(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2024097568
(43)【公開日】2024-07-19
(54)【発明の名称】通知システム、メインブロックおよびオプションブロック
(51)【国際特許分類】
H04B 1/38 20150101AFI20240711BHJP
H04M 9/00 20060101ALI20240711BHJP
H04B 1/03 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
H04B1/38
H04M9/00 H
H04B1/03 Z
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001107
(22)【出願日】2023-01-06
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和4年11月16日にEdgeTech+ 2022にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】510068840
【氏名又は名称】株式会社Bee
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】橋本 知宙
(72)【発明者】
【氏名】塩路 直大
(72)【発明者】
【氏名】野口 大平洋
(72)【発明者】
【氏名】▲徳▼永 トシユキ
【テーマコード(参考)】
5K011
5K038
5K060
【Fターム(参考)】
5K011AA04
5K011AA05
5K011AA16
5K011KA12
5K011KA18
5K038AA09
5K038DD09
5K038DD18
5K038DD21
5K038EE05
5K060AA06
5K060AA07
5K060AA09
5K060BB04
5K060CC04
5K060DD01
(57)【要約】
【課題】外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができる通知システムを提供する。
【解決手段】通知システム1は、メインブロック10と、オプションブロック20と、を備え、メインブロック10およびオプションブロック20はそれぞれ、1つの面に凸接続部11、21を備え、他の1つの面に凹接続部12、22を備え、メインブロック10とオプションブロック20とは物理的かつ電気的に接続可能となっており、オプションブロック20は、センサ23を備え、センサ23によってセンシングされたセンシング情報は、オプションブロック20と接続されたメインブロック10へ送られ、メインブロック10は、センシング情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置100へ送信する無線通信部13を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多面体のメインブロックと、
多面体のオプションブロックと、を備え、
前記メインブロックおよび前記オプションブロックはそれぞれ、1つの面に柱形状の2つの凸部と板形状の1つの凸部とからなる凸接続部を備え、他の1つの面に前記柱形状に対応した形状の2つの凹部と前記板形状に対応した1つの凹部とからなる凹接続部を備え、
前記メインブロックおよび前記オプションブロックのうちの一方のブロックの前記凸接続部が、前記メインブロックおよび前記オプションブロックのうちの他方のブロックの前記凹接続部に差し込まれることで、前記メインブロックと前記オプションブロックとは物理的かつ電気的に接続可能となっており、
前記2つの凸部および前記1つの凸部、ならびに、前記2つの凹部および前記1つの凹部はそれぞれ、動物の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっており、
前記オプションブロックは、センサを備え、
前記センサによってセンシングされたセンシング情報は、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記オプションブロックと接続された前記メインブロックへ送られ、
前記メインブロックは、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記センシング情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置へ送信する無線通信部を備える、
通知システム。
【請求項2】
前記メインブロックは、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記センシング情報に基づいて、前記外部装置からの通知が必要であるか否かを判定する判定部を備え、
前記無線通信部は、前記判定部が前記外部装置からの通知が必要であると判定した前記センシング情報に関連した前記通知情報を、無線通信によって前記外部装置へ送信する、
請求項1に記載の通知システム。
【請求項3】
前記センサは、マイクであり、
前記センシング情報は、音情報であり、
前記判定部は、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記音情報が予め定められた音を示す場合、前記外部装置からの通知が必要であると判定する、
請求項2に記載の通知システム。
【請求項4】
前記オプションブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記オプションブロックと接続された前記メインブロックまたは他の前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備える、
請求項1~3のいずれか1項に記載の通知システム。
【請求項5】
前記メインブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記メインブロックと接続された前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備える、
請求項1~3のいずれか1項に記載の通知システム。
【請求項6】
前記通知システムは、さらに、電源ブロックを備え、
前記電源ブロックは、1つの面に前記凸接続部を備え、他の1つの面に前記凹接続部を備え、
前記メインブロックまたは前記オプションブロック、および、前記電源ブロックのうちの一方のブロックの前記凸接続部が、前記メインブロックまたは前記オプションブロック、および、前記電源ブロックのうちの他方のブロックの前記凹接続部に差し込まれることで、前記メインブロックまたは前記オプションブロックと前記電源ブロックとは物理的かつ電気的に接続可能となっており、
前記電源ブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記電源ブロックと接続された、前記メインブロックまたは前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備える、
請求項1~3のいずれか1項に記載の通知システム。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか1項に記載の通知システムにおけるメインブロック。
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の通知システムにおけるオプションブロック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通知システム、通知システムにおけるメインブロックおよび通知システムにおけるオプションブロックに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外部の携帯端末で玄関子機からの呼び出しを通知するインターホンシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載されたインターホンシステムは、携帯端末またはPC(Personal Computer)などの外部装置に呼び出しの通知を行わせるための機能を予め有している。しかしながら、外部装置に通知を行わせるための機能を有していない機器も存在し、このような機器に関する事象について、外部装置に通知を行わせるためには、機器の交換が必要になったり工事が必要になったりして、手間がかかる場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができる通知システムなどを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る通知システムは、多面体のメインブロックと、多面体のオプションブロックと、を備え、前記メインブロックおよび前記オプションブロックはそれぞれ、1つの面に柱形状の2つの凸部と板形状の1つの凸部とからなる凸接続部を備え、他の1つの面に前記柱形状に対応した形状の2つの凹部と前記板形状に対応した1つの凹部とからなる凹接続部を備え、前記メインブロックおよび前記オプションブロックのうちの一方のブロックの前記凸接続部が、前記メインブロックおよび前記オプションブロックのうちの他方のブロックの前記凹接続部に差し込まれることで、前記メインブロックと前記オプションブロックとは物理的かつ電気的に接続可能となっており、前記2つの凸部および前記1つの凸部、ならびに、前記2つの凹部および前記1つの凹部はそれぞれ、動物の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっており、前記オプションブロックは、センサを備え、前記センサによってセンシングされたセンシング情報は、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記オプションブロックと接続された前記メインブロックへ送られ、前記メインブロックは、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記センシング情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置へ送信する無線通信部を備える。
【0007】
これによれば、メインブロックとオプションブロックとを接続して、外部装置に通知を行わせたい事象が発生し得る場所に配置するだけで、上記場所に備えられている機器を交換したり、上記場所において工事が必要になったりすることなく、外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができる。また、様々な事象に対応する通知を行いたい場合には、通知を行いたい事象ごとにセンサの機能が異なるオプションブロックを準備して、メインブロックと連結することで、機能を拡張することができる。また、顔のように見える凸接続部と、顔のように見える凹接続部とが対応しており、凸接続部を凹接続部に向きを間違えずに差し込むことができるため、ブロック同士を容易に接続することができる。また、凸接続部および凹接続部が顔のように見えることから、メインブロックおよびオプションブロックは愛らしく親しみやすい見た目をしており、室内装飾品などとして上記場所に配置することができる。
【0008】
例えば、前記メインブロックは、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記センシング情報に基づいて、前記外部装置からの通知が必要であるか否かを判定する判定部を備え、前記無線通信部は、前記判定部が前記外部装置からの通知が必要であると判定した前記センシング情報に関連した前記通知情報を、無線通信によって前記外部装置へ送信してもよい。
【0009】
これによれば、通知が必要なセンシング情報が得られた場合に、外部装置から通知を行わせることができる。
【0010】
例えば、前記センサは、マイクであり、前記センシング情報は、音情報であり、前記判定部は、前記オプションブロックから前記メインブロックへ送られた前記音情報が予め定められた音を示す場合、前記外部装置からの通知が必要であると判定してもよい。
【0011】
これによれば、予め定められた音を示す音情報が得られた場合に、外部装置から通知を行わせることができる。
【0012】
例えば、前記オプションブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記オプションブロックと接続された前記メインブロックまたは他の前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備えていてもよい。
【0013】
これによれば、電力供給部を備えるオプションブロックからメインブロックまたは他のオプションブロックへ電力を供給することができる。
【0014】
例えば、前記メインブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記メインブロックと接続された前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備えていてもよい。
【0015】
これによれば、電力供給部を備えるメインブロックからオプションブロックへ電力を供給することができる。
【0016】
例えば、前記通知システムは、さらに、電源ブロックを備え、前記電源ブロックは、1つの面に前記凸接続部を備え、他の1つの面に前記凹接続部を備え、前記メインブロックまたは前記オプションブロック、および、前記電源ブロックのうちの一方のブロックの前記凸接続部が、前記メインブロックまたは前記オプションブロック、および、前記電源ブロックのうちの他方のブロックの前記凹接続部に差し込まれることで、前記メインブロックまたは前記オプションブロックと前記電源ブロックとは物理的かつ電気的に接続可能となっており、前記電源ブロックは、前記凸接続部および前記凹接続部を介して前記電源ブロックと接続された、前記メインブロックまたは前記オプションブロックへ電力を供給する電力供給部を備えていてもよい。
【0017】
これによれば、電力供給部を備える電源ブロックからメインブロックまたはオプションブロックへ電力を供給することができる。
【0018】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るメインブロックは、上記の通知システムにおけるメインブロックである。
【0019】
これによれば、外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができるメインブロックを提供できる。
【0020】
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るオプションブロックは、上記の通知システムにおけるオプションブロックである。
【0021】
これによれば、外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができるオプションブロックを提供できる。
【0022】
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、外部装置から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】実施の形態における通知システムの一例を示す外観図である。
【
図2】実施の形態における通知システムの一例を示す構成図である。
【
図3】実施の形態における通知システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図4】実施の形態における通知システムの他の一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
(実施の形態)
以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
【0026】
以下、実施の形態について、
図1から
図4を参照しながら説明する。
【0027】
図1は、実施の形態における通知システム1の一例を示す外観図である。
【0028】
通知システム1は、多面体のメインブロック10と、多面体のオプションブロック20と、を備える。例えば、メインブロック10およびオプションブロック20は、それぞれ同じ形状となっている。例えば、メインブロック10およびオプションブロック20は、それぞれ六面体(立方体)のブロックである。なお、メインブロック10およびオプションブロック20の面数は、六面に限らず、四面以上であれば特に限定されない。また、メインブロック10およびオプションブロック20の大きさは、例えば手のひらサイズであるが、特に限定されない。
【0029】
例えば、通知システム1は、
図1に示されるように、複数のオプションブロック20を備えていてもよい。例えば、複数のオプションブロック20は、後述するセンサ23として、それぞれ異なる機能のセンサを備えていてもよい。
【0030】
メインブロック10は、1つの面に柱形状の2つの凸部11aおよび11bと板形状の1つの凸部11cとからなる凸接続部11を備え、他の1つの面に上記柱形状に対応した形状の2つの凹部12aおよび12bと上記板形状に対応した1つの凹部12cとからなる凹接続部12を備える。なお、凸接続部11が設けられる面、および、凹接続部12が設けられる面は、
図1に示されるものに限らず、それぞれ異なる面であれば特に限定されない。例えば、凸接続部11が設けられる面、および、凹接続部12が設けられる面は、対向する面であってもよい。
【0031】
オプションブロック20は、1つの面に柱形状の2つの凸部21aおよび21bと板形状の1つの凸部21cとからなる凸接続部21を備え、他の1つの面に上記柱形状に対応した形状の2つの凹部22aおよび22bと上記板形状に対応した1つの凹部22cとからなる凹接続部22を備える。なお、凸接続部21が設けられる面、および、凹接続部22が設けられる面は、
図1に示されるものに限らず、それぞれ異なる面であれば特に限定されない。例えば、凸接続部21が設けられる面、および、凹接続部22が設けられる面は、対向する面であってもよい。
【0032】
メインブロック10およびオプションブロック20のうちの一方のブロックの凸接続部が、メインブロック10およびオプションブロック20のうちの他方のブロックの凹接続部に差し込まれることで、メインブロック10とオプションブロック20とは物理的かつ電気的に接続可能となっている。具体的には、メインブロック10の凸接続部11がオプションブロック20の凹接続部22に差し込まれることで、メインブロック10とオプションブロック20とが接続される。また、オプションブロック20の凸接続部21がメインブロック10の凹接続部12に差し込まれることで、メインブロック10とオプションブロック20とが接続される。
【0033】
また、上述したメインブロック10とオプションブロック20との接続と同じように、複数のオプションブロック20のそれぞれについても互いに接続することが可能となっている。
【0034】
例えば、凸部11cおよび21cならびに凹部12cおよび22cには、端子が設けられており、凸部11cが凹部22cに差し込まれる、または、凸部21cが凹部12cに差し込まれることで、メインブロック10とオプションブロック20との間で情報の通信をしたり、電力の給電をしたりすることができる。なお、凸部11a、11b、21aおよび21b、ならびに、凹部12a、12b、22aおよび22bについても、メインブロック10とオプションブロック20との間で情報の通信をしたり、電力の給電をしたりするための端子が設けられていてもよい。
【0035】
2つの凸部11aおよび11bならびに1つの凸部11cは、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。2つの凸部21aおよび21bならびに1つの凸部21cについても、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。
【0036】
2つの凹部12aおよび12bならびに1つの凹部12cは、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。2つの凹部22aおよび22bならびに1つの凹部22cについても、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。
【0037】
図2は、実施の形態における通知システム1の一例を示す構成図である。なお、
図2には、通知システム1の他に外部装置100が示されている。外部装置100は、例えば、携帯端末、または、メインブロック10およびオプションブロック20が配置される場所とは別の場所に配置されたPCなどである。外部装置100は、表示または音などにより通知を行うことができる機能を有する。
【0038】
オプションブロック20は、上述したように、凸接続部21および凹接続部22を備え、さらに、センサ23および電力供給部24を備える。
図2では、メインブロック10の凸接続部11とオプションブロック20の凹接続部22とが接続されていることを破線で示しているが、メインブロック10の凹接続部12とオプションブロック20の凸接続部21とが接続されていてもよい。
【0039】
例えば、オプションブロック20は、凸接続部21および凹接続部22以外の部分が樹脂などの筐体によって密閉されており、筐体の内部にセンサ23および電力供給部24などが格納されている。
【0040】
センサ23は、オプションブロック20の周囲をセンシングするセンサである。センサ23は、例えば、マイク、カメラ、赤外線センサ、温度センサまたは煙センサなどである。センサ23によってセンシングされた情報は、凸接続部11および凹接続部22、または、凸接続部21および凹接続部12を介してオプションブロック20と接続されたメインブロック10へ送られる。
【0041】
電力供給部24は、バッテリなどからなる電源回路であり、凸接続部11および凹接続部22、または、凸接続部21および凹接続部12を介してオプションブロック20と接続されたメインブロック10へ電力を供給する。なお、電力供給部24は、凸接続部21および他のオプションブロック20の凹接続部22、または、凹接続部22および他のオプションブロック20の凸接続部21を介してオプションブロック20と接続された他のオプションブロック20へ電力を供給してもよい。
【0042】
なお、図示していないが、メインブロック10は、USB(Universal Serial Bus)などによりメインブロック10に対して給電可能なコネクタが設けられていてもよい。つまり、メインブロック10は、オプションブロック20から電力が供給されてもよいし、USB給電などにより電力が供給されてもよい。また、オプションブロック20は、USBなどによりオプションブロック20に対して給電可能なコネクタが設けられていてもよい。
【0043】
なお、図示していないが、メインブロック10は、凸接続部11および凹接続部22、または、凸接続部21および凹接続部12を介してメインブロック10と接続されたオプションブロック20へ電力を供給する電力供給部を備えていてもよい。
【0044】
なお、メインブロック10およびオプションブロック20は、電力供給部を備えていなくてもよい。
【0045】
メインブロック10は、上述したように、凸接続部11および凹接続部12を備え、さらに、無線通信部13および判定部14を備える。メインブロック10には、プロセッサ(マイクロプロセッサ)、メモリおよび通信インタフェースなどからなるコンピュータが搭載されている。メモリは、ROM、RAMなどであり、プロセッサにより実行されるプログラムを記憶することができる。通信インタフェースは、通信回路およびアンテナなどからなるインタフェースである。例えばプロセッサがプログラムに従って動作することにより、判定部14が実現される。無線通信部13は、通信インタフェースを介して情報の送受信を行う。
【0046】
例えば、メインブロック10は、凸接続部11および凹接続部12以外の部分が樹脂などの筐体によって密閉されており、筐体の内部に上記コンピュータなどが格納されている。
【0047】
無線通信部13は、無線通信が可能であり、オプションブロック20からメインブロック10へ送られたセンシング情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置100へ送信する。例えば、無線通信部13は、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)などを介して外部装置100と無線通信を行う。なお、無線通信部13は、Bluetooth(登録商標)などを介して外部装置100と無線通信を行ってもよい。通知情報は、センシング情報に関連した通知を外部装置に対して行わせるための情報である。通知情報を受信した外部装置100は、センシング情報に関連した通知を行うことができる。
【0048】
判定部14は、オプションブロック20からメインブロック10へ送られたセンシング情報に基づいて、外部装置100からの通知が必要であるか否かを判定する。具体例は後述するが、センシング情報が特定の情報を示す場合に、判定部14は、外部装置100からの通知が必要であると判定する。無線通信部13は、判定部14が外部装置100からの通知が必要であると判定したセンシング情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置100へ送信する。
【0049】
次に、通知システム1の動作について、センサ23がマイクである場合を例にあげて
図3を用いて説明する。
【0050】
図3は、実施の形態における通知システム1の動作の一例を示すシーケンス図である。
図3では、メインブロック10とオプションブロック20とは接続されている状態であるとする。
【0051】
まず、オプションブロック20のセンサ23は、周囲のセンシングを行い、センシング情報を取得する(ステップS11)。例えば、センサ23はマイクであり、センシング情報は音情報である。
【0052】
オプションブロック20は、オプションブロック20と接続されたメインブロック10へセンシング情報として音情報を送る(ステップS12)。
【0053】
メインブロック10の判定部14は、オプションブロック20からメインブロック10へ送られた音情報に基づいて、外部装置100からの通知が必要であるか否かを判定する(ステップS13)。具体的には、判定部14は、オプションブロック20からメインブロック10へ送られた音情報が予め定められた特定の音を示す場合に、外部装置100からの通知が必要であると判定する。特定の音は、例えば、インターホンの音、特定の人の声、所定の大きさ以上の音などであり、メインブロック10およびオプションブロック20が配置された場所において特定の音が発生した場合に、ユーザが外部装置100からの通知を受けたいと考えるものである。これにより、上記場所において特定の音が発生した場合に、判定部14は、外部装置100からの通知が必要であると判定することができる。なお、例えば、特定の音(インターホンの音、特定の人の声など)は予めメインブロック10のメモリなどに記憶されていてもよく、判定部14は、オプションブロック20からメインブロック10へ送られた音情報と、メモリに記憶された特定の音とを比較することで、外部装置100からの通知が必要であるか否かを判定してもよい。また、例えば、判定部14は、機械学習により学習された学習済みのモデルを用いて、判定を行ってもよい。
【0054】
メインブロック10の無線通信部13は、判定部14が外部装置100からの通知が必要であると判定した音情報に関連した通知情報を、無線通信によって外部装置100へ送信する(ステップS14)。例えば、通知情報は、上記場所において特定の音が発生していることを外部装置100に通知させるための情報である。具体的には、特定の音がインターホンの音である場合には、通知情報は、上記場所においてインターホンの音が発生していることを外部装置100に通知させるための情報となる。また、特定の音が特定の人の声である場合には、通知情報は、上記場所において特定の人の声が発生していることを外部装置100に通知させるための情報となる。また、特定の音が所定の大きさ以上の音である場合には、通知情報は、上記場所において所定の大きさ以上の音が発生していることを外部装置100に通知させるための情報となる。
【0055】
そして、外部装置100は、通知情報に基づいて通知を行う(ステップS15)。例えば、外部装置100は、上記場所において特定の音が発生していることをディスプレイに表示したり、スピーカから音声出力したりする。
【0056】
なお、センサ23はマイクに限らない。例えば、センサ23がカメラである場合には、上記場所に特定の人が存在する場合などに、外部装置100に通知を行わせることができる。例えば、センサ23が赤外線センサである場合には、上記場所に動物などが存在する場合などに、外部装置100に通知を行わせることができる。例えば、センサ23が温度センサである場合には、上記場所の温度が高くなっている場合または低くなっている場合などに、外部装置100に通知を行わせることができる。例えば、センサ23が煙センサである場合には、上記場所に煙が発生している場合などに、外部装置100に通知を行わせることができる。
【0057】
例えば、それぞれ異なるセンサ23を備える2つのオプションブロック20が、メインブロック10に接続されていてもよく、この場合、メインブロック10は、2つのオプションブロック20のそれぞれのセンサ23のセンシング情報に基づいて、2つの通知情報を外部装置100へ送信してもよい。例えば、マイクを備えるオプションブロック20とカメラを備えるオプションブロック20とがメインブロック10に接続されている場合に、マイクによって特定の音を示す音情報が取得され、カメラによって特定の人が写る画像情報が取得された場合には、メインブロック10は、上記場所において特定の音が発生していることを通知させるための通知情報と、上記場所において特定の人が存在することを通知させるための通知情報とを、外部装置100に送信してもよい。この場合、外部装置100は、上記場所において特定の音が発生していること、および、上記場所において特定の人が存在することを通知することができる。
【0058】
なお、通知システム1は、さらに、電源ブロック30を備えていてもよい。これについて、
図4を用いて説明する。
【0059】
図4は、実施の形態における通知システム1の他の一例を示す構成図である。
【0060】
図4に示されるように、メインブロック10およびオプションブロック20は、電力供給部を備えていなくてもよく、通知システム1は、電源ブロック30を備えていてもよい。
【0061】
電源ブロック30は、1つの面に凸接続部31を備え、他の1つの面に凹接続部32を備える。凸接続部31は、
図1に示される凸接続部11および21と同じように、柱形状の2つの凸部と板形状の1つの凸部とからなり、当該2つの凸部および当該1つの凸部は、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。凹接続部32は、
図1に示される凹接続部12および22と同じように、上記柱形状に対応した形状の2つの凹部と上記板形状に対応した1つの凹部とからなり、当該2つの凹部および当該1つの凹部は、動物(例えば人)の2つの目および1つの口の位置関係に類似する位置関係となっている。
【0062】
メインブロック10またはオプションブロック20、および、電源ブロック30のうちの一方のブロックの凸接続部が、メインブロック10またはオプションブロック20、および、電源ブロック30のうちの他方のブロックの凹接続部に差し込まれることで、メインブロック10またはオプションブロック20と電源ブロック30とは物理的かつ電気的に接続可能となっている。具体的には、メインブロック10の凸接続部11が電源ブロック30の凹接続部32に差し込まれることで、メインブロック10と電源ブロック30とが接続される。また、オプションブロック20の凸接続部21が電源ブロック30の凹接続部32に差し込まれることで、オプションブロック20と電源ブロック30とが接続される。また、電源ブロック30の凸接続部31がメインブロック10の凹接続部12に差し込まれることで、メインブロック10と電源ブロック30とが接続される。また、電源ブロック30の凸接続部31がオプションブロック20の凹接続部22に差し込まれることで、オプションブロック20と電源ブロック30とが接続される。
図4では、オプションブロック20の凸接続部21と電源ブロック30の凹接続部32とが接続されていることを破線で示している。
【0063】
電力供給部33は、バッテリなどからなる電源回路であり、凸接続部31および凹接続部12もしくは22、または、凸接続部11もしくは21および凹接続部32を介して電源ブロック30と接続された、メインブロック10またはオプションブロック20へ電力を供給する。
【0064】
なお、図示していないが、電源ブロック30は、USBなどにより電源ブロック30に対して給電可能なコネクタが設けられていてもよい。
【0065】
このように、通知システム1は、メインブロック10またはオプションブロック20への電力供給用の電源ブロック30を備えていてもよい。この場合、メインブロック10およびオプションブロック20の小型化および低コスト化などが可能となる。
【0066】
以上説明した通り、メインブロック10とオプションブロック20とを接続して、外部装置100に通知を行わせたい事象が発生し得る場所に配置するだけで、上記場所に備えられている機器を交換したり、上記場所において工事が必要になったりすることなく、外部装置100から通知を行わせることができるシステムを容易に構築することができる。また、様々な事象に対応する通知を行いたい場合には、通知を行いたい事象ごとにセンサ23の機能が異なるオプションブロック20を準備して、メインブロック10と連結することで、機能を拡張することができる。また、顔のように見える凸接続部と、顔のように見える凹接続部とが対応しており、凸接続部を凹接続部に向きを間違えずに差し込むことができるため、ブロック同士を容易に接続することができる。また、凸接続部および凹接続部が顔のように見えることから、メインブロック10およびオプションブロック20は愛らしく親しみやすい見た目をしており、室内装飾品などとして上記場所に配置することができる。
【0067】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る通知システム1、メインブロック10およびオプションブロック20について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0068】
例えば、上記実施の形態では、メインブロック10が判定部14を備える例を説明したが、メインブロック10は、判定部14を備えていなくてもよい。例えば、メインブロック10は、センシング情報を取得した場合に、外部装置100からの通知が必要であるか否かを判定せずに、センシング情報に関連した通知情報を外部装置100へ送信してもよい。
【0069】
上記実施の形態の通知システム1に含まれる各構成要素は、専用または汎用の回路として実現されてもよい。
【0070】
また、上記実施の形態の通知システム1に含まれる各構成要素は、集積回路(IC:Integrated Circuit)であるLSI(Large Scale Integration)として実現されてもよい。
【0071】
また、集積回路はLSIに限られず、専用回路または汎用プロセッサで実現されてもよい。プログラム可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、または、LSI内部の回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサが、利用されてもよい。
【0072】
さらに、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて、通知システム1に含まれる各構成要素の集積回路化が行われてもよい。
【0073】
その他、実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の通知システムは、外部装置から通知を行わせることができるシステムに適用できる。
【符号の説明】
【0075】
1 通知システム
10 メインブロック
11、21、31 凸接続部
11a、11b、11c、21a、21b、21c 凸部
12a、12b、12c、22a、22b、22c 凹部
12、22、32 凹接続部
13 無線通信部
14 判定部
20 オプションブロック
23 センサ
24、33 電力供給部
30 電源ブロック
100 外部装置