の駐車区画の割当の場合、例えば、駐車区画の区画番号が前記区画の識別情報となる。なお、前記識別情報は、区画番号に限定されず、例えば、立体駐車場の階数及び位置による特定でもよく、駐車場の実情に応じて、適宜の方法で特定してもよい。また、前記使用状況は、例えば、前記区画に対する割当の有無及び前記区画での現実の駐車の有無に関する状況であるが、これに限定されず、割り当てられた自動車の料金精算の有無等を含めてもよく、料金精算のために入庫時刻等を含めてもよく、実際の使用に付帯する情報を含めてもよい。
【0034】
前記区画の使用状況のうち駐車の有無は、例えば、割当対象となる各駐車区画にセンサを設置して管理される。前記センサを用いて、例えば、前記各区画において自動車が入庫及び出庫した際に、前記入庫及び前記出庫の情報が前記使用情報取得部12に送信される。また、前記料金精算を管理する場合には、例えば、精算機における精算処理の情報が前記使用情報取得部12に送信される。さらに、区画割当の情報は、例えば、後述の割当情報生成部14が、生成した割当情報を前記使用情報取得部12に送信する方法で取得される。なお、前記駐車の有無の確認は、センサを用いる方法に限定されず、例えば、カメラ又はビデオカメラ等を適宜の場所に配置して、前記使用情報取得部12は、カメラ等で撮像された画像を解析して前記使用情報を取得してもよく、駐車場の実態に応じて、任意の方法で行ってよい
【0035】
つぎに、区画情報管理部13は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理する(S3、区画情報管理工程)。前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報である。前記基本情報は、例えば、立体駐車場における駐車区画の階数、エリア、列位置等、駐車区画の位置を特定する情報である。前記基本情報は、区画割当が実行された後、割り当てられた自動車に対して、前記駐車区画への誘導をするための情報として使用される。例えば、自動車の大きさ及び使用用途等の条件を用いて区画割当を実行する場合には、駐車区画の大きさ及び使用用途も基本情報に含まれる。前記基本情報は、前述の項目に限定されず、区画割当の実情に応じて、任意に定めることができる。前記区画情報管理部13は、前記基本情報に加えて、前記使用情報取得部12が取得した前記使用情報を管理することで、個々の前記区画の状態を管理することができる。
【0036】
前記基本情報は、例えば、外部データベースから取得してもよく、本装置10に直接入力してもよく、情報の取得方法は特に限定されない。また、前記使用情報は、前記基本情報に紐づけて、区画管理情報として管理される。なお、前記使用情報の取得は、例えば、前記使用情報取得部12から取得する方法によって行われるが、これに限定されず、例えば、前記使用情報取得部12は、本装置10の記憶装置又は外部データベースに前記使用情報を送信し、前記区画情報管理部13は、適宜の時期に、前記記憶装置から前記使用情報を取得し、前記基本情報を紐づけて、区画管理情報として管理することでもよい。
【0037】
前記区画管理情報における使用状況は、例えば、駐車区画に実際に自動車が駐車されている場合には「入庫済」として管理する。例えば、後述の駐車区画の割当がされているが、割り当てられた自動車が割当区画に実際に駐車する前であれば、「入庫中」として管理する。例えば、実際に、駐車していた自動車が割当区画から出庫した場合には、「出庫済」として管理する。例えば、料金の精算が済んでいるが、実際の出庫が済んでいない場合には、「出庫中」として管理する。このように、使用状況を、例えば、「入庫中」、「入庫済」、「出庫中」、「出庫済」のように管理して、例えば、「出庫済」の駐車区画を割当可能な区画として抽出できるように管理する。なお、例えば、割当区画から出庫し、立体駐車場内を移動して駐車場の出口で精算をするような場合には、「出庫中」と「出庫済」の区別は不要としてもよい。なお、前記使用状況の管理方法は、前述のものに限定されず、例えば、上記の区分のほかに「精算済」及び「未精算」の別を加えて管理してもよく、精算された時刻の管理等を行ってもよく、駐車場の実態及び区画割当の実情に応じて任意に定めてよい。また、区画割当の可否の基準も、前記「出庫済み」の場合のみ可能とする基準に限定されず、例えば、精算後一定時間が経過した後は、新たな割当を行うこととしてもよい。
【0038】
つぎに、割当情報生成部14は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を作成する(S4、割当情報生成工程)。前記区画の割当は、例えば、前記区画情報管理部13が管理する前記区画管理情報の中から、区画割当の基準に基づいて、前記占有主体に割り当てる区画を選択して、選択された区画の識別情報に前記占有主体の識別情報を紐づける方法で行われる。前記区画割当の基準は、例えば、区画の使用状況が「出庫済」の区画のみを割当可能な区画とするという基準である。前記基準は、「出庫済」場合のみ可能とするものに限定されず、例えば、割当済みの自動車の料金精算の状況に基づく条件を加えてもよい。また、割当可能な区画が2以上存在する場合には、例えば、入場口に近い方から優先して割当、空いている時間が長いものから優先して割当、自動的に任意に割り振って割当等、さらに詳細な基準を定めてもよい。したがって、前記区画割当の基準は、駐車場の実態及び区画割当の実情に応じて任意に定めてよい。また、割当情報は、後述の出力部15における割り当てられた区画の表示のために使用され、前記使用情報取得部12における使用情報として使用される情報であり、その内容として、割り当てられた区画に係る占有主体情報、前記区画の識別情報、前記区画の使用状況に係る情報及び前記区画の基本情報を含む情報である。
【0039】
つぎに、出力部15は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する(S5、出力工程)。前記区画の情報は、例えば、前記占有主体を割り当てられた前記区画へ円滑に誘導するための情報である。出力部15は、例えば、前記割当情報に含まれる基本情報に基づき、前記区画の配置に関する情報を取得し、前記占有主体に関する情報とともに割り当てられた前記区画の配置を表示する。例えば、前記配置と併せて、出力部15は、前記区画が所在する階数及び経路を表示してもよい。表示の方法は、例えば、入場口で発券した駐車券等の書類に印字する方法でもよく、駐車場に設置されたディスプレイ等に表示する方法でもよい。前記区画の情報の表示は、前述のものに限定されず、前記占有主体を前記区画まで誘導できるものであれば、駐車場の実情に応じて表示の内容及び表示の方法を任意に設定してよい。また、出力部15は、割り当てられた区画への案内表示のみではなく、前記区画情報管理部13が管理する前記区画管理情報に基づき、区画全体の空き情報又は混雑状況に関する情報を表示してもよい。前記空き情報の表示方法又は前記混雑状況に関する情報の表示方法は、例えば、駐車場に設置されたモニタへの表示によるが、これに限定されず、適宜の方法によることでよい。
【0040】
本実施形態の区画割当装置による区画割当の具体的な手順について、
図4を用いて説明する。なお、
図4は、立体駐車場における駐車スペースの割当の一例である。本実施形態の区画割当装置における駐車場の配置等は、これに限定されない。また、前述のとおり、本実施形態の区画割当装置は、駐車場への利用に用途が限定されるものではない。また、
図4による手順は、本実施形態の一例であり、本実施形態の区画割当方法は、以下の手順によるものに限定されない。
【0041】
図4(A)は、立体駐車場の参考立面図である。立体駐車場の外部左側にある自動車21は、立体駐車場に入場しようとしている自動車であり、立体駐車場1階を走行する自動車22及び3階を走行する自動車23は、前記自動車21の立体駐車場への入場後の状態を示すものである。前記自動車21の右側の立体駐車場の外部には、駐車券発券機31及び入場ゲート41が配置され、入場ゲート41の上方の立体駐車場の壁にカメラ51が配置されている。立体駐車場の1階部分中央には、案内ディスプレイ61が設置されている。また、1階部分の右側には、精算機32が配置され、その先に出場ゲート42が配置されている。2階から4階のそれぞれ右側に表示した四角の部分は、駐車区画を表しており、丸が付された区画に空き区画があることを表している。立体駐車場の3階部分には、空きの駐車区画71があり、その他の階はすべて満車の状態である。
図4(A)の右側下部には、本装置10を表示している。前記カメラ51は、自動車の占有主体情報を得るための撮像装置であり、外部装置として本装置10に接続されている。前記駐車券発券機31は、区画割当処理を開始させる情報を送る外部装置として本装置10に接続されている。前記入場ゲート41、前記精算機32及び出場ゲート42は、使用状況確認のための外部装置として本装置10に接続されている。前記案内ディスプレイ61は、本装置10の出力部15からの情報に基づく表示を行う外部装置として、本装置10に接続されている。
【0042】
図4(B)は、立体駐車場の3階部分の参考平面図である。前記参考平面図の左側を走行する自動車24は、前記自動車21が立体駐車場の3階に上がった状態を示し、右側の自動車25は、前記自動車21が空きの駐車区画74の前に到着した状態を示している。参考平面図には、駐車エリア72(駐車エリアA)、駐車エリア73(駐車エリアB)が配置され、各駐車エリア内の四角の部分は、各駐車区画を表しており、丸が付された区画は空き区画を表している。前記駐車エリアAに、空きの駐車区画74が配置されている。前記駐車区画74には、駐車センサ81が配置されている。駐車センサは、駐車済みの他の駐車区画を含めて、すべての駐車区画に同様に設置されている。なお、参考平面図の左下には、案内ディスプレイ62が配置され、参考平面図の右下には、精算機33が設置されている。
図4(B)の右側下部には、本装置10を表示している。前記駐車センサ81、前記精算機33及び前記案内ディスプレイ62は、
図4(A)と同様に、外部装置として本装置10に接続されている。
【0043】
図4(A)の空きの駐車区画71と
図4(B)の空きの駐車区画74とは同じ駐車区画である。なお、以下の説明では、空き区画を駐車区画74とのみ表示する。また、
図4(A)の3階を走行する自動車23と
図4(B)の自動車25は、前記自動車21の同じ状態を示したものである。
【0044】
まず、
図4(A)に表示された占有主体である自動車21は、立体駐車場の入場ゲート41の前に到達する。自動車21の運転者は、駐車券発券機31による駐車区画割当の指示をする。自動車の登録番号を認識するためのカメラ51は、自動車21の画像を撮像する。撮像された画像に基づき登録番号が解析され、本装置10の占有主体情報取得部11は、前記登録番号を含む占有主体情報を取得する。なお、前記登録番号は、自動車21の識別情報として使用される。駐車区画74に設置された駐車センサ81は、駐車区画の使用状況に関する情報を使用情報取得部12に送信し、区画情報管理部13は、駐車区画74の基本情報とともに使用状況に関する情報を区画管理情報として管理する。割当情報生成部14は、前記区画情報管理部13が管理する区画管理情報の中から割当可能である駐車区画74の区画管理情報を抽出し、前記区画管理情報に含まれる駐車区画74の識別情報に、占有主体情報取得部11が取得した占有主体情報に含まれる自動車21の識別情報(登録番号)を紐づけて、駐車区画74を自動車21に割り当てる。割当情報生成部は、自動車21に対して駐車区画74を割り当てる割当情報を生成する。前記割当情報は、使用情報取得部12に送信され、区画情報管理部13は、使用情報取得部12が受信した前記割当情報に基づき、駐車区画74の使用状況を「入庫中」として管理する。案内ディスプレイ61は、出力部15からの情報に基づき、駐車区画74の位置を含む表示を行う。前記ディスプレイの表示は、例えば、「3階エリアA」のような表示である。なお、前記表示は、駐車場の状況に応じて、例えば、併せて区画番号、前記自動車21の登録番号等、必要な表示を加えてもよい。前記自動車21は、駐車券発券機31からの駐車券の受領後、入場ゲート41を通過して、自動車22のように駐車場内を走行する。入場ゲート41を通過した際に、自動車21が入場した情報が、使用情報取得部12に送信される。なお、この時点で、区画情報管理部13が管理する区画管理情報の使用状況を「入庫中」とすることでもよい。自動車22は、走行中に案内ディスプレイ61の前を通過し、割り当てられた駐車区画74の位置を確認することができる。1階部分を走行していた前記自動車22は、立体駐車場の3階部分に上がり、自動車24のように3階部分を走行し、案内ディスプレイ62の前を通過する。案内ディスプレイ62も、案内ディスプレイ61と同様に、駐車区画74の位置等を表示し、
図4(B)の自動車24は、割り当てられた駐車区画の位置を改めて確認できる。その後、自動車25のように、割り当てられた駐車区画74の前に到達し、自動車25は、割り当てられた駐車区画に駐車する。自動車25の駐車の際に、駐車区画74に配置された駐車センサ81は、駐車の状況を確認し、使用情報取得部12に使用状況に関する情報を送信し、区画情報管理部13は、前記使用状況に関する情報に基づき、駐車区画74の使用状況を「入庫済」として管理する。
【0045】
前記駐車区画74に駐車した自動車25が出庫する際には、例えば、
図4(B)の立体駐車場の3階部分に配置された精算機33により、料金精算を行う。このとき、例えば、精算機33は、使用情報取得部12に駐車区画の使用状況に付帯する情報として料金精算処理の情報を送信し、区画情報管理部13は、前記使用状況に付帯する情報に基づき、前記駐車区画74の使用状況を「出庫中」として管理する。なお、前記使用区分の管理区分の表示は、例えば、「出庫待ち」等、他の表示でもよく、他の使用状況の場合を含めて、使用区分の表示方法及び区分の方法は、実情に応じた適宜のものとしてよい。前記自動車25は、料金精算後、前記駐車区画74から出庫する。このとき、例えば、駐車センサ81は、使用情報取得部12に出庫した情報を使用状況に関する情報として送信し、区画情報管理部13は、前記使用状況に関する情報に基づき、駐車区画74の使用状況を「出庫済」として管理する。なお、自動車25は、料金精算前に駐車区画74から出庫し、立体駐車場からの出場前に、
図4(A)に表示された1階部分の精算機32で料金精算を行った上で、立体駐車場から出場する場合もあり得る。この場合、区画情報管理部13は、例えば、実際の出庫のときに、使用状況を「出庫済」として管理してもよく、例えば、前記「出庫中」の区分を使用せず、料金精算の有無に関係なく、立体駐車場から出場した時点を、「出場済」としてまとめて管理してもよい。なお、前記使用状況の区分は、割当情報生成部14における割当可能な区画の抽出に使用される。前記抽出の区分方法は、前述のとおり駐車場の実情に応じて、適宜定めることができる。
【0046】
本実施形態の区画割当方法によれば、駐車区画の割当を受けた自動車と割当に係る駐車区画を関連付けて管理することができ、他の自動車が割当に係る区画に駐車することを防ぎ、割当を受けた自動車を割当に係る駐車区画に誘導することが可能であるため、空いている駐車区画への誘導を円滑かつ的確に行うことができる。前述の説明は、立体駐車場の一例であるが、本実施形態の区画割当装置は、駐車場での利用に限定されず、区画の割当を行って前記区画を使用するものであれば、同様の手順によって利用することができる。
【0047】
[実施形態2]
実施形態2は、本発明の区画割当装置の他の例である。
【0048】
本実施形態の区画割当装置について、
図5を用いて説明する。
図5は、本実施形態の区画割当装置10Bの一例の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、本実施形態の印刷支援装置10Bは、実施形態1の区画割当装置10の構成(占有主体情報取得部11、使用情報取得部12、区画情報管理部13、割当情報生成部14及び出力部15)に加えて、例えば、駐車区画監視部16及び警告部17を含む。区画割当装置10Bにおいて、例えば、駐車区画監視部16及び警告部17を含むこと以外の構成は、実施形態1の区画割当装置10と同様であり、その説明を援用できる。
【0049】
駐車区画監視部16は、例えば、駐車エリア等に配置されたカメラにより撮像された画像を解析し、駐車区画に入庫しようとする自動車に関する情報を取得し、区画情報管理部13が管理する割当情報に基づく区画管理情報を参照して、入庫しようとする自動車が前記駐車区画を割り当てられた自動車であるか否かを判定する。前記自動車に関する情報は、占有主体情報確認部11における占有主体情報の取得と同様である。前記自動車に関する情報は、例えば、自動車の登録番号のほか、例えば、車種、車体の色等、実情に応じて、前記判定に必要な情報を含ませてもよい。
【0050】
警告部17は、例えば、前記駐車区画監視部16において、駐車区画に入庫しようとしている自動車が割当を受けた自動車ではないと判定された場合、警告を発する。これによって、例えば、割り当てられていない駐車区画に駐車しようとした自動車に対して、割当に係る駐車区画が異なる駐車区画であることを気づかせることができ、割当どおりの駐車を促すことができる。
【0051】
つぎに、本実施形態の区画割当方法の一例を、
図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の区画割当方法は、例えば、
図5に示す区画割当装置10Bを用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の区画割当方法は、
図5の区画割当装置10Bの使用には限定されない。
【0052】
本実施形態の区画割当装置10Bの区画の情報の表示(SB5、出力工程)までの各工程は、実施形態1と同様であるので、実施形態1の説明を援用できる。まず、占有主体情報取得部11は、占有主体情報を取得する(SB1、占有主体情報取得工程)。つぎに、使用情報取得部12は、割当対象となる区画の使用情報を取得する(SB2、使用情報取得工程)。区画情報管理部13は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む区画管理情報を管理する(SB3、区画情報管理工程)。割当情報生成部14は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体情報の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記潜入主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成する(SB4、割当情報生成工程)。出力部15は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する(SB5、出力工程)。
【0053】
つぎに、駐車区画監視部16は、前記区画である駐車区画の出入庫に関する状況を確認する(SB6、出入庫状況確認工程)。割当が実施された駐車区画に入庫しようとする自動車の情報は、例えば、カメラ、ビデオカメラ等の撮像装置が撮像した画像の解析により取得される。なお、撮像装置の設置場所は、駐車区画に入庫する自動車の画像を撮像できる位置であればよい。例えば、撮像装置は、一定の駐車エリア全体を撮像可能な状態で設置し、駐車エリア毎に設置されるが、これに限定されず、例えば、駐車区画毎に設置してもよく、駐車場の実態に応じて、駐車区画に入庫する自動車の画像を撮像できるように任意の場所に設置してよい。また、この工程では、割当が実施された駐車区画に入庫しようとする自動車の情報を取得して、割当を受けた自動車であるか否かの判定が行われる。さらに、前記区画を占有した自動車の運転手等が、例えば、専用の読取装置にQRコード(登録商標)又はICタグをかざすことによって、割当を受けた自動車であることの確認を可能としてもよい。
【0054】
つぎに、警告部17は、駐車区画を割り当てられた自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発する(SB7、警告工程)。警告部は、例えば、各駐車区画に設置され、駐車区画監視部16が誤った区画への駐車があった旨の判定をしたとき、警告音を発して、誤った自動車に対して警告する。警告部17の配置及び構成は、これに限定されず、例えば、警告部17の設置場所は、駐車場内の通路、フロアの入り口等、割り当てられた区画以外のエリアへの侵入経路に入った場合に警告できる場所であればよく、警告の方法は、警告音のほか、例えば、誤っている旨を説明する言葉を発するものでもよく、文字を表示して知らせるものでもよく、光を発するものでもよい。
【0055】
本実施形態の変形例として、前記割当情報生成部14は、前記警告部17による前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、元々前記駐車区画の割当を受けていた自動車に係る前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画の割当を実行し、新たな割当情報を生成する構成としてもよい。
【0056】
この場合、例えば、前記警告部17が前記警告を発した際に、前記警告に係る情報が、前記駐車区画監視部16に送信され、かつ、前記駐車区画に設置されたセンサにより入庫が確認され、前記駐車区画監視部16において入庫した自動車が警告を受けた無権限の自動車であることを確認したときに、前記駐車区画監視部16は、無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した旨の情報を、前記使用情報取得部12に送信する。なお、再割当を実施するまでの流れは、これに限定されず、例えば、前記無権限の自動車が駐車した際に、前記警告部17が再度警告を発し、再度の前記警告から一定時間経過後に、センサが前記無権限の自動車が駐車していることを確認した場合に、前記無権限の自動車による駐車の情報を前記使用情報取得部12に送信するものでもよい。また、例えば、前記センサが検知した駐車の情報は、直接前記使用情報取得部12に送信され、前記使用情報取得部12への送信後一定時間経過後、前記駐車区画監視部16が前記駐車区画に駐車している自動車が前記無権限の自動車であると確認したときに、前記無権限の自動車による駐車の情報を前記使用情報取得部12に送信するものでもよい。このように、再割当を実施するまでの流れは、無権限の自動車が前記駐車区画に駐車したことを確認した後に、記無権限の自動車による駐車の情報を前記使用情報取得部12に送信するものであればよい。
【0057】
前記使用情報取得部12への送信後の駐車区画の割当の工程は、実施形態1の区画割当の工程と同様である。ただし、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画は、例えば、使用状況が「入庫中」となっており、新たな割当ができない状態となっているが、この場合には、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画に係る区画管理情報は割当可能なものとして扱う。新たな駐車区画の割当が実施された場合には、前記割当に係る割当情報に基づき、前記出力部15は、元々前記駐車区画の割当を受けていた自動車に割り当てた新たな駐車区画の情報を表示する。
【0058】
前記新たな駐車区画の割当が実行された場合には、例えば、料金精算の際に、入場時に発見された駐車券等の駐車情報が記載された書類に、変更後の駐車区画を追加印字して、駐車区画が変更された自動車に対して、変更後の駐車区画の場所を示してもよい。また、誤って駐車した無権限の自動車に対して、駐車料金を割増しにする構成としてもよい。
【0059】
さらに、本実施形態の変形例として、警告部17を設けず、駐車区画にロック板を設け、前記駐車区画監視部16において、駐車区画に入庫しようとしている自動車が割当られた正当な自動車であるときにのみ、ロック板が下りて駐車可能となる構成としてもよい。
【0060】
なお、本実施形態の区画割当装置及び区画割当方法は、割当対象の区画を駐車場における駐車区画として説明したが、これに限定されず、実施形態1の場合と同様に、他の用途に前記構成を当てはめて実施してもよい。
【0061】
[実施形態3]
本実施形態のプログラムは、前述の区画割当方法の各工程を、コンピュータに実行させるためのプログラムである。具体的に、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順及び出力手順を実行させるためのプログラムである。さらに、本実施形態のプログラムは、コンピュータに、前記各手順に加えて、駐車区画監視手順及び警告手順を実行させるためのプログラムでもある。
【0062】
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する。
【0063】
さらに、前記駐車区画監視手順は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告手順は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発する。
【0064】
また、本実施形態のプログラムは、コンピュータを、占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順及び出力手順として、又は、占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、出力手順、駐車区画監視手順及び警告手順として機能させるプログラムということもできる。
【0065】
本実施形態のプログラムは、前記本発明の区画割当装置及び区画割当方法における記載を援用できる。前記各手順は、例えば、「手順」を「処理」と読み替え可能である。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。前記記録媒体は、例えば、非一時的なコンピュータ可読記録媒体(non-transitory computer-readable storage medium)である。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、フラッシュメモリ(例えば、SSD(Solid State Drive)、USBフラッシュメモリ、SD/SDHCカード等)、光ディスク(例えば、CD‐R/CD‐RW、DVD‐R/DVD‐RW、BD‐R/BD‐RE等)、光磁気ディスク(MO)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等があげられる。また、本実施形態のプログラム(例えば、プログラミング製品、又はプログラム製品ともいう)は、例えば、外部のコンピュータから配信される形態であってもよい。前記「配信」は、例えば、通信回線網を介した配信でもよいし、有線で接続された装置を介した配信であってもよい。本実施形態のプログラムは、配信された装置にインストールされて実行されてもよいし、インストールされずに実行されてもよい。
【0066】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0067】
<付記>
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
占有主体情報取得部、使用情報取得部、区画情報管理部、割当情報生成部、及び、出力部を含み、
前記占有主体情報取得部は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得部は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理部は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成部は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力部は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示する、
区画割当装置。
(付記2)
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成部は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力部は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示する、
付記1記載の区画割当装置。
(付記3)
さらに、駐車区画監視部、及び、警告部を含み、
前記駐車区画監視部は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告部は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発する、
付記2記載の区画割当装置。
(付記4)
前記割当情報生成部は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力部は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示する、
付記3記載の区画割当装置。
(付記5)
占有主体情報取得工程、使用情報取得工程、区画情報管理工程、割当情報生成工程、及び、出力工程を含み、
前記占有主体情報取得工程は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得工程は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理工程は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成工程は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力工程は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
区画割当方法。
(付記6)
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成工程は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力工程は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記5記載の区画割当方法。
(付記7)
さらに、駐車区画監視工程、及び、警告工程を含み、
前記駐車区画監視工程は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告工程は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記6記載の区画割当方法。
(付記8)
前記割当情報生成工程は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力工程は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示し、
前記各工程が、コンピュータにより実行される、
付記7記載の区画割当方法。
(付記9)
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
(付記10)
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記9記載のプログラム。
(付記11)
さらに、駐車区画監視手順、及び、警告手順を含み、
前記駐車区画監視手順は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告手順は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記10記載のプログラム。
(付記12)
前記割当情報生成手順は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力手順は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるための付記11記載のプログラム。
(付記13)
占有主体情報取得手順、使用情報取得手順、区画情報管理手順、割当情報生成手順、及び、出力手順を含み、
前記占有主体情報取得手順は、占有主体情報を取得し、
前記占有主体情報は、割当対象となる区画を占有して使用しようとする占有主体の識別情報を含む前記占有主体に関する情報であり、
前記使用情報取得手順は、前記区画の使用情報を取得し、
前記使用情報は、前記区画の識別情報及び前記区画の使用状況に関する情報を含み、
前記区画情報管理手順は、前記区画の基本情報及び前記使用情報を含む前記区画に関する区画管理情報を管理し、
前記基本情報は、前記区画の配置に関する情報を含む前記区画固有の情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、前記占有主体の識別情報と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記占有主体が占有する区画の割当を実行して、割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記占有主体に割り当てられた前記区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記14)
前記区画は、自動車を駐車するための駐車区画であり、
前記占有主体は、自動車であり、
前記占有主体情報は、前記自動車の登録番号を含む前記自動車に関する情報であり、
前記割当情報生成手順は、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報とを紐づけて、前記自動車が占有する前記駐車区画の割当を実行して、前記割当情報を生成し、
前記出力手順は、前記割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記駐車区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記13記載の記録媒体。
(付記15)
さらに、駐車区画監視手順、及び、警告手順を含み、
前記駐車区画監視手順は、前記駐車区画の出入庫に関する状況を確認し、
前記警告手順は、前記駐車区画を割り当てられた前記自動車以外の無権限の自動車が、前記駐車区画に駐車しようとした場合に、警告を発し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記14記載の記録媒体。
(付記16)
前記割当情報生成手順は、前記警告をし、かつ、前記警告を受けた前記無権限の自動車が前記駐車区画に駐車した場合、前記占有主体情報及び前記区画管理情報に基づき、再度、前記自動車の登録番号と前記区画の識別情報を紐づけて、前記自動車が占有する新たな駐車区画を割り当て、新たな割当情報を生成し、
前記区画管理情報は、前記無権限の自動車に割り当てられた駐車区画を含み、
前記出力手順は、前記新たな割当情報に基づき、前記自動車に割り当てられた前記新たな駐車区画の情報を表示し、
前記各手順を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な付記15記載の記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明によれば、占有主体と割り当てた区画を関連付けて管理することができ、割当を受けずに区画を占有することを防ぎ、割当を受けた占有主体を割り当てた区画に誘導することが可能であるため、空いている区画への誘導を円滑かつ的確に行うことができる。そこで、本発明は、特に大規模な駐車場での利用に有用である。
【符号の説明】
【0069】
10、10B 区画割当装置
11 占有主体情報取得部
12 使用情報取得部
13 区画情報管理部
14 割当情報生成部
15 出力部
16 駐車区画監視部
17 警告部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 通信デバイス