(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097541
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】光増幅装置および光増幅方法
(51)【国際特許分類】
H01S 3/10 20060101AFI20240711BHJP
H01S 3/067 20060101ALI20240711BHJP
G02B 6/02 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
H01S3/10 D
H01S3/067
G02B6/02 461
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001061
(22)【出願日】2023-01-06
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 雄佑
【テーマコード(参考)】
2H250
5F172
【Fターム(参考)】
2H250AB18
2H250AC64
2H250AC67
2H250AH33
5F172AM01
5F172AM08
5F172BB02
5F172BB03
5F172BB29
5F172BB84
(57)【要約】
【課題】マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置は、信号光を効率よく増幅することが困難である。
【解決手段】本発明の光増幅装置は、複数の増幅コアを備えた光ファイバ増幅手段と、光ファイバ増幅手段の一端に接続された第1の接続手段と、光ファイバ増幅手段の他端に接続された第2の接続手段、とを有し、第1の接続手段は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバと光ファイバ増幅手段とを接続するように構成され、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の増幅コアを備えた光ファイバ増幅手段と、
前記光ファイバ増幅手段の一端に接続された第1の接続手段と、
前記光ファイバ増幅手段の他端に接続された第2の接続手段、とを有し、
前記第1の接続手段は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバと前記光ファイバ増幅手段とを接続するように構成され、
前記複数の増幅コアの個数は、前記複数の伝送コアの個数よりも多い
光増幅装置。
【請求項2】
前記複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含み、
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記第1の接続手段が受け付けた複数の信号光が、前記第1の増幅コア群および前記第2の増幅コア群を伝搬するように構成されている
請求項1に記載した光増幅装置。
【請求項3】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を直列に伝搬するように構成されている
請求項2に記載した光増幅装置。
【請求項4】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において同方向に伝搬するように構成されている
請求項3に記載した光増幅装置。
【請求項5】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において逆方向に伝搬するように構成されている
請求項3に記載した光増幅装置。
【請求項6】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を並列に伝搬するように構成されている
請求項2に記載した光増幅装置。
【請求項7】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において同方向に伝搬するように構成されている
請求項6に記載した光増幅装置。
【請求項8】
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において逆方向に伝搬するように構成されている
請求項6に記載した光増幅装置。
【請求項9】
前記光ファイバ増幅手段は、希土類イオンが添加された前記複数の増幅コアと、ダブルクラッド構造とを有するマルチコア光ファイバを備え、
前記第1の接続手段および前記第2の接続手段はそれぞれ、ファンインファンアウト接続手段を備える
請求項1から8のいずれか一項に記載した光増幅装置。
【請求項10】
複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付け、
前記複数の信号光を、複数の増幅コアに導入し、
前記複数の増幅コアの個数は、前記複数の伝送コアの個数よりも多く、
前記複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含み、
前記複数の信号光に、前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させる
光増幅方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光増幅装置および光増幅方法に関し、特に、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置および光増幅方法に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルトラフィックやビデオサービスの急速な拡大などにより、コアネットワークにおける通信容量の拡大が求められている。この容量拡大の要求は、今後も継続する傾向にある。通信容量の拡大はこれまで、時間多重技術や波長多重技術を用いることによって実現されてきた。この時間多重技術や波長多重技術は、シングルコア光ファイバによる光通信システムに適用されてきた。
【0003】
通信容量をさらに拡大するため、これまでの多重技術とは異なる次元の多重技術である空間多重技術が開発されている。空間多重技術には、光ファイバ1本あたりのコア数を増大させるマルチコア技術と、伝播モード数を増大させるマルチモード技術がある。現在の光ファイバ通信で用いられているコア数およびモード数は、いずれも一個である。そのため、コア数およびモード数を増大させることによって通信容量を飛躍的に拡大することが可能である。
【0004】
マルチコア技術を用いた光増幅方式としては、コア励起方式とクラッド励起方式の二方式がある。コア励起方式はコアごとに個別の光源が必要となるが、コアごとにゲインを調整することが可能である。クラッド励起方式は共通の励起光源を用いて一括して増幅するため、省スペース化を図ることが期待できる。
【0005】
このようなクラッド励起方式による光増幅器の一例が、特許文献1に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された光ファイバ増幅器のような、クラッド励起方式のマルチコア光ファイバ増幅器は、マルチコア光増幅ファイバのコア数が多いほど、コア当たりの励起光のパワー効率が向上する。これは、コア数を増加させた場合、コア数の比の方がクラッド外径の比よりも大きいためである。
【0008】
一方、伝送用のマルチコア光ファイバは、長距離伝送に用いられるためクロストークを抑制するためコア間距離を確保する必要があり、また、外径を汎用のシングルモード光ファイバと同じにすることがより望ましいとされる。そのため、伝送用のマルチコア光ファイバのコア数を増加させることには制限がある。
【0009】
ここで、マルチコア光増幅ファイバのコア数を、伝送用のマルチコア光ファイバのコア数に合わせて少なくすると、マルチコア光ファイバ増幅器における励起光のパワー利用効率が低減する。
【0010】
このように、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置は、信号光を効率よく増幅することが困難であるという問題があった。
【0011】
本発明の目的は、上述した課題である、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置は、信号光を効率よく増幅することが困難である、という課題を解決する光増幅装置および光増幅方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の光増幅装置は、複数の増幅コアを備えた光ファイバ増幅手段と、光ファイバ増幅手段の一端に接続された第1の接続手段と、光ファイバ増幅手段の他端に接続された第2の接続手段、とを有し、第1の接続手段は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバと光ファイバ増幅手段とを接続するように構成され、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。
【0013】
本発明の光増幅方法は、複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付け、複数の信号光を、複数の増幅コアに導入し、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多く、複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含み、複数の信号光に、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を伝搬させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の光増幅装置および光増幅方法によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係る光増幅方法を説明するためのフローチャートである。
【
図3】本発明の第2の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の第2の実施形態に係る光増幅装置の別の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の第2の実施形態に係る光増幅方法を説明するためのフローチャートである。
【
図6】本発明の第3の実施形態に係る光増幅装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の第3の実施形態に係る光増幅方法を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光増幅装置100の構成を示すブロック図である。
【0018】
光増幅装置100は、光ファイバ増幅部(光ファイバ増幅手段)110、第1の接続部(第1の接続手段)120、および第2の接続部(第2の接続手段)130を有する。
【0019】
光ファイバ増幅部110は、複数の増幅コアを備える。第1の接続部120は、光ファイバ増幅部110の一端に接続されている。そして、第2の接続部130は、光ファイバ増幅部110の他端に接続されている。また、第1の接続部120は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバ10と光ファイバ増幅部110とを接続するように構成されている。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。
【0020】
このように、本実施形態による光増幅装置100は、光ファイバ増幅部110が伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアを備えているので、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。すなわち、本実施形態の光増幅装置100によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0021】
光ファイバ増幅部110は、希土類イオンが添加された複数の増幅コアと、ダブルクラッド構造とを有するマルチコア光ファイバを備えた構成とすることができる。光ファイバ増幅部110として、典型的には、希土類イオンとしてエルビウムイオンを添加したマルチコアエルビウム添加ファイバ(Multicore Erbium Doped Fiber:MC-EDF)を用いることができる。
【0022】
伝送ファイバ10は、例えば4個の伝送コアを備えたマルチコア光ファイバである。この場合、光ファイバ増幅部110は、例えば8個の増幅コアを備えたマルチコアエルビウム添加ファイバを有する構成とすることができる。ただし、伝送コアおよび増幅コアの個数は、これらに限られない。
【0023】
第1の接続部120および第2の接続部130はそれぞれ、ファンインファンアウト接続手段を備えた構成とすることができる。ファンインファンアウト接続手段として、ファインバンドル型ファンインファンアウトまたは溶融延伸型ファンインファンアウトを用いることができる。また、空間光学型ファンインファンアウトまたは平面光導波路型ファンインファンアウトを用いることとしてもよい。
【0024】
複数の増幅コアは、第1の増幅コア群111と第2の増幅コア群112を含むものとすることができる。このとき、第1の接続部120および第2の接続部130は、第1の接続部120が受け付けた複数の信号光が、第1の増幅コア群111および第2の増幅コア群112を伝搬するように構成されている。このような構成とすることにより、複数の信号光は、第1の増幅コア群111だけではなく、第2の増幅コア群112も通って伝搬することができる。そのため、伝送コアの個数より多数の増幅コアを信号光の増幅に用いることができるので、信号光を効率よく増幅することができる。
【0025】
次に、本実施形態による光増幅方法について、
図2に示したフローチャートを用いて説明する。
【0026】
本実施形態による光増幅方法においては、まず、複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付ける(ステップS110)。続いて、複数の信号光を、複数の増幅コアに導入する(ステップS120)。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。また、複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含む。そして、複数の信号光に、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を伝搬させる(ステップS130)。
【0027】
なお、ステップS110については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS120については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS130については、例えば、第1の接続手段および第2の接続手段が動作主体となる。
【0028】
このように、本実施形態の光増幅方法においては、伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアに信号光を導入する構成としているので、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。また、複数の信号光を、第1の増幅コア群だけではなく、第2の増幅コア群も通って伝搬させることとしている。そのため、伝送コアの個数より多数の増幅コアを信号光の増幅に用いることができるので、信号光を効率よく増幅することができる。
【0029】
以上説明したように、本実施形態による光増幅装置100および光増幅方法によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0030】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図3に、本実施形態による光増幅装置200の構成を示す。
【0031】
光増幅装置200は、光ファイバ増幅部(光ファイバ増幅手段)210、第1の接続部(第1の接続手段)、および第2の接続部(第2の接続手段)を有する。ここで、第1の接続部は、第1のファンインファンアウト接続部(第1のファンインファンアウト接続手段)221と第2のファンインファンアウト接続部(第2のファンインファンアウト接続手段)222を有する。また、第2の接続部は、第3のファンインファンアウト接続部(第3のファンインファンアウト接続手段)231と第4のファンインファンアウト接続部(第4のファンインファンアウト接続手段)232を有する。
【0032】
光ファイバ増幅部210は、複数の増幅コアを備える。また、第1の接続部は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバ10と光ファイバ増幅部210とを接続するように構成されている。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。光ファイバ増幅部210として、典型的には、マルチコアエルビウム添加ファイバ(MC-EDF)を用いることができる。また、伝送ファイバ10は、マルチコア光ファイバである。
【0033】
複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含む。そして、第1の接続部および第2の接続部は、第1の接続部が受け付けた複数の信号光が、第1の増幅コア群および第2の増幅コア群を伝搬するように構成されている。
【0034】
本実施形態の光増幅装置200では、さらに、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を直列に伝搬するように構成されている。ここでは、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、光ファイバ増幅部210において同方向に伝搬する構成とした。
【0035】
すなわち、光増幅装置200は、光ファイバ増幅部210の多数の増幅コアと伝送ファイバ10の少数の伝送コアを、第1~第4のファンインファンアウト接続部221、222、231、232を介して接続する構成としている。そして、第3のファンインファンアウト接続部231から送出された増幅された信号光を入力側に戻し、第2のファンインファンアウト接続部222の伝送ファイバ10が接続されていないポートに入力させる構成としている。
【0036】
次に、
図3を参照しながら、光増幅装置200の構成をさらに詳細に説明する。
【0037】
第1のファンインファンアウト接続部221は、伝送ファイバ10の各伝送コアと第1のシングルコア光ファイバ241を接続する。第2のファンインファンアウト接続部222は、第1のシングルコア光ファイバ241と第1の増幅コア群を接続するとともに、第2の増幅コア群と第2のシングルコア光ファイバ242を接続する。
【0038】
第3のファンインファンアウト接続部231は、第1の増幅コア群と第2のシングルコア光ファイバ242を接続するとともに、第2の増幅コア群と第3のシングルコア光ファイバ243を接続する。そして、第4のファンインファンアウト接続部232は、第3のシングルコア光ファイバ243と第1の出力側伝送ファイバ21の各コアを接続する。
【0039】
上述したように、本実施形態による光増幅装置200は、光ファイバ増幅部210が伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアを備えている。そのため、伝送ファイバ10のコア数が少ない場合であっても、光ファイバ増幅部210が備える多数の増幅コアによって信号光を増幅することが可能になるので、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。すなわち、本実施形態の光増幅装置200によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0040】
また、光増幅装置200によれば、複数の信号光は、第1の増幅コア群だけではなく、第2の増幅コア群も通って伝搬することができる。そのため、伝送コアの個数より多数の増幅コアを信号光の増幅に用いることができるので、信号光を効率よく増幅することができる。例えば、増幅コアのコア数が伝送コアのコア数の2倍以上である場合、増幅コアを一回だけ伝搬させるときには半分以下の個数の増幅コアしか増幅に寄与しない。しかし、本実施形態の光増幅装置200によれば、増幅された信号光を、一回目の増幅に寄与しなかった残りの増幅コアに挿入することができるので、増幅コアを信号光の増幅に効率よく活用することができる。
【0041】
なお、
図3では、伝送ファイバ10が4個の伝送コアを備え、光ファイバ増幅部210が8個の増幅コアを備え場合を例と示したが、伝送コアおよび増幅コアの個数は、これらに限られない。また、上記の説明では、光ファイバ増幅部210が備える複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含むこととしたが、さらに第3の増幅コア群を含むこととしてもよい。
【0042】
図3には、光ファイバ増幅部210の励起光源50を合わせて示した。
図3では、励起光源50が、第2のファンインファンアウト接続部222の側から励起光を光ファイバ増幅部210に導入する構成を示した。しかし、これに限らず、第3のファンインファンアウト接続部231の側から励起光を光ファイバ増幅部210に導入する構成としてもよい。すなわち、光増幅装置200は、前方励起型の光増幅装置であっても、後方励起型の光増幅装置であってもよい。
【0043】
上記の説明では、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、光ファイバ増幅部210において同方向に伝搬するように構成されているものとした。しかし、これに限らず、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、光ファイバ増幅部210において逆方向に伝搬するように構成されているものとしてもよい。
【0044】
図4に、このような構成とした光増幅装置201のブロック図を示す。
【0045】
光増幅装置201が備える第1の接続部は、第5のファンインファンアウト接続部(第5のファンインファンアウト接続手段)223、第6のファンインファンアウト接続部(第6のファンインファンアウト接続手段)224、および第7のファンインファンアウト接続部(第7のファンインファンアウト接続手段)225を有する。また、光増幅装置201が備える第2の接続部は、第8のファンインファンアウト接続部(第8のファンインファンアウト接続手段)233を有する。
【0046】
ここで、光増幅装置201は、光ファイバ増幅部210の多数の増幅コアと伝送ファイバ10の少数の伝送コアを、第5~第8のファンインファンアウト接続部223~225、233を介して接続する構成としている。具体的には、第8のファンインファンアウト接続部233から送出された増幅された信号光を、第8のファンインファンアウト接続部233の第1の増幅コア群に接続されていないポートに戻す構成としている。そして、光ファイバ増幅部210を逆方向に伝搬した信号光を、第6のファンインファンアウト接続部224の伝送ファイバ10が接続されていないポートに入力させる構成としている。
【0047】
次に、
図4を参照しながら、光増幅装置201の構成をさらに詳細に説明する。
【0048】
第5のファンインファンアウト接続部223は、伝送ファイバ10の各伝送コアと第4のシングルコア光ファイバ244を接続する。第6のファンインファンアウト接続部224は、第4のシングルコア光ファイバ244と第1の増幅コア群を接続するとともに、第2の増幅コア群と第5のシングルコア光ファイバ245を接続する。そして、第7のファンインファンアウト接続部225は、第5のシングルコア光ファイバ245と第2の出力側伝送ファイバ22の各コアを接続する。
【0049】
第8のファンインファンアウト接続部233は、第1の増幅コア群と第6のシングルコア光ファイバ246を接続するとともに、第6のシングルコア光ファイバ246と第2の増幅コア群を接続する。
【0050】
上述したように、光増幅装置201は、隣り合うコアを伝搬する信号光の伝搬方向が光ファイバ増幅部210内で逆方向になる構成とした。そのため、光ファイバ増幅部210における信号光のクロストークを低減することができる。
【0051】
次に、本実施形態による光増幅方法について、
図5に示したフローチャートを用いて説明する。
【0052】
本実施形態による光増幅方法においては、まず、複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付ける(ステップS210)。続いて、複数の信号光を、複数の増幅コアに導入する(ステップS220)。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。また、複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含む。そして、複数の信号光に、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を直列に伝搬させる(ステップS230)。
【0053】
なお、ステップS210については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS220については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS230については、例えば、第1の接続手段および第2の接続手段が動作主体となる。
【0054】
このように、本実施形態の光増幅方法においては、伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアに信号光を導入する構成としているので、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。また、複数の信号光を、第1の増幅コア群だけではなく、第2の増幅コア群も通って伝搬させることとしている。そのため、伝送コアの個数より多数の増幅コアを信号光の増幅に用いることができるので、信号光を効率よく増幅することができる。
【0055】
ここで、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を直列に伝搬させることには、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、複数の増幅コアにおいて同方向に伝搬させることが含まれる。また、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を直列に伝搬させることには、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、複数の隣接する増幅コアにおいて逆方向に伝搬させることが含まれるものとしてもよい。
【0056】
以上説明したように、本実施形態による光増幅装置200、201、および光増幅方法によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0057】
〔第3の実施形態〕
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図6に、本実施形態による光増幅装置300の構成を示す。
【0058】
光増幅装置300は、光ファイバ増幅部(光ファイバ増幅手段)310、第1の接続部(第1の接続手段)、および第2の接続部(第2の接続手段)を有する。ここで、第1の接続部は、第9のファンインファンアウト接続部(第9のファンインファンアウト接続手段)321、第10のファンインファンアウト接続部(第10のファンインファンアウト接続手段)322、および第11のファンインファンアウト接続部(第11のファンインファンアウト接続手段)323を有する。また、第2の接続部は、第12のファンインファンアウト接続部(第12のファンインファンアウト接続手段)331、第13のファンインファンアウト接続部(第13のファンインファンアウト接続手段)332、および第14のファンインファンアウト接続部(第14のファンインファンアウト接続手段)333を有する。
【0059】
光ファイバ増幅部310は、複数の増幅コアを備える。そして、第1の接続部は、複数の伝送コアを備えた第1の伝送ファイバ11および第2の伝送ファイバ12と、光ファイバ増幅部310とを接続するように構成されている。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。光ファイバ増幅部310として、典型的には、マルチコアエルビウム添加ファイバ(MC-EDF)を用いることができる。
【0060】
複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含む。そして、第1の接続部および第2の接続部は、第1の接続部が受け付けた複数の信号光が、第1の増幅コア群および第2の増幅コア群を伝搬するように構成されている。
【0061】
このように、本実施形態による光増幅装置300は、光ファイバ増幅部310が伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアを備えている。そのため、第1の伝送ファイバ11および第2の伝送ファイバ12のそれぞれのコア数が少ない場合であっても、光ファイバ増幅部310が備える多数の増幅コアによって信号光を増幅することが可能になる。その結果、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。すなわち、本実施形態の光増幅装置300によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0062】
本実施形態の光増幅装置300では、さらに、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を並列に伝搬するように構成されている。
【0063】
次に、
図6を参照しながら、光増幅装置300の構成をさらに詳細に説明する。
【0064】
第9のファンインファンアウト接続部321は、伝送ファイバに含まれる第1の伝送ファイバ11の各伝送コアと第7のシングルコア光ファイバ341を接続する。第10のファンインファンアウト接続部322は、伝送ファイバに含まれる第2の伝送ファイバ12の各伝送コアと第8のシングルコア光ファイバ342を接続する。ここで、第1の伝送ファイバ11および第2の伝送ファイバ12は、マルチコア光ファイバである。そして、第11のファンインファンアウト接続部323は、第7のシングルコア光ファイバ341と第1の増幅コア群を接続するとともに、第8のシングルコア光ファイバ342と第2の増幅コア群を接続する。
【0065】
第12のファンインファンアウト接続部331は、第1の増幅コア群と第9のシングルコア光ファイバ343を接続するとともに、第2の増幅コア群と第10のシングルコア光ファイバ344を接続する。第13のファンインファンアウト接続部332は、第9のシングルコア光ファイバ343と第3の伝送ファイバ31の各コアを接続する。そして、第14のファンインファンアウト接続部333は、第10のシングルコア光ファイバ344と第4の伝送ファイバ32の各コアを接続する。
【0066】
すなわち、光増幅装置300は、光ファイバ増幅部310の多数の増幅コアと、第1の伝送ファイバ11および第2の伝送ファイバ12の少数の伝送コアとを、第9~第14のファンインファンアウト接続部321~323、331~333を介して接続する構成としている。そして、第1の伝送ファイバ11および第2の伝送ファイバ12を伝搬した信号光を、一の光ファイバ増幅部310で増幅する構成としている。
【0067】
このように、光増幅装置300によれば、複数の伝送ファイバを伝搬した信号光を、一の光ファイバ増幅部310により同時に増幅することができるので、光増幅システム全体の効率化および小型化、省スペース化を図ることができる。
【0068】
光増幅装置300において、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、光ファイバ増幅部310において同方向に伝搬するように構成されているものとすることができる。すなわち、第9のファンインファンアウト接続部321および第10のファンインファンアウト接続部322のいずれもが、信号光の入力側および出力側のいずれか一方と接続される。そして、第13のファンインファンアウト接続部332および第14のファンインファンアウト接続部333のいずれもが、信号光の入力側および出力側の他方と接続される構成とすることができる。
【0069】
これに限らず、光増幅装置300において、第1の接続部および第2の接続部は、複数の信号光が第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、光ファイバ増幅部310において逆方向に伝搬するように構成されることとしてもよい。すなわち、例えば、第9のファンインファンアウト接続部321が信号光の入力側に接続され、第13のファンインファンアウト接続部332が増幅された信号光の出力側に接続される。この場合、第14のファンインファンアウト接続部333が信号光の入力側に接続され、第10のファンインファンアウト接続部322が増幅された信号光の出力側に接続される構成とすることができる。
【0070】
このように、光増幅装置300において、信号光が双方向に伝搬する構成とした場合、光ファイバ増幅部310内の各増幅コアのうち、隣り合う増幅コアでは信号光が異なる方向に伝搬するように、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を構成することができる。このような構成とすることにより、光増幅装置300における信号光のクロストークを低減することができる。
【0071】
次に、本実施形態による光増幅方法について、
図7に示したフローチャートを用いて説明する。
【0072】
本実施形態による光増幅方法においては、まず、複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付ける(ステップS310)。続いて、複数の信号光を、複数の増幅コアに導入する(ステップS320)。ここで、複数の増幅コアの個数は、複数の伝送コアの個数よりも多い。また、複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含む。そして、複数の信号光に、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を並列に伝搬させる(ステップS330)。
【0073】
なお、ステップS310については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS320については、例えば、第1の接続手段が動作主体となる。ステップS330については、例えば、第1の接続手段および第2の接続手段が動作主体となる。
【0074】
このように、本実施形態の光増幅方法においては、伝送コアの個数よりも多い個数の増幅コアに信号光を導入する構成としているので、コア当たりの励起光のパワー効率を向上させることができる。さらに、複数の信号光を、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を並列に伝搬させることとしている。そのため、複数の伝送コアを伝搬した信号光を、複数の増幅コアにより同時に増幅することができるので、光増幅システム全体の効率化および小型化、省スペース化を図ることができる。
【0075】
ここで、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を並列に伝搬させることには、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、複数の増幅コアにおいて同方向に伝搬させることが含まれる。また、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を並列に伝搬させることには、複数の信号光に第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を、複数の増幅コアにおいて逆方向に伝搬させることが含まれるものとしてもよい。
【0076】
以上説明したように、本実施形態による光増幅装置300および光増幅方法によれば、マルチコア光ファイバを用いた光増幅装置において、信号光を効率よく増幅することができる。
【0077】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0078】
(付記1)複数の増幅コアを備えた光ファイバ増幅手段と、前記光ファイバ増幅手段の一端に接続された第1の接続手段と、前記光ファイバ増幅手段の他端に接続された第2の接続手段、とを有し、前記第1の接続手段は、複数の伝送コアを備えた伝送ファイバと前記光ファイバ増幅手段とを接続するように構成され、前記複数の増幅コアの個数は、前記複数の伝送コアの個数よりも多い光増幅装置。
【0079】
(付記2)前記複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含み、前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記第1の接続手段が受け付けた複数の信号光が、前記第1の増幅コア群および前記第2の増幅コア群を伝搬するように構成されている付記1に記載した光増幅装置。
【0080】
(付記3)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を直列に伝搬するように構成されている付記2に記載した光増幅装置。
【0081】
(付記4)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において同方向に伝搬するように構成されている付記3に記載した光増幅装置。
【0082】
(付記5)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において逆方向に伝搬するように構成されている付記3に記載した光増幅装置。
【0083】
(付記6)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を並列に伝搬するように構成されている付記2に記載した光増幅装置。
【0084】
(付記7)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において同方向に伝搬するように構成されている付記6に記載した光増幅装置。
【0085】
(付記8)前記第1の接続手段および前記第2の接続手段は、前記複数の信号光が前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記光ファイバ増幅手段において逆方向に伝搬するように構成されている付記6に記載した光増幅装置。
【0086】
(付記9)前記光ファイバ増幅手段は、希土類イオンが添加された前記複数の増幅コアと、ダブルクラッド構造とを有するマルチコア光ファイバを備え、前記第1の接続手段および前記第2の接続手段はそれぞれ、ファンインファンアウト接続手段を備える付記1から8のいずれか一項に記載した光増幅装置。
【0087】
(付記10)複数の伝送コアを伝搬した複数の信号光を受け付け、前記複数の信号光を、複数の増幅コアに導入し、前記複数の増幅コアの個数は、前記複数の伝送コアの個数よりも多く、前記複数の増幅コアは、第1の増幅コア群と第2の増幅コア群を含み、前記複数の信号光に、前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させる光増幅方法。
【0088】
(付記11)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を直列に伝搬させることを含む付記10に記載した光増幅方法。
【0089】
(付記12)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記複数の増幅コアにおいて同方向に伝搬させることを含む付記11に記載した光増幅方法。
【0090】
(付記13)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記複数の増幅コアにおいて逆方向に伝搬させることを含む付記11に記載した光増幅方法。
【0091】
(付記14)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を並列に伝搬させることを含む付記10に記載した光増幅方法。
【0092】
(付記15)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記複数の増幅コアにおいて同方向に伝搬させることを含む付記14に記載した光増幅方法。
【0093】
(付記16)前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を伝搬させることは、前記複数の信号光に前記第1の増幅コア群と前記第2の増幅コア群を、前記複数の増幅コアにおいて逆方向に伝搬させることを含む付記14に記載した光増幅方法。
【0094】
(付記17)前記第1の接続手段は、第1のファンインファンアウト接続手段と第2のファンインファンアウト接続手段を有し、前記第2の接続手段は、第3のファンインファンアウト接続手段と第4のファンインファンアウト接続手段を有し、前記第1のファンインファンアウト接続手段は、前記伝送ファイバの前記伝送コアと第1のシングルコア光ファイバを接続し、前記第2のファンインファンアウト接続手段は、前記第1のシングルコア光ファイバと前記第1の増幅コア群を接続するとともに、前記第2の増幅コア群と第2のシングルコア光ファイバを接続し、前記第3のファンインファンアウト接続手段は、前記第1の増幅コア群と前記第2のシングルコア光ファイバを接続するとともに、前記第2の増幅コア群と第3のシングルコア光ファイバを接続し、前記第4のファンインファンアウト接続手段は、前記第3のシングルコア光ファイバと第1の出力側伝送ファイバのコアを接続する付記4に記載した光増幅装置。
【0095】
(付記18)前記第1の接続手段は、第5のファンインファンアウト接続手段と、第6のファンインファンアウト接続手段と、第7のファンインファンアウト接続手段、とを有し、前記第2の接続手段は、第8のファンインファンアウト接続手段を有し、前記第5のファンインファンアウト接続手段は、前記伝送ファイバの前記伝送コアと第4のシングルコア光ファイバを接続し、前記第6のファンインファンアウト接続手段は、前記第4のシングルコア光ファイバと前記第1の増幅コア群を接続するとともに、前記第2の増幅コア群と第5のシングルコア光ファイバを接続し、前記第7のファンインファンアウト接続手段は、前記第5のシングルコア光ファイバと第2の出力側伝送ファイバのコアを接続し、前記第8のファンインファンアウト接続手段は、前記第1の増幅コア群と第6のシングルコア光ファイバを接続するとともに、前記第6のシングルコア光ファイバと前記第2の増幅コア群を接続する付記5に記載した光増幅装置。
【0096】
(付記19)前記第1の接続手段は、第9のファンインファンアウト接続手段と、第10のファンインファンアウト接続手段と、第11のファンインファンアウト接続手段、とを有し、前記第2の接続手段は、第12のファンインファンアウト接続手段と、第13のファンインファンアウト接続手段と、第14のファンインファンアウト接続手段、とを有し、前記第9のファンインファンアウト接続手段は、前記伝送ファイバに含まれる第1の伝送ファイバの前記伝送コアと第7のシングルコア光ファイバを接続し、前記第10のファンインファンアウト接続手段は、前記伝送ファイバに含まれる第2の伝送ファイバの前記伝送コアと第8のシングルコア光ファイバを接続し、前記第11のファンインファンアウト接続手段は、前記第7のシングルコア光ファイバと前記第1の増幅コア群を接続するとともに、前記第8のシングルコア光ファイバと前記第2の増幅コア群を接続し、前記第12のファンインファンアウト接続手段は、前記第1の増幅コア群と第9のシングルコア光ファイバを接続するとともに、前記第2の増幅コア群と第10のシングルコア光ファイバを接続し、前記第13のファンインファンアウト接続手段は、前記第9のシングルコア光ファイバと第3の伝送ファイバのコアを接続し、前記第14のファンインファンアウト接続手段は、前記第10のシングルコア光ファイバと第4の伝送ファイバのコアを接続する付記6から8のいずれか一項に記載した光増幅装置。
【0097】
(付記20)前記ファンインファンアウト接続手段は、ファインバンドル型ファンインファンアウト、溶融延伸型ファンインファンアウト、空間光学型ファンインファンアウト、および平面光導波路型ファンインファンアウトのいずれかを備える付記9に記載した光増幅装置。
【0098】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【符号の説明】
【0099】
100、200、201、300 光増幅装置
110、210、310 光ファイバ増幅部
111 第1の増幅コア群
112 第2の増幅コア群
120 第1の接続部
130 第2の接続部
221 第1のファンインファンアウト接続部
222 第2のファンインファンアウト接続部
223 第5のファンインファンアウト接続部
224 第6のファンインファンアウト接続部
225 第7のファンインファンアウト接続部
231 第3のファンインファンアウト接続部
232 第4のファンインファンアウト接続部
233 第8のファンインファンアウト接続部
241 第1のシングルコア光ファイバ
242 第2のシングルコア光ファイバ
243 第3のシングルコア光ファイバ
244 第4のシングルコア光ファイバ
245 第5のシングルコア光ファイバ
246 第6のシングルコア光ファイバ
321 第9のファンインファンアウト接続部
322 第10のファンインファンアウト接続部
323 第11のファンインファンアウト接続部
331 第12のファンインファンアウト接続部
332 第13のファンインファンアウト接続部
333 第14のファンインファンアウト接続部
341 第7のシングルコア光ファイバ
342 第8のシングルコア光ファイバ
343 第9のシングルコア光ファイバ
344 第10のシングルコア光ファイバ
10 伝送ファイバ
11 第1の伝送ファイバ
12 第2の伝送ファイバ
21 第1の出力側伝送ファイバ
22 第2の出力側伝送ファイバ
31 第3の伝送ファイバ
32 第4の伝送ファイバ
50 励起光源